JP5415603B2 - 電圧調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧調整装置に関する。
例えば、電力線に接続された負荷に対して電力を安定的に供給するように、電力線の電圧を調整するための監視制御装置(特許文献1)が知られている。
特開平4−127842号公報
特許文献1の監視制御装置は、電力線を含む電力系統が負荷に対して電力を安定的に供給できる状態(以下、「安定状態」と称する)であるか否かを常時監視し、電力系統が安定状態になるように、例えば、調相器を制御している。この監視制御装置は、電力系統の有効電力と電圧との関係を示すPV曲線を算出して、電力系統が安定状態であるか否かを監視している。このため、例えば電力線の電圧等を含む潮流情報を大量に取得し、煩雑な演算を迅速に行う必要があるため、高性能な計算機が必要となる。よって、この監視制御装置では、電力系統を安定状態とするためのコストが増大する虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、負荷に対して電力を供給するための電力線の電圧を測定する測定部と、前記電圧と前記負荷に供給される有効電力との関係を示すPV曲線上における、前記PV曲線に沿って前記電圧が低下するにつれて前記有効電力が増加する安定領域内の電圧である第1電圧よりも、前記測定部で測定された前記電圧が低いか否かを判定する第1判定部と、前記電圧を上昇させる調相器が存在するか否かを判定する第2判定部と、前記電圧が、前記第1電圧より低い前記安定領域内の第2電圧よりも、低いか否かを判定する第3判定部と、前記電圧が、前記第1電圧と前記第2電圧との間の、前記安定領域内における第3電圧よりも低いか否かを判定する第4判定部と、前記調相器としての複数の分路リアクトルを遮断する順序を示す第1データが記憶される第1記憶部と、前記電圧が前記第1電圧よりも低いと判定され、且つ、前記調相器が存在すると判定された場合、前記電圧が前記第1電圧以上となるように、前記調相器を制御し、その後、前記電圧が前記第1電圧よりもまだ低いと判定された場合、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように遮断器を制御する第1制御部と、前記電圧が前記第1電圧よりも低いと判定され、且つ、前記調相器が存在しないと判定された場合、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように前記遮断器を制御する第2制御部と、前記電圧が前記第2電圧よりも低いと判定された場合、前記第1及び第2制御部の制御に関わらず、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように前記遮断器を制御する第3制御部と、を備え、前記第1判定部は、前記第1電圧と前記第2電圧との間の範囲において、前記電圧が前記第1電圧よりも低いものと判定し、前記第4判定部が、前記電圧が前記第3電圧よりも低いと判定し、且つ、前記第2判定部が、前記調相器として前記複数の分路リアクトルが前記電力線に接続されていると判定した場合、前記第1制御部は、前記複数の分路リアクトルを一括で遮断するように制御し、前記第4判定部が、前記電圧が前記第3電圧よりも高いと判定し、且つ、前記第2判定部が、前記複数の分路リアクトルが前記電力線に接続されていると判定した場合、前記第1制御部は、前記第1データに応じた順序で前記複数の分路リアクトルを選択的に遮断するように制御し、前記電力線は、第1電気所に配設される第1母線と、前記第1電気所とは異なる第2電気所に配設されるとともに前記第1母線と電気的に接続される第2母線とを含み、前記調相器は、前記第1母線の電圧を上昇させる第1調相器と、前記第2母線の電圧を上昇させる第2調相器を含み、前記第1データは、前記第1電気所及び前記第2電気所毎の前記順序を示し、前記測定部は、前記第1及び第2母線の電圧を夫々測定し、前記第1及び第2母線の電圧の何れが低いかを判定する第5判定部、を更に備え、前記第5判定部が、前記第1母線の電圧が前記第2母線の電圧よりも低いと判定した場合、前記第1制御部は、前記第1調相器を優先的に制御し、前記第5判定部が、前記第2母線の電圧が前記第1母線の電圧よりも低いと判定した場合、前記第1制御部は、前記第2調相器を優先的に制御することを特徴とする電圧調整装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、電力線の電圧を、電力を安定的に供給できる電圧に維持するコストを低減できる。
本発明の実施形態における電力系統を示す図である。 本発明の実施形態における電気所の詳細を示す図である。 本発明の実施形態における制御装置の機能を示すブロック図である。 本発明の実施形態における負荷の遮断順序を示す図である。 本発明の実施形態における分路リアクトルの遮断順序を示す図である。 本発明の実施形態における電力用コンデンサの投入順序を示す図である。 本発明の実施形態におけるPV曲線を示す図である。 本発明の実施形態におけるPV曲線の変化を示す図である。 本発明の実施形態における電圧低下が発生した場合の制御装置の動作を示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===電力系統===
図1は、本実施形態における電力系統を示す図である。
電力系統100は、電気所1乃至3、送電線61乃至63を備えて構成される。
電気所1は、発電所(不図示)の発電機4から電力が供給される例えば一次変電所である。電気所2、3は、電気所1から電力が供給される、相互に同様な構成の例えば中間変電所である。電気所1と電気所2とは送電線61で接続され、電気所1と電気所3とは送電線62で接続され、電気所2と電気所3とは送電線63で接続される。
電気所1は、遮断器(CB:Circuit Braeker)10、11、母線12、変圧器13を有している。変圧器13は、送電線60の電圧を降圧する装置である。遮断器10、11は夫々、送電線61、62夫々で例えば短絡事故等の系統事故が発生した際、送電線61、62夫々と母線12との間の区間を遮断する装置である。変圧器13の一次側は、送電線60によって発電機4が接続される。変圧器13の二次側は、母線12に接続される。母線12には、遮断器10、11夫々を介して送電線61、62の一端夫々が接続される。
電気所2は、遮断器20、21、24、母線22(電力線)、変圧器23、測定装置25(測定部)、測定装置29、電力用コンデンサ(SC:Static Condenser)26、分路リアクトル(ShR:Shunt Reactor)27を有している。変圧器23は、送電線61の電圧を降圧する装置である。遮断器20、21は夫々、送電線61、63夫々で例えば短絡事故等の系統事故が発生した際、送電線61、63夫々と母線22との間の区間を遮断する装置である。測定装置25は、母線22の電圧を測定する装置である。測定装置29は、変圧器23の一次側の電流を測定する装置である。電力用コンデンサ26、分路リアクトル27は、母線22の電圧を調整する装置である。電力用コンデンサ26、分路リアクトル27は、制御装置5によって制御される。尚、電力用コンデンサ26、分路リアクトル27、制御装置5の詳細については後述する。遮断器24は、負荷28と母線22との間の区間を遮断する装置である。尚、遮断器24、負荷28の詳細については後述する。変圧器23の一次側は、遮断器20を介して送電線61の他端に接続される。測定装置29は、変圧器23の一次側に設けられる。母線22には、測定装置25、電力用コンデンサ26、分路リアクトル27が設けられる。母線22には、遮断器21、24夫々を介して、送電線63の一端、負荷28が接続される。
電気所3は、遮断器30、31、34、母線32(電力線)、変圧器33、測定装置35(測定部)、測定装置39、電力用コンデンサ36、分路リアクトル37を有している。尚、制御装置5、測定装置25、35が電圧調整装置に相当する。電力用コンデンサ26、36、分路リアクトル27、37が調相器に相当する。変圧器33は、送電線62の電圧を降圧する装置である。遮断器30、31は夫々、送電線62、63夫々で例えば短絡事故等の系統事故が発生した際、送電線62、63夫々と母線32との間の区間を遮断する装置である。測定装置35は、母線32の電圧を測定する装置である。測定装置39は、変圧器33の一次側の電流を測定する装置である。電力用コンデンサ36、分路リアクトル37は、母線32の電圧を調整する装置である。電力用コンデンサ36、分路リアクトル37は、制御装置5によって制御される。尚、電力用コンデンサ36、分路リアクトル37、制御装置5の詳細については後述する。遮断器34は、負荷38と母線32との間の区間を遮断する装置である。尚、遮断器34、負荷38の詳細については後述する。変圧器33の一次側は、遮断器30を介して送電線62の他端に接続される。測定装置39は、変圧器33の一次側に設けられる。母線32には、測定装置35、電力用コンデンサ36、分路リアクトル37が設けられる。母線32には、遮断器31、34夫々を介して、送電線63の他端、負荷38が接続される。
===電気所、電力用コンデンサ、分路リアクトル、負荷===
以下、図1、図2を参照して、本実施形態における電気所、電力用コンデンサ、分路リアクトル、負荷について説明する。
図2は、本実施形態における電気所の詳細を示す図である。尚、図1における遮断器24、負荷28、電力用コンデンサ26、分路リアクトル27は夫々、説明の便宜上、例えば3個ずつ設けられているものとする。遮断器241、242、243が遮断器24に対応し、負荷281、282、283が負荷28に対応し、電力用コンデンサ261、262、263が電力用コンデンサ26に対応し、分路リアクトル271、272、273が分路リアクトル27に対応するものとする。又、制御信号D241、D242、D243が制御信号D24に対応し、制御信号D261、D262、D263が制御信号D26に対応し、制御信号D271、D272、D273が制御信号D27に対応するものとする。
電気所2は、遮断器20、21、241、242、243、母線22、変圧器23、測定装置25、29、電力用コンデンサ261、262、263、分路リアクトル271、272、273を有している。
測定装置29は、変圧器23の一次側の電圧を測定し、その測定結果を示す測定情報M29を送信する。測定装置25は、母線22の電圧を測定し、その測定結果を示す測定情報M25を送信する。
電力用コンデンサ261乃至263は、母線22の電圧を調整するための無効電力が母線22に供給されるように母線22に選択的に接続されたり、母線22から遮断されたりする。電力用コンデンサ261乃至263は夫々、例えば容量が異なるものとする。尚、例えば、電力用コンデンサ262の容量は、電力用コンデンサ261の容量よりも大きく、電力用コンデンサ263の容量は、電力用コンデンサ262の容量よりも大きいものとする。電力用コンデンサ261乃至263は、電力用コンデンサ261乃至263夫々を母線22に接続したり、電力用コンデンサ261乃至263夫々と母線22との間の区間を遮断したりするスイッチ(不図示)を介して母線22に接続される。尚、電力用コンデンサ261と母線22との間のスイッチ、電力用コンデンサ262と母線22との間のスイッチ、電力用コンデンサ263と母線22との間のスイッチを夫々、「電力用コンデンサ261のスイッチ」、「電力用コンデンサ262のスイッチ」、「電力用コンデンサ263のスイッチ」というものとする。電力用コンデンサ261のスイッチ、電力用コンデンサ262のスイッチ、電力用コンデンサ263のスイッチ夫々の開閉は、制御装置5から送信される制御信号D261乃至D263によって制御される。
例えば、母線22の電圧を上昇させる場合、電力用コンデンサ261乃至263のスイッチを閉じて、電力用コンデンサ261乃至263は母線22に接続される。一方、例えば、母線22の電圧を低下させる場合、電力用コンデンサ261乃至263のスイッチを開いて、電力用コンデンサ261乃至263と母線22との間の区間は遮断される。尚、電力用コンデンサ261乃至263を母線22に接続することを、「電力用コンデンサ261乃至263を投入する」といい、電力用コンデンサ261乃至263と母線22との間の区間を遮断することを、「電力用コンデンサ261乃至263を遮断する」というものとする。
分路リアクトル271乃至273は、母線22の電圧を調整するための無効電力が母線22に供給されるように母線22に接続されたり、母線22から遮断されたりする。分路リアクトル271乃至273は夫々、例えば容量が異なるものとする。尚、例えば、分路リアクトル272の容量は、分路リアクトル271の容量よりも大きく、分路リアクトル273の容量は、分路リアクトル272の容量よりも大きいものとする。分路リアクトル271乃至273は、分路リアクトル271乃至273夫々を母線22に接続したり、分路リアクトル271乃至273夫々と母線22との間の区間を遮断したりするスイッチ(不図示)を介して母線22に接続される。尚、分路リアクトル271と母線22との間のスイッチ、分路リアクトル272と母線22との間のスイッチ、分路リアクトル273と母線22との間のスイッチを夫々、「分路リアクトル271のスイッチ」、「分路リアクトル272のスイッチ」、「分路リアクトル273のスイッチ」というものとする。分路リアクトル271のスイッチ、分路リアクトル272のスイッチ、分路リアクトル273のスイッチ夫々の開閉は、制御装置5から送信される制御信号D271乃至D273によって制御される。
例えば、母線22の電圧を上昇させる場合、分路リアクトル271乃至273のスイッチを開いて、分路リアクトル271乃至273と母線22との間の区間は遮断される。尚、分路リアクトル271乃至273と母線22との間の区間は夫々選択的に遮断されたり、一括で遮断されたりする。一方、例えば、母線22の電圧を低下させる場合、分路リアクトル271乃至273のスイッチを閉じて、分路リアクトル271乃至273は母線22に接続される。尚、分路リアクトル271乃至273を母線22に接続することを、「分路リアクトル271乃至273を投入する」といい、分路リアクトル271乃至273と母線22との間の区間を遮断することを、「分路リアクトル271乃至273を遮断する」というものとする。
負荷281乃至283は、母線22の電力によって動作する、例えば工場等に設けられた電気機器である。負荷281乃至283は夫々、遮断器241乃至243を介して母線22に接続される。遮断器241乃至243を夫々閉じた場合、負荷281乃至283は夫々母線22に接続される。遮断器241乃至243を夫々開いた場合、負荷281乃至283夫々と母線22との間の区間は夫々遮断される。尚、負荷281乃至283と母線22との間の区間を遮断することを、「負荷281乃至283を遮断する」というものとする。尚、遮断器241乃至243夫々の開閉は、制御信号D241乃至D243によって制御される。
尚、電気所3の構成は、電気所2の構成と同様であるので、その説明は省略する。
===制御装置===
以下、図1を参照して、本実施形態における制御装置について説明する。
制御装置5は、例えば、送電線61、62で系統事故が発生した際、設備過負荷を解消したり、母線22、32の電圧低下を解消したりするための装置である。
ここで、設備過負荷とは、例えば変圧器23、33の一次側に対して変圧器23、33の許容値以上の電流が流れることを示す。例えば、送電線61で短絡事故が発生して、遮断器10、20が開いた場合、負荷28に対しては、電気所1から電気所3を介して電力が供給されることになる。その際、例えば電気所3の変圧器33の一次側に変圧器33の許容値以上の電流が流れて、設備過負荷が発生することがある。
母線22の電圧低下とは、母線22の電圧が第1電圧よりも低くなることを示す。尚、第1電圧の詳細については後述する。例えば、送電線61で短絡事故が発生して、遮断器10、20が開いた場合、電気所1から電気所2に対して無効電力が供給されずに、母線22の電圧が第1電圧よりも低くなり、母線22の電圧低下が発生することがある。尚、母線32の電圧低下は、母線22の電圧低下と同様であるので、その説明は省略する。
制御装置5は、例えば電気所1に設けられる。尚、制御装置5は、電気所2、3に設けても、電力系統100の装置を集中制御する制御所(不図示)に設けてもよい。制御装置5は、測定装置25、29、35、39から夫々測定情報M25、M29、M35、M39を受信する。制御装置5は、遮断器24、34の開閉を制御するための制御信号D24、D34を送信する。制御装置5は、電力用コンデンサ26、36を投入したり、分路リアクトル27、37を遮断するための制御信号D26、D36、D27、D37を送信する。制御装置5は、電力用コンデンサ26、36、分路リアクトル27、37が投入されているか否かを確認するための、開閉確認装置(不図示)から、電力用コンデンサ26、36、分路リアクトル27、37が投入されているか否かを示す投入情報を受信する。制御装置5は、遮断器10、11、20、21、30、31の開閉を示す開閉情報を、遮断器10、11、20、21、30、31の開閉を制御する保護継電器(不図示)や、開閉確認装置(不図示)等から受信する。
===制御装置の機能===
以下、図1乃至図6を参照して、本実施形態における制御装置の機能について説明する。
図3は、本実施形態における制御装置の機能を示すブロック図である。図4は、本実施形態における負荷の遮断順序を示す図である。尚、負荷381乃至383は、負荷38に対応する負荷である。図5は、本実施形態における分路リアクトルの遮断順序を示す図である。尚、分路リアクトル371乃至373は、分路リアクトル37に対応する分路リアクトルである。図6は、本実施形態における電力用コンデンサの投入順序を示す図である。尚、電力用コンデンサ361乃至363は、電力用コンデンサ36に対応する電力用コンデンサである。
制御装置5は、送受信部51、事故検出部52、記憶部53、入力部54、電圧判定部55(第1判定部、第3判定部、第4判定部、第5判定部)、投入判定部56(第2判定部)、順序決定部57、制御部58(第1制御部、第2制御部、第3制御部)を有している。
送受信部51は、測定情報M25、M29、M35、M39、投入情報、開閉情報を受信する。送受信部51は、制御信号D24、D34、D26、D36、D27、D37を送信する
事故検出部52は、開閉情報や保護継電器の動作情報等に基づいて、系統事故の発生を検出する。
記憶部53は、例えば第1の領域531、第2の領域532、第3の領域533、第4の領域534(第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部)を有する。第1の領域531には、制御装置5を制御するためのプログラムが記憶されている。第2の領域532には、第1電圧乃至第4電圧が記憶されている。第1電圧乃至第4電圧は、通常、第1電圧、第4電圧、第3電圧、第2電圧の順に低くなるように設定される。第1電圧は、定格電圧未満ではあるものの、負荷281乃至283、381乃至383(以下、「各負荷」と称する)に対して電力を安定的に供給できる電圧とする。第2電圧は、各負荷に対する電力の供給が不安定となるPV曲線上の所定の低め解に相当する電圧よりも高い電圧とする。尚、PV曲線、低め解の詳細については後述する。第3電圧は、分路リアクトル271乃至273、371乃至373(以下、「各分路リアクトル」と称する)を一括遮断するか否かを判定するための電圧である。第4電圧は、各負荷を遮断するか否かを判定するための電圧である。第3の領域533には、電力系統100で系統事故が発生した際、母線22、32の電力低下を監視する時間を示す監視時間情報が記憶される。第3の領域533には、変圧器23、33の一次側に流れる電流の許容値を示す許容電流値情報が記憶される。第4の領域534には、各負荷を遮断する順序を示す順序情報T1(第3データ)、各分路リアクトルを遮断する順序を示す順序情報T2(第1データ)、電力用コンデンサ261乃至263、361乃至363(以下、「各電力用コンデンサ」と称する)を投入する順序を示す順序情報T3(第2データ)が記憶されている。尚、順序情報T1には、各負荷と、各負荷が接続される母線が設けられる電気所と、各負荷の遮断順序とが対応付けられている。順序情報T2には、各分路リアクトルと、各分路リアクトルが設けられる電気所と、各分路リアクトルの遮断順序とが対応付けられている。順序情報T3には、各電力用コンデンサと、各電力用コンデンサが設けられる電気所と、各電力用コンデンサ夫々の投入順序とが対応付けられている。
入力部54は、制御装置5に対して情報を入力するための例えばキーボード装置である。
電圧判定部55は、母線22、32の電圧が第1電圧よりも低いか否か、第2電圧よりも低いか否か、第3電圧よりも低いか否か、第4電圧よりも低いか否かを判定する。電圧判定部55は、母線22、32の電圧のうち、何れが低いかを判定する。電圧判定部55は、変圧器23、33の一次側の電圧が変圧器23、33の定格電圧よりも高いか否かを判定する。
投入判定部56は、各電力用コンデンサのうち遮断されている電力用コンデンサが存在するか否かを判定する。投入判定部56は、各分路リアクトルのうち投入されている分路リアクトルが存在するか否かを判定する。
順序決定部57は、順序情報T1乃至T3、母線22、32の電圧のうち何れが低いかの判定結果に基づいて、各負荷、各分路リアクトルの遮断順序、各電力用コンデンサの投入順序を決定する。尚、順序決定部57の詳細については後述する。
時間判定部59は、タイマ(不図示)に基づいて、事故検出部52によって系統事故の発生を検出されてから経過した時間が、監視時間情報に示された時間を経過したか否かを判定する。
制御部58は、第1の領域531に記憶されたプログラムに基づいて、制御信号D24、D34、D26、D36、D27、D37を、送受信部51から送信する。
===PV曲線、低め解===
以下、図1、図7、図8を参照して、本実施形態におけるPV曲線、低め解について説明する。図7は、本実施形態におけるPV曲線を示す図である。図8は、本実施形態におけるPV曲線の変化を示す図である。
図7に示されるPV曲線は、例えば、母線22の電圧と、母線22から負荷28に供給される有効電力との関係を示すものとする。例えば、負荷28が遮断された場合、負荷28のインピーダンスが無限大となり、負荷28に供給される電流はゼロとなるために、負荷28の有効電力はゼロとなる。又、この際、負荷28で電圧降下は生じないので、母線22の電圧は例えば電圧V1となる。負荷28が母線22に接続された場合、負荷28のインピーダンスは無限大から低下し、母線22から負荷28に電流が供給される。このため、負荷28の有効電力は増加し、母線22の電圧は低下する。また、負荷28のインピーダンスがゼロの場合、負荷28に印加される電圧もゼロのとなるので、負荷28の有効電力はゼロとなる。よって、図7に示されるPV曲線においては、負荷28の有効電力が最大となるノーズ端N1が存在することになる。母線22の電圧がノーズ端N1の電圧V2よりも高い安定領域では、負荷28のインピーダンスの減少に応じて、PV曲線に沿って母線22の電圧が低下しつつ負荷28の有効電力は増加する。よって、母線22の電圧が安定領域の電圧の場合、負荷28に対して安定的に電力を供給できる状態となる。一方、母線22の電圧がノーズ端N1の電圧V2より低い不安定領域では、負荷28のインピーダンスの減少に応じて、母線22の電圧も負荷28の有効電力も低下する。よって、母線22の電圧が不安定領域の電圧の場合、負荷28に対する電力の供給が不安定となる。PV曲線において、例えば、所定の有効電力Prを負荷28に供給する際の電圧として、安定領域の電圧V3、不安定領域の電圧V4が存在する。この安定領域の電圧V3が高め解であり、不安定領域の電圧V4が低め解である。
負荷28に対して所定の有効電力Prを供給するための母線22の電圧が、低め解に相当する電圧V4である場合、負荷28に対して安定的に電力を供給するために、母線22の電圧を高め解に相当する電圧V3とする必要がある。その場合、負荷28のインピーダンスを、所定の有効電力Prとノーズ端N1の有効電力Pr1との差分に対応した量だけ増加させる必要がある。つまり、負荷28を遮断して負荷28のインピーダンスを増加させる必要がある。
ここで、例えば、母線22の電圧を上昇させる際、電力用コンデンサ26、分路リアクトル27によって母線22の無効電力を調整して母線22の電圧を上昇(以下、「調相器による電圧上昇」称する)させることがある。この場合、図8に示されるように、調相器による電圧上昇を行ったPV曲線(実線のPV曲線)ノーズ端N2が、調相器による電圧上昇を行っていないPV曲線(点線のPV曲線)のノーズ端N1から白抜き矢印の方向へ移動するように、PV曲線が変化する。よって、例えば、調相器による電圧上昇を行った場合、母線22の電圧を低め解に相当する電圧から高め解に相当する電圧にする際、負荷28のインピーダンスを、所定の有効電力Prとノーズ端N1の有効電力Pr1との差分に対応した量よりも多い、所定の有効電力Prとノーズ端N2の有効電力Pr2との差分に対応した量だけ増加させることが必要となる。つまり、より多くの負荷を遮断することが必要となる。従って、母線22の電圧が低め解の可能性がある場合、調相器による電圧上昇を行わずに、負荷28を遮断して、母線22の電圧を上昇させることが望ましい。
===順序決定部===
以下、図1乃至図6を参照して、本実施形態における順序決定部について説明する。
順序決定部57は、設備過負荷が発生した場合、電圧低下が発生した場合、設備過負荷と電圧低下とが同時に発生した場合、順序情報T1乃至T3に基づいて、各負荷、各分路リアクトルを遮断する順序、各電力用コンデンサを投入する順序を決定する。尚、順序情報T1乃至T3は、図4乃至図6に示されるように、順序が電気所毎に設けられているものとする。順序情報T2、T3の順序の決定は、順序情報T1の順序の決定と同様であるので、順序情報T1の順序の決定についてのみ説明し、順序情報T2、T3の順序の決定についてはその説明を省略するものとする。負荷281乃至283、381乃至383の消費電力は、負荷281乃至283、381乃至383の順に大きくなっているものとして、説明する。
<設備過負荷が発生した場合>
順序決定部57は、電気所2、3のうち何れの電気所に対応付けられた負荷であるかに関わらず、順序情報T1に示される順序に基づいて、各負荷を遮断する順序を決定する。順序情報T1に示された遮断順序が同じ場合、各負荷が例えば消費電力の大きい負荷から順次遮断する方法や、又は、ランダムに順次遮断する等の方法により、順序決定部57は、各負荷の遮断順序を決定するものとする。例えば、消費電力の大きい負荷から順次遮断する場合、順序決定部T1は、負荷381、負荷281、負荷383、負荷382、負荷283、負荷282の順序で遮断されるように、遮断順序を決定する。
<電圧低下が発生した場合>
順序決定部57は、電圧の低い電気所に対応付けられた負荷から優先的に遮断されるように、各負荷の遮断順序を決定する。順序情報T1に示された遮断順序が同じ場合、各負荷が例えば消費電力の大負荷から順次順序で遮断されるように、順序決定部57は、各負荷の遮断順序を決定するものとする。例えば、電圧低下が発生し、且つ、母線22の電圧が母線32の電圧より低く、各負荷を例えば消費電力の大きい負荷から順次遮断する場合、順序決定部57は、負荷281、負荷283、負荷282、負荷381、負荷383、負荷382の順序で遮断されるように、遮断順序を決定する。尚、電圧低下が発生した場合、順序決定部57は、負荷が遮断される都度遮断順序の決定を行うものとする。
<設備過負荷と電圧低下とが同時に発生した場合>
順序決定部57は、電気所2、3のうち何れの電気所に対応付けられた負荷であるかに関わらず、順序情報T1に示される順序に基づいて、各負荷を遮断する順序を決定する。順序情報T1に示された遮断順序が同じ場合、順序決定部57は、電圧の低い電気所に対応付けられた負荷から優先的に遮断されるように、各負荷の遮断順序を決定するものとする。対応付けられた電気所が同じであり、且つ、順序情報T1に示された遮断順序が同じ場合、各負荷が例えば消費電力の大きな負荷から順次遮断する方法や、ランダムに順次遮断する方法により、順序決定部57は、各負荷の遮断順序を決定するものとする。例えば、各負荷の消費電力の大きい負荷から順次遮断する場合、設備過負荷と電圧低下とが同時に発生し、且つ、母線22の電圧が母線32の電圧より低い場合、順序決定部57は、負荷281、負荷381、負荷283、負荷282、負荷383、負荷382の順序で遮断されるように、遮断順序を決定する。
===動作===
以下、図1乃至図9を参照して、本実施形態における制御装置の動作について説明する。図9は、本実施形態のおける電圧低下が発生した場合の制御装置の動作を示すフローチャートである。
例えば、送電線61で短絡事故が発生し、CB10、CB20が遮断され、母線22で電圧低下が発生した場合、変圧器33の一次側に変圧器33の許容電流以上の電流が流れて設備過負荷が発生した場合、設備過負荷と電圧低下とが同時に発生した場合に分けて、制御装置の動作について説明する。尚、母線22の電圧は、母線32の電圧よりも低くなっているものとする。
<電圧低下が発生した場合>
事故検出部52によって、電力系統100で系統事故の発生が検出されて、第1の領域531に記憶されたプログラムの実行が開始され、制御装置5が電力系統100の電圧低下を解消するための制御を開始したところから説明する。
制御装置5は、事故検出部52によって系統事故の発生を検出されてから経過した時間(以下、「経過時間」と称する)が、監視時間情報に示された時間を経過したか否かを判定する(ステップS1)。例えば、経過時間が監視時間情報に示された時間を経過したと判定された場合(ステップS1のYES)、制御装置5は、制御動作を終了する。一方、例えば、経過時間が監視時間情報に示された時間を経過していないと判定された場合、制御装置5は、母線22の電圧が第1電圧よりも低いか否かを判定する。例えば、母線22の電圧が第1電圧よりも低くないと判定された場合(ステップS2のNO)、上記ステップS1の判断を再度行う。一方、例えば、母線22の電圧が第1電圧よりも低いと判定された場合(ステップS2のYES)、制御装置5は、母線22の電圧が第2電圧よりも低いか否かを判定する(ステップS3)。例えば、母線22の電圧が第2電圧よりも低くないと判定された場合(ステップS3のNO)、制御装置5は、各分路リアクトルのうち投入されている分路リアクトルが存在するか否かを判定する(ステップS4)。
例えば、投入されている分路リアクトルが存在すると判定された場合(ステップS4のYES)、制御装置5は、母線22の電圧が第3電圧よりも低いか否かを判定する(ステップS5)。例えば、母線22の電圧が第3電圧よりも低いと判定された場合(ステップS5のYES)、制御装置5は、各分路リアクトルのスイッチを開く制御命令D27、D37を送信した(ステップS6)後、ステップS2の判断を再度行う。各分路リアクトルのスイッチが開いて、各分路リアクトルは一括で遮断される。一方、例えば、母線22の電圧が第3電圧よりも低くないと判定された場合(ステップS5のNO)、制御装置5は、順序決定部57が決定した遮断順序に基づいて、例えば分路リアクトル271のスイッチを開く制御命令D271を送信した(ステップS7)後、ステップS2の判断を再度行う。分路リアクトル271のスイッチが開いて、分路リアクトル271は遮断される。
一方、例えば、投入されている分路リアクトルが存在しないと判定された場合(ステップS4のNO)、制御装置5は、各電力用コンデンサのうち遮断されている電力用コンデンサが存在するか否かを判定する(ステップS8)。例えば、遮断されている電力用コンデンサが存在すると判定された場合(ステップS8のYES)、制御装置5は、順序決定部57が決定した投入順序に基づいて、例えば電力用コンデンサ261のスイッチを閉じる制御命令D261を送信(ステップS9)後、ステップS2の判断を再度行う。電力用コンデンサ261のスイッチが閉じて、電力用コンデンサ261は投入される。一方、例えば、遮断されている電力用コンデンサが存在しないと判定された場合(ステップS8のNO)、制御装置5は、母線22の電圧が第4電圧よりも低いか否かを判定する(ステップS10)。例えば、母線22の電圧が第4電圧よりも低いと判定された場合(ステップS10のYES)、制御装置5は、順序決定部57が決定した遮断順序に基づいて、例えば遮断器241を開く制御命令D241を送信した(ステップS11)後、ステップS2の判断を再度行う。負荷281と母線22との間の区間は、遮断器241によって遮断される。一方、例えば、母線22の電圧が第4電圧よりも低くないと判定された場合(ステップS10のNO)、ステップS1の判断を再度行う。
例えば、上記ステップS3の判断で、母線22の電圧が第2電圧よりも低いと判定された場合(ステップS3のYES)、制御装置5は、上記ステップS10の判断を行う。
<設備過負荷が発生した場合>
制御装置5は、順序決定部57が決定した遮断順序に基づいて、例えば遮断器341を開く制御命令D341を送信する。負荷381と母線32との間の区間は、遮断器341によって遮断される。その後、制御装置5は、電圧判定部55によって、例えば変圧器33の一次側の電圧が変圧器33の定格電圧よりも高くないと判定されるまで、各負荷を遮断する。
<設備過負荷と電圧低下とが同時に発生した場合>
制御装置5は、順序決定部57が決定した遮断順序に基づいて、例えば遮断器241を開く制御命令D241を送信する。負荷281と母線22との間の区間は、遮断器241によって遮断される。その後、例えば、電圧低下が解消された場合、制御装置5は、上記の設備過負荷が発生した場合と同様な制御を行う。一方、例えば、設備過負荷が解消された場合、制御装置5は、上記の電圧低下が発生した場合と同様な制御を行う。
前述したように、測定装置25は母線22の電圧を測定する。電圧判定部55は、母線22の電圧が各負荷に対して電力を安定的に供給できる第1電圧よりも低いか否かを判定する。投入判定部56は、遮断されている電力用コンデンサが存在するか否かを判定する。投入判定部56は、投入されている分路リアクトルが存在するか否かを判定する。例えば、母線22の電圧が第1電圧よりも低いと判定され、且つ、遮断されている電力用コンデンサ、投入されている分路リアクトルが存在すると判定された場合、制御部58は、母線22の電圧が第1電圧以上となるように、各電力用コンデンサを投入したり、各分路リアクトルを遮断したりする。その後、母線22の電圧が未だ第1電圧よりも低いと判定された場合、制御部58は、各負荷を遮断する。一方、例えば、母線22の電圧が第1電圧よりも低いと判定され、且つ、遮断されている電力用コンデンサ、投入されている分路リアクトルが存在しないと判定された場合、制御部58は、各負荷を遮断する。従って、母線22の電圧が第1電圧より低いと判定された場合、制御装置5は、母線22の電圧が第1電圧以上となるように、各電力用コンデンサを投入したり、各分路リアクトル、各負荷を遮断したりする。よって、母線22の電圧低下を確実に解消できる。又、各負荷を遮断する前に、各電力用コンデンサを投入したり、各分路リアクトルを遮断したりするので、各負荷への電力の供給を維持した状態で、母線22の電圧が第1電圧以上となるように調整できる。従って、電力系統100の信頼度を向上できる。又、例えば、母線22の電圧低下を解消するための煩雑な演算を行う必要がないので、母線22の電圧低下をシンプルな構成で確実に解消できる。よって、母線22の電圧を、各負荷に対して電力を安定的に供給できる第1電圧以上に維持するコストを低減できる。
又、電圧判定部55は、母線22の電圧が、各負荷に対する電力の供給が不安定となるPV曲線上の所定の低め解に相当する電圧よりも高い第2電圧よりも低いか否かを判定する。母線22の電圧が第2電圧よりも低いと判定された場合、制御部58は、各電力用コンデンサを投入したり、各分路リアクトルを遮断したりせずに、各負荷を遮断する。よって、例えば、母線22の電圧が低め解となっている可能性があるため、各負荷の遮断が必要なときに、各負荷を遮断して、母線22の電圧低下を確実に解消できる。又、母線22の電圧が低め解の可能性があるか否かによって、調相器による電圧上昇を行うか否かを判断できるので、実際に低め解となっていることを確認するための煩雑な演算を行う必要がない。従って、母線22の電圧を、第1電圧以上に維持するコストを更に低減できる。又、母線22の電圧が低め解の可能性がある場合、制御部58は、調相器による電圧上昇を行わずに各負荷を遮断する。よって、母線22の電圧を低め解から高め解に上昇させる際に遮断する負荷の数を低減できる。従って、電力系統100の信頼度を向上できる。
又、電圧判定部55は、母線22の電圧が、第1電圧と第2電圧との間の第3電圧よりも低いか否かを判定する。例えば、母線22の電圧が第3電圧よりも低いと判定され、且つ、投入されている分路リアクトルが存在すると判定された場合、制御部58は、各分路リアクトルを一括で遮断する。一方、例えば、母線22の電圧が第3電圧よりも低くないと判定され、且つ、各分路リアクトルが存在すると判定された場合、制御部58は、各分路リアクトルを選択的に遮断する。よって、母線22の電圧が第3電圧よりも低いと判定された場合、投入されている分路リアクトルの一括遮断によって、母線22の電圧低下を早期に解消できる。母線22の電圧が第3電圧よりも低くないと判定された場合、投入されている分路リアクトルを選択的に遮断することによって、分路リアクトルの無駄な遮断を防止し、母線22の電圧低下を確実に解消できる。
又、投入されている分路リアクトルが存在しないと判定され、且つ、遮断されている電力用コンデンサが存在すると判定されたされた場合、制御部58は、各電力用コンデンサを投入する。よって、制御部58は、例えば、各電力用コンデンサの投入よりも、各分路リアクトルの遮断の方が、母線22の電圧の上昇に効果的な場合、各電力用コンデンサの投入の前に、各分路リアクトルの遮断を行うことによって、母線22の電圧を確実に第1電圧以上にすることができる。又、各電力用コンデンサの投入よりも、各分路リアクトルの遮断を優先的に行うことにより、母線22に接続される調相器の数を低減できる。よって、調相器の鉄損による母線22の電力損失を低減できる。又、調相器の故障に起因する電力系統100での事故を低減して、電力系統100の信頼度を更に向上できる。
又、投入されている分路リアクトルが存在しないと判定され、且つ、遮断されている電力用コンデンサが存在しないと判定されたされた場合、制御部58は、各負荷を遮断する。よって、母線22の電圧を確実に第1電圧以上にすることができる。
又、各分路リアクトルを遮断する順序を示す順序情報T2が、第4の領域534に記憶される。制御部58は、順序情報T2に応じた順序で、各分路リアクトルを遮断する。よって、例えば、順序情報T2に示される順序を、各分路リアクトルの容量に基づいて設定することによって、母線22の電圧を早急に上昇させたり、母線22の電圧を徐々に上昇させたりできる。よって、各分路リアクトルを遮断する優先順位に基づいて、母線22の電圧を確実に第1電圧以上にすることができる。
又、各負荷を遮断する順序を示す順序情報T1が、第4の領域534に記憶される。制御部58は、順序情報T1に応じた順序で、各負荷を遮断する。よって、負荷の遮断順序を任意に設定することもできる。
又、母線22、32は夫々、電気所2、3に配設される。母線22は送電線63によって母線32と電気的に接続される。電力用コンデンサ26の投入、分路リアクトル27の遮断は、母線22の電圧を上昇させ、電力用コンデンサ36の投入、分路リアクトル37の遮断は、母線32の電圧を上昇させる。測定装置25、35は夫々、母線22、32の電圧を測定する。電圧判定部55は、母線22、32の電圧のうち、何れが低いかを判定する。例えば、母線22の電圧が母線32の電圧より低いと判定された場合、制御部58は、分路リアクトル27の遮断、電力用コンデンサ26の投入を行う。一方、例えば、母線32の電圧が母線22の電圧より低いと判定された場合、制御部58は、分路リアクトル37の遮断、電力用コンデンサ36の投入を行う。よって、電圧の低い母線の電圧を優先的に上昇させることによって、母線の電圧を確実に第1電圧以上にすることができる。
又、負荷28は母線22に接続され、負荷38は母線32に接続される。例えば、母線22の電圧が母線32の電圧より低いと判定された場合、制御部58は、負荷28を遮断する。一方、例えば、母線32の電圧が母線22の電圧より低いと判定された場合、制御部58は、負荷38を遮断する。よって、電圧の低い母線の電圧を優先的に上昇させることによって、母線の電圧を確実に第1電圧以上にすることができる。
尚、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本実施形態においては、系統事故の発生が検出されてから、監視時間情報に示された時間を経過するまでの間、電圧低下を解消する構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、系統事故の発生とは無関係に、常時、電圧低下を解消する構成としてもよい。その場合、系統事故が発生しないときも、母線22、32の電圧を第1電圧以上できるので、電力系統の信頼性を向上できる。
1、2、3 電気所
4 発電機
5 制御装置
10、11、20、21、24、30、31、34 遮断器
12、22、32 母線
13、23、33 変圧器
25、29、35、39 測定装置
26、36、261、262、263 電力用コンデンサ
27、37、271、272、273 分路リアクトル
28、38、281、282、283 負荷
51 送受信部
52 事故検出部
53 記憶部
54 入力部
55 電圧判定部
56 投入判定部
57 順序決定部
58 制御部
59 時間判定部
60、61、62、63 送電線
100 電力系統
531 第1の領域
532 第2の領域
533 第3の領域
534 第4の領域

Claims (6)

  1. 負荷に対して電力を供給するための電力線の電圧を測定する測定部と、
    前記電圧と前記負荷に供給される有効電力との関係を示すPV曲線上における、前記PV曲線に沿って前記電圧が低下するにつれて前記有効電力が増加する安定領域内の電圧である第1電圧よりも、前記測定部で測定された前記電圧が低いか否かを判定する第1判定部と、
    前記電圧を上昇させる調相器が存在するか否かを判定する第2判定部と、
    前記電圧が、前記第1電圧より低い前記安定領域内の第2電圧よりも、低いか否かを判定する第3判定部と、
    前記電圧が、前記第1電圧と前記第2電圧との間の、前記安定領域内における第3電圧よりも低いか否かを判定する第4判定部と、
    前記調相器としての複数の分路リアクトルを遮断する順序を示す第1データが記憶される第1記憶部と、
    前記電圧が前記第1電圧よりも低いと判定され、且つ、前記調相器が存在すると判定された場合、前記電圧が前記第1電圧以上となるように、前記調相器を制御し、その後、前記電圧が前記第1電圧よりもまだ低いと判定された場合、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように遮断器を制御する第1制御部と、
    前記電圧が前記第1電圧よりも低いと判定され、且つ、前記調相器が存在しないと判定された場合、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように前記遮断器を制御する第2制御部と、
    前記電圧が前記第2電圧よりも低いと判定された場合、前記第1及び第2制御部の制御に関わらず、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように前記遮断器を制御する第3制御部と、
    を備え、
    前記第1判定部は、前記第1電圧と前記第2電圧との間の範囲において、前記電圧が前記第1電圧よりも低いものと判定し、
    前記第4判定部が、前記電圧が前記第3電圧よりも低いと判定し、且つ、前記第2判定部が、前記調相器として前記複数の分路リアクトルが前記電力線に接続されていると判定した場合、前記第1制御部は、前記複数の分路リアクトルを一括で遮断するように制御し、
    前記第4判定部が、前記電圧が前記第3電圧よりも高いと判定し、且つ、前記第2判定部が、前記複数の分路リアクトルが前記電力線に接続されていると判定した場合、前記第1制御部は、前記第1データに応じた順序で前記複数の分路リアクトルを選択的に遮断するように制御し、
    前記電力線は、第1電気所に配設される第1母線と、前記第1電気所とは異なる第2電気所に配設されるとともに前記第1母線と電気的に接続される第2母線とを含み、
    前記調相器は、前記第1母線の電圧を上昇させる第1調相器と、前記第2母線の電圧を上昇させる第2調相器を含み、
    前記第1データは、前記第1電気所及び前記第2電気所毎の前記順序を示し、
    前記測定部は、前記第1及び第2母線の電圧を夫々測定し、
    前記第1及び第2母線の電圧の何れが低いかを判定する第5判定部、を更に備え、
    前記第5判定部が、前記第1母線の電圧が前記第2母線の電圧よりも低いと判定した場合、前記第1制御部は、前記第1調相器を優先的に制御し、
    前記第5判定部が、前記第2母線の電圧が前記第1母線の電圧よりも低いと判定した場合、前記第1制御部は、前記第2調相器を優先的に制御すること
    を特徴とする電圧調整装置。
  2. 前記負荷は、前記第1母線に接続される第1負荷と、前記第2母線に接続される第2負荷とを含み、
    前記第5判定部が、前記第1母線の電圧が前記第2母線の電圧よりも低いと判定した場合、前記第1乃至第3制御部は、前記第1負荷と前記第1母線との間の区間を優先的に遮断するように前記遮断器を制御し、
    前記第5判定部が、前記第2母線の電圧が前記第1母線の電圧よりも低いと判定した場合、前記第1乃至第3制御部は、前記第2負荷と前記第2母線との間の区間を優先的に遮断するように前記遮断器を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の電圧調整装置。
  3. 前記第2判定部が、前記調相器として前記複数の分路リアクトルが全て前記電力線に接続されていないと判定し、且つ、前記第2判定部が、前記調相器として電力用コンデンサが前記電力線に接続されていないと判定した場合、前記第1制御部は、前記電力用コンデンサが前記電力線に接続されるように制御すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電圧調整装置。
  4. 前記第2判定部が、前記複数の分路リアクトルが全て前記電力線に接続されていないと判定し、且つ、前記第2判定部が、前記電力用コンデンサが前記電力線に接続されていると判定した場合、前記第1制御部は、前記負荷と前記電力線との間の区間を遮断するように前記遮断器を制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の電圧調整装置。
  5. 複数の前記電力用コンデンサを前記電力線に接続する順序を前記第1電気所及び前記第2電気所毎に示す第2データが記憶される第2記憶部
    を備え、
    前記第1制御部は、前記第2データに応じた順序で複数の前記電力用コンデンサを前記電力線に接続するように制御すること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電圧調整装置。
  6. 複数の前記負荷夫々と前記電力線との間の各区間を遮断する順序を前記第1電気所及び前記第2電気所毎に示す第3データが記憶される第3記憶部
    を備え、
    前記第1乃至第3制御部は、前記第3データに応じた順序で前記各負荷と前記電力線との間の各区間を遮断するように前記遮断器を制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の電圧調整装置。
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