JP5415352B2 - オーバレイネットワークを用いたユーザ嗜好に適応するコンテンツ配信方法、ピアノード及びプログラム - Google Patents

オーバレイネットワークを用いたユーザ嗜好に適応するコンテンツ配信方法、ピアノード及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、リアルタイムに投稿又は更新されるコンテンツを、ユーザ嗜好に適応して、ユーザ端末へ配信する技術に関する。
昨今、インターネットを介して配信されるコンテンツは、企業によって作成されたものに限られず、ユーザによって作成されたブログや映像、画像などのCGM(Consumer Generated media)コンテンツもある。このようなCGMコンテンツは、ユーザの操作によって、端末からCGMサイトへアップロードされる。他方のユーザは、端末を用いて、CGMサイトに対してキーワードで検索し、所望のCGMコンテンツを閲覧・視聴することができる。代表的なCGMサイトとして、アメーバブログ(登録商標)(http://ameblo.jp/)、ニコニコ動画(登録商標)(http://www.nicovideo.jp/)又はYoutube(登録商標)(http://www.youtube.com/?gl=JP&hl=ja)がある。
また、ユーザによって投稿されたCGMコンテンツを、当該コンテンツに興味を持つユーザのみにリアルタイムに配信する技術として、RSS(RDF Site Summary)リーダがある。この技術によれば、ユーザが、端末に対してCGMサイトを予め登録することによって、端末が定期的にそのサイトの更新を確認する。これによって、ユーザは、ほぼリアルタイムに最新情報を取得することができる。しかしながら、コンテンツの内容がユーザ所望の内容に合わない場合であっても、予め登録されたサイトであれば、そのコンテンツは配信される。逆に、コンテンツの内容がユーザ所望の内容であっても、予め登録されていなければ、そのコンテンツは配信されない。
これに対し、新着ブログ記事(コンテンツ)の内容と、配信サーバに登録されたユーザ所望の情報との類似度を計算し、類似度の高いユーザに対して優先的にコンテンツを配信するブログ配信システムの技術がある(例えば非特許文献1参照)。この技術によれば、サイトを予め登録することなく、ユーザ所望の内容のコンテンツのみをリアルタイムに配信することができる。
この技術によれば、例えば以下のようなシーケンスを採る。
(S1)ブログ配信サーバは、商用のブログサイトから定期的に新着ブログ記事を取得する。
(S2)ブログ配信サーバは、カテゴリ辞書を用いて、ブログ記事における特徴量ベクトルを算出する。
(S3)ブログ配信サーバは、予め登録されたユーザの嗜好ベクトルと、コンテンツの特徴量ベクトルとの間のユークリッド距離を算出し、ユークリッド距離が小さいユーザに対して優先的にコンテンツを配信する。
服部元、KDDI研究所、「リアルタイムブログ配信のための配信先ユーザ高速選択方法」、電子情報通信学会、Webインテリジェンスとインタラクション研究会報告、[online]、[平成22年4月11日検索]、インターネット<URL:http://www.ieice.org/~wi2/pastcfa/pastcfa14.html> 「A Scalable Content Addressable Network」、Proceedingof ACM SIGCOMM 2001
非特許文献1に記載されたような技術によれば、ブログ配信サーバが、コンテンツを集中的に管理するために、コンテンツ数やユーザ数の増加に応じてその規模が増大する。コンテンツ(新着ブログ記事)毎に特徴量ベクトルを算出し、その特徴量ベクトルと嗜好ベクトルとの間のユークリッド距離を算出するために、コンテンツ数及びユーザ数に比例して処理量も増加する。このような処理を要するために、この技術によれば、コンテンツが投稿された直後に、その内容の情報を所望するユーザの端末へ配信するようなサービスは想定されていない。
そこで、本発明は、特定のコンテンツ配信サーバをネットワークに設置することなく、そのコンテンツに興味のあるユーザのみにリアルタイムにコンテンツを配信することができるコンテンツ配信方法、ピアノード及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークにおけるコンテンツ配信方法であって、
送信すべきコンテンツには、その内容に基づく特徴量ベクトルが付与されており、
各ピアノードは、1ホップで通信可能な隣接ピアノードの識別値、及び、当該隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録したルーティングテーブルを有し、
ピアノードが、送信すべきコンテンツの特徴量ベクトルと、ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する判定ステップと、
類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、嗜好ベクトルに基づく隣接ピアノードへ、コンテンツを送信する送信ステップと
を有することを特徴とする。
本発明のコンテンツ配信方法における他の実施形態によれば、
オーバレイネットワークは、ピアノードを多次元(n次元:n≧2)空間に配置したものであり、
ルーティングテーブルは、次元i(i=1〜n)毎に前後のピアノードを隣接ピアノードとして登録することも好ましい。
本発明のコンテンツ配信方法における他の実施形態によれば、オーバレイネットワークは、CAN(Content Addressable Network)であることも好ましい。
本発明のコンテンツ配信方法における他の実施形態によれば、判定ステップの前段階について、
ピアノードが、i次元方向の隣接ピアノードからコンテンツを受信する受信ステップと、
1〜(i−1)次元及び(i+1)次元における隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第1の選択ステップと、
i次元については、コンテンツ送信元の隣接ピアノードと逆向きの隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第2の選択ステップと
を有することも好ましい。
本発明のコンテンツ配信方法における他の実施形態によれば、
転送されるコンテンツのデータパケットには、シーケンス番号が付与されており、
第1の選択ステップは、
ピアノードが、当該コンテンツの送信先として選択した隣接ピアノードに対して、シーケンス番号を含む送信確認要求を送信するステップと、
隣接ピアノードが、送信確認要求を受信した際に、既に受信したコンテンツのシーケンス番号と、送信確認要求に含まれるシーケンス番号とを比較し、比較結果を含む送信確認応答を、ピアノードへ返信するステップと、
ピアノードが、送信確認応答を受信した際に、比較結果に基づいて当該隣接ピアノードへ送信するか否かを判定するステップと
を有することも好ましい。
本発明のコンテンツ配信方法における他の実施形態によれば、各ピアノードは、ルーティングテーブルに登録された隣接ピアノードへ、定期的にKeep-Aliveメッセージを送信することによって、当該隣接ピアノードの嗜好ベクトルを取得することも好ましい。
本発明のコンテンツ配信方法における他の実施形態によれば、判定ステップの前段階について、
コンテンツ配信元ノードが、送信すべきコンテンツから、その内容に基づく特徴量ベクトルを抽出するステップと、
コンテンツ配信元ノードが、特徴量ベクトルに基づいて、宛先識別値を導出するステップと、
コンテンツ配信元ノードが、宛先識別値のピアノードへ、検索要求を送信するステップと、
コンテンツ配信元ノードが、検索応答を受信した際に、当該検索応答に含まれる宛先アドレスへ向けて、コンテンツを送信するステップと
を有することも好ましい。
本発明によれば、複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークに接続したピアノードであって、
送信すべきコンテンツには、その内容に基づく特徴量ベクトルが付与されており、
各ピアノードは、1ホップで通信可能な隣接ピアノードの識別値、及び、当該隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録したルーティングテーブルと、
送信すべきコンテンツの特徴量ベクトルと、ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する嗜好類似度判定手段と、
類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、嗜好ベクトルに基づく隣接ピアノードへ、コンテンツを送信するコンテンツ送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明のピアノードにおける他の実施形態によれば、
オーバレイネットワークは、ピアノードを多次元空間(n次元:n≧2)に配置したものであり、
ルーティングテーブルは、次元i(i=1〜n)毎に前後のピアノードを隣接ピアノードとして登録することも好ましい。
本発明のピアノードにおける他の実施形態によれば、オーバレイネットワークは、CANであることも好ましい。
本発明のピアノードにおける他の実施形態によれば、
i次元方向の隣接ピアノードからコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
1〜(i−1)次元及び(i+1)次元における隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第1の送信先選択手段と、
i次元については、コンテンツ送信元の隣接ピアノードと逆向きの隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第2の送信先選択手段と
を更に有することも好ましい。
本発明のピアノードにおける他の実施形態によれば、
転送されるコンテンツのデータパケットには、シーケンス番号が付与されており、
第1の送信先選択手段は、
当該コンテンツの送信先として選択した隣接ピアノードに対して、シーケンス番号を含む送信確認要求を送信する送信確認要求送信機能と、
送信確認要求を受信した際に、既に受信したコンテンツのシーケンス番号と、送信確認要求に含まれるシーケンス番号とを比較し、比較結果を含む送信確認応答を、ピアノードへ返信する送信確認応答返信機能と、
送信確認応答を受信した際に、比較結果に基づいて当該隣接ピアノードへ送信するか否かを判定する送信判定機能と
を有することも好ましい。
本発明のピアノードにおける他の実施形態によれば、ルーティングテーブルに登録された隣接ピアノードへ、定期的にKeep-Aliveメッセージを送信することによって、当該隣接ピアノードの嗜好ベクトルを取得する隣接ピア確認手段を更に有することも好ましい。
本発明のピアノードにおける他の実施形態によれば、
コンテンツの配信元となるコンテンツ配信手段を有し、
コンテンツ配信手段は、
送信すべきコンテンツから、その内容に基づく特徴量ベクトルを抽出する特徴量ベクトル抽出機能と、
特徴量ベクトルに基づいて、宛先識別値を導出する宛先識別値導出機能と、
宛先識別値のピアノードへ、検索要求を送信する検索要求送信機能と、
検索応答を受信する検索応答受信機能と、
当該検索応答に含まれる宛先アドレスへ向けて、コンテンツを配信するコンテンツ配信機能と
を有することも好ましい。
本発明によれば、複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークに接続したピアノードに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
送信すべきコンテンツには、その内容に基づく特徴量ベクトルが付与されており、
各ピアノードは、1ホップで通信可能な隣接ピアノードの識別値、及び、当該隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録したルーティングテーブルと、
送信すべきコンテンツの特徴量ベクトルと、ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する嗜好類似度判定手段と、
類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、嗜好ベクトルに基づく隣接ピアノードへ、コンテンツを送信するコンテンツ送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のコンテンツ配信方法、ピアノード及びプログラムによれば、オーバレイネットワークを用いると共に、コンテンツの特徴量ベクトルとユーザの嗜好ベクトルとの類似度を判定しつつ、コンテンツを配信する。これによって、特定のコンテンツ配信サーバをネットワークに設置することなく、そのコンテンツに興味のあるユーザのみにリアルタイムにコンテンツを配信することができる。
オーバレイネットワークのシステム構成図である。 多次元空間にピアノードを配置したオーバレイネットワークの論理構成を表す説明図である。 コンテンツを、その特徴量ベクトルに基づく宛先ノードへ転送する2次元空間の説明図である。 図3における本発明のフローチャートである。 コンテンツを、オーバレイネットワークにおける隣接ピアノードへ配信するフローチャートである。 図5の転送を表す2次元空間の説明図である。 コンテンツの送信先となる隣接ピアノードを選択するフローチャートである。 本発明におけるピアノードの機能構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明によれば、コンテンツの配信のために、ユーザ端末(ピアノード)を仮想的に相互接続したオーバレイネットワークの技術を用いる。オーバレイネットワークとは、物理的ネットワークにおけるIP(Internet Protocol)レイヤを覆い隠して(オーバレイして)、ピアノード間を仮想的に相互接続したネットワークである。代表的なオーバレイネットワークとして、例えばP2P(Peer to Peer)ネットワークがある。
図1は、オーバレイネットワークのシステム構成図である。
図1のシステムによれば、複数のピアノード1が、物理ネットワーク2に接続されている。その物理ネットワーク2上には、複数のピアノード1によって仮想的にオーバレイネットワーク3が構成されている。ここで、ピアノードは、ユーザによって所持される端末であり、パーソナルコンピュータであってもよいし、セットトップボックスやホームゲートウェイ等の宅内端末であってもよい。例えば、送信元ピアノード及び宛先ピアノードがSIP−UA(SIP - User Agent)として機能し、オーバレイネットワークがP2PSIP(Peer to Peer - Session Initiation Protocol)によって構築されていてもよい。
構造化オーバレイの技術として、多次元の直交座標空間を用いた「CAN(Content Addressable Network)」がある(例えば非特許文献2参照)。この技術によれば、Napster又はGunutellaに代表される従来のP2P技術と異なって、ネットワーク全体に分散配置されたデータを高速に検索することができる。また、ピアノードの頻繁な参加・離脱に対しても、自律分散的にネットワークを再構築することができる。
図2は、多次元空間にピアノードを配置したオーバレイネットワークの論理構成を表す説明図である。
本発明のオーバレイネットワークによれば、ピアノードが多次元(n次元:n≧2)空間に配置される。座標空間全体は、複数のゾーンに分割され、各ピアノードは、分割された1つのゾーンを管理する。また、各ピアノードは、「ルーティングテーブル」を保持し、自身のゾーンに隣接するゾーンに存在するユーザ端末(隣接ピアノード)の情報を管理する。
「ルーティングテーブル」は、次元i(i=1〜n)毎に隣接前後のピアノードを登録する。本発明におけるルーティングテーブルは、少なくとも、1ホップで通信可能な隣接ピアノードを所持するユーザの「嗜好ベクトル」を登録する。
以下の表1は、2次元の場合について、各ピアノードが保持するルーティングテーブルの構成を表す。
Figure 0005415352
「ノード番号」 :オーバレイネットワーク上で固有な番号
「隣接次元」 :自ノードから見て、当該隣接ピアノードが隣接する次元
「隣接方向」 :自ノードから見て、隣接次元における当該隣接ピアノードが隣接する方向(順方向(F: Forward)/逆方向(B: Backward))
「IPアドレス」
「ポート番号」
「識別値」 :複数の次元i(1〜n)によって表される位置
「ゾーン情報」 :当該隣接ピアノードが管理するゾーン範囲
「嗜好ベクトル」:当該隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好を表すベクトル表記
尚、各ピアノードは、ルーティングテーブルに登録された隣接ピアノードへ、定期的にKeep-Aliveメッセージを送信することによって、当該隣接ピアノードの情報を取得することも好ましい。
図2によれば、多次元空間として、2次元の平面空間が表されている。各平面空間は、複数のゾーンに分割されている。図2によれば、各ジャンルの嗜好値を0〜1の範囲で数値化し、嗜好値の値をそのままオーバレイネットワーク上の識別値に使用している。
図2によれば、ピアノード(ユーザ端末)17は、以下のように表される。
ジャンルAに関する嗜好値(1次元識別値):0.50
ジャンルBに関する嗜好値(2次元識別値):0.52
各ピアノードは、オーバレイネットワークへの参加時に、ユーザの嗜好ベクトルに基づいて、自ノードの識別値を生成する。識別値は、1次元方向の識別値と、2次元方向の識別値とからなる。これによって、その識別値に対応した1つのゾーンが割り当てられる。図2によれば、ピアノード17には、以下のような四角形のゾーンが割り当てられる。
自ノードの識別値:[0.50,0.52]
ゾーン情報 :[0.4〜0.6,0.4〜0.6]
(1次元範囲が0.4〜0.6、2次元範囲が0.4〜0.6)
また、図2によれば、例えばピアノード17は、以下のようなルーティングテーブルを有する。
Figure 0005415352
「嗜好ベクトル」とは、ユーザの嗜好を、カテゴリ[要素](例えば、エンタメ、社会、経済、・・・)毎に、数値化したものである。尚、嗜好ベクトルは、ユーザによって自由に嗜好ベクトルの要素値が設定されるものであってもよいし、既読コンテンツの特徴量ベクトルの平均値が設定されるものであってもよい。
Figure 0005415352
一方で、配信されるコンテンツについても、カテゴリ辞書に基づく内容解析によって、特徴量ベクトルを算出する。特徴量ベクトルも、嗜好ベクトルと同様の要素を有する。例えば、コンテンツがブログ記事のようなテキストである場合、カテゴリ辞書には、各カテゴリに対応するテキストが登録されている。コンテンツから多数の単語を抽出した上で、全カテゴリの単語の出現頻度を算出し、特徴量ベクトルを算出する。
Figure 0005415352
図3は、コンテンツの特徴量ベクトルに基づいて宛先ノードへ転送するフローチャートである。
図4は、図3の転送を表す2次元空間の説明図である。
(S31)コンテンツ配信元ノードについて、ユーザ操作に応じて、配信すべきコンテンツが選択される。ここで、コンテンツ配信元ノードは、ピアノードID8であるとする。
(S32)コンテンツ配信元ノードは、コンテンツ配信元ノードが、送信すべきコンテンツから、その内容に基づく特徴量ベクトルを抽出する。
(S33)次に、コンテンツ配信元ノードは、特徴量ベクトルに基づいて、オーバレイネットワークにおける宛先識別値を導出する。例えば、図3によれば、ピアノードID17が管理するゾーンに、宛先識別値が含まれるとする。
(S34)コンテンツ配信元ノードは、配信するコンテンツのシーケンス番号を、ネットワーク内で一意となるように決定する。このシーケンス番号は、重複したコンテンツの配信を防止するためのものである。例えば、コンテンツ配信元ノードにおけるIPアドレスやポート番号、時刻等の情報から生成することができる。
(S35)コンテンツ配信元ノードは、宛先識別値を含む検索要求(Search Request)を、オーバレイネットワークへ送信する。その検索要求は、その宛先識別値に最も近い頂点を持つピアノードへ転送されていく。図3及び図4によれば、ピアノードID8から送信された検索要求は、ID9、ID10及びID11のピアノードを介して転送が繰り返される。これによって、宛先識別値を管理するピアノードへ向かって近づいていく。最終的に、検索要求は、宛先識別値を管理するピアノードID17に到達する。
(S36)ピアノードID17は、検索応答(Search Response)を、コンテンツ配信元ノードへ返信する。検索応答には、ピアノードID17のIPアドレス及びポート番号が含まれる。
(S37)コンテンツ配信元ノード(ピアノードID8)は、検索応答に含まれるIPアドレス及びポート番号を用いて、ピアノードID17へ、送信確認要求(Confirm Request)を送信する。送信確認要求には、S34によって決定されたシーケンス番号が含められる。
(S38)送信確認要求を受信したピアノードID17は、受信判定を実行する。具体的には、送信確認要求で指定されたシーケンス番号が、既に受信したコンテンツのリスト内のシーケンス番号と一致するか否かを判定する。一致する場合にはNGと判定し、一致しない場合にはOKと判定する。その判定結果を含む送信確認応答が、コンテンツ配信元ノードへ返信される。
(S39)コンテンツ配信元ノード(ピアノードID8)は、判定結果OKである場合、コンテンツを、ピアノードID17へ送信する。配信されるコンテンツには、特徴量ベクトルも含められる。ここで、配信範囲を表す類似度範囲を含むものであってもよい。類似度範囲については、図6によって後述する。尚、判定結果NGである場合、コンテンツは送信されない。
図5は、コンテンツを、オーバレイネットワークにおける隣接ピアノードへ配信するフローチャートである。
図6は、図5の転送を表す2次元空間の説明図である。
前述した図3のS39によって、ピアノードID17は、コンテンツ配信元ノード(ピアノードID8)から、コンテンツを受信している。ピアノードID17は、コンテンツを蓄積すると共に、受信コンテンツリストを更新する。受信コンテンツリストには、少なくともファイル名、配信元アドレス、シーケンス番号、特徴量ベクトル、類似度範囲及び受信時刻が含まれる。
(S51)ピアノードID17は、ルーティングテーブルを用いて、コンテンツを配信すべき隣接ピアノードを選択する。ここでは、ピアノードが、送信すべきコンテンツの特徴量ベクトルと、ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する。そして、その類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、その嗜好ベクトルに基づく隣接ピアノードが選択される。
図7は、コンテンツの送信先となる隣接ピアノードを選択するフローチャートである。
当該ピアノードが、i次元方向の隣接ピアノードからコンテンツを受信した際に、以下の処理が実行される。
(S71)コンテンツを受信した際に、その送信元ノードが、コンテンツ配信元ノードであるか否かを判定する。コンテンツに付加された配信元アドレスと、そのコンテンツを受信したデータパケットの送信元アドレスとを比較することによって判定できる。
(S72)配信元アドレスと送信元アドレスとが一致する場合、ルーティングテーブルに登録された全ての隣接ピアノードを、送信先として選択する。図5及び図6によれば、ピアノードID17は、コンテンツ配信元ノードであるピアノードID8からコンテンツを受信したために、全ての隣接ピアノードID11、16、18及び23が選択される。
(S73)配信元アドレスと送信元アドレスとが一致しない場合、ルーティングテーブルを参照することによって、送信元ノードの位置関係を判定する。具体的には、送信元ノードの隣接次元(i)及び隣接方向を判定する。隣接方向は、コンテンツ送信元のユーザ端末のi次元での識別値が、自ピアノードのi次元における識別値よりも大きい場合にはForward、小さい場合にはBackwardと判定される。
(S74)送信元ノードの隣接次元iに基づいて、1〜(i−1)次元及び(i+1)次元における順方向及び逆方向の全ての隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する。
ここで、ノードの参加及び離脱が無い環境であれば、「1〜(i−1)次元」のみに送信することで、コンテンツを十分に配信することができる。例えば図6の場合、ノード16は、1次元方向からコンテンツを受信しているため、本来であれば、1次元方向の逆側の端末である端末15のみにコンテンツを送信すればよい。しかしながら、ノードが、ネットワークから突然離脱する環境に対応するために、本発明によれば、「(i+1)次元」にもコンテンツの送信を確認するようにしている。従って、(i+1)次元のノードにもコンテンツを送信することは冗長ともいえるが、これによって確実なコンテンツ配信を実現する。一方で、「1〜(i−1)次元及び(i+1)〜n次元」の隣接ピアノードを送信先とする場合に比べて、本発明は、冗長的にコンテンツが配信されることが無い。
(S75)次に、隣接次元iについて、送信元ノードと逆向きの隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する。ここで、送信元ノードがForwardにある場合、Backwardの隣接ピアノードのみを選択する。一方で、送信元ノードがBackwardにある場合、Forwardの隣接ピアノードのみを選択する。
(S76)選択された隣接ピアノード毎に、S77〜S79の処理を実行する。
(S77)コンテンツの特徴量ベクトルと、ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの嗜好ベクトルとの間の類似度を算出する。類似度は、特徴量ベクトルと嗜好ベクトルとの間のユークリッド距離であってもよい。
(S78)次に、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する。その類似度が所定類似度範囲以上となる隣接ピアノードは、コンテンツ送信先として選択されない。
(S79)一方で、その類似度が所定類似度範囲よりも小さいと判定された隣接ピアノードは、コンテンツの送信先として選択される。そして、選択された隣接ピアノードへ、送信確認要求が送信される。
再び戻って、図5及び図6を参照する。
(S52)ピアノードID17は、そのコンテンツの送信元ノードが、コンテンツ配信元ノードであるために、ルーティングテーブルに登録された全ての隣接ピアノードを、送信先として選択する。図6によれば、ピアノードID17は、コンテンツ送信先の隣接ピアノードとして、ID11、ID16、ID18及びID23を選択する。そして、ピアノードID17は、これら4つの隣接ピアノードへ、送信確認要求を送信する。送信確認要求には、転送されるコンテンツ毎に、シーケンス番号が付与されている。
(S53)これに対し、ID11、ID16、ID18及びID23の隣接ピアノードは、送信確認応答を、ピアノードID17へ返信する。送信確認要求に含まれるシーケンス番号が、既に受信したコンテンツにおけるシーケンス番号と一致する場合には、判定結果NGを含む送信確認応答を返信する。
(S54)ピアノードID17は、判定結果OKを含む送信確認応答を受信したID11、ID16、ID18及びID23の隣接ピアノードへ、コンテンツを送信する。
(S55)更に、ID11のピアノードは、2次元のBackwardに位置するピアノードID17から、コンテンツを受信することとなる。このとき、ID11のピアノードは、1次元のForward及びBackwardの隣接ピアノード(ID10及びID12)と、2次元のForwardの隣接ピアノード(ID4)とを、コンテンツの送信先として選択する。そして、ID11のピアノードは、ID10、ID12及びID4の隣接ピアノードへ、送信確認要求を送信する。
(S56)これに対し、ID10、ID12及びID4の隣接ピアノードは、送信確認応答を、ID11のピアノードへ返信する。
(S57)ID11のピアノードは、判定結果OKを含む送信確認応答を受信したID10、ID12及びID4の隣接ピアノードへ、コンテンツを送信する。
尚、ID16、ID18及びID23のピアノードも、ID17のピアノードと同様に動作する。
(S58)更に、ID10のピアノードは、1次元のForwardに位置するピアノードID11から、コンテンツを受信することとなる。このとき、ID10のピアノードは、1次元のBackwardの隣接ピアノードID9と、2次元のForward及びBackwardの隣接ピアノードID2及び16とを、コンテンツの送信先として選択する。ここで、コンテンツの特徴量ベクトルと隣接ピアノードID2の嗜好ベクトルとの類似度が、所定類似度範囲を越えているとする。この場合、隣接ピアノードID2は、コンテンツの送信先として選択されない。そして、ピアノードID10は、ID9及びID16の隣接ピアノードへ、送信確認要求を送信する。
(S59)これに対し、ピアノードID16は、コンテンツを、ピアノードID17から既に受信しており、シーケンス番号も更新されている。そのために、ピアノードID16は、ピアノードID10に対して、判定結果NGを含む送信確認応答を返信する。一方でピアノードID9は、判定結果OKを含む送信確認応答を返信する。これによって、ピアノード10は、コンテンツを、ピアノードID9のみへ送信する。
尚、図6によれば、ピアノード13及び26が、電源断などの理由によって、オーバレイネットワークから突然ダウンしたとする。このような場合であっても、S58及びS59のような処理を実行することによって、ピアノード13に対する隣接ピアノードID14や、ピアノード26に対する隣接ピアノード27に対してもコンテンツが配信される。このように、ピアノードの突然のダウンに対しても、本発明を適用することによって、高い信頼性を維持しつつ、コンテンツを配信することができる。
図8は、本発明におけるピアノードの機能構成図である。
ピアノード1は、複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークに接続されている。図8によれば、ピアノード1は、ネットワーク側に対して、通信インタフェース部10と、TCP/UDP/IP部11とを有する。
また、ピアノード1は、オーバレイネットワークレイヤ部12と、コンテンツ受信部13と、コンテンツ蓄積部14と、嗜好類似度判定部15と、コンテンツ送信部16と、第1の送信先選択部17と、第2の送信先選択部18と、コンテンツ配信元ノード部19とを有する。これら機能構成部は、ピアノードに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
オーバレイネットワークレイヤ部12は、ピアノードを多次元空間(n次元:n≧2)に構成し、例えばCANのプロトコルを実行する。図8によれば、オーバレイネットワークレイヤ部12は、ルーティングテーブル121と、隣接ピア確認部122とを有する。
ルーティングテーブル121は、各ピアノードは、1ホップで通信可能な隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録する。1ホップで通信可能な隣接ピアノードとは、次元i(i=1〜n)毎に前後方向のピアノードを意味する。尚、当該ピアノードの識別値は、ユーザの嗜好ベクトルによって決定され、その識別値を持ってCANのオーバレイネットワークに参加する。
隣接ピア確認部122は、ルーティングテーブル121に登録された隣接ピアノードへ、定期的にKeep-Aliveメッセージを送信することによって、当該隣接ピアノードの嗜好ベクトルを取得する。
コンテンツ受信部13は、コンテンツ配信元ノード、又は、i次元方向の隣接ピアノードから、コンテンツを受信する。受信されたコンテンツは、コンテンツ蓄積部14へ出力される。
コンテンツ蓄積部14は、転送すべきコンテンツを蓄積すると共に、受信コンテンツリストも蓄積する。受信コンテンツリストは、少なくともコンテンツのシーケンス番号及び特徴量ベクトルを含む。
嗜好類似度判定部15は、送信すべきコンテンツの特徴量ベクトルと、ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する。
コンテンツ送信部16は、類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、第1の送信先選択部17及び第2の送信先選択部18によって選択された隣接ピアノードへ、コンテンツを送信する。
第1の送信先選択部17は、1〜(i−1)次元及び(i+1)次元における隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する。ここで、第1の送信先選択部17は、送信確認要求送信部171と、送信確認応答返信部172と、送信判定部173とを有する。送信確認要求送信部171は、当該コンテンツの送信先として選択した隣接ピアノードに対して、シーケンス番号を含む送信確認要求を送信する。送信確認応答返信部172は、送信確認要求を受信した際に、既に受信したコンテンツのシーケンス番号と、送信確認要求に含まれるシーケンス番号とを比較し、比較結果を含む送信確認応答を、ピアノードへ返信する。送信判定部173は、送信確認応答を受信した際に、比較結果に基づいて当該隣接ピアノードへ送信するか否かを判定する。
第2の送信先選択部18は、i次元については、コンテンツ送信元の隣接ピアノードと逆向きの隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する。
コンテンツ配信元ノード部19は、ピアノードがコンテンツ配信元ノードとして動作する場合にのみ機能する。コンテンツ配信元ノード部19は、特徴量ベクトル抽出部191と、宛先識別値導出部192と、検索要求送信部193と、検索応答受信部194と、コンテンツ配信部195とを有する。特徴量ベクトル抽出部191は、送信すべきコンテンツから、カテゴリ辞書を用いて、その内容に基づく特徴量ベクトルを抽出する(表4参照)。宛先識別値導出部192は、特徴量ベクトルに基づいて、宛先識別値を導出する(CANの識別値に対応する)。検索要求送信部193は、宛先識別値に最も近いピアノードへ、検索要求を送信する。検索応答受信部194は、検索応答を受信する。コンテンツ配信部195は、検索応答に含まれる宛先アドレスへ向けて、コンテンツを配信する。
尚、ピアノード1が、パーソナルコンピュータである場合、コンテンツの配信及び閲覧は、ユーザインタフェースを介してユーザによって操作される。ピアノードが、セットトップボックスであれば、ユーザインタフェースは、テレビであってもよい。
以上、詳細に説明したように、本発明のコンテンツ配信方法、ピアノード及びプログラムによれば、オーバレイネットワークを用いると共に、コンテンツの特徴量ベクトルとユーザの嗜好ベクトルとの類似度を判定しつつ、コンテンツを配信する。これによって、特定のコンテンツ配信サーバをネットワークに設置することなく、そのコンテンツに興味のあるユーザのみにリアルタイムにコンテンツを配信することができる。
本発明によれば、特定のコンテンツ配信サーバを要しないために、配信ユーザ数に応じてサーバを増強するようなコストの増大が発生せず、システムのスケーラビリティを確保することができる。また、ピアノードが突然ダウンすることによってオーバレイネットワークから離脱したとしても、その隣接ピアノードに対して、コンテンツ配信における影響を与えることなく、ネットワーク帯域を無駄に消費することもない。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 ピアノード、ユーザ端末
10 通信インタフェース部
11 TCP/UDP/IP部
12 オーバレイネットワークレイヤ部
121 ルーティングテーブル
122 隣接ピア確認部
13 コンテンツ受信部
14 コンテンツ蓄積部
15 嗜好類似度判定部
16 コンテンツ送信部
17 第1の送信先選択部
171 送信確認要求送信部
172 送信確認応答返信部
173 送信判定部
18 第2の送信先選択部
19 コンテンツ配信元ノード部
191 特徴量ベクトル抽出部
192 宛先識別値導出部
193 検索要求送信部
194 検索応答受信部
195 コンテンツ配信部
2 物理ネットワーク
3 オーバレイネットワーク

Claims (15)

  1. 複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークにおけるコンテンツ配信方法であって、
    各ピアノードは、1ホップで通信可能な隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録したルーティングテーブルを有し、
    前記ピアノードが、送信すべきコンテンツの内容に基づく特徴量ベクトルと、前記ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの前記嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、前記嗜好ベクトルに基づく前記隣接ピアノードへ、前記コンテンツを送信する送信ステップと
    を有することを特徴とするコンテンツ配信方法。
  2. 前記オーバレイネットワークは、前記ピアノードを多次元(n次元:n≧2)空間に配置したものであり、
    前記ルーティングテーブルは、次元i(i=1〜n)毎に前後のピアノードを隣接ピアノードとして登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信方法。
  3. 前記オーバレイネットワークは、CAN(Content Addressable Network)であることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信方法。
  4. 前記判定ステップの前段階について、
    前記ピアノードが、i次元方向の隣接ピアノードから前記コンテンツを受信する受信ステップと、
    1〜(i−1)次元及び(i+1)次元における隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第1の選択ステップと、
    i次元については、前記コンテンツ送信元の隣接ピアノードと逆向きの隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第2の選択ステップと
    を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のコンテンツ配信方法。
  5. 転送される前記コンテンツのデータパケットには、シーケンス番号が付与されており、
    第1の選択ステップは、
    前記ピアノードが、当該コンテンツの送信先として選択した隣接ピアノードに対して、前記シーケンス番号を含む送信確認要求を送信するステップと、
    前記隣接ピアノードが、前記送信確認要求を受信した際に、既に受信したコンテンツのシーケンス番号と、前記送信確認要求に含まれるシーケンス番号とを比較し、比較結果を含む送信確認応答を、前記ピアノードへ返信するステップと、
    前記ピアノードが、前記送信確認応答を受信した際に、前記比較結果に基づいて当該隣接ピアノードへ送信するか否かを判定するステップと
    を有することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信方法。
  6. 各ピアノードは、ルーティングテーブルに登録された隣接ピアノードへ、定期的にKeep-Aliveメッセージを送信することによって、当該隣接ピアノードの嗜好ベクトルを取得することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコンテンツ配信方法。
  7. 前記判定ステップの前段階について、
    コンテンツ配信元ノードが、送信すべきコンテンツから、その内容に基づく特徴量ベクトルを抽出するステップと、
    前記コンテンツ配信元ノードが、前記特徴量ベクトルに基づいて、宛先識別値を導出するステップと、
    前記コンテンツ配信元ノードが、前記宛先識別値のピアノードへ、検索要求を送信するステップと、
    前記コンテンツ配信元ノードが、検索応答を受信した際に、当該検索応答に含まれる宛先アドレスへ向けて、前記コンテンツを送信するステップと
    を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツ配信方法。
  8. 複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークに接続したピアノードであって、
    1ホップで通信可能な隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録したルーティングテーブルと、
    送信すべきコンテンツの内容に基づく特徴量ベクトルと、前記ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの前記嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する嗜好類似度判定手段と、
    前記類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、前記嗜好ベクトルに基づく前記隣接ピアノードへ、前記コンテンツを送信するコンテンツ送信手段と
    を有することを特徴とするピアノード。
  9. 前記オーバレイネットワークは、前記ピアノードを多次元空間(n次元:n≧2)に配置したものであり、
    前記ルーティングテーブルは、次元i(i=1〜n)毎に前後のピアノードを隣接ピアノードとして登録する
    ことを特徴とする請求項8に記載のピアノード。
  10. 前記オーバレイネットワークは、CANであることを特徴とする請求項9に記載のピアノード。
  11. i次元方向の隣接ピアノードから前記コンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
    1〜(i−1)次元及び(i+1)次元における隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第1の送信先選択手段と、
    i次元については、前記コンテンツ送信元の隣接ピアノードと逆向きの隣接ピアノードを、当該コンテンツの送信先として選択する第2の送信先選択手段と
    を更に有することを特徴とする請求項9又は10に記載のピアノード。
  12. 転送される前記コンテンツのデータパケットには、シーケンス番号が付与されており、
    第1の送信先選択手段は、
    当該コンテンツの送信先として選択した隣接ピアノードに対して、前記シーケンス番号を含む送信確認要求を送信する送信確認要求送信機能と、
    前記送信確認要求を受信した際に、既に受信したコンテンツのシーケンス番号と、前記送信確認要求に含まれるシーケンス番号とを比較し、比較結果を含む送信確認応答を、前記ピアノードへ返信する送信確認応答返信機能と、
    前記送信確認応答を受信した際に、前記比較結果に基づいて当該隣接ピアノードへ送信するか否かを判定する送信判定機能と
    を有することを特徴とする請求項11に記載のピアノード。
  13. ルーティングテーブルに登録された隣接ピアノードへ、定期的にKeep-Aliveメッセージを送信することによって、当該隣接ピアノードの嗜好ベクトルを取得する隣接ピア確認手段を更に有することを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載のピアノード。
  14. コンテンツの配信元となるコンテンツ配信元ノード手段を有し、
    前記コンテンツ配信元ノード手段は、
    送信すべきコンテンツから、その内容に基づく特徴量ベクトルを抽出する特徴量ベクトル抽出機能と、
    前記特徴量ベクトルに基づいて、宛先識別値を導出する宛先識別値導出機能と、
    前記宛先識別値のピアノードへ、検索要求を送信する検索要求送信機能と、
    検索応答を受信する検索応答受信機能と、
    当該検索応答に含まれる宛先アドレスへ向けて、前記コンテンツを配信するコンテンツ配信機能と
    を有することを特徴とする請求項8から13のいずれか1項に記載のピアノード。
  15. 複数のピアノードによって接続された物理ネットワーク上に、仮想的に構成されたオーバレイネットワークに接続したピアノードに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
    各ピアノードは、1ホップで通信可能な隣接ピアノードを所持するユーザの嗜好ベクトルを登録したルーティングテーブルと、
    送信すべきコンテンツの内容に基づく特徴量ベクトルと、前記ルーティングテーブルに登録された各隣接ピアノードの前記嗜好ベクトルとを比較し、その類似度が所定類似度範囲以内であるか否かを判定する嗜好類似度判定手段と、
    前記類似度が所定類似度範囲以内であると判定された際に、前記嗜好ベクトルに基づく前記隣接ピアノードへ、前記コンテンツを送信するコンテンツ送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするピアノード用のプログラム。
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