JP2005135140A - ピアツーピア型コンテンツ配信方法,サーバ用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムおよびクライアント用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラム - Google Patents

ピアツーピア型コンテンツ配信方法,サーバ用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムおよびクライアント用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラム Download PDF

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剛仁 阿部
啓一 ▲廣▼田
Keiichi Hirota
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智規 高田
Shuichi Nishioka
秀一 西岡
Tomohiro Yamada
智広 山田
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Abstract

【課題】ピアツーピア型でコンテンツを配信するシステムにおいて,配信品質やライセンス条件がよいクライアントからの再配信を受けることができるようにする。
【解決手段】コンテンツの配信要求に対して,サーバ10は,コンテンツの配信を受けている各クライアントの接続状況をもとに再配信が可能なクライアントの候補のリストを,要求元のクライアント20へ送信する。要求元のクライアント20は,通知された候補のクライアントに接続環境情報送信要求を送り,各クライアントから配信品質やライセンス条件等の情報を入手する。それをもとに最も良好な接続環境を有するクライアントへ接続・配信要求を送り,そのクライアントからコンテンツの配信を受ける。
【選択図】図1

Description

本発明は,コンテンツの配信技術に関するものであり,特に,エンドユーザ同士を相互に通信させることにより,ねずみ算的にコンテンツ配信を受けるクライアントの数を増やすことを可能にしたピアツーピア型コンテンツ配信方法,サーバ用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムおよびクライアント用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムに関するものである。
コンテンツ配信の一形態として,ピアツーピア型配信と呼ばれるものがある。この配信システムは,すべてのエンドユーザが配信専用のサーバからコンテンツを受け取るのではなく,エンドユーザ同士が相互に通信しあうことにより,ねずみ算的にコンテンツが配信されていくシステムである。例えば,特許文献1(「配信ネットワークに対するクライアント側システムの接続方法」)には,その具体的な手順が開示されている。
図6は,特許文献1に開示されたクライアント同士で接続可能な組み合わせの例を示している。図7は,従来のピアツーピア型配信におけるクライアントの接続の過程を説明する図である。図6および図7において,サーバAはコンテンツを配信するサーバを示し,C1 〜C14はコンテンツの配信を受けるクライアントを示す。図7を用いて説明する例は,まずC1 →C2 →C3 →C4 の順にクライアントが接続され,次にC1 が抜け,その後新たにC5 が参加する場合の例である。
(1)C1 の接続(図7(A))
サーバAのみが存在している状態から,クライアントC1 がサーバAにコンテンツ配信要求を出す。サーバAは,この例ではクライアント数が2までなら同時配信が可能になっており,C1 には自分(サーバA)から配信を受けるように通知する。この結果,C1 はサーバAから直接にコンテンツの配信を受けることとなる。
(2)C2 の接続(図7(B))
次に,クライアントC2 がサーバAにコンテンツ配信要求を出す。サーバAは残り1クライアントに対してなら配信が可能であるので,C2 には自分(サーバA)から配信を受けるように通知する。この結果,C2 はサーバAからコンテンツの配信を受けることとなる。
(3)C3 の接続(図7(C))
次に,クライアントC3 がサーバAにコンテンツ配信要求を出す。サーバAはすでに2クライアントと接続中であるため,これ以上サーバAから直接にクライアントに配信することはできない。このため,サーバAは,すでに配信しているC1 から配信を受けるようにC3 に通知する。この結果,C3 はC1 からコンテンツの配信を受けることとなる。
(4)C4 の接続(図7(D))
次に,クライアントC4 がサーバAにコンテンツ配信要求を出す。サーバAは,C3 の接続のときと同じ手順により,すでに配信しているC1 から配信を受けるようにC4 に通知する。この結果,C4 はC1 からコンテンツの配信を受けることとなる。
(5)C1 の切断(図7(E))
次に,クライアントC1 が配信ネットワークから抜けたとする。このとき,C1 からの配信がなくなるので,C3 ,C4 はその旨の情報をサーバAに通知する。サーバAは,接続のデータベースからC1 を除外するとともに,C3 ,C4 の新たな接続先を探す。探索の結果,C2 が見つかるので,C3 ,C4 にC2 のIPアドレスを送る。この結果,C3 ,C4 はC2 からそれぞれコンテンツの配信を受けることとなる。
(6)C5 の接続(図7(F))
クライアントC1 が抜けた状態で,新たにC5 がサーバAにコンテンツ配信要求を出す。C1 が抜けた結果,サーバAから直接配信を受けているクライアントがC2 のみになったので,サーバAは自分から配信を受けるようにC5 に通知する。この結果,C5 はサーバAから配信を受けることとなる。
特表2002−522956号公報
以上のような従来のピアツーピア型配信では,例えば,クライアントC3 から配信要求があったときには,サーバAが接続に関わるデータベースを検索して接続すべきクライアントC1 を見つけるが,そのクライアントC1 に配信品質の問題(例えば,帯域が小さいなど)やライセンス条件の問題(例えば,残存接続時間が短いなど)があっても,サーバAは,検索結果であるクライアントC1 をそのままクライアントC3 に通知することになる。
このため従来,クライアントC1 の配信品質やライセンス条件が悪い場合でも,クライアントC3 がクライアントC1 からのコンテンツの配信を受けることになるという問題があった。
本発明は,上記の問題点の解決を図り,コンテンツの配信を要求するクライアントが,配信品質やライセンス条件が良いクライアントからの配信を受けることを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明は,上記の課題を解決するため,サーバは,接続可能なクライアントをいくつかリストアップしてコンテンツの配信を要求するクライアントに送り,コンテンツの配信を要求するクライアントは,リストアップされた各クライアントの配信品質やライセンス条件などの接続環境から最適なクライアントを選択し,選択されたクライアントからコンテンツの配信を受けることを特徴とする。
具体的には,本発明は,コンテンツを配信するサーバと,サーバまたは他のクライアントからのコンテンツの配信を受け,他のクライアントにコンテンツを配信する複数のクライアントとで構成されるコンテンツ配信システムにおけるピアツーピア型コンテンツ配信方法であって,コンテンツの配信を希望するクライアントが,前記サーバにコンテンツの配信要求を行う過程と,前記サーバが,コンテンツの配信を受けている各クライアントの接続状況をもとに,コンテンツを再配信することができるクライアントの候補を複数選択する過程と,前記サーバが,前記候補として選択された複数のクライアントのアドレスを,前記配信要求を行ったクライアントに通知する過程と,前記配信要求を行ったクライアントが,前記候補として選択された複数のクライアントと通信することにより,前記候補として選択された複数のクライアントの接続環境に関する情報を取得する過程と,前記配信要求を行ったクライアントが,前記候補として選択された複数のクライアントから取得した接続環境に関する情報を評価し,その中の一つのクライアントを再配信元のクライアントとして選択する過程と,前記配信要求を行ったクライアントが,前記再配信元のクライアントからコンテンツの配信を受ける過程とを有することを特徴とする。
また,第2の発明は,コンテンツを配信するサーバと,サーバまたは他のクライアントからのコンテンツの配信を受け,他のクライアントにコンテンツを配信する複数のクライアントとで構成されるコンテンツ配信システムにおけるピアツーピア型コンテンツ配信方法であって,コンテンツの配信を他のクライアントから受けているクライアントが,定期的に接続替えの候補となるクライアントを前記サーバに問い合わせる過程と,前記サーバが,前記コンテンツの配信を受けている各クライアントの接続状況をもとに,接続替えの候補となるクライアントを複数選択する過程と,前記サーバが,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントのアドレスを,前記問い合わせを行ったクライアントに通知する過程と,前記問い合わせを行ったクライアントが,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントと通信することにより,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントの接続環境に関する情報を取得する過程と,前記問い合わせを行ったクライアントが,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントから取得した接続環境に関する情報を評価し,その中の一つのクライアントを接続替えのクライアントとして選択する過程と,前記問い合わせを行ったクライアントが,前記選択した接続替えのクライアントからコンテンツの配信を受ける過程とを有することを特徴とする。
前記接続環境に関する情報として,ライセンス条件に関する情報とコンテンツの配信品質に関する情報とを含む情報を用いることができる。また,前記接続環境に関する情報の評価を,少なくともライセンス条件に関する情報とコンテンツの配信品質に関する情報との重み付き線形加算によって得られた値を用いて行うことができる。
また,前記サーバが,他のクライアントにコンテンツを配信しているクライアントに対し,そのコンテンツを配信しているクライアントの下位で配信を受けているクライアントの数に応じて,インセンティブを与えることを特徴とする。
以上の方法を実行するための処理機構は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明により,ピアツーピア型のコンテンツ配信において,配信を受けるクライアントは,接続の候補となる複数クライアントの中から最良の接続環境を有するクライアントを選択してそのクライアントから配信を受けることができるので,従来より安定した配信品質やライセンス条件などを確保して配信を受けることが可能となる。
以下,本発明の実施の形態について図を用いて説明する。図1は,本発明の実施の形態におけるピアツーピア型コンテンツ配信システムの構成例を示す図である。
ピアツーピア型コンテンツ配信システムでは,サーバ10と複数のクライアント20とが,それぞれインターネット等のネットワーク30に接続されている。サーバ10は,送受信部11,接続候補抽出部12,接続データベース13,コンテンツ配信部14,コンテンツ蓄積部15を備える。
サーバ10の送受信部11は,ネットワーク30との接続インタフェースを持ち,データの送受信を行う部分であり,クライアント20からコンテンツ配信要求,接続登録要求を受信し,クライアント20に接続可能クライアントリスト,コンテンツを送信する。接続候補抽出部12は,クライアント20からコンテンツ配信要求を受けると,サーバ10からの直接のコンテンツ配信が不可能である場合に,接続データベース13のクライアント接続情報などから接続可能なクライアントを抽出し,接続可能クライアントリストとしてコンテンツ配信要求を行ったクライアント20に送信する。また,新規に接続されたクライアント20から接続登録要求を受けると,接続データベース13のクライアント接続情報を更新する。また,新規クライアント接続時または定期的に各クライアント20の接続情報を確認し,切断されているクライアント20が確認された場合には,接続データベース13のクライアント接続情報を更新する。
図2は,本実施の形態におけるサーバ10が管理する接続データベース13に格納されるクライアント接続情報の例を示す図である。図2の例のクライアント接続情報は,ID,IPアドレス,階層,親ノードアドレス,子ノード数の項目で構成されている。
IDは,接続されているクライアント20に任意に与えられた識別子である。IPアドレスは,接続されているクライアント20のIPアドレスである。階層は,例えば,サーバ10の階層を0としたツリー構造における接続されているクライアント20の階層レベルを示す。親ノードアドレスは,接続されているクライアント20が配信を受けているサーバ10またはクライアント20(以下,親クライアントという)のIPアドレスである。子ノード数は,接続されたクライアント20が配信を行っているクライアント20(以下,子クライアントという)の数である。
図2の例では,ID“0001”のクライアント20は,階層が“1”であるのでサーバ10から直接に配信を受けており,子ノード数から1つの子クライアント20に配信を行っていることがわかる。また,ID“0002”のクライアント20は,階層が“2”であるので他のクライアント20から配信を受けており,子ノード数から他のクライアント20への配信を行っていないことがわかる。ID“0001”のクライアント20のIPアドレスとID“0002”のクライアント20の親ノードアドレスとが一致していることから,ID“0001”のクライアントがID“0002”のクライアント20の親クライアントであることがわかる。
図1において,コンテンツ配信部14は,直接に配信を行うクライアント20に対し,コンテンツ蓄積部15に蓄積されているコンテンツを送受信部11を介して送信する。
各クライアント20は,送受信部21,コンテンツ配信要求部22,配信クライアント選択部23,受信コンテンツ記憶部24,コンテンツ再配信部25,配信品質・ライセンス条件管理部26,配信品質測定部27,残存視聴時間カウンタ28,残存視聴回数カウンタ29を備える。なお,残存視聴時間カウンタ28,残存視聴回数カウンタ29は,いずれか一方だけでもよい。
送受信部21は,ネットワーク30との接続インタフェースを持ち,データの送受信を行う部分である。送受信するデータとして,サーバ10から受信する接続可能クライアントリスト,他のクライアント20から受信する接続環境情報(配信品質・ライセンス条件)送信要求,他のクライアント20に対する接続環境情報送信要求に対する返信の配信品質情報およびライセンス情報,サーバ10または親クライアント20から受信するコンテンツ,また,サーバ10に送信するコンテンツ配信要求,接続登録要求,他のクライアント20に送信する接続環境情報送信要求,他のクライアント20に送信する配信品質情報およびライセンス情報,他のクライアント20に再配信するコンテンツなどがある。
コンテンツ配信要求部22は,利用者等からのコンテンツの要求を受けると,コンテンツ配信要求を送受信部21を介してサーバ10に送信する。また,コンテンツの配信を受けるために親クライアント20に接続したときには,接続登録要求をサーバ10に送信する。また,親クライアント20の切断等により,コンテンツの配信を受けられなくなった場合には,再びコンテンツ配信要求をサーバ10に送信する。
配信クライアント選択部23は,サーバ10から接続可能クライアントリストを受けると,そのリストにリストアップされているクライアント20に配信品質・ライセンス条件を問い合わせる接続環境情報送信要求を送信し,各クライアント20の配信品質情報,ライセンス情報を取得し,それらの情報を比較し,最も良好なクライアント20を親クライアント20として選択する。
ここで,配信品質とライセンス条件の評価は,例えば,配信品質情報とライセンス情報との重み付き線形加算によって得られた値を用いる方法がある。この方法は,配信品質情報(過去一定時間における受信ビットレートの平均値,最大値,最小値,揺らぎの標準偏差値等),ライセンス情報(残存視聴時間を秒単位で表した数値(残存視聴時間),残存視聴回数(番組数)等)のそれぞれの値と,重み付けを行う定数との積を取り,それらの合計値をそのクライアント20に対する優先接続を判断するための評価値とする方法である。求められた評価値により,最も良好なクライアントを選択する。
受信コンテンツ記憶部24は,サーバ10または親クライアント20から送受信部21によって受信したコンテンツを記憶する。また,コンテンツ再配信部25は,他のクライアント20から接続・配信要求があり,他のクライアント20にコンテンツを再配信する必要がある場合に,受信コンテンツ記憶部24に記憶されているコンテンツを,送受信部21を介して送信する。なお,このとき送受信部21において受信したコンテンツのパケットをコピーして,そのコピーを送受信部21から直接転送するようにしてもよい。
配信品質・ライセンス条件管理部26は,他のクライアント20から配信品質・ライセンス条件を問い合わせる接続環境情報送信要求を受けると,配信品質測定部27において測定により得られた配信品質情報と,残存視聴時間カウンタ28から読み取った残存視聴時間,残存視聴回数カウンタ29から読み取った残存視聴回数などのライセンス情報とを,問い合わせを行ったクライアント20に送信する。ここで,配信品質測定部27は,例えばクライアントに組み込まれたソフトウェアであり,定期的,継続的にコンテンツの配信品質を測定しているものとする。
なお,ライセンス条件の形態としては,例えばコンテンツの視聴時間による制限と,1コンテンツ(番組)を1回視聴するごとに1カウントされる視聴回数による制限が考えられる。残存視聴時間とは,視聴時間の制限までの残り時間であり,その残存視聴時間が長いほど継続的に視聴する確率が高いと考えられる。また,残存視聴回数とは,視聴回数の制限までの残りコンテンツ(番組)数であり,その残存する視聴回数(回数券のチケットのようなもの)が多いほど継続的に視聴する確率が高いと考えられる。
図3は,本実施の形態のサーバにおける新規クライアント接続処理フローチャートである。図3のフローチャートでは,サーバ10は,これ以上のコンテンツの直接配信が不可能な状況であるものとする。
サーバ10は,クライアント20からコンテンツ配信要求を受けると(ステップS10),接続データベース13を検索する(ステップS11)。このとき,サーバ10は,ネットワーク30上でのクライアント20の接続状況(例えば,切断されたクライアント20等)を確認し,確認された状況にあわせて接続データベース13を更新する(ステップS12)。このネットワーク30上でのクライアント20の接続状況の確認は,新規クライアント接続時ではなく,定期的に行ってもよい。
接続データベース13の検索により接続可能なクライアント20を抽出すると,抽出されたクライアント20のリストである接続可能クライアントリストを配信要求を行ったクライアント20に送信する(ステップS13)。クライアント20から接続登録要求を受けると(ステップS14),接続データベース13のクライアント接続情報を更新する(ステップS15)。接続登録要求は,配信要求を行ったクライアント20が,どのクライアント20からコンテンツの再配信を受けるかをサーバ10に登録する要求である。
図4は,本実施の形態のクライアントにおける新規接続処理フローチャートである。図4のフローチャートでは,サーバ10は,これ以上のコンテンツの直接配信が不可能な状況であるものとする。
クライアント20は,サーバ10にコンテンツ配信要求を送信する(ステップS20)。サーバ10から接続可能クライアントリストを取得すると(ステップS21),リストアップされた各クライアントへ接続環境情報送信要求を送り,これらの各クライアントからから配信品質情報,ライセンス情報等を取得する(ステップS22)。
取得した配信品質情報,ライセンス情報等を評価して接続するクライアント(親クライアント)を選択し(ステップS23),選択した親クライアントに接続・配信要求を送信し(ステップS24),親クライアントから配信されたコンテンツを受信する(ステップS25)。親クライアントと接続されると,サーバ10に接続登録要求を送信する(ステップS26)。
以下,具体的な例を用いて,本実施の形態における新規クライアント接続の全体の流れを説明する。
図5は,本実施の形態におけるクライアントの新規接続処理シーケンスである。図5のシーケンスにおいて,サーバAはコンテンツの配信を行うサーバ10であり,C1 〜C7 はコンテンツの配信を受けるクライアント20である。また,図6に示したようなピラミッド構造において,すでにサーバAがC1 とC2 にコンテンツの配信を行っており,C1 がC3 とC4 に,C2 がC5 とC6 にコンテンツの配信を行っている状態で,C7 がサーバに配信要求を行うものとする。
クライアントC7 がサーバAに対してコンテンツの配信要求を行うと(SQ10),サーバAは,接続データベース13に記憶されているAとC1 〜C6 までの接続状態(A→C1 ,C2 ;C1 →C3 ,C4 ;C2 →C5 ,C6 )から,C7 と実線でつながったC3 ,C4 と,さらにその1つ上のレベルのC1 ,C2 とを,C7 が接続できるクライアント20としてリストアップする(SQ11)。ここで,このリストアップは必ずしも4個に限ることはなく,例えばC3 ,C4 の2個でもよい。なお,従来の技術では,C3 がリストアップされるだけである。
サーバAは,リストアップしたC3 ,C4 ,C1 ,C2 のIPアドレスをC7 に通知する(SQ12)。C7 は,IPアドレス通知をサーバAから受けると,C3 に配信品質とライセンス条件とを問い合わせる接続環境情報送信要求を送り,C3 からその回答(配信品質情報,ライセンス情報)を受ける(SQ13,14)。同様に,C4 ,C1 ,C2 のそれぞれに配信品質とライセンス条件とを問い合わせる接続環境情報送信要求を送り,各C4 ,C1 ,C2 からその回答(配信品質情報,ライセンス情報)を受ける(SQ15〜SQ20)。
ここで,コンテンツ配信を受けているC3 ,C4 ,C1 ,C2 は,あらかじめクライアント20内に組み込まれたソフトウェア等により,コンテンツの配信品質を常に測定しているものとする。また,ライセンス条件は,クライアント20内の残存視聴時間カウンタ28から読み取った残存視聴時間,あるいは残存視聴回数カウンタ29から読み取った残存視聴回数などにより確認できるものとする。C7 から接続環境情報送信要求を受けたC3 ,C4 ,C1 ,C2 は,必要に応じてC7 の認証を行い,配信品質情報,ライセンス情報を回答する。
7 は,C3 ,C4 ,C1 ,C2 から受け取った回答(配信品質情報,ライセンス情報)を比較し,最も良好なクライアント20を選ぶ(SQ21)。ここでの配信品質とライセンス条件の評価は,配信品質情報とライセンス情報とに関する線形の重み付け加算の値によって行う。それぞれのクライアント20の線形の重み付け加算の値を比較し,最も良好なクライアント20を配信元クライアント(親クライアント)20として決定する。ここでは,C3 が最も良好な値であるものとする。
7 は,C3 にアクセスしてコンテンツの接続・配信要求を行い(SQ22),C3 は,C7 へのコンテンツの配信を開始する(SQ23)。また,C7 は,サーバAに対して新規接続の登録を行う(SQ24)。
以上のように,クライアント20がサーバ10に配信要求を行うと,サーバ10は接続データベース13に基づき,現在接続中のクライアント20の中から接続の候補となるクライアント20を複数選び,そのクライアント20のIPアドレスを配信要求を行ったクライアント20に通知する。通知を受けたクライアント20では,接続の候補となるクライアント20とそれぞれ通信を行い,ライセンス情報(残存視聴時間,残存視聴回数等)やコンテンツ配信品質情報を入手する。その後,得られた2つの情報について重み付き線形加算を行い,各接続の候補となるクライアント20同士の値を比較し,接続先のクライアント20を決定する。
なお,本実施の形態では,配信を受ける前にその候補となる複数クライアント20のIPアドレスをサーバ10から入手し,各候補クライアントと通信して各候補の配信品質とライセンス条件を取得して配信元のクライアント20を決定しているが,良好な接続環境を有するクライアント20への接続替えを配信中に実現するために,周期的にサーバ10にアクセスし,接続替えの候補となるクライアント20のアドレスを問い合わせてその結果を入手したクライアント20が,それぞれ接続替えの候補となるクライアント20と通信して接続環境情報を取得し,最良な接続環境を有するクライアント20に接続替えできるようにしてもよい。
また,他のクライアント20に対してコンテンツの配信を行うクライアント20に何らかのインセンティブ(報奨)を与えるようにしてもよい。例えば,図6に示したようなピラミッド構造において,C1 の下にC3 ,C4 ,... がぶら下がっているような場合に,C1 が,その下位層で配信を受けるクライアント数に応じて報奨を受けるようにしてもよい。この場合に,下位層で配信を受けるクライアント数には,最終列でぶら下がるクライアントまでをも含むようにしてもよい。図6に示したようなピラミッド構造において,頂点に近いクライアント20ほど,下にぶら下がるクライアント数は多い。
サーバ10が,コンテンツを再配信するクライアント20に対して与えるインセンティブ(報奨)としては,例えばコンテンツの視聴料金を割引きする,視聴時間を延長する,1ランク高い配信品質とする(配信するコンテンツの解像度を上げる)などがある。
本発明の実施の形態におけるピアツーピア型コンテンツ配信システムの構成例を示す図である。 本実施の形態におけるクライアント接続情報の例を示す図である。 本実施の形態に係るサーバの新規クライアント接続処理フローチャートである。 本実施の形態に係るクライアントの新規接続処理フローチャートである。 本実施の形態に係るクライアントの新規接続処理シーケンスを示す図である。 従来のピアツーピア型配信システムにおけるクライアント同士で接続可能な組み合わせの例を示す図である。 従来のピアツーピア型配信におけるクライアントの接続の過程を説明する図である。
符号の説明
10 サーバ
11 送受信部
12 接続候補抽出部
13 接続データベース
14 コンテンツ配信部
15 コンテンツ蓄積部
20 クライアント
21 送受信部
22 コンテンツ配信要求部
23 配信クライアント選択部
24 受信コンテンツ記憶部
25 コンテンツ再配信部
26 配信品質・ライセンス条件管理部
27 配信品質測定部
28 残存視聴時間カウンタ
29 残存視聴回数カウンタ
30 ネットワーク

Claims (6)

  1. コンテンツを配信するサーバと,サーバまたは他のクライアントからのコンテンツの配信を受け,他のクライアントにコンテンツを配信する複数のクライアントとで構成されるコンテンツ配信システムにおけるピアツーピア型コンテンツ配信方法であって,
    コンテンツの配信を希望するクライアントが,前記サーバにコンテンツの配信要求を行う過程と,
    前記サーバが,コンテンツの配信を受けている各クライアントの接続状況をもとに,コンテンツを再配信することができるクライアントの候補を複数選択する過程と,
    前記サーバが,前記候補として選択された複数のクライアントのアドレスを,前記配信要求を行ったクライアントに通知する過程と,
    前記配信要求を行ったクライアントが,前記候補として選択された複数のクライアントと通信することにより,前記候補として選択された複数のクライアントの接続環境に関する情報を取得する過程と,
    前記配信要求を行ったクライアントが,前記候補として選択された複数のクライアントから取得した接続環境に関する情報を評価し,その中の一つのクライアントを再配信元のクライアントとして選択する過程と,
    前記配信要求を行ったクライアントが,前記再配信元のクライアントからコンテンツの配信を受ける過程とを有する
    ことを特徴とするピアツーピア型コンテンツ配信方法。
  2. コンテンツを配信するサーバと,サーバまたは他のクライアントからのコンテンツの配信を受け,他のクライアントにコンテンツを配信する複数のクライアントとで構成されるコンテンツ配信システムにおけるピアツーピア型コンテンツ配信方法であって,
    コンテンツの配信を他のクライアントから受けているクライアントが,定期的に接続替えの候補となるクライアントを前記サーバに問い合わせる過程と,
    前記サーバが,前記コンテンツの配信を受けている各クライアントの接続状況をもとに,接続替えの候補となるクライアントを複数選択する過程と,
    前記サーバが,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントのアドレスを,前記問い合わせを行ったクライアントに通知する過程と,
    前記問い合わせを行ったクライアントが,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントと通信することにより,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントの接続環境に関する情報を取得する過程と,
    前記問い合わせを行ったクライアントが,前記接続替えの候補として選択された複数のクライアントから取得した接続環境に関する情報を評価し,その中の一つのクライアントを接続替えのクライアントとして選択する過程と,
    前記問い合わせを行ったクライアントが,前記選択した接続替えのクライアントからコンテンツの配信を受ける過程とを有する
    ことを特徴とするピアツーピア型コンテンツ配信方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のピアツーピア型コンテンツ配信方法において,
    前記接続環境に関する情報は,ライセンス条件に関する情報とコンテンツの配信品質に関する情報とを含み,
    前記接続環境に関する情報の評価を,少なくともライセンス条件に関する情報とコンテンツの配信品質に関する情報との重み付き線形加算によって得られた値を用いて行う
    ことを特徴とするピアツーピア型コンテンツ配信方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のピアツーピア型コンテンツ配信方法において,
    前記サーバが,他のクライアントにコンテンツを配信しているクライアントに対し,そのコンテンツを配信しているクライアントの下位で配信を受けているクライアントの数に応じて,インセンティブを与える過程を有する
    ことを特徴とするピアツーピア型コンテンツ配信方法。
  5. コンテンツを配信するサーバと,サーバまたは他のクライアントからのコンテンツの配信を受け,他のクライアントにコンテンツを配信する複数のクライアントとで構成されるコンテンツ配信システムのサーバで動作するサーバ用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムであって,
    コンテンツの配信を希望するクライアントからのコンテンツの配信要求を受ける処理と,
    コンテンツの配信を受けている各クライアントの接続状況をもとに,コンテンツを再配信することができるクライアントの候補を複数選択する処理と,
    前記候補として選択された複数のクライアントのアドレスを,前記配信要求を行ったクライアントに通知する処理とを,
    前記サーバのコンピュータに実行させるためのサーバ用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラム。
  6. コンテンツを配信するサーバと,サーバまたは他のクライアントからのコンテンツの配信を受け,他のクライアントにコンテンツを配信する複数のクライアントとで構成されるコンテンツ配信システムのクライアントで動作するクライアント用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムであって,
    コンテンツの配信を希望するときに,前記サーバにコンテンツの配信要求を行う処理と,
    前記サーバから,コンテンツを再配信することができるクライアントの候補のアドレスを受ける処理と,
    前記コンテンツを再配信することができるクライアントの複数の候補と通信することにより,前記複数の候補の各接続環境に関する情報を取得する処理と,
    前記複数の候補から取得した接続環境に関する情報を評価し,その中の一つのクライアントを再配信元のクライアントとして選択する処理と,
    前記再配信元のクライアントからコンテンツの配信を受ける処理とを,
    前記クライアントのコンピュータに実行させるためのクライアント用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラム。
JP2003369983A 2003-10-30 2003-10-30 ピアツーピア型コンテンツ配信方法,サーバ用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラムおよびクライアント用ピアツーピア型コンテンツ配信プログラム Pending JP2005135140A (ja)

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