JP5413975B2 - Wall structure of transfer container - Google Patents
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Description
本発明は、搬送容器の側面、下面又は上面の何れかの容器構成壁と、その容器構成壁を貫通した壁貫通孔を閉塞する孔閉塞部材とが相互に異なる樹脂で二色成形された搬送容器の壁構造に関する。 The present invention provides a transfer container in which a container constituting wall on either the side surface, the lower surface or the upper surface of a carrying container and a hole closing member which closes a wall through hole penetrating the container constituting wall are molded in two colors with different resins. about the Kabe構elephant container.
従来、この種の搬送容器を成形する成形金型の一例として図10(A)に示したものは、第1と第2の成形金型1,2の間に形成されたキャビティ4が、筒型コア3によりメインキャビティ4Aとサブキャビティ4Bとに区画され、サブキャビティ4Bで孔閉塞部材8を成形してから筒型コア3をコアバックして(図10(B)参照)、メインキャビティ4Aで容器構成壁6を成形する構造になっていた。これにより、容器構成壁6に備えた壁貫通孔7の孔内側面7Aに孔閉塞部材8の側面が固着した壁構造を有する搬送容器の蓋体が成形されていた(例えば、特許文献1参照)。
Conventionally, those shown in FIG. 10 (A) as an example of a molding die for molding the conveying container of this type, first and
しかしながら、上記した従来の搬送容器の蓋体の壁構造では、壁貫通孔7の孔内側面7Aに孔閉塞部材8の側面が固着し、孔閉塞部材8の厚さの範囲で容器構成壁6が孔閉塞部材8を支持しているが、上記した孔閉塞部材8の厚さや材質等によっては支持強度が不足する事態が生じ得る。これに対し、上記した従来の成形金型を用いて、孔閉塞部材8の内外の一方の面(厚さ方向の一方の面)に固着する支持壁を容器構成壁6に一体成形しても、その支持壁の強度を高くすることが困難であると共に、支持壁の形状の自由度が低いという問題が生じる。
However, in the above-described conventional wall structure of the lid of the transport container, the side surface of the
具体的には、図11(B)に示すように、例えば、容器構成壁6に一体成形した支持壁5が孔内側面7Aより壁貫通孔7の内側に張り出した構造にするには、従来の成形金型では、図11(A)に示すように段付陥没部3Aを筒型コア3に設ければよい。ところが、上記した従来の成形金型では、コアバック前の筒型コア3により、容器構成壁6のうち孔閉塞部材8との固着部分に段差形状が成形されると、その固着部分の裏側にもコアバック後の筒型コア3により段差形状が必ず成形される。このため、容器構成壁6には、表裏の段差形状の角部が突き合わされて薄肉部6Nが発生して強度不足が生じたり、それを解消のために支持壁5を厚くして搬送容器内の荷物との干渉が生じる等の問題が起こり得た。
Specifically, as shown in FIG. 11B , for example, in order to make a structure in which the
また、従来の成形金型では、容器構成壁6における壁貫通孔7の開口縁部の表裏が共に同じ筒型コア3の先端面で成形されるので、それら表裏の形状が必ず同じになるという制約を受け、その表裏の形状を相違させるような支持壁(例えば、図4(B)の符号20参照)を成形することができなかった。また、筒型コア3のコアバック後の退去空間(図11(B)の符号4C参照)で支持壁5が成形されるので、例えば、孔閉塞部材8側より幅広となるリブ形状の支持壁(図7の符号22参照)のように、孔閉塞部材から離れるに従って断面積が小さくなる支持壁も成形することができなかった。さらには、孔閉塞部材を内面又は外面を横切るように延びて孔閉塞部材を支持する支持壁(図7の符号22参照)も、上記した従来の成形金型では筒型コア3及びそれをコアバック可能に支持する第1成形型1の形状が煩雑になり過ぎて、そのような支持壁を成形することが困難であった。
Moreover, in the conventional molding die, since the front and back of the opening edge part of the wall through-
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、孔閉塞部材の支持強度を従来より高くすることが可能な搬送容器の壁構造の提供を目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a Kabe構forming a transport container which can be higher than conventional strength of supporting hole closing member.
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る搬送容器の壁構造は、搬送容器の側面、下面又は上面の何れかの容器構成壁を貫通した壁貫通孔の孔内側面に孔閉塞部材が固着して壁貫通孔が閉塞された状態に容器構成壁と孔閉塞部材とが二色成形された搬送容器の壁構造において、容器構成壁の内外の何れか一方の面における壁貫通孔の開口縁から突出し、内側が壁貫通孔となった開口縁突部と、開口縁突部から壁貫通孔の内側に張り出しかつ内側が壁貫通孔となった支持壁とが設けられ、支持壁が孔閉塞部材の内外の何れか一方の面に固着されると共に、孔閉塞部材には、孔内側面における支持壁寄り位置に食い込んだ抜け止め突起が備えられたところに特徴を有する。
In order to achieve the above object, the wall structure of the transport container according to the invention of
本発明の搬送容器の壁構造によれば、容器構成壁のうち壁貫通孔の孔内側面に孔閉塞部材が固着した上に、壁貫通孔の開口縁から突出した開口縁突部より内側に支持壁が張り出していて、その支持壁が孔閉塞部材の内外の何れか一方の面に固着しているので、孔閉塞部材の支持強度が従来より高くなる。ここで、孔内側面のうち支持壁寄り位置は、壁貫通孔の開口縁の厚さ方向における中間に位置することになり、容器構成壁が溶融樹脂から成形される過程では、孔内側面のうち支持壁の反対側の端部に比べて支持壁側の端部の固化が後になる。これにより、容器構成壁、孔閉塞部材の順番で二色成形したときに、孔閉塞部材成形用の溶融樹脂の圧力により、孔内側面における支持壁寄り位置に食い込んだ抜け止め突起を孔閉塞部材に成形することができる。そして、この抜け止め突起により、容器構成壁と孔閉塞部材との結合力を高めることができる。 According to the wall structure of the transport container of the present invention , the hole closing member is fixed to the inner surface of the wall through hole in the container constituting wall, and further inside the opening edge protrusion protruding from the opening edge of the wall through hole. Since the support wall is overhanging and the support wall is fixed to either the inside or the outside of the hole closing member, the support strength of the hole closing member is higher than the conventional one. Here, the position closer to the support wall of the inner surface of the hole is positioned in the middle in the thickness direction of the opening edge of the wall through hole, and in the process of forming the container constituent wall from the molten resin, Of these, the end of the support wall is solidified later than the end of the support wall opposite. As a result, when two-color molding is performed in the order of the container constituent wall and the hole closing member, the retaining protrusion that has bitten into the position near the support wall on the inner surface of the hole due to the pressure of the molten resin for forming the hole closing member is provided. Can be molded. And the coupling | bonding force of a container structural wall and a hole obstruction | occlusion member can be heightened by this retaining protrusion.
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1(A)に示した搬送容器10の上面は蓋体11になっていて、その蓋体11は、四角形の蓋枠壁13と、その蓋枠壁13の枠孔14(本発明の「壁貫通孔」に相当する)を閉塞した孔閉塞部材25との二色成形品になっている。本実施形態では、この蓋枠壁13が本発明に係る「搬送容器の上面の容器構成壁」に相当する。そして、この蓋体11に本発明に係る「搬送容器の壁構造」が適用されている。
[First Embodiment]
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The upper surface of the
上記した孔閉塞部材25は、透明な樹脂(例えば、ランダムPP)の構成された略四角形の平板状をなしている。一方、蓋枠壁13は、例えば、不透明な樹脂(例えば、ブロックPP)の構成され、全体が四角形になっていて、その全体の外縁形状に相似した四角形の枠孔14を備えている。蓋枠壁13の外縁部全体には、外縁補強部15が形成されている。外縁補強部15は、図1(A)に示すように上面側に膨出する一方、図1(B)に示すように下面側が溝状に窪み、その溝内における長手方向の複数位置には、溝幅方向で溝内側面間を連絡した溝内補強壁15Aが形成されている。
The
図2に示すように、蓋枠壁13のうち外縁補強部15より内側に備えた天井板部16は、外縁補強部15から内側に離れた部分に環状傾斜部16Aを有すると共に、その環状傾斜部16Aより内側部分と外側部分とが共に水平な平板状になっている。そして、天井板部16のうち環状傾斜部16Aより内側の中央平板部16Bに、前記した枠孔14が貫通形成されている。
As shown in FIG. 2, the
図1(B)に示すように、天井板部16の下面のうち枠孔14の開口縁からは、下方に向けて環状リブ17(本発明の「開口縁突部」に相当する)が突出して枠孔14を囲んでいる。また、天井板部16の下面のうち外縁補強部15側の縁部からは、下方に向けて外縁環状リブ18が突出している。外縁環状リブ18は、環状リブ17を囲みかつ環状リブ17より下方に突出している。そして、図1(B)に示すように、天井板部16の下面のうち外縁環状リブ18と環状リブ17との間には、枠孔14の各辺毎に2つずつの補強リブ19が突出形成されて、外縁環状リブ18と環状リブ17との間に差し渡されている。
As shown in FIG. 1B, an annular rib 17 (corresponding to the “opening edge protrusion” of the present invention) protrudes downward from the opening edge of the
図2に示すように、環状リブ17の内側面17Aからは、本発明に係る支持壁20が水平に張り出している。この支持壁20は、環状リブ17の内側面17Aの上端部に配置され、枠孔14内の孔閉塞部材25における下面の外縁部に固着されている。また、孔閉塞部材25の側面は、枠孔14の孔内側面14Aに固着されている。さらに、孔閉塞部材25の上面と中央平板部16Bの上面とは面一になっている。また、図5に拡大して示すように、孔内側面14Aのうち支持壁20側の端部には、孔閉塞部材25に一体成形された抜け止め突起90が食い込んでいる。抜け止め突起90は孔閉塞部材25の下面と略面一な面と、前記孔閉塞部材25の側面のうち孔閉塞部材25の厚さ方向の中間位置から斜め下方に向かって傾斜した傾斜面とを有した断面略三角形になっている。
As shown in FIG. 2, the
図3には、成形金型30の一部が拡大して示されている。この成形金型30により上記した蓋体11が二色成形される。
3, a portion of the formed
固定型31のうち可動型32との対向面は、第1成形面31Aになっていて、この第1成形面31Aにより蓋枠壁13と孔閉塞部材25の内面(下面)が成形される。また、可動型32のうち固定型31との対向面は、第2成形面32Aになっていて、この第2成形面32Aにより蓋枠壁13の外面(上面)が成形される。さらに、可動型32には、蓋体11における枠孔14に対応した断面四角形のコア受容孔32Bが形成され、そのコア受容孔32B内に、スライドコア33が受容されている。スライドコア33のうち固定型31との対向面は、第3成形面33Aになっていて、その第3成形面33Aによって孔閉塞部材25の外面(上面)が成形される。
A surface of the fixed
可動型32は、固定型31に接合した型閉じ位置と固定型31から離間した型開き位置との間を直動する。そして、可動型32が型閉じ位置に配置されると、第1成形面31A及び第2成形面32Aのうち外縁に備えた外縁平坦部31D,32D同士が当接して、第1成形面31Aと第2成形面32Aとの間に蓋枠壁13を成形するための第1キャビティ38が形成される。また、スライドコア33は、可動型32が型開き位置から型閉じ位置に移動したときに、可動型32における初期位置に配置されて固定型31に接合し、可動型32が型閉じ位置に維持された状態で可動型32におけるコアバック位置とへと移動して(即ち、コアバックして)、固定型31から離間する。
The
以下、第1〜第3の成形面31A,32A,33Aにおける所要部位について詳説する。第1成形面31Aには、第3成形面33Aとの対向部分の外縁部に沿って環状溝40が陥没形成されている。環状溝40は、第1成形面31Aのうち第3成形面33Aとの対向部分と可動型32との対向部分とに跨った幅をなしている。具体的には、図4(A)及び図5に示すように、スライドコア33の外面を延長して第1成形面31A上で交差する環状想像線L1によって環状溝40は幅方向で二分され、環状溝40のうち環状想像線L1より内側部分、即ち、環状溝40のうち第1成形面31Aにおける第3成形面33Aとの対向領域に配置された部分は、蓋枠壁13の支持壁20を成形するための支持壁成形部41になっている。
Hereinafter, required portions in the first to third molding surfaces 31A, 32A, and 33A will be described in detail. On the
一方、環状溝40のうち環状想像線L1より外側部分、即ち、環状溝40のうち第1成形面31Aにおける第2成形面32Aとの対向領域に配置された部分は、蓋枠壁13における環状リブ17を成形するための環状リブ成形部42になっていて、支持壁成形部41より段付き状に深くなっている。
On the other hand, a portion outside the annular imaginary line L1 of the
なお、図3に示すように、第1成形面31Aのうち環状溝40より内側部分の中央には、樹脂射出孔35が開口している。また、第1成形面31Aのうち第3成形面33Aとの対向部分は、樹脂射出孔35及び支持壁成形部41を除いて全体が略平坦面になっている。さらに、第3成形面33Aの全体も、略平坦面になっている。
As shown in FIG. 3, a
図4(A)に示すように、第1成形面31Aのうち環状溝40より外側部分は、全体が環状溝40の内側部分と面一な平坦内面成形部43になっていて、そこには、蓋枠壁13の補強リブ19(図1(B)参照)を成形するための補強リブ成形溝45Kが形成されると共に、樹脂射出孔34の噴出口が開口している。一方、第2成形面32Aのうちコア受容孔32Bの外側部分は、可動型32の型閉じ位置で平坦内面成形部43に対して蓋枠壁13の肉厚分だけ離間して対向した平坦外面成形部44になっている。そして、図4(A)に示すように、スライドコア33が初期位置に配置された状態では、スライドコア33が平坦外面成形部44から固定型31側に突出した状態になって第3成形面33Aが第1成形面31Aに接合し、図4(B)に示すように、スライドコア33がコアバック位置に配置された状態では、スライドコア33の先端面(第3成形面33A)と平坦外面成形部44とが面一になって、第3成形面33Aと第1成形面31Aとの間に第2キャビティ39が形成される。
As shown in FIG. 4 (A), the outer portion of the
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、成形金型30を用いた蓋体11の製造方法について説明する。本実施形態の成形金型30では、可動型32が固定型31に対する型開き位置から型閉じ位置に相対移動したときにスライドコア33が初期位置に配置されて、図4(A)に示すように、成形金型30内に第1キャビティ38が形成される。このとき、第1キャビティ38は、固定型31の第1成形面31Aと可動型32の第2成形面32Aとの間のみならず、固定型31の第1成形面31Aとスライドコア33の第3成形面33Aとの間にも形成され、第1キャビティ38のうち第1成形面31Aと第3成形面33Aとの間の支持壁成形部41で支持壁20が蓋枠壁13に一体成形される。また、スライドコア33の先端部側面33Sは、第1キャビティ38の内面の一部となって枠孔14の孔内側面14A(図2参照)を成形する。
This completes the description of the configuration of the present embodiment. Next, a method for manufacturing the
そして、第1キャビティ38で蓋枠壁13を成形後、スライドコア33がコアバック位置に移動する(即ち、コアバックする)。これにより、孔閉塞部材25を成形するための第2キャビティ39が、スライドコア33のコアバック後の退去空間として形成され、支持壁成形部41で成形されている支持壁20が第2キャビティ39内に露出すると共に、蓋枠壁13における枠孔14の孔内側面14Aも第2キャビティ39内に露出する。この状態で第2キャビティ39に孔閉塞部材25成形用の溶融樹脂が射出されて孔閉塞部材25が成形され、枠孔14の孔内側面14Aと支持壁20とに固着する。このとき、第2キャビティ39内の樹脂圧により、孔内側面14Aにおける支持壁20側の端部に食い込む抜け止め突起90が孔閉塞部材25(図5参照)に一体成形される。詳細には、本実施形態の蓋体11では、枠孔14の開口縁から突出した環状リブ17に支持壁20の端部が一体になっているので、孔内側面14Aのうち支持壁20寄り位置が、枠孔14の開口縁の厚さ方向における中間に位置することになる。これにより、蓋枠壁13が溶融樹脂から成形される過程では、孔内側面14Aのうち支持壁20と反対側の端部に比べて支持壁20側の端部の固化が遅くなる。これにより、蓋枠壁13の成形後、孔内側面14Aが完全に固化する前に第2キャビティ39内に溶融樹脂が射出されると、その樹脂圧により孔内側面14Aにおける支持壁20寄り位置に食い込む抜け止め突起90が孔閉塞部材25に一体成形される。そして、上記のように孔閉塞部材25が成形されて固化したら、可動型32をスライドコア33と共に型開き位置に移動して成形金型30から蓋体11が取り出され、蓋体11の成形が完了する。
Then, after the
このように、本実施形態の成形金型30では、孔閉塞部材25を成形するための第2キャビティ39が成形金型30内に形成される前に、支持壁20を含む蓋枠壁13を成形するための第1キャビティ38が成形金型30内に形成されるので、従来の成形金型のように、蓋枠壁13の開口縁部の表裏が必ず同じ形状になるという制約はなくなり、支持壁20の形状の自由度が高くなる。よって、本実施形態の成形金型30によれば、蓋枠壁13の開口縁部に環状リブ17を設けて補強した上でその環状リブ17に支持壁20を設けたように、従来の成形金型では成形が不可能であった支持壁20を蓋体11に設けることができる。また、このようにして成形された蓋体11は、孔閉塞部材25の側面が蓋枠壁13の孔内側面14Aに固着された上に、孔閉塞部材25の下面外縁部が蓋枠壁13の支持壁20に固着した構造になるので、孔閉塞部材25の支持強度を従来より高くすることが可能になる。さらに、孔内側面14Aにおける支持壁20寄り位置に食い込む抜け止め突起90(図5参照)が孔閉塞部材25に一体成形されているので、蓋枠壁13と孔閉塞部材25との結合力を高めることができる。
Thus, in the molding die 30 of this embodiment, the
[第2実施形態]
本実施形態の蓋体11は、図6〜図8に示されており、前記第1実施形態で説明した支持壁20に加え、孔閉塞部材25の下方を横切って延びたリブ形状の支持壁22(以下、「リブ状支持壁22」という)を備えた点が第1実施形態の蓋体11と大きく相違する。具体的には、リブ状支持壁22は、前記第1実施形態で説明した補強リブ19を延長してなり、孔閉塞部材25の下方で格子状に交差している。また、図7に示すように、各リブ状支持壁22は、上端部から両側方に張り出したリブフランジ22Fを有し、そのリブフランジ22Fを含むリブ状支持壁22の上端部が孔閉塞部材25の下面に固着されている。また、リブ状支持壁22の下面と補強リブ19の下面とは面一になっている(図7参照)。
[Second Embodiment]
The
なお、図7に示すように、環状リブ17Vの内側面17Aは、枠孔14の孔内側面14Aより枠孔14の内側寄りに位置している点も前記第1実施形態と異なる。
As shown in FIG. 7, the
図8(A)及び図8(B)には、上記した蓋体11Vを成形するための成形金型30Vが示されている。この成形金型30Vでは、第1成形面31Aのうち第3成形面33Aとの対向部分に、リブ状支持壁22に対応した複数の支持壁成形溝45が形成されて、補強リブ19を成形するための補強リブ成形溝45Kと連通している。また、リブ状支持壁22にリブフランジ22Fを設けるために支持壁成形溝45は第3成形面33A側の開口端部が、第3成形面33Aから離れた奥部より幅広になっている。
8A and 8B show a
本実施形態の成形金型30Vによれば、第1成形面31Aに形成した支持壁成形溝45が第3成形面33Aにて閉塞されてリブ状支持壁22を成形するための「支持壁成形部」になり、簡素な金型構造で枠孔14を横切るように延びたリブ状支持壁22を成形することができると共に、従来の成形金型では成形が不可能であった孔閉塞部材25が幅広のリブ状支持壁22を成形することができる。
According to the
[他の実施形態]
本本実施形態は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本本実施形態の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
[Other Embodiments]
The present embodiment is not limited to the above-described embodiment. For example, the embodiments described below are also included in the technical scope of the present embodiment, and further, within the scope not departing from the gist other than the following. Various modifications can be made.
(1)前記第1実施形態では、搬送容器10のうち上面壁としての蓋体11に本発明の「搬送容器の壁構造」を適用した例を示したが、搬送容器の下面壁に壁貫通孔を形成して、その壁貫通孔を下面壁と異なる樹脂製の孔閉塞部材にて閉塞したものや、下面壁に対して着脱可能な側面壁に壁貫通孔を形成し、その壁貫通孔を側面壁と異なる樹脂製の孔閉塞部材で閉塞したものに本発明を適用してもよい。
(1) In the first embodiment, the example in which the “wall structure of the transport container” of the present invention is applied to the
(2)前記第1実施形態の蓋体11では、孔閉塞部材25が透明な樹脂製で構成される一方、「容器構成壁」としての蓋枠壁13が不透明な樹脂製で構成されていたが、二色成形の対象となる2種類の樹脂の相違は、透明か不透明かの相違に限定されるものではない。具体的には、弾性、硬度、比重等の材料特性が異なり、共に透明(又は、共に不透明)な樹脂で本発明に係る「孔閉塞部材」と「容器構成壁」とを構成してもよいし、同じ化学組成の樹脂で色(透明か不透明かを含む)のみが異なる樹脂で、本発明に係る「孔閉塞部材」と「容器構成壁」とを構成してもよい。
(2) In the
(3)前記第1実施形態では、孔閉塞部材25を支持する支持壁20を蓋体11の内面に配置した例を示したが、本発明に係る「支持壁」は、蓋体の外面に配置してよい。
(3) In the first embodiment, the example in which the
(4)前記第1実施形態では、本発明に係る「壁貫通孔」に相当する枠孔14が四角形であったが、「壁貫通孔」は四角形に限定されるものではなく、円形、四角形以外の多角形であってもよい。
(4) In the first embodiment, the
(5)前記第1実施形態の孔閉塞部材25は、平坦な板状であったが、これに限定されるものではなく、一部が屈曲したり凹凸を有した板状であってもよく、全体がドーム形状に湾曲していてもよい。
(5) The
(6)前記第1実施形態の抜け止め突起90は、孔閉塞部材25から孔内側面14A側に突出して枠孔14の軸方向でのみ蓋枠壁13に係合していたが、図9に示すように、抜け止め突起90Aが孔閉塞部材25から孔内側面14A側のみならず支持壁20側にも突出して、枠孔14の軸方向と軸直交方向との両方向で蓋枠壁13に係合する抜け止め突起90Aが成形されるように、環状リブ17の厚さ、高さ、射出成形の樹脂圧を設定してもよい。これにより、孔閉塞部材25と蓋枠壁13との係合がより強固になる。
(6) the retaining projection 90 of the first embodiment has been engaged with the
10 搬送容器
11,11V 蓋体
13 蓋枠壁
14 枠孔(壁貫通孔)
14A 孔内側面
20 支持壁
22,22W リブ状支持壁
22F リブフランジ
25 孔閉塞部材
90,90A 抜け止め突起
10
14A Hole
Claims (1)
前記容器構成壁の内外の何れか一方の面における前記壁貫通孔の開口縁から突出し、内側が前記壁貫通孔となった開口縁突部と、前記開口縁突部から前記壁貫通孔の内側に張り出しかつ内側が前記壁貫通孔となった支持壁とが設けられ、前記支持壁が前記孔閉塞部材の内外の何れか一方の面に固着されると共に、前記孔閉塞部材には、前記孔内側面における前記支持壁寄り位置に食い込んだ抜け止め突起が備えられたことを特徴とする搬送容器の壁構造。 The container constituting wall and the hole in a state where a hole closing member is fixed to the inner side surface of the wall through hole penetrating the container constituting wall on one of the side surface, the lower surface or the upper surface of the transport container and the wall through hole is closed. In the wall structure of the transport container in which the closing member is molded in two colors,
An opening edge protrusion that protrudes from the opening edge of the wall through-hole on one of the inner and outer surfaces of the container-constituting wall, and the inner side is the wall through-hole, and an inner side of the wall through-hole from the opening edge protrusion And a support wall extending inside and forming the wall through-hole, and the support wall is fixed to either the inner or outer surface of the hole closing member, and the hole closing member includes the hole A wall structure of a transport container, characterized in that a retaining protrusion that bites into a position near the support wall on an inner surface is provided .
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