JP5412572B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業効率を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
【解決手段】本発明に係る遊技機1は、第1始動口検出スイッチ14a及び入賞確認検出スイッチ18aを備え、これら第1始動口検出スイッチ14a及び入賞確認検出スイッチ18aにより遊技球が検出された際、時間差(Tx)を確認する。そして、遊技機1は、確認した時間差(Tx)が所定の閾値(Tz)よりも長い場合には、確認してから所定時間経過後に入賞カウンタ(D1)をリセットする、一方、所定の閾値(Tz)よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)をリセットしないようにしている。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係る遊技機1は、第1始動口検出スイッチ14a及び入賞確認検出スイッチ18aを備え、これら第1始動口検出スイッチ14a及び入賞確認検出スイッチ18aにより遊技球が検出された際、時間差(Tx)を確認する。そして、遊技機1は、確認した時間差(Tx)が所定の閾値(Tz)よりも長い場合には、確認してから所定時間経過後に入賞カウンタ(D1)をリセットする、一方、所定の閾値(Tz)よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)をリセットしないようにしている。
【選択図】図4
Description
本発明は、遊技機に関し、特に、入賞領域に通過した遊技球を確認する確認検出手段を備えた遊技機に関する。
従来、遊技機は、不正行為を抑制するために、例えば、特許文献1に、入賞検出器に検出された遊技球を確認する入賞確認検出器を備えたパチンコ遊技機の賞球払出装置が開示されている。
具体的には、特許文献1は、入賞検出器により遊技球が検出された際には、計数手段により「1」を加算し、入賞確認検出器により遊技球が検出された際には、計数手段により「1」を減算している。そして、特許文献1は、計数値が所定の数値範囲外になった時には、その旨を報知することで、入賞領域に不正に遊技球を通過させる行為を抑制している。
ところで、特許文献1は、不正行為に起因することなく、例えば、入賞検出器または入賞確認検出器の誤認検出等により計数値が所定の数値範囲外になる可能性がある。
このような場合、特許文献1では、例えば、遊技機が設置されるホールでの開店作業または閉店作業等で、その都度、計数値をリセットしなければならず、開店作業等が煩雑になってしまうという技術的課題がある。
そして、特許文献1では、開店作業等のみならず、営業中に、誤認検出等により計数値が所定の数値範囲外になった場合でも、その都度、計数値をリセットしなければならず、遊技を一時的に止めてしまい、稼働率を低減させてしまうという技術的課題がある。
そこで、本発明の目的は、上記従来の実情に鑑みて、作業効率を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
本発明に係る遊技機は、入賞領域に遊技媒体が通過したことを検出する入賞検出手段と、上記入賞領域に通過した遊技媒体が上記入賞検出手段により検出され、この検出された遊技媒体を検出する確認検出手段と、上記入賞検出手段により検出された遊技媒体の媒体数、及び上記確認検出手段により検出された遊技媒体の媒体数を計数する媒体数計数手段と、上記入賞検出手段により検出された遊技媒体の媒体数を上記媒体数計数手段が計数した計数値、及び上記確認検出手段により検出された遊技媒体の媒体数を上記媒体数計数手段が計数した計数値を加算または減算して算出する算出手段と、上記算出手段により算出された算出値が規定値の範囲外になった場合、上記算出値が上記規定値の範囲外になったことを報知する報知手段と、上記算出手段により算出された算出値をリセットするリセット手段と、を備え、上記リセット手段は、上記算出手段により算出された算出値をリセットする際、今回算出された算出値に対し、前回算出された算出値が異なる場合、この算出値が算出されてから今回算出されるまでの時間を計測する時間計測手段を有し、上記時間計測手段により計測された時間が規定の時間よりも長い場合、算出してから所定時間経過後に上記算出値をリセットする、一方、上記時間計測手段により計測された時間が規定の時間よりも短い場合、上記算出値をリセットしないこと、を特徴とする。
本発明によれば、算出手段により算出された算出値に関し、所定の始期条件から所定時間経過後にリセットすることで、その都度、算出値をリセットする必要がなく、作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態である遊技機1について図を用いて説明する。まず、本実施形態の遊技機1の構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、遊技機1の正面図であり、図2は、遊技機1の各検出スイッチの位置を模式的に示す正面図である。
図1に例示されるように、本実施形態の遊技機1は、遊技球が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2を備えて構成されている。また、遊技機1は、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3を備えて構成されている。
そして、遊技者が操作ハンドル3に触れることで、操作ハンドル3の内部に設けられている図示しないタッチセンサが、操作ハンドル3と遊技者とが接触していることを検知して、発射用ソレノイドの通電を許可する。
さらに、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している可変抵抗器からなる図示しない発射ボリュームも回動し、発射ボリュームが後述する発射制御基板に供給する電圧を可変させる。
この発射制御基板は、発射ボリュームにより可変された電圧に基づいて、ロータリーソレノイドからなる発射用ソレノイドを通電する。発射用ソレノイドが通電されると、発射用ソレノイドに直結された打出部材が回転し、打出部材により発射レールの下り傾斜の端部に貯留されている遊技球が打ち出され、遊技球が発射されることとなる。
そして、発射された遊技球は、発射レールからレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後遊技領域6内を落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技領域6には、複数の一般入賞口12が設けられている。これら各一般入賞口12には、一般入賞口検出スイッチ12aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13が設けられている。この普通図柄ゲート13には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられており、このゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出すると、後述する「普通図柄の抽選」が行われる。
また、遊技領域6には、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16及び第2大入賞口17が設けられている。この第2始動口15は、可動片15bを有しており、この可動片15bが閉状態に維持される第1の態様と、可動片15bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。すなわち、可動片15bが上記第1の態様に制御されているときには、遊技球の受け入れを不可能としている。
一方で、可動片15bが上記第2の態様に制御されているときには、可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動口15は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
また、第1大入賞口16は、第1大入賞口開閉扉16bを有しており、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技盤面側に立設する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される。
この、第1大入賞口開閉扉16bは、遊技盤面側に立設していると、遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。
また、第2大入賞口17は、第2大入賞口開閉片17bを有しており、この第2大入賞口開閉片17bの開閉によって開放状態と、閉鎖状態とに可動制御される。
この第2大入賞口開閉片17bは、遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。
そして、第1始動口検出スイッチ14a又は第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。
なお、第1始動口検出スイッチ14a又は第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば、3個の遊技球)が払い出される。
また、第1大入賞口16には、第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば、15個の遊技球)が払い出される。
また、第2大入賞口17には、第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば、15個の遊技球)が払い出される。
また、遊技領域6の最下部には、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16及び第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、液晶表示器(LCD)等からなる演出表示装置31が設けられており、この演出表示装置31の上方には、演出用駆動装置33が設けられている。
なお、本実施形態においては、演出表示装置31を液晶表示器として用いているが、円環状の構造物からなるリールや、いわゆる7セグメントLED、ドットマトリクス等の表示装置を用いてもよい。
この演出表示装置31は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、後述する大当りの抽選結果を報知するための3個の演出図柄36が表示され、特定の演出図柄36の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当りの抽選結果として大当りが報知される。
より具体的には、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄36をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄36を停止表示するものである。
また、この演出図柄36の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
この演出用駆動装置33は、その動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。演出用駆動装置33は、例えば、この演出用駆動装置33自体が下方に移動することで、遊技者にさまざまな期待感を与えるようにしている。
さらに、演出表示装置31及び演出用駆動装置33に加えて、音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置34は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。
本実施形態では、演出表示装置31が報知手段を構成するが、音声出力装置32、演出用駆動装置33又は演出用照明装置34での報知態様を用いて、音声出力装置32、演出用駆動装置33又は演出用照明装置34を報知手段としてもよい。
また、演出ボタン35は、例えば、演出表示装置31に、この演出ボタン35を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ35aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
遊技領域6の右下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25が設けられている。
第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。
つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。
例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
ここで、「大当たりの抽選」とは、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。
この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
なお、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。
「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16又は第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を計16回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16又は第2大入賞口17の総開放時間については予め定められた時間が設定されており、この設定時間に到達するか、この間に第1大入賞口16又は第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。
つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16又は第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能な遊技である。
また、普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、第2の態様に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。
この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。
より詳細には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。
また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
なお、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30などが設けられている。また、電源基板170に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ171や、図示しない電源スイッチが設けられている。
次に、本実施形態の遊技機1における各検出スイッチの位置について図2を用いて説明する。図2に例示されるように、遊技盤2の裏側には、一般入賞口検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられている。
そして、これら一般入賞口検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aには、夫々、誘導通路が設けられている。
この誘導通路は、一般入賞口検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aを通過した遊技球を入賞確認検出スイッチ18aに誘導する役目を果たしている。
入賞確認検出スイッチ18aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aに通過した遊技球を、検出することで、これら一般入賞口検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aに遊技球が通過したことを確認している。
次に、本実施形態の遊技機1における遊技の進行を制御する制御手段の全体構成について図3を用いて説明する。図3は、遊技機全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110b及びメインRAM110cから構成されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)と少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17a、各種検出スイッチに遊技球が入球したことを確認する入賞確認検出スイッチ18aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、払出制御基板130、第2始動口15の可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉片17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等がメインROM110bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM110cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数カウンタ、時短回数カウンタ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、入賞カウンタ(D1)など各種のタイマカウンタが設けられている。
なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。
より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120cを備えており、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、又は上記演出ボタン検出スイッチ35a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板140又は画像制御基板150に送信する。サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板120におけるサブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、演出表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34に所定の演出を実行させるためのデータを生成し、かかるデータを画像制御基板150やランプ制御基板140へ送信する。
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄36の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM120bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板120のサブRAM120cは、複数の記憶領域を有している。サブRAM120cには、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、計数カウンタ、発射操作情報記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
払出制御基板130は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ132、扉開放スイッチ133等の入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ131を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板140は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置34を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用駆動装置33を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。
このランプ制御基板140は、演出制御基板120に接続されており、演出制御基板120から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板150は、上記演出表示装置31の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、制御ROM、制御RAM、VRAM、CGROM、VDPと、音声CPU、音声ROM、音声RAMを備えている。
この画像制御基板150は、上記演出制御基板120に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記演出表示装置31及び音声出力装置32を接続している。
画像CPUは、演出制御基板120から受信したコマンドに基づいて、VDPに所定の画像を表示させる制御を行う。制御RAMは、画像CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、制御ROMから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、制御ROMには、画像CPUの制御処理のプログラムや、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
CGROMには、演出表示装置31に表示される演出図柄36や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板120から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、VDPにCGROMに格納された所定の画像データをVRAMに展開させ、VRAMに展開された画像データを演出表示装置31に表示させる制御を行う。
また、上記音声ROMには、音声出力装置32から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板120から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置32における音声出力制御をする。
発射制御基板160は、遊技球の発射制御を行う。この発射制御基板160は、入力側にタッチセンサ3a及び発射ボリューム3bが接続されており、出力側に発射用ソレノイド4a及び玉送りソレノイド4bを接続している。
また、発射制御基板160は、タッチセンサ3aからのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム3bから供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aや玉送りソレノイド4bを通電させる制御を行う。
タッチセンサ3aは、遊技者が操作ハンドル3に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成され、遊技者が操作ハンドル3に触れたことを検知すると、発射制御基板160に発射用ソレノイド4aの通電を許可するタッチ信号を出力する。
発射ボリューム3bは、可変抵抗器から構成され、その発射ボリューム3bに印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板160に供給する。
発射用ソレノイド4aは、ロータリーソレノイドから構成され、発射用ソレノイド4aには打出部材4cが直結されており、発射用ソレノイド4aが回転することで、打出部材4cにより遊技球が発射されることとなる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板160に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
玉送りソレノイド4bは、直進ソレノイドから構成され、受け皿40にある遊技球を、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cに向けて1個ずつ送り出す。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、大当たりの抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口15が有する可動片15bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、大当たりの抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口15が有する可動片15bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。
この大当たりの抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動片15bに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、
(2)「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合と、
(3)「高確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、
(4)「高確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合と、を設けることが可能になる。
(1)「低確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、
(2)「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合と、
(3)「高確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、
(4)「高確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たりの当選確率が1/299.5に設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、上記大当たりの当選確率が1/29.95に設定された遊技状態をいう。
したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、この高確率遊技状態のときには、後述する高確率遊技フラグがセットされており、低確率遊技状態のときには、高確率遊技フラグがオフになっている。また、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の変動時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。
つまり、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われて、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから29秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口15が約0.2秒間、第2の態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の変動時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。
さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が1/65536に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が65535/65536に設定される。なお、この時短遊技状態のときには、後述する時短遊技フラグがセットされており、非時短遊技状態のときには、時短遊技フラグがオフになっている。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート13を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口15が第2の態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」及び「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
(大当たりの種類の説明)
本実施形態においては、第1大入賞口16又は第2大入賞口17を長い開放時間で開放させる「長当たり」と、第1大入賞口16又は第2大入賞口17を短い開放時間で開放させる「短当たり」との2種類の「大当たり」と、1種類の「小当たり」とが設けられている。なお、本実施形態においては、「大当たり」と「小当たり」とを総称して「特別遊技」という。
本実施形態においては、第1大入賞口16又は第2大入賞口17を長い開放時間で開放させる「長当たり」と、第1大入賞口16又は第2大入賞口17を短い開放時間で開放させる「短当たり」との2種類の「大当たり」と、1種類の「小当たり」とが設けられている。なお、本実施形態においては、「大当たり」と「小当たり」とを総称して「特別遊技」という。
本実施形態において「長当たり」というのは、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当りに当選し、長大当たりに対応する特別図柄が決定されたときに実行される遊技をいう。
「長当たり」においては、第1大入賞口16又は第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を合計16回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16又は第2大入賞口17の最大開放時間は最大29.5秒に設定されており、この間に第1大入賞口16又は第2大入賞口17に規定個数(9個)の遊技球が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。
つまり、「長当たり」は、第1大入賞口16又は第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能な特別遊技である。
本実施形態において「短当たり」というのは、第1始動口14又は第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当りに当選し、短当たりに対応する特別図柄が決定されたときに実行される遊技をいう。
「短当たり」においては、第1大入賞口16又は第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を合計16回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16又は第2大入賞口17の最大開放時間は、最大0.052秒に設定されており、1個の遊技球が発射される発射時間(約0.6秒)よりも短くなっている。
そして、この間に第1大入賞口16又は第2大入賞口17に規定個数(9個)の遊技球が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となるが、上記のとおり第2大入賞口17の開放時間が極めて短いため、遊技球が入球することはほとんどない。つまり、「短当たり」は、「長当たり」とは異なり、賞球の獲得が困難な特別遊技である。
本実施形態において「小当たり」というのは、第1始動口14もしくは第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、小当たり遊技を実行する権利を獲得した場合に実行される遊技をいう。
「小当たり」においても、上記「短当たり」と同様、第1大入賞口16又は第2大入賞口17が16回開放される。このとき、第1大入賞口16又は第2大入賞口17の開放時間、開閉タイミング、開閉態様は、上記「短当たり」と同じか、又は、遊技者が「小当たり」と「短当たり」との判別を不能もしくは困難な程度に近似するように設定している。
次に、入賞カウンタ(D1)リセット情報判定テーブルについて、図4を用いて説明する。図4は、入賞カウンタ(D1)リセット情報判定テーブルを示す図である。
図4に例示されるように、時間差(Tx)に対し、規定時間(Ty)が設定されている。そして、時間差(Tx)が、規定時間(Ty)よりも短い場合には、誤差球情報指定コマンドを演出制御基板120に送信する。
なお、本実施形態において、規定時間(Ty)は、「1分」に設定されているが、これに限定されず、例えば、「30秒」、「2分」等に適宜、設定可能である。
また、時間差(Tx)が、規定時間(Ty)よりも長い場合には、この時間差(Tx)に応じて、入賞カウンタ(D1)を何時間後にリセットするかを設定する。
具体的には、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=1時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)をリセットせず、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=2時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)を4時間後にリセットするように設定する。
同様に、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=3時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)を3時間後にリセットするように設定し、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=4時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)を2時間後にリセットするように設定する。
同様に、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=5時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)が1時間後にリセットするように設定する。そして、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=5時間」よりも長い場合には、入賞カウンタ(D1)を0時間後、すなわち、即座にリセットするように設定する。
すなわち、本実施形態において、入賞カウンタ(D1)は、時間差(Tx)が規定時間(Ty)よりも短い場合には、リセットされず、一方、規定時間(Ty)よりも長い場合には、所定時間経過後にリセットされる。
このように、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)は、時間差(Tx)が規定時間(Ty)よりも短い場合には、リセットされず、これにより、不正対策レベルを低減させないようにすることが可能になる。
一方、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)は、時間差(Tx)が規定時間(Ty)よりも長い場合には、所定時間経過後に、リセットされることにより、誤認検出による入賞カウンタ(D1)の蓄積を抑制しているため、不用な誤差球が発生した旨の報知を抑制することが可能になる。
そして、本実施形態では、上述したように、入賞カウンタ(D1)は、時間差(Tx)が規定時間(Ty)よりも長い場合には、所定時間経過後にリセットされるが、閾値(Tz)に応じて、異なる時間経過後にリセットされる。
これにより、本実施形態では、時間差(Tx)が短い場合よりも長い場合の方が、短い時間でリセットされ、誤認検出による入賞カウンタ(D1)の蓄積を抑制し、不用なエ誤差球が発生した旨の報知を抑制することが可能になる。
なお、本実施形態において、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=1時間」よりも短い場合には、リセットされず、「閾値(Tz)=1時間」よりも長い場合には、所定時間経過後にリセットされるとしたが、この「閾値(Tz)=1時間」は、特に限定されず、例えば、「閾値(Tz)=2時間」等に適宜、設定可能である。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図5を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。メインCPU110aは、電源基板170により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、以下のメイン処理を行う。
図5を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。メインCPU110aは、電源基板170により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、以下のメイン処理を行う。
ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
ステップS11において、メインCPU110aは、RAMアクセスを許可する。
ステップS12において、メインCPU110aは、RAMクリア検出スイッチが入力されたか否かを判定する。この処理において、メインCPU110aは、RAMクリア検出スイッチが入力されたと判定した場合には、ステップS13に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU110aは、RAMクリア検出スイッチが入力されていないと判定した場合には、ステップS14に処理を移す。
ステップS13において、メインCPU110aは、RAMクリアを実行する。なお、本実施形態では、この処理において、メインCPU110aは、後述する入賞カウンタ(D1)は、リセットしない。
本実施形態において、入賞カウンタ(D1)は、RAMクリアによりリセットされるものではなく、第1始動口検出スイッチ14a及び入賞確認検出スイッチ18aにより遊技球が検出された際に、所定の成立条件に基づいて、リセットしている。
ステップS20において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値の更新を行う演出用乱数値更新処理を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図6を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。
図6を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等の特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS130において、メインCPU110aは、ステップS30と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各種スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図7を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たりの抽選、特別電動役物、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図9を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU110aは、普通図柄の抽選、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。
具体的には、まず普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定し、普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていなければ、今回の普図普電制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
そして、当たり判定テーブルを参照し、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理を行う。その後、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであれば、始動口開閉ソレノイド15cを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、第2の態様に制御する。
ここで、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を29秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を0.2秒間、第2の態様に制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を3.5秒間、第2の態様に制御する。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。この払出制御処理において、メインCPU110aは、ぞれぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力制御処理を行う。
また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21及び普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。
さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。なお、演出制御基板120に送信される各種コマンドの種別については、図11を用いて後述する。
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の入力制御処理)
図7を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。
図7を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。
ステップS210において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチから検出信号を入力したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。一方、一般入賞口検出スイッチから検出信号を入力した場合には、一般入賞口用の賞球カウンタに所定のデータを加算して更新した後、次のステップに処理を移す。
ステップS220において、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。
第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。一方、第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、大入賞口用の賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、第1大入賞口16又は第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新した後、次のステップに処理を移す。
ステップS230において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理は、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。
第1始動口検出スイッチ14aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。一方、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号を入力した場合には、まず第1始動口用の賞球カウンタに所定のデータを加算する。
そして、第1始動口入賞指定コマンドを生成し、生成した第1始動口入賞指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。次に、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第1特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶した後、次のステップに処理を移す。
本実施形態では、第1始動口14に遊技球が入賞した場合に、所定の賞球を払い出させるために賞球カウンタを加算する処理及び/又は、特別図柄判定用乱数値等を取得して、取得した乱数値を第1特別図柄乱数値記憶領域に記憶する処理を行うメインCPU110aが特典付与手段を構成する。なお、第1始動口検出スイッチ入力処理については、図8を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理は、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。
第2始動口検出スイッチ15aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。一方、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号を入力した場合には、まず第2始動口用の賞球カウンタに所定のデータを加算する。
そして、第2始動口入賞指定コマンドを生成し、生成した第2始動口入賞指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。次に、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第2特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶した後、次のステップに処理を移す。
ステップS250において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理は、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。
ゲート検出スイッチ13aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。一方、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、ゲート通過指定コマンドを生成し、生成したゲート通過指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算し、普通図柄判定用乱数値を取得して、取得した普通図柄判定用乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶した後、入力制御処理を終了する。
(第1始動口検出スイッチ入力処理)
次に、図8を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。この処理において、メインCPU110aは、第1始動口14への遊技球の入球を条件として、各種乱数値を取得する。
次に、図8を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。この処理において、メインCPU110aは、第1始動口14への遊技球の入球を条件として、各種乱数値を取得する。
また、この処理において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aに遊技球が検出されたことを確認する入賞確認検出スイッチ18aを備え、不正行為が行われたか否かを判定している。
ステップS230−1において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ信号を入力したか否かを判定する。この処理において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ信号を入力したと判定した場合には、ステップS230−2に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ信号を入力していない場合には、ステップS230−6に処理を移す。
ステップS230−2において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)を更新する。具体的には、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)に「1」を加算して記憶する。
なお、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)に「1」を加算して記憶しているが、後述するステップS230−7において、入賞カウンタ(D1)に「1」を加算して記憶する場合には、入賞カウンタ(D1)に「1」を減算して記憶しても良い。
ステップS230−3において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であるか否かを判定する。
この処理において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満であった場合には、ステップS230−4に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされている保留個数が4未満でない場合には、ステップS230−6に処理を移す。
ステップS230−4において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS230−5において、メインCPU110aは、各種乱数値を取得して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した各種乱数値を記憶する。
なお、この処理において、メインCPU110aは、各種乱数値として、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄乱数値、小当たり図柄乱数値及び演出用乱数値等を取得し、上述したように、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄乱数値、小当たり図柄乱数値及び演出用乱数値等を記憶する。
ステップS230−6において、メインCPU110aは、入賞確認検出スイッチ信号を入力したか否かを判定する。この処理において、メインCPU110aは、入賞確認検出スイッチ信号を入力したと判定した場合には、ステップS230−7に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU110aは、入賞確認検出スイッチ信号を入力していないと判定した場合には、ステップS230−8に処理を移す。
ステップS230−7において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)を更新する。具体的には、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)に「1」を減算して記憶する。
なお、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)に「1」を減算して記憶しているが、上述したステップS230−2において、入賞カウンタ(D1)に「1」を減算して記憶する場合には、入賞カウンタ(D1)に「1」を加算して記憶しても良い。
ステップS230−8において、メインCPU110aは、上記ステップS230−2及びステップS230−7で更新された入賞カウンタ(D1)を記憶する。
また、この処理において、メインCPU110aは、今回、記憶された入賞カウンタ(D1)に対し、今回、記憶する前の入賞カウンタ(D1)、すなわち、一つ前に記憶した入賞カウンタ(D1)を履歴カウンタ(D2)として記憶する。
さらに、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)を更新した時間(T1)と、履歴カウンタ(D2)を更新した時間(T2)と、の時間差(Tx)を計測して記憶する。
ステップS230−9において、メインCPU110aは、上記ステップS230−8で記憶された入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが一致しているか否かを判定する。
この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが一致していないと判定した場合には、ステップS230−10に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが一致していると判定した場合には、ステップS230−11に処理を移す。
ステップS230−10において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)を参照し、入賞カウンタ(D1)リセット情報を更新する。具体的には、この処理において、メインCPU110aは、参照した入賞カウンタ(D1)に基づいて、図4に示す入賞カウンタ(D1)リセット情報判定テーブルを用いて入賞カウンタ(D1)リセット情報を更新する。
一例を示すと、この処理において、メインCPU110aは、上記ステップS230−8で記憶した時間差(Tx)が「1分」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)リセットフラグをOFFにし、誤差球情報指定コマンドをセットする。
また、この処理において、メインCPU110aは、時間差(Tx)が「1時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)リセットフラグをOFFにする。すなわち、入賞カウンタ(D)をリセットしないようにしている。
また、この処理において、メインCPU110aは、時間差(Tx)が「5時間」よりも長い場合には、入賞カウンタ(D1)リセットフラグをONにし、入賞カウンタ(D1)リセットタイマを「0時間」にセットする。
このように、本実施形態では、時間差(Tx)に応じて、入賞カウンタ(D1)をリセットするか否かを決定している。また、本実施形態では、時間差(Tx)に応じて、入賞カウンタ(D1)のリセットタイミングを異ならせている。
また、本実施形態では、上述したように、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが一致している場合には、この処理を行わず、ステップS230−11に処理を移す。
すなわち、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが一致していない場合に、図4に示す入賞カウンタ(D1)リセット情報判定テーブルを用いて入賞カウンタ(D1)リセット情報が更新される。
一方、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが、一致している場合には、入賞カウンタ(D1)リセット情報が更新されないため、後述するように、入賞カウンタ(D1)リセットタイマが「0」になれば、入賞カウンタ(D1)がリセットされる。
ステップS230−11において、メインCPU110aは、上記ステップS230−10で図4に示す入賞カウンタ(D1)リセット情報判定テーブルを用いて更新された入賞カウンタ(D1)リセットフラグがONであるか否かを判定する。
この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)リセットフラグがONであると判定した場合には、ステップS230−12に処理を移す。一方、この処理において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)リセットフラグがONではない、すなわち、OFFであると判定した場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−12において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)リセットタイマを参照する。
ステップS230−13において、メインCPU110aは、リセットタイマが「0」であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU110aは、リセットタイマが「0」であると判定した場合には、ステップS230−14に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU110aは、リセットタイマが「0」でないと判定した場合には、今回に第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−14において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)をリセットする。
ステップS230−15において、メインCPU110aは、入賞カウンタ(D1)リセットフラグをOFFにする。
このように、本実施形態では、通常、第1始動口14に遊技球が通過した際、第1始動口検出スイッチ14a及び入賞確認検出スイッチ18aにより検出されるため、入賞カウンタ(D1)は、「0」を維持している。
これに対し、第1始動口14に通過した遊技球が第1始動口検出スイッチ14a又は入賞確認検出スイッチ18aの何れか一方に検出された場合、入賞カウンタ(D1)は、「0」から「1」又は「−1」になる。
このような状況として、第1始動口検出スイッチ14aまたは入賞確認検出スイッチ18aに誤認検出された場合、第1始動口14に不正に遊技球を入球させた場合が想定できる。
誤認検出された場合の一例として、第1始動口検出スイッチ14aに誤認検出され、入賞カウンタ(D1)に「2」を加算し、入賞確認検出スイッチ18aに検出され「1」を減算することで、入賞カウンタ(D1)が「1」になる。
このような誤認検出の場合には、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが頻繁に不一致になるものではないため、例えば、時間差(Tx)が「5時間」よりも長いと判定された場合には、入賞カウンタ(D1)リセットフラグをONにし、入賞カウンタ(D1)リセットタイマを「0時間」にセットすることで、誤認検出による不用な誤差球が発生した旨の報知を抑制することが可能になる。
一方、不正行為が行われた場合、入賞カウンタ(D1)と履歴カウンタ(D2)とが頻繁に不一致になるため、例えば、時間差(Tx)が規定時間よりも短いと判定された場合には、その都度、入賞カウンタ(D1)リセット情報を更新することで、入賞カウンタ(D1)がリセットされる時間が、延長され、規定値(Dx)に到達することで、誤差球が発生した旨の報知を行う。
このように、本実施形態では、不正対策レベルを低減することなく、誤認検出による不用な誤差球が発生した旨の報知を抑制することができる。
また、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)に関し、RAMクリア時ではなく、第1始動口14に遊技球が入球した際に確認する時間差(Tx)に応じて、リセット可能にしている。そして、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)に関し、時間差(Tx)を確認してから所定時間経過後にリセットしている。
これにより、本実施形態では、誤認検出により入賞カウンタ(D1)が更新されたとしても、RAMクリア時ではなく、時間差(Tx)を確認してから所定時間経過後にリセットしているため、遊技店における開店作業及び閉店作業、さらには、営業中の作業効率を向上させることが可能になる。
そして、本実施形態では、上述したように、時間差(Tx)を確認したときを契機に入賞カウンタ(D1)のリセットを可能にしているが、入賞カウンタ(D1)に応じて、異なる所定時間経過後に、リセットしている。
よって、本実施形態では、不正行為への対策レベルを低減させることなく、遊技店における作業効率を向上させることができる。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図9を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。
図9を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当り遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当り遊技処理(ステップS360)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、メインCPU110aは、大当たりの判定、停止表示する特別図柄の決定をする処理を行う。ここで、一旦、図9の説明から図10を用いて、特別図柄記憶判定処理の具体的な内容を説明する。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図10は、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を示す図である。
図10は、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を示す図である。
まず、ステップS311において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域又は第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定する。
そして、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域又は第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていなければ、特図特電処理データ=0を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
一方、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域又は第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、ステップS312に処理を移す。
ステップS312において、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う。具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第2特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。
このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、大当たり判定テーブルを参照して、第2特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
また、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされておらず、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。
このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、大当たり判定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
ステップS313において、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う。この特別図柄決定処理では、上記大当り判定処理(ステップS312)において「大当たり」と判定された場合には、図柄決定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄を決定する。
また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「小当たり」と判定された場合には、図柄決定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された小当たり図柄用乱数値に基づいて小当たり図柄を決定する。
また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「ハズレ」と判定された場合には、図柄決定テーブルを参照して、ハズレ図柄を決定する。そして、決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
ステップS314において、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間決定処理を行う。具体的には、変動パターン決定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタを特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。
ステップS315において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯又は消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
ステップS316において、メインCPU110aは、特図特電処理データ=0から特図特電処理データ=1にセットして、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄記憶判定処理を終了する。
再び、図9に示す特図特電制御処理について説明を戻すことにする。
ステップS320の特別図柄変動処理においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行う。具体的には、ステップS314で決定された特別図柄の変動時間が経過したか(特別図柄時間カウンタ=0)否かを判定し、変動時間が経過していないと判定した場合には、特図特電処理データ=1を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。なお、上記ステップS314でセットされた特別図柄の変動時間のカウンタは、上記ステップS110において減算処理されていく。
ステップS320の特別図柄変動処理においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行う。具体的には、ステップS314で決定された特別図柄の変動時間が経過したか(特別図柄時間カウンタ=0)否かを判定し、変動時間が経過していないと判定した場合には、特図特電処理データ=1を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。なお、上記ステップS314でセットされた特別図柄の変動時間のカウンタは、上記ステップS110において減算処理されていく。
変動時間が経過したと判定すれば、上記ステップS313で決定された特別図柄を第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に停止表示させる。これにより、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に特別図柄が停止表示され、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
また、時短回数>0のときには時短回数カウンタから1を減算して更新し、時短回数=0となれば、時短遊技フラグをクリアし、高確率遊技回数>0のときには高確率遊技回数カウンタから1を減算して更新し、高確率遊技回数=0となれば、高確率遊技フラグをクリアする。
最後に、特図特電処理データ=1から特図特電処理データ=2にセットして、特別図柄停止処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄変動処理を終了する。
ステップS330の特別図柄停止処理においては、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が「大当たり図柄」であるか、「小当たり図柄」であるか、「ハズレ図柄」であるかを判定する処理を行う。
そして、大当たり図柄と判定された場合には、遊技状態記憶領域に記憶されているデータをクリアするとともに、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=3にセットして、大当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
また、小当たり図柄と判定された場合には、遊技状態記憶領域に記憶されているデータはクリアせずに、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=5にセットして、小当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
一方、ハズレ図柄と判定された場合には、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS340の大当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、上記長当たり又は短当たりのいずれの大当たりを実行させるかを決定し、決定した大当たりを制御する処理を行う。具体的には、上記ステップS313で決定された大当たり図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たりの開放態様を決定する。
次に、決定した大当たりの開放態様を実行させるために、大当たりの種類に応じた開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットするとともに、第1大入賞口開閉ソレノイド16c(又は第2大入賞口開閉ソレノイド17c)の駆動データを出力して第1大入賞口開閉扉16b(又は第2大入賞口開閉片17b)を開放させる。このとき、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に1を加算する。
この開放中に規定個数の遊技球が入球するか、大入賞口の開放時間が経過すると(大入賞口入球数(C)=9又は特別遊技タイマカウンタ=0である)と、第1大入賞口開閉ソレノイド16c(又は第2大入賞口開閉ソレノイド17c)の駆動データの出力を停止して第1大入賞口開閉扉16b(又は第2大入賞口開閉片17b)を閉鎖させる。これにより、1回のラウンド遊技が終了する。このラウンド遊技の制御を繰り返し16回行う。
16回のラウンド遊技が終了すると(ラウンド遊技回数(R)=16)、ラウンド遊技回数(R)記憶領域及び大入賞口入球数(C)記憶領域に記憶されているデータをクリアするとともに、特図特電処理データ=3から特図特電処理データ=4にセットして、大当り遊技終了処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当たり遊技処理を終了する。本実施形態では、ステップS340に示す大当たり遊技処理を行うメインCPU110aが特別遊技制御手段を構成する。
ステップS350の大当り遊技終了処理においては、メインCPU110aは、高確率遊技状態又は低確率遊技状態のいずれかの確率遊技状態を決定するとともに、時短遊技状態又は非時短遊技状態のいずれかの遊技状態を決定する処理を行う。
具体的には、上記ステップS313で決定された大当たり図柄の種類(停止図柄データ)と、に基づいて、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技回数の設定、時短遊技フラグの設定、時短回数の設定が行われる。
その後、特図特電処理データ=4から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当り遊技終了処理を終了する。
本実施形態では、遊技状態を決定するためのステップS350に示す大当たり遊技終了処理を行うメインCPU110aが、遊技状態決定手段を構成する。
ステップS360の小当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、上記ステップS313で決定された小当たり図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、小当たりの開放態様を決定する。
次に、決定した小当たりの開放態様を実行させるために、小当たりの開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットするとともに、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの駆動データを出力して第2大入賞口開閉片17bを開放させる。このとき、開放回数(K)記憶領域に1を加算する。
小当たりの開放時間が経過する(特別遊技タイマカウンタ=0)と、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの駆動データの出力を停止して第2大入賞口開閉片17bを閉鎖させる。この第2大入賞口開閉片17bの開閉制御を繰り返し16回行う。
そして、第1大入賞口開閉扉16b(又は第2大入賞口開閉片17b)の開閉制御が16回行われるか、第1大入賞口16(又は第2大入賞口17)に規定個数の遊技球が入球する(開放回数(K)=16又は大入賞口入球数(C)=9である)と、小当たり遊技を終了させるため、第1大入賞口開閉ソレノイド16c(又は第2大入賞口開閉ソレノイド17c)の駆動データの出力を停止させ、開放回数(K)記憶領域及び大入賞口入球数(C)記憶領域に記憶されているデータをクリアするとともに、特図特電処理データ=5から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、小当たり遊技処理を終了する。
本実施形態では、特図特電制御処理を行うメインCPU110aが遊技状態制御手段を構成する。また、ステップS340の大当たり遊技処理又はステップS400の普図普電制御処理を行うメインCPU110aが可変入賞装置制御手段を構成する。
(コマンドの説明)
上述の主制御基板110におけるフローチャートでは説明を省略した主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドの種別について、図11を用いて説明する。
上述の主制御基板110におけるフローチャートでは説明を省略した主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドの種別について、図11を用いて説明する。
主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEの情報と、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAの情報とから構成されている。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や高確率遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS313において各種の特別図柄が決定され、上記ステップS315において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E1H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS312において第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1が減算されるときに、減算された後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。
その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E2H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS312において第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1が減算されるときに、減算された後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。
その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。なお、本実施形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」という。
「図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この図柄確定コマンドは、特別図柄が停止表示されているときに演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS320において特別図柄を第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に停止表示させるときに、図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている図柄確定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「電源投入時指定コマンド」は、遊技機1の電源が投入されたことを示すものであり、「MODE」が「E4H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この電源投入時指定コマンドは、遊技機1の電源が投入されたときに演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS10において遊技機の電源が投入されたときに、電源投入時指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている電源投入時指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「RAMクリア指定コマンド」は、メインRAM110cに記憶された情報がクリアされたことを示すものであり、「MODE」が「E4H」で設定され、「DATA」が「01H」に設定されている。
ここで、遊技機1の裏側には図示しないRAMクリアボタンが設けられており、RAMクリアボタンを押圧しながら、遊技機1の電源を投入すると、上記ステップS10においてメインRAM110cに記憶された情報がクリアされる。
そして、RAMクリア指定コマンドは、RAMクリアボタンを押圧しながら遊技機1の電源が投入されたときに演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS10においてRAMクリアボタンを押圧しながら遊技機の電源が投入されたときに、RAMクリア指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているRAMクリア指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「デモ指定コマンド」は、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21が作動していないことを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
このデモ指定コマンドは、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21の特別図柄の保留記憶がないときに、演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS311において第1特別図柄保留数(U1)記憶領域又は第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていないときに、デモ指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているデモ指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E6H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS314において特別図柄の変動パターンが決定され、上記ステップS315において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示装置21における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E7H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS314において特別図柄の変動パターンが決定され、上記ステップS315において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」と、をまとめて、「変動パターン指定コマンド」という。
「大入賞口開放指定コマンド」は、各種大当りの種別に合わせた大当たりのラウンド数を示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たりのラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大入賞口開放指定コマンドは、大当りラウンドが開始されるときに、開始されたラウンド数に対応する大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS340において第1大入賞口開閉扉16b(又は第2大入賞口開閉片17b)を開放させるときに、開放させるときのラウンド数に対応する大入賞口開放指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「オープニング指定コマンド」は、各種の大当りが開始することを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このオープニング指定コマンドは、各種の大当りが開始するときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS340の大当たり遊技処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「エンディング指定コマンド」は、各種の大当りが終了したことを示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このエンディング指定コマンドは、各種の大当りが終了するときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS350の大当り遊技終了処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかを示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、非時短遊技状態であれば「DATA」が「00H」に設定され、時短遊技状態であれば「DATA」が「01H」に設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動表示が開始されるときと、特別図柄が停止表示されているときに、遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS315において特別図柄の変動表示が開始されるときと、上記ステップS320において特別図柄を第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に停止表示させるときに、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「誤差球情報指定コマンド」は、入賞カウンタ(D1)が所定の入賞カウンタ(Dx)値よりも大きい値になったことを示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この「誤差球情報指定コマンド」は、特別図柄の変動表示が開始されるときと、特別図柄が停止表示されているときに、演出制御基板120に送信される。具体的には、特別図柄の変動表示が開始されるときと、特別図柄を第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に停止表示させるときに、入賞カウンタ(D1)が規定値(Dx)よりも大きい場合、時間差(Tx)が規定時間(Ty)よりも短い場合に、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま演出用伝送データ格納領域にセットされている遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
(演出制御基板のメイン処理)
次に、演出制御基板120におけるサブCPU120aにより実行される処理について説明する。まず、演出制御基板120のメイン処理について図12を用いて説明する。
次に、演出制御基板120におけるサブCPU120aにより実行される処理について説明する。まず、演出制御基板120のメイン処理について図12を用いて説明する。
ステップS1000において、サブCPU120aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1100に処理を移す。
ステップS1100において、サブCPU120aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される乱数(演出用乱数値、演出図柄決定用乱数値、演出モード決定用乱数値等)を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御基板のタイマ割込処理)
図13を用いて、演出制御基板120のタイマ割込処理を説明する。図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
図13を用いて、演出制御基板120のタイマ割込処理を説明する。図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS1400において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1500において、サブCPU120aは、演出制御基板120で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
ステップS1600において、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図14及び図15を用いて後述する。
なお、演出制御基板120は、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、この処理において、受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS1700において、サブCPU120aは、演出ボタン検出スイッチ35aの信号のチェックを行い、演出ボタン35に関する演出入力制御処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU120aは、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種データをランプ制御基板140や画像制御基板150へ送信する。
ステップS1900において、サブCPU120aは、ステップS1810で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる。
(演出制御基板のコマンド解析処理)
図14及び図15を用いて、演出制御基板120のコマンド解析処理を説明する。なお、図15のコマンド解析処理2は、図14のコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
図14及び図15を用いて、演出制御基板120のコマンド解析処理を説明する。なお、図15のコマンド解析処理2は、図14のコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
ステップS1601において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければコマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあればステップS1610に処理を移す。
ステップS1610において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば、ステップS1611に処理を移し、デモ指定コマンドでなければステップS1620に処理を移す。
ステップS1611において、サブCPU120aは、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う。具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づくデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1620において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば、ステップS1621に処理を移し、特別図柄記憶指定コマンドでなければステップS1630に処理を移す。
ステップS1621において、サブCPU120aは、特別図柄記憶指定コマンドを解析して、演出表示装置31における保留表示の保留表示態様を決定するとともに、決定した保留表示態様に対応する保留表示データを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信する保留表示態様決定処理を行う。
ステップS1630において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1631に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1640に処理を移す。
ステップS1631において、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、演出表示装置31に停止表示させる演出図柄36を決定する演出図柄決定処理を行う。
具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄36の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、演出図柄データ示す情報をサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1640において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1641に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1650に処理を移す。
ステップS1641において、サブCPU120aは、上記ステップS1100において更新されている演出用乱数値から1つの乱数値を取得し、取得した演出用乱数値、受信した変動パターン指定コマンド及び演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
具体的には、ノーマル演出モードであれば、取得した演出用乱数値に基づいて1つの変動演出パターンを決定し、決定した変動演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した変動演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した変動演出パターンに基づくデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
その後、かかる変動演出パターンに基づいて、演出表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34が制御されることになる。なお、ここで決定した変動演出パターンに基づいて、演出図柄36の変動態様が決定されることとなる。
ステップS1650において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1651に処理を移し、図柄確定コマンドでなければステップS1660に処理を移す。
ステップS1651において、サブCPU120aは、演出図柄36を停止表示させるために、上記ステップS1641で決定された演出図柄データに基づくデータと、演出図柄を停止表示させるための停止指示データをサブRAM120cの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う。
ステップS1660において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1661に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければステップS1670に処理を移す。
ステップS1661において、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域にセットする。
ステップS1670において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであればステップS1671に処理を移し、オープニングコマンドでなければステップS1680に処理を移す。
ステップS1671において、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づくデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1680において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1681に処理を移し、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1690に処理を移す。
ステップS1681において、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づくデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1690において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであればステップS1691に処理を移し、エンディングコマンドでなければ、ステップS2000に処理を移す。
ステップS1691において、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う。具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づくデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS2000において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、誤差球情報指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが誤差球情報指定コマンドであれば、ステップS2001に処理を移し、誤差球情報指定コマンドでなければ、このコマンド解析処理が終了する。
ステップS2001において、サブCPU120aは、上記ステップS200で受信バッファに誤差球情報指定コマンドが格納されている場合、誤差球情報パターン決定処理を行う。具体的には、サブCPU120aは、誤差球情報指定コマンドに基づいて、誤差球情報パターン(例えば、「NOT」等)を決定し、決定した誤差球情報パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、サブCPU120aは、決定した誤差球情報パターンの情報を画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信するため、決定した誤差球情報パターンに基づくデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、コマンド解析処理が終了する。
このように、本実施形態では、入賞カウンタ(D1)が規定値(Dx)よりも大きい場合には、演出表示装置31、音声出力装置32、演出用役物装置34等を用いて、誤差球が発生した旨の報知を行うことで、遊技店の店員に把握させることが可能になり、不正行為を抑制することができる。
以上のように、本実施形態は、第1始動口14に遊技球が入球し、所定の成立条件に基づいて、所定時間経過後に、入賞カウンタ(D1)をリセットしている。
このため、本実施形態では、RAMクリアせずに、さらには、電源のON/OFFせずに、入賞カウンタ(D1)をリセットすることが可能になるため、開店作業時又は閉店作業時に、その都度、RAMクリアすることなく、さらには、営業中にも、電源のON/OFFする必要がないため、ホール等での作業性を向上させることが可能になる。
また、本実施形態では、上述したように、電源のON/OFFせずに、入賞カウンタ(D1)をリセットすることが可能になり、営業中に電源のON/OFFする必要がないため、遊技者の遊技意欲の減退を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、上述したように、電源のON/OFFせずに、入賞カウンタ(D1)をリセットすることが可能になり、営業中に電源のON/OFFする必要がないため、稼働率の低減を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、時間差(Tx)が閾値(Tz)=1時間よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)をリセットしない、一方、閾値(Tz)=1時間よりも長い場合には、所定時間経過後にリセットする。
また、本実施形態では、閾値(Tz)に応じて、異なる時間経過後にリセットする。すなわち、本実施形態では、閾値(Tz)に応じて、異なるタイミングで入賞カウンタ(D1)をリセットしている。
よって、本実施形態によれば、不正行為への対策を減退させることなく、作業効率を向上させることができる。
なお、本実施形態において、遊技球が「遊技媒体」を構成するが、これに限定されず、例えば、遊技メダルが「遊技媒体」を構成しても良い。詳述すると、回胴遊技機において、遊技メダルを投入した際に、投入検出スイッチ及び確認検出スイッチにより遊技メダルが検出されたことを想定している。
これに伴い、本実施形態において、遊技機(パチンコ遊技機)1が「遊技機」を構成するが、これに限定されず、例えば、回胴遊技機が「遊技機」を構成しても良い。
また、本実施形態において、第1始動口検出スイッチ14aが「入賞検出手段」を構成するが、これに限定されず、例えば、一般入賞口検出スイッチ12a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17aの何れかが「入賞検出手段」を構成しても良い。
また、本実施形態において、入賞確認検出スイッチ18aが「確認検出手段」を構成するが、これに限定されず、例えば、一般入賞口検出スイッチ12a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aの夫々に、一般入賞口確認検出スイッチ、第1始動口確認検出スイッチ、第2始動口確認検出スイッチ、第1大入賞口確認検出スイッチ及び第2大入賞口確認検出スイッチを設け、これらの何れかが「確認検出手段」を構成しても良い。
また、本実施形態では、メインCPU110aにより実行される第1始動口検出スイッチ入力処理において、ステップS230−2で入賞カウンタ(D1)が加算され、ステップS230−7で入賞カウンタ(D1)が減算され、入賞カウンタ(D1)が更新されており、「遊技媒体計数手段」及び「算出手段」を構成している。
また、本実施形態において、サブCPU120aにより実行される誤差球情報パターン決定処理が「報知手段」を構成する。
また、本実施形態では、メインCPU110aにより実行される第1始動口検出スイッチ入力処理において、ステップS230−14が「リセット手段」を構成する。
また、本実施形態では、メインCPU110aにより実行される第1始動口検出スイッチ入力処理において、ステップS230−8で入賞カウンタ(D1)及び履歴カウンタ(D2)を記憶し、時間差(Tx)を計測しており、「時間計測手段」を構成している。
また、本実施形態では、メインCPU110aにより実行される第1始動口検出スイッチ入力処理において、図4に示す「規定時間(Ty)=1分」又は「閾値(Tz)=1時間」が「規定の時間」を構成している。
すなわち、本実施形態において、時間差(Tx)が「閾値(Tz)=1時間」よりも長い場合には、入賞カウンタ(D1)を所定時間経過後にリセットする、一方、「閾値(Tz)=1時間」よりも短い場合には、入賞カウンタ(D1)をリセットしないようにしている。
1 遊技機
2 遊技盤
12 一般入賞口
12a 一般入賞口検出スイッチ
14 第1始動口
14a 第1始動口検出スイッチ
15 第2始動口
15a 第2始動口検出スイッチ
15b 可動片
16 第1大入賞口
16a 第1大入賞口検出スイッチ
16b 第1大入賞口開閉扉
17 第2大入賞口
17a 第2大入賞口検出スイッチ
17b 第2大入賞口開閉片
18a 入賞確認検出スイッチ
110 主制御基板
110a メインCPU
110b メインROM
110c メインRAM
120 演出制御基板
120a サブCPU
120b サブROM
120c サブRAM
2 遊技盤
12 一般入賞口
12a 一般入賞口検出スイッチ
14 第1始動口
14a 第1始動口検出スイッチ
15 第2始動口
15a 第2始動口検出スイッチ
15b 可動片
16 第1大入賞口
16a 第1大入賞口検出スイッチ
16b 第1大入賞口開閉扉
17 第2大入賞口
17a 第2大入賞口検出スイッチ
17b 第2大入賞口開閉片
18a 入賞確認検出スイッチ
110 主制御基板
110a メインCPU
110b メインROM
110c メインRAM
120 演出制御基板
120a サブCPU
120b サブROM
120c サブRAM
Claims (1)
- 入賞領域に遊技媒体が通過したことを検出する入賞検出手段と、
前記入賞領域に通過した遊技媒体が前記入賞検出手段により検出され、この検出された遊技媒体を検出する確認検出手段と、
前記入賞検出手段により検出された遊技媒体の媒体数、及び前記確認検出手段により検出された遊技媒体の媒体数を計数する媒体数計数手段と、
前記入賞検出手段により検出された遊技媒体の媒体数を前記媒体数計数手段が計数した計数値、及び前記確認検出手段により検出された遊技媒体の媒体数を前記媒体数計数手段が計数した計数値を加算または減算して算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された算出値が規定値の範囲外になった場合、前記算出値が前記規定値の範囲外になったことを報知する報知手段と、
前記算出手段により算出された算出値をリセットするリセット手段と、を備え、
前記リセット手段は、
前記算出手段により算出された算出値をリセットする際、今回算出された算出値に対し、前回算出された算出値が異なる場合、この算出値が算出されてから今回算出されるまでの時間を計測する時間計測手段を有し、
前記時間計測手段により計測された時間が規定の時間よりも長い場合、算出してから所定時間経過後に前記算出値をリセットする、一方、前記時間計測手段により計測された時間が規定の時間よりも短い場合、前記算出値をリセットしないこと、
を特徴とする遊技機。
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