JP5408273B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に色ずれ補正などの品質向上処理を行う機能を備えた画像形成装置に関する。
従来より画像形成装置として、印刷指示が入力された際に、所定の条件が満たされると色ずれ補正等を行い、その後に指示された印刷を実行するものが知られている。しかしながら、そのような画像形成装置では、色ずれ補正を行うために印刷の開始が遅れ、待ち時間がユーザの負担になることがある。これに対し、特許文献1のもののように、原稿読取部に原稿がセットされたことを検知したとき(即ち印刷指示がなされるより前)に色ずれ補正を開始することで、ユーザの待ち時間の負担の軽減を図るものも知られている。
特開2007−219174公報
しかしながら、ユーザの待ち時間の負担を軽減するための更なる手段が要望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ユーザの待ち時間の負担を軽減することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成装置は、被記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、ユーザによる印刷モードの入力操作を検知する検知手段と、前記検知手段により、ユーザによる印刷モードの入力操作が検知されたときに、印刷動作に関する品質向上処理を実行する制御を行う制御手段と、を備える。
第1の発明によれば、ユーザによる印刷モードの入力操作を検知したときに、印刷動作に関する品質向上処理を実行する。これにより、ユーザの待ち時間の負担を軽減することができる。
本発明によれば、ユーザによる印刷モードの入力操作を検知したときに、品質向上処理を実行する。これにより、ユーザの待ち時間の負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態における複合機の外観斜視図 原稿読取部の要部拡大断面図 複合機及びコンピュータの電気的構成を概略的に示すブロック図 印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャート 印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャート 印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャート 印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャート 印刷準備時間を算出する際に用いる条件及び規定値の例を示す表
次に本発明の一実施形態について図1から図8を参照して説明する。
(複合機の構成)
本実施形態では、本発明をスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を備えた複合機1(画像読取装置の一例)に適用した例を示す。図1は、複合機1の外観斜視図であり、図2は、原稿読取部3の要部拡大断面図である。
複合機1は、図1に示すように、用紙等の被記録媒体(図示せず)上に画像を印刷する印刷部26(図3参照)等を収容した本体部2を備え、その上方に原稿を読み取る原稿読取部3を備えている。原稿読取部3の前側には、操作部4、表示部5及びUSBインターフェイス6が設けられている。操作部4は、複数のボタンを備えており、ユーザにより印刷条件の設定や印刷指示の入力など各種の操作が可能である。表示部5は、液晶ディスプレイやランプ等を備え、各種の設定画面や動作状態等を表示することが可能である。USBインターフェイス6には、USBメモリ7(図3参照)やデジタルカメラ等のUSBデバイスが接続可能となっている。
原稿読取部3は、図2に示すように、フラットベッド部8とその上方を開閉可能に覆う原稿カバー部9とを備えている。フラットベッド部8の上面には、透明な第1プラテンガラス10と第2プラテンガラス11とが並んで設けられている。原稿カバー部9は、ADF12と、複数枚の原稿をセット可能な原稿トレイ13と、読み取り後の原稿が排出される排出トレイ14とを備えている。ADF12は、原稿トレイ13に載置された原稿を一枚ずつ搬送して、その原稿を第2プラテンガラス11に対向する位置に搬送した後、排出トレイ14上に排出する。
第1プラテンガラス10の下側には、イメージセンサ14が設けられている。このイメージセンサ14は、例えばCCD(Charge Coupled Device)方式のものであり、CCD撮像素子15、レンズ等からなる光学素子16、蛍光ランプ等の光源17を備えている。CCD撮像素子15は、主走査方向(紙面に直交方向)に一列に並んで配置された複数の画素部を有しており、光源17より原稿に光を当てたときの反射光を光学素子16を介して、各画素部に設けられたフォトダイオードで受光し、各画素部毎に受光量に応じた電気信号、即ち画像データを出力する。また、光源17の隣りには温度センサ18が設けられており、この温度センサ18により光源17の温度(正確には光源17近傍の温度)を計測することが可能となっている。
原稿読取部3は、第1プラテンガラス10上に載置された原稿の読み取りと、ADF12により供給される原稿の読み取りとのうちの一方を選択的に行うことが可能である。前者の場合、イメージセンサ14が副走査方向(図2の矢線A方向)に移動され、その際に1ラインずつ原稿の読み取りが行われる。また、後者の場合には、イメージセンサ14が第2プラテンガラス11に対向する位置に固定され、原稿がADF12の駆動によって第2プラテンガラス11に対向する位置に搬送されたときに、原稿の読み取りが1ラインずつ行われる。
(電気的構成)
図3は、複合機1と、複合機1に接続されたコンピュータ30との電気的構成を概略的に示すブロック図である。
複合機1は、CPU21(検知手段、制御手段の一例)、ROM22、RAM23、NVRAM(不揮発性メモリ)24、ネットワークインターフェイス25を備え、これらに印刷部26(印刷手段の一例)と、既述の原稿読取部3、操作部4、表示部5、USBインターフェイス6等を接続した構成となっている。
ROM22には、後述する印刷・補正制御処理などの複合機1の動作を制御するための各種プログラムが記録されており、CPU20は、ROM21から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM23やNVRAM24に記憶させながら、複合機1の動作を制御する。ネットワークインターフェイス25は、通信回線28を介して外部のコンピュータ30等に接続されており、相互のデータ通信が可能となっている。
コンピュータ30は、CPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ34、操作部35、表示部36、ネットワークインターフェイス37等を備えている。ハードディスクドライブ34には、印刷用のデータを作成するためのアプリケーションソフトやプリンタドライバなどの各種プログラムが記憶されている。操作部35はキーボードやポインティングデバイス等を備え、表示部36は液晶ディスプレイ等を備えている。また、ネットワークインターフェイス37は通信回線28に接続されている。
CPU31は、ユーザの入力操作によって操作部35から印刷要求指令を受けると、アプリケーションソフトウエアにて作成した画像データをプリンタドライバに引き渡し、ここで例えばPDLデータに変換する処理を行う。そして、そのPDLデータに印刷指令(コマンド)や印刷条件の設定値等を付加したデータを、ネットワークインターフェイス37を介して送信する。コンピュータ30から複合機1に送信される画像データには、複合機1側でページデータ作成処理(ビットマップデータへの展開処理)が必要なPDLデータ(PS、PDF等)だけでなく、複合機1側でページデータ作成処理が不要なビットマップデータ(GDI等)など、種々の形式がある。
(印刷・補正制御処理)
次に複合機1において実行される印刷・補正制御処理の動作について説明する。図4から図7は印刷・補正制御処理の流れを示すフローチャートであり、図8は、印刷準備時間を算出する際に用いる条件及び規定値の例を示す表である。
CPU21は、複合機1の電源が投入され、印刷・補正制御処理を開始すると、図4に示すように、所定の印刷前事象の発生を待機する(S101)。ここで、印刷前事象の発生とは、本実施形態においては、コンピュータ30から送信された印刷指示を含んだ画像データを受信した場合と、操作部8によりコピーモード若しくはダイレクトプリントモードの選択が行われた場合とである。なお、コピーモードは、原稿読取部3で読み取った原稿の画像を印刷するモードであり、ダイレクトプリントモードは、USBインターフェイス6に接続されたUSBメモリ7等に記憶された画像データに基づく画像を印刷するモードである。CPU21は、印刷前事象の発生を検知すると(S101:Yes)、設定予測時間Tsの値を0とする初期化を行う(S102)。
この設定予測時間Tsは、ユーザが操作部8においてモードを選択してから、印刷条件の設定を行い、その後、印刷指令(コピースタート若しくはダイレクトプリントスタート)を入力するまでに要する時間を予測するものであり、予め定められた規定値とされる(従って、設定予測時間Tsは、実際の設定に要する時間とは異なる場合がある)。即ち図8に示すように、CPU21は、操作部8において、コピーモードが選択された場合(S103:Yes)には、Tsにコピー設定時間として例えば30sをセットし(S104)、ダイレクトプリントモードが選択された場合(S103:No、S105:Yes)には、Tsにダイレクトプリント設定時間として40sをセットする(S106)。なお、ここでいう印刷条件とは、例えば、画質、集約印刷の有無若しくは集約するページ数、両面印刷の有無、印刷枚数などであり、ダイレクトプリントモードであればUSBメモリ7内の印刷対象ファイルの指定なども含まれる。
ここで、複合機1では、CPU21の制御により濃度補正、色ずれ補正の2種類の補正処理(ともに品質向上処理の一例)を実行することができる。濃度補正では、例えば複合機1が電子写真方式である場合、ベルト等の表面に所定のパターンを形成し、その光学濃度を計測した結果に基づいて、現像バイアスを補正し、それにより画像形成時の濃度を調整する。また、色ずれ補正では、例えばベルト等の表面に所定のパターンを形成し、そのパターンの位置を計測した結果に基づいて、画像形成位置を調整する。
また、複合機1では、ユーザが事前に上述の濃度補正及び色ずれ補正の優先順位を設定することができる。即ち、ユーザがCPU21の制御により実行される設定プログラムにて各補正処理の優先順位を操作部8から入力すると、その設定値がNVRAM24に記憶され、以下に示すようにこの印刷・補正制御処理において優先順位の高い方の補正処理が優先的に実行される。なお、以下の処理では、優先順位が高い方を補正1、優先順位が低い方を補正2とする。
また、濃度補正及び色ずれ補正には、それぞれ高精度実行と高速実行との2種類の実行モードがある。高精度補正は、高速補正時よりも多くの測定を行うこと等により高速補正よりも精度を高めた処理であり、また高速補正よりも時間がかかる処理である。また、図8に示すように、各モードの補正処理に対し、(予測)実行時間の規定値が定められている。
さて、CPU21は、S104またはS106にて設定予測時間Tsをセットした場合、若しくは、ネットワークインターフェイス25を介して画像データを受信した場合(S105:No、PCプリントモードという)には、前回の補正1の実行より1時間以上が経過しているかを判断する(S107)。また、前回の補正1の実行より1時間が経過している場合(S107:Yes)には、さらに前回の補正1の実行より2時間が経過しているかを判断する(S108)。
なお、上記S107は、補正1の実行予備条件に基づく判断であり、この条件が満たされる場合には、補正1を実行することが望ましい状態であるが、状況によっては実行しない場合がある。また、S108は、補正1の実行条件に基づく判断であり、この条件が満たされる場合には、常に補正1が実行される。
CPU21は、前回の補正1の実行より2時間が経過している場合(S108:Yes)には、補正1の高精度補正を実行する(S109)。また、前回の補正1の実行より2時間が経過していない場合(S108:No)には、設定予測時間Tsが補正1の高精度実行時間よりも大きいかを判断する(S110)。即ち、例えば、補正1が濃度補正であればTs>60[s]が成立するかを判断する。そして、設定予測時間Tsが補正1の高精度実行時間よりも大きい場合(S110:Yes)、即ち、設定予測時間内に高精度補正が終了すると予測される場合には、S109に進み、補正1を高精度モードで実行する。
また、設定予測時間Tsが補正1の高精度実行時間よりも大きくない場合(S110:No)には、設定予測時間Tsが補正1の高速実行時間よりも大きいかを判断する(S111)。即ち、例えば、補正1が濃度補正であればTs>30[s]が成立するかを判断する。そして、設定予測時間Tsが補正1の高速実行時間よりも大きい場合(S111:Yes)、即ち、設定予測時間内に高速補正が終了すると予測される場合には、補正1を高速モードで実行する(S112)。
S107にて、前回の補正1の実行から1時間が経過していないと判断した場合(S107:No、即ち補正1の実行予備条件が満たされない場合)、若しくは、S111にて、設定予測時間Tsが補正1の高速実行時間よりも大きくないと判断した場合(S111:No)、即ち、補正1を実行しなかった場合には、続いて図5に示すように、前回の補正2の実行後20時間が経過したか(補正2の実行予備条件)を判断する(S113)。そして、前回の補正2の実行後20時間が経過している場合(S113:Yes)には、補正2の実行後24時間が経過しているか(補正2の実行条件)を判断する(S114)。
CPU21は、前回の補正2の実行より24時間が経過している場合(S114:Yes)には、補正2の高精度補正を実行する(S115)。また、前回の補正2の実行より24時間が経過していない場合(S114:No)には、設定予測時間Tsが補正2の高精度実行時間よりも大きいかを判断する(S116)。即ち、例えば、補正2が色ずれ補正であればTs>40[s]が成立するかを判断する。そして、設定予測時間Tsが補正2の高精度実行時間よりも大きい場合(S116:Yes)、即ち、設定予測時間内に高精度補正が終了すると予測される場合には、S115に進み、補正2を高精度モードで実行する。
また、設定予測時間Tsが補正2の高精度実行時間よりも大きくない場合(S116:No)には、設定予測時間Tsが補正2の高速実行時間よりも大きいかを判断する(S117)。即ち、例えば、補正1が色ずれ補正であればTs>20[s]が成立するかを判断する。そして、設定予測時間Tsが補正2の高速実行時間よりも大きい場合(S117:Yes)、即ち、設定予測時間内に高速補正が終了すると予測される場合には、補正2を高速モードで実行する(S118)。
S113にて、前回の補正2の実行後20時間が経過していないと判断した場合(S113:No)、S117にて、Tsが補正2の高速実行時間より大きくないと判断した場合(S117:No)、若しくはS115,S118にて補正2を実行した場合には、続いて図6に示すように、印刷指示を受けたかを判断する(S120)。ここで、既に操作部8から印刷指示が入力されている場合や、ネットワークインターフェイス25を介して印刷指示を含む画像データを受信している場合(S120:Yes)には、直ちに次の処理(S121)に進む。また、CPU21は、操作部8からコピーモード若しくはダイレクトプリントモードが選択された場合で、操作部8からの印刷指示の入力がない場合(S120:No)には、印刷指示の入力を待機し、印刷指示が入力されたことを検知した場合(S120:Yes)に、次の処理(S121)に進む。
続いて、CPU21は、印刷準備予測時間Tpの値を0とする初期化を行う(S121)。この印刷準備予測時間Tpとは、印刷指示を受け付けてから印刷開始までに要する時間を予測するものであり(従って、実際の印刷開始までに要する時間とは異なる場合がある)、以下に示すように種々の条件によってTpの値が算出される。CPU21は、コピーモードが選択されている場合(S122:Yes)には、例えば次のようにコピーモード準備時間を算出して、その値を印刷準備予測時間Tpにセットする(S123)。
コピーモード準備時間を算出する際には、例えば図8に示すように、まず基本時間5sに、原稿読取部3において温度センサ18により計測される光源17の温度に応じた値を加算する。この値は、光源17のウォーミングアップに必要な時間をTpに含めるための値であり、光源17の温度がAの範囲なら+10s、Bの範囲なら+20s、Cの範囲なら+30s(A>B>C)というように、温度が低い程加算する時間を長くする。
続いて、印刷条件として集約印刷が設定されている場合には、集約するページ数と、原稿の読み取り方法とに基づいて、上記値に加算する時間を定める。例えば、ADF12から供給される原稿を読み取る際に、2ページ分の画像を用紙の同一ページ上に集約印刷する場合(2in1)に5s、4ページ分の画像を用紙の同一ページ上に集約印刷する場合に15s、というように集約するページ数に応じて加算する時間を増やす。また、同じ2in1の集約印刷を行う際に、ADF12の原稿を読み取る場合は10s、フラットベッド部8の第1プラテンガラス10上に載置される原稿を読み取る場合は30s、というようにフラットベッド部8の原稿を読み取る場合の時間をADF12の原稿を読み取る場合よりも増やす。さらに、印刷条件として高画質モードが設定されている場合には、上記のように求めた値を1.5倍する。また、両面記録が設定されている場合には、表裏両面分のデータが必要となるため、求めた値を2倍する。CPU21は、このようにして求めた値をコピーモード準備時間としてTpにセットする。
また、CPU21は、ダイレクトプリントモードが指定されている場合(S122:No、S124:Yes)には、ダイレクトプリント準備時間を算出して印刷準備予測時間Tpにセットする(S125)。ダイレクトプリント準備時間を算出する際には、例えば、基本時間である5sに、印刷対象として指定されたファイルの形式に応じた値を加算する。即ち、ここでは、印刷部26に供給する印刷データを画像データに基づいて生成するのに必要なデータ生成時間を予測する。例えばファイルがPS(PostScript)形式であれば10s、PDF形式であれば30s、というようにデータの展開・解析処理等に時間がかかるもの程、加算する時間を長くする。なお、ここでは、印刷対象のファイルのサイズに応じて加算する時間を変えても良い。さらに、上記のようにして求めた値に基づいて、前述のように両面記録設定の有無などの印刷条件の設定に応じた値を算出し、ダイレクトプリント準備時間としてTpにセットする。
また、CPU21は、PCプリントモードの場合(S124:No)には、PCプリント準備時間を算出して、その値を印刷準備予測時間Tpにセットする(S126)。PCプリント準備時間を算出する際にも、例えば画像データの形式(PS、PDF、GDI形式等)、あるいはデータサイズに応じた値を算出する。さらに、求めた値に基づいて、前述のように両面記録設定の有無などの印刷条件の設定に応じた値を算出し、PCプリント準備時間としてTpにセットする。
CPU21は、S123,S125,若しくはS126にて印刷準備予測時間Tpの値をセットした後、続くS127〜S138の処理においては、印刷設定予測時間Tsに変えて印刷準備予測時間Tpを用いて、既述のS107〜S118とほぼ同様の処理を行う。
即ち、補正1の実行予備条件が満たされた場合(S127:Yes)、補正1の実行条件が満たされれば(S128:Yes)、補正1を高精度モードで実行する(S129)。また、補正1の実行条件が満たされない場合(S128:No)には、印刷準備予測時間Tp内に高精度補正が終了すると予測される場合(S130:Yes)には補正1の高精度補正を実行する(S129)。また高精度補正が終了しないと予測される場合(S130:No)には、印刷準備予測時間Tp内に高速補正が終了すると予測されれば(S131:Yes)には補正1の高速補正を実行する(S132)。
上記S129,またはS132で補正1が実行されなかった場合(S127:NoまたはS131:No)には、続いて補正2の実行予備条件が満たされたかを判断する(S133)。そして、補正2の実行予備条件が満たされた場合(S133:Yes)、補正2の実行条件が満たされれば(S134:Yes)、補正2を高精度モードで実行する(S135)。また、補正2の実行条件が満たされない場合(S134:No)には、印刷準備予測時間Tp内に高精度補正が終了すると予測される場合(S136:Yes)には補正2の高精度補正を実行する(S135)。また高精度補正が終了しないと予測される場合(S136:No)には、印刷準備予測時間Tp内に高速補正が終了すると予測されれば(S137:Yes)には補正1の高速補正を実行する(S138)。
(本実施形態の効果)
以上のように本実施形態によれば、印刷前に発生する特定事象の発生を検知したときに、印刷の開始までにかかる印刷準備時間(TsまたはTp)を予測し、その長さに基づいて印刷の開始前に補正を実行するか否かを判断する。これにより、ユーザの待ち時間の負担を軽減することができる。
また、印刷準備時間(TsまたはTp)と補正処理にかかる時間とを比較した上で、補正処理を実行するか否かを判断する(S110,S111等)ため、補正処理の時間がユーザの負担にならないように的確な判断を行うことができる。
特に印刷準備時間が補正処理に要する時間よりも小さい場合に補正処理を実行しない(S110:No、またはS111:No等)ことで、補正処理の実行のために印刷開始が遅れることを防止できる。
また、印刷指示前に行われる印刷条件の入力に関連する操作(印刷モードの指定など)を検知したとき(S101:Yes)に、印刷準備時間Tsを予測し(S104等)、それに基づいて補正処理の実行の判断を行う(S110等)。これにより、印刷指示が入力された時点で初めて判断を行う場合に比べて早い時期に判断を行うことができるため、印刷の開始までにより長時間の補正処理を行うことができる。
また、一般に印刷条件の入力に関連する操作が検知されたときから印刷指示が入力されるまでの時間は一定でないが、予め定められた規定時間を印刷準備時間Tsに含めることで、ある程度の精度での予測を行うことができる。
また、印刷条件の入力に関連する操作が検知されたときに判断を行った後(S110等)、印刷指示が入力されたときに再び判断を行う(S130等)。一般に、印刷条件の入力に関連する操作が検知されたときから印刷指示が入力されるまでの時間は一定でない。そのため、例えば、初回の判断によりある品質向上処理を実行し、次の判断時にその品質向上処理が終了しているかあるいは処理が進んだことにより、時間的に余裕があると判断すれば別の品質向上処理を実行するなど、状況に応じて柔軟な処理を行うことができる。例えば、上記実施形態では、始めにユーザがコピーモードの選択等を行ったときに補正1を実行し(S109等)、その後、操作部8から印刷指示が入力されたとき(S120:Yes)に、印刷準備予測時間Tp内に補正2を実行できると判断すれば(S136:Yes等)、補正2を実行する(S135等)。
また、例えば、画質の設定条件や集約印刷の設定など、各種印刷条件によって印刷データの生成等にかかる時間が変わってくるため、印刷条件に基づいて予測を行うことで、より精度良く印刷準備時間を予測することができる。
また、一般に集約するページ数が多いほど印刷データの生成等に時間がかかるため、集約するページ数に応じて予測を行うことで精度良く印刷準備時間を予測することができる。
また、複数枚の原稿を読み取って集約印刷を行う場合に、ADF12から供給される原稿を読み取る場合よりフラットベッド部8上の原稿を読み取る場合の方が時間がかかると考えられるため、前者の場合の印刷準備時間を後者の場合の印刷準備時間よりも小さく予測することで、精度良い予測を行うことができる。
また、一般に、原稿の読み取りの際には、光源を点灯後、温度がある程度上昇し光量が安定してから読み取りを開始するため、光源の温度が低い状態では読み取りの開始までに時間がかかる。そこで、光源17の温度を計測し、計測した温度に応じて印刷準備時間を変えることで、印刷準備時間を精度良く予測することができる。
また、画像データ(データサイズやデータ形式等)に基づいてデータ生成時間を予測し、そのデータ生成時間を印刷準備時間に含めるため、より精度良く印刷準備時間を予測することができる。
また、例えば、印刷準備時間が短いときは短時間で済む簡易な処理を行い、印刷準備時間が長いときには長時間かかる高精度の処理を行うことで、ユーザの待ち時間の負担を抑えながら、できるだけ高精度の処理を行うことができる。
また、品質向上処理を実行する際の優先順位をユーザが設定することができるため、利便性が高い。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)印刷前の特定事象の発生とは、ユーザによる操作や、画像データの受信に限らず、例えば、原稿カバーの開放または閉鎖動作を開閉センサ等により検知した場合や、あるいは原稿トレイに原稿がセットしたことを原稿センサ等により検知した場合などでも良い。また、何らかの事象が発生した場合に、ユーザが実際に印刷の実行を指示するかどうかが不確実な状態であっても、品質向上処理を行うか否かの判断を行っても良い。
(2)上記実施形態では、品質向上処理として、位置ずれの補正や、濃度の補正を行うものを示したが、本発明によれば、品質向上処理として、他の補正処理を行っても良く、また、例えば電子写真方式の画像形成装置であれば、感光ドラムやベルト等のクリーニング処理、インクジェット方式の画像形成装置であれば、ヘッドノズルのクリーニング処理等を行っても良い。
(3)上記実施形態における各補正処理の実行予備条件や実行条件は、適宜変更することができ、または時間でなく印刷枚数や装置内の温度等によって判断しても良い。
(4)上記実施形態における印刷準備時間を予測するための値や条件は一例であって、適宜変更することができる。また、これらの設定値や条件をユーザが任意に設定して、NVRAM等に記憶し、それらを印刷準備時間の予測時に用いるようにしても良い。
(5)上記実施形態では、印刷準備時間と品質向上処理にかかる時間の大小を比較して判断を行ったが、他の条件に基づいて判断を行っても良い。また、印刷準備時間よりも品質向上処理の方が長くかかる場合であっても品質向上処理を行うように判断しても良い。
(6)上記実施形態では、ダイレクトプリントモードにおいてUSBメモリ内のファイルを印刷するものを示したが、本発明は、例えばデジタルカメラ内の記憶媒体やその他の外部記憶媒体に記憶されたファイルを印刷する場合にも適用することができる。
1…複合機(画像形成装置)
4…操作部
10…第1プラテンガラス
12…ADF
15…CCD撮像素子15
21…CPU(検知手段、制御手段)
25…ネットワークインターフェイス25
26…印刷部(印刷手段)

Claims (1)

  1. 被記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    ユーザによる入力操作であって、印刷の開始を指示する印刷指示の入力操作と、前記印刷指示の入力操作よりも前に行われる入力操作である印刷モードを指示する印刷モードの入力操作とのうち、前記印刷モードの入力操作を検知する検知手段と、
    前記検知手段により、ユーザによる入力操作のうち印刷モードの入力操作が検知されたときに、印刷動作に関する品質向上処理であって、濃度ずれ及び色ずれのうちの少なくともいずれかを計測するためのパターンを形成し、前記パターンを計測する処理である品質向上処理を実行する制御を行う制御手段と、
    を備える画像形成装置。
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