JP5407376B2 - ガス化ガス精製方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、ガス化ガス精製方法及び装置に関するものである。
一般に、石炭等のガス化ガス精製装置は、図4に示す如くガス化原料として石炭と水蒸気とを供給してガス化ガスを生成するガス化炉1と、ガス化炉1からのガス化ガスを高温にて酸化改質する酸化改質炉2と、酸化改質炉2で改質したガス化ガスを冷却する水冷壁3と、水冷壁3で冷却したガス化ガスを更に冷却して熱回収する熱交換器4と、熱交換器4で冷却した後のガス化ガスを冷却する直接冷却器5と、直接冷却器5で冷却したガス化ガスを更に間接冷却する間接冷却器6と、間接冷却器6で間接冷却したガス化ガスを加圧する昇圧機7と、昇圧機7で昇圧されたガス化ガスから硫黄分・窒素分・CO等を除去する脱硫器・脱窒素器・脱CO器8と、直接冷却器5、間接冷却器6、昇圧機7で発生した排水を処理する排水処理器9とを備えている。
ガス化炉1は、石炭を700℃〜900℃の温度にてガス化するように設定されており、更にガス化炉1には、石炭と水蒸気のみならず、排水処理器9からのタール分やチャー、循環して残ったガス化ガス等が供給されるようになっている。
酸化改質炉2は、酸素、空気を導入すると共に水素を燃焼して1100℃〜1300℃程度の高温になるように設定されている。
水冷壁3は、冷却水等の配管を有する構成を備えると共に、熱交換器4は、ボイラ等の熱回収構造により構成されている。
直接冷却器5は、水スプレー噴霧等の冷却手段を備えると共に、間接冷却器6は、熱交換用の配管等の間接冷却手段を備えている。
昇圧機7は、ガス化ガスを1MPa〜5MPa程度まで加圧するガスコンプレッサである。
脱硫器・脱窒素器・脱CO器8は、ガス化ガスから硫黄分(HS、COS、CS)、窒素分(NH、HCN)及びCOを分離するように構成されている。
排水処理器9は、直接冷却器5、間接冷却器6、昇圧機7において発生する排水を処理し、可燃性物質のタール分及びチャーと、窒素分と、処理水とを分離するように構成されている。
ガス化ガスを処理する際には、ガス化炉1において石炭等をガス化し、ガス化炉1からのガス化ガスを酸化改質炉2で酸化・水蒸気改質することでガス化ガスに含まれるタール分を除去し、改質したガス化ガスを水冷壁3で冷却し、更に熱交換器4で冷却して熱回収し、冷却後のガス化ガスを直接冷却器5及び間接冷却器6で冷却してガス化ガスに残存する水蒸気を凝縮させ、冷却したガス化ガスを昇圧機7で加圧し、加圧したガス化ガスを脱硫器・脱窒素器・脱CO器8で冷却して硫黄分、窒素分、COを分離し、水素とCOを含むガス化ガスを合成ガスとして発電、化学原料合成に利用する。
ここで酸化改質炉2の出口側では、水冷壁3でガス温度を1100℃程度まで下げ、下流側の熱交換器4等の耐久性を保証しているが、ガス化ガスの20%程度(モル流量比)の冷却水(クエンチ水)を噴霧してガス温度を1100℃程度まで下げ、下流側の熱交換器4等の耐久性を保証しても良い。またガス化炉1に投入した水蒸気や、噴霧した冷却水は、下流側の直接冷却器5、間接冷却器6、昇圧機7で温度低下に伴って凝縮され、排水処理器9に送られている。
また排水処理器9は、排水から可燃性物質のタール分、チャー及び窒素分を分離してガス化炉1へ供給している。
尚、ガス化ガス精製方法や燃料ガス改質装置の一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1,2がある。
特開2007−45857号公報 特開2005−60533号公報
しかしながら、このようなガス化ガス精製方法及び装置においてガス化ガスを処理する場合には、ガス化ガスを効率的に利用することが求められており、特に有用性の高い水素の収量を増やす必要があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、水素の収量を増やすガス化ガス精製方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明のガス化ガス精製方法は、ガス化炉にガス化原料として石炭と水蒸気とを供給してガス化ガスとし、該ガス化炉からのガス化ガスを酸化改質炉で酸化改質してガス化ガス中のタール分を除去し、該改質したガス化ガスを熱交換器で冷却して熱回収し、該冷却後のガス化ガスを冷却器で冷却してガス化ガスに残存する水蒸気を凝縮させ、該冷却したガス化ガスを昇圧機で加圧し、該加圧したガス化ガスをCO吸収装置で処理してCOを取り出すガス化ガス精製方法であって、前記CO吸収装置で取り出したCOを前記ガス化炉の下流側へ戻し、COとガス化ガスの水蒸気とに対してシフト反応を行って水素に変換し、更に下流側に配置した水素分離膜にガス化ガスを1000℃以上の温度で通してガス化ガスから水素を分離するものである。
また本発明のガス化ガス精製方法においては、CO吸収装置で取り出したCOを酸化改質炉の出口側へ戻すことが好ましい。
また本発明のガス化ガス精製方法においては、酸化改質炉と熱交換器の間で水素分離膜により水素を分離することが好ましい。
また本発明のガス化ガス精製方法においては、熱交換器と冷却器の間で、酸性ガスシフト反応器によりガス化ガスに対してシフト反応を行い、更に水素分離膜により水素を分離することが好ましい。
本発明のガス化ガス精製装置は、ガス化原料として石炭と水蒸気とを供給してガス化ガスを生成するガス化炉と、
ガス化炉からのガス化ガスを酸化改質する酸化改質炉と、
該酸化改質炉で改質したガス化ガスを冷却して熱回収する熱交換器と、
該熱交換器で冷却した後のガス化ガスを冷却して水蒸気を凝縮させる冷却器と、
該冷却器で冷却したガス化ガスを加圧する昇圧機と、
該昇圧機で加圧したガス化ガスを処理してCOを取り出すCO吸収装置と、
該CO吸収装置で取り出したCOを前記ガス化炉の下流側へ戻す戻しラインと、
前記酸化改質炉の下流側でガス化ガスから水素を1000℃以上の温度で分離する水素分離膜とを備えるものである。
また本発明のガス化ガス精製装置においては、CO吸収装置で取り出したCOを酸化改質炉の出口側へ戻す戻しラインを備えることが好ましい。
また本発明のガス化ガス精製装置においては、酸化改質炉と熱交換器の間に、水素を分離する水素分離膜の分離器を備えることが好ましい。
また本発明のガス化ガス精製装置においては、熱交換器と冷却器の間に、ガス化ガスに対してシフト反応を行う酸性ガスシフト反応器を備えると共に、酸性ガスシフト反応器の下流側に、水素を分離する水素分離膜の分離器を備えることが好ましい。
本発明のガス化ガス精製方法及び装置によれば、CO吸収装置で取り出したCOをガス化炉の下流側へ戻し、COとガス化ガスの水蒸気とに対してシフト反応を行って水素に変換し、更に下流側に配置した水素分離膜でガス化ガスから水素を分離するので、水素の収量を増やすことができる。またガス化ガスの精製処理や機器に影響を与えることなく、好適に水素を取り出すことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施例1を示す全体概要構成図である。 本発明の実施例1であって戻しラインの供給先を変更した例を示す全体概要構成図である。 本発明の実施例2を示す全体概要構成図である。 従来のガス化ガス精製装置を示す全体概要構成図である。
以下、本発明の実施例1を図1を参照して説明する。
図1はガス化ガス精製方法及び装置を実施する実施例1であり、図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
実施例1のガス化ガス精製装置は、ガス化原料として石炭と水蒸気とを供給してガス化ガスを生成するガス化炉1と、ガス化炉1からのガス化ガスを高温にて酸化改質する酸化改質炉2と、酸化改質炉2で改質したガス化ガスを冷却する水冷壁3と、水冷壁3で冷却したガス化ガスを更に冷却して熱回収する熱交換器4と、熱交換器4で冷却した後のガス化ガスを冷却する直接冷却器(冷却器)5と、直接冷却器5で冷却したガス化ガスを更に間接冷却する間接冷却器6と、間接冷却器6で間接冷却したガス化ガスを加圧する昇圧機7と、昇圧機7で昇圧されたガス化ガスからCOを分離するCO吸収装置10と、直接冷却器5、間接冷却器6、昇圧機7で発生した排水を処理する排水処理器9とを備えている。
ここで、熱交換器4、直接冷却器5、間接冷却器6、昇圧機7、排水処理器9は、従来例と略同じ構成を備えており、CO吸収装置10は、アミンやメタノール、ポリエチレングリコール等の吸収液を用いるCO吸収塔等で構成され、硫黄分、窒素分、CO、COを分離するようになっている。
酸化改質炉2の下流側に位置する水冷壁3と熱交換器4の間には、水素を分離するように、水素分離膜を有する分離器11が配置されている。分離器11の水素分離膜は、シリカ系やアルミナ系のセラミック分離膜やセラミックで強化したパラジウム膜で構成されている。ここで水素分離膜は分離器11に着脱し得るものでも良いし、固定するものでも良いし、ガス化ガスを通過させるものならば形状や設置構造は特に制限されるものではない。
また水素分離膜を有する分離器11には、分離した水素を製品の状態で利用先へ供給する供給ライン12が接続されており、供給ライン12には、冷水管等を有する間接冷却器13が配置されている。ここで分離器11では、ガス化ガスを1000℃以上で水素分離膜に通し、タール分等が水素分離膜に詰まることを防止するようにしている。
一方、CO吸収装置10には、分離したCOをガス化炉の下流側へ戻すように、酸化改質炉2の出口側に接続される戻しライン14が配置されている。ここで酸化改質炉2の出口側とは、酸化改質炉2の出口の近傍であって酸化改質炉2の出口側に位置するラインや反応器等を示している。また戻しライン14にはCOの温度を調整し得るように加熱器(図示せず)を備えても良い。更に戻しライン14は図2に示す如く供給先を酸化改質炉2の入口側にしても良く、COを酸化改質炉2の入口側に供給する場合には、戻しライン14に加熱器14aを備えて酸化改質炉2の温度を低下させないようにしている。
以下本発明の実施例1の作用を説明する。
ガス化ガスを処理する際には、ガス化炉1において石炭等をガス化し、ガス化炉1からのガス化ガスを酸化改質炉2で酸化改質することでガス化ガスに含まれるタール分を除去し、改質したガス化ガスを水冷壁3で冷却し、冷却後のガス化ガスを約1000℃〜1100℃程度の温度で水素分離膜の分離器11に通してガス化ガス中の水素を分離し、ガス化ガスの主成分をCO、CO、水蒸気にすると共に微量成分を硫黄分(HS、COS、CS)、窒素分(NH、HCN)にする。
続いて熱交換器4で冷却して熱回収した後、冷却後のガス化ガスを直接冷却器5及び間接冷却器6で冷却してガス化ガスに残存する水蒸気を凝縮させて分離し、冷却したガス化ガスを昇圧機7で加圧し、加圧したガス化ガスをCO吸収装置10で処理して硫黄分、窒素分、CO、COを分離し、更に常温のCOを戻しライン14から酸化改質炉2の出口側に高濃度で供給する。
酸化改質炉2の出口側に供給された常温のCOはガス化ガスの温度を冷却し、約1000℃以上1100℃以下、好ましくは約1100℃にする。ここでガス化ガスの冷却は、冷却水の冷却や水冷壁3の冷却を併用しても良いし、常温のCOの供給による冷却、冷却水の冷却、水冷壁3の冷却から選択しても良い。
酸化改質炉2の出口側にCOが供給されると、1000℃以上1100℃以下、好ましくは約1100℃で、触媒を用いることなく、CO及びガス化ガス中の水蒸気に対し、気相でシフト反応を行って水素に変換し、ガス化ガス中の水素濃度を高める。
そしてガス化ガスを約1000℃〜1100℃程度の温度で水素分離膜の分離器11に通してガス化ガス中の水素を分離し、分離した水素を供給ライン12に供給し、間接冷却器13により冷却して製品の状態で利用先に供給する。
ここで戻しライン14を適用してCOを供給をした場合と、戻しライン14を適用せずにCOを供給しない場合とを比較すると、戻しライン14を適用してCOをリサイクルした場合には、水素分離膜の分離器11で分離された水素が、COを供給しない場合に比べて収量で約4%ほど増加することが明らかとなった。
而して、このように実施例1によれば、CO吸収装置10で取り出したCOをガス化炉の下流側へ戻し、COとガス化ガスの水蒸気とに対してシフト反応を行って水素に変換し、更に下流側に配置した水素分離膜でガス化ガスから水素を分離するので、水素の収量を増やすことができる。またガス化ガスの精製処理や機器に影響を与えることなく、好適に水素を取り出すことができる。
実施例1において、CO吸収装置10で取り出したCOを酸化改質炉2の出口側へ戻すと、COとガス化ガスの水蒸気とに対してシフト反応を好適に行って水素に変換するので、水素の収量を一層増やすことができる。またCOを酸化改質炉2の出口側へ戻すことによりガス化ガスの温度を冷却するので、下流側の機器の温度耐久性を確保し、ガス化ガスの精製処理や機器に影響を与えることなく、水素を適切に取り出すことができる。更に約1000℃以上1100℃以下、好ましくは約1100℃で、COとガス化ガス中の水蒸気に対してシフト反応を行うので、適切に水素に変換することができる。ここで、温度が1100℃より高温の場合には、下流側の機器の温度耐久性を損なう可能性を生じ、温度1000℃より低温の場合には、シフト反応触媒が必要になるという問題がある。
実施例1において、酸化改質炉2と熱交換器4の間で水素分離膜により水素を分離すると、COとガス化ガスの水蒸気とのシフト反応により生じた水素を好適に分離し得るので、水素の収量を一層増やすことができる。また水素分離膜で分離した水素を間接冷却器13により冷却すると、分離した水素を製品の状態で利用先に供給し得るので、水素を容易に利用することができる。
以下、本発明の実施例2を図3を参照して説明する。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
本発明のガス化ガス精製方法及び装置の実施例2は、水素を分離する構成や分離位置を変更したものであり、その他の構成は実施例1と略同じ構成を備えている。
実施例2の直接冷却器5、間接冷却器6、昇圧機7、排水処理器9、CO吸収装置10は、実施例1と同様に構成されており、CO吸収装置10で分離したCOをガス化炉1の下流側へ戻す戻しライン14も実施例1と同様に構成されている。ここで戻しライン14は実施例1と同様に供給先を酸化改質炉2の入口側にすると共に加熱器14aを備えても良い。
熱交換器4と直接冷却器(冷却器)5の間には、ガス化ガスに対してシフト反応を行う酸性ガスシフト反応器15が配置されていると共に、酸性ガスシフト反応器15と直接冷却器5の間には、水素を分離する水素分離膜の分離器16が配置されている。
酸性ガスシフト反応器15は、シフト反応を生じる触媒を備えており、触媒は酸性ガスシフト触媒であってガス化ガス中の硫黄分による被毒を回避するようにしている。
また分離器16の水素分離膜は、実施例1と同様に、シリカ系やアルミナ系のセラミック分離膜やセラミックで強化したパラジウム膜で構成されている。ここで水素分離膜は分離器16に着脱し得るものでも良いし、固定するものでも良いし、ガス化ガスを通過させるものならば形状や設置構造は特に制限されるものではない。
更に水素分離膜を有する分離器16には、分離した水素を製品の状態で利用先へ供給する供給ライン17が接続されており、供給ライン17には、冷水管等を有する間接冷却器18が配置されている
以下本発明を実施する実施例2の作用を説明する。
ガス化ガスを処理する際には、ガス化炉1において石炭等をガス化し、ガス化炉1からのガス化ガスを酸化改質炉2で酸化改質することでガス化ガスに含まれるタール分を除去し、改質したガス化ガスを水冷壁3で冷却し、更に熱交換器4で冷却して熱回収し、ガス化ガスを酸性ガスシフト反応器15及び水素分離膜の分離器16に通して水素を分離し、ガス化ガスの主成分をCO、CO、水蒸気にすると共に微量成分を硫黄分(HS、COS、CS)、窒素分(NH、HCN)にする。
続いてガス化ガスを直接冷却器5及び間接冷却器6で冷却してガス化ガスに残存する水蒸気を凝縮させて分離し、冷却したガス化ガスを昇圧機7で加圧し、加圧したガス化ガスをCO吸収装置10で処理して硫黄分、窒素分、CO、COを分離し、更に常温のCOを戻しライン14から酸化改質炉2の出口側に高濃度で供給する。
酸化改質炉2の出口側に供給された常温のCOはガス化ガスの温度を冷却し、約1000℃以上1100℃以下、好ましくは約1100℃にする。ここでガス化ガスの冷却は、冷却水の冷却や水冷壁3の冷却を併用しても良いし、常温のCOの供給による冷却、冷却水の冷却、水冷壁3の冷却から選択しても良い。
酸化改質炉2の出口側にCOが供給されると、1000℃以上1100℃以下、好ましくは約1100℃で、触媒を用いることなく、CO及びガス化ガス中の水蒸気に対して気相でシフト反応を行って水素に変換し、ガス化ガス中の水素濃度を高める。
そして熱交換器4により冷却したガス化ガスを約400℃〜500℃程度の温度で酸性ガスシフト反応器15に通してガス化ガス中の水素濃度を更に高め、そしてガス化ガスを水素分離膜の分離器16に通して水素を分離し、分離した水素を供給ライン17に供給し、間接冷却器18により冷却して製品の状態で利用先に供給する。
而して、このように実施例2によれば、実施例1と同様な作用効果を得ることができる。
また実施例2において、熱交換器4と直接冷却器(冷却器)5の間で、酸性ガスシフト反応器15によりガス化ガスに対してシフト反応を行い、更に水素分離膜により水素を分離すると、酸性ガスシフト反応器15により水素濃度を高めると共に水素を好適に分離し得るので、水素の収量を一層増やすことができる。また水素分離膜で分離した水素を間接冷却器18により冷却すると、分離した水素を製品の状態で利用先に供給し得るので、水素を容易に利用することができる。
尚、本発明のガス化ガス精製方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、戻しラインの供給先は、ガス化炉の下流側から水素分離膜までの間ならば他の位置でも良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ガス化炉
2 酸化改質炉
4 熱交換器
5 直接冷却器(冷却器)
7 昇圧機
10 CO吸収装置
11 分離器
14 戻しライン
15 酸性ガスシフト反応器
16 分離器

Claims (8)

  1. ガス化炉にガス化原料として石炭と水蒸気とを供給してガス化ガスとし、該ガス化炉からのガス化ガスを酸化改質炉で酸化改質してガス化ガス中のタール分を除去し、該改質したガス化ガスを熱交換器で冷却して熱回収し、該冷却後のガス化ガスを冷却器で冷却してガス化ガスに残存する水蒸気を凝縮させ、該冷却したガス化ガスを昇圧機で加圧し、該加圧したガス化ガスをCO吸収装置で処理してCOを取り出すガス化ガス精製方法であって、前記CO吸収装置で取り出したCOを前記ガス化炉の下流側へ戻し、COとガス化ガスの水蒸気とに対してシフト反応を行って水素に変換し、更に下流側に配置した水素分離膜にガス化ガスを1000℃以上の温度で通してガス化ガスから水素を分離することを特徴とするガス化ガス精製方法。
  2. CO吸収装置で取り出したCOを酸化改質炉の出口側へ戻すことを特徴とする請求項1に記載のガス化ガス精製方法。
  3. 酸化改質炉と熱交換器の間で水素分離膜により水素を分離することを特徴とする請求項1に記載のガス化ガス精製方法。
  4. 熱交換器と冷却器の間で、酸性ガスシフト反応器によりガス化ガスに対してシフト反応を行い、更に水素分離膜により水素を分離することを特徴とする請求項1に記載のガス化ガス精製方法。
  5. ガス化原料として石炭と水蒸気とを供給してガス化ガスを生成するガス化炉と、
    ガス化炉からのガス化ガスを酸化改質する酸化改質炉と、
    該酸化改質炉で改質したガス化ガスを冷却して熱回収する熱交換器と、
    該熱交換器で冷却した後のガス化ガスを冷却して水蒸気を凝縮させる冷却器と、
    該冷却器で冷却したガス化ガスを加圧する昇圧機と、
    該昇圧機で加圧したガス化ガスを処理してCOを取り出すCO吸収装置と、
    該CO吸収装置で取り出したCOを前記ガス化炉の下流側へ戻す戻しラインと、
    前記酸化改質炉の下流側でガス化ガスから水素を1000℃以上の温度で分離する水素分離膜とを備えたことを特徴とするガス化ガス精製装置。
  6. CO吸収装置で取り出したCOを酸化改質炉の出口側へ戻す戻しラインを備えたことを特徴とする請求項5に記載のガス化ガス精製装置。
  7. 酸化改質炉と熱交換器の間に、水素を分離する水素分離膜の分離器を備えたことを特徴とする請求項5に記載のガス化ガス精製装置。
  8. 熱交換器と冷却器の間に、ガス化ガスに対してシフト反応を行う酸性ガスシフト反応器を備えると共に、酸性ガスシフト反応器の下流側に、水素を分離する水素分離膜の分離器を備えたことを特徴とする請求項5に記載のガス化ガス精製装置。
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