JP5404193B2 - 組電池のガス排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池のガス排出装置に関するものである。
従来、組電池と組電池を覆う上部カバーとの間に、組電池で発生したガスを排出するための部材を設け、この部材に組電池の上部カバーを被せて形成した流路を通してガスを排出する技術が知られている(特許文献1)。また、単電池を収納するセルケースの側面に設けたガス放出口に排出用部材を組み付けることで、単電池において発生したガスを排出する技術が知られている(特許文献2)。
特開2002−151025号公報 特開2006−236605号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、ガスを排出するための流路が、組電池を覆う上部カバーとガスを排出するための部材とを合わせて形成されたものであるため、排出流路における気密性の確保が困難であった。また、上述した特許文献2では、排出用部材をセルケースの放出口に嵌合する構成であるため、例えば、排出用部材またはセルケースに公差バラツキが生じた場合には、排出用部材とセルケースの放出口との接続部分の気密性が十分に確保できない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、組電池から放出されるガスが外部に排出するための排出流路の気密性を高めることが可能なガス排出装置を提供することである。
本発明は、ガスを電池モジュール外部に排出するための流路を備える本体部と、電池モジュール内部で発生したガスを本体部に導く導入部と、を備えるガス排出装置において、導入部と電池モジュールとの接続部分に、ガス排出部に嵌合するための嵌合部、および導入部の外周に沿って設けられ、導入部と電池モジュールとの接続部分を覆って密閉するための密閉部材とを設けることにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、組電池から放出されるガスを外部に排出するための排出流路における気密性を高めることができる。
第1実施形態に係る組電池装置を示す斜視図である。 図1に係る組電池装置を、X軸を中心として180度回転させた状態の斜視図である。 組電池モジュールの分解斜視図である。 第1実施形態に係る組電池のガス排出装置を示す斜視図である。 図4のガス排出装置の接続部を拡大した拡大図である。 図5のVI−VI線に沿う拡大断面図である。 ガス排出装置を組電池に取り付けた状態の図5のVI−VI線に沿う拡大断面図である。 組電池ユニットの要部分解斜視図である。 第2実施形態に係る組電池のガス排出装置を示す斜視図である。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、組電池装置1を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す組電池装置1を、X軸を中心として180度回転させた状態の斜視図である。図1および図2に示すように、組電池装置1は、組電池10と、ガス排出装置20とから構成されている。具体的には、組電池装置1は、組電池10にガス排出装置20を組み付けることで構成される。
組電池10は、図1および図2に示すように、複数の組電池モジュール11から構成される。組電池10を構成する複数の組電池モジュール11は、同一構造を有するものであり、複数の組電池モジュール11が所望の電気回路構成で接続されている。そして、これにより、所望の電圧、容量の組電池10が構成される。
図3は、組電池モジュール11の分解斜視図である。図3に示すように、組電池モジュール11は、複数の単電池15と、一対の組電池モジュールケース13,14とを備え、一対の組電池モジュールケース13,14により、複数の単電池15を収納することで、組電池モジュール11が構成される。
組電池モジュール11に収納される単電池15は、ラミネートフィルムから成る電池外装内に、正極及び負極の電極板と、セパレータを積層して成る発電要素を封止した長方形状の扁平型単電池である。組電池モジュール11は、この単電池15を複数枚、直列に接続し、図3に示すように、全体として上下に扁平な直方体形状となるように積層することにより構成される。さらに、複数の単電池15の短辺側の端部にはプラス端子151とマイナス端子152とが組電池モジュール11のケース14から導出するように設けられている。これらプラス端子151およびマイナス端子152は、図示しない接続部材を介して、組電池10を構成する隣り合う他の組電池モジュール11のうち、一方の組電池モジュール11のマイナス端子152、および他方の組電池モジュール11のプラス端子151に、それぞれ接続されている。そして、これにより、組電池10を構成する各組電池モジュール11は、互いに電気的に接続されている。
単電池15としては、例えば、リチウムイオン電池などが挙げられ、このような単電池15は、単電池15内でガスが発生した場合に、発生したガスを排出するための排ガス弁(不図示)が備わっている。また、組電池モジュール11のケース14には組電池モジュール11の内部と外部とを連通するガス排出孔16が設けられている。このガス排出孔16は、図2に示すように、ガス排出装置20と接続されている。そして、これにより、組電池モジュール11内部に収納される単電池15内でガスが発生した場合には、発生したガスが、ガス排出孔16からガス排出装置20内へと導かれるようになっている。
なお、本実施形態の組電池10は、図1および図2に示すように、複数の組電池モジュール11から構成され、また本実施形態の各組電池モジュール11は、図3に示すように、複数の単電池15から構成されているが、組電池10を構成する組電池モジュール11の数、および組電池モジュール11を構成する単電池15の数は特に限定されず、例えば、組電池10は1つの組電池モジュール11のみを備える構成であってもよいし、また組電池モジュール11は1つの単電池15のみを備える構成であってもよい。さらに、組電池10は、1つの単電池15のみからなる1つの組電池モジュール11のみを備える構成であってもよい。
図4は、ガス排出装置20を示す斜視図である。図4に示すように、ガス排出装置20は、排出管210と、排出管210に等間隔で設けられた複数の接続部220とを備えてなる。ガス排出装置20は、接続部220を介して、組電池モジュール11のガス排出孔16と接続されることで、組電池モジュール11内に収納される単電池15内で発生したガスを、排出管210に導き、排出部211から排出する構成となっている。また、図2に示すように、接続部220は、組電池モジュール11の厚みに合わせて排出管210に等間隔で設置されており、これにより、各接続部220は、各組電池モジュール11のガス排出孔16に接続することができる。
排出管210は、排出管210の長手方向に沿って、組電池モジュール11からのガスを流すための流路を備えている。そして、該流路を通り、排出部211から、組電池モジュール11からのガスが排出されるようになっている。
次に、図5、図6を参照して、接続部220について説明する。図5は、図4のガス排出装置20に設けられた複数の接続部220のうち、任意の接続部220およびその周辺を拡大して示した拡大図である。また、図6は、図5のVI−VI線に沿う拡大断面図である。接続部220は、ガス排出装置20と組電池モジュール11とを接続するための部材であり、各接続部220は、各接続部220に設けられた導入孔223と、図3に示す組電池モジュール11のガス排出孔16とが、接続されるように、組電池モジュール11のガス排出孔16近傍に接続されるようになっている。接続部220は、図5に示すように、一対の嵌合部221、一対の壁部222、導入孔223および密閉部材224を備える。
一対の嵌合部221は、組電池モジュール11のガス排出孔16の周縁部分141に嵌合するための部材である。一対の嵌合部221は、図6に示すように、先端に引っ掛部225を備え、さらには、導入孔223の内径側に変形可能となっている。そして、これにより、引っ掛部225が、導入孔223の径方向に沿って移動可能となっている。なお、嵌合部221を形成するための材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどの各種樹脂材料、またはこれら樹脂材料と他の弾性材料とからなる比較的硬い合成材料などを用いることができる。
また、一対の嵌合部221は、図5に示すように、一対の壁部222とともに、Z軸方向から見て同心円状に配置されおり、これら一対の嵌合部221および一対の壁部222の内径側には、組電池モジュール11のガス排出孔16から排出されたガスを排出管210に導くための導入孔223が形成されている。
一対の嵌合部221、一対の壁部222、および導入孔223の外周側には、これら一対の嵌合部221、一対の壁部222、および導入孔223を覆うように、スカート形状の密閉部材224が形成されている。密閉部材224は、たとえば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素系ゴムなどの各種弾性材料、またはこれら弾性材料と他の樹脂材料との比較的柔らかい合成材料からなるゴム状の部材から構成されており、これにより、ゴム弾性を有するものとなっている。
ここで、密閉部材224は、上述したように、弾性材料または弾性材料と樹脂材料との比較的柔らかい合成材料からなるゴム状の部材から構成される一方で、排出管210は、例えば、上述の嵌合部221と同様に、樹脂材料または樹脂材料と弾性材料との比較的硬い合成材料から構成されるものである。すなわち、嵌合部221は、排出管210と同じ材料で構成されるものである一方で、密閉部材224は、排出管210と異なる材料で構成されるものである。そのため、本実施形態では、排出管210に密閉部材224を設ける際には、二色成型、超音波溶着、熱溶着、レーザ溶着工法のいずれかの工法を用いることが好適である。これにより、密閉部材224と排出管210との間の接続構造を良好なものとすることができ、結果として、ガス排出装置20全体としての気密性を向上することができる。
また、図5に示すように、排出管210には、隣り合う2つの接続部220の間に、伸縮部212が形成されている。伸縮部212は、蛇腹状に形成されており、Y軸方向(排出管210の長手方向)に伸縮自在となっている。そして、これにより、隣り合う接続部220間の距離が調整可能となっており、組電池10を構成する各電池モジュール11に、厚み方向の公差バラツキが存在している場合であっても、バラツキを吸収することができる。
次に、ガス排出装置20を組電池10に組み付ける方法について、図7を参照して説明する。図7は、ガス排出装置20を組電池10に組み付けた状態における図5のVI−VI線に沿う拡大断面図である。ガス排出装置20を組電池10に組み付ける際には、まず、各接続部220に備えられた一対の嵌合部221を、各組電池モジュール11のガス排出孔16内に挿入する。次いで、一対の嵌合部221の引っ掛部225を、組電池モジュール11のケース14のうち、ガス排出孔16を形成する周縁部分141内壁に引っ掛けることで、図7に示すように、一対の嵌合部221をケース14の周縁部分141に嵌合させ、これにより、各接続部220を介して、ガス排出装置20を組電池10に組み付けることができる。
ここで、ガス排出装置20を組電池10に組み付ける際に、密閉部材224は、組電池モジュール11のケース14外壁に押しつけられることになる。上述したように、密閉部材224は弾性材料または弾性材料と樹脂材料との比較的柔らかい合成材料からなるゴム状の部材で構成されるため、密閉部材224が組電池モジュール11のケース14外壁に押しつけられると、図6に示す密閉部材224は、図7に示すように、押しつぶされて、外周側に拡がるように変形する。そして、図7に示すように、一対の嵌合部221が、組電池モジュール11のケース14の周縁部分141に嵌合すると、密閉部材224は、一対の嵌合部221により組電池モジュール11のケース14外壁方向に引っ張られる。これにより、密閉部材224は、組電池モジュール11のケース14外壁に押しつけられた状態で維持され、密閉部材224は密閉部材224の外周側に拡がるように変形したままとなる一方で、変形された密閉部材224には、変形された形状から図6に示す元の形状に復元しようとする弾性力が働くため、密閉部材224が組電池モジュール11のケース14外壁を押し返すように作用する。すなわち、一対の嵌合部221が、組電池モジュール11のケース14の周縁部分141に嵌合した場合、密閉部材224と組電池モジュール11のケース14外壁とは互いに押し合うように作用する。そして、密閉部材224は、組電池モジュール11のケース14外壁から押される力と、組電池モジュール11のケース14外壁を押し返す力とが均衡する場合に定常状態となる。このように、本実施形態では、一対の嵌合部221を組電池モジュール11のケース14の周縁部分141に嵌合させた場合に、密閉部材224と組電池モジュール11のケース14外壁との密着性を高めることができ、組電池モジュール11のガス排出孔16と、ガス排出装置20の導入孔223との接続部分の密閉性を確保することが可能となる。
そして、このような構成を備える組電池装置1は、ロアケース30およびアッパーケースから形成される外装部材に収容されることにより、組電池ユニットとされ、例えば、電気自動車およびハイブリッド自動車などに搭載される。ここで、図8は、組電池10を収容する組電池ユニットの要部分解斜視図である。図8においては、組電池ユニットの構成要素のうち組電池10と、ガス排出装置20と、ロアケース30とを示しており、アッパーケースは図示省略している。図8に示すように、組電池装置1はロアケース30に載置され、ロアケース30に載置された組電池装置1を、アッパーケース(不図示)で覆うことにより、組電池装置1を組電池ユニットケース内に収容し、組電池ユニットとすることができる。
なお、組電池ユニットのアッパーケースには、ガス排出装置20の排出部211の大きさに合った切り欠きが設けられており、アッパーケースとロアケース30とを合わせることで、排出部211を組電池ユニットの外部に導出させるための孔が形成されるようになっている。これにより、ロアケース30に載置された組電池装置1を、アッパーケースで覆い、組電池ユニットとした場合、排出部211は、この組電池ユニットに形成されたガス排出装置用の孔を通って、組電池ユニットのケース外部に導出される。
本実施形態においては、組電池モジュール11内に収納される複数の単電池15には排ガス弁が設けられており、また組電池モジュール11のケース14には、組電池モジュール11の内部と外部とを連通するガス排出孔16が設けられている。さらに組電池モジュール11のガス排出孔16は、ガス排出装置20の接続部220と接続している。そのため、本実施形態によれば、単電池15内部でガスが発生した場合でも、発生したガスは、単電池15に設けられた排ガス弁から組電池モジュール11内に排出され、組電池モジュール11のガス排出孔16から、接続部220に設けられた導入孔223を介して、ガス排出装置20へと放出される。
また、ガス排出装置20においては、ガスを排出管210まで導く導入孔223が設けられており、また排出管210の排出部211は、組電池ユニットの外部に導出されている。そのため、本実施形態によれば、電池モジュール11のガス排出孔16から放出されたガスは、導入孔223から排出管210へと導かれ、導かれたガスを、排出管210の排出部211から組電池ユニットの外部に排出することができる。
本実施形態のガス排出装置20は、電池モジュール11のガス排出孔16と、ガス排出装置20の導入孔223との接続部分を、密閉部材224で密閉する構成を採っているため、単電池15で発生したガスが、ガス排出装置20の排出部221から排出されるまでの流路において、組電池ユニットのケース内にガスが漏洩することを防止し、ガスが排出される流路における気密性を高めることができる。
また、本実施形態のガス排出装置20は、各組電池モジュール11のガス排出孔16の周縁部分141にそれぞれ嵌合する一対の嵌合部221の先端が引っ掛部225となっており、ガス排出装置20を組電池10に組み付ける際に、各組電池モジュール11のガス排出孔16の周縁部分141に、一対の嵌合部221の引っ掛部225を引っ掛けるように嵌合することで、ガス排出装置20を組電池10に組み付けることができる。
さらに、本実施形態のガス排出装置20には、スカート形状の密閉部材224が設けられている。図7に示すように、ガス排出装置20を組電池10に組み付けた場合、密閉部材224は、組電池モジュール11のケース14に設けられたガス排出孔16と、導入孔223との接続部分を密閉するように形成されている。これにより、組電池モジュール11から放出されたガスが、組電池10を収容する組電池ユニットのケース内部に漏洩することを防止し、組電池モジュール11から放出されたガスを、ガス排出装置20を通過させて、組電池ユニットの外部に適切に排出させることができる。
特に、ガス排出装置20の密閉部材224は、弾性材料または弾性材料と樹脂材料との比較的柔らかい合成材料からなるゴム状の部材で構成されるため、密閉部材224を組電池モジュール11のケース14の外壁と密着させることができる。その結果、組電池モジュール11のガス排出孔16とガス排出装置20の導入孔223との接続部分における密閉性を高めることができ、組電池モジュール11から放出されたガスが組電池ユニットの外部に排出されるまでの流路における気密性を高めることができる。
さらに、図7に示すように、一対の嵌合部221の引っ掛部225を組電池モジュール11のケース14の周縁部分141に引っ掛けた状態では、密閉部材224が引っ掛部225により電池モジュール11のケース外壁方向に引っ張られるため、ゴム状の部材である密閉部材224が組電池モジュール11のケース14の外壁に押しつけられることになり、密閉部224は、外周側に拡がるように変形する。一方、変形した密閉部材224には、図7に示す変形された形状から、図6に示す元の形状に復元しようとする弾性力が働くため、密閉部材224から組電池モジュール11のケース14外壁を押し返すように作用し、密閉部材224による組電池モジュール11のガス排出孔16とガス排出装置20の導入孔223との接続部分における密閉性を高めることができる。
加えて、ガス排出装置20の一対の嵌合部221の引っ掛部225は、先端部分がテーパ形状に形成されている。そのため、一対の嵌合部221を組電池モジュール11のガス排出孔16に差し込む際に、引っ掛部225は、組電池モジュール11のガス排出孔16の周縁部分141から、嵌合部221の内径側に押され、一対の嵌合部221は、嵌合部221の内径側に撓るように変形する。そして、一対の嵌合部221が組電池モジュール11のケース14の肉厚部分を通過すると、嵌合部221の内径側に撓っていた一対の嵌合部221が弾性力により復元し、作業者にパチッという音やクリック感を与えることができる。これにより、作業者は、ガス排出装置20が組電池10に適切に取り付けられたことを実感することができる。その結果、ガス排出装置20を組電池10に組み付ける際の嵌合不良を適切に検出することができ、また組み付け作業の作業効率を向上することができる。
また、本実施形態のガス排出装置20では、排出管210の隣り合う接続部220の間に、伸縮部212が形成されている。伸縮部212は、蛇腹状に形成されており、排出管210の長手方向であるY軸方向(組電池モジュール11の積層方向)に伸縮自在となっている。これにより、組電池モジュール11に積層方向(Y軸方向)の公差バラツキが生じている場合であっても、伸縮部212が組電池モジュール11の積層方向(Y軸方向)に伸縮することで、隣り合う接続部220間の距離を調整することができるため、組電池モジュール11に生じた公差バラツキを吸収することができる。また、伸縮部212が形成されていることにより、組電池モジュール11に公差バラツキが生じた場合であっても、組電池10にガス排出装置20を容易に組み付けることができ、組電池ユニット全体としての生産性を向上することができる。
さらに、本実施形態のガス排出装置20は、伸縮部212により組電池モジュール11の公差バラツキを吸収することができるため、組電池モジュール11の積層方向の公差バラツキを吸収することができない場合における問題、すなわち、組電池モジュール11の積層方向の公差バラツキが生じている際に、一対の嵌合部221における、Y軸方向(組電池モジュール11の積層方向)の応力負荷が大きくなり、嵌合部221が組電池モジュール11のガス排出孔16を形成するケース14の周縁部分141に適切に嵌合することができないという問題を有効に防止することができる。
さらに、本実施形態のガス排出装置20では、引っ掛部225を組電池モジュール11のケース14の周縁部分141に嵌合させる構成を採っており、かつ、一対の引っ掛部225の突出高さが低くなるように、引っ掛部225のテーパ形状を形成することで、引っ掛部225を組電池モジュール11のガス排出孔16を形成するケース14の周縁部分141に嵌合させる際に、組電池モジュール11に収納されている単電池15への干渉を有効に防止することができる。
≪第2実施形態≫
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、図1に示す組電池装置を構成するガス排出装置20の代わりに、図9に示すガス排出装置20aを用いた以外は、第1実施形態と同様の構成を有する。図9は、第2実施形態に係る組電池10のガス排出装置20aを示す図である。図9に示すように、第2実施形態に係るガス排出装置20aは、排出管210に、突起部213,214および邪魔板215をさらに備える以外は、図4に示す第1実施形態に係るガス排出装置20と同様の構成を有する。以下においては、第2実施形態に係るガス排出装置20aと、第1実施形態に係るガス排出装置20との相違点である突起部213,214および邪魔板215について説明する。
突起部213,214は、排出管210の下面側、すなわち接続部220の突出方向と反対側の面上に、排出管210の伸長方向に沿って所定の間隔で形成されている。また、突起部213,214の長さは、ガス排出装置20aを、図8に示すように、組電池10に組み付けて、組電池ユニットのロアケース30内に載置した場合に、突起部213,214の端部が組電池ユニットのロアケース30表面と当接する長さとなるように形成されている。すなわち、第2実施形態のガス排出装置20aを、組電池10に組み付けて、組電池ユニットに収容する場合、ガス排出装置20aは、突起部213,214を介して、組電池ユニットのロアケース30に接した状態となるように形成されている。
第2実施形態に係るガス排出装置20aは、第1実施形態に係るガス排出装置20と同様に、一対の嵌合部221を介して、各組電池モジュール11のガス排出孔16を形成するケース14の周縁部分141に嵌合することで、組電池10に保持される。加えて、第2実施形態に係るガス排出装置20aには、突起部213,214が形成されているため、一対の嵌合部221が組電池モジュール11から外れた場合でも、突起部213,214が組電池ユニットのロアケース30と当接しているため、ガス排出装置20aが組電池10から外れて落下することを防止することができる。これにより、ガス排出装置20aの気密性を確保する信頼性を高めることができる。
また、邪魔板215は、組電池10を冷却するための冷却風が組電池ユニットの外部に漏れることを防止するものである。ここで、組電池10は使用中の充放電により温度が上昇する場合があり、このような場合には、組電池ユニットに設けられた図示しない電池冷却装置により、組電池ユニット内に冷却風を送風することで、組電池10を冷却するような構成となっている。そして、第2実施形態においては、邪魔板215により、ガス排出装置20aの排出部211を組電池ユニットの外部に導出しているガス排出装置用の孔(ガス排出装置用の孔と、ガス排出装置20aとの間の隙間)から、電池冷却装置による冷却風が漏洩することを有効に防止できるようになっている。
なお、邪魔板215の下端部分(邪魔板215のうち、突起部213,214と同じ方向に突出する部分)は、ガス排出装置20aを組電池10に組み付けて、組電池ユニットのロアケース30内に載置した場合に、邪魔板215の下端部分がロアケース30に当接するように形成されており、これにより、邪魔板215は、突起部213,214とともに、一対の嵌合部221が組電池モジュール11から外れた場合に、ガス排出装置20aが組電池10から落下することを防止する効果を担っている。
以上のように、第2実施形態によれば、上述した第1実施形態における効果に加えて、次の効果を奏する。すなわち、第2実施形態のガス排出装置20aは、排出管210上の接続部220の設置方向と反対側に、ガス排出装置20aを組電池10に組み付けて、組電池ユニットのロアケース30内に載置した場合に、ロアケース30に当接するように突起部213,214、および邪魔板215が設けられている。これにより、一対の嵌合部221が組電池モジュール11から外れた場合であっても、ガス排出装置20aは突起部213,214、および邪魔板215においてロアケース30と当接しているため、ガス排出装置20aが、組電池10から外れて落下することを有効に防止することができる。
さらに、第2実施形態のガス排出装置20aでは、邪魔板215が設けられており、ガス排出装置20aの排出部211を組電池ユニットの外部に導出しているガス排出装置用の孔(ガス排出装置用の孔と、ガス排出装置20aとの間の隙間)から、電池冷却装置による冷却風が漏洩することを有効に防止することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
なお、上述した実施形態の組電池モジュール11は本発明の電池モジュールに、電池モジュールケース14の周縁部141およびガス排出孔16は本発明のガス排出部に、排出管210は本発明の本体部に、導入孔223は本発明の導入部に、引っ掛部225は本発明の引っ掛構造にそれぞれ相当する。
1…組電池装置
10…組電池
11…組電池モジュール
13、14…組電池モジュールケース
15…単電池
16…ガス排出孔
20…ガス排出装置
210…排出管
211…排出部
212…伸縮部
213,214…突起部
215…邪魔板
220…接続部
221…嵌合部
222…壁部
223…導入孔
224…密閉部材
225…引っ掛部
30…ロアケース

Claims (8)

  1. 組電池を構成する少なくとも1つの電池モジュール内部で発生したガスを排出するための組電池のガス排出装置であって、
    ガスを前記電池モジュール外部に排出するための流路を備える本体部と、
    前記電池モジュールに設けられたガス排出部に接続され、前記電池モジュール内部で発生したガスを、前記本体部に導く導入部と、を備え、
    前記導入部と前記電池モジュールとの接続部分には、前記ガス排出部に嵌合するための嵌合部、および前記導入部の外周に沿って設けられ、前記導入部と前記電池モジュールとの接続部分を覆って密閉するための密閉部材が形成されていることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  2. 請求項1に記載の組電池のガス排出装置において、
    前記嵌合部は、前記電池モジュールに設けられたガス排出部を構成するガス排出孔の電池モジュール内側から、前記電池モジュールを覆うケース内壁に引っ掛けるための引っ掛構造を備えることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  3. 請求項1または2に記載の組電池のガス排出装置であって、
    前記密閉部材がスカート形状に形成されていることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の組電池のガス排出装置であって、
    前記密閉部材は、弾性変形が可能であることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の組電池のガス排出装置であって、
    前記導入部を複数備え、
    前記複数の導入部のうち、隣り合う前記導入部間の距離が調整可能となっていることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  6. 請求項5に記載の組電池のガス排出装置であって、
    前記本体部には、前記複数の導入部のうち、隣り合う前記導入部の間に、伸縮部が形成されていることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の組電池のガス排出装置であって、
    前記本体部には、前記導入部の設置方向と反対側に突出する突起部がさらに形成されていることを特徴とする組電池のガス排出装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の組電池のガス排出装置であって、
    前記本体部の排出口側には、前記本体部近傍を排出口方向に流れる気体の流れを妨げるための邪魔板がさらに形成されていることを特徴とする組電池のガス排出装置。
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