JP5404061B6 - 発電機および磁束伝導ユニット - Google Patents
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Description
本発明は、発電機、発電機用の磁束伝導ユニットおよびこのような発電機を含む発電装置に関する。特に、本発明は、直接駆動式発電機および直接駆動式発電機用の磁束伝導ユニットに関するが、これらに限定されるものではない。
発電分野においては、石油、ガス、石炭および原子力発電所などの流体駆動式のタービンに結合された発電機を設けることがよく知られている。従来の発電機は、多数の通電コイルが巻き付けられた鉄心を有する回転子と、巻線を保有する鉄心付き固定子とを備える。回転子が回り始めると、固定子巻線のコイルに電流が誘導されるように、回転子コイルに沿って電流を流すことで、磁場が発生する。発電所にある発電機の回転子は、およそ数千rpmの高回転速度かつ比較的低い駆動トルクで回転する駆動シャフトによって、タービンに結合される。したがって、このような用途を考慮して製造された従来の発電機は、高速度、低トルク動作用にデザインされてきた。
近年、風力、波力および潮力発電を含む持続可能な発電方法に関して、各国でさまざまな研究がなされてきた。
既存の風力発電機は、直径が大きな回転子の形態の原動機を備える。回転子は、多数の回転ブレードを有し、これらの回転ブレードは、発電機に結合された回転シャフトに取り付けられる。タービン回転子は、典型的に、比較的低い回転速度かつ高出力トルクで回転し、例えば、2MWの発電装置の場合、20rpmおよび約955kNmの出力トルクで回転する。したがって、このタイプのタービンは、比較的低い回転速度で動作するが、トルク出力は比較的高いということを理解されたい。このような低速度、高トルクの発電機で問題なく発電を行うためには、(高速、低トルク動作用にデザインされた)従来の発電機では、変速機を介してタービン回転子に接続される必要がある。変速機は、回転速度を上げ、発電機に入るタービン回転子からの出力トルクを低減する。
一般に、このタイプの変速機を使用すると、数多くの重大な欠点が生じてしまい、望ましくない。特に、変速機は、比較的大きく重量もあるため、風力タービンタワーの上部のナセルに設けられるユニットの重量が大幅に増えてしまう。さらに、タービン回転子の出力シャフトと発電機の入力シャフトとの間に変速機を設けることで、発電機の効率が下がってしまう。
さらに、これらの変速機は、典型的な風力タービンの動作条件下では、驚くほど信頼性が低いことが分かっている。その主な原因として、風速のばらつきにより、変速機を介して伝わる動作速度やトルクが常に変動するということがある。
波力および潮力を利用した発電システムでも同様の問題が生じ、これらのシステムの原動機では、さらに低い回転速度またはサイクリング速度で動作しながらも、トルクや推力は高いままである。
これらの問題を解消するために、例えば、風力発電機の回転子に直接接続するための、低速度、高トルク動作用にデザインされた異なるタイプの発電機が開発されてきた。
これらのタイプの発電機の例として、従来の永久磁石発電機があり、他にも、直接駆動式システム用に提案されてきたNewage AVK SEGのTransverse Flux Machine(TFM)およびVernier Hybrid Machine(VHM)などの高力密度発電機がある。明記したこれらの発電機は、波力発電装置において特に用いられる。リニアVHM発電装置は、断面が略C字状の対向する磁束伝導コアを含み、二つの対向するコア間のエアギャップの両側にあるコアのアームに、多数の連続した異極性の磁石対が配設される。エアギャップに、スプライン加工された上面および下面を有する移動子が配設され、発電装置の原動機に結合される。使用時、移動子は、エアギャップ内を前後に往復し、移動子のスプライン加工部分が、異極性の磁石対と連続して揃うと、二つのコア間の磁束流が切り換わる。この切り換わりの頻度は、移動子の往復運動の速度に依存する。コアのアームにコイルが配設されるため、磁場が切り換わると、電力が発生する。
固定部材と可動部材に鉄心を有するこのタイプの装置には重大な欠点がいくつかあり、特に、二つの鉄心間にかかる磁気引力が極めて強いことは問題である。これにより、エアギャップを維持するために、鉄心用の支持構造が非常に大きく重いものが必要となり、発電機のサイズおよび重量に影響が及ぶ結果となる。さらに、磁気引力が強いと、発電機の製造および組み立てが極めて困難である。
上述した鉄心付き装置に関連するような問題を解消するために、国際特許出願第PCT/GB02/02288号に開示された低力密度発電機が提案された。PCT/GB02/02288に開示された発電機は、風力タービンとともに使用するようにデザインされたものであるため、回転発電機である。開示された発電機において、発電機の固定子の鉄心が取り除かれ、固定子のコイルが、非磁気材料によって支持される。この装置において、装置の回転子にある鉄心の可動鉄表面から出てくる磁束には、流入するための鉄表面がないため、磁束の向かう先には、事実上、非常に大きな磁気エアギャップが広がる。それ故に、磁束密度は比較的低く、装置の効率および効力は、他の発電機と比較すると、著しく低減される。したがって、例えば、適切な動作効率を達成するために、回転子には、さらに多くの磁気材料が必要となる。その結果、装置の物理的直径を大幅に増大する必要が生じる。例えば、5MWの空心タイプの装置の場合、その直径は、同等の鉄芯タイプの発電機の直径のおよそ2〜3倍である26メートルになると推定される。
別のタイプの回転発電機において、二つの鉄ディスクが、これらの間にあるエアギャップと対向した位置に設けられ、空心タイプの巻線が二つの可動ディスクの間に挟められる。鉄ディスク上に磁石が設けられ、(円周方向に)連続した磁石対は、異極性のものである。ディスクが回転すると、固定巻線は、切り換え磁束流を連続して受けることで、電気を発生する。
しかしながら、このタイプの装置には、二つのディスクの間に極めて大きな磁気引力がかかることで、上述したタイプの大きく重い支持構造が必要になるという問題が生じる。これにより、鉄ディスクを離した、(磁束密度を最大化するのに)必要な小さなエアギャップを維持することが極めて困難になるため、これらの比較的大型の装置の製造中に、特に困難な問題となる。
したがって、本発明の実施形態の目的は、前述した欠点の少なくとも一つを回避または軽減することである。
本発明の第1の態様によれば、少なくとも一つのコイルアセンブリと、少なくとも一つの磁束伝導ユニットと、を備える発電機であって、少なくとも一つの磁束伝導ユニットが、少なくとも一つの磁石と、コイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する一対の対向する磁束伝導要素と、対向する磁束伝導要素間に延在する少なくとも一つの接続部分と、を備え、磁束伝導要素間の磁気引力が接続部分を介して働き接続部分内で釣り合うように、対向する磁束伝導要素に対して少なくとも一つの磁石が配設される発電機が提供される。
本発明の第2の態様によれば、発電機用の磁束伝導ユニットであって、少なくとも一つの磁石と、発電機のコイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する一対の対向する磁束伝導要素と、対向する磁束伝導要素間に延在する少なくとも一つの接続部分と、を備え、磁束伝導要素間の磁気引力が接続部分を介して働き接続部分内で釣り合うように、対向する磁束伝導要素に対して少なくとも一つの磁石が配設される磁束伝導ユニットが提供される。
接続部分を介して磁束伝導要素間に存在する磁気引力を働かせ、接続部分内の力を釣り合わせることによって、磁束伝導要素間にエアギャップを維持するために、大きく重量のある支持構造を設ける必要がなくなる。接続部分を介して働かせ、接続部分内で釣り合わせた磁束伝導要素間の磁気引力を本願明細書において参照することは、これらの引力が磁束伝導要素から接続部分に伝わる結果、磁束伝導ユニットにかかる機械的負荷と、磁束伝導要素の機械的な力が互いに作用し合うことで釣り合ったり打ち消したりするように磁束伝導ユニットが配設されることを参照することであることを理解されたい。これにより、既知の発電機と比較した場合、発電機の重量軽減、製造の簡素化、製造時間の短縮、低コスト化が図られる。
接続部分が、対向する磁束伝導要素間に延びることで、要素間に最大の空間またはエアギャップを形成することを理解されたい。
好ましい実施形態において、発電機は直接駆動式発電機であり、発電装置の原動機に直接結合される。したがって、発電機は、例えば、風力発電装置、潮力発電装置または波力発電装置または熱併給発電所のフリーピストンスターリングエンジンの駆動部材(出力シャフトや回転子など)に結合されていてもよい。直接駆動式発電機は、発電装置の駆動部材からまたはその駆動部材によって直接駆動されるものであることを理解されたい。
他の形態において、発電機は、間接または非直接駆動応用の間接または非直接駆動式発電機であってもよく、風力タービンの応用の中には、例えば、10rpmから100rpmまで速度を段階的に変えるための単段変速機を伴うものもある。したがって、発電機は、このような状況で利用されることもあるため、低速の応用のものであると見なされる。さらに、発電機は、任意の速度でモータリングと発電の両方の応用で使用されてもよい。
少なくとも一つの磁石は、磁束伝導ユニット内の磁束流路が、接続部分を貫通するように、対向する磁束伝導要素に対して配設されることが好ましい。このように、接続部分は、磁束伝導性のものであってもよく、ユニット内に設置されても、ユニットの磁束流路の部分を形成してもよい。
磁束伝導ユニットは、略C字状の断面のものであってもよく、接続部分は、ベースまたは中央部材を形成し、これらの要素は、ベースに対して片持ち式に結合される。二つの対向する要素の間に、空間またはエアギャップが既定されてもよく、エアギャップ内にコイルアセンブリが受け入れられる。他の形態において、磁束伝導ユニットは、略I字状の断面のものであってもよく、接続部分は、ベースまたは中央部材を形成し、これらの要素は、中央部材の両側に二つの片持ち式セクションを形成するように中央部材に結合され、接続部分の両側の磁束伝導要素間に二つの空間またはエアギャップがある。コイルアセンブリが二つある場合もあり、各エアギャップのそれぞれが受け入れられる。上述したそれぞれケースの場合、少なくとも一つの磁石は、磁束伝導要素間の磁気引力が、要素内に機械的な負荷を発生するように配設されてもよく、これらの機械的な負荷は、接続部分に伝わり、互いに作用し合う。このようにして、機械的負荷は、ユニット内に封じ込められる。要素が、接続部分に対して、片持ち式のものであるかまたは片持ち式のセクションを含む場合、接続部分の周りに回転モーメントが発生することもある。しかしながら、少なくとも一つの磁石は、負荷を釣り合わせるために、各要素の回転モーメントが大きさが等しく向きが反対であり、接続部分の中立軸が中心となるように配設されてもよい。
さらなる別の態様において、磁束伝導ユニットは、略矩形または正方形の断面のものであってもよく、二つの接続部分は、対向する磁束伝導要素間に延び、二つの接続部分間に空間またはエアギャップが形成され、エアギャップ内にコイルアセンブリが設置される。要素にある機械的負荷は、両方の接続部分に伝わる場合があり、少なくとも一つの磁石は、接続部分の中心軸の周りの回転モーメントが、上述したように釣り合うように配設されてもよい。
本発明の実施形態において、磁石は、要素間に形成された空間またはエアギャップ内に配設される。ユニットは、各要素に結合された磁石を備えてもよく、磁石は、反対の極を互いに対面させて配設され、磁石の対向する表面間にコイルアセンブリが配置される。ユニットは、C字状のコアを備えてもよく、接続部分は、C字状のコアのベースまたはサイドを形成し、磁束伝導要素は、C字状のコアの対向するアームを形成する。ユニットは、背中合わせに設けられたこのような二つのC字状のコアを備えてもよく、このコアは、共通の接続部分を共有してもよい。したがって、このようなユニットは、略I字状のものであってもよく、したがって、I字状のコアを形成してもよいことを理解されたい。したがって、発電機は、二つのコイルアセンブリを備えてもよく、コイルアセンブリは、接続部分の両側に配置され、2対の磁石が、接続部分の両側の要素に結合される。
本発明の別の実施形態において、少なくとも一つの磁石は、磁束伝導ユニットの接続部分を形成または形成してもよい。したがって、少なくとも一つの磁石は、磁束伝導要素間にエアギャップを形成するような働きをするものであってもよい。ユニットは、略C字状であってもよく、磁石は、ベースまたは中央部材を形成し、磁束伝導要素は、対向するアームを形成する。ユニットは、背中合わせに設けられたこのような二つのアセンブリを備えてもよく、したがって、これらのアセンブリは、共通の磁石を共有してもよく、このようなユニットが、略I字状のものであってもよいことを理解されたい。発電機は、二つのコイルアセンブリを備えてもよく、一つは、磁石の両側に形成された空間またはエアギャップの各々に配置される。
本発明のさらなる別の実施形態において。ユニットは、磁束伝導要素の間に延びる二つの磁石を備えてもよく、各磁石は、接続部分を形成し、コイルアセンブリを受け入れるための空間またはエアギャップが、磁石の間に形成される。他の形態において、ユニットは、磁束伝導要素を形成する一体化された本体を備えてもよく、このように、磁束伝導ユニットは、任意の矩形部分を中心から取り外した一つの連続したセクションを形成してもよい。磁石は、対向する面に位置付けられてもよく、残りの空間にある二つの間に巻線が挟められる。ユニットは、略矩形または正方形の断面のものであってもよい。
好ましくは、発電機は、複数の磁束伝導ユニットを備え、各磁束伝導ユニット内および少なくとも一つの空間またはエアギャップのそれぞれを通る磁束流の方向は、隣接する磁束伝導ユニットまたは各々のものと反対であってもよい。この方法で、磁束伝導ユニット間の相対運動が、コイルアセンブリを通る磁束流の方向を漸進的に切り換え、コイルアセンブリ内に電流を発生する。
発電機は、回転発電機であってもよく、回転子および固定子を含んでもよく、回転子は、発電装置の原動機の駆動部材に結合され、それによって、固定子に対して回転する。少なくとも一つのコイルアセンブリは、回転子および固定子の一つに設けられてもよく、少なくとも一つの磁束伝導ユニットは、回転子および固定子の他方に設けられてもよい。発電機は、複数のユニットを備え、ユニットは、回転子または固定子の周囲に配設されてもよく、ユニットの磁束伝導要素の主軸または主平面が、回転子のシャフトの軸に平行であるかまたは回転軸に対して垂直であるように配設されてもよい。
他の形態において、発電機は、リニア発電機であってもよく、移動子および固定子を備えてもよく、移動子は、発電装置の原動機の駆動部材に結合される。コイルアセンブリは、移動子および固定子の一方に設けられてもよく、少なくとも一つの磁束伝導ユニットは、移動子および固定子の他方に設けられてもよい。発電機は、複数の磁束伝導ユニットを備えてもよく、このユニットは、移動子の平面に平行な平面に沿って延びる。発電機は、複数の移動子および対応する固定子を備えてもよく、各移動子は、原動機の共通する駆動部材に結合される。
発電機が、複数のユニットを備える場合、隣接するユニットは、エアギャップによって分離されてもよくまたは、非磁気伝導性/磁気絶縁性のものであり、磁束伝導ユニットと比較すると、無視できるほどの磁気伝導性のものであるスペーサによって分離されてもよい。他の形態において、隣接するユニットは、エアギャップ/スペーサによって分離されないように互いに対して接合されてもよい。
少なくとも一つの磁石は、永久磁石であってもよく、ユニット内での場所を特定した後に磁化されてもよい。これにより、磁化前および磁気引力が発生する前に所望の場所に磁石を配置することによって、ユニットが組み立てやすくなることもある。ユニットの構築を容易にするため、磁化前にユニットに少なくとも一つの磁石を設置するためのクリップまたはクランプが設けられてもよい。他の形態において、少なくとも一つの磁石は、ユニット内での場所を特定する前に磁化されてもよい。
少なくとも一つのコイルアセンブリは、複数の導電コイルを備えてもよく、銅または他の適切な材料のものであってもよい。磁束伝導要素は、鉄、鋼などの鉄合金などのものであってもよい。少なくとも一つの接続部分は、同様に、鉄または鉄合金のものであってもよい。
本発明の第3の態様によれば、少なくとも一つのコイルアセンブリと、少なくとも一つの磁束伝導ユニットとを備える発電機であって、少なくとも一つの磁束伝導ユニットが、
コイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する一対の対向する磁束伝導要素と、
対向する磁束伝導要素間に延びる少なくとも一つの磁石とを備え、少なくとも一つの磁石が、要素間の磁気引力が、少なくとも一つの磁石を介して働き、少なくとも一つの磁石内で釣り合うように対向する磁束伝導要素に対して配設された、発電機が提供される。
コイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する一対の対向する磁束伝導要素と、
対向する磁束伝導要素間に延びる少なくとも一つの磁石とを備え、少なくとも一つの磁石が、要素間の磁気引力が、少なくとも一つの磁石を介して働き、少なくとも一つの磁石内で釣り合うように対向する磁束伝導要素に対して配設された、発電機が提供される。
本発明の第4の態様によれば、発電機用の磁束伝導ユニットであって、
発電機のコイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する一対の対向する磁束伝導要素と、
対向する磁束伝導要素間に延びる少なくとも一つの磁石とを備え、少なくとも一つの磁石が、要素間の磁気引力が、少なくとも一つの磁石を介して働き、少なくとも一つの磁石内で釣り合うように対向する磁束伝導要素に対して配設された、磁束伝導ユニットが提供される。
発電機のコイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する一対の対向する磁束伝導要素と、
対向する磁束伝導要素間に延びる少なくとも一つの磁石とを備え、少なくとも一つの磁石が、要素間の磁気引力が、少なくとも一つの磁石を介して働き、少なくとも一つの磁石内で釣り合うように対向する磁束伝導要素に対して配設された、磁束伝導ユニットが提供される。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第1または第3の態様の発電機を含む、発電装置が提供される。
以下、添付の図面を参照しながら、一例としてのみ、本発明の実施形態を記載する。
まず、図1を参照すると、本発明の一つの実施形態による発電機用の磁束伝導ユニットの略図が示されている。磁束伝導ユニットは、参照番号10で概略的に示されている。図1に示す磁束伝導ユニット10を組み込んだ発電機12の部品が、図2の略側面図に示されている。図1および図2に示すように、磁束伝導ユニット10は、一対の磁石14、16と、アーム18および20の形態の一対の対向する磁束伝導要素と、アーム18および20の間に延びる接続部分22とを備える。磁石14および16は、磁束流路24(破線で示す)が、図1を見た場合、反時計回りの方向に延びるように配設される。これを達成するために、磁石14および16の極が、図1を見た場合、上下方向にS−N/S−Nに配向されてもよいことを理解されたい。アーム18および20は、接続部分22とともに、略C字状のコアを形成し、鋼などの鉄合金又は鉄などの磁束伝導材料からなる。
対向するアーム18、20間に、空間またはエアギャップ26が形成される。磁石14および16は、エアギャップ内に設置される。磁石14は、アーム18に磁気的に結合され、磁石16は、アーム20に磁気的に結合される。必要に応じて、磁石14、16は、その場で磁化されてもよく、クリップ、クランプまたは支持体によって適所に保持された後に磁化されてもよい。発電機12のコイルアセンブリ28は、対向する磁石14、16間のエアギャップ26に設置される。当業者に理解されるように、コイルアセンブリ28は、銅などの導電材料からなる多数のコイルを備える。
図2に示す発電機12は、回転タイプのものであり、回転シャフト32に取り付けられた回転ディスクやホイール30などの周囲に配設された多数のユニット10を備える。回転シャフト32は、発電装置の原動機に結合される。図2Aは、回転子35の形態の原動機を有する風力発電機33の形態の発電装置を示し、回転子は、シャフト37によって発電機12に直接駆動式に結合される。このように、発電機12は、回転子35の出力シャフト37によって直接駆動される直接駆動式発電機である。
発電機12はまた、コイルアセンブリ28が取り付けられる固定ディスク、フレーム36などを有する固定子34を含む。固定子34は、ベアリング39によってシャフト32に取り付けられる。図2に示すように、ユニット10は、回転ディスク30の周囲に配設され、ユニットアーム18および20のそれぞれの平面が、回転シャフト軸40に対して垂直に配置される。
発電機12を使用すると、各磁束伝導ユニット10の対向するアーム対18、20の間に、磁気引力がかかる。これらの磁気引力は、エアギャップ26を閉じようとすることで、アーム18、20に機械的負荷を与える。接続部分22でつながっていることと、磁束流路24が、磁石16からアーム20、接続部分22、アーム18を通って磁石14へと延びるように磁石14、16が配設されていることにより、これらの機械的負荷が、接続部分22に伝わる。実際には、アーム18および20は、接続部分22に対して片持ちにされている。アーム18、20間の引力は、アーム18に機械的負荷を与える。これにより、図1を見た場合、反時計回りの方向に、C字状のコアの中心軸または中立軸42の周りに回転モーメントが発生する。対照的に、アーム20にかかる機械的負荷は、時計回りの方向に中立軸42の周りに回転モーメントを発生する。これらの回転モーメントは、アーム18および20間の磁気引力が接続部分22を介して働き接続部分22内で釣り合うことにより、効果的に釣り合い打ち消される。このような配設により、アーム18および20間にエアギャップを維持するために、大きく重量のある支持構造を設ける必要がない。したがって、既存の直接駆動式発電機と比較して、発電機12の全体的なサイズおよび重量が大幅に低減される。これにより、高磁束密度を維持し、アーム18および20間のエアギャップを狭く保ちながら、発電機12の効率的な動作が確保される。
発電機12は、以下のように電気を発生するように動作する。上述したように、さまざまなユニット10は、回転ディスク30の周囲38の周りに配設される。ユニット10に隣接したユニットの磁束流路の向きは、反対方向である。このように、図2に示すユニット10に隣接したユニットの磁束流路は、時計回りの方向に流れる。これは、同図に示すユニット10に隣接したユニットにある磁石14、16の極性が逆であるために生じる。
したがって、使用時、回転ディスク30が風力発電機の回転シャフト37によって駆動されると、コイルアセンブリ28は連続して変化する磁束流にさらされ、コイルアセンブリのコイルに電流が発生する。ユニット10は、必要に応じて、固定子34に設けられ、コイルアセンブリ28は、回転子29に設けられてもよいことを理解されたい。
以下、図3を参照すると、本発明の別の実施形態による、図1に示すユニット10を組み込んだ発電機の部品の略側面図が示されている。発電機は、参照番号112で概略的に示されている。発電機112の構成部品のうち、図2の発電機12と同様のものに関しては、図2の参照番号の数字に100足した番号を付与している。
発電機112は、二つの回転ディスク130aおよび130bを含み、各々が磁束伝導ユニット10のアレイを保有する。このアレイは、縁部138a、138bのそれぞれに隣接したディスク130a、130bの各々の周囲に間隔を空けて設けられる。各回転子130a、130bのユニット10のそれぞれのアーム18、20は、アームの平面が回転シャフト軸140に平行であるように配設される。発電機112の固定子134は、回転子130a、130bのユニット10の各々に対して、2セットのコイルアセンブリ128a、128bを保有する。このようにして、発電機112により、二つの回転子130a、130bを、共通の回転シャフト132から駆動することができ、寸法が著しく増大することなく、高効率が得られる。
以下、図4および図5を参照すると、本発明のさらなる別の実施形態による、図1の磁束伝導ユニット10を組み込んだ発電機の部品の略側面図および端面図が示されている。発電機は、参照番号212によって概略的に示されている。発電機212の構成部品のうち、図2の発電機12と同様のものに関しては、図2の参照番号の数字に200足した番号を付与している。
発電機212は、波力発電装置や、家庭用CHPユニット(図示せず)のフリーピストンスターリングエンジンなどのリニア発電装置との使用に適したリニアタイプのものである。例示した実施形態において、多数の磁束伝導ユニット10c、10d、10eおよび10fが示されており、装置の原動機に直接結合された移動子44に取り付けられている。ユニット10のそれぞれのエアギャップ26c〜26fに、コイルアセンブリ228が配設される。図示するように、隣接するユニット10c〜10fの磁束流の方向は反対であり、流路24c〜24fのそれぞれにおいて、矢印の後端は、紙面に向かった流れを示し、矢印の先端は、紙面から出てくる流れを示す。したがって、矢印X−X’の方向にユニット10c〜10fを前後に移動させると、コイルアセンブリ228は、連続して変化する磁束流を受け、コイルに電流を発生する。図5に示すように、ユニット10とコイルアセンブリ228との間を相対的に移動しやすいように、コイルアセンブリ228が取り付けられた支持体48との間に、ベアリングアセンブリ46が設けられる。
以下、図6を参照すると、本発明の別の実施形態による発電機用の磁束伝導ユニットの略図が示されている。ユニットは、参照番号310により概略的に示されている。ユニット310の構成部品のうち、図1のユニット10と同様のものに関しては、図1の参照番号の数字に300足した番号を付与している。
同図に示すように、ユニット310は、二つの磁石314、316によって結合されたアーム318、320の形態の一対の対向する磁束伝導要素を含む。各磁石は、ユニット310の接続部分を形成する。発電機のコイルアセンブリ328が受け入れられるアーム318、320のそれぞれの表面50および52間に、空間またはエアギャップ326が形成される。
ユニット310は、略矩形の断面のものであり、コイルアセンブリ328は、構造体内の中心に設けられる。図7に示すように、ベアリングアセンブリ346は、エアギャップ326内にコイルアセンブリ328を取り付け、ユニット310とコイルアセンブリ328との間の相対運動を行う。
磁石314/316から、アーム318内、エアギャップ326を通って、アーム320に入り、磁石314/316へと延びる二つのループの形態で、二つの磁束流路324aおよび324bが生じるように、磁石314、316は、アーム318、320に対して配設される。これらの磁束流路324a、324bは、図6を見た場合、時計回りおよび反時計回りの方向にそれぞれに延びる。
磁石314、316をこのように配設することによって、アーム318、320間の磁気引力が、中立軸342aおよび342bのそれぞれの周りで磁石314および316内のユニット310の両側で釣り合う。したがって、図1のユニット10と同様に、アーム318および320間の磁気引力は、接続部分(磁石314および316)を介して働き、これらの接続部分内で釣り合う。これにより、大きく重量のある支持構造体を提供する必要性が回避される。さらに、二つの磁石314、316を設けることで、図1に示すユニット10のエアギャップ26にあるものと比較すると、エアギャップ326の磁束密度が高くなり、ユニット310を組み込んだ発電機の効率が高くなる。
ユニット310と同様のデザインの磁束伝導を組み込んだ発電機が、図8の斜視図に示されており、参照番号412によって概略的に示されている。発電機412の構成部品のうち、図2の発電機12と同様のものに関しては、図2の参照番号の数字に400足した番号を付与している。発電機412は、磁束伝導ユニットおよび対応するコイルアセンブリの3つのアレイ54、54’、および54’’を備える。図9に、参照しやすいように、発電機412の残りのものとは別に、3つのアレイのうちの一つのアレイ54’を示す。発電機412は、図4を参照しながら上述したものに類似したリニアタイプのものであることを理解されたい。
アレイ54は、多数の磁束伝導ユニット310g〜310jを備え、図4の発電機212のように、隣接するユニットの磁束流路は、反対方向に流れる。ユニット310g〜310jの各々は、非磁気伝導性のスペーサ56によって分離され、例えば、波力発電装置に見られるように、往復原動機または往復機械的負荷(図示せず)の移動子に結合される。コイルアセンブリ428は、多数のコイルセクション58を含み、ユニット310g〜320jおよびコイルアセンブリ428は、図10および図11のそれぞれに別々に示される。
コイルアセンブリ428、428’および428’’(図8)の各々は、固定フレーム60に取り付けられる。各コイルアセンブリ428、428’および428’’は、コイルセクションまたは巻線58の3層を備える3相巻線である。図9〜図11に、最上のコイルアセンブリ428が示されており、このアセンブリは、各層が一つの相を表す3層の巻線58a、58bおよび58cを備える。アレイ428’および428’’は、同様の構造のものであることを理解されたい。各アレイ54、54’および54’’のユニット310は、可動ベース62の別のものの上部に一つ取り付けられる。使用時、アレイ54、54’および54’’のユニット310は、図8に示すように、矢印Y−Y’の方向に前後に往復運動する。このような往復運動や各アレイ54の隣接するユニット310にある流路の変動により、コイルアセンブリ428のそれぞれの各コイルセクション58は、漸進的に変化する磁束流方向を受け、電流を発生する。
発電機412にこのようにしてアレイ54、54’および54’’を設けることによって、発電機412のサイズおよび重量を最適化し、効率を高めながら、共通の駆動源が利用されてもよい。
以下、図12を参照すると、本発明のさらなる別の実施形態による発電機の部品の略端面図が示されている。発電機は参照番号512で示されている。
発電機512は、図4の発電機212および図8の発電機412に類似したリニア発電機である。しかしながら、発電機512は、多数の磁束伝導ユニット510を含み、ユニット510の構成部品のうち、図1のユニット10と同様のものおよび発電機512の構成部品のうち、図2の発電機12と同様のものに関しては、それぞれの図の参照番号の数字に500足した番号を付与している。
ユニット510は、背中合わせに設けられた図1のユニット10の二つを本質的に備え、ユニット510の磁束伝導アーム518、520間に単一の磁石514が延びる。二つの磁束流路524aおよび524bは、ユニット510内に発生し、磁石514からアーム518内へ、エアギャップ526a/526bを横切って、アーム524内および磁石514へ延びる。隣接するユニットの磁石は、隣接するユニットの磁束流路が、反対方向に延びるように、反対の極性のものである。
ユニット510の各々は、波力発電装置(図示せず)などの発電装置の移動子に結合され、発電機212、412と同様に往復運動する。コイルアセンブリ528a、528bは、エアギャップ526a、526bに設けられ、ベアリングアセンブリ546a、546bによって固定フレーム560に取り付けられる。発電機512は、電気を発生するために、発電機412と同様に動作する。
以下、図13を参照すると、本発明のさらなる別の実施形態による、磁束伝導ユニットを組み込んだ発電機の部品の端面図が示されている。発電機は、参照番号612で概略的に示され、磁束伝導ユニットは、参照番号610で概略的に示されている。発電機612の構成部品のうち、図2の発電機12と同様のものおよびユニット610の構成部品のうち、図1のユニット10と同様のものに関しては、それぞれの図面の参照番号の数字に600足した番号を付与している。しかしながら、相違点がわずかしかないものは、本願明細書に詳細には記載しない。
発電機612は、実際、図8の発電機412と同様の構造のものであり、したがって、磁束伝導ユニットおよびコイルアセンブリの多数のアレイを備えるリニア発電機であり、アレイのうちの一つを参照番号654で示している。アレイ654は、隣接して配設された多数の磁束伝導ユニット610を含み、そのうちの一つが図示されている。ユニット610の各々は、磁石614および616をそれぞれ保有する1対の間隔を空けて対向したアーム618、620を備える。アーム618および620は、略C字状の断面のものであり、リップまたは端部セクション64および66をそれぞれ含み、それらは共に接続部分622を形成する。アレイ654は、コイルアセンブリ628を含む。コイルアセンブリ628は、磁石614および616間に形成されたエアギャップ626に設置され、多数の別々の巻線またはコイルセクション658a、658bおよび658cを含む。アーム618および620のショルダ70および72の間にベアリング68が取り付けられ、PTFE、静圧ベアリング、磁気ベアリングまたは従来のローラーベアリングなどの低摩擦材料でありうる。この実施例では、スライダベアリングが示されている。ユニット610の斜視図である図14に最良に示すように、ベアリング68は、チャネル74を含む。コイルアセンブリ628は、ベアリングチャネル74内と係合するような形にされ、コイルアセンブリ628に対してユニット610が摺動運動できるようにした取り付け台76を含む。したがって、図8に示す発電機412と同様に、アレイ654のユニット610は、コイルアセンブリ628に対して前後に往復運動し、交流電流を発生する。
使用時、二つの磁束流路624aおよび624bがユニット610で発生し、アーム618および620間の引力は、リップ64および66間が隣接することで、接続部分622内で釣り合う。しかしながら、ベアリング68が、アーム618および620間の引力に抵抗するため、接続部分622の一部を形成すると見なされてもよいことを理解されたい。さらに、リップ64および66間の引力が、アーム618および620をともに保持することを認識されたい。
ユニット610は、各磁束伝導ユニット610が隣接する一つ以上のユニットと隣接して設置されるようにスペーサが省かれた以外は、図8に示すユニット310と同様に発電機612に配設される。これは、本願発明者らが、磁束が、ユニット610のアレイに沿って軸方向に流れることが有益であり、使用時の発電機612の効率を上げることを発見したためである。磁束流の方向が、流路624aおよび624bの矢印で示された図13に示すユニット610の配列の場合、磁束流は、図14において、一つのユニット610のアーム620から方向Y’に生じ(図13の紙面内に進む矢印の後端によって示されている)、隣接するユニット610のアーム620内に(図示せず)、隣接するユニットの磁石616および614を介して、隣接するユニットのアーム618内におよび図13に示すユニット610のアーム618内へ(紙面から出るように矢印の先端によって示されている)と生じる。
以下、図15を参照すると、本発明のさらなる別の実施形態による磁束伝導ユニットを組み込んだ発電機の部分切り欠き斜視図が示されている。発電機は、参照番号712で概略的に示されており、多数の周囲に配設されたユニット710を組み込んだ回転発電機である。ユニット710の構成部品のうち、図1のユニット10と同様のものおよび発電機712の構成部品のうち、図2の発電機12と同様のものに関しては、それぞれの図の参照番号の数字に700足した番号を付与している。発電機712は、概略的にいえば、磁束伝導ユニット710およびコイルアセンブリ728の円周アレイを一つだけ含む以外、図3に示す発電機112と同様の構造のものである。
発電機712は、図16および図17においてより詳細に示されている。図16は、小縮尺で描かれた図16の長手方向の断面図である。および図17は、図15に示すような磁束伝導ユニット710の切り欠き図であり、小縮尺で描かれている。
発電機712は、回転ディスク730を保有する回転シャフト732を有する回転子729を含む。円周に配設された磁束伝導ユニット710の各々は、ディスクの円周縁部の周りの回転ディスク730に取り付けられ、アーム718および720の長さがより長いものであること以外、図3に示すユニット10と同様の構造のものである。図13の発電機612のユニット620と同様に、ユニット710は、互いに対して接合され、スペーサを設けていないため、効率が高くなる。多数のコイルセクション758を備えるコイルアセンブリ728が、固定子プレート736に取り付けられることで、コイルセクション758が、ユニット710のエアギャップ726のそれぞれに延びる。コイルセクション758は、適切なベアリング746を用いてエアギャップ726内に設けられる。発電機712は、図18に示す風力発電機733の一部として与えられる。
使用時、コイルアセンブリ728を保有する固定子734は、風力発電機733のナセル78に取り付けられるのに対して、回転シャフト732は、タービンブレードアセンブリ80の形態の原動機に結合される。このようにして、ブレードアセンブリ80の回転は、回転シャフト732、ひいては、回転ディスク730に駆動力を伝達する。これにより、磁束伝導ユニット710が回転し、上述したようにして交流電流を発生する。
最後に、図19を参照すると、図13に示す発電機612を組み込んだ波力発電デバイス633の形態の発電装置の略図が示されている。発電機612は、同図に概略的に示されている。波力発電デバイス633は、海面84に浮いた状態で示されているブイ82を含むが、デバイス633の残りの構成部品の重量に対してのブイ82の固有浮力は、ブイが海面84の下に沈むようにされてもよい。
ブイ82は、結合アセンブリ86によって磁束伝導ユニットの一連のアレイに結合されるが、同図には、このようなユニット654を一つしか示していない。波力発電デバイス633の固定子634が、海底88に設けられ、コイルアセンブリは、固定子634のベース90に取り付けられる。
使用時、ブイ82は、波の負荷が加わると上下に動き、アレイ654を上下に動かすため、コイルアセンブリ628に対して磁束伝導ユニット610を移動させることによって、交流電流を発生する。エンドストップ92および94が、コイルアセンブリ628に対してアレイ654が移動する最大許容範囲を形成する
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、前述したものにさまざまな修正が加えられてもよい。
例えば、発電機は、必要に応じてまたは望ましければ、回転またはリニア発電機として与えられた種々の異なるタイプの装置とともに使用されてもまたはそれらに設けられてもよく、特に、波成流、気流、潮流および海流を利用した発電装置とともに使用されても、それらに設けられてもよいことを理解されたい。
Claims (15)
- 複数の導電コイルを含む少なくとも一つの空心コイルアセンブリと、複数の磁束伝導ユニットとを備える回転発電機であって、
前記複数の磁束伝導ユニットの各々は、
少なくとも一つの磁石と、
前記少なくとも一つの空心コイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する鉄または鉄を含む合金でできた一対の対向する磁束伝導要素と、
前記対向する磁束伝導要素間に延びる少なくとも一つの接続部分と、を備え、
前記少なくとも一つの磁石は、前記磁束伝導要素間の磁気引力が前記接続部分を通して働き前記接続部分内で釣り合うように、前記対向する磁束伝導要素に対して配置され、
前記回転発電機は、回転子および固定子を備え、
前記回転子および前記固定子の一方は、前記複数の磁束伝導ユニットを保有し、
前記回転子および前記固定子の他方は、前記少なくとも一つの空心コイルアセンブリを保有し、
前記回転子は、発電装置の原動機の駆動部材に結合されて、これにより前記固定子に対して回転し、
前記複数の磁束伝導ユニットは、前記回転子または前記固定子のディスクの周囲に周縁を囲んで配置される、回転発電機。 - 前記発電機は、発電装置の原動機に直接結合される直接駆動式発電機、または変速機を介して発電装置の原動機に結合される間接駆動式発電機、のうちのいずれかである、請求項1に記載の発電機。
- 前記複数の磁束伝導ユニットの前記少なくとも一つの磁石は、前記複数の磁束伝導ユニット内の磁束の経路が前記接続部分を通って延びるように、前記対向する磁束伝導要素に対して配置される、請求項1または2に記載の発電機。
- 前記複数の磁束伝導ユニットは、略C字状の断面のものであり、
前記接続部分は、前記磁束伝導ユニットの中央部材を形成し、
前記磁束伝導要素は、前記中央部材に対して片持ち式に結合される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電機。 - 前記複数の磁束伝導ユニットは、略I字状の断面のものであり、
前記接続部分は、前記磁束伝導ユニットの中央部材を形成し、
前記磁束伝導要素は、前記中央部材の両側に二つの片持ち式セクションを形成するように前記中央部材に結合され、
前記接続部分の両側の前記磁束伝導要素間に二つの空間があり、
前記複数の磁束伝導ユニットは、二つの空心コイルアセンブリをさらに備え、
前記二つの空心コイルアセンブリの一つは、各空間に受け入れられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電機。 - 前記複数の磁束伝導ユニットは、略矩形の断面のものであり、
二つの接続部分は、前記対向する磁束伝導要素間に延び、
前記空間は、前記磁束伝導要素と前記二つの接続部分との間に形成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電機。 - 前記少なくとも一つの磁石は、前記磁束伝導要素間に形成された空間内に配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発電機。
- 前記複数の磁束伝導ユニットの前記少なくとも一つの磁石は、前記磁束伝導ユニットの前記接続部分を形成する、請求項1または2に記載の発電機。
- 前記磁束伝導要素間に延びて、各々が接続部分を形成する二つの磁石と、
前記磁石の間に形成されて、空心コイルアセンブリを受け入れるための空間と、を備える、請求項1または2に記載の発電機。 - 前記複数の磁束伝導ユニットは、前記磁束伝導要素および前記接続部分を形成する一体化された本体を備え、
前記磁束伝導要素間の空間を形成する開口が、前記一体化された本体を通る、請求項1または2に記載の発電機。 - 前記複数の磁束伝導ユニットは、
前記磁束伝導要素の対向する面に配置された二つの磁石と、
前記空間にある前記二つの磁石の間に設置された前記空心コイルアセンブリを形成する巻線と、を備える、請求項10に記載の発電機。 - 複数の磁束伝導ユニットを備え、
各磁束伝導ユニット内のそして各磁束伝導ユニットの前記少なくとも一つの空間のそれぞれを通る磁束の方向は、前記のまたは各隣接する磁束伝導ユニットにおける磁束の方向と反対である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の発電機。 - 各磁束伝導要素に結合された磁石を備え、
前記磁石は、反対の極を互いに対面させて、かつ、前記磁石の対向する面間に前記空心コイルアセンブリが配置される、請求項1に記載の発電機。 - 複数の磁束伝導ユニットを備え、
隣接するユニットは、エアギャップによって分離されるか、非磁気伝導性のスペーサによって分離されるか、または互いに対して接合される、請求項1に記載の発電機。 - 複数の導電コイルを含む少なくとも一つの空心コイルアセンブリと、複数の磁束伝導ユニットとを備える回転モータであって、
前記複数の磁束伝導ユニットの各々は、
少なくとも一つの磁石と、
前記少なくとも一つの空心コイルアセンブリを受け入れるための空間を要素間に形成する鉄または鉄を含む合金でできた一対の対向する磁束伝導要素と、
前記対向する磁束伝導要素間に延びる少なくとも一つの接続部分と、を備え、
前記少なくとも一つの磁石は、前記磁束伝導要素間の磁気引力が前記接続部分を通して働き前記接続部分内で釣り合うように、前記対向する磁束伝導要素に対して配置され、
前記回転モータは、回転子および固定子を備え、
前記回転子および前記固定子の一方は、前記複数の磁束伝導ユニットを保有し、
前記回転子および前記固定子の他方は、前記少なくとも一つの空心コイルアセンブリを保有し、
前記回転子は、前記固定子に対して回転し、
前記複数の磁束伝導ユニットは、前記回転子または前記固定子のディスクの周囲に周縁を囲んで配置される、回転モータ。
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