JP5403434B2 - タッチパネルセンサ - Google Patents
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Description
タッチパネルセンサ10は、タッチパネルセンサ10への外部導体(例えば、人間の指)の接触位置または接近位置を検知して、検知に基づく信号を外部に送るものである。このタッチパネルセンサ10は、基板11と、基板11上に所定のパターンで設けられ、接触位置などのいわゆるタッチを検出する複数の透明導電パターン13,14と、基板11上に設けられ、各々が1つの透明導電パターン13または透明導電パターン14に対応する複数の端子部を含む端子列17と、基板11上に設けられ、各々が1つの透明導電パターン13,14と前記端子列17の1つの端子部との間を電気的に接続する複数の取出導電パターン15と、を備えている。
図1に示すように、複数の透明導電パターン13,14は、x方向に延びる複数のx透明導電パターン13と、x方向に直交するy方向に延びる複数のy透明導電パターン14とからなっている。このうち各x透明導電パターン13は、x方向に沿って並べられ、略正方形の形状を有する複数のx単位電極13aと、隣接するx単位電極13a間を接続するx接続部13bと、を含んでいる。同様に、各y透明導電パターン14は、y方向に沿って並べられ、略正方形の形状を有する複数のy単位電極14aと、隣接するy単位電極14a間を接続するy接続部14bと、を含んでいる。また基板11の法線方向において、x接続部13bとy接続部14bとの間には絶縁材料が介在されており、これによって、x接続部13bとy接続部14bとが互いに絶縁されている。なお本実施の形態において、「x方向」として特定される方向が特に限られることはない。すなわち本実施の形態においては、様々な方向のうちの一の方向を表現するために便宜上「x方向」という文言が用いられている。
端子列17は、透明導電パターン13,14からの信号を外部の構成要素に伝達させる際、信号の取り出しを容易にするために設けられたものである。図1に示すように、端子列17の各端子部は、取出導電パターン15を介してx透明導電パターン13の1つに接続されるか、または、取出導電パターン15を介してy透明導電パターン14の1つに接続されている。
また図1には、端子列17の各端子部に接続される複数の接続端子部52を有する接続端子列51を備えた信号伝達手段、例えばフレキシブルプリント基板50が示されている。図1においては、端子列17に接続される前の状態のフレキシブルプリント基板50が示されている。
以下、図2および図3を参照して、本実施の形態による端子列17について詳細に説明する。
次に、各端子部20,30の幅について説明する。なお本実施の形態において、「幅」とは、x方向における各構成要素の寸法を意味している。
次に、各端子部20,30の位置関係について説明する。本実施の形態において、各端子部20,30の構成要素は、隣り合う第1端子部20と第2端子部30との間の間隔が、所定の導通防止間隔よりも大きくなるよう配置されている。なお導通防止間隔とは、隣り合う第1端子部20と第2端子部30とが導通してしまうことを防ぐために第1端子部20と第2端子部30との間に設けられるべき最小限の間隔のことである。
また図2および図3に示すように、第1膨張部22および第2膨張部32は、y方向から見た場合にも互いに重ならないよう配置されている。具体的には、第1膨張部22の幅a2および第2膨張部32の幅b2が上述の配置ピッチPよりも小さくなっており、また、第1膨張部22および第2膨張部32が上述の中心線18を中心としてx方向に対称となるよう構成されている。これによって、y方向から見た場合に第1膨張部22および第2膨張部32が互いに重なることを防ぐことができる。
はじめにタッチパネルセンサ10の導通検査方法について図4を参照して説明する。ここでは、プローブを端子列17の各端子部20,30に接触させることにより導通検査を実施する方法について説明する。なお、用いられるプローブの位置決め精度が例えば±80μmになっていると仮定する。
次にタッチパネルセンサ10にフレキシブルプリント基板50を接続する方法について図5を参照して説明する。図5においては、各端子部20,30が接続端子列51の接続端子部52によって覆われ、これによって各端子部20,30と対応する接続端子部52とが接続されている様子が示されている。なお図5においては、接続端子部52が便宜上点線で示されている。
次に、基板11に接続されたフレキシブルプリント基板50を、各透明導電パターン13,14からの信号を解析してタッチ位置を算出する制御部(図示せず)に接続する。これによって、タッチ位置を算出することができるタッチパネル装置(図示せず)が作製される。また、このようなタッチパネル装置を、液晶ディスプレイなどの表示部(図示せず)上に搭載することにより、タッチパネル機能付き表示装置(図示せず)が作製される。
次に、図6を参照して、本実施の形態の効果を第1の比較の形態と比較して説明する。
次に、図7および図8を参照して、本実施の形態の効果を第2の比較の形態と比較して説明する。
なお本実施の形態において、第1膨張部22および第2膨張部32の形状が矩形形状となっている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1膨張部22の幅a2が第1本体部21の幅a1および第1縮小部23の幅a3よりも大きく、かつ第2膨張部32の幅b2が第2本体部31の幅b1および第2縮小部33の幅b3よりも大きくなっている限りにおいて、第1膨張部22および第2膨張部32の形状として様々な形状を採用することができる。
また本実施の形態において、端子列17が、x方向に沿って交互に並べられ、各々が1つの取出導電パターン15に接続された第1端子部20および第2端子部30からなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、x方向およびy方向から見て各端子部の膨張部が重ならない限りにおいて、3種類以上の端子部から端子列17が構成されていてもよい。例えば図11に示すように、端子列17が、x方向に沿って交互に並べられ、各々が1つの取出導電パターン15に接続された第1端子部20、第2端子部30および第3端子部40を有していてもよい。
また本実施の形態において、透明導電パターン13,14が基板11の一面上にのみ設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、透明導電パターン13,14が11の両面上に設けられてもよい。例えば、x透明導電パターン13が基板11の一面上に設けられ、y透明導電パターン14が基板11の他面上に設けられてもよい。この場合、端子列17も基板11の両面上にそれぞれ設けられてもよい。図12は、端子列17が基板11の両面上にそれぞれ設けられている例を示す縦断面図である。図12に示すように、基板11の一面上に設けられる端子列17および基板11の他面上に設けられる端子列17はそれぞれ、x方向に沿って交互に並べられ、各々が1つの取出導電パターンに接続された第1端子部20および第2端子部30を有している。これによって、上述の配置ピッチPが小さくされる場合であっても、プローブの先端部を各端子部20,30に接触させる作業を容易化させるとともに、各端子部20,30間の間隔が小さくなることを防ぐことができる。
11 基板
11e 外縁
13 x透明導電パターン
14 y透明導電パターン
15 取出導電パターン
17 端子列
18 中心線
20 第1端子部
21 第1本体部
22 第1膨張部
22a 湾曲輪郭
22b 傾斜輪郭
23 第1縮小部
25 プローブ接点
30 第2端子部
31 第2本体部
32 第2膨張部
32a 湾曲輪郭
32b 傾斜輪郭
33 第2縮小部
35 プローブ接点
40 第3端子部
50 フレキシブルプリント基板
51 接続端子列
52 接続端子部
Claims (9)
- 基板と、
前記基板上に所定のパターンで設けられた複数の透明導電パターンと、
前記基板上に設けられ、各々が1つの前記透明導電パターンに対応する複数の端子部を含む端子列であって、各端子部は、x方向に並べられるとともに各々がx方向に直交するy方向に延びる、端子列と、
前記基板上に設けられ、各々が1つの前記透明導電パターンと前記端子列の1つの端子部との間を電気的に接続する複数の取出導電パターンと、を備え、
前記端子列の複数の端子部は、x方向に沿って交互に並べられた第1端子部および第2端子部を有し、
前記第1端子部および前記第2端子部はいずれも、前記第1端子部および前記第2端子部から信号を取り出すためのフレキシブルプリント基板の接続端子部に電気的に接続されるようになるものであり、
前記第1端子部は、前記取出導電パターンの幅よりも大きい幅を有する第1膨張部を含み、各第1膨張部は、x方向から見て互いに重なるよう配置されており、
前記第2端子部は、前記取出導電パターンの幅よりも大きい幅を有する第2膨張部を含み、各第2膨張部は、x方向から見て互いに重なるよう配置されており、
前記第1膨張部および前記第2膨張部は、x方向から見て互いに重ならないとともに、y方向から見て互いに重ならないよう配置されており、
前記取出導電パターンのうち少なくとも前記端子部に隣接している部分は、y方向に延びており、
前記第1膨張部のうち少なくとも前記第2膨張部に面する部分は、湾曲した輪郭を有しており、
前記第2膨張部のうち少なくとも前記第1膨張部に面する部分は、湾曲した輪郭を有していることを特徴とするタッチパネルセンサ。 - 前記第1端子部の前記第1膨張部は、前記第2端子部の前記第2膨張部よりも前記基板の外縁側に配置されており、
前記第1端子部のうちx方向から見て前記第2端子部の前記第2膨張部と重なる部分は、前記第1膨張部の幅よりも小さい幅を有する第1縮小部からなっており、
前記第2端子部は、x方向から見て前記第1端子部の前記第1膨張部と重なる部分までy方向において延びていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサ。 - 前記第2端子部のうちx方向から見て前記第1端子部の前記第1膨張部と重なる部分は、前記第2膨張部の幅よりも小さい幅を有する第2縮小部からなっていることを特徴とする請求項2に記載のタッチパネルセンサ。
- 前記第1端子部は、前記取出導電パターンに隣接するよう配置され、前記第1膨張部の幅より小さく、かつ前記第1縮小部の幅よりも大きい幅を有する第1本体部をさらに含み、
前記第2端子部は、前記取出導電パターンに隣接するよう配置され、前記第2膨張部の幅より小さく、かつ前記第2縮小部の幅よりも大きい幅を有する第2本体部をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のタッチパネルセンサ。 - 隣り合う前記第1端子部と前記第2端子部との間のx方向における間隔は、前記第1端子部および前記第2端子部の全域にわたって、前記第1端子部と前記第2端子部とが導通することを防ぐ導通防止間隔よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタッチパネルセンサ。
- 隣り合う前記第1端子部および前記第2端子部において、前記第1膨張部と前記第2膨張部との間の間隔が、前記導通防止間隔よりも大きくなっていることを特徴とする請求項5に記載のタッチパネルセンサ。
- 前記端子列の各端子部間のx方向における配置ピッチをPとするとき、前記第1膨張部および前記第2膨張部の幅が、前記配置ピッチPよりも小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のタッチパネルセンサ。
- 前記基板の法線方向から前記端子列の各端子部に接続された複数の接続端子部を有する信号伝達手段をさらに備え、
前記信号伝達手段の各接続端子部は、x方向に並べられるとともに各々がy方向に延びていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のタッチパネルセンサ。 - 前記端子列の各端子部間のx方向における配置ピッチをPとするとき、前記信号伝達手段の各接続端子部の幅が、前記配置ピッチPよりも小さくなっていることを特徴とする請求項8に記載のタッチパネルセンサ。
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