JP5397277B2 - 排気還流装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタの目詰まり回避機能を備えた排気還流装置に関する。
排気還流(Exhaust Gas Recirculation:以下、EGR)システムは、例えばディーゼルエンジンなどの内燃機関から排出された排気を吸気に還流させるシステムである。更にターボチャージャを備えた場合には、ターボチャージャのタービン上流の排気通路からコンプレッサ下流の吸気通路に排気を還流させる高圧EGRシステムと、タービン、およびDPF(ディーゼル・パテイキュレート・フィルタ)などの排気浄化装置の下流の排気通路からコンプレッサ上流の吸気通路に排気を還流させる低圧EGRシステムが知られている。
高圧EGRシステムにおいて、排気通路から吸気通路に還流された高圧排気還流ガスは、運転状況によって濃い空燃比で燃焼が行われた場合などに、カーボン等の微粒子を含んでいることが考えられる。また低圧EGRシステムにおいて、排気通路から吸気通路に還流された低圧排気還流ガスは、DPF装置などの排気浄化装置を通過しているため、DPFから生じた破片や排気浄化装置の金属製容器から脱落した溶接スパッタなどを含んでいることが考えられる。
仮にかかる微粒子成分が、高圧排気還流ガスや低圧排気還流ガスとともに吸気通路に導入されると、ターボチャージャのコンプレッサ翼を損傷させたり、制御バルブや吸排バルブに噛み込みを起こし、バルブ機能を低下させるなどのおそれがある。そのため下記の特許文献等では、低圧EGRシステムにおいて、EGRフィルタ装置を備え、低圧排気還流ガスに含まれる微粒子成分をEGRフィルタ装置で捕捉するようにしている。
特開2001−193438号公報 特表2005−533963号公報
しかしながら、微粒子成分の捕捉を継続すればEGRフィルタ装置は捕集量が限界に達し、EGRフィルタに目詰まりが発生する。すると、EGRシステムが正常に機能しなくなり、NOx低減などの機能が低下することがある。
一方、EGRフィルタをEGRフィルタ装置から取り出して清掃する場合は、取り出し作業や清掃作業に手間がかかる。また、EGRフィルタをEGRフィルタ装置から取り外し可能に構成する必要があり、取付部が複雑化したり、コストがかかるという問題があった。特に近年、冷間時の排気を浄化する観点から、排気触媒やDPFなどの排気浄化装置をエンジンの排気ポートの直下に配置することが行われている。すると、EGRフィルタ装置も、エンジンの排気管の直近に設けられることとなり、十分な部品間隔が確保できず、良好な作業性をもたらすことができなかった。
本願発明は、フィルタに目詰まりを生じさせない排気還流装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、排気還流装置を次のように構成した。
排気還流装置は、内燃機関の排気通路と吸気通路の間に設けられた排気還流管と、排気還流管の下部に設けられた容器体と、塵埃を捕捉するフィルタから構成されている。容器体は、排気還流管の下方に連結されている。更に容器体は、下部に流入口を具え、流入口が排気通路外周面の上部に連結している。フィルタは、容器体内部に、フィルタの表面が、流入口の開口縁部から上方に延びた範囲内に面するように容器体内に収納されている。
排気還流装置の他の例としては、容器体内にフィルタを上下方向に移動自在に収納し、かつ付勢手段を設け、フィルタを上下いずれかに付勢する。そして排気圧の変動や駆動手段等の作用により、フィルタが容器体内で上下に移動するように構成した。更に、フィルタの表面に植毛部材を接触させた。
本発明にかかる排気還流装置によれば、排気還流装置がエンジンや車両から振動を受けたり、排気還流ガスの圧力が大きく変動すると、フィルタが容器体内で振動したり、また上下方向に移動する。すると、フィルタに捕捉されていた塵埃が、フィルタから適宜脱落し、フィルタ装置に生じた目詰まりを解消できる。
またフィルタは、排気通路の上部に設けられ、排気通路と流入口で連結されているので、フィルタから脱落した塵埃は、排気通路内に落下して排気とともに排出される。これにより、除去した塵埃を別途処理する必要がなくなり、しかも再度フィルタに同じ塵埃が捕捉されたりすることを確実に防止できる。
排気圧や駆動機構の作用により、フィルタが容器体内で上下動する。これによりフィルタに捕捉されている塵埃を適宜除去し、必要に応じて目詰まりを解消できる。またブラシ等により、塵埃を確実に落下させることができる。
排気還流装置は、フィルタを取り出すことなく、フィルタに捕捉された塵埃を除去し、目詰まりを生じさせないので、構成が簡素化でき、またフィルタの捕捉面積を大きくする必要がないため小型化できる。
また排気還流装置は、フィルタを小型化できるので、エンジンへの搭載性、およびエンジンの車両搭載性が向上し、更に排気還流装置の小型化によりエンジンの排気系部分に空間が形成でき、エンジンルームにクラッシャブルゾーンを確保できる。
本発明にかかる排気還流装置のフィルタ装置の一実施形態を示す断面図である。 図1に示したフィルタ装置の一実施形態を示す断面図である。 他の例のフィルタ装置を示す断面図である。 フィルタ装置の作動部を示す断面図である。 エンジン制御にかかるフローチャートである。 エンジン制御にかかるフローチャートである。 排気還流装置の構成を示す構成図である。
本発明にかかる排気還流装置の一実施形態について説明する。
図7に、車両用のエンジン10の全体構成を示す。エンジン10は、ディーゼルエンジンで、ターボチャージャ12を搭載している。エンジン10には、排気通路を形成する排気管14と、通気通路を形成する吸気管16と、燃料噴射器18が設けられている。燃料噴射器18は、燃料供給機構19に接続され、先端を燃焼室内に臨ませてある。燃料噴射器18は、制御装置90からの指示に従い、所定時期に所定量の燃料を燃焼室内に噴射する。
ターボチャージャ12はタービン12aとコンプレッサ12b(タービン12aの紙面裏側に位置する。)から成り、タービン12aが排気管14、およびコンプレッサ12bが吸気管16の途中に設けられている。排気管14は、エンジン10とターボチャージャ12のタービン12aとの間が第1排気管20、ターボチャージャ12のタービン12aから下流側が第2排気管22および第3排気管24となっている。また吸気管16は、外気取入口(図示せず。)からターボチャージャ12のコンプレッサ12bまでの間が低圧吸気管30、ターボチャージャ12のコンプレッサ12bとエンジン10との間が高圧吸気管32となっている。低圧吸気管30には、エアクリーナ34と、低圧吸気スロットル弁36が設けられている。低圧吸気スロットル弁36は、電動アクチュエータが設けてあり、制御装置90からの信号に従い作動する。
第1排気管20と高圧吸気管32の間には、高圧排気還流装置40が設けられている。高圧排気還流装置40は、高圧排気還流管42と、高圧EGRバルブ44と、EGRクーラ46と、バイパス管48から構成されている。高圧排気還流管42は、第1排気管20と高圧吸気管32の間を連結している。高圧EGRバルブ44は、高圧吸気管32と高圧排気還流管42の連結箇所に設けてあり、制御装置90からの指示に従い、高圧排気還流管42を開閉する。
EGRクーラ46は、排気還流ガスを冷却する冷却器であり、高圧排気還流管42の途中に取り付けられている。バイパス管48は、EGRクーラ46をバイパスする管であり、制御装置90からの指示に従い作動するスロットル弁50が設けられている。尚、EGRクーラ46はなく、バイパス管48のみでもよい。また高圧吸気管32には、高圧EGRバルブ44の上流に高圧吸気スロットル弁52が設けられている。
第2排気管22と第3排気管24の間には、DPF装置26が設けられている。DPF装置26は、触媒27とDPF(ディーゼル・パテイキュレート・フィルタ)29などから構成されている。触媒27は、排気を処理する触媒である。DPF29は、排気に含まれる、主に黒鉛などからなる微粒子を捕捉するフィルタであり、セラミックなどから形成されている。更に、触媒27の下流に触媒温度センサ23が、またDPF29の下流にDPF温度センサ25が取り付けられている。触媒温度センサ23とDPF温度センサ25は、それぞれ制御装置90に接続してあり、計測した温度をそれぞれ制御装置90に送出する。
第3排気管24と低圧吸気管30の間には、低圧排気還流装置56が設けられている。低圧排気還流装置56は、低圧排気還流管58と、低圧EGRバルブ60と、EGRクーラ62と、EGRフィルタ装置64などから構成されている。尚、高圧排気還流装置40と低圧排気還流装置56を含めて排気還流装置(EGR装置)とも呼ぶ。
低圧排気還流管58は、第3排気管24と低圧吸気管30の間を連結している。低圧EGRバルブ60は、低圧吸気管30と低圧排気還流管58との連結箇所に設けてあり、制御装置90からの指示に従い、低圧排気還流管58を開閉する。EGRクーラ62は、排気還流ガスを冷却する冷却器であり、低圧排気還流管58の途中に取り付けられている。
次に、EGRフィルタ装置64について説明する。
図1に、EGRフィルタ装置64を示す。EGRフィルタ装置64は、容器体66と、EGRフィルタ68と、ばね部材70などから構成されている。容器体66は、筒体状で、底部に流入口72が、また側壁に流出口74が設けられている。流入口72は、上下方向に開口し、第3排気管24の上面に連結している。流出口74は、低圧排気還流管58に連結している。
EGRフィルタ68は、ろ過材で、有蓋筒体状に形成してあり、下端部が流入口72の内側に上下方向に移動可能に収納されている。EGRフィルタ68の下部は、容器体66の内面に重ねられており、EGRフィルタ68が容器体66の内部で上下動しても、流入口72から外れることはない。尚、図1等において、EGRフィルタ68は、筒状のろ過材の紙面手前側を一部切り欠いた状態で示している。
ばね部材70は、容器体66とEGRフィルタ68の間に設けられ、EGRフィルタ68を所定の力で下方に付勢している。ばね部材70の付勢力は、EGRフィルタ装置64が外部から振動を受けると、容器体66の内部でEGRフィルタ68が上下方向に移動可能な程度の押圧力である。ばね部材70の付勢力により通常EGRフィルタ68は、流入口72に形成されている段部73(図2参照。)に当接している。
また、容器体66とEGRフィルタ68の間には、一対の当接部材76が対向して設けられている。当接部材76は、一方が容器体66に取り付けてあり、他方が一方に対して所定の隙間を有してEGRフィルタ68に取り付けてある。そして当接部材76は、EGRフィルタ68がばね部材70に抗して上方に所定以上の力で移動すると、互いに当接する。
更に制御装置90には、アクセルペダルセンサ92とクランク軸センサ94が接続されている。アクセルペダルセンサ92は、アクセルペダル96の踏み込み状態を検出して、検出結果を制御装置90に送り出す。クランク軸センサ94は、エンジン10のクランク軸の回転を検出して制御装置90に送出する。
次に、排気還流装置について説明する。ターボチャージャ12のタービン12aは、エンジン10の排気マニフォールドの直後に設けられている。ターボチャージャ12のタービン12aの側方には、DPF装置26が、エンジン10に近接した状態で設けられている。タービン12aと排気マニフォールドの間には、EGRクーラ46の一端が連結され、その他端が吸気マニホールドの直近に連結している。
ターボチャージャ12のタービン12aとDPF装置26は、第2排気管22で連結されている。DPF装置26に連結されている第3排気管24は、DPF装置26から下方に延び、下端で水平方向に屈曲されている。EGRフィルタ装置64は、第3排気管24が水平になった部分に連結されている。低圧排気還流管58は、EGRフィルタ装置64から低圧吸気管30に延びている。尚、EGRフィルタ装置64等の配置はこれに限るものではない。
次に、EGRフィルタ装置64、および低圧排気還流装置56の作用について説明する。
エンジン10が作動すると、排気は、ターボチャージャ12のコンプレッサ12bを駆動させて吸気を圧縮し、圧縮空気を高圧吸気管32を通してエンジン10に送り込む。ターボチャージャ12のタービン12aを通過した排気は、第2排気管22を通ってDPF装置26に流入し、触媒27での反応、およびDPF29による微粒子成分の捕捉等を経て浄化される。DPF装置26を通過した排気は、第3排気管24を通って車外に排出される。
一方、制御装置90がエンジン10に排気還流、つまりEGRが必要と判断すると、高圧EGRバルブ44や低圧EGRバルブ60が選択され、それらが所定量開放される。例えば、高圧EGRバルブ44が開かれると、第1排気管20から高圧の排気がEGRクーラ46を通って、高圧吸気管32に導入される。また、高温の排気還流を必要とする場合は、スロットル弁50を開き、バイパス管48を通して排気を高圧吸気管32に導入させる。これらにより、高圧排気還流がなされる。
また低圧EGRバルブ60が開かれると、第3排気管24から排気がEGRフィルタ装置64を通り、EGRクーラ62から低圧吸気管30に流入する。これにより低圧排気還流がなされる。排気は、EGRフィルタ装置64を通過する際、EGRフィルタ68でろ過され、排気に含まれる塵埃が捕捉される。したがって、塵埃を含まない排気が低圧吸気管30に導入され、塵埃によりターボチャージャ12のコンプレッサ翼等に損傷などを生じさせることがない。
そして、エンジン10始動時や車両走行中の振動などにより第2排気管22などを介してEGRフィルタ装置64が揺動されると、EGRフィルタ68がばね部材70の付勢力に抗して、容器体66内で上下動する。EGRフィルタ68が上方に大きく移動すると、当接部材76が互いに当接する。図2にEGRフィルタ68が上方に移動した状態を示す。またEGRフィルタ68はばね部材70により下方向に付勢されているので、当接部材76が互いに当接した後、再び下方に移動し、段部73に当接して保持される。
このように、EGRフィルタ装置64が揺動されると、EGRフィルタ68が容器体66の内部で上下動し、更に当接部材76が互いに当接したり、EGRフィルタ68が段部73に当接することにより衝撃が加えられる。
すると、EGRフィルタ68に捕捉された塵埃は、EGRフィルタ68から剥離し、落下する。EGRフィルタ68の下部は流入口72に連通しているので、塵埃は流入口72を通って第3排気管24内に落下する。第3排気管24内に落下した塵埃は、第3排気管24を通って排気とともに車外に排出される。したがって、EGRフィルタ68に捕捉された塵埃は、振動を受けるごとに剥離され、目詰まりを解消させることができる。
図3に、EGRフィルタ装置の他の例を示す。
図3に示すEGRフィルタ装置65は、容器体66の上部にモータ80を具え、モータ80の回転軸82がEGRフィルタ68の上部に係合している。EGRフィルタ68は、容器体66に対して回動自在、かつ上下動自在に設けられている。EGRフィルタ68と回転軸82は、回転方向には互いに係合し、上下方向には移動自在となっている。また容器体66とEGRフィルタ68の間には、EGRフィルタ68を下方に付勢するばね部材70が設けられている。またEGRフィルタ68の側方にはブラシ85が設けられている。
更に、EGRフィルタ68の下部には、作動部84が形成されている。図4に、作動部84を示す。作動部84は、EGRフィルタ68の外周部分と容器体66の内周部分とで構成されている。EGRフィルタ68の外周には、傾斜片86が設けてある。容器体66の内周には、突部88が複数設けてある。傾斜片86と突部88は、EGRフィルタ68が回転すると、傾斜片86が突部88を乗り越えながら進行するように形成されている。
EGRフィルタ装置65によれば、低圧排気還流を行うと、上記例と同様、排気が第3排気管24から低圧吸気管30に導入される。排気は、EGRフィルタ68を通過するので、ろ過され、塵埃が捕捉される。
そして目詰まり解消が必要と判断されたら、制御装置90が適宜モータ80を作動させ、EGRフィルタ68を容器体66の内部で回転させる。すると傾斜片86が突部88を乗り越えながら進行するので、EGRフィルタ68が回転しつつ上下動する。したがって、EGRフィルタ68が上下方向に往復動され、EGRフィルタ68に捕捉された塵埃が、上述したと同様第3排気管24内に落下し、目詰まりが解消される。
次に、EGRフィルタ装置64(65を含む。)の塵埃除去時のエンジン制御について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まずエンジン10の累積作動時間などに基づき、制御装置90が、EGRフィルタ装置64に所定量の塵埃が捕捉されており、塵埃除去が必要と判断する。するとまず、制御装置90は、触媒温度センサ23の検出結果を判定し、触媒27が触媒活性温度を超えているか否かを判断する(S−100)。触媒27が触媒活性温度を超えていなければ、燃料噴射量を増加し、また燃料噴射時期を遅延させる(S−102)。これにより排気中の未燃燃料が増加し、触媒反応により触媒27の温度が上昇する。
ステップ100にて、触媒27が触媒活性温度を超えていることが確認されると、増加した燃料噴射量と遅延させた燃料噴射時期を正常に戻す(S−104)。アクセルペダルセンサ92の検出結果から、アクセルペダル96の踏み込み量が0か否かを検出し、また燃料噴射が停止されているか否かを判定する(S−106)。
ステップ106で、燃料噴射が停止されていると判定されたら、低圧EGRバルブ60を全開とし、低圧吸気スロットル弁36を閉じる(S−108)。これにより、未燃燃料分のない高温の排気が多量に低圧吸気管30に導入され、低圧排気還流が活発化される。すると、未燃燃料分のない排気、いわば乾いた排気がEGRフィルタ装置64を通過するので、EGRフィルタ68に付着している未燃成分が蒸散し、EGRフィルタ68が乾燥される。これにより、EGRフィルタ68の通気度が向上するとともに、未燃成分に付着している塵埃がEGRフィルタ68の表面から除去されやすくなる。更に、EGRフィルタ装置64を通過する排気量が多いことから、EGRフィルタ68は負圧により、容器体66内でばね部材70に抗して、図2に示すように上に移動する。
次に、低圧吸気スロットル弁36を開放する(S−110)。これにより、低圧吸気管30には、外気が流入すると同時に低圧排気還流管58を流れる排気が減少する。すると、負圧が低下し、EGRフィルタ68は、ばね部材70により容器体66内で押し下げられる。そして、再び低圧吸気スロットル弁36を閉じる(S−112)。
このように低圧吸気スロットル弁36を開閉させることにより、EGRフィルタ68が容器体66内で上下動するとともに、上死点で当接部材76が当接し、下死点で段部73とEGRフィルタ68が当接するので、それぞれの位置で衝撃が発生する。
次に、再度アクセルペダル96の踏み込み量が0か否かを検出し、また燃料噴射が停止されているか否かを判定する(S−114)。燃料噴射が停止されていれば、ステップ110に戻り、低圧吸気スロットル弁36の開閉を行う(S−110)(S−112)。
一方、ステップ114で、アクセルペダル96の踏み込みがなされているか、あるいは燃料が噴射されている時は、目詰まり解消の制御を終了させる。
また、ステップ106で、アクセルペダル96の踏み込みが検出されたり、燃料が噴射されている場合、その判定結果を計測する(S−116)。そして燃料噴射停止確認の回数が閾値を超えたか否かを判定する(S−118)。燃料噴射停止確認の回数が閾値を超えていなければ、ステップ106に戻り、再びアクセルペダル96の踏み込み量が0か否かを検出し、また燃料噴射が停止されているか否かを判定する。
一方ステップ118で、燃料噴射停止確認の回数が閾値を超えたことが確認されたなら、低圧EGRバルブ60を絞り、高圧EGRバルブ44を開き、燃料噴射をピストン上死点で行う(S−120)。
これにより、高温排気還流により炭化水素(HC)の発生と窒素酸化物(NOx)の増加を抑え、かつピストン上死点で燃料噴射を行うことにより燃焼室内で燃料を極力燃焼させて、未燃燃料分が少ない高温の排気をEGRフィルタ装置64に流通させる。したがって、ステップ108の作用と同様、EGRフィルタ68が乾燥される。続いて、ステップ110、ステップ112の作業を行い、EGRフィルタ68を容器体66内で上下動させる。その後は上述した同様の操作である。
かかるエンジン制御を行うことにより、EGRフィルタ68から未燃焼成分を除去し、EGRフィルタ68を乾燥させ、かつ、還流排気圧を変動させることによりEGRフィルタ68を上下に移動させて、EGRフィルタ68に捕捉された塵埃をEGRフィルタ68から効率よく除去し、EGRフィルタ装置64の目詰まりを解消させることができる。除去した塵埃は、第3排気管24内に落下し、第3排気管24を通して外部に排出できる。
しかも、EGRフィルタ装置64を分解する必要がないので、機構が簡易になり、しかも部品どうしの間隔を狭く設定でき、エンジン10に近接して取り付け可能となる。
次に、モータ80を備えたEGRフィルタ装置65を例に、目詰まり解消のエンジン制御について説明する。本例については、上記例と異なる点について説明し、同一の点の説明は省略する。
図6に示したフローチャートのT100からT108まで、およびT116からT120までの作動は、図5に示したフローチャートのS100からS108まで、およびS116からS120までの作動と同一である。そして、未燃燃料分のない排気をEGRフィルタ装置64に流通させ、EGRフィルタ68を乾燥させたら、モータ80を駆動させる。すると、EGRフィルタ68が容器体66の内部で回転し、また作動部54により上下動し、EGRフィルタ68に捕捉された塵埃を落下させる。これにより、EGRフィルタ装置64の目詰まりが解消される。更に、ブラシ85がEGRフィルタ68の表面を擦るので、より塵埃が落下しやすくなる。
そして、再度アクセルペダル96の踏み込み量が0か否かを検出し、また燃料噴射が停止されているか否かを判定する(T−112)。燃料噴射が停止されていれば、モータ80の駆動を継続させる。
一方、ステップT112で、アクセルペダル96の踏み込みがなされているか、あるいは燃料が噴射されている時は、モータ80を停止させ(T−114)、目詰まり解消の制御を終了させる。尚、モータ80は、EGRフィルタ68が乾燥した状態であれば、任意に駆動させてよく、燃料噴射停止にかかわらず制御してよい。
また、上記例では低圧排気還流装置56を例に説明したが、高圧排気還流装置40に設けられるEGRフィルタについて適用してもよい。
以下、本出願にかかる出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
内燃機関に設けられた排気通路と吸気通路を連通し、前記排気通路から排気を前記吸気通路に還流させる排気還流管と、
排気還流ガスに含まれる微粒成分を捕捉するフィルタと、
前記排気還流管から下方に延びて前記排気通路と連結され、内部に前記フィルタを収容する容器体と、を具えた排気還流装置であって、
前記容器体は、該容器体の下部に前記排気が流入する流入口を具え、かつ該流入口を介して前記排気通路外周面の上部に連結させ、
前記フィルタは、前記流入口の開8口縁部から上方に延びた範囲内に該フィルタ表面が面して前記容器体内に設けられていることを特徴とする排気還流装置。
[2]
前記フィルタを、前記容器体の内部に上下方向に移動可能に設けるとともに該フィルタに付勢手段を設け、該付勢手段により前記フィルタを前記容器体内の上下いずれか一方に押し付け、
更に該フィルタを通過する排気の圧力により、前記付勢手段の付勢力に抗して該フィルタが下方あるいは上方に移動可能に構成されていることを特徴とする1に記載の排気還流装置。
[3]
前記フィルタを、前記容器体内に上下方向に移動可能に設け、
更に、前記フィルタを前記容器体内で回転させる駆動手段と、該駆動手段による回転に伴い該フィルタを上下方向に往復動させる作動部と、を備えて構成したことを特徴とする1に記載の排気還流装置。
[4]
前記駆動装置は電動機であり、前記作動部は、前記容器体と前記フィルタのいずれか一方に設けられた突部と、前記容器体と前記フィルタの他方に設けられた傾斜面とからなり、前記フィルタが前記容器体内で回転されると、前記突部と前記傾斜面が当接するように構成したことを特徴とする3に記載の排気還流装置。
[5]
前記フィルタは筒体状であり、前記容器体内に該フィルタの周面に接する植毛部材を設たことを特徴とする3または4に記載の排気還流装置。
本発明は、排気還流装置のフィルタに用いることができる。
10…エンジン
12…ターボチャージャ
14…排気管
16…吸気管
20…第1排気管
22…第2排気管
23…触媒温度センサ
24…第3排気管
25…DPF温度センサ
26…DPF装置
27…触媒
29…DPF
30…低圧吸気管
32…高圧吸気管
36…低圧吸気スロットル弁
40…高圧排気還流装置
42…高圧排気還流管
44…高圧EGRバルブ
52…高圧吸気スロットル弁
54…作動部
56…低圧排気還流装置
58…低圧排気還流管
60…低圧EGRバルブ
64…EGRフィルタ装置
65…EGRフィルタ装置
66…容器体
68…EGRフィルタ
70…ばね部材
72…流入口
73…段部
74…流出口
76…当接部材
80…モータ
84…作動部
86…傾斜片
88…突部
90…制御装置

Claims (2)

  1. 内燃機関に設けられた排気通路と吸気通路とを連通し、前記排気通路から排気を前記吸気通路に還流させる排気還流管と、
    排気還流ガスに含まれる微粒成分を捕捉するフィルタと、
    前記排気還流管から下方に延びて前記排気通路と連結され、内部に前記フィルタを収容する容器体と、を具えた排気還流装置であって、
    前記容器体は、該容器体の下部に前記排気が流入する流入口と、該容器体の側壁に前記排気が流出する流出口とを具え、かつ、前記流入口を介して前記排気通路外周面の上部に連結さ
    前記フィルタは、前記流入口の開口縁部から上方に延びた範囲内にフィルタ表面が面した状態で前記容器体内に設けられ、
    かつ、前記フィルタを、前記容器体の内部に上下方向に移動可能に設けるとともに、前記フィルタに付勢手段を設け、該付勢手段により前記フィルタを前記容器体内で上下いずれか一方に押し付け、
    更に、前記内燃機関の始動時に前記フィルタを通過する排気の圧力及び車両走行中の振動により、前記付勢手段の付勢力に抗して前記フィルタが下方あるいは上方に移動可能に構成されていることを特徴とする排気還流装置。
  2. 前記付勢手段は、前記フィルタを前記容器体内で下方に押し付け、
    前記容器体と前記フィルタとの間には、一対の当接部材が対向して設けられ、
    前記当接部材は、一方が前記容器体、他方が該一方に対して所定の隙間を有して前記フィルタに取り付けられ、前記フィルタが前記付勢手段に抗して上方に所定以上の力で移動すると互いに当接することを特徴とする請求項1に記載の排気還流装置。
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