JP5395300B1 - 耳かけ型補聴器及びロックピン取付ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】補聴器本体とレシーバユニットを一体的に固定するロックピンを取り付ける際の作業性を高めるとともに見栄えの良い外観を保ち得る耳かけ型補聴器等を提供する。
【解決手段】本発明の耳かけ型補聴器は、補聴器本体と、補聴器本体と着脱可能に接続されるレシーバユニットとを備え、コネクタ部22をコネクタ受容部16に連結した状態で形成されるロックピン挿入孔23と、ロックピン挿入孔23に挿入可能な円筒状の棒状部材からなるロックピン30とを備えている。ロックピン30には凹部30a及び先端が細くなる形状の両端部が形成され、ロックピン挿入孔23には凹部30aに対応する凸部23cが形成されている。ロックピン30をロックピン挿入孔23に挿入して凹部30aが凸部23cに係合した状態で、レシーバユニットは、コネクタ部22を介して補聴器本体と一体的に固定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、補聴器本体と、前記補聴器本体と着脱可能に接続されるレシーバユニットとを備える耳かけ型補聴器に関する。
一般に、RITE(Receiver In The Ear)タイプやRIC(Receiver In The Canal)タイプの耳かけ型補聴器は、補聴器本体とレシーバユニットから構成され、レシーバユニットが補聴器本体と着脱可能に構成されている。このような構成の耳かけ型補聴器においては、レシーバユニットが補聴器本体から外れないように、レシーバユニットを補聴器本体に確実に固定しておかなければならない。例えば、特許文献1には、補聴器本体にレシーバユニットを連結する連結手段の所定位置に、固定ばねを係合させる構成が開示されている。すなわち、特許文献1の図5に示されるように、補聴器本体の開口部38に、連結手段7の接触ケース32を連結した状態で、コの字型の固定ばね33を上方から挿入することにより、固定ばね33が凹部34と係合する。これにより、レシーバユニットのコネクタが補聴器本体から外れる事態を回避することができる。
特開2010−518662号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている固定ばね33は、非常に小さい部材であり、対応する位置に挿入することは、手慣れた作業であっても容易ではない。この場合、固定ばね33がコの字型であるため、両側のピン先端部を両側の凹部34に同時に位置決めすることが求められ、作業の困難性は一層増大する。また、固定ばね33は補聴器本体のケースから突出しないように、見栄えよく配置するので、固定ばね33を取り外し難い位置に設けざるを得ない。そのため、例えば、ピンセットを用いて固定ばね33を取り外す際に、ピンセットの先端でケースを傷つける可能性が高く、これにより耳かけ型補聴器の外観を損なう恐れがある。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、補聴器本体にレシーバユニットを固定するためのロックピンを着脱する際の作業性を向上するとともに、作業時にロックピンによってケースに傷が付くなどの不具合を防止し得る耳かけ型補聴器と、ロックピンの取り付け作業に用いるロックピン取付ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の耳かけ型補聴器は、補聴器本体と、レシーバを内蔵する耳せん部を設けて前記補聴器本体と着脱可能に接続されるレシーバユニットとを備える耳かけ型補聴器であって、前記レシーバユニットの一端に形成されたコネクタ部を前記補聴器本体のコネクタ受容部に連結した状態で形成されるロックピン挿入孔と、長手方向に沿って前記ロックピン挿入孔に挿入可能な棒状部材からなるロックピンとを備え、前記ロックピンは、前記長手方向を軸方向とする円筒の基本形状を有する前記棒状部材に対し、前記長手方向の中央部に凹部を形成し、かつ、両端部で円形断面の径が細くなる形状に形成した軸対称の構造を有し、前記ロックピン挿入孔には、前記凹部に対応する凸部が形成され、前記ロックピンを前記ロックピン挿入孔に挿入して前記凹部が前記凸部に係合した状態で、前記レシーバユニットが前記コネクタ部を介して前記補聴器本体と一体的に固定されることを特徴としている。
本発明の耳かけ型補聴器によれば、耳かけ型補聴器の補聴器本体とレシーバユニットを一体的に固定する場合、レシーバユニットの一端のコネクタ部を補聴器本体のコネクタ受容部に連結するとロックピン挿入孔が形成され、ロックピンを、その凹部がロックピン挿入孔の凸部に係合する位置まで押し込むことができる。このとき、ロックピンの存在によりコネクタ部がコネクタ受容部から抜けなくなり、補聴器本体とレシーバユニットを一体的に固定することができる。よって、シンプルな棒状部材のロックピンを用いることにより、レシーバユニットの着脱時にロックピンを挿入するときの作業性が格段に向上するとともに、補聴器本体のケースを傷つける可能性を減らすことができる。
また、本発明のロックピンの構造によれば、長手方向を軸方向とする円筒の基本形状を有する棒状部材に対し、長手方向の中央部に凹部を形成し、かつ、両端部で円形断面の径が細くなる形状に形成した軸対称の構造を採用したので、ロックピンの取り付け時に、最初に挿入される両端部の形状によりロックピンがロックピン挿入孔に妨げられにくく、かつ、ロックピンが軸対称の円筒であるため、挿入時の作業性を一層高めることができる。
本発明のロックピンの第2の構造例としては、所定の硬度を有する樹脂材料により形成され、ロックピンとロックピン挿入孔の断面方向の相対的変位により凹部が凸部に係合するような構造を挙げることができる。このような構造のロックピンを用いることにより、ロックピンの凹部が凸部の位置に達したときに確実に係合することができる。なお、第1の構造例と第2の構造例を組み合わせたロックピンを用いることも可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明のロックピン取付ユニットは、補聴器本体と、レシーバを内蔵する耳せん部を設けて前記補聴器本体と着脱可能に接続されるレシーバユニットとを備える耳かけ型補聴器に用いるロックピン取付ユニットであって、棒状部材からなるロックピンと、第1の分離部を介して前記ロックピンが取り付けられた板状のロックピン把持部と、第2の分離部を介して前記ロックピン把持部に取り付けられ、前記ロックピンの周囲を取り囲む形状を有する板状のロックピン保護部とを備え、前記ロックピン、前記ロックピン把持部、前記ロックピン保護部、前記第1及び第2の分離部は、共通の樹脂材料により形成され、前記第2の分離部により前記ロックピン保護部を前記ロックピン把持部から分離した状態で、前記耳かけ型補聴器のロックピン挿入孔に前記ロックピンを前記長手方向に沿って挿入した後、前記第1の分離部により前記ロックピンを前記ロックピン把持部から分離可能であることを特徴としている。
本発明のロックピン取付ユニットによれば、ロックピンの取り付け作業を行わないときは、ロックピンの周囲のロックピン保護部材によりロックピンを保護することができる。一方、耳かけ型補聴器へのロックピンの取り付け作業を行うときは、最初に第2の分離部でロックピン保護部材をロックピン把持部から分離した後、ロックピン把持部を持ったままロックピンをロックピン挿入孔に確実に挿入することができる。さらに、ロックピンをロックピン挿入孔に挿入した後は、第1の分離部でロックピンとロックピン把持部とを分離することができるので、この状態で補聴器本体とレシーバユニットを一体的に固定することができる。よって、ロックピン取付ユニットを用いることにより、ピンセットやその他の器具を用いることなく、簡単な手順で効率的にロックピンの取り付け作業を行うことができる。
本発明のロックピン取付ユニットのロックピンは、長手方向の所定位置に上述の凹部を設けるとともに、この凹部をロックピン挿入孔に設けた凸部と係合できるようにすることが望ましい。これにより、ロックピン把持部を持ったままロックピンをロックピン挿入孔に押し込むことにより、上述の凹部と凸部を容易に係合することができる。
また、本発明のロックピン取付ユニットは、ロックピン把持部の一端に、ロックピン挿入孔に挿入されているロックピンを押し出すための突出部を設けることができる。この突出部を用いることにより、耳かけ型補聴器の部品交換時において、ロックピン挿入時に挿入されている以前のロックピンを容易に取り出すことができる。
以上説明したように、本発明によれば、耳かけ型補聴器においてレシーバユニットを補聴器本体と一体的に固定するためのロックピンを取り付ける場合、ロックピン挿入孔にロックピンを容易に挿入できるため作業性が向上するとともに、ロックピンの取り付け作業に伴うケースの傷等を防止して見栄えの良い外観を保つことができる。また、ロックピンとともにロックピン把持部やロックピン保護部を備えたロックピン取付ユニットを用いることにより、作業者が迅速かつ効率的なロックピン取付作業を行うことを支援することができる。
本実施形態の耳かけ型補聴器の外観を示す図である。 図1の耳かけ型補聴器のうち、ケース取付部材を取り外した状態の補聴器本体の内部構造とレシーバユニットのコネクタ部を示す図である。 レシーバユニットと補聴器本体とを一体的に接続した状態において、コネクタ部及びコネクタ受容部の部分の構造をロックピンとともに示す斜視図である。 ロックピンの詳細な構造を示す図である 本実施形態の耳かけ型補聴器のロックピンの着脱作業に用いるロックピン取付ユニットの構造を示す図である。 図5のロックピン取付ユニットからロックピン保護部を切り離した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用した耳かけ型補聴器1の一実施例の外観を示す図である。図1に示すように、本実施形態の耳かけ型補聴器1は、補聴器本体2と、この補聴器本体2に接続して用いるレシーバユニット3とにより構成される。補聴器本体2は、内部に後述の各種構成部材を収納するケース10を備えるとともに、このケース10には、両側の1対のケース部材10a、10bと、これらのケース部材10a、10bを一体的に保持するケース取付部材10cが含まれる。補聴器本体2には、後述のロックピン30を挿入するためのロックピン挿入孔23が設けられている。このロックピン挿入孔23は、ケース取付部材10cを貫通する第1挿入孔23aと、後述の第2挿入孔23bとからなるが、詳しくは後述する。また、レシーバユニット3は、レシーバ(不図示)を内蔵して使用者の外耳道内に装着される耳せん部20と、この耳せん部20のレシーバと補聴器本体2の間を電気的に接続するための導通手段21と、後述のコネクタ部22(図2)とを備えている。
また、図2は、図1の耳かけ型補聴器1のうち、ケース取付部材10cを取り外した状態の補聴器本体2の内部構造とレシーバユニット3のコネクタ部22を示す図である。図2に示すように、補聴器本体2のケース10の内部には、主要な構成部材として、1対のマイクロホン11と、フレキシブル基板12と、このフレキシブル基板12に載置されたDSP(Digital Signal Processor)13と、電池ボックス14と、外部通信用コネクタ15と、その他の多様な機構部材がそれぞれ収納されている。さらに、ケース10の取付部材10c(図1)の内側にはケース部材10a、10bを合わせることにより形成されるコネクタ受容部16が設けられ、レシーバユニット3の導通手段21の先端に設けられたコネクタ部22がコネクタ受容部16の内側に連結可能な構造となっている。そして、後述のロックピン30を挿入するための第2挿入孔23bは、コネクタ部22をコネクタ受容部16に連結すると、ケース取付部材10cに設けられた第1挿入孔23a(図1)と連通するように、所定の位置に形成される。つまり、ロックピン挿入孔23は、中央の第2挿入孔23bの両側に第1挿入孔23a(図1)が連通する構造を有する。なお、ロックピン30及びロックピン挿入孔23の役割及び構造については後述する。
図2において、1対のマイクロホン11は、外部空間から伝わる音を電気信号に変換する。フレキシブル基板12には、マイクロホン11や後述のレシーバから出力された電気信号を処理するために必要な多数の回路部品が実装されている。このうち、特にDSP13は、これらの電気信号に基づいてディジタル信号処理を実行し、例えば、使用者の聴力特性や使用環境に応じて個別に設定された所定の補聴処理を実行する手段として機能する。電池ボックス14には、耳かけ型補聴器1の各部に対して電源を供給するボタン電池(不図示)が収納されている。外部通信用コネクタ15は、DSP13等の部材と外部の間で所定の信号を送受信するために設けられている。
一方、レシーバユニット3において、導通手段21は、その内部に補聴器本体2とレシーバとの間で電気信号を伝送するための電気配線が収納されるとともに、使用者の耳に合わせて装着可能な構造になっている。導通手段21の端部には、補聴器本体2との電気的接続のためのコネクタ部22が設けられ、上述したように、コネクタ部22をコネクタ受容部16に連結することにより、補聴器本体2とレシーバユニット3の間で電気信号をやり取りすることができる。
図3は、ケース取付部材10cとケース部材10aを外して、レシーバユニット3と補聴器本体2とを一体的に接続した状態において、コネクタ部22及びコネクタ受容部16の部分の構造をロックピン30とともに示す斜視図である。また、図4は、ロックピン30の詳細な構造を示す図である。ロックピン挿入孔23の第2挿入孔23bは、上述したように、内側のコネクタ部22が外側のコネクタ受容部16に連結された状態で形成される。図2及び図3からわかるように、第2挿入孔23bの上部は、コネクタ受容部16の一部である断面半円状の部分であり、ロックピン挿入孔23の下部は、コネクタ部22の一部である断面半円状の部分であり、それぞれを併せて円形断面になる。第2挿入孔23bの軸方向の中央下部には、後述するコネクタ部22の凸部23cが形成されている。本実施形態では、ロックピン挿入孔23にロックピン30を挿入することにより、レシーバユニット3を補聴器本体2と一体的に固定するものであるが、詳しくは後述する。
ロックピン30は、例えば、所定の硬度を有するポリカーボネート等の樹脂材料を用いて形成され、後述の手順に従って、長手方向(図3のA方向)に沿ってロックピン挿入孔23に挿入される。図4に示すように、ロックピン30は、円筒の基本形状を有する軸対称の棒状部材であり、その長手方向の中央部に凹部30aが形成されている。つまり、ロックピン30の円形断面の径は凹部30aの位置で小さくなっている。また、ロックピン30が軸対称であるため、ロックピン30を軸に対して回転させたときの角度に関わらずロックピン挿入孔23に挿入することができる。さらに、ロックピン30の両端部30b、30cは略半円状に形成され、円形断面の径が次第に細くなっている。なお、ロックピン30の樹脂材料は、ケース10の色にかかわらず目立ちにくいように透明にすることが好ましいが、耳かけ型補聴器1のケース10の色に適合するように着色することもできる。
一方、ロックピン挿入孔23は、ロックピン30の径より僅かに大きい円形断面であり、かつ、ロックピン30の両端部30b、30cが細くなっているため、ロックピン30が、ケース取付部材10cの第1挿入孔23aの入口で妨げられ難い。また、図2の断面構造において、第2挿入孔23bの上下で対向するコネクタ部22及びコネクタ受容部16の間には若干の隙間(クリアランス)が存在する。よって、ロックピン30をロックピン挿入孔23に押し込むことにより、隙間の分だけコネクタ部22が変位して円形断面が広がる構造であるため、ロックピン30を第2挿入孔23bに容易に挿入することができる。
さらに、ロックピン30には適度な硬度があるため、その凹部30aが第2挿入孔23bの凸部23cと合致する位置に達したとき、ロックピン30と第2挿入孔23bの断面方向の相対的変位により凹部30aと凸部23cを係合することができる。この状態においては、ロックピン30を介して、レシーバユニット3のコネクタ部22がコネクタ受容部16から抜けなくなり、固定されることになる。
次に、図5を参照して、本実施形態の耳かけ型補聴器1のロックピン30の着脱作業に用いるロックピン取付ユニット40について説明する。図5に示すように、ロックピン取付ユニット40は、板状のロックピン把持部41と、板状のロックピン保護部42と、上述のロックピン30と、ロックピン把持部41とロックピン保護部42との間の切り離し部43と、ロックピン把持部41とロックピン30との間の切り離し部44とを備えて構成される。これらの構成部材は、ロックピン30と同様、例えば、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて形成され、いずれの部材も平面視で同一の平面内に配置されている。
ロックピン把持部41は、ロックピン30を取り付けようとする作業者が手で持つための部材である。ロックピン保護部42は、ロックピン把持部41と対称的に配置された板状部材の一端に開口を形成したものであり、両側の切り離し部43を介してロックピン把持部41と連結している。この切り離し部43は、板厚が薄くなっているため、力を加えることで、ロックピン把持部41をロックピン保護部42から折り曲げなどにより容易に切り離すことができる。
また、ロックピン30は、一端が切り離し部44を介してロックピン把持部41と連結している。この切り離し部44も、ロックピン30より径が細くなっているため、折り曲げなどにより、ロックピン30をロックピン保護部42から容易に切り離すことができる。ロックピン30は、平面視で上述のロックピン保護部42の開口内に位置し、周囲をロックピン保護部42に囲まれている。これにより、ロックピン取付ユニット40の取扱い時に、誤ってロックピン30に物をぶつけるなどの事態を防止することができる。さらに、ロックピン把持部41には、ロックピン30と対向する端部において短い円筒状に突出した突出部41aが設けられている。この突出部41aはロックピン30をロックピン挿入孔23から取り出す作業に用いるが、詳しくは後述する。
次に、図5に示すロックピン取付ユニット40を用いてロックピン30を取り付ける際の作業の流れについて説明する。例えば、耳かけ型補聴器1の故障等により、いったん補聴器本体2からレシーバユニット3を取り外して交換する場合である。最初に、作業対象の耳かけ型補聴器1のロックピン挿入孔23に挿入されているロックピン30を抜き出す必要がある。具体的には、作業者がロックピン把持部41を持ち、突出部41aをロックピン30に押し当てることで、ロックピン30をロックピン挿入孔23から押し出して、ピンセットなどで取り外すことができる。その後、補聴器本体2からレシーバユニット3を取り外して修理や交換等の必要な作業を行った後、以下の流れに従って、ロックピン取付ユニット40に設けられたロックピン30を新たに取り付ける。
まず、ロックピン把持部41を固定した状態でロックピン保護部42を厚み方向に折り曲げるなどにより切り離し部43を切断し、ロックピン保護部42を切り離す。図6は、このときのロックピン取付ユニット40の状態を示している。すなわち、ロックピン保護部42が切り離されたため、平面視で板状のロックピン把持部41の一端にロックピン30が全体的に露出した状態となる。この状態で、ロックピン把持部41を持ったまま、ロックピン30を矢印A方向(図3及び図6)に沿ってロックピン挿入孔23の第1挿入孔23aに挿入し、続けて徐々に挿入することで、ロックピン30の凹部30aを第2挿入孔23bの凸部23cに係合させる。この作業の際に、ロックピン30の長手方向は軸対称の形状となっており、どの回転方向であっても作業ができる。
次に、ロックピン把持部41を厚み方向に折り曲げるなどにより切り離し部44を切断し、これによりロックピン30のみがロックピン挿入孔23に残った状態になる。このようにして、ロックピン30を介して、レシーバユニット3のコネクタ部22を補聴器本体2のコネクタ受容部16から抜けない状態となり、それぞれを一体的に固定することができる。なお、これらの作業の際に、ロックピン挿入孔23は貫通しているので、両側のどちらからでも作業することができる。
以上説明したように、本実施形態のロックピン30及びロックピン挿入孔23の構造を採用することにより、ロックピン30の取り付け作業における作業性を格段に高めることができる。すなわち、従来のコの字型のロックピンのように両側のピン先端部を正確に位置決めすることは不要であり、簡単かつ確実にロックピン30をロックピン挿入孔23に挿入することができる。また、ロックピン30は外部から目立たない上に、ロックピン30の取り付け作業の際に誤ってケース10を傷つける可能性が低くなり、耳かけ型補聴器1の外観を見栄えよく保つことができる。さらに、ロックピン30を取り付けるためのロックピン取付ユニット40を用いて作業を行うことにより、作業者による一連のロックピン取り付け作業を迅速かつ効率的に行うことができる。
本実施形態では、図5の構造のロックピン取付ユニット40として、耳かけ型補聴器1のロックピン取り付け作業に用いる場合を説明したが、同様のロックピン構造を具備する他の機器に対し、図5の構造のロックピン取付ユニット40を用いることも可能である。これにより、本実施形態と同様、ロックピン構造を具備する機器におけるロックピン取付作業の作業性を向上させる効果を得ることができる。
1…耳かけ型補聴器
2…補聴器本体
3…レシーバユニット
10…ケース
10a、10b…ケース部材
10c…ケース取付部材
11…マイクロホン
12…フレキシブル基板
13…DSP
14…電池ボックス
15…外部通信用コネクタ
16…コネクタ受容部
20…耳せん部
21…導通手段
22…コネクタ部
23…ロックピン挿入孔
23a…第1挿入孔
23b…第2挿入孔
23c…凸部
30…ロックピン
30a…凹部
30b、30c…両端部
40…ロックピン取付ユニット
41…ロックピン把持部
41a…突出部
42…ロックピン保護部
43、44…切り離し部

Claims (5)

  1. 補聴器本体と、レシーバを内蔵する耳せん部を設けて前記補聴器本体と着脱可能に接続されるレシーバユニットとを備える耳かけ型補聴器であって、
    前記レシーバユニットの一端に形成されたコネクタ部を前記補聴器本体のコネクタ受容部に連結した状態で形成されるロックピン挿入孔と、
    長手方向に沿って前記ロックピン挿入孔に挿入可能な棒状部材からなるロックピンと、
    を備え、
    前記ロックピンは、前記長手方向を軸方向とする円筒の基本形状を有する前記棒状部材に対し、前記長手方向の中央部に凹部を形成し、かつ、両端部で円形断面の径が細くなる状に形成した軸対称の構造を有し、
    前記ロックピン挿入孔には、前記凹部に対応する凸部が形成され、
    前記ロックピンを前記ロックピン挿入孔に挿入して前記凹部が前記凸部に係合した状態で、前記レシーバユニットが前記コネクタ部を介して前記補聴器本体と一体的に固定されることを特徴とする耳かけ型補聴器。
  2. 前記ロックピンは、所定の硬度を有する樹脂材料により形成され、前記ロックピンと前記ロックピン挿入孔の断面方向の相対的変位により前記凹部が前記凸部に係合することを特徴とする請求項に記載の耳かけ型補聴器。
  3. 補聴器本体と、レシーバを内蔵する耳せん部を設けて前記補聴器本体と着脱可能に接続されるレシーバユニットとを備える耳かけ型補聴器に用いるロックピン取付ユニットであって、
    棒状部材からなるロックピンと、
    第1の分離部を介して前記ロックピンが取り付けられた板状のロックピン把持部と、
    第2の分離部を介して前記ロックピン把持部に取り付けられ、前記ロックピンの周囲を取り囲む形状を有する板状のロックピン保護部と、
    を備え、
    前記ロックピン、前記ロックピン把持部、前記ロックピン保護部、前記第1及び第2の分離部は、共通の樹脂材料により形成され、
    前記第2の分離部により前記ロックピン保護部を前記ロックピン把持部から分離した状態で、前記耳かけ型補聴器のロックピン挿入孔に前記ロックピンを前記長手方向に沿って挿入した後、前記第1の分離部により前記ロックピンを前記ロックピン把持部から分離可能であることを特徴とするロックピン取付ユニット。
  4. 前記ロックピンには、前記長手方向の所定位置に凹部が形成されるとともに、前記ロックピン挿入孔には、前記凹部に対応する凸部が形成され、前記ロックピンを前記ロックピン挿入孔に挿入したとき前記凹部が前記凸部に係合することを特徴とする請求項3に記載のロックピン取付ユニット。
  5. 前記ロックピン把持部の一端に、前記ロックピン挿入孔に挿入されている前記ロックピンを押し出すための突出部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載のロックピン取付ユニット。
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