JP5393480B2 - フラザン誘導体、その調製、およびフラザン誘導体を含む高エネルギー組成物 - Google Patents

フラザン誘導体、その調製、およびフラザン誘導体を含む高エネルギー組成物 Download PDF

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Description

本発明の主題は、
・新規の複素環分子、すなわち、フラザンから誘導され、フラザンとアゾールとのカップリングによって生じる新規化合物と、
・前記新規の分子の調製と、
・新規の高エネルギー組成物と、である。
これらの新規化合物(これらの新規の分子)は、特に、高エネルギー性と低脆弱性を同時に持つ点で有利であり、また、特に好都合には、
・高いエネルギー性能特性、
・低感度性、および
・高い熱安定性、といった仕様に対応している点で、有利である。
フラザン類は、芳香環の高いエネルギー性によって高い生成エンタルピーを有する含窒素複素環の一族(family)を構成している。そのエネルギー潜在性と高い熱安定性により、フラザン類は有利であり、その分子は高エネルギー物質の分野で将来性がある。
最初の文献である米国特許第5071495号で、1991年に、過塩素酸アンモニウムを含むアルミニウム添加推進剤にジアミノフラザン(DAF)系のフラザン類を使用することが記載された。前述のフラザンは低い充填割合で使用されており、この推進剤は比較的悪い性能特性を示す。
次いで、露国特許第2248354号の文献に、熱的に安定しており(分解温度:267℃)、掘削井戸の内部の比較的高温で動作可能な爆薬に使用することができる、高分子量(モル質量=420g/mol)のフラザンの合成が記載された。この文献に記載された性能特性もまた、低いものであった(爆轟速度:8090km/s)。
シャセン(Chassaing)とフィンク(Finck)は、仏国特許出願公開第2750421号で、より高いエネルギーレベルを示すジニトロビフラザン(dinitrobifurazan)系の装填物を使用することを記載した。しかしながら、これらの化合物は、特に、化学的不安定性と、推進剤および爆薬に含まれるバインダーおよび添加剤との不適合性といった、欠点を示した。実際、シェレメーテフ(Sheremetev)他は、Heteroatom. Chemistry, 2000, 11, 48において、ジニトロアゾキシフラザンは、アルコールなどの求核剤の存在下では、アゾキシ架橋部で、または2つのニトロ基のうちの一方を持つ炭素のところで開裂し得ることを示した。このような反応は、周囲温度で急速に起こる。
一刊行物(International Annual Conference of ICT (1999), 30th, 57/1-57/11)では、4−ニトロ−3−(4,5−ジニトロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2,5−オキサジアゾールが言及されている。ここでは、この化合物の調製については記載されていない。この刊行物は単に、この化合物の仮定的な化学構造に関して性能を予測的に計算したものを提示しているに過ぎない。
別の刊行物(Russian Chemical Bulletin, International Edition, Vol. 52, No. 6, pp. 1413-1418(2003年6月))では、(ピロール−1−イル)フラザン類の合成について記載されている。これらのフラザン類のピロール複素環は置換されない。
2つの化学関連刊行物(Russian Chemical Bulletin, International Edition, Vol. 54, No. 8, pp. 1915-1922およびpp. 1923-1934(2005年8月))は、(1,2,3−トリアゾール−1−イル)−1,2,5−オキサジアゾール誘導体の合成を主題としている。これらの刊行物では、3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザンは化学製品として記載されている。
当業者は常に、性能特性、脆弱性、および熱安定性に関して有利な妥協点を示す新規な高エネルギー化合物を探求している。これまで、どの文献にも、推進および爆薬の分野で、フラザン類を高性能に利用することが報告されていない。それどころか、当業者は、衝撃および摩擦に対する感度が非常に高いという点で、しばしばフラザン類を非難してきた。
驚いたことに発明者は、上述の仕様または妥協点に関して特に効果的な、新規な分類(class)のフラザン類を特定した。
前記新規のフラザン類が、本発明の第1の主題を構成する。前記フラザン類は下記式(I)
Figure 0005393480
に対応するものであって、式中、
Figure 0005393480
でありかつHetはニトロアゾリルラジカルおよびテトラゾリルラジカルから選択されるアゾリルラジカルであり、また前記フラザン類は、3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザン(上記参照)以外である。
前記新規のフラザン類は、モノフラザン類(monofurazans)(R=−NO)またはビフラザン類(R=上で示した他の4つのラジカル)である。
Hetはアゾリルラジカル、つまり、少なくとも1つの窒素が水素原子と結合している五員の含窒素複素環から「誘導」されたものである。Hetは、ニトロアゾリルラジカル(少なくとも1つのニトロ基で置換されたアゾリルラジカル)およびテトラゾリルラジカル(非置換のテトラゾリルラジカル)から選択されるアゾリルラジカルである。
Hetは通常、1つの(五員)複素環、またはC−C結合によって結合した2つの(五員)複素環を含む。
有利には、Hetは、
・非置換の、テトラゾリルラジカルおよびビテトラゾリルラジカル((ビ)テトラゾリルラジカル)と、
・少なくとも1つのニトロ基で置換された、ピロリルラジカルおよびビピロリルラジカル((ビ)ピロリルラジカル)と、
・少なくとも1つのニトロ基で置換された、ピラゾリルラジカルおよびビピラゾリルラジカル((ビ)ピラゾリルラジカル)と、
・少なくとも1つのニトロ基で置換された、トリアゾリルラジカルおよびビトリアゾリルラジカル((ビ)トリアゾリルラジカル)(前述のラジカル、特にトリアゾリルラジカルは、1つのニトロ基だけで置換されると非常に有利である)と、
・少なくとも1つのニトロ基で置換された、テトラゾリルラジカルおよびビテトラゾリルラジカル((ビ)テトラゾリルラジカル)と、から選択される。
Hetは特に、ニトロトリアゾリル(特には、ニトロ−1,2,3−トリアゾリルおよびニトロ−1,2,4−トリアゾリル)ラジカル、ジニトロトリアゾリルラジカル、ジニトロピラゾリル(3,4−ジニトロピラゾリルおよび3,5−ジニトロピラゾリル)ラジカル、テトラゾリルラジカル、5−ニトロテトラゾリルラジカル、ポリ(ニトロピロリル)ラジカル(より詳細にはビ(ニトロピロリル)ラジカル)、ビテトラゾリルラジカル、ビ(ニトロトリアゾリル)ラジカル、および、ビ(ジニトロピラゾリル)ラジカルから選択することができる。
有利には、Hetは、以下の、
3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−1−イルラジカル、
4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イルラジカル、
4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イルラジカル、
3,4−ジニトロピラゾリルラジカル、
3,5−ジニトロピラゾリルラジカル、
1,2,3,4−テトラゾール−1−イルラジカル、から選択される。
本発明の第1の主題に関して、本発明は、以下に示す、式(I)の新規化合物を含む。
3−ニトロ−4−(3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フラザン、
3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フラザン、
4−ニトロ−4’−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ビスフラザニル(bisfurazanyl)エーテル、
4−ニトロ−4’−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−3,3’−アゾキシビスフラザン(azoxybisfurazan)、
3−ニトロ−4−(3,4−ジニトロピラゾリル)フラザン、
3−ニトロ−4−(3,5−ジニトロピラゾリル)フラザン。
本発明の第2の主題によると、本発明は、前述の、式(I)の新規化合物の調製に関する。
一般に、全く斬新にも、前記新規化合物は、
Rが式(I)に関して上で定義したものである、式(IIa)
Figure 0005393480
のニトロフラザンと、
Hetが式(I)に関して上で定義したものである、式(IIb)
Figure 0005393480
のアゾールとをカップリングすることにより得ることができる。
前記カップリングは、式(IIb)のアゾールによる、(ニトロ型の脱離基を持つ式(IIa)の)モノフラザンまたはビフラザンに対する求核置換によって生じる。
この反応は、極性有機溶媒、好ましくは無水極性有機溶媒中、有機または無機塩基の存在下で行われる。使用する溶媒は、特に、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ニトロメタン、スルホラン、および、これらの混合物から選択することができる。前記反応は、周囲温度と使用する溶媒の還流温度との間の温度で行うことができる。カップリングは、アセトニトリル中、周囲温度で行われることが好ましい。
このように、この求核置換は、
(a)ジニトロフラザン、
(b)ジニトロフラザニルエーテル(dinitrofurazanyl ether)、
(c)ジニトロアゾフラザン(dinitroazofurazan)、
(d)ジニトロアゾキシフラザン、および、
(e)ジニトロヒドラゾフラザン(dinitrohydrazofurazan)、から選択され、求電子剤として働く、式(IIa)のニトロフラザンに対して行われる。
これらの化合物(化合物(a)の場合はモノフラザン、化合物(b)から(e)の場合はビフラザン)は文献に記載されている。化合物(a)から(d)は、特に、以下の文献、
・A. B. Sheremetev et al., Mendeleev Commun. 1994, 138-140、または、
・A. B. Sheremetev et al., Mendeleev Commun. 1998, 238
に記載されている。一方、化合物(e)は、特に米国特許第6,388,087号に記載されている。
求核剤として働くことが可能な(式(IIb)の)アゾールは多数ある。このようなアゾールは、特に、上記で特定したアゾリルラジカルに対応するアゾールからなる。こういったアゾールは、それ自体が既知の化合物である。
上記のカップリング方法は、本発明の全ての化合物の調製に適している。この方法を、下記の実施例1、2、6、および7に例示する。
しかしながら、本発明の化合物のうちいくつかは、より有利な条件下で、別の方法によって得ることができる。そのような他の、より選択的な方法を、以下に詳述することとする。
有利には、式(IIIa)
Figure 0005393480
(式中、Rは上で定義したもの)のアミノフラザンから出発する他の方法によると、Hetが、
1,2,3,4−テトラゾール−1−イルラジカル、または、
5−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イルラジカル、または、
4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イルラジカル
である、式(I)の化合物のサブファミリを(より選択的に)調製することができる。
Hetが上で特定したようなテトラゾリルラジカルである、式(I)の化合物の調製には、式(IIIa)のアミノフラザンのアミノ官能基に、(たとえば、オルトギ酸メチルおよびアジ化ナトリウムとの連続した反応により、)オルトギ酸エステルを付加することが推奨される。
上述の化学反応であるルートAが、下記に提示する反応スキームに図示されている。
Hetが上で特定したようなトリアゾリルラジカルである、式(I)の化合物の調製には、
・濃い酸性媒体中で、式(IIIa)のアミノフラザンをNaNOでジアゾ化すること、次いで、
(i)4−(5−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フラザンを調製する場合(下記のルートB)は、
・得られたジアゾニウム塩をニトロアセトアルドキシム(nitroacetaldoxime)と縮合させること、
・無機または有機無水物の存在下、特には、無水酢酸の存在下で、得られた生成物を脱水すること(環化)が推奨され、
(ii)4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザンを調製する場合(下記のルートC)は、
・得られたジアゾニウム塩をアジ化ナトリウムと反応させて、式
Figure 0005393480
(式中、Rは上で定義したもの)のアジドフラザン(azidofurazan)を得ること、
・前記アジドフラザンとモルホリノニトロエテン(morpholinonitroethene)とを環化付加させること、が推奨される。
上記の2つの一連の(ルートBまたはルートCを含む)化学反応は、下記の反応スキームに図示されている。
この場合の複素環(Het=トリアゾリルラジカル)のニトロ置換基は、これらの反応の実施にほとんど影響を及ぼさない。
Figure 0005393480
これらの2つのルート(ルートBおよびルートC)には、同じ中間体(出発物質であるアミノフラザンのジアゾニウム塩)が含まれる。選択されたルート(BまたはC)に応じて、フラザン核との連結がなされる。すなわち、ルートBの場合は中央の窒素(2)を介して、ルートCの場合は4−ニトロ−1,2,3−トリアゾリル環の窒素(1)を介して、フラザン核との連結がなされる。
ニトロアセトアルドキシムを用いたリヒト(Licht)とリッター(Ritter)の条件(conditions)(J. Energ. Mat., 1994, 12, 223-35)の結果、4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール環の中央の窒素(2)を介したフラザン−複素環結合が形成されることになる。アジドフラザン中間体とモルホリノニトロエテンを反応させる(Batog et al., Chemistry of Heterocyclic Compounds, 2000, 36, 343)2番目のルートの結果、4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール環の窒素(1)を介したフラザン−複素環結合が形成されることになる。
上記ルートBの実施について、下記の実施例3に示す。
上記ルートCは、アジドフラザンが利用可能であれば、明らかに、アジドフラザンとモルホリノニトロエテンとを環化付加させることに限定される。実際、前記アジドフラザンは、(Rがニトロラジカル、ニトロアゾフラザニル(nitroazofurazanyl)ラジカル、またはニトロアゾオキシルフラザニル(nitroazooxylfurazanyl)ラジカルである場合、)既知の化合物で構成することができる。この縮合ステージは、下記の実施例5に記載されている。
Figure 0005393480
であり、Hetが1,2,3,4−テトラゾール−1−イルラジカル、4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ラジカル、または、4−(5−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ラジカルである、式(I)の化合物を調製するためのより効果的な方法も提供される。
前述の方法は、式(IVa)
Figure 0005393480
のヒドロキシフラザンから出発して、アゾールにより官能化されたヒドロキシフラザンを得るために、ルートA、ジアゾ化+ルートB、またはジアゾ化+ルートCという上記の反応を使用すること、次いで、前記官能化されたヒドロキシフラザンを塩基性媒体中でジニトロフラザニルエーテルと反応させることを含む。
後者の方法は、官能化されたヒドロキシフラザンを生成するためにルートBが行われた場合、以下のように図示することができる。
Figure 0005393480
このように、非対称エーテルに「直接的に」到達する。当該エーテル交換反応は、特に、A.B.シェレメーテフ(Scheremetev)によってRuss. Chem. Bull. Int. Ed. 2000, 51, 659に記載されている。本明細書では、ジニトロフラザニルエーテルと、所望のニトロアゾリルラジカルまたはテトラゾリルラジカルによって予め官能化されたヒドロキシフラザンとを反応させることである。
この方法を、下記の実施例4に示す。
さらに、本発明のいくつかの化合物からは、本発明の別の(R置換基の性質が異なる)化合物を得ることができる。
すなわち、本発明の第2の主題に関連して、以下の化合物を得ることができる。つまり、
(i)
Figure 0005393480
であり、かつ、Hetは(一般に)上で定義したものである、式(I)の化合物が、
Figure 0005393480
である式(I)の対応化合物(Hetが同じ化合物)を、穏和な条件下で還元することにより得ることができ、
(ii)
Figure 0005393480
であり、かつ、Hetは(一般に)上で定義したものである、式(I)の化合物が、
式(I’)
Figure 0005393480
のヒドロキシフラザンを得るために、R=−NOである式(I)の対応化合物を加水分解し、
その後、前記ヒドロキシフラザンを、塩基性媒体中でジニトロフラザニルエーテルと反応させることにより、得られる。当該反応スキームを以下に示す。
Figure 0005393480
これは、8ページのスキームを補完しうる。第2ステージが上述のステージと類似している。
一般には上記に示した式(I)の化合物(本発明の新規化合物+3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザン)、より具体的には上述した工程によって得られる化合物は、安定性および脆弱性の点で全く例外的な特徴を示す。推進剤および爆薬用途でのその性能特性は有利なものである。明らかに、これらは、オクトーゲン(HMX)またはCL20(ヘキサニトロヘキサアザイソウルトジタン)などの、現在使用されている従来型のニトロアミン系の高エネルギー性分子に対して、有利な競合品である。
本発明の第3の主題によると、本発明は、式(I)の化合物(上述の本発明の化合物、および、3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザン)から選択される、少なくとも1つの(有効な量の)化合物を含む、高エネルギー組成物に関する。
有効な量の決定は、前記高エネルギー組成物に望まれる的確な販路(outlet)を考慮すると、当業者に可能である。前記高エネルギー組成物は、特には、爆薬組成物または推進剤組成物であり得る。(従来の高エネルギー性分子については、)これら2種類の高エネルギー組成物は、当業者によく知られている。
第1の種類の本発明の高エネルギー組成物(爆薬組成物)は、(不活性または高エネルギーの)バインダーを含む、または、含まない。これらの組成物は、一般に、少なくとも20重量%(有利には、少なくとも50重量%)の、式(I)の本発明の化合物および3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザンから選択される少なくとも1つの化合物から構成され、より一般には、少なくとも20重量%(有利には少なくとも50重量%)の、式(I)の本発明の化合物および3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザンから選択される化合物から構成される。これらの爆薬組成物は、全体的に、95重量%以上、さらには100重量%までもの、式(I)の化合物(本発明の化合物+3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザン)から選択される少なくとも1つの化合物から構成されることが可能である。
ちなみに、ここで、本発明の化合物のうちいくつかは、RDX(ヘキソーゲン=シクロメチレントリニトラミン)の代替物として、MURATタイプ(MURAT:MUnition with Risk ATtenuation)の低感度爆薬組成物に加わる可能性が明らかにあることに気付かれよう。
第2の種類の本発明の高エネルギー組成物(推進剤組成物)は、中性または高エネルギーのバインダーを含む。これらの組成物は、一般に、多くとも80重量%の(有利には、50重量%と80重量%の間の)、式(I)の本発明の化合物および3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザンから選択される少なくとも1つの化合物を含み、さらに一般的には、多くとも80重量%(有利には50重量%と80重量%の間の)の、式(I)の本発明の化合物および3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザンから選択される化合物を含む。
以下、実施例によって本発明を説明する。
式(I)の6つの化合物を調製した(下記表1を参照)。
これらの化合物の性質および性能特性に注目した(下記の表2および表3を参照)。
5mlの無水アセトニトリルをアルゴン下の乾いた三つ口フラスコに入れて、32.6mg(1.358mmol)のNaHを加え、次いで154mg(1.35mmol)の3−ニトロ−1,2,4−トリアゾールを加え、この混合物を周囲温度で15分間攪拌して、ニトロトリアゾレート(nitrotriazolate)アニオンの生成を行った。ジニトロフラザニルエーテル(300mg、1.23mmol)を全量一度に加えた後、この媒体を周囲温度で20時間、攪拌した。その後、20mlの水を加えた。生成物をクロロホルムで抽出し、このクロロホルム抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して、蒸発濃縮した。この生成物をシリカゲルで精製した。このようにして、194mgの純粋生成物を単離した(収率63%)。
この生成物の構造式、および、その構造を確認する物理化学的な(H、13C、および14N NMR)分析の結果を、下記表1の第1欄に示す。
5mlの無水アセトニトリルをアルゴン下の乾いた三つ口フラスコに入れて、165.4mg(1.03mmol)のジニトロフラザンを加え、次いで117.1mg(1.008mmol)の3−ニトロ−1,2,4−トリアゾールを加えた。ピリジン(92mg)をアセトニトリルで希釈した溶液3mlを一滴ずつ、20℃で反応媒体に加えた。この媒体を、周囲温度で5時間攪拌した。その後、20mlの水を加えた。生成物をクロロホルムで抽出し、クロロホルム抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して、蒸発濃縮した。この生成物をシリカゲルで精製した。このようにして、56mgの純粋生成物を単離した(ジニトロフラザンに対して収率24%)。
得られた生成物は実施例1で得た生成物と同じであった(下記表1の第1欄を参照)。
0℃と5℃の間で、2.05gのアミノニトロフラザン(15mmol)を、濃硫酸(12ml)と濃リン酸(12ml)の溶液に加えた。亜硝酸ナトリウム(1.10g、15.8mmol)を少量ずつ加えた。1.64gのニトロアセトアルドキシムを全量一度に反応媒体に加えた。この反応媒体を1時間攪拌しておき、その後、40gの氷の上に注いだ。沈降による分離が数時間で可能で、その後中間生成物をろ過、水洗して、Pで乾燥した。事前に得た0.46gの乾燥生成物を15mlの蒸留水に入れた。5%の水酸化ナトリウムを加えることによってpHを7に保ちつつ、0.75mlの無水酢酸を20℃でゆっくりと注いだ。この付加工程の最後に、10%のHCl溶液を用いてこの媒体を酸性化した。生成物を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して、蒸発濃縮した。この生成物を、シリカゲルで精製した。このようにして、72mgの純粋生成物を単離した(収率2%)。
この生成物の構造式、および、その構造を確認する物理化学的な(H、13C、および14N NMR)分析の結果を、下記表1の第2欄に示す。
上記実施例3と同じ手順を採用して、アミノヒドロキシフラザン(aminohydroxyfurazan)から3−ヒドロキシ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フラザンを調製した。5mlの無水アセトニトリルをアルゴン下の乾いた三つ口フラスコに入れて、264.7mg(1.34mmol)の3−ヒドロキシ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フラザンを加え、次いで、39mg(1.62mmol)水素化ナトリウムを加えた。この媒体を、40℃まで加熱して、これにジニトロフラザニルエーテル(323mg)を素早く加えた。この媒体を還流で6時間攪拌した。その後、20mlのクロロホルムを加えた。沈殿した塩をろ過した。この媒体を真空下で濃縮して、生成物をシリカゲルで精製した。このようにして、170mgの純粋生成物を単離した(収率56%)。
この生成物の構造式、および、その構造を確認する物理化学的な(H、13C、および14N NMR)分析の結果を、下記表1の第3欄に示す。
0.5gのアジドニトロアゾキシフラザン(azidonitroazoxyfurazan)(1.87mmol)を、0.22gの硫酸の存在下で、10mlのジオキサンに注入した。その後、0.35gのモルホリノニトロエテンを加えた。この混合物を、80℃で2時間加熱して、蒸発乾固した。粗生成物をシリカゲルで精製した。このようにして、60mgの純粋生成物を単離した(収率9.5%)。
この生成物の構造式、および、その構造を確認する物理化学的な(H、13C、および14N NMR)分析の結果を、下記表1の第4欄に示す。
20mlの無水アセトニトリルをアルゴン下の乾いた三つ口フラスコに入れて、600mgのジニトロフラザン(3.75mmol)を加え、次いで592mg(3.75mmol)の3,4−ジニトロピラゾールを加えた。ピリジン(296mg、3.75mmol)をアセトニトリルで希釈した溶液10mlを一滴ずつ、20℃で反応媒体に加えた。この媒体を、周囲温度で5時間攪拌した。その後、20mlの水を加えた。生成物をクロロホルムで抽出し、クロロホルム抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して、蒸発濃縮した。この生成物をシリカゲルで精製した。このようにして、300mgの純粋生成物を単離した(収率30%)。
この生成物の構造式、および、その構造を確認する物理化学的な(H、13C、および14N NMR)分析の結果を、下記表1の第5欄に示す。
20mlの無水アセトニトリルをアルゴン下の乾いた三つ口フラスコに入れて、463mgのジニトロフラザニルエーテル(1.90mmol)を加え、次いで300mg(1.90mmol)の3,5−ジニトロピラゾールを加えた。ピリジン(150mg、1.90mmol)をアセトニトリルで希釈した溶液10mlを一滴ずつ、20℃で反応媒体に加えた。この媒体を、周囲温度で3日間攪拌した。その後、20mlの水を加えた。生成物をクロロホルムで抽出し、クロロホルム抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過して、蒸発濃縮した。この生成物を、シリカゲルで精製した。このようにして、45mgの純粋生成物を単離した(収率8.7%)。
この生成物の構造式、および、その構造を確認する物理化学的な(H、13C、および14N NMR)分析の結果を、下記表1の第6欄に示す。
前述の表1を以下に示す。
Figure 0005393480
また、実施例で得られた生成物の構造、すなわち、実施例1および2の、3−ニトロ−4−(3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フラザン、ならびに、実施例3の、3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フラザンの構造が、X線回折によって確認された。
得られた結果をそれぞれ、添付の図2および図1に示す。
上記の実施例1から7で調製した本発明の生成物(化合物)の性質および性能特性に注目した。
a)感度および熱安定性
衝撃感度試験、摩擦感度試験、および電気火花感度試験によって、機械的、静電気性の外部刺激に対する、本発明の生成物の感度を測定し、比較のためにHMXおよびHNIW(HMX=オクトーゲン、HNIW=CL20=ヘキサニトロヘキサアザイソウルトジタン)の感度を測定した。
実施した試験を以下に記載する。
衝撃感度:実施した試験は、規格NF T70−500に記載のものに相当し、これは、「Recommendations on the Transport of Dangerous Goods - Manual of Tests and Criteria, Fourth revised edition, ST/SG/AC.10/11/Rev.4, ISBN 92-1-239083-8ISSN 1014-7179」に基づくUNO試験3a)ii)と同様である。最低限の回数である30回の一連の試行によって、おもりの衝撃を受ける爆発物質に関して50%の肯定的な結果を生じさせるエネルギーを決定した(ブルーストン(Bruceton)結果処理法)。試験材料は、2つのローラーと1つのガイドリングから構成される鋼鉄の装置の中に閉じ込められた。おもりの質量および落下高さを変更することで、エネルギーを1Jから50Jの範囲で変更することができる。試験した生成物のうちいくつかについては利用可能な材料が少量であったため、これらの生成物に関しては、規格NF T70−500の勧告と比較すると少ない回数の再現性試験しか行われなかった。
摩擦感度:実施した試験は、規格NF T70−503に記載のものに相当し、これは、UNO試験3b)ii)と同様である。ブルーストン(Bruceton)法を用いて、最低限の回数である30回の一連の試行により、摩擦を受ける爆発物質に関して50%の肯定的な結果を生じさせる力を決定した。試験材料は所定の粗さの磁製プレート上に載置され、振幅10mm、速度7cm/s、荷重なしで、材料上に載せられた磁製棒に対して往復動のみで動かされる。材料上に支持される磁製棒に加えられる力は、7.8Nから353Nの範囲で変更することができる。試験した生成物のうちいくつかについては利用可能な材料が少量であったため、これらの生成物に関しては、規格NF T70−503の勧告よりも少ない回数の再現性試験しか行われなかった。
電気火花による発火の感度:実施した試験は、出願人の会社で開発された試験であり、NFまたはUNOには同等の試験がない。直径10mm、高さ1.5mmの皿に載置された試験材料を、2つの電極の間に配置し、5mJから726mJの可変エネルギーの電気火花にさらした。火工的な(pyrotechnic)事象が起きたかどうかを観察し、その材料が発火しなくなるエネルギー閾値を決定した。この値を、連続した20回の試行により確認した。試験した生成物のいくつかについては利用可能な材料が少量であったため、これらの生成物に関しては、少ない回数の再現性試験しか行われなかった。
熱安定性については以下のように判断した。
熱安定性:熱安定性は、示差熱分析(DTAまたはDSC)法によって分析した。示差熱分析(DTA)は、温度上昇に伴って生成物に起こる転移や反応における熱の交換を解析することによって、一定の温度範囲で、生成物の特徴を調べるものである。試料を加熱するために使用する熱流を変更することにより、転移温度が検出される。この方法によって、融点(m.p.)、沸点(b.p.)、および、分解点(dec.)を識別することができる。
得られた結果を以下の表2に示す。
Figure 0005393480
上記表2に示した値を考察することで、以下の見解に至った。
本発明の化合物は様々な試験で比較的低い感度を示している。エーテル(実施例4の化合物)の感度は、モノフラザン(実施例1、2、3、6および7の化合物)の感度と同じレベルであることが分かる。アゾキシ誘導体(実施例5の化合物)の感度は、他のフラザンの感度よりも高いようである。また、本発明の複数の化合物のうちいくつかは(前述の実施例5のアゾキシ誘導体は除く)、当業者によく知られている従来技術の「低感度」分子、すなわち、NTO(5−ニトロ−1,2,4−トリアゾロン)およびTATB(1,3,5−トリアミノ−2,4,6−トリニトロベンゼン)と同様に、摩擦に対して低感度であることも分かる。
本発明の化合物は非常に高い熱安定性を示す。これらの新規のフラザン類は、200℃付近で分解することが観察された。いくつかのケースで、高エネルギー生成物は、温度上昇後、分解を全く開始せずに溶融し、その後気化した。これが、本発明の化合物の格別の熱安定性の証拠である。
b)性能特性
本発明の生成物のエネルギーレベルを、それらの密度および生成エンタルピーを算出することにより判断した。
単純推進剤(過塩素酸アンモニウム0%、かつ、アルミニウム0%)として利用した場合について、ニトロ化した油脂類で可塑化したバインダーの存在下で、爆発性そして推進性に関して性能特性を算出した。前述のバインダーの構成ポリマーは、高エネルギー系のもの(ポリ(グリシジルアザイド):PGA)、または、不活性のポリエーテル系のもの(HTPE=ヒドロキシテレケリックポリエーテル)である。推進剤性能特性の予測に使用した、装填物/バインダーの比は、85/15である。爆薬および推進剤について、比較基準はオクトーゲン(HMX)およびε−ヘキサニトロヘキサアザイソウルトジタン(ε−CL−20=ε−HNIW)である。
結果を以下の表3に示す。
Figure 0005393480
上記の結果は、本発明の化合物の有利性を明示している。

Claims (9)

  1. 式(I)
    Figure 0005393480
    の化合物であって、式中、
    Figure 0005393480
    でありかつHetはニトロアゾリルラジカルから選択されるアゾリルラジカルであり、
    Hetが、ニトロトリアゾリルラジカル、ジニトロピラゾリルラジカルから選択される、3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フラザン以外の化合物。
  2. Hetが、
    3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−1−イルラジカル、
    4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イルラジカル、
    4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イルラジカル、
    3,4−ジニトロピラゾリルラジカル、
    3,5−ジニトロピラゾリルラジカル、
    から選択される、請求項に記載の式(I)の化合物。
  3. 3−ニトロ−4−(3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フラザン、
    3−ニトロ−4−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フラザン、
    4−ニトロ−4’−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ビスフラザニルエーテル、
    4−ニトロ−4’−(4−ニトロ−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−3,3’−アゾキシビスフラザン、
    3−ニトロ−4−(3,4−ジニトロピラゾリル)フラザン、
    3−ニトロ−4−(3,5−ジニトロピラゾリル)フラザン、
    から選択される、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物。
  4. Rが請求項1で定義したものである、式(IIa)
    Figure 0005393480
    のニトロフラザンと、
    Hetが請求項1又は2で定義したものである、式(IIb)
    Figure 0005393480
    のアゾールとを、
    極性有機媒体中、塩基の存在下で、求核置換によってカップリングすることを含むこと
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物の、調製方法。
  5. Figure 0005393480
    であり、かつ、Hetが請求項1又は2で定義されたものである、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物の調製方法であって、前記方法が、
    Figure 0005393480
    である式(I)の対応化合物を、穏和な条件下で還元することを含むことを特徴とする、方法。
  6. Figure 0005393480
    であり、かつ、Hetが請求項1又は2で定義されたものである、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物の調製方法であって、前記方法が、
    式(I’)
    Figure 0005393480
    のヒドロキシフラザンを得るためにR=−NOである式(I)の対応化合物を加水分解することと、
    次いで、前記ヒドロキシフラザンを、塩基性媒体中で、ジニトロフラザニルエーテルと反応させることとを含むことを特徴とする、方法。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)の化合物から選択される、少なくとも1つの、有効な量の化合物を含むことを特徴とする、高エネルギー組成物。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)の化合物から選択される、少なくとも1つの、少なくとも20重量%の化合物から構成されることを特徴とする、請求項に記載の高エネルギー組成物。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の式(I)の化合物から選択される、少なくとも1つの、多くとも80重量%の化合物を、バインダー内に含むことを特徴とする、請求項に記載の高エネルギー組成物。
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