JP5391175B2 - 遠隔会議方法、遠隔会議システム及び遠隔会議プログラム - Google Patents

遠隔会議方法、遠隔会議システム及び遠隔会議プログラム Download PDF

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本発明は、通信ネットワークを介して遠隔会議する技術に関する。
現在、二酸化炭素排出量を抑制する環境保護の観点や、企業活動上の出張費等を抑える目的から、遠隔地の人々が通信ネットワーク等を介して情報を共有し、意見を交換等する遠隔会議システムの需要が伸びており、企業を含めた一般社会に広く浸透している。
その遠隔会議システムには、例えば、電話回線等を介した音声会議システムや、ブラウザ上で動作するWebによる通信ネットワークを介した映像会議システム等がある。このような遠隔会議システムは、導入コストや使用コストが低いために容易に利用され得るが、高精細な映像や遅延の少ない音声を送受できないため、会議中の発話者が誰であるかを把握し難いという問題がある。
発話者の音声を聞き取り易くするために、発話者のマイクのみをオンに制御する機能を備えた遠隔会議システムが多く存在するが、その場合には以下の問題が生じる。
第1の問題は、発話者以外の会議参加者の情報を僅かしか得られないため(音声会議の場合には、得られる情報は全くないため)、会議参加者が発話者の話を聞いているか否かを把握できない点にある。このため、発話者は、自分の話がどの程度受け入れられているのか、そもそも自分の声が届いているのかが分からない。
第2の問題は、誰がいつ発話し始めるか把握できない点にある。このため、2人以上の会議参加者が同時に発話し始める場合も多く、発話の衝突が頻繁に発生し、会議の進行が滞ってしまう。
すなわち、従来の遠隔会議システムは、その利用において手軽かつ便利である反面、発話者及び被発話者が誰であるかを把握し難く、会議参会者の様子を認知し難いという問題があった。
一方、特許文献1には、遠隔会議での発言権を制御するためにトークンという概念を導入し、発言を希望する会議参加者がトークンを獲得することにより、明示的に発言権を獲得する技術が開示されている。
しかしながら、発話するにはトークンを取得するという普段の対面コミュニケーションで行われない特別な操作をする必要があるため、自然な話者交替をすることができず、この特別な話者交替のプロトコルを習得しなければならない。また、主に発言権を制御する技術であるため、上述した被発話者が誰であるかや、会議参会者の様子を認知することはできない。
特開2004−248145号公報
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、誰が話を聞いているかや誰がいつ話し始めるかを容易に把握することを課題とする。
請求項に記載の遠隔会議方法は、コンピュータにより行う遠隔会議方法において、会議参加者毎の固有の背景雑音データを記憶手段に記憶させる記憶ステップと、被発話者の動作を検知する検知ステップと、検知された被発話者の背景雑音データを前記記憶手段から読み出して、発話者の発する発話音声データに合成して再生する合成・再生ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被発話者の動作を検知し、検知された被発話者の背景雑音データを再生するため、誰が話を聞いているのかを容易に把握できる。
請求項に記載の遠隔会議方法は、請求項に記載の遠隔会議方法において、前記検知ステップは、前記被発話者の頷く動作、手部の動作、頭部の動作を検知することを特徴とする。
本発明によれば、被発話者の頷く動作を検知するため、誰が話を聞いているかや、その話に納得しているかを把握できる。又は、被発話者の手部の動作、頭部の動作を検知するため、誰がいつ話し始めるかを容易に把握できる。
請求項に記載の遠隔会議方法は、請求項又はに記載の遠隔会議方法において、前記検知ステップは、カメラにより撮影された被発話者の画像を時系列で取り込み、手部又は頭部に対応する画像特徴点が所定の閾値を超えて移動する場合に、被発話者が動作したことを検知することを特徴とする。
請求項に記載の遠隔会議システムは、会議参加者毎の固有の背景雑音データを記憶する記憶手段と、被発話者の動作を検知する検知手段と、検知された被発話者の背景雑音データを前記記憶手段から読み出して、発話者の発する発話音声データに合成して再生する合成・再生手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被発話者の動作を検知し、検知された被発話者の背景雑音データを再生するため、誰が話を聞いているのかを容易に把握できる。
請求項に記載の遠隔会議システムは、請求項に記載の遠隔会議システムにおいて、前記検知手段は、前記被発話者の頷く動作、手部の動作、頭部の動作を検知することを特徴とする。
本発明によれば、被発話者の頷く動作を検知するため、誰が話を聞いているかや、その話に納得しているかを把握できる。又は、被発話者の手部の動作、頭部の動作を検知するため、誰がいつ話し始めるかを容易に把握できる。
請求項に記載の遠隔会議システムは、請求項又はに記載の遠隔会議システムにおいて、前記検知手段は、カメラにより撮影された被発話者の画像を時系列で取り込み、手部又は頭部に対応する画像特徴点が所定の閾値を超えて移動する場合に、被発話者が動作したことを検知することを特徴とする。
請求項に記載の遠隔会議プログラムは、請求項1乃至のいずれかに記載の遠隔会議方法における各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、誰が話を聞いているかや誰がいつ話し始めるかを容易に把握することができる。
遠隔会議システムの全体構成を示す図である。 遠隔会議システムの動作を示す図である。 動作及び音声の検出動作フローを示す図である。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。但し、本発明は多くの異なる様態で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。
最初に、本実施の形態に係る遠隔会議システムの構成について説明する。図1は、遠隔会議システムの全体構成を示す図である。この遠隔会議システム1は、背景雑音データ生成装置100と、通信ネットワーク500を介して背景雑音データ生成装置100や他の遠隔会議端末300に通信可能に接続された複数の遠隔会議端末300とで構成されている。以下、それら装置・端末の有する機能について説明する。
背景雑音データ生成装置100は、背景雑音データ生成部11と、データ送受信部12とで構成されている。
背景雑音データ生成部11は、会議参加者の有する特徴周波数を用いて会議参加者を個別に識別可能な固有の背景雑音データを生成する機能を有している。この特徴周波数としては、例えば、会議参加者により発せられる音声の周波数が一例に挙げられる。なお、雑音データではなく背景雑音データとする理由は、生成された雑音データが他の音声データの背景として再生されるためである。
データ送受信部12は、各会議参加者のID(会議参加者の識別情報)がそれぞれ対応付けられた全ての会議参加者の背景雑音データを全ての遠隔会議端末300に送信する機能を有している。なお、このIDは、背景雑音データ生成装置100又は遠隔会議の主催者により、遠隔会議システム1への会議参加者のログイン順や任意の順番等で予め割り振られており、遠隔会議端末300のIDと同一視可能である。
遠隔会議端末300は、会議参加者によって利用されるものであり、データ送受信部31と、背景雑音データ記憶メモリ32と、映像取込部33と、動作検出部34と、音声取込部35と、音声検出部36と、背景雑音データ合成部37と、合成音データ出力部38とで構成されている。
また、遠隔会議端末300には、ビデオカメラ301、マイク302、モニタ303、スピーカ304が外部接続されている。外部接続に代えて、遠隔会議端末300の内部に具備させることも可能である。
データ送受信部31は、通信ネットワーク500を介して背景雑音データ生成装置100から送信された全ての会議参加者の背景雑音データを受信して、各会議参加者のIDにそれぞれ対応付けて背景雑音データ記憶メモリ32に記憶させる機能を有している。
また、データ送受信部31は、ビデオカメラ301により撮影された会議参加者の映像や、マイク302により集音された会議参加者の発話音声を他の全ての遠隔会議端末300に送信する機能や、他の遠隔会議端末300から送信された会議参加者の映像や発話音声を受信して、モニタ303やスピーカ304から出力させる機能を有している。
また、データ送受信部31は、動作検出部34や音声検出部36から所定の検出信号を受信した場合に、自機の遠隔会議端末300を使用している会議参加者のIDを他の全ての遠隔会議端末300に送信する機能や、他の遠隔会議端末300から送信された会議参加者のIDを受信する機能を有している。ここで送信・受信される会議参加者のIDは、上述したように予め割り振られた会議参加者のIDであり、遠隔会議端末300のメモリ(不図示)に予め記憶されている。
映像取込部33は、ビデオカメラ301で撮影された会議参加者の映像を取り込み、その映像を構成する各画像を時系列順で動作検出部34に出力する機能を有している。
動作検出部34は、撮影された会議参加者の画像を画像処理して画像領域内の画像特徴点を抽出し、時間的に前後する複数の画像における画像特徴点が所定の移動距離閾値を超えて移動する場合に、その会議参加者が動作したことを検知し、動作を検知した場合に、検出信号をデータ送受信部31に送信する機能を有している。
音声取込部35は、マイク302で集音された会議参加者の発話音声を取り込み、音声検出部36に出力する機能を有している。
音声検出部36は、発話された会議参加者の発話音声から音声強度を算出し、所定の音声強度閾値を超える場合に、その会議参加者が発話したことを検知し、発話を検知した場合に、検出信号をデータ送受信部31に送信する機能を有している。
なお、このような移動距離閾値や音声強度閾値は、遠隔会議システム1の設備導入者や設定者等によって予め設定された所期値であり、遠隔会議端末300のメモリ(不図示)に事前に記憶されている。
背景雑音データ合成部37は、他の遠隔会議端末300から会議参加者のIDを受信した場合に、そのIDに対応する背景雑音データを背景雑音データ記憶メモリ32から取得し、発話者の発する発話音声データや、発話者・被発話者の動作・発話音声に基づいて再生される背景雑音データに合成して、合成音データ出力部に出力する機能を有している。
合成音データ出力部38は、合成された合成音データをスピーカ304に出力する機能を有している。
次に、遠隔会議システム1の動作について説明する。図2は、遠隔会議システムの動作を示す図である。
図2では、複数の会議参加者のうち、現在発話中の発話者Aが使用する遠隔会議端末を300a、第1被発話者Bが使用する遠隔会議端末を300b、第2被発話者Cが使用する遠隔会議端末を300cとする。
また、発話者A、第1被発話者B、第2被発話者Cにはそれぞれa、b、cのIDが予め割り振られており、各遠隔会議端末300a〜300cのメモリ(不図示)にそれぞれ記憶されている。
また、それら各IDに対応付けられた発話者A、第1被発話者B、第2被発話者Cの各背景雑音データが、全ての遠隔会議端末300a〜300cの背景雑音データ記憶メモリにそれぞれ記憶されている。
また、発話者Aの発話音声が遠隔会議端末300aのマイク302aから入力され、通信ネットワーク500を介して、第1被発話者Bの使用する遠隔会議端末300bのスピーカ304bと第2被発話者Cの使用する遠隔会議端末300cのスピーカ304cとからそれぞれ出力されているものとする。
なお、発話者・被発話者という立場の違いによって動作する遠隔会議端末300の機能部が異なるため、図2で示す各遠隔会議端末300a〜300cには、図1で示した遠隔会議端末の機能部の一部が省略(すなわち、一部のみフォーカスして記載)されている。
まず、遠隔会議端末300aにおいて、音声取込部35aにより、マイク302aで集音された発話者Aの発話音声が遠隔会議端末300aの内部に取り込まれ、音声検出部36aにより、その発話者Aの発話音声の音声強度が算出されて、予め設定された音声強度閾値を超えるか否かが判定される(S101)。
次いで、S101の判定の結果が「超える」場合、音声検出部36aにより、発話者Aの発話が検知され、検出信号がデータ送受信部31に送信され、データ送受信部31により、通信ネットワーク500又は背景雑音データ生成装置100を介して、発話者Aを識別する「a」のIDが遠隔会議端末300b、300cに送信される(S102)。
次いで、遠隔会議端末300bにおいて、データ送受信部31bにより、遠隔会議端末300aから送信された「a」のIDが受信され、背景雑音データ合成部37bにより、その「a」のIDに対応する背景雑音データが背景雑音データ記憶メモリ32bから読み出され、発話者Aによって既に発せられている発話音声データに合成される(S103)。
次いで、合成音データ出力部38bにより、合成された合成音データがスピーカ304bに出力される(S104)。
同様に、遠隔会議端末300cにおいて、データ送受信部31cにより、遠隔会議端末300aから送信された「a」のIDが受信され、背景雑音データ合成部37cにより、その「a」のIDに対応する背景雑音データが背景雑音データ記憶メモリ32cから読み出され、発話者Aによって既に発せられている発話音声データに合成される(S103’)。
次いで、合成音データ出力部38cにより、合成された合成音データがスピーカ304cに出力される(S104’)。
以上のS101〜S104(S103’、S104’を含む)により、遠隔会議端末300b、300cのスピーカ304b、304cから、発話者Aの発話音声データに基づく発話者Aの発話音声が出力され、その発話音声に重畳して、発話者Aの背景雑音データに基づく発話者Aの背景雑音が再生されることになる。
したがって、発話者Aを識別する背景雑音が発話者Aの発話音声に重畳して再生されるため、映像信号や音声信号の伝送に遅延が発生する場合であっても、誰が発話しているのかを容易に把握できる。
引き続き、発話者Aの発話内容に対して、第1被発話者Bが、頷きや手を動作、頭を動作させたケース1の場合と、声を出して頷いているケース2の場合とにおける遠隔会議システム1の動作について以下説明を続ける。
最初に、ケース1の場合について説明する。
遠隔会議端末300bにおいて、映像取込部33bにより、ビデオカメラ301bで撮影された第1被発話者Bの画像が動作検出部34bに随時出力され、動作検出部34bにより、その画像領域内の画像特徴点が抽出され、時間的に前後する複数の画像において画像特徴点が予め設定された移動距離閾値を超えて移動するか否かが判定される(S105)。
次いで、S101の判定の結果、頷きや手の動作、頭の動作によって、手部又は頭部に対応する画像特徴点が移動距離閾値を超えて移動する場合に、動作検出部34bにより、第1被発話者Bの動作が検知され、データ送受信部31bにより、通信ネットワーク500又は背景雑音データ生成装置100を介して、第1被発話者Bを識別する「b」のIDが遠隔会議端末300a、300cに送信される(S106)。
次いで、遠隔会議端末300cにおいて、データ送受信部31cにより、遠隔会議端末300bから送信された「b」のIDが受信され、背景雑音データ合成部37cにより、その「b」のIDに対応する背景雑音データが背景雑音データ記憶メモリ32cから読み出され、発話者Aによって既に発せられている発話音声データに合成される(S107)。
次いで、合成音データ出力部38cにより、合成された合成音データがスピーカ304cに出力される(S108)。ここで出力される合成音データは、発話者Aの発話音声データと発話者Aの背景雑音データと第1被発話者Bの背景雑音データとが合成されたものでもよく、発話者Aの発話音声データと第1被発話者Bの背景雑音データとが合成されたものでもよい。
以上のS101〜S108により、遠隔会議端末300cのスピーカ304cから、発話者Aの発話音声データに基づいて発話音声が出力され、その発話音声に重畳して、背景雑音データに基づく第1被発話者Bの背景雑音が再生されることになる。
したがって、頷く動作をしている第1被発話者Bの背景雑音データが再生されるため、誰が話を聞いているかや、その話に納得しているかを把握できる。また、頷きや手を動作、頭を動作させた第1被発話者Bの背景雑音データが再生されるため、誰がいつ話し始めるかを容易に把握できる。
次に、ケース2の場合について説明する。
遠隔会議端末300bにおいて、音声取込部35bにより、マイク302bで集音された第1被発話者Bの発話音声が音声検出部36bに随時出力され、音声検出部36bにより、その第1被発話者Bの発話音声の音声強度が算出されて、予め設定された音声強度閾値を超えるか否かが判定される(S105’)。
次いで、S105’の判定の結果、声を出して頷いている動作によって、その発話音声の音声強度が音声強度閾値を超える場合に、音声検出部36bにより、第1被発話者Bの発話が検知され、データ送受信部31bにより、通信ネットワーク500又は背景雑音データ生成装置100を介して、第1被発話者Bを識別する「b」のIDが遠隔会議端末300a、300cに送信される(S106’)。
次いで、遠隔会議端末300cにおいて、データ送受信部31cにより、遠隔会議端末300bから送信された「b」のIDが受信され、背景雑音データ合成部37cにより、その「b」のIDに対応する背景雑音データが背景雑音データ記憶メモリ32cから読み出され、発話者Aによって既に発せられている発話音声データに合成される(S107’)。
次いで、合成音データ出力部38cにより、合成された合成音データがスピーカ304cに出力される(S108’)。ここで出力される合成音データも、発話者Aの発話音声データと発話者Aの背景雑音データと第1被発話者Bの背景雑音データとが合成されたものでもよく、発話者Aの発話音声データと第1被発話者Bの背景雑音データとが合成されたものでもよい。
以上のS101〜S104、S105’〜S108’により、遠隔会議端末300cのスピーカ304cから、発話者Aの発話音声データに基づいて発話音声が出力され、その発話音声に重畳して、背景雑音データに基づく第1被発話者Bの背景雑音が再生されることになる。
したがって、声を出しながら頷いている第1被発話者Bの背景雑音データが再生されるため、被発話者が誰であるかを容易に把握でき、会議参加者のうち誰が発話者の話を聞いているか、その話に納得しているか、誰がいつ話し始めるかを容易に把握できる。
なお、S107〜S108とS107’〜S108’との各動作は、遠隔操作端末300aでも同様に実行される。
ここで、図1及び図3を参照しながら、動作及び音声の検出動作について説明しておく。図3は、動作及び音声の検出動作フローを示す図である。
まず、動作検出部34により、被発話者の頷きや手の動き、頭の動きが検出されたか否かが判定される(S301)。
次いで、S301の判定の結果、動作が検出されない場合には、音声検出部36により、発話者又は被発話者の発話音声が検出されたか否かが判定される(S302)。
次いで、S302の判定の結果、発話音声が検出されない場合には、そのまま処理を終了する。一方、S301の判定の結果、動作が検出された場合、又はS302の判定の結果、発話音声が検出された場合には、IDが送信される(S303)。
なお、動作検出部34では、上述したように、頷きや手の動き、頭の動きを画像処理によって検出するが、これは従来技術で実現可能である。例えば、特に、頷く動作については顔向き検出を行い、顔向きが上下に動いたときに頷き動作ありと判定する。手の動作については、例えば、顔に隣接していない肌色領域上の特徴点が単位時間当たりに予め定めた閾値を超えて移動した場合に、手の動きありと判定する。頭の動作については、例えば、顔検出を行い、顔の画像領域の中心点が、単位時間当たりに予め定めた閾値を超えて移動した場合に、頭の動きありと判定する。
また、本遠隔会議システムに携帯電話端末を利用する場合には、携帯電話端末に加速度センサを組み込み、頷き動作や頭の動作を検知して、背景雑音を再生するようにしてもよい。
以上より、会議参加者毎に固有の背景雑音データを生成し、その会議参加者が発話する際には、生成した背景雑音データを発話音声データと合成して再生するため、誰が発話しているのかを確実に把握できる。また、頷きや手の動き、頭の動きを検出し、その都度、上記生成した背景雑音データを再生するため、画質の悪いWeb会議や姿の見えない又は見え難い音声会議においても、頷きや手の動き、頭の動きを伝えることができ、誰が話に頷いているのかが把握できる。さらに、発話しようとして頭を動かすといった予備動作から、誰がいつ発話しそうかという気配を感じることができる。
これにより、画質の悪い遠隔会議や音声会議を行う際に,他の会議参加者の姿がよく見えない又は全く見えない状況においても誰が発話しているのかが分かるので、会話の流れをつかみやすく、発話している最中に誰が聞いているのかが分かりやすく、誰が次に発話しそうかが分かりやすくなり、話者交替を円滑に行うことが可能となり、円滑なる会議進行が実現できる。
また、発言権獲得の際に社会的立場を意識するといった精神的敷居をなくし、また発言権獲得のために普段の対面した会議では行わないような特別な操作を必要としない方法で、各参加者に平等な発言機会を与え、円滑な話者交替を実現できる。
さらに、背景雑音データをそのまま送受信するのではなく、IDを送受信し、再生する遠隔会議端末300でIDに応じた背景雑音を再生するため、通信ネットワークによる遅延や音質の劣化を防ぐことができる。この結果、遅延のあるシステムにおいても、他の会議参加者の様子を素早く認知することができるようになる。
最後に、本実施の形態で説明した遠隔会議システム1は、コンピュータで構成される。すなわち、背景雑音データ記憶メモリ32は、メモリやハードディスク等の記憶手段で実現される。また、背景雑音データ生成部11と、データ送受信部12と、データ送受信部31と、映像取込部33と、動作検出部34と、音声取込部35と、音声検出部36と、背景雑音データ合成部37と、合成音データ出力部38とは、CPU等の演算手段で実現され、プログラムで実行される。
また、本実施の形態で説明した遠隔会議システム1をプログラムとして光記憶装置や磁気記憶装置等の記録媒体に読出可能に記録し、この記録媒体をコンピュータに組み込んだり、若しくは記録媒体に記録されたプログラムを、任意の通信回線を介してコンピュータにダウンロードしたり、又は記録媒体からインストールし、該プログラムでコンピュータを動作させることにより、上述した各処理動作を遠隔会議システム1として機能させることができるのは勿論である。
1…遠隔会議システム
100…背景雑音データ生成装置
11…背景雑音データ生成部(生成手段)
12…データ送受信部
300…遠隔会議端末
31…データ送受信部
32…背景雑音データ記憶メモリ
33…映像取込部(検知手段)
34…動作検出部(検知手段)
35…音声取込部
36…音声検出部
37…背景雑音データ合成部(合成・再生手段)
38…合成音データ出力部(合成・再生手段)
301…ビデオカメラ(検知手段)
302…マイク
303…モニタ
304…スピーカ(合成・再生手段)
500…通信ネットワーク
S…ステップ

Claims (7)

  1. コンピュータにより行う遠隔会議方法において、
    会議参加者毎固有の背景雑音データを記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
    被発話者の動作を検知する検知ステップと、
    検知された被発話者の背景雑音データを前記記憶手段から読み出して、発話者の発する発話音声データに合成して再生する合成・再生ステップと、
    を有することを特徴とする遠隔会議方法。
  2. 前記検知ステップは、
    前記被発話者の頷く動作、手部の動作、頭部の動作を検知することを特徴とする請求項に記載の遠隔会議方法。
  3. 前記検知ステップは、
    カメラにより撮影された被発話者の画像を時系列で取り込み、手部又は頭部に対応する画像特徴点が所定の閾値を超えて移動する場合に、被発話者が動作したことを検知することを特徴とする請求項又はに記載の遠隔会議方法。
  4. 会議参加者毎固有の背景雑音データを記憶する記憶手段と、
    被発話者の動作を検知する検知手段と、
    検知された被発話者の背景雑音データを前記記憶手段から読み出して、発話者の発する発話音声データに合成して再生する合成・再生手段と、
    を有することを特徴とする遠隔会議システム。
  5. 前記検知手段は、
    前記被発話者の頷く動作、手部の動作、頭部の動作を検知することを特徴とする請求項に記載の遠隔会議システム。
  6. 前記検知手段は、
    カメラにより撮影された被発話者の画像を時系列で取り込み、手部又は頭部に対応する画像特徴点が所定の閾値を超えて移動する場合に、被発話者が動作したことを検知することを特徴とする請求項又はに記載の遠隔会議システム。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の遠隔会議方法における各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする遠隔会議プログラム。
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