JP5390216B2 - 指針式時計 - Google Patents
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そのため、ローカルタイム表示の駆動タイミングを前記した長い運針間隔よりも短い時間単位で調節させることで、ホームタイムを基準にしたローカルタイムの運針タイミングの「ずれ」量を違和感が生じない数分以内に合わせることが望ましい。
通常運針状態においては、前記第一指針制御部および前記第二指針制御部は、前記第一指針を1つの駆動パルスによって運針される時間間隔が短い時間間隔で駆動し、前記第二指針を1つの駆動パルスによって運針される時間間隔が前記短い時間間隔よりも長い時間間隔で駆動することによって、前記第一指針および前記第二指針を、前記第一時刻表示目盛および第二時刻表示目盛上を同じ平均速度で移動するように、前記第一指針駆動部および
前記第二指針駆動部を制御し、
タイミング修正状態においては、前記第二指針制御部は、前記第二指針が駆動される前記駆動のタイミングを、前記第一指針が前記第一時刻表示目盛の1つを表示するタイミングに対して、前記短い時間間隔と等しいかまたは長く、前記長い時間間隔よりは短い所定の時間間隔だけずらす補正手段を備えたことを特徴とする。
前記第二指針は前記時刻信号を前記長い時間間隔に相当する回数だけカウントする第二カウンタと、前記時刻信号を前記所定の時間間隔に相当する回数だけカウントする第三カウンタを有し、
前記通常運針状態においては、前記第一指針は前記第一のカウンタのカウントアップ信号が生起する都度駆動され、前記第二指針は前記第二カウンタのカウント値に対応する前期第二時刻表示目盛上の位置を占めるように駆動制御され、
前記タイミング修正状態においては、前記第二指針制御部は、前記第三カウンタのカウント値を変更する手段を有すると共に、前記第二指針は前記第三カウンタのカウント値に対応する前記第二時刻表示目盛上の位置を占めるように駆動制御することを特徴とする。
また、タイミング修正時における表示の拡大手段を備えることによって、細かいタイミングの修正を容易に行うことができる。
また、往復扇形表示を含む指針表示において、両指針の駆動タイミングの差を十分小さくすることができる。
また、デュアルタイム表示時計の好ましい表示および修正の形態を提供することができる。
また、タイミング修正動作中に時計の計時を停止させることにより、修正終了後の再発
進時刻の精度を向上させることができる。
図1に示すように、本実施の形態の指針式時計100は、外装ケース10と、この外装ケース10の内部に格納される時計本体20(図2)とを備えている。外装ケース10は、図示を略した風防ガラスを通して視認可能の文字板13が配設されている。また、外装ケース10の胴部には、例えば、径方向に突出するリューズ11、および押ボタン12が設けられている。
、文字板13の中心に対して6時方向等、その他の位置に設けられていてもよい。
第一指針14は、通常の時計と同様に時分秒針から成り、第一指針駆動部21(第一のステップモータおよびその駆動回路を含む)からの駆動力が第一秒針141に伝達され、以下輪列による機械的な減速が行われて第一指針14の各指針全体が駆動される。第一指針14の第一秒針141および第一分針142および第一時針143は、1秒の間隔(第一駆動間隔)でステップ運針される。なお、第一時刻表示目盛131の各秒目盛間の中心角は360度/60=6度であるため、第一秒針141は1ステップで360度/60=6度だけ回転され、第一分針142は60分で360度であるため、1ステップで360度/3600=0.1度だけ回転され、第一時針143は12時間で360度であるため、1ステップで360度/43200=0.0083度だけ回転される。
第二時針151は、第二指針駆動部22(第二のステップモータおよびその駆動回路を含む)からの駆動力が伝達されて、駆動される。なお、第二時刻表示目盛132の表示角を96度としたので、第二時針151で24時間表示を行う場合、15分の駆動間隔(第二駆動間隔)でステップ運針させる。また、第二時刻表示目盛132の表示角は96度/96=1度であるため、第二時針151は1ステップで96度/96=1度だけ回転される。従って、第二駆動間隔(15分)は第一駆動間隔(1秒)よりも大きく設定されている。
制御部23は、制御回路により構成され、指針式時計100全体の動作を制御する。この制御部23は、リューズ位置検出部231と、スイッチ検出部232と、モード切替手段としてのモード切替制御部233と、各モードに対する信号切替手段としての信号切替制御部234と、内部カウンタ235と、第一指針制御部236と、第二指針制御部237を備えている。なお、第一指針制御部236および第二指針制御部237により、本発明の運針制御手段が構成される。
具体的には、モード切替制御部233は、リューズ位置検出部231からリューズ11がリューズ移動に連動するスイッチによって、0段状態に位置していることを検出すると、信号切替制御部234と、第一指針制御部236と、第二指針制御部237に通常運針に対応する駆動間隔にて第一指針14および第二指針15を駆動させる(通常運針状態)ためのモード信号を出力する。また、モード切替制御部233は、リューズ位置検出部231からリューズ11がリューズ1段状態に位置しているという検出信号が入力されたことを認識すると、信号切替制御部234と、第一指針制御部236と、第二指針制御部237に第一指針14の運針を停止および第二指針15の第三カウンタの値の表示を実施する(タイミング修正状態)ためのモード信号を出力する。
具体的に、通常運針状態で押しボタン12のスイッチ信号をスイッチ検出部で検出すると、信号切替制御部234で、通常運針状態でのスイッチ信号としての信号を内部カウンタ235に出力する。また、タイミング修正状態でスイッチ信号をスイッチ検出部で検出すると、信号切替制御部234で、時刻修正状態でのスイッチ信号としての信号を内部カウンタ235に出力する。
図3より、内部カウンタ235は、第一カウンタ2351と、60進カウンタ2352と、5進カウンタ2353と、3進カウンタ2354と、第二カウンタ2355と、第三カウンタ2356と、4倍処理回路2357と、8倍処理回路2358からなる。
第一カウンタ2351は、例えば、水晶振動子の基準振動子を含む回路から1Hzの基準信号が出力されている場合、その信号を1つずつカウントする。なお、基準振動子の発振周波数から、秒のみならず、分、時、日やその他任意の長さの時刻信号を別途設けた分周回路等(図示せず)によって作成することができる。更に、クロノグラフ機能を搭載させる場合は、そのために必要な1/10秒や1/100秒の時刻信号も作成することができる。また、第一カウンタ2351が桁上がりする毎に、第一指針制御部236に駆動信号を送り、第一指針14の運針間隔となる。
5進カウンタ2353は、60進カウンタ2352が桁上がりする(1分)毎の信号を5回カウントする。即ち、5分で桁上がりするカウンタであり、5進カウンタ2353が桁上がりする毎に、8倍処理回路2358によって、第三カウンタに8カウントを加算させる。
3進カウンタ2354は、5進カウンタ2353が桁上がりする(5分)毎の信号を3回カウントする。即ち、15分で桁上がりするカウンタであり、3進カウンタ2354が
桁上がりする毎に、第二カウンタに1カウントを加算させ、第二指針制御部237に駆動信号を送り、第二指針15の運針間隔となる。
第三カウンタ2357は、5進カウンタが桁上げする(5分)毎の信号を、8倍処理回路2358によって8個のカウントに増やし、96回カウントする。即ち、60分で桁上がりするカウンタであり、タイミング修正状態における第二指針15の表示位置のカウンタとなる。例えば、タイミング修正状態において、第三カウンタ2357のカウント値が8の場合、第二指針は8ステップ目を示し、5分であることを示す。また、時刻修正状態でのスイッチ信号が入力されると、押ボタン12の1押し毎に8倍処理回路2358によって第三カウンタに8カウントを加算させるが、3進カウンタ2355に1カウントのみを加算させる。
モード切替制御部233からのモード信号によって、タイミング修正状態に設定された場合、第二指針制御部237は、第三カウンタ2357のカウント値に対応する表示位置に第二指針15を移動させる。また、押ボタン12により、第二指針15の表示位置の修正(タイミング修正、即ち駆動タイミングより短い間隔での修正)をしている。(押ボタン12の一押しごと第三カウンタ2356に8カウントを加算し、第二指針15を5分間隔ぶんずつ歩進させる。)
する軸部、第一時針143を保持する軸部に伝達する。この駆動力により軸部が所定の駆動間隔で所定角度だけ回転運動し、第一指針14の第一秒針141、第一分針142、第一時針143を所定の角度だけ回転させる。
次に、本実施例の動作について、タイミング修正状態にある時計の正面図である図4と、時計の動作を示すフローチャート図5に基づいて説明する。
また、第二指針制御部237は第二時針151を、第二カウンタ237の値へと移動させるための第二指針制御信号を第二指針駆動部22へと出力させる(ステップS102)。
以上、リューズ11が0段位置にあり、1秒信号が出ている場合は、時計が通常の時分秒表示を行うことを説明したものである。
次に、第二カウンタ2355が桁上がりしたか否か(即ち、フルカウントである96カウントに達したかどうか)を判断する(ステップS106)。
ステップS106において、第二カウンタ2355の桁が上がっていた場合、「YES」と判断され、第二指針制御部237は、第二指針駆動部22に対して、最右端24時目盛に到達した第二指針15を最左端である0時位置へ移動させる信号を出力し、第二指針15を0時位置へ早送り運針により戻す(ステップS107)。
次に、第二カウンタの桁上がりしたか否かを判断する(ステップS110)。第二カウンタ2355の桁上がりがある場合、「YES」と判定し、第二指針15を桁上がり後の第二カウンタ2355のカウント値へと移動させる(ステップS111)。
また、ステップS110において、桁上がりがない場合、制御部23では「NO」と判定され、第二指針制御部237では4ステップの早送り運針を行う信号を第二指針駆動部へ出力し、第二指針15を運針させる(ステップS112)。
以上、リューズ11が0段位置で、かつボタン12が押下されたときは、時差修正が1時間の単位で行われることを示している。
第一指針制御部236は、運針を停止させる信号を第一指針駆動部21に出力し、第一指針14の運針を停止させる制御をする。この運針停止は、第一カウンタ2351への基準信号の入力を停止するか、第一カウンタ2351をリセットするか、第一カウンタ2351の後段への出力を禁止するなどの手段によって行われる。また同時に、第二指針制御部237は、第二カウンタ2355、第三カウンタ2356へも時刻信号の入力を禁止し、計時動作を停止させる。
第二指針制御部237では、第二指針15を第三カウンタ2356のカウント値(最大96カウント)に対応する指針位置へ移動させ、60進カウンタ2352のカウント値のクリアを行う(ステップS113)。60進カウンタ2352のクリアを行うことにより、タイミングを修正する場合、0秒を基準に設定することが可能となる。
以上、リューズ11が1段引状態になると、時計は第一指針14は運針停止し、第二指針15がタイミング修正状態になり、第二指針15の動作巾が拡大されることを示している。
押ボタン12が押下されたことを認識すると、信号切替制御部234でタイミング修正状態に対応する信号を内部カウンタ235に出力し、出力信号の数を3進カウンタ2354に1カウントを加算させ、出力信号の8倍処理2358をした値を第三カウンタに加算させ、第二指針15を8ステップ運針させる。例えば、出力信号が1つならば、1カウントを3進カウンタに加算させ、8カウントを第三カウンタ2356に加算させる(ステップS115)。
次に、第三カウンタの桁上がりしたか否かを判断する(ステップS116)。第三カウンタ2356の桁上がりがある場合、「YES」と判定し、第二指針15を桁上がり後の第三カウンタ2355へと移動させる(ステップS117)。
以上、リューズ11が1段位置で、かつ押ボタン12が押下されたときは、タイミング修正が5分単位で行われることを示している。
針15(図3)を第二カウンタ2355のカウント値に対応する指針位置から切り替えて、第三カウンタ2356のカウント値に対応する表示位置の状態に保つ。そして、リューズ11が移動されるなどして、タイミング修正状態が終了されると、第二指針制御部237は、第二指針15の指針位置を、第二カウンタ2355のカウント値に対応する指針位置に戻す制御をする。
タイミング修正状態から通常運針状態に戻った以後は、タイミング修正状態にて追加された5分単位の修正値に従って、第三カウンタ2356のカウント値が変わるタイミングの変化として保存される。
このように、本実施例1は、通常運針状態において、第二カウンタのカウント値に対応する第二時刻表示目盛132上の位置にある第二指針15を、押ボタン12の信号を検出することにより第二指針15を1時間ずつ進める時差設定ができる。
そして、タイミング修正状態においては、第一指針14と第二指針15は運針停止し、60進カウンタ2352をクリアし、第二指針15は第三カウンタ2356のカウント値に対応する指針位置に移動されると共に、押ボタン12の信号を検出するごとに第二指針15は5分毎に進められて、第二カウンタよりも短い駆動間隔の設定が可能となり、通常運針状態に戻したときに第一指針14の示す時刻に対して第二指針15が駆動されるタイミングを5分単位でずらすことが可能となった。また、タイミング修正中の5分単位の修正量は、通常運針状態に戻っても、3進カウンタ2354に保存されている。また、60進カウンタ2352をクリアしているため、0秒を基準により正確に駆動されるタイミングを設定できるようになった。従って、第一指針14と第二指針15にて、15分に近いずれなどの不都合を防止できる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、異なる実施の形態をとりうる。例えば、第一指針14と第二指針15の役割をホームタイムとローカルタイムではなく、相互関係のある他の表示に用いてもよい。また、円形と扇形の時刻表示は入れ替えてもよく、あるいは双方とも円形表示または扇形表示とすることもできる。
い。
以下、本実施例1のデュアル時刻表示形態を利用して更に付属機能を設けた、実施例1の変形応用例について述べる。
図6は、以下に説明する付属機能を備えた、本発明の指針式時計の表示面の模式図である。713は時計700の文字板、714は通常の時針(12時間で1回転)、715は通常の分針(60分で1回転)、716はクロノグラフ秒針で、時刻表示状態(Time
Keeping :以下TKと略称)では0秒を指して静止し、クロノグラフ機能の動作時(Chronogaraph Counting:以下CCとする)に秒の経過を示す場合のみ運針される。
過分のいずれかを切り替えて指示する。722はそのための目盛で、一周60分の目盛と1〜12月の目盛を重複して備えている。指針723はTK年とCC経過時間のいずれかを切り替えて表示する。TKの場合、閏年Leep Yearの当年を示すLY符号、LYの翌年1、翌々年2、3年目の3の3つの数字を付した4個の目盛で表示する。LYおよび1〜3の目盛数字724はCCにおける経過時間(0〜3時間)の表示に兼用される。
(1)K1を長く押すと(例えば1〜2秒間)、時計のモード(TKとCC)が切り替わる。
(2)TK時:S2はミニッツリピータ(S2を押した時刻の時と分を音響コードで知らせる機能)を行う。
(3)TK時:S1は不感。
(4)CC時:S2は計時のスタートまたはストップを行う。
(5)CC時:S1はスプリットまたはリセットを行う。
閏年の12月においては、TK時、指針723はLYを指し、指針721は12月(CC時経過0分の目盛位置でもある)を指し、クロノグラフ秒針716は0秒を指す。しかし、時計がCCからリセットされた後の状態でも同じ表示がなされる。即ち、時計がTK状態にあるかクロノグラフリセット状態にあるかが、指針表示を見ただけでは判別できない。
(a)TKからCCへのモード移行時:クロノグラフ秒針716を早送りで1周させる(例えば1秒以内の短時間内)。
(b)CCからTKへのモード移行時:クロノグラフ秒針716を、例えば12時位置→11時位置→1時位置→12時位置のように、早送りで所定角度の扇形範囲内を短時間で往復運動させる。
11 リューズ
12 押ボタン
13 文字板
14 第一指針
15 第二指針
100 指針式時計
131 第一時刻表示目盛
132 第二時刻表示目盛
141 第一秒針
142 第一分針
143 第一時針
151 第二時針
233 モード切替制御部
235 第一指針制御部
236 第二指針制御部
2351 第一カウンタ
2355 第二カウンタ
2356 第三カウンタ
Claims (5)
- 第一指針および第二指針と、
前記第一指針および前記第二指針のそれぞれに対応して時計の文字板面に設けられた
第一時刻表示目盛および第二時刻表示目盛と、
前記第一指針および前記第二指針をそれぞれ個別に駆動する第一指針駆動部および第二指針駆動部と、
前記第一指針駆動部および前記第二指針駆動部の動作をそれぞれ制御する
第一指針制御部および第二指針制御部を備えた指針式時計において、さらに、
前記指針式時計内部で生じる時刻信号を、短い時間間隔に相当する回数だけカウントする第一カウンタと、
前記時刻信号を前記短い時間間隔よりも長い時間間隔に相当する回数だけカウントする第二カウンタと、
前記時刻信号を所定の時間間隔に相当する回数だけカウントする第三カウンタと、
前記第三カウンタのカウント値を変更する手段と、を有し、
通常運針状態においては、
前記第一指針制御部および前記第二指針制御部は、
前記第一指針を、前記第一のカウンタのカウントアップ信号が生起する都度駆動され、
前記第二指針を、前記第二カウンタのカウント値に対応する前記第二時刻表示目盛上の位置を占めるように駆動制御することによって、
前記第一指針および前記第二指針が、
前記第一時刻表示目盛および前記第二時刻表示目盛上を、それぞれ同じ平均速度で移動するように駆動制御し、
タイミング修正状態においては、
前記第二指針制御部は、前記第二指針が、前記変更手段により変更された前記第三カウンタのカウント値に対応する前記第二時刻表示目盛上の位置を占めるように、駆動制御することを特徴とする指針式時計。 - 前記短い時間間隔は1秒から1分の間であり、前記長い時間間隔は15分であり、
前記所定の時間間隔は5分であることを特徴とする請求項1に記載の指針式時計。 - 前記タイミング修正状態においては、
前記指針式時計は、少なくとも前記第一指針制御部の計時動作を停止させる手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の指針式時計。 - 前記第二時刻表示目盛は扇形目盛であり、
前記第二指針は前記扇形目盛の領域内で往復運動を行うように制御される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の指針式時計。 - 通常時刻表示状態において、
前記第一指針は前記第一時刻表示目盛によってローカルタイムを表示し、
前記第二指針は前記第二時刻表示目盛によってデュアルタイムを表示する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに1つに記載の指針式時計。
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