JP5389385B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば醤油などの内容物を注出するためのキャップに関する。
卓上用醤油差容器として、例えばガラスやプラスチックなどで形成された容器と、容器の口部を閉栓する中栓部と、口部に装着される注出孔が形成されたキャップと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような醤油差容器では、中栓を開栓した後に注出孔から容器内部の醤油を注出する。
特開2005−67678号公報
しかしながら、上記従来のキャップにおいても、以下の課題が残されている。すなわち、従来のキャップでは、いったん開封すると、キャップの注出孔が露出しているために異物が注出孔の周りに付着したり、あるいは容器を誤って倒したときに内容物が注出孔からこぼれたりするおそれがある。また、従来のキャップでは、注出孔が露出されているため、衛生上、キャップ付容器の流通時に注出孔をシュリンクフィルムなどの封止材で被覆する必要がある。また、従来のキャップでは、中栓とキャップとが別体となっているため、部品点数が増大するという問題がある。さらに、醤油等のように流動性の高い(粘性の低い)液体が容器内に収容されている場合、従来のキャップでは、容器を傾けて注出孔から内容物を注出する際に、内容物が注出孔から勢い良く出てくるため、内容物を少量だけ注出させることがむずかしく、また、注出時に内容物がこぼれたり飛散したりする場合がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、部品点数を増加させることなく、流通時及び使用後の、内容物が注出される部分の衛生面を確保することができるとともに、一旦開封した後に容器の転倒等で内容物がこぼれることを防止することができ、さらに、内容物の注出時の勢いを抑えることができるキャップを提供することを目的とする。
本発明に係るキャップは、容器の口部に被着されるキャップであって、前記口部に被着され、前記口部を閉塞する隔壁部を有する中栓部材と、該中栓部材に装着され、貫通孔が形成された環状の天壁部、及び、該天壁部の内縁から立設されて周壁部に開口が形成された有頂筒状の突出筒部を有する注出部材と、該注出部材に着脱自在に装着され、前記貫通孔及び前記開口を開閉するオーバーキャップと、を備え、前記隔壁部に、前記容器の内部と連通しかつ分離可能な封止部材により密閉された連通口が形成され、前記貫通孔及び前記開口が、前記連通口を介して前記容器の内部にそれぞれ連通されるとともに、キャップ軸周りの周方向位置が互いに異なるように周方向に間隔をあけて複数ずつ形成され、前記中栓部材と前記注出部材とが第一ヒンジ部を介して連結されているとともに、前記注出部材と前記オーバーキャップとが第二ヒンジ部を介して連結されていることで、前記中栓部材、前記注出部材及び前記オーバーキャップが一体化され、前記天壁部の上面に筒状の注出口部が立設されており、前記貫通孔及び前記突出筒部が、前記注出口部の内側に配設され、前記オーバーキャップは、前記注出口部内の全周に亘って挿嵌される栓部を備え、前記栓部が前記注出口部内の上端部に密接していることを特徴としている。

本発明に係るキャップでは、オーバーキャップと注出部材とを第二ヒンジ部回りに相対回転させて注出部材にオーバーキャップを被せることにより、注出部材の天壁部に形成された貫通孔及び突出筒部に形成された開口がオーバーキャップで覆われるので、貫通孔や開口に塵等の異物が付着しにくい。また、注出部材にオーバーキャップを被せることにより、貫通孔及び開口がそれぞれ閉塞されるので、中栓部材の封止部材を分離させて開封した後、キャップ付きの容器が倒れても、注出部材にオーバーキャップが被せられていれば容器内の内容物がキャップの外部にこぼれることはない。また、本発明に係るキャップでは、中栓部材、注出部材及びオーバーキャップが第一、第二ヒンジ部を介して一体化されているので、部品点数が抑えられている。
また、オーバーキャップを開けて容器を傾けることにより、容器内の内容物が突出筒部の開口から注出される。このとき、天壁部の貫通孔から容器内に外気が流入して、注出される内容物と置換されるため、内容物がスムーズに注出される。また、容器内から連通口を通って流出した内容物は、環状の天壁部の内縁の内側から有頂筒状の突出筒部内に流入した後、突出筒部の周壁部に形成された開口から注出される。つまり、内容物は、キャップ軸に沿って流通した後、突出筒部の頂壁面に衝突してキャップ軸に直交する方向に向きを変えて流通して注出される。
さらに、容器を傾けて突出筒部の開口から流出した内容物は、注出口部の内周面に沿って流通し、注出口部の先端から注出される。つまり、突出筒部の開口からキャップ軸に直交する方向に向けて流出した内容物は、注出口部の内周面に衝突してキャップ軸に沿った方向に向きを変えて流通して注出される。
また、本発明に係るキャップは、前記注出口部の先端に、径方向外側に突出した拡径部が形成されていることが好ましい。
これにより、容器を傾けて突出筒部の開口から流出した内容物を注出口部から注出したとき、注出口部の先端における液切れが良くなり、内容物を注出した後に、注出口部の周りに内容物が付着しにくくなる。
本発明に係るキャップによれば、部品点数を増加させることなく、流通時及び一旦開封した後に、内容物が注出される部分(貫通孔及び開口)を露出させずに閉塞させることができる。これにより、流通時若しくは注出後に、内容物が注出される部分に塵等の異物が付着することを防止することができ、キャップの衛生面を確保することができる。また、一旦開封した後に容器の転倒等で内容物がこぼれることを防止することができる。
また、突出筒部の頂壁面によって内容物の注出時の勢いを抑えることができるので、内容物の注出量の調整が容易であり、内容物を少量だけ注出させることができ、また、内容物を注出した際に内容物がこぼれたり飛散したりすることを防止することができる。
以下、本発明に係るキャップの実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態におけるキャップ1の斜視図であり、後述するオーバーキャップ13が開かれた状態を示している。図2は後述する注出部材12を上方からみた平面図である。図3は本実施の形態におけるキャップ1の縦断面図であり、図2に示すA−A間の断面図である。図4はキャップ1を組み立てる前の状態を表した断面図である。なお、図3は、注出部材12にオーバーキャップ13が被せられた状態を示している。
本実施形態におけるキャップ1は、図3に示すように、容器2の口部3に装着されるキャップであり、図1、図3、図4に示すように、口部3に被着された中栓部材11と、中栓部材11に装着された注出部材12と、注出部材12に着脱自在に装着されたオーバーキャップ13と、を備えている。これら、中栓部材11、注出部材12及びオーバーキャップ13は、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂材料からなる部材であり、一体的に形成されている。また、中栓部材11は、筒状に形成されると共に、注出部材12及びオーバーキャップ13は、有頂筒状に形成されており、これら中栓部材11、注出部材12及びオーバーキャップ13は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を「キャップ軸O」と記し、キャップ軸O方向を「軸方向」とし、キャップ軸Oに直交する方向を「径方向」とし、キャップ軸O回りの方向を「周方向」とする。また、軸方向に沿って口部3に対して容器2からキャップ1側に離間する方向を上方、容器2に接近する方向を下方とする。
中栓部材11は、口部3に被着される筒状部材であり、その概略構成としては、キャップ軸Oを共通軸にして同軸上に配設された外筒部20及び内筒部22と、内筒部22の内側に配設された隔壁部23と、隔壁部23の上方に配設されたプルリング24と、を備えている。
外筒部20は、二重筒構造の筒部であり、外壁部25と、その内側に配設された内壁部21と、を備えている。外壁部25の下端と内壁部21の下端とは、周方向に沿って延設された非破断部20aと破断部20bとを介して全周に亘って連結されている。外筒部20(内壁部21)の下端部の内周面には、径方向内側に突出した係合凸部20cが全周に亘って形成されており、口部3の上端部外周面に形成された係合凸部3aにアンダーカット嵌合されている。また、外筒部20(内壁部21)の上端には、中栓部材11に注出部材12を装着するための装着凸部26が全周に亘って立設されている。
内筒部22は、外筒部20の内側に配設された筒部であり、その上端部が外筒部20(内壁部21)の上端部に連結されている。この内筒部22は、口部3の上端部の内側に嵌合される。
隔壁部23は、キャップ軸Oに対して略垂直に配設された壁部であり、平面視でほぼ円形を成している。隔壁部23は、内筒部22の下端部の内側に配設されており、隔壁部23の外縁部は、全周に亘って内筒部22の下端に連結されている。すなわち、内筒部22の下端部の内側は、隔壁部23によって閉塞されている。また、隔壁部23には、容器2の内部を後述する貫通孔34及び開口35と連通させるための連通口27が形成されており、この連通口27は、封止板28(本発明の封止部材に相当する。)によって密閉されている。封止板28の外縁部と連通口27の開口周縁部とは、全周にわたって薄肉部29を介して連結されている。また、封止板28の上面には、指などを掛けることが可能なプルリング24が設けられている。プルリング24は、封止板28の外周縁部に接続されている。
注出部材12は、中栓部材11に装着される有頂筒状部材であり、その概略構成としては、キャップ軸Oに対して略垂直に配設された環状の天壁部30と、天壁部30の外縁部から垂下された周壁部31と、天壁部30の内縁部から上方に向けて立設された突出筒部32と、を備えている。
天壁部30は、平面視でほぼ円形を成している円環状の板部である。この天壁部30の上面には、筒状の注出口部33が立設されている。注出口部33は、キャップ軸Oに沿って延設された円筒部であり、その上端の一部の軸方向の長さ(高さ)が長くなっている。具体的に説明すると、注出口部33の上端のうち、後述する第一ヒンジ部61側の部分が高くなっており、後述する第二ヒンジ部62側の残りの部分が低くなっている。また、天壁部30の上端(先端)には、径方向外側に突出した拡径部33aが形成されている。この拡径部33aは、径方向外側に突出したフランジ部であり、全周に亘って形成されている。すなわち、注出口部33の先端は、径方向外側に折り曲げられた形状を成している。
また、天壁部30には、外気が流通可能な複数の貫通孔34が形成されている。この貫通孔34は平面視円形の孔であり、内容物の注出時に容器2内に外気を流入させるための空気孔である。複数の貫通孔34は、平面視において上記した注出口部33の内側に配設されているとともに、天壁部30の内縁の周りに等間隔に並設されている。なお、前記貫通孔34は、不均一に配置してもよい。
周壁部31は、天壁部30の外縁から垂下された筒部36と、筒部36の径方向外側に配設された筒状の嵌合部37と、を備えている。筒部36の下部は、上記した筒状の装着凸部26の内側に嵌合されている。筒部36の上端部の外周面には、オーバーキャップ13をアンダーカット嵌合させるための係合凸部38が全周に亘って形成されている。嵌合部37の上端部は、筒部36の外周面に全周に亘って連結されており、嵌合部37の内側には、装着凸部26がアンダーカット嵌合されている。
突出筒部32は、キャップ軸Oに沿って延設された有頂筒状の円筒部であり、上記した注出口部33の内側に配設されている。突出筒部32の概略構成としては、キャップ軸Oに対して略垂直に配設された円形板状の天壁部39と、その天壁部39の外縁部から垂下された周壁部40と、を備えている。
突出筒部32の天壁部39は、注出部材12の天壁部30よりも上方であって注出口部33の上端(第二ヒンジ部62側の上端)よりも低い位置に配設されており、注出部材12の天壁部30の内側の孔(流通孔30a)に対して間隔をあけて対向配置されている。この天壁部39は、流通孔30aから突出筒部32の内側に流入した内容物の流通を阻害して内容物の流通速度を制限するための制限壁部である。
突出筒部32の周壁部40は、上方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の筒部であり、その下端部が注出部材12の天壁部30の内縁部に連結されている。突出筒部32の周壁部40には、内容物が流通可能な開口35が複数形成されている。複数の開口35は、周方向に間隔をあけて均等に配設されており、複数の開口35の周方向位置は、隣り合う貫通孔34の間の位置にそれぞれ配設されている。つまり、隣り合う開口35の間に形成された周壁部40は、貫通孔34に対して径方向に対向する位置に配設されている。また、開口35は、注出部材12の天壁部30の上面から突出筒部32の天壁部39の下面にかけて形成されている。
オーバーキャップ13は、上記した貫通孔34及び開口35を開閉するキャップ体であり、有頂筒状部材である。詳しく説明すると、オーバーキャップ13は、キャップ軸Oに対して略垂直に配設された天壁部50と、天壁部50の外縁から垂下された周壁部51と、を備えている。
天壁部50の下面には、上記した注出口部33の内側に挿入される円筒状の栓部52が垂設されている。この栓部52によって注出筒部33が閉塞されて注出部材12の貫通孔34及び開口35が外気から遮断される。
周壁部51は、内側に注出部材12の天壁部30と周壁部31の上部(筒部36の上部)を収容する筒部であり、その下部の内周面には、注出部材12に形成された係合凸部38と係合する係合凹部53が全周に亘って形成されている。また、周壁部51の下端部には、オーバーキャップ13を開ける際に指等をかけるための径方向外側に突出した鍔部54が形成されている。
ところで、上記した中栓部材11と注出部材12とは第一ヒンジ部61を介して連結されており、また、注出部材12とオーバーキャップ13とは第二ヒンジ部62を介して連結されており、これにより、中栓部材11と注出部材12とオーバーキャップ13とは一体化されている。第一ヒンジ部61は、中栓部材11の外筒部20(外壁部25)の上端と注出部材12の周壁部31(嵌合部37)の下端とを連結する折り曲げ可能な連結部である。一方、第二ヒンジ部62は、注出部材12の周壁部31(嵌合部37)の上端とオーバーキャップ13の周壁部51の下端とを連結する折り曲げ可能な連結部である。第二ヒンジ部62は、キャップ軸Oを挟んで鍔部54の反対側に配設されており、第一ヒンジ部61は、キャップ軸Oを挟んで第二ヒンジ部62の反対側に配設されている。つまり、第一ヒンジ部61と第二ヒンジ部62とはキャップ軸Oに対して対称に配設されており、図4に示すように、中栓部材11、注出部材12及びオーバーキャップ13は、第一及び第二ヒンジ部61,62の折り曲げを解除して展開させた際、一直線上に配置される。
なお、使用時において容器2の傾倒にともなって、オーバーキャップ13が自重で閉蓋される場合には、第二ヒンジ部62を一定の開放位置で保持できるような公知の機構を採用することが好ましい。
次に、上記した構成からなるキャップ1の製造方法について説明する。
まず、射出成形により図4に示すような展開された状態のキャップ1を形成する。そして、第一ヒンジ部61を折り曲げることにより、中栓部材11に注出部材12を装着する。また、第二ヒンジ部62を折り曲げることにより、注出部材12にオーバーキャップ13を装着する。以上により、キャップ1が完成する。このように、キャップ1は、1つの部品からなるため組み立て容易である。また、注出部材12をオーバーキャップ13で覆うため、例えばシュリンクフィルムなどで注出部材12の貫通孔34や開口35を被覆する必要がない。
また、完成したキャップ1の中栓部材11を容器2の口部3に嵌合する。これにより、キャップ1が容器2の口部に装着される。ここで、キャップ1に中栓部材11が設けられているため、他の部材を用いて口部3を閉塞する必要がない。
次に、上記した構成からなるキャップ1の使用方法について説明する。
まず、キャップ1を開栓する。詳しく説明すると、注出部材12の嵌合部37と中栓部材11の装着凸部26との嵌合状態を解除して、注出部材12と中栓部材11とを第一ヒンジ部61回りに相対回転させて注出部材12を開ける。そして、プルリング24を上方に向けて引っ張って薄肉部29を破断することで、プルリング24と共に封止板28を中栓部材11から分離させる。これにより、連通口27が開口されてキャップ1が開栓される。その後、注出部材12と中栓部材11とを第一ヒンジ部61回りに相対回転させて注出部材12を閉じて注出部材12の嵌合部37と中栓部材11の装着凸部26とを嵌合させ、注出部材12を中栓部材11に装着する。
次に、オーバーキャップ13を開ける。詳しく説明すると、手の指(親指等)をオーバーキャップ13の鍔部54に掛けてオーバーキャップ13を押し上げるか、引き上げる。これにより、オーバーキャップ13の係合凹部53と注出部材12の係合凸部38との嵌合状態が解除され、オーバーキャップ13と注出部材12とが第二ヒンジ部62回りに相対回転し、オーバーキャップ13が開けられる。その結果、オーバーキャップ13の栓部52が注出部材12の注出口部33から引き抜かれ、注出部材12の貫通孔34及び開口35が開封される。
次に、容器2を傾けることにより、容器2内の内容物を突出筒部32の開口35から注出口部33内に流出させ、注出口部33の先端から注出させる。詳しく説明すると、容器2を傾けることにより、注出部材12の天壁部30が傾斜して、注出口部33の高い部分(第一ヒンジ部61側)が低い部分(第二ヒンジ部62側)の下方に配置される。また、容器2内の内容物が、連通口27を通って中栓部材11及び注出部材12の内側に流入する。そして、その内容物が、注出部材12の天壁部30の流通孔30aを通って突出筒部32の内側に流入し、その突出筒部32の周壁部40に形成された開口35から注出口部33内に流出する。つまり、内容物は、キャップ軸Oに沿って突出筒部32内に流通した後、キャップ軸Oに直交する方向に流通して注出される。また、このとき、注出部材12の天壁部30に形成された複数の貫通孔34のうち、下方に位置する貫通孔34(第一ヒンジ部61側の貫通孔34)からも内容物が注出口部33内に流出される。注出口部33内に流入した内容物は、注出口部33の内周面に沿って流通し、注出口部33の先端から注出される。つまり、突出筒部32の開口35からキャップ軸Oに直交する方向に向けて流出した内容物は、注出口部33の内周面に衝突してキャップ軸Oに沿った方向に向きを変えて流通して注出される。
また、注出部材12の天壁部30に形成された複数の貫通孔34のうち、上方に位置する貫通孔34(第二ヒンジ部62側の貫通孔34)が空気孔として機能し、その貫通孔34から容器2内に外気が流入して、注出される内容物と置換されるため、上記した開口35から内容物がスムーズに注出される。
次に、内容物の注出が終了した後、オーバーキャップ13と注出部材12とを第二ヒンジ部62回りに相対回転させてオーバーキャップ13を閉じ、オーバーキャップ13の係合凹部53と注出部材12の係合凸部38とを嵌合させる。これにより、注出部材12の貫通孔34及び開口35がオーバーキャップ13で覆われて塵等の異物が付着することが防止される。また、オーバーキャップ13を閉じられると、オーバーキャップ13の栓部52が注出部材12の注出口部33内に挿嵌されて注出部材12の貫通孔34及び開口35が閉塞されるので、容器2を誤って倒した場合であっても内容物がこぼれない。
上記した構成からなるキャップ1によれば、中栓部材11、注出部材12及びオーバーキャップ13を一体形成することで、部品点数の削減が図れる。これにより、製造コストの低減を図ることができる。また、オーバーキャップ13が注出部材12に被着されることで、流通時や不使用時に注出部材12の貫通孔34及び開口35が外部に露出されないため、貫通孔34や開口35への異物の付着が防止され、衛生面を確保することができる。また、オーバーキャップ13が注出部材12に被着されることで、注出部材12の貫通孔34及び開口35がそれぞれ閉塞されるので、中栓部材11の開栓後に容器2を倒しても内容物がこぼれない。
また、突出筒部32の天壁部39によって突出筒部32の開口35から流出する内容物の勢いを抑えることができる。さらに、開口35から流出した内容物は、注出口部33によって更に勢いが低減された後、注出口部33の先端から注出される。これにより、内容物の注出量の調整が容易であり、内容物を少量だけ注出させることができる。また、内容物を注出した際に内容物がこぼれたり飛散したりすることを防止することができる。
また、容器2を傾けて注出口部33の先端から内容物を注出したとき、その注出口部33の先端における液切れが良く、内容物を注出した後に、注出口部33の周りに内容物が付着しにくくなる。これにより、キャップ1が内容物で汚れることを防止することができ、キャップ1の衛生面を向上させることができる。
以上、本発明に係るキャップの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、第二ヒンジ部62の回転軸に直交する方向に容器2を倒して内容物を注出する構成になっているが、本発明は、その他の方向に容器2を倒して内容物を注出する構成であってもよい。例えば、第二ヒンジ部62の回転軸方向に容器2を倒して内容物を注出するものであってもよい。なお、その場合、注出口部33の上端のうち、容器2を倒した際に下方に配置される部分を高くし、上方に配置される部分を低くすることが好ましい。ただし、本発明は、注出口部33の高さが全周に亘って同一であってもよい。
また、上記した実施の形態では、貫通孔34が突出筒部32(流通孔30a)の周りに均等に配設されているが、本発明は、注出部材12の天壁部30のうち、少なくとも容器2を傾けて内容物を注出する際に上方に配置される領域に貫通孔34が形成されていればよい。つまり、例えば上記した実施の形態のように第一ヒンジ部61側に容器2を倒して内容物を注出させる構成の場合、注出部材12の天壁部30のうち、第二ヒンジ部62側の領域にのみ貫通孔34が形成され、第一ヒンジ部61側の領域に貫通孔34が形成されていなくてもよい。
また、上記した実施の形態では、突出筒部32の周壁部40に、複数の開口35が周方向に均等に配設されているが、本発明は、突出筒部32の周壁部40のうち、少なくとも容器2を傾けて内容物を注出する際に下方に配置される領域に開口35が形成されていればよい。つまり、例えば上記した実施の形態のように第一ヒンジ部61側に容器2を倒して内容物を注出させる構成の場合、突出筒部32の周壁部40のうち、第一ヒンジ部61側の領域にのみ開口35が形成され、第二ヒンジ部62側の領域に開口35が形成されていなくてもよい。
また、上記した実施の形態では、注出部材12の天壁部30に注出口部33が立設され、その注出口部33の先端に拡径部33aが形成されているが、本発明は、拡径部33aが形成されていない直筒状の注出口部が設けられていてもよい。さらに、本発明は、注出口部33を省略した構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、中栓部材11の隔壁部23の連通口27の内側に薄肉部29を介して封止板28が連結されており、この封止板28に付設されたプルリング24を引っ張って薄肉部29を破断することによって封止板28が分離されて連通口27が開栓されるが、他の構造を用いて連通口27を開栓する構成としてもよい。例えば、中栓部材11の内筒部22の内側に有底円筒形状の封止部材が嵌合されることで連通口27が閉塞されており、この封止部材を内筒部22から取り外すことで連通口27を開栓する構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、第一ヒンジ部61と第二ヒンジ部62とが平行に配設されているが、本発明は、第一ヒンジ部61と第二ヒンジ部62とが平行になっていなくてもよく、例えば、第一ヒンジ部61が第二ヒンジ部62に対して直交する方向に延設されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、中栓部材11が容器2の口部3にアンダーカット嵌合によって装着されているが、本発明は、中栓部材11が他の構成で容器2の口部3に装着されていてもよい。例えば、中栓部材11が容器2の口部3に螺着されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、注出部材12の天壁部30、突出筒部32の天壁部39、及び、オーバーキャップ13の天壁部50が、キャップ軸Oに対して略垂直に配設された平板状の壁部になっているが、本発明は、上記した各天壁部30,39,50は平板状のものに限らず、例えばドーム状の天壁部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、 オーバーキャップ13の天壁部50の下面に栓部52が垂設されており、この栓部が注出口部33の内側に挿嵌されることで、注出部材12の貫通孔34及び開口35がそれぞれ閉塞されているが、本発明におけるオーバーキャップ13は、上記した栓部52を備えるものに限定されない。例えば、オーバーキャップ13の天壁部50の下面に、当該オーバーキャップが閉じられた際に注出筒部33の外側に被着される筒状の栓部が形成された構成であってもよく、或いは、オーバーキャップ13の天壁部50の下面に、当該オーバーキャップが閉じられた際に突出筒部32の外側に被着されるとともに貫通孔34の外側開口面に密接される筒状の栓部が形成された構成であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る実施の形態を説明するためのキャップの斜視図である。 本発明に係る実施の形態を説明するための注出部材の平面図である。 本発明に係る実施の形態を説明するためのキャップの断面図である。 本発明に係る実施の形態を説明するための組み立て前のキャップの断面図である。
符号の説明
1 キャップ
2 容器
3 口部
11 中栓部材
12 注出部材
13 オーバーキャップ
23 隔壁部
27 連通口
28 封止板(封止部材)
30 天壁部
32 突出筒部
33 注出口部
33a 拡径部
34 貫通孔
35 開口
40 周壁部
61 第一ヒンジ部
62 第二ヒンジ部

Claims (2)

  1. 容器の口部に被着されるキャップであって、
    前記口部に被着され、前記口部を閉塞する隔壁部を有する中栓部材と、
    該中栓部材に装着され、貫通孔が形成された環状の天壁部、及び、該天壁部の内縁から立設されて周壁部に開口が形成された有頂筒状の突出筒部を有する注出部材と、
    該注出部材に着脱自在に装着され、前記貫通孔及び前記開口を開閉するオーバーキャップと、を備え、
    前記隔壁部に、前記容器の内部と連通しかつ分離可能な封止部材により密閉された連通口が形成され、
    前記貫通孔及び前記開口が、前記連通口を介して前記容器の内部にそれぞれ連通されるとともに、キャップ軸周りの周方向位置が互いに異なるように周方向に間隔をあけて複数ずつ形成され、
    前記中栓部材と前記注出部材とが第一ヒンジ部を介して連結されているとともに、前記注出部材と前記オーバーキャップとが第二ヒンジ部を介して連結されていることで、前記中栓部材、前記注出部材及び前記オーバーキャップが一体化され、
    前記天壁部の上面に筒状の注出口部が立設されており、
    前記貫通孔及び前記突出筒部が、前記注出口部の内側に配設され、
    前記オーバーキャップは、前記注出口部内の全周に亘って挿嵌される栓部を備え、前記栓部が前記注出口部内の上端部に密接していることを特徴とするキャップ。
  2. 請求項1に記載のキャップであって、
    前記注出口部の先端に、径方向外側に突出した拡径部が形成されていることを特徴とするキャップ。
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