JP5385216B2 - 無線通信機器 - Google Patents

無線通信機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5385216B2
JP5385216B2 JP2010137145A JP2010137145A JP5385216B2 JP 5385216 B2 JP5385216 B2 JP 5385216B2 JP 2010137145 A JP2010137145 A JP 2010137145A JP 2010137145 A JP2010137145 A JP 2010137145A JP 5385216 B2 JP5385216 B2 JP 5385216B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
communication
antenna
antennas
communication device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010137145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012004789A (ja
Inventor
健一郎 三治
彰 高岡
義行 加後
道雄 社本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010137145A priority Critical patent/JP5385216B2/ja
Publication of JP2012004789A publication Critical patent/JP2012004789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5385216B2 publication Critical patent/JP5385216B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

本発明は、一方のシステムの使用周波数帯が他方のシステムの使用周波数帯に近接または互いに包含関係にある周波数帯を用いて2種類以上の通信機能により同時に通信するための無線通信機器に関する。
各種の無線通信機器は、複数システムの共有利用技術が開発されつつある。このような場合、一方のシステムの使用周波数帯が他方のシステムの使用周波数帯に近接または互いに包含関係にある周波数帯を用いていたとしても、両使用周波数帯を用いて無線通信する無線通信機器が開発されつつある。
例えば、WiMAX(登録商標)通信機能とBluetooth(登録商標)通信機能を共有した無線通信機器が開発されつつある。この無線通信機器を用いたシステムは、WiMAX(IEEE802.16−2004、IEEE802.16e−2005など)規格およびBluetooth規格における使用周波数帯が両システム共に2.4GHz近辺となっており、WiMAXによる送信時には、Bluetoothの使用周波数帯のサイドローブが十分減衰せずBluetooth通信を妨害してしまう虞がある。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1、非特許文献1の技術を適用することが考えられる。この特許文献1の技術思想では狭帯域フィルタを用いて不要波を除去している。しかし、WiMAX通信端末がBluetooth通信端末に及ぼす通信妨害は、この狭帯域フィルタの性能に依存するため、一般に販売されているフィルタでは必要なアイソレーションを確保できず通信妨害が発生してしまう。
非特許文献1の技術思想ではTDM方式を適用しているが、この場合、2種類以上の通信機能では同時に通信処理することはできない。これは、WiMAXおよびBluetoothの両通信部を備えた無線通信機器で特に問題となるが、その他の各種複数の無線通信システムの通信部を備えた無線通信機器でも同様に生じる課題である。
特開2009−27319号公報 WiFi/BluetoothとWiMAXの共存技術、FUJITSU技法,60,5,p.484−489(09,2009)
本発明の目的は、第1通信器との通信に使用される第1周波数帯と、第2通信器との通信に使用される第2周波数帯とが近接または互いに包含関係にある場合に、通信妨害が発生する懸念を生じたとしても、通信妨害を極力抑制でき通信速度の低下を抑制できるようにした無線通信機器を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、複数の第1通信部が第1通信器と通信し、第2通信部が第2通信器と通信する。複数のアンテナは、複数の第1通信器の電波信号および第2通信器の電波信号とも送受信可能となっているが、第1指標検出部は3以上の複数のアンテナを通じて第2通信部が第2通信器から電波信号を受信する受信信号強度レベル(RSSI)をそれぞれ検出し、算出部は第1指標検出部により検出された受信信号強度レベルについて、3以上の複数のアンテナのうち2つのアンテナを通じて検出された受信信号強度レベルの差を全通り算出する。
基準値判定部は、第2通信器が第1通信部の電波信号を妨害電波として受信したときに所定のエラーレートを得られるように予め定められた所定の妨害判断基準値と、算出部により算出された受信信号強度レベルの差とを比較し、受信信号強度レベルの差が前記妨害判断基準値以上であるか否かを判定する。
アンテナ割当部は、基準値判定部の判定結果に応じて前記3以上の複数のアンテナを前記複数の第1通信部または前記第2通信部に割当てる。アンテナ切換部はアンテナ割当部によって割当てられた通信部に3以上の複数のアンテナを接続切換えする。このため、アンテナ割当部は3以上の複数のアンテナを通信部に対し適切に割当てることができる。これにより、たとえ第1周波数帯と第2周波数帯とが近接または互いに包含関係にある場合、通信妨害が発生する懸念を生じたとしても、通信妨害を極力抑制でき、通信速度の低下を抑制できる。
なお、前述の発明において「2つの〜(中略)〜受信信号強度レベルの差を全通り算出する」とは、2つの受信信号強度レベルのうち一方の受信信号強度レベルと他方の受信信号強度レベルとの差分を一方のみ算出した上で、これらの差分の絶対値の正値および負値を求めることと同義であり前述発明ではこの技術思想も含まれる。
請求項2記載の発明のように、複数の第1通信部はWiMAX規格に準拠して第1通信器と中長距離通信可能に構成され、第2通信部はBluetooth規格に準拠し第2通信器と近距離通信可能に構成されている形態に適用すると良い。
請求項3記載の発明によれば、第2指標検出部は第1通信部による第1通信器との通信状態を示す指標値を検出し、相互比較部は複数のアンテナを通じて検出された第2指標検出部の指標値を互いに比較し、アンテナ割当部は、算出部の算出結果に加え相互比較部の比較結果に基いて3以上の複数のアンテナを複数の第1通信部および第2通信部の何れか互いに異なる通信部に割当てるため、3以上の複数のアンテナを適切な通信部に割当てることができる。
請求項4記載の発明によれば、第1通信部による前記第1通信器との通信状態を示す指標値を検出する第2指標検出部を備え、アンテナ割当部は、基準値判定部の判定結果に応じて3以上の複数のアンテナを通信部に割当てるときに、基準値判定部の判定結果として受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値以上と判定されるアンテナが2以上存在する場合、当該存在する2以上のアンテナの中で、第2指標検出部の指標値が低い値のアンテナを第2通信部に割当て、第2指標検出部の指標値が高い値のアンテナを第1通信部に割当てるため、3以上の複数のアンテナを適切な通信部に割当てることができる。
請求項5記載の発明によれば、第2通信部が第2通信器から到来する電波信号を検出しない場合、前記アンテナ割当部は、第2指標検出部の指標値の高いアンテナから順に複数の第1通信部に割当てるため、3以上の複数のアンテナを適切な通信部に割当てることができる。
請求項6記載の発明に示すように、第2指標検出部を、受信信号強度レベル(RSSI)、搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)の少なくとも何れか一つ以上の指標値を検出するように構成すると良い。
請求項7記載の発明によれば、アンテナ割当部は、基準値判定部の判定結果に応じて3以上の複数のアンテナを通信部に割当てるときに、準値判定部の判定結果において受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値以上であると判定されるアンテナを第2通信部に割当てるため、3以上の複数のアンテナを適切な通信部に割当てることができる。
請求項8記載の発明によれば、アンテナ割当部は、前記基準値判定部の判定結果に応じて前記3以上の複数のアンテナを通信部に割当てるときに、準値判定部の判定結果として受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値以上であると判定されるアンテナが存在しない場合、他のアンテナとの受信信号強度レベルの差を比較したときに受信信号強度レベルの差が最も高く得られるアンテナを第2通信部に割当てるため、3以上の複数のアンテナを適切な通信部に割当てることができる。
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明において出力制御部が複数の第1通信部の最大送信出力を低下させているため、たとえ妨害判断基準値以上となるアンテナが存在しない場合であっても、第1通信部から受信する妨害電波による影響を極力抑制することができる。
本発明の第1実施形態の電気的構成を示すブロック図 Bluetooth携帯端末のフロントエンド部の電気的構成を示すブロック図 WiMAX通信部のフロントエンド部の電気的構成を示すブロック図 車両内における複数のアンテナとBluetooth携帯端末の配置関係を示す図 (a)はアンテナとBluetooth通信器の間の電波通信時における各通信器のパワー、ゲイン、フィルタの定義を示す説明図、(b)WiMAX通信器の使用周波数帯付近のスペクトラム アンテナ割当動作を概略的に示すフローチャート 本発明の第2実施形態について示す図1相当図 図6相当図 車両内におけるBluetooth携帯端末の別の配置形態を示す図4相当図(その1) 車両内におけるBluetooth携帯端末の別の配置形態を示す図4相当図(その2) 車両内におけるBluetooth携帯端末の別の配置形態を示す図4相当図(その3) 変形例を示す図1相当図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図6を参照しながら説明する。本実施形態では、Bluetooth−WiMAX通信装置を車両内に搭載したWiMAX−Bluetooth共用システムAの形態について説明する。
図1はWiMAX−Bluetooth共用システムのブロック構成図を概略的に示している。
無線通信機器としてのWiMAX−Bluetooth通信装置1は、ナビECU2、Bluetooth送受信用のフロントエンド部3、WiMAX送受信用のフロントエンド部4a、4b、アンテナ切換器5、共用アンテナ6を電気的に接続して構成されている。
ナビECU2は、位置検出器(図示せず)を接続したマイクロコンピュータを搭載して構成され当該位置検出器を用いて車両の現在位置を特定するナビゲーション機能を備えている。本実施形態では特徴部分ではないためナビゲーション機能を構成する各要素の説明を省略する。
このナビECU2には、Bluetooth用の送受信IC2a、WiMAX用の送受信IC2b、アンテナ切換制御部2cが搭載されている。送受信IC2aは、Bluetooth規格の使用周波数帯における受信信号強度レベル(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を検出する検出部2aaを備える。
送受信IC2aおよびフロントエンド部3によりBluetooth用の通信部が構成されている。また、送受信IC2bおよびフロントエンド部4aによりWiMAX用の通信部が構成されている。さらに、送受信IC2bおよびフロントエンド部4bによりWiMAX用の通信部が構成されている。したがって、このシステムAには、複数のWiMAX用の通信部(第1通信部に相当)と、1つのBluetooth用の通信部(第2通信部に相当)とが構成されている。
Bluetooth(IEEE802.15.1等)は数m〜数十m程度の通信に用いられる近距離無線通信規格であり電波信号を用いて簡易な情報の送受信を行う。このBluetooth規格では、免許申請や使用登録の不要な2.4GHz帯のISM帯(2402〜2480MHz)の周波数帯を使用し、79の周波数チャネルに分けて、利用周波数をランダムに変更する周波数ホッピング方式の送受信規格が採用されている。
送受信IC2aは、このBluetooth規格に準拠した通信プロトコルに従って外部のBluetooth通信端末7との間で通信する。
WiMAXは、例えばIEEE802.16−2004等により規定され、中長距離エリアをカバーする無線通信規格として適用が進められている。WiMAXは、その使用周波数帯が2〜11GHzと規定されている。このWiMAXは、例えば固定WiMAX通信網については主に離島や山間部などの人口希薄地帯や高速有線通信の敷設が困難な地域で使われる。
また、WiMAXの中でも、モバイルWiMAX(Mobile Worldwide Interoperability for Microwave Access:IEEE802.16e)は、IEEE802.16−2004(固定通信(FWA:FixedWirelessAccess))にハンドオーバー(基地局移動)に関する仕様を追加した規格の総称であり、移動中も高速通信可能となっている。送受信IC2bおよびフロントエンド部4a、並びに、送受信IC2bおよびフロントエンド部4bは、WiMAX規格に準拠した通信方式に従って車両Cの外部に設置されたWiMAX基地局8との間で通信する。
アンテナ切換制御部2cは、Bluetooth用RSSI検出部2aaで検出された受信信号強度レベルの差分を算出する算出部2caと、予め妨害判断基準値を算出(規定)する算出部2cbと、算出部2caの算出結果と算出部2cbの算出結果を比較し算出部2caの算出結果が算出部2cbの算出結果以上であるか否かを判定する比較器2cc(基準値判定部)と、この比較器2ccの比較判定結果に基いて共用アンテナ6a〜6cおよびフロントエンド部3、4a、4b間の電気的接続を切換制御するアンテナ割当切換制御部(アンテナ割当部)2cdを備える。
フロントエンド部3は、送信用フロントエンド部3a、RF−IF変換器等を備えた受信用フロントエンド部3b、スイッチ3cを接続して構成される。スイッチ3cは、送受信を切り替えるための構成であり例えば方向性結合器により構成される。
WiMAX用のフロントエンド部4aは、送信用フロントエンド部4aa、受信用フロントエンド部4ab、およびTDD通信方式を構成するためのスイッチ4acを接続して構成される。スイッチ4acは送受信を切り替えるための構成であり例えば方向性結合器により構成される。
フロントエンド部4bは、送信用フロントエンド部4ba、受信用フロントエンド部4bb、およびTDD通信方式を構成するためのスイッチ4bcを接続して構成される。スイッチ4bcもまた送受信を切り替えるための構成であり例えば方向性結合器により構成される。これらのフロントエンド部4a、4bは互いに同一の電気的構成ブロックを備える。なお、図1に示すフロントエンド部3、4a、4bは概略的に示されており、詳細は図2、図3にそれぞれ示している。
図2は、Bluetooth用のフロントエンド部の電気的構成ブロックを示している。図2に示すように、Bluetooth用のフロントエンド部3は、受信系回路ブロックおよび送信系回路ブロックからなる。受信系回路ブロックは、フィルタ11、スイッチ3c、アンプ12、ダウンコンバータ13、周波数可変局部発振器14、フィルタ15、自動利得制御型のアンプ16を接続して構成されており、アンテナ切換器5から信号を入力し、送受信IC2aに送信信号を出力する。
送信系回路ブロックは、アンプ17、フィルタ18、周波数可変局部発振器19、アップコンバータ20、アンプ21、スイッチ3c、フィルタ11を接続して構成されており、送受信IC2aの送信信号を入力してフィルタ11から送信信号をアンテナ切換器5に出力する。
図3は、WiMAX用のフロントエンド部の電気的構成ブロックを示している。図3に示すように、WiMAX用のフロントエンド部4aもまた、受信系回路ブロックおよび送信系回路ブロックからなる。受信系回路ブロックは、フィルタ31、スイッチ4ac、アンプ32、ダウンコンバータ33、周波数可変局部発振器34、フィルタ35、自動利得制御型のアンプ36を接続して構成されており、アンテナ切換器5から信号を入力し、送受信IC2bに送信信号を出力する。
送信系回路ブロックは、アンプ37、フィルタ38、周波数可変局部発振器39、アップコンバータ40、アンプ41、スイッチ4ac、フィルタ31を接続して構成されており、送受信IC2bから信号を入力してフィルタ31から送信信号をアンテナ切換器5に出力する。
アンテナ切換器(アンテナ切換部)5は、アンテナ割当切替制御部2cdからの制御信号に基いて制御されるもので当該制御信号に基いて共用アンテナ6a〜6cと各フロントエンド部3、4a、4bとの電気的接続を1:1で切換える。共用アンテナ6a〜6cは、WiMAXの使用周波数帯(2.5GHz帯)、Bluetooth(2.4GHz帯)の使用周波数帯を送受信可能に構成されている。
図4に示すように、共用アンテナ6a〜6cは、車両C内に配置されている。共用アンテナ6aは、車両Cの車室内助手席脇に位置するアームCaに位置して構成されている。共用アンテナ6bは、車両Cの車室内運転席脇に位置するアームCbに位置して構成されている。また、共用アンテナ6cは、車両Cの最後部に位置して構成されている。これらの共用アンテナ6a〜6cは車両C内の互いに異なる場所に離間して配置されている。このような構成において、Bluetooth通信端末7が通信装置1に電波信号を媒体として通信接続可能になっている。
システムAは、WiMAX通信規格およびBluetooth通信規格を用いMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)で外部の通信端末7やWiMAX基地局8と無線通信するように構成されている。本実施形態では、3つの共用アンテナ6a〜6cをBluetooth用又はWiMAX用の何れかに割当てて通信処理を行うが、本実施形態ではその割当方法に特徴を備えている。
ここで、前記した算出部2cbによる妨害判断基準値の算出方法について図5を参照して説明する。妨害判断基準値は、Bluetooth通信端末7がWiMAX通信器による電波信号を妨害電波として受信したとしても所望の必要なPER(Packet Error Rate)を得られるように予め定められたS/Nを表すものであり、当該妨害判断基準値は以下の方法により実験等により予め定められている。
図5(a)はアンテナとBluetooth通信器の間の電波通信時における各通信器のパワー、ゲイン、フィルタの定義の説明図を示している。図5(b)はWiMAX通信器の通信周波数帯付近のスペクトラムを示している。
図5(a)に示すように、第1アンテナA1をBluetooth用とし、第2アンテナA2をWiMAX用と定義したとき、前記のS/Nが、Bluetooth通信端末7が受信する第1アンテナA1からの電波信号Sと、第2アンテナA2からの電波信号Nとの差以上となるように妨害判断基準値Mを算出する。
WiMAX通信端末からの電波信号の最大出力PWi
Bluetooth通信端末7の電波信号の出力PB
伝搬損失Lp
WiMAX通信端末のサイドローブの減衰Ls
第2アンテナA2に接続される送信フィルタによるBluetooth周波数帯の減衰量をLF、
第2アンテナA2の利得をGv
Bluetooth通信端末7のアンテナ利得をGM
としたとき、
第2アンテナA2からWiMAXの電波信号を出力したときに、Bluetooth通信端末7が受信するBluetooth使用周波数帯の妨害波Nは、
N = PWi + LF + Ls + Gv + Lp +GM …(1)
他方、Bluetooth通信端末7が出力したときに、第2アンテナA2から受信されるBluetoothの受信信号強度レベルは、
RSSI2 = PB + GM + Lp + Gv …(2)
これらの(1)、(2)式から、
N = PWi + RSSI2 − PB + LF + Ls …(3)
この(3)式において、PWi,PB,LF,Lsは予め定められた既知の値である。
Bluetooth通信端末7が送信する電波信号を第1アンテナが受信する受信信号強度レベルSは、電波の可逆性を考慮すると、第1アンテナが送信する電波信号をBluetooth通信端末7が受信する電力と等しい。このため、
S = RSSI1 …(4)
と定義することができる。
このとき、S/Nは、
S/N = S−N
= RSSI1−(PWi+RSSI2−PB+LF+Ls) …(5)
であるため、
M = RSSI1 − RSSI2
= S/N − (PWi−PB+LF+Ls) …(6)
となる。
図6は、Bluetooth用、又は、WiMAX用に共用アンテナを割り当てる割当方法について特に検出部2aa、アンテナ切換制御部2cの動作を概略的に示したフローチャートである。
この図6に示すように、検出部2aaは、共用アンテナ6a〜6cを通じて受信する電波信号の受信信号強度レベルを測定する(S1)。次に、算出部2caが、共用アンテナ6a〜6cのうち2つの共用アンテナを通じて受信した受信信号強度レベルの差分を全て算出する(S2)。次に、比較器2ccが全ての差分と妨害判断基準値Mとを比較し(S3)、差分が妨害判断基準値M以上であるか否かを判定し、妨害を生じないアンテナを特定する(S4)。次に、アンテナ割当て切換え制御部2cdが妨害を生じないアンテナの何れかをBluetooth用に割当てると共に、残りのアンテナをWiMAX用に割当てる(S5)。具体的には以下の実用例1に示すように行われる。なお、下記の実用例1等の実用例は、共用アンテナ6a〜6cが前記に示した位置に設置されている場合を考慮して示しているが、共用アンテナ6a〜6cの設置位置は前記の設置位置に限られず車両内の何れの位置に設置されている場合でも適用できる。
<実用例1>
例えば、妨害判断基準値Mを−10dBと規定する。例えば図4に示すように、Bluetooth通信端末7が車両Cの車室内の助手席に載置されている場合を想定する。
このような場合、検出部2aaがアンテナ6aを通じて受信した受信信号強度レベルをRSSI(1)、アンテナ6bを通じて受信した受信信号強度レベルをRSSI(2)、アンテナ6cを通じて受信した受信信号強度レベルをRSSI(3)とする。
RSSI(1)=−40dBm
RSSI(2)=−55dBm
RSSI(3)=−60dBm
と得られたとすると、
前述のステップS2において、
RSSI(1)−RSSI(2)=15dB
RSSI(2)−RSSI(1)=−15dB
RSSI(2)−RSSI(3)=5dB
RSSI(3)−RSSI(2)=−5dB
RSSI(3)−RSSI(1)=−20dB
RSSI(1)−RSSI(3)=20dB
として全ての差分が得られる。
RSSI(2)−RSSI(1)、RSSI(3)−RSSI(1)のときに妨害判断基準値M=−10dB以下(未満)となるため、ステップS4において妨害の生じないアンテナとしてアンテナ6aを特定する。この場合、アンテナ6b、6cをBluetooth用に割当てることはできない。したがってステップS5において、アンテナ割当切換制御部2cdはBluetooth用にアンテナ6aを割当て、その他のアンテナ6b、6cをWiMAX用に割当て、フロントエンド部3と共用アンテナ6aとを接続すると共に、フロントエンド部4a、4bと共用アンテナ6b、6cとを接続する。
そしてBluetooth通信部(2a及び3)はBluetooth通信端末7と通信処理し、WiMAX通信部(2b及び4a、2b及び4b)はそれぞれWiMAX基地局8と通信処理することで、これらの通信部は同時に通信できる。
WiMAX通信部(2b及び4a、2b及び4b)が2.5GHz帯の周波数を使用するときには2535〜2630MHzの周波数を用いるため、前記したBluetooth規格を採用したBluetooth通信機能による使用周波数帯(2402〜2480MHz)と近接する。
本実施形態によれば、アンテナ割当切換制御部2cdは、算出部2caの算出結果と妨害判断基準値Mとを比較して判定した比較判定結果に基いて3個のアンテナ6a〜6cをWiMAX用またはBluetooth用に割当て、アンテナ切換器5はアンテナ6a〜6cを、割当てられたBluetooth用のフロントエンド部3、WiMAX用のフロントエンド部4a、WiMAX用のフロントエンド部4bに対して1対1で接続切換えする。
したがって3個のアンテナ6a〜6cを適切な通信部に割当ててWiMAX通信機能、Bluetooth通信機能を達成することができ、WiMAXの使用周波数帯とBluetoothの使用周波数帯とが互いに近接して通信妨害が発生する懸念を生じたとしても、WiMAX通信部(2b及び4a、2b及び4b)およびWiMAX基地局8間の通信によるBluetooth通信部(2a及び3)に対する妨害を極力抑制でき、通信速度の低下を抑制できる。
(第2実施形態)
図7ないし図12は、第2実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは妨害の生じないアンテナが0又は複数のときのBluetooth用アンテナ、WiMAX用アンテナの割当方法にある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して異なる部分について説明を行う。
図7は、前述実施形態の図1に相当する図を示している。この図7において、システムAに代わるシステムA2は、ECU2内にアンテナ組合せ検出部12dを備える。また、WiMAX送受信IC2b内には、フロントエンド部4aに対応したRSSI(受信信号強度レベル)とCINR(Carrier to Interference Noise Ratio:信号対干渉ノイズ比)を検出するための検出部2baを具備する。さらに、WiMAX送受信IC2b内には、フロントエンド部4bに対応したRSSIとCINRを検出するための検出部2bbを具備する。検出部2baおよび2bbは第2指標検出部として機能する。
アンテナ組合せ検出部12dは、フロントエンド部4aを通じて受信した電波信号の受信信号強度レベルおよび信号対干渉ノイズ比を基準値と比較する比較部12daを備える。また、アンテナ組合せ検出部12dは、フロントエンド部4bを通じて受信した電波信号の受信信号強度レベルおよび信号対干渉ノイズ比を基準値と比較する比較部12dbを備える。比較部12daおよび12dbは相互比較部として機能する。さらに、アンテナ組合せ検出部12dcは、比較部12daおよび12dbの比較結果に基いてWiMAX用アンテナの優先順位を決定する優先順位決定部12dcを備える。
優先順位決定部12dcは、その出力がアンテナ割当切換制御部2cdに入力されている。アンテナ割当切換制御部2cdは、比較器2ccの比較結果および優先順位決定部12dcにより決定された優先順位に基づいてアンテナ切換制御信号をアンテナ切換器5に出力し、アンテナ切換器5は当該アンテナ切換制御信号に基いてアンテナ6a〜6cを各フロントエンド3、4a、4bに1対1で接続する。
図8は動作をフローチャートにより示している。図8に示すように、検出部2aaは、共用アンテナ6a〜6cを通じて受信する電波信号の受信信号強度レベルを測定し(S1)、算出部2caが共用アンテナ6a〜6cのうち2つの共用アンテナを通じて受信した受信信号強度レベルの差分を全て算出する(S2)。次に、比較器2ccが全ての差分と妨害判断基準値Mとを比較し(S3)、差分が妨害判断基準値M以上であるか否かを判定し、妨害を生じないアンテナを特定する(S4)。アンテナ割当切換制御部2cdは特定された妨害の生じないアンテナの個数に応じて異なる処理を行う(S6:0個〜3個)。
例えば、ステップS4において妨害の生じないアンテナが0個と特定されたときには(S6:0個)、アンテナ割当切換制御部2cdは、他のアンテナとの受信信号強度レベルの差を比較したときに受信信号強度レベルの差が最も高く得られるアンテナをBluetooth用に割当て、残りのアンテナをWiMAX用に割当て、この割当結果を示すアンテナ切換制御信号をアンテナ切換器5に出力する。
また、例えば、ステップS4において妨害の生じないアンテナが1個と特定されたときには(S6:1個)、アンテナ割当切換制御部2cdは、妨害の生じないアンテナをBluetooth用に割当てて、残りのアンテナをWiMAX用に割当て、この割当結果を示すアンテナ切換制御信号をアンテナ切換器5に出力する。
さらに、ステップS4において妨害の生じないアンテナが2個と特定されたときには(S6:2個)、アンテナ割当切換制御部2cdは、妨害の生じない2個のアンテナおよびWiMAXフロントエンド部4aまたは4bを通じてRSSI、CINRを測定し(S9)、2個のアンテナのうちWiMAXのRSSI、CINRが低いアンテナをBluetooth用に割当て、残りのアンテナをWiMAX用に割当て(S10)、この割当結果を示すアンテナ切換制御信号をアンテナ切換器5に出力する。
さらに、例えば、ステップS4において妨害の生じないアンテナが3個と特定されたときには(S6:3個)、アンテナ割当切換制御部2cdは、妨害の生じない3個のアンテナを通じてWiMAXのRSSI、CINRを測定し(S11)、3個のアンテナ6a〜6cのうちWiMAXのRSSI、CINRが低いアンテナをBluetooth用に割当て、残りのアンテナをWiMAX用に割当て(S12)、この割当結果を示すアンテナ切換制御信号をアンテナ切換器5に出力する。
アンテナ切換器5は、受信したアンテナ切換制御信号に基いてアンテナ6a〜6cをフロントエンド部3、4a、4bに1対1で割当てて切換える。そして、通常の送受信処理を行う。
以下、この場合の実用例について説明する。
<実用例2(妨害の生じないアンテナが2個の場合)>
例えば、妨害判断基準値Mを−10dBと規定する。例えば図9に示すように、車両C内の運転席および助手席間にBluetooth通信端末7が位置している場合を想定する。このとき、検出部2aaが、アンテナ6aを通じて受信した受信信号強度レベルをRSSI(1)、検出部2aaがアンテナ6bを通じて受信した受信信号強度レベルをRSSI(2)、検出部2aaがアンテナ6cを通じて受信した受信信号強度レベルをRSSI(3)とする。
RSSI(1)=−45dBm
RSSI(2)=−45dBm
RSSI(3)=−60dBm
と得られたとすると、
前述のステップS2において、
RSSI(1)−RSSI(2)=0dB
RSSI(2)−RSSI(1)=0dB
RSSI(2)−RSSI(3)=15dB
RSSI(3)−RSSI(2)=−15dB
RSSI(3)−RSSI(1)=−15dB
RSSI(1)−RSSI(3)=15dB
として全ての差分が得られる。
この後、ステップS3において全ての差分のそれぞれと妨害判断基準値Mとを比較し、差分が妨害判断基準値M以上となるか否かを判定し、ステップS4において妨害の生じないアンテナを特定するが、前記の差分が妨害判断基準値M以上とならない条件はRSSI(3)−RSSI(2)=−15dB、RSSI(3)−RSSI(1)=−15dBとなる。
このため、ステップS4において妨害の生じるアンテナがアンテナ6cと特定されることによって、逆に、妨害の生じないアンテナはアンテナ6a、6bの2個と特定される。次に、ステップS9において、これらの2個のアンテナ6a、6bのアンテナを通じてそれぞれのWiMAX信号のRSSI,CINRを測定し、ステップS10において、2個のアンテナ6a、6bのうちWiMAX信号のRSSI,CINRが低いアンテナをBluetooth用に割当て、残りのアンテナをWiMAX用に割当てる。これは、WiMAXの通信性能を重視するためである。アンテナ6aを通じてWiMAX信号を受信した受信信号強度レベルをRSSIw(1)とすると共に信号対干渉ノイズ比をCINRw(1)とし、アンテナ6bを通じてWiMAX信号を受信した受信信号強度レベルをRSSIw(2)とすると共に信号対干渉ノイズ比をCINRw(2)とする。
RSSIw(1)=−60dBm、CINRw(1)=15dB
RSSIw(2)=−55dBm、CINRw(2)=20dB
として得られたとすると、アンテナ6bを通じて得られた受信信号電界強度レベルや信号対干渉ノイズ比がアンテナ6aを通じて得られた値よりも高いため、アンテナ6bをWiMAX用に割当てて、アンテナ6aをBluetooth用に割当てる。このようにしてアンテナ6a〜6cがWiMAX用およびBluetooth用に割当てられる。
<実用例3(妨害の生じないアンテナが3個の場合)>
例えば妨害判断基準値Mを−10dBと規定する。例えば図10に示すように、Bluetooth通信端末7が車両Cの車室内の運転席および助手席間のやや後方に位置している場合を想定する。前述の実用例に比較してRSSI(3)の値が上昇し、
RSSI(1)=−45dBm
RSSI(2)=−45dBm
RSSI(3)=−50dBm
と得られたとすると、
前述のステップS2において、
RSSI(1)−RSSI(2)=0dB
RSSI(2)−RSSI(1)=0dB
RSSI(2)−RSSI(3)=5dB
RSSI(3)−RSSI(2)=−5dB
RSSI(3)−RSSI(1)=−5dB
RSSI(1)−RSSI(3)=5dB
として全ての差分が得られる。
この後、ステップS3において、全ての差分のそれぞれと妨害判断基準値Mとを比較し、当該差分が妨害判断基準値M以上となるか否かを判定しステップS4において妨害の生じないアンテナを特定するが、前記の差分で妨害判断基準値M以下(未満)となる条件はない。
このため、ステップS4において、アンテナ6a〜6cの何れのアンテナを通じて受信したとしても全て妨害を生じないことを特定し、ステップS4において妨害の生じないアンテナは3個と特定される。
次に、ステップS11において、これらの3個のアンテナ6a〜6cのアンテナを通じてそれぞれのWiMAX信号のRSSI,CINRを測定し、ステップS12において、3個のアンテナ6a〜6cのうちWiMAX信号のRSSI,CINRが低いアンテナをBluetooth用に割当てて、残りのアンテナをWiMAX用に割当てる。これは、WiMAXの通信性能を重視するためである。アンテナ6cを通じてWiMAX信号を受信した受信信号強度レベルをRSSIw(3)とすると共に信号対干渉ノイズ比をCINRw(3)とする。
RSSIw(1)=−60dBm、CINRw(1)=15dB
RSSIw(2)=−55dBm、CINRw(2)=20dB
RSSIw(3)=−70dBm、CINRw(3)=10dB
と得られたとすると、アンテナ6a、6bを通じて得られた受信信号電界強度レベルや信号対干渉ノイズ比がアンテナ6cを通じて得られた値よりも高いため、アンテナ6a、6bをWiMAX用に割当てて、アンテナ6cをBluetooth用に割当てる。このようにしてアンテナ6a〜6cがWiMAX用およびBluetooth用に割当てられる。
<実用例4(妨害の生じないアンテナが0個の場合)>
例えば、妨害判断基準値Mを+10dBと規定する。例えば図11に示すように、Bluetooth通信端末7が車両Cの車室内の後部座席間に位置している場合を想定する。前述の実用例に比較してRSSI(3)の値が上昇し、
RSSI(1)=−50dBm
RSSI(2)=−50dBm
RSSI(3)=−45dBm
と得られたとすると、
前述のステップS2において、
RSSI(1)−RSSI(2)=0dB
RSSI(2)−RSSI(1)=0dB
RSSI(2)−RSSI(3)=ー5dB
RSSI(3)−RSSI(2)=5dB
RSSI(3)−RSSI(1)=5dB
RSSI(1)−RSSI(3)=−5dB
として全ての差分が得られる。
この後、ステップS3において、全ての差分のそれぞれと妨害判断基準値Mとを比較し、ステップS4において妨害の生じないアンテナを特定するが、この場合、全ての前記の差分で妨害判断基準値M以下(未満)となる。
このため、ステップS4において、アンテナ6a〜6cの何れのアンテナを通じて受信したとしても全て妨害を生じることを特定し、ステップS4において妨害の生じないアンテナは0個と特定される。
次に、ステップS7において、これらの3個のアンテナ6a〜6cのうち、他のアンテナとの受信信号強度レベルの差を比較したときに受信信号強度レベルの差が最も高く得られるアンテナをBluetooth用に割当て、残りのアンテナをWiMAX用に割当てる。本実用例では、前述のRSSI(3)−RSSI(2)=5dB、RSSI(3)−RSSI(1)=5dBとして得られているように、最も+10dBに近くなるアンテナ6cを選択してBluetooth用に割当て、その他のアンテナ6a、6bをWiMAX用に割当てると良い。
このようにしてアンテナ6a〜6cをWiMAX用およびBluetooth用に割当てると良い。また、ステップS7において、WiMAXの最大出力を5dBだけ低下させることで、WiMAX通信機能がBluetooth通信端末7による通信に妨害を与えることはなくなる。
本実施形態によれば、アンテナ6a〜6cのうち妨害の生じないアンテナの個数に応じてアンテナ6a〜6cをWiMAX用、Bluetooth用に割当てているため、アンテナ6a〜6cを適切な通信部に割当てることができる。
特に、受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値M以上であると判定されるアンテナが1個である場合には、当該アンテナをBluetooth用に割当て、その他のアンテナをWiMAX用に割当てている。
また、受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値M以上であると判定されるアンテナが存在しない場合(0個の場合)、他のアンテナとの受信信号強度レベルの差を比較したときに受信信号強度レベルの差が最も高く得られるアンテナをBluetooth用に割当て、他のアンテナをWiMAX用に割当てている。
また、受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値M以上であると判定されるアンテナが2個である場合には、妨害の生じない2個のアンテナのうちWiMAX信号の受信信号強度レベル、搬送波レベル対干渉雑音比が低いアンテナをBluetooh用に割当てて、残りのアンテナをWiMAX用に割当てている。
また、受信信号強度レベルの差が妨害判断基準値M以上であると判定されるアンテナが3個である場合には、妨害の生じない3個のアンテナのうち2つのアンテナをWiMAX用に割当てて、残りのアンテナをBluetooth用に割当てている。このように割当てることで、3個のアンテナ6a〜6cを適切な通信部に割当てることができる。
(変形例)
図12は、WiMAX出力制御を行うための出力制御部を設けた場合の変形構成例を示している。この図12に示すように、システムAに代わるシステムA3は、WiMAX出力制御部22を備える。このWiMAX出力制御部22は、アンテナ割当て切換え制御部2cdからの制御信号に基いてWiMAX用のフロントエンド部4aa、4baに出力制御信号を送信し、フロントエンド部4aaおよび4baはこの出力制御信号に基いて最大出力を所定値だけ低下させる。このような構成を適用することで、WiMAX通信機能がBluetooth通信端末7の通信に妨害を与えることがなくなる。
(他の実施形態)
本発明は前記実施形態に関わらず、以下に示す変形または拡張が可能である。
3つのアンテナ6a〜6cを、第1WiMAX通信部(2bおよび4a)、第2WiMAX通信部(2bおよび4b)、Bluetooth通信部(2aおよび3)に割り当てた実施形態を示したが、WiMAX通信部は3以上(例えば4)構成しても良い。また、アンテナを4個以上設けた場合にも同様に適用できる。
特に、モバイルWiMAX規格に準拠したWiMAX通信機能による通信に適用しているが、固定WiMAX規格でも適用でき、さらに他のWiMAXでも適用できる。
また、3個のアンテナ6a〜6cを通じて受信した受信信号強度レベルの差分を算出するときに、互いの差分を全て算出することで全通りの差分を算出する実施形態を示したが、例えば、2つの受信信号強度レベルのうち一方の受信信号強度レベル(例えばRSSI(1))と他方の受信信号強度レベル(例えばRSSI(2))との差分を一方のみ算出した上で、これらの差分の絶対値の正値(|RSSI(1)−RSSI(2)|)および負値(−|RSSI(1)−RSSI(2)|)を求めることで全通りの差分を算出するようにしても良い。
なお、WiMAX規格とBluetooth規格で通信可能な無線通信機器に適用した実施形態を示したが、互いに異なる2つの通信規格に準拠した通信処理を可能とした無線通信機器に適用しても良い。
例えば、米国などにおいて、UWB(Ultra Wideband)は3.1GHz〜10.6GHzという非常に広い帯域を使用して数百Mbpsの通信速度でデータ通信するが、この規格は、車車間通信又は路車間通信で適用される5.9GHz帯を包含する。このような複数の通信器をBluetooth通信端末7およびWiMAX通信部に代えて適用した場合でも本発明は適用できる。
ステップS10において、WiMAX信号の受信信号強度レベル、搬送波レベル対干渉雑音比の双方の低く得られるアンテナをBluetooth用に割当てる実施形態を示したが、何れか一方のみ低く得られるアンテナをBluetooth用に割当てるようにしても良い。
送受信IC2a内でRSSIを算出するように構成した実施形態を示したが、これは、その前段のフロントエンド部3内でRSSIを算出するように構成しても良い。送受信IC2b内でRSSI、CINRを算出するように構成した実施形態を示したが、これは、その前段のフロントエンド部4a、4b内でそれぞれRSSI、CINRを算出するように構成しても良い。
図面中、A、A1、A2、A3はWiMAX−Bluetooth共用システム、1はWiMAX−Bluetooth通信装置(無線通信機器)、2はECU、2aはBluetooth送受信IC、2bはWiMAX送受信IC、2caは算出部、2cbは妨害判断基準値算出部、2ccは比較器(基準値判定部)、2cdはアンテナ切換制御部(アンテナ割当部)、3はBluetooth用のフロントエンド部、4a、4bはWiMAX用のフロントエンド部、5はアンテナ切換部、6a〜6cは共用アンテナ、7はBluetooth通信端末、8はWiMAX基地局、22はWiMAX出力制御部を示す。

Claims (9)

  1. 第1周波数帯の電波信号により第1通信器との間で通信可能であると共に、前記第1周波数帯と近接または包含関係にある第2周波数帯の電波信号により第2通信器との間で通信可能な無線通信機器であって、
    前記第1通信器と通信する複数の第1通信部と、
    前記第2通信器と通信する第2通信部と、
    前記複数の第1通信器の電波信号および前記第2通信器の電波信号とも送受信可能な3以上の複数のアンテナと、
    前記3以上の複数のアンテナを通じて前記第2通信部が前記第2通信器から電波信号を受信する受信信号強度レベル(RSSI)をそれぞれ検出する第1指標検出部と、
    前記第1指標検出部により検出された受信信号強度レベルについて、前記3以上の複数のアンテナのうち2つのアンテナを通じて検出された受信信号強度レベルの差を全通り算出する算出部と、
    前記第2通信器が前記第1通信部の電波信号を妨害電波として受信したときに所定のエラーレートを得られるように予め定められた所定の妨害判断基準値と、前記算出部により算出された受信信号強度レベルの差とを比較し、受信信号強度レベルの差が前記妨害判断基準値以上であるか否かを判定する基準値判定部と、
    前記基準値判定部の判定結果に応じて前記3以上の複数のアンテナを前記複数の第1通信部または前記第2通信部に割当てるアンテナ割当部と、
    前記アンテナ割当部によって割当てられた通信部に前記3以上の複数のアンテナを接続切換えするアンテナ切換部とを備えたことを特徴とする無線通信機器。
  2. 前記複数の第1通信部はWiMAX規格に準拠し前記第1通信器と中長距離通信可能に構成され、前記第2通信部はBluetooth規格に準拠し前記第2通信器と近距離通信可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の無線通信機器。
  3. 前記第1通信部による前記第1通信器との通信状態を示す指標値を検出する第2指標検出部と、
    前記複数のアンテナを通じて検出された前記第2指標検出部の指標値を互いに比較する相互比較部と、
    前記アンテナ割当部は、前記基準値判定部の判定結果に加え前記相互比較部の比較結果に基いて前記3以上の複数のアンテナを前記複数の第1通信部および前記第2通信部の何れか互いに異なる通信部に割当てることを特徴とする請求項1または2記載の無線通信機器
  4. 前記第1通信部による前記第1通信器との通信状態を示す指標値を検出する第2指標検出部を備え、
    前記アンテナ割当部は、
    前記基準値判定部の判定結果に応じて前記3以上の複数のアンテナを通信部に割当てるときに、前記基準値判定部の判定結果として前記受信信号強度レベルの差が前記妨害判断基準値以上と判定されるアンテナが2以上存在する場合、
    当該存在する2以上のアンテナの中で、前記第2指標検出部の指標値が低い値のアンテナを前記第2通信部に割当て、前記第2指標検出部の指標値が高い値のアンテナを前記第1通信部に割当てることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の無線通信機器。
  5. 前記第2通信部が前記第2通信器から到来する電波信号を検出しない場合、
    前記アンテナ割当部は、前記第2指標検出部の指標値が高いアンテナから順に前記複数の第1通信部に割当てることを特徴とする請求項3または4記載の無線通信機器。
  6. 前記第2指標検出部は、前記指標値として受信信号強度レベル(RSSI)、搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)の少なくとも何れか一つ以上を検出することを特徴とする請求項3ないし5の何れかに記載の無線通信機器。
  7. 記アンテナ割当部は、
    前記基準値判定部の判定結果に応じて前記3以上の複数のアンテナを通信部に割当てるときに、前記基準値判定部の判定結果において前記受信信号強度レベルの差が前記妨害判断基準値以上であると判定されるアンテナを前記第2通信部に割当てることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の無線通信機器。
  8. 記アンテナ割当部は、
    前記基準値判定部の判定結果に応じて前記3以上の複数のアンテナを通信部に割当てるときに、前記基準値判定部の判定結果として前記受信信号強度レベルの差が前記妨害判断基準値以上であると判定されるアンテナが存在しない場合、
    他のアンテナとの受信信号強度レベルの差を比較したときに当該受信信号強度レベルの差が最も高く得られるアンテナを前記第2通信部に割当てることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の無線通信機器。
  9. 前記複数の第1通信部の最大送信出力を低下させる出力制御部を備えたことを特徴とする請求項8記載の無線通信機器。
JP2010137145A 2010-06-16 2010-06-16 無線通信機器 Active JP5385216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010137145A JP5385216B2 (ja) 2010-06-16 2010-06-16 無線通信機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010137145A JP5385216B2 (ja) 2010-06-16 2010-06-16 無線通信機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012004789A JP2012004789A (ja) 2012-01-05
JP5385216B2 true JP5385216B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=45536285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010137145A Active JP5385216B2 (ja) 2010-06-16 2010-06-16 無線通信機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5385216B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160115003A (ko) 2015-03-25 2016-10-06 삼성전기주식회사 멀티밴드 통신 모듈 및 고주파 스위치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004363728A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Canon Inc 無線情報通信端末
JP2005229531A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Mitsubishi Electric Corp アンテナ切換装置
JP2007104095A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ダイバーシチ受信回路、ダイバーシチ受信装置およびダイバーシチ受信システム
US8781522B2 (en) * 2006-11-02 2014-07-15 Qualcomm Incorporated Adaptable antenna system
JP2009212691A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Fujitsu Ltd 複数のアンテナを使用して無線信号を送信する方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012004789A (ja) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100875582B1 (ko) 광대역 무선 통신 시스템에서의 채널할당 방법 및 통신유닛
JP4364194B2 (ja) 無線通信システム、無線チャネル監視装置および無線通信方法
US9304189B2 (en) Systems and methods for detecting radar signals
JP4733175B2 (ja) マルチモード通信装置のマルチモード共存方法
KR100541947B1 (ko) 무선통신시스템간의 상호간섭을 회피하기 위한무선통신방법 및 장치
US9565566B1 (en) 5 GHz sub-band operations
JP2013518485A (ja) 無線通信システムと複数の無線通信モジュールの共存方法
EP3185425B1 (en) Wireless access point with two radio frequency modules of same frequency band and signal interference reduction method
CN103039024B (zh) 在无线装置中测量有干扰的信道的邻近频率上的接收信号强度
JP5591410B2 (ja) 無線通信装置
JP2010521885A (ja) 多チャネル無線通信システムのためのタイミング情報及び周波数情報の推定
US10432375B1 (en) Wireless communication system and method having automatic self-configuration mechanism
EP3017650A1 (en) Radio unit and method performed by a radio unit operable in a base station system of a wireless communication network for reducing interference at the radio unit
JP6522774B2 (ja) Wlanネットワークの電力調整のための装置および方法
US10091742B2 (en) Wireless communication device
JP5385216B2 (ja) 無線通信機器
CN112821969B (zh) 一种全双工认知无线网络的混合动态频谱访问方法及装置
Zhao et al. Feasibility analysis of multi-radio in DSRC vehicular networks
MX2014000810A (es) Coordinación de medición para mediciones de acceso al espectro dinámicas en un sistema dúplex por división de tiempo.
KR101360659B1 (ko) 인지 무선 시스템을 위한 다중 경로 스펙트럼 검출 장치, 방법 및 이를 이용한 인지 무선 시스템
JP7396510B2 (ja) 無線通信システム、送信電力制御方法、ソフトウェア無線機、および送信電力制御用プログラム
JP2022124613A (ja) 通信装置及びプログラム
WO2024107290A1 (en) Beamforming enhancements using machine learning models
EP2458741B1 (en) Co-existence of narrow-channel transmitter and wide-channel receiver
WO2014002273A1 (ja) 通信装置及び通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5385216

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250