JP5378192B2 - 成膜装置 - Google Patents

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この発明は、例えば、薄膜太陽電池の製造に用いられる成膜装置に関するものである。
現在の太陽電池は単結晶Si型および多結晶Si型で大半を占めているが、Siの材料不足などが懸念されている。近年では、製造コストが低く、材料不足のリスクが小さい薄膜Si層が形成された薄膜太陽電池の需要が高まっている。さらに、従来型のa-Si層のみの薄膜太陽電池に加え、最近ではa-Si(アモルファスシリコン)層とμc-Si(マイクロクリスタルシリコン)層を積層することにより変換効率の向上を図るタンデム型薄膜太陽電池の要求が高まっている。
この薄膜太陽電池の薄膜Si層(半導体層)の成膜にはプラズマCVD装置を用いることが多い。プラズマCVD装置としては、枚葉式PE−CVD(プラズマCVD)装置、インライン型PE−CVD装置、バッチ式PE−CVD装置などが存在する。
ここで、薄膜太陽電池としての変換効率を考慮すると、上記タンデム型太陽電池のμc-Si層はアモルファスSi層と比較して約5倍程度の膜厚(1.5μm程度)を確保する必要がある。また、μc-Si層は、良質なマイクロクリスタル膜を均一に形成する必要があるため成膜速度を速くするには限界があることから、バッチ処理数の増加などを行って生産性を向上させることが求められている。すなわち、低成膜速度で、かつ、高スループットを実現する装置が求められている。
また、生産性の向上を図ると共に、大型化する基板にも高精度に成膜可能なCVD装置として、基板の被成膜面が重力方向と略並行を成すように配置された状態で成膜を施す所謂縦型CVD装置がある。この縦型CVD装置のなかには、基板を支持するための支持壁(ホルダ)が一対垂設されているキャリアを有するものがある。各支持壁は、互いに略並行な状態となるように配設されている。キャリアは、各支持壁に基板を支持させた状態で面方向に沿って移動し、基板を成膜室に搬送する。成膜室の一対の基板の間に対応する位置には、各基板を加熱するためのヒータが設けられている。また、成膜室の両側壁には、内面側に高周波電極(カソード)がそれぞれ配設されており、この高周波電極に給電することによって成膜室に供給される成膜ガスをプラズマ化するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−270600号公報
ところで、上述の従来技術にあっては、ヒータや高周波電極による放電により、成膜室内(成膜空間内)の温度がバッチ処理の回数が増えるに従って高くなってしまう。成膜室内の温度上昇に伴ってヒータを停止しても輻射熱等によって基板の温度が所望の温度よりも上昇してしまう。このため、バッチ処理の回数が増えるに従って基板に形成される膜の品質が低下してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、基板を一定温度に保つことができ、バッチ処理の回数が増えても基板に形成される膜の品質を安定させることができる成膜装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、成膜室内に基板を配し、前記基板の被成膜面にCVD法により所望の膜を形成する成膜装置において、電圧が印加される平板状のカソードと、前記カソードに離間して対向配置されるアノードとを有する電極ユニットを、前記成膜室に対して着脱自在に設け、前記アノードに、前記基板を加熱するためのヒータを内蔵すると共に、前記アノードの前記カソードとは反対側の面に、前記アノードを冷却するための冷却板を設け、前記冷却板に、冷却用水を循環させるための冷却流路を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、ヒータを停止した際、冷却板に冷却用水を循環させることによって、アノードを冷却することができる。このため、成膜室内の輻射熱によるアノードの温度上昇を抑えることができる。この結果、基板の温度上昇を抑制することができ、基板の温度を所望の温度で管理することを容易に行うことができる。よって、バッチ処理の回数が増えても基板に形成される膜の品質を安定させることが可能になる。
請求項2に記載した発明は、前記アノードと前記冷却板との間に、所定の間隙を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、例えば、成膜室内の輻射熱等によって得るアノードの熱容量などに基づいてアノードと冷却板との間の離間距離を設定し、アノードから所望の熱量を吸熱することができる。このため、ヒータの能力などに応じ、その都度冷却板を作成する必要がなく、冷却板の汎用性を高めることができる。
また、アノードと冷却板との間に間隙を設けることにより、アノードの冷却板側の面を満遍なく均一に冷却することができる。このため、効率よくアノードの温度上昇を抑制することが可能になる。
本発明によれば、ヒータを停止した際、冷却板に冷却用水を循環させることによって、アノードを冷却することができる。このため、成膜室内の輻射熱によるアノードの温度上昇を抑えることができる。この結果、基板の温度上昇を抑制することができ、基板の温度を所望の温度で管理することを容易に行うことができる。よって、バッチ処理の回数が増えても基板に形成される膜の品質を安定させることが可能になる。
本発明の実施形態における成膜装置の概略構成図である。 本発明の実施形態における成膜室の概略構成を示す斜視図である。 2とは別の角度からの成膜室の斜視図である。 本発明の実施形態における成膜室の側面図である。 本発明の実施形態における電極ユニットの概略構成を示す斜視図である。 図5とは別の角度からの電極ユニットの斜視図である。 本発明の実施形態におけるカソードユニット、およびアノードユニットの部分断面図である。 本発明の実施形態におけるアノードユニットの斜視図である 本発明の実施形態におけるキャリアの斜視図である。
(成膜装置)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、成膜装置の概略構成図である。
同図に示すように、成膜装置10は、複数の基板Wに対して同時に、例えばマイクロクリスタルシリコン膜を成膜可能な成膜室11と、成膜室11に搬入される基板W(以下、成膜処理前基板という)と、成膜室11から搬出された基板W(以下成膜処理後基板という)とを同時に収容可能な仕込・取出室13と、成膜処理前基板および成膜処理後基板をキャリア21(図11参照)に脱着する基板脱着室15と、基板Wをキャリア21から脱着するための基板脱着ロボット17と、基板Wを別の処理室との搬送のために複数枚収容可能な基板収容カセット19と、を備えている。
本実施形態では成膜室11、仕込・取出室13および基板脱着室15で構成される基板成膜ライン16が4つ設けられている。また、基板脱着ロボット17は床面に敷設されたレール18上を移動できるようになっており、全ての基板成膜ライン16への基板Wの受け渡しを1台の基板脱着ロボット17でできるようになっている。
さらに、成膜室11と仕込・取出室13とで構成される基板成膜モジュール14は一体化されており、トラックに積載可能な大きさで形成されている。
(成膜室)
図2、図3は、成膜室11の概略構成を示し、図2は、斜視図、図3は、図2とは別の角度からの斜視図である。図4は、成膜室11の側面図である。
図2に示すように、成膜室11は箱型に形成されている。成膜室11の仕込・取出室13と接続される一方の側面23(図2における紙面手前側の側面)には、基板Wが搭載されたキャリア21が通過可能なキャリア搬出入口24が3箇所形成されている。
キャリア搬出入口24には、このキャリア搬出入口24を開閉するシャッタ25が設けられている。シャッタ25を閉止した時には、キャリア搬出入口24は気密性を確保して閉止される。また、成膜室11の側面下部には成膜室11内を真空排気するための排気管29が接続されており、排気管29には真空ポンプ30が設けられている(図4参照)。
図3に示すように、側面23と対向する他方の側面27(図3における紙面手前側の側面)には、基板Wに成膜を施すための電極ユニット31が3基取り付けられている。これら電極ユニット31は、成膜室11から着脱可能に構成されている。各電極ユニット31には、それぞれ4つの冷水配管28の一端が接続されている。冷水配管28は、例えば、ゴムホース等からなるものであって、可撓性を有している。各冷水配管28の他端には、冷水循環器32が接続されており、各電極ユニット31に冷水を供給することができるようになっている。
なお、図3においては、電極ユニット31毎に1つの冷水循環器32が接続されている場合について示しているが、各電極ユニット31をまとめて1つの冷水循環器32に接続するように構成してもよい。
(電極ユニット)
図5、図6は、電極ユニット31の概略構成を示し、図5は、斜視図、図6は、図5とは別の角度からの斜視図である。図7は、カソードユニット68、およびアノードユニット90の部分断面図である。
図5〜図7に示すように、電極ユニット31は、成膜室11の他方の側面27に形成された3箇所の開口部26に着脱可能構成されている(図3参照)。電極ユニット31は、下部に車輪61が設けられており、床面上を移動可能に構成されている。
また、車輪61が取り付けられた底板部62には、側板部63が鉛直方向に立設されている。この側板部63は、成膜室11の側面27の開口部26を閉塞する大きさを有している。つまり、側板部63が成膜室11の壁面の一部を成している。
側板部63の一方の面(成膜室11の内部を向く面)65には、成膜を施す際に基板Wの両面に位置するアノードユニット90とカソードユニット68とが重力方向に沿うように設けられている。すなわち、電極ユニット31には、カソードユニット68を挟んで両側に離間してアノードユニット90がそれぞれ配置されており、それぞれカソードユニット68とアノードユニット90との間を成膜空間81として構成している。各成膜空間81,81にそれぞれ基板Wを配置することにより、一つの電極ユニット31で2枚の基板Wを同時に成膜できるようになっている。
また、側板部63の他方の面69には、アノード67を駆動させるための駆動機構71と、成膜を施す際にカソードユニット68に給電するためのマッチングボックス72とが取り付けられている。さらに、側板部63には、カソードユニット68に成膜ガスを供給する配管用の接続部(不図示)が形成されている。
(アノードユニット)
図8は、アノードユニット90の斜視図である。なお、以下の説明において、カソードユニット68の両面に各々配置されている2つのアノードユニット90は、何れも同一に構成されているので、2つのアノードユニット90のうちの一方のアノードユニット90についてのみ説明し、他方のアノードユニット90については説明を省略する。
図5、図7、図8に示すように、アノードユニット90は、カソードユニット68側に配置され、カソードユニット68に対向する平板状のアノード(対向電極)67と、アノード67を挟んでカソードユニット68とは反対側に配置された平板状の冷却板91と、これらアノード67と冷却板91とを一体化して保持する駆動アーム92とを有している。
駆動アーム92の基端側は、側板部63に設けられた駆動機構71に連結されている。これにより、アノードユニット90は、カソードユニット68に向かって近接・離反する方向(水平方向)に移動可能に構成され、基板Wとカソードユニット68との離間距離を制御可能にしている。
具体的には、基板Wの成膜を施す際にはアノードユニット90がカソードユニット68方向に移動(図7における矢印参照)して基板Wと当接し、さらに、カソードユニット68に近接する方向に移動して基板Wとカソードユニット68との離隔距離を所望の距離に調節する。その後、成膜を行い、成膜終了後にアノードユニット90が、互いに離反する方向に移動して、基板Wを電極ユニット31から容易に取り出すことができるように構成されている。
さらに、駆動アーム92は、駆動機構71にヒンジ部96を介して取りつけられており、電極ユニット31を成膜室11から引き抜いた状態で、アノードユニット90のカソードユニット68側の面67Aが側板部63の一方の面65と略平行になるまで回動できる(開く)ようになっている。つまり、アノードユニット90は平面視において略90°回動できるようになっている(図5、図8参照)。
アノード67には、基板Wを加熱するためのヒータHが内蔵されている。つまり、ヒータHを駆動させることによりアノード67が加熱され、このアノード67の熱が基板Wに伝達される。
冷却板91は、アノード67の冷却を行うためのものであって、アルミにより形成されている。また、冷却板91は、アノード67よりもやや小さくなるように形成されている。さらに、冷却板91とアノード67との間には、駆動アーム92によって間隙Kが設けられている。
冷却板91のアノード67とは反対側の面91Aには、冷水配管93が重力方向上部から下部に向かって蛇行しながら一連に敷設されている。
より具体的には、冷水配管93は、冷却板91の側板部63側であって重力方向上部から水平方向に沿って延出し、冷却板91の側板部63とは反対側の端部近傍で折り返す形で再び冷却板91の側板部63側に向かって水平方向に沿って延出している。さらに、冷水配管93は、冷却板91の側板部63側の端部近傍で折り返し、再び水平方向に沿って延出している。そして、これらを繰り返し行うようにしながら徐々に重力方向下部に向かって冷水配管93が敷設されている。
これにより、冷水配管93は、4つの冷却部94A,94B,94C,94Dを形成する。4つの冷却部94A〜94Dは、冷却板91の水平方向両端部に形成された折り返し部95により連通された状態になっている。
冷水配管93の流入口93A、および流出口93Bは、それぞれ冷却板91の面91Aと交差する方向に向かって曲折され、冷却板91の面91Aから突出した状態になっている。この突出した部位に、冷水循環器32に他端が接続されている冷水配管28の一端がそれぞれ接続される。
冷却板91のアノード67とは反対側の面91Aには、冷水配管93の敷設部分に対応するように溝97が形成されている。冷水配管93は溝97に嵌め込まれ、溶接を行うことにより冷却板91上に敷設された状態になる。なお、溝97に冷水配管93を嵌め込むだけで十分冷水配管93を固着できる場合にあっては、溶接を行わなくてもよい。
ここで、冷却板91には、冷水配管93の折り返し部95に対応する位置に、それぞれ平面視略長方形状の凹部98が形成されている。各凹部98は、溝97に冷水配管93を嵌め込む際、冷水配管93の製作誤差を吸収する逃げ部98として機能している。このため、各凹部98が形成されている範囲は、折り返し部95と、この折り返し部95の近傍部分を含む範囲に設定される。
各凹部98には、この開口部を閉塞する蓋部101が設けられている。凹部98の深さは、蓋部101と冷水配管93の折り返し部95とが当接可能な深さに設定されている。つまり、冷水配管93の折り返し部95は、蓋部101を介して冷却板91と熱交換可能になっている。
(カソードユニット)
図7に示すように、カソードユニット68は、シャワープレート75と、シャワープレート75の外周部に接触しているカソード中間部材76と、排気ダクト79と、浮遊容量体82とを有している。
シャワープレート75は、カソード中間部材76を挟んで両面側にそれぞれ配置され、アノード67と対向している。各シャワープレート75,75には、それぞれ複数の小孔(不図示)が形成されており、この小孔74から基板Wに向かって成膜ガスを噴出するようになっている。
カソード中間部材76は、マッチングボックス72と図示しない配線により接続されている。マッチングボックス72は、カソード中間部材76と高周波電源とのマッチングを図るものであって、不図示の高周波電源に電気的に接続されている。マッチングボックス72は、電極ユニット31の側板部63の他方の面69に1つ設けられている。つまり、カソード中間部材76は、不図示の配線、マッチングボックス72を介して高周波電源に接続されている。
カソード中間部材76、およびシャワープレート75は導電体で形成されている。各シャワープレート75,75は、カソード中間部材76を介してマッチングボックス72に電気的に接続された状態になっている。つまり、各シャワープレート75,75は、カソード(高周波電極)としての役割を有しており、それぞれプラズマ発生のための同電位・同位相の電圧が印加される。
また、カソード中間部材76とシャワープレート75との間には、空間部77が形成されており、ガス供給装置(不図示)よりこの空間部77に成膜ガスが導入されるようになっている。空間部77はカソード中間部材76で分離され、それぞれのシャワープレート75、75毎に対応して別々に形成されている。そして、各シャワープレート75、75から放出されるガスが独立して制御されるように構成されている。
すなわち、空間部77は、ガス供給路の役割を有している。この実施形態にあっては、空間部77がそれぞれのシャワープレート75、75毎に対応して別々に形成されているので、カソードユニット68は、2系統のガス供給路を有していることになる。
さらに、カソードユニット68の周縁部には、略全周に亘って中空状の排気ダクト79が設けられている。排気ダクト79には、成膜空間81の成膜ガスや反応副生成物(パウダー)を排気するための排気口80が形成されている。具体的には、成膜を施す際の基板Wとシャワープレート75との間に形成される成膜空間81に面して排気口80が形成されている。排気口80はカソードユニット68の周縁部に沿って複数形成されており、全周に亘って略均等に排気できるように構成されている。
また、カソードユニット68の下部に位置する排気ダクト79には、成膜室11内へ向いた面に、開口部(不図示)が形成されている。この開口部により、排気した成膜ガスなどを成膜室11内へ排出できるようになっている。成膜室11内へ排出されたガスは、成膜室11の側面下部に設けられた排気管29より、外部へ排気されるようになっている。
また、排気ダクト79とカソード中間部材76の間、つまり、カソード中間部材76に形成されているフランジ部73の外周面には、誘電体、および/もしくは積層空間を有する浮遊容量体82が設けられている。排気ダクト79は、接地電位に接続されている。排気ダクト79は、シャワープレート75、およびカソード中間部材76からの異常放電を防止するためのシールド枠としても機能する。
さらに、カソードユニット68の周縁部には、排気ダクト79の外周部からカソード中間部材76の外周部に至る部位を覆うようにマスク78が設けられている。このマスク78は、キャリア21に設けられた後述する挟持部59の挟持片59A(図11参照)を被覆すると共に、成膜を施す際に挟持片59Aと一体となって空間部77の成膜ガスや反応生成物(パウダー)を排気ダクト79に導くためのガス流路Rを形成している。すなわち、キャリア21(挟持片59A)を被覆するマスク78とシャワープレート75との間、および排気ダクト79との間にガス流路Rが形成されている。
(仕込・取出室)
図1に示すように、成膜室11と仕込・取出室13との間、および、仕込・取出室13と基板脱着室15との間をキャリア21が移動できるように移動レール37が成膜室11〜基板脱着室15間に敷設されている。
仕込・取出室13は、箱型に形成されている。仕込・取出室13の一側面(図1における下側の面)には、基板Wが搭載されたキャリア21が通過可能なキャリア搬出入口(不図示)が設けられ、このキャリア搬出入口に、気密性を確保できるシャッタ36が設けられている。また、仕込・取出室13には、不図示の真空ポンプが接続されており、内部を真空状態にすることができる。
さらに、仕込・取出室13には、キャリア21を移動レール37に沿って成膜室11と仕込・取出室13との間を移動させるための不図示のプッシュ−プル機構が設けられている。また、仕込・取出室13内において、成膜処理前基板および成膜処理後基板を同時に収容させるために、キャリア21を平面視において移動レール37の敷設方向と略直交する方向に所定距離移動させるための移動機構(不図示)が設けられている。
(基板脱着室)
基板脱着室15では、移動レール37に配されているキャリア21に対して成膜処理前基板を取り付けることができ、成膜処理後基板をキャリア21から取り外すことができるようになっている。基板脱着室15にはキャリア21が3個並列配置できるように構成されている。
(基板脱着ロボット)
基板脱着ロボット17は、駆動アーム45を有しており、駆動アーム45の先端に基板Wを吸着できるようになっている。また、駆動アーム45は基板脱着室15に配されたキャリア21と基板収容カセット19との間を駆動できるようになっており、基板収容カセット19から成膜処理前基板を取り出し、基板脱着室15に配されたキャリア21に成膜処理前基板を取り付けることができるとともに、成膜処理後基板を基板脱着室15に戻ってきたキャリア21から取り外し、基板収容カセット19へ搬送することができるようになっている。
(キャリア)
図9は、キャリア21の斜視図である。
同図に示すように、キャリア21は、基板Wを搬送するためのものであって、基板Wを取り付けることができる額縁状のフレーム51が2個形成されている。つまり、一つのキャリア21に基板Wを2枚取り付けることができるようになっている。2個のフレーム51,51は、その上部において連結部材52により一体化されている。また、連結部材52の上方には移動レール37に載置される車輪53が設けられており、移動レール37上を車輪53が転がることで、キャリア21が移動できるようになっている。
さらに、フレーム51の下部には、キャリア21が移動する際に基板Wの揺れを抑制するためにフレームホルダ54が設けられており、フレームホルダ54の先端は各室の底面上に設けられた断面凹状のレール部材(不図示)に嵌合されている。なお、不図示のレール部材は平面視において移動レール37に沿う方向に配されている。フレームホルダ54を複数のローラで構成すれば、より安定な搬送が可能となる。
フレーム51は、それぞれ周縁部57と挟持部59を有している。フレーム51に形成された開口部56に基板Wの被成膜面である表面が露出されるようになっており、開口部56の周縁部57において、挟持部59が基板Wを両側から挟持して固定できるようになっている。挟持部59は、基板Wの表面に当接する挟持片59Aと、基板Wの裏面(背面)に当接する挟持片59Bとで構成され、両者59A,59Bがバネなどを介して連結されている。このバネによって、挟持片59Aと挟持片59Bとの間に互いに近接する方向に向かって付勢力が作用する。
また、挟持片59Aは、アノード67の移動に応じて挟持片59Bに対して近接・離反する方向に沿って移動可能に構成されている。
ここで、キャリア21は、一つの移動レール37上に1つ取り付けられている。つまり、一つの移動レール37上に一対(2枚)の基板Wを保持できる1つのキャリア21が取り付けられている。したがって、一組の成膜装置10には、3個(3対6枚基板保持)のキャリア21が取り付けられていることになる。
(薄膜太陽電池の製造方法)
次に、成膜装置10を用いて、基板Wに成膜する方法を説明する。なお、この説明においては一つの基板成膜ライン16の図面を用いるが、他の三つの基板成膜ライン16も略同一の流れで基板を成膜する。
図1に示すように、成膜処理前基板(基板W)を複数枚収容した基板収容カセット19を所定の位置に配置する。
次に、基板脱着ロボット17の駆動アーム45を動かして、基板収容カセット19から成膜処理前基板を一枚取り出し、この成膜処理前基板を基板脱着室15に設置されているキャリア21(図11参照)に取り付ける。このとき、基板収容カセット19に水平方向に配置された成膜処理前基板を、鉛直方向に向きを変えてキャリア21に取り付ける。
この動作をもう一度繰り返し、一つのキャリア21に2枚の成膜処理前基板を取り付ける。さらに、この動作を繰り返して、基板脱着室15に設置されている残り二つのキャリア21にも成膜処理前基板をそれぞれ取り付ける。つまり、この段階で成膜処理前基板を6枚取り付ける。
続いて、成膜処理前基板が取り付けられた3個のキャリア21を移動レール37に沿って略同時に移動させ、仕込・取出室13内に収容する。仕込・取出室13にキャリア21を収容した後、仕込・取出室13のキャリア搬出入口(不図示)のシャッタ36を閉じる。そして、仕込・取出室13の内部を、真空ポンプ(不図示)を用いて真空状態に保持する。
次に、3個のキャリア21を平面視において移動レール37が敷設された方向と直交する方向に移動機構を用いてそれぞれ所定距離移動させる。
続いて、成膜室11のシャッタ25を開状態にし、成膜室11で成膜が終了した成膜処理後基板が取り付けられたキャリア21を仕込・取出室13にプッシュ−プル機構(不図示)を用いて移動させる。さらに、プッシュ−プル機構を用いて処理前基板を保持したキャリア21を成膜室11に移動させ、移動完了後にシャッタ25を閉状態にする。
なお、成膜室11は真空状態が保持されている。このとき、キャリア21に取り付けられた成膜処理前基板は、面方向に沿って移動し、成膜室11内において、アノード67とカソードユニット68との間に表面が重力方向と略並行を成すように鉛直方向に沿った状態で挿入される。
次に、電極ユニット31の2枚のアノード67を駆動機構71により互いに近接する方向(図7における矢印参照)に移動させて、アノード67と基板の裏面とを当接させる。さらに駆動機構71を駆動させると、アノード67に押されるように成膜処理前基板がカソードユニット68側に向かって移動する。そして、基板Wとカソードユニット68のシャワープレート75との隙間が所定距離(成膜距離)になるまで移動させる。
なお、基板Wとカソードユニット68のシャワープレート75との隙間(成膜距離)は5〜15mmで、例えば5mm程度である。
このとき、基板Wの表面側に当接しているキャリア21の挟持片59Aは、基板W(アノード67)の移動に伴って挟持片59Bから離反する方向に向かって変位する。そして、基板Wは、アノード67と挟持片59Aとにより挟持される。基板Wがカソードユニット68側に向かって移動すると、挟持片59Aがマスク78に当接し、この時点でアノード67の移動が停止する。
このような状態で、アノード67に内蔵されているヒータHにより、基板Wを所望の温度に過熱する。ヒータHの温度は、例えば、約200℃程度まで加熱される。これにより、アノード67が加熱され、基板Wの温度を約170℃程度に加熱する。
このような状態でカソードユニット68のシャワープレート75から成膜ガスを噴出させると共に、マッチングボックス72を起動させてカソードユニット68のカソード中間部材76(シャワープレート75)に電圧を印加することで成膜空間81にプラズマを発生させ、基板Wの表面に成膜を施す。
ここで、アノード67のヒータHは、基板Wが所望の温度に達すると加熱を停止する。しかしながら、シャワープレート75に電圧が印加されることによって成膜空間81にプラズマが発生する。このため、処理時間の経過に伴いプラズマからの入熱により、アノード67の加熱を停止しても基板Wの温度が所望の温度よりも上昇してしまうおそれがある。
このとき、冷水循環器32(図3参照)を駆動させて冷却板91に敷設されている冷水配管93に冷水を循環させる。冷水の温度としては、例えば、約20℃程度に設定されている。
図7に示すように、冷水配管93に冷水が循環することにより、冷却板91が冷却され、間隙Kを介してアノード67を冷却する。アノード67が冷却されることにより、基板Wの温度上昇が抑制される。
ここで、冷却板91とアノード67との離間距離L1は、アノード67が成膜空間81からの輻射熱により得る熱容量、および成膜空間81に導入される成膜ガスの熱伝導率に基づいて決定される。
なお、成膜ガスは、例えば、SiH(モノシラン):H(水素)=1.5:45(slm)とする。このような成分によりなる成膜ガスの熱伝導率を求める場合、Hと比較してSiHの比率が小さいので、Hの熱伝導率、およびアノード67が得る熱容量に基づいて、冷却板91とアノード67との離間距離L1を設定してもよい。
また、冷却板91は、冷水配管93に冷水を循環させない場合であってもアノード67の放熱板として機能する。このため、冷却板91を設けない場合と比較して基板Wの温度上昇勾配を緩くすることが可能である。したがって、基板Wは成膜処理時間の時間経過に関わらず所望の温度に調整される。
なお、一度の成膜処理工程で複数の層を成膜する際には、供給する成膜ガス材料を所定時間毎に切り替えることで実施することができる。
続いて、成膜中および成膜後に、カソードユニット68の周縁部に形成された排気口80より成膜空間81のガスや反応生成物(パウダー)を排気するとともに、排気されたガスは、ガス流路Rを介してカソードユニット68の周縁部の排気ダクト79から開口部(カソードユニット68の下部に成膜室11内へ向かって形成された開口部)を通過させて、成膜室11の側面下部に設けられた排気管29から外部へと排気する。
なお、成膜を施す際に発生した反応生成物(パウダー)は排気ダクト79の内壁面に付着・堆積させることで回収・処分できるようになっている。成膜室11内の全ての電極ユニット31において、上述した処理と同じ処理を実行するため6枚の基板に対して同時に成膜を施すことができる。
そして、成膜が終了したら、駆動機構71により2枚のアノード67を互いに離反する方向に移動させ、成膜処理後基板およびフレーム51(挟持片59A)をもとの位置に戻す。さらにアノード67を離反する方向に移動させることで、成膜処理後基板とアノード67とが離反する。
図1に示すように、成膜室11のシャッタ25を開状態にし、キャリア21を仕込・取出室13へプッシュ−プル機構(不図示)を用いて移動させる。このとき仕込・取出室13は排気され、次に成膜される成膜処理前基板を取り付けたキャリア21が既に位置している。そして、仕込・取出室13内で成膜処理後基板に蓄熱されている熱を成膜処理前基板へ伝熱し、成膜処理後基板の温度を下げる。
続いて、キャリア21が成膜室11内へと移動した後、移動機構によりキャリア21を移動レール37上に配置される位置まで戻す。シャッタ25を閉状態にした後、シャッタ36を開状態にして、キャリア21を基板脱着室15へと移動させる。基板脱着室15において成膜処理後基板を基板脱着ロボット17によりキャリア21から取り外し、基板収容カセット19へと搬送する。全ての成膜処理後基板の取り外しが完了したら、基板収容カセット19を次工程の場所まで移動させることで、処理が終了する。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、アノードユニット90に冷却板91を設け、アノード67のヒータHを停止した際、冷却板91に設けられた冷水配管93に冷却用水を循環させることによって、アノード67を冷却することができる。このため、成膜室11内の成膜空間81の輻射熱によるアノード67の温度上昇を抑えることができる。この結果、基板Wの温度上昇を抑制することができ、基板Wの温度を所望の温度で管理することを容易に行うことができる。よって、バッチ処理の回数が増えても基板Wに形成される膜の品質を安定させることが可能になる。
また、冷却板91とアノード67との間に、駆動アーム92によって間隙Kを設けているので、アノード67が成膜空間81からの輻射熱により得る熱容量、および成膜空間81に導入される成膜ガスの熱伝導率に基づいて、冷却板91とアノード67との離間距離L1を決定することができる。このため、ヒータHの能力などに応じ、その都度冷却板を作成する必要がなく、冷却板91の汎用性を高めることができる。
さらに、冷却板91とアノード67との間に間隙Kを設けることにより、アノード67の冷却板91側の面を満遍なく均一に冷却することができる。このため、効率よくアノード67の温度上昇を抑制することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、冷却板91とアノード67との間に、駆動アーム92によって間隙Kを設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、冷却板91とアノード67とを互いに重ね合わせ、間隙Kを介さずにアノード67の熱を冷却板91から放熱させるように構成してもよい。
また、駆動アーム92とは別に例えば、冷却板91とアノード67との間にスペーサ等を挟んで間隙Kを設定するように構成してもよい。
10…成膜装置 11…成膜室 31…電極ユニット 67…アノード 68…カソードユニット 75…シャワープレート(カソード) 90…アノードユニット 91…冷却板 93…冷水配管(冷却流路) 94A,94B,94C,94D…冷却部 95…折り返し部 H…ヒータ K…間隙 W…基板

Claims (2)

  1. 成膜室内に基板を配し、前記基板の被成膜面にCVD法により所望の膜を形成する成膜装置において、
    電圧が印加される平板状のカソードと、前記カソードに離間して対向配置されるアノードとを有する電極ユニットを、前記成膜室に対して着脱自在に設け、
    前記アノードに、前記基板を加熱するためのヒータを内蔵すると共に、
    前記アノードの前記カソードとは反対側の面に、前記アノードを冷却するための冷却板を設け、
    前記冷却板に、冷却用水を循環させるための冷却流路を設け
    前記アノードと前記冷却板との間には間隙が設けられ、該間隙を成す前記アノードと前記冷却板との離間距離が任意の値に設定可能であることを特徴とする成膜装置。
  2. 前記離間距離は、前記アノードが成膜空間からの輻射熱により得る熱容量、および前記成膜空間に導入される成膜ガスの熱伝導率に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
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