JP5377353B2 - Torque rod for automobile - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、動力源となるパワープラントを車体に連結してパワープラントや車体の振動を絶縁(緩和)する自動車用のトルクロッドに関する。 The present invention relates to a torque rod for an automobile that couples a power plant serving as a power source to a vehicle body and insulates (relaxes) vibrations of the power plant and the vehicle body.
自動車用のトルクロッドは、一対のブッシュがロッド部で連結され、連結された一方のブッシュが車体に取り付けられ、連結された他方のブッシュがパワープラントに取り付けられることで、パワープラントおよび車体を連結している。
このトルクロッドのなかには、所定部位にノッチ(くぼみ、切欠)を設けて脆弱部を形成し、パワープラントからトルクロッドに衝撃荷重が作用した際に、脆弱部を変形・破壊させて衝撃荷重を吸収するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
Torque rods for automobiles are connected to a power plant by connecting a pair of bushes at the rod part, one connected bush is attached to the vehicle body, and the other connected bush is attached to the power plant. doing.
In this torque rod, a notch (indentation, notch) is formed in a predetermined part to form a fragile part, and when an impact load is applied to the torque rod from the power plant, the fragile part is deformed and broken to absorb the impact load. The thing comprised so that it is known is known (for example, refer patent document 1).
ここで、脆弱部の変形・破壊条件(すなわち、強度)は、ノッチの形状やノッチを設ける部位などに影響を受ける。
よって、トルクロッドに作用した衝撃荷重で脆弱部を好適に変形・破壊させるためには、ノッチの形状やノッチを設ける部位などを十分に検討する必要があり、そのことがトルクロッドの生産性を高める妨げになっていた。
Here, the deformation / destruction condition (that is, the strength) of the fragile portion is affected by the shape of the notch, the portion where the notch is provided, and the like.
Therefore, in order to suitably deform and destroy the fragile part with the impact load acting on the torque rod, it is necessary to fully examine the shape of the notch and the part where the notch is provided, which will increase the productivity of the torque rod. It was a hindrance to raising.
本発明は、衝撃荷重で好適に変形・破壊可能で、かつ生産性を高めることができる自動車用のトルクロッドを提供することを課題とする。 An object of the present invention is to provide a torque rod for an automobile that can be suitably deformed and broken by an impact load and can enhance productivity.
請求項1に係る発明は、ロッド部の少なくとも一端部に外筒を有するブラケットが設けられ、前記外筒の内部において前記ロッド部の延長線上に内筒が設けられ、前記内筒がパワープラントまたは車体に取り付けられる自動車用のトルクロッドにおいて、前記ロッド部のうち前記内筒側に設けられた前記一端部が前記ブラケットに埋設され、前記埋設された前記一端部の傾斜先端が前記ブラケットを破壊可能に先端鋭利形状に傾斜され、前記傾斜先端から前記ブラケットに向けて衝撃荷重が作用した場合に、前記傾斜先端が前記内筒を回避して前記ブラケットを破壊することにより前記ロッド部が前記ブラケットを貫通可能としたことを特徴とする。
The invention according to
ここで、外筒の内部においてロッド部の延長線上に内筒が設けられている。この内筒は金属製の部材である。
よって、パワープラントに衝撃荷重が作用した場合、ロッド部がブラケット側に貫通して移動することを内筒で遮られることが考えられる。
そこで、請求項1において、ロッド部のうち内筒側に設けられた一端部をブラケットに埋設し、埋設した一端部に先端鋭利形状に傾斜された傾斜先端を備え、傾斜先端でロッド部の進行方向を変えるとともにブラケットを破壊可能とした。
Here, the inner cylinder is provided on the extension line of the rod portion inside the outer cylinder. This inner cylinder is a metal member.
Therefore, when an impact load is applied to the power plant, it can be considered that the inner cylinder blocks the rod portion from penetrating and moving to the bracket side.
Therefore, in
請求項1に係る発明では、ブラケットに埋設した傾斜先端を先端鋭利形状に傾斜し、ブラケットを破壊可能とした。
このように、ブラケットに埋設した傾斜先端を先端鋭利形状に傾斜することで、ロッド部にブラケット(外筒)の方向への衝撃荷重が作用した場合に、ロッド部の進行方向を傾斜先端で変えることができる。
In the invention according to
In this way, by tilting the inclined tip embedded in the bracket into a sharp tip shape, when the impact load in the direction of the bracket (outer cylinder) acts on the rod portion, the traveling direction of the rod portion is changed by the inclined tip. be able to.
ロッド部の進行方向を変えることで、傾斜先端が内筒を回避して移動することが可能になり、傾斜先端でブラケットを破壊することができる。ブラケットを破壊することで、破壊したブラケットを連結ロッド部が貫通する。
これにより、パワープラントをブラケット側に移動させてパワープラントに作用した衝撃荷重を吸収することができる。
By changing the traveling direction of the rod portion, the inclined tip can move while avoiding the inner cylinder, and the bracket can be destroyed at the inclined tip. By destroying the bracket, the connecting rod portion penetrates the broken bracket.
Thereby, the impact load which acted on the power plant by moving the power plant to the bracket side can be absorbed.
さらに、ロッド部の一端部に傾斜先端を備えることで、この一端部でブラケットを好適に変形・破壊することができる。
これにより、従来技術で説明したように、ノッチ(くぼみ、切欠)を設ける部位やノッチの形状などを十分に検討する必要がなく、トルクロッドの生産性を高めることができる。
Furthermore, by providing an inclined tip at one end of the rod portion, the bracket can be suitably deformed and broken at this one end.
As a result, as described in the prior art, it is not necessary to sufficiently study the portion where the notch (recess or notch) is provided, the shape of the notch, and the like, and the productivity of the torque rod can be increased.
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがう。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. Note that “front”, “rear”, “left”, and “right” follow the direction seen from the driver.
実施例に係る自動車用のトルクロッド20について説明する。
図1に示すように、車体前部構造体10は、車体前後方向に向けて配置された左右のサイドフレーム11,12と、左右のサイドフレーム11,12の下方に取り付けられたフロントサブフレーム13と、フロントサブフレーム(車体)13の上部13aに取り付けられたステアリングギヤボックス16と、フロントサブフレーム13およびパワープラント19を連結する自動車用のトルクロッド(以下、「トルクロッド」という)20とを備えている。
An
As shown in FIG. 1, the vehicle
ステアリングギヤボックス16は、ステアリングギヤ(図示せず)などを収容する円筒状のケースである。
このステアリングギヤボックス16は、フロントサブフレーム13の上部13aに車体幅方向を向いて取り付けられている。
ステアリングギヤボックス16から延出されたステアリングシャフト17にステアリングホイール18が取り付けられている。
The
The
A
フロントサブフレーム13の上部13aのうち車体幅方向の中央部にトルクロッド20を介してパワープラント19のうち車体幅方向の後中央部19aが連結されている。
パワープラント19は、一例として、エンジンとトランスミッションとが一体に形成され、左右のサイドフレーム11,12間に横向きに配置されたエンジン/トランスミッションユニットである。
このパワープラント19は、左サイドフレーム11に左取付ブラケット(図示せず)を介して取り付けられ、右サイドフレーム12に右取付ブラケット(図示せず)を介して取り付けられている。
A
As an example, the
The
図1、図2に示すように、トルクロッド20は、フロントサブフレーム13に取り付けられる大ブッシュ21と、パワープラント19に取り付けられる小ブッシュ22と、大ブッシュ21および小ブッシュ22を連結する連結部23とを備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
フロントサブフレーム13に大ブッシュ21がボルト26を介して取り付けられ、パワープラント19に小ブッシュ22がボルト28を介して取り付けられることで、フロントサブフレーム13およびパワープラント19がトルクロッド20で連結されている。
フロントサブフレーム13およびパワープラント19をトルクロッド20で連結することで、パワープラント19やフロントサブフレーム13の振動を絶縁(緩和)する。
The
By connecting the
加えて、車体前部構造体10に車体前方側から衝撃荷重が作用し、衝撃荷重がパワープラント19に伝わった場合、トルクロッド20の大ブッシュ21を破壊させて、パワープラント19をフロントサブフレーム13側に移動させることができる。
このように、フロントサブフレーム13側にパワープラント19を移動させることで、パワープラント19に伝わった衝撃荷重を好適に吸収することができる。
In addition, when an impact load acts on the vehicle
Thus, the impact load transmitted to the
図3に示すように、大ブッシュ21は、樹脂製の外筒(外筒ブラケット)31と、外筒31内に同軸上に配置された金属製の内筒32と、内筒32を外筒31に保持するゴム弾性体(弾性体)33とを備えている。
大ブッシュ21の外筒31を樹脂製の部材とすることでトルクロッド20の軽量化を図ることができる。
As shown in FIG. 3, the
The weight of the
内筒32の貫通孔32aにボルト26を差し込み、ねじ部26a(図2参照)をナット27にねじ結合することで内筒32(すなわち、大ブッシュ21)がフロントサブフレーム13の上部13aのうち車体幅方向の中央部(具体的には、上部13aのうち車体幅方向の中央部)に取り付けられている。
小ブッシュ22は、アルミニウム合金製の外筒36と、外筒36内に同軸上に配置された金属製の内筒37と、内筒37を外筒36に保持するゴム弾性体38とを備えている。
内筒37の貫通孔37aにボルト28を差し込み、ねじ部をナット(図示せず)にねじ結合することで小ブッシュ22がパワープラント19(具体的には、車体幅方向の後中央部19a)に取り付けられている。
The
連結部23は、大ブッシュ21の外筒31に一体形成された連結ブラケット41と、小ブッシュ22の外筒36に一体形成されたアルミニウム合金製の連結ロッド部(ロッド部)42とを備えている。
連結ロッド部42の先端部(少なくとも一端部)44に連結ブラケット41が一体に設けられることで、大ブッシュ21および小ブッシュ22が連結部23で連結されている。
The connecting
Since the
図3〜図5に示すように、連結ロッド部42は、車体前後方向に向けて延出されたアルミニウム合金製の部材で、基端部43が小ブッシュ22の外筒36に一体形成されている。
連結ロッド部42をアルミニウム合金製の部材とすることで、連結ロッド部42の重量を鋼製の部材と比較して軽量化を図るとともに、樹脂製の部材と比較して剛性を高めることができる。
As shown in FIGS. 3 to 5, the
By making the connecting
さらに、連結ロッド部42は、先端部44が連結ブラケット41および外筒31(すなわち、後述するブラケット30)に埋設されている。
連結ロッド部42の先端部44は、先端鋭利形状に傾斜された傾斜先端45と、傾斜先端45および左側壁42aで形成された鋭角部46と、傾斜先端45近傍に円形状に形成された充填孔47とを有している。
Furthermore, the connecting
The
傾斜先端45は、連結ロッド部42の右側壁42b(すなわち、連結ロッド部42の軸線53)に対して傾斜角θ(θ<90°)で傾斜されている。
傾斜角θは、軸線53に対して直交する方向から傾斜先端45が大きく(十分に)傾斜するように設定されている。傾斜先端45を大きく(十分に)傾斜させることで、鋭角部46がブラケット30を破壊可能に先細状に形成されている。
The
The inclination angle θ is set so that the
傾斜先端45を大きく(十分に)傾斜させることで、連結ロッド部42に衝撃荷重が作用した際に、連結ロッド部42の進行方向を傾斜先端45で変えることができる。
連結ロッド部42の進行方向を傾斜先端45で変えることで、傾斜先端45を内筒32から確実に回避できる。
これにより、連結ロッド部42に衝撃荷重が作用した際に、連結ロッド部42の進行(移動)を内筒32で遮らないようにして傾斜先端45(鋭角部46)でブラケット30(大ブッシュ21)を確実に破壊できる。
By tilting the
By changing the traveling direction of the connecting
As a result, when an impact load is applied to the connecting
さらに、連結ロッド部42の先端部44に傾斜先端45(鋭角部46)を備えることで、この傾斜先端45(鋭角部46)でブラケット30(大ブッシュ21)を好適に変形・破壊することができる。
これにより、従来技術で説明したように、ノッチ(くぼみ、切欠)を設ける部位やノッチの形状などを十分に検討する必要がなく、トルクロッド20の生産性を高めることができる。
Further, by providing the
As a result, as described in the prior art, it is not necessary to sufficiently study the part where the notch (recess or notch) is provided, the shape of the notch, and the like, and the productivity of the
鋭角部46は、傾斜先端45および左側壁42aで形成されることで、平面視で十分に尖った先細状に形成されている。
鋭角部46は、内筒32の軸線51に対して距離S1寸法だけ左側にずれた位置に配置されている。
内筒32の軸線51は連結ロッド部42の延長線52上に設けられている。
延長線52は、連結ロッド部42の軸線53から同軸上に延ばされた線である。
The
The
The
The
この鋭角部46は、後述する環状の枠部55の外周面(弾性体の外周面)55aのうち近接部位55bに比較的近接して設けられている。
この状態において、鋭角部46(傾斜先端45)が内筒32(具体的には、軸線51)から距離S2だけ離れた位置に配置されている。
The
In this state, the acute angle portion 46 (inclined tip 45) is disposed at a position separated from the inner cylinder 32 (specifically, the axis 51) by a distance S2.
ここで、連結ロッド部42の進行方向を傾斜先端45で変える際に、進行方向の変化量は連結ロッド部42の移動距離に対応する。
すなわち、連結ロッド部42の移動距離を比較的大きく確保することで、連結ロッド部42の進行方向の変化量を大きく確保できる。
そこで、鋭角部46(傾斜先端45)を内筒32(具体的には、軸線51)から距離S2だけ離して配置した。
Here, when the traveling direction of the connecting
That is, by ensuring a relatively large moving distance of the connecting
Therefore, the acute angle portion 46 (inclined tip 45) is arranged away from the inner cylinder 32 (specifically, the axis 51) by a distance S2.
よって、連結ロッド部42の進行方向を変えるために必要とする距離S2を比較的大きく確保できる。
これにより、連結ロッド部42に衝撃荷重が作用して連結ロッド部42の進行方向を傾斜先端45で変える際に、連結ロッド部42の進行方向を十分に変えて傾斜先端45を内筒32から確実に回避できる。
Therefore, a relatively large distance S2 required for changing the traveling direction of the connecting
Thereby, when an impact load is applied to the connecting
加えて、鋭角部46を内筒32(具体的には、軸線51)から距離S1だけ離して配置した。
これにより、連結ロッド部42に衝撃荷重が作用して連結ロッド部42の進行方向を傾斜先端45で変える際に、連結ロッド部42の進行方向をさらに十分に変えて傾斜先端45を内筒32から一層確実に回避できる。
In addition, the
Thereby, when an impact load is applied to the connecting
円形状の充填孔47には樹脂が充填されている。
すなわち、連結ロッド部42の先端部44をブラケット30に埋設する際に、円形状の充填孔47に樹脂が充填され、充填孔47にアンカ部48が形成される。
充填孔47にアンカ部48が形成されることで、連結ロッド部42の先端部44にブラケット30を一層良好に一体的に設けることができる。
さらに、アンカ部48が先端部44の抜け防止部材を兼ねており、先端部44がブラケット30から抜け出さないように、ブラケット30に先端部44を接着剤で接着する必要がない。
The
That is, when the
By forming the
Furthermore, the
大ブッシュ21の外筒31および連結ブラケット41が同じ樹脂で一体に形成されている。一体形成された大ブッシュ21の外筒31および連結ブラケット41でブラケット30が構成されている。
このブラケット30の成形後、ブラケット30の外筒31内に内筒32およびゴム弾性体33が設けられ、大ブッシュ21および連結ブラケット41が一体に形成される。
The
After the molding of the
連結ブラケット41に連結ロッド部42の先端部44が埋設された状態において、連結ロッド部42の車体後方側で、かつ、連結ロッド部42の延長線52上に大ブッシュ21の内筒32が設けられている。
In a state where the
大ブッシュ21のゴム弾性体33は、外筒31の内周31aに沿って環状に形成された枠部55と、枠部55内に一体に形成された内筒支持部56とを有している。
枠部55および内筒支持部56間に開口部33a,33bが形成されている。
The rubber
環状の枠部55は、外筒31の内周31aに沿って環状に形成された外周面(弾性体の外周面)55aを有している。
この外周面55aのうち連結ロッド部42の先端部44側に対峙する近接部位55bが鋭角部46に比較的近接して設けられている。
The
In the outer
内筒支持部56は、枠部55の内周に両側部が一体に形成され、車体幅方向の中央に内筒32が設けられている。
この内筒支持部56は、連結ロッド部42の先端部44側の部位(すなわち、開口部33a側の部位)に先端部44に向けて先端鋭利形状に突出した突出部56aを有している。
The inner
The inner
突出部56aは、延長線52に頂部56bが突出するように形成されることで、略山形(略富士山型)に形成されている。
よって、突出部56aは、頂部56bの左側に形成された左傾斜面57と、頂部56bの右側に形成された右傾斜面58とを有している。
左傾斜面57は、連結ロッド部42の傾斜先端45のうち鋭角部46側の部位45aに対向するように設けられ、かつ、傾斜先端45と略平行に設けられている。
The
Therefore, the
The left inclined
このように、連結ロッド部42の傾斜先端45に対向する位置に左傾斜面57を設けることで、連結ロッド部42に衝撃荷重が作用した際に、左傾斜面57で傾斜先端45を受けて、連結ロッド部42の移動方向を左傾斜面57で一層確実に変えることができる。
これにより、傾斜先端45が内筒32を一層確実に回避することが可能になり、傾斜先端45でブラケット30(大ブッシュ21)を一層確実に破壊することができる。
In this way, by providing the left inclined
Thereby, the
つぎに、トルクロッド20で車体前方側から後方に向けて作用した衝撃荷重を吸収する例を図6、図7に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、車体前方側から車体後方に向けて衝撃荷重が作用することにより、パワープラント19に衝撃荷重F1が矢印の如く作用する。
ここで、パワープラント19に小ブッシュ22の内筒37がボルト28およびナット(図示せず)で取り付けられている。
よって、パワープラント19に作用した衝撃荷重F1がボルト28およびナット(図示せず)を経て小ブッシュ22に伝わる。そして、小ブッシュ22に伝わった衝撃荷重が連結ロッド部42に衝撃荷重F2として矢印の如く伝わる。
Next, an example of absorbing an impact load applied from the front side of the vehicle body to the rear side by the
As shown in FIG. 6A, the impact load F1 acts on the
Here, the
Therefore, the impact load F1 applied to the
図6(b)に示すように、連結ロッド部42に衝撃荷重F2が伝わることで、先端部44のアンカ部48(具体的には、アンカ部48の端部48a,48a)が剪断(破損)される。
先端部44のアンカ部48の端部48a,48aが破損することで、先端部44が大ブッシュ21(環状の枠部55)に向けて矢印Aの如く移動する。
連結ロッド部42の先端部44が枠部55に向けて移動することで、先端部44の鋭角部46が枠部55(具体的には、枠部55の近接部位55b)を押圧する。
As shown in FIG. 6B, when the impact load F2 is transmitted to the connecting
When the
When the
図7(a)に示すように、近接部位55bを鋭角部46で押圧することで、近接部位55bや近接部位55bの近傍が破壊される。
よって、連結ロッド部42の先端部44が矢印Aの如く継続して移動することで、傾斜先端45が内筒支持部56の突出部56aに当接する。
ここで、傾斜先端45は傾斜角θ(図4参照)で傾斜されている。よって、連結ロッド部42の移動方向を傾斜先端45で内筒32から離れる方向に変えることができる。
As shown to Fig.7 (a), the
Therefore, when the
Here, the
この状態で、連結ロッド部42の傾斜先端45が内筒支持部56の突出部56aに当接する。
突出部56aに当接した傾斜先端45が左傾斜面57に案内され、大ブッシュ21の内筒32から離れる方向に矢印Bの如く移動する(すなわち、傾斜先端45が内筒32から離れる方向に移動する)。
このように、傾斜先端45が内筒32から離れる方向に移動することで、傾斜先端45が内筒支持部56(具体的には、内筒支持部56のうち内筒32から離れた部位56c)に向けて移動する。
In this state, the
The
As described above, the
図7(b)に示すように、内筒支持部56の部位56cを傾斜先端45で破壊し、傾斜先端45を継続して矢印Bの如く移動することで、枠部55の部位55cおよび外筒31の部位31bを破壊する。
よって、連結ロッド部42の傾斜先端45で大ブッシュ21を破壊することができる。
As shown in FIG. 7B, the
Therefore, the
このように、連結ロッド部42の傾斜先端45を内筒32から回避させて傾斜先端45で大ブッシュ21を破壊することで、内筒32に遮られることなく連結ロッド部42を大ブッシュ21に貫通させることができる。
連結ロッド部42を大ブッシュ21に貫通させることで、小ブッシュ22を車体後方に向けて移動することができる。
In this way, the
By passing the connecting
小ブッシュ22を車体後方に向けて移動することで、パワープラント19を移動前位置P1から移動後位置P2まで移動量(L1−L2)分だけ車体後方に向けて移動させることができる。
このように、連結ロッド部42の傾斜先端45で大ブッシュ21を破壊させてパワープラント19を車体後方に向けて移動することで、パワープラント19に作用した衝撃荷重F1を好適に吸収することができる。
By moving the
As described above, the
なお、本発明に係る自動車用のトルクロッド20は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、大ブッシュ21の内筒32をフロントサブフレーム13に取り付けるとともに小ブッシュ22の内筒37をパワープラント19に取り付けた例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、大ブッシュ21の内筒32をパワープラント19に取り付けるとともに小ブッシュ22の内筒37をフロントサブフレーム13に取り付けることも可能である。
In addition, the
For example, in the above-described embodiment, the example in which the
For example, it is possible to attach the
また、前記実施例では、大ブッシュ21の外筒31を樹脂で形成し、小ブッシュ22の外筒36をアルミニウム合金で形成した例について説明したが、これに限らないで、大ブッシュ21および小ブッシュ22の両方の外筒31,36を樹脂で形成することも可能である。
In the above-described embodiment, the example in which the
さらに、前記実施例では、突出部56aの頂部56bを延長線52に配置して左右の傾斜面57,58を備え、左傾斜面57を連結ロッド部42の傾斜先端45と略平行に形成した例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、突出部56aの傾斜面全域を連結ロッド部42の傾斜先端45と略平行に形成することも可能である。
Furthermore, in the said Example, the
For example, the entire inclined surface of the
また、前記実施例では、大ブッシュ21に備えたゴム弾性体33の内筒支持部56に突出部56aを設けた例について説明したが、これに限らないで、内筒支持部56に突出部56aを設けないように構成することも可能である。
この場合でも、連結ロッド部42の先端部44に傾斜先端45を設けることで、傾斜先端45で連結ロッド部42の進行方向を変えて、傾斜先端45を内筒32から確実に回避できる。
Moreover, although the said Example demonstrated the example which provided the
Even in this case, by providing the
また、前記実施例で示した車体前部構造体10、フロントサブフレーム13、パワープラント19、自動車用のトルクロッド20、ブラケット30、外筒31、内筒32、ゴム弾性体33、連結ロッド部42、先端部44、傾斜先端45、外周面55aおよび突出部56aなどの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
Further, the vehicle
本発明は、動力源となるパワープラントを車体に連結してパワープラントや車体の振動を絶縁(緩和)する自動車用のトルクロッドを備えた自動車への適用に好適である。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is suitable for application to an automobile equipped with a torque rod for an automobile that couples a power plant serving as a power source to the vehicle body and insulates (relaxes) vibrations of the power plant and the vehicle body.
10…車体前部構造体、13…フロントサブフレーム(車体)、19…パワープラント、20…自動車用のトルクロッド、30…ブラケット、31…外筒、32…内筒、33…ゴム弾性体(弾性体)、42…連結ロッド部(ロッド部)、44…先端部(少なくとも一端部)、45…傾斜先端、52…延長線、55a…外周面(弾性体の外周面)、56a…突出部、F1…衝撃荷重。
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記ロッド部のうち前記内筒側に設けられた前記一端部が前記ブラケットに埋設され、
前記埋設された前記一端部の傾斜先端が前記ブラケットを破壊可能に先端鋭利形状に傾斜され、
前記傾斜先端から前記ブラケットに向けて衝撃荷重が作用した場合に、
前記傾斜先端が前記内筒を回避して前記ブラケットを破壊することにより前記ロッド部が前記ブラケットを貫通可能としたことを特徴とする自動車用のトルクロッド。 A bracket for an automobile in which a bracket having an outer cylinder is provided at least at one end of the rod part, an inner cylinder is provided on an extension line of the rod part inside the outer cylinder, and the inner cylinder is attached to a power plant or a vehicle body In the rod
The one end portion provided on the inner cylinder side of the rod portion is embedded in the bracket,
The inclined tip of the embedded one end is inclined into a sharp tip so that the bracket can be destroyed,
When an impact load acts from the inclined tip toward the bracket,
A torque rod for an automobile, wherein the inclined tip avoids the inner cylinder and destroys the bracket so that the rod portion can penetrate the bracket.
Priority Applications (1)
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