JP5377110B2 - デジタル放送送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送送信装置に係り、特に複数のデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信するデジタル放送送信装置に関するものである。
2003年より我が国ではデジタル放送が開始されており、デジタル放送の送信を効率的に行うため、種々の技術が開示されている。例えば特許文献1には、テレビジョン放送のダミーパケット(変動抑制)をデータ放送に置き換えることにより、データ放送信号をテレビジョン放送信号に効率よく多重する技術が開示されている。
また、特許文献2には、データ放送に設定された優先順位に応じてデータ放送のセクションを選択して伝送することにより、ビットレートに変動のあるテレビジョン放送に効率よく放送データを多重する技術が開示されている。
特開2003−101971号公報 特開2003−69964号公報
ところで、デジタル放送の普及にともない、デジタル放送を移動体で気軽に楽しめるいわゆるワンセグ端末が普及し、地域密着型のエリア型放送といった新しい放送サービスが出てきている。これは、デジタル放送の空いている周波数帯、或いは2011年に終了する予定であるアナログ放送の周波数帯を利用して、地域限定のストリーム又は広告といった情報をプッシュ型で利用者に提供するサービスである。
このエリア型放送などのように周波数帯を効率的に利用して多様なサービスを提供するために、あるチャネル(周波数帯)に複数のサービス(番組)を多重して放送する技術が望まれている。
この点、特許文献1,2に記載された技術は、カルーセル方式のデータ放送をストリーム型のテレビジョン放送に多重する事を前提としているため、あるチャネル(周波数帯)に複数のサービス(番組)を多重して放送することについては考慮されていない。
カルーセル方式の伝送は、同じカルーセルデータを繰り返し伝送することにより受信端末が欠損したデータを再び受信することを可能とするものであるが、複数のデータ放送のカルーセルデータを多重化する場合、周波数分割多重方式と時分割多重方式が考えられる。この点、時分割多重方式のほうが、帯域を広く利用しデータをまとめて送信できるため、受信端末でデータを表示するまでの待ち時間が少なくなることが知られている。
しかしながら、時分割多重方式では、複数のデータ放送のカルーセルデータのデータサイズが極端に偏っていると、データサイズが小さなカルーセルデータに係るデータ放送がユーザの受信端末に表示されるまでの待ち時間が、データサイズが小さいにも関わらず長くなるおそれがある。つまり、データサイズが小さいカルーセルデータに係るデータ放送を受信したいユーザにとっては、データサイズが大きいカルーセルデータを受信している間はデータサイズが小さいカルーセルデータを受信することができないために受信待ち時間が長くなり好ましくない。
そこで本発明は、複数のデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信する場合に、各データ放送のカルーセルデータのデータサイズに応じて各データ放送の受信待ち時間を適正化することを課題とする。
本発明のデジタル放送送信装置は、複数のデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信するものであって、各データ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じて最もデータサイズが大きいカルーセルデータ以外のカルーセルデータの送信周期を短くし、最もデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませて1つのチャネルに複数の各カルーセルデータを多重化させることを特徴としている。
より具体的には、2つのデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信する場合であれば、2つのデータ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じてデータサイズが小さいカルーセルデータの送信周期を短くし、データサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませる。
これによれば、カルーセルデータのデータサイズに偏りがある場合には、カルーセルデータのデータサイズの比(データサイズの偏り)に応じてデータサイズが小さいほうのカルーセルデータの送信周期を短くしてデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませる。その結果、データサイズが小さいカルーセルデータの受信待ち受け時間が短縮されるので、データサイズの偏りに応じて各データ放送の受信待ち受け時間を適正化することができる。
また、各データ放送にあらかじめ設定された緊急フラグの状態に応じて、各データ放送のカルーセルデータの送信周期を修正することができる。例えば緊急フラグがオンであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せずに、緊急フラグがオフであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期を長くすることができる。これによれば、カルーセルデータのデータサイズに応じて受信待ち時間を適正化することと、緊急度の高い情報をすばやくユーザに提供することの両立を図ることができる。
また、各データ放送にあらかじめ設定された優先度に応じて、各データ放送のカルーセルデータの送信周期を修正することができる。例えば、優先度の高いデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せずに、優先度の低いデータ放送のカルーセルデータの送信周期を長くすることができる。これによれば、カルーセルデータのデータサイズに応じて受信待ち時間を適正化することと、優先度の高い情報をすばやくユーザに提供することの両立を図ることができる。
より具体的に、本発明のデジタル放送送信装置は、複数の入力音声をエンコードしてTS形式に変換する音声エンコーダと、複数の入力映像をエンコードしてTS形式に変換する映像エンコーダと、複数の入力データ放送をDSMCCセクションTS形式に変換するデータTSコンバータと、音声エンコーダ、映像エンコーダ及びデータTSコンバータから出力されるTSを多重化しMPEG2TS形式で出力する多重化部と、多重化部から出力されるMPEG2TSにPSI/SI情報を多重化してISDB−T/TS形式に変換する再多重化部と、再多重化部から出力されるISDB−T/TSをTSボードから出力するTS出力部と、TS出力部から出力されるISDB−T/TSをOFDM変調し送信するOFDM変調部と、TS出力部とOFDM変調部の同期を取る同期クロックとを備えて構成される。
特に、データTSコンバータは、入力される各データ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じて最もデータサイズが大きいカルーセルデータ以外のカルーセルデータの送信周期を短くし、最もデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませて1つのチャネルに複数の各カルーセルデータを時分割多重化することを特徴としている。
例えばデータTSコンバータは、2つの入力データ放送をDSMCCセクションTS形式に変換する場合、入力される2つのデータ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じてデータサイズが小さいカルーセルデータの送信周期を短くして、データサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませて時分割多重化する。
データTSコンバータは具体的には、入力される各データ放送をDII・DDB形式に変換するDII・DDB作成部と、DIIメッセージに記述された情報に基づいて各データ放送のカルーセルデータのデータサイズを計算するカルーセルデータサイズ計算部と、DIIメッセージに記述された情報に基づいてカルーセル周期を計算するカルーセル周期計算部と、カルーセルデータサイズ計算部及びカルーセル周期計算部で求められた各カルーセルデータのデータサイズとカルーセル周期に基づいて各データ放送のカルーセルデータの送信周期を変更して送信スケジュールを作成する送信スケジュール作成部と、カルーセル周期を変更した送信スケジュールに基づいて各データ放送のDIIメッセージ及びDDBメッセージを多重化するDII・DDB多重化部とを備えて構成される。
本発明によれば、複数のデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信する場合に、各データ放送のカルーセルデータのデータサイズに応じて各データ放送の受信待ち時間を適正化することができる。
本実施例のデジタル放送送信装置の全体構成を示す図である。 周波数分割多重方式と時分割多重方式を説明するための図である。 データTSコンバータの構成を示す図である。 データTSコンバータの第1実施例の処理フローを示す図である。 カルーセル周期計算部により計算されたカルーセル周期の概念を示す図である。 送信スケジュール作成部の第1実施例の処理フローを示す図である。 送信スケジュールを作成するのに用いられる倍率・性能曲線を示す図である。 データサイズが小さいカルーセルデータの送信周期の倍率を2とした場合の(ステップS343)から(ステップS345)までの処理の概念を示す図である。 送信スケジュール作成部により作成された送信スケジュールの一例を示す図である。 DII・DDB多重化部により多重化されたカルーセル周期を示す図である。 送信スケジュール作成部の第2実施例の処理フローを示す図である。 送信スケジュール作成部の第3実施例の処理フローを示す図である。
以下、本発明を適用してなるデジタル放送送信装置の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一機能部品については同一符号を付して重複説明を省略する。また、本実施形態では2つのデータ放送をカルーセル方式で多重化して送信する場合を例に挙げて説明するが、これに限らず複数(例えば3つ)のデータ放送をカルーセル方式で多重化して送信する場合にも本発明を適用することができる。
本発明が適用されるデジタル放送送信装置の第1実施例について説明する。第1実施例はデータサイズが小さなカルーセルデータに係るデータ放送の受信待ち時間を短縮する例である。
図1は本実施例のデジタル放送送信装置90の全体構成を示す図である。本実施例のデジタル放送送信装置90において多重化されるサービスは、それぞれ音声、映像、データからなり、それらの番組情報はPSI/SIにまとめて記録される。
デジタル放送送信装置90は、複数の入力音声をエンコードしてTS形式に変換する音声エンコーダ10と、複数の入力映像をエンコードしてTS形式に変換する映像エンコーダ20と、複数の入力データ放送をDSMCCセクションTS形式に変換するデータTSコンバータ30と、音声エンコーダ10、映像エンコーダ20及びデータTSコンバータ30から出力されるTSを多重化しMPEG2TS形式で出力する多重化部40と、多重化部40から出力されるMPEG2TSにPSI/SI情報を多重化してISDB−T/TS形式に変換する再多重化部50と、再多重化部50から出力されるISDB−T/TSをTSボードから出力するTS出力部60と、TS出力部60から出力されるISDB−T/TSをOFDM変調し送信するOFDM変調部70と、TS出力部60とOFDM変調部70の同期を取る同期クロック80とを備えて構成されている。
音声エンコーダ10は入力された音声を、例えばAAC(Advanced Audio Coding)フォーマットに符号化し、TS(トランスポートストリーム)形式に変換して多重化部40に出力する。
映像エンコーダ20は入力された映像を、H.264フォーマットに符号化し、TS形式に変換して多重化部40に出力する。データTSコンバータ30は入力されたデータを標準規格ARIB
STD-B24に規定されたDSMCCセクションTS形式に変換し、多重化部40に出力する。
多重化部40は音声エンコーダ10から入力された音声TSと、映像エンコーダ20から入力された映像TSと、データTSコンバータ30から入力されたDSMCCセクションTSの多重化を行い、MPEG2TS形式で再多重化部50に出力する。
再多重化部50は多重化部40から入力されたMPEG2TSに、入力されたPSI/SIを付加し、ISDB−T/TS形式に変換してTS出力部60に出力する。TS出力部60は、再多重化部50から入力されたISDB−T/TSをTS出力部60中のTSボードからOFDM変調部70に出力する。
OFDM変調部70はTS出力部60から入力されたISDB−T/TSをOFDM変調し、放送波として送信する。TS出力部60とOFDM変調部70のTS出力に関する同期には同期クロック80が用いられる。
このように構成されるデジタル放送送信装置90では、例えばエリア型放送において、あるチャネル(周波数帯)に複数のサービス(番組)を多重して放送する技術が望まれている。複数のサービスのデータ放送をカルーセル方式で伝送する場合、各データ放送のカルーセルデータを多重化する方式として、周波数分割多重方式と時分割多重方式が考えられる。
図2は周波数分割多重方式と時分割多重方式を説明するための図である。図2(a)は、周波数帯を分割してサービス1とサービス2のカルーセルデータを多重する場合の模式図である。この場合、1カルーセル周期でサービス1,2のカルーセルデータの受信が可能となる。ところで、カルーセル方式の伝送では帯域を広く利用し、データをまとめて送出したほうが受信端末でデータを表示するまでの待ち時間が少なくてすむことが知られている。そのため、図2(b)に示すような時間分割データ多重方式が考えられる。
しかしながら、図2(b)のような送出方法では,図2(b)に示すようにサービス1,2それぞれのカルーセルデータのデータサイズに極端に偏りがあると、データサイズが小さなサービス2のカルーセルデータはデータサイズが小さいにも関わらず端末に表示されるまでの待ち時間が長くなる。これは、サービス1,2のカルーセルデータが多重化されているため、カルーセルデータのデータサイズが小さいサービス2を視聴しているユーザは、データサイズが大きいサービス1のカルーセルデータを受信している間はサービス2のカルーセルデータを受信できないためである。
そこで、本実施例のデジタル放送送信装置90は、複数のデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信する場合に、各データ放送のカルーセルデータのデータサイズに応じて各データ放送の受信待ち時間を適正化するために、以下の構成を採用している。以下、本実施例の特徴部であるデータTSコンバータ30について詳細に説明する。
図3はデータTSコンバータ30の構成を示す図である。図3に示すように、データTSコンバータ30は、DII・DDB作成部31(ここで、DII:Download Info Indication、DDB:Download Data Block)と、カルーセルデータサイズ計算部32と、カルーセル周期計算部33と、送信スケジュール作成部34と、DII・DDB多重化部35とを備えて構成される。
図4はデータTSコンバータ30の第1実施例の処理フローを示す図である。データTSコンバータ30の各構成要素の機能を順に説明する。DII・DDB作成部31は、(ステップS31)において、図示していないオフラインTSファイルあるいは外部TS入力装置より入力されたデータコンテンツ、データ1、データ2から、標準規格ARIB
STD-B24にしたがってそれぞれDIIメッセージ及びDDBメッセージを作成する。DIIメッセージ及びDDBメッセージは、カルーセルデータサイズ計算部32、カルーセル周期計算部33、及びDII・DDB多重化部35へ出力される。
カルーセルデータサイズ計算部32は、(ステップS32)において、DII・DDB作成部31より入力されたDIIメッセージに含まれるメッセージ長及びブロック長の合計から、データ1、データ2のカルーセルデータサイズを計算する。計算されたカルーセルデータサイズは、送信スケジュール作成部34へ出力される。
カルーセル周期計算部33は、(ステップS33)において、DII・DDB作成部31より入力されたDIIメッセージに含まれるメッセージ長及びブロック長、ビットレートを用いて、カルーセル周期を計算する。計算されたカルーセル周期は送信スケジュール作成部34へ出力される。
送信スケジュール作成部34は、(ステップS34)において、カルーセルデータサイズ計算部32より入力されたカルーセルデータサイズと、カルーセル周期計算部33より入力されたカルーセル周期を用いて、後述する手段を用いて送信スケジュールを作成する。作成された送信スケジュールは、DII・DDB多重化部35へ出力される。
DII・DDB多重化部35は、(ステップS35)において、送信スケジュール作成部34より入力された送信スケジュールを解釈し、この送信スケジュールに記された順番に従いDII及びDDBメッセージをDSMCCセクションTS形式で多重化する。多重化されたTSは多重化部40に出力される。
図5はカルーセル周期計算部33により計算されたカルーセル周期の概念を示す図である。カルーセル周期はデータ1のカルーセル331と、データ2のカルーセル332からなる。カルーセル331及び332は、それぞれ幾つかのセクション(セクション333及び334)を含んで構成される。セクション333及び334はそれぞれセクション毎に送信時間を持つ(送信時間335,336)。
図6は送信スケジュール作成部34の第2実施例の処理フローを示す図である。(ステップS341)において、(ステップS32)でカルーセルデータサイズ計算部32より得られた各カルーセルデータのデータサイズを用いて、データサイズが小さなデータ放送のカルーセルデータの送信周期の倍率を決定する(例えば:送信周期の倍率を2倍にする。言い換えれば送信周期を1/2に短くする)。
ここで、データサイズが小さなサービスのデータ放送のカルーセルデータの送信周期の倍率は図7に示す倍率・性能曲線を用いて決定される。図7に示すように、倍率・性能曲線は、横軸に送信周期の倍率を取り、縦軸に受信待ち受け時間の比を取るものである。図7の曲線71に示すようにデータサイズが小さなカルーセルデータの送信周期の倍率を高くするにしたがってデータサイズが小さなカルーセルデータの受信待ち受け時間は短くなる。一方、曲線72に示すようにデータサイズが大きなカルーセルデータの受信待ち受け時間は長くなる。倍率・性能曲線は、データサイズが小さなカルーセルデータの送信周期の倍率が両カルーセルデータのデータサイズの比となる点で、データサイズが小さなサービスと大きなサービスの曲線71,72が交差するように描く。通常は、データサイズが小さなサービスの受信時間の短縮と、データサイズが大きなサービスの受信時間の増大を考慮し、送信周期の倍率をカルーセルデータサイズの比よりも少し小さな整数とする。
続いて、(ステップS342)において、現在時刻から、送信スケジュールを開始する時刻を、次のカルーセル周期の開始時刻とする。(ステップS343)において、カルーセル周期計算部33により(ステップS33)で得られたカルーセル周期と(ステップS341)で得られた送信周期の倍率から、データサイズが小さなサービスの割り込み完了時刻を、カルーセル周期を送信周期の倍率で等分した時刻とする。
(ステップS344)において、該割り込み完了時刻から、カルーセル周期計算部33により(ステップS33)で得られたデータサイズが小さなカルーセルデータの送信時間だけ遡った時刻に、データサイズが小さなカルーセルデータの割り込み開始時刻を設定する。
(ステップS345)において、カルーセル周期計算部33により(ステップS33)で得られたデータサイズが大きなカルーセルデータのカルーセル周期から、割り込み開始時刻を、この時刻に最も近いデータサイズが大きなカルーセルデータのセクション送信の切れ目の時刻に修正する。これにより、データサイズが小さなカルーセルデータの割込みをデータサイズが大きなカルーセルデータのセクションとセクションの間にすることができ、データサイズが大きなカルーセルデータの受信時間の増大を抑える事ができる。
図8はデータサイズが小さいカルーセルデータの送信周期の倍率を2とした場合の(ステップS343)から(ステップS345)までの処理の概念を示す図である。カルーセル周期3400を送信周期の倍率で分割し、(ステップS343)で得られる割り込み完了時刻が割り込み完了時刻3430である。データサイズが小さなカルーセルデータの送信時間だけ遡り、(ステップS344)で得られる割り込み開始時刻が割り込み開始時刻3440である。データサイズが大きなカルーセルデータのセクションの間に修正し、(ステップS345)で得られる修正後の割り込み完了時刻が修正後割り込み開始時刻3450である。この例では、割り込み開始時刻3440に最も近い時刻として、割り込み開始時刻3440と重なるセクションの送信終了時刻を修正後割り込み開始時刻3450としている。
(ステップS346)において、該修正後割り込み開始時刻と、カルーセル周期計算部33により(ステップS33)で得られたカルーセル周期を用いて図9に示す送信スケジュールを作成する。
図9は送信スケジュール作成部34により作成された送信スケジュールの一例を示す図である。送信スケジュールはXML形式で記述される。XMLのタグには、例えば送信スケジュールのバージョン341、作成時間342、送信スケジュール開始時間343、プログラムID344、セクション数345、セクション送信開始時間346が記述される。
図10はDII・DDB多重化部35により多重化されたカルーセル周期を示す図である。カルーセル周期はデータ1のカルーセル351と、データ2のカルーセル352からなる。カルーセル351及び352は、それぞれ幾つかのセクション(セクション353及び354)を含んで構成される。セクション353及び354はそれぞれセクション毎に送信時間を持つ(送信時間355,356)。図5との違いは、送信時間357にデータサイズが小さいカルーセルデータの割込みが生じている点である。
本実施例によれば、データTSコンバータ30がカルーセルデータの送信周期を変更する機能を有しており、カルーセルデータのデータサイズに偏りがある場合には、データサイズが小さなカルーセルデータの送信周期を短くしてデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませることができる。そのため、データサイズが小さいカルーセルデータの受信待ち受け時間が短縮されるので、データサイズの偏りに応じて受信待ち受け時間を適正化することができる。また、データサイズが小さなサービスをユーザにすばやく提供することと、データサイズが大きな情報を提供することの両立が可能となる。
なお、例えば3つのデータ放送のカルーセルデータを時分割多重する場合には、各データ放送のカルーセルデータのデータサイズをそれぞれ求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じて最もデータサイズが大きいカルーセルデータ以外のカルーセルデータの送信周期を短くし、最もデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませることができる。例えば最もデータサイズが大きいカルーセルデータとそれ以外の各カルーセルデータとのデータサイズの比をそれぞれ求めて、第1実施例と同様に最もデータサイズが大きいカルーセルデータにそれ以外の各カルーセルデータを割り込ませることができる。
以下、本発明が適用されてなるデジタル放送送信装置の第2実施例について説明する。本実施例は複数のデータ放送にあらかじめ設定された緊急フラグの状態に応じて、各データ放送のカルーセルデータの送信周期を修正する点が第1実施例と異なる。より具体的には、本実施例は図4に示したデータTSコンバータ30の処理フローも基本的に同様であり、(ステップS34)で送信スケジュールを作成する際に、標準規格ARIB
STD-B10に規定された緊急フラグを用いる点が異なる。したがって、その他第1実施例と同様の部分の説明は省略する。
図11は送信スケジュール作成部34の第2実施例の処理フローを示す図である。(ステップS341)において、第1実施例と同様に、(ステップS32)でカルーセルデータサイズ計算部32より得られたカルーセルデータサイズを用いて、データサイズが小さなカルーセルデータの送信周期の倍率を決定する。
(ステップS347)において、図7に示された倍率・性能曲線を用いて、緊急フラグがオンであるサービスのカルーセルデータを優先し、データサイズが小さなサービスのカルーセルデータの送信周期の倍率を修正する。その後は第1実施例と同様に(ステップS342)から(ステップS346)において、(ステップS347)で修正された送信周期の倍率を用いて、送信スケジュールを作成する。
カルーセルデータの送信周期の修正は、緊急フラグがオンであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せず緊急フラグがオフであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期を長くすることにより行なうことができる。また逆に、緊急フラグがオフであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せず緊急フラグがオンであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期を短くすることにより行なうこともできる。
本実施例によれば、カルーセルデータのデータサイズに応じて各データ放送の受信待ち時間を適正化するとともに、緊急度の高い情報についてはすばやくユーザに提供することができる。
以下、本発明が適用されてなるデジタル放送送信装置の第3実施例について説明する。本実施例は各データ放送にあらかじめ設定された優先度に応じて、各データ放送のカルーセルデータの送信周期を修正する点が第1実施例と異なる。より具体的には、本実施例は図4に示したデータTSコンバータ30の処理フローも基本的に同様であり、(ステップS34)で送信スケジュールを作成する際に、あらかじめ設定されたデータ放送の優先度を用いる点が異なる。したがって、その他第1実施例と同様の部分の説明は省略する。
図12は送信スケジュール作成部34の第3実施例の処理フローを示す図である。(ステップS341)において、第1実施例と同様に、(ステップS32)でカルーセルデータサイズ計算部32より得られたカルーセルデータサイズを用いて、データサイズが小さなカルーセルデータの送信周期の倍率を決定する。
(ステップS348)において、図7に示された倍率・性能曲線を用いて、あらかじめ設定された優先度の高いサービスのカルーセルデータを優先し、データサイズが小さなサービスのカルーセルデータの送信周期の倍率を修正する。その後は第1実施例と同様に(ステップS342)から(ステップS346)において、(ステップS347)で修正された送信周期の倍率を用いて、送信スケジュールを作成する。
カルーセルデータの送信周期の修正は、優先度の高いデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せず優先度の低いデータ放送のカルーセルデータの送信周期を長くすることにより行なうことができる。また逆に、優先度の低いデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せず優先度の高いデータ放送のカルーセルデータの送信周期を短くすることにより行なうこともできる。
本実施例によれば、カルーセルデータのデータサイズに応じて各データ放送の受信待ち時間を適正化するとともに、優先度の高い情報についてはすばやくユーザに提供することができる。
10 音声エンコーダ
20 映像エンコーダ
30 データTSコンバータ
31 DII・DDB作成部
32 カルーセルデータサイズ計算部
33 カルーセル周期計算部
34 送信スケジュール作成部
35 DII・DDB多重化部
40 多重化部
50 再多重化部
60 TS出力部
70 OFDM変調部
80 同期クロック
90 デジタル放送送信装置

Claims (9)

  1. 複数のデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信するデジタル放送送信装置であって、
    前記各データ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じて最もデータサイズが大きいカルーセルデータ以外のカルーセルデータの送信周期を短くし、前記最もデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませて1つのチャネルに複数の前記各カルーセルデータを多重化させることを特徴とするデジタル放送送信装置。
  2. 請求項1のデジタル放送送信装置において、2つのデータ放送をカルーセル方式で時分割多重化して送信する場合、前記2つのデータ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じてデータサイズが小さいカルーセルデータの送信周期を短くし、データサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませるデジタル放送送信装置。
  3. 請求項1のデジタル放送送信装置において、前記各データ放送にあらかじめ設定された緊急フラグの状態に応じて、前記各データ放送のカルーセルデータの送信周期を修正するデジタル放送送信装置。
  4. 請求項3のデジタル放送送信装置において、前記緊急フラグがオンであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せずに、前記緊急フラグがオフであるデータ放送のカルーセルデータの送信周期を長くするデジタル放送送信装置。
  5. 請求項1のデジタル放送送信装置において、前記各データ放送にあらかじめ設定された優先度に応じて、前記各データ放送のカルーセルデータの送信周期を修正するデジタル放送送信装置。
  6. 請求項5のデジタル放送送信装置において、前記優先度の高いデータ放送のカルーセルデータの送信周期は変更せずに、前記優先度の低いデータ放送のカルーセルデータの送信周期を長くするデジタル放送送信装置。
  7. 複数の入力音声をエンコードしてTS形式に変換する音声エンコーダと、複数の入力映像をエンコードしてTS形式に変換する映像エンコーダと、複数の入力データ放送をDSMCCセクションTS形式に変換するデータTSコンバータと、前記音声エンコーダ、前記映像エンコーダ及びデータTSコンバータから出力されるTSを多重化しMPEG2TS形式で出力する多重化部と、該多重化部から出力されるMPEG2TSにPSI/SI情報を多重化してISDB−T/TS形式に変換する再多重化部と、該再多重化部から出力されるISDB−T/TSをTSボードから出力するTS出力部と、該TS出力部から出力されるISDB−T/TSをOFDM変調し送信するOFDM変調部と、前記TS出力部と前記OFDM変調部の同期を取る同期クロックとを備えてなるデジタル放送送信装置において、
    前記データTSコンバータは、前記入力される各データ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じて最もデータサイズが大きいカルーセルデータ以外のカルーセルデータの送信周期を短くし、前記最もデータサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませて1つのチャネルに複数の前記各カルーセルデータを時分割多重化することを特徴とするデジタル放送送信装置。
  8. 請求項7のデジタル放送送信装置において、前記データTSコンバータは、2つの入力データ放送をDSMCCセクションTS形式に変換する場合、前記入力される2つのデータ放送のカルーセルデータのデータサイズを求め、求められた各カルーセルデータのデータサイズの比に応じてデータサイズが小さいカルーセルデータの送信周期を短くして、データサイズが大きいカルーセルデータに割り込ませて時分割多重化するデジタル放送送信装置。
  9. 請求項7又は8のデジタル放送送信装置において、前記データTSコンバータは、前記入力される各データ放送をDII・DDB形式に変換するDII・DDB作成部と、前記DIIメッセージに記述された情報に基づいて各データ放送のカルーセルデータのデータサイズを計算するカルーセルデータサイズ計算部と、前記DIIメッセージに記述された情報に基づいてカルーセル周期を計算するカルーセル周期計算部と、前記カルーセルデータサイズ計算部及び前記カルーセル周期計算部で求められた各カルーセルデータのデータサイズとカルーセル周期に基づいて各データ放送のカルーセルデータの送信周期を変更して送信スケジュールを作成する送信スケジュール作成部と、前記カルーセル周期を変更した送信スケジュールに基づいて前記各データ放送のDIIメッセージ及びDDBメッセージを多重化するDII・DDB多重化部とを備えてなるデジタル放送送信装置。
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