JP5375496B2 - 光受信器 - Google Patents

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Description

本発明は、光受信器に関し、特に、DQPSK変調された光信号を多レベルの位相変調信号を復調する光受信器に関する。
通信トラフィックの増大に伴い、高速・大容量化が求められる次世代長距離大容量光通信システムでは、多値変復調符号化技術の導入が検討されている。その代表的なものの一つに差動四相位相偏移変調(DQPSK変調,Differential Quadrature Phase Shift keying)方式がある。この方式では、従来の2値強度変調(OOK,On-Off keying)方式と比べ、信号帯域が狭く、周波数利用効率の向上や伝送距離の拡大が実現できるほか、高感度化も期待できる。
まず、四相位相偏移変調(QPSK変調,Quadrature Phase Shift keying)方式は、2ビットのデータから構成される各シンボル「00」,「01」,「11」及び「10」に対して、「θ」,「θ+π/2」,「θ+π」及び「θ+3π/2」が割り当てられる。ここで、「θ」は任意の位相である。そして、受信器は、受信信号の位相を検出することにより、送信データを再生する。QPSK変調方式を比較的容易に実現する手段として、DQPSK変調方式があり、DQPSK変調では、先に送信したシンボルの値と次に送信するシンボルの値との間の搬送波の位相変化量(「0」,「π/2」,「π」及び「3π/2」)が送信情報の2ビットに対応付けられる。したがって、受信器は、隣接する2つのシンボル間の位相差を検出することにより、送信データを再生することができる。
特許文献1又は2に示すように、DQPSK変調された光信号を復調するには、図1のようなI(In-phase)信号生成用とQ(Quadrature)信号生成用の2つの遅延干渉計(導波路102と103による遅延干渉計、または、導波路104と105による遅延干渉計)を必要とし、しかも、高精度で位相差を復調する必要がある。図1では、光信号αを2つの遅延干渉計に入れるため、分岐部101で2つに分岐されている。しかし、光受信器の周辺温度などの影響で、遅延干渉計内の光路長が変化し、位相が安定しないため、高精度な復調が困難となる。また、いずれの干渉計でどちらの信号成分を復調しているのかが識別できないなど問題があった。また、光信号を分岐し2つの干渉計に導入するまでの光路長差や、各干渉計を構成する光路長の差を、最適に調整する必要があり、制御系が極めて複雑化するという問題を生じていた。なお、光波a1とa2、又は光波a3とa4を、各々のバランスド受光素子に入射してI信号やQ信号が得られる。
これに対し、特許文献3において、本出願人は、図2に示すように、偏波面に着目する光受信器を提案した。具体的には、DQPSK変調光αは、偏波面が一方向に揃えた状態入射し、1ビット遅延回路に導入される。1ビット遅延回路では、偏波保持型のファイバカプラ(1,2)で構成されるとともに、一方の分岐光の経路には偏波面を90度回転させる半波長板3が配置されている。これにより、合波された光波は、互いに1ビット遅延した2つの信号光が、偏波面が直交する状態で合成されている。
そして、偏波分離回路4を用いて4つの信号光に分離され、例えば、光波b1とb2、又は光波b3とb4を、各々のバランスド受光素子に入射してI信号やQ信号を得ることができる。これにより、1ビット遅延回路が1つに集約でき、製造コストの削減や光学部品の調整の煩雑さを軽減することが可能となる。
しかしながら、1ビット遅延回路を、例えば、偏波保持型ファイバカプラを用いて作成すると、偏波保持型ファイバカプラは温度変化や外部応力などの外乱に対して非常に敏感であるため、装置としての安定性が乏しいという問題を生じる。また、ハーフミラーなどの空間光学系を利用する場合も、ハーフミラーに偏波依存性があるため、分岐した光波の光路長に誤差が生じ易く、I成分信号とQ成分信号との間に時間的なずれが発生する可能性が高い。
さらに、本出願人は、このような問題を解決し、DQPSK変調された光信号を多レベルの位相変調信号に復調する光受信器において、偏波無依存となる光受信器を提供するため、特許文献4において、以下のような光受信器を提案した。
このような光受信器では、図3に示すように、DQPSK変調された光信号αを多レベルの位相変調信号に復調する光受信器において、DQPSK変調された光信号αを、偏波面が直交する2つの光波(A,B)に分岐する偏波分岐手段(201)と、一方の分岐光Aをさらに2つの光波(A1,A2)に分岐し、+45度の1/4波長板を通過させる分岐回転手段(211,221)と、他方の分岐光Bをさらに2つの光波(B1,B2)に分岐し、−45度の1/4波長板を通過させる分岐回転手段(212,222)と、各分岐回転手段を経た4つの光波(A1,A2,B1,B2)に対し、偏波面が直交する2つの光波に分離し、一方の光波を1ビット分の遅れを発生させた後に両者を互いに偏波面が直交する状態で合波する1ビット遅延回路手段(231〜254)を設け、1ビット遅延回路手段を経た2つの光波(A1,B2)は、各々の光波が−45度の1/4波長板(261,264)を通過し、さらに偏波面を22.5度回転(270)し、偏波面が直交する2つの光波((A11,A12)又は(B21,B22))毎に分岐(281,284)する回転分岐手段と、1ビット遅延回路手段を経た他の2つの光波(A2,B1)は、各々の光波が+45度の1/4波長板(262,263)を通過し、さらに偏波面を22.5度回転(270)し、偏波面が直交する2つの光波((A21,A22)又は(B11,B12))毎に分岐(282,283)する回転分岐手段と、回転分岐手段を経た特定の4つの光波(B11,B12,B21,B22)を+45度の半波長板(290)を通過させ、得られた8つの光波(A11,A12,A21,A22,B11,B12,B21,B22)を特定の組み合わせ((A11,B21),(A12,B22),(A21,B11)又は(A22,B12))で偏波面を維持した状態で合波する合波手段(301〜304)を有することを特徴とする。
この光受信器を空間光学系で構成すると、図4に示すように、光受信器の一部は、ファラデーローテータ(FR)を含む光学系で構成される。図4では、図3における2つの光波(A1,A2)を、分岐回転手段(211)の一部を構成する+45度の1/4波長板(413)を通過させ、偏光ビームスプリッター414で偏光面が直交する2つ光波に分岐され、プリズムミラー416及び417で各々反射し、再度、偏光ビームスプリッター414に入射して、偏波面を直交状態に維持しながら合波される。
偏光ビームスプリッター414に対するプリズムミラー416及び417の設置位置は、光路差が1ビット分となるように設定されており、例えば、光路長を調整するため、ポリマーなどの光透過媒体415が、偏光ビームスプリッターとプリズムミラーとの間に配置される。
1ビット遅延回路を出た光波は、−45度の1/4波長板420や+45度の1/4波長板421へ導かれる。±45度の1/4波長板(420,421)を通過した4つの光波は、さらに、22.5度の偏波面回転手段であるファラデーローテータ(FR)を通過するよう構成される。
しかしながら、偏波を回転させる手段としてファラデーローテータを利用する場合には、ファラデーローテータが温度によって回転角が変化するという温度依存性を有し、さらに、素子自体が高価となるという問題がある。特に温度依存性については、0.09°/℃程度であり、光受信器が使用される環境が0〜70℃程度の温度範囲で変化すると、直線偏波の回転角は所望の値より5°程度ずれることとなり、信号の精度が著しく劣化する原因となる。
特開2006−295603号公報 特開2007−158852号公報 特願2008−255528号(2008年9月30日出願) 特願2009−80319(2009年3月27日出願)
本発明が解決しようとする課題は、上述したような問題を解決し、ファラデーローテータを用いずに、温度変化による信号劣化を抑制し、かつ低コストな光受信器を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、DQPSK変調された光信号を多レベルの位相変調信号に復調する光受信器において、直線偏光(a)を直交する2つの円偏光(a1,a2)に変換する偏波変換分岐手段と、2つの円偏光(a1,a2)の間に1ビット分と、前記2つの円偏光が合波した後の偏波面の所定の傾きに相当する位相差を付与する遅延手段と、2つの円偏光を合波し、該位相差に対応する直線偏光(a3,a4)に分岐する合波分岐手段と、該合波分岐手段を経た一方の直線偏光(a4)を所定角度回転させる1/2波長板とを有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光受信器において、該偏波変換分岐手段は、直線偏光(a)を円偏光に変換する1/4波長板と、該1/4波長板を通過した光波を2つの円偏光(a1,a2)に分岐する分岐手段と、一方の円偏光(a2)を反対回転の円偏光に変換する1/2波長板とから構成されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の光受信器において、該偏波変換分岐手段は、直線偏光(a)を2つの直線偏光(a10,a20)に分岐する分岐手段と、該分岐手段を通過した一方の直線偏光(a10)を所定の円偏光(a1)に変換する1/4波長板と、もう一方の直線偏光(a20)を該円偏光(a1)と直交する円偏光に変換する1/4波長板とから構成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の光受信器において、該分岐手段と該合波分岐手段とを単一のハーフミラーで構成し、該遅延手段を経る光路と該1/2波長板を経る光路とを、該ハーフミラーと2つのプリズムミラーとを用いて構成することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の光受信器において、DQPSK変調された光信号を、偏波面が直交する2つの直線偏光(a,b)に分岐する偏波分岐手段と、該直線偏光の各々に対し、該偏波変換分岐手段、該遅延手段、該合波分岐手段、及び該1/2波長板とを設け、該合波分岐手段を経た直線偏波(a3,b3)と該1/2波長板を経た直線偏波(a4,b4)とを、偏波面が直交する2つの光波(a31,a32,a41,a42,b31,b32,b41,b42)に各々分岐する直交偏波分岐手段と、該直交偏波分岐手段を経た一部の光波(b31,b32,b41,b42)を1/2波長板を通過させ、該直交偏波分岐手段を経た他の光波(a31,a32,a41,a42)と特定の組み合わせ((a31,b31),(a32,b32),(a41,b41)又は(a42,b42))で偏波面を維持した状態で合波する合波手段を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明により、直線偏光(a)を直交する2つの円偏光(a1,a2)に変換する偏波変換分岐手段と、2つの円偏光(a1,a2)の間に1ビット分と、前記2つの円偏光が合波した後の偏波面の所定の傾きに相当する位相差を付与する遅延手段と、2つの円偏光を合波し、該位相差に対応する直線偏光(a3,a4)に分岐する合波分岐手段と、該合波分岐手段を経た一方の直線偏光(a4)を所定角度回転させる1/2波長板とを有する構成により、円偏光を利用することで、ファラデーローテータを用いずに、I信号成分とQ信号成分に対応した、所定の回転角の偏波面を有する光波を容易に得ることができる。これにより、温度変化による信号劣化を抑制し、かつ低コストな光受信器を提供することが可能となる。
請求項2に係る発明により、偏波変換分岐手段は、直線偏光(a)を円偏光に変換する1/4波長板と、該1/4波長板を通過した光波を2つの円偏光(a1,a2)に分岐する分岐手段と、一方の円偏光(a2)を反対回転の円偏光に変換する1/2波長板とから構成されるため、簡単な構成で偏波変換分岐手段が構成でき、低コストな光受信器を提供することができる。
請求項3に係る発明により、偏波変換分岐手段は、直線偏光(a)を2つの直線偏光(a10,a20)に分岐する分岐手段と、該分岐手段を通過した一方の直線偏光(a10)を所定の円偏光(a1)に変換する1/4波長板と、もう一方の直線偏光(a20)を該円偏光(a1)と直交する円偏光に変換する1/4波長板とから構成されるため、2つの円偏光に変換する手段が共に1/4波長板であるため、温度依存性の少ない光受信器を得ることが可能となる。
請求項4に係る発明により、分岐手段と合波分岐手段とを単一のハーフミラーと2つのプリズムミラーを利用して構成するため、光受信器に係る空間光学系を小型化することが可能となる。
請求項5に係る発明により、DQPSK変調された光信号を、偏波面が直交する2つの光波に分岐し、上述したように各々の光波において偏波面を利用したI信号成分とQ信号成分を生成した後に、各偏波面から対応する光波を抽出して特定の組み合わせで合波させることにより、偏波無依存化したI信号成分とQ信号成分を得ることが可能となる。
従来の2つの遅延干渉計で構成されるDQPSK変調の光受信器を示す図である。 本出願人が先の出願で提示した偏波面を利用したDQPSK変調の光受信器を示す図である。 本出願人が先の出願で提示した光受信器に係る基本的な概念を説明する図である。 図3の光受信器に係る空間光学系の一部を説明するための平面図である。 本発明の光受信器に係る基本的な概念を説明する図である。 図5の光受信器に係る空間光学系の一部を説明するための平面図である。 本発明の光受信器に利用される他の空間光学系の一部を説明するための平面図である。
以下、本発明の光受信器について、好適例を用いて詳細に説明する。
本発明は、図5に示すように、DQPSK変調された光信号を多レベルの位相変調信号に復調する光受信器において、直線偏光(a)を直交する2つの円偏光(a1,a2)に変換する偏波変換分岐手段(501,511)と、2つの円偏光(a1,a2)の間に1ビット分と、前記2つの円偏光が合波した後の偏波面の所定の傾きに相当する位相差を付与する遅延手段(521)と、2つの円偏光を合波し、該位相差に対応する直線偏光(a3,a4)に分岐する合波分岐手段(541)と、該合波分岐手段を経た一方の直線偏光(a4)を所定角度回転させる1/2波長板(551)とを有することを特徴とする。
前記偏波変換分岐手段については、直線偏光(a)を円偏光に変換する1/4波長板(501)と、該1/4波長板を通過した光波を2つの円偏光(a1,a2)に分岐する分岐手段(511)と、一方の円偏光(a2)を反対回転の円偏光に変換する1/2波長板(531)とから構成することが可能である。
また、前記偏波変換分岐手段の他の構成として、後述するように、直線偏光(a)を2つの直線偏光(a10,a20)に分岐する分岐手段と、該分岐手段を通過した一方の直線偏光(a10)を所定の円偏光(a1)に変換する1/4波長板と、もう一方の直線偏光(a20)を該円偏光(a1)と直交する円偏光に変換する1/4波長板とから構成することも可能である。この場合には、円偏波(a1,a2)を発生させる各光学系は共に1/4波長板を用いているため、温度変化の影響を受けることが少なくなり、温度依存性の少ない光受信器を得ることができる。
本発明の特徴は、直線偏光を円偏光に変換することで、ファラデーローテータを使用せず、2つの1/2波長板(531,551)、あるは2つの1/4波長板を用いて、I信号成分(a3)とQ信号成分(a4)に対応した、所定の回転角の偏波面を有する光波を容易に得ることができる。これにより、ファラデーローテータを使用した場合の温度変化による信号劣化を排除でき、かつファラデーローテータよりも格安な1/2波長板又は1/4波長板を使用するため、低コストな光受信器を提供することが可能となる。
図6は、直線偏光(a)からI信号成分(a3)とQ信号成分(a4)を得る光学系を、空間光学系で構成した例を示している。I成分信号とQ成分信号が同じ偏波面に載っている直線偏光を、1/4波長板(600)で円偏光に変換する。符号601は分岐手段を構成するハーフミラー(スプリッタ)であり、図4で示した空間光学系の偏光ビームスプリッタ414とは異なっている。
ハーフミラー601で2つに分岐された円偏光の一方(a1)は、プリズムミラー603に向い、反射して、ハーフミラー601に戻ってくる。この間に、円偏光は遅延手段により、1ビットと所定の位相差だけ遅延される。1ビットは、DQPSK変調された光信号を復調する際に必要な遅延量であるが、所定の位相差は、ハーフミラーで2つの円偏光が重なり合った際の位相差であり、合波した光(直線偏光)の偏光面の角度を所望の角度に設定するために使用される。ただし、1ビット遅延と所定の位相差の遅延を、別々の遅延手段で構成することも可能であるが、部品点数の削減の観点からは両者を1つの部材で兼用することが可能である。
ハーフミラー601で分岐された他方の円偏光(a2)は、1/2波長板604により、反対回転の円偏光に変換される。プリズムミラー605で反射した円偏光は、ハーフミラーで遅延手段を経た円偏光と合波される。合波する2つの光波は、回転方向が互いに逆向きで所定の位相差を有しているため、合波した後の光波は所定角度だけ偏波面が傾いた直線偏光となっている。当該角度を22.5°とすることで、ファラデーローテータと同様の効果を得ることが可能となる。
合波分岐手段であるハーフミラー601を経た一方の直線偏光(a4)は、さらに所定角度回転させるため、もう一つの1/2波長板(606)を通過し、ミラー607(プリズムミラーでも良い)により、I成分信号の光波(a3)と同様の方向に出射される。
円偏光(a2)を反対方向の円偏光にするための1/2波長板(604)は、ハーフミラー601の出射光側に設置されているが、プリズムミラー(605)からハーフミラーに光波が戻ってくる光路上に設置することも可能である。また、遅延手段を配置した円偏光(a1)の光路上に配置することも可能である。
図6に示すように、単一のハーフミラー(601)と2つのプリズムミラー(603,605)を利用して、空間光学系を構成することが可能であるため、光受信器の光学系を小型化することができる。
図6に示す空間光学系の代わりに、図7に示す空間光学系を利用することも可能である。図7は、2つの円偏波を得るため、直線偏光(a)を2つの直線偏光(a10,a20)に分岐する分岐手段(601)と、該分岐手段を通過した一方の直線偏光(a10)を所定の円偏光(a1)に変換する1/4波長板(611)と、もう一方の直線偏光(a20)を該円偏光(a1)と直交する円偏光に変換する1/4波長板(610)とから構成している。このように、2つの円偏光に変換する手段が共に1/4波長板であるため、温度依存性の少ない光受信器を得ることが可能となる。
図5では、直線偏光(a)のみではなく、直線偏光(b)についても同様に、1/4波長板(502)、分岐手段(512)、遅延手段(522)、1/2波長板(532)、合波分岐手段(542)、及び他の1/2波長板(552)を設けている。これは、特許文献4と同様に、偏波無依存となる光受信器を提供するためである。
本発明の光受信器を偏波無依存化するには、受光する信号光αを、偏波分岐手段(500)を用いて偏波面が直交する2つの直線偏光(a,b)に分岐している。偏波分岐手段には、偏光ビームスプリッタが利用可能である。また、特許文献4と同様に、図6に示す空間光学系を2つの直線偏光(a,b)で兼用するためには、図6の紙面に垂直な方向に離れて直線偏光(a)と直線偏光(b)とが平行に進行するよう偏波分岐手段を配置する。
直線偏光(b)についても、直線偏光(a)と同様に、1/4波長板(502)、分岐手段(512)、遅延手段(522)、1/2波長板(532)、合波分岐手段(542)、及び他の1/2波長板(552)が設けられる。
次に、合波分岐手段(541,542)を経た直線偏波(a3,b3)と他の1/2波長板(551,552)を経た直線偏波(a4,b4)とを、偏光ビームスプリッタなどの直交偏波分岐手段により、偏波面が直交する2つの光波(a31,a32,a41,a42,b31,b32,b41,b42)に各々分岐する。
直交偏波分岐手段を経た一部の光波(b31,b32,b41,b42)を1/2波長板(571〜574)を通過させ、直交偏波分岐手段を経た他の光波(a31,a32,a41,a42)と、図5に示すような特定の組み合わせ((a31,b31),(a32,b32),(a41,b41)又は(a42,b42))で偏波面を維持した状態で合波する。合波手段には、偏光ビームスプリッタを用いることが可能である。
なお、図6又は図7で示す光学系を2つの直線偏光(a,b)で兼用したり、各種光学部品を通過する際の位相変化などにより、各光路間において不要な位相差を生じる場合がある。このような位相差は、信号の復調精度に影響を与えるため、各光波の間で、不要な光路差を生じないよう適宜補正することが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、ファラデーローテータを用いずに、温度変化による信号劣化を抑制し、かつ低コストな光受信器を提供することが可能となる。
201,231〜234,251〜254,281〜284,301〜304,561〜564,581〜584 偏光ビームスプリッター
211,212 分岐手段(偏光ビームスプリッタ)
221,222,261〜264,501,502,610,611 1/4波長板
270 22.5度の偏波面回転手段
290,521,522,551,552,571〜574 1/2波長板
511,512 分岐手段(ハーフミラー)
541,542 合波分岐手段(ハーフミラー)

Claims (5)

  1. DQPSK変調された光信号を多レベルの位相変調信号に復調する光受信器において、
    直線偏光(a)を直交する2つの円偏光(a1,a2)に変換する偏波変換分岐手段と、
    2つの円偏光(a1,a2)の間に1ビット分と、前記2つの円偏光が合波した後の偏波面の所定の傾きに相当する位相差を付与する遅延手段と、
    2つの円偏光を合波し、該位相差に対応する直線偏光(a3,a4)に分岐する合波分岐手段と、
    該合波分岐手段を経た一方の直線偏光(a4)を所定角度回転させる1/2波長板とを有することを特徴とする光受信器。
  2. 請求項1に記載の光受信器において、
    該偏波変換分岐手段は、
    直線偏光(a)を円偏光に変換する1/4波長板と、
    該1/4波長板を通過した光波を2つの円偏光(a1,a2)に分岐する分岐手段と、
    一方の円偏光(a2)を反対回転の円偏光に変換する1/2波長板とから構成されることを特徴とする光受信器。
  3. 請求項1に記載の光受信器において、
    該偏波変換分岐手段は、
    直線偏光(a)を2つの直線偏光(a10,a20)に分岐する分岐手段と、
    該分岐手段を通過した一方の直線偏光(a10)を所定の円偏光(a1)に変換する1/4波長板と、
    もう一方の直線偏光(a20)を該円偏光(a1)と直交する円偏光に変換する1/4波長板とから構成されることを特徴とする光受信器。
  4. 請求項2又は3に記載の光受信器において、該分岐手段と該合波分岐手段とを単一のハーフミラーで構成し、該遅延手段を経る光路と該1/2波長板を経る光路とを、該ハーフミラーと2つのプリズムミラーとを用いて構成することを特徴とする光受信器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の光受信器において、DQPSK変調された光信号を、偏波面が直交する2つの直線偏光(a,b)に分岐する偏波分岐手段と、該直線偏光の各々に対し、該偏波変換分岐手段、該遅延手段、該合波分岐手段、及び該1/2波長板とを設け、該合波分岐手段を経た直線偏波(a3,b3)と該1/2波長板を経た直線偏波(a4,b4)とを、偏波面が直交する2つの光波(a31,a32,a41,a42,b31,b32,b41,b42)に各々分岐する直交偏波分岐手段と、該直交偏波分岐手段を経た一部の光波(b31,b32,b41,b42)を1/2波長板を通過させ、該直交偏波分岐手段を経た他の光波(a31,a32,a41,a42)と特定の組み合わせ((a31,b31),(a32,b32),(a41,b41)又は(a42,b42))で偏波面を維持した状態で合波する合波手段を有することを特徴とする光受信器。
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