JP5374144B2 - 無線通信装置及び無線通信装置の制御方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、異なる無線通信ネットワーク間でのハンドオーバが可能な無線通信装置、及び当該無線通信装置の制御方法に関するものである。
近年、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)では、例えば携帯電話ネットワークや無線LAN、WIMAX等、異なる複数の無線通信ネットワーク間でのハンドオーバを可能するための無線技術として、IEEE802.21(Media Independent Handover)の規格が検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。なお、これ以降、適宜、IEEE802.21を「802.21」と、Media Independent Handoverを「MIH」と、それぞれ称するものとする。
図7は、従来の802.21における無線通信装置2の概略構成を示す図である。802.21では、異なる複数の無線通信ネットワーク間のハンドオーバを制御する機能としてハンドオーバ制御部110を設け、例えば、当該ハンドオーバ制御部110などを、「MIHユーザ」という名称で定義している。802.21では、さらに、ハンドオーバ制御部110と、異なる複数の無線通信ネットワークと通信を行う通信部130との間の信号を仲介するための、MIHF(MIH Function)と呼ばれる機能部120を設けている。つまり、従来の802.21において、MIHユーザであるハンドオーバ制御部110は、MIHFである機能部120を通じて、通信部130から異なる複数の無線通信ネットワーク(例えばWiFi、WiMax、携帯電話無線など)の無線状態を取得し、当該無線状態に応じて、適宜好適な無線通信ネットワークへのハンドオーバ制御を行うことになる。
MIHユーザであるハンドオーバ制御部110は、例えばある無線通信ネットワークにおいてハンドオーバのトリガとなるような無線状態の変化があった場合に、対応する通信デバイス131〜133から迅速に当該無線状態の変化の通知を受けられるようにするため、通信部130の各通信デバイス131〜133に対して所定の閾値を設定する。当該閾値の設定のため、ハンドオーバ制御部110は、機能部120に閾値設定メッセージを送る。
閾値が設定された通信部130の各通信デバイス131〜133は、対応する無線通信ネットワークの無線状態パラメータが変動して、設定された閾値を「交差」(交差とは、無線状態パラメータ値の変動が、設定された閾値を上回るか、下回るものであることをいう。)した場合には、閾値設定メッセージの供給元であるハンドオーバ制御部110に当該交差が発生した旨を通知するため、機能部120に対して閾値交差メッセージを送る。機能部120は、交差が発生した通信デバイス131〜133から閾値交差メッセージを受け、現在の無線状態パラメータ値等から交差された閾値を特定し、閾値設定メッセージの供給元であるハンドオーバ制御部110に対して、閾値交差メッセージを再構成して送出する。これにより、ハンドオーバ制御部110は、閾値交差メッセージに基づいて、どの閾値が交差したのかを知ることができ、必要に応じて、現在接続している無線通信ネットワークから他の無線通信ネットワークへのハンドオーバ処理を実行することができる。
このように、802.21は、各通信デバイスにおける無線情報を、MIHF(機能部)を介して、レイヤを超えてMIHユーザ(例えばハンドオーバ制御部など)に提供する技術と言うことができる。この技術をハンドオーバの制御といった1つの無線通信アプリケーションのみに提供するのではなく、その他の無線通信アプリケーション(例えばVoIP、テレビ電話、IP−TVなど)に対しても提供することが考えられる。この場合、各無線通信アプリケーションは、各通信デバイスから無線状態の変化に応じて送られる閾値交差メッセージに基づいて、無線状態の悪化などに即応して、例えば、音声や動画像の符号化方式を低レートの方式に切り替え、音の途切れ、瞬断や、映像のフリーズを低減、回避し、継続的な音声、映像を確保することが可能となると考えられる。
従来であれば、符号化方式の変更といった無線通信アプリケーションの制御は、より上位のレイヤ(例えばアプリケーションレイヤ)の実スループットが低下した際にのみ行われていた。このように実スループットに影響が出てから対処した場合、無線状態といった低レイヤの通信品質が悪化してから上位レイヤにおけるスループットに影響が出るまでの時間の間に、例えば、高い符号化レートの動画像データに対する無線パケットの再送が頻発するなどして、ネットワーク上に滞留するパケットが増加してしまい、滞留したパケットが解消するまでの間に音の途切れや映像のフリーズが生じるといった問題が発生することになる。
ここで、上位レイヤの実スループットに影響が出るまで待つことなく、無線状態といった低レイヤの通信品質に変動があった場合に、各無線通信アプリケーションが変動を早期に検知して対処できれば、このような音の途切れや、映像がフリーズする時間を短縮ないしは、ゼロにすることが可能となる。
Vivek Gupta、外5名、"802.21 Tutorial"、[online]、平成18年7月18日、[平成20年12月9日検索]、IEEE、インターネット<http://www.ieee802.org/21/Tutorials/802%2021-IEEE-Tutorial.ppt>
しかし、通信部130の各通信デバイス131〜133からすると、携帯電話やパソコンといった無線通信端末において複数の無線通信アプリケーションが起動されていようとも、無線レイヤ上で各無線通信アプリケーションを区別して通信しているわけではない。
特に、従来の802.21においては、通信部130の各通信デバイス131〜133に閾値を設定する主体がハンドオーバ制御部110のみであるため(換言すると、想定されるMIHユーザがハンドオーバ制御部110のみであるため)、各通信デバイス131〜133には、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション)に対する閾値を個別に管理して、各閾値に対して交差が発生した場合に、対応するMIHユーザ(無線通信アプリケーション)に交差の発生を通知するための機能が存在しない。このため、802.21の利用用途をハンドオーバ制御以外の他の無線通信アプリケーションにまで広げた場合、機能部120が、各通信デバイス131〜133対して、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション)からの閾値を設定しようとすると、各通信デバイス131〜133では、本来1つのMIHユーザ(ハンドオーバ制御部110)のために存在する閾値が、設定された順に随時上書きされてしまうことになり、結果として、最後に設定された閾値以外の閾値は通信デバイス上には残らず、また、最後の閾値についても、どのMIHユーザ(無線通信アプリケーション)により設定されたものであるのかを区別することができない。
このため、各通信デバイス131〜133に閾値を設定する代わりに、MIHユーザと通信部130の間に位置する機能部20にて対応する方法も考えられる。これは、機能部20にて、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション)からの閾値を管理しながら、通信部30の各通信デバイス131〜133の無線情報を定期的に取得し、ある閾値に交差が発生した場合に、対応するMIHユーザ(無線通信アプリケーション)にその旨を通知するメッセージを供給するというものである。しかし、この場合、機能部20が通信部30から定期的に値を取得する周期が問題となる。周期が長いと検知までの時間が長くなり、周期が短いと値取得のための処理負荷が通信端末の他の処理に影響を与える可能性がある。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション)が設定する閾値を混同することなく、無線状態の変動により各閾値の交差が発生した場合、対応するMIHユーザ(無線通信アプリケーション)に迅速に閾値交差の旨を通知可能な、無線通信装置及び無線通信装置の制御方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による無線通信装置は、
少なくとも2つの無線通信アプリケーションを含むアプリケーション部と、
少なくとも2つの異なる無線通信方式のネットワークと無線通信を行う通信部と、
前記アプリケーション部と前記通信部との間を仲介する機能部と、を備える無線通信装置であって、
前記アプリケーション部に含まれる前記無線通信アプリケーションは、前記ネットワークの無線状態に関する第1閾値を前記機能部に供給し、
前記機能部は、前記第1閾値の供給に応じ、前記通信部から対応する前記ネットワークの無線状態の値である第1無線値を取得し、前記第1閾値のうち、前記第1無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、前記通信部に第2閾値として設定し、
前記通信部は、前記第1無線値取得後の前記ネットワークの無線状態の値である第2無線値が、前記第2閾値を交差するものである場合、前記機能部に少なくとも前記第2無線値を供給し、
前記機能部は、前記第2無線値の供給に応じ、前記第1無線値と前記第2無線値との間に含まれる前記第1閾値を供給した前記無線通信アプリケーションに対し、当該第1閾値を交差する無線状態の変動があった旨を通知する、
ことを特徴とする。
また、第2の発明による無線通信装置は、
前記機能部は、前記第2無線値の供給に応じ、前記第1閾値のうち、前記第2無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、前記通信部に前記第2閾値として再設定することを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第3の発明による無線通信装置の制御方法は、
少なくとも2つの無線通信アプリケーションを含むアプリケーション部と、
少なくとも2つの異なる無線通信方式のネットワークと無線通信を行う通信部と、
前記アプリケーション部と前記通信部との間を仲介する機能部と、を備える無線通信装置の制御方法であって、
前記アプリケーション部に含まれる前記無線通信アプリケーションが、前記ネットワークの無線状態に関する第1閾値を前記機能部に供給するステップと、
前記機能部が、前記第1閾値の供給に応じ、前記通信部から対応する前記ネットワークの無線状態の値である第1無線値を取得し、前記第1閾値のうち、前記第1無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、前記通信部に第2閾値として設定するステップと、
前記第1無線値取得後の前記ネットワークの無線状態の値である第2無線値が、前記第2閾値を交差するものである場合、前記通信部が、前記機能部に少なくとも前記第2無線値を供給するステップと、
前記機能部が、前記第2無線値の供給に応じ、前記第1無線値と前記第2無線値との間に含まれる前記第1閾値を供給した前記無線通信アプリケーションに対し、当該第1閾値を交差する無線状態の変動があった旨を通知するステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、各無線通信アプリケーションは、無線状態に関する第1閾値を機能部に供給し、機能部は、通信部から第1無線値を取得して第1閾値のうち第1無線値と上下方向に近接する閾値を通信部に第2閾値として設定し、通信部は、第1無線値と、第1無線値取得後の第2無線値との間の変動が、第2閾値を交差するものである場合、機能部に第2無線値を供給し、機能部は、第2無線値の供給に応じ、第1無線値と第2無線値との間に含まれる第1閾値を供給した無線通信アプリケーションに対し、第1閾値を交差する無線状態の変動があった旨を通知するため、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション)が設定する閾値を混同することなく、無線状態の変動により各閾値の交差が発生した場合、対応するMIHユーザ(無線通信アプリケーション)に迅速に閾値交差の旨を通知することができる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信端末1の概略構成を示す機能ブロック図である。通信端末1は、802.21におけるMIHユーザに相当するものとして、複数の無線通信アプリケーションを含むアプリケーション部10と、複数の異なる無線通信方式のネットワークと無線通信を行う通信部30と、802.21におけるMIHFに相当するものとして、アプリケーション部10と通信部30との間を仲介する機能部20と、を備える。アプリケーション部10は、従来のMIHユーザであるハンドオーバ制御部11に加え、VoIP(Voice over Internet Protocol)アプリケーション12及びIP−TV(Internet Protocol - Television)アプリケーション13を含む。ここで、アプリケーション部10の各無線通信アプリケーション11〜13及び機能部20は、例えば、揮発性メモリ(SRAM等)、不揮発性メモリ(EEPROM等)、又は他の好適な記憶媒体に記憶され、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、各無線通信アプリケーション11〜13及び機能部20の各処理に特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成することができる。通信部30は、3つの異なる無線通信方式のネットワークに対応する通信デバイス31〜33を有し、通信デバイス31は、WiFiの無線信号の送受信に対応した、任意の好適なインターフェース機器から構成され、通信デバイス32は、WiMAXの無線信号の送受信に対応した、任意の好適なインターフェース機器から構成され、通信デバイス33は、CDMA EV―DO等の携帯電話網の無線信号の送受信(移動体無線通信)に対応した、任意の好適なインターフェース機器から構成される。
図2は、本発明の一実施の形態に係る無線通信装置1において、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション11〜13)からの要求に応じて、機能部20が、通信部30の各通信デバイス31〜33に閾値を設定する動作を説明するフローチャートである。
機能部20は、無線通信アプリケーション11〜13から、閾値設定メッセージを受信すると(ステップS001)、当該閾値設定メッセージの内容に基づき、閾値を設定する無線状態パラメータ毎に、閾値及びMIHユーザ識別子の登録を行う(ステップS002)。なお、各無線通信アプリケーション11〜13から機能部20に対して送られる閾値設定メッセージに含まれる閾値を、適宜「第1閾値」というものとする。
図5は、本発明の一実施形態に係る閾値設定メッセージの一例を示す図である。MIHF_IDは機能部20を識別する識別子、LINK_IDは通信部30の各通信デバイス31〜33を識別する識別子、Configure Request Setは要求する閾値設定を表す。また、Configure Request Setは、閾値の設定対象となる無線状態パラメータを表す識別子(Link Family、Parameter)と、閾値に関連付けられる動作のタイプ(0:Initiate Action threshold、1:Rollback Action threshold、2:Execute Action threshold)毎に設定される閾値とから構成される。閾値の設定対象となる無線状態パラメータとしては、例えば、無線信号の受信信号強度(RSSI:Receive Signal Strength Indication)や、無線区間のスループット、パケットエラーレートなどを用いることができる。MIHFである機能部20は、MIHユーザ10(ハンドオーバ制御部11、VoIP12、IP−TV13)からの閾値設定メッセージを受け、通信部30の対応する通信デバイス31〜33に対して閾値の設定を行う。当該閾値は、異なる複数の無線通信ネットワークそれぞれに対して、異なる無線状態パラメータ及び異なる値を設定することができる。
次に、機能部20は、通信部30の各通信デバイス31〜33より、対応する無線通信ネットワークの無線状態パラメータの現在値(第1無線値)を取得する(ステップS003)。機能部20は、各通信アプリケーション11〜13から受信した第1閾値のうち、現在値(第1無線値)に対して上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値をそれぞれ算出し(ステップS004)、当該算出した閾値を、通信部30の対応する通信デバイス31〜33に第2閾値として設定する(ステップS005)。機能部20は、無線通信装置1の動作終了まで、定期的にステップS001〜S005を行う(ステップS006)。
図3は、本発明の一実施の形態に係る無線通信装置1において、第2閾値を設定された通信部30の各通信デバイス31〜33が、機能部20を通じて、各無線通信アプリケーション11〜13に閾値を交差した旨を伝える動作を説明するフローチャートである。
まず、通信部30の各通信デバイス31〜33は、第1無線値取得後の対応する無線通信ネットワークの無線状態の値である第2無線値が、設定された第2閾値を交差するものである場合、機能部20に少なくとも第2無線値を含む閾値交差メッセージを供給する。
図6は、本発明の一実施形態に係る閾値交差メッセージの一例を示す図である。MIHF_IDは機能部20を識別する識別子、LINK_IDは通信部30の各通信デバイス31〜33を識別する識別子、Link Parameters Reportは交差した閾値の内容を表す。また、Link Parameters Reportは、無線状態パラメータを表す識別子(Link Family、Parameter)と、現在の無線状態パラメータ値(Current value of the parameter)と、交差した閾値のタイプ(0〜2)を示す識別子(Threshold Crossed)とから構成される。
機能部20は、通信部30から閾値交差メッセージを受信すると(ステップS101)、当該閾値交差メッセージの内容に基づき、無線状態パラメータの種別を特定するとともに(ステップS102)、閾値交差メッセージから第2無線値を取り出し、第2無線値に対して上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値をそれぞれ算出し(ステップS103)、当該算出した閾値を、通信部30の対応する通信デバイス31〜33に第2閾値として再設定する(ステップS104)。
次に、機能部20は、先の無線値である第1無線値と、現在の無線値である第2無線値との間に含まれる第1閾値を選定し(ステップS105)、当該選定された第1閾値を供給したMIHユーザ(無線通信アプリケーション)の識別子を取得し(ステップS106)、対応するMIHユーザ(無線通信アプリケーション)に対して閾値交差メッセージを生成して送出する(ステップS107)。機能部20は、無線通信装置1の動作終了まで、定期的にステップS101〜S108を行う(ステップS108)。
図4は、本発明の一実施の形態に係る無線通信装置1において、機能部20が管理する閾値設定の一例を示す図である。図4の左列は第1閾値の順番(1〜n)を示し、中央列は第1閾値を供給したMIHユーザ(無線通信アプリケーション)の識別子を示し、右列は閾値のタイプ(例えば、当該閾値に関連付けられた無線通信アプリケーションの動作を識別するための識別子)を示すものである。
ある時刻t−1において、通信部30のある通信デバイス(例えば通信デバイス31)から機能部20に供給される無線値(t−1)が、閾値1と閾値2との間にある場合、機能部20は、当該通信デバイス31に対して、閾値1及び閾値2を第2閾値として設定する。
次に、時刻tにおいて、通信部30の通信デバイス31における無線値(t)が、第2閾値の1つである閾値2を交差して、閾値3と閾値4との間の値となった場合、通信デバイス31は、機能部20に対して、無線値(t)を含む閾値交差メッセージを供給する。機能部20は、通信デバイス31から閾値交差メッセージを受信すると、無線値(t)と無線値(t−1)との間に含まれる閾値2と閾値3とを選定し、閾値2を供給したMIHユーザ2と、閾値3を供給したMIHユーザ1に対して、各々、閾値交差メッセージを生成し、送出する。
このように、本実施形態によれば、各無線通信アプリケーション11〜13は、無線状態に関する第1閾値を機能部20に供給し、機能部20は、通信部30の各通信デバイス31〜33から第1無線値を取得して第1閾値のうち第1無線値と上下方向に近接する閾値を通信部30に第2閾値として設定し、通信部30の各通信デバイス31〜33は、第1無線値取得後の第2無線値が、第2閾値を交差するものである場合、機能部20に第2無線値を供給し、機能部20は、第2無線値の供給に応じ、第1無線値と第2無線値との間に含まれる第1閾値を供給した無線通信アプリケーション11〜13に対し、第1閾値を交差する無線状態の変動があった旨を通知するため、複数のMIHユーザ(無線通信アプリケーション11〜13)が設定する閾値を混同することなく、無線状態の変動により各閾値の交差が発生した場合、対応するMIHユーザ(無線通信アプリケーション11〜13)に迅速に閾値交差の旨を通知することができる。
また、機能部20は、第2無線値の供給に応じ、第1閾値のうち、第2無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、通信部30の各通信デバイス31〜33に第2閾値として再設定するため、無線状態の変動に合わせて、有効な閾値を通信デバイスに再設定することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部材、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
なお、上述の実施例では、無線通信アプリケーションとして、VoIPアプリケーション及びIP−TVアプリケーションを例示しているが、本発明に係る無線通信装置が対応可能な無線通信アプリケーションは当該アプリケーションのみに限定されるものではなく、無線通信を行う任意のアプリケーションに対応することが可能である。また、MIHユーザとしてアプリケーション部に含まれる無線通信アプリケーションの数は3つに限られず、他の任意の数とすることが可能である。
なお、ここでいう無線通信アプリケーションとは、ユーザの目に見えるサービスとして提供されるアプリケーションのみに限定する意図はなく、実施例に示すハンドオーバ制御部のように、例えば、無線状態に応じて通信デバイスを省電力モードに切り替えたりする機能など、MIHF(機能部)を通じて取得した通信部の無線状態を利用する、あらゆる機能(構成部)を指すものであることに留意されたい。
また、無線通信アプリケーションは、ハンドオーバ制御、VoIP、テレビ電話、IP−TVなど、用途に応じて要求される無線情報は異なるため、各無線通信アプリケーションが通信デバイスに対して設定する閾値は、対象とする無線状態パラメータ、設定する閾値の値、及び各無線通信アプリケーションの様々な動作に関連付けられる閾値の種類の数(タイプの数)など、各々の無線通信アプリケーション毎に異なる内容となるものである。
また、上述の実施例では、無線通信ネットワークとして、WiFi、WiMAX、CDMA EV―DO等の携帯電話網を例示しているが、本発明に係る無線通信装置が対応可能な無線通信ネットワークは当該無線通信ネットワークのみに限定されるものではなく、例えば、iBurst(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、UMB(Ultra Mobile Broadband)など、現在実用されている無線通信ネットワークのみならず将来的な実用が見込まれる無線通信ネットワークなど、あらゆる無線通信ネットワークに対応することが可能である。
また、上述の実施例では、第2閾値として通信デバイスに設定する閾値の数を2個としているが、第2閾値として設定可能な数は2個に限られることはなく、従来の802.21の通信デバイスが対応可能な数まで、第2閾値の数を増やして設定することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の動作フローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の動作フローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る閾値設定の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る閾値設定メッセージの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る閾値交差メッセージの一例を示す図である。 従来の無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 無線通信端末
10 アプリケーション部
11 ハンドオーバ制御部
12 VoIPアプリケーション
13 IP−TVアプリケーション
20 機能部
30 通信部
31−33 通信デバイス

Claims (3)

  1. 少なくとも2つの無線通信アプリケーションを含むアプリケーション部と、
    少なくとも2つの異なる無線通信方式のネットワークと無線通信を行う通信部と、
    前記アプリケーション部と前記通信部との間を仲介する機能部と、を備える無線通信装置であって、
    前記アプリケーション部に含まれる前記無線通信アプリケーションは、前記ネットワークの無線状態に関する第1閾値を前記機能部に供給し、
    前記機能部は、前記第1閾値の供給に応じ、前記通信部から対応する前記ネットワークの無線状態の値である第1無線値を取得し、前記第1閾値のうち、前記第1無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、前記通信部に第2閾値として設定し、
    前記通信部は、前記第1無線値取得後の前記ネットワークの無線状態の値である第2無線値が、前記第2閾値を交差するものである場合、前記機能部に少なくとも前記第2無線値を供給し、
    前記機能部は、前記第2無線値の供給に応じ、前記第1無線値と前記第2無線値との間に含まれる前記第1閾値を供給した前記無線通信アプリケーションに対し、当該第1閾値を交差する無線状態の変動があった旨を通知する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記機能部は、前記第2無線値の供給に応じ、前記第1閾値のうち、前記第2無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、前記通信部に前記第2閾値として再設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 少なくとも2つの無線通信アプリケーションを含むアプリケーション部と、
    少なくとも2つの異なる無線通信方式のネットワークと無線通信を行う通信部と、
    前記アプリケーション部と前記通信部との間を仲介する機能部と、を備える無線通信装置の制御方法であって、
    前記アプリケーション部に含まれる前記無線通信アプリケーションが、前記ネットワークの無線状態に関する第1閾値を前記機能部に供給するステップと、
    前記機能部が、前記第1閾値の供給に応じ、前記通信部から対応する前記ネットワークの無線状態の値である第1無線値を取得し、前記第1閾値のうち、前記第1無線値と上方向に近接する閾値及び下方向に近接する閾値それぞれを、前記通信部に第2閾値として設定するステップと、
    前記第1無線値取得後の前記ネットワークの無線状態の値である第2無線値が、前記第2閾値を交差するものである場合、前記通信部が、前記機能部に少なくとも前記第2無線値を供給するステップと、
    前記機能部が、前記第2無線値の供給に応じ、前記第1無線値と前記第2無線値との間に含まれる前記第1閾値を供給した前記無線通信アプリケーションに対し、当該第1閾値を交差する無線状態の変動があった旨を通知するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
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