JP5374029B2 - スライド式ソレノイドバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、流路を開放及び遮断し、あるいは、流路を切替えるスライド式ソレノイドバルブに関する。
化学検査装置、環境分析装置、生命工学研究機器などの各種分析装置において、精度の向上、検査速度の向上、検体、試薬の極小化、装置の小型化などが最重要課題とされており、各種分析装置に使用される流体制御のためのソレノイドバルブに対して性能の向上が求められている。とりわけ、バルブの弁体の開閉による内部容積の変化量(ポンピングボリューム)が、検体、試薬の極小化に伴う微量な流体の制御に影響を与えており、ポンピングボリュームを極小又はゼロにすることが各種分析装置の精度向上に必要不可欠とされる。
従来、各種分析装置に使用されるソレノイドバルブは、優れた耐薬品性、小さな内部容積などを考慮して、弁の機構にダイアフラムを使用している。ダイアフラムは、流体と駆動源とを分離する隔壁を構成し、外部からスプリングなどの駆動力を受けて流路の孔(ポート)を閉塞して流路を遮断するとともにソレノイドの駆動力を受けて流路の孔を開放して流路を開放する。
しかし、上記のようなダイアフラム式ソレノイドバルブは、動作時のダイアフラムの膜部の弾性変形に伴い内部容積が変化し、この内部容積の変化量(ポンピングボリューム)だけ流体が外部のポートへ押し出されるようになるため、精度などの点で問題がある。
このため、従来から、ダイアフラムの膜部の縮小化を図ることにより、ポンピングボリュームを減少させていたが、ポンピングボリュームをゼロにすることを達成することはできず、また、膜部の縮小に伴い膜部の伸縮率が増大するため、ダイアフラムの寿命が短くなるという問題があった。
また、ダイアフラム式ソレノイドバルブ以外で各種分析装置に使用されるバルブとして、スライド動作や回転動作により流路の方向を切替える多ポートバルブが知られている(例えば、特許文献1参照)。この多ポートバルブによると、ポンピングボリュームはゼロとなるが、手動で駆動し、あるいはサーボモータ、ステッピングモータなどを駆動源とし、装置の大型化、高コスト化を招いていた。また、モータの制御回路として専用の電子回路を必要とする場合が多いため、さらに高コストになり、また、制御が容易ではないという問題があった。
特開2005−106286公報
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、ポンピングボリュームがゼロになり、また、装置の小型化、低コスト化、制御の容易化を図ることができる各種分析装置に好適なスライド式ソレノイドバルブを提供することを目的とする。
本発明の請求項1のスライド式ソレノイドバルブは、第1流路と該第1流路のポートが形成された端面とを有する流路構成部材と、前記流路構成部材の前記端面上を摺動可能とされ、前記第1流路の前記ポートに対して連通及び遮断可能とされる第2流路を有するスライドシール部材と、前記スライドシール部材の摺動方向と直交する方向から該スライドシール部材に対して弾性押圧力を常時加え、該スライドシール部材を前記端面に押付けるバネと、前記スライドシール部材の摺動方向に沿った方向から該スライドシール部材に対して原点復帰力を加え、該スライドシール部材を原点位置に復帰させる原点復帰用バネと、前記原点復帰用バネの原点復帰力とは反対の方向に向けて前記スライドシール部材に対して駆動力を加え、該スライドシール部材を前記原点位置から移動させるソレノイドと、を備え、前記スライドシール部材は板状に形成され、該板状のスライドシール部材は、該スライドシール部材の板厚よりも肉厚の薄い保持板の保持孔に保持され、前記スライドシール部材と前記バネとの間に、該バネによる前記弾性押圧力と直交する方向への移動が規制された押圧部材が設けられ、該バネは、該押圧部材を介して該スライドシール部材に弾性押圧力を加え、前記スライドシール部材の摺動による流路の開閉または切替時、前記第1流路の各ポートは常時、該スライドシール部材の摺動面または前記第2流路に摺接することを特徴とする。
本発明のスライド式ソレノイドバルブによると、スライドシール部材を使用したため、ポンピングボリュームをゼロにすることが可能となる。さらに、スライドシール部材を使用したため、デッドボリューム(液だまり、流路以外の余分な内部容積)をなくすことが可能となる。また、小型、低コストで制御が容易なソレノイドを駆動源として使用することで、装置の小型化、低コスト化、制御の容易化を図ることができる。
さらに、バネの弾性付勢力を任意設定することができるため、弾性付勢力の大きさによってバルブの耐圧力を任意に制御することができる。また、周囲温度や動作面積にかかわらず、バネの一定の弾性付勢力でスライドシール部材を均一に押圧するため、シール性能が向上するとともに製品寿命を改善することができる。
さらに、本発明のスライド式ソレノイドバルブによれば、スライドシール部材とバネとの間に、バネによる弾性押圧力と直交する方向への移動が規制された押圧部材が設けられ、バネが押圧部材を介してスライドシール部材に弾性押圧力を加えるから、押圧部材を介することにより、スライドシール部材に対する弾性押圧力のより一層の均一化を図ることができる。
また、請求項2のスライド式ソレノイドバルブによれば、スライドシール板の原点位置、摺動後の位置及び摺動方向を規制するために、位置決めピン及び位置決め孔を有した位置決め機構が設けられるので、この位置決め機構により、流路を確実に開放及び遮断し、あるいは、流路を正確に切替えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブの要部側面断面図、図2は、同スライド式ソレノイドバルブの正面図、図3は、スライドシール部材の動作を説明するための断面図、図4は、スライドシール部材の構成図、図5は、本発明の第2実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブの要部側面断面図、図6は、同スライド式ソレノイドバルブの正面図、図7は、スライドシール部材の動作を説明するための断面図、図8は、スライドシール部材の構成図、図9は、第3実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブの要部断面図をそれぞれ示す。
図1〜図4に示す第1実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、各種分析装置に使用される小型ソレノイドバルブであり、流路を切替える三方口弁である。
スライド式ソレノイドバルブは、第1流路1が形成された流路構成部材2と、この流路構成部材2に対向配置されるハウジング部材3とを備え、流路構成部材2とハウジング部材3は、固定金具4によって互いに連結固定されている。
流路構成部材2は、ハウジング部材3と対向する端面2aに、第1流路1の3つのポート、つまりノーマルクローズポート(NCポート)1aとノーマルオープンポート(NOポート)1bとコモンポート(COMポート)1cとを有する。3つのポート1a、1b、1cは互いに接近して配置されている。
ハウジング部材3は、流路構成部材2と対向する端面3aに開口する収容室5を有する。収容室5には、弾性付勢手段6と押圧部材7が収容されている。弾性付勢手段6は、コイルバネ、皿バネ、板バネなどバネで構成され、押圧部材7に対して流路構成部材2の端面2aに向かう方向の弾性押圧力Fを加える。押圧部材7は、収容室5の壁面5aにより、弾性押圧力Fの向きに対して直交する方向への移動が規制されている。
流路構成部材2及びハウジング部材3は、PEEK、PPS、又はセラミックスなど比較的硬くて耐食性の良い材料であることが好ましい。
流路構成部材2とハウジング部材3の互いに対向する端面2a、3a間には、空間8が形成されており、この空間8に、円板状のスライドシール部材9と四角板状の保持板10が配されている。
スライドシール部材9は、流路構成部材2の端面2aに対して摺動可能な摺動面9aを有しており、この摺動面9aに第2流路11が形成されている。第2流路11は、図4に示すように長溝又は丸溝形状を有しており、第2流路11は、流路構成部材2に対するスライドシール部材9の位置によって、流路構成部材2の第1流路1のNCポート1aとCOMポート1cとの間を遮断しかつNOポート1bとCOMポート1cとの間を連通する第1のモードと、第1流路1のNCポート1aとCOMポート1cとの間を連通しかつNOポート1bとCOMポート1cとの間を遮断する第2のモードとからなる二つのモードを選択的にとり得るよう構成される。
スライドシール部材9の上記摺動面9aとは反対側の端面9bには押圧部材7の端面7aが圧接しており、スライドシール部材9は、押圧部材7を介してバネ6から弾性付勢力(弾性押圧力)を受け、流路構成部材2の端面2aに押付けられている。
スライドシール部材9は、耐薬品性に優れ、かつ、流路構成部材2の端面2a及び押圧部材7の端面7aに対して摺動抵抗が小さい材料からなるものであることが好ましい。このため、スライドシール部材9は、四フッ化エチレン樹脂などフッ素樹脂、フッ素ゴム、EPDM(エチレンプロピレンゴム)又はポリイミドなど比較的柔らかく耐食性の良い材料が好適である。なお、フッ素ゴム、EPDMは、フッ素樹脂加工すると更に良好である。
保持板10は、スライドシール部材9を保持する円形状の保持孔10aを有しており、保持孔10aに、スライドシール部材9が接着、圧入などによって固定されている。保持板10の肉厚は、スライドシール部材9の肉厚よりも小さく設定されており、保持板10の両面10b、10cと流路構成部材2及びハウジング部材3の互いに対向する端面2a、3aとの間に隙間12が形成されている。
保持板10には、図2に示すように、スライドシール部材9の摺動方向(上下方向)に長い複数の位置決め孔10dが形成されている。各位置決め孔10dには、位置決めピン13が挿通されている。各位置決めピン13の両端部は、流路構成部材2とハウジング部材3の各端面2a、3aにそれぞれ設けられた横穴に保持されている。位置決めピン13及び位置決め孔10dは、位置決め孔10dの上端が位置決めピン13に当接することによってスライドシール部材9の下方への移動を禁止し(図3(B)図示の状態に対応する。)、また、位置決め孔10dの下端が位置決めピン13に当接することによってスライドシール部材9の上方への移動を禁止する(図3(A)図示の状態に対応する。)。位置決め孔10d及び位置決めピン13は、位置決め機構を構成する。
流路構成部材2及びハウジング部材3の上面には、固定金具(図示せず。)によってソレノイド14が固定されている。
ソレノイド14は、ヨークを構成する中空円筒状のケース15を備える。ケース15の上側開口部には、固定鉄心16が固定されている。ケース15の内周面には、ボビン17に巻線されたコイル18が収容されている。ボビン17の中空部には、固定鉄心16の下面と対向して可動鉄心19が上下方向へ移動可能に配されている。可動鉄心19の上面と固定鉄心16の下面との間には、可動鉄心19に対し常時下方への力を加える原点復帰手段としてのコイルバネなどバネ20が配されている。
可動鉄心19の下端部には、連結部材21がねじ結合されている。連結部材21は、流路構成部材2とハウジング部材3の各上面に形成された有底円筒状凹部に収容されており、保持板10を固定保持している。
次に、上記のように構成されるスライド式ソレノイドバルブの動作を説明する。
ソレノイド14のコイル18に対する通電を行わないときは、バネ20がバネ力によって可動鉄心19を下方へ押圧し、連結部材21を介して保持板10の位置決め孔10dの上端が位置決めピン13を押圧しており、スライドシール部材9は、原点位置(後退位置、下端位置)にある。このため、図3(B)に示すように、スライドシール部材9の第2流路11は、流路構成部材2の第1流路1のNCポート1aとCOMポート1cとの間を遮断しかつNOポート1bとCOMポート1cとの間を連通する第1のモードをとっている。
ソレノイド14のコイル18に対し通電を開始すると、コイル18に磁界が発生し、可動鉄心19はバネ20のバネ力よりも大きな磁気吸引力を固定鉄心16から受け、可動鉄心19は上方へ移動する。この可動鉄心19の移動に伴い、連結部材21及び保持板10を介してスライドシール部材9が流路構成部材2の端面2a及び押圧部材7の端面7aに対して摺動しながら上方へ移動し、位置決めピン13が保持板10の位置決め孔10dに移動方向を規制されながら移動し、位置決め孔10dの下端に当接したとき、スライドシール部材9は移動を停止し、スライドシール部材9は前進位置(上端位置)に保たれる。このため、図3(A)に示すように、スライドシール部材9の第2流路11は、流路構成部材2の第1流路1のNCポート1aとCOMポート1cとの間を連通しかつNOポート1bとCOMポート1cとの間を遮断する第2のモードへと移行する。
その後、ソレノイド14のコイル18に対する通電を停止すると、コイル18に発生していた磁界が消失し、可動鉄心19に作用していた磁気吸引力が消失する。このため、バネ20のバネ力により可動鉄心19は下方へ移動する。この可動鉄心19の移動に伴い、連結部材21及び保持板10を介してスライドシール部材9が流路構成部材2の端面2a及び押圧部材7の端面7aに対して摺動しながら下方へ移動し、保持板10の位置決め孔10dの上端が位置決めピン13に当接したとき、スライドシール部材9は移動を停止し、スライドシール部材9は原点位置(後退位置、下端位置)に戻る。このため、再び、図3(B)に示すように、スライドシール部材9の第2流路11は、流路構成部材2の第1流路1のNCポート1aとCOMポート1cとの間を遮断しかつNOポート1bとCOMポート1cとの間を連通する第1のモードに戻る。
以上説明したように、第1実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、第1流路1と第1流路1のポート1a、1b、1cが形成された端面2aとを有する流路構成部材2と、流路構成部材2の端面2a上を摺動可能とされ、第1流路1のポート1a、1b、1cに対して連通及び遮断可能とされる第2流路11を有するスライドシール部材9と、スライドシール部材9の摺動方向と直交する方向からスライドシール部材9に対して弾性押圧力を常時加え、スライドシール部材9を端面2aに押付ける押圧部材7及びバネ6(弾性付勢手段)と、スライドシール部材9の摺動方向に沿った方向からスライドシール部材9に対して原点復帰力を加え、スライドシール部材9を原点位置に復帰させるバネ20(原点復帰手段)と、バネ20の原点復帰力とは反対の方向に向けてスライドシール部材9に対して駆動力を加え、スライドシール部材9を原点位置から移動させるソレノイド14とを備える。
本実施形態のスライド式ソレノイドバルブによると、スライドシール部材9を使用したため、ポンピングボリュームをゼロにすることが可能となる。さらに、スライドシール部材9を使用したため、デッドボリューム(液だまり、流路以外の余分な内部容積)をなくすことが可能となる。また、小型、低コストで制御が容易なソレノイドを駆動源として使用することで、装置の小型化、低コスト化、制御の容易化を図ることができる。
さらに、本実施形態のスライド式ソレノイドバルブによると、弾性付勢手段を弾性付勢力を任意に設定可能なバネ6によって構成したため、弾性付勢力の大きさによってスライドシール部材9(バルブ)の耐圧力を任意に制御することができる。また、周囲温度や動作面積にかかわらず、バネ6により一定の弾性付勢力でスライドシール部材9を均一に押圧するため、シール性能が向上するとともに製品寿命を改善することができる。
また、スライドシール部材9とバネ6(弾性付勢手段)との間に、バネ6による弾性押圧力と直交する方向への移動が規制された押圧部材7を備え、バネ6は、押圧部材7を介してスライドシール部材9に弾性押圧力を加えるよう構成したため、バネ6とスライドシール部材9との間に押圧部材7を介在させたことにより、スライドシール部材9に対する弾性押圧力の均一化を図ることができる。
また、原点復帰手段をバネ20で構成したため、原点復帰手段をソレノイドで構成した場合よりも装置の小型化を図ることができる。
また、スライドシール部材9は板状に形成され、板状のスライドシール部材9は、スライドシール部材9の板厚よりも肉厚の薄い保持板10の保持孔10aに保持されるため、保持板10と流路構成部材2とを非接触状態に保つことができ、保持板10の摺動抵抗をゼロにすることができる。
また、スライドシール部材9の原点位置、摺動後の位置及び摺動方向を規制する位置決めピン13及び位置決め孔10d(位置決め機構)を備える。この位置決め機構により、流路を正確に切替えることができる。
図5〜図8に示す第2実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、上記第1実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブにおいて、押圧部材7を省略し、バネ6によって直接スライドシール部材9に対して弾性付勢力を加えるよう構成したことを特徴とし、その他の構成は、第1実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブと同様に構成されている。
すなわち、第2実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、スライドシール部材9のバネ6側の端面9bに、バネ6の端部6aと係合しバネ6の端部6aを保持する係合部9cが形成され、図7に誇張して示すように、バネ6の端部6aはスライドシール部材9の移動に伴って移動するよう構成される。
このように、第2実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、バネ6(弾性付勢手段)は、スライドシール部材9に係合する端部6aを有し、端部6aは、スライドシール部材9の移動に従って変位するよう構成される。このため、スライドシール部材9とバネ6との間に摺動面を設けなくて済むため、摺動抵抗が減少し、消費電力の小さな小型のソレノイドバルブを提供できる。また、第2実施形態は、その他の構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と同様な作用効果を奏する。
図9に示す第3実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、流路を開放及び遮断するバルブである。
図9において、流路構成部材2は、断面V字状の凹状端面2aを有しており、この凹状端面2aで形成される空間12を挟んで直線状に第1流路1(第1分割流路1Aと第2分割流路1Bとからなる流路)が形成されている。
流路構成部材2に対し、ハウジング部材3が対向配置されている。ハウジング部材3には、収容室5が形成されており、この収容室5に弾性付勢手段としてのバネ6が収容されている。
流路構成部材2の上記空間12には、スライドシール部材9が収容されている。スライドシール部材9は、保持板10の保持孔10aに固定されている。スライドシール部材9は、流路構成部材2の断面V字状の凹状端面2aに対応する断面V字状の凸状端面9aを有する。スライドシール部材9には、流路構成部材2の第1流路1と連通可能な直線状の第2流路11が形成されている。スライドシール部材9の凸状端面9aと反対側の端面9bには、バネ6の一端部6aと係合しバネ6の一端部6aを保持する係合部9cが形成されている。
スライドシール部材9は、上記第2実施形態のスライドシール部材9と同様に動作し、図示しないが、ソレノイド14によって駆動され、バネ20によって原点位置に復帰する。ただし、本実施形態の場合、スライドシール部材9の摺動方向は、図面の手前と奥に向かう方向であり、また、スライドシール部材9の位置によって第2流路11が第1流路1と連通状態及び非連通状態となり、第1流路1が開放及び遮断される点で第2実施形態と異なる。第3実施形態によっても、第1、第2実施形態と同様な作用効果を奏する。
なお、上記実施形態では、スライドシール部材9を直線移動させるよう構成したが、スライドシール部材9を回転移動させるスライド式ソレノイドバルブに対しても本発明は、適用可能である。また、第1、第2実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは、2方口弁やインジェクタにも適用可能であり、また、第3実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブは3方口弁やインジェクタにも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブの要部側面断面図である。 同スライド式ソレノイドバルブの正面図である。 スライドシール部材の動作を説明するための断面図であり、(A)はスライドシール部材が原点位置から摺動し、摺動後の位置にあるとき、(B)はスライドシール部材が原点位置にあるときに対応している。 スライドシール部材の構成図であり、(A)は正面図、(B)は(A)図示B-B断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブの要部側面断面図である。 同スライド式ソレノイドバルブの正面図である。 スライドシール部材の動作を説明するための断面図である。 スライドシール部材の構成図である。 第3実施形態に係るスライド式ソレノイドバルブの要部断面図である。
符号の説明
1 第1流路
1a、1b、1c ポート
2 流路構成部材
2a 端面
6 バネ(弾性付勢手段)
7 押圧部材
9 スライドシール部材
10 保持板
10a 保持孔
10d 位置決め孔(位置決め機構)
11 第2流路
13 位置決めピン(位置決め機構)
14 ソレノイド
20 バネ(原点復帰手段)

Claims (2)

  1. 第1流路と該第1流路のポートが形成された端面とを有する流路構成部材と、
    前記流路構成部材の前記端面上を摺動可能とされ、前記第1流路の前記ポートに対して連通及び遮断可能とされる第2流路を有するスライドシール部材と、
    前記スライドシール部材の摺動方向と直交する方向から該スライドシール部材に対して弾性押圧力を常時加え、該スライドシール部材を前記端面に押付けるバネと、
    前記スライドシール部材の摺動方向に沿った方向から該スライドシール部材に対して原点復帰力を加え、該スライドシール部材を原点位置に復帰させる原点復帰用バネと、
    前記原点復帰用バネの原点復帰力とは反対の方向に向けて前記スライドシール部材に対して駆動力を加え、該スライドシール部材を前記原点位置から移動させるソレノイドと、
    を備え、
    前記スライドシール部材は板状に形成され、該板状のスライドシール部材は、該スライドシール部材の板厚よりも肉厚の薄い保持板の保持孔に保持され、
    前記スライドシール部材と前記バネとの間に、該バネによる前記弾性押圧力と直交する方向への移動が規制された押圧部材が設けられ、該バネは、該押圧部材を介して該スライドシール部材に弾性押圧力を加え
    前記スライドシール部材の摺動による流路の開閉または切替時、前記第1流路の各ポートは常時、該スライドシール部材の摺動面または前記第2流路に摺接することを特徴とするスライド式ソレノイドバルブ。
  2. 前記スライドシール部材の原点位置、摺動後の位置及び摺動方向を規制するために、位置決めピン及び位置決め孔を有した位置決め機構が設けられたことを特徴とする請求項1記載のスライド式ソレノイドバルブ。
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