JP5371111B2 - ファイル配信装置、ファイル配信方法およびファイル配信プログラム - Google Patents

ファイル配信装置、ファイル配信方法およびファイル配信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ファイル配信装置、ファイル配信方法およびファイル配信プログラムに関し、特に、ファイルを複数のファイル受信装置にマルチキャストするファイル配信装置、ファイル配信方法およびファイル配信プログラムに関する。
映画コンテンツおよび書籍等のデジタル化により、大容量ファイルの効率的なファイル分配の運用が想定される。
ここで、プル型のダウンロードを採用する場合には、アクセスが集中する時間帯の高負荷を考慮したシステム構成が必要となる。一方、プッシュ型のファイル分配を採用する場合には、分配開始タイミングをスケジュール化することにより、必要最小限のシステム構成を設計できる。
しかしながら、拠点数すなわちクライアント数の増加によって異常クライアントの発生確率が高くなり、また、映像コンテンツなどファイルの大容量化によって異常時の処理の遅延およびQoS(Quality of Service)機能によるリカバリデータ量の増加が顕著となる。
拠点数増加およびファイルの大容量化の状況下で、ファイル分配サービスを複数のサーバを設けることなく実現するシステムの提案が要求されている。
従来のファイル配信システムの一例が、特開2000−332751号公報(特許文献1)に開示されている。すなわち、同報通信が可能なネットワークを介してサーバ計算機および複数のクライアント計算機が互いに接続された通信システムを利用し、上記クライアント計算機からの要求に応答して上記サーバ計算機から要求のあった複数のクライアント計算機に対して要求された情報を同報送信する同報通信方法において、サーバ計算機では、送信対象の各々のクライアント計算機からその受信能力に関連する受信能力情報を受信し、送信対象の複数のクライアント計算機を受信した上記受信能力情報に応じて複数のマルチキャストグループに振り分け、上記マルチキャストグループごとに互いに独立した転送レートを用いて要求された情報を同報送信する。
また、従来のファイル配信システムの他の例が、特開2004−199578号公報(特許文献2)に開示されている。すなわち、送信装置と複数の受信装置とが所定の通信網を介して互いに接続された通信システムを用いて、上記送信装置の保持しているコンテンツの情報を各々の受信装置に配信するためのコンテンツ配信方法において、配信先となる上記複数の受信装置を、所定のアルゴリズムに従って送信装置の能力に応じた最大同時配信数に相当する複数のグループに区分し、上記送信装置がコンテンツを最初に配信する場合には、各グループに含まれる先頭の受信装置に対してそれぞれコンテンツを配信し、コンテンツの受信が終了した受信装置が生成するイベント情報に従って各グループに属する受信装置のコンテンツ配信状況を管理し、各受信装置におけるコンテンツの受信が終了した場合に、当受信装置が属するグループ内で未配信の他の受信装置を検索し、当受信装置から未配信の他の受信装置に対してコンテンツを配信する。
また、従来のファイル配信システムの他の例が、特開2007−166469号公報(特許文献3)に開示されている。すなわち、被符号化データの冗長化を可能とする符号を用いて配信データを符号化した符号化シンボルの第1符号化シンボル集合から符号化シンボルを送信する送信装置と、上記符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルを復号する受信装置とを備え、上記受信装置は、復号失敗時に、符号化シンボルの受信量を表す受信量情報を上記送信装置へ送信する手段を有し、上記送信装置は、上記受信量情報に基づき、追加配信する符号化シンボルを決定する手段を有する。
また、従来のファイル配信システムの他の例が、特開2009−239456号公報(特許文献4)に開示されている。すなわち、通信モジュールは、伝送路において送受信されるパケットのパケットロスを検出したとき、該パケットの再送回数または該パケットの再送要求回数をカウントし、該カウント値が第1の閾値以上であるか否かを判断する制御手段と、上記制御手段により上記カウント値が上記第1の閾値以上であると判断されたのであれば、上記伝送路を通じて送受信する電気信号の電圧を減衰させる減衰手段と、を有する。
特開2000−332751号公報 特開2004−199578号公報 特開2007−166469号公報 特開2009−239456号公報
特許文献1に記載のファイル配信システムでは、受信能力とは、単位時間に受信可能なデータの量である。そして、各クライアント計算機の受信能力は、クライアント計算機が具備するメモリ装置の容量およびCPU装置の性能などの要素に応じて定まる。
すなわち、特許文献1に記載のファイル配信システムは、各クライアント計算機の固定的なスペック値に応じてマルチキャスト先のグループ分けを行なう構成であるため、サーバおよびクライアント間の回線状態、ならびにクライアントの動作状態に応じてファイルを効率的に配信することができないという問題点があった。
また、特許文献2〜4には、このような問題点を解決するための構成は開示されていない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、マルチキャスト先のグループ分けを適切に行なうことにより、ファイルを効率的に配信することが可能なファイル配信装置、ファイル配信方法およびファイル配信プログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるファイル配信装置は、複数のファイル受信装置にファイルを配信するためのファイル配信装置であって、上記複数のファイル受信装置における上記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するための品質管理部と、上記品質管理部によって取得された上記品質情報に基づいて、上記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、上記グループごとに上記ファイルの配信を制御する送信制御部と、上記送信制御部の制御に基づいて、上記グループごとに上記ファイルをマルチキャストするための送信部とを備え、上記送信部は、上記ファイルを複数のパケットに分割し、各上記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、上記品質管理部は、上記複数のファイル受信装置において受信に失敗した上記パケットの復元率を含む上記品質情報を取得する
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるファイル配信方法は、複数のファイル受信装置にファイルを配信するファイル配信方法であって、上記複数のファイル受信装置における上記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するステップと、取得した上記品質情報に基づいて、上記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、上記グループごとに上記ファイルの配信を制御するステップと、上記制御に基づいて、上記グループごとに上記ファイルをマルチキャストするステップとを含み、上記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、上記ファイルを複数のパケットに分割し、各上記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、上記品質情報を取得するステップにおいては、上記複数のファイル受信装置において受信に失敗した上記パケットの復元率を含む上記品質情報を取得する
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるファイル配信プログラムは、複数のファイル受信装置にファイルを配信するためのファイル配信装置におけるファイル配信プログラムであって、コンピュータに、上記複数のファイル受信装置における上記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するステップと、取得した上記品質情報に基づいて、上記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、上記グループごとに上記ファイルの配信を制御するステップと、上記制御に基づいて、上記グループごとに上記ファイルをマルチキャストするステップとを実行させ、上記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、上記ファイルを複数のパケットに分割し、各上記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、上記品質情報を取得するステップにおいては、上記複数のファイル受信装置において受信に失敗した上記パケットの復元率を含む上記品質情報を取得する
本発明によれば、マルチキャスト先のグループ分けを適切に行なうことにより、ファイルを効率的に配信することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムの構成、およびファイル配信システムにおいてマルチキャスト先のグループ分けを行なわないと仮定した場合におけるデータの流れを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムの構成、およびファイル配信システムにおけるデータの流れを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るサーバの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るサーバおよびクライアントが提供する制御構造を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るファイル配信システムがファイル配信処理を行なう際の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るサーバにおいて作成される配信スケジュールファイルの内容の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムにけるサーバおよびクライアント間のデータの流れを詳細に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[概要]
本発明の第1の実施の形態では、映像コンテンツなどの大容量ファイルを何千・何万台の拠点すなわちクライアントに分配する運用において、ファイル分配元となるサーバ(ファイル配信装置)は、ファイル分配先となるクライアント(ファイル受信装置)の受信品質および受信性能の情報を収集しながら受信品質および受信性能の少なくとも一方が類似するグループを作成する。そして、サーバは、グループ単位で最適な送信手段を判断し、データ送信を行なう。
これにより、クライアントの受信性能を最大限に発揮しながら異常クライアントの発生を抑制し、かつ再送などの不要なデータ送信を抑制することが可能となる。そして、効率的なデータ送信、および計画的かつスケジュール通りのファイル分配の運用を行なうことが可能となる。
すなわち、映像コンテンツなどの大容量ファイルを何千・何万台の拠点すなわちクライアントに分配する運用において、ファイルを分配するサーバは、ファイルを受信するクライアント単位の受信品質および受信性能の情報を収集しながら品質レベルおよび性能レベルに基づいてグループ化を行い、グループ単位で最適な送信手段を判断し、決定する。これにより、ファイルを受信するクライアントの性能を最大限に活かし、複数の拠点への効率的な配信データ量のファイル分配を実現し、ファイル分配の遅延を最小限に留め、計画的かつスケジュール通りの運用が可能となる。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムの構成、およびファイル配信システムにおいてマルチキャスト先のグループ分けを行なわないと仮定した場合におけるデータの流れを示す図である。
図1を参照して、ファイル配信システム301では、1つのデータを複数のクライアントに分配する場合には、マルチキャスト送信を利用して分配を行なう。
このマルチキャスト送信では、サーバ201は、複数のクライアント211に受信指示を行い、複数のクライアント211に対して1つのパケットデータ71をネットワーク10に送信する。クライアント211は、ネットワーク10におけるルータによって自動的に複製されたパケットデータ72を受信する。
このマルチキャスト送信では、サーバ201上のコンテンツファイル3を、クライアント211においてデータを欠落することなく完全に復元し、コンテンツファイル30を取得するために、以下のようなQoS技術を用いる。
まず、サーバ201は、すべてのクライアント211が安定してパケットデータ72を受信できるデータ量に送信帯域を調整する。
次に、サーバ201は、送信すべきデータに誤り訂正処理のための冗長データを付加してデータ送信を行なう。そして、クライアント211は、一部のデータが受信できなくても冗長データを含む受信済みデータにより未受信データを復元する。また、サーバ201は、冗長データの量を調整することにより、クライアント211における未受信データの復元率を向上させる。
上記のような動作を行った後に存在するクライアント211の未受信データについては、クライアント211は、サーバ201に当該未受信データの再送信を要求する。そして、サーバ201は、要求されたデータを再送信する。
しかしながら、このようなQoS技術では、以下のような課題がある。すなわち、クライアント211でデータ欠落などの異常状態が発生した場合に、ファイルの完全性を保証する代わりに、送信帯域の調整、冗長データ量の調整、およびデータの再送処理を行なう。その結果、サーバおよびクライアント間の送信帯域の低下および通信データ量の増加により、ファイル分配完了時間の遅延が発生してしまう。
また、配信先クライアント数が増加すると、異常クライアントの発生確率が高くなる。また、コンテンツファイルが大容量化すると、ファイル分配の遅延時間が増加し、また、異常検出の遅延によりリカバリが困難になる。
このため、ファイル分配をサービスとして提供するには、常に計画通りに安定したファイル分配が行われること、予期せぬ異常状態のクライアントが発生してもファイル分配全体への影響を最小限に留めること、ならびにクライアント数の増加およびファイル大容量化に対して少ない運用工数で対応できること、を満たすシステムが必要となる。
そこで、本発明の第1の実施の形態では、以下のような構成により、上記要求を満足するファイル配信システムを提供する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムの構成、およびファイル配信システムにおけるデータの流れを示す図である。
図2を参照して、ファイル配信システム301は、サーバ(ファイル配信装置)201と、複数のクライアント(ファイル受信装置)211とを備える。サーバ201は、たとえばコンピュータプログラムによって実現されるファイル配信部2を含む。クライアント211は、たとえばコンピュータプログラムによって実現されるファイル受信部12を含む。
ファイル配信部2は、サーバ201からクライアント211へのコンテンツファイル3の分配を行なう。より詳細には、ファイル配信部2は、データ送信開始前に、各クライアント211への最適な送信手段ならびにファイル分配開始タイミングおよび分配終了タイミングを計画し、この計画内容を示す配信スケジュールファイル5を作成する。そして、ファイル配信部2は、配信スケジュールファイル5に従いファイル分配を実行する。これにより、計画通りのファイル分配を可能にする。
ファイル受信部12は、サーバ201からの送信データを受信しながら(フローF21)、コンテンツファイル30を復元する(フローF13)。
また、ファイル受信部12は、ファイル配信部2が最適な配信スケジュールファイル5を作成できるようにするために、上記受信動作および復元動作と並行して、クライアント211の受信性能および受信品質を示す品質情報31を収集する(フローF14)。ファイル受信部12は、コンテンツファイル30の受信を完了するたびに、ファイル配信部2に自己のクライアント211の最新の品質情報31を通知する(フローF15およびフローF22)。
ファイル配信部2は、ファイル受信部12から品質情報31を受けて、各クライアント211におけるファイル受信部12が収集した品質情報31を品質情報4として一括管理する(フローF7)。そして、ファイル配信部2は、品質情報4を分析することにより、各クライアント単位で最適な送信手段を決定するとともに類似性能および類似品質のクライアントをグループ化し、マルチキャスト送信の手段および送信先を決定する。
また、ファイル配信部2は、異常発生を考慮したファイル分配時間をグループ単位で計算し、すべてのクライアント211にファイルを分配するための開始タイミングおよび終了タイミングのスケジュールを計画し、この計画内容を示す配信スケジュールファイル5を作成する(フローF8)。
そして、ファイル配信部2は、配信スケジュールファイル5の内容に従いデータを送信する(フローF9およびF21)。
また、ファイル配信部2は、いずれかのファイル受信部12で異常が発生し、異常が発生したファイル受信部12からデータの再送要求(フローF23)を受けると、該当クライアントの品質情報4を参照し(フローF6)、再送要求量が許容範囲内であるか許容範囲外であるかを確認する。
ファイル配信部2は、再送要求量が許容範囲内である場合には、QoS機能を実行し、ファイルの完全性を保証するために再送要求に応じたデータの再送信を行なう(フローF24)。一方、ファイル配信部2は、再送要求量が許容範囲外である場合には、通常状態とは異なる異常状態と判断し、再送要求を行ったクライアント211をマルチキャスト配信先から除外し、縮退運転を行なう。ファイル配信部2は、マルチキャスト配信先から除外されたクライアント211に対して、1対1のユニキャストの送信手段を提供し、データ保管を行なう。
このように、ファイル分配を行なうサーバ201は、複数のクライアント211の受信性能および受信品質を収集して管理することで、各クライアント211の受信性能および受信品質に合わせた最適な送信手段を決定し、常に安定したファイル分配を可能とする。
本発明の第1の実施の形態に係るサーバおよびクライアントは、典型的には、汎用的なアーキテクチャを有するコンピュータを基本構造としており、予めインストールされたプログラムを実行することで、後述するような各種機能を提供する。一般的に、このようなプログラムは、フレキシブルディスク(Flexible Disk)およびCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの記録媒体に格納されて、あるいはネットワークなどを介して流通する。
本発明の第1の実施の形態に係るプログラムは、OS等の他のプログラムの一部に組み込まれて提供されるものであってもよい。この場合でも、本発明の第1の実施の形態に係るプログラム自体は、上記のような組み込み先の他のプログラムが有するモジュールを含んでおらず、当該他のプログラムと協働して処理が実行される。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係るプログラムとしては、このような他のプログラムに組み込まれた形態であってもよい。
なお、代替的に、プログラムの実行により提供される機能の一部もしくは全部を専用のハードウェア回路として実装してもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバの概略構成図である。なお、クライアント211の概略構成はサーバ201とたとえば同様であるため、ここでは、サーバ201の構成について代表的に説明する。
図3を参照して、サーバ201は、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)101と、メインメモリ102と、ハードディスク103と、入力インターフェイス104と、表示コントローラ105と、データリーダ/ライタ106と、通信インターフェイス107とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU101は、ハードディスク103に格納されたプログラム(コード)をメインメモリ102に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ102は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置であり、ハードディスク103から読み出されたプログラムに加えて、各種の演算処理結果を示すデータなどを保持する。また、ハードディスク103は不揮発性の磁気記憶装置であり、CPU101で実行されるプログラムに加えて、各種設定値などが格納される。このハードディスク103にインストールされるプログラムは、後述するように、記録媒体111に格納された状態で流通する。なお、ハードディスク103に加えて、あるいはハードディスク103に代えて、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を採用してもよい。
入力インターフェイス104は、CPU101とキーボード108、マウス109および図示しないタッチパネルなどの入力部との間のデータ伝送を仲介する。すなわち、入力インターフェイス104は、ユーザが入力部を操作することで与えられる操作指令などの外部からの入力を受付ける。
表示コントローラ105は、表示部の典型例であるディスプレイ110と接続され、ディスプレイ110での表示を制御する。すなわち、表示コントローラ105は、CPU101による画像処理の結果などをユーザに対して表示する。ディスプレイ110は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathode Ray Tube)である。
データリーダ/ライタ106は、CPU101と記録媒体111の間のデータ伝送を仲介する。すなわち、記録媒体111は、サーバ201で実行されるプログラムなどが格納された状態で流通し、データリーダ/ライタ106は、この記録媒体111からプログラムを読み出す。また、データリーダ/ライタ106は、CPU101の内部指令に応答して、サーバ201における処理結果などを記録媒体111へ書き込む。なお、記録媒体111は、たとえば、CF(Compact Flash)およびSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記憶媒体、またはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体である。
通信インターフェイス107は、CPU101と他のパーソナルコンピュータおよびサーバ装置などの間のデータ伝送を仲介する。通信インターフェイス107は、典型的には、イーサネット(登録商標)またはUSB(Universal Serial Bus)の通信機能を有する。なお、記録媒体111に格納されたプログラムをサーバ201にインストールする形態に代えて、通信インターフェイス107を介して配信サーバなどからダウンロードしたプログラムをサーバ201にインストールしてもよい。
また、サーバ201には、必要に応じてプリンタなどの他の出力装置が接続されてもよい。
[制御構造]
次に、サーバ201におけるコンテンツ配信機能、およびクライアント211におけるコンテンツ受信機能を提供するための制御構造について説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係るサーバおよびクライアントが提供する制御構造を示すブロック図である。図4は、映像などのコンテンツファイルを複数拠点に分配するシステムを示している。図4に示すファイル配信部2およびファイル受信部12における各ブロックは、ハードディスク103に格納されたプログラム(コード)などをメインメモリ102に展開して、CPU101に実行させることで提供される。なお、図4に示す制御構造の一部もしくは全部を専用ハードウェアおよび/または配線回路によって実現してもよい。
サーバ201において、ファイル配信部2は、送信スケジュール計画部(送信制御部)32と、データ送信部33と、品質データ管理部34とを含む。クライアント211において、ファイル受信部12は、データ受信部42と、品質データ収集部43と、品質データ通知部44とを含む。
ここで、図4に示す各情報および各ファイルは、図3に示すメインメモリ102またはハードディスク103に保存される。
コンテンツファイル3の送信元となるサーバ201、およびコンテンツファイル3の送信先となる複数のクライアント211は、ネットワーク10を介して接続されている。
サーバ201において、ファイル配信部2は、コンテンツファイル3を複数のパケットに分割してネットワーク10に送信する。複数のクライアント211において、データ受信部42は、ネットワーク10からパケットを受信し、コンテンツファイル30を復元する。
ファイル配信部2において、送信スケジュール計画部32は、コンテンツファイル3の入稿および分配内容を監視する(フローF31)。送信スケジュール計画部32は、指定された期間内に指定されたクライアントへのファイル分配を完了するために、各クライアント211の品質情報4を参照および分析することにより(フローF36)、最適な送信手段、ならびにファイル分配開始時間および分配終了時間を指示するための配信スケジュールファイル5を作成する(フローF32)。
データ送信部33は、配信スケジュールファイル5を監視し(フローF33)、配信開始時間になったスケジュールを検出すると、配信スケジュールファイル5の内容に従い、複数のクライアント211へのコンテンツファイル3のデータ送信を行なう(フローF41)。
品質データ管理部34は、複数のクライアント211から通知される品質情報31に基づいて、品質情報4を更新して管理する(フローF35)。
ファイル受信部12において、データ受信部42は、データ送信部33からの送信データを受信し、コンテンツファイル30を復元する(フローF43)。
品質データ収集部43は、データ受信部42のデータ受信状況を監視する。より詳細には、品質データ収集部43は、データ受信性能、データロスト状況、CPU使用率、およびディスク資源の使用率等を監視し、これらを品質情報31として格納する(フローF44)。
品質データ通知部44は、データ受信部42からのコンテンツファイル3の受信を完了すると、品質情報31をファイル配信部2に通知する(フローF45およびF42)。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムの動作について図面を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態では、ファイル配信システム301を動作させることによって、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信方法が実施される。よって、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信方法の説明は、以下のファイル配信システム301の動作説明に代える。なお、以下の説明においては、適宜図4を参照する。
図5は、本発明の実施の形態に係るファイル配信システムがファイル配信処理を行なう際の動作手順を示すフローチャートである。
図5を参照して、まず、クライアント211は、受信性能および受信品質を収集する(ステップS401)。すなわち、ファイル配信システム301では、クライアント211が、受信性能および受信品質を収集することにより、適切な送信手段の決定、および適切な許容範囲に基づく品質管理が可能となる。
再び図4を参照して、各クライアント211におけるファイル受信部12では、データ受信部42が、マルチキャスト送信されるパケットを受信しながらコンテンツファイル30を復元する(フローF43)。この動作と並行して、品質データ収集部43は、クライアント211の受信性能および受信品質を示す品質情報31を収集する(フローF44)。
ここで、品質情報31は、たとえば以下の5種類の品質情報A〜Eの少なくともいずれか1つを含む。
品質情報A:データ受信性能である。すなわち、クライアント211が安定してデータ受信可能な最大帯域である。パケットロスト率が閾値、たとえば全パケットの1%未満を超えないような受信帯域が設定される。通常は、回線速度に合わせた受信帯域がデータ受信性能になり、データ受信性能は、たとえばFTTH(Fiber To The Home)であれば2MBps(メガビット/秒)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)であれば500KBps(キロビット/秒)に設定される。
品質情報B:パケット受信率である。コンテンツファイル3を、ネットワーク10経由で送信するために、コンテンツファイル3は複数のパケットに分割される。コンテンツファイル3の総パケット数とデータ受信部42が受信したパケット数とにより、クライアント211の受信品質を把握することができる。
品質情報C:FEC(Forward Error Correction)の符号化率(冗長率)とパケット復元率である。FEC等の誤り訂正方式を採用することにより、クライアント211において一部のパケットをロストしても、受信済みのパケットからロストしたパケットを復元することができる。ロストしたパケットおよび復元できたパケットによってパケット復元率を取得する。パケット復元率は、FEC機能の有効性、および適切な符号化率を判断するための品質情報になる。
品質情報D:データ受信時のCPU使用率である。この情報により、クライアント211で別のアプリケーションが動作している場合等における受信品質および受信性能の劣化状況を把握することができる。
品質情報E:ディスク資源すなわち記憶部の使用率である。この情報により、クライアント211で別のアプリケーションが動作している場合等における受信品質および受信性能の劣化状況を把握することができる。
クライアント211のファイル受信部12における品質データ通知部44は、ファイル受信完了ごとに、品質データ収集部43によって収集された品質情報31をネットワーク10経由でサーバ201における品質データ管理部34に通知する(フローF42およびF45)。
再び図5を参照して、次に、サーバ201は、クライアント211が収集した受信性能および受信品質を取得して管理する(ステップS402)。
再び図4を参照して、品質データ管理部34は、ネットワーク10から複数のクライアント211の品質情報を受信する(フローF42)。品質データ管理部34は、最適な配信スケジュールファイル5を作成するために、複数のクライアント211の品質情報4を常に最新情報に更新しながら一元管理する(フローF35)。
再び図5を参照して、次に、サーバ201は、類似性能および類似品質に基づいてクライアント211をグループ化し、当該グループ単位で送信手段を決定する(ステップS403)。
ここで、コンテンツファイルの分配は、サーバ201へのコンテンツの入稿(フローF406)により開始する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバにおいて作成される配信スケジュールファイルの内容の一例を示す図である。
図6を参照して、送信スケジュール計画部32は、コンテンツファイル3の入稿を監視する(フローF54)。送信スケジュール計画部32は、コンテンツ入稿を確認すると、コンテンツ情報55からファイル分配に必要な以下のコンテンツ情報A〜Cを取得する(フローF56)。
コンテンツ情報A:配布期間である。この配布期間は、コンテンツファイル3の分配開始が可能な日時と分配を完了すべき日時を指示する。
コンテンツ情報B:配布先リストである。この配布先リストは、任意のコンテンツファイルの配布先クライアント一覧を指示する。
コンテンツ情報C:ファイルサイズである。このファイルサイズは、コンテンツファイルの分配に要する時間を計算するための情報である。
送信スケジュール計画部32は、管理するすべてのクライアント211の品質情報4から、コンテンツ情報55のコンテンツ情報Bすなわち配布先リストによって指示されたクライアント211の品質情報のみを抽出する(フローF51)。
送信スケジュール計画部32は、抽出したクライアント211の品質情報4に基づいて、各クライアント211の最適な送信手段を決定するとともに、同じ送信手段が決定されたクライアント211をまとめてグループ化を行い、グループ情報52を作成する。グループ情報52の示すグループがマルチキャストの送信先単位となる。
最適な送信手段の決定方法としては、たとえば、以下のような方法が考えられる。すなわち、送信スケジュール計画部32は、品質情報Aに基づいて、各クライアント211が安定してデータを受信可能な最大帯域に基づいて、同じ値の帯域を持つクライアント211をまとめてグループ化を行い、グループの送信帯域を決定する。たとえば、各クライアント211は、2MBpsで送信するグループ、および500KBpsで送信するグループにグループ化される。
あるいは、送信スケジュール計画部32は、品質情報Cに基づいて、FEC機能の有効性が確認されたクライアント211をグループ化し、グループごとに最適な符号化率を決定する。
このように、各クライアント211に対して最適な送信手段を決定することにより、マルチキャスト送信時に、クライアント211において異常状態が発生する確率を低減することができる。
再び図5を参照して、次に、サーバ201は、配信スケジュールファイルを生成する(ステップS404)。
再び図6を参照して、サーバ201は、コンテンツ情報55に基づいて、コンテンツ情報Aの示す配布期間58の期間内で、各グループのファイル分配開始時間および終了時間を計画し、当該計画内容を示す配信スケジュールファイル5を生成する。
より詳細には、送信スケジュール計画部32は、各クライアント211の品質情報4に基づいて、各グループ単位でファイル分配に要する時間を示す所要時間情報53を計算する。
所要時間情報53は、たとえば以下のような内容となる。すなわち、データ送信時間54は、コンテンツ情報Cの示すファイルサイズ、および決定された送信帯域に基づいて計算される。冗長時間57は、FECの有効性が確認されたグループのみ設定される。決定された符号化率により、付加される冗長データの送信時間が計算される。
また、各クライアント211の品質情報4から得られる、各クライアント211が通常品質において許容範囲内で発生するパケットロスト率、および再送要求の発生時間に基づいて、グループ内全体で発生し得る再送処理に要する時間が再送時間55として計算される。
また、配布期間内に各グループの開始時間および終了時間を設定する場合に、次のグループの配信スケジュールに影響しないために許容される遅延時間が遅延許容時間56として計算される。すなわち、送信スケジュール計画部32は、各グループの送信期間の最後に遅延許容時間を設け、予期せぬ異常状態が発生してもファイル分配を計画通りに実行できるようなスケジュールを作成する。
送信スケジュール計画部32は、通常状態で発生する許容範囲内のQoS処理の時間も考慮したファイル分配に要する時間をグループ単位で計算する。そして、送信スケジュール計画部32は、この時間を用いて、コンテンツ情報55のコンテンツ情報Aが示す配布期間58の期間中に、たとえばグループ1およびnのファイル分配開始時間59および60をそれぞれ設定する。
再び図5を参照して、次に、サーバ201は、作成した配信スケジュールファイル5に従い、ファイル分配を行なう(ステップS405)。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムにけるサーバおよびクライアント間のデータの流れを詳細に示す図である。
図7を参照して、フローF61〜F66は、マルチキャスト送信開始までの処理を示す。
データ送信部33は、配信スケジュールファイル5を参照し、各グループの配信開始時間を監視する(フローF61)。
データ送信部33は、あるグループの配信開始時間を検出すると(フローF62)、当該グループに含まれる複数のクライアント211にマルチキャスト送信開始を通知する(フローF63)。
各クライアント211は、データ受信開始時点のCPU使用率およびディスク資源の使用率を確認し、別アプリケーションが動作中か否かをデータ送信部33に通知する(フローF64)。
データ送信部33は、別アプリケーションが動作中の特定のクライアント211を、性能劣化した場合の類似性能および類似品質のグループに含めて再スケジュールを行なう(フローF65およびF66)。これにより、許容範囲外の異常状態が発生するクライアント211の発生確率を常に抑止する。
たとえば、クライアント003のCPU使用率が高い場合には、クライアント003は再スケジュールされる(フローF65およびF66)。再スケジュールでは、データ送信部33は、CPU使用率が高い場合でも安定したデータ受信が可能となるような送信手段が設定されたグループを検索し、検索したグループの再送時間55を更新しても遅延許容時間56の範囲に収まるスケジュールのグループにクライアント003を配置する。
再スケジュール(フローF65およびF66)により、クライアント003は、マルチキャスト送信されるデータを受信しなくなる。
フローF67〜F76は、マルチキャスト送信処理を示す。
データ送信部33は、再スケジュール後の配信先であるクライアント211すなわちクライアント001,002に対して、マルチキャスト送信を開始する(フローF67)。
このマルチキャスト送信では、グループ単位で最適な送信手段を決定し、各クライアント211において安定したデータ受信が可能な帯域を設定しているため、許容範囲外の異常状態が発生するクライアント211の出現確率は低くなる。
マルチキャスト送信開始後、たとえば、特定のクライアント001から再送要求が発生した場合には(フローF68)、データ送信部33は、クライアント001の品質情報31を参照し、クライアント001の再送要求量が許容範囲内か許容範囲外かを確認する。
再送要求量が許容範囲内の場合には、データ送信部33は、QoS機能によりファイルの完全性を保証するために、再送要求されたパケットをマルチキャストで再送信(フローF71)する。
再送要求量が許容範囲外の場合には、データ送信部33は、クライアント001を通常状態とは異なる異常状態のクライアントと判断し、クライアント001をマルチキャスト配信先から除外する通知を行なう(フローF75)。除外通知を受けたクライアント001は、除外通知後の再送要求を行なわない。
このように、許容範囲内の再送要求を行ったクライアントのQoS機能を実行することにより、大多数の正常状態のクライアント211へのファイル分配を計画時間通りに完了させることができる。また、異常状態と判断されて、マルチキャスト配信先から除外されたクライアント001について、データ送信部33は、ユニキャスト配信すなわちサーバ201から1つのクライアント211へファイル配信する機能を実行するべく再スケジュールする(フローF76)。
フローF77〜F78は、ファイル分配完了後の処理を示す。
すべてのデータを受信したクライアント002、および異常状態により切り離されたクライアント001は、最新の受信性能および受信品質を示す品質情報31を品質データ管理部34に通知する(フローF77)。
品質データ管理部34は、各クライアント211の受信性能および受信品質を示す品質情報31を常に最新の情報に更新し(フローF78)、次のコンテンツファイル配信時の受信性能および受信品質の情報として利用する。
ところで、特許文献1に記載のファイル配信システムは、各クライアント計算機の固定的なスペック値に応じてマルチキャスト先のグループ分けを行なう構成であるため、サーバおよびクライアント間の回線状態、ならびにクライアントの動作状態に応じてファイルを効率的に配信することができないという問題点があった。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、ファイル分配を行なうサーバ201が、複数のクライアント211の受信性能および受信品質を収集して管理し、マルチキャスト先のグループごとに最適な送信手段を決定する。より詳細には、サーバ201において、品質データ管理部34が、複数のクライアント211におけるファイルの受信品質の指標を含む品質情報31を取得する。送信スケジュール計画部32が、品質データ管理部34によって取得された品質情報31に基づいて、複数のクライアント211を複数のグループに分け、グループごとにファイルの配信を制御する。そして、データ送信部33が、送信スケジュール計画部32の制御内容すなわち配信スケジュールファイル5に基づいて、グループごとにファイルをマルチキャストする。
このような構成により、サーバ201およびクライアント211間の回線状態、ならびにクライアント211の動作状態に応じてマルチキャスト先のグループ分けを適切に行い、ファイルを効率的に配信することができる。
すなわち、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、各クライアントの受信品質に合わせた最適な送信手段を決定し、常に安定したファイル分配を可能とする。各クライアントの通常状態の受信品質を把握することにより、許容範囲内の異常状態に対してはQoS機能を実行することでファイルの完全性を保証するとともに、通常とは異なる許容範囲外の異常状態を早期に検出することにより、システム全体への影響を最小限に留める。また、各クライアントの受信品質を管理することにより、クライアント数の増加およびファイルの大容量化に合わせたファイル分配スケジュールを自動的に計画し、また、当該計画通りにファイル分配を実行することが可能となる。
また、クライアント211における異常状態の発生を抑止することにより、異常状態発生時のQoS機能のリカバリ処理に起因するファイル配信の遅延時間を削減できるため、計画通りのファイル分配の運用が可能となる。
このように、本発明の第1の実施の形態に係るサーバ201における各構成要素のうち、品質データ管理部34、送信スケジュール計画部32およびデータ送信部33からなる最小構成により、マルチキャスト先のグループ分けを適切に行なうことにより、ファイルを効率的に配信するという本発明の目的を達成することが可能となる。
ここで、特許文献2に記載の技術では、異常発生時のリカバリ処理を別のサーバに引渡し、異常時の情報を元に最適なQoS機能を適宜選択する。すなわち、特許文献2には、既存技術であるQoS機能を利用した、異常が発生した場合の処理の最適化に関する内容が開示されている。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムは、異常を発生させないことによってQoS機能によるファイル配信時間の遅延の問題を解決するので、特許文献2に記載の構成とはまったく異なる構成である。
また、特許文献3には、複数のクライアントを回線速度でグループ化し、グループ単位で配信帯域を設定する内容が開示されている。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、回線速度に限らず、パケット受信状況などの受信品質も含めて適宜収集し、グループ化の判断基準としている。また、収集した品質情報は異常発生時の処理の判断にも活用しているので、特許文献3に記載の構成とはまったく異なる構成である。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、データ送信部33は、ファイルを複数のパケットに分割して送信する。そして、品質データ管理部34は、複数のクライアント211におけるパケットの受信率を含む品質情報を取得する。
このような構成により、サーバおよびクライアント間の回線状態、ならびにクライアントの動作状態を適切に示す指標を取得することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、データ送信部33は、ファイルを複数のパケットに分割し、各パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信する。品質データ管理部34は、複数のクライアント211において受信に失敗したパケットの復元率を含む品質情報を取得する。
このような構成により、サーバおよびクライアント間の回線状態、ならびにクライアントの動作状態を適切に示す指標を取得することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、送信スケジュール計画部32は、品質データ管理部34によって取得された複数のクライアント211における復元率に基づいて、複数のクライアント211を複数のグループに分け、グループごとにパケットに対する誤り訂正処理のための符号化率を決定する。
このような構成により、パケットに対するFECの符号化率がグループごとに最適化され、クライアント211からの再送要求が抑止され、サーバ201から同じパケットが繰り返し送信されることを防ぐことができるため、ネットワーク帯域を有効に活用することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、品質データ管理部34は、複数のクライアント211の負荷率を含む品質情報を取得する。
このような構成により、クライアントの動作状態を適切に示す指標を取得することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、品質データ管理部34は、複数のクライアント211における記憶部であるディスク資源の使用率を含む品質情報を取得する。
このような構成により、クライアントの動作状態を適切に示す指標を取得することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、データ送信部33は、品質データ管理部34によって取得された品質情報に基づいて、クライアント211へファイルをマルチキャストすべきか否かを判断し、マルチキャストすべきでないと判断したクライアント211へファイルをユニキャストする。たとえば、データ送信部33は、品質データ管理部34によって取得された品質情報の示すパケット受信率およびCPU受信率等から異常状態であると判断したクライアント211へはファイルをマルチキャストすべきでないと判断する。
このような構成により、サーバ201およびクライアント211間の回線状態、ならびにクライアント211の動作状態に応じて、マルチキャスト配信およびユニキャスト配信の切り替えを適切に行なうことができるため、より効率的なファイル配信を実現することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、データ送信部33は、ファイルを複数のパケットに分割して送信する。品質データ管理部34は、再送すべきパケットを示すクライアント211からの再送要求情報を取得する。そして、データ送信部33は、再送要求情報の示すパケットの総データ長が所定値以上である場合には、クライアント211へ再送要求情報の示すパケットをマルチキャストすべきでないと判断し、マルチキャストすべきでないと判断したクライアント211へ再送要求情報の示すパケットをユニキャストする。
このような構成により、多量のデータが繰り返しマルチキャストされることを防ぐことができるため、ネットワーク帯域を有効に活用することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、品質データ管理部34は、複数のクライアント211におけるファイルの受信品質の指標、および複数のクライアント211の受信性能の指標を含む品質情報を取得する。そして、送信スケジュール計画部32は、品質データ管理部34によって取得された品質情報の示す受信品質および受信性能に基づいて、複数のクライアント211を複数のグループに分け、グループごとにファイルの配信を制御する。
このような構成により、サーバおよびクライアント間の回線状態、クライアントの動作状態、ならびに各クライアントの固定的なスペック値に応じてマルチキャスト先のグループ分けを行なうことができるため、より効率的なファイル配信を実現することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、送信スケジュール計画部32は、各クライアント211の受信性能および各クライアント211における受信品質に基づいて、複数のクライアント211を複数のグループに分け、グループごとにファイルの配信を制御する構成であるとしたが、これに限定するものではない。送信スケジュール計画部32が、各クライアント211の受信性能を用いず、各クライアント211における受信品質に基づいて、複数のクライアント211を複数のグループに分け、グループごとにファイルの配信を制御する構成であってもよい。
また、送信スケジュール計画部32が、品質情報A〜Eのうちの2つ以上に基づいて、マルチキャスト先のグループをさらに細分化する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係るファイル配信システムでは、データ送信部33は、ファイルを複数のパケットに分割して送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。データ送信部33は、ファイル全体を一度に各クライアント211へ送信する構成であってもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るファイル配信システムと比べて異常時の処理を変更したファイル配信システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係るファイル配信システムと同様である。
本発明の第2の実施の形態に係るファイル配信システムでは、クライアント211は、自己の負荷率およびディスク資源の使用率の少なくとも一方とパケットの受信ロス率とに基づいて異常状態を検出する。クライアント211は、異常を検出した場合には、最後に受信すべきパケット以外のパケットの受信に失敗しても再送要求を行なわず、サーバ201からマルチキャストされるパケットの受信を継続する。そして、クライアント211は、最後に受信すべきパケットを受信した後、サーバ201へ受信に失敗したパケットおよび異常状態であることを示す再送要求情報を送信する。
サーバ201は、クライアント211から再送要求情報を受信して、クライアント211へ再送要求情報の示すパケットをユニキャストする。
具体的には、図7を参照して、クライアント211では、マルチキャスト送信(フローF67)の処理開始後、別のアプリケーションが起動すると、パケットロストが多発し異常状態となる可能性がある。
この場合、クライアント211は以下のように動作する。すなわち、まず、クライアント211は、品質情報31を収集するとともに、CPU使用率およびディスク資源の使用率の少なくとも一方とパケットロスト率との関係を把握することにより、別アプリケーション起動による異常状態であるか否かを判断する。
次に、異常状態であると判断したクライアント211は、パケットロストを検出してもサーバに対してロストパケットの再送要求(フローF68)は行なわない。また、クライアント211は、マルチキャスト送信されるデータ(フローF71)を可能な範囲で受信し、コンテンツファイルを未完全な状態で作成する。
次に、クライアント211は、受信に失敗したパケットおよび異常状態であることを示す再送要求情報、および品質情報31を、品質データ管理部34に通知する(フローF77)。
次に、品質データ管理部34は、再送要求情報を受信して、クライアント211がファイル受信を完了していないことを認識し、ファイル分配を再スケジュールし、配信スケジュールファイル5を更新する。
ここで、クライアント211は、マルチキャスト送信されるパケットを可能な限り受信している。このため、クライアント211は、受信済みパケットを利用し、不足するパケットのみをサーバ201からのユニキャスト配信によって受信することにより、ネットワーク上の通信データ量の削減、およびリカバリ時間の短縮を実現することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るファイル配信システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、たとえば、映画コンテンツなどの大容量ファイルを全国の映画館およびVODサービス会社に公開前までに確実に届けることができる。また、電子化された新聞を入稿後に各家庭へ早朝までに分配することができる。また、ダウンロードするにはファイル容量が大きく時間を要する電子書籍などを定期購読者に分配することができる。したがって、本発明は、産業上の利用可能性を有している。
上記実施の形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載されうるが、本発明の範囲は、以下の付記に限定されるものではない。
[付記1]
複数のファイル受信装置にファイルを配信するためのファイル配信装置であって、
前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するための品質管理部と、
前記品質管理部によって取得された前記品質情報に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御する送信制御部と、
前記送信制御部の制御に基づいて、前記グループごとに前記ファイルをマルチキャストするための送信部とを備える、ファイル配信装置。
[付記2]
前記送信部は、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置における前記パケットの受信率を含む前記品質情報を取得する、付記1に記載のファイル配信装置。
[付記3]
前記送信部は、前記ファイルを複数のパケットに分割し、各前記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、
前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置において受信に失敗した前記パケットの復元率を含む前記品質情報を取得する、付記1または2に記載のファイル配信装置。
[付記4]
前記送信制御部は、前記品質管理部によって取得された前記複数のファイル受信装置における前記復元率に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記パケットに対する誤り訂正処理のための符号化率を決定する、付記3に記載のファイル配信装置。
[付記5]
前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置の負荷率を含む前記品質情報を取得する、付記1から4のいずれかに記載のファイル配信装置。
[付記6]
前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置における記憶部の使用率を含む前記品質情報を取得する、付記1から5のいずれかに記載のファイル配信装置。
[付記7]
前記送信部は、前記品質管理部によって取得された前記品質情報に基づいて、前記ファイル受信装置へ前記ファイルをマルチキャストすべきか否かを判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記ファイルをユニキャストする、付記1から6のいずれかに記載のファイル配信装置。
[付記8]
前記送信部は、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記品質管理部は、再送すべき前記パケットを示す前記ファイル受信装置からの再送要求情報を取得し、
前記送信部は、前記再送要求情報の示す前記パケットの総データ長が所定値以上である場合には、前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをマルチキャストすべきでないと判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをユニキャストする、付記1から7のいずれかに記載のファイル配信装置。
[付記9]
前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標、および前記複数のファイル受信装置の受信性能の指標を含む品質情報を取得し、
前記送信制御部は、前記品質管理部によって取得された前記品質情報の示す前記受信品質および前記受信性能に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御する、付記1から8のいずれかに記載のファイル配信装置。
[付記10]
ファイルを配信するためのファイル配信装置と、前記ファイルを受信するための複数のファイル受信装置とを備えるファイル配信システムであって、
前記ファイル配信装置は、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記ファイル受信装置は、自己の負荷率および記憶部の使用率の少なくとも一方と前記パケットの受信ロス率とに基づいて異常状態を検出し、異常を検出した場合には、最後に受信すべき前記パケット以外のパケットの受信に失敗しても、前記ファイル配信装置からマルチキャストされる前記パケットの受信を継続し、最後に受信すべき前記パケットを受信した後、前記ファイル配信装置へ受信に失敗した前記パケットおよび異常状態であることを示す再送要求情報を送信し、
前記ファイル配信装置は、前記ファイル受信装置から前記再送要求情報を受信して、前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをユニキャストする、ファイル配信システム。
[付記11]
複数のファイル受信装置にファイルを配信するファイル配信方法であって、
前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するステップと、
取得した前記品質情報に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御するステップと、
前記制御に基づいて、前記グループごとに前記ファイルをマルチキャストするステップとを含む、ファイル配信方法。
[付記12]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置における前記パケットの受信率を含む前記品質情報を取得する、付記11に記載のファイル配信方法。
[付記13]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割し、各前記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置において受信に失敗した前記パケットの復元率を含む前記品質情報を取得する、付記11または12に記載のファイル配信方法。
[付記14]
前記ファイルの配信を制御するステップにおいては、取得した前記複数のファイル受信装置における前記復元率に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記パケットに対する誤り訂正処理のための符号化率を決定する、付記13に記載のファイル配信方法。
[付記15]
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置の負荷率を含む前記品質情報を取得する、付記11から14のいずれかに記載のファイル配信方法。
[付記16]
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置における記憶部の使用率を含む前記品質情報を取得する、付記11から15のいずれかに記載のファイル配信方法。
[付記17]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、取得した前記品質情報に基づいて、前記ファイル受信装置へ前記ファイルをマルチキャストすべきか否かを判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記ファイルをユニキャストする、付記11から16のいずれかに記載のファイル配信方法。
[付記18]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記品質情報を取得するステップにおいては、再送すべき前記パケットを示す前記ファイル受信装置からの再送要求情報を取得し、
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記再送要求情報の示す前記パケットの総データ長が所定値以上である場合には、前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをマルチキャストすべきでないと判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをユニキャストする、付記11から17のいずれかに記載のファイル配信方法。
[付記19]
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標、および前記複数のファイル受信装置の受信性能の指標を含む品質情報を取得し、
前記ファイルの配信を制御するステップにおいては、取得した前記品質情報の示す前記受信品質および前記受信性能に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御する、付記11から18のいずれかに記載のファイル配信方法。
[付記20]
ファイルを配信するためのファイル配信装置と、前記ファイルを受信するための複数のファイル受信装置とを備えるファイル配信システムにおけるファイル配信方法であって、
前記ファイル配信装置が、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信するステップと、
前記ファイル受信装置が、自己の負荷率および記憶部の使用率の少なくとも一方と前記パケットの受信ロス率とに基づいて異常状態を検出し、異常を検出した場合には、最後に受信すべき前記パケット以外のパケットの受信に失敗しても、前記ファイル配信装置からマルチキャストされる前記パケットの受信を継続し、最後に受信すべき前記パケットを受信した後、前記ファイル配信装置へ受信に失敗した前記パケットおよび異常状態であることを示す再送要求情報を送信するステップと、
前記ファイル配信装置が、前記ファイル受信装置から前記再送要求情報を受信して、前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをユニキャストするステップとを含む、ファイル配信方法。
[付記21]
複数のファイル受信装置にファイルを配信するためのファイル配信装置におけるファイル配信プログラムであって、コンピュータに、
前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するステップと、
取得した前記品質情報に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御するステップと、
前記制御に基づいて、前記グループごとに前記ファイルをマルチキャストするステップとを実行させる、ファイル配信プログラム。
[付記22]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置における前記パケットの受信率を含む前記品質情報を取得する、付記21に記載のファイル配信プログラム。
[付記23]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割し、各前記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置において受信に失敗した前記パケットの復元率を含む前記品質情報を取得する、付記21または22に記載のファイル配信プログラム。
[付記24]
前記ファイルの配信を制御するステップにおいては、取得した前記複数のファイル受信装置における前記復元率に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記パケットに対する誤り訂正処理のための符号化率を決定する、付記23に記載のファイル配信プログラム。
[付記25]
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置の負荷率を含む前記品質情報を取得する、付記21から24のいずれかに記載のファイル配信プログラム。
[付記26]
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置における記憶部の使用率を含む前記品質情報を取得する、付記21から25のいずれかに記載のファイル配信プログラム。
[付記27]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、取得した前記品質情報に基づいて、前記ファイル受信装置へ前記ファイルをマルチキャストすべきか否かを判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記ファイルをユニキャストする、付記21から26のいずれかに記載のファイル配信プログラム。
[付記28]
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
前記品質情報を取得するステップにおいては、再送すべき前記パケットを示す前記ファイル受信装置からの再送要求情報を取得し、
前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記再送要求情報の示す前記パケットの総データ長が所定値以上である場合には、前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをマルチキャストすべきでないと判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをユニキャストする、付記21から27のいずれかに記載のファイル配信プログラム。
[付記29]
前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標、および前記複数のファイル受信装置の受信性能の指標を含む品質情報を取得し、
前記ファイルの配信を制御するステップにおいては、取得した前記品質情報の示す前記受信品質および前記受信性能に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御する、付記21から28のいずれかに記載のファイル配信プログラム。
[付記30]
ファイルを配信するためのファイル配信装置と、前記ファイルを受信するための複数のファイル受信装置とを備えるファイル配信システムにおけるファイル配信プログラムであって、コンピュータに、
前記ファイル配信装置が、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信するステップと、
前記ファイル受信装置が、自己の負荷率および記憶部の使用率の少なくとも一方と前記パケットの受信ロス率とに基づいて異常状態を検出し、異常を検出した場合には、最後に受信すべき前記パケット以外のパケットの受信に失敗しても、前記ファイル配信装置からマルチキャストされる前記パケットの受信を継続し、最後に受信すべき前記パケットを受信した後、前記ファイル配信装置へ受信に失敗した前記パケットおよび異常状態であることを示す再送要求情報を送信するステップと、
前記ファイル配信装置が、前記ファイル受信装置から前記再送要求情報を受信して、前記ファイル受信装置へ前記再送要求情報の示す前記パケットをユニキャストするステップとを実行させる、ファイル配信プログラム。
2 ファイル配信部
4 品質情報
5 配信スケジュールファイル
12 ファイル受信部
31 品質情報
32 送信スケジュール計画部(送信制御部)
33 データ送信部
34 品質データ管理部
42 データ受信部
43 品質データ収集部
44 品質データ通知部
101 CPU
102 メインメモリ
103 ハードディスク
104 入力インターフェイス
105 表示コントローラ
106 データリーダ/ライタ
107 通信インターフェイス
108 キーボード
109 マウス
110 ディスプレイ
111 記録媒体
121 バス
201 サーバ(ファイル配信装置)
211 クライアント(ファイル受信装置)
301 ファイル配信システム

Claims (9)

  1. 複数のファイル受信装置にファイルを配信するためのファイル配信装置であって、
    前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するための品質管理部と、
    前記品質管理部によって取得された前記品質情報に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御する送信制御部と、
    前記送信制御部の制御に基づいて、前記グループごとに前記ファイルをマルチキャストするための送信部とを備え
    前記送信部は、前記ファイルを複数のパケットに分割し、各前記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、
    前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置において受信に失敗した前記パケットの復元率を含む前記品質情報を取得する、ファイル配信装置。
  2. 前記送信部は、前記ファイルを複数のパケットに分割して送信し、
    前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置における前記パケットの受信率を含む前記品質情報を取得する、請求項1に記載のファイル配信装置。
  3. 前記送信制御部は、前記品質管理部によって取得された前記複数のファイル受信装置における前記復元率に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記パケットに対する誤り訂正処理のための符号化率を決定する、請求項1または2に記載のファイル配信装置。
  4. 前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置の負荷率を含む前記品質情報を取得する、請求項1からのいずれかに記載のファイル配信装置。
  5. 前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置における記憶部の使用率を含む前記品質情報を取得する、請求項1からのいずれかに記載のファイル配信装置。
  6. 前記送信部は、前記品質管理部によって取得された前記品質情報に基づいて、前記ファイル受信装置へ前記ファイルをマルチキャストすべきか否かを判断し、マルチキャストすべきでないと判断した前記ファイル受信装置へ前記ファイルをユニキャストする、請求項1からのいずれかに記載のファイル配信装置。
  7. 前記品質管理部は、前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標、および前記複数のファイル受信装置の受信性能の指標を含む品質情報を取得し、
    前記送信制御部は、前記品質管理部によって取得された前記品質情報の示す前記受信品質および前記受信性能に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御する、請求項1からのいずれかに記載のファイル配信装置。
  8. 複数のファイル受信装置にファイルを配信するファイル配信方法であって、
    前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するステップと、
    取得した前記品質情報に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御するステップと、
    前記制御に基づいて、前記グループごとに前記ファイルをマルチキャストするステップとを含み、
    前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割し、各前記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、
    前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置において受信に失敗した前記パケットの復元率を含む前記品質情報を取得する、ファイル配信方法。
  9. 複数のファイル受信装置にファイルを配信するためのファイル配信装置におけるファイル配信プログラムであって、コンピュータに、
    前記複数のファイル受信装置における前記ファイルの受信品質の指標を含む品質情報を取得するステップと、
    取得した前記品質情報に基づいて、前記複数のファイル受信装置を複数のグループに分け、前記グループごとに前記ファイルの配信を制御するステップと、
    前記制御に基づいて、前記グループごとに前記ファイルをマルチキャストするステップとを実行させ
    前記ファイルをマルチキャストするステップにおいては、前記ファイルを複数のパケットに分割し、各前記パケットに対して誤り訂正処理のための符号化を行なって送信し、
    前記品質情報を取得するステップにおいては、前記複数のファイル受信装置において受信に失敗した前記パケットの復元率を含む前記品質情報を取得する、ファイル配信プログラム。
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