JP5370046B2 - 航空機エンジン用ファン - Google Patents

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本発明は、航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンに関する。
一般に、航空機エンジン用ファン(ファンロータ)は、航空機エンジンにおけるエンジンケース内に回転可能に設けられかつ外周面に複数の嵌合溝が形成されたファンディスクと、このファンディスクの各嵌合溝に嵌合して設けられたファンブレードとを具備している。また、航空機エンジン用ファンの運転中にファンブレード等に過大な振動が発生しないように、通常、航空機エンジン用ファンの組立時に、航空機エンジン用ファンの回転中心と重心を一致させるバランス修正を行っている。そして、航空機エンジン用ファンのバランス修正を行うために、航空機エンジンにおけるノーズコーンの後側近傍には、環状のフランジが設けられており、このフランジには、バランスウエイトを取付可能な複数のウエイト取付穴が形成されている(特許文献1参照)。
特開2009−52549号公報
ところで、航空機エンジン用ファンのバランス修正を適切かつ確実に行うには、バランス修正の修正半径(ウエイト取付穴の径方向の長さ)とバランスウエイトの重量によって決定されるバランス修正の修正モーメントを大きくして、航空機エンジン用のバランス修正範囲(バランス修正幅)を拡げる必要がある。一方、バランス修正の修正モーメントを大きくすると、バランス修正の修正半径が小さいこともあって、バランスウエイトの重量が増大して、航空機エンジンの軽量化を促進することが困難になる。
つまり、航空機エンジン用ファンのバランス修正を適切かつ確実に行うことを可能にした上で、航空機エンジンの軽量化を促進することは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の航空機エンジン用ファンを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンにおいて、前記エンジンケース内に回転可能に設けられ、外周面に複数の嵌合溝が等間隔に形成されたファンディスクと、前記ファンディスクの各嵌合溝に嵌合して設けられたファンブレードと、を具備し、各ファンブレードは、強化繊維と樹脂との複合材料により構成されたブレード本体と、前記ブレード本体の基端側に一体形成され、空気の流路面を有し、前記複合材料により構成されたプラットホームと、前記プラットホームに一体形成され、前記複合材料により構成されたシャンクと、前記シャンクに一体形成され、前記複合材料により構成され、前記ファンディスクの前記嵌合溝に嵌合可能なダブテールと、前記ブレード本体の前縁の基端側から先端側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するシースとを備え各ファンブレードにおける前記シースの先端側でかつ前記ブレード本体側の部位に、バランスウエイトを前記シースの表面に没入した状態で取付けるためのウエイト取付部形成されていることを要旨とする。
第1の特徴によると、各ファンブレードにおける前記ブレード本体、前記プラットホーム、前記シャンク、及び前記ダブテールが前記複合材料により構成され、各ファンブレードにおける前記ブレード本体の前縁の基端側から先端側に亘って、金属により構成された前記シースが一体的に設けられているため、各ファンブレードの耐衝撃性を確保しつつ、チタン合金等の金属により構成されたファンブレード(金属製ファンブレード)の前縁の肉厚よりも、前記シースの先端側でかつ前記ブレード本体側の部位の肉厚を厚くすることができる。また、各ファンブレードにおける前記シースの先端側でかつ前記ブレード本体側の部位に前記ウエイト取付部形成されているため、バランス修正の修正半径を長くすることができる。これにより、前記航空機エンジン用ファンの運転中(回転中)における前記ファンブレードの振動を抑えた上で、前記バランスウエイト重量の低減を図りつつ、前記航空機エンジン用ファンの修正モーメントを大きくすることができる。
なお、バランス修正の修正半径とは、前記ウエイト取付部の径方向の長さことであって、バランス修正の修正モーメントは、バランス修正の修正半径と前記バランスウエイト重量とによって決定されるものである。
本発明の第2の特徴は、航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンにおいて、前記エンジンケース内に回転可能に設けられ、外周面に複数の嵌合溝が等間隔に形成されたファンディスクと、前記ファンディスクの各嵌合溝に嵌合して設けられたファンブレードと、を具備し、各ファンブレードは、強化繊維と樹脂との複合材料により構成されたブレード本体と、前記ブレード本体の基端側に一体形成され、空気の流路面を有し、前記複合材料により構成されたプラットホームと、前記プラットホームに一体形成され、前記複合材料により構成されたシャンクと、前記シャンクに一体形成され、前記複合材料により構成され、前記ファンディスクの前記嵌合溝に嵌合可能なダブテールと、前記ブレード本体の前縁の基端側から先端側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するシースと、前記ブレード本体の後縁の基端側から外縁の前端側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するガードとを備え各ファンブレードにおける前記ガードの前端側でかつ前記ブレード本体側の部位に、バランスウエイトを前記ガードの表面に没入した状態で取付けるためのウエイト取付部形成されていることを要旨とする。
第2の特徴によると、各ファンブレードにおける前記ブレード本体、前記プラットホーム、前記シャンク、及び前記ダブテールが前記複合材料により構成され、各ファンブレードにおける前記ブレード本体の前縁の基端側から先端側に亘って、金属により構成された前記シースが一体的に設けられ、各ファンブレードにおける前記ブレード本体の後縁の基端側から外縁の前端側に亘って金属により構成された前記ガードが一体的に設けられているため、各ファンブレードの耐衝撃性を確保しつつ、金属製ファンブレードの前縁及び外縁の肉厚よりも、前記ガードの前端側でかつ前記ブレード本体側の部位の肉厚を厚くすることができる。また、各ファンブレードにおける前記ガード前端側でかつ前記ブレード本体側の部位に前記ウエイト取付部形成されているため、バランス修正の修正半径を長くすることができる。これにより、前記航空機エンジン用ファンの運転中(回転中)における前記ファンブレードの振動を抑えた上で、前記バランスウエイト重量の低減を図りつつ、前記航空機エンジン用ファンの修正モーメントを大きくすることができる。
本発明の第3の特徴は、航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンに用いられるファンブレードにおいて、強化繊維と樹脂との複合材料により構成されたブレード本体と、前記ブレード本体の基端側に一体形成され、空気の流路面を有し、前記複合材料により構成されたプラットホームと、前記プラットホームに一体形成され、前記複合材料により構成されたシャンクと、前記シャンクに一体形成され、前記複合材料により構成され、前記ファンディスクの前記嵌合溝に嵌合可能なダブテールと、前記ブレード本体の前縁側に一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するシースと、を具備し、前記シースの先端側に、バランスウエイトを取付可能なウエイト取付部又は切削によってバランス調整可能な余肉部が形成されていることを要旨とする。
第3の特徴によると、前記ブレード本体、前記プラットホーム、前記シャンク、及び前記ダブテールが前記複合材料により構成され、前記ブレード本体の前縁側に金属により構成された前記シースが一体的に設けられているため、前記ファンブレードの耐衝撃性を確保しつつ、チタン合金等の金属により構成されたファンブレード(金属製ファンブレード)の前縁の肉厚よりも、前記シースの先端側の肉厚を厚くすることができる。また、前記シースの先端側に前記ウエイト取付部又は前記余肉部が形成されているため、バランス修正の修正半径を長くすることができる。これにより、前記航空機エンジン用ファンの運転中(回転中)における前記ファンブレードの振動を抑えた上で、前記バランスウエイト又は前記余肉部の重量の低減を図りつつ、前記航空機エンジン用ファンの修正モーメントを大きくすることができる。
本発明の第4の特徴は、航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンに用いられるファンブレードにおいて、強化繊維と樹脂との複合材料により構成されたブレード本体と、前記ブレード本体の基端側に一体形成され、空気の流路面を有し、前記複合材料により構成されたプラットホームと、前記プラットホームに一体形成され、前記複合材料により構成されたシャンクと、前記シャンクに一体形成され、前記複合材料により構成され、前記ファンディスクの前記嵌合溝に嵌合可能なダブテールと、前記ブレード本体の前縁側に一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するシースと、前記ブレード本体の後縁側から外縁側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するガードと、を具備し、前記シースの先端側又は前記ガードの先端側(前端側)に、バランスウエイトを取付可能なウエイト取付部又は切削によってバランス調整可能な余肉部が形成されていることを要旨とする。
第4の特徴によると、前記ブレード本体、前記プラットホーム、前記シャンク、及び前記ダブテールが前記複合材料により構成され、前記ブレード本体の前縁側に金属により構成された前記シースが一体的に設けられ、前記ブレード本体の後縁側から外縁側に亘って金属により構成された前記ガードが一体的に設けられているため、前記ファンブレードの耐衝撃性を確保しつつ、金属製ファンブレードの前縁及び外縁の肉厚よりも、前記シースの先端側及び前記ガードの先端側の肉厚を厚くすることができる。また、各ファンブレードにおける前記シースの先端側又は前記ガードの先端側に前記ウエイト取付部又は前記余肉部が形成されているため、バランス修正の修正半径を長くすることができる。これにより、前記航空機エンジン用ファンの運転中(回転中)における前記ファンブレードの振動を抑えた上で、前記バランスウエイト又は前記余肉部の重量の低減を図りつつ、前記航空機エンジン用ファンの修正モーメントを大きくすることができる。
本発明によれば、前記航空機エンジン用ファンの運転中における前記ファンブレードの振動を抑えた上で、前記バランスウエイト重量の低減を図りつつ、前記航空機エンジン用ファンの修正モーメントを大きくすることができるため、前記航空機エンジン用ファンのバランス修正を適切かつ確実に行うことを可能にした上で、前記航空機エンジンの軽量化を促進することができる。
本発明の第1実施形態に係るファンブレードの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るファンブレードの分解斜視図である。 図1における矢視部IIIの拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るファンブレードの側面図である。 図5(a)は、図4におけるVA-VA線に沿った拡大断面図、図5(b)は、図4におけるVB-VB線に沿った拡大断面図、図5(c)は、図4におけるVC-VC線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るファンブレードの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係る航空機エンジンの前部の半断面図である。 本発明の第2実施形態に係るファンブレードの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るファンブレードの分解斜視図である。 図8における矢視部Xの拡大図である。 図10におけるXI-XI線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係るファンブレードの変形例を示す図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1から図7を参照して説明する。なお、図7中、「F」は、前方向、「R」は、後方向を指している。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る航空機エンジン用ファン(ファンロータ)1は、筒状の第1エンジンケース3と筒状の第2エンジンケース5を同軸上に備えた航空機エンジンに用いられ、第1エンジンケース3の内側に形成された環状の主流路7(コア流路)及び第1エンジンケース3と第2エンジンケース5の間に形成された環状のバイパス流路9に空気を取り込むものである。そして、航空機エンジン用ファン1の具体的な構成は、次のようになる。
第1エンジンケース3の前部には、ファンディスク11がベアリング13を介して回転可能に設けられており、このファンディスク11の外周面には、複数の嵌合溝15が等間隔に形成されている。
ファンディスク11の各嵌合溝15には、ファンブレード17が嵌合して設けられており、ファンディスクの各嵌合溝15の底面(奥面)とファンブレード17には、複数のスペーサ19が設けられている。また、ファンディスク11の前側には、複数のファンブレード17を前方から保持する環状のフロントホルダ21が一体的に設けられており、ファンディスク11の後側には、複数のファンブレード17を後方から保持する環状のリアホルダ23が一体的に設けられている。なお、フロントホルダ21は、空気を案内するノーズコーン25に一体的に連結されており、リアホルダ23は、航空機エンジン用ファン1の後方に配設された低圧圧縮機27における低圧圧縮機ロータ29に一体的に連結してある。
従って、航空機エンジンの稼働によりファンディスク11を回転させると、複数のファンブレード17をファンディスク11と一体的に回転させて、主流路7内及びバイパス流路9内(換言すれば、第1エンジンケース3内及び第2エンジンケース5内)に空気を取り込むことができる。
続いて、本発明の第1実施形態に係るファンブレード17の具体的な構成について説明する。
図1、図2、図4、及び図5(b)(c)に示すように、ファンブレード17は、ブレード本体31を備えており、このブレード本体31は、炭素繊維等の強化繊維とエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂との複合材料により構成されている。また、ファンブレード17の基端側には、プラットホーム33が一体形成されており、このプラットホーム33は、空気の流路面33fを有してあって、前記複合材料により構成されている。
プラットホーム33には、シャンク35が一体形成されており、このシャンク35は、前記複合材料により構成されている。また、シャンク35には、ファンディスク11の嵌合溝15(図7参照)に嵌合可能なダブテール37が一体形成されており、このダブテール37は、前記複合材料により構成されている。
ブレード本体31の前縁31a側には、ブレード本体31を補強するシース39が一体的に設けられており、このシース39は、チタン合金等の金属により構成されている。また、ブレード本体31の後縁31b側から外縁31c側に亘って、ブレード本体31を補強するガード41が一体的に設けられており、このガード41は、チタン合金等の金属により構成されている。
図3及び図5(a)に示すように、シース39の先端側には、バランスウエイトとしての螺合関係にあるボルト43とナット45を取付可能な複数のウエイト取付部47が形成されている。具体的には、シース39の一側面(腹面)の先端側には、ボルト43の先端部及びナット45を収容可能な複数の第1窪み49が形成されており、シース39の他側面(背面)の先端側には、ボルト43の頭部を収容可能な複数の第2窪み51が形成されており、各第2窪み51は、対応関係にある第1窪み49に整合している。そして、対応関係にある第1窪み49と第2窪み51の境界部(中間部)には、ボルト43を挿通可能な挿通孔53が形成されている。
なお、シース39の先端側に複数のウエイト取付部47が形成される代わりに、図6に示すように、切削によってバランス調整可能な余肉部55(図6中においてハッチングを施した部位)が形成されるようにしても構わない。
続いて、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
各ファンブレード17におけるブレード本体31、プラットホーム33、シャンク35、及びダブテール37が前記複合材料により構成され、各ファンブレード17におけるブレード本体31の前縁31a側にチタン合金等の金属により構成されたシース39が一体的に設けられ、各ファンブレード17におけるブレード本体31の後縁31b側から外縁31c側に亘ってチタン合金等の金属により構成されたガード41が一体的に設けられているため、各ファンブレード17の耐衝撃性を確保しつつ、チタン合金等の金属により構成されたファンブレード(金属製ファンブレード)の前縁の肉厚よりも、シース39の先端側の肉厚を厚くすることができる。また、各ファンブレード17におけるシース39の先端側にウエイト取付部47又は余肉部55が形成されているため、バランス修正の修正半径を長くすることができる。これにより、航空機エンジン用ファンの運転中(回転中)におけるファンブレード17の振動を抑えた上で、バランスウエイトとしてのボルト43とナット45、又は余肉部55の重量の低減を図りつつ、航空機エンジン用ファン1の修正モーメントを大きくすることができる。
更に、各ファンブレード17におけるシース39の先端側にウエイト取付部47又は余肉部55が形成されているため、航空機エンジン用ファン1の前方からファンブレード17のウエイト取付部47又は余肉部55に対するアクセスが容易になる。
従って、本発明の第1実施形態によれば、航空機エンジン用ファン1の運転中におけるファンブレード17の振動を抑えた上で、前記バランスウエイト又は前記余肉部の重量の低減を図りつつ、航空機エンジン用ファン1の修正モーメントを大きくすることができるため、航空機エンジン用ファン1のバランス修正を適切かつ確実に行うことを可能にした上で、航空機エンジンの軽量化を促進することができる。
更に、航空機エンジン用ファン1の前方からファンブレード17のウエイト取付部47又は余肉部55に対するアクセスが容易になるため、航空機エンジン用ファン1のバランス修正の作業が簡単になり、バランス修正の作業時間を短縮することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図7から図11を参照して説明する。
図7、図8、及び図9に示すように、第2実施形態に係るファンブレード57は、第1実施形態に係るファンブレード17と同様に、航空機エンジン用ファン1に用いられるものであって、炭素繊維等の強化繊維とエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂との複合材料により構成されたブレード本体31と、前記複合材料により構成されたプラットホーム33と、前記複合材料により構成されたシャンク35と、前記複合材料により構成されたダブテール37と、チタン合金等の金属により構成されたシース39と、チタン合金等の金属により構成されたガード41とを備えている。
そして、第1実施形態に係るファンブレード17におけるシース39の先端側(前端側)に複数のウエイト取付部47又は余肉部55が形成される代わりに、図10及び図11に示すように、第2実施形態に係るファンブレード57におけるガード41の先端側(前端側)に、バランスウエイトとしてのボルト59を取付可能なウエイト取付部61が形成されている。具体的には、ガード41の先端側には、ボルト59の頭部を収容可能な窪み63が形成されており、この窪み63の奥面には、ボルト59と螺合可能なネジ穴65が形成されている。
なお、ガード41の先端側(前端側)にウエイト取付部61が形成される代わりに、図12に示すように、切削によってバランス調整可能な余肉部67(図12中においてハッチングを施した部位)が形成されるようにしても構わない。
続いて、第2実施形態の作用及び効果について説明する。
各ファンブレード57におけるブレード本体31、プラットホーム33、シャンク35、及びダブテール37が前記複合材料により構成され、各ファンブレード57におけるブレード本体31の前縁31a側にチタン合金等の金属により構成されたシース39が一体的に設けられ、各ファンブレード57におけるブレード本体31の後縁31b側から外縁31c側に亘ってチタン合金等の金属により構成されたガード41が一体的に設けられているため、各ファンブレード57の耐衝撃性を確保しつつ、チタン合金等の金属により構成されたファンブレード(金属製ファンブレード)の前縁の肉厚よりも、ガード41の先端側の肉厚を厚くすることができる。また、各ファンブレード57におけるガード41の先端側にウエイト取付部61又は余肉部67が形成されているため、バランス修正の修正半径を長くすることができる。これにより、航空機エンジン用ファンの運転中(回転中)におけるファンブレード57の振動を抑えた上で、バランスウエイトとしてのボルト59又は余肉部67の重量の低減を図りつつ、航空機エンジン用ファン1の修正モーメントを大きくすることができる。
更に、各ファンブレード57におけるガード41の先端側にウエイト取付部61又は余肉部67が形成されているため、航空機エンジン用ファン1の前方からファンブレード17のウエイト取付部61又は余肉部67に対するアクセスが容易になる。
従って、本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態による効果と同様の効果を奏するものである。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、適宜の変更を行うことにより、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
1 航空機エンジン用ファン
3 第1エンジンケース
5 第2エンジンケース
7 主流路(コア流路)
9 バイパス流路
11 ファンディスク
15 嵌合溝
17 ファンブレード
31 ブレード本体
31a 前縁
31b 後縁
31c 外縁
33 プラットホーム
33f 流路面
35 シャンク
37 ダブテール
39 シース
41 ガード
43 ボルト
45 ナット
47 ウエイト取付部
49 第1窪み
51 第2窪み
53 挿通孔
55 余肉部
57 ファンブレード
59 ボルト
61 ウエイト取付部
63 窪み
65 ネジ穴
67 余肉部

Claims (2)

  1. 航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンにおいて、
    前記エンジンケース内に回転可能に設けられ、外周面に複数の嵌合溝が等間隔に形成されたファンディスクと、
    前記ファンディスクの各嵌合溝に嵌合して設けられたファンブレードと、を具備し、
    各ファンブレードは、
    強化繊維と樹脂との複合材料により構成されたブレード本体と、
    前記ブレード本体の基端側に一体形成され、空気の流路面を有し、前記複合材料により構成されたプラットホームと、
    前記プラットホームに一体形成され、前記複合材料により構成されたシャンクと、
    前記シャンクに一体形成され、前記複合材料により構成され、前記ファンディスクの前記嵌合溝に嵌合可能なダブテールと、
    前記ブレード本体の前縁の基端側から先端側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するシースとを備え
    各ファンブレードにおける前記シースの先端側でかつ前記ブレード本体側の部位に、バランスウエイトを前記シースの表面に没入した状態で取付けるためのウエイト取付部形成されていることを特徴とする航空機エンジン用ファン。
  2. 航空機エンジンにおけるエンジンケース内に空気を取り込む航空機エンジン用ファンにおいて、
    前記エンジンケース内に回転可能に設けられ、外周面に複数の嵌合溝が等間隔に形成されたファンディスクと、
    前記ファンディスクの各嵌合溝に嵌合して設けられたファンブレードと、を具備し、
    各ファンブレードは、
    強化繊維と樹脂との複合材料により構成されたブレード本体と、
    前記ブレード本体の基端側に一体形成され、空気の流路面を有し、前記複合材料により構成されたプラットホームと、
    前記プラットホームに一体形成され、前記複合材料により構成されたシャンクと、
    前記シャンクに一体形成され、前記複合材料により構成され、前記ファンディスクの前記嵌合溝に嵌合可能なダブテールと、
    前記ブレード本体の前縁の基端側から先端側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するシースと、
    前記ブレード本体の後縁の基端側から外縁の前端側に亘って一体的に設けられ、金属により構成され、前記ブレード本体を補強するガードとを備え
    各ファンブレードにおける前記ガードの前端側でかつ前記ブレード本体側の部位に、バランスウエイトを前記ガードの表面に没入した状態で取付けるためのウエイト取付部形成されていることを特徴とする航空機エンジン用ファン。
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