JP5369942B2 - 熱電変換モジュール - Google Patents

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本発明は、熱エネルギと電気エネルギとの相互変換を行う熱電変換モジュールに関する。
熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電変換モジュールにおいて、高温部と低温部との間に熱的な応力が発生し、熱電変換モジュールが損傷を受ける場合がある。従来のBi−Te系の熱電変換モジュールの動作温度の上限は、約400℃である。より高温での動作が可能なCa−Co酸化物系、Ca−La−Mn系酸化物を用いた熱電変換モジュールが開発されている。
特開平5−327033号公報 特開2006−245224号公報
R. Funahashi et al., "A portable thermoelectric-power-generating module composed of oxide devices", Journal of Applied Physics 99, 066117 (2006)
熱電変換モジュールの動作温度が高くなると、熱電変換モジュールが熱的な応力の影響を受けやすくなる。また、π型構造の熱電変換モジュールは、特に熱応力による歪の影響を受けやすい。
本発明の一観点によると、間隙を挟んで対向配置された第1及び第2の基板と、前記間隙内に、前記第1の基板から前記第2の基板まで及ぶように配置された熱電効果を生じる第1の構造体と、前記第1の基板と結合し、前記第1の構造体における該第1の基板側の端部に作用する、相反する方向の復元力により、該第1の構造体を支持する第1の板バネ群と、前記第2の基板と結合し、前記第1の構造体における該第2の基板側の端部に作用する、相反する方向の復元力によって、該第1の構造体を支持する第2の板バネ群と、を有する熱電変換モジュールが提供される。
第1の構造体と第1の接続部材、第1の構造体と第2の接続部材が、弾性力によって接続されているため、熱応力による歪の影響を軽減することができる。、
(1A)は、実施例1による熱電変換モジュールの断面図であり、(1B)は、(1A)の一点鎖線1A−1Aにおける断面図であり、(1C)は、第1の接続部材の斜視図である。 実施例1による熱電変換モジュールの断面図である。 (3A)は、実施例3による熱電変換モジュールの斜視図であり、(3B)は、接続部材の配置を示す平面図であり、(3C)は、実施例3による熱電変換モジュールの断面図である。 (4A)は、実施例4による熱電変換モジュールの断面図であり、(4B)は、第2の接続部材の斜視図である。 実施例5による熱電変換モジュールの断面図である。 実施例6による熱電変換モジュールの断面図である。 (7A)は、実施例7による熱電変換モジュールの部分断面図であり、(7B)は、実施例7の他の構成例による熱電変換モジュールの部分断面図である。
以下、図面を参照しながら実施例について説明する。
図1Aに、実施例1による熱電変換モジュールの断面図を示し、図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。図1Bの一点鎖線1A−1Aにおける断面図が図1Aに相当する。
第1の基板15と第2の基板16とが、間隙を挟んで配置されている。この間隙内に、第1の基板15から第2の基板16まで及ぶように、第1の構造体10Aが配置されている。
第1の構造体10Aは、熱電効果を生じる材料で形成されており、両側の端面に、凹部11Aが形成されている。第1の構造体10Aの軸方向に垂直な断面は、例えば一辺の長さが5mmの正方形であり、軸方向の長さ(高さ)は10mmである。第1の構造体10Aには、ビスマステルル化合物、シリコン−ゲルマニウム半導体、導電性セラミクス等を用いることができる。導電性セラミクスの例として、CaCo、Ca1−xLaMnO(xは約0.1)、NbドープSrTiO等が挙げられる。凹部11Aの内面に、導電膜12が形成されている。導電膜12には、例えばAg−Pd系合金等が用いられる。なお、導電膜12は、接触抵抗を低下させるためのものであるため、導電膜12が無くても十分低い接触抵抗が得られる場合には、導電膜12を形成する必要は無い。
第1の構造体10Aの一方の端部(第1の端部)10Eの端面に、第1の基板15が接触している。第1の基板15には、絶縁材料、例えばアルミナが用いられる。第1の基板15に開口15Aが形成されている。開口15Aは、第1の構造体10Aに形成されている凹部11Aの開口面に整合する。
第1の接続部材18が、弾性部分18Aと板状部分18Fとを含む。
図1Cに、第1の接続部材18の斜視図を示す。板状部分18Fの一方の表面から、弾性部分18Aが突出している。弾性部分18Aは、湾曲した一対の板ばねで構成される。一対の板ばねは、その凹面同士を対向させるように配置されている。すなわち、凸面が外側を向く。板状部分18Fの厚さは、例えば0.3mm〜0.5mmであり、第1の弾性部分18Aの各板ばねの厚さは、例えば0.1mmである。
第1の接続部材18は、例えば基材、基材の表面を覆う導電膜、及び基材と導電膜との間に配置される密着層を含む。基材には、セラミクス、例えばジルコニア、イットリウムスタビライズドジルコニア(YSZ)、アルミナ等が用いられる。基材は、例えばグリーン加工を行った成型体を焼結することにより作製される。導電膜には、AuまたはAgが用いられる。密着層には、Pd、Ni、Ti、Cr、Au−Pd系合金、Ag−Pd系合金、Ag−Ni系合金、Au−Ni系合金等が用いられる。密着層は、例えば、スパッタリング、真空蒸着等により形成される。また、Au−Pd系合金、Ag−Pd系合金、Ag−Ni系合金、Au−Ni系合金を用いる場合には、導電ペーストを塗布して焼成する方法によって形成することも可能である。導電膜は、例えば導電ペーストを塗布して焼成する方法、電解めっき等により形成される。密着層は、基材に対する導電膜の密着性を高める。
第1の接続部材18に導電性セラミクスを用いてもよい。この場合には、表面に導電膜を形成する必要はない。一例として、第1の接続部材18に、第1の構造体10Aに用いられる導電性セラミクスと同一のものを用いてもよい。第1の導電部材18と第1の構造体10Aとを、同一の導電性セラミクスで形成すると、熱ストレスが与えられたときに両者に生ずる歪を緩和することができる。また、絶縁性の基材を被覆する導電膜として、導電性セラミクスを用いてもよい。
図1Aに戻って説明を続ける。第1の接続部材18の弾性部分18Aが、第1の基板15の開口15Aを通過して、第1の構造体10Aの凹部11A内に挿入されている。弾性部分18Aは、凹部11A内に挿入されることによって弾性変形する。弾性部分18Aの復元力が、凹部11Aの側面に作用する。この復元力によって、第1の接続部材18が第1の構造体10Aに接続され、支持される。
第1の構造体10Aのもう一方の端部(第2の端部)10Fの端面に、第2の基板16が接している。第2の接続部材19が、第1の接続部材18と同様に、第1の構造体10Aの第2の端部10Fに弾性力によって接続され、支持されている。第2の基板16及び第2の接続部材19の構成、及び相対位置関係は、それぞれ第1の基板15及び第1の接続部材18の構成及び相対位置関係と同一である。すなわち、第2の基板16に開口16Aが形成され、第2の接続部材19は、弾性部分19Aと板状部分19Fとを含む。
第1の接続部材18及び第2の接続部材19は、導電膜12を介して第1の構造体10Aに電気的に接続される。このように、第1の接続部材18は、第1の構造体10Aに弾性力によって機械的に接続されるとともに、電気的にも接続される。
第1の構造体10Aの第1の端部10Eは、第1の接続部材18を介して、第1の基板15の面内方向に関する位置が拘束される。同様に、第1の構造体10Aの第2の端部10Fは、第2の接続部材19を介して、第2の基板16の面内方向に関する位置が拘束される。
第1の端部10Eと第2の端部10Fとの間に温度差が生じると、第1の構造体10Aの長さ方向に起電力が発生する。この起電力が、第1の接続部材18及び第2の接続部材19を通して外部に取り出される。
実施例1では、第1の接続部材18及び第2の接続部材19が、弾性力によって第1の構造体10Aに接続される。このため、第1の接続部材18及び第2の接続部材19を第1の構造体10Aにロウ付けする場合に比べて、第1の接続部材18、第2の接続部材19、及び第1の構造体10Aの相対位置関係が、熱変形等に容易に順応して変化する。従って、熱変形等による破壊や劣化が抑制される。
また、第1の接続部材18及び第2の接続部材19が、第1の構造体10Aに対して着脱可能であるため、故障時に、第1の構造体10A、第1及び第2の接続部材18、19等を容易に交換することができる。
図2に、実施例2による熱電変換モジュールの断面図を示す。実施例2による熱電変換モジュールはπ型構造を有する。以下、実施例1との相違点に着目して説明する。
実施例2においては、第1の構造体10Aの他に、第2の構造体10Bが配置される。第2の構造体10Bは、第1の構造体10Aと同様に、第1の基板15と第2の基板16との間の間隙内に、第1の基板15から第2の基板16まで及ぶように配置される。第1の構造体10Aと第2の構造体10Bとは、相互に反対の導電型を有する熱電材料で形成される。p型熱電材料の例として、CaCoが挙げられ、n型熱電材料の例として、Ca0.9La0.1MnOが挙げられる。第2の構造体10Bの形状は、第1の構造体10Aの形状と同一である。
第1の基板15及び第2の基板16に、それぞれ開口15B及び16Bが形成されている。開口15B及び16Bは、第2の構造体10Bの端面に形成された凹部11Bの開口面に整合する。
第2の接続部材19は、第1の構造体10Aに接続された弾性部分19Aの他に、弾性部分19Bを有する。弾性部分19Aと弾性部分19Bとは、板状部分19Fの同一の表面から突出し、同一の形状及び構造を有する。弾性部分19Bは、開口16Bを通過して、第2の構造体10Bの凹部11B内に挿入されている。第2の接続部材19は、弾性部分19Aの弾性力によって、第2の構造体10Bに接続され、支持される。
第1の接続部材18と同じ形状及び構造を有する第3の接続部材20の弾性部分20Aが、開口15Bを通過して、第2の構造体10Bの端面に形成された凹部11B内に挿入されている。第3の接続部材20は、弾性部分20Aの弾性力によって、第2の構造体10Bに接続され、支持される。
第1の基板15は、面内方向に関して、第1の構造体10Aの第1の基板15側の端部と、第2の構造体10Bの第1の基板15側の端部との相対位置を拘束する。第2の基板16は、第1の構造体10Aの第2の基板16側の端部と、第2の構造体10Bの第2の基板16側の端部との相対位置を、面内方向に関して拘束する。第2の接続部材19の板状部分19Fが十分な機械的強度を有する場合には、第2の板状部分19Fが、第1の構造体10Aと第2の構造体10Bとの端部同士の相対位置を拘束することができる。このため、第2の基板16を省略することも可能である。
第2の接続部材19は、第1の構造体10Aと第2の構造体10Bとに、弾性力によって機械的に接続されるとともに、両者を電気的に接続する。
第1の基板15側の端部と、第2の基板16側の端部とに温度差を生じさせると、第1の構造体10Aと第2の構造体10Bとに、相互に反対向きの起電力が発生する。この起電力が、第1の接続部材18と第3の接続部材20とを通して外部に取り出される。
第1の構造体10A、第2の構造体10B、及び第1の基板15が相互に弾性力によって接続されているため、第1の基板15が昇温または降温によって膨張または収縮しても、接続箇所の破壊や劣化が抑制される。
図3Aに、実施例3による熱電変換モジュールの斜視図を示す。実施例3による熱電変換モジュールは、相互に直列に接続された複数のπ型構造を含む。個々のπ型構造の構成は、実施例2による熱電変換モジュールと同一である。第1の基板15と第2の基板16との間に、第1の構造体10A、第2の構造体10B、及び第2の接続部材19を含む複数のπ型構造が、2次元的に、例えば行列状に配置されている。
図3Bに、第1の接続部材18及び第2の接続部材19の平面視における位置関係を示す。図3Cに、図3Bの一点鎖線3C−3Cにおける断面図を示す。1つのπ型構造の第1の接続部材18が、隣のπ型構造の第3の接続部材20に連続している。相互に連続した第1の接続部材18と第3の接続部材20とは、第2の接続部材19と同一の構成を有する。直列接続されたπ型構造の両端のπ型構造においては、第1の接続部材18及び第3の接続部材20の一方が、他のπ型構造に接続されておらず孤立している。
孤立した第1の接続部材18または第3の接続部材20が、起電力を外部に取り出す端子となる。第1の基板15及び第2の基板16は、すべてのπ型構造で共有される。
実施例3においても、第1の基板15が、第1の構造体10Aと第2の構造体10Bとの第1の基板15側の端部の相対位置を、面内方向に関して拘束する。第2の基板16が、第1の構造体10Aと第2の構造体10Bとの第2の基板16側の端部の相対位置を、面内方向に関して拘束する。
第1の構造体10A及び第2の構造体10Bが、第1の接続部材18、第2の接続部材19、及び第3の接続部材20を介して、第1の基板15及び第2の基板16に弾性力によって接続される。このため、第1の基板15及び第2の基板16が昇温または降温によって膨張または収縮しても、接続箇所の破壊や劣化が抑制される。これにより、2次元的に配置するπ型構造の数を増やすことが可能になる。
図4Aに、実施例4による熱電変換モジュールの断面図を示す。以下、実施例3による熱電変換モジュールとの相違点に着目して説明し、同一の構成について説明を省略する。
実施例3では、第1の構造体10A及び第2の構造体10Bの端面に凹部が形成されていたが、実施例4では、第1の構造体10A及び第2の構造体10Bの端面は平坦である。第1の構造体10A及び第2の構造体10Bは、例えば円柱状である。第1の接続部材18の弾性部分18Aが、第1の構造体10Aの端部の外周面を取り囲むように配置され、外周面に接する。弾性部分18Aの復元力が第1の構造体10Aの外周面に作用することにより、第1の接続部材18が、第1の構造体10Aに弾性力によって接続され、支持される。第2の接続部材19及び第3の接続部材20の各弾性部分の構造も、第1の接続部材18の弾性部分18Aの構造と同一である。
図4Bに、第2の接続部材19の斜視図を示す。板状部分19Fの一方の表面から、弾性部分19A及び19Bが突出している。弾性部分19A及び19Bは、軸方向に延在する複数のスリットが設けられた円筒状の形状を有する。中心軸を通る断面は、内側に向かって凸になるように湾曲している。
第1の接続部材18と第3の接続部材20とは、実施例3の場合と同様に、相互に連続する。相互に連続する第1の接続部材18及び第3の接続部材20は、第2の接続部材19と同一の構造を有する。
第2の接続部材19の板状部分19Fが、第1の構造体10A及び第2の構造体10Bの第2の基板16側の端面に接する。第1の接続部材18の板状部分18A及び第3の接続部材20の板状部分20Fが、それぞれ第1の構造体10A及び第2の構造体10Bの第1の基板15側の端面に接する。
第1の基板15と第2の基板16とは、実施例3の場合と同様に、間隙を挟んで配置されている。第1の基板15及び第2の基板16に複数の開口15A、16Aが形成されている。第1の構造体10Aの第1の基板15側の端部と、その端部の外周面に接する第1の接続部材18の弾性部分18Aが、開口15A内に挿入されている。これにより、第1の構造体10Aの第1の基板15側の端部の面内方向の位置が拘束される。同様に、第2の構造体10Bの第1の基板15側の端部と、その端部の外周面に接する第3の接続部材20の弾性部分20Aが、他の開口15A内に挿入されている。第1の構造体10Aの第2の基板16側の端部と、その外周面に接する第2の接続部材19の弾性部分19Aが開口16A内に挿入され、第2の構造体10Bの第2の基板16側の端部と、その外周面に接する第2の接続部材19の弾性部分19Bが他の開口16A内に挿入されている。
第1の基板15と第2の基板16との間隙は、スペーサ30によって一定の寸法に維持されている。
実施例4においても、第1の基板15及び第2の基板16が昇温または降温によって膨張または収縮しても、接続箇所の破壊や劣化が抑制される。
図5に、実施例5による熱電変換モジュールの断面図を示す。以下、実施例4による熱電変換モジュールとの相違点に着目して説明する。
実施例4では、第1の基板15及び第2の基板16が、第1の接続部材18の板状部分18F、第2の接続部材19の板状部分19F、及び第3の接続部材20の板状部分20Fよりも内側に配置されていた。実施例5では、第1の基板15及び第2の基板16が、第1の接続部材18の板状部分18F、第2の接続部材19の板状部分19F、及び第3の接続部材20の板状部分20Fよりも外側に配置されている。
第1の接続部材18の板状部分18Fの、第1の構造体10Aに接触している表面とは反対側の表面に突起18Pが形成されている。同様に第2の接続部材19にも突起19Pが形成され、第3の接続部材20にも突起20Pが形成されている。第1の基板15に形成された開口15A内に、突起18P及び20Pが挿入されている。これにより、第1の構造体10A及び第2の構造体10Bの、第1の基板15側の端部の面内方向に関する位置が拘束される。第2の基板16に形成された開口16A内に、突起19Pが挿入されている。これにより、第1の構造体10A及び第2の構造体10Bの、第2の基板16側の端部の面内方向に関する位置が拘束される。
実施例5では、第1の基板15と第2の基板16とが、第1〜第3の接続部材18〜20よりも外側に配置されているため、両者の間に間隙を確保するためのスペーサは不要である。第1の基板15と第2の基板16とは、ボルトとナット31により、π型構造を挟むように固定される。ボルトは、熱伝導の小さな部材で形成することが好ましい。例えば、ジルコニア、アルミナ、SUS304等により形成することができる。
実施例5においても、第1の基板15及び第2の基板16が昇温または降温によって膨張または収縮しても、接続箇所の破壊や劣化が抑制される。
図6に、実施例6による熱電変換モジュールの断面図を示す。以下、実施例4による熱電変換モジュールとの相違点に着目して説明する。
第1の接続部材18の弾性部分18Aに、外方に向かって張り出した張出部18Dが形成されている。張出部18Dと板状部分18Fとの間に、第1の基板15が保持される。これにより、第1の接続部材18に対して、第1の基板15の厚さ方向の位置が拘束される。第2の接続部材19及び第3の接続部材20にも、同様の張出部19D、20Dが形成されている。
第1〜第3の接続部材18〜20に対して、第1の基板15及び第2の基板16の厚さ方向の位置が拘束されるため、第1の基板15と第2の基板16との間に、間隙を維持するためのスペーサを配置する必要はない。
実施例6においても、第1の基板15及び第2の基板16が昇温または降温によって膨張または収縮しても、接続箇所の破壊や劣化が抑制される。
図7Aに、実施例7による熱電変換モジュールの断面図を示す。以下、実施例1〜実施例3による熱電変換モジュールとの相違点に着目して説明する。
実施例1〜実施例3においては、第1の接続部材18と第1の構造体10Aとが直接接触していた。実施例7においては、両者の間に、伝熱シート40が配置されている。伝熱シート40には、第1の構造体10A及び第1の接続部材18とのいずれよりも柔らかい導電材料が用いられる。図3Cに示した第1の構造体10Aと第2の接続部材19との間、第2の構造体10Bと第2の接続部材19との間、及び第2の構造体10Bと第3の接続部材20との間にも、伝熱シートが配置されている。
伝熱シート40は、第1の構造体10Aと第1の接続部材15との密着性を高め、両者の間の熱伝達率を高める機能を持つ。伝熱シート40には、熱伝導率の高い材料を用いることが好ましい。また、耐熱温度が熱電変換モジュールの動作温度よりも高い材料であることが好ましい。
伝熱シート40を第1の構造体10Aと第1の接続部材40との間に挟んで荷重を印加し、伝熱シート40を、第1の構造体10Aの端面、及び第1の接続部材15の表面に倣うように変形させておくことが好ましい。これにより、密着性をより高めることができ、接触界面における熱伝達率を高めることができる。
伝熱シート40に用いられる材料として、ニッケル(Ni)、Ni基合金、SUS304鋼、グラファイトシート等が挙げられる。Niの融点は1455℃である。SUS304鋼の常用耐熱温度は約900℃である。グラファイトシートの耐熱温度は、常用で約500℃である。
図7Bは、実施例4〜実施例6による熱電変換モジュールに伝熱シート40を適用した例を示す。第1の構造体10Aと第1の接続部材18との間に、伝熱シート40が配置されている。
図4A、図5、図6に示した第1の構造体10Aと第2の接続部材19との間、第2の構造体10Bと第2の接続部材19との間、及び第2の構造体10Bと第3の接続部材20との間にも、伝熱シートが配置されている。
図7Bに示した例では、伝熱シート40は、熱伝達率を高めるとともに、電気的な接触抵抗を低減させる機能を併せ持つ。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以上の実施例1〜実施例7を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
間隙を挟んで配置された第1及び第2の基板と、
前記間隙内に、前記第1の基板から前記第2の基板まで及ぶように配置された熱電効果を生じる第1の構造体と、
前記第1の構造体の前記第1の基板側の第1の端部に弾性力によって接続された第1の接続部材と、
前記第1の構造体の前記第2の基板側の第2の端部に弾性力によって接続された第2の接続部材と
を有し、
前記第1の構造体の前記第1の端部は、前記第1の接続部材を介して、前記第1の基板の面内方向に関する位置が拘束され、前記第1の構造体の前記第2の端部は、前記第2の接続部材を介して、前記第2の基板の面内方向に関する位置が拘束されている熱電変換モジュール。
(付記2)
前記第1の構造体の前記第1の端部の端面に凹部が形成されており、
前記第1の基板が、前記凹部に対応する位置に形成された開口を含み、
前記第1の接続部材は、前記第1の基板の前記開口、及び前記第1の端部の凹部内に挿入され、復元力によって該凹部内に支持された弾性部分を含む付記1に記載の熱電変換モジュール。
(付記3)
前記第1の接続部材は、前記第1の構造体の前記第1の端部の外周面に接触し、該外周面に作用する復元力によって該第1の構造体に支持された弾性部分を含む付記1に記載の熱電変換モジュール。
(付記4)
前記第1の基板は、前記第1の構造体の第1の端部及び該第1の端部の外周面に接触する前記第1の接続部材の弾性部分が挿入された開口を含む付記3に記載の熱電変換モジュール。
(付記5)
前記第1の接続部材は、
前記第1の構造体の第1の端部の端面に沿う板状部分と、
前記板状部分の、前記第1の構造体に接触する表面とは反対側の表面に形成された突起と
を含み、
前記第1の基板は、前記突起が挿入される開口を含む付記3に記載の熱電変換モジュール。
(付記6)
さらに、
前記間隙内に、前記第1の基板から前記第2の基板まで及ぶように配置された熱電効果を生じる第2の構造体と、
前記第2の構造体の前記第1の基板側の第1の端部に弾性力によって接続された第3の接続部材と
を有し、
前記第2の構造体の前記第2の基板側の第2の端部は、弾性力によって前記第2の接続部材に接続されている付記1乃至5のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
(付記7)
前記第2の接続部材は、前記第1の構造体と前記第2の構造体とを電気的に接続する付記6に記載の熱電変換モジュール。
(付記8)
さらに、前記第1の構造体の端面と前記第1の基板との間に、該第1の構造体及び該第1の基板のいずれよりも柔らかい材料で形成された伝熱シートが配置されている付記2に記載の熱電変換モジュール。
(付記9)
さらに、前記第1の構造体の端面と前記第1の接続部材との間に、該第1の構造体及び該第1の基板のいずれよりも柔らかい材料で形成された伝熱シートが配置されている付記3乃至5のいずれか1項に記載の熱電変換モジュール。
(付記10)
前記第1の接続部材は、前記第1の構造体の端面に沿う板状部分を含み、前記弾性部分は、前記板状部分から離れた位置に、外向きに張り出した張出部を含み、
前記第1の基板は、前記第1の構造物の軸方向に関して、前記板状部分と前記張出部との間に支持されている付記3に記載の熱電変換モジュール。
10A 第1の構造体
10B 第2の構造体
10E 第1の端部
10F 第2の端部
11A 奥部
12A 導電膜
15 第1の基板
15A 開口
16 第2の基板
16A 開口
18 第1の接続部材
18A 弾性部分
18D 張出部
18F 板状部分
19 第2の接続部材
19A、19B 弾性部分
19D 張出部
19F 板状部分
20 第3の接続部材
20A 弾性部分
20D 張出部
20F 板状部分
30 スペーサ
31 ボルトとナット
40 伝熱シート

Claims (5)

  1. 間隙を挟んで対向配置された第1及び第2の基板と、
    前記間隙内に、前記第1の基板から前記第2の基板まで及ぶように配置された熱電効果を生じる第1の構造体と、
    前記第1の基板と機械的に結合し、前記第1の構造体における該第1の基板側の端部に作用する、相反する方向の復元力により、該第1の構造体を支持する第1の板バネ群と、
    前記第2の基板と機械的に結合し、前記第1の構造体における該第2の基板側の端部に作用する、相反する方向の復元力によって、該第1の構造体を支持する第2の板バネ群と、
    を有する熱電変換モジュール。
  2. 前記第1の構造体は、前記第1の基板側の端面に形成された凹状の窪み部を含み、
    前記第1の基板は、前記第1の構造体の窪み部に対応する位置に形成され、該第1の基板を貫通する開口部を含み、
    前記第1の板バネ群は、前記第1の基板の開口部および前記第1の構造体の窪み部に挿入されおり、該第1の板バネ群における各板バネの側面が該窪み部の内側面に接触するように設けられている請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記第1の板バネ群は、該第1の板バネ群における各板バネの側面が前記第1の構造体における前記第1の基板側の端部の外周面に接触するように設けられている請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記第1の基板は、該第1の基板を貫通する開口部を含み、
    前記第1の構造体における前記第1の基板側の端部、および、該端部の外周面に接触する前記第1の板バネ群は、該第1の基板の開口部に挿入されている請求項3に記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記第1の基板は、該第1の基板を貫通する開口部を含み、
    さらに、
    前記第1の板バネ群が接続する第1の面、および、該第1の面の反対側に位置し、前記第1の基板の開口部に挿入される突起が形成された第2の面、を含む板状部材と、を有する請求項3に記載の熱電変換モジュール。
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