JP5368317B2 - 新規なインドール誘導体それらの製造方法および特に抗菌剤としてのそれらの使用 - Google Patents

新規なインドール誘導体それらの製造方法および特に抗菌剤としてのそれらの使用 Download PDF

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Description

本発明の主題は、特に抗菌特性を有する新規なインドール誘導体の提供である。
本発明の主題は、上記の新規なインドール誘導体の製造方法の提供でもある。
新規で生物学的に活性な化合物についての研究は、特に医薬の分野において凄まじい勢いで高まりつつある興味の対象である(M. Hibert, J. Haiech Medecine/Sciences 2000, 16, 1332-1339)。
多数の単離された天然産物の中では、窒素を含む複素環式芳香族化合物、特にインドールから誘導されるものが重要な位置を占める。
かなり多くのこれらのインドール系(indolic)化合物が、式1a(1、R=R1=H)の「ノルトリプトアミン」単位(3’−インドリルメチルアミン)、または式2a(2、R=H)の「トリプトアミン」単位(2−(3’−インドリル)エチルアミン)を有する。
さらによりオリジナルで生物学的に活性な分子を見出すために、海洋媒体が、そのホスト:500,000種より多い生物種の非常に大きな多様性のために、必須の研究分野となっている(D. J. Faulkner Nat. Prod. Rep. 2001, 18, 1-49およびそこで報告されている論文; C.-G. Yang, H. Huang, B. Jiang Cur. Org. Chem. 2004, 8, 1691-1720; W. Gul, M. T. Hamann Life Sciences 2005, 78, 442-453)。
それらの研究は、1−(3’−インドリル)−1,2−ジアミノエタンで表される、式3a(3、R=H)のインドール系1,2−ジアミン単位により特徴付けられる、オリジナルな構造の、新規なインドール系アルカロイドを見出すことを可能ならしめた。
多数の生物学的に活性なインドール系化合物の合成において鍵となる中間体の単位である、これら3つの構造1a、2aおよび3a、ならびに対応する誘導体1、2および3を効果的に入手することの戦略的な重要性は、これらの中間体の合成のための有効な経路を開発するために、多数の研究グループを導いた。
特に、窒素含有炭素鎖を、置換されていないときに芳香族求電子置換のために、最も反応性のある位置であるインドール環の3位に直接導入することは、インドール環の窒素含有求電子パートナーの適切な選択が、所望の単位に直接近付くことを可能にするので、特に研究の主題であった。
ここで、(3’−インドリル)メチルアミン単位1aを有するインドール誘導体1を入手するための最も一般的な反応はマンニッヒ反応である。
それは酸性媒体中でアルデヒドおよびアミンをインドール環と反応させることを含む。
その適用分野は限られ(A. Heydari, H. Tavakol, S. Aslanzadeh, J. Azarnia, N. Ahmadi Synthesis 2005, 622-626)、アミノメチル化およびアミノアルキル化に由来するその他のプロセスが開発されている(H.-J. Grumbach, M. Arend, N. Risch Synthesis 1996, 883-887およびその参考文献; Y. Gong, K. Kato, H. Kimoto Bull. Chem. Soc. Jpn. 2002, 75, 2637-3645; N. Sakai, M. Hirasawa, M. Hamajima, T. Konakahara J. Org. Chem. 2003, 68, 483-488およびその参考文献)。
インドールからの2−(3’−インドリル)エチルアミン単位2aを有するインドール誘導体2の合成は、2つの炭素原子を導入するのにいくつかの工程を必要とする。
特に、トリプトファンからのその他の経路も記載されている。
1−(3’−インドリル)−1,2−ジアミノエタン単位3aを有するインドール誘導体の合成に関して、我々の知見では、ただ1つのプロセスのみが、1997年以前に記載されていた。
1965年に、RajagopalanおよびAdvaniがストレッカー反応に基づくインドール系1,2−ジアミンの合成戦略を記載した。
それは、インドールからいくつかの工程を必要とし、アミンの保護基が除去できない保護された誘導体に到る。
このプロセスは、インドールの窒素の事前の保護を必要とし、未保護の1,2−ジアミノ化インドール誘導体3を得ることを可能ならしめない。
したがって、本発明の目的の1つは、1−(3’−インドリル)−1,2−ジアミノエタン単位3aを有するインドール誘導体を入手することを可能ならしめる合成方法を提供することを含む。
本発明の目的は、固有の抗菌活性または流出ポンプ(efflux pump)阻害活性のいずれかを有し、これらの方法により得られる、新規な構造の抗菌性化合物を提供することでもある。
本発明は、次の式(I):
(式中、
−Rは、次の群の1つから選択される基を表す:
*水素原子;
*2−クロロエチル基(−CH2CH2Cl)のように、適当ならばハロゲン(特に塩素または臭素)により置換された1〜7の炭素原子を含むアルキル基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特に−OCH2OMeまたはメトキシ基(−OMe)のようなアルコキシメチル基;
*7〜11の炭素原子を含むメチルアリール基、特にベンジル基、またはX’=Cl、BrもしくはOHである−CH2−C64−X’基;
*−CH2−NRab基(ここで、RaおよびRbは互いに独立して水素原子または1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基を表し;該−CH2−NRab基は、特に次の基:−CH2NH2、−CH2−NHMeまたは−CH2−NMe2の1つを表す);
*−CH2CH2NRab基(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりであり、該−CH2CH2NRab基は、特に次の基:−CH2CH2−NH2、−CH2CH2−NHMeまたは−CH2CH2−NMe2の1つを表す);
*NRab基(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである);
*−SO2Ar基(ここで、Arは6〜10の炭素原子を含むアリール基を表し、特にArは、適当ならばメチル基により置換されたフェニル基を表し、特に−SO2Ph基または−SO264Me基を表し、メチル基は好ましくはパラ位にある);
*Boc、Fmoc、Cbz、Ac、CF3CO、C65COから選択される基;
*ヒドロキシまたはアルコキシ基ORf(ここで、Rfは1〜7の炭素原子を含むアルキル基を表し、適当ならば該アルキル基は6〜10の炭素原子を含むアリール基により、もしくはNH2基により置換されることができ、Rfは好ましくはメチル基もしくはベンジル基を表す);あるいは
*シリル化された基Si(Rg3(ここで、Rg基は、同一または異なり、互いに独立して1〜6の炭素原子を含むアルキル基を表し、R基は例えばMe2t−BuSi、t−BuPh2SiまたはSi(Et)3基を表し得る);
−R3は、水素原子またはハロゲン原子、特にBr、Cl、FもしくはIを表し;
−R4、R5、R6およびR7は、互いに独立して、次の群の1つから選択される基を表す:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ヒドロキシメチル(−CH2OH)またはアルコキシメチル(−CH2ORf)基(ここで、Rfは上記で定義されたとおりである);
*トリフルオロメトキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基;あるいは
−R1は次の群の1つから選択される基を表す:
*水素原子;
*1〜6の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル、エチルまたはイソブチル基;
*7〜11の炭素原子を含むメチルアリール基、特にベンジル基;
*−(CH2mNH−GP基(ここで、mは1または2であり、GPは、特に次の群:Boc、Cbz、Me3SiCH2CH2OCO(Teoc)のようなその他のカルバメート基、1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基、ベンジル基、1〜7の炭素原子を含むアシル基、特にアセチル基、ベンゾイル基またはトリフルオロアセチル基から選択される基を表す);
*−(CH2mNH2または−(CH2mNH2X基(ここで、Xは、特にHCl、HCOOHもしくはHOOCCOOHを表し、mは上記で定義されたとおりである)
*−(CH2mN(GP)(GP’)基(ここで、mおよびGPは上記で定義されたとおりであり、GP’はGPと同じ定義に相当し、GPおよびGP’は同一または異なっている);
*任意にNO2またはメトキシ基により置換されていてもよい、6〜10の炭素原子を含むアリール基、特にp−ニトロフェニル基:
を表す:
*CH2OHまたはCH2SH基;
*CH2O−GPまたはCH2S−GP基(ここで、GPはAc、CF3CO、C65CO、CONH2、O−もしくはS−ベンジルおよびCSNH2から選択される基を表す)、
−R2は次の群の1つから選択される基を表す:
*水素原子;
*O-基;
*OH基;
*COCH2ONH−GP、COCH2ONH2またはCOCH2ONH2Y基(ここで、GPは次の基:Boc、Fmoc、Ac、BzもしくはCF3COの1つを表し、YはHCl、CF3COOH、HCOOHもしくはHOOCCOOHを表し:このオキシアミン官能基は、脱保護の後、高度に機能化され得るオキシムを製造するのに極めて有用である);
*1〜10の炭素原子を含むアシル基、特にアセチル、トリフルオロアセチルまたはベンゾイル基;
*アルコキシ基ORc(ここで、Rcは1〜10の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基またはベンジル基を表す);
*アシルオキシ基OCORc(ここで、Rcは上記で定義されたとおりである);
*ウレイド基OCONH2
*チオウレイド基OCSNH2
−Bは次の群の1つから選択される基を表す:
(式中、
*aは単結合または2重結合を表し;
*AはNまたはN+を表し;
.AがNを表すとき、aは単結合を表し;
.AがN+を表し、R2がO-を表すとき、aは二重結合を表す;
*R’、R’’およびR’’’は互いに独立して次の群の1つから選択される基を表す:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基:
(ここで、R’およびR’’基は合わさって、好ましくは次の基:o,p−ジメトキシ(2,4−ジメトキシ);ジ−m−ジメトキシ(3,5−ジメトキシ);m,p−ジメトキシ(3,4−ジメトキシ)またはOCH2O(メチレンジオキシ)の1つを表し、R’’’は水素原子を表す;
R’、R’’およびR’’’基は合わさって、好ましくは次の基:3,4,5−トリメトキシ;3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシまたは3,4,5−トリヒドロキシの1つを表し;
好ましくは、R’、R’’およびR’’’基はNO2基を表さないと理解される)、
*RIVは次の基の1つを表す:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*6〜10の炭素原子を含むアリール基、特にフェニル基;
*CH2ORd基(ここで、Rdは:
.1〜7の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基、
.7〜11の炭素原子を含むメチルアリール基、特にベンジル基、または
.Si(Re3基(ここで、Re基は、同一または異なり、互いに独立して、1〜6の炭素原子を含むアルキル基を表し、Si(Re3は、特にMe2t−BuSiもしくはPh2t−BuSi基である)
から選択される基を表す);
*GP1はBocまたはCbz基を表し、
*Rcは水素原子または1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチルもしくはt−ブチル基を表す));の少なくとも1つの化合物であって、
上記の式(I)の化合物は、光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体およびジアステレオマーもしくはラセミ混合物を含むこれらの異なった形態の混合物の形態、または適当ならば、塩酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩(HOOCCOOH)のような生理学的に許容される酸塩の形態であり得る化合物の、細菌感染を伴う病変の治療、特に細菌性疾患の治療を意図する医薬の製造のための使用に関する。
それ故に、式(I)の化合物は、特に次のリスト:感受性細菌感染、尿路感染、急性膀胱炎、腎盂腎炎、気管支肺感染、ブドウ球菌性感染、細菌性赤痢、副鼻腔炎、耳炎、髄膜炎菌感染、旅行者下痢、炭疽およびコレラから選択される疾患の治療のための医薬として用いられ得る。
本発明の物質は、グラム(+)細菌により引き起こされる感受性細菌性疾患ならびに、特に、ブドウ球菌性敗血症、顔または皮膚の悪性ブドウ球菌性感染、濃皮症、敗血性または化膿性創症、炭疽、急性化膿性炎症、丹毒、初期のまたはインフルエンザの後の急性ブドウ球菌性疾患、気管支肺炎、肺の化膿のようなブドウ球菌性疾患の治療における医薬として用いられ得る。
これらの物質は、プロテウス属、クレブシエラ菌およびサルモネラ菌の感染およびグラム(−)細菌により引き起こされるその他の疾患、大腸菌症および関連する感染の治療における医薬としても用いられ得る。
上記で定義される式(I)において、置換基R4、R5、R6およびR7はCHO基をも表し得る。
Rが−SO2Ar、Boc、Fmoc、Cbz、Ac、CF3CO、C65CO基を表すとき、これらの基は合成における保護基であるが、それらは生物学的な活性のためにも必要である。
同様に、R1が−(CH2mNH−GP基を表すとき、GPは合成における保護基であるが、それは生物学的な活性のためにも必要であることもある。
好ましくは、式(I)の化合物は次の式には相当しない:
医薬的に許容される酸の付加塩の例としては、鉱酸(塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩)、あるいは有機酸(シュウ酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、フェニルスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩(もしくはエタノスルホン酸塩)、ナフチルスルホン酸塩もしくはしょうのうスルホン酸塩)またはこれらの化合物の置換誘導体で形成される塩が挙げられ得る。
それ故に、本発明は、医薬、特にヒトまたは動物における細菌感染の治療を対象とする医薬として、上記で定義された式(I)の化合物に関する。
Rが1〜7の炭素原子を含むアルキル基を表す、上記の式(I)の化合物を製造するために、インドールのN−アルキル化は、Y. Kikugawa, Y. Miyakeによる論文、Synthesis 1981, 461-462に従って行われ得る。
Rがベンジル基を表すとき、同じ論文:Y. Kikugawa, Y. Miyake Synthesis 1981, 461-462が参照され得る。
Rが塩素、ヒドロキシまたはアルコキシ基により置換された1〜7の炭素原子を含むアルキル基を表す、上記の式(I)の化合物を製造するためには、T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」,第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999:第7章,615-631頁,特に619および624-626頁が参照され;Rが2−クロロエチル基を表すときは、刊行物:M. A. de la Mora, E. Cuevas, J. M. Muchowski, R. Cruz-Almanza Tetrahedron Lett. 2001, 42, 5351-5353が参照され得る。
Rが−CH2CH2−NRab基を表す上記の式(I)の化合物を製造するためには、R. A. Glennon, J. M. Jacyno, R. Young, J. D. McKenney, D. Nelson J. Med. Chem. 1984, 27, 41-45が参照され得る。
Rが−NRab基を表す上記の式(I)の化合物を製造するためには、
−−NH2基については、J. Hynes, Jr., W. W. Doubleday, A. J. Dyckman, J. D. Godfrey, Jr., J. A. Grosso, S. Kiau, K. Leftheris J. Org. Chem. 2004, 69, 1368-1371 および J. T. Klein, L. Davis, G. E. Olsen, G. S. Wong, F. P. Huger, C. P. Smith, W. W. Petko, M. Cornfeldt, J. C. Wilker, R. D. Blitzer, E. Landau, V. Haroutunian, L. L. Martin, R. C. Effland J. Med. Chem. 1996, 39, 570-581が、
−−NHRa基については、M. Somei, M. Natsume Tetrahedron Lett. 1974, 3605-3608が、そして
−−NRab基については、M. Watanabe, T. Yamamoto, M. Nishiyama Angew. Chem. Int. Ed. 2000, 39, 2501-2504およびJ. T. Klein, L. Davis, G. E. Olsen, G. S. Wong, F. P. Huger, C. P. Smith, W. W. Petko, M. Cornfeldt, J. C. Wilker, R. D. Blitzer, E. Landau, V. Haroutunian, L. L. Martin, R. C. Effland J. Med. Chem. 1996, 39, 570-581
が参照され得る。
Rが−CH2−NRab基を表す上記の式(I)の化合物を製造するためには、B. E. Love, B. T. Nguyen Synlett 1998, 1123-1125およびK. S. Jandu, V. Barrett, M. Brockwell, D. Cambridge, D. R. Farrant, C. Foster, H. Giles, R. C. Glen, A. P. Hill, H. Hobbs, A. Honey, G. R. Martin, J. Salmon, D. Smith, P. Woollard, D. L Selwood J. Med. Chem. 2001, 44, 681-693が参照され;R=−CH2−NHRaについては、L. E. Overman, R. M. Burk Tetrahedron Lett. 1984, 25, 1635-1638が参照され;R=−CH2−NMe2については、A. R. Katritzky, P. Lue, Y.-X. Chen J. Org. Chem. 1990, 55, 3688-3691が参照され得る。
−CH2−NHRaのモノアルキル化(特にモノメチル化)に関しては、M. Kurosu, S. S. Dey, D. C. Crick Tetrahedron Lett. 2006, 47, 4871-4875が参照され得る。
Rが−SO2Ar基を表す上記の式(I)の化合物を製造するためには、T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999:第7章,616-617頁が参照され得る。
N−フェニルスルホニル化については、S. Roy, G. W. Gribble Tetrahedron Lett. 2005, 46, 1325-1328または R. Liu, P. Zhang, T. Gan, J. M. Cook J. Org. Chem. 1997, 62, 7447-7456が参照され、N−(p−トルエン)スルホニル化については、E. V. Sadanandan, S. K. Pillai, M. V. Lakshmikantham, A. D. Billimoria, J. S. Culpepper, M. P. Cava J. Org. Chem. 1995, 60, 1800-1805が参照され得る。
RがBoc基を表す上記の式(I)の化合物を製造するには、D. Dhanak, C. B. Reese J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1986, 2181-218; P. Zhang, R. Liu, J. M. Cook Tetrahedron Lett. 1995, 36, 9133-9136; L. Grehn, U. Ragnarsson Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1984, 23, 296-301, S. Roy, G. W. Gribble Tetrahedron Lett. 2005, 46, 1325-1328; R. Liu, P. Zhang, T. Gan, J. M. Cook J. Org. Chem. 1997, 62, 7447-7456が参照され;RがAcまたはC65COを表すときには、Y. Kikugawa Synthesis 1981, 460-461が参照され得る。
Rがヒドロキシ基を表す上記の式(I)の化合物を製造するには、参考例は、次の刊行物:M. Somei, F. Yamada, T. Kurauchi, Y. Nagahama, M. Hasegawa, K. Yamada, S. Teranishi, H. Sato, C. Kaneko Chem. Pharm. Bull. 2001, 49, 87-96が参照され得る。
Rがメトキシ基を表す上記の式(I)の化合物を製造するには、R. M. Acheson, P. G. Hunt, D. M. Littlewood, B. A. Murrer, H. E. Rosenberg J. Chem. Soc., Perkin Trans. I 1978, 1117-1125が参照され得る。
Rがトリアルキルシリル基を表す上記の式(I)の化合物を製造するには、T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」,第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999:第7章, 620頁が参照され得る。
また、例えば、RがMe2t−BuSi基を表すときには、D. Dhanak, C. B. Reese J. Chem. Soc., Perkin Trans.1 1986, 2181-2186; P. Ashworth, B. Broadbelt, P. Jankowski, P. Kocienski, A. Pimm, R. Bell Synthesis 1995, 199-206、またはY. Hirai, K. Yokota, T. Momose Heterocycles 1994, 39, 603-612が参照され得る。
3がハロゲン原子を表す上記の式(I)の化合物を製造するには、
2−クロロインドール、2−ブロモインドールおよび2−ヨードインドールの合成については、J. Bergman, L. Venemalm J. Org. Chem. 1992, 57, 2495-2497が参照され;2−ヨードインドールの合成についてはT. Kline J. Heterocyclic Chem. 1985が;2−ブロモインドールの合成についてはR. Liu, P. Zhang, T. Gan, J. M. Cook J. Org. Chem. 1997, 62, 7447-7456; P. Zhang, R. Liu, J. M. Cook Tetrahedron Lett. 1995, 36, 3103-3106およびP. Zhang, R. Liu, J. M. Cook Tetrahedron Lett. 1995, 36, 9133-9136が;インドール環の2位のハロゲン化(Cl、Br、I)についてはG. Palmisano, B. Danieli, G. Lesma, G. Fiori Synthesis 1987, 137-139が;インドール環の2位のモノブロム化またはインドール環の2位および6位のジブロム化についてはA. G. Mistry, K. Smith, M. R. Bye Tetrahedron Lett. 1986, 27, 1051-1054がそれぞれ参照され得る。
5、R6またはR7がメチル基を表す式(I)の化合物については、5−、6−および7−メチルインドールがジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサー(Alfa Aesar, a Johnson Matthey Company)より市販されていることが知られている。
同様に、R4、R5またはR6がメトキシ基を表す式(I)の化合物については、4−、5−および6−メトキシインドールが、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
5、R6またはR7がトリフルオロメチル基を表す上記の式(I)の化合物を製造するには、出発インドール環を製造するために5−トリフルオロメチルインドールについてはA. Walkington, M. Gray, F. Hossner, J. Kitteringham, M. Voyl Synth. Commun. 2003, 33, 2229-2233が;6−トリフルオロメチルインドール(それがジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されていることは知られている)についてはA. Walkington, M. Gray, F. Hossner, J. Kitteringham, M. Voyl Synth. Commun. 2003, 33, 2229-2233が;7−トリフルオロメチルインドールについてはA. P. Dobbs, M. Voyl, N. Whittall Synlett 1999, 1594-1596がそれぞれ参照され得る。
4、R5、R6またはR7がBrを表す式(I)の化合物については、4−、5−、6−および7−ブロモインドールがジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されていることは知られている。
さらに、4−、5−、6−または7−ブロモインドールの合成は、M. P. Moyer, J. F. Shiurba, H. Rapoport J. Org. Chem. 1986, 51, 5106-5110に記載されている。
5−、6−および7−フルオロインドールと共に4−、5−および6−クロロインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
5−ヨードインドールは、アルドリッチより市販されている。
4、R5、R6またはR7がIを表す式(I)の化合物は、論文、K. Kato, M. Ono, H. Akita Tetrahedron lett. 1997, 38, 1805-1808に記載の方法に従って、対応するニトロインドールから製造され得る。
4−、5−、6−および7−ニトロインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
同様に、R4、R5、R6またはR7がアミノ基(NH2)を表す式(I)の化合物は、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
還元的アミノ化による1級アミンからのN−アルキルアミノ(−NHRa)基の合成については、R. F. Borch, M. D. Bernstein, H. D. Durst J. Am. Chem. Soc. 1971, 93, 2897-2904が参照され得る。A. R. Katritzky, S. Rachwal, B. Rachwal J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1987, 805-809も参照され得る。
還元的アミノ化による1級アミンからのN−エチルアミノ基の合成については、K. C. Nicolaou, R. D. Groneberg, N. A. Stylianides, T. Miyazaki J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1990, 1275-1277が参照され、モノメチル化についてはR. N. Salvatore, A. S. Nagle, S. E. Schmidt, K. W. Jung Org. Lett. 1999, 1, 1893-1896;レビューR. N. Savatore, C. H. Yoon, K. W. Jung Tetrahedron 2001, 57, 7785-7811が参照され得る。
N,N−ジメチルアミノ基は、K. S. Jandu, V. Barrett, M. Brockwell, D. Cambridge, D. R. Farrant, C. Foster, H. Giles, R. C. Glen, A. P. Hill, H. Hobbs, A. Honey, G. R. Martin, J. Salmon, D. Smith, P. Woollard, D. L Selwood J. Med. Chem. 2001, 44, 681-693に従って、またN−メチルアミノ基からはM. Kurosu, S. S. Dey, D. C. Crick Tetrahedron Lett. 2006, 47, 4871-4875に従って、対応するアミンから直接製造され得る。
この方法は、2級アミンのN−アルキル化による、置換基の異なった3級アミン(Ra≠Rb)の製造を可能ならしめる。
好ましい実施態様によれば、本発明は、次の式(I−1’):
(式中、R、R1、R3、R4、R5、R6、R7、R’、R’’およびR’’’は上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
式(I−1’)の化合物は、式(I):
(ここで、
−R2はOH基を表し;
−BはRIV=Hである式(B−1)の基を表し;
−Aは窒素原子Nを表し;そして
−aは単結合を表す)
の化合物に相当する、インドール系N−ヒドロキシルアミンである。
もう1つの好ましい実施態様によれば、本発明は、次の式(I−1):
(式中、R、R1、R3、R4、R5、R6、R7、R’およびR’’は上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
式(I−1)の化合物は、式(I):
(ここで、
−R2はOH基を表し;
−BはRIV=R’’’=Hである式(B−1)の基を表し;
−Aは窒素原子Nを表し;そして
−aは単結合を表す)
の化合物に相当するインドール系N−ヒドロキシルアミンである。
かくして、式(I−1)の化合物はR’’’が水素原子を表す式(I−1’)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、式(I−1)の化合物は:
−R、R3、R4およびR7は水素原子を表し;
−R5は水素原子、メトキシ基、臭素原子または塩素原子を表し;
−R6は水素原子または臭素原子を表し;
−R1はメチル、イソブチル、p−ニトロフェニルまたはCH2NHBoc基を表し;
−R’およびR’’は互いに独立して、水素原子もしくはメトキシ基を表すか、またはR’およびR’’は共に、o,p−ジメトキシ基もしくはジ−m−メトキシ基を表す
上記の式に相当する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5がメトキシ基、臭素原子または塩素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−1−a):
(式中、R1、R5、R6、R’およびR’’は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式の1つに相当する少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用に関する。
好ましい実施態様によれば、本発明は次の式(I−2−bis):
(式中、R、R3、R4、R5、R6、R7およびGP1は上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
式(I−2−bis)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2がOH基を表し;および
−Bが式(B−2)の基を表す
式(I)の化合物に相当する、β−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンである。
もう1つの好ましい実施態様によれば、本発明は、次の式(I−2):
(式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
式(I−2)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2がOH基を表し;および
−BがGP1=Bocである式(B−2)の基を表す
式(I)の化合物に相当する。
本発明は:
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子、臭素原子または塩素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表す
式(I−2)の化合物の上記で定義された使用にも関する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子または塩素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−2−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
上記で定義された式(I−2−a)の化合物のうち、本発明は次の式の1つに相当する少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用に関する。
本発明は、次の式(I−3−bis):
(式中、
−nは0、1または2であり;
−jは0または1であり;
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり、
−Rαは水素原子またはメチルもしくはエチル基を表し、
−R’、R’’およびR’’’は式(I)において上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
好ましくは、式(I−3−bis)において、R’は好ましくはパラ位にあるメトキシ基であり、R’’およびR’’’は水素原子である。
もう1つの実施態様によれば、式(I−3−bis)において、R’およびR’’基は合わさって好ましくは、次の基:o,p−ジメトキシ(2,4−ジメトキシ);ジ−m−ジメトキシ(3,5−ジメトキシ);m,p−ジメトキシ(3,4−ジメトキシ)またはOCH2Oの1つを表し、R’’’は水素原子である。
もう1つの実施態様によれば、式(I−3−bis)において、R’、R’’およびR’’’基は、合わさって3,4,5−トリメトキシ、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシまたは3,4,5−トリヒドロキシ基を表す。
式(I−3−bis)の化合物は:
−R1がアルキル基を表し;
−R2が水素原子を表し;
−BがRIV=Hである式(B−1)の基を表し;
−Aが窒素原子Nを表し;そして
−aが単結合を表す
式(I)の化合物に相当する、保護されたインドール系アミンである。
有利な実施態様によれば、本発明は、次の式(I−3):
(式中、
−nは0、1または2であり;
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり、
−R’およびR’’は式(I)において上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
好ましくは、式(I−3)において、R’は好ましくはパラ位にあるメトキシ基であり、R’’は水素原子である。
もう1つの実施態様によれば、式(I−3)において、R’およびR’’基は合わさって、好ましくはo,p−ジメトキシ(2,4−ジメトキシ);ジ−m−ジメトキシ(3,5−ジメトキシ);m,p−ジメトキシ(3,4−ジメトキシ)またはOCH2Oの1つを表す。
式(I−3)の化合物は:
−R1がアルキル基を表し;
−R2が水素原子を表し;
−BがRIV=R’’’=Hである式(B−1)の基を表し;
−Aが窒素原子Nを表し;そして
−aが単結合を表す
式(I)の化合物に相当する、保護されたインドール系アミンである。
式(I−3)の化合物はj=0およびR’’’=Hである、式(I−3−bis)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、本発明は:
−RおよびR’’が水素原子を表し;
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表す
式(I−3)の化合物の上記で定義された使用に関する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−3−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用にも関する。
本発明は、次の一般式(I−4−bis):
(式中、
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり、
−R’、R’’およびR’’’は式(I)において上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
好ましくは、式(I−4−bis)において、R’は、好ましくはパラ位にあるメトキシ基であり、R’’およびR’’’は水素原子である。
もう1つの実施態様によれば、式(I−4−bis)において、R’およびR’’基は合わさって、好ましくはo,p−ジメトキシ(2,4−ジメトキシ);ジ−m−ジメトキシ(3,5−ジメトキシ);m,p−ジメトキシ(3,4−ジメトキシ)またはOCH2Oの1つを表し、R’’’は水素原子である。
もう1つの実施態様によれば、式(I−3−bis)において、R’、R’’およびR’’’基は合わさって、3,4,5−トリメトキシ、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシまたは3,4,5−トリヒドロキシ基を共に表す。
式(I−4−bis)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2が水素原子を表し;
−BがRIV=Hである式(B−1)の基を表し;
−Aが窒素原子Nを表し;そして
−aが単結合を表す
式(I)の化合物に相当する、ジ保護されたインドール系1,2−ジアミンである。
有利な実施態様によれば、本発明は、次の式(I−4):
(式中、
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり、
−R’およびR’’は式(I)において上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
好ましくは、式(I−4)において、R’は好ましくはパラ位にあるメトキシ基であり、R’’およびR’’’は水素原子である。
もう1つの実施態様によれば、式(I−4)において、R’およびR’’基は合わさって、好ましくはo,p−ジメトキシ(2,4−ジメトキシ);ジ−m−ジメトキシ(3,5−ジメトキシ);m,p−ジメトキシ(3,4−ジメトキシ)またはOCH2Oの1つを表し、R’’’は水素原子である。
式(I−4)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2が水素原子を表し;
−BがRIV=R’’’=Hである式(B−1)の基を表し;
−Aが窒素原子Nを表し;そして
−aが単結合を表す
式(I)の化合物に相当する、ジ保護されたインドール系1,2−ジアミンである。
式(I−4)の化合物は、R’’’=Hである式(I−4−bis)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、本発明は:
−R’およびR’’が水素原子を表し;
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表す
式(I−4)の化合物の上記で定義された使用に関する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表すか、R5が臭素原子またはメトキシ基を表すとき、R6は水素原子を表すか、またはR5およびR6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−4−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用にも関する。
本発明は、次の一般式(I−5’):
(式中、R、R1、R3、R4、R5、R6、R7、R’、R’’およびR’’’は上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
好ましくは、式(I−5’)の化合物は、次の化合物:
とは異なっている。
式(I−5’)の化合物は:
−R2がO-を表し;
−BがRIV=Hである式(B−1)の基を表し;
−AがN+を表し;そして
−aが二重結合を表す
式(I)の化合物に相当する、インドール系ニトロンである。
好ましい実施態様によれば、本発明は、次の式(I−5):
(式中、R、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR’は上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。
式(I−5)の化合物は:
−R2がO-を表し;
−BがR’’=R’’’=RIV=Hである式(B−1)の基を表し;
−AがN+を表し;そして
−aが二重結合を表す
式(I)の化合物に相当する、インドール系ニトロンである。
式(I−5)の化合物は、R’’=R’’’=Hである式(I−5’)の化合物に相当する。
好ましいもう1つの実施態様によれば、本発明により用いられる化合物は:
−R’が水素原子またはp−メトキシ基を表し;
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R1がCH2NHBoc、メチル、エチルまたはイソブチル基を表し;
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表す
式(I−5)に相当する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−5−a):
(式中、R’、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
好ましくは、本発明は、次の式:
の1つに相当する少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用に関する。
本発明は、次の式(I−6):
(式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関し、式(I−6)の化合物は、適当ならば塩酸塩、ギ酸塩またはシュウ酸塩のような、生理学的に許容される酸の塩の形態であり得る。
式(I−6)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2がOH基を表し;および
−BがRc=Hである式(B−3)の基を表す
式(I)の化合物に相当するインドール系β−(N−Boc)アミノN−ヒドロキシルアミンである。
上記で定義された式(I−6)の化合物のうち、好ましい化合物は:
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表す
ものである。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する、少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用にも関する。
本発明は、次の一般式(I−7):
(式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用に関する。式(I−7)の化合物は、適当ならば塩酸塩、ギ酸塩またはシュウ酸塩のような、生理学的に許容される酸の塩の形態であり得る。
式(I−7)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2がHを表し;そして
−BがRc=Hである式(B−3)の基を表す
式(I)の化合物に相当する、モノ保護されたインドール系1,2−ジアミンである。
上記で定義された式(I−7)の化合物のうち、好ましい化合物は:
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
−R6が水素原子、メトキシ基または臭素原子を表す
ものである。
好ましくは、R6が臭素原子もしくはメトキシ基を表すとき、R5は水素原子を表すか、R5が臭素原子もしくはメトキシ基を表すとき、R6は水素原子を表すか、またはR5およびR6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−7−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する、少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用に関する。
本発明は、次の一般式(I−8):
(式中、
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり;そして
−XがHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表す)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
式(I−8)の化合物は:
−R1がCH2NH2(またはCH2NH2X)基を表し;
−R2がHを表し;そして
−BがRc=Hである式(B−3)の基を表す
式(I)の化合物に相当する、インドール系1,2−ジアミン塩、特にインドール系1,2−ジアミン二塩酸塩(X=Clのとき)であり、該化合物は塩、特に二塩酸塩の形態である。
有利な実施態様によれば、本発明により用いられる化合物は:
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
−R6が水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
−XがHClを表す
式(I−8)の化合物である。
好ましくは、R6が臭素原子もしくはメトキシ基を表すとき、R5は水素原子を表すか、R5が臭素原子もしくはメトキシ基を表すとき、R6は水素原子を表すか、またはR5およびR6が水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−8−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する、少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用にも関する。
本発明は、次の一般式(I−9):
(式中、
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり;そして
−XがHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表す)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
式(I−9)の化合物は:
−R1がCH2NH2(またはCH2NH2X)基を表し;
−R2がOH基を表し;そして
−BがRc=Hである式(B−3)の基を表す
式(I)の化合物に相当する、β−アミノ化されたインドール系1級N−ヒドロキシルアミンであり、該化合物は塩、特に二塩酸塩の形態である。
有利な実施態様によれば、本発明により用いられる化合物は:
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表し;
−XがHClを表す
式(I−9)の化合物である。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5が水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−9−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する、少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用に関する。
本発明は、次の式(I−10):
(式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりである)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
式(I−10)の化合物は:
−R1がCH2NHBoc基を表し;
−R2がHを表し;そして
−BがGP1=Bocである式(B−2)の基を表す
式(I)の化合物に相当する、インドール系ジ−N−(Boc)−ジアミンである。
有利な実施態様によれば、本発明により用いられる化合物は:
−R、R3、R4およびR7が水素原子を表し;
−R5が水素原子、臭素原子またはメトキシ基を表し;
−R6が水素原子、臭素原子またはメトキシ基を表す
式(I−10)の化合物である。
好ましくは、R6が臭素原子もしくはメトキシ基を表すとき、R5は水素原子を表すか、R5が臭素原子もしくはメトキシ基を表すとき、R6は水素原子を表すか、またはR5およびR6は水素原子を表す。
そのような化合物は、次の一般式(I−10−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の1つに相当する、少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用にも関する。
本発明は、次の一般式(I−11):
(式中、
−nが0、1または2であり;
−jが0または1であり;
−R、R3、R4、R5、R6およびR7が式(I)において上記で定義されたとおりであり;
−Rαが水素原子またはメチルもしくはエチル基を表す)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
式(I−11)の化合物は:
−R1が−(CH2n−(CHRα)j−CH3基を表し;
−R2がOH基を表し;そして
−BがGP1=Bocである式(B−2)の基を表す
式(I)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、式(I−11)の化合物は、R、R3、R4およびR7が水素原子を表す、上記の式に相当する。
そのような化合物は、次の一般式(I−11−a):
(式中、n、j、Rα、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、次の式:
の化合物の上記で定義された使用に関する。
本発明は、次の式(I−12):
(式中、
−nが1または2であり;
−R、R3、R4、R5、R6およびR7が式(I)において上記で定義されたとおりであり;
−GPがBoc、Fmoc、Ac、BzまたはCF3CO基を表す)
の化合物の上記で定義された使用にも関する。
式(I−12)の化合物は:
−R1が−(CH2n−O−CH2−Ph基を表し;
−R2がCOCH2ONHGP基を表し;そして
−BがRc=Hである式(B−3)の基を表す
式(I)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、式(I−12)の化合物は、R、R3、R4およびR7が水素原子を表す、上記で定義された式に相当する。
そのような化合物は、次の一般式(I−12−a):
(式中、n、GP、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、特に、次の式:
の化合物の上記で定義された使用に関する。
本発明は、固有の抗菌活性を有し、次の式の化合物の1つから選択される、式(I)の少なくとも1つの化合物の上記で定義された使用に関する。
「固有抗菌活性」という表現は、化合物単独(すなわち、組合せた活性ではなく−それ自体の活性)、つまり細菌の成長を阻害する物質単独の性能からもたらされる活性をいう。
上記の化合物が活性を有する細菌は、特に:シュードモナス、肺炎球菌、ブドウ球菌、大腸菌、アシネトバクター、クレブシエラ、ヘモフィルスから選択される。
本発明は、抗菌剤に対する耐性が存在する細菌感染に伴う病変の治療のための、特にシプロフロキサシン、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、エノフロキサシン、オフロキサシン、レヴォフロキサシンおよびモキシフロキサシンのようなルオロキノロン類のファミリーの抗生物質と組み合わさった、流出ポンプ阻害活性、特に流出ポンプNorAの阻害活性を有する、少なくとも1つの式(I)の化合物の上記で定義された使用に関する。
「流出ポンプ阻害活性」という表現は、非耐性菌に対する抗菌剤である第2の化合物の抗菌活性を回復することを可能ならしめる化合物の活性をいう。
したがって、そのような化合物はあったとしても殆ど固有活性を示さないが、この分子の流出ポンプにより、抗菌性の分子が耐性菌に対して活性をとりもどすのを可能ならしめる。
言い換えれば、流出ポンプ阻害活性は、試験細菌が耐性となった抗菌剤に対してその活性を回復させる物質の性能をいう。
ポンプNorAの場合、この抗生剤はキノロンのクラスに属する。
関連する流出ポンプは、特にMDR(多剤耐性)のタイプのポンプ:Bcr、AcrB、AcrD、AcrF(大腸菌)、Mef(A)、(D)(連鎖球菌)、TetA−TetE(グラム陰性)、NorA、BorB、Vga(A)、Vga(B)(黄色ブドウ球菌)、MsrA(表皮ブドウ球菌)およびMexB、MexD、MexF、MexI(緑濃菌)から選択される。
本発明は、抗菌剤と組み合わさった式(I)の化合物が、次の化合物の1つから選択されることを特徴とする、上記で定義された使用に関する。
本発明は、複合材料をベースとする人工器官の製造のための、上記で定義された式(I)の化合物の使用にも関する。
本発明は、医薬的に許容される媒体と組み合わさった:
−少なくとも1つの上記で定義された式(I)の化合物、ならびに
−少なくとも1つの、特にシプロフロキサシン、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、エノフロキサシン、オフロキサシン、レヴォフロキサシンおよびモキシフロキサシンのような、フルオロキノロン類のファミリーの抗菌性化合物
を含む医薬組成物にも関する。
「医薬的に許容される媒体」という表現は、特にセルロース、澱粉、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、乳糖、ポリソルベート、ステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム、キサンタンガム、グアー、アルギン酸塩、コロイダルシリカを指す。
本発明による組成物は、経口、非経口、局所もしくは直腸経路によりまたはエアロゾル中で用いられ得る。
経口投与のための固形の組成物として、錠剤、丸剤、ゼラチンカプセル剤、散剤または顆粒剤が用いられ得る。
これらの組成物において、本発明による活性成分は、蔗糖、乳糖または澱粉のような1以上の不活性な希釈剤またはアジュバントと混合される。
これらの組成物は、希釈剤以外の物質、例えばステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤または制御された放出のためのコーティング剤を含み得る。
経口投与のための液体組成物として、水またはパラフィンオイルのような不活性な希釈剤を含む、医薬的に許容される溶液、懸濁液、乳液、シロップおよびエリキシル剤が用いられ得る。
これらの組成物は、希釈剤以外の物質、例えば湿潤剤、甘味剤または喬味剤も含み得る。
非経口投与のための組成物は、無菌の溶液または懸濁液であり得る。
溶液または媒体として、水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、特にオリーブオイル、注射可能な有機エステル、例えばオレイン酸エチルが用いられ得る。
これらの組成物は、アジュバント、特に湿潤剤、等張化剤、乳化剤、分散剤および安定化剤も含み得る。
無菌化は、いくつかの方法、例えば細菌学的なフィルターを用い、照射により、または加熱により行われ得る。
それらは、使用に際して滅菌水またはその他の注射可能な無菌の媒体中に溶解させ得る、無菌の固形組成物の形態にも製造され得る。
局所投与のための組成物は、例えばクリーム、軟膏、ローションまたはエアロゾルであり得る。
直腸投与のための組成物は、活性成分に加えて、カカオ脂、半合成グリセリドまたはポリエチレングリコールのような賦形剤を含む、坐薬または直腸用カプセル剤である。
組成物はエアロゾルでもあり得る。
液状のエアロゾルの形態での使用のために、組成物は使用に際してパイロジェンを含まない滅菌水中、血清またはいずれかの医薬的に許容される媒体中に溶解する、安定な無菌の溶液または固形の組成物であり得る。
直接吸入されることを目的とした乾燥エアロゾルの形態での使用のために、活性成分は、十分に粉砕され、希釈剤または30〜80pmの粒子径を有する水溶性の固形媒体、例えばデキストラン、マンニトールまたは乳糖と組み合わされる。
本発明による有利な医薬組成物は、抗菌剤に対して耐性のある細菌感染を伴う病変の治療を目的とする、同時もしくは別々の使用または長時間に亘る使用のための、上記で定義された組成物である。
有利な実施態様によれば、本発明による医薬組成物は、式(I)の化合物が次の化合物の1つから選択されることを特徴とする。
有利な実施態様によれば、上記で定義された本発明の医薬組成物は、一日当たり1〜4回の投与で、本発明による式(I)の化合物、約350〜約2000mg、好ましくは約1000〜約1500mg、および一日当たり1〜4回の投与、好ましくは一日当たり2回の投与で、特にシプロフロキサシンのようなフルオロキノロン類の抗菌性化合物、約350〜約2000mg、好ましくは約1000〜約1500mgを含む。
ここで示される投与量は、(平均した体重を用いて)体重70kgの成人についてである。
したがって、本発明の医薬組成物において、好ましくは、式(I)の化合物および抗菌性化合物の投与量は、約15〜約25mg/kg/日の間で変動する。
ヒトの治療において、本発明による化合物は、細菌性の感染の治療において、特に有用である。
投与量は目指す効果および治療期間に依存する。
医師は、年齢、体重、感染の程度および治療を受ける患者に特有のその他のファクターの影響に従って、治療により最も適当であると判断する投与量を決定する。
一般に、投与量は、成人では、一日当たり2または3回の経口経路による投与では活性成分750mg〜3g、また静脈注射の経路では400mg〜1.2gである。
本発明は、次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物にも関する。
式(I−6−a)の化合物は、光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体およびジアステレオマーもしくはラセミ混合物を含む、これらの異なった形態の混合物の形態または、適当ならば塩酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩(HOOCCOOH)のような生理学的に許容される酸の塩の形態であり得る。
上記の式(I−6−a)の化合物は、一群のインドール系β−(N−Boc)アミノN−ヒドロキシルアミンに属する。
本発明は:
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表すことを特徴とする
上記で定義された式(I−6−a)の化合物に関する。
好ましくは、R6は臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
本発明は、次の式(I−9−a):
(式中、
−XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表し;
−R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物にも関する。
式(I−9−a)の化合物は、光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体およびジアステレオマーもしくはラセミ混合物を含む、これらの異なった形態の混合物の形態、あるいは、適当ならば塩酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩(HOOCCOOH)のような生理学的に許容される酸の塩の形態であり得る。
上記の式(I−9−a)の化合物は、一群のβ−アミノ化されたインドール系1級N−ヒドロキシルアミンに属する。
本発明による好ましい化合物は:
−XがHClを表し、
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表すことを特徴とする
上記で定義された式(I−9−a)の化合物に関する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
本発明は、次の式(I−10−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物にも関し、式(I−10−a)の化合物は、光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体およびジアステレオマーまたはラセミ混合物を含むこれらの異なった形態の混合物の形態であり得る。
上記の式(I−10−a)の化合物は、一群のインドール系ジ−N−(Boc)−ジアミンに属する。
本発明による好ましい化合物は:
−R5が水素原子または臭素原子を表し;
−R6が水素原子または臭素原子を表すことを特徴とする
上記で定義された式(I−10−a)の化合物に関する。
好ましくは、R6が臭素原子を表すとき、R5は水素原子を表し、R5が臭素原子を表すとき、R6は水素原子を表す。
本発明は、次の式(I−11):
(式中、
−nは0、1または2であり;
−jは0または1であり;
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義され;
−Rαは水素原子またはメチルもしくはエチル基を表す)
の化合物にも関する。
式(I−11)の化合物は:
−R1が−(CH2n−(CHRα)j−CH3基を表し;
−R2がOH基を表し;そして
−BがGP1=Bocである式(B−2)の基を表す
式(I)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、式(I−11)の化合物は、R、R3、R4およびR7が水素原子を表す、上記の式に相当する。
そのような化合物は、次の一般式(I−11−a):
(式中、n、j、Rα、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、特に、次の式:
の化合物に関する。
本発明は、次の式(I−12):
(式中、
−nは1または2であり;
−R、R3、R4、R5、R6およびR7は式(I)において上記で定義されたとおりであり、
−GPはBoc、Fmoc、Ac、BzまたはCF3CO基を表す)
の化合物にも関する。
式(I−12)の化合物は:
−R1が−(CH2n−O−CH2−Ph基を表し;
−R2がCOCH2ONHGP基を表し;そして
−BがRc=Hである式(B−3)の基を表す
式(I)の化合物に相当する。
好ましい実施態様によれば、式(I−12)の化合物は、R、R3、R4およびR7が水素原子を表す上記の式に相当する。
そのような化合物は、次の一般式(I−12−a):
(式中、n、GP、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
に相当するサブファミリーを形成する。
本発明は、特に次の式:
の化合物に関する。
本発明は、次の式の1つに相当する化合物にも関する:
本発明は、医薬的に許容される化合物と組み合わさった、式(I−6−a)、(I−9−a)、(I−10−a)、(I−11−a)または(50)の1つに相当する、上記で定義された化合物を含む医薬組成物にも関する。
一つの実施態様によれば、上記で定義され、式(I−6−a)、(I−9−a)、(I−10−a)、(I−11−a)または(50)の1つに相当する上記で定義された化合物を含む医薬組成物は、一日当たり1〜4回の投与で、特に一日当たり2回の投与で、式(I−6−a)、(I−9−a)、(I−10−a)、(I−11−a)または(50)の上記の化合物約350〜約2000mg、好ましくは約1000〜約1500mgを含む。
本発明は、次の式(I−5−bis):
(式中、
−R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表し、
−R’は次の群:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基)
のインドール系ニトロンの製造方法にも関する。
この方法は、次の式(I−1−bis):
(式中、R5、R6およびR’は上記で定義されたとおりである)
の化合物を、好ましくはトルエン中のMnO2で、またはジクロロメタン中、もしくはDCM/水混液中のジャベル水中のAMCPBで、好ましくはトルエン中のMnO2で、好ましくは100℃で酸化する工程を含むことを特徴とする。
式(I−1−bis)の化合物は、R1=CH2NHBocであり、R’’=Hである、式(I−1−a)の化合物に相当する。
本発明は、インドール系ニトロンからβ−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンの製造方法にも関する。
その方法は、次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造方法に相当し、
次の式(I−5−bis):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりであり、そして
R’は次の群:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物を、NH2OH.HCl(ヒドロキシルアミン塩酸塩)で、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程を含む。
本発明は、上記の式(I−6−a)の化合物の製造方法に関し、この方法では式(I−1−bis)の化合物から上記で定義された製造方法により式(I−5−bis)の化合物が得られる。
本発明は、次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造に相当する、インドール系N−ヒドロキシルアミンからのβ−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンの製造方法に関する。
この方法は、次の工程:
−次の式(I−5−bis):
(式中、R5、R6およびR’は下記で定義されるとおりである)
の化合物を得るために、次の式(I−1−bis):
(式中、
−R5およびR6は上記で定義されたとおりであり、そして
−R’は次の群:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物を好ましくはMnO2で、好ましくはトルエン中100℃で酸化する工程
−および、式(I−6−a)の化合物を得るために、上記の工程の最後で得られる式(I−5−bis)の化合物をNH2OH.HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程を含む。
本発明は、次の式(I−7−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*ヒドロキシメチル基(−CH2OH);
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造に相当する、β−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンからのモノ保護されたインドール系1,2−ジアミンの製造方法に関する。
この方法は、次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を、TiCl3/HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程を含む。
本発明は、上記で定義された式(I−7−a)の化合物の製造方法にも関し、式(I−6−a)の化合物は式(I−1−bis)の化合物から上記の製造方法により得られる。
本発明は、インドール系N−ヒドロキシルアミンからモノ保護されたインドール系1,2−ジアミンの製造方法にも関する。
この方法は、次の式(I−7−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造方法に相当する。
該方法は次の工程:
−次の式(I−5−bis):
(式中、R5、R6およびR’は下記で定義されるとおりである)
の化合物を得るために、次の式(I−1−bis):
(式中、
−R5およびR6は上記で定義されたとおりであり、そして
−R’は次の群:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物を、好ましくはMnO2で、好ましくはトルエン中100℃で酸化する工程、
−次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−5−bis)の化合物を、NH2OH.HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程、
−式(I−7−a)の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−6−a)の化合物を、TiCl3/HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程を含む。
本発明は、モノ保護されたインドール系1,2−ジアミンからインドール系1,2−ジアミン二塩酸塩を製造する方法にも関する。
この方法は、次の式(I−8−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造方法に相当する。
該方法は、次の式(I−7−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を、MeOH中、HClで処理する工程を含む。
本発明は、上記で定義された式(I−8−a)の化合物の製造方法にも関する。この方法において式(I−7−a)の化合物は、式(I−1−bis)の化合物から上記で定義された製造方法により得られる。
本発明は、インドール系N−ヒドロキシルアミンからインドール系1,2−ジアミン二塩酸塩の製造方法にも関する。
この方法は、次の式(I−8−a):
(式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造に相当する。
該方法は、次の工程:
−次の式(I−5−bis):
(式中、R5、R6およびR’は下記で定義されるとおりである)
の化合物を得るために、次の式(I−1−bis):
(式中、
−R5およびR6は上記で定義されたとおりであり;そして
−R’は次の群:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物を、好ましくはMnO2で、好ましくはトルエン中、100℃で酸化する工程、
−次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−5−bis)の化合物を、NH2OH.HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程、
−次の式(I−7−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−6−a)の化合物を、TiCl3/HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程、ならびに
−式(I−8−a)の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−7−a)の化合物を、メタノール中、HClで処理する工程を含む。
本発明は、β−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンからのβ−アミノ化されたインドール系1級N−ヒドロキシルアミンの製造にも関する。
この方法は、次の式(I−9−a):
(式中、
−XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表し;
−R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造に相当する。
該方法は、次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を、乾燥HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程を含む。
本発明は、式(I−6−a)の化合物が式(I−1−bis)の化合物から上記で定義された製造方法により得られることを特徴とする、上記で定義された式(I−9−a)の化合物の製造方法にも関する。
本発明は、インドール系N−ヒドロキシルアミンからのβ−アミノ化されたインドール系1級N−ヒドロキシルアミンの製造方法にも関する。
この方法は、次の式(I−9−a):
(式中、
−XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表し;
−R5およびR6は互いに独立して次の群:
*水素原子;
*1〜4の炭素原子を含むアルキル基、特にメチル基;
*トリフルオロメチル基;
*トリフルオロメトキシ基;
*ヒドロキシ基;
*1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基、特にメトキシ基またはベンジルオキシ基;
*ハロゲン原子、特にBr、Cl、FまたはI;
*アミノ基NH2
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)
の化合物の製造方法に相当する。
該方法は、次の工程:
−次の式(I−5−bis):
(式中、R5、R6およびR’は下記で定義されるとおりである)
の化合物を得るために、次の式(I−1−bis)の化合物を、好ましくはMnO2で、好ましくはトルエン中100℃で、酸化する工程:
(式中、
−R5およびR6は上記で定義されたとおりであり;そして
−R’は次の群:
*水素原子;
*OH基;
*1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基、特にo−メトキシ、m−メトキシおよびp−メトキシ;
*NH2基;
*N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
*N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)、特にN,N−ジメチルアミノ基
の1つから選択される基を表す)、
−次の式(I−6−a):
(式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−5−bis)の化合物を、NH2OH.HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程、そして
−式(I−9−a)の化合物を得るために、先の工程の最後で得られる式(I−6−a)の化合物を、乾燥HClで、好ましくはメタノール中、室温で処理する工程を含む。
本発明は、R5またはR6が臭素原子を表すことを特徴とする、式(I−5−bis)、(I−6−a)、(I−7−a)、(I−8−a)または(I−9−a)の化合物を製造するための、上記で定義された製造方法にも関する。
実験の部−化学
生物学的に活性なマリンアルカロイドの新規なクラスを入手することを可能ならしめる、オリジナルな合成方法が開発されている。
これらの合成方法は、インドール環と向かい合ってニトロンの反応に集中している。
β−アミノ化されたインドール系N−ヒドロキシルアミンに至るこの反応は、2つの刊行物:J.-N. Denis, H. Mauger, Y. Vallee Tetrahedron Lett. 1997, 38, 8515-8518;H. Chalaye-Mauger, J.-N. Denis, M.-T. Averbuch-Pouchot, Y.Vallee Tetrahedron 2000, 56, 791-804に記載されている。
この新規な方法から出発する合成中間体は、オリジナルな構造を有するインドール誘導体である。
生物学的によらないで合成されたこれらの化合物は、未だ調査されたことのない、それらの潜在的な、生物学的な活性を評価するために試験された。
2つの感受性の菌種−エシェリヒア・コリ(グラム陰性)およびスタフィロコッカス・アウレウス(グラム陽性)−に対するスクリーニングは、上記のある種のインドール誘導体がスタフィロコッカス・アウレウスに対して抗菌活性を有することを示した。
得られたある種の株の構造の類似性は、それらをいくつかのファミリーに分類することを可能とした。
得られた分子の化学的な確認が行われ、それらのほとんどは安定であった。反応と共にそれらの構造が以下に記載される。
インドール化合物の合成
インドール系N−ヒドロキシルアミン
文献(J.-N. Denis, H. Mauger, Y. Vallee Tetrahedron Lett. 1997, 38, 8515-8518;H. Chalaye-Mauger, J.-N. Denis, M.-T. Averbuch-Pouchot, Y.Vallee Tetrahedron 2000, 56, 791-804)に報告され、以下に要約される一般的な方法に従って、ニトロンとインドール環との反応により、一般式(I−1−a)(R’=R’’=H)のインドール系N−ベンジルヒドロキシルアミンが得られた。
これらの化合物のうち、特に次の化合物が合成された。
化合物(1)は、R’=R’’=H;R1=CH3;R5=BrそしてR6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
化合物(2)は、R’=R’’=H;R1=CH3;R5=HそしてR6=Brである、式(I−1−a)の化合物である。
この反応の実施は、構造:
のインドール系N−ヒドロキシルアミンを製造することも可能ならしめた。
化合物(3)は、R’=p−メトキシ;R’’=H;R1=CH3;R5=BrそしてR6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
より具体的には、R’=R’’=HそしてR1=CH2NHBocである、構造(I−1−a)のβ−アミノ化されたインドール系N−ヒドロキシルアミンは、次の反応式:
に従って、α−アミノ化されたニトロンとインドール環との反応から得られる。
α−アミノ化されたニトロンの合成は、前記の参考文献に記載されている。
それは、A. Dondoni, S. Franco, F. Junquera, F. Merchan, P. Merino, T. Tejero Synth. Commun. 1994, 24, 2537-2550の方法に従って製造される。
これらの化合物のうち、特に次の化合物が合成された。
化合物(4)は、R’=R’’=H;R1=CH2NHBoc;R5=BrおよびR6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
化合物(5)は、R’=R’’=H;R1=CH2NHBoc;R5=HおよびR6=Brである、式(I−1−a)の化合物である。
化合物(6)は、R’=R’’=H;R1=CH2NHBoc;R5=R6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
化合物(7)は、R’=R’’=H;R1=CH2NHBoc;R5=OMeおよびR6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
化合物(50)は、R’=R’’=H;R1=CH2NHBoc;R5=HおよびR6=OMeである、式(I−1−a)の化合物である。
この反応の実施は、構造:
のβ−アミノ化されたインドール系N−ヒドロキシルアミンを製造することも可能ならしめた。
化合物(8)は、R’およびR’’が合わさってo,p−ジメトキシ基を形成し;R1=CH2NHBoc;R5=BrおよびR6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
化合物(9)は、R’=p−メトキシ;R’’=H;R1=CH2NHBoc;R5=BrおよびR6=Hである、式(I−1−a)の化合物である。
上記で定義された化合物(37)、(38)(収率=88%)、(39)(収率=65%)、(40)(収率=52%)、(41)(収率=74%)および(42)(収率=44%)が、同じ方法により得られる。
構造(I−2−a)のβ−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンを、論文:X. Guinchard, Y. Vallee, J.-N. Denis Org. Lett. 2005, 7, 5147-5150に記載の方法を適用し、以下に表されるインドール環を含む反応により得た。
この化合物の群のうち、次の化合物を合成した:
化合物(11)は、R5およびR6=Hである、式(I−2−a)の化合物である。
化合物(12)は、R5=ClおよびR6=Hである、式(I−2−a)の化合物である。
化合物(13)は、R5=BrおよびR6=Hである、式(I−2−a)の化合物である。
化合物(14)は、R5=HおよびR6=Brである、式(I−2−a)の化合物である。
構造(I−11−a)のβ−アミノ化されたインドール系N−(Boc)ヒドロキシルアミンを、次の類似反応により得た:
この化合物の群の中では、次の化合物を合成した:
化合物(47)は、R5およびR6=H、Rα=Me、nおよびj=1である、式(I−11−a)の化合物である。
保護されたインドール系アミン
次いで、次の2つの反応式に従って、メタノール−酸媒体中での三塩化チタン(TiCl3)水溶液との反応により、構造(I−1−a)のインドール系N−ベンジルヒドロキシルアミンを、対応する構造(I−3−a)または(I−4−a)の保護されたインドール系アミンに変換した:
反応式1
(ここで、R1=アルキル基:−(CH2n−CH3である)
反応式2
(ここで、R1=CH2NHBocである)
この化合物群のうち、次のインドール系アミンを合成した:
化合物(15)は、 n=0;R5=BrおよびR6=Hである、式(I−3−a)の化合物である。
化合物(19)は、R5=R6=Hである式(I−4−a)の化合物である。
同じ方法が、式(16)、(17)および(18)の化合物を合成するのに用いられる。
化合物(16)は、n=1;R5=R6=Hである式(I−3−a)の化合物である(収率=88%)。
化合物(17)は、R5=OMe、R6=Hである式(I−4−a)の化合物である(収率=87%)。
化合物(18)は、R5=Br、R6=Hである式(I−4−a)の化合物である(収率=95%)。
モノ保護されたインドール系1,2−ジアミン
次いで、構造(I−7−a)のモノ保護されたジアミンを製造するために、98/2〜96/4の範囲の比のメタノール/酢酸混液中、室温で、14〜16時間かけて、パーマルマン試薬(Pd(OH)2)の存在下に接触水素化することにより、構造(I−4−a)のインドール系ジアミンを脱ベンジル化した。
この化合物群のうち、次のインドール系アミンを合成した:
式(I−7−a)のモノ保護されたジアミンは、反応時間を40〜60時間に延ばすことにより、上記の実験条件下で、(R’およびR’’=HならびにR1=CH2NHBocである)構造(I−1−a)のβ−アミノ化されたインドール系N−ベンジルヒドロキシルアミンから直接得られる。
このようにして、上記で定義された化合物(23)および(24)をそれぞれ90%および88%の収率で製造した。
以下に記載の合成方法に従って、R5またはR6が臭素原子を表す、臭素化され、モノ保護された式(I−7−a)のインドール系1,2−ジアミンを製造した:
構造(I−1−a)のインドール系N−ヒドロキシルアミンと二酸化マンガン(MnO2)とを、トルエン中、100〜120℃で反応させることにより、構造(I−5−a)のインドール系ニトロンを製造した。
5=BrおよびR6=Hである構造(I−5−a)の対応するニトロンを製造するために、R5=BrおよびR6=Hである構造(I−1−a)のインドール系ヒドロキシルアミンを、ジクロロメタン中、m−クロロ過安息香酸(MCPBA)で酸化した(収率70%)。
上記の合成を適用することにより、次の物質を得た。
上記と極めて類似の実験条件下で、対応するインドール系ヒドロキシルアミンをMnO2で酸化することにより、構造(20)のインドール系ニトロンを製造した(温度:120℃)。
次いで、特に上記の化合物(46)、(21)および(22)を得るために、構造(I−5−a)のインドール系ニトロンを、メタノール中、ヒドロキシルアミン塩酸塩(HONH2.HCl)と反応させることにより、構造(I−6−a)のβ−(N−Boc)アミノインドール系N−ヒドロキシルアミンに変換した。
次いで、構造(I−7−a)のモノ保護されたインドール系1,2−ジアミンを製造するために、構造(I−6−a)のインドール系β−(N−Boc)アミノN−ヒドロキシルアミンを、メタノール−酸媒体中で、TiCl3水溶液と反応させた。
この反応は、特に上記の化合物(25)および(26)を得ることを可能ならしめた。
インドール系1,2−ジアミン二塩酸塩
構造(I−7−a)のモノ保護されたインドール系1,2−ジアミンを、メタノール中、塩酸で処理することにより、X=HClである構造(I−8−a)の対応する1,2−ジアミン二塩酸塩を製造した。
この方法は、次の化合物の製造を可能ならしめた。
β−アミノ化されたインドール系1級N−ヒドロキシルアミン
構造(I−9−a)のβ−アミノ化されたインドール系1級N−ヒドロキシルアミンを製造するために、構造(I−6−a)のインドール系β−(N−Boc)アミノN−ヒドロキシルアミンを、メタノール中、塩酸で脱保護した。
このようにして、次の化合物を製造した。
インドール系1,2−ジ−(N−Boc)アミン
構造(I−10−a)のインドール系1,2−ジ−(N−Boc)アミンを製造するために、構造(I−2−a)のインドール系N−ヒドロキシルアミンを、THF中、室温で、水の存在下に、二ヨウ化サマリウムと反応させて還元した。
この方法は、次の化合物を製造することを可能ならしめた。
詳細な実験の部
1−[N−(ベンジル)アミノ]−2−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(5’−メトキシ−3’−インドリル)エタン=化合物(17)
インドール系ヒドロキシルアミン(7)2.2g(5.5mmol)のメタノール65mL溶液を、電磁攪拌機を備えたフラスコ中に置き、アルゴン下とする。三塩化チタン2当量の15%水溶液(12.1mL;16.05mmol)を加え、室温で15分間反応させる。塩基性のpHになるまで水酸化ナトリウムの20%水溶液で処理し、次いで回転式エバポレーターでメタノールを除去する。水相を酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで回転式エバポレーターで溶媒を除去する。シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:酢酸エチル)。ジアミンを白色固体の形態で得る(1.83g、6.63mmol)。
収率: 87%.
IR (フィルム): 3420, 3320, 2980, 2930, 2825, 1690, 1485, 1370, 1255, 1165, 1035, 920, 800, 695 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.42 (s; 9H; (CH3)3C); 1.84 (s; 1H; NH); 3,38-3.60 (m; 2H; CH2N); 3.74 (ABq; JAB= 13.2 Hz; δA- δB= 25.1 Hz; 2H; CH2Ph); 3.81 (s; 3H; CH3O); 4.10 (t; J= 6.0 Hz; 1H; CHN); 4.94 (ブロードs; 1H; NHBoc); 6.84 (dd; J= 2.4 Hz および 8.7 Hz; 1H; CH インドール); 7.04 (s; 1H; H インドール); 7.14 (s; 1H; H インドール); 7.10-7.40 (m; 6H; 5H 芳香族 および 1H インドール); 8.53 (s; 1H; NH インドール).
13C NMR (CDCl3; 75.5 MHz) : δ = 28.5 ((CH3)3C); 45.5 (CH2N); 51.5 (CH2Ph); 54.8 (CHN); 56.0 (CH3O); 79.4 ((CH3)3 C); 101.4 (芳香族CH); 112.2 (芳香族CH); 112.6 (芳香族CH); 115.7 (芳香族C); 123.2 (芳香族CH); 126.9 (芳香族C); 127.0 (芳香族CH); 128.3 (芳香族CH); 128.5 (芳香族CH); 131.9 (芳香族C); 140.7 (芳香族C); 154.0 (芳香族C); 156.4 (C=O).
1−アミノ−[2−N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(5’−メトキシ−3’−インドリル)エタン=化合物(24)
インドール系ヒドロキシルアミン(7)485mg(1.18mmol)のメタノール24mLおよび酢酸0.5mLの溶液ならびにパールマン触媒Pd(OH)2195mgを、電磁攪拌機を備えたフラスコ中に置き、アルゴン下とする。アルゴンを水素で置換し、室温で2日間反応させる。セライトを用いて反応混合物を濾過し、次いで塩基性のpHになるまで、水酸化ナトリウムの20%水溶液で処理する。回転式エバポレーターでメタノールを除去する。得られた水相を酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで回転式エバポレーターで溶媒を除去する。シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:酢酸エチル)。ジアミンを白色固体の形態で得る(317mg、1.04mmol)。
収率: 88%.
MP: 131°C.
IR (フィルム): 3296, 2972, 2927, 2830, 1686, 1634, 1505, 1466, 1369, 1273, 1253, 1163, 1027, 801 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.43 (s; 9H; C(CH 3)3); 2.74 (ブロードs; 2H; NH2); 3.31-3.54 (m; 2H; CH2N); 4;34 (ブロードs; 1H; CHN); 5.10 (ブロードs; 1H; NHBoc); 6.83 (dd; J= 2.0 および 8.5 Hz; 1H; H インドール); 7.02 (s; 1H; H インドール); 7.11 (s; 1H; H インドール); 7.21 (d; J= 9.0 Hz; 1H; H インドール); 8.75 (ブロードs; 1H; NH インドール).
13C NMR (CDCl3; 75.5 MHz): δ = 28.3 (C(CH 3)3); 47.1 (CH2); 48.5 (CHN); 55.9 (OCH3); 79.3 (C(CH3)3); 101.0 (CH インドール); 112.1 (CH インドール); 112.3 (CH インドール); 117.2 (C インドール); 122.0 (CH インドール); 126.2 (C インドール); 131.7 (C インドール); 153.9 (C インドール); 156.3 (C=O).
LRMS (IC): m/z= 306 [(M+H)+]; 289; 233.
分析.C16H23N3O3についての計算値: C; 62.95; H; 7.54; N; 13.77
実測値: C; 62.74; H; 7.59; N; 13.74.
1,2−ジアミノ−1−(5’−メトキシ−3’−インドリル)エタン二塩酸塩=化合物(30)
0℃で、新たに蒸留した塩化アセチル0.33mL(363mg;4.62mmol)と乾燥メタノール1.5mLとを反応させることにより塩酸のメタノール溶液を調製する。この溶液を0℃で、15分間攪拌する。構造(24)のジアミンのメタノール(0.5mL)溶液(1.31g;0.33mmol)を、酸性溶液にゆっくりと加える。得られた反応媒体をさらに1時間攪拌し、次いで温度制御した浴の温度を上げることなく、回転式エバポレーターでメタノールをゆっくりと除去する。ジアミン塩酸塩を紫色固体の形態で得る(940mg;0.33mmol)。
収率: 100%.
IR (KBr): 3386, 2947, 1628, 1550, 1512, 1454, 1273, 1163, 1111, 1026, 807 cm-1.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz): δ = 3.77 (d; J= 7.4 Hz; 2H; CH2N); 3.88 (s; 3H; CH3O); 5.14 (t; J= 7.6 Hz; 1H; CHN); 6.86 (dd; J= 2.2 および 8.8 Hz; 1H; H インドール); 7.32 (d; J= 2.4 Hz; 1H; H インドール); 7.38 (dd; J= 0.5 および 8.8 Hz; 1H; H インドール); 7.63 (d; J= 3.0 Hz; 1H; H インドール); 8.22 (ブロードs; 2H; NH2); 8.70 (ブロードs; 2H; NH2).
13C NMR (MeOD; 75.5 MHz): δ = 42.5 (CH2); 47.3 (CHN); 56.3 (CH3O); 100.9 (CH インドール); 106.8 (C インドール); 113.8 (CH インドール); 114.1 (CH インドール); 127.0 (C インドール); 127.0 (CH インドール); 127.1 (CH インドール); 133.5 (C インドール); 156.0 (C インドール).
LRMS (IC): m/z= 213; 174; 162; 148 (5−メトキシインドール).
N−(ベンジリデン)−2−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタンアミンN−オキサイド(20 bis)
インドール系ヒドロキシルアミン(4)(2.00g;5.45mmol)を、不活性雰囲気下、無水トルエン(30mL)溶液中に加える。この溶液を100℃とし、次いで二酸化マンガン(1.90g;5.45mmol)を一度に加える。得られた反応媒体を5分間攪拌し、次いで冷却する。マンガン塩を除去するためにセライトを用いて濾過する。回転式エバポレーターでトルエンを除去し、次いでシリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:Et2O)。生成物を白色固体の純粋な形態で得る(1.40g;3.05mmol)。
収率: 70%.
MP: 128 °C.
IR (KBr): 3419, 3299, 3075, 2977, 2929, 1696, 1513, 1453, 1363, 1254, 1164, 887, 801 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 1.42 (s; 9H; C(CH3)3); 3.72-3.83 (m; 1H; CH2Nの1H); 3.93-4.10 (m; 1H; CH2Nの1H); 5.39 (ブロードs; 1H; NHBoc); 5.54 (ブロードs; 1H; CHN); 6.99 (d; J= 8.6 Hz; 1H; 芳香族H); 7.12 (dd; J= 1.7 および 8.6 Hz; 1H; 芳香族H); 7.16 (d; J= 2.4 Hz; 1H; 芳香族H); 7.30-7.45 (m; 3H; 芳香族H); 7.61 (s; 1H; CH=N); 7.77 (d; J= 1.6 Hz; 1H; 芳香族H); 8.15-8.30 (m; 2H; 芳香族H); 9.57 (s; 1H; NH).
13C NMR (CDCl3; 75.5 MHz): δ= 28.5 ((CH 3)3C); 43.0 (CH2N); 71.6 (CHN); 80.0 ((CH3)3 C); 109.3 (芳香族C); 113.3 (芳香族CH); 113.5 (芳香族C); 121.1 (芳香族CH); 125.3 (芳香族CH); 125.7 (芳香族CH); 127.8 (芳香族C); 128.7 (芳香族CH); 129.1 (芳香族CH); 130.2 (芳香族C); 131.0 (芳香族CH); 134.9 (芳香族C); 135.5 (CH=N); 156.5 (C=O).
LRMS (IC, NH3+イソブタン): m/z= 458 および 460 [(M+H)+], 298 および 300, 281 および 283.
1−N−(ヒドロキシ)アミノ−2−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタン=化合物(21)
インドール系ニトロン(20 bis)(1.28g;2.79mmol)を、室温、不活性雰囲気下で、乾燥メタノール(10mL)溶液中に加える。ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.99;14.00mmol)をこの溶液に加え、得られた溶液を1時間、室温で攪拌し、次いでクロロホルム中で希釈する。セライトを用いて濾過することにより得られた固体を除去する。濾液を真空下に蒸発させる。ジエチルエーテル中に残留物を溶解させ、次いで飽和炭酸ナトリウム水溶液で処理する。水相をエーテルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させる。シリカゲルでのクロマトグラフィにより得られた固形物を精製して(溶離液:Et2O)、白色固体の形態の純粋な生成物を得る(790mg;2.14mmol)。
収率: 77%.
MP: 87 °C.
IR (KBr): 3419, 3307, 2977, 2936, 1692, 1516, 1456, 1366, 1254, 1172, 805 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.43 (s; 9H; (CH 3)3C); 3.35-3.65 (m; 2H; CH2); 4.25 (t; J= 5.4 Hz; 1H; CHN); 5.11 (ブロードs; 1H; NHBoc); 6.98 (d; J= 1.7 Hz; 1H; H インドール); 7.12 (d; J= 8.7 Hz; 1H; H インドール); 7.19 (dd; J= 1.7 および 8.6 Hz; 1H; H インドール); 7.72 (s; 1H; H インドール); 9.05 (s; 1H; NH インドール).
13C NMR (CDCl3; 75.5 MHz): δ= 28.3 ((CH 3)3C); 42.5 (CH2N); 58.6 (CHN); 79.9 ((CH3)3 C); 112.4 (C インドール); 112.8 (C インドール); 112.9 (CH インドール); 121.7 (CH インドール); 124.0 (CH インドール); 124.9 (CH インドール); 128.0 (C インドール); 134.7 (C インドール); 157.1 (C=O).
LRMS (IC; NH3+イソブタン): m/z= 370 および 372 [(M+H)+]; 298 および 300; 281 および 283.
HRMS (ESI) C15H20N3O3 79BrNaについての計算値: 392.0586, 実測値: 392.0591 [(M+Na)+].
1−アミノ−2−[N’−(tert− ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタン=化合物(25)
三塩化チタン(16.05mmol)の15%水溶液3.53mLを、式(21)の1級ヒドロキシルアミン556mg(1.50mmol)のメタノール溶液に室温、不活性雰囲気下で加え、室温で15分間反応させる。塩基性のpHになるまで、水酸化ナトリウムの20%水溶液で反応混合物を処理する。水相を酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで回転式エバポレーターで溶媒を除去する。シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:酢酸エチル)。ジアミンを白色固体の形態で得る(438mg;1.24mmol)。
収率: 83%.
MP: 151 °C.
IR (フィルム): 3423, 3296, 2977, 2925, 1692, 1508, 1456, 1363, 1280, 1250, 1164, 287 cm-1.
1H NMR (MeOD, 300 MHz): δ= 1.41 (s, 9H, C(CH 3 )3); 3.20-3.50 (m, 2H, CH2N); 4.28 (dd, J= 5.9 および 7.3 Hz, 1H, CHN); 7.18 (dd, J= 1.8 および 8.6 Hz, 1H, H インドール); 7.26 (d, J= 8.5 Hz, 1H, H インドール); 7.26 (s, 1H, H インドール); 7.81 (d, J= 1.5 Hz, 1H, H インドール).
13C NMR (MeOD, 75.5 MHz): δ= 28.7 (C(CH 3 )3); 48.9 (CH2); 49.4 (CHN); 80.1 (C(CH3)3); 113.1 (C インドール); 114.0 (CH インドール); 117.6 (C インドール); 122.3 (CH インドール); 124.2 (CH インドール); 125.3 (CH インドール); 129.2 (C インドール); 136.7 (C インドール); 158.5 (C=O).
LRMS (ESI): m/z= 354 および 356 [(M+H)+].
HRMS (ESI) C15H21N3O2 79Brについての計算値: 354.0817,実測値: 354.0837 [(M+H)+].
1,2−ジアミノ−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタン二塩酸塩=化合物(27)
新たに蒸留した塩化アセチル931mg(11.8mmol)と乾燥メタノール5.0mLとを0℃で反応させることにより塩酸溶液を調製する。この溶液を0℃で、15分間攪拌する。ジアミン(25)(300mg;0.85mmol)のメタノール0.3mL溶液を、酸性溶液にゆっくりと加える。得られた反応媒体をさらに2時間攪拌し、次いで温度制御した浴の温度を上げることなく、回転式エバポレーターでメタノールをゆっくりと除去する。ジアミン二塩酸塩を褐色固体の形態で得る(275mg;11.8mmol)。
収率: 100%.
MP: 235 °C (dec).
IR (フィルム): 3223, 2919, 1610, 1505, 1464, 1329, 1119, 973, 885 cm-1.
1H NMR (MeOD, 300 MHz): δ= 3.72 (d, J= 7.6 Hz, 2H, CH2); 5.05 (t, J= 7.0 および 7.9 Hz, 1H, CHN); 7.33 (dd, J= 1.7 および 8.7 Hz, 1H, H インドール); 7.43 (d, J= 8.7 Hz, 1H, H インドール); 7.75 (s, 1H, H インドール); 8.00 (d, J= 1.7 Hz, 1H, H インドール).
13C NMR (MeOD, 75.5 MHz): δ= 42.4 (CH2); 46.7 (CHN); 106.9 (C インドール); 114.5 (C インドール); 114.8 (CH インドール); 121.8 (CH インドール); 126.6 (CH インドール); 128.2 (CH インドール); 128.5 (C インドール); 136.9 (C インドール).
1−(N−ヒドロキシ)−1,2−ジアミノ−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタン二塩酸塩=化合物(32)
新たに蒸留した塩化アセチル490mg(6.24mmol)と乾燥メタノール2.6mLとを0℃で反応させることにより塩酸溶液を調製する。この溶液を0℃で、15分間攪拌する。インドール系β−(N−Boc)アミノN−ヒドロキシルアミン(21)(166mg;0.45mmol)のメタノール0.2mL溶液を、酸性溶液にゆっくりと加える。得られた反応媒体をさらに2時間攪拌し、次いで温度制御した浴の温度を上げることなく、回転式エバポレーターでメタノールをゆっくりと除去する。ジアミン二塩酸塩を褐色固体の形態で得る(140mg;0.41mmol)。
収率: 91%.
IR (KBr): 3405, 2924, 1615, 1507, 1457, 1322, 888 cm-1.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz): δ= 3.79 (dd; J= 9.0 および 13.2 Hz; 1H; CH2のH); 3.95 (dd; J= 5.5 および 13.2 Hz; 1H; CH2のH); 5.23 (dd; J= 5.5 および 9.0 Hz; 1H; CHN); 7.35 (dd; J= 1.8 および 8.7 Hz; 1H; H インドール); 7.44 (d; J= 8.7 Hz; 1H; H インドール); 7.80 (s; 1H; H インドール); 7.98 (d; J= 1.8 Hz; 1H; H インドール).
13C NMR (CD3OD; 75.5 MHz): δ= 40.1 (CH2N); 56.6 (CHN); 103.1 (C インドール); 114.6 (C インドール); 114.8 (CH インドール); 122.0 (CH インドール); 126.6 (CH インドール); 129.1 (C インドール); 129.5 (CH インドール); 136.6 (C インドール).
1−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(ヒドロキシ)アミノ]−2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)]−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタン=化合物(13)
5−ブロモインドール212mgのTHF3mL溶液と臭化メチルマグネシウム0.36mL(THF中3M溶液、1.08mmol)とを−78℃で反応させることにより、臭化5−ブロモ−3’−インドリルマグネシウムの溶液を製造する。この溶液を−78℃で、15分間攪拌し、次いで構造(45)のスルホン150mg(0.36mmol)のTHF2mL溶液をそれに加える。温度が−5℃になるまでゆっくりと下げながら、一夜、得られた反応混合物を攪拌する。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えることにより反応を停止する。得られた異質な成分から成る混合物を酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで回転式エバポレーターで溶媒を除去する。シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:ジクロロメタン、次いで酢酸エチル)。化合物を白色固体の形態で得る(137mg;0.29mmol)。
収率: 81%.
IR (フィルム): 3324, 2972, 2914, 2846, 1684, 1519, 1461, 1392, 1367, 1287, 1255, 1167, cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 1.46 (s; 18H; C(CH 3)3); 3.23 (dt; J= 4.7 および 14.7 Hz; 1H; CH2のCH); 3.77-3.95 (m; 1H; CH2のCH); 5.18-5.28 (m; 1H; NHBoc); 5.38 (dd; J= 3.8 および 11.3 Hz; 1H; CHN); 7.10 (dt; J= 1.3 および 7.8 Hz; 1H; H インドール); 7.08-7.19 (m; 2H; H インドール); 7.78 (d; J= 1 Hz; 1H; CH インドール); 8.05 (s; 1H; OH); 8.91 (s; 1H; NH インドール).
13C NMR (CDCl3; 75.5 MHz): δ= 28.3 (2 C(CH 3)3); 41.1 (CH2); 55.1 (CHN); 80.6 (C(CH3)3); 81.6 (C(CH3)3); 112.3 (C インドール); 112.8 (C インドール); 112.8 (CH インドール); 121.5 (CH インドール); 124.4 (CH インドール); 124.7 (CH インドール); 128.0 (C インドール); 134.4 (C インドール); 156.6 (C=O); 158.0 (C=O).
LRMS (ESI): m/z= 476 および 478 [(M+Li)+]; 492 および 494 [(M+Na)+]; 945; 947 および 949 [(ダイマー+Li)+]; 961; 963 および 965 [(ダイマー+Na)+].
分析 C20H28BrN3O5についての計算値: C; 51.08; H; 6.00; N; 8.94.
実測値: C; 50.87; H; 6.13; N; 8.73.
1−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)]アミノ−1−(5’−ブロモ−3’−インドリル)エタン=化合物(35)
ヒドロキシルアミン(13)(423mg;0.90mmol)を不活性雰囲気下でTHF5mLに溶解させる。完全に脱気した水16当量(0.26mL;14.4mmol)、次いでヨウ化サマリウム4当量のTHF1M溶液(36mL,3.6mmol)を加える。反応液を室温で1時間攪拌し、外気の酸素と反応させ、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えることにより停止する。得られた反応媒体を酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで回転式エバポレーターで溶媒を除去する。シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:Et2O/ペンタン、1:1)。ジアミンを白色固体の形態で得る(332mg;0.73mmol)。
収率: 81%.
IR (フィルム): 3313, 2978, 2932, 2874, 1694, 1513, 1455, 1394, 1369, 1251, 1166 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 1.45 (s; 9H; C(CH 3)3); 1.46 (s; 9H; C(CH 3)3); 3.45-3.70 (m; 2H; CH2); 4.90-5.10 (m; 2H; 2 NHBoc); 5.10-5.20 (ブロードs; 1H; CHN); 6.98 (s; 1H; H インドール); 7.21 (dd; J= 8.6 および 18.7 Hz; 1H; H インドール); 7.24 (d; J= 9.3 Hz; 1H; H インドール); 7.73 (d; J= 1.7 Hz; 1H; CH インドール); 8.76 (s; 1H; NHBoc).
13C NMR (CDCl3; 75.5 MHz): δ= 28.4 (C(CH 3)3); 29.0 (C(CH 3)3); 45.0 (CH2); 48.7 (CHN); 79.8 (C(CH3)3); 112.9 (CH インドール); 113.0 (C インドール); 121.6 (CH インドール); 122.1 (C インドール); 122.9 (CH インドール); 125.2 (CH インドール); 127.5 (C インドール); 135.2 (C インドール); 156.0 (C=O); 156.6 (C=O),
LRMS (ESI): m/z= 476 および 478 [(M+Na)+].
分析. C15H16N2OSについての計算値: C; 52.87; H; 6.22; N; 9.25.
実測値: C; 52.94; H; 6.43; N; 9.01.
1−N−(ヒドロキシ)アミノ−2−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(インドール−3’−イル)エタン=化合物(46)
ヒドロキシルアミン塩酸塩5当量(260mg、3.69mmol)を、R1=CH2NHBoc、R5=R6=R’=Hである式(I−5−a)のインドール系ニトロン(280mg、0.73mmol)のメタノール(3mL)溶液にアルゴン下、攪拌しながら加える。反応媒体を室温で1時間攪拌し、次いでクロロホルムで希釈する。得られた白色の固体をセライトを用いて濾別する。濾液の溶媒を真空下に蒸発させる。ジエチルエーテル中に残留物を溶解させ、水および飽和NaHCO3水溶液でこの溶液を洗浄する。水相をジエチルエーテルで2回抽出する。有機相を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させる。白色固体、1−N−(ヒドロキシ)アミノ−2−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(インドール−3’−イル)エタン(100mg、0.34mmol)を製造するために、シリカカラムでのクロマトグラフィにより粗生成物を精製する(溶離液:Et2O)。
収率: 47%.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 1.43 (s, 9H, C(CH3)3); 3.4-3.6 (m, 1H, CH2の); 3.6-3.8 (m, 1H, CH2のH); 4.37 (t, J= 5.2 Hz, 1H, CHN); 5.04 (ブロードs, 1H, NHBoc); 7.00 (s, 1H, H インドール); 7.09 (t, J= 7.0 Hz, 1H, H インドール); 7.15 (t, J= 7.0 Hz, 1H, H インドール); 7.29 (d, J= 7.9 Hz, 1H, H インドール); 7.58 (d, J= 7.8 Hz, 1H, H インドール); 8.66 (s, 1H, NH インドール).
13C NMR (CDCl3, 75.5 MHz): δ= 28.4 (C(CH 3 )3); 42.5 (CH2), 58.5 (CHN); 79.7 (C(CH3)3); 111.4 (CH インドール); 112.5 (C インドール); 118.9 (CH インドール); 119.6 (CH インドール); 122.2 (CH インドール); 122.8 (CH インドール); 126.2 (C インドール); 136.0 (C インドール); 157.0 (C=O).
LRMS (DCI, NH3+イソブタン): m/z= 292 [(M+H)+], 279, 203.
1−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(ヒドロキシ)アミノ]−1−(インドール−3’−イル)−3−メチルプロパン=化合物(47)
3Mの臭化メチルマグネシウムのエーテル(194μL、0.58mmol)溶液を、インドール(34mg、0.29mmol)およびtert−ブチル 3−メチル−1−(フェニルスルホニル)ブチル−N−ヒドロキシカルバメート(100mg、0.29mmol)の無水THF1mL溶液に、不活性雰囲気下、−78℃で加える。反応媒体をこの温度で3時間攪拌し、次いで−10℃に再加熱し、一夜攪拌する。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止する。混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を飽和NaCl水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を蒸発させた後、白色粉末の形態の1−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(ヒドロキシ)アミノ]−1−(インドール−3’−イル)−3−メチルプロパン(62mg、0.195mmol)を製造するために、シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:酢酸エチル:ペンタン 1:1)。
収率: 67%.
IR (KBr): 3410, 3194, 3056, 2947, 2866, 1695, 1617, 1251, 1167, 1138, 1093 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 0.99 (d, J= 6.3 Hz, 3H); 1.01 (d, J= 6.3 Hz, 3H); 1.48 (s, 9H, C(CH3)3); 1.65-1.80 (m, 2H); 2.10-2.25 (m, 1H); 5.55 (dd, J= 5.1 および 9.9 Hz, 1H); 6.20 (s, 1H); 7.14 (dt, J= 1.5 および 8.1 Hz, 1H); 7.12-7.22 (m, 1H); 7.22 (d, J= 2.7 Hz, 1H); 7.30-7.36 (m, 1H); 7.72 (d, J= 7.5 Hz, 1H); 8.20 (s, 1H).
13C NMR (CDCl3, 75.5 MHz): δ= 22.0 (CH3); 23.1 (CH3); 25.0 (CH); 28.3 (C(CH 3)3); 40.7 (CH2); 53.0 (CHN); 81.7 (C(CH3)3); 111.1 (CH インドール); 114.8 (Cq); 119.3 (CH インドール); 119.6 (CH インドール); 122.1 (CH インドール); 123.1 (CH インドール); 126.6 (Cq); 135.9 (Cq); 156.4 (C=O).
LRMS (ESI): m/z= 341 [(M+Na)+].
C18H26N2O3 Cについての計算値: 67.90. H: 8.23. N: 8.80.
実測値: C: 68.12. H: 8.44. N: 8.77.
1−[N−ベンジル−N−(ヒドロキシ)アミノ]−2−[N’−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(6’−メトキシインドール−3’−イル)エタン=化合物(50)
新たに蒸留した塩化アセチル(533mg、6.80mmol)と乾燥メタノール5mLとを0℃で反応させることにより塩酸溶液を調製する。この溶液をこの温度で15分間攪拌し、次いでN−[2−(ベンジルオキシ)エチリデン]ベンジルアミンオキサイド(898mg、3.40mmol)および6−メトキシインドール(500mg、3.40mmol)のメタノール10mL溶液を該溶液に加える。全ての転化が終わるまで、0℃で、1時間、反応液を攪拌する。飽和NaHCO3水溶液を加える。媒体をCH2CH2で3回抽出し、有機相を合わせ、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水MgSO4で乾燥する。溶媒を真空下に蒸発させる。粗生成物をペンタンで粉砕して精製する。白色固体を得る(1.38g、3.39mmol)。
収率: 100%.
MP: 120 °C.
IR (フィルム): 3405, 3354, 2979, 2934, 2837, 1686, 1628, 1505, 1454, 1369, 1253, 1163, 1027, 911, 807, 736 cm-1.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 1.50 (s, 9H, C(CH3)3); 3.50-3.70 (m, 2H, CH2N); 3.74 (ABq, JAB= 14.1 Hz, (A-(B= 69.2 Hz, 2H, CH2Ph); 3.82 (s, 3H, CH3O), 4.06 (t, J= 5.7 Hz, 1H, CHN); 4.80-5.00 (大きな s, 1H, NHBoc); 6.48 (s, 1H, OH); 6.79 (dd, J= 5.2 および 7.8 Hz, 1H, 芳香族 H); 6.84 (s, 1H, 芳香族H); 7.07 (s, 1H, 芳香族H); 7.15-7.32 (m, 5H, 芳香族H); 7.53 (d, J= 8.7 Hz, 1H, 芳香族H); 8.22 (s, 1H, NH インドール).
13C NMR (CDCl3, 75.5 MHz): δ= 28.5 (C(CH 3 )3); 44.0 (CH2); 53.6 (CH3); 60.6 (CH2Ph); 79.7 (C(CH3)3); 94.6 (芳香族CH); 112.2 (芳香族C); 120.3 (芳香族CH); 121.4 (芳香族C); 122.1 (芳香族CH); 126.7 (芳香族CH); 128.0 (芳香族CH); 128.6 (芳香族CH); 136.8 (芳香族C); 139.0 (芳香族C); 156.6 (芳香族C); 157.7 (C=O).
LRMS (ESI): m/z= 412 [(M+H)+], 434 [(M+Na)+].
HRMS (ESI): C20H30N3O4についての計算値: 412.2236. 実測値: 412.2238 [(M+H)+].
化合物(48)
9−フルオレニルメトキシカルボニル−アミノオキシ酢酸の琥珀酸エステル(246mg、1.2mmol)のDMF(3mL)溶液を、2−[ベンジルオキシ]−1−(インドール−3’−イル)エチルアミン(133mg、0.5mmol)のDMF(12mL)溶液に、アルゴン下に攪拌しながら、室温で加える。混合物を室温で30分間攪拌し、次いでDMFを真空下に蒸発させる。白色固体(40mg、0.071mmol)を製造するために、シリカのカラムでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:酢酸エチル/CH2Cl2:1/1)。
収率: 14%.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 3.85-3.94 (m, 2H, CH2); 3.95-4.04 (m, 1H, CH); 4.21 (d, J= 7.5 Hz, 2H, CH2); 4.30-4.35 (m, 2H, CH2); 4.53 (s, 2H, CH2); 5.61-5.72 (m, 1H, CH); 6.95-7.11 (m, 2H, H インドール); 7.11 (d, J= 2.3 Hz, 1H, H インドール); 7.15-7.50 (m, 13H, 芳香族H); 7.62 (d, J= 7.8, 1H, H インドール); 7.65-7.79 (m, 3H, 芳香族H); 7.96 (d, J= 8.3, 1H, NH); 8.09 (s, 1H, NH); 8.16 (ブロードs, 1H, NH インドール).
本発明による分子の合成
基R
(「Studies in the Protection of Pyrrole and Indole Derivatives」; D. Dhanak, C. B. Reese J. Chem. Soc., Perkin Trans. I 1986, 2181-2186およびその参考文献; T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」, 第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999: 第7章, 615-631頁を参照)
1−アルキルインドール(R=アルキル基)
1−アルキルインドールは、Y. Kikugawa, Y. Miyake Synthesis 1981, 461-462に記載の方法に従って、インドール環と好適なヨウ化アルキルとを、アセトン中、室温で、水酸化カリウムの存在下に反応させることにより製造され得る。
1−エチルインドールの合成方法:粉末の形態の水酸化カリウム(1.19g:21.2mmol)を、冷やしたインドール(496mg、4.24mmol)のアセトン12mL溶液に加える。数分間の反応の後、ヨウ化エチル(1.32g;8.46mmol)を強い攪拌下に加え、反応液を室温で、10分間、攪拌下に置く。ベンゼンを反応混合物に加え、不溶な物質を真空下に濾過して除去する。得られたベンゼン溶液を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥する。ベンゼンを真空下に蒸発させ、1−エチルインドール(541mg;3.73mmol)を製造するために、シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:酢酸エチル)(収率88%)。
K. T. Potts, J. E. Saxton Org. Synth., John Wiley & Sons, Inc., Coll. Vol. V, 1973, 769-771に記載の方法に従って、1−メチルインドールを製造した。
W. E. Noland, C. Reich J. Org. Chem. 1967, 32, 828-832に記載の方法に従って、1−アルキルインドールも製造し得る。
方法:5−ブロモインドールをアンモニア/エーテル中、硝酸鉄の存在下、ナトリウムアミドでメタレーションし、次いで、得られた5−ブロモ−1−ソディオインドールとヨウ化メチルとをエーテル中で反応させることにより、5−ブロモ−1−メチルインドール(R=Me):
を製造する(収率32%)。
1−ベンジルインドール(R=ベンジル基)
Y. Kikugawa, Y. Miyake Synthesis 1981, 461-462に記載の方法に従って、インドールと塩化ベンゼンとを、室温で、アセトン中、水酸化カリウムの存在下に反応させることにより、1−ベンジルインドールを製造した。
T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」, 第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999: 第7章, 620-621頁またはY. Murakami, T. Watanabe, A. Kobayashi, Y. Yokoyamaによる論文、Synthesis 1984, 738-740に報告されている方法の1つに従って、それを合成することもできる。
1−(ヒドロキシメチル)インドール
刊行物:D. Dhanak, C. B. Reese J. Chem. Soc., Perkin Trans. I 1986, 2181-2186に記載の方法に従って、1−(ピバロイルオキシ−メチル)インドールとナトリウムメトキシドとをメタノール中、室温で反応させることにより1−(ヒドロキシメチル)インドールを製造する(収率30%)。
マススペクトルならびに1Hおよび13C NMRにより同定した。
1−(ピバロイルオキシメチル)インドール(POM−インドール)の製造が同じ刊行物に記載されている。
室温で、THF中、ナトリウムメトキシドでのインドールのN−メタレーション、次いで、中間体として得られた1−ソディオインドールとピバル酸クロロメチルとをTHF中で反応させることにより、それを製造する(収率:65%)。
その物理的特性およびスペクトルの特性は刊行物に記載されている。
1−(2−クロロエチル)インドール
1−(2−クロロエチル)インドールは、M. A. de la Mora, E. Cuevas, J. M. Muchowski, R. Cruz-Almanza Tetrahedron Lett. 2001, 42, 5351-5353に記載の方法に従って合成され得る。
1−(2−クロロエチル)インドールの合成:NaH(0.253g;0.11mole、ペンタンであらかじめ洗浄された鉱物油中の60%NaH懸濁液)を窒素雰囲気下に置いた、インドール(1.17g;0.1mole)のDMF10mL溶液に加え、次いで、反応混合物を室温で、30分間攪拌する。次いで1−ブロモ−2−クロロエタンを加える。2時間の反応の後、反応混合物に水をゆっくりと加えて処理し、酢酸エチルで抽出する。有機相を水、次いで飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、真空下に蒸発させる。シリカゲルでのクロマトグラフィにより得られた残留物を精製する。純粋な1−(2−クロロエチル)インドールを収率80%で得る。
M. A. de la Mora, E. Cuevas, J. M. Muchowski, R. Cruz-Almanza Tetrahedron Lett. 2001, 42, 5351-5353に記載の方法に従って、1−(2−クロロエチル)インドールを、アジ化ナトリウムとDMSO中で反応させることにより、対応する1−(2−アジドエチル)インドールに変換し得る。
1−アミノインドール(R=NH2
これらは、J. Hynes, Jr., W. W. Doubleday, A. J. Dyckman, J. D. Godfrey, J. A. Grosso, S. Kiau, K. Leftheris, J. Org. Chem. 2004, 69, 1368-1371に記載の方法に従って、モノクロルアミン(NH2Cl)でのインドール環のN−アミノ化により製造され得る。モノクロルアミンの製造は記載されている。
アミノ化剤−H2NOSO3H(HOSA)−の使用は、J. T. Klein, L. Davis, G. E. Olsen, G. S. Wong, F. P. Huger, C. P. Smith, W. W. Petko, M. Cornfeldt, J. C. Wilker, R. D. Blitzer, E. Landau, V. Haroutunian, L. L. Martin, R. C. Effland J. Med. Chem. 1996, 39, 570-581に記載されている。
インドールとO−ヒドロキシアミノスルホン酸(HOSA)とを反応させることにより、1−アミノインドールを製造することを可能ならしめる方法は、国際出願(WO 2005/035496)の課題であった。
1−(N−アルキルアミノ)インドール(R=NHRa
これらは、M. Somei, M. Natsume Tetrahedron Lett. 1974, 3605-3608に記載の方法に従って、アルデヒドと1−アミノインドールとを反応させることにより、次いで、中間体として得られた1−(アルキリデンアミノ)インドールとNaBH4とを反応させることにより製造され得る。
1−(N,N−ジアルキルアミノ)インドール(R=NRab
これらは、M. Watanabe, T. Yamamoto, M. Nishiyama Angew. Chem. Int. Ed. 2000, 39, 2501-2504 または M. Watanabe, T. Yamamoto, M. Nishiyama Eur. Pat. Appl. 2000, 23 頁, 1035114 A2 20000913に記載の方法に従って製造され得る。
1−(N−アルキルまたはN,N−ジアルキル−アミノアルキル)インドール
1−(N,N−ジアルキルアミノメチル)インドールの合成
1−(N,N−ジアルキルアミノメチル)インドールは、B. E. Love, B. T. Nguyen Synlett 1998に記載の方法に従って、インドール環と好適な1−(N,N−ジアルキルアミノメチル)ベンゾトリアゾールとを塩基性媒体中で反応させることにより製造され得る。
方法:インドール1当量のTHF溶液、次いで1−(N,N−ジアルキルアミノメチル)ベンゾトリアゾール1当量の溶液を、0℃、窒素雰囲気下に置かれたt−ブチル酸カリウムのTHF懸濁液中に加える。反応混合物を室温に戻し、この温度で2時間攪拌下に置く。得られた溶液をエーテル中で希釈し、水で4回、飽和NaCl水溶液で1回洗浄する。1−(N,N−ジアルキルアミノメチル)インドールを製造するために、エーテル相を無水MgSO4で乾燥し、濾過し、真空下に蒸発させる。5つの化合物、特に1−(N,N−ジメチルアミノメチル)インドール(R=−CH2−NMe2)のスペクトルのデータが論文に記載されている。
1−(N,N−ジアルキルアミノメチル)ベンゾトリアゾールの合成は、A. R. Katritzky, B. Pilarski, L. Urogdi Org. Prep. Proced. Int. 1989, 21, 135- および A. R. Katritzky, K. Yannakopoulou, P. Lue, D. Rasala, L. Urogdi J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1989, 225-233に記載されている。
1−(N,N−ジメチルアミノメチル)インドール(イソグラミン(isogramine))は、A. R. Katritzky, P. Lue, Y.-X. Chen J. Org. Chem. 1990, 55, 3688-3691に従って、インドールとホルムアルデヒドおよびN,N−ジメチルアミンとを、0℃、水中で反応させることによるマンニッヒ反応によっても製造され得る。
1−(N,N−ジベンジルアミノメチル)インドール
1−(N,N−ジベンジルアミノメチル)インドールは、B. E. Love, B. T. Nguyen Synlett 1998, 1123-1125に記載の方法に従って製造され得る。
1−(N,N−ジベンジルアミノメチル)ベンゾトリアゾールの合成は、A. R. Katritzky, K. Yannakopoulou, P. Lue, D. Rasala, L. Urogdi J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1989, 225-233 および J. R. L. Smith, J. S. Sadd J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1 1975, 1181-1184に報告されている。収率:64%。その物理的特性は刊行物に記載されている。
1−(N,N−ジアルキルアミノエチル)インドールの合成
1−(N,N−ジアルキルアミノエチル)インドールは、R. A. Glennon, J. M. Jacyno, R. Young, J. D. McKenney, D. Nelson J. Med. Chem. 1984, 27, 41-45に記載の方法に従って、(インドール環とNaHとをヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)中で反応させることによりその場で製造される)適当な1−ソディオインドールと塩化2−(ジアルキルアミノ)エチルとを反応させることにより製造され得る。それらはシュウ酸塩の形態で単離され得る。
5−メトキシ−1−(N,N−ジメチルアミノエチル)インドールのシュウ酸塩は、次の方法に従って製造される:5−メトキシインドール(4.4g、30mmol)のHMPA25mL溶液を、NaH(鉱物油中の50%分散液1.5gであり、ペンタンで洗浄されている)のHMPA25mLの懸濁液に加える。全て加えた後、反応混合物を室温で2時間攪拌する。塩化2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(6.4g、60mmol)のトルエン溶液を加え、次いで得られた反応混合物を室温で一夜攪拌下に置く。飽和NH4Cl(450mL)水溶液でそれを処理し、水相をエーテルで抽出する。エーテル相を合わせ、水洗し、無水MgSO4で乾燥する。溶媒を真空下に蒸発させ、5−メトキシ−1−(N,N−ジメチルアミノエチル)インドールを収率65%で得る(6.2g)。精製することなく、それをシュウ酸塩に変換する:メタノールからの再結晶後のmp179−180℃。5−メトキシ−1−(N,N−ジメチルアミノエチル)インドールの1H NMRの特性は刊行物に記載されている。
1−(N,N−ジメチルアミノアルキル)インドールは、この方法に従って、適当な塩化2−(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルを用いて製造され得る。
1−アリールスルホニルインドール(R=SO2Ar)
1−(フェニルスルホニル)インドール(R=SO2Ph)の合成
S. Roy, G. W. Gribble Tetrahedron Lett. 2005に記載の方法に従って、インドールと塩基性媒体(NaOH)中の塩化フェニルスルホニル(PhSO2Cl)とを、0℃で、CH2Cl2中、1時間、次いで室温で4時間、触媒量の(n−Bu)4NHSO4の存在下に反応させることにより、1−(フェニルスルホニル)インドールを製造し得る(収率:89%)。
1−(p−トルエンスルホニル)インドール(R=SO264−pMe)
Y. Kikugawa Synthesis 1981, 460-461に記載の方法に従って、インドールと塩化p−トルエンスルホニルとを、ジメトキシエタン中、室温で、30時間、水酸化カリウムの存在下に反応させることにより、1−(p−トルエンスルホニル)インドールを製造した。収率:89%。
1−(p−トルエンスルホニル)インドールは、E. V. Sadanandan, S. K. Pillai, M. V. Lakshmikantham, A. D. Billimoria, J. S. Culpepper, M. P. Cava J. Org. Chem. 1995, 60, 1800-1805に記載の方法に従って、THF中での水素化ナトリウムでのインドールのメタレーション、次いで中間体として得られた1−ソディオインドールとトリフルオロメタンスルホン酸無水物とを反応させることによっても製造され得る。
その他の参考文献:T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」, 第7版, John Wiley & Sons, Inc., 1999: 第7章, 615-617頁およびその参考文献。
1−アルコキシカルボニルインドールおよび1−アルキルカルボニルインドールの合成
1−(t−ブトキシカルボニル)インドール(R=Boc)の合成
1−(t−ブトキシカルボニル)インドールは、D. Dhanak, C. B. Reese J. Chem. Soc., Perkin Trans. I 1986, 2181-2186に記載の方法に従って製造され得る。水素化ナトリウム(0.77g、25.6mmol)の鉱物油中の懸濁液を、ペンタンで2回洗浄し、次いで室温で、窒素雰囲気下、THF10mLの懸濁液中に加える。インドール(1.01g、8.6mmol)のTHF8.2mL溶液をこの懸濁液に加える。反応が終了すると(H2の放出)、直ちにt−ブチルおよびフェニルカルボネート(2.0g、10.25mmol)を滴下する。得られた反応混合物を室温でさらに12時間攪拌する。水15mLを加え、次いで得られた混合物をエーテルで3回抽出する。得られた有機相を無水MgSO4で乾燥し、濾過し、次いで真空下に蒸発させる。蒸留により残留物を精製して(沸点:84℃/0.25mmHg)1.465g(78%)を得る。スペクトルの特性は刊行物に記載されている。
1−(t−ブトキシカルボニル)インドールは、S. Roy, G. W. Gribbleらによる論文、Tetrahedron Lett. 2005, 46, 1325-1328に記載の方法に従って、インドールとジ−t−ブチルジカルボネート(Boc2O)とを、室温で、THF中、14時間、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下に反応させることによっても製造され得る(収率:98%)。
その他の刊行物:L. Grehn, U. Ragnarsson Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1984, 23, 296-301((Boc)2O、MeCN、DMAP、収率:82%)。
沸点および1H NMRは記載されている。
1−(t−ブトキシカルボニル)−5−メトキシインドール:P. Zhang, R. Liu, J. M. Cook Tetrahedron Lett. 1995, 36, 9133-9136((Boc)2O、MeCN、DMAP、収率:98%)。
その他の参考文献:T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」, 第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999: 第7章, 617-618頁およびその参考文献。
1−ヒドロキシ、1−アルキルオキシインドールおよび1−ベンジルオキシインドールの合成
1−ヒドロキシインドール(R=OH)
1−ヒドロキシインドールは、M. Somei, F. Yamada, T. Kurauchi, Y. Nagahama, M. Hasegawa, K. Yamada, S. Teranishi, H. Sato, C. Kaneko Chem. Pharm. Bull. 2001, 49, 87-96に記載の方法に従って、トリフルオロ酢酸中でインドールをトリエチルシランに還元し、次いで得られたインドリンを、0℃で、メタノール中、触媒量(20%)のタングステン酸ナトリウム二水和物(Na2WO4.H2O)の存在下にH22(30%)水溶液で処理することによって、2工程でインドールから製造され得る。
トリプトアミン誘導体から、例えばセロトニン、N−メチルセロトニンおよび5−メトキシ−N−メチルトリプトアミンのようなインドール環の5位が酸化されたいくつかの化合物の製造においてこの方法を用いた。
1−メトキシインドール(R=OMe)
1−メトキシインドールの合成と共に物理的特性およびスペクトルの特性が、R. M. Acheson, P. G. Hunt, D. M. Littlewood, B. A. Murrer, H. E. Rosenberg J. Chem. Soc., Perkin Trans. I 1978, 1117-1125に報告されている。
1−アセチルインドールおよび1−ベンゾイルインドールの合成
Synthesis 1981, 460-461に記載の方法に従って、インドールと塩化アセチルおよび塩化ベンゾイルとを、室温で、ジメトキシエタン中、20分間、水酸化カリウムの存在下に、それぞれ反応させることにより、1−アセチルインドールおよび1−ベンゾイルインドールを製造した。収率77および83%。
1−トリアルキルシリルインドールの合成
1−トリアルキルシリルインドールは、T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」, 第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999: 第7章, 620頁に報告されている方法に従って、および/または以下に記載の方法に従って製造され得る。
1−(ジメチル−t−ブチルシリル)インドール
1−(ジメチル−t−ブチルシリル)インドールは、D. Dhanak, C. B. Reese J. Chem. Soc., Perkin Trans. I 1986, 2181-2186に記載の方法に従って、インドールを室温で、THF中、水素化ナトリウムで処理し、次いで1−ソディオインドールと塩化ジメチル−t−ブチルシリルとをTHF中で反応させることにより製造される。収率は79%である。物理的特性およびスペクトルの特性はこの論文に記載されている。
1−(ジメチル−t−ブチルシリル)インドールは、論文、P. Ashworth, B. Broadbelt, P. Jankowski, P. Kocienski, A. Pimm, R. Bell Synthesis 1995, 199-206に記載の方法に従って、インドールとNaHMDSとを−78℃で、THF中、1時間反応させ、次いで中間体として得られた1−ソディオインドールと塩化ジメチル−t−ブチルシリルとを−78℃で、THF中、1.5時間反応させることにより、あるいは論文、Y. Hirai, K. Yokota, T. Momose Heterocycles 1994, 39, 603-612に記載の方法に従っても製造され得る。
3
2−ハロゲノインドールの合成
2−クロロ、2−ブロモ−および2−ヨードインドールの合成
2−ハロゲノインドールは、論文:J. Bergman, L. Venemalm J. Org. Chem. 1992, 57, 2495-2497に記載の方法に従って、インドールから製造される。
それらの物理的特性およびスペクトルの特性も論文中に記載されている。
2−インドールは次の方法に従って製造される。n−ブチルリチウム(4.2mL、2.5Mのヘキサン溶液)を、インドール(1.17g,10mmol)の無水THF20mL溶液に−70℃で滴下する。得られた懸濁液をこの温度で、30分間攪拌し、次いでCO2ガスを10分間バブリングする。透明となった溶液を10分間攪拌する。溶媒および過剰のCO2を真空下に蒸発させ、次いで得られた固体の残留物を無水THF20mL溶液に加え、−70℃に冷却する。t−ブチルリチウム(6.2mL;1.7Mのペンタン溶液)を滴下し、次いで得られた溶液を1時間攪拌下に置く。1,2−ジヨードエタン(2.82g;10mmol)を加える。反応混合物を1時間−78℃とし、次いで水1mLで処理する。得られた溶液を室温に戻し、次いで飽和NH4Cl水溶液で処理する。それをエーテルで抽出する。得られた有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空下に蒸発させる。得られた固体の残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン/エーテル、4/1)により精製し、2−ヨードインドール(2.19g;9mmol)を収率90%で製造する。物理的特性およびスペクトルの特性は論文中に記載されている。
2−ブロモインドールは、上記の方法に従って、ハロゲン化剤として1,2−ジブロモテトラクロロエタン(3.26g;10.0mmol)を用いて製造される。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィ(ペンタン/エーテル、4/1)による精製により固形物を製造し、次いでヘキサンで粉砕する。2−ヨードインドールを結晶の形態で、収率87%で得る(1.70g;8.7mmol)。物理的データおよびスペクトルのデータは論文中に記載されている。
2−クロロインドールは、上記の方法に従って、ハロゲン化剤としてヘキサクロロエタン(2.37g;10.0mmol)を用いて製造される。シリカゲルでのクロマトグラフィによる精製後に、2−クロロインドール(1.37g;9mmol)を収率90%で得る。物理的データおよびスペクトルのデータは論文中に記載されている。
4、R5、R6、R7
アルキルインドールの合成
5−、6−および7−メチルインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
6−メチルインドールは、A. Walkington, M. Gray, F. Hossner, J. Kitteringham, M. Voyl Synth. Commun. 2003, 33, 2229-2233に記載の一般的な方法に従って製造される(収率:55%)。
6−メチルインドールの合成方法
工程1:ベンジル シアノアセテート(3.50g;20mmol)を炭酸カリウム(6.08g;44mmol)のDMF5mL懸濁液に加える。炭酸塩をDMF2mLで洗浄する。3−ニトロ−4−クロロトルエン(3.41g、20mmol)のDMF5mL溶液を加え、得られた反応混合物を70℃で、24時間攪拌する。室温に冷却後、5NのHCl水溶液(12.5mL)で処理する。混合物をエーテル(100mL)と水(50mL)に分離し、次いで水相をエーテルで再抽出する。エーテル相を水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空下に濾過し、蒸発させる。ベンジル 2−シアノ−2−(2−ニトロ−4−メチルフェニル)エタノエートを得るために、シリカゲルでのクロマトグラフィにより残留物を精製する(溶離液:CH2Cl2/ペンタン、1/1)、(収率:75%)。
工程2:ベンジル 2−シアノ−2−(2−ニトロ−4−メチルフェニル)エタノエート(13mmol)、5%パラジウム(0.84g)、水(4mL)およびエタノール(40mL)の混合物を、25℃で18時間、50psi下で水素化する。セライトを用いる濾過により触媒を除去し、エタノールで固形物を洗浄する。6−メチルインドールを製造するために、得られた濾液を真空下に蒸発させ、シリカゲルでのクロマトグラフィにより精製する(溶離液:CH2Cl2/ペンタン、2/1)、(収率74%)。
7−メチルインドールは、A. P. Dobbs, M. Voyl, N. Whittall Synlett 1999, 1594-1596に記載の一般的な方法に従って製造される。収率:71%。
ジ置換されたインドールの合成
5−メチル−6−トリフルオロメチルインドールおよび5−メチル−6−ブロモインドールは、A. P. Dobbs, M. Voyl, N. Whittall Synlett 1999, 1594-1596に記載の一般的な方法に従って製造される。収率はそれぞれ36%および34%である。
トリフルオロメチルインドールの合成
4−トリフルオロメチルインドールは、K. J. Krishna, R. Jain, A. Dandia, S. Saroj, N. Ahmed J. Heterocyclic Chem. 1989, 26, 1799-1802に記載の一般的な方法に従って製造される。
5−トリフルオロメチルインドールは、A. Walkington, M. Gray, F. Hossner, J. Kitteringham, M. Voyl Synth. Commun. 2003, 33, 2229-2233に記載の一般的な方法に従って製造される。収率:84%。
6−トリフルオロメチルインドールはアルファ エイサーより市販されている。
(特にシグマ−アルドリッチより市販されている)4−クロロ−3−ニトロ−1−トリフルオロメチルベンゼンからのそれの合成(収率85%)、その物理的特性およびスペクトルの特性は、A. Walkington, M. Gray, F. Hossner, J. Kitteringham, M. Voyl Synth. Commun. 2003, 33, 2229-2233に記載されている。
この方法は、100kgのオーダーの量の化合物を得ることを可能ならしめる(論文においては:8.36kg、79%)。
7−トリフルオロメチルインドールは、A. P. Dobbs, M. Voyl, N. Whittall Synlett 1999, 1594-1596に記載の一般的な方法に従って製造される。
その他の刊行物:Y. Murakami, T. Watanabe, T. Hagiwara, Y. Akiyama, N. Kondo, H. Ishii Chem. Pharm. Bull. 1995, 43(8), 1281-1286。
ヒドロキシインドールの合成
4−および5−ヒドロキシインドールはアルファ エイサーより市販されている。
ヒドロキシインドールは、P. Zhang, R. Liu, J. M. Cook Tetrahedron Lett. 1995, 36, 9133-9136またはA. M. Felix J. Org. Chem. 1974, 39, 1427-1429に従って、対応するメトキシインドールとBBr3とをCH2Cl2中で反応させることにより製造され得る。
5,6−ジヒドロキシインドールの合成:3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒドからの3工程でのそれの合成は、L. Novellino, M. of Hischia, G. Prota Synthesis 1999, 793-796に記載されている。この方法は5,6−ベンジルオキシインドールおよび5,6−ジアセトキシインドールの入手を可能ならしめる。それらの物理的データおよびスペクトルのデータは刊行物に記載されている。
4,6,7−トリメトキシインドール:2,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドからのそれの合成は、E. V. Sadanandan, S. K. Pillai, M. V. Lakshmikantham, A. D. Billimoria, J. S. Culpepper, M. P. Cava J. Org. Chem. 1995, 60, 1800-1805に記載されている。その物理的データおよびスペクトルのデータは刊行物に記載されている。
アルコキシインドールの合成
メトキシインドール
4−、5−および6−メトキシインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
6−メトキシインドールは、A. Walkington, M. Gray, F. Hossner, J. Kitteringham, M. Voyl Synth. Commun. 2003, 33, 2229-2233に記載の一般的な方法に従って製造される(収率:39%)。
N−ベンジルオキシインドール
4−、5−および6−ベンジルオキシインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
N−ベンジルオキシインドールは、T. W. Greene, P. M. Wuts, 「Protective Groups in Organic Synthesis」, 第3版, John Wiley & Sons, Inc., 1999, 第3章, 266-269頁に記載の方法に従って製造され得る(収率:39%)。
ハロゲノインドール
4−、5−、6−および7−ブロモインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
それらの合成は、M. P. Moyer, J. F. Shiurba, H. Rapoport J. Org. Chem. 1986, 51, 5106-5110に記載の方法に従って行なわれる。
4,7−ジブロモインドールは、A. P. Dobbs, M. Voyl, N. Whittall Synlett 1999, 1594-1596に記載の一般的な方法に従って製造される。収率:69%。
4−、5−および6−クロロインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
5−、6−および7−フルオロインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
K. Kato, M. Ono, H. Akita Tetrahedron Lett. 1997, 38, 1805-1808に従って、6−ニトロインドールから3工程で6−ヨードインドールを製造した。
この方法に従って、それぞれ市販のニトロインドールから4−ヨードインドールおよび5−ヨードインドールを製造することができた。
7−ヨードインドールを、Y. Yamada, S. Arima, C. Okada, A. Akiba, T. Kai, Y. Harigaya Chem. Pharm. Bull. 2006, 54, 788-794に従って、インドールから4工程で製造した。
この方法は、7−クロロインドールおよび7−ブロモインドールの製造を可能ならしめる。
ジハロゲノインドール
インドール環の2位のモノブロモ化またはインドール環の2位および6位のジブロモ化:A. G. Mistry, K. Smith, M. R. Bye Tetrahedron Lett. 1986, 27, 1051-1054。
この論文において、筆者は、対応する2−ブロモインドールまたは2,6−ジブロモインドールをそれぞれ製造するために、(遮光した)3−メチル−および3−シアノメチル−インドールがN−ブロモスクシンイミド(NBS)1当量または2当量と、ジクロロメタン中、20℃で反応することを示している(収率:77−96%)。
アミノインドール
4−、5−、6−および7−アミノインドールは、ジョンソン マッセイ カンパニーのアルファ エイサーより市販されている。
それらは対応するニトロインドールの還元により製造され得る。
5−アミノインドールの合成は、J. I. DeGraw Can. J. Chem. 1966, 44, 387-393に記載されている:5−ニトロインドール25.0g、10%のパラジウム炭素1.2gおよび無水エタノール200mLの混合物に、ヒドラジン(98〜100%)25mLをゆっくりと加える。添加後、得られた反応混合物を2時間還流させる。黄色の固体残留物を製造するために、触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させる。5−アミノインドール16.5g(81%)を製造するために、結晶を水200mLで洗浄し、それらを真空下に乾燥する。融点:131−134℃。
N−モノアルキルアミノ−およびN,N−ジアルキルアミノインドール
N,N−ジメチルアミノ基を次の工程で製造できた。
−酢酸媒体(AcOH)中でNaBH3CN、CH2Oと反応させることにより、対応するアミンから直接:K. S. Jandu, V. Barrett, M. Brockwell, D. Cambridge, D. R. Farrant, C. Foster, H. Giles, R. C. Glen, A. P. Hill, H. Hobbs, A. Honey, G. R. Martin, J. Salmon, D. Smith, P. Woollard, D. L Selwood J. Med. Chem. 2001, 44, 681-693、または
−N−メチルアミノ基から:M. Kurosu, S. S. Dey, D. C. Crick Tetrahedron Lett. 2006, 47, 4871-4875。
この方法は、2級アミンのN−アルキル化により、異なって置換されている3級アミン(Ra≠Rb)の合成を可能とする。
モノアルキル化
1級アミンのモノアルキル化は、R. N. Salvatore, A. S. Nagle, S. E. Schmidt, K. W. Jung Org. Lett. 1999, 1, 1893-1896に記載の方法に従って行われ得る。
論文:「Synthesis of Secondary Amines」, R. N. Salvatore, C. H. Yoon, K. W. Jung Tetrahedron 2001, 57, 7785-7811。
還元的なアミノ化による1級アミンからのN−エチルアミノ基の合成のための参考例:0℃で、2時間、MeCHO1当量、次いで0℃で、1時間、NaBH42当量:K. C. Nicolaou, R. D. Groneberg, N. A. Stylianides, T. Miyazaki J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1990, 1275-1277。
N,N−ジメチルアミノインドールの合成
N,N−ジメチルアミノインドールは、論文:J. I. DeGraw Can. J. Chem. 1966, 44, 387-393に記載の方法に従って、対応するニトロインドールから製造され得る。
4−ニトロ−、5−ニトロ−および7−ニトロインドールはアルドリッチより市販されている。
4−、5−、6−および7−ニトロインドールはアルファ エイサーより市販されている。
5−(N,N−ジメチルアミノ)インドールは、次の方法に従って、5−ニトロインドールから製造される。
5−アミノインドールの合成:5−ニトロインドール25.0g、10%のパラジウム炭素1.2gおよび無水エタノール200mLの混合物に、ヒドラジン(98〜100%)25mLをゆっくりと加える。添加後、得られた反応混合物を2時間還流させる。黄色の固体残留物を製造するために、触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させる。5−アミノインドール16.5g(81%)を製造するために、結晶を水200mLで洗浄し、乾燥する。融点:131−134℃。
ピクリン酸5−インドリルトリメチルアンモニウムの合成:炭酸ナトリウム5.7g(68mmol)を含む、5−アミノインドール2g(15.5mmol)、水32mLの混液に、10分間かけて、攪拌下に硫酸ジメチル6.2mLを加える。得られた溶液をさらに10分間攪拌し、65℃に加熱し、ピクリン酸3.6g(15.7mmol)の温かい水溶液240mL中へ流し込む。得られた黄色の結晶性沈殿物を2時間放置する。ピクリン酸塩5.2g(85%)を製造するために、それを回収し、水、次いでエーテルで洗浄し、乾燥する。75%エタノールからの再結晶により、純粋なピクリン酸5−インドリルトリメチルアンモニウム4.3g(75%)を製造する(融点:171〜173℃)。分析が刊行物に記載されている。
塩化5−インドリルトリメチルアンモニウムの合成:ダウエックス(Dowex)2樹脂(塩化物)300g、ピクリン酸5−インドリルトリメチルアンモニウム46gおよび83%メタノール1200mLの混合物を、室温で17時間攪拌する。樹脂を濾過により除去し、メタノール100mLで洗浄する。シロップ状の残留物を製造するために、濾液を真空下に蒸発させ、次いで、温かいイソプロパノール120mL中に溶解させ、アセトン800mL中に希釈する。沈澱する残留物をデカンテーションにより除去し、上澄液を別のアセトン700mL中に希釈する。結晶を製造するために溶液を3日間放置し、生成物13.5g(57%)を得るために、該結晶を回収し、アセトンで洗浄し、乾燥する(融点:200−201℃)。分析が刊行物に記載されている。
5−(N,N−ジメチルアミノ)インドールの合成:塩化5−インドリルトリメチルアンモニウム13gをナトリウム1.54g(67mmol)のn−プロパノール270mL溶液に加え、反応混合物を17時間、還流下に攪拌する。それを真空下に蒸発乾固し、残留物を水100mLおよびエーテル100mLで処理する。2層に分離後、水相をエーテルで抽出する。シロップ状の残留物8.2gを製造するために、エーテル相を合わせ、水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、真空下に蒸発させる。透明な液状物(0.25mmHgにおいて沸点:135−140℃)の形態の5−(N,N−ジメチルアミノ)インドール7.5g(76%)を製造するために、減圧下に後者を蒸留する。液状物は白色結晶(融点:45−47℃)を形成するために固化する。分析が刊行物に記載されている。
N−(Boc)アミノインドール
G. Chelucci, I. Manca, G. A. Pinna Tetrahedron Lett. 2005, 46, 767-770に記載の方法に従って、60℃で、THF中、アミノインドールとジ−t−ブチルジカルボネート(Boc2O)とを反応させることにより、N−(Boc)アミノインドールを製造することができた。
1
−COCH2ONH−GP基
GP=BocまたはFmocである前駆体の合成
構造が以下に記載されている試剤は−COCH2ONH−GP基の導入が可能である。
それらは、特に次の参考文献に従って製造される。
−GP=Boc:Kurono, M. Isobe Chem. Lett. 2004, 33, 452-453; M. Kurono, A. Shimomura, N. Chikusa Tetrahedron 2004, 60, 1773-1780およびS. Deroo, E. Defrancq, C. Moucheron, A. Kirsch-De Mesmaecker, P. Dumy Tetrahedron Lett. 2003, 44, 8379-8382。市販のO−カルボキシメチル−ヒドロキシルアミン1/2塩酸塩((H2NOCH2COOH)2.HCl)をジオキサン、塩基性の媒体(NaOH)中でジ−t−ブチルジカルボネートで保護し(80%)、次いで中間体として得られた酸(BocNHOCH2COOH)とN−ヒドロキシスクシンイミドとを、CH2Cl2中、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下に反応させることにより(収率:90%)。
−GP=Fmoc:L. Cipolla, M. Rescigno, A. Leone, F. Peri, B. The Ferla, F. Nicotra Bioorg. Med. Chem. 2002, 10, 1639-1646、市販のO−カルボキシメチル−ヒドロキシルアミン1/2塩酸塩((H2NOCH2COOH)2.HCl)をジオキサン中、Na2CO3存在下に9−フルオレニルメチルクロロホルメート(Fmoc−Cl)で保護し(77%)、次いで中間体として得られた酸(FmocNHOCH2COOH)とN−ヒドロキシスクシンイミドとを、酢酸エチル/ジオキサン混液中、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下に反応させることにより(収率:93%)。
2つの化合物の物理的特性およびスペクトルの特性は記載されている。
実験の部−生物学
菌株
用いた2つの株は、Sで示されるスタフィロコッカス・アウレウス(ATCC 25923、感受性グラム陽性株)およびS.アウレウスITS−1199(エフラックスなし)、ならびに流出ポンプNorAの過剰発現により、フルオロキノロン類に耐性を有し、RNorAで示されるその派生株、S.アウレウスITS−1199B(Kaatz, G. W., Seo, S.M., Antimicrob. Agents Chemother., 1995, 39, 2650-2655)である。
ミューラー−ヒントン(MH、Bio Rad)またはルリア−ベルターニ(LB、Difco)の培地中、37℃で細菌を培養した。
抗菌活性の判定
以下に記載の実験は、Comite de l'Antibiogramme de la Societe Francaise de Microbiologie (http://www.sfm.asso.fr/nouv/general.php" Courvalin, P., Goldstein, F., Philippon, A., Sirot J. L'antibiogramme, 1985, M.P.C.-Videom editorも参照)の推奨に従って行われる。
バイオメック2000ロボット(ベックマン)およびマイクロ−タイトレーション プレートを用いて、液体培地中で分子の抗菌活性を判定した。
各ウェル中の最終体積は200μlである。
分子のDMSO溶液5μlの最大体積を、MH培地中の細菌の106CFU/ml(コロニー形成ユニット)を含むそれぞれのウェルに加える。
試験される分子の最終濃度は100または128μg/mlである。
37℃のオーブン中でプレートをインキュベートし、インキュベーションの1時間、2時間、8時間および24時間後に650nmで細菌の生長を測定する。
アンピシリンをポジティブ対照のために用い、分子を導入するために用いられるのと同量(通常、2〜5μl)のDMSOをネガティブ対照のために用いる。
これらの条件下で分子が細菌の生長を完全に停止させた場合に極めて活性であるとし、細菌の生長がネガティブ対照の10%を超えない場合に活性であるとして、生長がネガティブ対照の10%に到達したときに不活性であるとして、分子を判定する。
極めて活性な分子の最小阻止濃度(MIC)を、ミューラー−ヒントン培地中で、ml当たり106UFCの細菌の存在下に、2つの系列希釈方法により判定する。
μg/mlで表されるMICは、37℃で18時間のインキュベーションの後に、生長が全く観察されないことを可能ならしめる分子の最低濃度として定義される。
実験を3回繰り返す。
耐性メカニズムの阻害
耐性菌を用いて上記のように試験を行ない、試験した分子と細菌が耐性を有する抗生物質との混合物の効果を観察する。
ミューラー−ヒントン培地中での系列希釈方法を用い、また、100または128μg/mlの分子濃度から開始する。
用いた抗生物質はシプロフロキサシンであった。
この耐性菌についてのそのMICは16μg/mLである。
この研究において、流出ポンプNorAを阻害する比活性を、8μg/mL(c/2)および4μg/mL(c/4)の濃度で評価されるシプロフロキサシンの存在下に、化合物のMICにより特徴付けた。
生物学的な結果
A−固有抗菌活性を有する化合物
固有抗菌活性を有する次の化合物も参考例になり得る(S.アウレウスについて行った試験):
これらの化合物は、上記で定義された式(I)の化合物である(ここで、R=R3=R4=R6=R7=H;R1=CH2NHBoc;R2=OCOCH3およびBは式(B−1)の基であり(ここで、aは単結合である);Aは窒素原子であり、RIV=R’=R’’=R’’’=Hである)。
これらの化合物は10μg/ml以下のMICを有する。
同様に、次の3つの化合物は10μg/ml以下のMICを有する。
本発明の化合物として、次の式に相当する化合物も挙げられる:
これらの化合物は上記で定義された式(I)の化合物である(ここで、R=R3=R4=R6=R7=H;R1=CH2NHBoc;R2=OCH3、Bは式(B−1)の基であり(ここで、aは単結合である);Aは窒素原子であり、RIV=R’=R’’=R’’’=Hである)。
上記の6つの化合物の中では、R5がF、Cl、CH3、OMeまたはHである化合物が20μg/ml以下のMICを有し、R5がBrである化合物が10μg/ml以下のMICを有する。
上記で定義された式(I−7−a)に相当する特定の化合物も挙げられる:
−R5=HでR6=Cl、またはR5=ClでR6=H、またはR5=NH2でR6=H、またはR5=HでR6=CH3、またはR5=CH3でR6=Hであるとき、相当する化合物は20μg/ml以下のMICを有する。
−他方、R5=HでR6=OMe、またはR5=F、HもしくはOMeでR6=H、またはR5=HでR6=NH2、またはR5=N,N−ジメチルアミノでR6=H、またはR5=HでR6=N,N−ジメチルアミノ、またはR5=HでR6=CF3であるとき、相当する化合物は10μg/ml以下のMICを有する。
上記で定義された、R=R3=R4=R7=Hである式(I−4)に相当する特定の化合物も挙げられる。
好ましい化合物は次のものである:
*R’=p−メトキシでR’’=H
−R5=FでR6=H MIC≦20μg/ml
−R5=OMeでR6=H MIC≦10μg/ml
−R5=HでR6=OMe MIC≦20μg/ml
*R’およびR’’が合わさってジ−m−メトキシ基を表す
−R5=FでR6=H MIC≦10μg/ml
−R5=R6=H MIC≦20μg/ml
−R5=OMeでR6=H MIC≦10μg/ml
−R5=HでR6=OMe MIC≦10μg/ml
*R’およびR’’が合わさってo−およびp−ジメトキシ基を表す
−R5=R6=H MIC≦10μg/ml
−R5=FでR6=H MIC≦10μg/ml
−R5=OMeでR6=H MIC≦10μg/ml。
上記で定義された式(I−4−a)に相当する特定の化合物も挙げられる。
−R5=CF3でR6=H MIC≦20μg/ml
−R5=HでR6=CF3 MIC≦20μg/ml。
上記で定義された式(I−5−a)(R’=Hである)に相当する特定の化合物も挙げられる。
−R5=CF3でR6=H MIC≦20μg/ml
−R5=HでR6=CF3 MIC≦20μg/ml。
上記で定義された、R5=CF3でR6=Hである式(I−8−a)(X=HClである)に相当する特定の化合物も挙げられ、そのMICは10μg/ml以下である。
B−NorAポンプ阻害活性を有する化合物
細胞毒性
抗生物質または流出ポンプ阻害活性の評価の枠組みの中で、細胞毒性は最小である。
実際に、ヒトまたは動物における医療の観点からは、投与される物質は原核細胞に対し選択的でなければならない。
10-5Mの濃度で測定されたインビトロの細胞毒性の結果が以下に記載されている。
細胞毒性を5つの細胞株−KB(ヒト口腔癌)、MCF7(乳癌)およびMCF7R(耐性菌)、Vero(サルの腎臓)ならびにHCT116(ヒト結腸癌)について測定した。

Claims (49)

  1. 次の式(I):
    (式中、
    −Rは、次の群の1つから選択される基を表す:
    *水素原子;
    *1〜7の炭素原子を含むアルキル基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *7〜11の炭素原子を含むメチルアリール基;
    *−CH2−NRab基(ここで、RaおよびRbは互いに独立して水素原子または1〜4の炭素原子を含むアルキル基を表す);
    *−CH2CH2NRab基(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである);
    *−NRab基(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである);
    *−SO2Ar基(ここで、Arは6〜10の炭素原子を含むアリール基を表す);
    *Boc、Fmoc、Cbz、Ac、CF3CO、C65COから選択される基;
    *ヒドロキシまたはアルコキシ基ORf(ここで、Rfは1〜7の炭素原子を含むアルキル基を表し、該アルキル基は6〜10の炭素原子を含むアリール基により、もしくはNH2基により置換されることができる);あるいは
    *シリル化された基Si(Rg3(ここで、Rg基は、同一または異なり、互いに独立して1〜6の炭素原子を含むアルキル基を表し、R基はMe2t−BuSi、t−BuPh2SiまたはSi(Et)3基を表し得る);
    −R3は、水素原子またはハロゲン原子を表し;
    −R4、R5、R6およびR7は、互いに独立して、次の群の1つから選択される基を表す:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ヒドロキシメチル(−CH2OH)またはアルコキシメチル(−CH2ORf)基(ここで、Rfは上記で定義されたとおりである);
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである);あるいは
    −R1は次の群の1つから選択される基を表す:
    *水素原子;
    *1〜6の炭素原子を含むアルキル基;
    *7〜11の炭素原子を含むメチルアリール基;
    *−(CH2mNH−GP基(ここで、mは1または2であり、GPは1〜4の炭素原子を含むアルキル基または1〜7の炭素原子を含むアシル基から選択される基を表す);
    *−(CH2mNH2または−(CH2mNH2X基(ここで、XはHCl、HCO
    OHもしくはHOOCCOOHを表し、mは上記で定義されたとおりである)
    *−(CH2mN(GP)(GP’)基(ここで、mおよびGPは上記で定義されたとおりであり、GP’はGPと同じ定義に相当し、GPおよびGP’は同一または異なっている);
    *N2またはメトキシ基により置換されていてもよい、6〜10の炭素原子を含むアリール基:
    *CH2OHまたはCH2SH基;
    *CH2O−GPまたはCH2S−GP基(ここで、GPはAc、CF3CO、C65CO、CONH2、O−もしくはS−ベンジルおよびCSNH2から選択される基を表す)、
    −R2は次の群の1つから選択される基を表す:
    *水素原子;
    *O-基;
    *OH基;
    *COCH2ONH−GP、COCH2ONH2またはCOCH2ONH2Y基(ここで、GPは次の基:Boc、Fmoc、Ac、BzもしくはCF3COの1つを表し、YはHCl、CF3COOH、HCOOHもしくはHOOCCOOHを表);
    *1〜10の炭素原子を含むアシル基;
    *アルコキシ基ORc(ここで、Rcは1〜10の炭素原子を含むアルキル基を表す);
    *アシルオキシ基OCORc(ここで、Rcは上記で定義されたとおりである);
    *ウレイド基OCONH2
    *チオウレイド基OCSNH2
    −Bは次の群の1つから選択される基を表す:
    (式中、
    *aは単結合または2重結合を表し;
    *AはNまたはN+を表し;
    .AがNを表すとき、aは単結合を表し;
    .AがN+を表し、R2がO-を表すとき、aは二重結合を表す;
    *R’、R’’およびR’’’は互いに独立して次の群の1つから選択される基を表す:
    *水素原子;
    *OH基;
    *1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *NH2基;
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである):
    (ここで、R’およびR’’基は合わさって、次の基:2,4−ジメトキシ;3,5−ジメトキシ;3,4−ジメトキシまはメチレンジオキシの1つを表し、R’’’は水素原子を表す;
    R’、R’’およびR’’’基は合わさって、次の基:3,4,5−トリメトキシ;3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシまたは3,4,5−トリヒドロキシの1つを表し;
    R’、R’’およびR’’’基はNO2基を表さない)
    *RIVは次の基の1つを表す:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *6〜10の炭素原子を含むアリール基;
    *CH2ORd基(ここで、Rdは:
    ・1〜7の炭素原子を含むアルキル基、
    ・7〜11の炭素原子を含むメチルアリール基、または
    ・Si(Re3基(ここで、Re基は、同一または異なり、互いに独立して、1〜6の炭素原子を含むアルキル基を表す)
    から選択される基を表す);
    *GP1はBocまたはCbz基を表し、
    *Rcは水素原子または1〜4の炭素原子を含むアルキル基を表す));
    の少なくとも1つの化合物、またはその光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体もしくはラセミ混合物を含む鏡像異性体の混合物の形態、または塩酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩の形態にある式(I)の化合物を有効成分として含む、細菌感染症の療用医薬組成物。
  2. 次の式(I−1):
    (式中、R、R1、R3、R4、R5、R6、R7、R’およびR’’は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 式(I−1)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 が水素原子を表し;
    −R 5 が水素原子、メトキシ基、臭素原子または塩素原子を表し;
    −R 6 が水素原子または臭素原子を表し;
    −R 1 がメチル、イソブチル、p−ニトロフェニルまたはCH 2 NHBoc基を表し;
    −R’およびR’’が互いに独立して、水素原子もしくはメトキシ基を表すか、またはR’およびR’’が合わさって、2,4−ジメトキシ基もしくは3,5−メトキシ基を表す、
    請求項2に記載の医薬組成物。
  4. 式(I−1)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項2に記載の医薬組成物。
  5. 次の式(I−2−bis):
    (式中、R、R3、R4、R5、R6、R7およびGP1は請求項1で定義されたとおりであり、GP1 はBocを表す)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  6. 式(I−2−bis)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 が水素原子を表し;
    −R 5 が水素原子、臭素原子または塩素原子を表し;
    −R 6 が水素原子または臭素原子を表す
    請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 式(I−2−bis)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項5に記載の医薬組成物。
  8. 次の式(I−3):
    (式中、
    −nは0、1または2であり、
    −R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりであり;
    −R’およびR’’は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  9. 式(I−3)の化合物において、
    −R’およびR’’は水素原子を表し;
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 は水素原子を表し;
    −R 5 は水素原子または臭素原子を表し;
    −R 6 は水素原子または臭素原子を表す、
    請求項8に記載の医薬組成物。
  10. 式(I−3)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項8に記載の医薬組成物。
  11. 次の式(I−4):
    (式中、
    −R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりであり;
    −R’およびR’’は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  12. 式(I−4)の化合物において、
    R’およびR’’は水素原子を表し;
    −R、R3、R4およびR7は水素原子を表し;
    −R5は水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
    −R6は水素原子または臭素原子を表す、
    請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 式(I−4)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項11に記載の医薬組成物。
  14. 次の式(I−5):
    (式中、R、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR’は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  15. 式(I−5)の化合物において、
    −R’が水素原子またはp−メトキシ基を表し;
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 が水素原子を表し;
    −R 1 がCH 2 NHBoc、メチル、エチルまたはイソブチル基を表し;
    −R 5 が水素原子または臭素原子を表し;
    −R 6 が水素原子または臭素原子を表す、
    請求項14に記載の医薬組成物。
  16. 式(I−5)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項14に記載の医薬成物。
  17. 次の式(I−6):
    (式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物、またはその塩酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  18. 式(I−6)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 が水素原子を表し;
    −R 5 が水素原子または臭素原子を表し;
    −R 6 が水素原子または臭素原子を表す
    請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 式(I−6)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項17に記載の医薬組成物。
  20. 次の式(I−7):
    (式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物、またはその塩酸塩、ギ酸塩またはシュウ酸塩を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  21. 式(I−7)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 は水素原子を表し;
    −R 5 は水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
    −R 6 は水素原子、メトキシ基または臭素原子を表す、
    請求項20に記載の医薬組成物。
  22. 式(I−7)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項20に記載の医薬組成物。
  23. 次の式(I−8):
    (式中、
    −R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりであり;そして
    −XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表す)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  24. 式(I−8)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 は水素原子を表し;
    −R 5 は水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
    −R 6 は水素原子、メトキシ基または臭素原子を表し;
    −XはHClを表す、
    請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 式(I−8)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項23に記載の医薬組成物。
  26. 次の式(I−9):
    (式中、
    −R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりであり;そして
    −XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表す)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  27. 式(I−9)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 は水素原子を表し;
    −R 5 は水素原子または臭素原子を表し;
    −R 6 は水素原子または臭素原子を表し;
    −XはHClを表す、
    請求項26に記載の医薬組成物。
  28. 式(I−9)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項26に記載の医薬組成物。
  29. 次の式(I−10):
    (式中、R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりである)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  30. 式(I−10)の化合物において、
    −R、R 3 、R 4 およびR 7 が水素原子を表し;
    −R 5 が水素原子、臭素原子またはメトキシ基を表し;
    −R 6 が水素原子、臭素原子またはメトキシ基を表す、
    請求項29に記載の医薬組成物。
  31. 式(I−10)の化合物が次の式の1つに相当する、請求項29に記載の医薬組成物。
  32. 次の式(I−11):
    (式中、
    −nは0、1または2であり;
    −jは0または1であり;
    −R、R3、R4、R5、R6およびR7は請求項1で定義されたとおりであり;
    −Rαは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)
    の化合物を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  33. 式(I−11)の化合物において、R、R 3 、R 4 およびR 7 が水素原子を表す請求項32に記載の医薬組成物。
  34. 式(I−11)の化合物が次の式に相当する、請求項32に記載の医薬組成物。
  35. 抗菌剤に対する耐性が存在する、細菌感染を伴う病変の治療のための、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、エノフロキサシン、オフロキサシン、レヴォフロキサシンおよびモキシフロキサシンから選択される抗生物質と組み合わさった、式(I)の少なくとも1つの化合物:
    (ここで、式(I)の化合物は、次の化合物の1つから選択される):
    を有効成分として含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  36. 医薬的に許容される媒体と組み合わさった:
    −請求項1で定義された式(I)の少なくとも1つの化合物、ならびに、
    −シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、エノフロキサシン、オフロキサシン、レヴォフロキサシンおよびモキシフロキサシンから選択される少なくとも1つの抗菌性化合物含み、
    抗菌剤に対する耐性が存在する細菌感染を伴う病変の治療を意図する、同時もしくは別々の使用または長期間に亘る使用のために用いられ、
    (I)の化合物が、次の化合物の1つから選択される:
    請求項1に記載の医薬組成物。
  37. 次の式(I−6−a):
    (式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す)
    で表される化合物、その光学異性体、すなわち鏡像異性体もしくはラセミ混合物を含む、これらの鏡像異性体の混合物の形態、あるいは塩酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩の形態にある化合物。
  38. (I−6−a)において、
    −R5が水素原子または臭素原子を表し;
    −R6が水素原子または臭素原子を表す
    請求項37に記載の化合物。
  39. 次の式(I−9−a):
    (式中、
    −XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表し;
    −R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す)
    で表される化合物、またはその光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体もしくはラセミ混合物を含む、これらの鏡像異性体の混合物の形態、あるいは酸塩、ギ酸塩もしくはシュウ酸塩形態にある化合物。
  40. 式(I−9−a)において:
    −XがHClを表し;
    −R 5 が水素原子または臭素原子を表し;
    −R 6 が水素原子または臭素原子を表す
    請求項39に記載の化合物。
  41. 次の式(I−10−a):
    (式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す)
    で表される化合物、またはその光学異性体の形態、すなわち鏡像異性体およびジアステレオマーもしくはラセミ混合物を含む、これらの異なった形態の混合物の形態にある化合物。
  42. 式(I−10−a)において、
    −R 5 は水素原子または臭素原子を表し;
    −R 6 は水素原子または臭素原子を表す
    請求項41に記載の化合物。
  43. 次の式:
    の1つに相当する化合物。
  44. 請求項36〜43のいずれか1つに記載の化合物を、医薬的に許容される化合物と組合せて含む医薬組成物。
  45. 次の式(I−5−bis):
    (式中、
    −R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表し、
    −R’は次の群:
    *水素原子;
    *OH基;
    *1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *NH2基;
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す)
    の化合物の製造方法であって、次の式(I−1−bis):
    (式中、R5、R6およびR’は上記で定義されたとおりである)
    の化合物を、トルエン中のMnO2で、またはジクロロメタン中のAMCPB
    もしくはDCM/水混液中のジャベル水で、100℃で、酸化する工程を含むことを特徴とする製造方法。
  46. 次の式(I−6−a):
    (式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す):
    の化合物の製造方法であって、次の式(I−5−bis):
    (式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりであり、
    R’は次の群:
    *水素原子;
    *OH基;
    *1〜4の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *NH2基;
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す)
    の化合物を、NH2OH.HCl(ヒドロキシルアミン塩酸塩)で、メタノール中、室温で処理する工程を含む製造方法。
  47. 次の式(I−7−a):
    (式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *ヒドロキシメチル基(−CH2OH);
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す):
    の化合物の製造方法であって、次の式(I−6−a):
    (式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
    の化合物を、TiCl3/HClで、メタノール中、室温で処理する工程を含
    む製造方法。
  48. 次の式(I−8−a):
    (式中、R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す):
    の化合物の製造方法であって、次の式(I−7−a):
    (式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
    の化合物をMeOH中、HClで処理する工程を含む製造方法。
  49. 次の式(I−9−a):
    (式中、
    −XはHCl、HCOOHまたはHOOCCOOHを表し;
    −R5およびR6は互いに独立して次の群:
    *水素原子;
    *1〜4の炭素原子を含むアルキル基;
    *トリフルオロメチル基;
    *トリフルオロメトキシ基;
    *ヒドロキシ基;
    *1〜7の炭素原子を含むアルコキシ基;
    *ハロゲン原子;
    *アミノ基NH2
    *N−アルキルアミノ基NHRa(ここで、Raは上記で定義されたとおりである);
    *N,N−ジアルキルアミノ基NRab(ここで、RaおよびRbは上記で定義されたとおりである)
    の1つから選択される基を表す):
    の化合物の製造方法であって、請求項46に記載の製造方法により得られる次の式(I−6−a):
    (式中、R5およびR6は上記で定義されたとおりである)
    の化合物を、乾燥HClで、室温で処理する工程を含む製造方法。
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