JP5367528B2 - 投射型表示装置および表示素子位置調整方法 - Google Patents

投射型表示装置および表示素子位置調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、投射型表示装置および表示素子位置調整方法に係り、画素ずらし表示を行う投射型表示装置の表示素子の位置を調整する技術に関する。
従来、RGB(赤色・緑色・青色)信号のうちG信号をデュアルにして、これら2つのG信号を水平および垂直またはいずれか一方の方向に0.5画素分ずらして合成表示させることにより、ずらし方向に対する見かけ上の解像度を通常のRGB画面の解像度から2倍に上げる高解像度化技術が知られている(これを、画素ずらし表示方式と呼ぶ)。そして、この画素ずらし表示方式による高解像度化技術は、ハイビジョン映像を超える解像度である超高精細映像表示の実現に用いられている。
この画素ずらし表示方式を用いて超高精細映像表示を実現する場合、表示素子の画素位置のずらし量(オフセット)を極めて高い精度で管理する必要がある。
従来、画素ずらし表示方式により超高精細映像表示を行う投射型表示システムにおいて、オフセットのずれ(オフセット誤差)を自動的に測定して高精度に評価する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この非特許文献1には、デュアルグリーンの投射型表示装置を用いてスクリーンに特定の測定用パターンを表示させ、スクリーンに表示されたパターンをデジタルカメラで撮影して、撮影画像からオフセット誤差を測定する技術が開示されている。具体的には、非特許文献1には、2つの緑色用表示素子それぞれに、同一の周波数で且つ異なる位相である正弦波を測定用パターンとして与え、表示画面に現れる折り返し成分に基づいてオフセット誤差を測定することが開示されている。
日下部裕一、金澤勝、岡野文男、「超高精細映像表示システムのコンバーゼンス誤差と素子位置調整の自動化」、映像情報メディア学会誌、2006年、Vol.60、No.2、pp.234−241
しかしながら、非特許文献1に開示されたオフセット誤差の測定方式では、表示素子の高解像度化に伴って測定用パターンも高精細化するため、スクリーンに表示されるパターンを撮影するデジタルカメラのMTF(Modulation Transfer Function)がオフセット誤差の測定限界の要因になるという問題がある。つまり、表示素子の高解像度化に伴って測定用パターンの周波数成分が高周波化されると、デジタルカメラにおける、被写体のコントラストを撮像面上にどの程度再現できるかを示す指標であるMTFの性能が、測定用パターンの撮像画像からオフセット誤差によって生じる折り返し成分の抽出に影響を与えてしまう。
また、上記のオフセット誤差の測定方式では、相対的にそれほど高精度なオフセット誤差の測定が必要でない場合でも、比較的高いMTF性能や階調特性を有する撮影装置が必要であり、安価なデジタルカメラを用いることができない。さらに、上記の測定方式では、目視による簡易な評価を行うこともできない。
そこで、本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、表示素子の高解像度化に伴って微細化するオフセット誤差を簡易に且つ高精度に測定して表示素子の位置を調整することができる、投射型表示装置および表示素子位置調整方法を提供するものである。
また、本発明は、上記問題を解決すべく、従来と同等精度のオフセット誤差の測定を、従来よりもMTF性能が低い撮影装置を用いて行うことのできる、投射型表示装置および表示素子位置調整方法を提供するものである。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、以下[1]−[3]の手段を提供するものである。
[1]本発明の一態様による投射型表示装置は、第1の画像の読出し光を出力する第1の表示素子と、第2の画像の読出し光を出力する第2の表示素子と、前記第1および第2の画像の読出し光を投射する投射光学系と、前記投射された第1および第2の画像の読出し光が投影された投影面において、前記第1および第2の画像が水平方向および垂直方向のうち少なくとも一方の方向に所定画素分オフセットして表示されるように、前記第1および第2の表示素子を支持する支持部と、前記一方の方向に所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す前記第1の画像を表示させる第1のテストパターンデータを前記第1の表示素子に供給するとともに、前記一方の方向に前記所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す画像であって且つ前記第1の画像と逆位相である前記第2の画像を表示させる第2のテストパターンデータを前記第2の表示素子に供給するテストパターン出力部と、前記一方の方向に所定のレンズ周波数で繰り返すよう平面状に集束レンズを配列した複眼レンズ配列部と、を備え、前記所定の表示周波数は、前記所定のレンズ周波数のn倍(nは正整数)の近傍の値であり、前記第1および第2のテストパターンデータは、前記第1および第2の表示素子のナイキスト周波数とこのナイキスト周波数の2倍の周波数との間の値である所定周波数のパターンに基づいて生成されるデータである。
ここで、複眼レンズ配列部は、複数の集光レンズを、各光軸が平行となるようにして平面板上またはシート上に配列させて形成したレンズ板またはレンズシートであり、例えば、要素レンズと呼ばれる凸レンズをアレイ状に配置したレンズアレイや、多数のシリンドリカルレンズを配列したレンチキュラーレンズを用いることができる。レンチキュラーレンズを用いる場合、2枚のレンチキュラーレンズを、配列方向が直交する向きにして重ね合わせて用いてもよい。
また、複眼レンズ配列部は、投影面に投影された表示テストパターンの所定の表示周波数fdisp,pを当該複眼レンズ配列部で低域周波数方向に折り返すために、所定の表示周波数fdisp,pが所定のレンズ周波数flensのn倍(nは任意の正整数)の近傍の関係になる。
[2]また、本発明の一態様は、上記[1]記載の投射型表示装置において、前記支持部に支持された前記第1または第2の表示素子の位置を、前記一方の方向におけるオフセット量を変更するよう調整する位置調整機構部と、前記複眼レンズ配列部に表示された、所定のレンズ表示周波数の周波数成分を撮像する撮影部と、前記撮影部で撮像された撮像データに基づいて、前記第1および第2の画像の前記一方の方向における所望のオフセット量からのずれを検出するオフセット誤差検出部と、前記オフセット誤差検出部によるずれの検出結果に基づいて、前記位置調整機構部を駆動制御する位置調整機構制御部と、を備えることを特徴とする。
[3]また、本発明の一態様による表示素子位置調整方法は、表示画面上水平方向および垂直方向のうち少なくとも一方の方向に所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す第1の画像を表示させる第1のテストパターンデータを第1の表示素子に供給し、前記一方の方向に前記所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す画像であって且つ前記第1の画像と逆位相である第2の画像を表示させる第2のテストパターンデータを第2の表示素子に供給するステップと、前記第1および第2の表示素子からの前記第1および第2の画像の読出し光を投射するステップと、前記投射された第1および第2の画像の読出し光が投影された投影面において、前記一方の方向に所定のレンズ周波数で繰り返すよう平面状に配列した集束レンズで拡大表示させるステップと、を有し、前記所定の表示周波数は、前記所定のレンズ周波数のn倍(nは正整数)の近傍の値であり、前記第1および第2のテストパターンデータは、前記第1および第2の表示素子のナイキスト周波数とこのナイキスト周波数の2倍の周波数との間の値である所定周波数のパターンに基づいて生成されるデータである。
本発明によれば、表示素子の画素位置のずらし量のずれを簡易に且つ高精度に測定し、表示素子の位置を調整することができる。
また、本発明は、従来よりもMTF性能が低い撮影装置を用いて、表示素子の画素位置のずらし量のずれの検出を行うことができる。
本発明の第1の実施形態を適用した投射型表示システムの全体構成図である。 同実施形態における、デュアルグリーン投射型表示装置の主要な内部構成を示した機能ブロック図である。 緑色表示素子に表示される表示パターンの、空間周波数に対するスペクトルの関係を模式的に示した図である。 複眼レンズ配列に表示される表示パターンの、空間周波数に対するスペクトルの関係を模式的に示した図である。 同実施形態において、第1の表示パターンが投射表示されて複眼レンズ配列を通して拡大表示されたときの、表示周波数とレンズ表示周波数との関係を模式的に表した図である。 同実施形態において、第2の表示パターンが投射表示されて複眼レンズ配列を通して拡大表示されたときの、表示周波数とレンズ表示周波数との関係を模式的に表した図である。 複眼レンズ配列に正方格子配置型のレンズアレイを用いて水平方向の表示パターンを拡大透視した様子を模式的示した図である。 複眼レンズ配列に正方格子配置型のレンズアレイを用いて垂直方向の表示パターンを拡大透視した様子を模式的示した図である。 複眼レンズ配列に俵積み配置型のレンズアレイを用いて水平方向の表示パターンを拡大透視した様子を模式的示した図である。 複眼レンズ配列に俵積み配置型のレンズアレイを用いて垂直方向の表示パターンを拡大透視した様子を模式的示した図である。 複眼レンズ配列にレンチキュラーレンズを用いて水平方向の表示パターンを拡大透視した様子を模式的示した図である。 複眼レンズ配列にレンチキュラーレンズを用いて垂直方向の表示パターンを拡大透視した様子を模式的示した図である。 同実施形態において、デュアルグリーン投射型表示装置が緑色表示素子の水平方向の位置調整を行う処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、第1の表示パターンが投射表示されて複眼レンズ配列を通して拡大表示されたときの、表示周波数とレンズ表示周波数との関係を模式的に表した図である。 同実施形態において、第2の表示パターンが投射表示されて複眼レンズ配列を通して拡大表示されたときの、表示周波数とレンズ表示周波数との関係を模式的に表した図である。 同実施形態において、第1および第2の拡大表示パターンが加算されて観察される様子を模式的に表した図である。 同実施形態において、デュアルグリーン投射型表示装置が緑色表示素子の水平方向の位置調整を行う処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態において、第1の表示パターンが投射表示されて複眼レンズ配列を通して拡大表示されたときの、表示周波数とレンズ表示周波数との関係を模式的に表した図である。 同実施形態において、第2の表示パターンが投射表示されて複眼レンズ配列を通して拡大表示されたときの、表示周波数とレンズ表示周波数との関係を模式的に表した図である。 同実施形態において、第1および第2の拡大表示パターンが加算されて観察される様子を模式的に表した図である。 テストパターン全体を4分割した場合に、レンズアレイを通して観察される輝度を模式的に表した図である。 テストパターン全体を4分割した場合に、レンズアレイを通して観察される輝度を模式的に表した図である。 デュアルグリーン投射型表示装置が水平方向に一定周期で輝度変化するテストパターンを表示した場合に、投射光学系全体としての投射歪みの様子を拡大表示した例である。 デュアルグリーン投射型表示装置が垂直方向に一定周期で輝度変化するテストパターンを表示した場合に、投射光学系全体としての投射歪みの様子を拡大表示した例である。 デュアルグリーン投射型表示装置が水平方向および垂直方向に一定周期で輝度変化するテストパターンを表示した場合に、投射光学系全体としての投射歪みの様子を拡大表示した例である。 複眼レンズ配列としてレンズアレイを用いた場合における要素レンズの配置を示す図である。 画素ずらし表示を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態を適用した投射型表示システムの全体構成図である。同図に示すように、投射型表示システム1は、RB(Red/Blue)投射型表示装置10と、デュアルグリーン投射型表示装置20と、拡散スクリーン30と、複眼レンズ配列40と、撮影装置50とを含んで構成される。
RB投射型表示装置10は、赤色画像と青色画像とを投射する背面投射型表示装置である。RB投射型表示装置10は、ソース信号であるRGB信号のうちR信号およびB信号の供給を受けて、R信号を赤色表示素子(不図示)に供給するとともにB信号を青色表示素子(不図示)に供給し、赤色表示素子から出力される赤色読出し光と青色表示素子から出力される青色読出し光との光束を、投射光学系を通し投射光RBとして拡散スクリーン30に投射する。
赤色表示素子および青色表示素子は、例えば、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)等の反射型表示素子であり、拡散スクリーン30に表示される赤色画像と青色画像との画素ずれが生じないように光学ユニット内に設けられる。
例えば、RB投射型表示装置10は、従来の三板方式の投射型表示装置を適用することができ、その場合はR,B信号のみを用いればよい。
デュアルグリーン投射型表示装置20は、第1の緑色画像とこの第1の緑色画像に対して水平方向および垂直方向の各方向に0.5画素分ずらした第2の緑色画像とを投射する背面投射型表示装置である。デュアルグリーン投射型表示装置20は、デュアルグリーン光学ユニット21と、表示素子位置調整装置22とを含んで構成される。
デュアルグリーン投射型表示装置20は通常動作モードまたはメンテナンスモードに切り替えて動作可能である。通常動作モード時には、デュアルグリーン光学ユニット21が、RGB信号のうちG信号の供給を受けて、第1および第2の緑色画像を画素ずらし表示方式によって投射する。一方、メンテナンスモード時には、表示素子位置調整装置22がデュアルグリーン光学ユニット21に第1および第2のテストパターンデータを供給し、デュアルグリーン光学ユニット21が第1および第2の表示テストパターンを画素ずらし表示方式によって投射する。投射された第1および第2の表示テストパターンは、拡散スクリーン30に投影される。そして、複眼レンズ配列40を通して表示された第1および第2の拡大表示テストパターンを撮影した撮影装置50から撮像データがデュアルグリーン投射型表示装置20に供給されると、表示素子位置調整装置22は、その撮像データを解析して第1の緑色画像に対する第2の緑色画像のオフセット誤差を検出し、その検出結果に基づいてデュアルグリーン光学ユニット21を調整する。
より具体的には、デュアルグリーン光学ユニット21は、赤色表示素子および青色表示素子と同一の解像度特性を有する第1および第2の緑色表示素子(図1では不図示)を備える。第1および第2の緑色表示素子には、通常動作モード時は外部からのG信号が供給され、メンテナンスモード時は表示素子位置調整装置22から第1および第2のテストパターンデータが供給される。そして、デュアルグリーン光学ユニット21は、第1および第2の緑色表示素子から出力されて所定の光学系回路を通して投射光学系に導かれた第1および第2の緑色読出し光を、その投射光学系を通して投射光DGとして拡散スクリーン30に投射する。
詳しくは後述するが、第1および第2の緑色表示素子は、図27に示すように、拡散スクリーン30に表示される第1および第2の緑色画像が水平方向および垂直方向にそれぞれ所定画素分ずれるように、第1の緑色表示素子(固定側)に対して第2の緑色表示素子(可動側)がオフセットして設けられる。所定画素分の具体的なオフセット量は、望ましくは0.5画素分である。ただし、第1および第2の緑色表示素子は、オフセット量が正確に0.5画素分でなく誤差を含んだ状態で設けられることがあり、誤差を含んだ状態で設けられた場合は、拡散スクリーン30に表示される画像の解像度特性が劣化する等の影響の出る場合がある。このようにしてデュアルグリーン投射型表示装置20が画素ずらし表示を行うことにより、拡散スクリーン30には、単一の緑色表示素子の解像度に対して見かけ上4倍の解像度の緑色画像が表示される。そして、人間がRGB画像全体を観察した場合、画素ずらし表示を行わない場合の解像度に対して見かけ上4倍の解像度で観察される。
表示素子位置調整装置22は、メンテナンスモード時に、第1および第2のテストパターンデータをデュアルグリーン光学ユニット21に供給する。そして、表示素子位置調整装置22は、撮影装置50から第1および第2の拡大表示テストパターンの撮像データが供給されると、その撮像データを解析して第1の緑色画像に対する第2の緑色画像のオフセット誤差を検出し、その検出結果に基づいて、オフセット誤差が小さくなるように第2の緑色表示素子の位置を調整する。
なお、投射型表示システム1の設置に際し、RB投射型表示装置10およびデュアルグリーン投射型表示装置20は、拡散スクリーン30に表示される赤色画像、青色画像、および第1の緑色画像の画素位置が一致するように設置される。
拡散スクリーン30は、背面投射用スクリーンの一つであり、RB投射型表示装置10から投射された投射光RBと、デュアルグリーン投射型表示装置20から投射された投射光DGとを拡散透過させる。
複眼レンズ配列40は、複数の集光レンズを、各光軸が平行となるようにして平面板上またはシート上に配列させて形成したレンズ板またはレンズシートである。複眼レンズ配列40は、例えば、多数の凸レンズをアレイ状に配置したレンズアレイや、多数のシリンドリカルレンズを配列したレンチキュラーレンズを用いることができる。レンチキュラーレンズを用いる場合、2枚のレンチキュラーレンズを、配列方向が直交する向きにして重ね合わせて用いてもよい。
図26は、複眼レンズ配列40としてレンズアレイを用いた場合における要素レンズの配置を示す図である。同図(a)は要素レンズである凸レンズを正方格子配置したレンズアレイである。このようなレンズアレイを用いる場合には、水平方向および垂直方向のいずれの場合においても、凸レンズの配置のピッチを基準として、1/2[cycle/lens]のn倍(nは正整数)に近い空間周波数の繰り返しパターンとなるテストパターンを用いる。同図(b)は凸レンズを俵積み配置したレンズアレイである。この俵積み配置型のレンズアレイを用いる場合にも、凸レンズを基準にすれば1/2[cycle/lens]の空間周波数を用いる。つまり、凸レンズが一列に並ぶ3つの方向のうち1つの方向を水平方向とした場合に、水平方向のレンズピッチを基準にして、垂直方向には√(3)/2[cycle/pitch]のn倍(nは正整数)に近い空間周波数、水平方向には1/4[cycle/pitch]のn倍(nは正整数)に近い空間周波数の繰り返しパターンとなるテストパターンを用いる。
図1の説明に戻り、拡散スクリーン30および複眼レンズ配列40は、両者の間隔が複眼レンズ配列40に設けられた各レンズの焦点距離に一致する間隔となるようにして設置される。
撮影装置50は、表示素子位置調整装置22の制御にしたがって複眼レンズ配列40に表示される第1および第2の拡大表示テストパターンの一部分または全体を撮影し、その撮像データを表示素子位置調整装置22に供給する。撮影装置50は、例えばデジタルカメラを用いる。
図2は、デュアルグリーン投射型表示装置20の主要な内部構成を示した機能ブロック図である。まず、デュアルグリーン光学ユニット21の構成について説明する。同図に示すように、デュアルグリーン光学ユニット21は、ダイクロイック素子211と、板状PBS(Polarized Beam Splitter)212と、PBS213と、緑色表示素子(第1の緑色表示素子)214aと、緑色表示素子(第2の緑色表示素子)214bと、PBS215と、λ/2板216と、支持部217と、PBS218と、λ/2板219と、投射光学系220とを含んで構成される。
ダイクロイック素子211は、不図示の白色光源から放射された白色光より緑色光の波長の光のみを透過させる光学素子である。板状PBS212は、入射された緑色光を互いに直交するP偏光とS偏光とに分離してP偏光を反射させる一方、S偏光を透過させるハーフミラーである。PBS213,215,218は、入射されたP偏光およびS偏光のうち、P偏光を反射させてS偏光を透過させるプリズムである。
緑色表示素子214a,214bは、前述したとおり反射型表示素子であり、例えばLCOSである。通常動作モード時は、緑色表示素子214a,214bには、外部からG信号が供給される。また、メンテナンスモード時は、緑色表示素子214a,214bには、表示素子位置調整装置22から第1および第2のテストパターンデータが供給される。緑色表示素子214aは、緑色光のP偏光が入射されると、G信号が供給された場合には第1の緑色画像を表示し、また第1のテストパターンデータが供給された場合には第1の表示テストパターンを表示して、第1の緑色読出し光であるS偏光を出力する。これと同様に、緑色表示素子214bは、緑色光のP偏光が入射されると、G信号が供給された場合には第2の緑色画像を表示し、また第2のテストパターンデータが供給された場合には第2の表示テストパターンを表示して、第2の緑色読出し光であるS偏光を出力する。λ/2板216,219は、入射されたS偏光の偏光方向を90度回転させてP偏光に変換して出力する光学素子である。投射光学系220は、緑色表示素子214a,214bからの2系統の緑色読出し光を投射する投射レンズを含む光学系である。
PBS213は、板状PBS212で反射されたP偏光を緑色表示素子214aに導出する位置に設けられる。また、λ/2板216およびPBS218は、板状PBS212を透過したS偏光をλ/2板216でP偏光に変換した後、緑色表示素子214bに導出する位置にそれぞれ設けられる。さらに、λ/2板219およびPBS215は、緑色表示素子214aから出力されたS偏光である緑色読出し光(第1の緑色読出し光)と、緑色表示素子214bから出力された緑色読出し光をλ/2板219でP偏光に変換した緑色読出し光(第2の緑色読出し光)とを投射光学系220に入射させる位置にそれぞれ設けられる。支持部217は、緑色表示素子214aを固定して支持するとともに、緑色表示素子214bを表示画面における水平方向および垂直方向に移動可能なように支持する。
次に、表示素子位置調整装置22の構成について説明する。図2に示すように、表示素子位置調整装置22は、テストパターン記憶部221と、テストパターン出力部222と、位置ずれ調整部223と、位置調整機構部224とを含んで構成される。
テストパターン記憶部221は、緑色表示素子214a,214bにそれぞれ供給する第1および第2のテストパターンデータを記憶する。これら第1および第2のテストパターンデータは、緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bのオフセットが正確であるか否かを測定するためのパターンデータであり、その詳細については後述する。
テストパターン出力部222は、テストパターン記憶部221に記憶された第1および第2のテストパターンデータを読み出して、緑色表示素子214a,214bにそれぞれ供給する。
位置ずれ調整部223は、撮影装置50から供給された撮像データに基づいて緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bのオフセット誤差を検出し、その検出結果に基づいて、位置調整機構部224を制御して緑色表示素子214bの位置を調整させるものである。位置ずれ調整部223は、主要な機能構成として、撮影制御部223aと、オフセット誤差検出部223bと、位置調整機構制御部223cとを含む。
撮影制御部223aは、拡散スクリーン30上の第1および第2の表示テストパターンが複眼レンズ配列40を通して表示された第1および第2の拡大表示テストパターンを撮影するように撮影装置50を制御する。また、撮影制御部223aは、撮影装置50から出力された撮像データを取り込んでオフセット誤差検出部223bに供給する。
オフセット誤差検出部223bは、撮像データに含まれる第1および第2の拡大表示テストパターンの画像を解析して、第1の緑色画像に対する第2の緑色画像の0.5画素分のオフセットからのずれであるオフセット誤差の有無および程度を検出する。
位置調整機構制御部223cは、オフセット誤差の検出結果に基づいて、誤差をなくす方向に緑色表示素子214bを移動するように位置調整機構部224を制御する。
位置調整機構部224は、主要な機能構成として、水平方向移動機構部224xと、垂直方向移動機構部224yとを含む。位置調整機構部224は、位置ずれ調整部223の制御に基づいて、支持部217に可動に支持された緑色表示素子214bを表示画面における水平方向および垂直方向またはいずれか一方の方向に対応させて移動させる。位置調整機構部224は、水平方向に対応させて緑色表示素子214bを移動させる場合は水平移動機構部224xを駆動させ、垂直方向に対応させて緑色表示素子214bを移動させる場合は垂直方向機構部224yを駆動させる。
水平方向移動機構部224xおよび垂直方向移動機構部224yは、それぞれステッピングモータで構成する。各ステッピングモータは、1パルスの駆動信号が与えられると、支持部217に可動に取り付けられた緑色表示素子214bを、表示画面上の水平方向(垂直方向)に0.001画素分に相当する距離だけ移動するように駆動する。
次に、第1の実施形態におけるテストパターンについて説明する。図3は、緑色表示素子214a,214bそれぞれに表示される表示テストパターンの、空間周波数に対するスペクトルの関係を模式的に示した図である。同図において、横軸は、緑色表示素子214a,214bに表示される表示テストパターンに含まれる空間周波数成分であり、縦軸はそのスペクトルである。緑色表示素子214a,214bそれぞれの表示面における基準方向(水平方向または垂直方向)の画素のサンプリング周波数をfpanelとし、そのナイキスト周波数をfnyq,pとすると、fpanel=2fnyq,pである。また、緑色表示素子214aと緑色表示素子214bとが、当該基準方向に正確に0.5画素分ずれている場合、当該基準方向における緑色表示素子214a,214b全体の画素のサンプリング周波数は2fpanelであり、そのナイキスト周波数は2fnyq,pである。
本実施形態では、単一の緑色表示素子214a(214b)によって表示される表示パターンのナイキスト周波数fnyq,pと、2つの緑色表示素子214a,214bによって画素ずらし表示される表示パターンのナイキスト周波数2fnyq,pとの間の値である空間周波数forg(fnyq,p<forg<2fnyq,p)の正弦波パターンをテストパターンとする。
具体的には、緑色表示素子214aに供給する第1のテストパターンデータを式(1)に示し、緑色表示素子214bに供給する第2のテストパターンデータを式(2)に示す。式(1),(2)において、xは、緑色表示素子214aに固定された基準方向(水平方向または垂直方向)における座標値である。iは、緑色表示素子214a,214bそれぞれの基準方向における画素位置である。δ( )はディラックのデルタ関数である。つまり、緑色表示パネル214a(214b)単体の表示面のサンプリング周波数fpanelを1として正規化する。
つまり、テストパターン記憶部222は、式(1),(2)によりそれぞれ計算される第1および第2のテストパターンデータを2種類の輝度データとして記憶する。テストパターン出力部221が第1および第2のテストパターンデータを緑色表示素子214a,214bにそれぞれ供給し、緑色表示素子214a,214bが第1および第2のテストパターンデータをそれぞれ表示すると、第1および第2の表示テストパターンとして実際に表示される周波数である表示周波数fdisp,pは、空間周波数forgがナイキスト周波数fnyq,pで折り返された周波数である2fnyq,p−forgとなる。
緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bの基準方向における正規のオフセット(0.5画素分)からのずれ量をq画素(−0.5≦q≦0.5)とした場合、緑色表示素子214bによって表示する第2の表示テストパターンは式(3)で表される。つまり、緑色表示素子214aに対して緑色表示素子214bが正確に0.5画素分だけオフセットされている場合は、q=0である。
式(1),(3)より、q=0のとき(オフセット誤差がない場合)は、緑色表示素子214a,214bによってそれぞれ表示される第1および第2の表示テストパターンは互いに逆位相になる。数式上では、第1および第2の表示テストパターンそれぞれには、空間周波数forgの正弦波が表示されるが、実際には、緑色表示素子214a,214bの画素の開口が大きいため、ほぼ直流成分が観測される。
一方、q≠0のとき(オフセット誤差がある場合)は、第2の表示テストパターンには、qに応じた表示周波数fdisp,pの周波数成分が表示される。
次に、複眼レンズ配列40を通して低域周波数方向に折り返される表示周波数fdisp,pについて説明する。図4は、複眼レンズ配列40に表示される拡大表示テストパターンの、空間周波数に対するスペクトルの関係を模式的に示した図である。同図において、横軸は、複眼レンズ配列40を通して低域周波数方向に折り返って表示される拡大表示テストパターンに含まれた空間周波数成分であり、縦軸はそのスペクトルである。複眼レンズ配列40を構成する各レンズの空間周波数flensは、そのナイキスト周波数をfnyq,lとするとflens=2fnyq,lである。複眼レンズ配列40は、拡散スクリーン30に投射された表示テストパターンの表示周波数fdisp,pを複眼レンズ配列40で低域周波数方向に折り返すために、fdisp,p≒n・flens(nは任意の正整数)、すなわち表示周波数fdisp,pがレンズ周波数flensのn倍の近傍の関係になる。
よって、複眼レンズ配列40に表示されるレンズ表示周波数fdisp,lは、fnyq,l≦fdisp,p≦2fnyq,lである場合、2fnyq,l−fdisp,pとなる。これを任意のfdisp,pについて一般化すると式(4)になる。
ここで、正確なオフセット状態からの画素ずれ量qは、fdisp,pとfdisp,lとの比によって拡大される。つまり、複眼レンズ配列40上でのずれ量qは式(5)で表される。
すなわち、式(5)は複眼レンズ配列40の拡大率を示している。
なお、緑色表示素子214a,214bにそれぞれ表示される第1の表示テストパターンと第2の表示テストパターンとの位相差Ppanelと、それらの第1および第2の表示テストパターンが複眼レンズ配列40を通して観察される第1および第2の拡大表示テストパターンとの位相差Plensは、それぞれ式(6),(7)で示され等しい値となる。
図5は、緑色表示素子214aに表示された第1の表示テストパターンが、投射光学系220を通して拡散スクリーン30に投射表示され、複眼レンズ配列40を通して拡大表示されたときの、表示周波数fdisp,pとレンズ表示周波数fdisp,lとの関係を模式的に表した図である。同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。同図に示すように、緑色表示素子214aから出力され投射光学系220を通して投射された第1の表示テストパターンが拡散スクリーン30に投影されると、表示周波数fdisp,pの正弦波パターンが表示される。
第1の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pの正弦波パターンが複眼レンズ配列40に通されると、当該パターンの表示周波数fdisp,pは複眼レンズ配列40の各レンズによって同図に示すレンズ表示周波数fdisp,lに折り返される。つまり、複眼レンズ配列40を通して観察される第1の拡大表示テストパターンは、拡散スクリーン30に表示される表示周波数fdisp,pを式(5)に示した拡大率で拡大した正弦波パターンとなる。
図6は、緑色表示素子214bに表示された第2の表示テストパターンが、投射光学系220を通して拡散スクリーン30に投射表示され、複眼レンズ配列40を通して拡大表示されたときの、表示周波数fdisp,pとレンズ表示周波数fdisp,lとの関係を模式的に表した図である。同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。同図は、緑色表示素子214bが緑色表示素子214aに対して基準方向に正確にオフセットされている場合の例である。同図に示すように、緑色表示素子214bから出力され投射光学系220を通して投射された第2の表示テストパターンが拡散スクリーン30に投影されると、表示周波数fdisp,pの正弦波パターンが表示される。オフセットが正確に0.5画素分であるため、上記の第1および第2の表示テストパターンは、正確に逆位相になっている。
第2の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pの正弦波パターンが複眼レンズ配列40に通されると、当該パターンの表示周波数fdisp,pは複眼レンズ配列40の各レンズによって同図に示すレンズ表示周波数fdisp,lに折り返される。つまり、複眼レンズ配列40を通して観察される第2の拡大表示テストパターンは、拡散スクリーン30に表示される表示周波数fdisp,pを式(5)に示した拡大率で拡大した正弦波パターンとなる。上記の第1および第2の拡大表示パターンは、正確に逆位相になっている。
図5および図6に示した第1および第2の表示テストパターンを拡散スクリーン30にともに表示し、複眼レンズ配列40を通して第1および第2の拡大表示パターンを観察すると、第1および第2の拡大表示パターンは加算されて観察される。このとき、緑色表示素子214bが緑色表示素子214aに対して正確にオフセットされていれば、第1および第2の拡大表示パターンは正確に逆位相であるため、直流成分のみが観察される。
一方、緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bのオフセットが正確な位置からずれている場合は、第2の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pの正弦波パターンの位相がずれることにより第2の拡大表示パターンのレンズ表示周波数fdisp,lの位相もずれ、第1および第2の拡大表示パターンを加算して観察した場合に、表示周波数fdisp,pの成分が出現する。
つまり、デュアルグリーン光学ユニット21から投射された第1および第2の表示パターンを複眼レンズ配列40を通して拡大表示することにより、撮影装置50は、高周波成分である表示周波数fdisp,pが複眼レンズ配列40の各レンズで低域に折り返されたレンズ表示周波数fdisp,lを観察する。これにより、レンズ表示周波数fdisp,lを観測する撮影装置50のMTFに関する要求性能を下げることができる。
複眼レンズ配列40に正方格子配置型のレンズアレイを用いて水平方向の拡大表示テストパターンを観察すると、図7に示すように、複眼レンズ配列40には、水平方向にレンズ表示周波数fdisp,lの正弦波となる濃淡の分布が映し出される。同様にして、垂直方向の拡大表示テストパターンを観察すると、図8に示すように、複眼レンズ配列40には、垂直方向にレンズ表示周波数fdisp,lの正弦波となる濃淡の分布が映し出される。
また、複眼レンズ配列40に俵積み配置型のレンズアレイを用いて水平方向の拡大表示テストパターンを観察すると図9に示すように、複眼レンズ配列40には、レンズ表示周波数fdisp,lの正弦波に従って変化する水平方向の濃淡分布が映し出される。同様にして、垂直方向の拡大表示テストパターンを観察すると図10に示すように、複眼レンズ配列40には、レンズ表示周波数fdisp,lの正弦波に従って変化する垂直方向の濃淡分布が映し出される。
さらに、複眼レンズ配列40にレンチキュラーレンズを用いて水平方向の拡大表示テストパターンを観察すると図11に示すように、複眼レンズ配列40には、レンズ表示周波数fdisp,lの正弦波に従って変化する水平方向の濃淡分布が映し出される。同様にして、垂直方向の拡大表示テストパターンを観察すると図12に示すように、複眼レンズ配列40には、レンズ表示周波数fdisp,lの正弦波に従って変化する垂直方向の濃淡分布が映し出される。
ここで、複眼レンズ配列40をレンズアレイで構成した場合の拡大の限界値について説明する。式(5)によれば、式(4)においてfdisp,lを一定に保つようにnおよびfdisp,pを同時に大きくすると、画素ずれ量の拡大率が大きくなることが分かる。緑色表示素子214aに表示された式(1)で示されるテストパターンがレンズアレイの1番目からL番目の凸レンズによって低い周波数に折り返って表示された表示パターンは、式(8)で表される。
次に、撮影装置50における、画素位置のずれ量の測定分解能について説明する。レンズアレイを構成するそれぞれの凸レンズが、ほぼ画素サイズの点を読み出すことのできる程度のMTFを有する場合とする。この場合、サブ画素オーダの移動量についても輝度値の変化として連続的に読み出すことができる。そのため、ここでは、ノイズの影響を無視したときの理想的な表示分解能を無限小とみなす。その場合、理想的な画素の測定分解能Rimは、表示パターンを撮影する撮影装置50の階調Gによって式(9)のようにして求められる。
ここで、レンズアレイのピッチ(つまり、レンズアレイで低い周波数に折り返した表示テストパターンにおける画素に相当する)は1/flensであり値としては大きいので、撮影装置50の光学系のMTFの影響は無視できる。
実際の画素の測定分解能にはシステム全体のS/N比である[S/N]sysが影響する。カメラのS/N比を[S/N]camとすると、このシステム全体のS/N比は式(10)で表される。
よって、実際の画素の測定分解能Rreは式(11)で表される。
レンズアレイにおける1番目からL番目の凸レンズの平均分解能は式(12)で表される。
次に、撮影装置50による複数回の撮影と複数列のレンズアレイを用いることによるS/N比の向上について説明する。m列分のレンズアレイを用いると、システム全体のS/N比である[S/N]sysを√m倍することができる。さらに、撮影装置50でn回撮影し、その平均値を測定に用いると、[S/N]sysをさらに√n倍することができる。
次に、第1の実施形態による投射型表示システムのメンテナンスモードにおける動作について説明する。図13は、メンテナンスモードにおいて、デュアルグリーン投射型表示装置20が緑色表示素子214bの水平方向の位置調整を行う処理手順を示すフローチャートである。ステップS1において、テストパターン出力部221は、テストパターン記憶部222から、前述した式(1),(2)に示した第1および第2のテストパターンデータをそれぞれ読み出して、第1のテストパターンデータを緑色表示素子214aに供給し、第2のテストパターンデータを緑色表示素子214bに供給する。
次に、デュアルグリーン光学ユニット21は、緑色表示素子214a,214bに緑色光を照射することによって、緑色表示素子214aに表示された第1の表示テストパターンから第1の緑色読出し光を出力させ、また、緑色表示素子214bに表示された第2の表示テストパターンから第2の緑色読出し光を出力させる。そして、デュアルグリーン光学ユニット21は、第1および第2の緑色読出し光を、投射光学系220を通して投射光DGとして投射する。
そして、拡散スクリーン30は、投射された投射光DGを拡散透過して投射面の反対側の面に第1および第2の表示テストパターンを表示する。つまり、当該反対側の面には合成テストパターンが表示される。さらに、当該反対側の面に配置された複眼レンズ配列40は、第1および第2の表示テストパターンを拡大した第1および第2の拡大表示テストパターンを表示する。つまり、複眼レンズ配列40には拡大合成テストパターンが表示される。
次に、ステップS2において、位置調整機構制御部223cは、水平方向移動機構部224xを制御して緑色表示素子214bを水平方向に粗移動させる。それとともに、撮影制御部223aは、撮影装置50を制御して、複眼レンズ配列40に表示された拡大合成テストパターンを撮影装置50にk回(k≧3)撮影させて各撮像データを送信させ、これらを受信して画素ずれ検出部223bに供給する。
つまり、位置調整機構制御部223cは、水平方向移動機構部224xを制御して、緑色表示素子214bを現在位置から水平方向の一方の向きに例えば0.005画素分ずつk回粗移動させる。その移動ごとに、撮影制御部223aは、撮影装置50を制御して、複眼レンズ配列40に表示された拡大合成テストパターンを撮影装置50に撮影させて撮像データを送信させ、これを受信する。その結果、撮影制御部223aは、k回の粗移動によって移動された位置それぞれにおける撮像データを撮影装置50から取得する。
次に、ステップS3において、画素ずれ検出部223bは、k枚の撮像データそれぞれについて水平方向の高速フーリエ変換処理を行って、k個のレンズ表示周波数fdisp,lの成分を抽出する。
次に、ステップS4において、画素ずれ検出部223bは、k個のレンズ表示周波数fdisp,lの成分について、2次多項式(ax+bx+c)によるフィッティング曲線を算出する。このフィッティング曲線の算出方法は周知であるため、ここではその説明を省略する。
次に、ステップS5において、画素ずれ検出部223bは、算出したフィッティング曲線について、k個のレンズ表示周波数fdisp,lの成分を含む移動範囲の区間に極小値の存在する点が含まれるか否かを判定し、極小値の存在する点があると判定した場合は、粗調整が完了したと判断してステップS6の処理に移る。一方、ステップS5の処理において、極小値の存在する点がないと判定した場合は、粗調整は完了していないと判断してステップS2の処理に戻る。移動範囲の区間においてフィッティング曲線が単調増加または単調減少の場合には、画素ずれ検出部223bは、同区間には極小点がないと判定する。
ステップS6において、位置調整機構制御部223cは、フィッティング曲線における極小値に対応するレンズ表示周波数fdisp,lが抽出された位置に緑色表示素子214bを移動させるよう、水平方向移動機構部224xを駆動させる。
次に、ステップS7において、位置調整機構制御部223cは、水平方向移動機構部224xを制御して緑色表示素子214bを水平方向に微細移動させる。それとともに、撮影制御部223aは、撮影装置50を制御して、複眼レンズ配列40に表示された拡大合成テストパターンを撮影装置50に3回撮影させて各撮像データを送信させ、これらを受信して画素ずれ検出部223bに供給する。
つまり、位置調整機構制御部223cは、水平方向移動機構部224xを制御して、緑色表示素子214bを、現在位置を中心位置として水平方向に例えば±0.001画素分だけ微細移動させる。その移動ごとに、撮影制御部223aは、撮影装置50を制御して、複眼レンズ配列40に表示された拡大合成テストパターンを撮影装置50に撮影させて撮像データを送信させ、これを受信する。その結果、撮影制御部223aは、−0.001画素の位置、中心位置である±0画素の位置、および+0.001画素の位置それぞれにおける撮像データを撮影装置50から取得する。
次に、ステップS8において、画素ずれ検出部223bは、3枚の撮像データそれぞれについて水平方向の高速フーリエ変換処理を行って、3個のレンズ表示周波数fdisp,lの成分を抽出する。
次に、ステップS9において、画素ずれ検出部223bは、第2’(ダッシュ)の撮像データに対応するレンズ表示周波数fdisp,lの成分が最小であるか否かを判定し、最小であると判定した場合は、微細調整が完了したと判断してステップS10の処理に移る。一方、ステップS9の処理において、最小でないと判定した場合は、微細調整は完了していないと判断してステップS11の処理に移る。
ステップS10において、位置調整機構制御部223cは、最小値のレンズ表示周波数fdisp,lが抽出された位置に緑色表示素子214bを移動させるよう、水平方向移動機構部224xを駆動させてこのフローチャートの処理を終了する。
また、ステップS11において、位置調整機構制御部223cは、水平方向移動機構部224xを制御して、ステップS8の処理において抽出した3個のレンズ表示周波数fdisp,lの成分のうち最小のレンズ表示周波数fdisp,lが抽出された位置の方向に、例えば0.001画素分だけ緑色表示素子214bを微細移動させてからステップS7の処理に戻る。
デュアルグリーン投射型表示装置20は、緑色表示素子214bの水平方向の位置調整を行った後、これと同様な手順によって緑色表示素子214bの垂直方向の位置調整を行う。
以上説明したとおり、本発明の第1の実施形態によれば、第1および第2の緑色画像の画素ずらし表示を行うために緑色表示素子214aに対してオフセットした緑色表示素子214bのオフセット誤差を自動的に且つ高精度に検出して調整することができる。
また、第1の実施形態では、拡散スクリーン30に表示される表示周波数fdisp,pのパターンを、複眼レンズ配列40を通して拡大しレンズ表示周波数fdisp,lのパターンとして撮影または観察することができる。したがって、第1の実施形態によれば、従来と同等精度のオフセット誤差の検出を、従来よりもMTF性能が低い撮影装置を用いて行うことができる。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、第1および第2のテストパターンデータとして正弦波パターンを用いた例について説明した。第2の実施形態では、第1および第2のテストパターンデータとして二次関数を用いる例について説明する。
なお、第2の実施形態における投射型表示システムのハードウェア構成は、第1の実施形態における投射型表示システム1の構成と同一であるため、その説明を省略する。
第2の実施形態におけるテストパターンについて説明する。本実施形態におけるテストパターンは、1/forg周期の第1のテストパターンデータ(第1の放物線データ)とこれから半周期だけ位相をずらした第2のテストパターンデータ(第2の放物線データ)である。この場合、第1のテストパターンデータが供給された緑色表示素子214aに表示された第1の表示テストパターンが、投射光学系220を通して拡散スクリーン30に投射表示され、複眼レンズ配列40を通して拡大表示されたときの、表示周波数fdisp,pとレンズ表示周波数fdisp,lとの関係は図14のようになる。
同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。同図に示すように、拡散スクリーン30には、緑色表示素子214aから出力され投射光学系220を通して投射された第1の表示テストパターンが、表示周波数fdisp,pの第1の放物線パターンとして表示される。また、第1の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pは、複眼レンズ配列40の各レンズによって同図に示すような低域周波数成分である第1の拡大表示テストパターンのレンズ表示周波数fdisp,lに折り返される。
また、第2のテストパターンデータが供給された緑色表示素子214bに表示された第2の表示テストパターンが、投射光学系220を通して拡散スクリーン30に投射表示され、複眼レンズ配列40を通して拡大表示されたときの、表示周波数fdisp,pとレンズ表示周波数fdisp,lとの関係は図15のようになる。
同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。同図に示すように、拡散スクリーン30には、緑色表示素子214bから出力され投射光学系220を通して投射された第2の表示テストパターンが、表示周波数fdisp,pの第2の放物線パターンとして表示される。オフセットが正確に0.5画素分である場合、上記の第1および第2の表示テストパターンは正確に逆位相になる。
第2の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pは、複眼レンズ配列40の各レンズによって同図に示すような低域周波数成分である第2の拡大表示テストパターンのレンズ表示周波数fdisp,lに折り返される。
図14および図15に示した第1および第2の表示テストパターンを拡散スクリーン30にともに表示し、複眼レンズ配列40を通して第1および第2の拡大表示テストパターンを観察すると、図16に示すように、第1の拡大表示テストパターン(実線)と第2の拡大表示テストパターン(破線)とが加算されて観察される。同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。
このとき、緑色表示素子214bが緑色表示素子214aに対して正確にオフセットされていれば、第1および第2の拡大表示テストパターンは正確に逆位相であるため、加算された拡大表示テストパターンのピークが等間隔になる。
一方、緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bのオフセットが正確な位置からずれている場合は、第2の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pの放物線パターンの位相がずれることにより第2の拡大表示テストパターンのレンズ表示周波数fdisp,lの位相もずれ、第1の拡大表示テストパターンと第2の拡大表示テストパターンとを加算して観察した場合に、加算された拡大表示テストパターンのピークの間隔に偏りが生じる。
次に、第2の実施形態による投射型表示システム1のメンテナンスモードにおける動作について説明する。図17は、メンテナンスモードにおいて、デュアルグリーン投射型表示装置20が緑色表示素子214bの水平方向の位置調整を行う処理手順を示すフローチャートである。ステップS11において、テストパターン出力部221は、テストパターン記憶部222から、1/forg周期の第1のテストパターンデータとこれから半周期だけ位相をずらした第2のテストパターンデータとをそれぞれ読み出して、第1のテストパターンデータを緑色表示素子214aに供給し、第2のテストパターンデータを緑色表示素子214bに供給する。
次に、デュアルグリーン光学ユニット21は、緑色表示素子214a,214bに緑色光を照射することによって、緑色表示素子214aに表示された第1の表示テストパターンから第1の緑色読出し光を出力させ、また、緑色表示素子214bに表示された第2の表示テストパターンから第2の緑色読出し光を出力させる。そして、デュアルグリーン光学ユニット21は、第1および第2の緑色読出し光を、投射光学系220を通して投射光DGとして投射する。
そして、拡散スクリーン30は、投射された投射光DGを拡散透過して投射面の反対側の面に第1および第2の表示テストパターンを表示する。つまり、当該反対側の面には合成テストパターンが表示される。さらに、当該反対側の面に配置された複眼レンズ配列40は、第1および第2の表示テストパターンを拡大した第1および第2の拡大表示テストパターンを表示する。つまり、複眼レンズ配列40には拡大合成テストパターンが表示される。
次のステップS12の処理は、第1の実施形態におけるステップS2の処理と同一であるため、その説明を省略する。
次に、ステップS13において、画素ずれ検出部223bは、k枚の撮像データそれぞれについて輝度分布に基づくフィッティング曲線を算出し、フィッティング曲線ごとに輝度のピーク位置を検出してピーク位置間隔のばらつき(例えば、統計における分散)を算出する。
次に、ステップS14において、画素ずれ検出部223bは、算出したピーク位置間隔のばらつきが極小となる結果があるか否かを判定し、極小となる結果があると判定した場合は、粗調整が完了したと判断してステップS15の処理に移る。一方、ステップS14の処理において、極小となる結果がないと判定した場合は、粗調整は完了していないと判断してステップS12の処理に戻る。
ステップS15において、位置調整機構制御部223cは、ピーク位置間隔のばらつきが極小となるフィッティング曲線に対応する位置に緑色表示素子214bを移動させるよう、水平方向移動機構部224xを駆動させる。
次のステップS16の処理は、第1の実施形態におけるステップS7の処理と同一であるため、その説明を省略する。
次に、ステップS17において、画素ずれ検出部223bは、3枚の撮像データそれぞれについて輝度分布に基づく輝度ピークの間隔を測定し、ピーク位置間隔のばらつき(例えば、統計における分散)を算出する。
次に、ステップS18において、画素ずれ検出部223bは、算出したピーク位置間隔のばらつきが極小となる結果があるか否かを判定し、極小となる結果があると判定した場合は、微細調整が完了したと判断してステップS19の処理に移る。一方、ステップS18の処理において、極小となる結果がないと判定した場合は、微細調整は完了していないと判断してステップS20の処理に移る。
ステップS19において、位置調整機構制御部223cは、ピーク位置間隔のばらつきが極小となる位置に緑色表示素子214bを移動させるよう、水平方向移動機構部224xを駆動させてこのフローチャートの処理を終了する。
また、ステップS20において、位置調整機構制御部223cは、水平方向移動機構部224xを制御して、ステップS17の処理において算出した3種類のピーク位置間隔のばらつきのうちばらつきが小さくなるピーク位置間隔に対応する位置の方向に、例えば0.001画素分だけ緑色表示素子214bを微細移動させてからステップS16の処理に戻る。
デュアルグリーン投射型表示装置20は、緑色表示素子214bの水平方向の位置調整を行った後、これと同様な手順によって緑色表示素子214bの垂直方向の位置調整を行う。
以上説明したとおり、本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、第1および第2の緑色画像の画素ずらし表示を行うために緑色表示素子214aに対してオフセットした緑色表示素子214bのオフセット誤差を自動的に且つ高精度に検出して調整することができる。
また、第2の実施形態では、拡散スクリーン30に表示される表示周波数fdisp,pのパターンを、複眼レンズ配列40を通して拡大しレンズ表示周波数fdisp,lのパターンとして撮影または観察することができる。したがって、第2の実施形態によれば、従来と同等精度のオフセット誤差の検出を、従来よりもMTF性能が低い撮影装置を用いて行うことができる。
[第3の実施形態]
上述した第2の実施形態では、二次関数による第1および第2のテストパターンデータとして、1/forg周期の第1の放物線データとこれから半周期だけ位相をずらした第2の放物線データを用いた例について説明した。第3の実施形態では、二次関数によるテストパターンデータのバリエーションについて説明する。
なお、第3の実施形態における投射型表示システムのハードウェア構成は、第1の実施形態における投射型表示システム1の構成と同一であるため、その説明を省略する。
第3の実施形態におけるテストパターンについて説明する。第3の実施形態におけるテストパターンは、1/forg周期のパターンであって、前半分の期間のみに放物線を描き後半分の期間は0レベルである第1のテストパターンデータ(第1の放物線データ)とこれから半周期だけ位相をずらした第2のテストパターンデータ(第2の放物線データ)である。この場合、第1のテストパターンデータが供給された緑色表示素子214aに表示された第1の表示テストパターンが、投射光学系220を通して拡散スクリーン30に投射表示され、複眼レンズ配列40を通して拡大表示されたときの、表示周波数fdisp,pとレンズ表示周波数fdisp,lとの関係は図18のようになる。同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。
同図に示すように、拡散スクリーン30には、緑色表示素子214aから出力され投射光学系220を通して投射された第1の表示テストパターンが、表示周波数fdisp,pの第1の放物線パターンとして表示される。また、第1の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pは、複眼レンズ配列40の各レンズによって同図に示すような低域周波数成分である第1の拡大表示テストパターンのレンズ表示周波数fdisp,lに折り返される。
また、第2のテストパターンデータが供給された緑色表示素子214bに表示された第2の表示テストパターンが、投射光学系220を通して拡散スクリーン30に投射表示され、複眼レンズ配列40を通して拡大表示されたときの、表示周波数fdisp,pとレンズ表示周波数fdisp,lとの関係は図19のようになる。同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。
同図に示すように、拡散スクリーン30には、緑色表示素子214bから出力され投射光学系220を通して投射された第2の表示テストパターンが、表示周波数fdisp,pの第2の放物線パターンとして表示される。オフセットが正確に0.5画素分である場合、上記の第1および第2の表示テストパターンは正確に逆位相になる。
第2の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pは、複眼レンズ配列40の各レンズによって同図に示すような低域周波数成分である第2の拡大表示テストパターンのレンズ表示周波数fdisp,lに折り返される。
図18および図19に示した第1および第2の表示テストパターンを拡散スクリーン30にともに表示し、複眼レンズ配列40を通して第1および第2の拡大表示テストパターンを観察すると、図20に示すように、第1の拡大表示テストパターン(実線)と第2の拡大表示テストパターン(破線)とが加算されて観察される。同図において、横軸は水平方向または垂直方向の位置を表し、縦軸は輝度を表す。
このとき、緑色表示素子214bが緑色表示素子214aに対して正確にオフセットされていれば、第1および第2の拡大表示テストパターンは正確に逆位相であるため、加算された拡大表示テストパターンのピークが等間隔になる。
一方、緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bのオフセットが正確な位置からずれている場合は、第2の表示テストパターンの表示周波数fdisp,pの放物線パターンの位相がずれることにより第2の拡大表示テストパターンのレンズ表示周波数fdisp,lの位相もずれ、第1の拡大表示テストパターンと第2の拡大表示テストパターンとを加算して観察した場合に、加算された拡大表示テストパターンのピークの間隔に偏りが生じる。
本実施形態において、緑色表示素子214bが緑色表示素子214aに対して正確にオフセットされている場合に観察される加算された拡大表示テストパターンのピーク間隔は、第2実施形態において正確にオフセットされている場合に観察されるピーク間隔に対して2倍の値となる。
第3の実施形態による投射型表示システムのメンテナンスモードにおける処理手順は、前述した第2の実施形態における処理手順と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上説明したとおり、本発明の第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、第1および第2の緑色画像の画素ずらし表示を行うために緑色表示素子214aに対してオフセットした緑色表示素子214bのオフセット誤差を自動的に且つ高精度に検出して調整することができる。
また、第3の実施形態では、拡散スクリーン30に表示される表示周波数fdisp,pのパターンを、複眼レンズ配列40を通して拡大しレンズ表示周波数fdisp,lのパターンとして撮影または観察することができる。したがって、第3の実施形態によれば、従来と同等精度のオフセット誤差の検出を、従来よりもMTF性能が低い撮影装置を用いて行うことができる。
さらに、第3の実施形態におけるピーク位置間隔は、第2の実施形態におけるピーク位置間隔の2倍の周期であるため、目視による位置ずれ測定および調整をすることに適している。
なお、インテグラル・フォトグラフィの原理を応用した立体映像を画素ずらし表示方式によって表示させる場合、立体表示させるためのレンズアレイを、本発明の各実施形態における複眼レンズ配列40としてそのまま用いることができる。つまり、本発明の各実施形態はインテグラル・フォトグラフィの原理に基づく立体映像表示との親和性が高い。
また、本発明の各実施形態では、デュアルグリーン投射型表示装置20が水平方向および垂直方向、またはいずれか一方の方向に一定周期で輝度変化するテストパターンを表示すると、投射光学系全体としての投射歪みの様子を拡大して表示することができる。例えば、図23に示すような水平方向や、図24に示すような垂直方向をそれぞれ観察・測定することもできるし、図25に示すような水平方向および垂直方向を同時に観察・測定することもできる。図25の表示例によれば、投射された画像は画面の垂直方向には糸巻き型歪みがあり、水平方向には樽型歪みがあることが一目でわかる。
また、本発明の各実施形態では、水平方向の位置ずれの検出および調整と垂直方向の位置ずれの検出および調整とを別々に行う例を説明した。別の実施形態として、テストパターンを領域分割して水平方向および垂直方向それぞれの濃度分布のパターンデータを設けるようにしてもよい。
例えば、図21は、テストパターン全体を4分割して、図面上左上および右下を水平方向の測定用パターンとし、図面上右上および左下を垂直方向の測定用パターンとした場合に、レンズアレイを通して観察される輝度を模式的に表した図である。
また、図22は、上記の4分割したテストパターンがレンチキュラーレンズを通して観察される様子を模式的に表した図である。レンチキュラーレンズは、前述したように2枚のレンチキュラーレンズをシリンドリカルレンズが直交するように重ね合わせて用いてもよいし、1枚のレンチキュラーレンズ全体を4つの領域に分割して、隣接する分割領域におけるシリンドリカルレンズの列が直交するように配列させて形成したものを用いてもよい。
なお、分割数は上記の4分割に限らず9分割や16分割等、任意の数であってよい。
また、本発明の各実施形態では、赤色表示素子および青色表示素子を備えたRB投射型表示装置10と第1および第2の緑色表示素子を備えたデュアルグリーン投射型表示素子とを用いて4系統の色を投射する例について説明した。これ以外にも、これら4系統の色の読出し光を出力する4つの表示素子を1つの光学ユニットに設けた投射型表示装置に、本発明の各実施形態における表示素子位置調整装置を適用してもよい。
また、本発明の各実施形態では、表示素子位置調整装置22は、第1および第2のテストパターンデータをテストパターン記憶部222に予め記憶しておき、テストパターン出力部221がテストパターン記憶部222から第1および第2のテストパターンデータを読み出してデュアルグリーン光学ユニット21に供給する構成であった。その他の実施形態として、表示素子位置調整装置22は、テストパターン記憶部のかわりに、テストパターン生成部と、外部から空間周波数forg(fnyq,p<forg<2fnyq,p)の値を入力してテストパターン生成部に供給する入力部とを備えるようにしてもよい。このように構成した場合、デュアルグリーン投射型表示装置は、メンテナンスモード時に、外部から入力部に入力された空間周波数forgの値を用いてテストパターン生成部において第1および第2のテストパターンデータを計算して用いる。このように構成することにより、forgとして任意の周波数値を選択することができるため、拡散スクリーン30に表示される第1および第2の表示テストパターンの表示状態を微調整することができる。
また、テストパターンは、輝度の濃度分布を表すパターンにすることが望ましいため、上述した正弦波関数によるパターン、二次関数によるパターン以外にも、例えば、余弦二乗関数によるパターンを用いることができる。余弦二乗関数によるパターンは余弦二乗曲線に変曲点を有し二次関数とはカーブが異なるが、ピーク位置間隔をフィッティング曲線によって容易に求めることができる。
また、三角波やパルス波等の一定周期を有するパターンを用いることもできる。
また、本発明の各実施形態では、テストパターン出力部222は水平方向または垂直方向の画素のサンプリング周波数fpanelの近傍の周波数である空間周波数forgを第1および第2のテストパターンデータに与えたが、これ以外にも、ナイキスト周波数fnyq,pで低域側に折り返した後の空間周波数を第1および第2のテストパターンデータに与えるようにしてもよい。
また、本発明の各実施形態では、位置調整機構部224は水平方向移動機構部224xと垂直方向移動機構部224yを備える構成を説明した。これ以外にも、緑色表示素子214bの緑色読出し光の光軸を中心とした回転方向のずれを検出する回転方向ずれ検出部と、回転方向ずれを補正する回転方向移動機構部とを併せて設けるようにしてもよい。回転方向ずれ検出部は、画像上の離間した2点において、折返しによって生じた正弦波の大きさを測定して比較することにより、緑色表示素子214bの回転方向ずれを検出する。
すなわち、表示テストパターンの濃淡が変化する方向の軸をx軸とし、画面上でx軸に直交する軸をy軸とする。回転方向ずれ検出部が、画面上の2点(x,y)および(x、y)について、それぞれの正規の画素位置からのx軸方向のずれ量であるΔxおよびΔxを測定すると、緑色表示素子214aに対する緑色表示素子214bの回転量θは、式(13)で表される。但し、回転中心からそれぞれの点までの距離は等しく、回転中心を含む3点は同一直線状に存在するものとする。
また、上述した実施形態である表示素子位置調整装置の位置ずれ調整部の制御機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 投射型表示システム
10 RB投射型表示装置
20 デュアルグリーン投射型表示装置
21 デュアルグリーン光学ユニット
22 表示素子位置調整装置
30 拡散スクリーン
40 複眼レンズ配列
50 撮影装置
211 ダイクロイック素子
212 板状PBS
213,215,218 PBS
214a,214b 緑色表示素子
216,219 λ/2板
217 支持部
220 投射光学系
221 テストパターン記憶部
222 テストパターン出力部
223 位置ずれ調整部
223a 撮影制御部
223b オフセット誤差検出部
223c 位置調整機構制御部
224 位置調整機構部
224x 水平方向移動機構部
224y 垂直方向移動機構部

Claims (3)

  1. 第1の画像の読出し光を出力する第1の表示素子と、
    第2の画像の読出し光を出力する第2の表示素子と、
    前記第1および第2の画像の読出し光を投射する投射光学系と、
    前記投射された第1および第2の画像の読出し光が投影された投影面において、前記第1および第2の画像が水平方向および垂直方向のうち少なくとも一方の方向に所定画素分オフセットして表示されるように、前記第1および第2の表示素子を支持する支持部と、
    前記一方の方向に所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す前記第1の画像を表示させる第1のテストパターンデータを前記第1の表示素子に供給するとともに、前記一方の方向に前記所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す画像であって且つ前記第1の画像と逆位相である前記第2の画像を表示させる第2のテストパターンデータを前記第2の表示素子に供給するテストパターン出力部と、
    前記一方の方向に所定のレンズ周波数で繰り返すよう平面状に集束レンズを配列した複眼レンズ配列部と、
    を備え、
    前記所定の表示周波数は、前記所定のレンズ周波数のn倍(nは正整数)の近傍の値であり、
    前記第1および第2のテストパターンデータは、前記第1および第2の表示素子のナイキスト周波数とこのナイキスト周波数の2倍の周波数との間の値である所定周波数のパターンに基づいて生成されるデータである、
    投射型表示装置。
  2. 前記支持部に支持された前記第1または第2の表示素子の位置を、前記一方の方向におけるオフセット量を変更するよう調整する位置調整機構部と、
    前記複眼レンズ配列部に表示された、所定のレンズ表示周波数の周波数成分を撮像する撮影部と、
    前記撮影部で撮像された撮像データに基づいて、前記第1および第2の画像の前記一方の方向における所望のオフセット量からのずれを検出するオフセット誤差検出部と、
    前記オフセット誤差検出部によるずれの検出結果に基づいて、前記位置調整機構部を駆動制御する位置調整機構制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 表示画面上水平方向および垂直方向のうち少なくとも一方の方向に所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す第1の画像を表示させる第1のテストパターンデータを第1の表示素子に供給し、前記一方の方向に前記所定の表示周波数で同一パターンを繰り返す画像であって且つ前記第1の画像と逆位相である第2の画像を表示させる第2のテストパターンデータを第2の表示素子に供給するステップと、
    前記第1および第2の表示素子からの前記第1および第2の画像の読出し光を投射するステップと、
    前記投射された第1および第2の画像の読出し光が投影された投影面において、前記一方の方向に所定のレンズ周波数で繰り返すよう平面状に配列した集束レンズで拡大表示させるステップと、
    を有し、
    前記所定の表示周波数は、前記所定のレンズ周波数のn倍(nは正整数)の近傍の値であり、
    前記第1および第2のテストパターンデータは、前記第1および第2の表示素子のナイキスト周波数とこのナイキスト周波数の2倍の周波数との間の値である所定周波数のパターンに基づいて生成されるデータである、
    表示素子位置調整方法。
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