JP5367455B2 - 複数のカラーカメラ間の色調整装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のカラーカメラ(以下、特段な場合を除いて、単にカメラと言う。)間の色調整装置および方法に関し、特に、複数のカメラによって同一の被写体を撮影した複数の撮影画像の1つを基準画像とし、他を調整対象画像として、当該調整対象画像の色合いを基準画像の色合いと同じになるように調整する、色調整装置および方法に関する。
複数のカメラによって同一の被写体を撮影する際、各カメラが同機種のものであっても、当該各カメラから得られる撮影画像の色合いが互いに異なることがある。この現象は、複数のカメラを備えるシステム、特に各カメラの撮影画像を並べて表示させるマルチビジョン表示システムや、各カメラの撮影画像から被写体の奥行き情報を取得する立体視システム等において、不都合である。この不都合を解消するべく、従来、例えば非特許文献1に開示された技術がある。
この従来技術によれば、各カメラの撮影画像の色合い(色再現)の違いは、当該各カメラ間でそれぞれの撮影画像の色合いを表す色空間の座標系がずれていることに起因する、と仮定される。この仮定の下、1台のカメラによる撮影画像が基準(理想)とされる。そして、この基準とされた撮影画像の色合いと一致するように、他のカメラによる撮影画像の色合いが調整される。詳しくは、調整対象である撮影画像のRGBの各成分が変換多項式によって補正される。なお、変換多項式は、複数の色サンプルを有するカラーパレットが被写体とされたときの各カメラによる撮影画像に基づいて、求められる。具体的には、調整対象である撮影画像に含まれるそれぞれの色サンプル部分を表すRGBの各成分が、変換多項式によって補正される。そして、この補正後の各成分値が、基準画像に含まれるそれぞれの色サンプル部分を表すRGBの各成分値と等しくなるように、当該変換多項式の係数が求められ、例えば最小2乗法によって求められる。
稲村真太郎,田口亮,「異なったカメラ間の色調整について」,信学技報(スマートインフォメディアシステム研究会),社団法人電子情報通信学会,2007年3月1日,vol.106,No.575,p.19−22
しかし、上述の従来技術では、色調整を実現するのに、つまり変換多項式を求めるのに、カラーパレットという特別な手段を必要とする。しかも、最小2乗法という面倒な演算をも必要とするため、その分、手間が掛かり、また余分なコストが掛かる。
そこで、本発明は、従来よりも極めて簡単かつ安価に複数のカメラ間の色調整を行うことができる色調整装置および方法を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明のうちの第1発明は、複数のカラーカメラによって同一の被写体を撮影した複数の撮影画像の1つを基準画像とし、他を調整対象画像として、当該調整対象画像の色合いを基準画像の色合いと同じになるように調整する色調整装置において、基準画像および調整対象画像それぞれの色合いが、第1色空間に従う形式で表されることを、前提とする。この前提の下、調整対象画像の色合いを構成する第1色空間の座標成分である第1成分を第2色空間の座標成分である第2成分に変換する色空間変換手段を、具備する。そして、この色空間変換手段によって変換されたそれぞれの第2成分ごとのヒストグラムが、基準画像に基づく基準ヒストグラム、詳しくは基準画像の色合いを構成する第1成分を第2成分に変換したときの当該第2成分のヒストグラム、と一致するように、ヒストグラム変換を施すヒストグラム変換手段をも、具備する。さらに、このヒストグラム変換手段によってヒストグラム変換を施された後の第2成分を第1成分に変換し直すことで、調整対象画像の色合いが調整された調整後画像を生成する色空間再変換手段を、具備するものである。
即ち、本第1発明では、調整対象画像の色合いを構成する第1色空間の座標成分である第1成分が、色空間変換手段によって、第2色空間の座標成分である第2成分に変換される。つまり、調整対象画像に対して、いわゆる色空間変換が施される。そして、この色空間変換後の第2色空間において、調整対象画像についてのそれぞれの第2成分ごとのヒストグラム、詳しくは当該第2成分の大きさ(レベル)に対する画素の頻度(度数)を表す分布が、基準画像に基づく基準ヒストグラムと一致するように、厳密には互いの正規化された累積ヒストグラムが一致するように、ヒストグラム変換手段によってヒストグラム変換(いわゆるヒストグラムマッチング処理)が施される。そして、このヒストグラム変換後の第2成分が、色空間再変換手段によって、第1成分に変換し直される。つまり、色空間が逆変換される。そして、この逆変換によって、調整対象画像の色合いが基準画像の色合いと同じになるように調整された調整後画像が生成される。
要するに、本第1発明によれば、調整対象画像に対して、色空間変換が施され、この色空間変換後のそれぞれの成分ごとに、基準画像の同成分を基準とするヒストグラムマッチング処理が施される。そして、このヒストグラムマッチング処理後の各成分が元の色空間に戻され、これによって、基準画像と同じ色合いの調整後画像が生成される。
なお、このように調整対象画像の色空間を変換してからヒストグラムマッチング処理を施さなくても、元の色空間において当該調整対象画像にヒストグラムマッチング処理を施すことによって色調整を実現することができるのではないかと、想像される。しかしながら、後述するように、元の色空間のままヒストグラムマッチング処理を施した場合には、良好な色調整を実現することができず、一旦、色空間を変換してからヒストグラムマッチング処理を施すことによってはじめて、良好な色調整を実現できることが、このたび、実験によって確認された。
ここで言う第1成分と第2成分との相互変換、つまり第1色空間と第2色空間との相互変換は、回転変換によって行われるものとしてもよい。このような回転変換は、例えば回転行列式を用いることによって、実現することができる。
また、このたびの実験では、上述の回転変換に係る角度によって、つまり相互変換に係るパラメータによって、調整後画像の色合いが変化することが、判明した。言い換えれば、当該パラメータの最適値が存在することが、判明した。併せて、調整後画像の色合いと基準画像の色合いとがどの程度近似しているのかを、当該調整後画像の色合いを構成する第1成分間の相互相関値から評価し得ることが、判明した。詳しくは、この相互相関値が小さいほど、調整後画像の色合いと基準画像の色合いとが近似しているものと、みなすことができる。
これらを鑑みて、本第1発明では、調整後画像の色合いを構成する第1成分間の相互相関値を求める相互相関値演算手段と、この相互相関値演算手段によって求められた相互相関値に基づいて第1成分と第2成分との相互変換に用いるパラメータを求めるパラメータ演算手段と、をさらに具備してもよい。
なお、本第1発明における第1色空間は、例えばRGB色空間である。この場合、第1成分は、RGBそれぞれの成分を指す。
また、第2色空間は、極端にはYUV(YCbCr)色空間であってもよい。この場合、第2成分は、YUVそれぞれの成分を指す。
次に、本発明のうちの第2発明は、第1発明に対応する方法発明であり、複数のカラーカメラによって同一の被写体を撮影した複数の撮影画像の1つを基準画像とし、他を調整対象画像として、当該調整対象画像の色合いを基準画像の色合いと同じになるように調整する色調整方法において、基準画像および調整対象画像それぞれの色合いが、第1色空間に従う形式で表されることを、前提とする。この前提の下、調整対象画像の色合いを構成する第1色空間の座標成分である第1成分を第2色空間の座標成分である第2成分に変換する色空間変換過程と、この色空間変換過程において変換された第2成分ごとのヒストグラムが基準画像に基づく基準ヒストグラムと一致するようにヒストグラム変換を施すヒストグラム変換過程と、当該ヒストグラム変換を施された後の第2成分を第1成分に変換し直すことで調整対象画像の色合いが調整された調整後画像を生成する色空間再変換過程と、を具備するものである。
上述したように、本発明によれば、調整対象画像に対して、色空間変換が施され、この色空間変換後のそれぞれの成分ごとに、基準画像の同成分を基準とするヒストグラムマッチング処理が施される。そして、このヒストグラムマッチング処理後の各成分が元の色空間に戻され、これによって、基準画像と同じ色合いの調整後画像が生成される。つまり、色調整を実現するのに、カラーパレットという特別な手段を必要とし、しかも、最小2乗法という面倒な演算を必要とする上述した従来技術とは異なり、当該カラーパレットという特別な手段や最小2乗法という面倒な演算を一切必要としない。従って、従来よりも極めて簡単かつ安価に複数のカメラ間の色調整を実現することができる。
本発明の一実施形態で利用されるヒストグラムマッチング処理の概要を説明するための図解図である。 白黒画像に対して実際にヒストグラムマッチング処理を施した一例を示す図である。 図2に示す各白黒画像の累積ヒストグラムを示すグラフである。 カラー画像に対してRGBそれぞれの成分ごとにヒストグラムマッチング処理を施した一例を示す図である。 図4に示す各カラー画像のRGBそれぞれの成分ごとの累積ヒストグラムを示すグラフである。 同実施形態に係る色調整装置の全体構成を示すブロック図である。 図6におけるヒストグラム検出部の詳細を示すブロック図である。 図6における色調整部の詳細を示すブロック図である。 同実施形態による効果を示す図解図である。 図9における基準画像と調整後画像との2チャンネル信号についての回転角度に対するNMSEの関係を示すグラフである。 図9における調整後画像のみの2チャンネル信号についての回転角度に対する相互相関値の関係を示すグラフである。 図9とは異なる被写体を示す図である。 図12の各被写体についての図11と同様の回転角度に対する相互相関値の関係を示すグラフである。 図9における調整後画像についての回転角度に対する相互相関値の絶対値差分和の関係を示すグラフである。 図12の各被写体についての図14と同様の回転角度に対する相互相関値の絶対値差分和の関係を示すグラフである。 図9および図12の各被写体についての評価結果を数値的に示すグラフである。 図9の被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 図12の1つの被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 図18とは別の被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 図19とはさらに別の被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 本実施形態において照明が異なる条件下での被写体を示す図である。 図21の被写体についての評価結果を数値的に示すグラフである。 図21の被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 本実施形態において絞り値が異なる条件下での被写体を示す図である。 図24の被写体についての評価結果を数値的に示すグラフである。 図24の1つの被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 図26とは別の被写体についての評価結果を視覚的に示す図である。 本実施形態の別の例による評価結果を示す図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図28を参照して説明する。
本実施形態においては、上述したヒストグラムマッチング処理によって、複数のカメラ間の色調整が実現される。このヒストグラムマッチング処理について、簡単に説明すると、今、2台の白黒カメラA’およびB’が存在する、と仮定する。そして、これらの白黒カメラA’およびB’によって同一の被写体が撮影されたときに、一方の白黒カメラA’から、例えば図1(a)のような輝度分布、詳しくは横軸の輝度k(=0〜K−1)に対して縦軸に正規化された累積度数(つまりそれぞれの輝度kにおける累積画素数を全画素数で除した数値)Ha(k)を記した累積ヒストグラム、を示す撮影画像が得られ、他方の白黒カメラB’から、図1(b)のような累積ヒストグラムHb(k)を示す撮影画像が得られる、とする。この場合、一方の白黒カメラA’(B’でもよい)の累積ヒストグラムHa(k)が基準とされ、この基準とされた累積ヒストグラムHa(k)と一致するように、他方の白黒カメラB’(A’でもよい)の累積ヒストグラムHb(k)が変換(加工)される。この結果、図1(c)のような変換後の累積ヒストグラムHb’(k)が得られる。これが、ヒストグラムマッチング処理(厳密には累積ヒストグラムマッチング処理)である。なお、このヒストグラムマッチング処理については、公知であるので、ここでの詳細な説明を省略する。
図2に、この白黒カメラA’およびB’についてのヒストグラムマッチング処理の実験結果を示す。即ち、図2(a)に示す白黒画像が、白黒カメラA’から得られる基準画像であり、図2(b)に示す白黒画像が、当該白黒カメラA’と同機種の白黒カメラB’から得られる調整対象画像である。この調整対象画像に対してヒストグラムマッチング処理が施されることによって、図2(c)に示す白黒画像が、調整後画像として得られる。この図2(c)の調整後画像と、図2(a)の基準画像と、を比較して分かるように、これら両者の画質(輝度およびコントラスト)は、互いに同程度である。つまり、ヒストグラムマッチング処理が施されることによって、基準画像と同程度の画質の調整後画像が得られることが、分かる。
また、図3に、図2の各白黒画像の累積ヒストグラムHa(k),Hb(k)およびHb’(k)を示す。なお、この図3において、横軸の輝度kは、0〜255(=K−1)の256段階(8ビット)で記され、縦軸の累積頻度Ha(k),Hb(k)およびHb’(k)は、上述したように正規化されている。この図3から分かるように、基準画像の累積ヒストグラムHa(k)と調整対象画像の累積ヒストグラムHb(k)とは互いに不一致であるものの、調整後画像(変換後)の累積ヒストグラムHb’(k)は当該基準画像の累積ヒストグラムHa(k)と略一致している。つまり、ヒストグラムマッチング処理が適切に行われていることが、分かる。
このヒストグラムマッチング処理がカラーカメラに適用されると、つまりRGBそれぞれの成分ごとに当該ヒストグラムマッチング処理が適用されると、次のようになる。
即ち、今、2台のカラーカメラAおよびBが存在し、一方のカメラAから、図4(a)に示すような撮影画像が得られ、他方のカメラBから、当該図4(a)に示す撮影画像とは色合いの異なる図4(b)に示すような撮影画像が得られる、とする。そして、一方のカメラAの撮影画像が基準画像とされ、他方のカメラBの撮影画像が調整対象画像とされ、これら両画像間で、RGBそれぞれの成分ごとに、ヒストグラムマッチング処理が施される、つまり、調整対象画像のRGBそれぞれの累積ヒストグラムhbr(k),hbg(k)およびhbb(k)が、基準画像のRGBそれぞれの累積ヒストグラムhar(k),hag(k)およびhab(k)と一致するように、当該ヒストグラムマッチング処理が施される、とする。この場合、ヒストグラムマッチング処理自体は、図5に示すように、RGBそれぞれの成分ごとに適切に行われる。
例えば、図5(a)に示すR成分に注目すると、基準画像の累積ヒストグラムhar(k)と調整対象画像の累積ヒストグラムhbr(k)とは互いに不一致であるものの、調整後画像の累積ヒストグラムhbr’(k)は当該基準画像の累積ヒストグラムhar(k)と略一致している。図5(b)に示すG成分についても同様に、基準画像の累積ヒストグラムhag(k)と調整対象画像の累積ヒストグラムhbg(k)とは互いに不一致であるが、調整後画像の累積ヒストグラムhbg’(k)は基準画像の累積ヒストグラムhag(k)と略一致している。そして、図5(c)に示すB成分も同様に、基準画像の累積ヒストグラムhab(k)と調整対象画像の累積ヒストグラムhbb(k)とは互いに不一致であるが、調整後画像の累積ヒストグラムhbb’(k)は基準画像の累積ヒストグラムhab(k)と略一致している。つまり、ヒストグラムマッチング処理自体は、RGBそれぞれの成分ごとに適切に行われることが、分かる。
ところが、このようにRGBそれぞれの成分ごとにヒストグラムマッチング処理が適切に行われても、このヒストグラムマッチング処理によって得られる調整後画像は、図4(c)に示すように、図4(a)の基準画像とは全く色合いの異なるものとなる。どちらかと言えば、図4(c)の調整後画像の色合いは、図4(b)の言わば調整前の色合いと、さほど変わらない。つまり、RGBそれぞれの成分ごとにヒストグラムマッチング処理が適切に施されても、良好な色調整が実現されないことが、分かる。
そこで、本実施形態では、ヒストグラムマッチング処理に先立って、基準画像および調整対象画像それぞれの色空間をRGBとは別の3次元の色空間に変換し、この変換後の色空間において、それぞれの成分ごとにヒストグラムマッチング処理を施す。そして、このヒストグラムマッチング処理後の各成分を元のRGB成分に戻す、つまり色空間を元のRGB空間に変換し直すことによって、調整後画像を得る。この手法によれば、基準画像と略同じ色合いの調整後画像が得られること、要するに良好な色調整が実現されることが、実験によって確認された。以下、具体的に説明する。
図6を参照して、本実施形態に係る色調整装置10は、2台のカメラAおよびB間の色調整を行うものであり、一方のカメラAからの撮影画像を基準画像Saとし、他方のカメラAからの撮影画像を調整対象画像Sbとして取り扱う。
基準画像Saは、その出力元であるカメラAから本実施形態の色調整装置10をスルーして直接的に図示しないモニタ装置に入力されると共に、当該色調整装置10を構成するヒストグラム検出部12に入力される。ヒストグラム検出部12は、手動の設定部14から与えられる後述のパラメータθおよびφに基づいて、基準画像Saに色空間変換を施し、さらに、この色空間変換後のそれぞれの成分について、累積ヒストグラムHa(k)を求める。この累積ヒストグラムHa(k)は、色調整部16に与えられる。
色調整部16には、カメラBからの調整対象画像Sbが入力されており、併せて、設置部14から上述のパラメータθおよびφが与えられる。色調整部16は、これらのパラメータθおよびφに基づいて、調整対象画像Sbに対し、ヒストグラム検出部12によるのと同様の色空間変換を施す。さらに、色調整部16は、色空間変換後のそれぞれの成分ごとに、ヒストグラム検出部12から与えられる累積ヒストグラムHa(k)を基準として、ヒストグラムマッチング処理を施す。そして、このヒストグラムマッチング処理後の各成分を元のRGB成分に戻し、つまり色空間をRGB空間に変換し直す。これによって、調整後画像Sb’が得られ、この調整後画像Sb’は、基準画像Saと共に、図示しないモニタ装置に入力される。
図7に、ヒストグラム検出部12の詳細な構成を示す。この図7に示すように、ヒストグラム検出部12は、色空間変換部20を有しており、当該色空間変換部20に、基準画像SaのRGBそれぞれの成分sar(i,j),sag(i,j)およびsab(i,j)が1画素分ずつ順次入力されると共に、上述の設定部14からパラメータθおよびφが与えられる。なお、(i,j)は、任意の画素の座標値を表す。また、それぞれの成分sar(i,j),sag(i,j)およびsab(i,j)は、例えば8ビットの情報量を持つ。色空間変換部20は、それぞれの成分sar(i,j),sag(i,j)およびsab(i,j)に対し、パラメータθおよびφに基づく色空間変換を施し、詳しくは当該パラメータθおよびφが適用された次の数1で表される回転変換行列Tに従う3次元の回転変換を施す。
Figure 0005367455
この色空間変換部20による回転変換後の3次元の各成分sax(i,j),say(i,j)およびsaz(i,j)は、それぞれ個別のヒストグラム算出部22,24および26に入力される。それぞれのヒストグラム算出部22,24および26は、入力された成分sax(i,j),say(i,j)およびsaz(i,j)の累積ヒストグラムhax(k),hay(k)およびhaz(k)を算出する。この算出結果hax(k),hay(k)およびhaz(k)が、基準ヒストグラムHa(k)として、色調整部16に与えられる。
色調整部16は、図8に示すように、図7に示したのと同様の色空間変換部30を有している。そして、この色空間変換部30には、調整対象画像SbのRGBそれぞれの成分sbr(i,j),sbg(i,j)およびsbb(i,j)が1画素分ずつ順次入力されると共に、設定部14からパラメータθおよびφが与えられる。なお、この色空間変換部30に入力されるそれぞれの成分sbr(i,j),sbg(i,j)およびsbb(i,j)もまた、8ビットの情報量を有している。色空間変換部30は、これらの成分sbr(i,j),sbg(i,j)およびsbb(i,j)に対し、図7に示した色空間変換部20と同様の要領で、回転変換を施す。
この色空間変換部30による回転変換後の3次元の各成分sbx(i,j),sby(i,j)およびsbz(i,j)は、それぞれ個別のヒストグラム変換部32,34および36に入力される。それぞれのヒストグラム変換部32,34および36は、入力された成分sbx(i,j),sby(i,j)およびsbz(i,j)の累積ヒストグラムhbx(k),hby(k)およびhbz(k)を算出すると共に、これらの累積ヒストグラムhbx(k),hby(k)およびhbz(k)が、対応する基準ヒストグラムhax(k),hay(k)およびhaz(k)と一致するように、ヒストグラムマッチング処理を施す。
各ヒストグラム変換部32,34および36によるヒストグラムマッチング処理後の各成分sbx’(i,j),sby’(i,j)およびsbz’(i,j)は、色空間逆変換部38に入力される。色空間逆変換部38は、入力された各成分sbx’(i,j),sby’(i,j)およびsbz’(i,j)に対して、色空間変換部30によるのとは逆の変換を施すことによって、つまり数1に示した回転変換行列Tの逆行列T−1を乗ずることによって、当該各成分sbx’(i,j),sby’(i,j)およびsbz’(i,j)を元のRGB成分sbr’(i,j),sbg’(i,j)およびsbb’(i,j)に戻す。これによって、これらの成分sbr’(i,j),sbg’(i,j)およびsbb’(i,j)から成る調整後画像Sb’が生成される。
このように構成された本実施形態の色調整装置10において、例えば、基準画像Saとして、図9(a)に示す画像が得られ、調整対象画像Sbとして、図9(b)に示す画像が得られる、とする。この場合、上述したパラメータとしての回転角度θおよびφが、それぞれθ=42度およびφ=54度であるときに、調整後画像Sb’として、図9(c)に示すような画像が得られる。この図9(c)の調整後画像Sb’と、図9(a)の基準画像Saとを、比較して分かるように、これら両者の色合いは、略同じである。つまり、本実施形態によれば、基準画像Saと略同じ色合いの調整後画像Sb’が得られることが、分かる。
なお、基準画像Saの色合いに対して、調整後画像Sb’の色合いが、どの程度近似しているのかを評価する1つの指標として、NMSE(Normalized Mean Square Error:正規化2乗誤差平均)が知られている。このNMSEは、その値が小さいほど、近似度合が高いことを、意味する。例えば、図9(a)の基準画像Saに対する図9(c)の調整後画像Sb’のNMSEを求めると、“0.01862”である。一方、図9(a)の基準画像Saに対する図9(b)の調整対象画像SbのNMSEを求めると、“0.04843”であり、図9(c)の調整後画像Sb’のNMSEよりも遙かに大きい。このことから、NMSEという定量的(数値的)な指標値に基づく評価においても、本実施形態によれば、基準画像Saと略同じ色合いの調整後画像Sb’が得られること、つまり良好な色調整が実現されることが、分かる。なお、図9の各画像Sa,SbおよびSb’には、縦4行かつ横6列に並べられた合計24個の正方形状のカラーサンプルを有するカラーパレットが含まれているが、このカラーパレットのみのNMSEを求めると、図9(a)の基準画像Saに対する図9(c)の調整後画像Sb’の当該NMSEは“0.00827”であり、図9(a)の基準画像Saに対する図9(b)の調整対象画像SbのNMSEは“0.06595”であり、両者の差は歴然である。
ところで、図9(c)の調整後画像Sb’を得るための上述した回転角度θおよびφそれぞれのθ=42度およびφ=54度という値は、これらの回転角度θおよびφの言わば最適値である。この最適値を求めるために、本実施形態では、次のような実験を行った。
即ち、まず、図9(a)の基準画像Saと、図9(b)の調整対象画像Sbとの、それぞれについて、RG成分のみを抽出した2チャンネル信号と、GB成分のみを抽出した2チャンネル信号と、BR成分のみを抽出した2チャンネル信号と、の合計3つの2チャンネル信号を作成する。そして、これら3つの2チャンネル信号のそれぞれについて、次の数2で表される回転変換行列T’に従う2次元の回転変換を施す。
Figure 0005367455
さらに、この2次元の回転変換が施された後のそれぞれの成分ごとに、ヒストグラムマッチング処理を行い、このヒストグラムマッチング処理後のそれぞれの成分に、数2の逆行列T’−1を乗ずることで、当該それぞれの成分を元のRG成分,GB成分およびBR成分に戻す。つまり、色空間を元のRGB空間に変換し直す。そして、この変換し直された(言わば調整後の)RG成分,GB成分およびBR成分それぞれの2チャンネル信号ごとに、基準画像Saの同2チャンネル信号との間で、NMSEを求める。このNMSEを複数の回転角度θについて求めた結果を、図10に示す。
この図10に示すように、RG成分,GB成分およびBR成分いずれの2チャンネル信号についても、回転角度θによってNMSEが変化すること、つまり当該NMSEが回転角度θに依存することが、分かる。そして、いずれの2チャンネル信号についても、回転角度θがθ=約45度(またはこれに90度を足した135度)のときに、NMSEが最小となる。このθ=45度という回転角度θが、当該2チャンネル信号についての最適値であると、推察される。
続いて、基準画像Saの各2チャンネル信号に依らずとも、調整後の各2チャンネル信号のみによって、回転角度θの最適値を導き出すことができるかを、考察する。即ち、当該調整後のそれぞれの2チャンネル信号について、次の数3から、相互相関値εpqを求める。
Figure 0005367455
なお、この数3において、pおよびqに、それぞれの2チャンネル信号を構成する各成分が代入される。例えば、RG成分については、当該RGそれぞれの成分がpおよびqに代入される。そして、GB成分については、当該GBそれぞれの成分がpおよびqに代入され、BR成分については、当該BRそれぞれの成分がpおよびqに代入される。
この相互相関値εpqを複数の回転角度θについて求めた結果を、図11に示す。この図11から分かるように、図10に示したNMSEと略同様の特性が得られる。つまり、いずれの2チャンネル信号についても、回転角度θがθ=約45度(またはこれに90度を足した約135度)のときに相互相関値εpqが最小となる。詳しくは、RG成分についての相互相関値εrgは、θ=44度のときに最小となり、この最小値は、基準画像Saの同成分についての相互相関値εrgに近い。また、GB成分についての相互相関値εgbは、θ=47度のときに最小となり、この最小値は、基準画像Saの同成分についての相互相関値εgbに近い。さらに、BR成分についての相互相関値εbrは、θ=44度のときに最小となり、この最小値もまた、基準画像Saの同成分についての相互相関値εbrに近い。このことから、調整後の各2チャンネル信号のみによっても、回転角度θの最適値を導き出せることが、判明した。
この論理が、他の被写体が撮影された場合にも、同様に成り立つのかを、検証する。即ち、図12(a)に示す被写体ロと、図12(b)に示す被写体ハと、図12(c)に示す被写体ニと、のそれぞれについて、上述と同じ要領でRG成分,GB成分およびBR成分という3つの2チャンネル信号それぞれについて、2次元の回転変換→ヒストグラムマッチング処理→逆変換という処理を施し、この逆変換後のそれぞれの2チャンネル信号について、相互相関値εpqを求めた。その結果を、図13に示す。
具体的には、図13(a)が、図12(a)の被写体ロについての相互相関値εpqであり、図13(b)が、図12(b)の被写体ハについての相互相関値εpqである。そして、図13(c)が、図12(c)の被写体ニについての相互相関値εpqである。これらの結果から分かるように、図9に示した被写体(これを被写体イとする。)とは全く別の被写体ロ,ハおよびニが撮影された場合にも、回転角度θがθ=約45度のときに、相互相関値εpqが最小になる。つまり、被写体に関係なく、調整後の各2チャンネル信号のみによって回転角度θの最適値を導き出せることが、確認された。
これを応用して、上述の数1による3次元の回転変換に係る2つの回転角度θおよびφそれぞれの最適値を導き出せるのかを、検証する。具体的には、調整後画像Sb’から、そのRG成分,GB成分およびBR成分の3つの2チャンネル信号を抽出する。そして、これら3つの2チャンネル信号それぞれの相互相関値εpqを、上述の数3から求める。さらに、当該相互相関値εpqの絶対値差分和εrgbを、次の数4に基づいて求める。なお、この数4において、εrg,εgb,εbrは、それぞれ基準画像SaのRG成分,GB成分およびBR成分の相互相関値である。
Figure 0005367455
この相互相関値εpqの絶対値差分和εrgbを、図9(c)に示した被写体イの調整後画像Sb’について求めた。その結果を、図14に示す。この図14から分かるように、当該絶対値差分和εrgbは、各回転角度θおよびφによって変わる。言い換えれば、当該絶対値差分和εrgbが最小になる各回転角度θおよびφが存在し、つまり当該各回転角度θおよびφの最適値が存在する。そして、それぞれの最適値は、θ=42度およびφ=54という図9(c)を参照して説明した値となる。
図12に示した他の被写体ロ,ハおよびニについても、図15に示すように、被写体イの場合と同様の結果が得られた。具体的には、図15(a)が、被写体ロについての結果であり、図15(b)が、被写体ハについての結果であり、図15(c)が、被写体ニについての結果である。そして、いずれの被写体ロ,ハおよびニについても、各回転角度θおよびφの最適値は、それぞれθ=42度およびφ=54となる。
ここで、被写体イを用いて色調整を行ったときの設定条件を、条件イ’とし、被写体ロを用いて色調整を行ったときの設定条件を、条件ロ’とする。そして、被写体ハを用いて色調整を行ったときの設定条件を、条件ハ’とし、被写体ニを用いて色調整を行ったときの設定条件を、条件ニ’とする。さらに、被写体イに含まれるカラーパレットのみの部分に基づいて色調整を行ったときの設定条件を、条件イ”とする。そして、これら各条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によって、各被写体イ,ロ,ハおよびニの撮影画像に色調整を行い、それぞれの色調整画像と基準画像とのNMSEを求めた。また、参考用として、被写体イに含まれるカラーパレットのみの部分の撮影画像にも、各条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によって色調整を行い、その調整後と基準画像とのNMSEを求めた。その結果を、図16に示す。
この図16から分かるように、いずれの被写体イ,ロ,ハ,ニ,およびカラーパレットについても、いずれの条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によって色調整が行われたのかに拘わらず、調整対象画像SbよりもNMSEの小さい調整後画像Sb’が得られること、つまり良好な色調整が実現されることが、定量的に証明された。特に、カラーパレットについての調整結果に注目すると、調整前に比べてNMSEが大きく低減されており、極めて良好な色調整が実現されることが、分かる。また、このカラーパレットを含む被写体イについても、他の被写体ロ,ハおよびニに比べて良好な色調整が実現されることが、分かる。
図17〜図20に、それぞれの被写体イ,ロ,ハ,ニ,およびカラーパレットについて、各条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によって色調整が行われた結果(画像)を、示す。これらの画像から分かるように、いずれの被写体イ,ロ,ハ,ニ,およびカラーパレットについても、いずれの条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によって色調整が行われたのかに拘わらず、良好な色調整が実現されることが、視覚的にも証明された。
次に、照明を変えて、詳しくは図21に示すように蛍光灯による照明下における被写体ホについて、色調整を行ってみた。なお、上述の各被写体イ,ロ,ハおよびニについては、照明として白熱灯が採用されている。即ち、この図21に示す被写体ホを用いて色調整を行うと共に、当該被写体について、上述の各条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”を適用して色調整を行ってみた。その結果を、図22に示す。
この図22から分かるように、被写体ホを用いて色調整を行った条件ホ’と遜色のないほど、他の各条件イ’,ロ’,ハ’およびニ’が適用されることによっても、良好な色調整が実現されること、つまり調整対象画像SbよりもNMSEの小さい調整後画像Sb’が得られることが、確認された。とりわけ、カラーパレットを含む被写体イを用いて色調整を行った条件イ’によれば、他の条件ロ’,ハ’およびニ’に比べて(極端ではないが)NMSEが小さく、良好な色調整が実現されることが、分かる。
図23に、被写体ホについて、条件ホ’によって色調整を行った結果と、条件イ’によって色調整を行った結果と、を表す調整後画像を、示す。この図23からも、良好な色調整が実現されることが、理解できる。
さらに、カメラAおよびBの絞り値を変えて、詳しくは図24(a)に示すように絞り値がFのときと、図24(b)に示すように絞り値がF’(>F)のときとの、被写体ヘについて、色調整を行ってみた。即ち、絞り値がFのときの被写体ヘを用いて色調整を行うと共に、上述の各条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によっても色調整を行ってみた。また、絞り値がF’のときの被写体ヘを用いて色調整を行うと共に、他の各条件イ’,ロ’,ハ’,ニ’およびイ”によっても色調整を行ってみた。その結果を、図25に示す。
この図25から分かるように、絞り値がFのときの被写体ホを用いて色調整を行った条件へ’と、絞り値がF’のときの被写体ホを用いて色調整を行った条件へ”と、のいずれとも遜色のないほど、他の各条件イ’,ロ’,ハ’およびニ’によっても、良好な色調整が実現されることが、確認された。また、当然ではあるが、カラーパレットについての色調整結果の方が、より良好な結果が得られることも、確認された。
図26に、絞り値がFのときの被写体ヘについて、条件ヘ’によって色調整を行った結果と、条件イ’によって色調整を行った結果と、を表す調整後画像を、示す。また、図27に、絞り値がF’のときの被写体ヘについて、条件ヘ”によって色調整を行った結果と、条件イ’によって色調整を行った結果と、を表す調整後画像を、示す。これら図26および図27からも、良好な色調整が実現されることが、分かる。
以上のように、本実施形態によれば、RGB色空間によって表される調整対象画像に対して、回転変換により色空間変換が施され、この色空間変換後のそれぞれの成分ごとに、基準画像の同成分を基準とするヒストグラムマッチング処理が施される。そして、このヒストグラムマッチング処理後の各成分が元のRGB色空間に戻され、これによって、基準画像と同じ色合いの調整後画像が生成される。つまり、色調整を実現するのに、カラーパレットという特別な手段を必要とし、しかも、最小2乗法という面倒な演算を必要とする上述した従来技術とは異なり、当該カラーパレットという特別な手段や最小2乗法という面倒な演算を一切必要としない。従って、従来よりも極めて簡単かつ安価に複数のカメラ間の色調整を実現することができる。
なお、色空間変換は、極端には、YUV色空間への変換であってもよい。つまり、調整対象画像について、RGB色空間からYUV色空間への色空間変換が施され、この色空間変換後のYUV色空間において、当該YUVそれぞれの成分ごとに基準画像を基準とするヒストグラムマッチング処理が施され、このヒストグラムマッチング処理後に再度RGB色空間に変換し直すことによっても、良好な色調整が実現されることが、確認された。その一例を、図28に示す。なお、RGB色空間からYUV色空間への変換も、一種の回転変換である。
また、本実施形態では、2台のカメラAおよびBを備える場合について、説明したが、3台以上のカメラを備える場合にも、本発明を適用できることは、言うまでもない。これらのカメラは、互いに同一機種のものであってもよいし、異なる機種のものであってもよい。
さらに、本実施形態に係る色調整装置10は、パーソナルコンピュータによっても構成することができる。勿論、専用のハードウェアおよびソフトウェア(ファームウェア)によって当該色調整装置10を構成してもよい。
そして、上述したように、調整後画像についての相互相関値の絶対値差分和εrgbから、各回転角度θおよびφの最適値が導き出されることを利用して、当該各回転角度θおよびφの最適値を自動的に設定するようにしてもよい。つまり、当該絶対値差分和εrgbが最小になる各回転角度θおよびφが、図6に示したヒストグラム検出部12および色調整部16それぞれに供給されるようにしてもよい。
A,B カメラ
10 色調整装置
12 ヒストグラム検出部
14 設定部
16 色調整部
30 色空間変換部
32,34,36 ヒストグラム変換部
38 色空間逆変換部

Claims (6)

  1. 複数のカラーカメラによって同一の被写体を撮影した複数の撮影画像の1つを基準画像とし他を調整対象画像として該調整対象画像の色合いを該基準画像の色合いと同じになるように調整する色調整装置において、
    上記基準画像および上記調整対象画像それぞれの色合いは第1色空間に従う形式で表され、
    上記調整対象画像の色合いを構成する上記第1色空間の座標成分である第1成分を第2色空間の座標成分である第2成分に変換する色空間変換手段と、
    上記色空間変換手段によって変換された上記第2成分ごとのヒストグラムが上記基準画像に基づく基準ヒストグラムと一致するようにヒストグラム変換を施すヒストグラム変換手段と、
    上記ヒストグラム変換を施された後の上記第2成分を上記第1成分に変換し直すことで上記調整対象画像の色合いが調整された調整後画像を生成する色空間再変換手段と、
    を具備することを特徴とする、色調整装置。
  2. 上記第1成分と上記第2成分との相互変換は回転変換によって行われる、
    請求項1に記載の色調整装置。
  3. 上記調整後画像の色合いを構成する上記第1成分間の相互相関値を求める相互相関値演算手段と、
    上記相互相関値演算手段によって求められた上記相互相関値に基づいて上記第1成分と上記第2成分との相互変換に係るパラメータを求めるパラメータ演算手段と、
    をさらに具備する、請求項1または2に記載の色調整装置。
  4. 上記第1色空間はRGB色空間である、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の色調整装置。
  5. 上記第2色空間はYUV色空間である、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の色調整装置。
  6. 複数のカラーカメラによって同一の被写体を撮影した複数の撮影画像の1つを基準画像とし他を調整対象画像として該調整対象画像の色合いを該基準画像の色合いと同じになるように調整する色調整方法において、
    上記基準画像および上記調整対象画像それぞれの色合いは第1色空間に従う形式で表され、
    上記調整対象画像の色合いを構成する上記第1色空間の座標成分である第1成分を第2色空間の座標成分である第2成分に変換する色空間変換過程と、
    上記色空間変換過程において変換された上記第2成分ごとのヒストグラムが上記基準画像に基づく基準ヒストグラムと一致するようにヒストグラム変換を施すヒストグラム変換過程と、
    上記ヒストグラム変換を施された後の上記第2成分を上記第1成分に変換し直すことで上記調整対象画像の色合いが調整された調整後画像を生成する色空間再変換過程と、
    を具備することを特徴とする、色調整方法。
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