以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に係る供給状況通知システムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、供給状況通知システム100では、情報端末10と、複数の電気製品20と、複数の供給状況通知装置30と、ルータ50と、外部サーバ60とを、備えている。
情報端末10は、パワーラインPLを介して供給状況通知装置30と接続されており、当該供給状況通知装置30と電力線通信を行う。情報端末10は、供給状況通知装置30から送信されてくる情報を収集・管理・処理等を行う。
電気製品20は、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品である。電気製品20とコンセント(パワーラインPL)との間には、供給状況通知装置30が配設されている。また、供給状況通知装置30を経由して、電気製品20はパワーラインからの電気の供給を受ける。
供給状況通知装置30は、自機に接続される電気製品20へ供給される電流・電力量等の電気を測定することができる。また、供給状況通知装置30は、当該電気製品20に供給される電流・電力量等の電気を制御することもできる。
図2は、供給状況通知装置30の内部構成を機能ブロックで示した図である。
供給状況通知装置30は、測定部31、閾値保持部32、発光部33、制御部34および通信部35を備えている。
測定部31は、コンセントから電気製品20に供給される電流や電力量などの電気を測定する。また、閾値保持部32は、複数・複数種類の閾値が保持されている。また、発光部33は、異なる色の発光や点滅周期を変化させたる発光(これらを、異なる態様の発光と称する)を行う。たとえば、制御部34において、閾値保持部32に保持されている閾値と測定部31で測定された電力量等とを比較する。そして、当該比較結果に応じて、制御部34は、所定の発光を発光部33にさせる。発光部33として、多色発光ダイオード等を採用できる。
なお、通信部35は、情報端末10と通信を行う部分である。ここで、本願では、供給状況通知装置30は情報端末10と電力線通信を行う場合について言及する。しかしながら、供給状況通知装置30と情報端末10との通信はこれに限らず、LAN通信や所定の無線通信であっても良い。
<発光動作>
次に、測定部31での測定結果に応じて、発光部33が異なる態様の発光を行うことを詳細に説明する。
たとえば、閾値保持部32は、電流に関する閾値(第一電流閾値、第二電流閾値、第三電流閾値)が3つ格納されているとする。ここで、第一電流閾値は、第二電流閾値よりも小さく、第二電流閾値は、第三電流閾値よりも小さい(第一電流閾値<第二電流閾値<第三電流閾値)。当該状態において、発光部33は、当該各閾値において、測定部31での測定結果が当該閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を行う。
たとえば、測定部31が、コンセントから自機に接続される電気製品20へ供給される電流値を測定する。その結果、測定部31が、第一電流閾値よりも小さい電流を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電流値)と閾値保持部32に保持されている第一電流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電流値)は第一電流閾値よりも小さいので、制御部34は、発光部33を発光させない。当該無発光の場合は、電気製品20に供給される電流値が消費電力の観点から問題の無いレベルであることを意味する。
これに対して、測定部31が、第一電流閾値以上第二電流閾値よりも小さい電流を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電流値)と閾値保持部32に保持されている第一電流閾値および第二電流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電流値)は第一電流閾値以上であり第二電流閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は緑色に発光する。当該緑色の発光は、電気製品20に供給される電流値が少し高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が緑色の場合には、電気製品20に小電流が供給されている。
また、測定部31が、第二電流閾値以上第三電流閾値よりも小さい電流を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電流値)と閾値保持部32に保持されている第二電流閾値および第三電流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電流値)は第二電流閾値以上であり第三電流閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は黄色に発光する。当該黄色の発光は、電気製品20に供給される電流値が高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が黄色の場合には、電気製品20に中電流が供給されている。
また、測定部31が、第三電流閾値以上の電流を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電流値)と閾値保持部32に保持されている第三電流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電流値)は第三電流閾値以上であるので、制御部34の制御により、発光部33は赤色に発光する。当該赤色の発光は、電気製品20に供給される電流値がかなり高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が赤色の場合には、電気製品20に大電流が供給されている。
上記と異なり、閾値保持部32は、電力量に関する閾値(第一電力量閾値、第二電力量閾値、第三電力量閾値)が3つ格納されているとする。ここで、第一電力量閾値は、第二電力量閾値よりも小さく、第二電力量閾値は、第三電力量閾値よりも小さい(第一電力量閾値<第二電力量閾値<第三電力量閾値)。当該状態において、発光部33は、当該各閾値において、測定部31での測定結果が当該閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を行う。
たとえば、測定部31が、コンセントから自機に接続される電気製品20へ供給される電力量を測定する。その結果、測定部31が、第一電力量閾値よりも小さい電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電力量)と閾値保持部32に保持されている第一電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電力量)は第一電力量閾値よりも小さいので、制御部34は、発光部33を発光させない。当該無発光の場合は、電気製品20に供給される電力量が消費電力の観点から問題の無いレベルであることを意味する。
これに対して、測定部31が、第一電力量閾値以上第二電力量閾値よりも小さい電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電力量)と閾値保持部32に保持されている第一電力量閾値および第二電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電力量)は第一電力量閾値以上であり第二電力量閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は緑色に発光する。当該緑色の発光は、電気製品20に供給される電力量が少し高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が緑色の場合には、電気製品20に小電力量が供給されている。
また、測定部31が、第二電力量閾値以上第三電力量閾値よりも小さい電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電力量)と閾値保持部32に保持されている第二電力量閾値および第三電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電力量)は第二電力量閾値以上であり第三電力量閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は黄色に発光する。当該黄色の発光は、電気製品20に供給される電力量が高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が黄色の場合には、電気製品20に中電力量が供給されている。
また、測定部31が、第三電力量閾値以上の電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(電力量)と閾値保持部32に保持されている第三電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(電力量)は第三電力量閾値以上であるので、制御部34の制御により、発光部33は赤色に発光する。当該赤色の発光は、電気製品20に供給される電力量がかなり高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が赤色の場合には、電気製品20に大電力量が供給されている。
上記と異なり、閾値保持部32は、累積消費電力量に関する閾値(第一累積消費電力量閾値、第二累積消費電力量閾値、第三累積消費電力量閾値)が3つ格納されているとする。
ここで、累積消費電力量とは、所定の期間における消費電力量の合計値である。また、第一累積消費電力量閾値は、第二累積消費電力量閾値よりも小さく、第二累積消費電力量閾値は、第三累積消費電力量閾値よりも小さい(第一累積消費電力量閾値<第二累積消費電力量閾値<第三累積消費電力量閾値)。当該状態において、発光部33は、当該各閾値において、測定部31での測定結果が当該閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を行う。なお、供給状況通知装置30は、累積消費電力量を求めるために必要な時系列的な電力量情報を格納するデータ格納部(図示せず)を有している。
たとえば、測定部31が、コンセントから自機に接続される電気製品20へ供給される累積消費電力量を測定する。その結果、測定部31が、第一累積消費電力量閾値よりも小さい累積消費電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(累積消費電力量)と閾値保持部32に保持されている第一累積消費電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(累積消費電力量)は第一累積消費電力量閾値よりも小さいので、制御部34は、発光部33を発光させない。当該無発光の場合は、電気製品20に供給される累積消費電力量が消費電力の観点から問題の無いレベルであることを意味する。
これに対して、測定部31が、第一累積消費電力量閾値以上第二累積消費電力量閾値よりも小さい累積消費電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(累積消費電力量)と閾値保持部32に保持されている第一累積消費電力量閾値および第二累積消費電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(累積消費電力量)は第一累積消費電力量閾値以上であり第二累積消費電力量閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は緑色に発光する。当該緑色の発光は、電気製品20に供給される累積消費電力量が少し高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が緑色の場合には、電気製品20に小累積消費電力量が供給されている。
また、測定部31が、第二累積消費電力量閾値以上第三累積消費電力量閾値よりも小さい累積消費電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(累積消費電力量)と閾値保持部32に保持されている第二累積消費電力量閾値および第三累積消費電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(累積消費電力量)は第二累積消費電力量閾値以上であり第三累積消費電力量閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は黄色に発光する。当該黄色の発光は、電気製品20に供給される累積消費電力量が高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が黄色の場合には、電気製品20に中累積消費電力量が供給されている。
また、測定部31が、第三累積消費電力量閾値以上の累積消費電力量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(累積消費電力量)と閾値保持部32に保持されている第三累積消費電力量閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(累積消費電力量)は第三累積消費電力量閾値以上であるので、制御部34の制御により、発光部33は赤色に発光する。当該赤色の発光は、電気製品20に供給される累積消費電力量がかなり高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が赤色の場合には、電気製品20に大累積消費電力量が供給されている。
このように、本実施の形態に係る供給状況通知システム100では、閾値と測定部31での測定結果との比較結果に応じて、異なる態様の発光を行う発光部33を有する供給状況通知装置を、備えている。
つまり、当該供給状況通知システム100では、電気供給状況に応じて異なる色による警告を行う。つまり、当該供給状況通知システム100では、電気供給の状況を直感的に明示する。したがって、個々の電気製品20に対する消費電力量を、ユーザは容易に認識することができる。たとえば赤色が発光した場合は、ユーザは当該発光している供給状況通知装置30に接続される電気製品20に対して節電行動を取る。これにより、電力の消費量を飛躍的に抑えることができる。
なお、上述した各種閾値(各レベルの電流値閾値、各レベルの電力量閾値、各レベルの累積消費電力量閾値)を閾値保持部32が有しており、測定部31は、電流値および電力量および累積消費電力量を測定できるように構成しても良い。この場合には、制御部34では上記各種比較処理(電流値に関する比較処理、電力量に関する比較処理、累積消費電力量に関する比較処理)が同時に実施される。そして、当該制御部34の制御の下、上述した何れかの条件を満たすときには、発光部33は対応する色を発光する。
ここで、当該構成の場合で上記3種類の色(赤・黄・緑)を共通で採用した場合、過電流により発光しているのか、電力量が高すぎて発光しているのか、あるいは累積消費電力量がオーバして発光しているのかが、ユーザは認識できない。そこで、発光部33の発光の色を増やしたり(たとえば、3種類の比較処理で、各比較種類で3つのレベルが設定されている場合には、9色)、発光の点滅周期を変えることが望ましい。あるいは、発光部33の発光色3つのみとし、情報端末10側においてどのような理由で発光しているのかを確認できるように、システム100を構成することもできる。
<識別情報および閾値設定方法>
図3は、供給状況通知装置30の外観を示す図である。
供給状況通知装置30は、二つのロータリスイッチL1,L2を備えている。また、供給状況通知装置30は、上記発光部33を備えている。なお、端子Paはコンセント側に接続され、端子Sa(点線にて図示)にはテレビ等の電気製品20のプラグが挿入される。
また、ロータリスイッチ(識別情報設定部と把握できる)L1は、情報端末10との通信の際に使用される識別情報(ID)を設定する際に使用される。当該識別情報の設定により、情報端末10等において、自機と、他の供給状況通知装置30間の区別(識別)が可能となる。
この場合、情報端末10の受信部(図示せず)は、設定された上記識別情報および測定部31における測定結果を、各供給情報通知装置30から受信する。そして、情報端末10は、識別情報毎に、各供給状況通知装置30から送信される測定結果等の情報を管理する。
さて、供給状況通知装置30は、上述した各閾値の設定を行うことができるロータリスイッチ(閾値設定部と把握できる)L2を、さらに備えている。当該ロータリスイッチL2を切替えることにより、当該切替に応じた上記各種閾値がセットで設定される。
たとえば、供給状況通知装置30が冷蔵庫に接続される場合、ロータリスイッチL2を冷蔵庫を示す番号1に設定する。これにより、一般的な冷蔵庫の使用に応じた各種閾値設定がされる。また、供給状況通知装置30がテレビに接続される場合、ロータリスイッチL2をテレビを示す番号4に設定する。これにより、一般的なテレビの使用に応じた各種閾値設定がされる。
閾値設定部は、当該ロータリスイッチL2に限る必要は無い。しかし、当該ロータリスイッチL2による設定を採用することにより、供給状況通知装置30が接続される電気製品20の種別(テレビ、冷蔵庫、HIクッキングヒータ、電気ストーブなど)に応じた、適する各種閾値設定を、ユーザは簡単に行うことができる。
また、情報端末10には入力部(図示せず)が設けられており、当該入力部をユーザが操作することにより、遠隔より、供給状況通知装置30における上記各種閾値を設定することができる構成も採用できる。
また、外部サーバ60から所望の各種閾値を受信する閾値受信部(図示せず)を、情報端末10が備えていても良い。たとえば、ユーザが情報端末10を操作し、ルータ50およびインターネット回線65を介して、外部サーバ60と接続させる。その後、ユーザが情報端末10を操作して、遠隔の外部サーバ60から所望各種閾値を上記閾値受信部が取得する。
または、ユーザからの電話等による要望に応じて、センターが当該ユーザ所望の各種閾値を選択し、当該選択した各種閾値を外部サーバ60から、インターネット回線65およびルータ50を介して、情報端末10の閾値受信部に送信しても良い。
このように、情報端末10の入力部を操作して、各種閾値を設定することにより、上記ロータリスイッチL2による閾値設定よりも精密な閾値設定ができる。
電流容量が大きいか小さいかは電気機器の種類・型番等により大きく異なる。また、ユーザの感覚によっても電流容量値は異なることが多い。したがって、ユーザの手入力による各種閾値設定は困難性を有する。
そこで、外部サーバ60から閾値をダウンロード(受信)できるように構成することにより、外部サーバ60が設置されているセンター等の助けを受けることが可能となり、精密な各種閾値設定がより簡単に行うことができる。上記のように、たとえばユーザは、種別、メーカ、型式など取扱説明書を見ればわかる程度の情報を入力(あるいは、センターへ連絡)する。これにより、センター側(より具体的に、外部サーバ60側)で、適切な各種閾値を判断・選択し、当該選択した各種閾値を情報端末の閾値受信部へ送信する。当該閾値受信部で受信した各種閾値を、供給状況通知装置30に設定する。これにより、精密な各種閾値設定がより簡単に行うことができる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、実施の形態1で説明した供給状況通知装置30に、下記に示す機能をさらに備えていることを特徴とする。
本実施の形態に係る供給状況通知装置30は、図4に示すように、実施の形態1に係る供給状況通知装置30の構成に加えて、時間設定部36をさらに備えている。時間設定部36には、現在時刻の設定、ON時間、およびOFF時間の設定が可能である。
所定の供給状況通知装置30において時刻が設定されたON時間になる。すると、所定の供給状況通知装置30に配設される制御部34は、当該所定の供給状況通知装置30に接続される電気製品20への電気供給を自動的に開始する。これに対して、所定の供給状況通知装置30において時刻が設定されたOFF時間になる。すると、所定の供給状況通知装置30に配設される制御部34は、当該所定の供給状況通知装置30に接続される電気製品20への電気供給を自動的に停止する。
本実施の形態では、上記のように、電気製品20への電気供給をタイムスケジュール管理することができる。これにより、当該電気製品20の節電が可能となる。
<実施の形態3>
本実施の形態では、実施の形態1、2で説明した供給状況通知システムに、下記に示す機能をさらに備えていることを特徴とする。
情報端末10側では、ブレーカにより規定される限界電気総使用量を管理している。当該限界電気総使用量は、家庭に配設されるブレーカが落ちるか否かの閾値的値である。図1に示すように、供給状況通知装置30は複数であり、各供給状況通知装置30は、異なる電気製品20に各々接続されている。そして、各電器製品20は所定のブレーカに接続されている。当該構成において、各電気製品20の電気総使用量が、上記限界電気総使用量に達すると、当該所定のブレーカは落ちる。
情報端末10における限界電気使用量の管理方法は、たとえば次のようにして行うことができる。主幹ブレーカの電力使用量を電力センサーにて測定し、主幹ブレーカの限界値に対して今の使用量がいかほどのものであるかを、情報端末10は常にモニタしている。たとえば、主幹ブレーカの限界電気総使用量が40アンペアで、現状が電力センサの測定結果から38アンペアだとわかると、情報端末10は、限界電気総使用量まであと2アンペアか余裕がないと判断できる。
さて、上述のように突然ブレーカが落ちることは、電気製品20のユーザにとっては非常に不便である。そこで、本実施の形態に係る供給状況通知システムでは、情報端末10が限界電気総使用量を管理しているのに加え、当該情報端末10は、第一信号を送信する。ここで、第一信号は、電源がOFF状態である電気製品20に接続されている供給状況通知装置30の内、電気供給されることにより電気総使用量を超えると判断される電気製品20に接続される所定の供給状況通知装置30に、送信される。
さらに、本実施の形態では、当該第一信号を受信した所定の供給状況通知装置30は、当該所定の供給状況通知装置30に接続される電気製品20の電源のONに起因して流れる突入電流を検知したとき、電気供給を遮断する。さらに、当該供給状況通知装置30は、発光部33を所定の態様で発光させる。
たとえば、複数の電気製品20の電源がON状態であり、ドライヤーの電源をOFFからONにすると、電気総使用量を超えると情報端末10が判断したとする。すると、情報端末10は、第一信号を当該ドライヤーに接続されている所定の供給状況通知装置30に送信する。
当該第一信号を受信した所定の供給状況通知装置30において、当該第一信号受信後に、ドライヤーの電源がONされたとする。すると、所定の供給状況通知装置30に配設されている測定部35は、ドライヤーの電源ONに起因して生じる突入電流(微小電流)を検知する。所定の供給状況通知装置30に配設されている制御部34では、当該突入電流の検知に起因して、たとえばスイッチ切断等により、ドライヤーへの電気供給を遮断する。さらに、当該制御部34では、当該突入電流の検知に起因して、発光部33を白色等で発光させる。
このように、本実施の形態では、情報端末10は、全体の電気使用量を勘案して、第一信号を送信し、当該第一信号を受信した所定の供給状況通知装置30は、電気供給の遮断および当該遮断の旨を通知する発光を行う。これにより、ブレーカが落ちることを事前に防止することができ、かつ限界電気総使用量ぎりぎりの状態であることをユーザに知らせることができる。さらに、ユーザは、ブレーカが落ちることを心配すること無く、安心して電気製品の使用ができる。
次に、上記電気遮断を復旧させる動作について説明する。
情報端末10が、所定の供給状況通知装置30に接続される電気製品20が電気供給されたとしても、電気総使用量を超えないと判断したとする。この場合には、情報端末10は、所定の供給状況通知装置30に、第二信号を送信する。当該第二信号を受信した所定の供給状況通知装置30は、自機を、電気製品20への電気供給可能状態にする。さらに、当該所定の供給状況通知装置30は、電気供給遮断を示す発光部の発光を停止する。
たとえば、上記ドライヤーを用いた例において、ストーブや電子レンジなどの電気製品20の電源がON状態からOFF状態になり、ドライヤーに電気供給されたとしても、電気総使用量を超えないと、情報端末10が判断したとする。すると、当該情報端末10は、ドライヤーに接続される上記所定の供給状況通知装置30に第二信号を送信する。
所定の供給状況通知装置30が当該第二信号を受信すると、当該所定の供給状況通知装置30に配設されている制御部34は、スイッチ接続等により、ドライヤーに電気供給を行うことができる状態にする。さらに、当該制御部34は、電気遮断を通知するために発光部33が発光させていた白色発光等を停止する。当該発光の停止を確認したユーザが、再度ドライヤーの電源をONすると、通常のドライヤー動作が可能となる。
以上のように、本実施の形態では、情報端末10は、全体の電気使用量を勘案して、第二信号を送信し、当該第二信号を受信した所定の供給状況通知装置30は、電気供給の遮断の解除および当該遮断の旨を通知する発光の停止を行う。これにより、ユーザ側の困難な操作も無く、電気製品20への電気供給状態を回復させることができる。さらに、ユーザは、ブレーカが落ちることを心配すること無く、安心して電気製品20の使用ができる。
<実施の形態4>
本実施の形態では、実施の形態1、2、3で説明した供給状況通知システムに、下記に示す機能をさらに備えていることを特徴とする。
本実施の形態に係る供給状況通知装置30は、図4に示すように、実施の形態1に係る供給状況通知装置30の構成に加えて、時間設定部36をさらに備えている。時間設定部36には、実施の形態2で説明した時間の設定の他に、所定の時間を設定することができる。
所定の時間が設定されている供給状況通知装置30において、測定部31が、所定の時間以上連続して、電気装置20に電気が供給されていることを測定したとする。このとき、所定の時間が設定されている供給状況通知装置30において、発光部33は、当該連続電気供給の旨を知らせるために、所定の態様の発光を行う。
ここで、所定の時間として複数設定でき、各所定の時間と連続電気供給時間との比較に応じて、発光部33は異なる態様(異なる色または点灯周期の変更等)の発光を行っても良い。たとえば、所定の時間として第一の所定の時間と第二の所定の時間とが設定されているとする。この場合、第一の所定の時間以上連続して電気供給されているときに、発光部33は第一の色の発光を行い、第二の所定の時間以上連続して電気供給されているときに、発光部33は第二の色の発光を行う。
本実施の形態では、上記のように構成されているので、たとえばユーザに電源の消し忘れ等を促すことができる。したがって、無駄な電気消費を防止でき、消費電力量の節約が可能となる。
<実施の形態5>
上記各実施の形態では、供給状況通知装置30は、電気の供給状況を測定することができ、電気の供給状況に応じて、異なる態様の発光を行っていた。
これに対して、本実施の形態では、供給状況通知装置30は、気体(ガス等)の供給状況を測定することができ、当該気体の供給状況に応じて、異なる態様の発光を行うことを特徴とする。
たとえば、本実施の形態に係る供給状況通知システムでは、図2に示した構成を有する供給状況通知装置30は、ガス使用機器(湯沸かし器、給油器等)とガス供給部(ガス管)との間に配設される。そして、当該供給状況通知装置30に配設される測定部31は、当該ガス使用機器に供給されるガスの供給状況を測定する。当該測定部31は、接続先のガス使用機器に供給されるガスの流量値を測定する。閾値保持部32は、ガス流量に関する複数の閾値が保持されている。制御部34において、閾値保持部32に保持されている閾値と測定部31で測定されたガス流量とを比較する。そして、制御部34は、測定部31での測定結果が閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を発光部33に行わせる。
なお、通信部35は、情報端末10と通信を行う部分である。ここで、本実施の形態では、供給状況通知装置30は、情報端末10と、特定小電力無線通信やBluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)などの無線通信を行う形態がより望ましい。ここで、供給状況通知装置30が電力線通信を行う構成でない場合には、供給状況通知装置30はコンセントからの電力供給を受けることは無い。そこで、上記無線通信を採用する場合には、供給状況通知装置30としては電池式の装置が採用される。また、情報端末10は、供給状況通知装置30から送信されてくる情報を収集・管理・処理等を行う。
<発光動作>
次に、測定部31での測定結果に応じて、発光部33が異なる態様の発光を行うことを詳細に説明する。
たとえば、閾値保持部32は、ガス流量に関する閾値(第一ガス流閾値、第二ガス流閾値、第三ガス流閾値)が3つ格納されているとする。ここで、第一ガス流閾値は、第二ガス流閾値よりも小さく、第二ガス流閾値は、第三ガス流閾値よりも小さい(第一ガス流閾値<第二ガス流閾値<第三ガス流閾値)。当該状態において、発光部33は、当該各閾値において、測定部31での測定結果が当該閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を行う。
たとえば、測定部31が、ガス供給路から自機に接続されるガス使用機器へ供給されるガス流量値を測定する。その結果、測定部31が、第一ガス流閾値よりも小さいガス流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(ガス流量値)と閾値保持部32に保持されている第一ガス流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(ガス流量値)は第一ガス流閾値よりも小さいので、制御部34は、発光部33を発光させない。当該無発光の場合は、ガス使用機器に供給されるガス流量が消費ガス量の観点から問題の無いレベルであることを意味する。
これに対して、測定部31が、第一ガス流閾値以上第二ガス流閾値よりも小さいガス流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(ガス流量値)と閾値保持部32に保持されている第一ガス流閾値および第二ガス流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(ガス流量値)は第一ガス流閾値以上であり第二ガス流閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は緑色に発光する。当該緑色の発光は、ガス使用機器に供給されるガス流量値が少し高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が緑色の場合には、ガス使用機器に小ガス流量が供給されている。
また、測定部31が、第二ガス流閾値以上第三ガス流閾値よりも小さいガス流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(ガス流量値)と閾値保持部32に保持されている第二ガス流閾値および第三ガス流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(ガス流量値)は第二ガス流閾値以上であり第三ガス流閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は黄色に発光する。当該黄色の発光は、ガス使用機器に供給されるガス流量値が高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が黄色の場合には、ガス使用機器に中ガス流量が供給されている。
また、測定部31が、第三ガス流閾値以上のガス流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(ガス流量値)と閾値保持部32に保持されている第三ガス流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(ガス流量値)は第三ガス流閾値以上であるので、制御部34の制御により、発光部33は赤色に発光する。当該赤色の発光は、ガス使用機器に供給されるガス流量値がかなり高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が赤色の場合には、ガス使用機器に大ガス流量が供給されている。
以上の構成により、ガス等の気体供給の異常をユーザに認識しやすいように、表示させることができる。これにより、ユーザにガス使用量の削減等を促すことができる。
なお、本実施の形態においても閾値設定は、実施の形態1と同様に、供給状況通知装置30自身に配設されている閾値設定部(ロータリスイッチ等)の操作により実施可能である。また、情報端末10側からからの入力操作により、閾値の設定を行えるようにしても良い。または、情報端末10は、インターネット回線65およびルータ50を介して、外部サーバ60から閾値を受信し、当該受信した閾値を供給状況通知装置30に設定させても良い。
なお、本実施の形態においても、実施の形態4で説明した内容(構成)を付加することは、可能である。つまり、供給状況通知装置30は、所定の時間を設定することができる時間設定部36を備えていても良い。測定部31が、所定の時間以上連続して、ガス使用機器にガスが供給されていることを測定したとする。このとき、所定の時間が設定されている供給状況通知装置30において、発光部33は、当該連続電気供給の旨を知らせるために、所定の態様の発光を行う。
<実施の形態6>
本実施の形態では、供給状況通知装置30は、液体(水道水等)の供給状況を測定することができ、当該液体の供給状況に応じて、異なる態様の発光を行うことを特徴とする。
たとえば、本実施の形態に係る供給状況通知システムでは、図2に示した構成を有する供給状況通知装置30は、(蛇口等)と水供給部(水道管)との間に配設される。そして、当該供給状況通知装置30に配設される測定部31は、当該蛇口に供給される水の供給状況を測定する。当該測定部31は、接続先の蛇口に供給される水の流量値を測定する。閾値保持部32は、水流量に関する複数の閾値が保持されている。制御部34において、閾値保持部32に保持されている閾値と測定部31で測定された水流量とを比較する。そして、制御部34は、測定部31での測定結果が閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を発光部33に行わせる。
なお、通信部35は、情報端末10と通信を行う部分である。ここで、本実施の形態では、供給状況通知装置30は、情報端末10と、特定小電力無線通信やBluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)などの無線通信を行う形態がより望ましい。ここで、供給状況通知装置30が電力線通信を行う構成でない場合には、供給状況通知装置30はコンセントからの電力供給を受けることは無い。そこで、上記無線通信を採用する場合には、供給状況通知装置30としては電池式の装置が採用される。また、情報端末10は、供給状況通知装置30から送信されてくる情報を収集・管理・処理等を行う。
<発光動作>
次に、測定部31での測定結果に応じて、発光部33が異なる態様の発光を行うことを詳細に説明する。
たとえば、閾値保持部32は、水流量に関する閾値(第一水流閾値、第二水流閾値、第三水流閾値)が3つ格納されているとする。ここで、第一水流閾値は、第二水流閾値よりも小さく、第二水流閾値は、第三水流閾値よりも小さい(第一水流閾値<第二水流閾値<第三水流閾値)。当該状態において、発光部33は、当該各閾値において、測定部31での測定結果が当該閾値を超える毎に、段階的に、異なる態様の発光を行う。
たとえば、測定部31が、水供給路から自機に接続される蛇口へ供給される水流量値を測定する。その結果、測定部31が、第一水流閾値よりも小さい水流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(水流量値)と閾値保持部32に保持されている第一水流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(水流量値)は第一水流閾値よりも小さいので、制御部34は、発光部33を発光させない。当該無発光の場合は、蛇口に供給される水流量が消費水量の観点から問題の無いレベルであることを意味する。
これに対して、測定部31が、第一水流閾値以上第二水流閾値よりも小さい水流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(水流量値)と閾値保持部32に保持されている第一水流閾値および第二水流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(水流量値)は第一水流閾値以上であり第二水流閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は緑色に発光する。当該緑色の発光は、蛇口に供給される水流量値が少し高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が緑色の場合には、蛇口に小水流量が供給されている。
また、測定部31が、第二水流閾値以上第三水流閾値よりも小さい水流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(水流量値)と閾値保持部32に保持されている第二水流閾値および第三水流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(水流量値)は第二水流閾値以上であり第三水流閾値未満であるので、制御部34の制御により、発光部33は黄色に発光する。当該黄色の発光は、蛇口に供給される水流量値が高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が黄色の場合には、蛇口に中水流量が供給されている。
また、測定部31が、第三水流閾値以上の水流量を測定したとする。すると、制御部34は、当該測定値(水流量値)と閾値保持部32に保持されている第三水流閾値とを比較する。今の場合、当該測定値(水流量値)は第三水流閾値以上であるので、制御部34の制御により、発光部33は赤色に発光する。当該赤色の発光は、蛇口に供給される水流量値がかなり高くなっていることを意味する。換言すれば、発光部33が赤色の場合には、蛇口に大水流量が供給されている。
以上の構成により、水等の液体供給の異常をユーザに認識しやすいように、表示させることができる。これにより、ユーザに水使用量の削減等を促すことができる。
なお、本実施の形態においても閾値設定は、実施の形態1と同様に、供給状況通知装置30自身に配設されている閾値設定部(ロータリスイッチ等)の操作により実施可能である。また、情報端末10側からからの入力操作により、閾値の設定を行えるようにしても良い。または、情報端末10は、インターネット回線65およびルータ50を介して、外部サーバ60から閾値を受信し、当該受信した閾値を供給状況通知装置30に設定させても良い。
なお、本実施の形態においても、実施の形態4で説明した内容(構成)を付加することは、可能である。つまり、供給状況通知装置30は、所定の時間を設定することができる時間設定部36を備えていても良い。測定部31が、所定の時間以上連続して、蛇口に水が供給されていることを測定したとする。このとき、所定の時間が設定されている供給状況通知装置30において、発光部33は、当該連続電気供給の旨を知らせるために、所定の態様の発光を行う。