JP5366429B2 - 超音波診断装置及び超音波診断装置制御プログラム - Google Patents
超音波診断装置及び超音波診断装置制御プログラム Download PDFInfo
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「バイオメトリクス認証技術」、「雑誌FUJITSU2003年7月号」20003年7月10日、森雅博、新崎卓、佐々木繁著、富士通株式会社発行
一実施形態に係る超音波診断装置制御プログラムは、コンピュータに、操作者の特定部位に超音波を送信し当該特定部位から超音波を受信する診断用超音波プローブから受信した超音波に基づいて診断用超音波画像を取得するとともに、前記診断用超音波プローブを用いて、操作者の特定部位を超音波走査させ又は当該操作者を特定するための情報が格納されたカードを超音波走査させ、当該操作者に関し前記診断用超音波画像とは異なる認証用超音波画像を取得させる画像取得機能と、入力される情報に基づいて特定され、個人認証に使用するために予め登録される登録超音波画像と取得された前記認証用超音波画像とを用いて、当該操作者が予め登録された人物であるか否かを判定する個人認証処理を実行させる認証処理機能と、を実現させるものである。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成を示したブロック図である。同図に示すように、本超音波診断装置11は、超音波プローブ12、入力装置13、モニター14、超音波送信ユニット21、超音波受信ユニット22、Bモード処理ユニット23、ドプラ処理ユニット24、画像生成ユニット25、認証処理ユニット26、画像合成ユニット27、制御プロセッサ(CPU)28、内部記憶ユニット29、インターフェースユニット30を具備している。以下、個々の構成要素の機能について説明する。
内部記憶ユニット29は、所定のスキャンシーケンス、各実施形態に係る超音波画像を用いた認証機能を実現するための専用プログラム、個人認証に使用するために予め登録される走査者毎及び特定部位毎の登録超音波画像データ、画像生成、表示処理を実行するための制御プログラム、診断情報(患者ID、医師の所見等)、診断プロトコル、送受信条件、CFAR処理制御プログラム、ボディマーク生成プログラムその他のデータ群が保管されている。また、必要に応じて、画像メモリ26中の画像の保管などにも使用される。内部記憶ユニット29のデータは、インターフェース回路30を経由して外部周辺装置へ転送することも可能となっている。
次に、本超音波診断装置1が有する、超音波画像を用いた認証機能について説明する。
まず、電源がON状態にされ、当該ユーザを特定するための情報(ユーザ情報)が、入力装置13を介して入力される(ステップS1)。制御プロセッサ28は、ユーザ情報の入力に応答して、当該ユーザが本超音波診断装置1の使用権限のある者であることを認証する動作モードである認証モードを起動する(ステップS2)。
次に、制御プロセッサ28は、当該ユーザの特定部位を超音波走査するための案内情報を出力する(ステップS3)。ここで、案内情報の出力とは、例えばモニター14への案内画像の表示や、図示していないスピーカからの案内音声の出力等である。例えば特定部位が左人差し指の手のひら側の第二関節である場合には、案内音声と共に、超音波プローブ12を左人差し指に当接させる状況を示す図3に示すような案内画像が表示される。また、例えば特定部位が左人差し指と左親指の間の付け根である場合には、案内音声と共に、超音波プローブ12を左人差し指と左親指の間の付け根に当接させる状況を示す図4に示すような案内画像が表示される。ユーザは、当該案内画像や案内音声に従って、特定部位を超音波走査するための準備を行うことができる。
次に、制御プロセッサ28は、特定部位の超音波走査を実行し、当該特定部位に関する超音波画像を取得する(ステップS4)。この超音波走査は、例えばステップS3において特定部位に対する超音波プローブ12の配置が完了した場合に、入力装置13を介した超音波走査開始の指示入力に応答して実行される。或いは、ステップS3の案内から、所定時間経過後にタイマーで自動的に開始するようにしてもよい。
次に、認証処理ユニット26は、認証処理のための所定の画像処理を実行する(ステップS5)。具体的には、まず、認証処理ユニット26は、取得した超音波画像の2値化を行う。これは、一般的に超音波画像はノイズが多いため、そのままでは同じ画像を得ることは難しいためである。次に、認証処理ユニット26は、境界認識を実行し、境界のみが抽出されデータサイズの少ない(すなわち、境界情報だけの)認証用超音波画像を生成する。
次に、認証処理ユニット26は、認証用超音波画像と、予め記憶された当該ユーザの登録超音波画像とを用いて、当該ユーザが本超音波診断装置1の使用を許可されているものか否かを判定するための認証処理を実行する(ステップS6)。すなわち、認証処理ユニット26は、暗号化されている登録超音波画像を記憶装置29から読み出して復号化し、これと認証用超音波画像とが同一人物のものであるか否かを、所定の方式を用いて認証する。ここで用いる認証方式には拘泥されないが、典型的例としては、パターンマッチング方式、マニューシャ(端点や分岐点)方式、周波数解析方式等を利用することができる。特に、指紋認証で利用されているマニューシャ方式に類似のパタン認識技術を用いれば、認証精度も向上すると考えられる。当該方式は、得られた画像中の端点や分岐点から照合を行う方式であるため、超音波プローブ12を当てる位置や、当てる力によって生体が変形した場合であっても,特徴量の照合ができるからである。
次に、制御プロセッサ28は、ステップS6の認証処理の結果に基づく応答を行う。すなわち、ステップS6の認証処理の結果、当該ユーザは本超音波診断装置の使用を許可されていないと判定した場合には、制御プロセッサ28は、本超音波診断装置の使用権限がない旨のメッセージをモニター14に表示する、或いは音声によって出力する。一方、ステップS6の認証処理の結果、当該ユーザは本超音波診断装置の使用を許可されていると判定した場合には、制御プロセッサ28は、通常の超音波画像を撮影するためのモード(通常モード)を起動する。
以上述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る認証機能は、超音波走査によって個人認証を行うのに必要な情報を取得可能なカード(以下、超音波カード)を用いて、認証処理を行うものである。
Claims (8)
- 操作者の特定部位に超音波を送信し当該特定部位から超音波を受信する診断用超音波プローブと、
前記診断用超音波プローブから受信した超音波に基づいて診断用超音波画像を取得するとともに、前記診断用超音波プローブを用いて、前記操作者の特定部位を超音波走査し又は当該操作者を特定するための情報が格納されたカードを超音波走査し、当該操作者に関し前記診断用超音波画像とは異なる認証用超音波画像を取得する画像取得手段と、
個人認証に使用するために予め登録される登録超音波画像を操作者毎に記憶する記憶手段と、
入力される情報に基づいて特定される当該操作者に関する登録超音波画像と取得された前記認証用超音波画像とを用いて、当該操作者が予め登録された人物であるか否かを判定する個人認証処理を実行する認証処理手段と、
を具備することを特徴とする超音波診断装置。 - 前記個人認証処理において、当該操作者が予め登録された人物であると判定された場合には当該超音波診断装置の使用を許可し、当該操作者が予め登録された人物でないと判定された場合には当該超音波診断装置の使用を不許可とする制御手段をさらに具備する請求項1記載の超音波診断装置。
- 前記認証処理手段は、パターンマッチング方式、マニューシャ方式、周波数解析方式のいずれかを用いて前記認証処理を実行することを特徴とする請求項1又は2記載の超音波診断装置。
- 前記認証用超音波画像の取得するための案内情報を出力する出力手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の超音波診断装置。
- 前記認証処理手段は、前記取得された認証用超音波画像に対して二値化処理を実行し、前記二値化処理の実行された認証用超音波画像に対して前記特定部位の輪郭を抽出する処理を実行し、前記輪郭が抽出された認証用超音波画像を用いて、前記個人認証処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の超音波診断装置。
- 前記特定部位は、前記被検体の人差し指の第二関節、手のひら、親指と人差し指との間のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の超音波診断装置。
- 前記カードは、生体と実質的に同一な音響インピーダンスを有する第1の物質と、前記第1の物質と異なる音響インピーダンスを有する第2の物質と、を配置したものであることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の超音波診断装置。
- コンピュータに、
操作者の特定部位に超音波を送信し当該特定部位から超音波を受信する診断用超音波プローブから受信した超音波に基づいて診断用超音波画像を取得するとともに、前記診断用超音波プローブを用いて、操作者の特定部位を超音波走査させ又は当該操作者を特定するための情報が格納されたカードを超音波走査させ、当該操作者に関し前記診断用超音波画像とは異なる認証用超音波画像を取得させる画像取得機能と、
入力される情報に基づいて特定され、個人認証に使用するために予め登録される登録超音波画像と取得された前記認証用超音波画像とを用いて、当該操作者が予め登録された人物であるか否かを判定する個人認証処理を実行させる認証処理機能と、
を実現させることを特徴とする超音波診断装置制御プログラム。
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