JP5365938B2 - 金属材料の異材判定方法及び装置 - Google Patents
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(1)第1ステップ:予め異材ではないことが確認された複数の金属材料を基準材として用い、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα0(ただし、α0>1)倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα0倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα0倍した範囲とで規定される初期判定領域L0を演算し、当該初期判定領域L0を最初の被判定材である金属材料に対する判定領域Lとする。
(2)第2ステップ:被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内にある場合、当該被判定材は異材ではないと判定すると共に、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα1(ただし、α0>α1>1)倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα1倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα1倍した範囲とで規定される判定領域L1を演算し、前記初期判定領域L0と前記判定領域L1とを比較して、両判定領域L0及びL1を包含する領域を次の被判定材に対する新たな判定領域Lとして更新する一方、当該被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内に無い場合、当該被判定材を判定保留材とすると共に、当該被判定材を渦流検査した際の判定領域Lを次の被判定材に対する判定領域Lとして維持する。
(3)第3ステップ:前記第2ステップを最初の被判定材から最後の被判定材まで繰り返す。
(4)第4ステップ:前記第2ステップ及び前記第3ステップにおいて判定保留材とされた金属材料の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が、最後の被判定材を渦流検査し終えた時点での最後の判定領域L内にあれば、当該判定保留材は異材ではないと判定し、前記最後の判定領域L内に無ければ、当該判定保留材は異材であると判定する。
また、第2ステップにおいて、被判定材の検査信号が判定領域L内にある場合(当該被判定材が異材ではないと判定された場合)、各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号の変動範囲をα1倍した範囲で規定される判定領域L1を演算する。具体的には、最初の被判定材が異材ではないと判定された場合、各基準材及び最初の被判定材について得られた検査信号の変動範囲をα1倍した範囲で規定される判定領域L1が演算される。また、2本目の被判定材及び最初の被判定材が異材ではないと判定された場合、各基準材、2本目及び最初の被判定材について得られた検査信号の変動範囲をα1倍した範囲で規定される判定領域L1が演算される。そして、初期判定領域L0と判定領域L1とを比較して、両判定領域L0及びL1を包含する領域を次の被判定材に対する新たな判定領域Lとして更新する。例えば、初期判定領域L0が判定領域L1を包含していれば(初期判定領域L0の方が判定領域L1よりも広ければ)、初期判定領域L0が次の被判定材に対する判定領域Lとされる。また、判定領域L1が初期判定領域L0を包含していれば(判定領域L1の方が初期判定領域L0よりも広ければ)、判定領域L1が次の被判定材に対する判定領域Lとされる。さらに、初期判定領域L0と判定領域L1とが部分的に重なり合う領域を有していれば、初期判定領域L0と判定領域L1とを合成した領域が次の被判定材に対する判定領域Lとされる。例えば、初期判定領域L0及び判定領域L1の位相方向(図5のX方向)とピーク振幅方向(図5のY方向)の拡がりを比較したときに、位相方向に対しては初期判定領域L0の方が判定領域L1より広くなる一方、ピーク振幅方向に対しては判定領域L1の方が初期判定領域L0より広くなるような場合には、初期判定領域L0と判定領域L1とを合成した領域が次の被判定材に対する判定領域Lとされる。従って、たとえ基準材の検査信号が同一の材質の金属材料群を代表する検査信号となっていなかったとしても(初期判定領域L0が同一の材質の金属材料群の検査信号の変動範囲を精度良く表していなかったとしても)、上記のように、異材ではないと判定された被判定材の検査信号をも用いて判定領域L1を演算し、両判定領域L0及びL1を包含する領域を次の被判定材に対する新たな判定領域Lとして更新することにより、同一の材質の金属材料群の検査信号の変動範囲が精度良く表された判定領域Lとすることが可能である。また、α1がα0よりも小さな値に設定されることにより、判定領域Lが過度に大きくなることを防止可能である。
(1)第1ステップ:予め異材ではないことが確認された複数の金属材料を基準材として用いた場合に、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα0(ただし、α0>1)倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα0倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα0倍した範囲とで規定される初期判定領域L0を演算し、当該初期判定領域L0を最初の被判定材である金属材料に対する判定領域Lとする。
(2)第2ステップ:被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内にある場合、当該被判定材は異材ではないと判定すると共に、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα1(ただし、α0>α1>1)倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα1倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα1倍した範囲とで規定される判定領域L1を演算し、前記初期判定領域L0と前記判定領域L1とを比較して、両判定領域L0及びL1を包含する領域を次の被判定材に対する新たな判定領域Lとして更新する一方、当該被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内に無い場合、当該被判定材を判定保留材とすると共に、当該被判定材を渦流検査した際の判定領域Lを次の被判定材に対する判定領域Lとして維持する。
(3)第3ステップ:前記第2ステップを最初の被判定材から最後の被判定材まで繰り返す。
(4)第4ステップ:前記第2ステップ及び前記第3ステップにおいて判定保留材とされた金属材料の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が、最後の被判定材を渦流検査し終えた時点での最後の判定領域L内にあれば、当該判定保留材は異材ではないと判定し、前記最後の判定領域L内に無ければ、当該判定保留材は異材であると判定する。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る異材判定装置100は、整備ライン上を軸方向(図1(a)に示す白抜き矢符方向)に搬送される棒鋼Bを渦流検査するための渦流検査装置1と、渦流検査装置1から出力される検査信号(具体的には、検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相)に基づき、棒鋼Bが異材であるか否かを判定する判定部2とを備えている。
本ステップでは、まず最初に、予め異材ではないことが確認された複数(本実施形態では5本)の棒鋼Bを基準材として用いた場合に、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲を1より大きい値であるα0(本実施形態ではα0=3.5)倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα0倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα0倍した範囲とで規定される初期判定領域L0を演算する(図2のS1)。以下、図4を参照して、初期判定領域L0の演算手順を具体的に説明する。
まず、図4(a)に示すように、5本の各基準材について得られた検査信号のピーク振幅Y01〜Y05の変動範囲をα0倍した範囲を演算する。具体的には、まず最初に、ピーク振幅Y01〜Y05の最大値Ymax及び最小値Yminを演算する。図4(a)に示す例では、Ymax=Y05となり、Ymin=Y01となる。次に、以下の式(1)に基づき、ピーク振幅Y01〜Y05の中心値Ymidを演算する。
Ymid=(Ymax+Ymin)/2 ・・・(1)
そして、以下の式(2)及び(3)に基づき、上限しきい値Yu及び下限しきい値Ylを演算する。
Yu=Ymid+(Ymax−Ymin)/2×α0 ・・・(2)
Yl=Ymid−(Ymax−Ymin)/2×α0 ・・・(3)
以上の演算により、5本の各基準材について得られた検査信号のピーク振幅Y01〜Y05の変動範囲をα0倍した範囲、すなわち、上限しきい値Yu及び下限しきい値Ylで区画される範囲が決定される。
Xmid=(Xmax+Xmin)/2 ・・・(4)
そして、以下の式(5)及び式(6)に基づき、上限しきい値Xu及び下限しきい値Xlを演算する。
Xu=Xmid+(Xmax−Xmin)/2×α0 ・・・(5)
Xl=Xmid−(Xmax−Xmin)/2×α0 ・・・(6)
以上の演算により、5本の各基準材について得られた検査信号の位相X01〜X05の変動範囲をα0倍した範囲、すなわち、上限しきい値Xu及び下限しきい値Xlで区画される範囲が決定される。
次に、以下の式(9)に示すように、5本の各基準材について得られた検査信号の何れかのデータ点(X0i,Y0i)と、回帰直線Gmid上の点(X0i,a・X0i+b)との差の絶対値の最大値bmaxを演算する。
bmax=max[abs{Y0i−(a・X0i+b)}]・・・(9)
なお、上記の式(9)において、max[ ]は、[ ]内の値のi=1〜Nまでの最大値を演算することを意味し、abs{ }は{ }内の値の絶対値を演算することを意味する。
5本の各基準材について得られた検査信号のピーク振幅Y01〜Y05と位相X01〜X05との相関関係の変動範囲は、以下の式(10)で表される上限直線Gmaxと、式(11)で表される下限直線Gminとで区画される範囲となる。
Y=aX+b+bmax ・・・(10)
Y=aX+b−bmax ・・・(11)
そして、以下の式(12)で表される上限しきい値直線Guと、式(13)で表される下限しきい値直線Glとを演算する。
Y=aX+b+α0・bmax ・・・(12)
Y=aX+b−α0・bmax ・・・(13)
以上の演算により、5本の各基準材について得られた検査信号のピーク振幅Y01〜Y05と位相X01〜X05との相関関係の変動範囲をα0倍した範囲、すなわち、上限しきい値直線Gu及び下限しきい値直線Glで区画される範囲が決定される。
以下、図3及び図5も適宜参照しつつ、判定部2が実行する第2ステップについて説明する。本ステップでは、まず最初に、被判定材の検査信号のピーク振幅及び位相が判定領域L内にあるか否かが判断される(図2のS3)。最初の被判定材については、この判定領域Lは初期判定領域L0に等しい。
そして、被判定材の検査信号のピーク振幅及び位相が判定領域L内にある場合には、当該被判定材は異材ではない(適正材である)と判定する(図2のS4)。また、基準材の検査信号及び当該被判定材(適正材)の検査信号を用いて、次の被判定材に対する新たな判定領域Lを演算する(図2のS5)。以下、次の被判定材に対する新たな判定領域Lの演算手順を具体的に説明する。
本ステップでは、前述した第2ステップを最初の被判定材から最後の被判定材まで繰り返す。具体的には、図2に示すS2〜S7の各ステップが、現在の被判定材が最後の被判定材となる(図2のS6のYes)まで繰り返し実行される。なお、判定部2には、上位のプロセスコンピュータ等から被判定材に関する情報が入力されるように構成され、判定部2は、この入力された情報に基づき、現在の被判定材が最後の被判定材であるか否かを認識可能である。
本ステップでは、第2ステップ及び第3ステップにおいて判定保留材とされた棒鋼の検査信号のピーク振幅及び位相が、最後の被判定材を渦流検査し終えた時点での最後の判定領域L内にあるか否かが判断される(図2のS8)。なお、最後の被判定材の検査信号が当該被判定材を渦流検査した際の判定領域L内にあれば、次の被判定材(実際には存在しない)に対する新たな判定領域Lとして更新された判定領域Lが最後の判定領域Lとなる。一方、最後の被判定材の検査信号が当該被判定材を渦流検査した際の判定領域L内に無ければ、当該被判定材を渦流検査した際の判定領域L(維持された判定領域L)が最後の判定領域Lとなる。
そして、判定保留材の検査信号が最後の判定領域L内にある場合、当該判定保留材は異材ではない(適正材である)と判定し(図2のS9)、最後の判定領域L内に無ければ、当該判定保留材は異材であると判定する(図2のS10)。
図7は、本実施形態に係る異材判定装置100の判定結果例を示す図である。
まず、図7(c)は、第1ステップにおいて、基準材(S40C)の検査信号(図中、□でプロットしたデータ)に適用するα0の値を8.0に設定して初期判定領域L0を演算し、この初期判定領域L0を最初の被判定材である棒鋼に対する判定領域Lとした例である。図7(c)に示す例では、最初の被判定材が実際には異材(S45C)であるにも関わらず、その検査信号(図中、○でプロットしたデータ)が前記判定領域L内にあるため、第2ステップにおいて、当該被判定材は異材ではないと判定されることになる。このように、初期判定領域L0を過度に大きく設定する(α0の値を過度に大きく設定する)と、判定領域L内に異材の検査信号が位置する可能性が高まってしまう。つまり、S40Cからなる棒鋼の異材であるS45Cからなる棒鋼を異材でないと誤判定する可能性が高まる。
2・・・判定部
11・・・貫通コイル
12・・・渦流検査器
100・・・異材判定装置
121・・・電流供給部
122・・・信号処理部
B・・・金属材料(棒鋼)
Claims (6)
- 金属材料を渦流検査することで得られる検査信号に基づき、該金属材料が異材であるか否かを判定する金属材料の異材判定方法であって、
予め異材ではないことが確認された複数の金属材料を基準材として用い、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα0(ただし、α0>1)倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα0倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα0倍した範囲とで規定される初期判定領域L0を演算し、当該初期判定領域L0を最初の被判定材である金属材料に対する判定領域Lとする第1ステップと、
被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内にある場合、当該被判定材は異材ではないと判定すると共に、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα1(ただし、α0>α1>1)倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα1倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα1倍した範囲とで規定される判定領域L1を演算し、前記初期判定領域L0と前記判定領域L1とを比較して、両判定領域L0及びL1を包含する領域を次の被判定材に対する新たな判定領域Lとして更新する一方、当該被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内に無い場合、当該被判定材を判定保留材とすると共に、当該被判定材を渦流検査した際の判定領域Lを次の被判定材に対する判定領域Lとして維持する第2ステップと、
前記第2ステップを最初の被判定材から最後の被判定材まで繰り返す第3ステップと、
前記第2ステップ及び前記第3ステップにおいて判定保留材とされた金属材料の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が、最後の被判定材を渦流検査し終えた時点での最後の判定領域L内にあれば、当該判定保留材は異材ではないと判定し、前記最後の判定領域L内に無ければ、当該判定保留材は異材であると判定する第4ステップと、
を含むことを特徴とする金属材料の異材判定方法。 - 前記α0は、2.5を超え3.5以下の値に設定され、
前記α1は、2.0以上2.5以下の値に設定されることを特徴とする請求項1に記載の金属材料の異材判定方法。 - 前記渦流検査は、金属材料を貫通させる貫通コイルにパルス電流を供給することによって実施されることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属材料の異材判定方法。
- 金属材料を渦流検査するための渦流検査装置と、
前記渦流検査装置から出力される検査信号に基づき、前記金属材料が異材であるか否かを判定する判定部とを備える金属材料の異材判定装置であって、
前記判定部は、
予め異材ではないことが確認された複数の金属材料を基準材として用いた場合に、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα0(ただし、α0>1)倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα0倍した範囲と、各基準材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα0倍した範囲とで規定される初期判定領域L0を演算し、当該初期判定領域L0を最初の被判定材である金属材料に対する判定領域Lとする第1ステップと、
被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内にある場合、当該被判定材は異材ではないと判定すると共に、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅の変動範囲をα1(ただし、α0>α1>1)倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅における位相の変動範囲をα1倍した範囲と、前記各基準材及び異材ではないと判定された被判定材について得られた検査信号のピーク振幅と該ピーク振幅における位相との相関関係の変動範囲をα1倍した範囲とで規定される判定領域L1を演算し、前記初期判定領域L0と前記判定領域L1とを比較して、両判定領域L0及びL1を包含する領域を次の被判定材に対する新たな判定領域Lとして更新する一方、当該被判定材の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が前記判定領域L内に無い場合、当該被判定材を判定保留材とすると共に、当該被判定材を渦流検査した際の判定領域Lを次の被判定材に対する判定領域Lとして維持する第2ステップと、
前記第2ステップを最初の被判定材から最後の被判定材まで繰り返す第3ステップと、
前記第2ステップ及び前記第3ステップにおいて判定保留材とされた金属材料の検査信号のピーク振幅及び該ピーク振幅における位相が、最後の被判定材を渦流検査し終えた時点での最後の判定領域L内にあれば、当該判定保留材は異材ではないと判定し、前記最後の判定領域L内に無ければ、当該判定保留材は異材であると判定する第4ステップと、
を実行することを特徴とする金属材料の異材判定装置。 - 前記α0は、2.5を超え3.5以下の値に設定され、
前記α1は、2.0以上2.5以下の値に設定されることを特徴とする請求項4に記載の金属材料の異材判定装置。 - 前記渦流検査装置は、金属材料を貫通させる貫通コイルと、該貫通コイルにパルス電流を供給する電流供給部とを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の金属材料の異材判定装置。
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