JP5365528B2 - ベーン機構 - Google Patents

ベーン機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5365528B2
JP5365528B2 JP2010004634A JP2010004634A JP5365528B2 JP 5365528 B2 JP5365528 B2 JP 5365528B2 JP 2010004634 A JP2010004634 A JP 2010004634A JP 2010004634 A JP2010004634 A JP 2010004634A JP 5365528 B2 JP5365528 B2 JP 5365528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
housing
flow path
internal flow
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010004634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011144722A (ja
Inventor
文恵 松橋
諭 山口
幸雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2010004634A priority Critical patent/JP5365528B2/ja
Publication of JP2011144722A publication Critical patent/JP2011144722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5365528B2 publication Critical patent/JP5365528B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、圧縮機のベーン機構に関するものである。
一般に圧縮機は、タービンインペラとコンプレッサインペラを同一回動軸上に配置し、タービンインペラの回転駆動によってコンプレッサインペラを回転させ、内燃機関の性能向上を図るようにしている。
コンプレッサインペラはハウジング内に配置されており、ハウジングは、コンプレッサインペラの回転による遠心力の作用により、流路内に吸い込んだ吸気をディフューザ等へ送給し得るように構成されている。
又、コンプレッサインペラの上流側に位置するハウジングは、吸気が流れ込む円筒状の内部流路に複数の可変インレットガイドベーン(以下、ベーンと記載する。)を設置し、吸気の流量が少ない場合等に、ベーンの開度を調整してコンプレッサインペラの入射角への整流を行うことが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
ベーンは、ハウジングの内部流路の周面に対応して一定のクリアランスを保持する円弧形状の外周縁辺部と、外周縁辺部の両側からハウジングの内部流路の中心線に向かって延在する斜辺部と、二辺の斜辺部を接続する先端部とを備えて扇形状に構成されている。又、ベーンは、ハウジングの外部から操作し得る回動軸を備え、回動軸の操作によりベーンの開度を調整するようにしている。
一方、特許文献1の実施例の1つには、ベーンが三角形の外観を備えて、ハウジングの内部流路の周面に対応するベーンの辺部を直線状に形成することが記載されていると共に、ハウジングの内部流路の周面には、奥側の面を平面状にした凹部を備えてベーンの可動域を形成すると共に、ベーンの直線状の辺部と凹部の奥側の面との間には一定のクリアランスを保持することが記載されている。
特開2001−193695号公報
しかしながら、ベーンを回動して円弧形状の外周縁辺部をハウジングの内部流路の軸線方向に向けた際には円弧形状の外周縁辺部の両側部分とハウジングの周面との間に、一定のクリアランスよりも大きいクリアランスを生じ、吸気の旋回流に乱れを生じてコンプレッサインペラの流入角への整流を十分に行うことができず、又、圧力損失が発生して圧縮機の性能が低下するという問題があった。更に特許文献1の実施例の如くベーンを回動して直線状の辺部をハウジングの内部流路の軸線方向に向けた際には、直線状の辺部と凹部の奥側の面との間に一定のクリアランスを保持する一方で、内部流路の凹部によって吸気に乱流を生じ、コンプレッサインペラの流入角への整流を十分に行うことができないという問題があった。又、ハウジングの内部流路の周面に凹部を構成してベーンを配置する場合には、ハウジングの構造が複雑になるため、容易に製造することができず、製造コストが増加するという問題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、ベーンを回動してベーンの辺部をハウジングの内部流路の軸線方向へ向けた場合であっても、吸気に対してコンプレッサインペラの流入角への整流を十分に行い、且つ圧力損失を抑制して圧縮機の性能を維持し、更にハウジングを容易に製造し得るベーン機構を提供しようとするものである。
本発明のベーン機構は、コンプレッサインペラの上流側で吸気が内部流路に流れ込むハウジングと、該ハウジングの内部流路の内周方向に沿って配置され且つ回動軸を介して回動する複数のベーンとを備えるベーン機構であって、
前記ハウジングは、ベーンを配置する内部流路を、上流側から凹部を介することなく形成すると共に、前記内部流路の周面を、内部流路の軸線方向の垂直断面で多角形にし、且つ多角形の内部流路の各辺を夫々1枚のベーンの可動域に対応する1つの平面部で構成し、
前記ベーンは、三角形の外観を有し、且つハウジングの平面部に対して平行に形成される直線状の辺部と、該辺部の両側からハウジングの内部流路の中心線に向かって延在する斜辺部とを備えるものである。
又、本発明のベーン機構において、ハウジングは、ベーンの回動軸を挟み込んで配置し得るように吸気側の第一部材とコンプレッサインペラ側の第二部材とに区分けして構成され、第一部材及び第二部材は夫々一体成型によって構成されることが好ましい。
更に、本発明のベーン機構において、ハウジングは、ベーンの回動軸を第一部材と第二部材の間に配置し得るように、第一部材又は/及び第二部材に切欠きを配してベーンの回動軸を配置し得る貫通孔を備え、
ベーンは、ハウジング内の圧がハウジングと回動軸の間の隙間から漏れないように、内部流路の周面に配置して隙間を塞ぐシール体を備えることが好ましい。
更に又、本発明のベーン機構において、ベーンは、隣接の他のベーンに対応する平面部へ延在するように辺部から延在して配置される隅部と、ベーンを閉止側に回動した際に隣接の他のベーンの斜辺部と重なり合う斜辺部とを備えることが好ましい。
本発明のベーン機構によれば、ハウジングは、内部流路の周面を、ベーンの枚数により設定される多角形にし、且つ多角形の内部流路の各辺を1枚のベーンの可動域に対応する1つの平面部で構成すると共に、ベーンは、三角形の外観を有し、且つハウジングの平面部に対して平行に形成される直線状の辺部と、該辺部の両側からハウジングの内部流路の中心線に向かって延在する斜辺部とを備えるので、ベーンを回動して直線状の辺部を内部流路の軸線方向に向けた場合であっても、直線状の辺部と、内部流路の平面部との間に一定のクリアランスを保持し、吸気に対してインペラの流入角への整流を十分に行い且つ圧力損失を抑制して圧縮機の性能を維持することができる。又、前記ベーンを配置する内部流路を、上流側から凹部を介することなく形成するので、吸気の乱れを抑制し、吸気に対してインペラの流入角への整流を十分に行うことができる。更に前記内部流路に凹部を介することなくハウジングを形成すると共に、前記内部流路の周面をベーンの枚数により設定される多角形にするので、ハウジングの構造を単純化し、容易に製造して製造コストを低減することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明のベーン機構を示す概念図である。 図1のII−II方向の矢視図である。 第一の内部流路と第二の内部流路との境界部の一例を示す拡大図である。 第一の内部流路と第二の内部流路との境界部の他例を示す拡大図である。 本発明の圧縮機のハウジング、全てのベーンの一例を示す垂直断面方向の概念図である。 本発明の圧縮機のハウジング、一枚のベーン、回動軸の一例を示す垂直断面方向の概念図である。 本発明の圧縮機のハウジング、全てのベーンの他例を示す垂直断面方向の概念図である。 本発明の圧縮機のハウジング、一枚のベーン、回動軸の他例を示す垂直断面方向の概念図である。 本発明の圧縮機のベーンの別例を示す概念図である。 本発明の圧縮機のハウジング、全てのベーンの別例を示す垂直断面方向の概念図である。 本発明の圧縮機のハウジング、一枚のベーン、回動軸の別例を示す垂直断面方向の概念図である。 ハウジングの切欠きをベーンのシール体で塞ぐ状態を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図12は本発明を実施する形態の一例である。
実施の形態例の圧縮機のベーン機構A(インレットガイドベーン機構)は、圧縮機のコンプレッサインペラ5の上流側で吸気が流れ込むハウジング1と、ハウジング1の内部流路2,3の内周方向に沿って配置される複数枚のベーン4との構成を説明するものである。
ベーン機構Aは、ハウジング1、ベーン4、ベーン駆動機構4Aを備えており、ハウジング1は、コンプレッサインペラ5を配置するコンプレッサハウジング6内に配置されており、ハウジング1の一端はコンプレッサハウジング6の内側面に支持されていると共に、ハウジング1の他端はコンプレッサハウジング6の端側で固定部材7により固定されている。
又、ハウジング1は、ベーン4の上流側に位置する第一の内部流路2と、複数枚のベーン4を配置する第二の内部流路3とを備え、第一の内部流路2の吸気下流側から第二の内部流路3の吸気上流側への周面は、凹部を形成することなく、連続的に連なるように構成されている。
第一の内部流路2は、ハウジング1内で、吸気側からコンプレッサインペラ5側に向かって径が小さくなる円筒状の周面で構成されており、第二の内部流路3は、ハウジング内で、第二の内部流路3の軸線方向から見て(第二の内部流路3の垂直断面で)、第二の内部流路3内のベーン4の枚数(図5では七枚)により設定される多角形(図2、図5、図6では七角形)の周面で構成されている。ここで多角形の数はベーン4の枚数と同じであり、ベーン4の枚数が五枚の場合には五角形であり、ベーン4の枚数が六枚の場合には六角形であり、ベーン4の枚数が八枚の場合には八角形であり、多角形の数及びベーン4の枚数は特定の数に制限されるものではない。更に断面円筒状の第一の内部流路2と、断面七角形状の第二の内部流路3とは、境界部Rを介して連なっており、境界部Rには、図1、図3に示すように角を有しても良いし、図4に示すように丸みを有しても良い。又、図4に示すように丸みを有する境界部Rの場合には、吸気側からコンプレッサインペラ5側に向かうに従い次第に内径が小さくなるように、円滑な曲面状に形成されており、境界部Rの断面形状(軸線を含む面による断面形状)は、円弧状となっている。このように境界部Rを円滑な曲面状にすると、境界部R付近において吸気が乱れることを抑制できる。
第二の内部流路3を形成する多角形(図2、図5、図6では七角形)の各辺部は、夫々1枚のベーン4の可動域に対応する1つの平面部8を備えており、平面部8は、第二の内部流路3の軸線方向に沿って第一の内部流路2の下流端からハウジング1の外端まで延在している。ここで多角形の角部(隣接する平面部8同士の間に形成される内角に相当する部分)には、図10〜図11に示すように吸気の乱れを抑制するように曲面部8a(図10、図11参照)を備えても良い。
更にハウジング1は、第二の内部流路3の軸線方向において、中途位置を軸線垂直方向で区分けするように、吸気側の第一部材9とコンプレッサインペラ5側の第二部材10とからなる部材で構成されている。又、第一部材9及び第二部材10は夫々一体成型によって構成されている。ここで第一部材9及び第二部材10は、一体成型で構成されるならば材質は特に制限されるものではなく、金属等による鋳造品でも良いし、ポリマー等による射出成型品でも良い。又、ハウジング1は、第一部材9、第二部材10に分割されていることにより、一体成形(鋳造、射出成形等)のみによって成形できる構成となり、よって後述の貫通孔13を形成するための切削等の後加工を不要にすると共に、製作を容易にできる。
又、第一部材9は、第二部材10に接触する対応面9aを備えると共に、第二部材10は、第一部材9に接触する対応面10aを備えており、第一部材9の対応面9a及び第二部材10の対応面10aには、第二の内部流路3の外周を周回する環状の内部空間11が形成されている。更に第一部材9の対応面9aには、径方向垂直断面でU字状の溝からなり且つ全ての平面部8から径方向外側へ向って放射状に延在する切欠き12を備え、第一部材9の対応面9aの切欠き12は、第二部材10の対応面10aの平面と合わせて、全ての平面部8から環状の内部空間11を介してコンプレッサハウジング6の内周側まで貫通する複数の貫通孔13(図12参照)を構成している。更に又、コンプレッサハウジング6には、貫通孔13の1つと同軸上で内周側から外周側へ貫通する接続用の貫通孔14を備えている。ここで切欠き12は、第一部材9の対応面9aでなく、第二部材10の対応面10aに形成されるものでも良いし、第一部材9の対応面9a及び第二部材10の対応面10aの両方に形成されるものでも良い。又、貫通孔13及び切欠き12は他の構成や形状にしても良い。
一方、複数枚のベーン4(図5では7枚)は、夫々、軸線側を頂点とする三角形の外観を有しており、且つハウジング1の平面部8に対して平行に形成される直線状の辺部4aと、隣接の他のベーン4に対応する平面部8に沿うように辺部4aから延在して配置される隅部4bと、辺部4aの両側の隅部4bから第二の内部流路3の中心線に向かって延在する斜辺部4cと、二つの斜辺部4cの先端を接続する先端部4dとを備えている。ここでベーン4の斜辺部4c及び隅部4bは、隣接の他のベーン4の斜辺部4c及び隅部4bと重なり合うように張り出し、吸気の整流や流路の閉止を適切に為し得るようにしている。又、先端部4dは、ベーン4の破損を抑制するように若干の丸みを付けて形成されている。更に図1、図2、図5、図6に示すように、隅部4bの外縁をほぼ直線状にしてベーン4を確実に閉じることができるようにしても良いし、図7、図8に示すように隅部4bの外縁に若干の丸みを付けても良いし、図9〜図11に示すように隅部4bの外縁を円弧状にしても良い。ここで図9〜図11に示すように隅部4bの外縁を円弧状にした場合には、隅部4bと辺部4aは連続的に円滑につながっている(辺部4aの外縁は隅部4bの外縁の円弧に対する接線)各隅部4bの外縁の曲率半径と、曲面部8a(隣りあう平面部8の間に形成された曲面)の曲率半径は、互いにほぼ同一であることが望ましい。すなわち、ベーン4が閉じた状態(図10のような状態)のとき、各隅部4bは、それぞれ対向する曲面部8aに沿った形状であることが望ましく、各辺部4aは、それぞれ対向する平面部8に沿った形状であることが望ましい。このような形状であれば隅部4bの外縁を円弧状にした場合であってもベーン4を確実に閉じることができる。
ベーン4にはベーン駆動機構4Aが備えられており、ベーン駆動機構4Aは、回動軸15、歯車18、伝達部材19、駆動手段20、歯車21によって構成されている。具体的に説明すると、回動軸15は、ベーン4が第二の内部流路3で回動し得るようにベーン4の一端に接続され、且つ第一部材9と第二部材10の間に挟み込まれて支持されるように貫通孔13に収納されている。更に回動軸15の同軸上でベーン4側の端部には、円板状のシール体17(フランジ)が備えられており、シール体17は、回動軸15の軸方向から見て図12に示す如く回動軸15とハウジング1との隙間を覆うことができる大きさを備え、ハウジング1内の圧が当該隙間から漏れないように第二の内部流路3の周面上に配置されている。ここでシール体17の形状は、円板等の板状体に限定されるものではなく、回動軸15とハウジング1の隙間を塞ぐ大きさを備えるものでならば、他の形状や他の構造体にしても良い。又、隙間は、回動軸15の外周面、第一部材9、第二部材10で形成されるものならば特に形状は制限されるものではない。尚、シール体17は、薄板状、外周縁形状が曲面状であること、たとえば本実施形態のように薄い円板状等であることが好ましい。そうすれば、シール体17付近において吸気が乱されることを抑制し、シール体17が吸気に及ぼす影響を少なくすることができる。
又、全ての回動軸15の同軸上には、内部空間11に配置される歯車18が備えられている。更に全ての回動軸15のうちの一本には、コンプレッサハウジング6の貫通孔13に挿通する伝達部材19が接続されていると共に、伝達部材19には、ハウジング1の外部でアクチュエータ等の駆動手段20が接続されている。又、環状の内部空間11には、全ての回動軸15の歯車18に噛み合う環状の歯車21が設置されており、駆動手段20によりベーン4に動力を伝える際には、伝達部材19に接続された回動軸15からベーン4へ動力を伝えると共に、歯車21及び他の回動軸15等を介して他のベーン4へ動力を伝えるようにしている。更に環状の歯車21は、板バネ等の付勢手段22により付勢され、全ての歯車18に常に噛み合うようになっている。ここで歯車18は、回動軸15よりも大径となっており、図2の例では、歯車18は円環状ではなく、不要な部分(歯車21に接しない部分)が除かれた略円弧状に形成されている。又、歯車21は、歯車18に接する部分にのみ歯が形成され、歯車21の剛性を高め、寿命を延ばすようにしている。
以下本発明を実施する形態例の作用を説明する。
ハウジング1及びベーン4を組み立てる際には、第二部材10の内部空間11に付勢手段22及び環状の歯車21を配置し、環状の歯車21に歯車18を噛み合わせ且つ回動軸15を両側で支持させるように回動軸15を第二部材10の切欠き12に挿入し、ベーン4を第二の内部流路3に配置する、そして第一部材9の対応面9aと第二部材10の対応面10aとを組み合わせてハウジング1を構成し、その後、コンプレッサハウジング6、伝達部材19、駆動手段20等を組み付ける。
一方、排ガス等のエネルギによってタービンインペラ(図示せず)を駆動してコンプレッサインペラ5を回転させる際には、コンプレッサインペラ5の回転により給気を圧縮してディフューザ等へ送給する。又、排ガス等のエネルギが変化してコンプレッサインペラ5の回転数が変化する場合には、駆動手段20の操作より伝達部材19及び回動軸15等を介してベーン4の開度を調整し、吸気に最適な旋回流を与えて吸気を適切な状態にする。
ここでベーン4を閉止側に回動してベーン4の辺部4aを第二の内部流路3の軸線と垂直方向(図1の実線方向)に向けた場合には、直線状の辺部4aと、平面部8との間に一定のクリアランスを保持している。又、ベーン4が開放側に回動してベーン4の辺部4aを第2の内部流路の軸線方向(図1の仮想線方向)に向けた場合には、直線状の辺部4aと、平面部8との間に同様な一定のクリアランスを保持している。
而して、このように実施の形態例によれば、ハウジング1は、第二の内部流路3の周面を、ベーン4の枚数により設定される多角形にし、且つ多角形の各辺を夫々1枚のベーン4の可動域に対応する1つの平面部8で構成すると共に、ベーン4は、三角形の外観を有し、且つハウジング1の平面部8に対して平行に形成される直線状の辺部4aと、辺部4aの両側からハウジング1の第二の内部流路3の中心線に向かって延在する斜辺部4cとを備えるので、ベーン4を回動して直線状の辺部4aを第二の内部流路3の軸線方向に向けた場合であっても、直線状の辺部4aと、第二の内部流路3の平面部8との間に一定のクリアランスを保持し、吸気に対してコンプレッサインペラ5の流入角への整流を十分に行い且つ圧力損失を抑制して圧縮機の性能を維持することができる。又、ベーン4を配置する第二の内部流路3を、上流側から凹部を介することなく形成するので、吸気の乱れを抑制し、吸気に対してコンプレッサインペラ5の流入角への整流を十分に行うことができる。更にハウジング1の内面(内部流路2,3を囲む面)に段差(凹部)がないため、ハウジング1の内面によって吸気が乱されることを抑制できる。又、第一の内部流路2及び第二の内部流路3に凹部を介することなくハウジング1を形成すると共に、第二の内部流路3の周面をベーン4の枚数により設定される多角形にするので、ハウジング1の構造を単純化し、容易に製造して製造コストを低減することができる。
実施の形態例において、ハウジング1は、ベーン4の回動軸15を挟み込んで配置し得るように吸気側の第一部材9とコンプレッサインペラ5側の第二部材10とに区分けして構成され、第一部材9及び第二部材10は夫々一体成型によって構成されると、ハウジング1の極めて容易に製造し得るので、製造コストを大幅に低減することができる。
実施の形態例において、ハウジング1は、ベーン4の回動軸15を第一部材9と第二部材10の間に配置し得るように、第一部材9又は/及び第二部材10に切欠き12を配してベーン4の回動軸15を配置し得る貫通孔13を備え、ベーン4は、ハウジング1内の圧がハウジング1と回動軸15の間の隙間から漏れないように、第二の内部流路3の周面に配置して隙間を塞ぐシール体17を備えると、ベーン4及びシール体17の構成により、ハウジング1内の圧を好適に維持し、吸気に対してコンプレッサインペラ5の流入角への整流を十分に行い且つ圧力損失を抑制して圧縮機の性能を維持することができる。又、シール体17が貫通孔13を覆うことにより、貫通孔13の開口縁部(エッジ)が吸気を乱すことを抑制できる。
実施の形態例において、ベーン4は、隣接の他のベーン4に対応する平面部8へ延在するように辺部4aから延在して配置される隅部4bと、ベーン4を閉止側に回動した際に隣接の他のベーン4の斜辺部4cと重なり合う斜辺部4cとを備えると、吸気に対してコンプレッサインペラ5の流入角への整流を十分に行い且つ圧力損失を抑制して圧縮機の性能を維持することができる。
尚、本発明のベーン機構は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ハウジング
2 第一の内部流路
3 第二の内部流路
4 ベーン
4a 辺部
4b 隅部
4c 斜辺部
4d 先端部
5 コンプレッサインペラ
8 平面部
9 第一部材
10 第二部材
12 切欠き
13 貫通孔
15 回動軸
17 シール体

Claims (4)

  1. コンプレッサインペラの上流側で吸気が内部流路に流れ込むハウジングと、該ハウジングの内部流路の内周方向に沿って配置され且つ回動軸を介して回動する複数のベーンとを備えるベーン機構であって、
    前記ハウジングは、ベーンを配置する内部流路を、上流側から凹部を介することなく形成すると共に、前記内部流路の周面を、内部流路の軸線方向の垂直断面で多角形にし、且つ多角形の内部流路の各辺を夫々1枚のベーンの可動域に対応する1つの平面部で構成し、
    前記ベーンは、三角形の外観を有し、且つハウジングの平面部に対して平行に形成される直線状の辺部と、該辺部の両側からハウジングの内部流路の中心線に向かって延在する斜辺部とを備えることを特徴とするベーン機構。
  2. ハウジングは、ベーンの回動軸を挟み込んで配置し得るように吸気側の第一部材とコンプレッサインペラ側の第二部材とに区分けして構成され、第一部材及び第二部材は夫々一体成型によって構成されたことを特徴とする請求項1に記載のベーン機構。
  3. ハウジングは、ベーンの回動軸を第一部材と第二部材の間に配置し得るように、第一部材又は/及び第二部材に切欠きを配してベーンの回動軸を配置し得る貫通孔を備え、
    ベーンは、ハウジング内の圧がハウジングと回動軸の間の隙間から漏れないように、内部流路の周面に配置して隙間を塞ぐシール体を備えたことを特徴とする請求項2に記載のベーン機構。
  4. ベーンは、隣接の他のベーンに対応する平面部へ延在するように辺部から延在して配置される隅部と、ベーンを閉止側に回動した際に隣接の他のベーンの斜辺部と重なり合う斜辺部とを備えたことを特徴する請求項1〜3のいずれかに記載のベーン機構。
JP2010004634A 2010-01-13 2010-01-13 ベーン機構 Expired - Fee Related JP5365528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004634A JP5365528B2 (ja) 2010-01-13 2010-01-13 ベーン機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004634A JP5365528B2 (ja) 2010-01-13 2010-01-13 ベーン機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011144722A JP2011144722A (ja) 2011-07-28
JP5365528B2 true JP5365528B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=44459784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010004634A Expired - Fee Related JP5365528B2 (ja) 2010-01-13 2010-01-13 ベーン機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5365528B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024024791A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 株式会社Ihi 回転装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0893682A (ja) * 1994-09-22 1996-04-09 Kobe Steel Ltd 遠心圧縮機
JPH08312583A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Kobe Steel Ltd 遠心圧縮機の容量制御装置
JP2001193695A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 圧縮機
JP5088610B2 (ja) * 2007-06-18 2012-12-05 株式会社Ihi 遠心圧縮機ケーシング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011144722A (ja) 2011-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5118767B1 (ja) ターボチャージャのシールリング組付け方法及びターボチャージャ
WO2015190470A1 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5524010B2 (ja) 可変容量タービン
WO2015114971A1 (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP2014534378A (ja) 排気ガスターボチャージャーなどに用いられる回動可能なガイド部材を斜めに配設して成る流体エネルギ機械
JP5082991B2 (ja) 過給機
JP5281724B1 (ja) 過給機用軸流タービン
US20190071987A1 (en) Turbocharger
JP2015117645A (ja) 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機
JP5365528B2 (ja) ベーン機構
JP5667039B2 (ja) 圧縮機及びこれに用いる可変静翼
JP5974501B2 (ja) ターボ機械の可変静翼機構
US11236669B2 (en) Turbine and turbocharger
JP5811593B2 (ja) ガイドベーンユニットの軸受構造、及び過給機
JP6694950B2 (ja) 可変容量型ターボチャージャ
WO2020250635A1 (ja) 過給機
JPWO2019077962A1 (ja) 過給機のシール構造
CN111448374B (zh) 涡轮及涡轮增压器
JP2013164040A (ja) タービン
JP2020165374A (ja) タービンおよび過給機
JP6149426B2 (ja) 可変容量型過給機
JP2013194674A (ja) タービン
JP2021156222A (ja) 遠心回転機械
WO2020174551A1 (ja) ノズルベーン
CN116848326A (zh) 离心压缩机以及增压器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130826

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5365528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees