JP5363730B2 - 航空機との通信用ノードを含む無線ノードからの情報を取扱うためのシステムおよび方法 - Google Patents

Description

この発明は、一般に、航空機との通信用ノードを含む、無線ノードからの情報を取扱うためのシステムおよび方法に向けられている。

背景
民間の航空会社は、自社の航空機をより効率的に活用するために業務の合理化を図るよう終始圧力を受けている。業務を合理化するための１つの方法は、航空機と地上局との間で情報を伝送する速度を向上させることであった。地上局には、整備施設、事業本部、ならびに整備手順の計画、航空機のルート設定の改善、燃料効率の向上、および航空機の業務におけるその他の局面の改善のための情報（たとえば、各フライトに関連する統計データを含む）を使用するその他の機構が含まれることもある。地上施設はまた、出発間近のフライトまたは到着直後のフライトに関連するデータを含む情報を、航空機に伝送することができる。

航空機と地上システムとの間で情報をやり取りする速度を向上させるための１つの手法は、空港に無線送信機／受信機を配置し、その送信機／受信機をハードで接続されたネットワーク（たとえば、インターネット）にリンクさせることである。この「ワイファイ（wi-fi）」構成のある利点は、航空機が空港で地上走行している間や、航空機ゲートに駐機しているときに、有益なデータを送受信できることにある。この構成の１つの特徴は、無線送信機／受信機が、典型的には、屋外において航空機に接近して配置されることで、航空機が移動している場合、他の航空機が存在する場合、および、大型で特殊な形状の空港設備などを含む、干渉する構造物が存在する場合に関わらず、航空機との信頼性の高い直線リンクを有する点である。この構成のある欠点は、送信機／受信機が、それら送信機／受信機を故障させる可能性のある、および／または、屋内に配置されたより典型的なワイファイ機器に比べて頻繁にメンテナンスを必要とする可能性のある過酷な環境条件に晒される場合があるということにある。さらに、送信機／受信機を、航空機の誘導路、滑走路およびゲートエプロンに近接させた結果として、今までどおり空港の安全対策に準拠し、航空機の業務を妨げないようにする限り、送信機／受信機へのアクセスを得るのが困難となる場合がある。

概要
以下の概要は、読み手の便宜を図るために示すものであり、特許請求の範囲によって定められる、この発明の範囲を限定することを意図するものではない。この発明は、一般に、航空機との通信用ノードを含む、無線ノードからの情報を取扱うためのシステムおよび方法に向けられている。この発明の一局面に従った、情報ネットワークに関する情報を取扱うための方法は、無線ノードの特性に対応する情報を検出することを含む。無線ノードは、稼動状態にあり、かつ、無線信号を送受信するように構成される複数の無線ノードのうちの１つであってもよい。この方法はさらに、無線ノードの特性に対応する情報を送信することを含む。この発明の特定の局面では、検出された情報は、無線機、電源、フィルタ、メディアコンバータ、および／または、これらのコンポーネントの周囲に配置されるハウジングの状態に対応していてもよい。この情報は、１つの無線ノードから別の無線ノードへ、ネットワークの非無線部分を介して伝送してもよく、無線で伝送してもよい。検
出された情報は、コンポーネントのうちの１つまたは複数に対応付けられた電流レベルまたは電圧レベル、コンポーネントが収容されている筐体の内部の温度および／もしくは湿度、ならびに／または筐体へのアクセスを可能にするドアの位置を含んでいてもよい。

この発明のさらなる局面では、情報を、自動的に受信し、かつ、データベースでアクセスできるように提供することが可能である。情報はある期間にわたって受信することができ、その方法はさらに、情報を、その情報に対応付けられた時間に依存する傾向を示すように編成することを含んでいてもよい。この発明のさらに別の局面では、情報を吟味して、無線ノードの障害を分離することができ、その情報に基づいて無線ノードを補修することができる。

この発明のさらなる局面に従うシステムは、無線ノードのある特性に対応する情報を検出するように構成されるセンサを含んでいてもよく、無線ノードは、無線信号を送受信するように構成される複数の無線ノードのうちの１つである。無線ノードを非無線ネットワークにリンクさせてもよい。システムはさらに、情報を非無線ネットワークを介して送信するように構成される送信機と、送信機に接続されて、情報を非無線ネットワークを介して受信するように動作する受信機とを含んでいてもよい。

詳細な説明
この開示は、航空機との通信のために空港に配置されるノードを含む、無線ノードからの情報を取扱うためのシステムおよび方法について説明する。この発明のさまざまな実施例を完全に理解できるようにするために、以下の説明および図１から図４において、特定の詳細を記載している。このようなシステムにしばしば関連付けられる周知の構造、システムおよび方法については、この発明のさまざまな実施例の説明が不必要にあいまいになることを避けるために、詳しくは図示または説明しない。さらに、当業者であれば、この発明のさらなる実施例が、以下に記載するいくつかの詳細なしでも実施可能であることを理解するであろう。

以下で説明するこの発明の数多くの実施例は、プログラム可能なコンピュータによって実行されるルーチンを含む、コンピュータが実行可能な命令の形態を取り得る。当業者であれば、この発明が、以下に図示および説明した以外のコンピュータシステムでも実施可能であることを認識するであろう。この発明は、以下に説明するコンピュータが実行可能な命令のうちの１つまたは複数を実行するように、特にプログラミング、構成または構築された特殊用途のコンピュータまたはデータプロセッサにおいて実施することができる。したがって、本明細書で一般的に用いる「コンピュータ」という語は、任意のデータプロセッサを意味し、インターネット装置、携帯型デバイス（パームトップコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、携帯電話または移動電話、マルチプロセッサシステム、プロセッサベースの、またはプログラム可能な民生用電子機器、ネットワークコンピュータ、ミニコンピュータなどを含む）を含んでいてもよい。これらのコンピュータによって与えられる情報は、ＣＲＴディスプレイまたはＬＣＤを含む、任意の適切なディスプレイ媒体で表示することができる。

この発明はまた、分散型コンピューティング環境において実施可能であり、そこでは、タスクまたはモジュールは、通信ネットワークを通してリンクされた遠隔処理装置によって実行される。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールまたはサブルーチンを、局所および遠隔のメモリ記憶装置内に配置することができる。以下に記載するこの発明の局面は、磁気コンピュータディスクまたは光学的に読出可能なコンピュータディスクまたは取外し可能なコンピュータディスクを含むコンピュータ可読媒体で保存または配布することができ、同様に、ネットワーク上で電子的に配信することもできる。この
発明の局面に特有のデータ構造およびデータの伝送も、この発明の範囲に含まれる。

図１は、航空会社コンピュータ１０２と航空機コンピュータ１０４とをリンクさせるシステム１００を示す。航空会社コンピュータ１０２は、整備用コンピュータ、業務用コンピュータ、企画立案用コンピュータ、ならびに／または航空会社、空軍および／もしくは航空機を使用するその他の機関の業務に関連する他のコンピュータを含んでいてもよい。航空機コンピュータ１０４は、航空機１０３内に収容され、航空機１０３の業務に対応する情報を送受信することができる。したがって、航空会社またはその他の航空機の業務遂行者は、整備作業の計画、航空機のスケジュール設定、および／または業務全体の改善のために、航空機１０３から有益なデータを受けることができる。航空機１０３の乗務員は、最新の天候情報、ゲート情報および次の整備作業を含む有益な情報を受けることができ、フライト乗務員は、それらの情報をすべて用いて、航空機１０３を稼動させる効率を向上させることができる。

航空会社コンピュータ１０２と航空機コンピュータ１０４との間でやり取りされる情報は、ネットワーク１０１（たとえば、ワールドワイドウェブ、すなわちインターネット）を介して伝送することができ、かつ、サーバコンピュータ１１０で管理することができる。ネットワーク１０１のいくつかの部分は、非無線リンク１０６（たとえば、銅ケーブルリンクまたは光ファイバリンク）を含んでいてもよい。しかしながら、航空機１０３は移動するので、ネットワーク１０１のいくつかの部分はさらに、無線リンク１０５を含んでいてもよい。ノード１２０（たとえば、空港周辺の屋外に分散しているノード）は、無線リンク１０５と非無線リンク１０６との間のカップリングであってもよい。したがって、無線リンク１０５は、航空機１０３と無線ノード１２０との間の第１のリンク１０５ａを含んでいてもよい。無線ノード１２０はまた、第２の無線リンク１０５ｂを介して、互いに通信することができる。少なくとも第１のリンク１０５ａ（および任意で第２のリンク１０５ｂ）は、ネットワーク１０１上で高速データ転送を行なうために、ブロードバンドの高速リンクであってもよい。

通常動作の間、ネットワーク１０１は、航空会社コンピュータ１０２と航空機コンピュータ１０４との間でデータをやり取りすることができる。この発明のある特定の実施例では、ネットワーク１０１はまた、無線ノード１２０の特性に対応する情報を伝送することができる。たとえば、ネットワーク１０１は、無線ノード１２０の各々の動作状態に対応する情報を伝送することができる。それに応じて、サーバコンピュータ１１０は、航空会社コンピュータ１０２と航空機コンピュータ１０４との間でやり取りされる航空機／航空会社情報を取扱うための機能を含んでいてもよく、同様に、無線ノード１２０に関する診断情報を取扱うための機能を含んでいてもよい。図１に示す実施例では、サーバコンピュータ１１０は、サーバエンジン１１１と、ウェブページ管理コンポーネント１１３と、データベース管理コンポーネント１１２と、管理プロセスコンポーネント１１４とを含んでいてもよい。サーバコンピュータ１１０とデータベース１１７との間でこの情報をやり取りすることができる。サーバコンピュータ１１０はさらに、データモニタ１１５とデータオーガナイザ１１６とを含んでいてもよく、これらはいずれも、無線ノード１２０の状態に対応する情報を取扱うように構成される。この情報およびその他の情報は、サーバコンピュータ１１０、およびネットワーク１０１に接続されたその他のコンピュータからアクセスできるように、データベース１１７に格納することができる。無線ノード１２０および無線ノード１２０に関して対応する情報についてのさらなる詳細を、以下に記載する。

図２は、２つの無線ノード１２０（第１の無線ノード１２０ａおよび第２の無線ノード１２０ｂとして図示）に近接して配置される航空機１０３を示す。第１の無線ノード１２０ａは、照明ポール２４０上に配置してもよい。したがって、照明ポール２４０は、複数の照明器具２４１を支持するとともに、送受信アンテナ２２２と、無線信号を送受信する
のに必要なコンポーネントを保護する筐体２２１とを支持することができる。筐体２２１は、非無線リンク１０６に接続することができ、かつ、トラック２４２に配置することができるので、メンテナンスの際に、背の高い補修装置を必要とすることなく、筐体２２１を容易に取外すことができる。一部の実施例では、筐体２２１は、地面の約３０フィートから約７０フィート上に位置付けることができる。第１の無線ノード１２０ａをこの高さに配置する利点は、アンテナ２２２に送信される信号およびアンテナ２２２から受信される信号が、航空機ターミナル建造物２４３と、第１の無線ノード１２０ａが取扱う無線信号を送受信する、航空機１０３以外の航空機とを含む、隣接する構造物によって影響を受ける可能性を小さくできることにある。

第２の無線ノード１２０ｂは、ターミナル建造物２４３を含む、干渉する可能性のある構造物から十分な距離を隔てた位置にあるときは、地面に近接させて配置させてもよい。たとえば、一部の実施例では、第２の無線ノード１２０ｂを、航空機の滑走路または誘導路２４４付近に配置させることができる。（第１のノード１２０ａおよび第２のノード１２０ｂの位置のように）遠隔位置にある無線ノード１２０へのアクセスは比較的困難となるので、無線ノードは、ノード１２０を含むコンポーネントの状態を追跡するためのセンサおよび関連する装置を含んでいてもよい。これらの構成のさらなる詳細は、図３に関連して以下に記載する。

図３は、図２を参照して上述した筐体２２１に概ね類似する筐体２２１を概略的に示す。筐体２２１は、耐候性ボックス３２３と、ボックス３２３に対して移動可能であって、内部のコンポーネントへのアクセスを可能にするアクセスドア３２４とを含んでいてもよい。特定の実施例では、筐体２２１は、ＮＥＭＡ筐体（たとえば、全国電機製造者協会（National Electrical Manufacturer Association）によって公布された規格に適合する筐体）を含んでいてもよい。筐体２２１の内部のコンポーネントは、双方向無線機３２６（たとえば、送信機および受信機）と、無線機３２６に電力を供給する電源３２５と、無線機３２６によって送信および／または受信される信号をフィルタリングするフィルタ３２７と、無線機３２６によって送受信された無線信号を、非無線リンク１０６を通して伝送できるように非無線信号に変換するメディアコンバータ３２８とを含んでいてもよい。わかりやすくするために、図３には大半のコンポーネント間の相互接続は示していない。このようなコンポーネントは、日本の京都の京セラ、ニュージャージー州モリスタウンのハネウェル（Honeywell of Morristown, New Jersey）、イリノイ州ライルのモレックス（Molex of Lisle, Illinois）およびテキサス州ダラスのテキサスインストゥルメンツ（Texas Instruments of Dallas, Texas）を含むメーカーによって市販されている。

筐体２２１はまた、１つまたは複数のセンサ３２９（概略的に、かつ、例証の目的で、１つまたは複数のセンサ３２９を含むセンサモジュール３３１として示す）を収容していてもよい。センサモジュール３３１は、筐体２２１内に配置されるコンポーネントのいずれかまたはすべてに対応する情報、および／または筐体２２１自体の特性を検出するように構成されてもよい。たとえば、センサモジュール３３１は、コンポーネントのいずれかと関連する電流レベルおよび／もしくは電圧レベルを判定し、ならびに／または、電流および／もしくは電圧に基づく任意の工学的値（たとえば、電力）を判定するように構成されてもよい。センサモジュール３３１はまた、筐体２２１内の温度および／もしくは筐体２２１内のコンポーネントのいずれかの温度、筐体２２１内の湿度ならびに／または筐体２２１の任意のその他の特性（たとえば、筐体２２１内のガスの成分）を検出するように構成されてもよい。センサモジュール３３１はまた、筐体２２１を覆うドア３２４の状態を検出するように構成されてもよい。たとえば、センサモジュール３３１は、ドア３２４が開いているか否かを検出するように構成されるスイッチを含んでいてもよい。さらに別の実施例では、センサモジュール３３１はまた、アンテナ２２１および／または非無線リンク１０６の状態を検出してもよい。

上述したように、図３は、１つまたは複数のセンサ３２９を含む単一のセンサモジュール３３１を概略的に示し、各センサは、対応する装置に接続されるか、および／またはノード２２１の一部の特性を検出するようにその他の箇所に配置される。他の実施例では、これらのセンサは、これらのセンサが監視している装置と一体化させてもよく、および／または単一のセンサが複数の装置を監視してもよい。上述の実施例のいずれにおいても、センサ３２９を送信機３３０に接続させることができる。送信機３３０は、センサ３２９から生データを受信し、そのデータを、非無線リンク１０６、サーバコンピュータ１１０（図１）および／または航空会社コンピュータ１０２（図１）と互換性のあるフォーマットに変換するように構成されてもよい。たとえば、特定の実施例では、送信機３３０は、変換および伝送プロセスを自動的に実行するプロセッサ（たとえば、マイクロプロセッサ）およびソフトウェアを含んでいてもよい。他の実施例では、送信機３３０は他のハードウェアコンポーネントおよび／またはソフトウェアコンポーネントを含んでいてもよい。したがって、センサ３２９は、ノード１２０が稼働している間、無線ノード１２０の状態に対応する診断情報を取得できる（たとえば、ノード１２０が図１に示すネットワーク１０１に設置および接続され、実際にデータを送信または受信しているかどうか）。送信機３３０は、この情報をネットワーク１０１を通して（たとえば、非無線リンク１０６を介して）送信することができる。（たとえば、サーバコンピュータ１１０および／または図１に関連して上述した航空会社コンピュータ１０２に配置されている）対応する受信機は、この情報を受信および／または処理することができる。

別の実施例では、たとえば、非無線リンク１０６自体が損傷を受けたとき、送信機３３０は、アンテナ２２１を介して診断情報を送信するように構成されてもよい。したがって、送信機３３０は、サーバコンピュータ１１０に、非無線リンク１０６が損傷している旨の通知を与えることができ、さらに、筐体２２１内の他のコンポーネントも損傷を受けている場合、送信機３３０は、これらのコンポーネントに関する診断情報も同様に与えることができる。さらに別の実施例では、ネットワーク１０１全体（図１）、またはネットワーク１０１におけるノード１２０とサーバコンピュータ１１０との間の部分は無線であってもよい。したがって、サーバコンピュータ１１０および／または他の受信機に診断情報を無線で送信することができる。

図４は、この発明のある実施例に従って、無線ノードに対応する情報を取扱うためのプロセス４００を示すフロー図である。プロセス部４０１で、プロセス４００は、無線ノードのある特性に対応する情報を検出することを含む。上述したように、この特性は、電子的コンポーネントおよび／または機械的コンポーネントを含む、ノードを形成するコンポーネントに関連する診断情報を含んでいてもよい。プロセス部４０２で、この情報が送信される。たとえば、この情報を、非無線リンクまたは無線リンクを通してサーバコンピュータに送信することができる。プロセス部４０３で、この情報が（たとえば、サーバコンピュータで）受信される。プロセス部４０４で、プロセス部４０３で受信された情報に基づいて、対策が保証されているかどうか判定が行なわれる。たとえば、プロセス部４０３で受信された情報を用いて、無線ノードに関連する障害を分離することができる。特に、この情報を用いて、ノードにおけるコンポーネントのうちのいずれか１つが故障したかどうか、ならびに／またはコンポーネントのいずれかにおいて故障または容認できないほどの性能の低下が発生しつつあるかどうか、および／もしくは間もなく発生するかどうかを判定することができる。対策が保証されている場合、プロセス部４０５でその対策を講じることができる。そのような対策には、影響を受けているノードのメンテナンスのスケジュール設定、影響を受けているノードの電源切断、影響を受けているノードの修理に必要な部品の入手および／または修理の完遂が含まれていてもよい。対策が必要ない場合、プロセス４００は、プロセス部４０１に戻る。

特定の実施例では、プロセス部４０３で受信された情報は、プロセス部４０６でコンパイルおよび／または編成することができる。たとえば、プロセス部４０６は、その情報と影響を受けているノードとを対応付けることと、影響を受けているノード（および他のノード）に関連する履歴データを追跡することとを含み、および／またはプロセス部４０３で受信された診断情報を利用するための他の方法を含んでいてもよい。ある特定の例では、センサによって検出された電圧、電流、温度および／または湿度の値を、ノードによって与えられた信号の強度と相関させてもよい。この情報を用いて、信号の強度が許容可能なレベルを下回り得るときを予測することができるので、オペレータは、それに応じたメンテナンスのスケジュールを設定することができる。

図１から図４に関連して上述したシステムおよび方法の実施例の１つの特徴は、これらのシステムおよび方法を、屋外の空港における箇所を含み、ただしそれらに限定されない、過酷な、および／またはアクセスし難い環境における、無線ノードの健全性または他の状態に関する情報を自動的に提供するように設けることができる点である。この構成の１つの利点は、この情報を確認するためにノード自体に物理的にアクセスする必要がないことである。それに代わりに、サーバコンピュータおよび／または他のコンピュータ（たとえば、航空会社コンピュータ１０２）を用いて、この情報をモニタリングすることができ、さらに、これらのコンピュータは自動的に、影響を受けているノードを特定するオペレータに対してプロンプトを与え、影響を受けているノードに関連する情報を提供し、および／または応答の提案を行なうことができる。したがって、ノードは、定期的なメンテナンススケジュールで補修を行なう必要がなく、代わりに必要なときのみ補修を行なうことができる。補修が必要なとき、センサによって提供された情報を用いて、障害を分離するか、または少なくとも障害のある可能性があるコンポーネントのリストを絞ることができる。これによって、コンポーネントの補修に要する時間を短縮することができ、かつ、このような補修によって周囲の業務（たとえば、空港業務）が妨げられる度合を軽減することができる。

上記の特徴の別の利点は、センサを用いて、次に発生する障害を予測できることである。たとえば、時間の経過の中で、データが、しきい値レベルを超える電力レベルを所与の期間提供しない電源が故障する可能性があることを示した場合、オペレータは、（ａ）その電源を監視し、かつ、（ｂ）その電源が故障する前に、慎重にスケジュール設定された補修の要請において電源を交換することで、予防策を講じることができる。予防策を講じることで、オペレータは、セキュリティチェックを実行しやすい時間（たとえば、空港が混んでいない時間）、および／または航空機の交通量が比較的少ないときに、メンテナンスのスケジュールを設定することにより、ダウンタイムを低減できる。この予防策の結果として、電力が切断されるのは電源の交換に必要な時間のみであるため、ノードに電力のない時間が大幅に短縮される。これは、既存の構成において、電源が故障すると、オペレータが、ノードにアクセスするための時間のスケジュールを設定し、ノードにアクセスするためにいくつものセキュリティレベルを通過し、ノードにアクセス可能となるのに十分なほど航空機の交通量が減少するまで待機し、それから問題の診断に時間を費やさなければならない場合とは異なる。

上記の内容から、この発明の特定の実施例を、例証の目的で本明細書に記載したが、この発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変形が可能であると認識されるであろう。たとえば、この発明の局面を空港の設備に関連して上述したが、これらの局面はさらに、他の屋外の環境（たとえば、携帯電話のネットワーク）および／または屋内の環境にも応用できる。特定の実施例に関連して記載したこの発明の局面は、他の実施例で組合せてもよいし、除外してもよい。たとえば、サーバコンピュータに関連して説明した方法のいくつかの部分は、他の実施例では他のコンピュータが実行するようにしてもよい。この発明の特定の実施例に関連する利点を、これらの実施例に関連して記載したが、
他の実施例もまたそのような利点を提供できる。さらに、上述の実施例のすべてが、必ずしもこの発明の範囲に収まるそのような利点を提供する必要はない。したがって、この発明は、前掲の特許請求の範囲以外によって限定されるものではない。

この発明のある実施例に従う無線ノードからの情報を取扱うためのシステムの部分的な概略図である。 航空機に関連する情報を送受信するために配置される無線ノードの部分的な概略図である。 この発明のある実施例に従って構成される、無線送信／受信ノードおよびセンサの部分的な概略拡大図である。 この発明のある実施例に従う無線ノードの特性に対応する情報を取扱うための方法を示すフロー図である。

Claims (16)

1. 航空機が空港で地上走行している間及び航空機ゲートに駐機しているときに地上システムとの間で無線通信に用いられる無線ノードであって、当該無線ノードは、空港にあって空港ターミナルの外側にありかつ、非無線ネットワーク部分に接続される地面の３０フィートから７０フィート（9.14 mから21.34 m）上に位置づけられている複数の無線ノードのうちの１つである無線ノードをメンテナンスする方法であって、
   該無線ノードの特性に対応する診断情報を該無線ノードが稼働状態にある間に検出するステップを含み、
   該無線ノードは、
   無線送信機および無線受信機とを有する無線機、
   該無線機に接続される電源と、
   該無線機に接続されるメディアコンバータと、
   該無線機、メディアコンバータ、及び電源の周囲に設けられる環境筐体と、
   該無線機と該非無線ネットワーク部分との間に接続されるリンクとを含み、
   該方法はさらに
   該診断情報を、該リンクを介して該非無線ネットワーク部分を通してサーバコンピュータに送信するステップと、
   該サーバコンピュータで受信された情報に基づいて、該無線ノードに対して実行すべきメンテナンス手順を判定するステップとを含む、方法。
2. 航空機業務に対応する情報を前記非無線ネットワーク部分を介して送信するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記診断情報を検出するステップは、前記無線機、前記電源、前記メディアコンバータ、及び前記環境筐体、ならびに前記環境筐体内の容積のうち、少なくとも１つの特性に対応する情報を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記診断情報を送信するステップは、診断情報を、複数の無線ノードのうち、１つの無線ノードから別の無線ノードへ、無線で送信するステップを含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記診断情報を検出するステップは電流および電圧の少なくとも一方を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記診断情報を検出するステップは、前記環境筐体の内部の温度および湿度の少なくとも一方を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記筐体はアクセスドアを含み、前記診断情報を検出するステップは、アクセスドアの位置を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記診断情報を検出するステップは、ノードがどのように機能しているかを示す診断情報を検出するステップを含む、請求項１に記載の方法。
9. 前記診断情報を送信するステップは、ある期間にわたって情報を送信するステップを含み、前記方法はさらに、時間に依存する傾向を示すように情報を編成するステップを含む、請求項１に記載の方法。
10. ノードの障害を分離するために吟味される情報を提供するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
11. ノードの障害を分離し、かつ、ノードを補修するために吟味される情報を提供するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
12. 航空機が空港で地上走行している間及び航空機ゲートに駐機しているときの地上システムとの間の通信システムであって、
    該空港にて空港のターミナルビルの外側に配置される地面の３０フィートから７０フィート（9.14 mから21.34 m）上に位置づけられている複数の無線ノードと、
    該無線ノードの各々に接続される非無線ネットワーク部分とを含み、
    各無線ノードは
    無線送信機および無線受信機を有する無線機と、
    該無線機に接続される電源と、
    該無線機に接続されるメディアコンバータと、
    該無線ノードが稼働状態にある間に、無線ノードの特性に対応する診断情報を検出するように構成される少なくとも１つのセンサと、
    該無線機、メディアコンバータ、センサ及び電源の周囲に設けられる環境筐体と、
    該無線機と該非無線ネットワーク部分との間に接続されるリンクとを含み、
    該通信システムはさらに、
    空港へ及び空港から移動可能である複数の航空機であって、該無線ノードと無線通信する航空機コンピュータを含む航空機と、
    該非無線ネットワーク部分に接続され、該非無線ネットワークを介して診断情報を受信するサーバコンピュータとを含む、通信システム。
13. 前記非無線ネットワークに接続される航空会社整備用コンピュータをさらに含む、請求項１２に記載のシステム。
14. 前記センサは、前記環境筐体の内部の温度および湿度の少なくとも一方を検出するように構成される、請求項１２に記載のシステム。
15. 前記センサは、前記無線ノードのコンポーネントの電流および電圧の少なくとも一方を検出するように構成される、請求項１２に記載のシステム。
16. 前記環境筐体はアクセスドアを含み、前記センサはアクセスドアの位置を検出するように構成される、請求項１２に記載のシステム。

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