JP2004134884A - 通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法 - Google Patents
通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減すると共に、ケーブルの配線効率を向上させることができる通信ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】通信ネットワークシステムは通信交換機2を有し、この通信交換機2は、幹線ケーブル5を介してネットワーク機器と接続されると共に、支線ケーブル9を介して複数の端末機器と接続されている。通信交換機2は筐体14を有し、この筐体14の蓋部16には、外部電源と接続された電源モジュール18が収納されている。筐体14の本体部15には、幹線ケーブル5が接続された幹線用インターフェース・モジュール21と、支線ケーブル9が接続された支線用インターフェース・モジュール22と、制御モジュール25とが収納されている。制御モジュール25は、インターフェース・モジュール21,22間の接続や各インターフェース・モジュール22間の接続を切り換えて信号の送受を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】通信ネットワークシステムは通信交換機2を有し、この通信交換機2は、幹線ケーブル5を介してネットワーク機器と接続されると共に、支線ケーブル9を介して複数の端末機器と接続されている。通信交換機2は筐体14を有し、この筐体14の蓋部16には、外部電源と接続された電源モジュール18が収納されている。筐体14の本体部15には、幹線ケーブル5が接続された幹線用インターフェース・モジュール21と、支線ケーブル9が接続された支線用インターフェース・モジュール22と、制御モジュール25とが収納されている。制御モジュール25は、インターフェース・モジュール21,22間の接続や各インターフェース・モジュール22間の接続を切り換えて信号の送受を行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信交換機を用いた通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信ネットワークシステムに使用される通信交換機としては、LANスイッチ(例えば、非特許文献1参照)が知られている。このLANスイッチは、電気通信方式によって伝送帯域1Gbpsまで対応可能であると共に、伝送方式がIEEE802.3に準拠したものである。
【0003】
【非特許文献1】
シスコシステムズ株式会社、“Cisco LAN スイッチ Cisco Catal yst 2950C−24,2950T−24,2950G−12,2950G−24,2950G−48,2950G−24−D C インテリジェント イーサネット スイッチ”、[online]、[平成 14年9月2日検索]、インターネット<URL:http://www.cisco.com/ Japanese/warp/public/3/jp/product/product/switch/cat2950/prodlit/pdf/cat2950#12>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、LANスイッチは、一般に屋内設置を前提としており、屋外に設置するには様々な問題がある。例えば、風雨に曝される環境や粉塵の多い環境の下では、LANスイッチをそのまま屋外に設置することはできない。そのため、マンションの一室にLANスイッチを設置したり、駐車場の空きスペース等に物置小屋を設置し、この小屋内にLANスイッチを空調設備と共に設置する必要があった。しかし、LANスイッチの設置場所を確保するためには、大変な手間とコストがかかっていた。また、設置したい場所に自由にLANスイッチを設置できないため、ケーブルを最寄りのLANスイッチまで余分に引き回す必要があった。このため、幹線ケーブルと複数の支線ケーブルが同じ配線ルートを何条にも布設されたり、最悪の場合には、1本の多芯ケーブルの中に幹線ケーブルと支線ケーブルが存在するような配線設計とならざるを得なかった。従って、ケーブルの配線管理が極めて複雑になり、システムの保守性や信頼性の面からも問題があった。
【0005】
本発明の目的は、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減すると共に、ケーブルの配線効率を向上させることができる通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信ネットワークシステムは、通信交換機と、通信交換機とネットワーク機器とを接続する幹線ケーブルと、通信交換機と端末機器とを接続する支線ケーブルとを備え、通信交換機は、幹線ケーブルまたは支線ケーブルが接続された複数の接続ポートを有するインターフェース部と、インターフェース部と接続され、各接続ポート間の接続を切り換えて信号の送受を行う制御部と、インターフェース部及び制御部を収納する筐体とを有することを特徴とするものである。
【0007】
このような本発明において、通信交換機は、インターフェース部及び制御部を筐体内に収納した状態で、既存の電柱、新たに立てた設置用柱、建物の壁面等に設置される。ここで、筐体が耐候性及び水密性を有している場合には、風雨に曝される環境や粉塵の多い環境の下で、通信交換機をそのまま屋外に設置しても、特に支障は無い。従って、通信交換機を設置する際に、マンションの一室を借りたり、駐車場の空きスペース等に設置用小屋を建てる必要がなくなるため、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減することができる。また、通信交換機を屋外設置できるので、実際に設置したい場所またはその近傍に通信交換機を設置することが可能となる。従って、通信交換機と接続されるケーブルを最寄りのアクセス機器まで余分に引き回す必要がなくなり、ケーブルの敷設長が最適化できる上、ケーブルの配線効率が向上する。
【0008】
好ましくは、通信交換機と複数の端末機器とをそれぞれ接続するために複数本有し、制御部は、各支線ケーブルに対応した複数の接続ポートからの信号を幹線ケーブルに対応した接続ポートに送る。この場合、各支線ケーブルに対応した複数の接続ポートからの信号を例えば多重化して幹線ケーブルに対応した接続ポートに送ることにより、幹線ケーブルを通る信号の伝送速度を、支線ケーブルを通る信号の伝送速度よりも速くして、複数の端末機器とネットワーク機器との間で効率の良い通信を行うことが可能となる。
【0009】
また、好ましくは、通信交換機とネットワーク機器とを接続する幹線ケーブルは複数本有する。これらの幹線ケーブルを互いに配線ルートが異なるように敷設することにより、現在使用している幹線ケーブルの区間に道路やビルの新設等があり当該幹線ケーブルを切断する必要が生じた場合であっても、他の幹線ケーブルに切り換えて通信を行うことで、通信サービスを停止させなくて済む。また、現在使用している幹線ケーブルまたは当該幹線ケーブルが接続された接続ポートに何らかの障害が発生した場合にも、他の幹線ケーブルに切り換えることで、通信サービスを停止させずに済む。また、通信交換機の設定や通信システムの構成によっては、切り換え時に通信停止もあり得るが、必要最小限の時間(例えば数分以内)の停止で済ませられるため、ユーザへの影響を少なく抑えることができる。
【0010】
さらに、好ましくは、制御部は、通信交換機の状態を検知する手段と、通信交換機の状態情報を幹線ケーブルに対応した接続ポートに送る手段とを有する。これにより、通信交換機から遠く離れたネットワーク機器において、通信交換機の現在の状態、例えば複数の接続ポートの状態や温度変化状態を容易に知ることができる。
【0011】
また、本発明は、通信交換機を含む通信ネットワークシステムを構築する通信ネットワークの構築方法であって、通信交換機として、複数の接続ポートを有するインターフェース部と、インターフェース部と接続され、各接続ポート間の接続を切り換えて信号の送受を行う制御部と、インターフェース部及び制御部を収納する筐体とを有するものを使用し、通信交換機を屋外に設置し、通信交換機の接続ポートとネットワーク機器とを幹線ケーブルにより接続し、通信交換機の接続ポートと端末機器とを支線ケーブルにより接続することを特徴とするものである。
【0012】
このように上述したインターフェース部、制御部及び筐体を有する通信交換機であれば、通信交換機を屋外に設置しても特に問題はない。従って、上述したように、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減すると共に、ケーブルの敷設長を最適化し、ケーブルの配線効率を向上させることができる。
【0013】
また、本発明の通信サービス方法は、上記の通信ネットワークの構築方法によって構築された通信ネットワークシステムを用いて通信を行うことを特徴とするものである。このとき、ネットワーク機器と端末機器との間の通信だけでなく、複数の端末機器をそれぞれ支線ケーブルを介して通信交換機に接続することで、これら端末機器間の通信を行うこともできる。
【0014】
好ましくは、通信交換機の接続ポートとネットワーク機器とに、幹線ケーブルとは異なる迂回幹線ケーブルを接続し、迂回幹線ケーブルを用いて、ネットワーク機器と端末機器との間で通信を行う。現在使用している幹線ケーブルの区間に道路やビルの新設等があり当該幹線ケーブルを切断する必要が生じた場合には、例えば幹線ケーブルと異なるルートを通るように迂回幹線ケーブルを配線し、その後、迂回幹線ケーブルに切り換えて通信を続行させる。従って、工事のために通信サービスを停止させなくて済む。
【0015】
また、好ましくは、ネットワーク機器と端末機器との間で通信を行いながら、通信交換機の状態を検知し、この検知情報を管理マネージャに報知する。これにより、通信交換機から遠く離れた管理マネージャにおいて、通信交換機の現在の状態を容易に知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る通信ネットワークシステムの一実施形態を示す概略構成図である。同図において、本実施形態の通信ネットワークシステム1は、屋外設置用の通信交換機2を有している。この通信交換機2には電源ケーブル3を介して外部電源4が接続されており、この外部電源4によって通信交換機2に電力が供給される。なお、外部電源4としては、商用電源や無停電電源、通信ケーブルに重畳した電源等が使用される。
【0018】
通信交換機2は、幹線ケーブル5を介してホスト通信局(センター)6の上位ネットワーク機器7と接続され、この上位ネットワーク機器7には管理マネージャ8が接続されている。また、通信交換機2は、支線ケーブル9を介して複数の端末通信装置10とそれぞれ接続されている。端末通信装置10は、メディアコンバータ11及びスイッチ12を介して支線ケーブル9と接続された端末機器13を有している。ここでいうスイッチ12は、機械式の経路切替可能なものでも良く、ルーターのように電気的・ソフト的に経路を選択するものでも良い。なお、端末機器13が1台の場合は、スイッチ12を介さずにメディアコンバータ11と端末機器13とが直結されることもある。幹線ケーブル5及び支線ケーブル9としては、電気ケーブルが使用される。なお、図1では、通信交換機2は1台のみ示されているが、通信交換機2が幹線ケーブルを介して他の通信交換機と接続されることもある。
【0019】
ここで、ネットワーク機器とは、複数の端末機器間で通信を行う際に、端末機器と端末機器との間に設置して通信を仲介する機器のことをいう。ネットワーク機器は、端末機器もしくは隣のネットワーク機器から受信したデータを他の端末機器もしくはネットワーク機器に対し送信を行う機能を有する。ネットワーク機器では、受信したデータを送信する際に、そのまま送信するタイプと多重化(後述)して送信するタイプがある。ネットワーク機器は、屋内に設置されることが多いが、従来で言う「屋内」以外に設置する場合には、機器の使用環境を屋内と同等程度にするために、冷却ファンや空調機等を取り付けた小屋や屋外盤の中に設置する必要がある。また、通信交換機とは、ネットワーク機器と同等の性能を持ち、屋外に設置可能で、少なくとも1つのネットワーク機器に従属して用いられる機器のことである。
【0020】
また、スイッチ12とは、受信したデータを目的の機器に向かって送信する機能を有する装置で、複数のポートを有している。スイッチ12は、どのポートにどの機器が接続されているかといった情報を保持し、受信したデータを再送信する時には、この情報を元に送信するポートを決定する。スイッチ12は、データを受信すると、そのデータ内の宛先アドレス情報(MACアドレス、IPアドレス、ポート番号等)を確認し、当該機器が直接接続されているポートから、あるいは他のネットワーク機器、通信交換機、スイッチ等を介して当該機器が間接的に接続されているポートから、当該データを送信する機能を有するものである。ここで、特にMACアドレスを確認する装置のことを一般にレイヤ2スイッチ、ブリッジ等と呼び、IPアドレスを確認する装置のことを一般にレイヤ3スイッチ、ルータ等と呼び、ポート番号を確認する装置のことをレイヤ4スイッチ等と呼ぶ。これらもスイッチ12の一種である。
【0021】
図2は、通信交換機2の内部構造を例示した図であり、図3は、その通信交換機2が閉じた状態にある時の断面図である。これらの図において、通信交換機2は、例えばアルミダイカストで形成された略箱状の筐体14を有している。筐体14は、本体部15と、この本体部15に対して開閉可能に設けられた蓋部16とで構成されている。筐体14は、十分な耐候性及び水密性を有している。また、本体部15の外面及び蓋部16の外面には、筐体14の内部で発生した熱を放出するための複数の放熱フィン17がそれぞれ設けられている。これにより、筐体14の放熱性が確保されることになる。
【0022】
蓋部16には、2つの電源モジュール18と、各種スイッチを有する操作パネル19とが収納されている。電源モジュール18は、外部電源4から送られてくる交流電圧を直流電圧に変換するものであり、熱発生量を減らすために熱損失の少ない回路(スイッチングレギュレータ等)で構成されている。また、電源モジュール18は電流安定化機能を有し、これにより供給電源の変動に対する影響が少なくなり、通信交換機2を安定して作動させることができる。2つの電源モジュール18のいずれか一方は、バックアップ用として使用される。このように電源モジュール18を二重化することで、一方の電源モジュール18が故障しても、通信交換機2の作動を継続させることができる。各電源モジュール18は、蓋部16の内面に固定された放熱プレート20に取り付けられている。これにより、電源モジュール18で発生した熱が放熱プレート20を介して蓋部16に伝わり、複数の放熱フィン17により放熱される。
【0023】
筐体14の本体部15には、2枚の幹線用インターフェース・モジュール21と、複数枚の支線用インターフェース・モジュール22とが収納されている。これらのインターフェース・モジュール21,22は、電源モジュール18から供給される電力によって作動する。各幹線用インターフェース・モジュール21は、幹線ケーブル5が接続される接続ポートであるコネクタ23を有している。各支線用インターフェース・モジュール22は、支線ケーブル9が接続される接続ポートである複数のコネクタ24を有している。
【0024】
通信サービス時には、2枚の幹線用インターフェース・モジュール21のいずれか一方のみを使用し、他方はバックアップ用としている。このように幹線ケーブル5及び幹線用インターフェース・モジュール21を二重化することにより、一方の幹線ケーブル5が損傷・断線したり、一方の幹線用インターフェース・モジュール21が故障しても、通信サービスを停止させなくて済む。
【0025】
なお、インターフェース・モジュールは、特に幹線用と支線用に分けなくてもよい。例えば1枚のインターフェース・モジュールに、幹線ケーブル5が接続される2つの幹線用接続ポートと、支線ケーブル9が接続される複数の支線用接続ポートとを設けてもよい。
【0026】
筐体14の本体部15におけるインターフェース・モジュール21,22の下側には、制御モジュール25が収納されている。この制御モジュール25も、電源モジュール18から供給される電力によって作動する。制御モジュール25は、図3及び図4に示すように基板26を有し、この基板26の裏面(下面)には、CPUやスイッチングファブリックを含む複数の電子部品27が実装されている。また、基板26の表面には、インターフェース・モジュール21,22が接続されるコネクタ28が設けられている。
【0027】
コネクタ28は、信号線端子及び電源線端子に対して接地線端子が長くなっていても良い。これにより、コネクタ28にインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が接続される時には、接地線端子が信号線端子及び電源線端子よりも先に接触し、コネクタ28からインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が抜かれる時には、接地線端子が信号線端子及び電源線端子よりも後まで接触していることになる。従って、電源モジュール18から電力が供給されている電源オン状態で、インターフェース・モジュール21,22の挿抜を行っても、ノイズの発生が抑えられるため、制御モジュール25及びインターフェース・モジュール21,22の動作に影響を及ぼすことはほとんど無い。
【0028】
なお、電源オン状態にしたままインターフェース・モジュール21,22の挿抜を可能とするには、以下の手段を用いることもできる。即ち、コネクタ28にインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が接続される時に、接地線端子、電源線端子、信号線端子の順に接触するような構成としてもよい。また、コンデンサ、抵抗、ダイオード等を用い、制御モジュール25の電子部品27に異常電圧が加わるのを防止するような構成としてもよい。また、コネクタ28の端子(ピン)の先の抵抗値を大きくし、最初にピンが接触した時には、抵抗の影響で、電圧があまりかからない(電流があまり流れない)ような構成としてもよい。さらに、コネクタ28にインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が接続される時には、基板26のインピーダンスが高い状態におかれ、電流があまり流れ込まないような構成としてもよい。また、以上の手段を組み合わせてもよい。
【0029】
筐体14の本体部15の内面には、放熱プレート29が固定されている。この放熱プレート29は、好ましくは、CPUやスイッチングファブリック等といった熱発生量の多い複数の電子部品27の上面と接するように各電子部品27の高さ寸法に対応した凹凸形状を有している(図4参照)。
【0030】
放熱プレート29をそのような構造とすることで、高さ寸法の異なる複数の電子部品27で発生した熱が1枚の放熱プレート29に集められて、本体部15に伝わり、放熱フィン17により放熱される。これにより、制御モジュール25の放熱が効率良く行える。また、放熱プレート29を各電子部品27の高さ寸法に応じて凹凸状に加工したので、基板26の裏面と本体部15の内面との距離dが短くなる。これにより、厚さが均一な板で放熱プレートを構成した場合に比べて、省スペース化を図ることができる。
【0031】
なお、放熱促進のために電子冷却手段を更に備えても良い。例えばペルチェ素子を放熱プレート29ないしは高熱を発する各電子部品27に接触するように配置すれば、放熱フィン17だけの場合に比べて、冷却効率を上げることができる。また、基板26の裏面と本体部15の内面との隙間に伝導性ペーストや伝導性樹脂を埋め、冷却効率を上げるようにしても良い。
【0032】
また、本体部15内には、本体部15のケーブル導入口30から導入された複数本のケーブル5,9を保持するためのケーブル保持具31と、これらのケーブル5,9の余長を収納するための複数の収納トレイ32とが配置されている。
【0033】
また、通信交換機2は、図5に示すように、筐体14内の温度を検出する温度センサ33と、筐体14内の湿度を検出する湿度センサ34と、筐体14内に水が入り込んだかどうかを検出する浸水センサ35と、筐体14の蓋部16が閉じているかどうかを検出する蓋開閉センサ36とを有している。
【0034】
以上のような通信交換機2において、制御モジュール25は、図5に示すように、交換部37と、状態監視部38とからなっている。これらの交換部37及び状態監視部38は、上記の基板26及び複数の電子部品27で構成されている。
【0035】
交換部37は、幹線用インターフェース・モジュール21と支線用インターフェース・モジュール22との間の電気的な接続や、各支線用インターフェース・モジュール22同士の間の電気的な接続を電気信号で切り換えて、データ信号の送受を行うものである。また、通信交換機2が、幹線ケーブルを介して他の通信交換機と接続されている場合には、交換部37は、各幹線用インターフェース・モジュール同士の間の電気的な接続の切り換えをも行う。
【0036】
このような交換部37による通信交換処理手順の詳細を図6に示す。なお、上位ネットワーク機器7と端末機器13との間の通信においては、幹線ケーブル5を通るデータ信号の伝送速度を、支線ケーブル9を通るデータ信号の伝送速度よりも速くしてもよい。
【0037】
図6において、まずインターフェース・モジュール21,22からのデータを受信する(手順101)。続いて、データ中の宛先アドレス情報を取得し(手順102)、その宛先アドレス情報が個々の端末機器13のものか上位ネットワーク機器7のものかを判断する(手順103)。このとき、宛先アドレス情報が個々の端末機器13のアドレスのときは、個々の端末機器13に対するデータ送出処理を実行し(手順104)、宛先アドレス情報が上位ネットワーク機器7のアドレスのときは、上位ネットワーク機器7に対するデータ送出処理を実行する(手順105)。
【0038】
個々の端末機器13に対するデータ送出処理手順の詳細を図7に示す。同図において、まず取得した宛先アドレス情報がメモリに登録されているかどうかを判断する(手順111)。このとき、宛先アドレス情報がメモリに登録されているときは、宛先アドレス情報に対応する支線用インターフェース・モジュール22に通信データを送出する(手順112)。
【0039】
一方、手順111で宛先アドレス情報がメモリに登録されていないと判断されたときは、アドレス情報問い合わせ方式が予め設定されているかどうかを判断する(手順113)。このとき、アドレス情報問い合わせ方式が設定されているときは、本通信交換機2と直接つながっている任意の端末通信装置10の他の端末機器13や他の通信交換機に対してアドレス情報の問い合わせを行うべく、これらの機器に対応するインターフェース・モジュール21,22にアドレス情報問い合わせ信号を送出する(手順114)。そして、当該機器から宛先アドレス情報の応答信号を受けたかどうかを判断し(手順115)、宛先アドレス情報の応答信号を受けたときは、その宛先アドレス情報に対応する支線用インターフェース・モジュール22に通信データを送出する(手順112)。
【0040】
また、手順113でアドレス情報問い合わせ方式が設定されていないと判断されたときは、全ての支線用インターフェース・モジュール22に通信データを送出し(手順116)、通信すべき端末機器13に通信データが届くことを期待する。
【0041】
次に、上位ネットワーク機器7を経由して管理マネージャ8に対するデータ送出処理手順の詳細を図8に示す。同図において、まず交換機状態データを上位ネットワーク機器7に対して送出するタイミングかどうかを判断する(手順121)。ここで、交換機状態データとは、状態監視部38により検知される通信交換機2の状態データであり、通信交換機2に異常が発生した時に報知する異常通知データと、管理マネージャ8から状態問い合わせがあった時に報知する状態応答データとがある(後述)。そして、交換機状態データを送出するタイミングでないと判断されたときは、幹線用インターフェース・モジュール21に通信データを送出する(手順122)。
【0042】
このとき、上述したように、幹線ケーブル5におけるデータ転送速度は支線ケーブル9におけるデータ転送速度よりも速い時には、複数の支線用インターフェース・モジュール22からの各通信データを一時的にバッファメモリに記憶し、これらの通信データを多重化して幹線用インターフェース・モジュール21に順次送るようにするのが好ましい。なお、多重化方式としては、時分割多重、統計多重、波長多重等が用いられる。
【0043】
一方、手順121で、交換機状態データ(異常通知データ、状態応答データ)を送出するタイミングである、つまり状態監視部38により通信交換機2の異常が検知されたか、あるいは管理マネージャ8からの状態問い合わせに対する応答を返すタイミングであると判断されたときは、交換機状態データを管理マネージャ8に向けて送出する(手順123)。
【0044】
以上のような交換部37の機能によって、上位ネットワーク機器7から端末機器13への通信、端末機器13から上位ネットワーク機器7への通信、各端末機器13相互間の通信を行うことができる。
【0045】
状態監視部38は、筐体14内の状態を検知し、その検知結果を交換部37に送るものである。このような状態監視部38による状態検知処理手順の詳細を図9に示す。
【0046】
同図において、まず通信交換機2の状態を確認する(手順131)。具体的には、インターフェース・モジュール21,22の挿抜状態を検知したり、通信中のデータを監視して正常に通信が行われているかどうかを検知する。これらは、通信経路が形成されることで応答が戻ることや、電圧信号に基づいて検知することができる。また、電源モジュール18の挿抜状態や動作状態を検知する。さらに、温度センサ33、湿度センサ34、浸水センサ35及び蓋開閉センサ36等の出力信号に基づいて、筐体14内の温度状態、筐体14内の湿度状態、筐体14内の浸水状態及び蓋部16の開閉状態等をそれぞれ検知する。
【0047】
そして、通信交換機2の状態情報(正常、異常、具体的な数値情報等)を定期的にメモリに記憶する(手順132)。続いて、通信交換機2の異常を自発的に外部に通知する設定であるかどうかを判断する(手順133)。
【0048】
このとき、通信交換機2の異常を自発的に管理マネージャ8宛に通知する設定のときは、定期的に通信交換機2の状態を確認する。このとき、メモリに記憶されている通信交換機2の状態情報を確認してもよい(手順134)。そして、通信交換機2に異常が発生しているか、あるいは通信交換機2が予め設定した状態になっているかどうかを判断し(手順135)、異常であるときは、通信交換機2の状態もしくはメモリに記憶されている通信交換機2の状態情報を確認し、異常通知データを作成する(手順136)。そして、その異常通知データを管理マネージャ8に送る(手順137)。また、通信交換機2に設けられたLED(図示せず)を点灯させる。
【0049】
また、通信交換機2の異常を自発的に管理マネージャ8宛に通知する設定のときは、ホスト通信局6の管理マネージャ8からの情報問い合わせ信号を待ち(手順138)、管理マネージャ8から状態問い合わせがあったかどうかを判断する(手順139)。そして、状態問い合わせ信号を受けたときは、通信交換機2の状態もしくはメモリに記憶されている通信交換機2の状態情報を確認し、状態応答データを作成する(手順140)。そして、その状態応答データを管理マネージャ8に送る(手順141)。また、通信交換機2に設けられたLED(図示せず)を点灯させる。
【0050】
一方、手順133において通信交換機2の異常を自発的に管理マネージャ8宛に通知する設定でないと判断されたときは、上記の手順138〜141のみを実行する。
【0051】
以上のように構成した通信ネットワークシステム1を構築する場合、通信交換機2にケーブル5,9を結線し、通信交換機2の蓋部16を閉じてボルト止めした状態で、通信交換機2を屋外に設置する。通信交換機2の設置方法としては、例えば図10に示すように、筐体14の外面部に設けられた吊り下げ用の固定穴やバンド挿通部(図示せず)を用いて、電柱39に取り付けられたワイヤー40に通信交換機2を吊り下げ固定し、更に電柱39に外部電源4を設置する。また、これ以外にも、所定の場所に専用の設置用柱を立て、この設置用柱に通信交換機2を設置したり、建物の壁面に通信交換機2を設置してもよい。また、外部電源4を用いずに、直接、電力線から電源を供給するようにしても良い。
【0052】
そして、通信交換機2と接続された2本の幹線ケーブル5を、互いに異なる配線ルートを通るように敷設し、ホスト通信局6の上位ネットワーク機器7に接続する。また、通信交換機2と接続された複数本の支線ケーブル9を、各施設に設置された端末通信装置10のメディアコンバータ11に接続する(図1参照)。
【0053】
ここで、通信交換機2は、インターフェース・モジュール21,22、制御モジュール25及び電源モジュール18等を、耐候性、水密性、耐熱性を有する筐体14内に収納した構造とすることができるので、これらのモジュールは雨や雪、粉塵等から確実に保護される。このため、風雨に曝される環境、粉塵の多い環境、高温多湿な環境の下で、通信交換機2をそのまま屋外に設置しても特に問題はない。従って、通信交換機2の設置のためにマンションの一室を借りたり、駐車場の空きスペース等に設置用の小屋を建てなくて済む。これにより、通信交換機2の設置場所を探す手間が省けると共に、通信交換機2の設置にかかるコストを削減することができる。
【0054】
また、通信交換機2を屋外に設置できるので、通信交換機2の設置場所について大きな制約を受けることは無い。従って、端末通信装置10が設置された複数の施設に対して支線ケーブル9の配線効率が最も良い場所に通信交換機2を設置することで、支線ケーブル9を必要以上に余分に引き回す必要が無くなる。その結果、支線ケーブル9の配線の保守・管理が容易に行えると共に、システムの信頼性が向上する。
【0055】
さらに、通信交換機2を屋外に設置することで、私有地内に設置した場合のようにいちいち入場許可を得る必要もなく、アクセスしたい時に容易にアクセスできる。また、通信交換機2の筐体14に鍵をかけたり、特殊工具が必要な特殊なネジで蓋部16を固定するなどして、筐体14が容易に開かない様にすることで、通信データの内容が盗聴されることを確実に防ぐことができる。
【0056】
このように構築された通信ネットワークシステム1においては、上位ネットワーク機器8と各端末機器13との間または端末機器13同士の間で、通信交換機2を介した通信が行われる。
【0057】
このような通信サービスを行っている時に、通信交換機2に何らかの異常が発生したときは、通信交換機2から管理マネージャ8に異常通知データが送られる。すると、管理マネージャ8は、その異常通知データを画面表示すると共にログ情報として保存する。また、ホスト通信局6において、通信交換機2の現在の状態が知りたい場合には、管理マネージャ8から通信交換機2に対して状態問い合わせ信号を送信する。すると、通信交換機2は、機器の状態を確認し、その結果を状態応答データとして管理マネージャ8に報知する。この場合も、管理マネージャ8は、その異常通知データを画面表示すると共にログ情報として保存する。
【0058】
これにより、ホスト通信局6に居る人間がいちいち設置現場に確認しに行かなくても、現在の通信交換機2の状態を管理マネージャ8にて容易に把握することができる。また、管理マネージャ8において、障害の履歴情報を記録しておくことで、障害対応に役立てることもできる。なお、通信交換機2の状態情報を管理マネージャ8に送るタイミングを、異常発生時や管理マネージャ8から通知要求があった時とせず、常時もしくは定期的に状態情報を送るようにしても良い。
【0059】
ところで、以上のような通信ネットワークシステム1においては、道路やビルの新設等により使用中の幹線ケーブル5を切断する必要が生じることがある。この場合には、通信に使用する幹線ケーブル5をバックアップ用に切り換えてから、先に使用していた幹線ケーブル5を切断する。従って、新設工事のためにユーザに対する通信サービスを停止させなくて済む。
【0060】
なお、上記の通信ネットワークシステム1では、幹線ケーブル5を最初から二重化しているが、通信交換機2と上位ネットワーク機器7とが1本の幹線ケーブル5だけで接続されることもある。このような構成において、幹線ケーブル5の配線ルートに道路やビルの新設等がある場合には、幹線ケーブル5の配線ルートを変更する必要がある。このような幹線ケーブル5のルート変更の手順を図11に示す。
【0061】
図11(a)に示すように道路やビルの新設等により幹線ケーブル5の支障点が生じたときは、図11(b)に示すように当該幹線ケーブル5とは別に迂回幹線ケーブル5aを設け、この迂回幹線ケーブル5aを通信交換機2及び上位ネットワーク機器7に接続し、幹線系を二重化する。このとき、図12(b)に示すように、通信交換機2が電源オンの状態で、迂回幹線ケーブル5aを接続した幹線用インターフェース・モジュール21が増設されることになるが、制御モジュール25にはノイズの発生を抑える手段(前述)が設けられているため、既存(接続済み)のインターフェース・モジュール21,22、制御モジュール25及びこれらを用いた通信に支障が生じることは無い。
【0062】
次いで、幹線ケーブル5を用いた通信から、迂回幹線ケーブル5aを用いた通信に切り換える。従って、この間、ユーザに対する通信サービスが停止することはない。なお、通信交換機の設定や通信ネットワークシステムの構成によっては、切り換え時に通信停止もあり得るが、この場合でも必要最小限の時間(例えば数分以内)の停止で済ませられるため、ユーザへの影響が少なくて済む。そして、図12(c)に示すように、先に使用していた幹線用インターフェース・モジュール21を抜き出すと共に、図11(c)に示すように幹線ケーブル5を切断する。
【0063】
その後、道路工事やビル工事等が完了しても、幹線系を元の経路に戻さないときは、図11(d)に示すように幹線ケーブル5を撤去し、迂回幹線ケーブル5aをそのまま残して通信を継続する。一方、幹線系を元の経路に戻すときは、図11(e)に示すように幹線ケーブル5を復旧させ、その幹線ケーブル5が接続された幹線用インターフェース・モジュール21を再び通信交換機2の所定領域に挿入する。そして、迂回幹線ケーブル5aを用いた通信から、元の幹線ケーブル5を用いた通信に切り換える。次いで、迂回幹線ケーブル5aが接続された幹線用インターフェース・モジュール21を抜き出すと共に、迂回幹線ケーブル5aを撤去する。
【0064】
また、道路やビルの新設等により支線ケーブル9の配線ルート変更が必要であり、その支線ケーブル9と接続された端末通信装置10が重要施設にあって通信サービスを停止させたくない場合もある。この場合における支線ケーブル9の配線ルート変更の手順を図13に示す。
【0065】
図13(a)に示すように道路やビルの新設等により支線ケーブル9の支障点が生じたときは、図13(b)に示すように端末通信装置10にメディアコンバータ11を追加すると共に、当該支線ケーブル9とは別に迂回支線ケーブル9aを設け、この迂回支線ケーブル9aを通信交換機2及び新設したメディアコンバータ11に接続する。このとき、図12(b)に示すように、通信交換機2が電源オンの状態で、迂回支線ケーブル9aが接続された新たな支線用インターフェース・モジュール22を増設する。
【0066】
次いで、支線ケーブル9を用いた通信から、迂回支線ケーブル9aを用いた通信に切り換える。従って、この間、ユーザに対する通信サービスが停止することはほとんど無く、たとえ通信停止があったとしても、その停止時間は必要最小限で済む。そして、図12(c)に示すように、先に使用していた支線用インターフェース・モジュール22を抜き出すと共に、図13(c)に示すように支線ケーブル9を切断する。
【0067】
その後、道路工事やビル工事等が完了しても、支線系を元の経路に戻さないときは、図13(d)に示すように支線ケーブル9を撤去し、迂回支線ケーブル9aをそのまま残して通信を継続する。一方、支線系を元の経路に戻すときは、図13(e)に示すように支線ケーブル9を復旧させると共に迂回支線ケーブル9aを撤去し、支線ケーブル9を用いて通信を行う。
【0068】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、幹線ケーブル5及び支線ケーブル9として電気ケーブルを使用したが、本発明は、光ケーブルを用いた通信ネットワークシステム、電気/光が混在した通信ネットワークシステムに適用可能である。光ケーブルを使用する場合は、通信交換機2のインターフェース・モジュール21,22としては、光信号と電気信号とを変換する機能を更に有する光通信用インターフェース・モジュールを用いる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、通信交換機はインターフェース部及び制御部を筐体内に収納した構成となっているので、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減することができる。また、ケーブルの配線効率を向上させることが可能となると共に、ケーブル敷設長を短くすることができる。また、幹線ケーブルまたは支線ケーブルの支障移転を行う際に、これらのケーブルを二重化することで、支障移転時の通信断を回避することができる。これにより、通信サービスが途切れることは無いので、ユーザーの満足度が得られる。また、サービス提供者がいちいちユーザーに許可を得る必要がなく、安全な昼間工事で対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信ネットワークシステムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す通信交換機の内部構造を示す図である。
【図3】図2に示す通信交換機の閉じた時の断面図である。
【図4】図2に示す制御モジュール及び放熱プレートを示す拡大断面図である。
【図5】図2に示す通信交換機の構成図である。
【図6】図5に示す交換部による通信交換処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す端末機器に対するデータ送出処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す上位ネットワーク機器に対するデータ送出処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図5に示す状態監視部による交換機状態検知処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図2に示す通信交換機の設置方法の一例を示す図である。
【図11】図1に示す幹線ケーブルのルート変更手順を示す図である。
【図12】図1に示す幹線ケーブル及び支線ケーブルを切り換える手順を示す図である。
【図13】図1に示す支線ケーブルのルート変更手順を示す図である。
【符号の説明】
1…通信ネットワークシステム、2…通信交換機、3…外部ケーブル、4…電源電源、5…幹線ケーブル、7…上位ネットワーク機器、9…支線ケーブル、13…端末機器、14…筐体、21…幹線用インターフェース・モジュール(インターフェース部)、22…支線用インターフェース・モジュール(インターフェース部)、23…コネクタ(接続ポート)、24…コネクタ(接続ポート)、25…制御モジュール(制御部)、37…交換部、38…状態監視部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信交換機を用いた通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信ネットワークシステムに使用される通信交換機としては、LANスイッチ(例えば、非特許文献1参照)が知られている。このLANスイッチは、電気通信方式によって伝送帯域1Gbpsまで対応可能であると共に、伝送方式がIEEE802.3に準拠したものである。
【0003】
【非特許文献1】
シスコシステムズ株式会社、“Cisco LAN スイッチ Cisco Catal yst 2950C−24,2950T−24,2950G−12,2950G−24,2950G−48,2950G−24−D C インテリジェント イーサネット スイッチ”、[online]、[平成 14年9月2日検索]、インターネット<URL:http://www.cisco.com/ Japanese/warp/public/3/jp/product/product/switch/cat2950/prodlit/pdf/cat2950#12>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、LANスイッチは、一般に屋内設置を前提としており、屋外に設置するには様々な問題がある。例えば、風雨に曝される環境や粉塵の多い環境の下では、LANスイッチをそのまま屋外に設置することはできない。そのため、マンションの一室にLANスイッチを設置したり、駐車場の空きスペース等に物置小屋を設置し、この小屋内にLANスイッチを空調設備と共に設置する必要があった。しかし、LANスイッチの設置場所を確保するためには、大変な手間とコストがかかっていた。また、設置したい場所に自由にLANスイッチを設置できないため、ケーブルを最寄りのLANスイッチまで余分に引き回す必要があった。このため、幹線ケーブルと複数の支線ケーブルが同じ配線ルートを何条にも布設されたり、最悪の場合には、1本の多芯ケーブルの中に幹線ケーブルと支線ケーブルが存在するような配線設計とならざるを得なかった。従って、ケーブルの配線管理が極めて複雑になり、システムの保守性や信頼性の面からも問題があった。
【0005】
本発明の目的は、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減すると共に、ケーブルの配線効率を向上させることができる通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信ネットワークシステムは、通信交換機と、通信交換機とネットワーク機器とを接続する幹線ケーブルと、通信交換機と端末機器とを接続する支線ケーブルとを備え、通信交換機は、幹線ケーブルまたは支線ケーブルが接続された複数の接続ポートを有するインターフェース部と、インターフェース部と接続され、各接続ポート間の接続を切り換えて信号の送受を行う制御部と、インターフェース部及び制御部を収納する筐体とを有することを特徴とするものである。
【0007】
このような本発明において、通信交換機は、インターフェース部及び制御部を筐体内に収納した状態で、既存の電柱、新たに立てた設置用柱、建物の壁面等に設置される。ここで、筐体が耐候性及び水密性を有している場合には、風雨に曝される環境や粉塵の多い環境の下で、通信交換機をそのまま屋外に設置しても、特に支障は無い。従って、通信交換機を設置する際に、マンションの一室を借りたり、駐車場の空きスペース等に設置用小屋を建てる必要がなくなるため、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減することができる。また、通信交換機を屋外設置できるので、実際に設置したい場所またはその近傍に通信交換機を設置することが可能となる。従って、通信交換機と接続されるケーブルを最寄りのアクセス機器まで余分に引き回す必要がなくなり、ケーブルの敷設長が最適化できる上、ケーブルの配線効率が向上する。
【0008】
好ましくは、通信交換機と複数の端末機器とをそれぞれ接続するために複数本有し、制御部は、各支線ケーブルに対応した複数の接続ポートからの信号を幹線ケーブルに対応した接続ポートに送る。この場合、各支線ケーブルに対応した複数の接続ポートからの信号を例えば多重化して幹線ケーブルに対応した接続ポートに送ることにより、幹線ケーブルを通る信号の伝送速度を、支線ケーブルを通る信号の伝送速度よりも速くして、複数の端末機器とネットワーク機器との間で効率の良い通信を行うことが可能となる。
【0009】
また、好ましくは、通信交換機とネットワーク機器とを接続する幹線ケーブルは複数本有する。これらの幹線ケーブルを互いに配線ルートが異なるように敷設することにより、現在使用している幹線ケーブルの区間に道路やビルの新設等があり当該幹線ケーブルを切断する必要が生じた場合であっても、他の幹線ケーブルに切り換えて通信を行うことで、通信サービスを停止させなくて済む。また、現在使用している幹線ケーブルまたは当該幹線ケーブルが接続された接続ポートに何らかの障害が発生した場合にも、他の幹線ケーブルに切り換えることで、通信サービスを停止させずに済む。また、通信交換機の設定や通信システムの構成によっては、切り換え時に通信停止もあり得るが、必要最小限の時間(例えば数分以内)の停止で済ませられるため、ユーザへの影響を少なく抑えることができる。
【0010】
さらに、好ましくは、制御部は、通信交換機の状態を検知する手段と、通信交換機の状態情報を幹線ケーブルに対応した接続ポートに送る手段とを有する。これにより、通信交換機から遠く離れたネットワーク機器において、通信交換機の現在の状態、例えば複数の接続ポートの状態や温度変化状態を容易に知ることができる。
【0011】
また、本発明は、通信交換機を含む通信ネットワークシステムを構築する通信ネットワークの構築方法であって、通信交換機として、複数の接続ポートを有するインターフェース部と、インターフェース部と接続され、各接続ポート間の接続を切り換えて信号の送受を行う制御部と、インターフェース部及び制御部を収納する筐体とを有するものを使用し、通信交換機を屋外に設置し、通信交換機の接続ポートとネットワーク機器とを幹線ケーブルにより接続し、通信交換機の接続ポートと端末機器とを支線ケーブルにより接続することを特徴とするものである。
【0012】
このように上述したインターフェース部、制御部及び筐体を有する通信交換機であれば、通信交換機を屋外に設置しても特に問題はない。従って、上述したように、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減すると共に、ケーブルの敷設長を最適化し、ケーブルの配線効率を向上させることができる。
【0013】
また、本発明の通信サービス方法は、上記の通信ネットワークの構築方法によって構築された通信ネットワークシステムを用いて通信を行うことを特徴とするものである。このとき、ネットワーク機器と端末機器との間の通信だけでなく、複数の端末機器をそれぞれ支線ケーブルを介して通信交換機に接続することで、これら端末機器間の通信を行うこともできる。
【0014】
好ましくは、通信交換機の接続ポートとネットワーク機器とに、幹線ケーブルとは異なる迂回幹線ケーブルを接続し、迂回幹線ケーブルを用いて、ネットワーク機器と端末機器との間で通信を行う。現在使用している幹線ケーブルの区間に道路やビルの新設等があり当該幹線ケーブルを切断する必要が生じた場合には、例えば幹線ケーブルと異なるルートを通るように迂回幹線ケーブルを配線し、その後、迂回幹線ケーブルに切り換えて通信を続行させる。従って、工事のために通信サービスを停止させなくて済む。
【0015】
また、好ましくは、ネットワーク機器と端末機器との間で通信を行いながら、通信交換機の状態を検知し、この検知情報を管理マネージャに報知する。これにより、通信交換機から遠く離れた管理マネージャにおいて、通信交換機の現在の状態を容易に知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る通信ネットワークシステムの一実施形態を示す概略構成図である。同図において、本実施形態の通信ネットワークシステム1は、屋外設置用の通信交換機2を有している。この通信交換機2には電源ケーブル3を介して外部電源4が接続されており、この外部電源4によって通信交換機2に電力が供給される。なお、外部電源4としては、商用電源や無停電電源、通信ケーブルに重畳した電源等が使用される。
【0018】
通信交換機2は、幹線ケーブル5を介してホスト通信局(センター)6の上位ネットワーク機器7と接続され、この上位ネットワーク機器7には管理マネージャ8が接続されている。また、通信交換機2は、支線ケーブル9を介して複数の端末通信装置10とそれぞれ接続されている。端末通信装置10は、メディアコンバータ11及びスイッチ12を介して支線ケーブル9と接続された端末機器13を有している。ここでいうスイッチ12は、機械式の経路切替可能なものでも良く、ルーターのように電気的・ソフト的に経路を選択するものでも良い。なお、端末機器13が1台の場合は、スイッチ12を介さずにメディアコンバータ11と端末機器13とが直結されることもある。幹線ケーブル5及び支線ケーブル9としては、電気ケーブルが使用される。なお、図1では、通信交換機2は1台のみ示されているが、通信交換機2が幹線ケーブルを介して他の通信交換機と接続されることもある。
【0019】
ここで、ネットワーク機器とは、複数の端末機器間で通信を行う際に、端末機器と端末機器との間に設置して通信を仲介する機器のことをいう。ネットワーク機器は、端末機器もしくは隣のネットワーク機器から受信したデータを他の端末機器もしくはネットワーク機器に対し送信を行う機能を有する。ネットワーク機器では、受信したデータを送信する際に、そのまま送信するタイプと多重化(後述)して送信するタイプがある。ネットワーク機器は、屋内に設置されることが多いが、従来で言う「屋内」以外に設置する場合には、機器の使用環境を屋内と同等程度にするために、冷却ファンや空調機等を取り付けた小屋や屋外盤の中に設置する必要がある。また、通信交換機とは、ネットワーク機器と同等の性能を持ち、屋外に設置可能で、少なくとも1つのネットワーク機器に従属して用いられる機器のことである。
【0020】
また、スイッチ12とは、受信したデータを目的の機器に向かって送信する機能を有する装置で、複数のポートを有している。スイッチ12は、どのポートにどの機器が接続されているかといった情報を保持し、受信したデータを再送信する時には、この情報を元に送信するポートを決定する。スイッチ12は、データを受信すると、そのデータ内の宛先アドレス情報(MACアドレス、IPアドレス、ポート番号等)を確認し、当該機器が直接接続されているポートから、あるいは他のネットワーク機器、通信交換機、スイッチ等を介して当該機器が間接的に接続されているポートから、当該データを送信する機能を有するものである。ここで、特にMACアドレスを確認する装置のことを一般にレイヤ2スイッチ、ブリッジ等と呼び、IPアドレスを確認する装置のことを一般にレイヤ3スイッチ、ルータ等と呼び、ポート番号を確認する装置のことをレイヤ4スイッチ等と呼ぶ。これらもスイッチ12の一種である。
【0021】
図2は、通信交換機2の内部構造を例示した図であり、図3は、その通信交換機2が閉じた状態にある時の断面図である。これらの図において、通信交換機2は、例えばアルミダイカストで形成された略箱状の筐体14を有している。筐体14は、本体部15と、この本体部15に対して開閉可能に設けられた蓋部16とで構成されている。筐体14は、十分な耐候性及び水密性を有している。また、本体部15の外面及び蓋部16の外面には、筐体14の内部で発生した熱を放出するための複数の放熱フィン17がそれぞれ設けられている。これにより、筐体14の放熱性が確保されることになる。
【0022】
蓋部16には、2つの電源モジュール18と、各種スイッチを有する操作パネル19とが収納されている。電源モジュール18は、外部電源4から送られてくる交流電圧を直流電圧に変換するものであり、熱発生量を減らすために熱損失の少ない回路(スイッチングレギュレータ等)で構成されている。また、電源モジュール18は電流安定化機能を有し、これにより供給電源の変動に対する影響が少なくなり、通信交換機2を安定して作動させることができる。2つの電源モジュール18のいずれか一方は、バックアップ用として使用される。このように電源モジュール18を二重化することで、一方の電源モジュール18が故障しても、通信交換機2の作動を継続させることができる。各電源モジュール18は、蓋部16の内面に固定された放熱プレート20に取り付けられている。これにより、電源モジュール18で発生した熱が放熱プレート20を介して蓋部16に伝わり、複数の放熱フィン17により放熱される。
【0023】
筐体14の本体部15には、2枚の幹線用インターフェース・モジュール21と、複数枚の支線用インターフェース・モジュール22とが収納されている。これらのインターフェース・モジュール21,22は、電源モジュール18から供給される電力によって作動する。各幹線用インターフェース・モジュール21は、幹線ケーブル5が接続される接続ポートであるコネクタ23を有している。各支線用インターフェース・モジュール22は、支線ケーブル9が接続される接続ポートである複数のコネクタ24を有している。
【0024】
通信サービス時には、2枚の幹線用インターフェース・モジュール21のいずれか一方のみを使用し、他方はバックアップ用としている。このように幹線ケーブル5及び幹線用インターフェース・モジュール21を二重化することにより、一方の幹線ケーブル5が損傷・断線したり、一方の幹線用インターフェース・モジュール21が故障しても、通信サービスを停止させなくて済む。
【0025】
なお、インターフェース・モジュールは、特に幹線用と支線用に分けなくてもよい。例えば1枚のインターフェース・モジュールに、幹線ケーブル5が接続される2つの幹線用接続ポートと、支線ケーブル9が接続される複数の支線用接続ポートとを設けてもよい。
【0026】
筐体14の本体部15におけるインターフェース・モジュール21,22の下側には、制御モジュール25が収納されている。この制御モジュール25も、電源モジュール18から供給される電力によって作動する。制御モジュール25は、図3及び図4に示すように基板26を有し、この基板26の裏面(下面)には、CPUやスイッチングファブリックを含む複数の電子部品27が実装されている。また、基板26の表面には、インターフェース・モジュール21,22が接続されるコネクタ28が設けられている。
【0027】
コネクタ28は、信号線端子及び電源線端子に対して接地線端子が長くなっていても良い。これにより、コネクタ28にインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が接続される時には、接地線端子が信号線端子及び電源線端子よりも先に接触し、コネクタ28からインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が抜かれる時には、接地線端子が信号線端子及び電源線端子よりも後まで接触していることになる。従って、電源モジュール18から電力が供給されている電源オン状態で、インターフェース・モジュール21,22の挿抜を行っても、ノイズの発生が抑えられるため、制御モジュール25及びインターフェース・モジュール21,22の動作に影響を及ぼすことはほとんど無い。
【0028】
なお、電源オン状態にしたままインターフェース・モジュール21,22の挿抜を可能とするには、以下の手段を用いることもできる。即ち、コネクタ28にインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が接続される時に、接地線端子、電源線端子、信号線端子の順に接触するような構成としてもよい。また、コンデンサ、抵抗、ダイオード等を用い、制御モジュール25の電子部品27に異常電圧が加わるのを防止するような構成としてもよい。また、コネクタ28の端子(ピン)の先の抵抗値を大きくし、最初にピンが接触した時には、抵抗の影響で、電圧があまりかからない(電流があまり流れない)ような構成としてもよい。さらに、コネクタ28にインターフェース・モジュール21,22のコネクタ(図示せず)が接続される時には、基板26のインピーダンスが高い状態におかれ、電流があまり流れ込まないような構成としてもよい。また、以上の手段を組み合わせてもよい。
【0029】
筐体14の本体部15の内面には、放熱プレート29が固定されている。この放熱プレート29は、好ましくは、CPUやスイッチングファブリック等といった熱発生量の多い複数の電子部品27の上面と接するように各電子部品27の高さ寸法に対応した凹凸形状を有している(図4参照)。
【0030】
放熱プレート29をそのような構造とすることで、高さ寸法の異なる複数の電子部品27で発生した熱が1枚の放熱プレート29に集められて、本体部15に伝わり、放熱フィン17により放熱される。これにより、制御モジュール25の放熱が効率良く行える。また、放熱プレート29を各電子部品27の高さ寸法に応じて凹凸状に加工したので、基板26の裏面と本体部15の内面との距離dが短くなる。これにより、厚さが均一な板で放熱プレートを構成した場合に比べて、省スペース化を図ることができる。
【0031】
なお、放熱促進のために電子冷却手段を更に備えても良い。例えばペルチェ素子を放熱プレート29ないしは高熱を発する各電子部品27に接触するように配置すれば、放熱フィン17だけの場合に比べて、冷却効率を上げることができる。また、基板26の裏面と本体部15の内面との隙間に伝導性ペーストや伝導性樹脂を埋め、冷却効率を上げるようにしても良い。
【0032】
また、本体部15内には、本体部15のケーブル導入口30から導入された複数本のケーブル5,9を保持するためのケーブル保持具31と、これらのケーブル5,9の余長を収納するための複数の収納トレイ32とが配置されている。
【0033】
また、通信交換機2は、図5に示すように、筐体14内の温度を検出する温度センサ33と、筐体14内の湿度を検出する湿度センサ34と、筐体14内に水が入り込んだかどうかを検出する浸水センサ35と、筐体14の蓋部16が閉じているかどうかを検出する蓋開閉センサ36とを有している。
【0034】
以上のような通信交換機2において、制御モジュール25は、図5に示すように、交換部37と、状態監視部38とからなっている。これらの交換部37及び状態監視部38は、上記の基板26及び複数の電子部品27で構成されている。
【0035】
交換部37は、幹線用インターフェース・モジュール21と支線用インターフェース・モジュール22との間の電気的な接続や、各支線用インターフェース・モジュール22同士の間の電気的な接続を電気信号で切り換えて、データ信号の送受を行うものである。また、通信交換機2が、幹線ケーブルを介して他の通信交換機と接続されている場合には、交換部37は、各幹線用インターフェース・モジュール同士の間の電気的な接続の切り換えをも行う。
【0036】
このような交換部37による通信交換処理手順の詳細を図6に示す。なお、上位ネットワーク機器7と端末機器13との間の通信においては、幹線ケーブル5を通るデータ信号の伝送速度を、支線ケーブル9を通るデータ信号の伝送速度よりも速くしてもよい。
【0037】
図6において、まずインターフェース・モジュール21,22からのデータを受信する(手順101)。続いて、データ中の宛先アドレス情報を取得し(手順102)、その宛先アドレス情報が個々の端末機器13のものか上位ネットワーク機器7のものかを判断する(手順103)。このとき、宛先アドレス情報が個々の端末機器13のアドレスのときは、個々の端末機器13に対するデータ送出処理を実行し(手順104)、宛先アドレス情報が上位ネットワーク機器7のアドレスのときは、上位ネットワーク機器7に対するデータ送出処理を実行する(手順105)。
【0038】
個々の端末機器13に対するデータ送出処理手順の詳細を図7に示す。同図において、まず取得した宛先アドレス情報がメモリに登録されているかどうかを判断する(手順111)。このとき、宛先アドレス情報がメモリに登録されているときは、宛先アドレス情報に対応する支線用インターフェース・モジュール22に通信データを送出する(手順112)。
【0039】
一方、手順111で宛先アドレス情報がメモリに登録されていないと判断されたときは、アドレス情報問い合わせ方式が予め設定されているかどうかを判断する(手順113)。このとき、アドレス情報問い合わせ方式が設定されているときは、本通信交換機2と直接つながっている任意の端末通信装置10の他の端末機器13や他の通信交換機に対してアドレス情報の問い合わせを行うべく、これらの機器に対応するインターフェース・モジュール21,22にアドレス情報問い合わせ信号を送出する(手順114)。そして、当該機器から宛先アドレス情報の応答信号を受けたかどうかを判断し(手順115)、宛先アドレス情報の応答信号を受けたときは、その宛先アドレス情報に対応する支線用インターフェース・モジュール22に通信データを送出する(手順112)。
【0040】
また、手順113でアドレス情報問い合わせ方式が設定されていないと判断されたときは、全ての支線用インターフェース・モジュール22に通信データを送出し(手順116)、通信すべき端末機器13に通信データが届くことを期待する。
【0041】
次に、上位ネットワーク機器7を経由して管理マネージャ8に対するデータ送出処理手順の詳細を図8に示す。同図において、まず交換機状態データを上位ネットワーク機器7に対して送出するタイミングかどうかを判断する(手順121)。ここで、交換機状態データとは、状態監視部38により検知される通信交換機2の状態データであり、通信交換機2に異常が発生した時に報知する異常通知データと、管理マネージャ8から状態問い合わせがあった時に報知する状態応答データとがある(後述)。そして、交換機状態データを送出するタイミングでないと判断されたときは、幹線用インターフェース・モジュール21に通信データを送出する(手順122)。
【0042】
このとき、上述したように、幹線ケーブル5におけるデータ転送速度は支線ケーブル9におけるデータ転送速度よりも速い時には、複数の支線用インターフェース・モジュール22からの各通信データを一時的にバッファメモリに記憶し、これらの通信データを多重化して幹線用インターフェース・モジュール21に順次送るようにするのが好ましい。なお、多重化方式としては、時分割多重、統計多重、波長多重等が用いられる。
【0043】
一方、手順121で、交換機状態データ(異常通知データ、状態応答データ)を送出するタイミングである、つまり状態監視部38により通信交換機2の異常が検知されたか、あるいは管理マネージャ8からの状態問い合わせに対する応答を返すタイミングであると判断されたときは、交換機状態データを管理マネージャ8に向けて送出する(手順123)。
【0044】
以上のような交換部37の機能によって、上位ネットワーク機器7から端末機器13への通信、端末機器13から上位ネットワーク機器7への通信、各端末機器13相互間の通信を行うことができる。
【0045】
状態監視部38は、筐体14内の状態を検知し、その検知結果を交換部37に送るものである。このような状態監視部38による状態検知処理手順の詳細を図9に示す。
【0046】
同図において、まず通信交換機2の状態を確認する(手順131)。具体的には、インターフェース・モジュール21,22の挿抜状態を検知したり、通信中のデータを監視して正常に通信が行われているかどうかを検知する。これらは、通信経路が形成されることで応答が戻ることや、電圧信号に基づいて検知することができる。また、電源モジュール18の挿抜状態や動作状態を検知する。さらに、温度センサ33、湿度センサ34、浸水センサ35及び蓋開閉センサ36等の出力信号に基づいて、筐体14内の温度状態、筐体14内の湿度状態、筐体14内の浸水状態及び蓋部16の開閉状態等をそれぞれ検知する。
【0047】
そして、通信交換機2の状態情報(正常、異常、具体的な数値情報等)を定期的にメモリに記憶する(手順132)。続いて、通信交換機2の異常を自発的に外部に通知する設定であるかどうかを判断する(手順133)。
【0048】
このとき、通信交換機2の異常を自発的に管理マネージャ8宛に通知する設定のときは、定期的に通信交換機2の状態を確認する。このとき、メモリに記憶されている通信交換機2の状態情報を確認してもよい(手順134)。そして、通信交換機2に異常が発生しているか、あるいは通信交換機2が予め設定した状態になっているかどうかを判断し(手順135)、異常であるときは、通信交換機2の状態もしくはメモリに記憶されている通信交換機2の状態情報を確認し、異常通知データを作成する(手順136)。そして、その異常通知データを管理マネージャ8に送る(手順137)。また、通信交換機2に設けられたLED(図示せず)を点灯させる。
【0049】
また、通信交換機2の異常を自発的に管理マネージャ8宛に通知する設定のときは、ホスト通信局6の管理マネージャ8からの情報問い合わせ信号を待ち(手順138)、管理マネージャ8から状態問い合わせがあったかどうかを判断する(手順139)。そして、状態問い合わせ信号を受けたときは、通信交換機2の状態もしくはメモリに記憶されている通信交換機2の状態情報を確認し、状態応答データを作成する(手順140)。そして、その状態応答データを管理マネージャ8に送る(手順141)。また、通信交換機2に設けられたLED(図示せず)を点灯させる。
【0050】
一方、手順133において通信交換機2の異常を自発的に管理マネージャ8宛に通知する設定でないと判断されたときは、上記の手順138〜141のみを実行する。
【0051】
以上のように構成した通信ネットワークシステム1を構築する場合、通信交換機2にケーブル5,9を結線し、通信交換機2の蓋部16を閉じてボルト止めした状態で、通信交換機2を屋外に設置する。通信交換機2の設置方法としては、例えば図10に示すように、筐体14の外面部に設けられた吊り下げ用の固定穴やバンド挿通部(図示せず)を用いて、電柱39に取り付けられたワイヤー40に通信交換機2を吊り下げ固定し、更に電柱39に外部電源4を設置する。また、これ以外にも、所定の場所に専用の設置用柱を立て、この設置用柱に通信交換機2を設置したり、建物の壁面に通信交換機2を設置してもよい。また、外部電源4を用いずに、直接、電力線から電源を供給するようにしても良い。
【0052】
そして、通信交換機2と接続された2本の幹線ケーブル5を、互いに異なる配線ルートを通るように敷設し、ホスト通信局6の上位ネットワーク機器7に接続する。また、通信交換機2と接続された複数本の支線ケーブル9を、各施設に設置された端末通信装置10のメディアコンバータ11に接続する(図1参照)。
【0053】
ここで、通信交換機2は、インターフェース・モジュール21,22、制御モジュール25及び電源モジュール18等を、耐候性、水密性、耐熱性を有する筐体14内に収納した構造とすることができるので、これらのモジュールは雨や雪、粉塵等から確実に保護される。このため、風雨に曝される環境、粉塵の多い環境、高温多湿な環境の下で、通信交換機2をそのまま屋外に設置しても特に問題はない。従って、通信交換機2の設置のためにマンションの一室を借りたり、駐車場の空きスペース等に設置用の小屋を建てなくて済む。これにより、通信交換機2の設置場所を探す手間が省けると共に、通信交換機2の設置にかかるコストを削減することができる。
【0054】
また、通信交換機2を屋外に設置できるので、通信交換機2の設置場所について大きな制約を受けることは無い。従って、端末通信装置10が設置された複数の施設に対して支線ケーブル9の配線効率が最も良い場所に通信交換機2を設置することで、支線ケーブル9を必要以上に余分に引き回す必要が無くなる。その結果、支線ケーブル9の配線の保守・管理が容易に行えると共に、システムの信頼性が向上する。
【0055】
さらに、通信交換機2を屋外に設置することで、私有地内に設置した場合のようにいちいち入場許可を得る必要もなく、アクセスしたい時に容易にアクセスできる。また、通信交換機2の筐体14に鍵をかけたり、特殊工具が必要な特殊なネジで蓋部16を固定するなどして、筐体14が容易に開かない様にすることで、通信データの内容が盗聴されることを確実に防ぐことができる。
【0056】
このように構築された通信ネットワークシステム1においては、上位ネットワーク機器8と各端末機器13との間または端末機器13同士の間で、通信交換機2を介した通信が行われる。
【0057】
このような通信サービスを行っている時に、通信交換機2に何らかの異常が発生したときは、通信交換機2から管理マネージャ8に異常通知データが送られる。すると、管理マネージャ8は、その異常通知データを画面表示すると共にログ情報として保存する。また、ホスト通信局6において、通信交換機2の現在の状態が知りたい場合には、管理マネージャ8から通信交換機2に対して状態問い合わせ信号を送信する。すると、通信交換機2は、機器の状態を確認し、その結果を状態応答データとして管理マネージャ8に報知する。この場合も、管理マネージャ8は、その異常通知データを画面表示すると共にログ情報として保存する。
【0058】
これにより、ホスト通信局6に居る人間がいちいち設置現場に確認しに行かなくても、現在の通信交換機2の状態を管理マネージャ8にて容易に把握することができる。また、管理マネージャ8において、障害の履歴情報を記録しておくことで、障害対応に役立てることもできる。なお、通信交換機2の状態情報を管理マネージャ8に送るタイミングを、異常発生時や管理マネージャ8から通知要求があった時とせず、常時もしくは定期的に状態情報を送るようにしても良い。
【0059】
ところで、以上のような通信ネットワークシステム1においては、道路やビルの新設等により使用中の幹線ケーブル5を切断する必要が生じることがある。この場合には、通信に使用する幹線ケーブル5をバックアップ用に切り換えてから、先に使用していた幹線ケーブル5を切断する。従って、新設工事のためにユーザに対する通信サービスを停止させなくて済む。
【0060】
なお、上記の通信ネットワークシステム1では、幹線ケーブル5を最初から二重化しているが、通信交換機2と上位ネットワーク機器7とが1本の幹線ケーブル5だけで接続されることもある。このような構成において、幹線ケーブル5の配線ルートに道路やビルの新設等がある場合には、幹線ケーブル5の配線ルートを変更する必要がある。このような幹線ケーブル5のルート変更の手順を図11に示す。
【0061】
図11(a)に示すように道路やビルの新設等により幹線ケーブル5の支障点が生じたときは、図11(b)に示すように当該幹線ケーブル5とは別に迂回幹線ケーブル5aを設け、この迂回幹線ケーブル5aを通信交換機2及び上位ネットワーク機器7に接続し、幹線系を二重化する。このとき、図12(b)に示すように、通信交換機2が電源オンの状態で、迂回幹線ケーブル5aを接続した幹線用インターフェース・モジュール21が増設されることになるが、制御モジュール25にはノイズの発生を抑える手段(前述)が設けられているため、既存(接続済み)のインターフェース・モジュール21,22、制御モジュール25及びこれらを用いた通信に支障が生じることは無い。
【0062】
次いで、幹線ケーブル5を用いた通信から、迂回幹線ケーブル5aを用いた通信に切り換える。従って、この間、ユーザに対する通信サービスが停止することはない。なお、通信交換機の設定や通信ネットワークシステムの構成によっては、切り換え時に通信停止もあり得るが、この場合でも必要最小限の時間(例えば数分以内)の停止で済ませられるため、ユーザへの影響が少なくて済む。そして、図12(c)に示すように、先に使用していた幹線用インターフェース・モジュール21を抜き出すと共に、図11(c)に示すように幹線ケーブル5を切断する。
【0063】
その後、道路工事やビル工事等が完了しても、幹線系を元の経路に戻さないときは、図11(d)に示すように幹線ケーブル5を撤去し、迂回幹線ケーブル5aをそのまま残して通信を継続する。一方、幹線系を元の経路に戻すときは、図11(e)に示すように幹線ケーブル5を復旧させ、その幹線ケーブル5が接続された幹線用インターフェース・モジュール21を再び通信交換機2の所定領域に挿入する。そして、迂回幹線ケーブル5aを用いた通信から、元の幹線ケーブル5を用いた通信に切り換える。次いで、迂回幹線ケーブル5aが接続された幹線用インターフェース・モジュール21を抜き出すと共に、迂回幹線ケーブル5aを撤去する。
【0064】
また、道路やビルの新設等により支線ケーブル9の配線ルート変更が必要であり、その支線ケーブル9と接続された端末通信装置10が重要施設にあって通信サービスを停止させたくない場合もある。この場合における支線ケーブル9の配線ルート変更の手順を図13に示す。
【0065】
図13(a)に示すように道路やビルの新設等により支線ケーブル9の支障点が生じたときは、図13(b)に示すように端末通信装置10にメディアコンバータ11を追加すると共に、当該支線ケーブル9とは別に迂回支線ケーブル9aを設け、この迂回支線ケーブル9aを通信交換機2及び新設したメディアコンバータ11に接続する。このとき、図12(b)に示すように、通信交換機2が電源オンの状態で、迂回支線ケーブル9aが接続された新たな支線用インターフェース・モジュール22を増設する。
【0066】
次いで、支線ケーブル9を用いた通信から、迂回支線ケーブル9aを用いた通信に切り換える。従って、この間、ユーザに対する通信サービスが停止することはほとんど無く、たとえ通信停止があったとしても、その停止時間は必要最小限で済む。そして、図12(c)に示すように、先に使用していた支線用インターフェース・モジュール22を抜き出すと共に、図13(c)に示すように支線ケーブル9を切断する。
【0067】
その後、道路工事やビル工事等が完了しても、支線系を元の経路に戻さないときは、図13(d)に示すように支線ケーブル9を撤去し、迂回支線ケーブル9aをそのまま残して通信を継続する。一方、支線系を元の経路に戻すときは、図13(e)に示すように支線ケーブル9を復旧させると共に迂回支線ケーブル9aを撤去し、支線ケーブル9を用いて通信を行う。
【0068】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、幹線ケーブル5及び支線ケーブル9として電気ケーブルを使用したが、本発明は、光ケーブルを用いた通信ネットワークシステム、電気/光が混在した通信ネットワークシステムに適用可能である。光ケーブルを使用する場合は、通信交換機2のインターフェース・モジュール21,22としては、光信号と電気信号とを変換する機能を更に有する光通信用インターフェース・モジュールを用いる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、通信交換機はインターフェース部及び制御部を筐体内に収納した構成となっているので、通信交換機の設置に要する手間やコストを軽減することができる。また、ケーブルの配線効率を向上させることが可能となると共に、ケーブル敷設長を短くすることができる。また、幹線ケーブルまたは支線ケーブルの支障移転を行う際に、これらのケーブルを二重化することで、支障移転時の通信断を回避することができる。これにより、通信サービスが途切れることは無いので、ユーザーの満足度が得られる。また、サービス提供者がいちいちユーザーに許可を得る必要がなく、安全な昼間工事で対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信ネットワークシステムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す通信交換機の内部構造を示す図である。
【図3】図2に示す通信交換機の閉じた時の断面図である。
【図4】図2に示す制御モジュール及び放熱プレートを示す拡大断面図である。
【図5】図2に示す通信交換機の構成図である。
【図6】図5に示す交換部による通信交換処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す端末機器に対するデータ送出処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す上位ネットワーク機器に対するデータ送出処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図5に示す状態監視部による交換機状態検知処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図2に示す通信交換機の設置方法の一例を示す図である。
【図11】図1に示す幹線ケーブルのルート変更手順を示す図である。
【図12】図1に示す幹線ケーブル及び支線ケーブルを切り換える手順を示す図である。
【図13】図1に示す支線ケーブルのルート変更手順を示す図である。
【符号の説明】
1…通信ネットワークシステム、2…通信交換機、3…外部ケーブル、4…電源電源、5…幹線ケーブル、7…上位ネットワーク機器、9…支線ケーブル、13…端末機器、14…筐体、21…幹線用インターフェース・モジュール(インターフェース部)、22…支線用インターフェース・モジュール(インターフェース部)、23…コネクタ(接続ポート)、24…コネクタ(接続ポート)、25…制御モジュール(制御部)、37…交換部、38…状態監視部。
Claims (8)
- 通信交換機と、
前記通信交換機とネットワーク機器とを接続する幹線ケーブルと、
前記通信交換機と端末機器とを接続する支線ケーブルとを備え、
前記通信交換機は、前記幹線ケーブルまたは前記支線ケーブルが接続された複数の接続ポートを有するインターフェース部と、前記インターフェース部と接続され、前記各接続ポート間の接続を切り換えて信号の送受を行う制御部と、前記インターフェース部及び前記制御部を収納する筐体とを有することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 前記支線ケーブルは、前記通信交換機と複数の前記端末機器とをそれぞれ接続するために複数本有し、
前記制御部は、前記各支線ケーブルに対応した複数の前記接続ポートからの信号を前記幹線ケーブルに対応した前記接続ポートに送ることを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。 - 前記通信交換機と前記ネットワーク機器とを接続する前記幹線ケーブルは複数本有することを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。
- 前記制御部は、前記通信交換機の状態を検知する手段と、前記通信交換機の状態情報を前記幹線ケーブルに対応した前記接続ポートに送る手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。
- 通信交換機を含む通信ネットワークシステムを構築する通信ネットワークの構築方法であって、
前記通信交換機として、複数の接続ポートを有するインターフェース部と、前記インターフェース部と接続され、前記各接続ポート間の接続を切り換えて信号の送受を行う制御部と、前記インターフェース部及び前記制御部を収納する筐体とを有するものを使用し、
前記通信交換機を屋外に設置し、前記通信交換機の前記接続ポートとネットワーク機器とを幹線ケーブルにより接続し、前記通信交換機の前記接続ポートと端末機器とを支線ケーブルにより接続することを特徴とする通信ネットワークの構築方法。 - 請求項5記載の通信ネットワークの構築方法によって構築された通信ネットワークシステムを用いて通信を行うことを特徴とする通信サービス方法。
- 前記通信交換機の前記接続ポートと前記ネットワーク機器とに、前記幹線ケーブルとは異なる迂回幹線ケーブルを接続し、前記迂回幹線ケーブルを用いて、前記ネットワーク機器と前記端末機器との間で通信を行うことを特徴とする請求項6記載の通信サービス方法。
- 前記ネットワーク機器と前記端末機器との間で通信を行いながら、前記通信交換機の状態を検知し、この検知情報を管理マネージャに報知することを特徴とする請求項6記載の通信サービス方法。
Priority Applications (1)
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JP2002295246A JP2004134884A (ja) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | 通信ネットワークシステム、通信ネットワークの構築方法及び通信サービス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP (1) | JP2004134884A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008518556A (ja) * | 2004-10-29 | 2008-05-29 | ザ・ボーイング・カンパニー | 航空機との通信用ノードを含む無線ノードからの情報を取扱うためのシステムおよび方法 |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002295246A patent/JP2004134884A/ja not_active Withdrawn
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