JP5357692B2 - ハンドオーバ制御方法、magおよびmagの制御プログラム - Google Patents

ハンドオーバ制御方法、magおよびmagの制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークにおいて、移動元MAGと移動先MAGとの間で行なわれる移動端末のハンドオーバを制御する技術に関する。
近年、公衆回線交換サービスを提供する固定・移動通信事業者では、次世代ネットワークとして標準化が進められているNGN(Next Generation Network)のアーキテクチャに基づく固定・移動網の統合に向けて、インターネットサービスとの融合も容易なIPベースネットワークへの移行が進められている。非特許文献3では、NGNの中核技術であるIMS(IP Multimedia Subsystem)が記載されている。IMSでは、QoS・ポリシー制御を実施するために、リソース制御サーバであるPCRF(Policy and Charging Rules Function)を用いる。
現在3GPP、3GPP2、ITU−Tでは、非特許文献4に記載されているように、SIP(Session Initiation Protocol)サーバなどのAF(Application Function)に相当するP−CSCF(Proxy Call Session Control Function)からPCRFに対してネットワーク資源要求などを行なうポリシー制御の手順が規定されている。さらに、PCRFからトランスポートのエッジルータであるAGW(Access Gateway)に対して、ユーザからのメディアトラフィックを制御するためのポート開放・閉鎖やポリシー設定などを行なう手順が規定されている。
図2は、PFMIPのPredictive型高速ハンドオーバの手順を示す図である。移動端末(MN)40は、ハンドオーバを実施する前に、次に接続する無線アクセスネットワークをMAG(PMAG)20に通知する(手順1)。移動元MAG(PMAG)20は、移動端末40が次に接続するMAG(NMAG)30と双方向トンネルを確立する(手順2)。PMAG20は、移動端末の離脱(手順3)に合わせて、その移動端末宛てのダウンリンクトラフィックをNMAG30へ転送する。移動端末がNMAG30への接続を完了すると(手順4)、LMA10は、PMAG20と確立していた双方向トンネルをNMAG30へ切り替える(手順5)。
このように、PFMIPのPredictive型高速ハンドオーバの手順では、移動端末が無線アクセスを切り替える間、NMAGにおいて、ハンドオーバを実施している移動端末宛てのパケットをバッファすることによって、パケットロスの防止を図っている。
しかしながら、上記の従来技術では、移動端末が無線アクセスを切り替える間(ハンドオーバを実施する際)、パケットロスが発生することを防ぐことのみに注力していた。すなわち、PFMIPでのPredictive方式において、移動先MAGで、移動端末宛てのパケットをバッファすることによって、ハンドオーバ時のパケットロスの防止を図っていた。しかしながら、MAGでのバッファ量は有限であるため、すべてのトラフィックに対して、パケットロスを発生させないようにバッファ量を用意しようとすると、膨大なバッファ量が必要となる。
また、リアルタイムアプリケーションでは遅延・ジッタに関して許容できる値があり、その許容値を超えたトラフィックは、そのアプケーションの品質を劣化させる。つまり、リアルタイムアプリケーションでは、パケットロスを防ぐことだけでは品質を確保することはできない。従って、ハンドオーバにより発生する遅延や、ジッタの増加を考慮する必要がある。また、例えば、無線LANなどの共有型メディアでの無線アクセスネットワークのハンドオーバでは、バッファリングの実施により他の端末の通信の遅延を増大させる場合もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、MAGのバッファ量の有効な活用、ジッタ・遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止、および無線アクセスネットワークに無駄なトラフィックを転送されることを防ぎ、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることができるハンドオーバ制御方法、MAGおよびMAGの制御プログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明のハンドオーバ制御方法は、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークにおいて、移動元MAGと移動先MAGとの間で行なわれる移動端末のハンドオーバを制御するハンドオーバ制御方法であって、前記移動元MAGにおいて、前記移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、前記移動先MAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知するステップと、前記移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知するステップと、前記移動先MAGとの間で双方向トンネルを確立するステップと、前記移動先MAGにおいて、前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定するステップと、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定するステップと、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較するステップと、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行するステップと、前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するステップと、前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するので、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延・ジッタに対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無駄なトラフィックを無線アクセスネットワークへ流入することを防ぎ、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
(2)また、本発明のハンドオーバ制御方法は、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動先MAGは、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止することを特徴とする。
このように、比較の結果、推定したハンドオーバに要する時間よりも許容遅延時間が短い場合は、移動先MAGは、移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止するので、ハンドオーバに要する時間と許容遅延時間とに応じてバッファリングの実行なお切り換えることが可能となる。
(3)また、本発明のMAGは、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGであって、配下の移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、ハンドオーバの移動先MAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知すると共に、前記移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知し、前記移動先MAGとの間で双方向トンネルを確立することを特徴とする。
このように、移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知するので、移動先MAGでは、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄することが可能となる。これにより、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延・ジッタに対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
(4)また、本発明のMAGは、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGであって、移動端末と通信中の他のMAGから、前記移動端末のハンドオーバの実施および前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報が通知された場合、前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定し、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定し、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較し、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行し、前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄し、前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送することを特徴とする。
このように、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するので、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
(5)また、本発明のMAGは、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止することを特徴とする。
このように、比較の結果、推定したハンドオーバに要する時間よりも許容遅延時間が短い場合は、移動先MAGは、移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止するので、ハンドオーバに要する時間と許容遅延時間とに応じてバッファリングの実行なお切り換えることが可能となる。
(6)また、本発明のMAGの制御プログラムは、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGの制御プログラムであって、前記MAGにおいて、配下の移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、ハンドオーバの移動先MAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知する処理と、前記移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知する処理と、前記移動先MAGとの間で双方向トンネルを確立する処理と、を含む一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする。
このように、移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知するので、移動先MAGでは、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄することが可能となる。これにより、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
(7)また、本発明のMAGの制御プログラムは、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGの制御プログラムであって、前記MAGにおいて、移動端末と通信中の他のMAGから、前記移動端末のハンドオーバの実施および前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報が通知された場合、前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定する処理と、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定する処理と、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較する処理と、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行する処理と、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止する処理と、前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄する処理と、前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送する処理と、を含む一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする。
このように、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するので、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
本発明によれば、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するので、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
本実施形態に係るネットワーク構成を示す図である。 PFMIPのPredictive型高速ハンドオーバの手順を示す図である。 本実施形態に係るハンドオーバ制御方法の手順を示すフローチャートである。
図1は、本実施形態に係るネットワーク構成を示す図である。FPMIPでは、LMA(Local Mobility Anchor)10と、PMAG(Previous Mobile Access Gateway)20と、NMAG(Next Mobile Access Gateway )30と、MN(Mobile Node)40とから構成されている。移動端末(MN)40は、IMS(IP Multimedia Subsystem)で管理されるサービスを利用するものとする。また、MAG(Mobile Access Gateway)は、IMSのAGW(Access Gateway)の機能を備え、物理IF(Inter Face)にてユーザが利用するアプリケーションのゲートの開閉処理を実施する。MAG(PMAG20、NMAG30)では、接続する移動端末40に入力・出力するトラフィックを計測することができる。移動端末40は、PFMIPのPredictive方式のハンドオーバを実施する。MAG(20、30)は、予めアプリケーション毎に許容帯域が設定されているものとする。
本実施形態では、PFMIPのPredictive方式で、移動端末40がハンドオーバを実施する場合、MAG間にデータ転送用のトンネルを確立する際に、移動端末40が利用しているアプリケーションの情報を、PMAG20からNMAG30へ通知する。NMAG30は、接続する移動端末へ入力・出力するトラフィックから、無線アクセスネットワークの特性に応じて、ハンドオーバ時間を推定する。さらに、移動端末40が、PFMIPのPredictive方式で、ハンドオーバを実施する際、利用しているアプリケーションの許容帯域に応じて、NMAG30がバッファ量を制御する。
移動端末40がハンドオーバを実行する時に、NMAG30においてパケットがバッファされることにより、バッファより排出されるトラヒックの転送遅延は増加する。リアルタイムアプリケーションには、予めアプリケーションとして許容できる遅延値を規定している。そのような許容値を超えたパケットは、アプリケーションにとっては、実質的なパケットロスと同値である。また、無線LANなどの共有メディア型の無線アクセスネットワークを想定した場合、過度にバッファされたパケットは、他の端末の通信品質を劣化させる。このため、MAGでハンドオーバする移動端末のトラフィックに対してバッファリングを実施する際、バッファ量を制限する必要がある。
また、MAGは、接続する移動端末の入力トラフィック・出力トラフィックを管理している。無線アクセスネットワークに入力するトラフィック、出力するトラフィックの関係より、その無線アクセスネットワークに移動する移動端末のハンドオーバ時間を推定することができる。本実施形態では、MAGには、予め無線アクセスネットワークの特性の情報が登録されており、ある時間で接続する各移動端末の入力・出力トラフィックより、ある時刻でのハンドオーバ時間を推定することが可能である。
移動端末40のハンドオーバに要する時間が分かると、NMAG30は、その時間がアプリケーションの許容遅延時間を超えている場合、ハンドオーバ時の最初に転送されるパケットに対してバッファリングを実施せず、MAGのバッファリソースを有効に活用することができる。
図3は、本実施形態に係るハンドオーバ制御方法の手順を示すフローチャートである。まず、移動端末40が、PMAGに対してハンドオーバの実施を通知する(ステップS1)。次に、PMAG20は、移動端末40からハンドオーバを実施する旨の通知を受けると、NMAG30に対して、移動端末40のハンドオーバの実施を通知すると共に、NMAG30に対して、移動端末40が利用しているアプリケーションを示す情報を通知する(ステップS2)。そして、PMAG20およびNMAG30の間で双方向トンネルを確立する(ステップS3)。
次に、NMAG30は、無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、移動端末40が、ハンドオーバに要する時間T1を推定する(ステップS4)。また、ハンドオーバに要する時間T1と、ステップS2において通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、アプリケーションが許容する許容遅延時間T2を特定する(ステップS5)。
次に、ハンドオーバに要する時間T1と、アプリケーションが許容する許容遅延時間T2とを比較する(ステップS6)。この比較の結果、ハンドオーバに要する時間T1よりも許容遅延時間T2が長い場合、すなわち、ステップS6において、「YES」である場合は、PMAG20から受信したパケットのバッファリングを実行する(ステップS8)。一方、ハンドオーバに要する時間T1よりも許容遅延時間T2が短い場合、すなわち、ステップS6において、「NO」である場合は、NMAG30は、PMAG20から受信したパケットのバッファリングを停止する(実行しない)(ステップS7)。
次に、ステップS8において、NMAG30は、バッファリングを実行中に、許容遅延時間が経過したかどうかを判断する(ステップS9)。ステップS9において、許容遅延時間が経過していない場合は、ステップS11に遷移する。一方、ステップS9において、許容遅延時間が経過した場合は、NMAG30は、受信した順序でパケットを廃棄する(ステップS10)。次に、移動端末40がNMAG30に接続した場合は、NMAG30は、バッファリングしたパケットを移動端末40に転送して(ステップS11)、終了する。
以上のような本実施形態の特徴的な動作は、コンピュータに制御プログラムを実行させることによって実現することが可能である。すなわち、本実施形態に係るMAGの制御プログラムは、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGの制御プログラムであって、前記MAGにおいて、配下の移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、ハンドオーバの移動先MAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知する処理と、前記移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知する処理と、前記移動先MAGとの間で双方向トンネルを確立する処理と、を含む一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする。
このように、移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知するので、移動先MAGでは、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄することが可能となる。これにより、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
また、本実施形態に係るMAGの制御プログラムは、複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGの制御プログラムであって、前記MAGにおいて、移動端末と通信中の他のMAGから、前記移動端末のハンドオーバの実施および前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報が通知された場合、前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定する処理と、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定する処理と、前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較する処理と、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行する処理と、前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止する処理と、前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄する処理と、前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送する処理と、を含む一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とする。
このように、移動端末のアプリケーションに応じて許容遅延時間を算出し、バッファリングを開始してから、許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するので、移動先MAGが保有するバッファ量を有効に活用することができ、また、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。さらに、移動先MAGが無線LANなどの共有型メディアである場合、ハンドオーバ時の移動先MAGにおけるバッファリングと、不要なパケットを廃棄することによって、無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質の低下防止を図ることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、MAGが保持しているバッファ量を有効に活用することができる。また、バッファされたトラヒックの排出により、遅延に対する許容値が低いリアルタイムアプリケーションを利用している移動端末の通信品質を著しく下がることを防ぐことができる。移動先アクセスネットワークが無線LANなどの共有型のメディアである場合、ハンドオーバ時のNMAGでのバッファリングにより、その無線アクセスネットワークに接続している他の端末の通信品質を大きく下げることがない。
10 LMA
20 PMAG
30 NMAG
40 移動端末

Claims (7)

  1. 複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークにおいて、移動元MAGと移動先MAGとの間で行なわれる移動端末のハンドオーバを制御するハンドオーバ制御方法であって、
    前記移動元MAGにおいて、
    前記移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、前記移動先MAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知するステップと、
    前記移動先MAGに対して、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知するステップと、
    前記移動先MAGとの間で双方向トンネルを確立するステップと、
    前記移動先MAGにおいて、
    前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定するステップと、
    前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定するステップと、
    前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較するステップと、
    前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行するステップと、
    前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄するステップと、
    前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送するステップと、を少なくとも含むことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
  2. 前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動先MAGは、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止することを特徴とする請求項1記載のハンドオーバ制御方法。
  3. 複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGであって、
    移動端末と通信中の他のMAGから、前記移動端末のハンドオーバの実施および前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報が通知された場合、前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定し、
    前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定し、
    前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較し、
    前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行し、
    前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄し、
    前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送することを特徴とするMAG。
  4. 複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGであって、
    配下の移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、ハンドオーバの移動先である請求項3記載のMAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知すると共に、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知し、請求項3記載のMAGとの間で双方向トンネルを確立することを特徴とするMAG。
  5. 前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止することを特徴とする請求項記載のMAG。
  6. 複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGの制御プログラムであって、
    前記MAGにおいて、
    移動端末と通信中の他のMAGから、前記移動端末のハンドオーバの実施および前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報が通知された場合、前記無線アクセスネットワークに入出力するトラフィックに基づいて、前記移動端末がハンドオーバに要する時間を推定する処理と、
    前記推定したハンドオーバに要する時間と前記通知されたアプリケーションを示す情報とに基づいて、前記アプリケーションが許容する許容遅延時間を特定する処理と、
    前記推定したハンドオーバに要する時間と前記許容遅延時間とを比較する処理と、
    前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が長い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを実行する処理と、
    前記比較の結果、前記推定したハンドオーバに要する時間よりも前記許容遅延時間が短い場合は、前記移動元MAGから受信したパケットのバッファリングを停止する処理と、
    前記バッファリングを開始してから、前記許容遅延時間を経過したパケットを、受信した順序で廃棄する処理と、
    前記移動端末が接続したときに、前記バッファリングしたパケットを前記移動端末へ転送する処理と、を含む一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とするMAGの制御プログラム。
  7. 複数のMAG(Mobile Access Gateway)と、前記各MAGを管理するLMA(Local Mobility Anchor)と、から構成された無線アクセスネットワークに適用されるMAGの制御プログラムであって、
    前記MAGにおいて、
    配下の移動端末からハンドオーバを実施する旨の通知を受けた場合、ハンドオーバの移動先である請求項6記載のプログラムを実行するMAGに対して、前記移動端末のハンドオーバの実施を通知すると共に、前記移動端末が利用しているアプリケーションを示す情報を通知する処理と、
    ハンドオーバの移動先である請求項6記載のプログラムを実行するMAGとの間で双方向トンネルを確立する処理と、を含む一連の処理が、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化されたことを特徴とするMAGの制御プログラム。

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