JP5354980B2 - 画像処理装置、及び方法、プログラム - Google Patents

画像処理装置、及び方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5354980B2
JP5354980B2 JP2008180225A JP2008180225A JP5354980B2 JP 5354980 B2 JP5354980 B2 JP 5354980B2 JP 2008180225 A JP2008180225 A JP 2008180225A JP 2008180225 A JP2008180225 A JP 2008180225A JP 5354980 B2 JP5354980 B2 JP 5354980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time interval
display
video signal
profile
display screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008180225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010020079A (ja
Inventor
剛範 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008180225A priority Critical patent/JP5354980B2/ja
Priority to US12/498,273 priority patent/US8854280B2/en
Publication of JP2010020079A publication Critical patent/JP2010020079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5354980B2 publication Critical patent/JP5354980B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/44Colour synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/04Synchronising
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/68Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits
    • H04N9/69Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits for modifying the colour signals by gamma correction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0127Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level by changing the field or frame frequency of the incoming video signal, e.g. frame rate converter

Description

本発明は、垂直同期周波数(表示画面を更新する時間間隔)を設定可能な表示装置に映像を表示させるために行う画像処理方法に関するものである。
モニタディスプレイ、インクジェットプリンタ、オフセット印刷機等の種々のデバイスは、色再現範囲が異なる。そこで、再生される映像の色がデバイスによって変化しないように管理するためのカラーマネジメントシステム(以下、CMSと記述する)がある(非特許文献1参照)。
CMSは、例えば、映像入力機器(例えばカメラ)から送られるRGB値やCMYK値が、どの表示装置(例えばディスプレイ)でも同じ色として再生できるように色空間の変換を行う。
Bruce Fraser,Chris Murphy,Fred Bunting,"カラーマネジメント−理論と実践−",株式会社 帆風,2005年7月1日,81〜85頁
しかし、表示装置に設定される垂直同期周波数によって、表示映像の色や輝度が異なってしまう場合がある。
垂直同期周波数とは、ディスプレイが1秒間に表示画面を更新する(書き換える)回数を表している。また、垂直同期周波数は、垂直走査周波数、リフレッシュレートとも呼ばれ、単位はヘルツである。つまり、言い換えると、表示装置が表示画面を更新する時間間隔によって、表示画面の色や輝度が異なってしまう場合があった。この表示画面を更新する時間間隔は、表示装置に対して、例えば、垂直同期周波数を設定することによって変更することが可能である。
図9は、CRTディスプレイにおいて異なる2つの垂直同期周波数でそれぞれ同じ映像信号に応じて映像を表示させた場合に出力される輝度と階調との関係の一例を示したものである。図9のAは、垂直同期周波数が60Hzの場合における階調ごとの輝度を示している。また、図9のBは、垂直同期周波数が120Hzの場合における階調ごとの輝度を示している。
図9に示されるように、垂直同期周波数によって、表示される映像の輝度が異なってしまう場合があった。
また、図10は、図9と同様の垂直同期周波数A、BのそれぞれでCRTディスプレイにおいて同じ映像信号に応じて映像を表示させた場合に出力されるLab値を測定し、ab平面に示した図である。図10に示すように、垂直同期周波数によって、再生される映像のab値が異なってしまう場合があった。
このように、表示装置の垂直同期周波数(表示画面を更新する時間間隔)によって再生される映像の色や輝度が異なってしまう場合があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、垂直同期周波数(表示画面を更新する時間間隔)の違いによる、表示映像の違いを低減することである。
上記の問題点を解決するために、例えば、本発明の画像処理装置は、以下の構成を有する。即ち、映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置であって、前記表示画面を更新する時間間隔を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した時間間隔が所定の時間間隔と異なる場合、前記取得手段が取得した時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に第1の色補正処理を行った映像信号を表示させた第1の表示映像の輝度が、前記所定の時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に所定のプロファイルを用いて第2の色補正処理を行った映像信号を表示させた第2の表示映像の輝度に近づくように前記第1の色補正処理を行うためのプロファイルを決定する決定手段と、前記映像信号に対して、前記決定されたプロファイルで色補正処理を行う処理手段と
を有する。
また、本発明の画像処理装置は、映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置であって、前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得手段と、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して色補正処理を行うためのプロファイルを記憶する記憶手段と、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を変換する変換手段と、前記変換手段により変換された映像信号前記プロファイルで色補正処理し映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理手段とを有し、前記変換手段は、前記第1の表示映像の輝度、前記変換手段により変換されない映像信号を前記記憶手段に記憶された前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、前記変換手段により変換されない映像信号を前記記憶手段に記憶された前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように映像信号を変換し、前記第1の表示映像を表示させる処理手段に、前記変換された映像信号を出力する。
また、本発明の画像処理装置は、映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置であって、前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得手段と、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第1のプロファイルを記憶する記憶手段と、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する信号変換手段と、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記記憶手段に記憶された前記第1のプロファイルを、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルに変換するプロファイル変換手段と、前記第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して前記第2のプロファイルで色補正処理を行った映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理手段とを有し、前記プロファイル変換手段は、前記第1の表示映像の輝度前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、入力された映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように前記第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換する。
また、本発明の画像処理方法は、映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、前記表示画面を更新する時間間隔を取得する取得工程と、前記取得工程において取得した時間間隔が所定の時間間隔と異なる場合、前記取得工程において取得した時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に第1の色補正処理を行った映像信号を表示させた第1の表示映像の輝度が、所定の時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に所定のプロファイルを用いて第2の色補正処理を行った映像信号を表示させた第2の表示映像の輝度に近づくように前記第1の色補正処理を行うためのプロファイルを決定する決定工程と、前記映像信号に対して、前記決定されたプロファイルで色補正処理を行う処理工程とを有する。
また、本発明の画像処理方法は、映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得工程と、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して色補正処理を行うためのプロファイルを読み出す読出工程と、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を変換する変換工程と、前記変換工程により変換された映像信号前記プロファイルで色補正処理し映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理工程とを有し、前記変換工程は、前記第1の表示映像の輝度、前記変換工程において変換されない映像信号を前記読出工程において読み出される前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面が切り換えられる表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、前記変換工程において変換されない映像信号を前記読出工程において読み出される前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面が切り換えられる表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように映像信号を変換する
また、本発明の画像処理方法は、映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得工程と、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第1のプロファイルを読み出す読出工程と、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する信号変換工程と、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記読出工程において読み出される前記第1のプロファイルを、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルに変換するプロファイル変換工程と、前記第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して前記第2のプロファイルで色補正処理を行った映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理工程とを有し、前記プロファイル変換工程は、前記第1の表示映像の輝度前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように、前記第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換する。
本発明によれば、表示画面を更新する時間間隔の違いによる、表示映像の違いを低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
<システム構成について>
図1は、本実施形態における画像処理装置100のシステム構成例を示すブロック図である。
同図において、101は、表示装置に設定される、表示画面を更新する時間間隔を後述する方法にて取得する間隔取得部である。
即ち、間隔取得部101は、表示画面を更新する時間間隔を表示装置から取得する。間隔取得部101は、取得した時間間隔をプロファイル決定部102に通知する。
尚、本実施形態では、表示装置が表示画面を更新する時間間隔のことを、以後、更新間隔と記載する。また、本実施形態では、基準となる表示画面を更新する時間間隔(例えば10msec)のことを、以後、基準更新間隔と記載する。ただし、基準となる表示画面を更新する時間間隔は、10msecでなくとも良い。
つまり、本実施形態の画像処理装置100は、基準更新間隔で映像を表示するための入力映像信号に応じた映像を、基準更新間隔とは異なる更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示させるための処理を行う。
また、間隔取得部101は、表示装置に設定された垂直同期周波数を取得する構成であっても良い。垂直同期周波数とは、表示装置が1秒間に表示画面を更新する回数を表す。また、垂直同期周波数は、垂直走査周波数、リフレッシュレートなどとも呼ばれ、単位はヘルツである。この場合、間隔取得部101は、表示装置に設定された垂直同期周波数を取得し、取得された垂直同期周波数をプロファイル決定部102に通知する。つまり、本実施形態の画像処理装置100は、基準垂直同期周波数(例えば60Hz)で映像を表示するための入力映像信号に応じた映像を、基準垂直同期周波数とは異なる垂直同期周波数(例えば120Hz)の表示装置で表示させるための処理を行う。
102は、間隔取得部101によって取得された更新間隔に応じて色補正処理に用いるデスティネーションプロファイル(表示装置に対応するプロファイル)を決定するプロファイル決定部である。
即ち、プロファイル決定部102は、間隔取得部101によって取得された更新間隔に応じて、色補正処理を行うためのプロファイルを決定する。
プロファイル決定部102は、決定したデスティネーションプロファイルを色補正処理部103に通知する。
103は、プロファイル決定部102によって決定されたデスティネーションプロファイルを用いて、映像信号に対して色補正処理を実行する色補正処理部である。即ち、色補正処理部103は、映像信号に対して、決定されたプロファイルで色補正処理を行う。
尚、色補正処理部103は、入力映像信号として、例えば、PC、デジタルカメラ、ネットワークカメラ等から入力される映像データの信号を受信する。本実施形態の入力映像信号は、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号である。しかし、本実施形態の表示装置は、設定された更新間隔で表示画面を更新する表示装置である。そこで、色補正処理部103は、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を、設定された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する。
即ち、色補正処理部103は、入力された映像信号に含まれる更新間隔を取得し、取得した更新間隔と表示装置に設定されている更新間隔とが異なる場合、映像信号を変換する。
色補正処理部103は、変換した映像信号に対して色補正処理を実行する。そして、色補正処理部103は、色補正処理の実行により得られた映像信号を、出力映像信号として表示装置に送信する。ただし、色補正処理部103に入力される入力映像信号が、すでに不図示の変換ユニットによって変換された映像信号であっても良い。
また、上述のように、間隔取得部101が、表示装置に設定される垂直同期周波数を取得するようにしても良い。この場合、垂直同期周波数を通知されたプロファイル決定部102は、垂直同期周波数に応じて色補正処理に用いるデスティネーションプロファイルを決定し、色補正処理部103に通知する。そして、色補正処理部103は、プロファイル決定部102から通知されたデスティネーションプロファイルを用いて、映像信号に対する色補正処理を行う。尚、色補正処理部103が、基準垂直同期周波数で映像を表示するための映像信号を、取得された垂直同期周波数で映像を表示するための映像信号に変更することは、更新間隔の例と同様である。
<システム全体の処理>
図2は、本実施形態の画像処理装置100における処理の概要を示したフローチャートである。
S201(取得手順)において、間隔取得部101は、表示装置による表示画面の更新間隔を取得する。
即ち、S201において、間隔取得部101は、更新間隔を取得する。間隔取得部101による更新間隔の取得処理については後述する。
S202(決定手順)では、プロファイル決定部102が、S201で取得された更新間隔に基づいて、色補正処理に用いるプロファイルを既存プロファイルの中から選択する。
即ち、S202において、プロファイル決定部102は、間隔取得部101によって取得された更新間隔に応じて、色補正処理を行うためのプロファイルを決定する。
プロファイルの構成、及びプロファイル決定部102によるプロファイル決定処理の詳細については後述する。
S203(処理手順)では、色補正処理部103が、S202で決定されたプロファイルを適用して色補正処理を実行する。
即ち、S203において、色補正処理部103は、映像信号に対して、決定されたプロファイルで色補正処理を行う。
色補正処理部103による色補正処理の詳細については後述する。
尚、上述のように、間隔取得部101が、垂直同期周波数を取得するような構成とすることも可能である。この場合、間隔取得部101は、S201(取得手順)において、表示装置に設定された垂直同期周波数を取得し、それをプロファイル決定部102に通知する。また、プロファイル決定部102は、S202(決定手順)において、間隔取得部101から通知された垂直同期周波数に応じて、色補正処理に用いるデスティネーションプロファイルを決定する。そして、色補正処理部103は、S203(処理手順)において、プロファイル決定部102によって決定されたデスティネーションプロファイルを用いて、映像信号に対する色補正処理を実行する。
<更新間隔の取得処理>
次に、間隔取得部101による、表示装置が表示画面を更新する時間間隔の取得処理について、図3を用いて説明する。この処理は、間隔取得部101が図2のS201で行う処理に対応する。
図3は、表示装置のある表示位置において映像を表示させるために印加される駆動電圧の時間変化を表す概念図である。尚、本形態における表示装置内には、画面に映像を表示させるための駆動電圧を発生させる駆動回路が存在する。そして、表示装置の駆動回路には、外部から駆動電圧の取得を可能にするための端子を備えている。本形態の間隔取得部101は、駆動電圧を取得するための端子から、駆動電圧を取得する。
取得パターン1において、間隔取得部101は、ある表示位置に対する駆動電圧が、ある閾値Sに達する時刻を取得する。また、間隔取得部101は、閾値Sよりも駆動電圧が下がってから、再び閾値Sに達した時刻を取得する。そして、間隔取得部101は、閾値Sに達した2つの時刻から、更新間隔t1を取得する。このように、間隔取得部101は、閾値Sに達した時刻から更新間隔t1を取得することができる。
即ち、間隔取得部101は、更新間隔を、表示画面上に表示を行うために印加される電圧が閾値を超える時間間隔を計測することによって取得する。
また、取得パターン2において、間隔取得部101は、ある表示位置に対する駆動電圧が、複数回、閾値Sに達するまで、閾値Sに達した時刻をそれぞれ取得する。そして、取得された時刻に応じて、複数の時間間隔が取得される。図3の例では、複数の時間間隔は、T1、T2である。そして、間隔取得部101は、取得された複数の時間間隔のうち、最も短い時間間隔を、更新間隔として取得する。つまり、図3の例では、間隔取得部101は、より時間間隔が短いT2を、表示装置に設定された更新間隔として取得する。
即ち、間隔取得部101は、表示画面上に表示を行うために印加される電圧が閾値を超える時間間隔を複数回計測し、当該閾値を超える時間間隔のうち、最も短い時間間隔に基づいて更新間隔を取得する。
このようにすることで、間隔取得部101は、例えば、駆動電圧を計測する表示位置において、表示映像の輝度が一時的に下がったことによって駆動電圧が閾値Sに達しないことがあっても、更新間隔を取得することができる。
また、間隔取得部101は、表示画面上の複数の表示位置に対する駆動電圧を測定し、更新間隔を取得するようにしても良い。つまり、間隔取得部101は、例えば、駆動電圧の測定対象となる表示位置を、所定の間隔をあけて複数設定する。そして、間隔取得部101は、複数の表示位置のそれぞれにおいて、駆動電圧が閾値Sを超える時間間隔が異なる場合、その中で最も短い時間間隔を、更新間隔として取得する。
即ち、間隔取得部101は、表示画面上における複数の表示位置について、印加される電圧が閾値を越える時間間隔を計測する。
このようにすれば、例えば、表示画面上の一部の表示位置において、輝度が低いことによって駆動電圧が閾値Sを超えないような場合であっても、更新間隔を取得することができる。
また、間隔取得部101は、入力映像信号に含まれる映像情報から、表示映像の輝度の高い部分を判断し、それに応じて、駆動電圧を取得する表示画面上の位置を設定するようにしても良い。
即ち、間隔取得部101は、映像信号により、複数の表示位置を、輝度情報に基づいて選択する。
このようにすれば、表示映像の一部において、駆動電圧が閾値Sに達しない場合であっても、更新間隔を取得することができる。
また、間隔取得部101は、入力映像信号から表示映像の輝度を判断し、当該輝度によって、閾値Sを設定するようにしても良い。つまり、間隔取得部101は、入力映像信号から表示映像の輝度が低いと判断した場合、閾値Sが低くなるように設定する。そして、間隔取得部101は、設定した閾値Sに基づいて、更新間隔を取得する。
このようにすれば、例えば、表示画面全体の輝度が低いことによって駆動電圧が閾値Sに達しないような場合であっても、更新間隔を取得することができる。また、例えば、駆動電圧の測定対象としている表示部分の輝度が低いことによって駆動電圧が閾値Sに達しないような場合であっても、駆動電圧を取得する表示位置を変更せずに、更新間隔を取得することができる。
以上説明したように、間隔取得部101は、駆動電圧を測定することで、例えば、表示装置内のメモリ等から更新間隔の情報が取得できない場合であっても、当該更新間隔を取得することが可能となる。
尚、上述のように、間隔取得部101は、垂直同期周波数を取得するような構成であっても良い。この場合、例えば、間隔取得部101は、駆動電圧が閾値Sに達してから、それが閾値Sよりも下がったあと、再び閾値Sに達するまでの時間を周期t1として、式(1)を用いて垂直同期周波数fを算出する。
Figure 0005354980
尚、周期t1は、更新間隔に対応する。つまり、垂直同期周波数を取得するために周期t1を取得する場合も、上述の更新間隔を取得する方法を用いることが可能である。
また、更新間隔や、垂直同期周波数を取得する方法は、駆動電圧の取得に応じた方法に限らない。すなわち、間隔取得部101は、表示装置のメモリ等に、更新間隔や垂直同期周波数が記憶されている場合、そこから取得するようにしても良い。また、間隔取得部101は、ユーザが表示装置に対して更新間隔や垂直同期周波数を指定した際に、その指定された値を取得するようにしても良い。
<プロファイルの決定処理>
プロファイル決定部102は、S201で取得された更新間隔に対応するデスティネーションプロファイルを既存のプロファイルの中から選択する。この処理は、プロファイル決定部102が図2のS202で行う処理に対応する。尚、本実施形態では、デスティネーションプロファイルをプロファイル決定部102が記憶している。つまり、プロファイル決定部102は、複数のデスティネーションプロファイルを、更新間隔と関連付けて記憶している。そして、プロファイル決定部102は、間隔取得部101から通知された更新間隔に応じて、色補正処理に用いるデスティネーションプロファイルを決定する。
ここで、本実施形態で用いるデスティネーションプロファイルについて説明する。尚、デスティネーションプロファイルとは、入力映像信号に応じた色信号をデスティネーションデバイス(表示装置)の色空間に対応した色信号に変換するためのプロファイルである。
本実施形態におけるデスティネーションプロファイルは、更新間隔の値、及び、入力映像信号に応じたXYZ刺激値を表示装置の色空間に対応したXdYdZd刺激値に変換するための3×3マトリックスを含む。また、デスティネーションプロファイルは、XYZ刺激値を、RGB信号値へと変換するための3×3マトリックスを含む。また、デスティネーションプロファイルは、表示装置のRGB信号値のガンマ特性を含む。
このように、本実施形態のプロファイル決定部102は、更新間隔のそれぞれにおける、入力映像信号に応じたXYZ刺激値を表示装置の色空間に対応したXdYdZd刺激値に変換するための3×3マトリックス、XYZ刺激値からRGB信号値へ変換するための3×3マトリックス、及び、表示装置のガンマ特性をデスティネーションプロファイルとして記憶している。
そして、プロファイル決定部102は、間隔取得部101によって通知された更新間隔に応じて、色補正処理に用いるデスティネーションプロファイルを決定する。
尚、デスティネーションプロファイルは、上記のものに限らず、3×3マトリックス、3次元テーブル、RGBガンマ特性、RGBの最大輝度、白色の色温度などを適宜組み合わせた形態でよい。
また、本実施形態の画像処理装置100は、更新間隔のそれぞれにおける、デスティネーションプロファイルを、次のように作成する。すなわち、例えば入力映像信号に設定されている基準更新間隔(例えば10msec)で再生されたときの表示映像と、同じ映像信号に応じた映像を、他の更新間隔(例えば10msec)で再生されたときの表示映像を比較する。そして、他の更新間隔(10msec)で再生されたときの表示映像の色や輝度と、基準更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度との差異が小さくなるように、他の更新間隔のデスティネーションプロファイルを作成する。尚、基準更新間隔で表示するための入力映像信号は、他の更新間隔で表示するための映像信号にそれぞれ変換される。
つまり、基準更新間隔で映像を再生するための入力映像信号を、基準更新間隔で映像を再生するためのプロファイルを用いて色補正処理を行い、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で再生する場合の表示映像の輝度や色が基準の輝度、色となる。しかし、基準更新間隔とは異なる更新間隔で画面を更新する表示装置で映像を再生する場合、基準更新間隔に応じたプロファイルで色補正処理を行うと、表示映像の輝度や色が基準となる輝度や色と異なってしまう。例えば、図9に示したように、更新間隔が基準更新間隔よりも短いと、表示映像の輝度が基準の輝度よりも高くなってしまう。しかし、基準更新間隔とは異なる更新間隔で画面を更新する表示装置で再生する場合であっても、その表示映像の輝度や色が、基準とする輝度や色とできるだけ違わないようにすることが望ましい。つまり、表示装置に設定された更新間隔によって、再生される映像の輝度や色が異なってしまうことはできるだけ防ぐことが望ましい。そこで、画像処理装置100は、テスト用映像を、基準更新間隔、及び他の更新間隔で表示させ、その表示映像の輝度、色を比較する。そして、他の更新間隔で表示される場合の表示映像の輝度や色が、基準更新間隔で表示される場合の表示映像の輝度や色に近づくように、他の更新間隔で表示するための色補正処理に用いるために、基準更新間隔のデスティネーションプロファイルを変換する。このようにして、画像処理装置100は、各更新間隔に対応するデスティネーションプロファイルを生成する。本実施形態のプロファイル決定部102は、上記のようにしてあらかじめ生成された、複数の更新間隔のそれぞれにおけるデスティネーションプロファイルを記憶している。ただし、画像処理装置100は、上記のようなデスティネーションプロファイルを、他の装置から読み込むことによって、記憶していても良い。
また、更新間隔の代わりに、垂直同期周波数のそれぞれにおける、デスティネーションプロファイルを作成しておいても良い。この場合、例えば入力映像信号に設定されている基準垂直同期周波数(例えば60Hz)で再生されたときの表示映像と、同じ映像信号に応じた映像を他の垂直同期周波数(例えば120Hz)で再生されたときの表示映像を比較する。そして、他の垂直同期周波数(120Hz)で再生されたときの表示映像の色や輝度と、基準となる垂直同期周波数で再生されたときの表示映像の色や輝度との差異が小さくなるように、他の垂直同期周波数のデスティネーションプロファイルを作成する。尚、基準垂直同期周波数で表示するための入力映像信号は、他の垂直同期周波数で表示するための映像信号にそれぞれ変換される。本実施形態のプロファイル決定部102は、上記のようにしてあらかじめ生成された、複数の垂直同期周波数のそれぞれにおけるデスティネーションプロファイルを記憶している。
<色補正処理>
色補正処理部103は、ソースプロファイル、及び、S202で決定されたデスティネーションプロファイルを用いて、映像信号に対し、色補正処理を行う。この処理は、色補正処理部103が図2のS203で行う処理に対応する。図4は、色補正処理部103による色補正処理を説明するためのフローチャートである。尚、本形態の色補正処理部103は、上述のように、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を、設定された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する。
S401において、色補正処理部103は、入力映像信号から、注目画素のRGB信号値を取得する。
S402、及びS403では、色補正処理部103がソースプロファイルを用いて、S401で取得したRGB信号値をXYZ刺激値へ変換する。なお、本実施形態におけるソースプロファイルは、入力映像信号のRGB信号値のガンマ特性、RGB信号値をXYZ刺激値に変換するための、例えば、3×3マトリックスを含む。また、ソースプロファイルは、入力映像信号に含まれているものであっても、予め画像処理装置100内に記憶されているものであっても、ユーザが指定するものであっても良い。
S402において、色補正処理部103は、ソースプロファイルを用いて、注目画素の逆ガンマ補正を行う。つまり、色補正処理部103は、ソースプロファイルに含まれるRGBガンマ特性を用いて、S401で取得したRGB信号値を、ガンマ=1.0のR’G’B’信号値に変換する。色補正処理部103は、注目画素のRGB信号値を式(2)のように変換する。
Figure 0005354980
ここで、γγγは、入力映像信号のRGBガンマ特性に応じたガンマ値である。
S403において、色補正処理部103は、S402で算出されたR’G’B’信号値を、ソースプロファイルに含まれる3×3マトリックスを用いてXYZ刺激値に変換する。色補正処理部103は、R’G’B’信号値がsRGB色空間の場合、式(3)のように変換する。
Figure 0005354980
S404において、色補正処理部103は、S202で選択されたデスティネーションプロファイルを用いてガモットマッピングを行う。つまり、色補正処理部103は、デスティネーションプロファイルを用いて、S403で算出されたXYZ刺激値を、XdYdZd刺激値に変換する。ここで、XdYdZd値は、表示装置の色空間に対応したXYZ刺激値を示している。
尚、上述のように、S202で選択したデスティネーションプロファイルには、入力信号に応じたXYZ刺激値からXdYdZd値を算出するための3×3マトリックスが含まれている。色補正処理部103は、この3×3マトリックスを用いて、XYZ刺激値をディスプレイの色空間に対応したXdYdZd刺激値に変換する。
また、ガモットマッピング処理は種々の方法が知られている。たとえば、ソースの最も明るい色と最も暗い色をデスティネーションの最も明るい色と最も暗い色に合わせ、その他の色については、最も明るい色と最も暗い色との関係を保つように変換する方法がある。また、ほかに、ソースの白をデスティネーションの白にマッピングし、ガモット内の色は正確に再現し、ガモットに収まらない色は、再現可能な最も近い色にクリッピングする方法などがある。本実施形態において、ガモットマッピングの方法は、特に限定しない。
S405において、色補正処理部103は、S404で算出されたXdYdZd刺激値を、デスティネーションプロファイルを用いてRdGdBd信号値に変換する。ここで、RdGdBd信号値は、表示装置の色空間に対応したRGB信号値を示している。
尚、上述のように、S202で選択されるデスティネーションプロファイルには、XYZ刺激値からRGB信号値へ変換する3×3マトリックスが含まれている。色補正処理部103は、この3×3マトリックスを用いて式(4)のようにXdYdZd刺激値を変換する。
Figure 0005354980
式(4)の3×3の行列がデスティネーションプロファイルの持つ3×3マトリックスである。
S406において、色補正処理部103は、S405で算出されたRdGdBd信号値を、デスティネーションプロファイルを用いて、表示装置のガンマ特性に応じたR”dG”dB”d信号値に変換する。
尚、上述のように、S202で選択されるデスティネーションプロファイルには、表示装置のRGBガンマ特性が含まれている。色補正処理部103は、この表示装置のRGBガンマ特性を用いて、RdGdBd信号値を式(5)のように変換する。
Figure 0005354980
ここで、γ’γ’γ’は、表示装置のRGBガンマ特性に応じたガンマ値である。
S407において、色補正処理部103は、1フレームすべての画素において上記色変換処理が実行されたか否かを判断し、実行されたと判断された場合、色変換処理を終了し、終了していなければS408に進む。
S408において、色補正処理部103は、注目画素を移動し、S401へ戻る。注目画素の移動は、たとえば、画面左上の画素から右下方向へ順次移動するものとする。しかし、注目画素の移動は、これに限らない。また、色補正処理の方法は上記以外の方法であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置100は、表示装置の更新間隔を取得し、取得した更新間隔に対応したデスティネーションプロファイルを用いて、色補正処理を実行する。
このようにすることにより、垂直同期周波数(表示画面を更新する時間間隔)の違いによる、表示映像の違いを低減することができる。
尚、上述のように、更新間隔の代わりに、垂直同期周波数を取得し、取得された垂直同期周波数に対応したデスティネーションプロファイルによって色補正処理を実行するようにしても良い。
また、本実施形態の画像処理装置100は、表示装置に組み込まれたものであっても、表示装置とは別の装置であっても良い。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態について、実施形態1との差異を中心に説明する。
実施形態1におけるプロファイル決定部102には、表示画面を更新する時間間隔ごとのデスティネーションプロファイルが予め記憶されていた。そして、プロファイル決定部102は、間隔取得部101によって取得された表示画面を更新する時間間隔に応じて、色補正処理に用いるデスティネーションプロファイルを決定していた。
それに対し、本実施形態のプロファイル決定部202には、基準となる表示画面を更新する時間間隔(例えば10msec)で映像を表示するために用いるデスティネーションプロファイルが記憶されている。そして、取得された表示画面を更新する時間間隔に応じて、基準となる表示画面を更新する時間間隔で映像を表示するために用いるデスティネーションプロファイルを変換する例について説明する。
以下、実施形態1と同様に、表示画面を更新する時間間隔のことを、更新間隔と記載する。また、基準となる表示画面を更新する時間間隔(例えば10msec)のことを、基準更新間隔と記載する。ただし、基準となる表示画面を更新する時間間隔は、10msecに限らず、任意の時間間隔とすることができる。つまり、本実施形態の画像処理装置200は、基準更新間隔で映像を表示するための入力映像信号に応じた映像を、基準更新間隔とは異なる更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示させるための処理を行う。
図5は、第2の実施形態における画像処理装置200のブロック図である。同図において、間隔取得部201は、実施形態1の間隔取得部101と同様の方法により、表示装置における更新間隔を取得する。
即ち、間隔取得部201は、表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔(第1の時間間隔)を取得する。尚、間隔取得部201が、垂直同期周波数を取得するような構成でも良いことは、実施形態1と同様である。
プロファイル決定部202は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で映像を表示するために用いるデスティネーションプロファイルを記憶している。
即ち、プロファイル決定部202は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるためのデスティネーションプロファイル(第1のプロファイル)を記憶している。
このデスティネーションプロファイルには、基準更新間隔の値(例えば10msec)、XYZ刺激値から基準更新間隔のRGB信号値へと変換するための3次元テーブルが含まれる。また、このデスティネーションプロファイルには、入力映像信号に応じたXYZ刺激値を、表示装置の色空間に対応したXdYdZd刺激値に変換するための3×3マトリックスが含まれる。さらに、このデスティネーションプロファイルには、基準更新間隔における表示装置のRGB信号値のガンマ特性が含まれる。ただし、デスティネーションプロファイルの構成は、これに限らない。本実施形態では、このような構成のデスティネーションプロファイルを、詳細プロファイルと呼ぶ。
また、本実施形態のプロファイル決定部202は、基準とは別の更新間隔で再生される表示映像と、基準更新間隔で再生される表示映像との輝度や色の差異が低減するように、詳細プロファイルを変換するための簡易プロファイル(補正情報)を記憶している。
本実施形態の画像処理装置200は、この簡易プロファイルを、次のように予め作成し、プロファイル決定部202に記憶している。すなわち、まず、入力映像信号に応じた基準更新間隔(例えば10msec)で再生されたときの表示映像と、他の更新間隔(例えば5msec)で再生されたときの表示映像を比較する。そして、他の更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度と、基準更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度との差異が小さくなるように、詳細プロファイルを変換するための簡易プロファイルを作成する。つまり、画像処理装置200は、ある更新間隔で表示されるテスト用映像が基準更新間隔で表示される映像に近づくように、基準更新間隔の詳細プロファイルを変換するための簡易プロファイルを作成する。本実施形態のプロファイル決定部202は、上記のようにしてあらかじめ生成された、複数の更新間隔のそれぞれにおける簡易プロファイルを記憶している。ただし、画像処理装置200は、上記のような簡易プロファイルを、他の装置から読み込むことによって、記憶していても良い。
204は、間隔取得部201が取得した更新間隔に対応したプロファイル(生成プロファイル)を生成するプロファイル生成部である。すなわち、プロファイル生成部204は、取得された更新間隔に応じた簡易プロファイル(補正情報)を用いて、基準更新間隔の詳細プロファイルを変換し、取得された更新間隔に応じた生成プロファイルを生成する。尚、本形態の表示装置によって表示される映像(第1の表示映像)は、以下のような表示映像である。すなわち、表示装置の更新間隔で映像を表示させるために変換された映像信号に対して、生成プロファイルで色補正処理して得られた出力映像信号に応じた映像を、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で表示する表示映像である。
また、第1の表示映像は、基準更新間隔で映像を表示させるための入力映像信号が、基準更新間隔に応じた詳細プロファイルで色補正処理され、表示装置において基準更新間隔で映像を表示する場合の表示映像(第2の表示映像)との差分が小さいことが望ましい。尚、第2の表示映像の輝度、色が、以下のような表示映像と異なることは、図9、10に示した通りである。即ち、第2の表示映像は、基準更新間隔で映像を表示させるための入力映像信号を基準更新間隔に応じた詳細プロファイルで色補正処理し、基準更新間隔とは異なる更新間隔(第1の時間間隔)で表示する場合の表示映像(第3の表示映像)と異なる。
そこで、プロファイル生成部204は、第1の表示映像と第2の表示映像の差分が、第3の表示映像と第2の表示映像の差分よりも小さくなるように、基準更新間隔に応じた詳細プロファイルを変換する。即ち、プロファイル生成部204は、基準更新間隔に応じた詳細プロファイル(第1のプロファイル)を生成プロファイル(第2のプロファイル)に変換する。
そして、プロファイル生成部204は、色補正処理部203に、変換によって得られた生成プロファイル(第2のプロファイル)を出力する。
即ち、プロファイル生成部204は、基準更新間隔(第2の時間間隔)とは異なる更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で第1の表示映像を表示する場合に、第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換する。ここで、第1のプロファイルは、基準更新間隔の詳細プロファイル、第2のプロファイルは、生成プロファイルのことを示す。また、プロファイル生成部204は、上述のように、第1の表示映像と第2の表示映像との差分が、第3の表示映像と第2の表示映像との差分よりも小さくなるように基準更新間隔の詳細プロファイルを生成プロファイルに変換する。
ここで、第1の表示映像は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して生成プロファイルで色補正処理され、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示される表示映像である。また、第2の表示映像は、基準更新間隔で映像を表示するための映像信号に対して基準更新間隔(第2の時間間隔)に応じた詳細プロファイルで色補正処理され、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示する場合の表示映像である。また、第3の表示映像は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して基準更新間隔(第2の時間間隔)の詳細プロファイルで色補正処理され、第1の時間間隔で表示画面を更新して表示する場合の表示映像である。尚、上述のように、第1の表示映像と第3の表示映像は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で映像を表示させるための映像信号を、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示させるための映像信号に変換し、色補正処理を行って表示される映像である。
203は、プロファイル生成部204によって生成された生成プロファイルを用いて、映像信号に対して色補正処理を実行する色補正処理部である。また、色補正処理部203は、生成プロファイルによる色補正処理後の映像信号を出力映像信号として表示装置に送信する。出力映像信号を受けた表示装置は、出力映像信号に応じた表示映像を表示させる。尚、上述のように、本実施形態の表示装置によって表示される映像(第1の表示映像)は、次のような表示映像である。すなわち、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して生成プロファイルで色補正処理して得られた出力映像信号に応じた映像が、取得された更新間隔で表示画面上に表示される表示映像である。
つまり、本実施形態の色補正処理部203に入力される入力映像信号は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号である。しかし、本実施形態の表示装置は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置である。そこで、色補正処理部203は、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する。そして、色補正処理部203は、変換後の映像信号に対して、色補正処理を実行する。
即ち、色補正処理部203は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を取得された更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する。
また、色補正処理部203は、入力された映像信号に含まれる更新間隔を取得し、取得した更新間隔と表示装置に設定されている更新間隔とが異なる場合に、映像信号を変換する。
ただし、色補正処理部203に入力される入力映像信号が、すでに不図示の変換ユニットによって、表示装置に設定された更新間隔に応じて変換された映像信号であっても良い。
また、或いは、色補正処理部203は、基準更新間隔に応じた映像信号に対する色補正処理を実行し、色補正処理後の映像信号を、表示装置に設定された更新間隔に応じた映像信号に変換するようにしても良い。
色補正処理部203は、上述のようにして色補正処理をして得られた映像信号を、出力映像信号として表示装置に送信する。尚、表示装置は、取得した更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新させて映像を表示する表示装置である。
即ち、色補正処理部203は、第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルで色補正処理を行う。また、色補正処理部203は、色補正処理後の映像信号を第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる。ここで、第2のプロファイルは、基準更新間隔に応じた詳細プロファイルを変換することで生成される生成ファイルである。
尚、本実施形態では、取得された更新間隔に応じて、基準更新間隔の詳細プロファイルを生成プロファイルに変換する例について説明したが、垂直同期周波数を取得する構成としても良いことは、実施形態1と同様である。すなわち、プロファイル決定部202は、間隔取得部201が取得した垂直同期周波数に応じて、基準更新間隔の詳細プロファイルを生成プロファイルに変換しても良い。この場合、プロファイル決定部202では、垂直同期周波数に応じて基準更新間隔の詳細プロファイルを変換するための複数の簡易プロファイル(補正情報)を記憶している。
<システム全体の処理>
図6は、本実施形態の画像処理装置200における処理の概要を示したフローチャートである。尚、本実施形態の画像処理装置200は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して色補正処理を行うための詳細プロファイル(第1のプロファイル)を記憶している。
S601(取得手順)において、間隔取得部201は、更新間隔を取得する。間隔取得部201による更新間隔の取得方法は、実施形態1と同様である。
即ち、S601において、間隔取得部201は、表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔(第1の時間間隔)を取得する。
S602(読出手順)において、プロファイル決定部202は、S601で取得された更新間隔に基づいて、詳細プロファイルの変換に用いる簡易プロファイルを決定する。また、プロファイル決定部202は、S602で、基準更新間隔の詳細プロファイルを読み出す。
即ち、S602において、プロファイル決定部202は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるためのプロファイルを読み出す。
プロファイル決定部202は、簡易プロファイルと基準更新間隔の詳細プロファイルをプロファイル生成部204に通知する。
S603(プロファイル変換手順)において、プロファイル生成部204は、S602で選択された簡易プロファイル、及び基準更新間隔の詳細プロファイルに基づいて、取得された更新間隔に応じた生成プロファイルを生成する。つまり、S603で、プロファイル生成部204は、取得された更新間隔に応じた簡易プロファイルを用いて、基準更新間隔の詳細プロファイルを変換することで、取得した更新間隔に対応するプロファイル(生成プロファイル)を生成する。つまり、プロファイル生成部204は、取得した更新間隔に応じた詳細プロファイルを、生成プロファイルとして生成する。
即ち、S603で、プロファイル生成部204は、基準更新間隔(第2の時間間隔)とは異なる更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で第1の表示映像を表示する場合に、第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換する。
尚、第1の表示映像は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して生成プロファイルで色補正処理され、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示される表示映像である。
プロファイル生成部104による生成プロファイルの生成処理については後述する。
S604(信号変換手順)において、色補正処理部203は、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された入力映像信号を、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する。
即ち、色補正処理部203は、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で表示させるための映像信号に変換する。ここで、入力映像信号は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号である。
また、S604(処理手順)において、色補正処理部203は、S603で生成された生成プロファイルを適用して、変換された映像信号に対して色補正処理を実行する。そして、色補正処理部203は、色補正処理後の映像信号を、表示装置に送信する。
即ち、色補正処理部203は、S604で、第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルで色補正処理を行う。そして、色補正処理部203は、色補正処理後の映像信号を第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる。ここで、第1の時間間隔は、間隔取得部201によって取得された更新間隔、第2のプロファイルは、取得された更新間隔に応じて基準更新間隔の詳細プロファイルを変換して生成された生成プロファイルである。また、上述のように、色補正処理部203は、第2の時間間隔で映像を表示させるために入力された入力映像信号を、第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換している。
<プロファイル決定の処理>
次に、プロファイル決定部202がS602において基準更新間隔の詳細プロファイルの変換に用いる簡易プロファイルを決定する処理、及び、簡易プロファイル、詳細プロファイルの内容について説明する。
プロファイル決定部202は、S601で取得された更新間隔に応じて、基準更新間隔の詳細プロファイルの変換に用いる簡易プロファイルを決定する。また、プロファイル決定部202は、基準更新間隔の詳細プロファイルを読み出す。そして、プロファイル決定部202は、決定した簡易プロファイルと、基準更新間隔に応じた詳細プロファイルとをプロファイル生成部204に通知する。
次に、プロファイル決定部202が選択する簡易プロファイルについて説明する。プロファイル決定部202によって選択される簡易プロファイルは、実施形態1と同じくデスティネーションプロファイルである。
本実施形態において、ある更新間隔(例えば5msec)に対応する簡易プロファイルは、以下の構成を含む。すなわち、簡易プロファイルは、更新間隔の値(5msec)を含む。また、簡易プロファイルは、XYZ刺激値を当該更新間隔(5msec)のRGB信号値へ変換する3×3マトリックスとXYZ刺激値を基準更新間隔のRGB信号値へ変換する3×3マトリックスとを組み合わせた3×3マトリックスを含む。また、この簡易プロファイルは、更新間隔(5msec)における表示装置のRGB信号値のガンマ特性を含む。ただし、簡易プロファイルの構成はこれに限らない。この3×3マトリックスは、基準更新間隔で表示される場合の表示映像と、別の更新間隔で表示される場合の表示映像との輝度、色の差分を、予め測定しておくことによって生成することができる。ただし、これらの情報を、他の機器等から読み出すような構成であっても良い。
尚、本実施形態における詳細プロファイルの構成は、以下の構成を含む。すなわち、基準更新間隔の値(例えば、10msec)、XYZ刺激値から基準更新間隔のRGB信号値へと変換するための3次元テーブルを含む。また、詳細プロファイルは、入力映像信号に応じたXYZ刺激値を、表示装置の色空間に対応したXdYdZd刺激値に変換するための3×3マトリックスを含む。また、詳細プロファイルは、基準更新間隔における表示装置のRGB信号値のガンマ特性を含む。詳細プロファイルに含まれる、XYZ刺激値からRGB信号値へと変換するための3次元テーブルの例を図7に示す。
<プロファイル生成の処理>
次に、プロファイル生成部204が行う、プロファイル生成の処理手順について、図8のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図6のS603(変換手順)の処理に対応する。
S801において、プロファイル生成部204は、図7に示した3次元テーブルのRGB信号値に対して、詳細プロファイル含まれるRGBガンマ特性を用いて逆ガンマ補正をかけてR’G’B’信号値に変換する。変換式には、式2を用いる。
また、3次元テーブルは、基準更新間隔の詳細プロファイルに含まれる3次元テーブルである。
S802において、プロファイル生成部204は、S801で得られたR’G’B’信号値を、取得された更新間隔に応じたRGB信号値である、R”G”B”信号値に変換する。この変換では、S602で選択された簡易プロファイルに含まれる3×3マトリックスが用いられる。
以下、簡易プロファイルに含まれる3×3マトリックスの内容と、R’G’B’信号値からR”G”B”信号値への変換方法について説明する。
尚、R’G’B’信号値は、基準更新間隔の詳細プロファイルにおける3次元テーブルのRGB信号値を、詳細プロファイルのガンマ特性を用いて逆ガンマ補正したRGB信号値である。また、R”G”B”信号値は、基準更新間隔で再生する表示映像と、取得された更新間隔で再生する表示映像との輝度や色の差異が低減するように変換されたRGB信号値である。つまり、プロファイル生成部204は、XYZ刺激値から変換されるRGB信号値が、基準更新間隔に応じたRGB信号値から、取得された更新間隔に応じたR”G”B”信号値になるように、詳細プロファイルの3次元テーブルを変換する。
式(4)より、XYZ刺激値を基準更新間隔のRGB信号値Rcri,Gcri,Bcriに変換する場合、次式のようになる。
Figure 0005354980
ここで、
Figure 0005354980
とすると、式(6)は
Figure 0005354980
と表せる。
一方、XYZ刺激値を、間隔取得部101で取得された更新間隔に対応したRGB信号値Rout,Gout,Boutに変換する場合、次式のようになる。
Figure 0005354980
Rout,Gout,BoutをRcri,Gcri,Bcriから以下のように算出する。式(8)より、
Figure 0005354980
となる。式(10)の両辺にMout−1 Mcriをかけると、
Figure 0005354980
さらに、式(11)は、
Figure 0005354980
となる。式(12)は式(9)より、
Figure 0005354980
となる。
ここで、基準更新間隔の詳細プロファイルの3次元テーブルから得られたR’G’B’信号値はRcri,Gcri,Bcriに相当し、取得された更新間隔に対応するR”G”B”信号値はRout,Gout,Boutに相当する。よって、式(13)は、
Figure 0005354980
となる。式(14)から、3×3マトリックスはMout−1 Mcriから得られ、R’G’B’信号値をR”G”B”信号値へ変換するための変換式が得られた。
プロファイル決定部202は、上述のようにして求めた、3×3マトリックスをあらかじめ記憶している。この3×3マトリックスは、XYZ刺激値をある更新間隔(5msec)のRGB信号値へ変換する3×3マトリックスとXYZ刺激値を基準更新間隔(10msec)のRGB信号値へ変換する3×3マトリックスとを組み合わせた3×3マトリックスである。尚、この3×3マトリックスは、更新間隔ごとに算出され、記憶されている。
そして、プロファイル生成部204は、S802において、プロファイル決定部202により通知された上記の3×3マトリックスを用いて、R’G’B’信号値をR”G”B”信号値に変換する。
S803において、プロファイル生成部204は、S802で算出されたR”G”B”信号値に対して、簡易プロファイルのRGBガンマ特性を用いてガンマ補正をかけてR’’’G’’’B’’’信号値に変換する。変換には式(5)を用いる。このようにして、詳細プロファイルの3次元テーブルは、基準更新間隔に基づくものから、取得された更新間隔に基づくものに変換される。
そして、プロファイル生成部204は、詳細プロファイルの基準更新間隔、及び基準更新間隔におけるRGBガンマ特性を、取得された更新間隔、及び取得された更新間隔におけるRGBガンマ特性に置き換える。
プロファイル生成部204は、図8のような手順により、間隔取得部201で取得された更新間隔に対応するように、生成プロファイルの生成を行う。そして、プロファイル生成部204は、生成プロファイルを色補正処理部203に提供する。生成プロファイルの提供を受けた色補正処理部203は、実施形態1と同様に、入力映像信号を取得された更新間隔に応じて変換し、色補正処理を実行する。なお、プロファイル生成部204による、生成プロファイルの生成方法は、これに限らない。すなわち、たとえば、2つの更新間隔のそれぞれにおける詳細プロファイルを記憶しておき、それらの補間値から、プロファイルを生成してもよい。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置200は、基準更新間隔の詳細プロファイルと、表示装置の更新間隔の簡易プロファイルから、表示装置の更新間隔に対応した詳細プロファイル(生成プロファイル)を生成する。つまり、画像処理装置200は、基準更新間隔の詳細プロファイルと、表示装置に設定される更新間隔ごとの簡易プロファイル(補正情報)を記憶しておき、取得された更新間隔に応じて、当該更新間隔に応じた生成プロファイルを生成する。
このようにすることで、詳細プロファイルがない更新間隔で映像を再生する場合においても、当該更新間隔に対応した色補正処理を行うことができる。また、表示装置に設定されうるすべての更新間隔に対応する詳細プロファイル記憶しておく場合に比べて、データ量を低減することができる。
尚、本実施形態では、上記のような簡易プロファイル(補正情報)によって詳細プロファイルを変換する例について説明した。しかし、簡易プロファイルの代わりに、基準更新間隔の詳細プロファイルに応じて色補正処理して得られた映像信号を変換するための補正情報、例えば、3×3マトリックスなどを記憶していても良い。つまり、プロファイル決定部202は、表示装置に設定される更新間隔ごとに、色補正処理後の映像信号を変換するための補正情報を記憶し、取得された更新間隔に応じて、映像信号を変換するために用いる補正情報を決定する構成であっても良い。この場合、色補正処理部203は、入力映像信号を取得された更新間隔に応じて変換し、変換された映像信号を基準更新間隔の詳細プロファイルを用いて色補正処理を実行する。そして、色補正処理部203は、色補正処理後の映像信号を、プロファイル決定部202によって選択された補正情報を用いて、取得された更新間隔に応じた出力映像信号に変換する。つまり、S601で、間隔取得部201は、更新間隔を取得する。そして、S602で、プロファイル決定部202は、取得された更新間隔に応じて、色補正処理後の映像信号を変換するために用いる補正情報を決定する。また、プロファイル決定部202は、S602で、基準更新間隔の詳細プロファイルを読み出す。そして、プロファイル決定部202は、色補正処理部203に、補正情報と詳細プロファイルを通知する。
そして、S603で、色補正処理部203は、取得された更新間隔に応じて入力映像信号を変換し、変換された映像信号に対して基準更新間隔の詳細プロファイルを用いて色補正処理を実行する。さらに、S603で、色補正処理部203は、色補正処理後の映像信号を、通知された補正情報を用いて変換する。
そして、色補正処理部203は、S604で、色補正処理後の映像信号を出力映像信号として表示装置に出力する、という構成であっても良い。
即ち、プロファイル生成部204は、入力映像信号に応じた基準更新間隔(第2の時間間隔)と異なる更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で第1の表示映像を表示する場合、色補正処理後の映像信号を補正情報に基づいて変換する。ここで、色補正処理は、基準更新間隔(第2の時間間隔)の詳細プロファイルを用いて行われる。また、補正情報に基づく映像信号の変換は、第1の表示映像と第2の表示映像との差分が、第3の表示映像と第2の表示映像との差分よりも小さくなるように変換する。ここで、本形態の第1の表示映像は、以下のような表示映像である。すなわち、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために入力映像信号が変換される。そして、変換によって得られた映像信号に対して基準更新間隔の詳細プロファイルで色補正処理され、さらに補正情報により変換された映像信号を、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示される表示映像である。また、第2の表示映像は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で映像を表示するための映像信号に対して基準更新間隔に応じた詳細プロファイルで色補正処理され、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示する場合の表示映像である。また、第3の表示映像は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して基準更新間隔(第2の時間間隔)の詳細プロファイルで色補正処理され、第1の時間間隔で表示画面を更新して表示する場合の表示映像である。尚、第2の表示映像、及び第3の表示映像は、基準更新間隔の詳細プロファイルによる色補正処理後の映像信号を変換せずに出力される出力映像信号によって表示される場合の表示映像である。また、第1の表示映像、及び第3の表示映像は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で映像を表示させるための入力映像信号を、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示させるための映像信号に変換し、色補正処理を行って表示される映像である。
即ち、プロファイル決定部202は、上記の条件を満たすように、基準更新間隔に対応する詳細プロファイルで色補正処理した映像信号を変換するための、例えば3×3マトリックスを、更新間隔ごとに記憶していても良い。
この補正情報は、入力映像信号に応じた基準更新間隔で再生される表示映像と、別の更新間隔で再生される表示映像との輝度、色の違いを、予め測定しておくことによって生成することができる。すなわち、まず、基準更新間隔(例えば10msec)で再生されたときの表示映像と、他の更新間隔(例えば5msec)で再生されたときの表示映像を比較する。そして、他の更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度と、基準更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度との差異が小さくなるように、色補正処理された映像信号を変換するための補正情報を作成する。すなわち、プロファイル決定部202は、上記のようにしてあらかじめ生成された、複数の更新間隔のそれぞれにおける補正情報を記憶させるようにしても良い。ただし、画像処理装置200は、上記のような補正情報を、他の装置から読み込むことによって、記憶していても良い。
また、この補正情報は、色補正処理前の映像信号を変換するための補正情報であっても良い。つまり、色補正処理部203は、プロファイル決定部202によって選択された補正情報を用いて色補正処理前の映像信号を変換し、変換された映像信号に対し、基準更新間隔の詳細プロファイルで色補正処理を行うようにしても良い。
つまり、S601で、間隔取得部201は、更新間隔を取得する。そして、S602で、プロファイル決定部202は、取得された更新間隔に応じて、色補正処理前の映像信号を変換するために用いる補正情報を決定する。また、プロファイル決定部202は、S602で、基準更新間隔の詳細プロファイルを読み出す。そして、プロファイル決定部202は、補正情報と基準更新間隔の詳細プロファイルを色補正処理部203に通知する。そして、S603で、色補正処理部203は、入力映像信号を、取得された更新間隔に応じた映像信号に変換する。また、S603で、色補正処理部203は、通知された補正情報を用いて、色補正処理前の映像信号を変換する。さらに、色補正処理部203は、S604で、変換された映像信号を、基準間隔の詳細プロファイルで色補正処理し、出力映像信号を表示装置に出力する、という構成であっても良い。
即ち、S603で、色補正処理部203は、基準更新間隔(第2の時間間隔)とは異なる更新間隔(第1の時間間隔)で表示画面を更新する表示装置で第1の表示映像を表示する場合に、入力映像信号を第1の時間間隔に応じて変換する。そして、色補正処理部203は、色補正処理前の映像信号を補正情報に基づいて変換する。さらに、色補正処理部203は、補正情報による変換後の映像信号を、基準更新間隔(第2の時間間隔)の詳細プロファイルを用いて色補正処理する。尚、補正情報に基づく映像信号の変換は、第1の表示映像と第2の表示映像との差分が、第3の表示映像と第2の表示映像との差分よりも小さくなるように変換する。ここで、本形態の第1の表示映像は、以下のような表示映像である。すなわち、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために入力映像信号が変換される。そして、変換によって得られた映像信号が補正情報によって変換され、さらに基準更新間隔の詳細プロファイルで色補正処理された映像信号を、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示される表示映像である。
第1の表示映像は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して生成プロファイルで色補正処理され、取得された更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示される表示映像である。また、第2の表示映像は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で映像を表示するための映像信号に対して基準更新間隔に応じた詳細プロファイルで色補正処理され、基準更新間隔で表示画面を更新する表示装置で表示する場合の表示映像である。また、第3の表示映像は、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示するために変換された映像信号に対して基準更新間隔(第2の時間間隔)の詳細プロファイルで色補正処理され、第1の時間間隔で表示画面を更新して表示する場合の表示映像である。
尚、第2の表示映像、及び第3の表示映像は、色補正処理前の映像信号を、補正情報による変換をすることなく色補正処理され、表示される場合の表示映像である。また、第1の表示映像、及び第3の表示映像は、基準更新間隔(第2の時間間隔)で映像を表示させるための入力映像信号を、取得された更新間隔(第1の時間間隔)で映像を表示させるための映像信号に変換し、色補正処理を行って表示される映像である。
即ち、プロファイル決定部202は、上記の条件を満たすように、映像信号を変換するための、例えば3×3マトリックスを、補正情報として更新間隔ごとに記憶していても良い。
この補正情報は、基準更新間隔で再生される表示映像と、別の更新間隔で再生される表示映像との輝度、色の違いを、予め測定しておくことによって生成することができる。すなわち、まず、入力映像信号に応じた基準更新間隔(例えば10msec)で再生されたときの表示映像と、他の更新間隔(例えば5msec)で再生されたときの表示映像を比較する。そして、他の更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度と、基準更新間隔で再生されたときの表示映像の色や輝度との差異が小さくなるように、色補正処理前の映像信号を変換するための補正情報を作成する。すなわち、プロファイル決定部202は、上記のようにしてあらかじめ生成された、更新間隔のそれぞれにおける補正情報を記憶させるようにしても良い。ただし、画像処理装置200は、上記のような補正情報を、他の装置から読み込むことによって、記憶していても良い。
このようにしても、表示画面を更新する時間間隔の違いによる、表示映像の違いを低減することができる。
また、本実施形態では、取得された更新間隔に応じて、基準更新間隔に応じた詳細プロファイル、色補正前の映像信号、或いは色補正処理後の映像信号を変換する例について説明したが、上述のように、垂直同期周波数を取得する構成としても良い。すなわち、プロファイル決定部202は、間隔取得部201が取得した垂直同期周波数に応じて、詳細プロファイル、色補正処理前の映像信号、或いは色補正処理後の映像信号を変換しても良い。この場合、プロファイル決定部202では、垂直同期周波数に応じた、複数の簡易プロファイル(補正情報)を記憶している。
また、上記の説明では、RGB信号値とXYZ刺激値の例について説明したが、これに限らず、例えば、CMYK値や、Lab値などを利用する場合であっても、本発明は実施可能である。
また、上記の説明では、色と輝度について、表示装置に設定される垂直同期周波数(表示画面の更新間隔)による違いを低減させる例について説明した。しかし、色、或いは輝度のどちらか一方について、垂直同期周波数(表示画面の更新間隔)による違いを低減させるようにすることもできる。
また、本発明の目的は、次の形態によっても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する形態である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、本発明は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現される形態には限られない。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、本発明には、以下の形態も含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される形態である。
実施形態1の表示装置100のブロック図 表示装置100の処理を示すフローチャート図 表示画面のあるアドレスにおける駆動電圧の時間変化図 実施形態1における色補正処理を示すフローチャート図 実施形態2の表示装置200のブロック図 表示装置200の処理を示すフローチャート図 実施形態2の詳細プロファイルに含まれる3次元テーブルの例 実施形態2のプロファイル生成のフローチャート図 表示装置の垂直同期周波数と輝度の変化図 表示装置の垂直同期周波数とab平面図

Claims (13)

  1. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置であって、
    前記表示画面を更新する時間間隔を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した時間間隔が所定の時間間隔と異なる場合、前記取得手段が取得した時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に第1の色補正処理を行った映像信号を表示させた第1の表示映像の輝度が、前記所定の時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に所定のプロファイルを用いて第2の色補正処理を行った映像信号を表示させた第2の表示映像の輝度に近づくように前記第1の色補正処理を行うためのプロファイルを決定する決定手段と、
    前記映像信号に対して、前記決定されたプロファイルで色補正処理を行う処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置であって、
    前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得手段と、
    第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して色補正処理を行うためのプロファイルを記憶する記憶手段と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された映像信号前記プロファイルで色補正処理し映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理手段とを有し、
    前記変換手段は、
    前記第1の表示映像の輝度、前記変換手段により変換されない映像信号を前記記憶手段に記憶された前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、
    前記変換手段により変換されない映像信号を前記記憶手段に記憶された前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように映像信号を変換し、
    前記第1の表示映像を表示させる処理手段に、前記変換された映像信号を出力する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置であって、
    前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得手段と、
    第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第1のプロファイルを記憶する記憶手段と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する信号変換手段と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記記憶手段に記憶された前記第1のプロファイルを、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルに変換するプロファイル変換手段と、
    前記第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して前記第2のプロファイルで色補正処理を行った映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理手段とを有し、
    前記プロファイル変換手段は、
    前記第1の表示映像の輝度前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、
    入力された映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように前記第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記取得手段は、前記表示画面を更新する時間間隔を、前記表示画面上に表示を行うために印加される電圧が閾値を超える時間間隔を計測することによって取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち、いずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記取得手段は、前記表示画面上における複数の表示位置について、印加される電圧が閾値を越える時間間隔を計測する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記取得手段は、前記表示画面上に表示を行うために印加される電圧が閾値を超える時間間隔を複数回計測し、当該閾値を超える時間間隔のうち、最も短い時間間隔に基づいて前記表示画面を更新する時間間隔を取得する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記複数の表示位置を、前記映像信号に含まれる輝度情報に基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記表示画面を更新する時間間隔を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した時間間隔が所定の時間間隔と異なる場合、前記取得工程において取得した時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に第1の色補正処理を行った映像信号を表示させた第1の表示映像の輝度が、所定の時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に所定のプロファイルを用いて第2の色補正処理を行った映像信号を表示させた第2の表示映像の輝度に近づくように前記第1の色補正処理を行うためのプロファイルを決定する決定工程と、
    前記映像信号に対して、前記決定されたプロファイルで色補正処理を行う処理工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信するコンピュータに、
    前記表示画面を更新する時間間隔を取得する取得手順と、
    前記取得手順において取得した時間間隔が所定の時間間隔と異なる場合、前記取得手順において取得した時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に第1の色補正処理を行った映像信号を表示させた第1の表示映像の輝度が、前記所定の時間間隔で前記表示画面を更新する表示装置に所定のプロファイルを用いて第2の色補正処理を行った映像信号を表示させた第2の表示映像の輝度に近づくように前記第1の色補正処理を行うためのプロファイルを決定する決定手順と、
    前記入力映像信号に対して、前記決定されたプロファイルで色補正処理を行う処理手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得工程と、
    第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して色補正処理を行うためのプロファイルを読み出す読出工程と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を変換する変換工程と、
    前記変換工程により変換された映像信号前記プロファイルで色補正処理し映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理工程とを有し、
    前記変換工程は、
    前記第1の表示映像の輝度、前記変換工程において変換されない映像信号を前記読出工程において読み出される前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面が切り換えられる表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、
    前記変換工程において変換されない映像信号を前記読出工程において読み出される前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面が切り換えられる表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように映像信号を変換する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信するコンピュータに、
    前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得手順と、
    第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して色補正処理を行うためのプロファイルを読み出す読出手順と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号を変換する変換手順と、
    前記変換手順により変換された映像信号前記プロファイルで色補正処理し映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理手順とを実行させ、
    前記変換手順は、
    前記第1の表示映像の輝度、前記変換手順において変換されない映像信号を前記読出手順において読み出される前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面が切り換えられる表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、
    前記変換手順において変換されない映像信号を前記読出工程において読み出される前記プロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面が切り換えられる表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように映像信号を変換す
    ことを特徴とするプログラム。
  12. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得工程と、
    第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第1のプロファイルを読み出す読出工程と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する信号変換工程と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記読出工程において読み出される前記第1のプロファイルを、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルに変換するプロファイル変換工程と、
    前記第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して前記第2のプロファイルで色補正処理を行った映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理工程とを有し、
    前記プロファイル変換工程は、
    前記第1の表示映像の輝度前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、
    前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように、前記第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  13. 映像信号に対して色補正処理を行い、当該色補正処理後の映像信号を、表示画面を更新する時間間隔を設定可能な表示装置に送信するコンピュータに、
    前記表示装置において設定される、表示画面を更新する時間間隔である第1の時間間隔を取得する取得手順と、
    第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第1のプロファイルを読み出す読出手順と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるために入力された映像信号を、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための映像信号に変換する信号変換手順と、
    前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔とが異なる場合、前記読出手順において読み出される第1のプロファイルを、前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で映像を表示させるための第2のプロファイルに変換するプロファイル変換手順と、
    前記第1の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための映像信号に対して前記第2のプロファイルで色補正処理を行った映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置に送信し、第1の表示映像を表示させる処理手順とを実行させ、
    前記プロファイル変換手順は、
    前記第1の表示映像の輝度前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第2の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第2の表示映像の輝度との輝度の差分が、
    前記第2の時間間隔で表示画面が更新される表示装置で映像を表示させるための入力映像信号に対して前記第1のプロファイルで色補正処理した映像信号を前記第1の時間間隔で表示画面を更新する表示装置で表示した場合の第3の表示映像の輝度前記第2の表示映像の輝度との輝度の差分よりも小さくなるように、前記第1のプロファイルを第2のプロファイルに変換する
    ことを特徴とするプログラム。
JP2008180225A 2008-07-10 2008-07-10 画像処理装置、及び方法、プログラム Expired - Fee Related JP5354980B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180225A JP5354980B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 画像処理装置、及び方法、プログラム
US12/498,273 US8854280B2 (en) 2008-07-10 2009-07-06 Image processing apparatus, image processing method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180225A JP5354980B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 画像処理装置、及び方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010020079A JP2010020079A (ja) 2010-01-28
JP5354980B2 true JP5354980B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=41504829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008180225A Expired - Fee Related JP5354980B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 画像処理装置、及び方法、プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8854280B2 (ja)
JP (1) JP5354980B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012010500A2 (en) * 2010-07-21 2012-01-26 Sony Corporation Synchronization of shutter signals for multiple 3d displays/devices
US9749504B2 (en) * 2011-09-27 2017-08-29 Cisco Technology, Inc. Optimizing timed text generation for live closed captions and subtitles
KR20140052743A (ko) * 2012-10-25 2014-05-07 삼성디스플레이 주식회사 색역 변환 장치 및 그 방법
CN104538005A (zh) * 2014-12-16 2015-04-22 深圳市金立通信设备有限公司 一种调节屏幕亮度的方法
US11223809B2 (en) * 2019-09-13 2022-01-11 Google Llc Video color mapping using still image

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY123018A (en) * 1998-07-24 2006-05-31 Panasonic Corp Video signal character converting device and method of the same
KR100815893B1 (ko) * 2001-09-12 2008-03-24 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치의 구동방법 및 장치
JP2003323610A (ja) * 2002-03-01 2003-11-14 Nec Corp プロジェクタの色補正方法および色補正装置
JP3855993B2 (ja) * 2003-12-22 2006-12-13 松下電器産業株式会社 画像表示方法及び画像表示装置
US7633550B1 (en) * 2004-09-13 2009-12-15 Intermec Ip Corp. Apparatus and method for display screen flicker detection and correction
JP4694890B2 (ja) * 2005-05-25 2011-06-08 シャープ株式会社 液晶表示装置及び液晶表示パネル駆動方法
JP2007088723A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sharp Corp 携帯テレビ電話機用カメラ及びそれを備えた携帯テレビ電話機
JP4680753B2 (ja) * 2005-11-15 2011-05-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 画像処理方法、画像処理装置及び撮像装置
JP2007324763A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Toshiba Corp テレビジョン受像装置及びテレビジョン受像方法
TWI323610B (en) * 2006-09-14 2010-04-11 Novatek Microelectronics Corp Apparatus and method for video de-interlace
JP2008118557A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Olympus Corp 固体撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100007799A1 (en) 2010-01-14
JP2010020079A (ja) 2010-01-28
US8854280B2 (en) 2014-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5991502B2 (ja) 変換方法および変換装置
JP5354980B2 (ja) 画像処理装置、及び方法、プログラム
JP6700908B2 (ja) 表示装置及び表示方法
KR20130125403A (ko) 컬러 이미지를 생성하기 위한 방법 및 이를 이용하는 이미징 장치
JP4905552B2 (ja) 画質調整能力測定方法、装置およびプログラム、並びに画質調整方法、装置およびプログラム
JP5539297B2 (ja) 表示システム、較正方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体
JP3960142B2 (ja) 画像表示装置、プロジェクタ、プログラム及び記憶媒体
KR101657165B1 (ko) 인쇄 제어 단말장치 및 색상 보정 방법
JP2008006191A (ja) 画像処理装置
JP2005328506A (ja) ガンマ補正方法と装置、及び前記方法と装置を使用する平面表示装置
KR20150078850A (ko) 표시장치와 그 감마 보상 방법
KR100877915B1 (ko) 표시 장치, 표시 모니터, 및 텔레비전 수상기
JP2012220671A (ja) 表示システム及びその制御方法
JP2020067629A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
WO2007108134A1 (ja) テストパターン生成プログラムおよび方法と当該テストパターンを用いたディスプレイ調整プログラム
JPH10322566A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008139709A (ja) 色処理装置およびその方法
JP2003271116A (ja) 画像処理システム、プログラム、情報記憶媒体および画像処理方法
JP2018101053A (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
US20140327695A1 (en) Image processing apparatus and control method therefor
JP2000341716A (ja) 階調補正回路および階調補正方法
JP2004240606A (ja) カラーマネジメントシステム及びカラーマネジメント方法並びにカラーマネジメントプログラム
KR20160059240A (ko) 색 재현 영역을 표시하는 방법 및 장치
JP2013134386A (ja) 画像出力装置、表示装置
JP6161385B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees