JP5353461B2 - 光学プローブの取付構造 - Google Patents
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Description
この構成を採用することによって、本発明では、光ファイバーケーブルを、第1ハウジング及び第2ハウジングの継ぎ目に跨って設けられたプローブ導入管内部の挿通路を通して抜き差しすることが可能となり、継ぎ目における引っ掛かりを防止できる。
この構成を採用することによって、本発明では、プローブ導入管の先端から出た光ファイバーケーブルがプローブ管挿入孔に導入される。プローブ管挿入孔では、光ファイバーケーブルの先端が、テーパー部に沿って一端部から他端部へ滑らかに移動して該他端部に嵌り、光ファイバーケーブルの半径方向の位置決めがなされる。
この構成を採用することによって、本発明では、プローブ管挿入孔の段付き部において光ファイバーケーブルのシース端面が係止するため、光ファイバーケーブルの挿入方向の位置決めがなされる。
したがって、光ファイバーケーブルの取り付けと同時に、先端部の半径方向と挿入方向の位置決めがなされる。
この構成を採用することによって、本発明では、光ファイバーケーブルを支持する止め具を、金属製の止め具よりも取り外し易い非金属弾性体の止め具に変更する。しかし、非金属弾性体の止め具は、金属に比べて耐熱温度が低いため、本発明では、外部に延びる支持部材のストロークを利用して、外気と熱交換させることでハウジングからの熱影響を小さくし、非金属弾性体の止め具を保護する。
この構成を採用することによって、本発明では、ハウジングと止め具との間の箇所を冷却することで、ハウジングから支持部材を介して伝わる熱を途中で遮断して、非金属弾性体の止め具を保護する。
上記タービン翼の軸方向の端面は、空力の関係で軸方向と垂直な面に対して傾いている場合がある。この場合、投光したレーザー光が垂直に反射されないため、タービン翼の軸方向の端面に切欠部を設けて、レーザー光を垂直に反射させる。
上記タービン翼の軸方向の端面は、空力の関係で軸方向と垂直な面に対して傾いている場合がある。この場合、投光したレーザー光が垂直に反射されないため、投光部及び受光部がタービン翼の軸方向の端面に対して垂直な方向に配置されるように傾けて、レーザー光を垂直に反射させる。
したがって、本発明は、光学プローブのメンテナンス作業性の向上を図ることができる。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における光学プローブが設けられた可変容量型ターボチャージャを示す全体構成図である。図2は、図1における矢視K図である。図3は、図1における光学プローブが設けられる位置の拡大図である。
図に示すように本実施形態の光学プローブ50が設けられる供試体は、可変容量型ターボチャージャTである。
ベアリングハウジング1a内には、図1中水平方向に延びるタービン軸2が図示しないベアリングを介して回転自在に軸支されている。そして、このタービン軸2の一端側(図示の例では左端側)にはタービンインペラ(タービン翼)3が一体的に連結され、他端側(図示の例では右端側)にはコンプレッサインペラ4が一体的に連結されている。なお、タービンインペラ3はタービンハウジング1b内に配置され、コンプレッサインペラ4はコンプレッサハウジング1c内に配置されるように構成されている。
さらに、コンプレッサハウジング1cは、コンプレッサインペラ4の径方向外側で略環状に形成されるコンプレッサスクロール流路9が形成されていていると共に、このコンプレッサスクロール流路9は、ディフューザ流路8と連通されている。なお、コンプレッサスクロール流路9は、図示しない内燃機関の吸気口と連通されている。
光学プローブ50は、光ファイバーケーブル51をタービンハウジング1b及びシュラウドリング10を通過してタービンインペラ3まで導くプローブ導入管53と、プローブ導入管53及び光ファイバーケーブル51を支持するプローブ冷却用ブロック(支持部材)60とを備える。
プローブ管挿入孔10aの他端部10Bの径は、一端部10Aの径よりも小さく、且つ、光ファイバーケーブル51の径に対応した大きさを有しており、プローブ管挿入孔10aの一端部10Aと他端部10Bとの間には、漸次縮径するテーパー部10a1が設けられている。さらに、プローブ管挿入孔10aの他端部10Bには、光ファイバーケーブル51のシース端面51bが係止する段付き部10a2が設けられている。
また、段付き部10a2は、上記径をさらに縮径して形成したものであり、具体的には、プローブ管挿入孔10aの他端部10Bのタービンインペラ3側出口を、光ファイバーケーブル51の径(外径)より小さく、且つ、投光用の光ファイバー及び受光用の光ファイバーが露出する先端部51aの径とほぼ同じか少し大きい程度の大きさとして構成されている。
このプローブ冷却用ブロック60は、内部に光ファイバーケーブル51及びプローブ導入管53が挿通する挿通路(第2挿通路)60aを備える。そして、他端部60Bには、配管継手61を螺入することで、フランジ53bを挟持する挟持溝60bが設けられている。
この止め具63は、非金属弾性体の止め具(例えば、ゴムやプラスチック等)からなるため、スウェージロック62を螺入解除することで、金属製の止め具に比べ容易に取り外すことができる。さらに、非金属弾性体の止め具は、金属製の止め具に比べ塑性変形しにくくコスト安であるという利点を有する。
上述した本実施形態の光学プローブ50の取付構造によれば、光ファイバーケーブル51を、タービンハウジング1b及びシュラウドリング10の継ぎ目Jに跨って設けられたプローブ導入管53内部の挿通路53aを通して抜き差しすることが可能となり、継ぎ目Jにおける引っ掛かりを防止することができる。
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、上記実施形態と構成を同じくする部分の説明は割愛することとする。
図4は、本発明の第2実施形態における光学プローブが設けられた可変容量型ターボチャージャを示す全体構成図である。図5は、本発明の第2実施形態における光学プローブの要部拡大図である。図6は、本発明の第2実施形態における光学プローブの要部拡大図である。
第2実施形態では、図4に示すように、可変ノズルユニットNの構成部品がタービンインペラ3の半径方向に配置されているため、上記実施形態のように光学プローブ50を半径方向で取り付けることができない。このため、第2実施形態では、光学プローブ50をタービンハウジング出口6側から配置する構成となっている。
プローブ冷却用ブロック60は、タービンインペラ3の軸方向に対し斜めの姿勢でプローブ取付用ピース20に取り付けられる。このプローブ冷却用ブロック60に支持されたプローブ導入管53は、所定の角度で屈曲した後、プローブ取付用ピース20の内面に沿ってタービンインペラ3の端面3a近傍まで軸方向で直線的に延在している。プローブ導入管53は、図5に示すように、プローブ取付用ピース20の本体部(第1ハウジング)21と嵌合部(第2ハウジング)22との継ぎ目J1に跨って設けられており、光ファイバーケーブル51の引っ掛かりを防止する構成となっている。
また、代替案として、図6に示すように、先端部51aがタービンインペラ3の軸方向の端面3aに対して垂直な方向に配置されるように傾けて、レーザー光を垂直に反射させる構成を採用しても良い。
Claims (8)
- タービン翼に向けて投光したレーザー光の反射光を検知して該タービン翼の振動を計測する光学プローブの取付構造であって、
第1ハウジングと第2ハウジングとを組み合わせたタービンのハウジングを通過して前記タービン翼の端面に対向配置され、前記レーザー光を投光する投光部及び前記反射光を受光する受光部を備える光ファイバーケーブルと、
内部に前記光ファイバーケーブルが挿通する挿通路を備えると共に、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の継ぎ目に跨って設けられたプローブ導入管とを有し、
前記ハウジングには、一端部に前記プローブ導入管の先端が挿入されて前記挿通路と連通すると共に、他端部で前記タービン翼の端面が露出するプローブ管挿入孔が設けられ、
前記プローブ管挿入孔の他端部の径は、前記プローブ管挿入孔の一端部の径よりも小さく、且つ、前記光ファイバーケーブルの径に対応した大きさを有しており、
前記プローブ管挿入孔の一端部と他端部との間には、漸次縮径するテーパー部が設けられていることを特徴とする光学プローブの取付構造。 - 前記プローブ管挿入孔の他端部には、前記光ファイバーケーブルのシース端面が係止する段付き部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学プローブの取付構造。
- 内部に前記挿通路と連通する第2挿通路を備えると共に、前記ハウジングに一端部が固定され、該一端部から前記ハウジングの外部に延びた他端部おいて前記光ファイバーケーブルを支持する支持部材を有し、
前記支持部材の他端部には、前記第2挿入路と前記光ファイバーケーブルとの間に圧入して前記光ファイバーケーブルを支持する非金属弾性体の止め具が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学プローブの取付構造。 - 前記ハウジングと前記止め具との間において、前記支持部材を冷却する冷却装置を有することを特徴とする請求項3に記載の光学プローブの取付構造。
- 前記光ファイバーケーブルは、前記タービン翼の半径方向の端面と対向するように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学プローブの取付構造。
- 前記光ファイバーケーブルは、前記タービン翼の軸方向の端面と対向するように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学プローブの取付構造。
- 前記タービン翼の軸方向の端面は、前記軸方向と垂直な面に対し傾いており、
前記タービン翼の軸方向の端面には、前記投光部及び前記受光部に対して垂直な面を形成する切欠部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光学プローブの取付構造。 - 前記タービン翼の軸方向の端面は、前記軸方向と垂直な面に対し傾いており、
前記光ファイバーケーブルは、前記投光部及び前記受光部が前記タービン翼の軸方向の端面に対して垂直な方向に配置されるように傾いていることを特徴とする請求項6に記載の光学プローブの取付構造。
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