JP5351306B2 - 給湯二重管継手、給湯二重ヘッダーおよび給湯配管システム - Google Patents

給湯二重管継手、給湯二重ヘッダーおよび給湯配管システム Download PDF

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Description

本発明は、主として集合住宅や戸建住宅等の給湯設備における給湯二重管継手、給湯二重ヘッダーおよび給湯配管システムに関するものである。
従来、内管の内部に給湯往路を構成し内管と外管との間隙に給湯返路を構成した給湯二重管と、内部に給湯端末に連なる端末給湯路を構成した器具繋込管との間に介設され、給湯往路の下流側と給湯返路の上流側とを給湯端末の近傍で連通する給湯二重管継手を用いると共に、給湯器から給湯二重管継手に至る給湯往路と給湯二重管継手から給湯器に至る給湯返路とで構成される閉ループ内の温水を循環させて所定の温度に維持することで、コストの上昇やスペースの増大を抑えつつ、所望の温度の温水を給湯端末から速やかに供給可能とすることが知られている。
また、この給湯二重管を給湯二重管継手や給湯二重ヘッダー等の器具の二重ポートに接続する場合には、二重ポートに対し、先に内管を接続しその後に外管を接続する作業手順とせざるを得ない。このため、内管を接続するときには、外管を邪魔にならないように軸方向にずらしておき、内管接続後に、ずらしておいた外管を外管接続口に向けて軸方向に移動させて外管接続口に接続することが考えられるが、給湯二重管の他端が上記の給湯二重管継手などに固定されていると、外管を軸方向に移動させることが不可能となってしまう。そこで、外ポート接続口を有する外ポート接続部材と、外管接続口を有すると共に外ポート接続部材に対し軸方向にスライド自在に接合した外管接続口部材とを備えた外管接続継手を用い、内管の接続後に、外管に向かって外管接続口部材をスライドさせ、その外管接続口に外管を接続するようにすることも考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−339415号公報
しかしながら、従来の外管接続継手は、外ポート接続部材と外管接続口部材とを備えることから、部品点数が多くなり且つ全体として大型化するため、階高の関係で配管スペースが狭い集合住宅等に採用し難く、またコストアップの要因でもあった。
本発明は、部品点数を少なくし且つ全体としてコンパクトな構成で、給湯二重管を無理なく接続することができる給湯二重管継手、給湯二重ヘッダーおよび給湯配管システムを提供することを目的としている。
本発明の給湯二重管継手は、内管の内部に給湯往路を構成し内管と外管との間隙に給湯返路を構成した給湯二重管と、内部に給湯端末に連なる端末給湯路を構成した器具繋込管である給湯管とを接続する給湯二重管継手であって、内管が接続される内管接続口を有する内管接続部材と、一の端部に、内管接続部材が差込み接合される接合部と、外管が接続される外管接続口とが形成され、他の端部に、給湯管が接続される給湯管接続口が形成された継手本体と、を備え、内管接続部材は、一方の端部に内管接続口が形成されると共に他方の端部側で給湯管接続口に連通する連通流路と、連通流路の途中に形成され、給湯往路と給湯返路とを連通する連通開口と、をさらに有することを特徴とする。
この構成によれば、給湯二重管を給湯二重管継手に接続する際には、内管接続部材を継手本体の接合部に差し込んでいない状態で、内管接続部材の内管接続口に内管を接続し、続いて、内管接続部材を継手本体の接合部に差し込みながら、継手本体の外管接続口に外管を接続するようにする。これにより、他方の端部を固定(施工)した給湯二重管を、無理なく接続することができる。そして、少なくとも内管接続部材と継手本体とを備えていればよいため、部品点数が多くなることもない。内管接続部材は、継手本体の接合部に差込み接合されるため、全体としてコンパクトな構成とすることができる。しかも、継手本体の接合部に対して内管接続部材を差し込む構成のため、外管が接続される外管接続口部材を外ポート接続部材に対してスライド自在とした構成に比べ、温水のリークのおそれを低減することができる。
さらに、連通流路の途中に開口した連通開口により、給湯往路の下流側と給湯返路の上流側とを、給湯端末の近傍で連通することができる。したがって、給湯二重管継手を下流端とする給湯往路と、給湯二重管継手を上流端とする給湯返路とで構成される閉ループ内の温水を所定の温度に維持しておけば、給湯端末からは、器具繋込管に貯留されている少量の冷えた温水が吐出するが、ほぼ瞬時に、所望の温度の温水を吐出させることができる。
この場合、内管接続部材は、接合部に対し、抜き差し自在に差し込まれる差込部を、さらに有することが好ましい。
この構成によれば、内管接続部材の内管接続口に内管を接続する際には、内管接続部材の差込部を接合部から抜いた状態で行うことが可能となり、内管の接続作業がやりやすくなる。また、内管接続部材の差込部を接合部から抜いた状態で内管を接続した後、内管接続部材を目安として、内管に対する外管の長さが適正であるか否かを判断できるため、配管接続作業を円滑に行うことができる。
この場合、内管接続部材は、外管接続口に対して内管接続口が軸方向に突出した状態で接合部に接合され、内管接続部材の外周面には、内管に対する外管の接続端の軸方向における適正な位置を表示するマークが形成されていることが好ましい。
この構成によれば、内管接続部材が外管接続口に対して内管接続口が軸方向に突出した状態で接合部に接合されることから、給湯二重管は、内管に対して外管が軸方向に引き出された状態で接続される。このとき、内管接続口に接続された内管に対して外管が長すぎると、接合部に対する差込部の差込みが浅くなり、他方、内管接続口に接続された内管に対して外管が短すぎると、外管接続口に対する外管の差込みが浅くなるが、内管接続後に、内管接続部材の外周面に形成されたマークを目印として外管の接続端の軸方向における位置を調整することで、内管に対する外管の長さを適正化することができるため、接合部に対し差込部を適正に差し込むと共に、外管接続口に対し外管を適正に差し込むことができる。
本発明の他の給湯二重管継手は、内管の内部に給湯往路を構成し内管と外管との間隙に給湯返路を構成した給湯二重管と、給湯管とを接続する給湯二重管継手であって、内管が接続される内管接続口を有する内管接続部材と、一の端部に、内管接続部材が差込み接合される接合部と、外管が接続される外管接続口とが形成され、他の端部に、給湯管が接続される給湯管接続口が形成された継手本体と、を備え、内管接続部材は、一方の端部に内管接続口が形成されると共に他方の端部側で給湯管接続口に連通する連通流路を、さらに有し、給湯管は、給湯二重管として構成された他の給湯二重管であり、給湯管接続口は、他の給湯二重管の内管が接続される他の内管接続口と、他の給湯二重管の外管が接続される他の外管接続口と、を有し、各内管接続口は、各給湯往路を相互に連通し、各外管接続口は、各給湯返路を相互に連通することを特徴とする
この構成によれば、各内管接続口が各給湯路を相互に連通することで、内部に給湯路が構成される。また、各外管接続口が各給湯返路を相互に連通することで、対となる各内管接続口と各外管接続口との間隙に給湯返路が構成される。したがって、給湯二重管に合わせて、給湯路および給湯返路を持つ給湯二重管継手を構成することができる。
本発明の給湯二重ヘッダーは、内管の内部に給湯往路を構成し内管と外管との間隙に給湯返路を構成した複数の給湯二重管が分岐側に接続され、熱源からの温水を給湯二重管を介して複数の給湯端末に個別に分配供給する給湯二重ヘッダーであって、内部に給湯往路を構成し、熱源側の給湯往主管が接続される往管接続ポートと、分岐側の内管に連通する複数の内管接続ポートと、を有する内側ヘッダーと、内部に給湯返路を構成し、熱源側の給湯返主管が接続される返管接続ポートと、分岐側の外管に連通する複数の外管接続ポートと、を有する外側ヘッダーと、各内管接続ポートに接続される内ポート接続部と、内管が接続される内管接続口と、を有する複数の内管接続部と、各外管接続ポートに接続される外ポート接続部と、外管が接続される外管接続口と、を有する複数の外管接続部と、を備え、各内管接続口は、対となる各外管接続口に対し、内側に位置して且つ軸方向に突出していることを特徴とする。
この構成によれば、往管接続ポートを介して熱源から内側ヘッダーの内部(給湯往路)に導かれた往き側の温水は、複数の内管接続ポートおよび内管接続部を介して分岐側の各給湯二重管の内管に導かれる。一方、分岐側の各給湯二重管から外側ヘッダーと内側ヘッダーとの間隙(給湯返路)に導かれた返り側の温水は、返管接続ポートを介して熱源に導かれる。そして、各内管接続口が、対となる各外管接続口に対して軸方向に突出しているため、各給湯二重管の内管を内管接続口に無理なく接続することができる。
本発明の給湯配管システムは、給湯往路および給湯返路を有する給湯配管を介して、熱源から複数の給湯端末に温水を供給する個別方式の供給配管システムにおいて、熱源を構成する給湯器と、給湯配管内の温水を循環させる循環ポンプと、給湯配管内の温水を所定の温度以上に維持するヒーターと、上記の複数の給湯二重管継手と、内管の内部に給湯往路を構成し内管と外管との間隙に給湯返路を構成すると共に、給湯器から給湯端末までの給湯配管の主要部となり、一端が各給湯二重管継手に接続された複数の給湯二重管と、を備えたことを特徴とする。
この場合、入力側で、給湯器に連通し、出力側で、給湯往路の上流端を構成する給湯往主管が接続すると共に、給湯返路の下流端を構成する給湯返主管が接続するサブ給湯器を、さらに備え、サブ給湯器は、循環ポンプおよびヒーターを内蔵していることが好ましい。
この構成によれば、給湯二重管継手を下流端とする給湯往路と、給湯二重管継手を上流端とする給湯返路とで構成される閉ループ内の温水を、循環ポンプにより循環させると共に、循環している温水をヒーターにより所定の温度に維持するようにしているため、給湯端末からは、器具繋込管に貯留されている少量の冷えた温水が吐出するが、ほぼ瞬時に、所望の温度の温水を吐出させることができる。さらに、部品点数を少なくし且つ全体としてコンパクトな構成で、給湯二重管を無理なく接続することができる給湯二重管継手を備えたことで、施工性を損なうこともない。
この場合、上記の給湯二重ヘッダーを、さらに備え、各給湯二重管は、一端が各給湯二重管継手に接続されると共に、他端が給湯二重ヘッダーの分岐側に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、従来工法である分岐工法に加え、近年のヘッダー工法にも、この給湯配管システムを適用することができる。また、各給湯二重管を、給湯二重ヘッダーの分岐側に接続した後、給湯二重管継手に接続するようにすれば、施工性を損なうこともない。すなわち、給湯二重ヘッダーにおいては、外管接続口に対して対となる内管接続口が軸方向に突出しているため、無理なく接続することができる。さらに、給湯二重管継手においては、内管を内管接続部材に接続した後に内管接続部材を接合部に差し込みながら、継手本体の外管接続口に外管を接続することで、給湯二重ヘッダー側を固定した(施工)した給湯二重管を、無理なく接続することができる。
本発明の一実施形態に係る給水・給湯配管システム(ヘッダー方式)のシステム図である。 実施形態に係る給湯配管システム(ヘッダー方式)のみを抽出したシステム図である。 実施形態に係る給湯二重ヘッダーの断面図である。 実施形態に係る端末側給湯管継手の断面図である。 実施形態に係る端末側給湯管継手の端末側継手本体および端末側内管接続スリーブの断面図である。 端末側給湯管継手に個別給湯管を接続する施工手順を説明する図である。 端末側内管接続スリーブに接続された内管に対し、外管が長すぎる場合の施工手順を説明する図である。 端末側内管接続スリーブに接続された内管に対し、外管が短すぎる場合の施工手順を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る給水・給湯配管システム(分岐方式)のシステム図である。 実施形態に係る給湯配管システム(分岐方式)のみを抽出したシステム図である。 実施形態に係る枝側T字継手の断面図である。 実施形態に係るエルボ継手の断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る給湯配管システムについて説明する。実施形態の給湯配管システムは、いわゆる個別方式の給湯配管システムであり、以下、主に集合住宅に採用されるヘッダー方式、および主に戸建住宅に採用される分岐方式について説明する。ヘッダー方式は、給湯熱源の近傍に設けた給湯ヘッダーから、複数本の個別給湯管を介して各給湯端末に温水を供給するものであり、個別方式は、給湯熱源から室内に配管した給湯主管から各給湯端末に向かって給湯枝管を分岐し、この給湯枝管を介して各給湯端末に温水を供給するものである。
図1および図2を参照して、給湯配管システムの全体構成について説明する。給湯配管システムは、給湯熱源となるメイン給湯器1と、メイン給湯器1に併設したサブ給湯器2と、メイン給湯器1とサブ給湯器2とを接続する接続管3と、メイン給湯器1とサブ給湯器2近傍の部屋内に配設した給湯二重ヘッダー4と、サブ給湯器2と給湯ヘッダーとを接続する給湯往主管5および給湯返主管6と、給湯二重ヘッダー4と各給湯端末7とを接続する複数本の個別給湯管8とで構成されている。詳細は後述するが、各個別給湯管8は、給湯往路Aおよび給湯返路Bを有する給湯二重管で構成され、同様に給湯二重ヘッダー4は、給湯往路Aおよび給湯返路Bを有している。また、サブ給湯器2には、循環ポンプ9、ヒーター11および温度センサーが内蔵されている。さらに、各個別給湯管8と各給湯端末7側の器具繋込管12との接続部分には、給湯往路Aの下流端と給湯返路Bの上流端とを連通する端末側給湯管継手10(給湯二重管継手)が介設されている。
メイン給湯器1に接続される給水管13には所定の水頭圧(加圧ポンプや市水本管)が作用しており、メイン給湯器1を介して給水管13に接続されている実施形態の給湯系にも、所定の水頭圧が作用している。これにより、給湯端末7の給湯栓を開放操作すると、メイン給湯器1で昇温された温水が、給湯二重ヘッダー4および各個別給湯管8を介して給湯端末7の給湯栓に供給される。また、温水の非供給時には、サブ給湯器2から端末側給湯管継手10に至る給湯往路Aと、この端末側給湯管継手10からサブ給湯器2に至る給湯返路Bで構成される閉ループ内の温水を、ヒーター11で温めつつ、循環ポンプ9により循環させることで、閉ループ内の温水を所定の温度(例えば45℃)以上に維持するようにしている。
複数の給湯端末7は、標準的な集合住宅に設置されるものであり、洗面化粧台の混合栓、浴室の混合栓およびシステムキッチンの混合栓、の3つの器具で構成されている。これらの混合栓(給湯端末7)には、下部の隠蔽部分に温水一対の器具繋込管12(混合栓の一部品或いは器具立上げ管)が設けられており、湯側の器具繋込管12には、端末側給湯管継手10を介して個別給湯管8が接続されるようになっている。なお、浴室には、浴槽用の混合栓と流し場用の混合栓との2つの混合栓を設ける場合もある。また、洗濯機や台所の食器洗浄機用に、混合栓を設けることも可能である。
メイン給湯器1は、瞬間式のガス湯沸かし器で構成され、居室外の例えばメーター室(パイプシャフト)などに配設されている。メイン給湯器1の入力側には、給水管13およびガス管14が接続され、出力側には、接続管3が接続されている。いずれかの給湯端末7の給湯栓が使用されると、メイン給湯器1内の流水センサーが流水を検出し、ガスバーナーを着火して熱交換器を加熱する。これにより、入力側の給水が熱交換器を経て昇温されて接続管3に流入し、温水の供給(給湯)が行われる。なお、メイン給湯器1を、電気温水器等の他の熱源を利用するもので構成することも可能である。
サブ給湯器2の入力側には、接続管3が接続され、出力側には、給湯往主管5および給湯返主管6が接続されている。給湯往主管5は、内部流路15を介して給湯返主管6と連通しており、この内部流路15に上記の循環ポンプ9(例えばラインポンプ)が介設されている。また、内部流路15の給湯往主管5側は、接続管3と連通しており、接続管3から供給された温水が内部流路15を介して給湯往主管5に流入する。内部流路15の給湯返主管6側には、上記のヒーター11(例えば電熱ヒーター)が設けられている。そして、温度センサーにより、給湯返主管6側の湯温が設定温度よりも所定温度(例えば3〜5℃)低くなったことが検出されると、循環ポンプ9およびヒーター11がON状態となり、上記の閉ループ内の温水を循環させながら設定温度まで昇温させる。そして、温度センサーにより、閉ループ内の温水が設定温度に達したことが検出されると、循環ポンプ9およびヒーター11がOFF状態となる。なお、サブ給湯器2に計時手段を設け、深夜など所望の時間帯には、閉ループ内の温水の温度が下がっても、循環ポンプ9およびヒーター11をON状態としない構成とすることも可能である。
本実施形態では、サブ給湯器2が循環ポンプ9およびヒーター11を内蔵する構成としたが、メイン給湯器1が循環ポンプ9を内蔵する構成であってもよく、メイン給湯器1に別途、小型の循環ポンプ9を接続する構成であってもよい。これらの場合、サブ給湯器2は不要となり、ヒーター11に代えて、メイン給湯器1のガスバーナーにより、上記の閉ループ内の温水の温度維持(加熱)を行うようにする。
給湯往主管5および給湯返主管6は、いずれも保温材で覆われた可とう性を有する水道用ポリブデン管や水道用架橋ポリエチレン管等で構成されている。給湯往主管5は、一方の端部がサブ給湯器2の往管接続口に接続され、他方の端部が給湯二重ヘッダー4の往管接続ポート25に接続されている。同様に、給湯返主管6は、一方の端部がサブ給湯器2の返管接続口に接続され、他方の端部が給湯二重ヘッダー4の返管接続ポート26に接続されている。メイン給湯器1で昇温された往き側の温水は、給湯往主管5を介して給湯二重ヘッダー4に導かれ、給湯二重ヘッダー4の返り側の温水は、給湯返主管6を介してサブ給湯器2(循環ポンプ9)に導かれる。
各個別給湯管8は、可とう性を有する水道用ポリブデン管や水道用架橋ポリエチレン管等の二重管で構成され、いわゆる床上コロガシ或いは床埋込みで配管されている。個別給湯管8は、外管16と、外管16の内部に通管した内管17とから成り、内管17の内部に給湯往路Aが構成され、外管16と内管17の間隙に給湯返路Bが構成されている。より具体的には、各個別給湯管8は、例えば、呼び径16mmの外管16に呼び径10mmの内管17を通管して構成されている。また、特に図示しないが、この二重管構造の個別給湯管8の外側には、保温および保護を目的として保温材付のさや管が設けられている。なお、内管17は外管16の内部に通管されていればよく、特にスペーサー等により内管17と外管16とを同軸上に配設する必要はない。
なお、各個別給湯管8の配管施工時には、給湯二重ヘッダー4および端末側給湯管継手10における内管17と外管16の接続部分の長さを考慮して、内管17および外管16を切断し、さらに外管16に内管17を挿入しておく。
図3を参照して、給湯二重ヘッダー4について説明する。給湯二重ヘッダー4は、内側ヘッダー18と、外側ヘッダー19と、内側ヘッダー18に形成された複数個(図3では4個)の内管接続ポート21に接続された複数個のヘッダー側内管接続部材22と、外側ヘッダー19に形成された複数個の外管接続ポート23に接続された複数個のヘッダー側外管接続部材24とを備えており、これらはいずれも砲金製である。
内側ヘッダー18と外側ヘッダー19とは二重構造を為しており、内側ヘッダー18の内部に給湯往路Aが構成され、内側ヘッダー18と外側ヘッダー19との間隙に給湯返路Bが構成されている。同様に、内管接続ポート21と外管接続ポート23とは、複数本の個別給湯管8を分配接続するための複数個の二重ポートを構成しており、内管接続ポート21に接続されたヘッダー側内管接続部材22の内部に給湯往路Aが構成され、外管接続ポート23に接続されたヘッダー側外管接続部材24とヘッダー側内管接続部材22との間隙に給湯返路Bが構成されている。なお、図示しないが、給湯二重ヘッダー4は保温材で覆われている。
内側ヘッダー18は、略円筒状に形成され、その一方の端面には、給湯往主管5が接続される往管接続ポート25が形成され、周面には、それぞれヘッダー側内管接続部材22が接続される複数の内管接続ポート21が横並びに形成されている。同様に、外側ヘッダー19は、略円筒状に形成され、外周面には、内管接続ポート21に対応するように複数の外管接続ポート23が横並びに突出形成されると共に、往管接続ポート25側の端部に形成された外管接続ポート23とは180°対称位置に、給湯返主管6が接続する返管接続ポート26が突出形成されている。なお、外側ヘッダー19において、外管接続ポート23の1つを返管接続ポート26として割り振ってもよい。また、内側ヘッダー18の一方の端部は、Oリング27を介在させて外側ヘッダー19の一方の端部の内面に支持され、他方の端部は、外側ヘッダー19の他方の端部に設けた、蓋体28(メクラ蓋)の内側に支持されている。これにより、別々に制作される内側ヘッダー18および外側ヘッダー19の型抜きが考慮されている。
各ヘッダー側内管接続部材22は、一方の端部に形成された内ポート接続部31と、他方の端部に形成されたヘッダー側内管接続口32とを有し、内ポート接続部31により内管接続ポート21にねじ止め固定され、ヘッダー側内管接続口32に個別給湯管8の内管17が接続される。同様に、各ヘッダー側外管接続部材24は、一方の端部に形成された外ポート接続部33と、他方の端部に形成されたヘッダー側外管接続口34とを有し、外ポート接続部33により外管接続ポート23にねじ止め固定され、ヘッダー側外管接続口34に個別給湯管8の外管16が接続される。なお、ヘッダー側外管接続部材24は、耐水圧および水密を考慮して、外管16を差し込んだ後、外側からねじ締めする形式のものであるが、ヘッダー側内管接続部材22は、内管17を単に差し込んで接合する形式のものである。
対となる内管接続ポート21および外管接続ポート23は、内管接続ポート21を内側に外管接続ポート23を外側に位置させて同軸上に配設されている。同様に、対となるヘッダー側内管接続部材22およびヘッダー側外管接続部材24は、ヘッダー側内管接続部材22を内側にヘッダー側外管接続部材24を外側に位置させて同軸上に配設されている。そして、ヘッダー側内管接続口32は、ヘッダー側外管接続口34に対し、軸方向に突出している。すなわち、ヘッダー側内管接続部材22における内管17の差込み代の部分が、ヘッダー側外管接続部材24の先端よりも軸方向に突出している。
各個別給湯管8は、給湯二重ヘッダー4側、給湯端末7側の順に施工される。このため、個別給湯管8を給湯二重ヘッダー4に接続する際には、個別給湯管8の給湯端末7側は自由状態となっている。そこで、個別給湯管8の外管16を軸方向にずらして内管17をヘッダー側内管接続口32に接続する。このとき、ヘッダー側内管接続口32が、対となるヘッダー側外管接続口34に対して軸方向に突出しているため、内管17をヘッダー側内管接続口32に無理なく接続することができる。内管17の接続後、外管16を軸方向に移動してヘッダー側外管接続口34に接続する。
図4および図5を参照して、端末側給湯管継手10について説明する。端末側給湯管継手10は、個別給湯管8と給湯端末7側の器具繋込管12とを接続するものであり、且つ給湯往路Aの下流端と給湯返路Bの上流端とを連通するものである。端末側給湯管継手10は、外管16および器具繋込管12が接続される端末側継手本体35と、内管17が接続される端末側内管接続スリーブ36(内管接続部材)とから構成されており、これらはいずれも砲金製である。
端末側継手本体35は、一方の端部に、端末側内管接続スリーブ36が差込み接合される端末側スリーブ接合部37と、外管16が接続される端末側外管接続口38とが形成され、他方の端部に、器具繋込管12が接続される繋込管接続口39が形成されている。端末側スリーブ接合部37は、内周面が端末側内管接続スリーブ36の外周面と相補的形状を有し、この端末側スリーブ接合部37に端末側内管接続スリーブ36が抜き差し自在に差込み接合される。また、端末側スリーブ接合部37の内周面は、段部を介して端末側外管接続口38に連なっており、端末側内管接続スリーブ36は、この段部に突き当たる位置まで差込み可能となっている。端末側外管接続口38は、外管16が差し込まれた後、外側からねじ締めする形式である。また、端末側外管接続口38には、その奥まで外管16が差し込まれているか否かを視認するための外管差込確認孔41が180°対称位置に2個形成されている。
端末側内管接続スリーブ36は、全体として略円筒形状を有しており、先端部に形成された端末側内管接続口43と、端末側内管接続口43の後端側に連なり後述する複数の連通開口47が開口した開口形成部44と、開口形成部44の後端側に連なり端末側継手本体35の端末側スリーブ接合部37に抜き差し自在に差し込まれる端末側差込部45とで構成されている。端末側差込部45が端末側スリーブ接合部37に差し込まれた状態では、端末側内管接続口43は、端末側外管接続口38の内側に同軸上に位置する。また、この状態で、端末側内管接続口43および開口形成部44は、端末側外管接続口38に対して軸方向に突出している。
端末側内管接続スリーブ36の軸心には端末側連通流路46が形成されており、端末側連通流路46は、先端部に端末側内管接続口43が形成されると共に後端側で繋込管接続口39に連通している。さらに、端末側連通流路46の途中には、給湯往路Aと給湯返路Bとを連通する複数個(図示では2個)の連通開口47が形成されている。すなわち、上記した閉ループを循環する温水は、この連通開口47で折り返してサブ給湯器2側に導かれる。なお、上記したように、循環ポンプ9の駆動により閉ループ内を温水が循環するほか、循環ポンプ9の停止中であっても、給湯端末7の給湯栓の開放時には、給湯往路Aの温水が、器具繋込管12への流入に伴って連通開口47から給湯返路Bへも流入するため、この場合も閉ループ内を温水が循環する。
端末側内管接続スリーブ36の外周面には、内管17に対する外管16の接続端の軸方向における適正な位置(内管17に対する外管16の適正な長さ)を表示する端末側マーク48が周方向に刻設されている。すなわち、この端末側マーク48は、端末側内管接続スリーブ36の後端部から、端末側スリーブ接合部37の接合奥部(上記の段部)と端末側外管接続口38の差込み奥部との距離に略一致する距離だけ離間した位置に、形成されており、端末側内管接続口43に内管17を接続した後、この端末側マーク48を目印として、内管17に対する外管16の接続端の軸方向における位置を調整できるようになっている(詳細は後述する)。
一方、端末側内管接続口43は、端末側連通流路46を介して端末側内管接続口43と連通しており、給湯端末7の給湯栓を開放することで、給湯往路Aの温水は器具繋込管12の管路を流れて給湯栓から吐出する。なお、端末側内管接続口43には内管17が差し込まれるようにして接続されている。すなわち、外管16のみ、耐水圧および水密を考慮した接続形態になっている。
続いて、個別給湯管8を端末側給湯管継手10に接続する施工手順について説明する。まず、上記のように、個別給湯管8の給湯二重ヘッダー4側を接続しておく。給湯二重ヘッダー4側の施工完了後、給湯端末7側において、内管17を端末側内管接続スリーブ36の端末側内管接続口43に接続する。なお、端末側内管接続スリーブ36が端末側スリーブ接合部37に対して抜き差し自在である必要はないが、本実施形態のように抜き差し自在とすることで、端末側内管接続スリーブ36の端末側差込部45を端末側スリーブ接合部37から引き抜いた状態で内管17を接続することで、接続作業を容易に行うことができる。また、内管17は外管16に対して軸方向に引っ込んでいるが、内管17の給湯二重ヘッダー4側はすでに接続されていることから内管17が軸方向に逃げることはほとんどなく、また、内管17と外管16との間隙がわずかであることから内管17が径方向に逃げることもほんとないため、内管17の接続作業を支障なく行うことができる。
図6に示すように、内管17を端末側内管接続口43に接続した際に、すでに、外管16の接続端が端末側内管接続スリーブ36に対して適正な位置にある場合(外管16の接続端が端末側内管接続スリーブ36の後端と端末側マーク48との間に位置する場合)には、後述するような外管16の切断や端末側内管接続スリーブ36の押し込み等を行うことなく、端末側スリーブ接合部37に端末側差込部45を差し込みつつ、端末側外管接続口38に外管16を差し込む。これにより、端末側スリーブ接合部37に対し端末側差込部45を適正に差し込むことができると共に、端末側外管接続口38に対し外管16を適正に差し込むことができる。端末側外管接続口38は、外管16が差し込まれた後、外側からねじ締めする。
一方、上述したように、個別給湯管8は、予め接続部分の長さを考慮して内管17および外管16を切断するが、曲がり部分の数や曲率により、給湯端末7側で内管17と外管16の寸法にズレが生ずることがある。そのため、内管17を端末側内管接続口43に接続した際に、外管16の接続端が端末側内管接続スリーブ36の後端と端末側マーク48との間に位置しない場合、すなわち、外管16が長すぎる(内管17に接続した端末側内管接続スリーブ36が外管16の中に完全に隠れている)場合や、外管16が短すぎる(内管17に接続した端末側内管接続スリーブ36の端末側マーク48が外管16から露出している)場合もあり得るが、その場合にも、外管16の接続端が端末側内管接続スリーブ36の後端と端末側マーク48との間に位置するように調整後、接続すればよい。
図7に示すように、外管16が長すぎる場合には(図7(a)参照)、端末側スリーブ接合部37に対する端末側差込部45の差込みが浅くなるが(図7(b)参照)、例えば、外管16を端末側内管接続スリーブ36の後端面に揃えて切断することで、外管16の接続端を端末側内管接続スリーブ36の後端と合致させる(図7(c)参照)。この状態で、端末側スリーブ接合部37に端末側差込部45を差し込みつつ、端末側外管接続口38に外管16を差し込むことで、端末側スリーブ接合部37に対し端末側差込部45を適正に差し込むことができると共に、端末側外管接続口38に対し外管16を適正に差し込むことができる。
図8に示すように、外管16が短すぎる場合には(図8(a)参照)、端末側外管接続口38に対する外管16の差込みが浅くなるが(図8(b)参照)、例えば、外管16の接続端が端末側内管接続スリーブ36の端末側マーク48の位置にくるまで端末側内管接続スリーブ36を軸方向に押し込むようにする(図8(c)参照)。この状態で、端末側スリーブ接合部37に端末側差込部45を差し込みつつ、端末側外管接続口38に外管16を差し込むことで、端末側スリーブ接合部37に対し端末側差込部45を適正に差し込むことができると共に、端末側外管接続口38に対し外管16を適正に差し込むことができる。
このように、本実施形態によれば、給湯二重ポート側を固定(施工)した個別給湯管8を、端末側給湯管継手10に無理なく接続することができる。そして、部品点数が多くなることもなく、端末側内管接続スリーブ36が端末側継手本体35の端末側スリーブ接合部37に差込み接合されるため、全体としてコンパクトな構成とすることができる。
図9および図10を参照して、分岐方式の給湯配管システムについて説明する。この給湯配管システムでは、サブ給湯器2から各給湯端末7に向かって大まかに給湯主管51が配管され、さらにこの給湯主管51から分岐した複数本の給湯枝管52が各給湯端末7に向かって配管されている。給湯主管51および給湯枝管52は、いずれも給湯二重管で構成されており、サブ給湯器2から延びる給湯往主管5および給湯返主管6と、給湯主管51とは、基部側T字継手53を介して接続され、給湯主管51と各給湯枝管52とは、枝側T字継手54を介して接続されている。また、各給湯枝管52と器具繋込管12は、上記の端末側給湯管継手10を介して接続されている。
この場合も、給湯端末7である給湯栓を開放操作すると、メイン給湯器1で昇温された温水が、給湯主管51および各給湯枝管52を介して給湯栓に供給される。また、温水の非供給時には、サブ給湯器2から端末側給湯管継手10に至る給湯往路Aと、この端末側給湯管継手10からサブ給湯器2に至る給湯返路Bで構成される閉ループ内の温水を、ヒーター11で温めつつ、循環ポンプ9により循環させることで、閉ループ内の温水を所定の温度に維持するようにしている。
給湯主管51および給湯枝管52は、上記の個別給湯管8と同様に、可とう性を有する水道用ポリブデン管や水道用架橋ポリエチレン管等の二重管で、それぞれ構成されている。すなわち、給湯主管51および給湯枝管52は、それぞれ外管16(呼び径20mm)と、外管16の内部に通管した内管17(呼び径13mm)とから成り、内管17の内部に給湯往路Aが構成され、外管16と内管17との間隙に給湯返路Bが構成されている。このように、分岐方式では、給湯主管51と各給湯枝管52とを同一の管径とし、管摩擦抵抗による給湯のショートサーキットを可能な限り少なくするようにしている。また、この場合も、給湯主管51および給湯枝管52の外側には、保温および保護を目的として保温材が設けられている。
図11に示すように、枝側T字継手54は、全体として「T」字状に形成されており、給湯継手本体55と、元側の給湯主管51の内管17が接続される給湯内管接続スリーブ56とから構成されており、これらはいずれも砲金製である。給湯継手本体55は、元側、先側および枝側に、給湯主管51ないし給湯枝管52の外管16が接続される給湯外管接続口57,58,59がそれぞれ形成され、先側および枝側に、給湯主管51ないし給湯枝管52の内管17が接続される給湯内管接続口62,63がそれぞれ形成されている。さらに、給湯継手本体55の元側には、元側の給湯主管51の内管17を接続した給湯内管接続スリーブ56が差込み接合される給湯スリーブ接合部が形成されている。
給湯継手本体55の先側および枝側は、上述した給湯二重ヘッダー4におけるヘッダー側内管接続口32およびヘッダー側外管接続口34と同様に構成されている。すなわち、給湯継手本体55の先側および枝側における給湯内管接続口62,63および給湯外管接続口58,59は、給湯内管接続口62,63を内側に給湯外管接続口58,59を外側に位置させて同軸上に配設されている。そして、給湯内管接続口62,63は、給湯外管接続口58,59に対し、軸方向に突出している。
一方、給湯継手本体55の元側に差し込まれる給湯内管接続スリーブ56は、給湯往路Aと給湯返路Bとを連通する連通開口47(開口形成部44)が形成されていない点を除き、上述した端末側給湯管継手10の端末側内管接続スリーブ36と同様に構成されている。すなわち、給湯内管接続スリーブ56は、先端部に形成された給湯内管接続口61と、給湯内管接続口61の後方に連なり給湯継手本体55の給湯スリーブ接合部に抜き差し自在に差し込まれる給湯差込部65とで構成されている。給湯内管接続スリーブ56の軸心には給湯連通流路66が形成されており、給湯連通流路66は、先端部に給湯内管接続口61が形成されると共に後端側で先側および枝側の給湯内管接続口62,63に連通している。さらに、給湯内管接続スリーブ56の外周面には、内管17に対する外管16の接続端の軸方向における適正な位置を表示する環状の給湯マーク67が形成されている。
そして、枝側T字継手54において、3つの給湯内管接続口61,62,63は、相互に連通してその内部に給湯を構成し、対となる給湯内管接続口61,62,63と給湯外管接続口57,58,59とで構成される間隙は、相互に連通して給湯返路Bを構成している。
給湯主管51を枝側T字継手54に接続する施工手順としては、まず、給湯主管51の熱源側を枝側T字継手54の先側に接続する。このとき、上記のヘッダー側内管接続口32およびヘッダー側外管接続口34と同様に、給湯内管接続口62は、対となる給湯外管接続口58に対して軸方向に突出しているため、給湯主管51の内管17を給湯内管接続口62に無理なく接続することができる。続いて、給湯主管51の給湯端末7側を別の枝側T字継手54の元側に接続する。このとき、上記の端末側給湯管継手10と同様に、内管17を給湯内管接続スリーブ56の給湯内管接続口61に接続した後、給湯内管接続スリーブ56を給湯継手本体55の給湯スリーブ接合部に差し込みながら、給湯継手本体55の給湯外管接続口57に外管16を接続するようにする。これにより、熱源側の端部を固定した給湯主管51を、無理なく接続することができる。また、給湯枝管52に関しては、熱源側を枝側T字継手54の枝側に接続した後、給湯端末7側を上記の端末側給湯管継手10に接続する。
なお、本実施形態では、枝側T字継手54の元側に給湯内管接続スリーブ56が差込み接合される構成としたが、枝側T字継手54の先側に給湯内管接続スリーブ56が差込み接合される構成であってもよい。この場合は、給湯端末7側から給湯主管51を枝側T字継手54に接続する。また、枝側T字継手54の枝側に給湯内管接続スリーブ56が差込み接合される構成であってもよい。
以上のように、本実施形態の端末側給湯管継手10や枝側T字継手54によれば、他方の端部を固定(施工)した給湯二重管を、無理なく接続することができる。なお、本実施形態では、端末側給湯管継手10や枝側T字継手54を例に挙げて説明したが、継手の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、図12に示すエルボ継手68であってもよい。このエルボ継手68は、枝側T字継手54と同様に構成されており、同様の構成部分については同じ符号を付した。また、本実施形態では、給湯二重ヘッダー4、端末側給湯管継手10、枝側T字継手54およびエルボ継手68は、いずれも砲金製であるが、これらは樹脂製であっても構わない。
1:メイン給湯器 2:サブ給湯器 4:給湯二重ヘッダー 8:個別給湯管 9:循環ポンプ 10:端末側給湯管継手 11:ヒーター 12:器具繋込管 16:外管 17:内管 18:内側ヘッダー 19:外側ヘッダー 21:内管接続ポート 22:ヘッダー側内管接続部材 23:外管接続ポート 24:ヘッダー側外管接続部材 25:往管接続ポート 26 返管接続ポート 31:内ポート接続部 32:ヘッダー側内管接続口 33:外ポート接続部 34:ヘッダー側外管接続口 35:端末側継手本体 36:端末側内管接続スリーブ 37:端末側スリーブ接合部 38:端末側外管接続口 43:端末側内管接続口 45:端末側差込部 46:端末側連通流路 47:連通開口 48:端末側マーク 54:枝側T字継手 55:給湯継手本体 56:給湯内管接続スリーブ 57:給湯外管接続口(元側) 58:給湯外管接続口(先側) 59:給湯外管接続口(枝側) 61:給湯内管接続口(給湯スリーブ接合部) 62:給湯内管接続口(先側) 63:給湯内管接続口(枝側) 65:給湯差込部 66:給湯連通流路 67:給湯マーク 68:エルボ継手 A:給湯往路A:給湯返路

Claims (8)

  1. 内管の内部に給湯往路を構成し前記内管と外管との間隙に給湯返路を構成した給湯二重管と、内部に給湯端末に連なる端末給湯路を構成した器具繋込管である給湯管とを接続する給湯二重管継手であって、
    前記内管が接続される内管接続口を有する内管接続部材と、
    一の端部に、前記内管接続部材が差込み接合される接合部と、前記外管が接続される外管接続口とが形成され、他の端部に、前記給湯管が接続される給湯管接続口が形成された継手本体と、を備え、
    前記内管接続部材は、一方の端部に前記内管接続口が形成されると共に他方の端部側で前記給湯管接続口に連通する連通流路と、前記連通流路の途中に形成され、前記給湯往路と前記給湯返路とを連通する連通開口と、をさらに有することを特徴とする給湯二重管継手。
  2. 前記内管接続部材は、前記接合部に対し、抜き差し自在に差し込まれる差込部を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の給湯二重管継手。
  3. 前記内管接続部材は、前記外管接続口に対して前記内管接続口が軸方向に突出した状態で前記接合部に接合され、前記内管接続部材の外周面には、前記内管に対する前記外管の接続端の軸方向における適正な位置を表示するマークが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の給湯二重管継手。
  4. 内管の内部に給湯往路を構成し前記内管と外管との間隙に給湯返路を構成した給湯二重管と、給湯管とを接続する給湯二重管継手であって、
    前記内管が接続される内管接続口を有する内管接続部材と、
    一の端部に、前記内管接続部材が差込み接合される接合部と、前記外管が接続される外管接続口とが形成され、他の端部に、前記給湯管が接続される給湯管接続口が形成された継手本体と、を備え、
    前記内管接続部材は、一方の端部に前記内管接続口が形成されると共に他方の端部側で前記給湯管接続口に連通する連通流路を、さらに有し、
    前記給湯管は、前記給湯二重管として構成された他の給湯二重管であり、
    前記給湯管接続口は、
    前記他の給湯二重管の内管が接続される他の内管接続口と、
    前記他の給湯二重管の外管が接続される他の外管接続口と、を有し、
    前記各内管接続口は、前記各給湯往路を相互に連通し、
    前記各外管接続口は、前記各給湯返路を相互に連通することを特徴とする給湯二重管継手。
  5. 内管の内部に給湯往路を構成し前記内管と外管との間隙に給湯返路を構成した複数の給湯二重管が分岐側に接続され、熱源からの温水を前記給湯二重管を介して複数の給湯端末に個別に分配供給する給湯二重ヘッダーであって、
    内部に給湯往路を構成し、熱源側の給湯往主管が接続される往管接続ポートと、分岐側の前記内管に連通する複数の内管接続ポートと、を有する内側ヘッダーと、
    内部に給湯返路を構成し、熱源側の給湯返主管が接続される返管接続ポートと、分岐側の前記外管に連通する複数の外管接続ポートと、を有する外側ヘッダーと、
    前記各内管接続ポートに接続される内ポート接続部と、前記内管が接続される内管接続口と、を有する複数の内管接続部と、
    前記各外管接続ポートに接続される外ポート接続部と、前記外管が接続される外管接続口と、を有する複数の外管接続部と、を備え、
    前記各内管接続口は、対となる前記各外管接続口に対し、内側に位置して且つ軸方向に突出していることを特徴とする給湯二重ヘッダー。
  6. 給湯往路および給湯返路を有する給湯配管を介して、熱源から複数の給湯端末に温水を供給する個別方式の供給配管システムにおいて、
    熱源を構成する給湯器と、
    前記給湯配管内の温水を循環させる循環ポンプと、
    前記給湯配管内の温水を所定の温度以上に維持するヒーターと、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の複数の給湯二重管継手と、
    内管の内部に給湯往路を構成し前記内管と外管との間隙に給湯返路を構成すると共に、前記給湯器から前記給湯端末までの前記給湯配管の主要部となり、一端が前記各給湯二重管継手に接続された複数の給湯二重管と、
    を備えたことを特徴とする給湯配管システム。
  7. 入力側で、前記給湯器に連通し、出力側で、前記給湯往路の上流端を構成する給湯往主管が接続すると共に、前記給湯返路の下流端を構成する給湯返主管が接続するサブ給湯器を、さらに備え、
    前記サブ給湯器は、前記循環ポンプおよび前記ヒーターを内蔵していることを特徴とする請求項に記載の給湯配管システム。
  8. 請求項に記載の給湯二重ヘッダーを、さらに備え、
    前記各給湯二重管は、一端が前記各給湯二重管継手に接続されると共に、他端が前記給湯二重ヘッダーの分岐側に接続されていることを特徴とする請求項またはに記載の給湯配管システム。
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