JP5349466B2 - トンネルオーバヘッドの削減 - Google Patents

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Description

本発明は、移動ノードとホームエージェントとの間で交換されるトンネルデータ(tunneled data)のオーバヘッドを削減する移動ノード、ホームエージェントおよび方法に関するものである。
インターネットプロトコル(IP)は、IPアドレスを有する種々のノード間でパケットまたはデータグラムの交換を可能にする。第1のノードから第2のノードに向けて送信されるパケットは、送信元アドレスとして第1のノードのIPアドレスおよび宛先アドレスとして第2のノードのIPアドレスをそれ自体に備えるヘッダと、有用なペイロードとを備える。もともとは、IPアドレスは、ネットワーク内のノードの接続ポイントを識別し、それに関連している。移動ノード(MN:Mobile Node)がIPネットワーク間を移動するに応じて、固定の一定値のIPアドレスは、種々のネットワーク要素が、そのMNの所在を突き止めて通信するために使用できない。これは、MNは、ある接続ポイントから別の接続ポイントに変更されていることが明らかであるからである。モバイルインターネットプロトコル・バージョン6(MIPv6:Mobile Internet Protocol version 6)は、移動ノードが複数のIPネットワーク間を移動している間に、移動ノードにホームアドレス(HoA:Home Address)と呼ばれる不変の識別子を提供するための技術である。これは、HoAをMNの現在の接続形態(トポロジー)でのアドレスを表す気付アドレス(CoA:Care-of Address)にマッピングすることによって確立される。このマッピングは、双方向トンネルモードではホームエージェント(HA:Home Agent)によって、またルート最適化モードではMNと通信中の対応ノード(CN:Correspondent Node)によって、実行されてもよい。
図1は、MIPv6を双方向トンネルモードで使用するIPネットワーク100内で、MN110と通信するCN120を表す従来技術である。双方向トンネルモードは、MN110のすべての発着信トラヒックを、HA130を通してトンネリングすることによって機能する。MN110が送信または受信するデータは、CN120へのもの、またはCN120からのものである。CN120はMN110のHoAに気付いており、このHoAは、そのMN110にとってホームネットワークであるネットワーク内の、MN110のサブスクリプション(加入)に関係するIPアドレスである。ホームネットワーク内では、HA130が、MN110にHoAを割り当てる。CN120がMN110宛てのデータパケットを送信する場合、CN120は、送信元アドレスとして自装置のIPアドレスを使用し、また、宛先アドレスとしてMN110のHoAを使用する。送信元アドレスおよび宛先アドレスは、IPヘッダの中に配置されるが、そのIPヘッダは順にデータパケットの中に置かれる。
MN110がそのホームネットワーク内に位置している場合、通常のIPルーティングの実行により、データパケットはそのHoAの使用によってMN110に到着することを補償する。具体的には、パケットは、ホームネットワークのイングレスルータ(ingress router:入口ルータ)に到着する。このルータは、MN110のHoAに関して近隣ディスカバリ(近隣探索:neighbor discovery)を実行する。MNは、リンク上に存在してい、自装置のリンクレイヤアドレスで応答し、また、ルータがMN110にパケットを配信する。しかしながら、図1に示されるように、MN110がそのホームネットワーク外に存在する場合、すなわち、外部ネットワーク(foreign)を訪問している場合、外部ネットワークはMN110に前もって気付アドレス(CoA)を割り当てている。MN110は、いわゆるバインディングプロセス(binding process)でHA130にその現在のCoAを通知している。HA130は、MN110のHoAとCoAとを結び付けるバインディング情報を保有する。CN120がデータパケットをMN110に向けてデータパス160で送信する場合、依然として第1のヘッダの中に、宛先アドレスとしてMN110のHoAを使用し、また、第1のヘッダの送信元アドレスとして自装置のアドレスを使用する。MN110が別の場所にいるので、HA130は、ルータからパケットを取得するために、自装置のリンクレイヤアドレスを用いて近隣ディスカバリに応答する。HA130は、新規の宛先アドレスとしてMN110のCoAを使用することによって、MN110に向けてトンネルデータパス(tunneled data path)150でデータパケットを転送する。HA130は、MN110に向けて送信されるパケットの新規の送信元アドレスとして、自装置のIPアドレスを供給する。MN110は、自装置が通信中のCN120のアイデンティティを知る必要がある。その理由は、これが、例えば、MN110のアプリケーションに影響を及ぼすかもしれないからである。さらに、MN110は、CN120に向けて別のデータパケット、例えば、応答を最終的には送信することができる。このような応答は、トンネルデータパス150でHA130を通して送信される。MN110は、宛先アドレスとしてHA130のIPアドレスを使用し、また、送信元アドレスとしてそのCoAを使用して、CN120宛ての応答を送信する。HA130は、CN120に向けてデータパス160で応答を転送する。CN120のIPアドレスは保存されている必要があり、また、HA130は、MN110を認識するための手段を有していなければならない。パケットがトンネルデータパス150でHAとMNとの間を行き来する間、CN120のアドレス情報が保存されることを補償するために、HA130およびMN110によって行われる従来の手段は、MN110のHoAおよびCN120を識別する第1のヘッダを拡張ペイロードの一部として配置し、また、MN110のCoAおよびHA130を識別するために第2の追加のIPヘッダを定義することである。第1のヘッダは、CN120とHA130との間のデータパス160で従来どおり使用されるのに対して、第2のヘッダは、HA130とMN110との間のトンネルデータパス150で追加される。HA130とMN110との間では、第2のヘッダだけが標準のIPヘッダとして働き、また、第1のヘッダはその他のペイロードコンテンツとして扱われる。
図2aおよび図2bは、HA130とCN120との間、およびMN110とHA120との間でそれぞれ使用される、従来技術のパケットフォーマットを示している。図1のデータパス160上では、データパケットは、図2aに示されるように、第1のヘッダ210および有用なペイロード220を備える。第1のヘッダ210は、CN120のIPアドレスに等しい送信元アドレス(SA)212、およびMN110のHoAに等しい宛先アドレス(DA)214を備える。このパケットはCN120から送信され、MN110での受信を意図されているが、HA130までしか到着できない。逆方向では、SA212とDA214のそれらの値は、交換されているであろう。図2bでは、図2aのデータパケットは、図1のトンネルデータパス150を、より大きなパケットにトンネルされる(tunneled)。CNからHAに送信されるパケットの第1のヘッダ210がペイロード220に付加されて、より大きなペイロード240になり、また、第2のヘッダ230が付加されることが分かる。図2aのパケットフォーマットは、図2bのパケットフォーマット内にカプセル化されていると言える。第2のヘッダ230は、HA130のIPアドレスに等しいSA232、およびMN110のCoAに等しいDA234を備える。逆方向では、HA130は、MN110によってフォーマットされている図2bに示されるようなパケット受信してもよいが、そこでは、SA232とDA234の値が交換され、また、SA212とDA214の値も交換される。HA130は、第2のヘッダ230を取り除き、第1のヘッダ210を実際の有効なヘッダとして復元することによって、パケットをデカプセル化(decapsulate)して、そして、図2aのフォーマットを有するパケットをCN120に向けて転送する。
以上説明した双方向トンネリングを用いるモビリティの解決手段では、MN110とCN120との間を流れる各データパケットは、MN110とHA130との間でデータを搬送する別のパケットの内でトンネルされる。IPv6ヘッダのサイズは、最小限の40バイトである。1つのヘッダをパケット内に埋め込み、また別のヘッダを付加することは、パケット当たりに相当なオーバヘッダを加え、また、MN110とHA130との間の送信リソースの非効率な使用に成りかねない。VoIP(Voice over IP)の場合等のストリーミングアプリケーションでは、オーバヘッドの量は、有用なペイロードのサイズを簡単に超える可能性がある。有線リンクの中には大きなオーバヘッドに耐えられるものがあるかもしれないが、一方で、MN110はたいてい無線端末であり、無線リンクでHA130に接続される。MN110がHA130に無線リンクで直接接続されていない場合でさえ、例えば、無線リンクがMN130とセルラネットワークの無線基地局(不図示)との間だけに存在する場合でさえ、トンネリングによって引き起こされる追加のオーバヘッドは非効率と見なされることがある。
ヘッダ圧縮技術は、無線リンクのオーバヘッドの量を削減することに成功を伴って使用されている。例えば、無線リンクでのIPパケット送信のオーバヘッドを効率的に削減するために、周知のROHC(Robust Header Compression:ロバストヘッダ圧縮)技術が使用されることがある。しかしながら、この特定のヘッダ圧縮技術は、IP接続を終端する2つのエンドポイント間だけに適用し得る。その理由は、ヘッダの変更が発生する場合に相互に信号で伝えるために、エンドポイントは両方とも、非圧縮ヘッダのいかなる変更も常に追跡する必要があるからである。例えば、無線リンクでの送信エラー時、ヘッダ情報は変化する可能性があり、また、ROHCのメカニズムは、到来するいくつかのパケットにヘッダ圧縮がされていないことを示すために使用される可能性がある。別の言い方をすると、ROHCは1つのIPホップだけに適用される。例えば、ROHCは、図2bの第2のヘッダ230のサイズを削減するために適用され得る。しかし、HA130は、MN110とCN120との間のIP接続で、かつ図2aおよび2bの第1のヘッダ210によって定義されているIP接続を終端しないので、ROHCは、第1のヘッダ210によってもたらされるオーバヘッドを削減することには適用することができない。
モバイルIP通信の環境において、カプセル化されたヘッダのオーバヘッドを削減する効率的な手段は、現在のところない。
RFC(Request For Comments)1883、「インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)の仕様(Internet Protocol, Version 6(IPv6) Specification)」、IETF(Internet Engineering Task Force)
トンネルデータパスを介して2つの隣接IPヘッダの使用によって引き起こされる帯域幅浪費問題を軽減するための方法およびノードを有することには、明らかな利点があろう。
それゆえ、本発明の一般的な目的は、カプセル化された内部IPヘッダをトンネル識別子で置換するための方法、移動ノードおよびホームエージェントを提供することである。
本発明の第1の態様は、第1のノードと第2のノードとの間でデータパケットをトンネリングする方法に向けられている。データパケットは、ペイロードおよび第1のヘッダを備える。第1のノードは、ペイロード、第1のノードのアドレスおよび第2のノードのアドレスをそれ自体が備える第2のヘッダ、およびトンネル識別子を備えるように変更されたデータパケットを、第2のノードに向けて送信する。この変更されたデータパケットは、第2のノードで受信される。第2のノードは、トンネル識別子を使用して、第3のノードを識別する。
本発明の第2の態様は、データパケットをトンネリングする方法の変形版であり、この方法では、第1のノードはホームエージェントであり、第2のノードは移動ノードであり、第3のノードは移動ノードと通信中の対応ノードである。ホームエージェントは、複数の移動ノードのアイデンティティを備えるテーブルを記憶する。そのテーブルの中には、特定の移動ノードのそれぞれに関して、特定の移動ノードのホームアドレス、特定の移動ノードと通信中の特定の対応ノードのアドレス、および特定の対応ノードに対応するトンネル識別子の値が記憶されている。
本発明の第3の態様は、データパケットをトンネリングする方法の別の変形版であり、この方法では、特定の移動ノードからのバインディング更新メッセージの中で、特定の対応ノードのアドレスがホームエージェントで受信される。ホームエージェントは、対応するトンネル識別子の値を割り当てる。次いで、バインディング確認応答メッセージの中で対応するトンネル識別子の値が、ホームエージェントによって、特定の移動ノードに向けて送信される。
本発明の第4の態様は、データパケットをトンネリングする方法のまた別の変形版であり、ポイント・ツー・マルチポイント配信ネットワークに適用される。マルチポイントアドレスと、第2のノードのアドレスと、第4のノードのアドレスとの関係が、第1のノードに定義される。第1のヘッダは、マルチポイントアドレスを備える。第1のノードは、データパケットの変更コピーを第2のノードおよび第4のノードに向けて送信する。
本発明の第5の態様は、移動ノードに向けられるものである。移動ノードは、アクセスインタフェース、メモリ、アプリケーションおよびセッション管理部を備える。アクセスインタフェースは、メッセージおよびデータパケットを送受信する。メモリは、気付アドレス、ホームエージェントのIPアドレス、およびトンネル識別子と対応ノードのIPアドレスとの関係を有するマッピングテーブルを記憶する。アプリケーションは、データパケットのコンテンツを作成し、使用する。セッション管理部は、アプリケーションからデータパケットおよび対応ノードのアイデンティティを受信する。セッション管理部は、そのパケットに、気付アドレスおよびホームエージェントのIPアドレスを備えるIPヘッダを付加する。セッション管理部は、更に、そのパケットに、識別された対応ノードにマッピングテーブルの中でマッピングされているトンネル識別子を付加する。セッション管理部は、最後に、アクセスインタフェースに、ホームエージェントに向けてデータパケットを送信することを要求する。
本発明の第6の態様は、ホームエージェントに向けられたものである。ホームエージェントは、ネットワークインタフェース、メモリおよびプロセッサを備える。ネットワークインタフェースは、メッセージおよびデータパケットを送受信する。メモリは、ホームエージェントのIPアドレス、移動ノードのホームアドレスと気付アドレスとの関係を有するバインディングキャッシュ、および移動ノードのホームアドレスと対応ノードのIPアドレスとトンネル識別子の値との関係を有するマッピングテーブルとを記憶する。プロセッサは、ネットワークインタフェースから第1のヘッダを備えるダウンストリームデータパケットを受信し、第1のヘッダから対応ノードのIPアドレスおよび移動ノードのホームアドレスを読み取り、マッピングテーブルから対応ノードのIPアドレスおよび移動ノードのホームアドレスに対応するトンネル識別子の値を読み取り、バインディングキャッシュから移動ノードのホームアドレスに対応する気付アドレスを読み取る。次いで、プロセッサは、移動ノードの気付アドレスおよびホームエージェントのIPアドレスを備える第2のヘッダを組み立て、ダウンストリームデータパケットから第1のヘッダを除去し、ダウンストリームデータパケットに第2のヘッダおよびトンネル識別子を付加する。最後に、プロセッサは、ネットワークインタフェースに、ダウンストリームデータパケットを移動ノードに向けて送信することを要求する。
本発明のより詳しい理解のためと、本発明のさらなる目的および利点の理解のために、添付の図面とともに理解される、以下の説明をここで参照してもよい。
モバイルIPバージョン6を双方向トンネルモードで使用するIPネットワークにおいて、移動ノードと通信する対応ノードを示す従来技術の図である。 ホームエージェントと対応ノードとの間で使用される従来のパケットフォーマットを示す図である。 移動ノードとホームエージェントとの間で使用される従来のパケットフォーマットを示す図である。 本発明の一態様に従う、ホームエージェントに記憶される、ホームアドレスと対応ノードのIPアドレスとトンネル識別子の値とのマッピングテーブルの一例を示す図である。 本発明の一態様に従う、移動ノードに記憶される、対応ノードのIPアドレスとトンネル識別子の値とのマッピングテーブルの一例を示す図である。 本発明の好ましい実施形態で定義されるトンネル識別子拡張ヘッダを示す図である。 本発明による変更パケットフォーマットを示す図である。 移動ノードとホームエージェントがトンネル識別子情報をどのように交換し使用するかを示す例示のシーケンス図である。 ポイント・ツー・マルチポイント配信ネットワークのトンネリング方法を示す図である。 本発明に従って構成される移動ノードの一例を示す図である。 本発明に従って構成されるホームエージェントの一例を示す図である。
本発明の革新的な教示について、好ましい実施形態の種々の使用例および態様例を特に参照して説明する。しかしながら、この実施形態は、本発明の革新的な教示の多くの利点な使用のほんのわずかの例だけを提供していることが理解されるべきである。一般に、本願の明細書の中で行われる記載は、本発明の種々の特許請求の範囲に記載されている側面のどれをも必ずしも限定しない。さらに、記載の中には、本発明のある特徴には当てはまるが、他の特徴には当てはまらないものがある。図の記載では、同様の数値は本発明の同様の要素を示している。
本発明は、移動ノードがその移動ノードのホームネットワーク外をローミングしている場合に、移動ノードとホームエージェントとの間でパケットデータトラヒックを交換するとともに、パケットデータを適切に経路選定するために必要とされるオーバヘッドの量を削減するための方法、移動ノードおよびホームエージェントを提供する。図1に戻ると、これはモバイルIPバージョン6を双方向トンネルモードで使用するIPネットワーク100内で、移動ノード(MN110)と通信する対応ノード(CN)120の従来技術であり、MN110はホームエージェント(HA)130から離れて示されているが、その理由は、MN110が外部ネットワークにローミングしているからである。多くの場合に、CN120とHA130との間のリンクは、広帯域幅を有する有線接続で実施される。HA130とMN110との間のリンクもまた、部分的には有線接続で実施されてもよい。しかしながら、HA130からMN110への接続の少なくとも一部、特に、MN110の物理ポートへつながるパスの最後の部分は、無線リンクであってもよい。
MN110は、HA130に信号を送信して、本発明で記載されるトンネル削減メカニズムを利用することを通知する。MN110は、HA130に送信されるバインディング更新メッセージの中に、表示、例えば、1ビットのフラグ等を設定することによって、それを行うことができる。MN110は、自装置と通信中であり、かつそれとの通信にトンネル削減メカニズムを使用することを意図する1つ以上のCN120のリストも含める。HA130は、バインディング更新メッセージを受信し、また、リストの各CN120に対してトンネル識別子(TID)を割り当てる。このTIDは、HA130に接続されているMN110ごとに一意であり、MN110とHA130と間のトンネルセットアップを一意に識別する。
HA130は、内部データ構造の中に、CN120のIPアドレスと対応するTID値とのマッピングを示すテーブルを記憶する。図3aは、本発明の一態様に従う、HAの中に記憶されている、ホームアドレス(HoA)とCN IPアドレスとTID値とのマッピングテーブルの例を示している。このマッピングテーブルの例は、2つの特定のCNと通信中の1つの特定のMNに対するものとして示されている。HAに記憶されているマッピングテーブルは、各MNが1つまたは複数のCNに接続している、多数のMNのHoAをマッピングするであろうことを、当業者は認識するであろう。図3aのテーブルは、明瞭にするために単純化されている。対応するTID値が、マッピングテーブルの中で特定のMNに対して割り当てられるが、特定のMNと通信中の特定のCNのそれぞれに対して、そのようなTID値が割り当てられている。マッピングテーブルのTID値は、MNごとに一意でなければならないが、状況に応じて、異なるMN間で再使用されてもよい。
自装置のマッピングテーブル情報を記憶して、次いで、HAは、バインディング確認応答メッセージで、特定のCNのIPアドレスと対応するTID値との関係を示すマッピング情報の一部を、特定のMNに伝達する。図3bは、本発明の一態様に従う、MNに記憶されている、CN IPアドレスとTID値とのマッピングテーブル例を示している。図3bのテーブルのコンテンツの例は、図3aのX1.X2.X3.X4に等しいHoAを有する特定のMNのコンテンツに対応する。図3bは、2つの特定のCNのIPアドレスおよび2つの対応するTID値を具体的に示しているが、これは本発明の限定ではなく、任意のMNが、1つまたは複数のCNと通信中であってもよいことが理解されるべきである。
一般に、本発明に従って構成される任意のMNに関しては、バインディング確認応答メッセージを受信後、CNに向けてデータパケットを送信するために、MNは、ペイロードと、送信元アドレスとしてそのHoAおよび宛先アドレスとしてCNのIPアドレスを備える第1の(または内部)ヘッダと、送信元アドレスとしてそのCoAおよび宛先アドレスとしてHAのIPアドレスを備える第2の(または外部)ヘッダとを備えるパケットを用意する。MNは、CNのIPアドレスを有するエントリを検出するために、図3bのテーブルをルックアップする。エントリが検出されない場合、両方の完全なヘッダを備えるパケットが送信される。エントリが検出される場合は、MNは結果として得られる未修正のパケットは送信しない。代わりに、パケットの内部IPヘッダを、図3bのテーブルのTID値で置換する。
いったんパケットがHAに到達すると、HAは、第2の(外部)ヘッダの中に備えられている、パケットの送信元アドレスを検討する。この送信元アドレスは、MNのCoAに対応する。HAは、MNをそのHoAを使用して適切に識別するために、MNのHoAとCoAを結び付ける、従来のバインディング情報を使用する。次いで、HAは、MNのHoAおよびTIDを使用して、図3aに記載されるマッピングテーブルをルックアップし、CNのアドレスを取得する。この情報を使用して、HAは、内部IPv6ヘッダのコンテンツを再現することができ、このヘッダの送信元アドレスはMN HoAであり、宛先アドレスはCN IPアドレスである。次いで、HAは、CNにパケットを転送するが、パケットは、ここでは、内部IPv6ヘッダおよびペイロードだけを備える。CNからMNへ流れるデータに関して、HAおよびMNは同一の動作の逆の動作を実行する。
TIDは、完全な40バイトの内部ヘッダの使用に比べてオーバヘッドの削減をもたらす任意の値を有してもよいが、好ましい実施形態では、TIDは32ビット長である。このことは、各MN110が最大40億のCN120と同時に会話することを可能にする。好ましくは、TID値は、IPv6拡張ヘッダの中に備えられる。この拡張ヘッダは、非特許文献1に規定されている。拡張ヘッダは、一般的には、8バイト長である。図4は、本発明の好ましい実施形態で定義されるTID拡張ヘッダ400を示している。HAによって割り当てられる例示の32ビットTIDは、TID拡張ヘッダ400のTIDフィールド410に挿入される。MNは、このヘッダ400を使用して、HAに向けて送信するパケットを用意する。
図5は、本発明による変更パケットフォーマットを示している。図示のフォーマットで送信されるパケットは、HAからMNの方向に図1のトンネルデータパス150で送信されることにある。これは、SA232がHAを指し、DA234がMNのCoAを指すからである。逆方向では、SA232およびDA234は、それらの値を交換することになる。図2bに示されるフォーマットと比べると、変更パケットフォーマットは、同一のペイロード220および同一の第2のヘッダ230を備える。しかしながら、第1のヘッダ210は、TID拡張ヘッダ510で置換されている。第1のIPヘッダおよび第2のIPヘッダは、40バイトの典型的な最小長を有するが、TID拡張ヘッダ510は、8バイトだけの典型的な長さを有する。トンネルデータパス150上にある任意のルータの視点からは、TID拡張ヘッダ510は、図5に示されるパケットのペイロード520の一部である。
ここで、図6を参照する。この図は、MNとHAがTID情報をどのように交換し使用するかを示す例示のシーケンス図を示している。この図は、モバイルIP(MIP)ネットワーク、階層型モバイルIP(HMIP)ネットワーク、プロキシモバイルIP(PMIP)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)2000モバイルネットワーク、LTE(Long Term Evolution)モバイルネットワーク、または他のタイプのネットワークで行われてもよいイベントを示している。シーケンスは、ステップ600で、MN110がHA130に向けてバインディング更新メッセージを送信することから開始し、このバインディング更新は、MNのHoA、MNが外部ネットワークで取得しているCoA、MNが通信を要求するCN120のIPアドレスを備え、また、MNが本発明のトンネルオーバヘッド削減方法を使用することを意図しているという表示も備えてもよい。バインディング更新は、MNが通信を意図しているいくつかのCNのIPアドレスをオプションで備えてもよいが、以下では、説明を簡潔にするために、CNが1つの場合を言及する。バインディング更新の受信時、当技術分野では周知のように、HA130は、MNのHoAとCoAを一緒に結び付けるバインディングキャッシュエントリを作成する。バインディング更新の中に表示の存在があることに応じて、または本発明の機能がオプションでない実施形態のすべての場合に、HA130は、ステップ605で、CNと通信するMNによって使用するためにTID値を割り当てる。このTID値は、このMNに対して一意である必要がある。好ましい実施形態では、TID値は32ビットを備えていることを考慮すると、TID値の単一性の要求は実現が難しくない。ステップ610では、HA130は、図3aのマッピングテーブルにMN HoAとCN IPアドレスとTIDとの関係を記憶する。ステップ615では、HA130は、TIDを備えるバインディング確認応答メッセージをMN110に向けて送信することで応答する。MNは、ステップ620で、図3bのマッピングテーブルにCN IPアドレスと関連付けてTIDを記憶する。
CN120またはMN110が、通信相手に向けてパケットを送信する場合、次のイベントが発生する。例えば、ステップ630では、CN120は、MN110宛てのデータパケットを送信することができる。このデータパケットは、CN120からMN110に向かうその方向のせいでダウンリンクデータパケットとも呼ばれているが、これは、第1のヘッダを備え、ここでは、送信元アドレスはCN IPアドレスに設定され、また、宛先アドレスはMN HoAに設定されている。データパケットがHA130に到着する。これは、TIDがこれまでにマッピングテーブルに記憶されているので、HA130は、ステップ635で、データパケットから第1のヘッダを除去する。HA130とMN110との間の直通パスでヘッダを削減するまたは他のやり方で圧縮する手段が現在使用されていない場合、HA130は、640で、第2のヘッダを付加してもよい。HA130は、ステップ645で、TID値もデータパケットに付加する。好ましい実施形態では、TID値は、図4に示されるIPv6拡張ヘッダとして付加される。ステップ650で、変更されたデータパケット(変更データパケット:modified data packet)がMN110に向けて送信される。ステップ655では、MN110は、変更されたデータパケットから抽出されるTID値を使用して、そのマッピングテーブルを調べ、第1のヘッダの情報を復元する。ステップ655において、MN110が元の第1のヘッダをその完全なフォーマットおよびコンテンツに完全に再構築する必要がなくてもよいことを、当業者は理解するであろう。MN110は、例えば、データパケットを生成しているCN120などを、識別することが必要なだけかもしれない。別の例では、MN110は、CN120宛てに、アップストリームデータパケットとも呼ばれる別のデータパケットを送信してもよい。MN110は、CN120に対するペイロードを使用し、TIDを付加し、また、オプションで送信元アドレスとしてそのCoAおよび宛先アドレスとしてHA130のIPアドレスを備える外部ヘッダも付加して、データパケットを組み立てる。外部ヘッダが、MN110とHA130との間で使用されるヘッダ圧縮技術の使用で置換されている場合、外部ヘッダは存在しないことがある。ステップ660で、データパケットが、HA130に向けて送信される。ステップ665で、HAは、データパケットからTIDを抽出し、MN110によって挿入されている場合がある外部ヘッダをすべて除去する。TIDを使用して、HA130は、そのマッピングテーブルでCN120のIPアドレスを見つける。MN110のHoAは、マッピングテーブルから適切なCN120を識別するためにも使用されることが好ましい。CoAを使用して、HA130は、そのバインディングキャッシュからHoAを取得する。MN110のCoAは、外部ヘッダが存在する場合その中に備えられてもよいし、またMN110とCN120との間のヘッダ圧縮を支援するために使用されている場合がある情報を解凍することで取得されてもよい。ステップ670では、HA130は、宛先アドレスとしてCN120のIPアドレスおよび送信元アドレスとしてHoAを備える新しいヘッダを組み立てる。
HA130とMN110との間のリンクでTIDによって置換されている第1のヘッダは、時間とともに変化する場合がある。第1のヘッダに影響を及ぼすことがある、いかなる変更も、CN120とHA130との間だけで処理される。例えば、CN120とHA130との間で起こることがある送信エラーのいずれも、これらの2つのノードによって完全に解決されるであろう。このような状況から、HA130とMN110との間のリンク上でのROHC圧縮ヘッダの使用とは対照的に、TID値は、あるパケットから次のパケットへ移っても、同一のリンク上では不変のままである。ステップ630〜655およびステップ660〜675は、CNとMNとの間に送信されるべきデータパケットがある限り何度でも繰り返されてもよい。
本発明のトンネルオーバヘッド削減メカニズムは、CN120の設計、構造または構成(コンフィグレーション)に影響を及ぼす必要がないことに注意してもよい。同様に、IP拡張ヘッダはIP接続のエンドポイントだけが見るので、MN110とHA130との間のパスで見つけられるノード、ルータ、ゲートウェイ、アクセスノード、基地局等のいずれも、任意数のデータパケットへのTIDの付加、または任意数のデータパケットからの内部ヘッダの除去によって影響を受けることはない。
ここで本発明の方法の別の使用について、図7に関して説明する。これは、ポイント・ツー・マルチポイント配信ネットワークでのトンネリングの方法を示している。ポイント・ツー・マルチポイント配信ネットワークは、CN120、HA130、ならびにMN1およびMN2で示されている少なくとも2つのMNを備える。MN1もMN2も最初にHA130にバインディング更新を送信する。これは、CN120と通信したい希望を示しており、両方とも本発明のトンネルオーバヘッド削減メカニズムを使用したいことも示している。それに応じて、HA130は、MN1およびMN2の両方のCoAを記憶している。図6に関して説明されるステップ600〜620が、MN1およびMN2の両方で別々に実行されている。
ステップ700では、HA130は、MN1およびMN2のHoAを備えるマルチキャストグループとマルチキャストアドレスとの関係を定義する。この関係は、宛先アドレスとしてマルチキャストアドレスで受信されるパケットデータはすべて、グループ内のすべてのアドレスに向けて送信されることを意味する。当業者は理解するであろうが、多くのの実施形態において、マルチキャストグループははるかに多数のメンバを備えることができる。それゆえ、理解を容易にするために、図7の記載は単純化されている。ステップ700は、図6のステップ600〜620の前または後の任意の時間に実行されてもよい。その理由は、これらは完全に独立のプロセスだからである。しかしながら、ステップ600〜620および700のすべては、図7に関して説明する次のステップの前に処理される必要がある。
ステップ705では、CN120が、HA130に向けてデータパケットを送信する。データパケットの第1のヘッダに含まれる宛先アドレス(DA)は、マルチキャストアドレスと等しく設定され、これによって、データパケットをマルチポイントデータパケットにする。HA130は、ステップ710で、データパケットのコピーを作成するが、そのコピー数はマルチキャストグループのMN数に等しい。データパケットの各コピーについて、HA130は、ステップ715で、データパケットから第1のヘッダを除去する。ステップ720で、HA130は、各コピーに送信元アドレスとしてHA130のIPアドレスおよび宛先アドレスとしてコピーがそれに宛てて送信されるMNの中の1つのMNのCoAを備える第2のヘッダを付加する。ステップ725で、HA130は、各コピーにコピーがそれに宛てて送信されるMNの中の1つのMNに対して前もって定義されているTIDを付加する。もちろん、所与のMNに向けて送信することが意図されているコピーに付加されている第2のヘッダは、その所与のMNのCoAを備えているので、用語「第2のヘッダ」は各コピーに区別して適用される。同様に、HA130は、異なるコピーが各対応するMNに対応するTIDを搬送することを補償する。ステップ730および750では、HA130は、データパケットの変更コピーをMN1およびMN2に向けて送信するが、各コピーは対応するMN向けのCoAおよびTIDを搬送する。MN1およびMN2の各々は、データパケットの変更コピーで受信される対応するTID値を使用することによって、ステップ740および760でCN120を識別することができる。
これまでの図で使用されたMN110の構成例について、図8を参照してこれより説明するが、この図は、本発明に従って構成された例示のMN110を示す。MN110は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実施されてもよい。MN110は、少なくとも1つのアクセスインタフェース810を備え、アクセスインタフェース810は、そのホームネットワークのHAへの接続を通して、およびそのホームネットワークにいないときは外部ネットワークへの接続を通して、CNと通信するために使用される。アクセスインタフェース810は、CDMA2000インタフェース、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)インタフェースなどでもよい。当業者は理解するだろうが、例としてケーブルテレビ接続、イーサネット接続、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)インタフェース、汎用パケットデータサービス(GPRS)などを備える他のアクセスインタフェースも、本発明のMN110がサポートしてもよい。
MN110は、メモリ820、セッション管理部840および1つ以上のアプリケーション850をさらに備える。メモリ820は、MNのホームネットワークによって割り当てられるHoA822およびHA IPアドレス826を少なくとも備え、ここで、HAはホームネットワークの一部である。MN110が外部ネットワークに位置していて、また、外部ネットワークからアクセスされている場合、メモリ820はCoA824も有する。メモリ820は、図3bに関して説明されているマッピングテーブル830をさらに備える。MN110が通信中の各CNに対して、TID値832または836が、CN IPアドレス834または838とともに記憶されてもよい。
セッション管理部840は、アクセスインタフェース810を通して、CNとのセッションを制御し、バインディング更新およびアップストリームデータパケットを送信し、バインディング確認応答およびダウンストリームデータパケットを受信する。セッション管理部840は、MN110に関するアドレスの受信および記憶も処理する。セッション管理部840は、MN110がホームネットワークに接続されているか否かを判定することによって、MN110の位置を検出する。外部ネットワークを訪れている場合、セッション管理部840は、周知の方法でCoAを取得する。
メモリ820、セッション管理部840および1つ以上のアプリケーション850の各々は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない多くの方法で実現されてもよい。
MN110のセッション管理部840が外部ネットワーク内をローミング中に、選択されているCNと新規のセッションを最初に確立する場合、セッション管理部840は、HoA822とCoA824と選択されているCNに対応するCN IPアドレス824もしくは838とを備えるバインディング更新メッセージをHAに向けて送信することを、アクセスインタフェース810に要求する。セッション管理部840は、バインディング更新にトンネルオーバヘッド削減が要望されていることの表示を付加することを、アクセスインタフェース810に要求してもよい。アクセスインタフェース810は、HAがHoAとCoAを適切に結び付けていることを確認するバインディング確認応答を受信する。バインディング確認応答はTID値をさらに備えてもよく、このTID値は、選択されているCNに見合う、TID値832または836としてメモリに記憶される。
アプリケーション850は、選択されているCNに向けて送信することが意図されている有用なコンテンツまたはペイロードを備えるパケットを組み立てることができる。アプリケーション850によって組み立てられるパケットは、送信元アドレスとしてのHoA822と宛先アドレスとしてのCN IPアドレス834もしくは838とを含む、完全なIPヘッダを備えることができる。選択的には、アプリケーション850は、CNのIPアドレスまたはセッション管理部850がマッピングテーブル830の適切なCNを指すために使用することができるポインタだけを提供してもよい。マッピングテーブル830にTID値832または834が存在するという条件で、セッション管理部850は、TID値を好ましくはTID拡張ヘッダの形態でパケットに加える。次いで、セッション管理部は、送信元アドレスとしてCoA824および宛先アドレスとしてHA826のIPアドレスを使用してヘッダを組み立てるが、これは実際のところ外部ヘッダである。その結果生じるパケットは、図5に示されるフォーマットを有する。セッション管理部は、そのパケットをHAに向けて送信することを、アクセスインタフェース810に要求する。MNは、外部ヘッダによって引き起こされるオーバヘッドを削減するために、ヘッダ圧縮技術を使用することができることに注意すべきである。ヘッダ圧縮技術を使用する場合、外部ヘッダは、HAに向けて送信されるパケットの中に実際に存在しなくてもよく、セッション管理部850で圧縮代用品を使用することによって置換されてもよい。
ダウンストリームパケットは、アクセスインタフェース810で受信されてもよい。アクセスインタフェース810は、そのパケットをセッション管理部840に転送する。セッション管理部840は、例えば、TID拡張ヘッダを調べて、パケット中にTID値を検出する場合、TID値を使用してテーブル830を閲覧し、そのパケットを発信している適切なCNを識別し、それによって内部ヘッダを再構築するために必要なすべての情報を回収する。アプリケーション850の仕様に依存して、セッション管理部840は、送信元アドレスとしてCN IPアドレスおよび宛先アドレスとしてHoAを使用して、内部ヘッダを再構築してもよい。場合によっては、アプリケーション850は、CN IPアドレスまたはCNのアイデンティティの何らかの表示の受信だけを必要としてもよい。特定のアプリケーション850によっては、CNのアイデンティティの表示を少しも必要とさえしなくてもよい。
これまでの図で使用されるHAの構成例について、図9を参照して説明する。ここで、この図は、本発明に従って構成される例示のHA130を示している。HA130は、少なくとも1つのネットワークインタフェース910を備え、このネットワークインタフェース910は、メッセージおよびデータパケットを送信および受信するための異なるポートで実際は実施されてもよい。HA130は、メモリ920およびプロセッサ960をさらに備える。
メモリ920は、HA130のIPアドレス922を備える。メモリ920は、複数のMNに対するHoAとCoAの関係を記憶するバインディングキャッシュ930も有する。HoAとCoAをマッピングすることにより、HA130は、特定のMN発または宛ての信号、メッセージおよびデータパケットを受信し、MNが外部ネットワークをローミング中、MNのHoAとCoAとを変換することによって、データパケットをそれらの宛先に向けて転送することが可能になる。メモリ930は、マッピングテーブル940をさらに備え、このマッピングテーブル940は、図3aに関して説明されるように、HoAをCN IPアドレスおよびTID値とマッピングする。メモリ930は、オプションで、マルチキャストテーブル950を備えることができる。
ネットワークインタフェース910は、HoA、CoA、CN IPアドレスを備えるバインディング更新メッセージを、かつ場合によってはMNが本発明のトンネルオーバヘッド削減方法を使用することを意図していることの表示を備えるバインディング更新メッセージをMNから受信することができる。ネットワークインタフェース910は、そのバインディング更新をプロセッサ960に転送する。プロセッサ960は、バインディングキャッシュ930にHoAとCoAの関係を記憶する。トンネルオーバヘッド削減方法の使用意向の表示が存在する場合、または本発明の機能がオプションでない実施形態のすべての場合に、プロセッサ960はTID値も計算し、それをHoAおよびCN IPアドレスとともにマッピングテーブル940に記憶する。次いで、プロセッサ960は、バインディング確認応答メッセージをMNに向けて転送することを、ネットワークインタフェース910に指示する。
次いで、ネットワークインタフェース910は、CNのIPアドレスに等しい送信元アドレスおよびMNのHoAに等しい宛先アドレスを備える第1のヘッダを有するデータパケットをCNから受信することができる。ネットワークインタフェース910は、そのパケットをプロセッサ960に転送する。プロセッサ960は、宛先アドレスに一致するHoAを検出するために、バインディングキャッシュ930を調べる。検出される場合、プロセッサ960はCoAを読み取る。次いで、プロセッサ960は、HoAとCN IPアドレスの両方に一致するエントリを検出するために、マッピングテーブル940を調べる。検出される場合、プロセッサ960はTID値を読み取る。次いで、プロセッサ960は、送信元アドレスとしてメモリ920から取得されるHA IPアドレス922、および宛先アドレスとしてMNのCoAを備える第2のヘッダを組み立てる。プロセッサ960は、パケットから第1のヘッダを除去し、パケットに第2のヘッダを付加し、また、パケットにTID値を好ましくはTID拡張ヘッダの中に入れて付加する。プロセッサ960は、図5に示されるフォーマットを今では有する、結果として得られるデータパケットをMNに向けて送信することを、ネットワークインタフェース910に指示する。
もちろん、HA130は、データパケットのMNに向けての送信において、ROHCのようなヘッダ圧縮技術を使用することができる。その場合、第2のヘッダは、ネットワークインタフェース910から送信されるデータパケットに実際には存在しなくてもよく、ヘッダ圧縮技術分野で周知の適切な圧縮代用品を使用して、プロセッサ960によって置換されてもよい。同様に、マッピングテーブル940内でHoAとCN IPアドレスの組み合わせに対するTID値が検出されない場合、プロセッサ960は第2のヘッダを組み立て、それをパケットに加え、一方で第1のヘッダを保存し、図2bに示されるフォーマットを有する結果として得られるデータパケットを、次いでMNに向けて送信することを、ネットワークインタフェース910に指示する。
ネットワークインタフェース910は、MNのCoAに等しい送信元アドレスおよびHA IPアドレス922に等しい宛先アドレスを備える外部ヘッダを有するデータパケットもMNから受信することができる。ネットワークインタフェース910は、そのパケットをプロセッサ960に転送する。外部ヘッダは、圧縮代用品で置換されていてもよく、その場合、プロセッサ960は、まず代用品を復元して通常の外部ヘッダ情報を復元する。プロセッサ960は、パケット内を調べて、それがTID値または内部ヘッダを備えているかどうかを判定する。送信元アドレスとしてMNのHoAおよび宛先アドレスとしてCN IPアドレスを備える内部ヘッダが検出される場合、プロセッサ960は、パケットから外部ヘッダを除去してから、CNに向けてパケットを転送することをネットワークインタフェース910に指示する。しかしながら、TID値が検出されない場合、プロセッサ960は、CoAを使用して、バインディングキャッシュ930から対応するHoAを突き止める。次いで、プロセッサ960は、HoAおよびTID値を使用して、マッピングテーブル940でCN IPアドレスを突き止める。次いで、プロセッサは、送信元アドレスとしてHoAおよび宛先アドレスとしてCN IPアドレスを備える内部ヘッダを組み立て、パケットから外部ヘッダを除去し、内部ヘッダをパケットに付加する。次いで、プロセッサ960は、CNに向けてデータパケットを送信することを、ネットワークインタフェース910に指示する。
マッピングテーブル940内のTID値を探す前に、CoAを使用してバインディングキャッシュ930の中のHoAを突き止めることは、TID値がマッピングテーブル940全体内で一意である場合、必要とされない場合があることに注意してもよい。
ネットワークインタフェース910でCNから受信され、プロセッサ960に転送されるデータパケットは、第1のヘッダの中に、CN IPアドレスに対応する送信元アドレスおよびマルチキャストテーブル950で検出されるマルチキャストアドレスにマッピングする宛先アドレスを備えてもよい。例示のマルチキャストテーブル950は、2つのマルチキャストアドレスを示し、それぞれのマルチキャストアドレスは2つのHoAにマッピングされている。図9のマルチキャストテーブル950は、図解を容易にするために単純化されている。典型的なマルチキャストテーブル950は多数のマルチキャストアドレスを備えてもよく、それぞれのマルチキャストアドレスは、複数のHoAにマッピングされている。プロセッサ960は、宛先アドレスがマルチキャストアドレスであることを検出する場合、マルチキャストテーブル950からマルチキャストアドレスに関連するすべてのMNに対するHoAを読み取る。次いで、プロセッサ960は、各MNに関して、バインディングキャッシュ930からMNのHoAに対応するCoAを読み取る。次いで、プロセッサ960は、マッピングテーブル940の中に、送信元アドレスとして受信されるCN IPアドレスおよび各HoAに対応するTID値を探索する。各MNに関して、プロセッサは受信しているデータパケットのコピーの変更したものを組み立てる。ここで、元々受信している第1のヘッダは削除され、関連するMNに対応するTID値が付加され、HA IPアドレス922に等しい送信元アドレスおよび関連しているMNに対するCoAに等しい宛先アドレスを有する新規のヘッダが付加される。プロセッサ960は、関連するMNに向けてパケットの各コピーを転送することを、ネットワークインタフェース910に指示する。
本発明の方法、移動ノードおよびホームエージェントの好ましい実施形態のいくつかの態様について、添付の図面に図解し、上述の詳細な説明に記述しているが、本発明が開示の実施形態に限定されず、以下の請求項に記載および規定される本発明の精神から逸脱せずに多数の再構成、変更および代替が可能であることは理解されるであろう。

Claims (16)

  1. ペイロードと第1のヘッダを備えるデータパケットを、移動ノードとホームエージェント間でトンネリングする方法であって、
    前記移動ノードのホームアドレス、前記移動ノードの気付アドレス、対応ノードのIPアドレス、及びトンネルオーバヘッド削減が要望されていることを示す表示を備える、バインディング更新メッセージを、前記移動ノードから前記ホームエージェントへ送信するステップと、
    前記移動ノードにおいて、前記ホームエージェントによって割り当てられる、前記対応ノードに対応するトンネル識別子の値を含むバインディング確認応答メッセージを、前記ホームエージェントから受信するステップと、
    前記移動ノードにおいて、前記ペイロード、前記移動ノードの前記気付アドレス及び前記ホームエージェントのアドレスを備える第2のヘッダ、及び前記トンネル識別子の値を備える、変更されたデータパケットを、前記ホームエージェントから受信するステップと、
    前記移動ノードにおいて、前記トンネル識別子の値を使用して、前記対応ノードを識別するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 別のペイロードと別の第1のヘッダを備える別のデータパケットを、前記移動ノードと前記ホームエージェントとの間でトンネリングするステップであって、
    前記別のペイロードと、
    前記第2のヘッダと、
    前記トンネル識別子の値と
    を含む別の変更されたデータパケットを、前記移動ノードから前記ホームエージェントで受信し、
    前記ホームエージェントにおいて、前記トンネル識別子の値を使用して、前記対応ノードを識別する
    ことによって、トンネリングするステップを更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ホームエージェントにおいて、前記別の変更されたデータパケットから、前記第2のヘッダと前記トンネル識別子の値を除去するステップと、
    再構築された別の第1のヘッダ及び前記別のペイロードを備える更に変更されたデータパケットを、前記ホームエージェントから前記対応ノードへ向けて送信するステップと
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記移動ノードは、複数のデータパケットを前記ホームエージェントに向けて送信し、
    前記複数のデータパケットのそれぞれは、前記別の第1のヘッダのコピーを備え、
    前記複数のデータパケットのそれぞれは、前記別の第1のヘッダのコピーを除去し、かつ前記トンネル識別子の値のコピーと前記第2のヘッダのコピーを付加することによって、変更される
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記ホームエージェントは、複数の前記移動ノードのアイデンティティを備えるテーブルを記憶し、
    前記テーブルは、
    前記移動ノードのホームアドレスと、
    前記対応ノードのアドレスと、
    前記対応ノードに対応するトンネル識別子の値と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記移動ノードは、前記対応ノードのアドレスと前記トンネル識別子の値との間の関係を記憶する
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記移動ノードと前記ホームエージェントは、移動ネットワークの一部であり、
    前記移動ノードのアドレスと前記ホームエージェントのアドレスは、インターネットプロトコルアドレスであり、
    前記移動ネットワークは、モバイルIPプロトコル、階層型モバイルIPプロトコル及びプロキシモバイルIPプロトコルのグループから選択されるプロトコルを使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記トンネル識別子の値は、不変である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. マルチポイントアドレスと、前記ホームエージェントのアドレスと、及び第4のノードのアドレスとの間の関係が定義されていて、
    前記第1のヘッダは、前記マルチポイントアドレスを備え、
    前記移動ノードは、更に、前記第4のノードに向けて、更に別の変更されたデータパケットを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記更に別の変更されたデータパケットは、前記ペイロードと、前記移動ノードの気付アドレス及び前記第4のノードのアドレスとを備える第3のヘッダと、及び個別のトンネル識別子の値とを備え、
    前記更に別の変更されたデータパケットを前記第4のノードにおいて受信するステップと、
    前記第4のノードにおいて、前記個別のトンネル識別子の値を使用して、前記対応ノードを識別するステップと
    を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 移動ノードであって、
    メッセージとデータパケットを送受信するためのアクセスインタフェースと、
    気付アドレスと、ホームエージェントのIPアドレスと、及びトンネル識別子と対応ノードのIPアドレスとの間の関係を含むマッピングテーブルとを記憶するためのメモリと、
    データパケットのコンテンツを作成し、かつ使用するためのアプリケーションと、
    セッション管理部とを備え、
    前記セッション管理部は、
    ホームアドレス、前記気付アドレス、1つ以上の対応ノードの前記IPアドレス、及びトンネルオーバヘッド削減が要望されていることを示す表示を備える、バインディング更新メッセージを、前記ホームエージェントへ向けて送信することを前記アクセスインタフェースから要求し、
    前記アプリケーションから、データパケットと対応ノードのアイデンティティとを受信し、
    前記気付アドレス及び前記ホームエージェントのIPアドレスを備えるIPヘッダを前記データパケットに付加し、
    前記マッピングテーブルにおいて前記対応ノードに対してマッピングされているトンネル識別子を前記データパケットに付加し、
    前記アクセスインタフェースから、前記ホームエージェントに向けて前記データパケットを送信することを要求する
    ことを特徴とする移動ノード。
  12. 前記セッション管理部は、更に、
    前記アクセスインタフェースから、ダウンストリームデータパケットを受信し、
    前記ダウンストリームデータパケットからトンネル識別子を読み取り、
    前記トンネル識別子を使用することによって、対応ノードのアイデンティティを前記マッピングテーブルから読み取り、
    前記対応ノードのアイデンティティとともに前記受信したデータパケットのコンテンツを前記アプリケーションに転送する
    ように構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の移動ノード。
  13. 前記アクセスインタフェースは、更に、バインディング確認応答メッセージを受信し、かつ前記バインディング確認応答メッセージを前記セッション管理部へ転送するように構成されていて、
    前記セッション管理部は、更に、前記バインディング確認応答メッセージからトンネル識別子の値を読み取り、かつ前記トンネル識別子の値を前記マッピングテーブルに記憶するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の移動ノード。
  14. ホームエージェントであって、
    メッセージとデータパケットを送受信するためのネットワークインタフェースと、
    当該ホームエージェントのIPアドレスと、移動ノードのホームアドレス及び前記移動ノードの気付アドレスと間の関係を有するバインディングキャッシュと、及び前記移動ノードのホームアドレスと、対応ノードのIPアドレス及びトンネル識別子の値との間の関係を有するマッピングテーブルとを記憶するためのメモリと、
    プロセッサとを備え、
    前記プロセッサは、
    前記ネットワークインタフェースから、バインディング更新メッセージを受信し、
    前記バインディング更新メッセージ内の、移動ノードに対するホームアドレス及び気付アドレスを読み取り、
    前記バインディング更新メッセージ内の、対応ノードのIPアドレス及びトンネルオーバヘッド削減が要望されていることを示す表示を更に読み取り、
    前記バインディングキャッシュに、前記移動ノードの前記ホームアドレスと前記気付アドレスとの間の関係を記憶し、
    トンネル識別子の値を計算し、
    前記マッピングテーブルに、前記ホームアドレス、前記対応ノードの前記IPアドレス及び前記トンネル識別子との間の関係を記憶し、
    前記トンネル識別子の値を備えるバインディング確認応答メッセージを、前記移動ノードへ送信することを前記ネットワークインタフェースへ要求し、
    前記ネットワークインタフェースから、第1のヘッダを備えるダウンストリームデータパケットを受信し、
    前記第1のヘッダから、前記対応ノードの前記IPアドレス及び前記移動ノードの前記ホームアドレスを読み取り、
    前記マッピングテーブルから、前記対応ノードの前記IPアドレスに対応し、かつ前記移動ノードの前記ホームアドレスに対応する前記トンネル識別子の値とを読み取り、
    前記バインディングキャッシュから、前記移動ノードの前記ホームアドレスに対応する前記気付アドレスを読み取り、
    前記移動ノードの前記気付アドレス及び前記ホームエージェントの前記IPアドレスを備える第2のヘッダを構築し、
    前記ダウンストリームデータパケットから前記第1のヘッダを除去し、
    前記第2のヘッダ及び前記トンネル識別子の値を前記ダウンストリームデータパケットへ付加し、
    前記ネットワークインタフェースに、前記ダウンストリームデータパケットを前記移動ノードに向けて送信することを要求する
    ことを特徴とするホームエージェント。
  15. 前記プロセッサは、更に、
    前記ネットワークインタフェースから、第3のヘッダを備えるアップストリームデータパケットを受信し、
    前記第3のヘッダから、前記移動ノードの前記気付アドレスを読み取り、
    前記アップストリームデータパケットから、前記トンネル識別子の値を読み取り、
    前記バインディングキャッシュから、前記気付アドレスに対応する前記ホームアドレスを読み取り、
    前記マッピングテーブルから、前記ホームアドレス及び前記トンネル識別子の値を使用することによって、前記対応ノードの前記IPアドレスを読み取り、
    前記移動ノードの前記ホームアドレス及び前記対応ノードの前記IPアドレスを備える第4のヘッダを構築し、
    前記アップストリームデータパケットから、前記第3のヘッダ及び前記トンネル識別子の値を除去し、
    前記第4のヘッダを前記アップストリームデータパケットへ付加し、
    前記ネットワークインタフェースに、前記アップストリームデータパケットを前記対応ノードに向けて送信することを要求する
    ことを特徴とする請求項14に記載のホームエージェント。
  16. 前記メモリは、更に、複数のマルチキャストアドレスと複数の移動ノードのホームアドレスとの間のマッピングを含むマルチキャストテーブルを備え、
    前記マルチキャストアドレスそれぞれは、複数のホームアドレスに関連していて、
    前記プロセッサは、更に、
    前記ネットワークインタフェースから、マルチキャストデータパケットを受信し、
    前記マルチキャストデータパケットから、対応ノードのIPアドレスとマルチキャストアドレスとを読み取り、
    前記マルチキャストテーブルから、前記マルチキャストアドレスに関連する前記複数のホームアドレスを読み取り、
    前記バインディングキャッシュから、前記ホームアドレスそれぞれに対応する気付アドレスを読み取り、
    前記マッピングテーブルから、前記対応ノードのIPアドレスに対応し、かつ前記ホームアドレスそれぞれに対応するトンネル識別子の値を読み取り、
    複数のヘッダであって、それぞれが前記ホームエージェントの前記IPアドレス及び固有の気付アドレスを備える、前記複数のヘッダを構築し、
    前記複数のヘッダ及び前記対応するトンネル識別子の値を前記マルチキャストデータパケットの複数のコピーに付加し、
    前記ネットワークインタフェースに、前記マルチキャストデータパケットの複数のコピーを前記移動ノードに向けて送信することを要求する
    ことを特徴とする請求項14に記載のホームエージェント。
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