JP5346464B2 - 熱可塑性樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂成形品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5346464B2 JP5346464B2 JP2007320780A JP2007320780A JP5346464B2 JP 5346464 B2 JP5346464 B2 JP 5346464B2 JP 2007320780 A JP2007320780 A JP 2007320780A JP 2007320780 A JP2007320780 A JP 2007320780A JP 5346464 B2 JP5346464 B2 JP 5346464B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- molded product
- strength
- fiber
- resin molded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
スノーボードやスケートボードは一般的には目的の異なる何層かの積層体として構成され、いずれの場合においても補強のための繊維層をもつが、この場合に使用される繊維については、例えばエポキシ樹脂やフェノール樹脂等を熱硬化させたグラスファイバーやカーボンファイバー等を接合した樹脂をハンドレイアップし、さらにプレス成形や圧縮成形により構成されているところから、工程中において加圧の不均一やエアの混入などに起因して各繊維の接合精度や強度にバラツキを生じ易い欠点がある。
ゴルフヘッドの製造法としてはアルミ、チタンなどの場合においては被銑金属の鋳造・鍛造法により、また少し変わったところではプレス成形やへら絞り法など使用材質如何により種々のものが知られているが、樹脂関連ではCFなどの強化繊維入りのヘッドが存在する。これは基本的には上金型と下金型間にシート状のCF強化繊維すなわちカーボン等の繊維表面に糸状のエポキシ等をコーティングしたテープを置いた状態で上下金型を閉じ、そこに樹脂材を注入するとともに、ある程度樹脂が硬化したところで金型から取り出し、これを乾燥させる(RIM法)。
魔法瓶は、一般的には内部を中空としたガラスあるいはSUSまたは金属などの瓶による内装部と、内装部の外側に、内装部との間に真空の断熱層を介在させた金属などの外装部とから構成されている。このために保温性を向上させる場合においては断熱層の厚みを増し、あるいは保温性に優れた金属材料を用いることになるが、断熱層の厚みを増すと、とくに内装部の耐久強度も増す必要があり、その結果容積の減少か、又は外装部の径大化が避けられない。
本願の発明は上記した実施例のほかにも、以下に例示する樹脂成形品その他種々の熱可塑性樹脂成形品の製造に適用が可能である。すなわち、小型のものでは航空機内で使用する機内食事用のトレイ、安全シューズのつま先カバー、自動車のヘッドレスト用支柱、自動車用ホイール、スポーツ観戦用のプロテクタ、卓球やテニス用のラケット、携帯電話筐体などに適用が可能である。
従来の樹脂材中に繊維フィラーを混練させたものは、フィラーが必ずしも一列に並ぶように均等配列されないことに配慮して予定強度に近づけるべく樹脂を増量するために成形品の重量増加が避けられず、またフィラーの含有量を余分に混入させる必要があるところから必然的にコスト高となるのに対し、本願の発明は余分な樹脂や繊維フィラーの使用を必要としないから著しい軽量化および低コスト化が可能となる。
また従来の熱可塑性樹脂中に強化フィラーを混練する強化法による場合には、強化フィラーの種類、成形中のフィラーにかかる重力影響、およびフィラーの流動性を良好にするための成形温度条件の設定の問題、あるいは成形機内のスクリューにより強化フィラーが切断されて細かくなること、等にも一定の配慮を必要とする。
在来の熱可塑性樹脂中に強化フィラーを混練する強化法による場合には、成形機内のスクリューにより強化フィラーが切断されて細かくなること等に起因して予定強度に達せずに製品強度にバラツキを生じ、またさらに射出成形においては避けることのできないウエルドライン部分の強度劣化を生ずる等の問題があるのに対し、本願発明の方法による場合においては、従来の強化フラーに変えてフレキシブル編物をインサートするようにしたために、成形品に部分的応力を受けても応力分散が殆どなく、軽量でしかも成形品全体に亘り強靭な金属に近い材質特性を有した成形品を得ることが可能となる。
さらに、複雑形状の樹脂成形品の成形についても、予め該成形品の形状に合わせてフレキシブル編物を作成することにより、容易に成形加工することが可能となるほか、専用設備を用いて二次加工することにより、汎用のインジェクション技術では不可能な管状の成形品製造も可能となる。
本発明によるフレキシブル織物の強化材を用いることによって、樹脂本来のもつ風合い(色調)の自由度を確保することができる。また本発明によるFRTP法もしくはFRTPーEL法により組成されたフレキシブル織物を用いる場合においては、例えば性質・特性の異なる2本以上の強化繊維の組み合わせにより組成されたフレキシブル織物をインサートすることにより、例えば成形品に対し、部分的に強化し、あるいは耐摩耗性を持たせた特殊機能の樹脂成形品を得ることも可能となる。
2 フレキシブル織物
Claims (3)
- 予め強化繊維により樹脂成形物の形状・大きさに合わせたフレキシブル編物を作成する工程と、
成形金型のキャビティ内に上記フレキシブル編物を配置する工程と、
成形金型のキャビティ内に上記フレキシブル編物を配置した状態において可塑化樹脂を射出注入する工程と、を有してなる熱可塑性樹脂成形品の製造方法であって、
上記フレキシブル編物は、上記強化繊維を網目状に編むことにより組成され、
上記強化繊維は、配向結晶化したポリプロピレン繊維と該ポリプロピレン繊維より融点が低い所定のポリオレフィン樹脂とを、上記ポリプロピレン繊維の融点以下かつ上記所定のポリオレフィン樹脂の融点以上の温度で、高倍率延伸することにより一体化した複合モノフィラメントからなることを特徴とする熱可塑性樹脂成形品の製造方法。 - 上記フレキシブル編物は、強度が異なる複数種類の上記複合モノフィラメントから組成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形品の製造方法。
- 上記成形金型のキャビティ内のフレキシブル編物が、成形品の強化面に寄せて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007320780A JP5346464B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 熱可塑性樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007320780A JP5346464B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 熱可塑性樹脂成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009143049A JP2009143049A (ja) | 2009-07-02 |
JP5346464B2 true JP5346464B2 (ja) | 2013-11-20 |
Family
ID=40914262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007320780A Expired - Fee Related JP5346464B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | 熱可塑性樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5346464B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5510720B2 (ja) * | 2010-04-02 | 2014-06-04 | 豊田合成株式会社 | 複合部材及びその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000167863A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-20 | Toyobo Co Ltd | ウェルド補強方法 |
JP3985560B2 (ja) * | 2002-03-25 | 2007-10-03 | 住友化学株式会社 | 熱可塑性樹脂繊維積層シート |
JP2005297274A (ja) * | 2004-04-08 | 2005-10-27 | Calsonic Kansei Corp | 自動車用内装材の製造方法、自動車用内装材における表層材の位置決め方法及び固定方法 |
-
2007
- 2007-12-12 JP JP2007320780A patent/JP5346464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009143049A (ja) | 2009-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1036126C (zh) | 一种运动球拍框架的制备方法 | |
US10427349B2 (en) | Components molded with moldable carbon fiber and methods of manufacturing thereof | |
US20130344266A1 (en) | Stiffened thin-walled fibre composite products and method of making same | |
US20090149283A1 (en) | Split Core Hockey Stick Blade | |
CN101769421A (zh) | 木质纤维复合工程材料及制品的生产方法 | |
CN101439586A (zh) | 连续纤维增强塑料预浸料的制造方法及其所用的浸渍模具 | |
CA2996689C (en) | Composite ball bat including a barrel with structural regions separated by a porous non-adhesion layer | |
US9114268B2 (en) | Composite diving board | |
JP5431286B2 (ja) | 釣糸ガイド及びその製造方法 | |
US11135742B2 (en) | Vehicle component based on selective comingled fiber bundle positioning form | |
CN103770339B (zh) | 一种头盔成型工艺 | |
JP5346464B2 (ja) | 熱可塑性樹脂成形品の製造方法 | |
CN106113531B (zh) | 一种防卷翘cfrt单向带复合片材的生产工艺 | |
CN201337793Y (zh) | 组合式曲棍球杆 | |
JP5598931B2 (ja) | 繊維強化された樹脂基材、樹脂成形体の製造方法及びその実施のための樹脂加工機 | |
US20090174114A1 (en) | Method of making composite baseball bat | |
US20210008816A1 (en) | Multiple layer article with interactive reinforcements linear ribbon fiber reinforcement for composite forms | |
KR101001572B1 (ko) | 후 변형 없는 인조목재 | |
CN105873739A (zh) | 包括定位在局部的增强片的容器壁的注射方法 | |
US20120280423A1 (en) | Recycling compound tube member fabrication method | |
CN106070107A (zh) | 一种高模量钓鱼竿的制备方法 | |
TWI598215B (zh) | 一體成型多曲面結構的製造方法 | |
US20080276751A1 (en) | Bicycle handlebar grip having enhanced combination strength and a method for making the grip | |
David et al. | A Review on Manufacturing Techniques and Chemical Properties of Natural Composite Materials | |
CN203344324U (zh) | 单槽滑梯模具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120821 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |