JP5345245B1 - 風車回転翼のターニング装置、これを備えた風力発電装置 - Google Patents

風車回転翼のターニング装置、これを備えた風力発電装置 Download PDF

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Abstract

簡素かつ安価な構成により、風車回転翼を任意の位置に回動可能にし、しかも突風時に風車回転翼から過大なトルク変動が加わっても故障しないように、ターニング装置35は、増速機の出力軸21に回転一体に設けられた従動側摩擦プーリーとしてのブレーキディスク24と、このブレーキディスク24の外周面24aに摩擦係合する係合位置36bおよびブレーキディスク24の外周面24aから離間した自由位置との間を移動可能に設けられた原動側摩擦プーリー36と、作業者の人力により、原動側摩擦プーリー36を自由位置から係合位置36bに移動させてブレーキディスク24の外周面24aに摩擦係合させるプーリー押圧機構37と、原動側摩擦プーリー36を回転駆動するプーリー駆動手段(電動モータ等)とを備えたことを特徴とする。過大なトルク変動が加わると、ブレーキディスク24と原動側摩擦プーリー36との間の摩擦係合が滑って破損が回避される。

Description

本発明は、風速が低い時に風車回転翼を所望の位置まで回転させる風車回転翼のターニング装置およびこれを備えた風力発電装置に関するものである。
標準的なプロペラ型の風力発電装置は、回転中心部となるロータヘッドに複数の風車翼が取り付けられてなる風車回転翼を備えている。この風車回転翼が、タワーの上端にてヨー旋回可能に支持されたナセルに軸支され、ナセルの内部に増速機と発電機が設けられている。風車回転翼が風を受けて回転すると、その回転が増速機により増速されて発電機に伝達され、発電が行われる。アップウィンド型の風力発電装置の場合、ナセルは、ロータヘッド(風車回転翼)の回転中心軸線が常に風上方向に指向して効率良く発電できるように旋回駆動制御される。
また、風車回転翼に設けられた各風車翼を、油圧等の駆動源によりロータヘッドに対して回動させ、各風車翼のピッチ角(迎え角)を変化させるピッチ駆動装置が設けられている。このピッチ駆動装置により風車翼は、風速が低い時にはピッチ角が大きくなるファイン側に回動され、風速が高い時にはピッチ角が小さくなるフェザー側に回動される。これにより、発電機を所望の回転速度付近で効率良く発電させることができる。
このような風力発電装置において、風車翼やピッチ駆動装置等のメンテナンスは、風車回転翼の回転を任意の位置でロックさせる必要があるため、安全上、風速0〜15m/s程度の比較的弱い風況下で行われる。その際には、凡そ3m/s程度の風速があれば、ピッチ駆動装置をマニュアル操作することにより、風車回転翼を遊転させて所定の位置でブレーキを掛け、ロックピンを差し込んで風車回転翼の回転をロックすることができる。しかし、全くの無風時においても、風車回転翼を任意の位置まで回動させることができるように、通常は、特許文献1に開示されているように、小型の電動モータ等の動力を用いたターニング装置が装備されている。
特許文献1に開示されているターニング装置は、増速機に小型の電動モータを設置し、この電動モータの動力を減速歯車によって増速機の所定の回転軸に伝達し、風車回転翼を回転(ターニング)させている。詳しくは、増速機の外面に取り付けられているギヤ潤滑用のオイルポンプの軸に、アダプタを介してトルクドライバを連結し、トルクドライバに内蔵されている電動モータの動力を、オイルポンプの主軸および減速歯車を介して増速機の回転軸に伝達し、風車回転翼を回転駆動するようになっている。
米国公開特許公報2009/0278359号
しかしながら、特許文献1に開示されているようなターニング装置は、メンテナンスを実行可能な風速範囲(0〜15m/s程度)の全域で強度が成立するように、電動モータの駆動力を風車回転翼に伝達する駆動力伝達部品(入力軸、減速歯車、軸受等)を比較的高強度に設計していた。
ところが、実際には前述のように凡そ3m/s程度の風速があれば、ピッチ駆動装置をマニュアル操作して風車回転翼を遊転させることができるため、ターニング装置を用いなくて済む場合が多い。このため、ターニング装置は、風力発電装置の運転時間に対する使用頻度が少ない割には高価な装備品となっており、これが風力発電装置の製造コストを高くする一因となっていた。
また、特許文献1のターニング装置では、電動モータの駆動力を、比較的高価な歯車機構を介して増速機の回転軸に伝達していたため、これも製造コストを高くしていた。しかも、電動モータの動力を歯車機構によって風車回転翼側に伝達する構造であると、風速の低い時を見計らって風車回転翼をターニング中に、突風(ガスト)が吹いて風車回転翼から大きなトルク変動が加わった場合に、このトルク変動がそのまま電動モータ側に伝達されてしまい、電動モータや歯車機構等の駆動力伝達部品が破損する懸念があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡素かつ安価な構成により、風車回転翼を任意の位置に簡単に回動させることができ、しかも突風を受けて風車回転翼から大きなトルク変動が加わった場合においても故障することのない風車回転翼のターニング装置、これを備えた風力発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
即ち、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第1の態様は、風車回転翼を任意の位置に回動させる風車回転翼のターニング装置であって、前記風車回転翼の出力軸と一体に回転するように設けられた従動側摩擦プーリーと、前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合する係合位置および前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合していない自由位置との間を移動可能に設けられた原動側摩擦プーリーと、作業者の人力により、前記原動側摩擦プーリーを前記自由位置から前記係合位置に移動させて前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合させるプーリー押圧機構と、前記原動側摩擦プーリーを回転駆動するプーリー駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成のターニング装置による場合、作業者がプーリー押圧機構を操作して原動側摩擦プーリーを自由位置から係合位置に動かし、原動側摩擦プーリーを従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合させてから、プーリー駆動手段によって原動側摩擦プーリーを回転駆動する。これにより、原動側摩擦プーリーの回転が従動側摩擦プーリーと増速機の出力軸に伝達され、風車回転翼が回転駆動される。このため、風車回転翼を任意の位置に簡単に回動させることができる。
風車回転翼が任意の位置まで回動したら、風車回転翼の動きを制動すると同時に、原動側摩擦プーリーの回転を停止させるか、あるいはプーリー押圧機構を操作して原動側摩擦プーリーを係合位置から自由位置に移動させて原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合を解く。これにより、風車回転翼を任意の位置でロックすることができる。
このターニング装置では、風車回転翼を任意の位置に回動させている最中に突風が吹いて風車回転翼から大きなトルク変動が加わった場合には、原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合が滑り、これによって風車回転翼からの大きなトルク変動がそのままプーリー駆動手段側に伝達されてしまうことが防止される。このため、プーリー駆動手段や、プーリー駆動手段の駆動力を風車回転翼側に伝達する各部品の破損を防止することができる。
また、上記の駆動力伝達部品は、突風時に風車回転翼が発生させる大きなトルク変動に耐えられるような高強度に設計しなくてもよく、しかも摩擦プーリーによる構造が簡素であり、高価な歯車機構を使用しなくてもよいこと、そしてプーリー駆動手段として例えば電動モータを用いる場合には、この電動モータを風速3m/s以下の時に風車回転翼を回動させることができる程度の小出力なものにできること等から、ターニング装置全体を安価に構成し、ひいては風力発電装置の製造コスト低減に貢献することができる。
また、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第2の態様は、前記第1の態様において、前記従動側摩擦プーリーは、前記出力軸に回転一体に設置されている、該出力軸の回転を制動および/またはロックするための回転規制部材であることを特徴とする。
上記構成によれば、既存の回転規制部材を従動側摩擦プーリーとしてそのまま用いることができるため、新規の部品を用意する必要性を無くし、ターニング装置をより安価なものにすることができる。
また、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第3の態様は、前記第1の態様において、前記プーリー押圧機構は、前記出力軸の軸支部材に設けられた支点と、前記支点に軸支された押圧梃と、を有し、前記押圧梃の作用点に前記原動側摩擦プーリーが設けられ、前記押圧梃の力点に前記作業者が力を加えることによって前記原動側摩擦プーリーが前記係合位置に動かされて前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合される構成であることを特徴とする。
上記構成によれば、非常に簡素で安価な構造により、原動側摩擦プーリーの回転を従動側摩擦プーリーに伝達し、これを駆動することができる。その際、作業者が押圧梃に加える力加減によって原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合力を調整し、従動側摩擦プーリーの回転を簡単に制御することができる。このため、風車回転翼を任意の位置に簡単に回動させることができる。
また、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第4の態様は、前記第1の態様において、前記従動側摩擦プーリーおよび前記原動側摩擦プーリーの少なくとも一方の外周面には、静摩擦係数を高める静摩擦係数向上手段が付与されていることを特徴とする。
上記構成によれば、従動側摩擦プーリーと原動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合力が高まり、両プーリー間の滑り量が小さくなる。このため、回転風車翼を所望の位置に素早く回動させることができる。しかも、原動側摩擦プーリーを従動側摩擦プーリーに摩擦係合させるプーリー押圧機構の構成を簡素かつ安価なものにすることができる。
また、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第5の態様は、前記第4の態様において、前記静摩擦係数は0.5から1.3に設定されていることを特徴とする。
上記構成によれば、原動側摩擦プーリーの回転を従動側摩擦プーリーに確実に伝達するとともに、突風が吹いて風車回転翼から大きなトルク変動が加わった場合には、原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合を滑らせて上記トルク変動を逃がし、プーリー駆動手段や、プーリー駆動手段の駆動力を風車回転翼側に伝達する部品の破損を防止することができる。
また、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第6の態様は、前記第3の態様において、前記押圧梃には、前記作業者が前記力点に加える力の大きさを表示する入力表示部が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、作業者が押圧梃に加える力量を把握できるため、予め最適な力量を設定しておけば、原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの摩擦係合力を最適な大きさにして、原動側摩擦プーリーの回転を確実に従動側摩擦プーリーに伝達するとともに、突風時には原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合を滑らせてプーリー駆動手段や原動側摩擦プーリー、従動側摩擦プーリー等の破損を防止することができる。
また、本発明に係る風車回転翼のターニング装置の第7の態様は、前記第6の態様において、前記入力表示部は、前記押圧梃の撓り量から前記作業者が加えた力の大きさを検出する構成であることを特徴とする。
上記構成によれば、非常に簡単な構成によって作業者が加えた力の大きさを検出可能になるため、ターニング装置を安価に構成することができる。
また、本発明に係る風力発電装置は、前記第1の態様の風車回転翼のターニング装置を備えたことを特徴とする。これにより、風力発電装置の製造コストを低減させるとともに、風力発電装置のメンテナンス性を向上させることができる。
以上のように、本発明に係る風車回転翼のターニング装置、これを備えた風力発電装置によれば、簡素かつ安価な構成により、風車回転翼を任意の位置に回転させることができ、しかも突風時において風車回転翼から大きなトルク変動が加わった場合には、原動側摩擦プーリーと従動側摩擦プーリーとの間の摩擦係合を滑らせることによって上記トルク変動を逃がしてやり、ターニング装置の健全性を守ることができる。
風車回転翼のターニング装置の実施形態が適用された風力発電装置の一例を示す側面図である。 図1のII矢視により本発明の実施形態を示すターニング装置の斜視図である。 原動側摩擦プーリーが自由位置にある状態を示すプーリー押圧機構の正面図である。 原動側摩擦プーリーが係合位置にある状態を示すプーリー押圧機構の正面図である。 図4のV矢視によるプーリー押圧機構の側面図である。 静摩擦係数向上手段の実施例を示し、(a)はプーリー外周面にローレット加工が施された例を示す縦断面図であり、(b)はプーリー外周面に硬質チップが結合された例を示す縦断面図であり、(c)はプーリー外周面に高摩擦塗膜または弾性膜が施された例を示す縦断面図である。 押圧梃に設けられた入力表示部を歪みゲージとした実施例を示し、(a)は押圧梃に力が加えられていない状態を示し、(b)は押圧梃に力が加えられた状態を示す正面図である。 (a)は押圧梃に設けられた入力表示部を引張計とした実施例を示し、(b)は押圧梃に設けられた入力表示部を圧縮計とした実施例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図1から図8を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るターニング装置を適用可能な風力発電装置の一例を示す側面図である。この風力発電装置1は、例えば地中に埋設された鉄筋コンクリート製の基礎2の上面に立設されたタワー3と、このタワー3の上端部に設置されたナセル4と、ナセル4に設けられた風車回転翼5と、ナセル4の内部に収容設置されて風車回転翼5の回転により発電を行う発電機6および増速機7を備えている。
増速機7は、風車回転翼5の主軸を軸支する図示しない主軸受と共に高剛性な鋼製のナセル台板8の内部に収容され、このナセル台板8がタワー3の上端部に旋回自在に軸支されている。また、ナセル台板8の後部に発電機設置架台9が連結され、その上に発電機6が設置されている。そして、ナセル台板8と発電機設置架台9とがナセル4に包まれる構成となっている。
風車回転翼5は、略水平な横方向の回転軸線周りに回転自在となるようにナセル台板8に軸支されたロータヘッド11と、このロータヘッド11に取り付けられて放射方向に延びる複数枚(例えば3枚)の風車翼12と、ロータヘッド11を覆う頭部カプセル13と、ロータヘッド11の内部に設けられたピッチ駆動装置15とを備えている。ピッチ駆動装置15は、風車翼12をロータヘッド11に対して捩る方向に回動させることにより、風車翼12のピッチ角を変更する装置である。
ナセル4およびナセル台板8、発電機設置架台9は、風車回転翼5と共にタワー3の上端において水平方向に旋回することができる。この風力発電装置1は、風車回転翼5がナセル4の風上側の面に設けられたアップウィンド型である。風車翼12に外風が当たると、風車回転翼5(ロータヘッド11)が回転し、この回転が増速機7により適宜増速されて発電機6に伝達され、発電機6が駆動されて発電が行われる。ナセル4は、旋回駆動装置16と図示しない制御装置とにより、常に風車回転翼5が風上方向を指向して効率良く発電できるように旋回制御される。
また、ピッチ駆動装置15は、周知のように、各風車翼12を、風況、運転条件に合わせて、ピッチ角が大きくなるファイン側、ピッチ角が小さくなるフェザー側に回動させる。これにより、随時変化する風力に応じて風車回転翼5を所望の回転速度にさせることができる。
図2は、図1のII矢視による斜視図である。増速機7は、例えば遊星歯車増速部7Aと、多段歯車増速部7Bとが組み合わされた構成であり、多段歯車増速部7Bは入力軸19と、中間軸20と、出力軸21とを備えている。風車回転翼5の回転は、遊星歯車増速部7Aで増速された後、多段歯車増速部7Bにおいてさらに2段階に亘って増速され、出力軸21から出力される。そして、出力軸21の回転が図示しない軸継手を介して発電機6に伝達される。
出力軸21にはブレーキディスク24が回転一体に設けられている。このブレーキディスク24は、出力軸21の回転を制動およびロックするための回転規制部材であるとともに、後述するターニング装置35の従動側摩擦プーリーとなる部材であり、プーリーとしても使用できる厚みを備えている。ブレーキディスク24には周方向に等間隔で複数のロックピン貫通孔25が形成されている。
多段歯車増速部7B(出力軸21の軸支部材)の外面には、ブレーキディスク24の近傍に位置するように平板状のキャリパーブラケット27が固定され、ここにブレーキキャリパー28が固定されている。ブレーキキャリパー28は油圧等の力によりブレーキディスク24を挟み込み、ブレーキディスク24および出力軸21の回転を制動する。
また、キャリパーブラケット27にはブレーキキャリパー28と並んでロックピンブラケット29が固定されている。このロックピンブラケット29は、ブレーキディスク24に接触せずにブレーキディスク24を挟み込む形状であり、ブレーキディスク24に形成された複数のロックピン貫通孔25に整合するロックピン挿入孔30が形成されている。
ブレーキディスク24のロックピン貫通孔25とロックピンブラケット29のロックピン挿入孔30とを整合させてロックピン31を挿入することにより、出力軸21の回転、即ち風車回転翼5の回転をロックすることができる。風車翼12やピッチ駆動装置15等のメンテナンス作業は、このように風車回転翼5の回転がロックされた状態で行われる。なお、出力軸21は最終増速軸であるため、比較的小さな力で風車回転翼5の回転を確実に制動およびロックすることができる。
上記のように風車回転翼5を任意の位置まで回動させるために、この風力発電装置1には、図3〜図5に示すターニング装置35が装備されている。このターニング装置35は、増速機7の出力軸21に回転一体に設けられた、従動側摩擦プーリーとしてのブレーキディスク24と、原動側摩擦プーリー36と、プーリー押圧機構37と、電動モータ38(プーリー駆動手段)とを備えて構成されている。
まず、プーリー押圧機構37は、増速機7(多段歯車増速部7B)に固定された前述のキャリパーブラケット27の下端付近に設けられた支点41と、この支点41に軸支されて上下方向に回動自在な押圧梃42とを有し、押圧梃42の作用点43側に固定された支持プレート44の上面に、軸受ブラケット45を介して原動側摩擦プーリー36が軸支されている。そして、同じく支持プレー44の上面に電動モータ38が固定され、その動力が小型減速機46により減速されて原動側摩擦プーリー36に伝えられ、原動側摩擦プーリー36が回転駆動されるようになっている。
なお、原動側摩擦プーリー36と、プーリー押圧機構37と、電動モータ38は、キャリパーブラケット27の支点41に対して着脱可能となっている。
図3に示すように、原動側摩擦プーリー36や電動モータ38、小型減速機46等の重量によって押圧梃42の力点48側が上方に持ち上がった状態では、原動側摩擦プーリー36は従動側摩擦プーリーであるブレーキディスク24の外周面24aから離間した自由位置36aに置かれる。また、図4に示すように、押圧梃42の力点48に所定の力Wが加えられることにより、原動側摩擦プーリー36は持ち上げられてブレーキディスク24の外周面24aに圧接される係合位置36bに移動し、ブレーキディスク24の外周面24aと摩擦係合する。原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間の摩擦係合力は、押圧梃42の力点48に加えられる力Wの大きさによって調整することができる。
押圧梃42の力点48付近には、電動モータ38の回転方向を前転F、後転R、停止Sに切り替える切替レバー51が設けられている。また、押圧梃42の中間部には、後述するように、作業者が力点48に加えた力の大きさを表示する入力表示部58が設けられている。
ブレーキディスク24および原動側摩擦プーリー36の少なくとも一方の外周面には、静摩擦係数を高める静摩擦係数向上手段が付与されている。具体的には、ブレーキディスク24および原動側摩擦プーリー36の外周面に、図6(a)に示すようにローレット加工54を施したり、図6(b)に示すように硬質チップ55を結合させたり、図6(c)に示すように高摩擦塗膜または弾性膜56を施したりして静摩擦係数が高められている。変形例として、原動側摩擦プーリー36をゴムローラーとしてもよい。
一般に、滑らかな金属面同士の間の静摩擦係数は0.15程度であるが、上記のような静摩擦係数向上手段を付与することにより、静摩擦係数を大幅に向上させることができる。このターニング装置35においては、ブレーキディスク24および原動側摩擦プーリー36が、増速機7や他の回転体の軸受等の付近に配置されており、油分が付着する可能性が高いため、静摩擦係数を0.5から1.3程度に高める設定とするのが望ましい。なお、ブレーキディスク24と原動側摩擦プーリー36の両方の外周面に静摩擦係数向上手段を付与する場合は、各々の外周面に施す静摩擦係数向上手段を別種のものにしてもよい。
ところで、押圧梃42の中間部に設けられた入力表示部58は、押圧梃42の撓り量から、作業者が押圧梃42の力点48に加えた力Wの大きさを検出できる構成となっている。例えば、図7(a),(b)に示す実施例では、入力表示部58として歪みゲージ59を使用し、この歪みゲージ59が押圧梃42の上面に貼着されている。また、歪みゲージ59の指示値、即ち作業者が加える力Wの大きさが示される力量計60が付設されている。この力量計60には、力Wの大きさの適合範囲が記入されている。
作業者が押圧梃42の力点48に力Wを加えると、原動側摩擦プーリー36がブレーキディスク24の外周面24aに圧接され、さらに力Wを加えると、図7(a)から図7(b)に示すように押圧梃42が下方に撓る。このため、押圧梃42の上面に貼着された歪みゲージ59が伸ばされて力量計60の指示値が変化する。この指示値が、予め力量計60に記入された適合範囲に入るように作業者は力Wを加減すればよい。これにより、原動側摩擦プーリー36がブレーキディスク24に圧接される圧力を最適な範囲に保つことができる。
また、図8(a)に示す実施例では、押圧梃42の中間部に、下方に凹むヒンジ部63を設けるとともに、このヒンジ部63を跨ぐように引張計64を掛け渡してある。引張計64は押圧梃42の上面の引張量を検出する。あるいは、図8(b)に示すように、押圧梃42の中間部に、上方に凸となるヒンジ部66を設けるとともに、このヒンジ部66を跨ぐように圧縮計67を掛け渡してもよい。圧縮計67は押圧梃42の下面の圧縮量を検出する。いずれの場合も、図7に示す歪みゲージ59と同様に力量計60が付設されている。
図8(a)に示す実施例では、作業者が押圧梃42の力点48に力Wを加えると、押圧梃42が下方に撓ることにより、ヒンジ部63に掛け渡されている引張計64が引っ張られて力量計60の指示値が変化する。また、図8(b)に示す実施例では、力Wを受けて押圧梃42が下方に撓ることにより、圧縮計67が圧縮されて力量計60の指示値が変化する。いずれの場合も、作業者は力量計60の指示値が予め記入された適合範囲に入るように力Wを加減すれば、原動側摩擦プーリー36を最適な圧力でブレーキディスク24に圧接して摩擦係合させることができる。
以上のように構成されたターニング装置35では、作業者がプーリー押圧機構37の押圧梃42に力Wを付与して原動側摩擦プーリー36を自由位置36aから係合位置36bに移動させ、原動側摩擦プーリー36を従動側摩擦プーリーであるブレーキディスク24の外周面24aに圧接して摩擦係合させる。次に、押圧梃42に設けられた切替レバー51を操作して電動モータ38を前転または後転させ、原動側摩擦プーリー36を回転駆動させる。これにより、原動側摩擦プーリー36の回転がブレーキディスク24を経て増速機7の出力軸21に伝達され、風車回転翼5が回転駆動される。このため、風車回転翼5を任意の位置に簡単に回動させることができる。
風車回転翼5が任意の位置まで回動したなら、図示しないブレーキ操作部を操作してブレーキキャリパー28によりブレーキディスク24に制動力を加えると同時に、原動側摩擦プーリー36の回転を停止させるか、あるいは押圧梃42を上方に持ち上げて原動側摩擦プーリー36をブレーキディスク24から離し、原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間の摩擦係合を断つ。そして、ロックピンブラケット29のロックピン挿入孔30とブレーキディスク24のロックピン貫通孔25とを整合させ、ロックピン31を挿入して風車回転翼5の回転をロックする。
このターニング装置35では、風車回転翼5を任意の位置に回動(ターニング)させている最中に突風が吹いて風車回転翼5が急激に動き、大きなトルク変動が加わった場合には、この急激なトルク変動を受けて原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間の摩擦係合が滑る。したがって、風車回転翼5からの多大なトルク変動がそのまま電動モータ38側に逆伝達されてしまうことが防止される。このため、電動モータ38の回転を風車回転翼5側に伝達する原動側摩擦プーリー36、ブレーキディスク24、出力軸21といった駆動力伝達部品の破損を防止することができる。特に、ここでは歯車機構を用いていないため、過大なトルクが加わることによって歯車の歯が破損するといった重大な故障を回避することができる。
また、原動側摩擦プーリー36、ブレーキディスク24等の駆動力伝達部品は、突風時に風車回転翼5が発生させる大きなトルク変動に耐えられるような高強度に設計しなくてもよく、しかも原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24が摩擦プーリーであることから構造が非常に簡素であり、高価な歯車機構を使用しなくて済む。これに加えて、原動側摩擦プーリー36を駆動する電動モータ38としては、風速3m/s以下の時に風車回転翼5を回動させることができる程度の小出力なものにできる。これらのことから、ターニング装置35全体を安価に構成し、ひいては風力発電装置1の製造コスト低減に貢献することができる。
しかも、ターニング装置35を極めて小型、軽量に構成し、その運搬性を向上させることができるため、ターニング装置35を風力発電装置1内に常設せずに、メンテナンス時にのみ作業者が持ち込むことにすれば、風力発電装置1のコストを一層低減させることができる。
また、ターニング装置35の従動側摩擦プーリーとして、増速機7の出力軸21に従来から設置されているブレーキディスク24を兼用したため、従動側摩擦プーリーとして新規の部品を用意する必要性が無く、これによりターニング装置35を一層安価なものにすることができる。
ターニング装置35のプーリー押圧機構37は、増速機7に設けられた支点41と、この支点41に軸支された押圧梃42とを有し、押圧梃42の作用点43に原動側摩擦プーリー36と電動モータ38が設けられ、押圧梃42の力点48に作業者が力Wを加えることによって原動側摩擦プーリー36をブレーキディスク24から離れた自由位置36aから係合位置36bに動かしてブレーキディスク24に圧接させる構成である。
このため、非常に簡素で安価な構造により、原動側摩擦プーリー36の回転をブレーキディスク24に伝達し、これを確実に駆動することができる。その際、作業者が押圧梃42に加える力Wの力加減によって原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間の摩擦係合力を調整し、ブレーキディスク24の回転を簡単に制御することができる。このため、風車回転翼5を任意の位置に簡単に回動させることができる。
また、ブレーキディスク24および原動側摩擦プーリー36の少なくとも一方の外周面に、静摩擦係数を高める静摩擦係数向上手段(54,55,56)を付与したことにより、ブレーキディスク24と原動側摩擦プーリー36との間の摩擦係合力を高めて、両部材24,36間の滑り量を小さくすることができる。このため、回転風車翼5を所望の位置に素早く回動させ易くなる。しかも、静摩擦係数が向上することから、原動側摩擦プーリー36をブレーキディスク24に押し付ける力Wも小さくて済み、作業者の操作が楽になるとともに、押圧梃42や支点41等の構造を簡略化してプーリー押圧機構37の構成を簡素、軽量、かつ安価なものにすることができる。
本実施形態では、ブレーキディスク24と原動側摩擦プーリー36との間の静摩擦係数を0.5から1.3に設定したので、原動側摩擦プーリー36の回転をブレーキディスク24に確実に伝達するとともに、突風が吹いて風車回転翼5が急激に回動した場合には、原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間の摩擦係合を滑らせて、電動モータ38や、電動モータ38の駆動力を風車回転翼5側に伝達する原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24等の破損を防止することができる。
また、作業者が力点48に加える力Wの大きさを表示する入力表示部58を押圧梃42に設けたため、作業者が押圧梃42に加える力量を把握することができる。このため、予め最適な力量を設定しておけば、原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との圧接圧力を最適な大きさに保って、原動側摩擦プーリー36の回転を確実にブレーキディスク24に伝達するとともに、突風時には原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間の摩擦係合を滑らせて破壊的なトルクを逃がし、電動モータ38、原動側摩擦プーリー36、ブレーキディスク24等の破損を防止することができる。
さらに、この入力表示部58は、押圧梃42の撓り量から作業者が加えた力Wの大きさを検出する構成としたため、非常に簡単な構成によって作業者が加えた力Wの大きさを検出可能にし、ターニング装置35を安価に構成することができる。
以上のように構成されたターニング装置35およびこれを備えた風力発電装置1によれば、簡素かつ安価な構成により、風車回転翼5を任意の位置に簡単に回動させることができ、しかも突風時における安全性を高めることができる。そして、ターニング装置35自体、ひいては風力発電装置1の製造コストを低減させるとともに、風力発電装置1のメンテナンス性を向上させて、風力発電装置の普及に寄与することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良を加えることが可能であり、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記実施形態では、ターニング装置35の原動側摩擦プーリー36を電動モータ38の動力で回転駆動させているが、電動モータ38以外の動力や、人力によって原動側摩擦プーリー36を回転駆動するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、原動側摩擦プーリー36をブレーキディスク24に直接圧接することによって原動側摩擦プーリー36の回転をブレーキディスク24に伝えているが、例えば原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24との間を離間させて両部材24,36の間にベルトを巻装し、ベルトを介して原動側摩擦プーリー36とブレーキディスク24を摩擦係合させるようにしてもよい。さらに、押圧梃42を押し下げるのではなく、引き上げることによって原動側摩擦プーリー36をブレーキディスク24に摩擦係合させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態における風力発電装置1は、風車回転翼5の回転が、遊星歯車増速部7Aと多段歯車増速部7Bとが組み合わされた機械式の増速機7により増速されて発電機6に伝達されるように構成されているが、機械式とは異なる種類の増速機(例えば油圧式の増速機)であってもよい。また、増速機を備えず、風車回転翼の回転が発電機に直接伝達される同期発電機型(ギアレス風車)にも本発明を適用することができる。
ところで、上記実施形態ではナセル4の風上側の面に風車回転翼5が設けられたアップウィンド型の風力発電装置1に本発明を適用した例について説明したが、ナセルの風下側の面に風車回転翼が設けられたダウンウィンド型の風力発電装置に本発明を適用してもよい。なお、言うまでもなく、本発明に係るターニング装置35を風力発電装置以外の風車装置に適用してもよい。
1 風力発電装置
5 風車回転翼
7 増速機
7A 遊星歯車増速部
7B 多段歯車増速部(出力軸の軸支部材)
21 出力軸
24 ブレーキディスク(回転規制部材、従動側摩擦プーリー)
24a 従動側摩擦プーリーの外周面
35 ターニング装置
36 原動側摩擦プーリー
36b 係合位置
36a 自由位置
37 プーリー押圧機構
38 電動モータ(プーリー駆動手段)
41 支点
42 押圧梃
43 作用点
48 力点
54 ローレット加工(静摩擦係数向上手段)
55 硬質チップ(静摩擦係数向上手段)
56 高摩擦塗膜または弾性膜(静摩擦係数向上手段)
58 入力表示部
59 歪みゲージ
60 力量計
63,66 ヒンジ部
64 引張計
67 圧縮計

Claims (8)

  1. 風車回転翼を任意の位置に回動させる風車回転翼のターニング装置であって、
    前記風車回転翼の出力軸と一体に回転するように設けられた従動側摩擦プーリーと、
    前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合する係合位置および前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合していない自由位置との間を移動可能に設けられた原動側摩擦プーリーと、
    作業者の人力により、前記原動側摩擦プーリーを前記自由位置から前記係合位置に移動させて前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合させるプーリー押圧機構と、
    前記原動側摩擦プーリーを回転駆動するプーリー駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする風車回転翼のターニング装置。
  2. 前記従動側摩擦プーリーは、前記出力軸に回転一体に設置されている、該出力軸の回転を制動および/またはロックするための回転規制部材であることを特徴とする請求項1に記載の風車回転翼のターニング装置。
  3. 前記プーリー押圧機構は、
    前記出力軸の軸支部材に設けられた支点と、
    前記支点に軸支された押圧梃と、
    を有し、
    前記押圧梃の作用点に前記原動側摩擦プーリーが設けられ、
    前記押圧梃の力点に前記作業者が力を加えることによって前記原動側摩擦プーリーが前記係合位置に動かされて前記従動側摩擦プーリーの外周面に摩擦係合される構成であることを特徴とする請求項1に記載の風車回転翼のターニング装置。
  4. 前記従動側摩擦プーリーおよび前記原動側摩擦プーリーの少なくとも一方の外周面には、静摩擦係数を高める静摩擦係数向上手段が付与されていることを特徴とする請求項1に記載の風車回転翼のターニング装置。
  5. 前記静摩擦係数は0.5から1.3に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の風車回転翼のターニング装置。
  6. 前記押圧梃には、前記作業者が前記力点に加える力の大きさを表示する入力表示部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の風車回転翼のターニング装置。
  7. 前記入力表示部は、前記押圧梃の撓り量から前記作業者が加えた力の大きさを検出する構成であることを特徴とする請求項6に記載の風車回転翼のターニング装置。
  8. 請求項1に記載の風車回転翼のターニング装置を備えたことを特徴とする風力発電装置。
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