JP5339949B2 - 軒樋ブラケット及び軒樋装置 - Google Patents
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Description
このような要望に対して、特許文献2では、図5に示すように、軒樋4の断面積が通常の大きさの軒樋に対して三分の一程度と小さくし、この軒樋4を軒板に対して傾斜させ、取付け側の上縁と反対側の上縁との間に雨水がオーバーフローするようなレベル差7を生じるように取付けて、軒樋内に溜まる雪や氷の量を少なくすることが提案されている。そして、軒樋の底部には、軒樋の融水が凍結することを防止する電気ヒーター5を設けている。
しかしながら、特許文献2では、電気ヒーター5が軒樋4の底壁を這うように取付けられているから、ヒーター5周囲の雪や氷は溶融するが、それより上方の雪や氷は依然として残ることになり、根本的な問題解決には至らない。
このように軒樋4の内部空間にヒーター5を斜めに横切って張ることで、特許文献2の場合よりも溶融する雪や氷の量が多くなるが、軒樋内への取付けに手間と費用が掛かるだけでなく、太陽光に当たる面積が広いのでヒーターが劣化しやすくなるという問題点がある。
軒樋ブラケット3の材質は、プラスチックでもよいが、金属が好ましい。重量のあるヒーターを支えなければならないからである。
図2(B)のように、ヒーター取付け部材52の他端の構造をクリップ様式にすれば、ブラケット3への固定用孔を設けることなく、ブラケット上面を挟むだけで取付けることができ、作業がより簡単になる。
本発明において使用される帯状ヒーターは、軒樋内に設置して氷水や積雪を融解できるものであれば加熱方式によって制限されず、例えば自己温度制御型ヒーター(PTC発熱体ヒーター)、シーズヒーター等が例示される。
このバインダー材としては、例えば高圧法低密度ポリエチレン、低圧法直鎖状低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、EVA、EEA、シリコーンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、弗化エチレンプロピレン樹脂等が使用され、電気絶縁被覆材としては、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー等の熱可塑性樹脂が使用されている。電気絶縁被覆材として電気絶縁性、耐熱性、機械的強度および熱伝導性に優れたアルミナ等のセラミックスを用いたものでもよい。また、電線としては、銅線、アルミニウム線、銅箔、アルミニウム箔等が使用されている。
この自己温度制御型ヒーターは、発熱温度を一定に保つための温度制御回路や、過熱を防止するための過熱防止回路が不要であり、かつ、極めて高い安全性を有している。
シーズヒーターには、自己温度制御型ヒーターとは異なり、発熱温度を一定に保つための温度制御回路や、過熱を防止するための過熱防止回路を取付けて置く必要がある。シーズヒーターは、比較的安価で入手しやすいことから、本発明において好ましいものである。
一般に、シーズヒーターといえば、円柱状(断面が円形のもの)が多いが、本発明においては、平形(断面が縦長の長方形)のものを用いることが望ましい。これには、例えば、新熱工業社から市販されている商品名『スーパーフラットヒーター』を挙げることができる。
ヒーター取付け部材51の使用個数は、軒樋ブラケットの数と同じとすることが望ましい。ただし軒樋の両端部などでブラケットの取付け間隔が短い場合、ヒーター取付け部材51の使用個数を減らすこともできる。
これにより帯状ヒーター5は、ブラケット3の下方で軒樋底壁45に垂直、すなわちヒーターの比較的面積が大きい側面が直立した状態になり、かつ長手方向が軒樋と平行に設置される。
また、この様にすると、帯状ヒーター5が軒樋内で雨水の流れを堰き止めることなく、しかも、太陽光に当たる面積を小さく抑え劣化しにくくなる。
該ヒーター取付け部材51がU字ボルトであれば、ブラケットの下部からヒーター取付け部材52の孔に突刺し、先端にナットを嵌めて結合する。一方、ビニタイ(細い針金が入ったビニール紐)であれば、針金の先端部をブラケットの下部からヒーター取付け部材52の孔に突刺し、二本の針金を互いに捻って結合すればよい。
上記の各工程は、雨樋を新設する場合に好適であるが、既存の雨樋にヒーターを後付けする場合は順番を変更してもよい。すなわち、前もって、軒樋に沿ってその内部に帯状ヒーター5を装入しておき、軒樋ブラケットにヒーター取付け部材51を付設した後、ヒーターを固定してもよい。あるいは、帯状ヒーター5の下面及び側面に所定の間隔でヒーター取付け部材51を包囲しておくことも可能である。
2 軒鼻隠し板
3 軒樋ブラケット
311 軒樋ブラケット本体の先端部
312 軒樋ブラケット本体の後端部
32 軒樋ブラケット本体の支持部(上面)
33 取付け板
4 軒樋
41 軒樋前壁
42 軒樋後壁
43 軒樋の前耳
44 軒樋の後耳
45 軒樋底部(底壁)
5 帯状ヒーター
51 ヒーター取付け部材
52 ヒーター取付け部材
6 導流体
7 レベル差
Claims (2)
- 軒樋ブラケット本体に、その下方に帯状ヒーターを設置可能とするヒーター取付け部材を設け、前記ヒーター取付け部材は、帯状ヒーターの側面が軒樋内で直立した状態となるように支持するものであることを特徴とする軒樋ブラケット。
- 請求項1に記載の前記軒樋ブラケットと、その軒樋ブラケットに取付けられた帯状ヒーターと、前記ブラケットに支持される軒樋からなる軒樋装置。
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JP2009032344A JP5339949B2 (ja) | 2009-02-16 | 2009-02-16 | 軒樋ブラケット及び軒樋装置 |
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JP2009032344A JP5339949B2 (ja) | 2009-02-16 | 2009-02-16 | 軒樋ブラケット及び軒樋装置 |
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JP2010189847A JP2010189847A (ja) | 2010-09-02 |
JP5339949B2 true JP5339949B2 (ja) | 2013-11-13 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0183832U (ja) * | 1987-11-26 | 1989-06-05 |
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2009
- 2009-02-16 JP JP2009032344A patent/JP5339949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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