JP5338818B2 - 送信装置、受信装置、送信方法および受信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、送信方法および受信方法 Download PDF

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Description

本発明は送信装置、受信装置、送信方法および受信方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。無線通信では、送信装置はデータを変調して送信信号として出力し、受信装置は受信信号を復調してデータを復元する。変調方式としては様々のものがあるが、その種類の1つとして多値変調と呼ばれる種類がある。多値変調では、信号の振幅や位相を制御することで、単位信号区間(シンボル)に複数の情報ビットをマッピングすることができる。例えば、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)では4ビット、64QAMでは6ビットを、1シンボルにマッピングすることができる。
ここで、多値変調では、シンボルにマッピングされるビットの位置によって、誤りの生じやすさが異なる場合がある。例えば、16QAMにおいて、I−Q平面上で、第1象限〜第4象限を識別するために上位2ビットを割り当て、各象限内で4点を識別のために下位2ビットを割り当てるとする。すると、上位2ビットが異なるシンボル間では振幅・位相の差が比較的大きく誤りが生じにくい一方、上位2ビットが同一で下位2ビットのみが異なるシンボル間では振幅・位相の差が比較的小さく誤りが生じやすい。すなわち、上位2ビットと下位2ビットとで、誤りの生じやすさが異なる。
このような多値変調の性質を利用した技術として、階層変調がある。階層変調では、複数の種類の情報ビットを混在させてシンボルにマッピングすることができる。例えば、画像データを送信する場合に、低解像度用のデータなど再生への影響が大きいデータを示す情報ビットを誤りが生じにくい位置にマッピングし、高解像度用のデータをなど再生への影響が小さいデータを示す情報ビットを誤りが生じやすい位置にマッピングする方法がある(例えば、非特許文献1〜8参照)。
M. Morimoto, M. Okada, and S. Komaki, "A Hierarchical Image Transmission System in a Fading Channel", Proc. IEEE International Conference on Universal Personal Communications (ICUPC '95), pp. 769-772, 1995. S. Pietrzyk, and G. J. M. Janssen, "Subcarrier and Power Allocation for QoS-aware OFDMA System Using Embedded Modulation", Proc. IEEE International Conference on Communications (ICC 2004), Vo. 6, pp. 3202-3206, 2004. P. K. Vitthaladevuni, and M-S. Alouini, "A Recursive Algorithm for the Exact BER Computation of Genralized Hierarchical QAM Constellation", IEEE Transactions on Information Theory, Vol. 49, No. 1, pp. 297-307, 2003. K. Ramchandran, A. Orteg, K. M. Uz, and M. Vetterli, "Multiresolution Broadcast for Digital HDTV Using Joint Source/Channel Coding", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Vol 11, No. 1, pp. 6-22, 1993. M. B. Pursley, and J. M. Shea, "Adaptive Nonuniform Phase-Shift-Key Modulation for Multimedia Traffic in Wireless Networks", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Vol. 18, No. 8, pp. 1394-1407, 2000. D. I. Kim "Two-Best User Scheduling for High-Speed Downlink Multicode CDMA with Code Constraint", Proc. IEEE Global Telecommunications Conference (Globecom 2004), pp. 2659-2663, 2004. M. J. Hossain, M-S. Alouini, and V. K. Bhargava, "Rate Adaptive Hierarchical Modulation-Assisted Two-User Opportunistic Scheduling", IEEE Transactions on Wireless Communications, Vol. 6, No. 6, pp. 2076-2085, 2007. A. Chindapol, and J. Ritcey, "Bit-Interleaved Coded Modulation with Signal Space Diversity in Rayleigh Fading", Proc. IEEE Asilomar Conference on Signals, Systems and Computers, (ACSSC 1999) Vol. 2, pp. 1003-1007, 1999.
ところで、送信装置が複数の受信装置にデータを送信する通信システムにおいて、複数の受信装置宛てのデータを階層変調することを考える。しかし、階層変調を採用する場合には、各チャネルに何れの多値変調方式(16QAMや64QAMなど)を用いるか、各受信装置宛てのデータに何れの位置のビットを割り当てるかなど、様々な選択肢がある。従って、どのように適切な階層変調の方式を選択するかという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の受信装置宛てのデータを効率的に伝送できるようにする送信装置、受信装置、送信方法および受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、複数の受信装置に対してデータを送信する送信装置であって、第1の通信品質と第2の通信品質との組み合わせ毎に複数のチャネルを用いた所定の階層変調方式とを対応付けた情報を記憶する記憶部と、第1の受信装置の通信品質を第1の通信品質とし第2の受信装置の通信品質を第2の通信品質としたときの対応する階層変調方式を選択する制御部と、制御部で選択した階層変調方式に応じて、第1の受信装置のデータと第2の受信装置のデータとを複数のチャネルにマッピングして送信する送信部と、を有し、階層変調方式とは、複数のチャネルにまたがって形成される階層変調チャネルに各受信装置へのデータをマッピングする方式であることを特徴とする送信装置が提供される。
上記送信装置、受信装置、送信方法および受信方法によれば、複数の受信装置宛てのデータを効率的に伝送することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
送信装置および受信装置を示す図である。 移動通信システムのシステム構成を示す図である。 基地局を示すブロック図である。 移動局を示すブロック図である。 シミュレーション装置を示すブロック図である。 シミュレーション装置の機能を示すブロック図である。 16QAMにおけるビット割り当て例を示す図である。 64QAMにおけるビット割り当て例を示す図である。 階層変調チャネルの例を示す図である。 階層変調チャネルの定義テーブルの例を示す第1の図である。 階層変調チャネルの定義テーブルの例を示す第2の図である。 SNRとブロック誤り率との対応例を示すグラフである。 SNRと伝送レートとの対応例を示すグラフである。 階層MCSテーブルの生成処理を示すフローチャートである。 チャネルタイプの定義テーブルの第1の例を示す図である。 階層MCSテーブルの第1の例を示す図である。 チャネルタイプの定義テーブルの第2の例を示す図である。 階層MCSテーブルの第2の例を示す図である。 階層MCSテーブルの他のデータ構造例を示す図である。 無線フレームの下りチャネルを示す図である。 基地局の送信処理を示すフローチャートである。 MCS識別番号の定義方法の第1の例を示す図である。 MCS識別番号を通知する制御情報の第1の例を示す図である。 MCS識別番号の定義方法の第2の例を示す図である。 MCS識別番号を通知する制御情報の第2の例を示す図である。 ビットマップの例を示す図である。 移動局の受信処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、送信装置および受信装置を示す図である。送信装置1と受信装置2,3とは、通信を行う。送信装置1は、受信装置2宛てのデータと受信装置3宛てのデータとを送信することができる。移動通信システムの場合、例えば、送信装置1を基地局、受信装置2,3を移動局と考えることができる。
送信装置1は、記憶部1a、制御部1bおよび送信部1cを有する。記憶部1aは、第1の通信品質と第2の通信品質と複数のチャネルを用いた階層変調方式とを対応付けた情報を記憶する。制御部1bは、受信装置2,3の通信品質をそれぞれ取得する。そして、記憶部1aが記憶する情報に基づいて、2つの通信品質に対応付けられている階層変調方式を選択する。送信部1cは、制御部1bで選択された階層変調方式に従って、受信装置2宛てのデータと受信装置3宛てのデータとを、複数のチャネルを用いて階層変調して送信する。
ここで、記憶部1aに記憶された情報では、階層変調方式として、例えば、複数のチャネルそれぞれに適用する多値変調方式や、受信装置2,3宛てのデータを示す情報ビットを何れの位置にマッピングするかなどが定義される。記憶部1aに記憶された情報は、多次元のデータ構造として表現することもできる。データ構造が2次元の場合、受信装置2の通信品質と受信装置3の通信品質とから、適用する階層変調方式を一意に特定することができる。ただし、データ構造を3次元以上にしてもよい。この場合、3つ以上の受信装置の通信品質から、適用する階層変調方式を一意に特定することができる。
また、記憶部1aに記憶された情報では、階層変調方式に加えて、受信装置2宛てのデータおよび受信装置3宛てのデータそれぞれに適用する符号化率を定義してもよい。この場合、制御部1bは2つの通信品質に対応する符号化率を選択し、送信部1cは選択された符号化率で符号化することができる。送信部1cは、適用された階層変調方式や符号化率を受信装置2,3に通知するための制御情報を更に送信することができる。階層変調方式と符号化率とを通知する方法としては、例えば、階層変調方式を一意に識別する情報と各階層変調方式内で符号化率を一意に識別する情報とを通知する方法がある。また、階層変調方式と符号化率との各組み合わせを一意に識別する情報を通知する方法もある。
なお、受信装置2,3の通信品質としては、送信装置1から受信装置2,3への方向のリンクの通信品質を用いることが考えられる。例えば、制御部1bは、受信装置2,3から通信品質を示すフィードバック情報を取得することで、受信装置2,3の通信品質を特定することができる。
受信装置2は、記憶部2aおよび受信部2bを有する。記憶部2aは、送信装置1の記憶部1aに記憶された情報と同様の情報を記憶する。すなわち、第1の通信品質と第2の通信品質と複数のチャネルを用いた階層変調方式とを対応付けた情報を記憶する。受信部2bは、受信装置2宛てのデータと受信装置3宛てのデータとがマッピングされている複数のチャネルを送信装置1から受信し、自装置宛てのデータを抽出する。
このとき、受信した複数のチャネルに対し適用されている階層変調方式は、送信装置1から受信する制御情報と記憶部2aに記憶された情報とに基づいて特定することが考えられる。例えば、受信部2bは、自装置の通信品質に応じた識別情報と他の装置である受信装置3の通信品質に応じた識別情報とを含む制御情報を取得し、この2つの識別情報に対応する階層変調方式を特定する。なお、受信装置3も、受信装置2の記憶部2aおよび受信部2bに相当する記憶部3aおよび受信部3bを有している。
このような送信装置1によれば、制御部1bにより、記憶部1aに記憶された情報に基づいて、受信装置2の通信品質を第1の通信品質とし受信装置3の通信品質を第2の通信品質としたときの対応する階層変調方式が選択される。そして、送信部1cにより、選択された階層変調方式に応じて、受信装置2のデータと受信装置3のデータとが複数のチャネルにマッピングされて送信される。複数のチャネルにマッピングされた受信装置2のデータと受信装置3のデータとは、適用された階層変調方式に応じて、受信装置2,3それぞれにおいて抽出される。
これにより、受信装置2,3の通信品質の組み合わせに応じて、適切な階層変調方式を選択することが可能となる。従って、受信装置2,3宛てのデータをより効率的に伝送することが可能となる。
以下、上記の送信装置の機能を基地局に適用し受信装置の機能を移動局に適用した移動通信システムについて、更に詳細に説明する。ただし、上記の送信装置および受信装置の機能は、固定無線通信システムなど他の種類の通信システムに適用することもできる。また、上記の送信装置の機能は基地局以外の他の種類の通信装置に適用することもでき、上記の受信装置の機能は移動局以外の他の種類の通信装置に適用することもできる。
図2は、移動通信システムのシステム構成を示す図である。本実施の形態に係る移動通信システムは、基地局100、移動局200,200aおよびシミュレーション装置300を有する。なお、移動局200,200aは、基地局100の電波到達範囲(セル)内に位置しているとする。
基地局100は、移動局200,200aと無線通信が可能な通信装置である。基地局100は、適応変調符号化の機能を有する。基地局100は、移動局200,200aから、下りリンク(基地局100から移動局200,200aへの無線リンク)の通信品質を示すフィードバック情報を取得する。そして、下りリンクの通信品質に応じて、下りリンク通信で用いる変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)を適応的に決定する。基地局100が適用可能な変調方式には、階層変調方式が含まれる。
移動局200,200aは、基地局100と無線通信が可能な通信端末装置である。移動局200,200aとしては、例えば、携帯電話機を用いることができる。移動局200,200aは、基地局100が用いたMCSに応じて、自局宛てデータの復調および復号を行う。MCSは、受信信号に含まれる制御情報に基づいて判断することができる。また、移動局200,200aは、基地局100からの受信信号に基づいて下りリンクの通信品質を測定して、通信品質を示す情報を基地局100にフィードバックする。
シミュレーション装置300は、通信品質とMCSとの対応関係を示すMCSテーブルを作成することが可能な装置である。シミュレーション装置300としては、例えば、汎用的なコンピュータを用いることができる。シミュレーション装置300は、無線通信のシミュレーションを行って、各通信品質下で最適なMCSを求める。特に、シミュレーション装置300は、変調方式として階層変調方式を含む階層MCSテーブルを作成することができる。
シミュレーション装置300が作成した階層MCSテーブルは、基地局100および移動局200,200aに搭載される。階層MCSテーブルは、基地局100に固定的に格納されていてもよいし、基地局100がネットワーク40経由でシミュレーション装置300から受信して保持してもよい。また、移動局200,200aに固定的に格納されていてもよいし、移動局200,200aが基地局100から受信して保持してもよい。
なお、図2では2つの移動局を示しているが、基地局100が3つ以上の移動局と通信することも可能である。また、本実施の形態では、移動局200が移動局200aよりも基地局100に近く、移動局200の受信品質が移動局200aの受信品質より良好であるとする。以下では、特に下りリンク通信の制御に着目して本実施の形態を説明する。
図3は、基地局を示すブロック図である。基地局100は、アンテナ101、アンテナ共用器102、無線受信部103、品質取得部104、データバッファ105、符号化部106、制御情報生成部107、変調部108、無線送信部109、テーブル記憶部110および制御部111を有する。
アンテナ101は、送信・受信共用のアンテナである。アンテナ101は、移動局200,200aから受信した無線信号をアンテナ共用器102に出力する。また、アンテナ101は、アンテナ共用器102から取得した送信信号を無線出力する。ただし、送信用アンテナと受信用アンテナとを別々に設けるようにしてもよい。
アンテナ共用器102は、アンテナ101を送信・受信共用とするために、受信信号と送信信号とを分離する。アンテナ共用器102は、アンテナ101から取得した受信信号を、無線受信部103に出力する。また、無線送信部109から取得した送信信号を、アンテナ101に無線出力させる。受信信号と送信信号とを分離するために、アンテナ共用器102は、例えば、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)を備える。
無線受信部103は、アンテナ共用器102から取得した受信信号に対し、所定の無線受信処理を施して信号変換する。この変換処理のために、無線受信部103は、例えば、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、周波数変換器、BPF、A/D(Analog to Digital)変換器、直交復調器を備える。
品質取得部104は、無線受信部103による変換処理後の受信信号から、移動局200,200aが送信したCQI(Channel Quality Indicator)を抽出する。CQIは、移動局200,200aで測定されたSNR(Signal to Noise Ratio)などの通信品質を示す値である。品質取得部104は、抽出したCQIを制御部111に出力する。
データバッファ105は、移動局200,200aに送信するユーザデータを一時的に記憶するバッファメモリである。データバッファ105は、制御部111からの指示に応じて、記憶しているユーザデータを順次符号化部106に出力する。なお、データバッファ105は、ユーザデータをその宛先や種類に応じて管理するため、記憶領域を複数の領域に分けておくこともできる。
符号化部106は、データバッファ105から取得したユーザデータを符号化する。例えば、ユーザデータに対し、誤り検出用パリティの付加、誤り訂正符号化、インタリーブなどの処理を行う。このとき、符号化部106は、制御部111から指定される符号化率で符号化を行う。符号化率は、通信品質に応じて適応的に変更される。そして、符号化部106は、符号化したユーザデータを、変調部108に出力する。
制御情報生成部107は、制御部111からの指示に応じて制御情報を生成し、変調部108に出力する。制御情報生成部107が生成する制御情報としては、例えば、移動局200,200a宛てのユーザデータが何れのデータチャネルに含まれているかを示す情報、適用された変調符号化方式を示す情報、CQIの報告を要求する情報などがある。
変調部108は、符号化部106から取得したユーザデータおよび制御情報生成部107から取得した制御情報を変調する。例えば、16QAMや64QAMなどのデジタル多値変調を行う。このとき、変調部108は、制御部111から指定される変調方式で変調を行う。変調方式は、通信品質に応じて適応的に変更される。そして、変調部108は、得られた送信信号を無線送信部109に出力する。
なお、変調部108は、制御部111から階層変調方式が指定される場合がある。この場合、制御部111から移動局のペアが併せて指定される。変調部108は、ペアとして指定された移動局のデータを組み合わせて、階層変調を行う。例えば、移動局200と移動局200aとをペアとすることが指定されると、移動局200宛てのユーザデータと移動局200a宛てのユーザデータとを組み合わせて階層変調を行う。階層変調の詳細は、後で説明する。
無線送信部109は、変調部108から取得した送信信号に対し、所定の無線送信処理を施して信号変換し、アンテナ共用器102に出力する。この変換処理のために、無線送信部109は、例えば、直交変調器、D/A(Digital to Analog)変換器、周波数変換器、BPF、電力増幅器を備える。
テーブル記憶部110は、適応変調符号化に用いる階層MCSテーブルを記憶する。テーブル記憶部110としては、書き換え不可能または可能な不揮発性メモリを用いることができる。この階層MCSテーブルは、シミュレーション装置300によるシミュレーションの結果として定義されたものである。テーブル記憶部110には、予め固定的に階層MCSテーブルが記憶されていてもよいし、シミュレーション装置300から受信した階層MCSテーブルが格納されてもよい。また、テーブル記憶部110には、複数の階層MCSテーブルが記憶されていてもよい。
制御部111は、基地局100による送信処理を制御する。例えば、制御部111は、品質取得部104から取得するCQI、テーブル記憶部110に記憶された階層MCSテーブルおよびデータバッファ105のユーザデータの格納状況に基づいて、適応変調符号化の制御を行う。また、制御部111は、適用したMCSを示す制御情報の生成を、制御情報生成部107に指示する。また、テーブル記憶部110に複数の階層MCSテーブルが記憶されている場合、通信状況に応じて使用する階層MCSテーブルを切り替えると共に、切り替えたことを示す制御情報の生成を制御情報生成部107に指示する。
ここで、階層変調の場合、制御部111は、データバッファ105に格納されたユーザデータから次のタイミングで送信するものを選択すると共に、移動局のペアを決定する。ペアとする移動局を選択する方法としては、例えば、ランダムで選択する、CQI(通信品質)の差が大きい組み合わせを選択するなどが考えられる。次に、制御部111は、テーブル記憶部110に記憶された階層MCSテーブルとペアにした移動局それぞれのCQIから、階層変調方式と各ユーザデータの符号化率とを決定する。そして、制御部111は、符号化部106に各ユーザデータの符号化率を指定すると共に、変調部108に移動局のペアと階層変調方式とを指定する。
図4は、移動局を示すブロック図である。移動局200は、アンテナ201、アンテナ共用器202、無線受信部203、復調部204、復号部205、テーブル記憶部206、制御部207、品質推定部208および無線送信部209を有する。なお、移動局200aも、移動局200と同様のモジュール構成によって実現できる。
アンテナ201は、送信・受信共用のアンテナである。アンテナ201は、基地局100から受信した無線信号をアンテナ共用器202に出力する。また、アンテナ201は、アンテナ共用器202から取得した送信信号を無線出力する。ただし、送信用アンテナと受信用アンテナとを別々に設けるようにしてもよい。
アンテナ共用器202は、アンテナ201を送信・受信共用とするために、受信信号と送信信号とを分離する。アンテナ共用器202は、アンテナ201から取得した受信信号を、無線受信部203に出力する。また、無線送信部209から取得した送信信号を、アンテナ201に無線出力させる。受信信号と送信信号とを分離するために、アンテナ共用器202は、例えば、BPFを備える。
無線受信部203は、アンテナ共用器202から取得した受信信号に対し、所定の無線受信処理を施して信号変換し、復調部204に出力する。この変換処理のために、無線受信部203は、例えば、LNA、周波数変換器、BPF、A/D変換器、直交復調器などを備える。
復調部204は、無線受信部203から取得した受信信号を復調する。例えば、復調部204は、まず、制御チャネルに含まれる制御情報を所定の方式または制御部207から指定される方式で復調する。そして、制御情報によって自局宛てのユーザデータが含まれているデータチャネルおよびその変調方式を特定できると、データチャネルに含まれるユーザデータを復調する。そして、復調部204は、得られた復調信号を復号部205に出力する。なお、変調方式には、階調変調方式が含まれる。
復号部205は、復調部204から取得した復調信号を復号する。例えば、復号部205は、復調信号に対しデインターリーブ、誤り訂正復号、誤り検出などの処理を行う。復号は、制御チャネルに含まれる制御情報によって特定される符号化率に従って行う。そして、復号部205は、得られたユーザデータを図示しないデータ処理部に出力する。データ処理部では、ユーザデータがその種類に応じて再生される。
テーブル記憶部206は、基地局100のテーブル記憶部110と同様の階層MCSテーブルを記憶する。テーブル記憶部206としては、書き換え不可能または可能な不揮発性メモリを用いることができる。テーブル記憶部206には、予め固定的に階層MCSテーブルが記憶されていてもよいし、基地局100から受信した階層MCSテーブルが格納されてもよい。また、テーブル記憶部206には、複数の階層MCSテーブルが記憶されていてもよい。
制御部207は、移動局200による受信処理を制御する。例えば、制御部207は、基地局100から受信した制御情報に基づいて、復調部204での復調および復号部205での復号を制御する。制御部207は、テーブル記憶部206に記憶されている階層MCSテーブルを参照して、制御情報に含まれる値と変調方式や符号化率との対応関係を特定する。また、テーブル記憶部206に複数の階層MCSテーブルが記憶されている場合、基地局100からの指示に応じて、使用する階層MCSテーブルを切り替える。
品質推定部208は、無線受信部203による変換処理後の受信信号に基づいて、下りリンクのSNRを測定する。そして、品質推定部208は、測定されたSNRに応じたCQIの信号を、無線送信部209に出力する。なお、SNRに代えて、SIR(Signal to Interference Ratio)やSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)、受信電界強度などを、下りリンクの通信品質を示す指標として用いてもよい。
無線送信部209は、品質推定部208から取得したCQIの信号に対し、所定の無線送信処理を施して信号変換し、アンテナ共用器202に出力する。この変換処理のために、無線送信部209は、例えば、直交変調器、D/A変換器、周波数変換器、BPF、電力増幅器を備える。
図5は、シミュレーション装置を示すブロック図である。シミュレーション装置300は、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、HDD(Hard Disk Drive)303、グラフィック処理装置304、入力インタフェース305および通信インタフェース306を有する。これらのモジュールは、バスに接続されている。
CPU301は、シミュレーション装置300全体を制御する。CPU301は、OS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムを実行して、シミュレーション装置300に各種機能を実現する。RAM302には、CPU301に実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM302には、CPU301による処理に用いられる各種データが一時的に格納される。HDD303には、OSプログラムやアプリケーションプログラム、CPU301による処理に用いられる各種データが格納される。ただし、HDD303に代えて不揮発性メモリを用いてもよい。
グラフィック処理装置304には、モニタ307が接続されている。グラフィック処理装置304は、CPU301からの命令に従って、画像をモニタ307に表示させる。入力インタフェース305には、キーボード308とマウス309とが接続されている。入力インタフェース305は、キーボード308やマウス309から送られてくる信号を、バスを介してCPU301に出力する。通信インタフェース306は、ネットワーク40に接続されている。通信インタフェース306は、ネットワーク40を介して、他のコンピュータや通信装置などとの間でデータの送受信を行う。
図6は、シミュレーション装置の機能を示すブロック図である。シミュレーション装置300は、チャネル定義記憶部311、受信誤り推定部312、統計データ記憶部313、伝送レート判定部314、最適MCS判定部315およびMCS情報記憶部316を有する。これらの機能は、CPU301がHDD303に格納された所定のプログラムを実行することにより実現される。ただし、これらの機能の全部または一部をハードウェアにより実現してもよい。
チャネル定義記憶部311には、評価対象の階層変調方式を定義した定義情報が格納されている。定義情報では、各チャネルに適用する多値変調方式(例えば、16QAMや64QAM)、各チャネルにマッピングする複数の情報ビットと移動局200,200aとの対応付けなどが定義される。定義情報は、シミュレーション前にシミュレーション装置300のユーザの操作に基づいて作成され、チャネル定義記憶部311に格納される。
受信誤り推定部312は、チャネル定義記憶部311から階層変調方式の定義情報を読み出し、階層変調方式/符号化率の組み合わせ毎に、下りリンクの通信品質(例えば、SNR)を変化させたときの各受信誤り率(例えば、ブロック誤り率(BLER:BLock Error Rate))を推定する。受信誤り率は、所定の算出方法に基づいて得られる理論値でもよいし、実験データを参照して得られる値でもよい。そして、受信誤り推定部312は、生成した受信誤り率のデータを統計データ記憶部313に格納する。
統計データ記憶部313には、受信誤り推定部312で生成された受信誤り率のデータが格納される。この受信誤り率のデータは、伝送レート判定部314によって読み出される。また、統計データ記憶部313には、伝送レート判定部314で生成された後述する伝送レートのデータが格納される。この伝送レートのデータは、最適MCS判定部315によって読み出される。
伝送レート判定部314は、統計データ記憶部313から受信誤り率のデータを読み出し、階層変調方式毎に、下りリンクの通信品質(例えば、SNR)を変化させたときの達成される各伝送レートを判定する。具体的には、まず、許容する受信誤り率(例えば、BLER=10%)を設定する。次に、設定した受信誤り率を維持するための符号化率の上限を各通信品質に対して判定する。そして、階層変調方式と符号化率とから、達成可能な伝送レートを算出する。伝送レート判定部314は、生成した伝送レートのデータを統計データ記憶部313に格納する。
最適MCS判定部315は、統計データ記憶部313から伝送レートのデータを読み出し、階層MCSテーブルを生成する。具体的には、最適MCS判定部315は、ペアとする2つの移動局の通信品質(例えば、SNR)の組み合わせ毎に、各階層変調方式について評価値を算出する。評価値は、例えば、2つの移動局それぞれで達成される伝送レートに基づいて、所定の評価式に従って計算される。そして、評価値が最も高い階層変調方式を、その通信品質の組み合わせに対応する階層変調方式と決定する。また、その伝送レートを達成するための符号化率も対応付ける。最適MCS判定部315は、生成した階層MCSテーブルを、MCS情報記憶部316に格納する。
MCS情報記憶部316には、最適MCS判定部315で生成された階層MCSテーブルが格納される。この階層MCSテーブルが、基地局100および移動局200,200aに搭載される。なお、最適MCS判定部315で使用する評価式を切り替えることで、複数通りの階層MCSテーブルを用意することも可能である。評価式の詳細は、後で説明する。
次に、以上のような構成のシステムにおいて実行される処理を更に具体的に説明する。まず、シミュレーション装置300における階層MCSテーブルの生成処理について説明し、その後、基地局100における送信処理および移動局200,200aによる受信処理について説明する。
図7は、16QAMにおけるビット割り当て例を示す図である。QAMでは、互いに独立な搬送波I,Qの振幅および位相を調整することで、複数の情報ビットを伝送することができる。16QAMでは、1シンボルに4つの情報ビットをマッピングできる。図7の例では、I−Q平面の4つの象限を区別するために、4ビットのうち上位2ビットを割り当てている。具体的には、第1象限に「00」、第2象限に「10」、第3象限に「11」、第4象限に「01」を割り当てている。また、各象限内の4点を区別するために下位2ビットを割り当てている。隣接する点間では、4ビットのうち何れか1ビットのみが異なるように、割り当てがなされている。
このようにビット割り当てがなされている場合、上位2ビットは比較的誤りが生じにくく、下位2ビットは比較的誤りが生じやすい。そこで以下の説明では、16QAMについては、上位2ビットをMSB(Most Significant Bit)、下位2ビットをLSB(Least Significant Bit)を呼ぶこととする。すなわち、MSBは比較的誤りが生じにくく、LSBは比較的誤りが生じやすい。
図8は、64QAMにおけるビット割り当て例を示す図である。64QAMでは、1シンボルに6つの情報ビットをマッピングできる。図8の例では、I−Q平面の4つの象限を区別するために、6ビットのうち上位2ビットを割り当てている。また、各象限内の4つのグループを区別するために中2ビットを割り当てている。また、各グループ内の4点を区別するために、下位2ビットを割り当てている。隣接する点間では、6ビットのうち何れか1ビットのみが異なるように、割り当てがなされている。
このようにビット割り当てがなされている場合、上位2ビットは比較的誤りが生じにくく、下位2ビットは比較的誤りが生じやすい。中2ビットの誤りの生じやすさは、上位2ビットと下位2ビットとの中間程度である。そこで以下の説明では、64QAMについては、上位2ビットをMSB、中2ビットをSB(Significant Bit)、下位2ビットをLSBと呼ぶこととする。すなわち、MSBは比較的誤りが生じにくく、LSBは比較的誤りが生じやすく、SBはその中間程度である。
図9は、階層変調チャネルの例を示す図である。ここでは、2つのチャネル(チャネル0およびチャネル1)を用いて、2つの移動局(移動局200,200a)宛てのユーザデータを階層変調する場合を考える。
(A)の例では、チャネル0とチャネル1とが共に16QAMで多値変調される。そして、チャネル0のMSB(MSB0)とチャネル1のMSB(MSB1)とから1つの階層変調チャネルが構成されている。また、チャネル0のLSB(LSB0)とチャネル1のLSB(LSB1)とから他の階層変調チャネルが構成されている。例えば、MSB0+MSB1の階層変調チャネルを、通信品質が低い移動局200aのユーザデータに割り当て、LSB0+LSB1の階層チャネルを、通信品質が高い移動局200のユーザデータに割り当てることが考えられる。
(B)の例では、チャネル0とチャネル1とが共に64QAMで多値変調される。そして、チャネル0のMSB(MSB0)およびSB(SB0)とチャネル1のMSB(MSB1)とから1つの階層変調チャネルが構成されている。また、チャネル0のLSB(LSB0)とチャネル1のSB(SB1)およびLSB(LSB1)とから1つの階層変調チャネルが構成されている。例えば、MSB0+MSB1+SB0の階層変調チャネルを、通信品質が低い移動局200aのユーザデータに割り当て、SB1+LSB0+LSB1の階層チャネルを、通信品質が高い移動局200のユーザデータに割り当てることが考えられる。
(C)の例では、チャネル0が16QAMで多値変調され、チャネル1が64QAMで多値変調される。そして、チャネル0のMSB(MSB0)およびLSB(LSB0)とチャネル1のMSB(MSB1)とから1つの階層変調チャネルが構成されている。また、チャネル1のSB(SB1)およびLSB(LSB1)から1つの階層変調チャネルが構成されている。例えば、MSB0+MSB1+LSB0の階層変調チャネルを、通信品質が低い移動局200aのユーザデータに割り当て、SB1+LSB1の階層チャネルを、通信品質が高い移動局200のユーザデータに割り当てることが考えられる。
階層変調を適用しない場合、例えば、移動局200のユーザデータをチャネル0にマッピングし、移動局200aのユーザデータをチャネル1にマッピングする。一方、階層変調を適用した場合、移動局200,200aのユーザデータを組み合わせてチャネル0,1にマッピングする。通信品質の悪い移動局のユーザデータを誤りの生じにくいビットに優先的にマッピングすることで、通信のスループットを改善できる。なお、上記のMSB,SB,LSBの組み合わせ方法は、種々の変形が可能である。また、MSB,SB,LSBを何れも2ビットとしたが、他のビット数の組み合わせも考えられる。
図10は、階層変調チャネルの定義テーブルの例を示す第1の図である。テーブル321,322は、シミュレーション開始前に、予めシミュレーション装置300のチャネル定義記憶部311に格納されている。
テーブル321,322には、UE0およびUE1の項目が設けられている。UE0の項目には、ペアとする2つの移動局のうち、通信品質が低い方の移動局(例えば、移動局200a)の階層変調チャネルが記載される。UE1の項目には、通信品質が高い方の移動局(例えば、移動局200)の階層変調チャネルが記載される。横方向に並べた情報同士が組み合わされて、1つの階層変調方式についての定義情報となる。
テーブル321は、2つのチャネルを共にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で多値変調する場合の階層変調方式の候補を示している。ここで、I0はチャネル0のI成分、Q0はチャネル0のQ成分、I1はチャネル1のI成分、Q1はチャネル1のQ成分である。例えば、テーブル321の2番目の候補は、チャネル0のI成分とチャネル1のQ成分とを低品質の移動局に割り当て、チャネル0のQ成分とチャネル1のI成分とを高品質の移動局に割り当てることを示している。なお、1番目の候補は、階層変調方式の1つとして挙げているが、実質的には階層変調を行っていない。
テーブル322は、2つのチャネルを共に16QAMで多値変調する場合の階層変調方式の候補を示している。ここで、MSB0,MSB1,LSB0,LSB1の意味は、前述の通りである。例えば、2番目の候補は、チャネル0のMSBとチャネル1のMSBとを低品質の移動局に割り当て、チャネル0のLSBとチャネル1のLSBとを高品質の移動局に割り当てることを示している。なお、1番目の候補は、階層変調方式の1つとして挙げているが、実質的には階層変調を行っていない。
図11は、階層変調チャネルの定義テーブルの例を示す第2の図である。テーブル323,324は、シミュレーション開始前に、予めシミュレーション装置300のチャネル定義記憶部311に格納されている。テーブル323,324の構造は、前述のテーブル321,322と同様である。
テーブル323は、2つのチャネルを共に64QAMで多値変調する場合の階層変調方式の候補を示している。ここで、MSB0,MSB1,SB0,SB1,LSB0,LSB1の意味は、前述の通りである。例えば、2番目の候補は、チャネル0のMSBとチャネル1のMSBとを低品質の移動局に割り当て、チャネル0のSB,LSBとチャネル1のSB,LSBとを高品質の移動局に割り当てることを示している。なお、1番目の候補は、階層変調方式の1つとして挙げているが、実質的には階層変調を行っていない。
テーブル324は、一方のチャネル(チャネル0)を16QAMで多値変調し、他方のチャネル(チャネル1)を64QAMで多値変調する場合の階層変調方式の候補を示している。ここで、MSB0,MSB1,SB1,LSB0,LSB1の意味は、前述の通りである。例えば、2番目の候補は、チャネル0のMSB,LSBとチャネル1のMSBとを低品質の移動局に割り当て、チャネル1のSB,LSBを高品質の移動局に割り当てることを示している。なお、1番目の候補は、階層変調方式の1つとして挙げているが、実質的には階層変調を行っていない。
図12は、SNRとブロック誤り率との対応例を示すグラフである。グラフ325が示すBLERのデータは、シミュレーション装置300の受信誤り推定部312によって生成され、統計データ記憶部313に格納される。このようなBLERのデータは、階層変調チャネル毎、すなわち、各階層変調方式のUE0,UE1それぞれにつき生成される。なお、グラフ325は、2つのチャネルが64QAMで多値変調されており、MSB0,MSB1,SB0を含む階層変調チャネルの場合を示している。
グラフ325の横軸はSNR(単位はdB)であり縦軸はBLER(無単位)である。シミュレーション装置300は、SNR対BLERの曲線を符号化率毎に描く。例えば、グラフ325の最も左の曲線は、符号化率が40/2400=0.0166667の場合の曲線である。グラフ325の最も右の曲線は、符号化率が2232/2400=0.93の場合の曲線である。グラフ325には、29通りの符号化率についてのBLERの曲線が描かれている。なお、横軸にSNR以外の通信品質を示す指標を用いてもよく、縦軸にBLER以外の受信誤り率を示す指標を用いてもよい。
図13は、SNRと伝送レートとの対応例を示すグラフである。グラフ326が示す伝送レートのデータは、シミュレーション装置300の伝送レート判定部314によって生成され、統計データ記憶部313に格納される。このような伝送レートのデータは、階層変調方式毎に生成される。なお、グラフ326は、2つのチャネルが64QAMで多値変調され、UE0にMSB0,MSB1,SB0を割り当て、UE1にSB1,LSB0,LSB1を割り当てた階層変調方式の場合を示している。
グラフ326の横軸は、SNRであり、縦軸は伝送レート(bps/Hz)である。シミュレーション装置300は、SNR対BLERのグラフに基づいて、SNR対伝送レートの曲線をUE0,UE1それぞれについて描く。具体的には、まず、許容するBLERの閾値(例えば、0.1)を設定する。次に、設定したBLERの閾値を達成するための符号化率を、各SNRについて求める。例えば、グラフ325の各曲線とBLER=0.1との交点を検出することで、SNRと符号化率との対応関係を求める。そして、変調方式と符号化率とから伝送レートを算出することで、SNRと伝送レートとの対応関係を求める。なお、横軸にSNR以外の通信品質を示す指標を用いてもよい。
シミュレーション装置300は、グラフ326が示すような伝送レートのデータに基づいて、2つの移動局のSNRの組み合わせに対して最適な階層変調方式を判定する。その際、2つのSNRから評価値を算出するための評価式を用いる。ここで、シミュレーション装置300が用いる評価式の例を2つ示す。
まず、第1の評価式について説明する。第1の評価式は、第1の評価基準(Criterion)に基づいて導出される。第1の評価基準では、チャネルリソースの割り当て量を調整することで、ペアにする2つの移動局のスループットの比を一定に維持することが好ましいという前提を置く。すなわち、UE0が達成すべきスループットをC0、UE1が達成すべきスループットをC1としたとき、式(1)の関係を前提に置く。ここで、δはスループットの比を表す係数である。全ての移動局を公平に扱う場合は、δ=1と置くことができる。
Figure 0005338818
0およびC1は、式(2)および式(3)のように定義することができる。ここで、γ0はUE0のSNR、γ1はUE1のSNR、μはUE0,UE1に割り当てるチャネルリソース量の比である。また、R0(γ)はUE0のSNR対伝送レートの関数、R1(γ)はUE1のSNR対伝送レートの関数である。この関数は、図13に示したグラフ326の曲線に相当し、階層変調方式によって異なる。なお、チャネルリソースは、TDMA(Time Division Multiple Access)の場合は時間リソース、FDMA(Frequency Division Multiple Access)の場合は周波数リソース、CDMA(Code Division Multiple Access)の場合はコードリソースを意味する。
Figure 0005338818
Figure 0005338818
式(2)および式(3)を式(1)に代入して変形すると、μについての式(4)が得られる。更に、式(4)を式(2)および式(3)に代入すると、μを含まないスループットについての式(5)および式(6)が得られる。そして、C0とC1との和を全体のスループットC1 Totalとすると、式(7)が得られる。この式(7)を、第1の評価式として用いることができる。第1の評価式によれば、階層変調方式とペアにする移動局それぞれのSNRとから、評価値を算出することができる。
Figure 0005338818
Figure 0005338818
Figure 0005338818
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次に、第2の評価式について説明する。第2の評価式は、第2の評価基準に基づいて導出される。第2の評価基準では、ペアにする2つの移動局それぞれに対し、同一量のチャネルリソースを割り当てるという前提を置く。これは、TDMAでは同一時間長のタイムスロットを割り当てること、FDMAでは同一幅の周波数帯域を割り当てること、CDMAでは同一数のコードを割り当てることを意味する。この前提下では、2つの移動局のスループットの比は一定にならない。
第2の評価基準では、式(8)に示すように、全体のスループットC2 Totalを、UE0の伝送レートとUE1の伝送レートとの和として定義する。この式(8)を、第2の評価式として用いることができる。第2の評価式によれば、第1の評価式と同様、階層変調方式とペアにする移動局それぞれのSNRとから、評価値を算出できる。
Figure 0005338818
図14は、階層MCSテーブルの生成処理を示すフローチャートである。この生成処理は、シミュレーション装置300において実行される。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]受信誤り推定部312は、チャネル定義記憶部311に記憶されている定義情報を読み出し、階層変調方式を1つ選択する。
[ステップS12]受信誤り推定部312は、UE0,UE1の階層変調チャネルそれぞれについて、符号化率毎に、通信品質(例えば、SNR)と受信誤り率(例えば、BLER)との対応関係を推定する。すなわち、受信誤り推定部312は、図12のグラフ325が示すようなデータを生成する。そして、受信誤り推定部312は、生成したデータを、統計データ記憶部313に格納する。
[ステップS13]受信誤り推定部312は、定義されている全ての階層変調方式をステップS11で選択したか判断する。全て階層変調方式を選択した場合、処理をステップS14に進める。未選択の階層変調方式がある場合、処理をステップS11に進める。
[ステップS14]伝送レート判定部314は、許容する受信誤り率の閾値(例えば、BLER=0.1)を決定する。
[ステップS15]伝送レート判定部314は、階層変調方式を1つ選択する。
[ステップS16]伝送レート判定部314は、統計データ記憶部313に記憶されている通信品質対受信誤り率のデータとステップS14で決定した閾値とから、UE0,UE1それぞれの通信品質対伝送レートのデータを生成する。すなわち、伝送レート判定部314は、各通信品質について、閾値として設定した受信誤り率を達成するための符号化率を特定し、階層変調方式と符号化率とから伝送レートを求める。これにより、前述の関数R0(γ),R1(γ)が得られる。そして、伝送レート判定部314は、生成したデータを、統計データ記憶部313に格納する。
[ステップS17]伝送レート判定部314は、定義されている全ての階層変調方式をステップS15で選択したか判断する。全て階層変調方式を選択した場合、処理をステップS18に進める。未選択の階層変調方式がある場合、処理をステップS15に進める。
[ステップS18]最適MCS判定部315は、所定の通信品質の範囲内で、UE0,UE1の通信品質のペア<γ0,γ1>を1つ選択する。例えば、−10dB〜20dBの範囲内で、SNRのペアを1つ選択する。
[ステップS19]最適MCS判定部315は、ステップS18で選択した通信品質のペア<γ0,γ1>とステップS16で求めた各階層変調方式の伝送レートの関数R0(γ),R1(γ)とから、各階層変調方式の評価値CTotalを算出する。評価値を計算するために、例えば、前述の第1の評価式や第2の評価式を用いることができる。何れの評価式を用いるかは、予め決めておく。
[ステップS20]最適MCS判定部315は、ステップS19で算出した評価値CTotalが最も高い階層変調方式を特定する。また、その伝送レートを達成するためのUE0,UE1それぞれの符号化率も特定する。これにより、ステップS18で選択した通信品質のペア<γ0,γ1>に対する最適な階層MCSが決定される。
[ステップS21]最適MCS判定部315は、全ての通信品質のペアをステップS18で選択したか判断する。全ての通信品質のペアを選択した場合、生成処理を終了する。未選択の通信品質のペアがある場合、処理をステップS18に進める。
このようにして、シミュレーション装置300は、階層変調方式の候補の情報に基づいてシミュレーションを行い、階層MCSテーブルを生成する。すなわち、各階層変調方式について、まず通信品質と受信誤り率との対応関係を推定し、次に通信品質と伝送レートとの対応関係を求める。そして、UE0,UE1の通信品質のペア毎に、最適な階層変調方式とUE0,UE1のユーザデータの符号化率とを判定する。
図15は、チャネルタイプの定義テーブルの第1の例を示す図である。テーブル327は、シミュレーション装置300の最適MCS判定部315によって生成され、MCS情報記憶部316に格納される。テーブル327は、階層MCSテーブルに出現する階層変調方式を列挙したものであり、前述の第1の評価基準に基づいて生成されたものである。
テーブル327には、チャネルタイプ、UE0およびUE1の項目が設けられている。チャネルタイプの項目には、階層変調方式を識別する番号が記載される。UE0の項目には、ペアとする移動局のうち、通信品質が低い方の移動局の階層変調チャネルが記載される。UE1の項目には、通信品質が高い方の移動局の階層変調チャネルが記載される。横方向に並べた情報同士が組み合わされて、1つの階層変調方式についての情報となる。
例えば、チャネルタイプ4の階層変調方式では、2つのチャネルが共に16QAMで多値変調され、チャネル0のMSBとチャネル1のMSBとが低品質の移動局に割り当てられ、チャネル0のLSBとチャネル1のLSBとが高品質の移動局に割り当てられる。なお、チャネルタイプ0〜2の方式は、実質的には階層変調を行っておらず、通常の多値変調方式に相当する。
図16は、階層MCSテーブルの第1の例を示す図である。テーブル328は、シミュレーション装置300の最適MCS判定部315によって生成され、MCS情報記憶部316に格納される。テーブル328は、SNRのペアとMCSとの対応関係を2次元データ構造で表現したものであり、前述の第1の評価基準に基づいて生成されたものである。
テーブル328の縦および横は、それぞれ−10〜20dBの範囲のSNRに対応している。テーブル328の各点について、階層変調方式と符号化率とが定義されている。なお、階層変調方式の定義でUE0の通信品質<UE1の通信品質と条件付けていることから、テーブル328はSNR0=SNR1の直線に対して対称になっている。
第1の評価基準によれば、例えば、2つのSNRが共に低い場合、実質的に階層変調を行わないチャネルタイプ0の方式(QPSKを用いた方式)が最適である。同様に、2つのSNRが共に中程度の場合、実質的に階層変調を行わないチャネルタイプ1の方式(16QAMを用いた方式)が最適であり、2つのSNRが共に高い場合、実質的に階層変調を行わないチャネルタイプ2の方式(64QAMを用いた方式)が最適である。言い換えれば、2つのSNRの差が所定値以下の場合は、階層変調を行わない方が好ましいと定義されている。
これに対し、一方のSNRのみが高い場合、チャネルタイプ4の方式(16QAMを用いた階層変調方式)が最適である。また、一方のSNRのみが更に高い場合、チャネルタイプ5やチャネルタイプ6の方式(64QAMを用いた階層変調方式)が最適である。言い換えれば、2つのSNRの差が所定値より大きい場合は、階層変調を行う方が好ましいと定義されている。このような階層MCSテーブルを参照することで、ペアとする移動局のSNRから、最適な階層変調方式と符号化率とを選択することができる。
図17は、チャネルタイプの定義テーブルの第2の例を示す図である。テーブル329は、シミュレーション装置300の最適MCS判定部315によって生成され、MCS情報記憶部316に格納される。テーブル329は、階層MCSテーブルに出現する階層変調方式を列挙したものであり、前述の第2の評価基準に基づいて生成されたものである。
テーブル329には、テーブル327と同様、チャネルタイプ、UE0およびUE1の項目が設けられている。例えば、チャネルタイプ3の階層変調方式では、2つのチャネルが共に16QAMで多値変調され、チャネル0のMSBとチャネル1のMSBとが低品質の移動局に割り当てられ、チャネル0のLSBとチャネル1のLSBとが高品質の移動局に割り当てられる。なお、チャネルタイプ0〜2の方式は、実質的には階層変調を行っておらず、通常の多値変調方式に相当する。
図18は、階層MCSテーブルの第2の例を示す図である。テーブル330は、シミュレーション装置300の最適MCS判定部315によって生成され、MCS情報記憶部316に格納される。テーブル330は、SNRのペアとMCSとの対応関係を2次元データ構造で表現したものであり、前述の第2の評価基準に基づいて生成されたものである。テーブル328と同様、テーブル330の縦および横は、それぞれ−10〜20dBの範囲のSNRに対応している。テーブル330の各点について、階層変調方式と符号化率とが定義されている。なお、SNR0=SNR1の直線に対して対称になっている。
第2の評価基準によれば、例えば、2つのSNRが共に低い場合、実質的に階層変調を行わないチャネルタイプ0の方式(QPSKを用いた方式)が最適である。少なくとも一方のSNRが高い場合、チャネルタイプ5の方式(16QAMを用いた階層変調方式)が最適である傾向にある。少なくとも一方のSNRが更に高い場合、チャネルタイプ6の方式(64QAMを用いた階層変調方式)が最適である傾向にある。このような階層MCSテーブルを参照することで、ペアとする移動局のSNRから、最適な階層変調方式と符号化率とを選択することができる。
図19は、階層MCSテーブルの他のデータ構造例を示す図である。図16や図18に示した階層MCSテーブルは、テーブル331のようなデータ構造として表現することもできる。テーブル331は、シミュレーション装置300のMCS情報記憶部316に格納することができる。また、基地局100や移動局200,200aに搭載することもできる。
テーブル331には、X座標、Y座標、SNR0、SNR1、チャネルタイプ、符号化率0および符号化率1の項目が設けられている。横方向に並べた情報同士が関連付けられている。
X座標の項目には、図16や図18の横軸の位置を識別する番号(0〜29)が記載され、Y座標の項目には、図16や図18の縦軸の位置を識別する番号(0〜29)が記載される。この識別番号は、例えば、1dB間隔で付与される。SNR0の項目には、UE0のSNRが記載され、SNR1の項目には、UE1のSNRが記載される。座標が1dB間隔で付与されている場合、「−10dB」は、−10dB以上−9dB未満の範囲を意味する。チャネルタイプの項目には、階層変調方式を識別する番号が記載される。符号化率0の項目には、UE0のユーザデータに適用する符号化率が記載され、符号化率1の項目には、UE1のユーザデータに適用する符号化率が記載される。
次に、このようにして生成された階層MCSテーブルを用いて行う、基地局100から移動局200,200aへのユーザデータの送信について説明する。
図20は、無線フレームの下りチャネルを示す図である。この例は、下りリンク通信にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用いた場合を示している。OFDMAでは、周波数領域×時間領域のリソースが細分化されて、割り当て管理が行われる。周波数領域の最小単位はサブキャリアと呼ばれる。時間領域の最小単位はシンボルと呼ばれる。1サブキャリア・1シンボルで特定される無線リソースの最小単位はリソースエレメントと呼ばれる。
基地局100から移動局200,200aへの下りリンク通信に用いられる無線フレームは、図20に示したようなサブフレームを有する。下りリンクのサブフレームには、制御チャネルの領域とデータチャネルの領域とが含まれる。例えば、制御チャネルの領域としてサブフレームの先頭から所定のシンボル時間(例えば、1〜3シンボル時間)が割り当てられ、データチャネルの領域として残りのシンボル時間が割り当てられる。データチャネルでは、移動局200,200a宛てのユーザデータが送信される。制御チャネルでは、各移動局宛てのユーザデータが含まれている領域を示す制御情報や、適用されているMCSを特定するための制御情報が送信される。
図21は、基地局の送信処理を示すフローチャートである。この送信処理は、基地局100において繰り返し実行される。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]無線受信部103は、測定されたSNRに対応するCQIを、移動局200,200aから受信する。品質取得部104は、受信信号に含まれるCQIを抽出する。制御部111は、品質取得部104から、移動局200,200aそれぞれのCQIを取得する。
[ステップS32]制御部111は、データバッファ105に記憶されているユーザデータの宛先から、移動局のペアを決定する。移動局のペアは、ステップS31で取得したCQIが示すSNRを参照して決定してもよい。ここでは、移動局200と移動局200aとをペアに決定したとする。
[ステップS33]制御部111は、ステップS32で決定したペアまたはペアにしないと決定した移動局(階層変調を行わない移動局)を1つ選択する。
[ステップS34]制御部111は、テーブル記憶部110に記憶された階層MCSテーブルを参照して、ステップS33で選択した移動局のSNRに対して最適なMCSを決定する。移動局のペアについては、2つのSNRから最適な階層変調方式および移動局それぞれに適用する符号化率を決定する。なお、階層変調を行わない移動局については、通常のMCSテーブルを参照して最適なMCSを決定してもよい。
[ステップS35]制御部111は、ステップS33で全ての移動局のペアまたはペアにしない移動局を選択したか判断する。全て選択した場合、処理をステップS36に進める。全て選択していない場合、処理をステップS33に進める。
[ステップS36]制御部111は、制御情報生成部107に制御情報の生成を指示する。制御情報生成部107は、ステップS32で決定された移動局のペアおよびステップS34で決定されたMCSを示す制御情報を生成する。
[ステップS37]制御部111は、符号化部106に符号化率を指定する。符号化部106は、制御部111から指定された符号化率で、各移動局宛てのユーザデータを符号化する。
[ステップS38]制御部111は、変調部108に変調方式を指定する。変調方式が階層変調方式の場合、併せて移動局ペアを指定する。変調部108は、制御部111から指定された変調方式で、ステップS37で符号化されたユーザデータを変調する。また、変調部108は、所定の変調方式で、ステップS36で生成された制御情報を変調する。
[ステップS39]無線送信部109は、ステップS38で変調された制御情報を制御チャネルで送信すると共に、変調されたユーザデータをデータチャネルで送信する。これにより、ユーザデータおよび制御情報の信号が無線出力される。
このようにして、基地局100は、移動局のペアを決定し、ペアそれぞれのSNRから対応するMCSを決定する。そして、基地局100は、MCSで定義される階層変調方式および符号化率に応じて、移動局200,200aのユーザデータを符号化および変調して送信する。なお、ステップS36の制御情報の生成とステップS37のユーザデータの符号化とは、並列に実行することもできる。
ここで、基地局100は、適用したMCSを移動局200,200aに通知するための制御情報を送信する。この制御情報のフォーマットとしては、様々なものが考えられる。以下、制御情報のフォーマットの例を2つ挙げる。
図22は、MCS識別番号の定義方法の第1の例を示す図である。第1のフォーマットでは、各MCSを識別するために、階層変調方式毎に一意なX方向の識別番号とY方向の識別番号とを定義する。図22の例では、階層変調方式n(nは非負整数)の領域は、X方向の幅が5、Y方向の幅が6である。そこで、X方向について識別番号X0〜X4、Y方向について識別番号Y0〜Y5を定義している。同様に、階層変調方式n+1の領域は、X方向の幅が5、Y方向の幅が5であるので、X0〜X4とY0〜Y4とを定義している。階層変調方式n+2の領域は、X方向の幅が4、Y方向の幅が7であるので、X0〜X3とY0〜Y6とを定義している。
図23は、MCS識別番号を通知する制御情報の第1の例を示す図である。第1のフォーマットでは、図23に示した制御情報が移動局のペア毎に制御チャネルで送信される。第1のフォーマットでは、制御情報には、階層変調方式を識別するチャネルタイプ、その階層変調チャネル内におけるUE0(X軸)についての識別番号およびUE1(Y軸)についての識別番号が含まれる。
この3つの情報によって、図16や図18に示した階層MCSテーブル内の1点を特定できる。ただし、移動局200,200aそれぞれは、3つの情報全てを読み取らなくてもよい。移動局200,200aは、チャネルタイプから階層変調方式を特定し、チャネルタイプと自局に対する識別番号とから符号化率を特定できるからである。すなわち、移動局200,200aは、ペアとなっている他方の移動局に対する識別番号を読み取らなくても、自局宛てのユーザデータの復調および復号が可能となる。
なお、第1のフォーマットでは、移動局のペアに対する制御情報の情報量(ビット数)は、式(9)に示すN1 Totalのように定義できる。ここで、NH-CHは階層MCSテーブルに現れる階層変調方式の数であり、Mx,maxはX方向の幅の最大値であり、My,maxはY方向の幅の最大値である。式(9)の第1項はチャネルタイプの情報量に相当し、第2項はUE0に対する識別番号の情報量に相当し、第3項はUE1に対する識別番号の情報量に相当する。
Figure 0005338818
図24は、MCS識別番号の定義方法の第2の例を示す図である。第2のフォーマットでは、各MCSを識別するために、階層MCSテーブル全体で一意なX方向の識別番号とY方向の識別番号とを定義する。図24の例では、テーブルの左下を原点として、X方向についての識別番号Xjと、Y方向についての識別番号Ykとを定義している(j,kは非負整数)。
図25は、MCS識別番号を通知する制御情報の第2の例を示す図である。第2のフォーマットでは、図25に示すように、複数の移動局分の通知内容を纏めた制御情報が制御チャネルで送信される。第2のフォーマットでは、制御情報には、UE0(X軸)についての識別番号およびUE1(Y軸)についての識別番号が含まれる。ペアとなる2つの移動局に対する識別番号は隣り合って配置されている。この制御情報には、階層変調が行われない移動局(ペアになっていない移動局)のMCSを示す識別情報も混在させることも可能である。
階層変調が適用されている移動局は、自局に対する識別情報とその隣にあるペアの相手方に対する識別情報とを読み込むことで、図16や図18に示した階層MCSテーブル内の1点を特定できる。なお、移動局200,200aは、自局宛ての識別情報が何番目に配置されているかは、他の手段(例えば、基地局100からの他の制御情報)で知っているとする。第2のフォーマットでは、制御情報の情報量(ビット数)を低減できる。
図26は、ビットマップの例を示す図である。このビットマップは、複数の移動局分の通知内容を纏めた制御情報であり、制御チャネルで送信される。ビットマップの各ビット(フラグ)の順序は、図25に示した制御情報における識別番号の順序に対応している。階層変調が適用されている移動局についてはフラグが「1」、階層変調が適用されていない移動局についてはフラグが「0」に設定される。
移動局200,200aは、制御チャネルで受信するビットマップを参照することで、自局宛てのユーザデータが階層変調されているか否か、すなわち、自局に対する識別番号に加えてペアの相手方に対する識別番号も読み込むべきか否かを迅速に判断することができる。図25に示した制御情報に加えてビットマップも送信する場合、それに伴って増加する制御情報の情報量(ビット数)は、式(10)に示すN2 Totalのように定義できる。ここで、NH-UEは階層変調を適用する移動局の数であり、NN-UEは階層変調を適用しない移動局の数である。
Figure 0005338818
図27は、移動局の受信処理を示すフローチャートである。この受信処理は、移動局200において繰り返し実行される。以下、図27に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]無線受信部203は、基地局100から、制御チャネルで制御情報を受信すると共に、データチャネルでユーザデータを受信する。復調部204は、受信した制御情報を復調する。
[ステップS42]復調部204は、受信した制御情報に基づいて、自局宛てのユーザデータが存在するか判断する。自局宛てのユーザデータがある場合、処理をステップS43に進める。自局宛てのユーザデータがない場合、受信処理を終了する。
[ステップS43]復調部204は、ユーザデータに施されている変調が階層変調方式か否か判定する。例えば、制御情報が前述の第2のフォーマットである場合、階層変調方式か否かは、ビットマップに含まれる自局のフラグが「1」であるか否かによって判定できる。
[ステップS44]復調部204は、ユーザデータに適用されているMCSを特定する。階層変調が施されている場合、階層MCSの特定方法は制御情報のフォーマットに依存する。例えば、前述の第1のフォーマットの場合、チャネルタイプと自局に対する識別番号とから階層MCSを特定できる。前述の第2のフォーマットの場合、自局に対する識別番号とペアの相手方に対する識別番号とから階層MCSを特定できる。
[ステップS45]復調部204は、ステップS44で特定したMCS(階層MCSを含む)が示す変調方式に応じて、ユーザデータを復調する。階層MCSの場合は、複数のチャネルを復調して自局宛てのユーザデータを示す情報ビットを抽出する。
[ステップS46]復号部205は、ステップS44で特定したMCSが示す符号化率に応じて、ステップS45で復調されたユーザデータを復号する。
このようにして、移動局200,200aは、基地局100から受信する制御情報に基づいて、ユーザデータに適用されているMCSを特定する。そして、MCSで定義されている変調方式や符号化率に応じて、ユーザデータを復調および復号する。特に、階層変調方式が適用されている場合、複数のチャネルを復調して自局宛てのユーザデータに相当する情報ビットを抽出する。
このような移動通信システムを用いることで、最適な階層変調方式を容易に選択することができ、複数の移動局に対するデータ送信のスループットを向上させることができる。特に、ペアにする移動局200,200aそれぞれの通信品質に応じて階層変調方式を特定するため、より適切な方式が選択されるようになる。また、基地局100から移動局200,200aへの階層MCSの通知を効率的に行うことができ、制御チャネルの情報量を削減することができる。
なお、本実施の形態では2つの移動局を組み合わせて階層変調を行うようにしたが、3つ以上の移動局を組み合わせて階層変調を行ってもよい。その場合、3次元以上の階層MCSテーブルを用意することが考えられる。また、本実施の形態では2つのデータチャネルを用いて階層変調を行うようにしたが、3つ以上のデータチャネルを用いて階層変調を行ってもよい。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1 送信装置
1a 記憶部
1b 制御部
1c 送信部
2,3 受信装置
2a,3a 記憶部
2b,3b 受信部

Claims (11)

  1. 複数の受信装置に対してデータを送信する送信装置であって、
    第1の通信品質と第2の通信品質との組み合わせ毎に複数のチャネルを用いた所定の階層変調方式とを対応付けた情報を記憶する記憶部と、
    第1の受信装置の通信品質を前記第1の通信品質とし第2の受信装置の通信品質を前記第2の通信品質としたときの対応する前記階層変調方式を選択する制御部と、
    前記制御部で選択した前記階層変調方式に応じて、前記第1の受信装置のデータと前記第2の受信装置のデータとを前記複数のチャネルにマッピングして送信する送信部と、
    を有し、
    前記階層変調方式とは、前記複数のチャネルにまたがって形成される階層変調チャネルに各受信装置へのデータをマッピングする方式である
    ことを特徴とする送信装置。
  2. 前記記憶部に記憶された情報では、前記第1の通信品質と前記第2の通信品質とに対して、更に第1の符号化率と第2の符号化率とが対応付けられており、
    前記送信部は、前記第1の受信装置のデータを前記第1の符号化率で符号化し前記第2の受信装置のデータを前記第2の符号化率で符号化する
    ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  3. 前記送信部は、前記階層変調方式を識別する情報と前記第1の符号化率を前記階層変調方式内で一意に識別する情報と前記第2の符号化率を前記階層変調方式内で一意に識別する情報とを含む制御情報を更に送信する
    ことを特徴とする請求項2記載の送信装置。
  4. 前記送信部は、前記第1の受信装置の通信品質に応じた第1の識別情報と前記第2の受信装置の通信品質に応じた第2の識別情報とを含む制御情報を更に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  5. 前記送信部は、前記複数の受信装置それぞれについて前記階層変調方式を用いてデータを送信するか否かを示すフラグを含む制御情報を更に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  6. 前記記憶部に記憶された情報では、一部の前記第1の通信品質と前記第2の通信品質との組み合わせに対して、階層変調以外の変調方式が対応付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  7. 前記記憶部に記憶された情報では、前記第1の通信品質と前記第2の通信品質と前記階層変調方式との対応付けのパターンが複数定義されており、
    前記制御部は、複数のパターンから用いるパターンを選択し、当該パターンに基づいて前記階層変調方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  8. 複数の装置と通信を行う送信装置からデータを受信する受信装置であって、
    第1の装置の通信品質と第2の装置の通信品質と複数のチャネルを用いた階層変調方式とを対応付けた情報を記憶する記憶部と、
    前記送信装置から自装置の通信品質に応じた第1の識別情報と自装置と組み合わされた他の装置の通信品質に応じた第2の識別情報とを含む制御情報を受信し、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とによって特定される前記階層変調方式に応じて、前記送信装置から受信した前記複数のチャネルに含まれる自装置宛てのデータを抽出する受信部と、
    を有する
    ことを特徴とする受信装置。
  9. 複数の受信装置に対してデータを送信する送信装置の送信方法であって、
    第1の通信品質と第2の通信品質との組み合わせ毎に複数のチャネルを用いた所定の階層変調方式とを対応付けた所定の情報に基づき、第1の受信装置の通信品質を前記第1の通信品質とし第2の受信装置の通信品質を前記第2の通信品質としたときの対応する前記階層変調方式を選択し、
    選択した前記階層変調方式に応じて、前記第1の受信装置のデータと前記第2の受信装置のデータとを前記複数のチャネルにマッピングして送信する
    工程を含み、前記階層変調方式とは、前記複数のチャネルにまたがって形成される階層変調チャネルに各受信装置へのデータをマッピングする方式である
    ことを特徴とする送信方法。
  10. 複数の装置と通信を行う送信装置からデータを受信する受信装置の受信方法であって、
    前記送信装置から自装置の通信品質に応じた第1の識別情報と自装置と組み合わされた他の装置の通信品質に応じた第2の識別情報とを含む制御情報を受信し、
    第1の装置の通信品質と第2の装置の通信品質と複数のチャネルを用いた階層変調方式とを対応付けた所定の情報に基づき、前記制御情報に含まれる前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とに対応する前記階層変調方式を特定し、
    特定した前記階層変調方式に応じて、前記送信装置から受信した前記複数のチャネルに含まれる自装置宛てのデータを抽出する
    ことを特徴とする受信方法。
  11. 前記所定の情報は、前記第1の装置の通信品質および前記第2の装置の通信品質を含むN個(Nは2以上の整数)の通信品質と前記階層変調方式とを対応付けており、
    前記階層変調方式の特定は、前記第1の識別情報および前記第2の識別情報を含むN個の識別情報が含まれている前記制御情報に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項10記載の受信方法。
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