JP5338755B2 - 水温測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水の温度を測定することが可能な水温測定装置に関する。
気象学、海洋学の観点や、赤潮の発生や原油の流出、エルニーニョ現象といった世界的な異常気象等を早期に発見するために、海の表面の水温(海面水温:Sea Surface Temperature)の測定を行いたいという要望がある。
そこで、赤外線カメラを用いて海面を撮像し、時間的に前後して撮像された画像データを比較し、画素間の濃度差に基づいて海面の温度の変化を捉える技術が開示されている(例えば、特許文献1)。かかる技術は、海底パイプラインからのオイル漏れの検知を目的としたものであり、高温のオイルと、低温の海水の温度差に基づいて、赤外線カメラの撮像範囲における温度変化(オイル漏れがあるか否か)を捉えている。したがって、別途海面水温を測定し、測定した水温と画像データの濃度とを予め関連づけて、海面水温を算出している。
特開2003−28745号公報
しかし、上述した特許文献1に記載された技術は、海面水温を測定するために、画像データを逐一解析しなければならず、処理負荷が大きかった。また、時間的に前後する画像データを介して間接的に海面水温を測定しているため、リアルタイム性に欠けていた。
そこで、ブイ(浮標)に温度計を設置して、かかる温度計で直接水面の温度を測定する方法が考えられるが、ブイの水面付近に温度計を設置すると、波等によってブイが傾き、温度計が大気中に曝されてしまい、水温と並行して気温も測定し、事後的に水温と気温を識別することもできなかった。例えば、波の影響によっても大気中に曝されない、水面から20cm程度海中に温度計を設置すれば、直接水温を測定することはできるものの、水面ではなく水中の水温を測定することになってしまう。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、温度の測定タイミングを工夫することで、気温の測定を確実に排除し、水温のみを確実に測定することが可能な、水温測定装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の水温測定装置は、浮標と、浮標の外表面に設けられ、温度を測定する温度センサと、浮標を水に浮かべた状態で、温度センサが水表面に接しているかを判別する少なくとも1つの検出手段と、検出手段が、温度センサは水表面に接していると判断した場合に、温度センサの温度測定を可とする測定制御回路と、測定された温度を示す水温情報を送信する情報送信部とを備えることを特徴とする。
検出手段は、離隔した一対の部位双方が共に水に接触することで水に接触していると判定する浮標の外表面に設けられた第1の水センサであって、温度センサは、一対の部位を浮標の外表面に直交する方向から見た場合、一対の部位の結線上に配置されてもよい。
水温測定装置は、浮標から外周方向でかつ略喫水線上に突出して形成された安定器を備え、温度センサは、水温測定装置を水に浮かべた状態で、安定器に対して相対的に鉛直下方であり、安定器の近傍に位置してもよい。
測定制御回路は、第1の水センサと温度センサの閉回路の一部とすることで、第1の水センサが水に接触していると判定している間、温度センサに温度を測定させてもよい。
浮標の外表面、かつ、水温測定装置を水に浮かべた状態における自体の水平位置が第1の水センサの水平位置および温度センサの水平位置より鉛直上方に設けられ、水に接触しているか否かを判定する第2の水センサをさらに備え、測定制御回路は、第1の水センサが水に接触していると判定し、かつ、第2の水センサが水と接触していないと判定している間、温度センサに温度を測定させてもよい。
浮標は、2つの部材からなり、安定器は、2つの部材を接続するためのフランジであってもよい。
以上説明したように本発明は、温度の測定タイミングを工夫することで、気温の測定を確実に排除し、水温のみを確実に測定することが可能となる。
第1の実施形態にかかる水温測定システムの概略的な位置関係を説明するための説明図である。 第1の実施形態にかかる水温測定装置の外観を説明するための説明図である。 第1の実施形態にかかる水温測定装置の外観を説明するための説明図である。 第1の実施形態にかかる水温測定装置の概略的な機能を示した機能ブロック図である。 温度センサおよび第1の水センサと、フランジの相対的な位置関係を説明するための、温度センサおよび第1の水センサの水平断面図である。 測定制御回路を説明するための説明図である。 第2の実施形態にかかる水温測定装置の外観を説明するための説明図である。 第2の実施形態にかかる水温測定装置の外観を説明するための説明図である。 第2の実施形態にかかる水温測定装置の概略的な機能を示した機能ブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:水温測定システム100)
図1は、第1の実施形態にかかる水温測定システム100の概略的な位置関係を説明するための説明図である。図1に示すように、水温測定システム100は、水温測定装置110と、衛星120と、情報集約装置130とを含んで構成される。
本実施形態の水温測定装置110は、例えば、海102に浮かべられ、海102の水温を測定する。水温測定装置110は、測定した水温を示す水温情報を、自体に設けられた後述する情報送信部を介して、衛星120に送信する。そして、衛星120は、受信した水温情報を、遠隔にある情報集約装置130に送信する。情報集約装置130は、水温情報を集約し、複数の水温測定装置110の水温情報の統計処理を行う。
水温測定装置110は、温度の測定タイミングを工夫することで、気温の測定を確実に排除し、水温のみを測定することを目的とする。以下、本実施形態にかかる水温測定装置110の具体的な構成について詳述する。
(水温測定装置110)
図2および図3は、第1の実施形態にかかる水温測定装置110の外観を説明するための説明図であり、図4は、第1の実施形態にかかる水温測定装置110の概略的な機能を示した機能ブロック図である。特に図3(a)は、水温測定装置110を水に浮かべた場合に水平方向から見た図を、図3(b)は、水温測定装置110を水に浮かべた場合に鉛直下側から見た図を、図3(c)、(d)は、フランジを説明するための断面図をそれぞれ示す。
図2〜図4に示すように、水温測定装置110は、浮標(ブイ)210と、安定器212と、温度センサ214と、第1の水センサ(検出手段)216と、測定制御回路218と、気圧センサ220と、情報送信部222とを含んで構成される。
浮標210は、例えば、直径が600mmの球形状に形成され、浮力を利用して水温測定装置110自体を水面に浮かす役割を担う。
本実施形態において、安定器212は、浮標210から外周方向に突出して円盤状に形成される。また、安定器212は、水温測定装置110の重心を鉛直下部にした構造を備える。重心を鉛直下部にし、かつ浮標210の浮力に対して適度に重量を設定することにより、水温測定装置110を水に浮かべたときに安定器212の下面は略喫水線上に位置するように構成される。
ここで、安定器212は、水温測定装置110が略喫水線に対して傾くことを抑制する役割を担い、重心を鉛直下部にした構造は、水温測定装置110が略喫水線に対する傾きを復元する役割を担う。
図2および図3に示すように、安定器212は、例えば、浮標210の上半球部210aと下半球部210bを接続するためのフランジ232であって、上半球部210aと下半球部210bから水平方向にそれぞれ延長された、幅100mmのフランジ部材234(図2、3中234a、234bで示す)2枚で構成され、2枚のフランジ部材234a、234bは、鉛直方向に重ねられている。
図3(c)に示すように、フランジ部材234には、鉛直方向に貫通する穴部236が形成されている。フランジ部材234に穴部236を形成することで、水温測定装置110全体の軽量化を図ることができる。また、穴部236は、フランジ部材234が波から受ける水による圧力の一部を、穴部236を通して逃がすことでダンパとして機能し、振動を吸収し、浮標210の姿勢を安定化する。
また、図3(d)に示すように、フランジ部材234には、穴部236と異なる位置に、ボルト238aを鉛直方向に挿通する孔240が形成される。孔240の浮標210方向のフランジ部材234a、234bの対向面には溝234cが形成され、その溝234cにOリング242が設置される。
そして、孔240にボルト238aを挿通し、ボルト238aにナット238bを螺嵌させることで、図3(d)中白抜矢印で示すように、Oリング242が押しつぶされて、フランジ部材234aとフランジ部材234bとが密着する。かかる構成により、水温測定装置110の内側への水の浸入を回避することができる。なお、ここでは、Oリング242を設置するための溝234cをフランジ部材234bに形成しているため、フランジ部材234bは、フランジ部材234aよりかかる溝の深さ分厚く形成される。
このような、浮標210の姿勢を安定化する安定器212を備えることで、波等によって浮標210が傾くことが抑制され、安定器212は、浮標210の下半球部210bが常に水中に没しているように作用する。
温度センサ214は、例えば、温度によって電気抵抗が変化するサーミスタや、熱電対等で構成され、温度センサ214周囲の温度を測定する。ここでは、温度センサ214としてサーミスタを例に挙げて説明する。
本実施形態において、温度センサ214は、水温測定装置110を水に浮かべた状態で、フランジ232(安定器212)に対して相対的に鉛直下方であり、フランジ232の外周より内側、かつ、フランジ232の近傍に位置する。よって、温度センサ214は、下半球部210bに設けられ、フランジ部材234b直近に位置する。
このように、フランジ232に対して相対的に鉛直下方に温度センサ214を設ける構成により、当該水温測定装置110を水に浮かべた状態で、温度センサ214を水に接触させることができる。また、当該水温測定装置110を水に浮かべたときに、フランジ232の下面側が喫水線に位置することになるため、フランジ232に対して相対的に鉛直下方に温度センサ214を備えることで、温度センサ214は、水中ではなく、水面(水の表面、水表面)の温度を測定することが可能となる。
また、例えば、海面水温の測定を試みる場合、海には浮遊物等があるため、この浮遊物等が衝突して温度センサ214が破損してしまうおそれがある。しかし、フランジ232の外周より内側、かつ、フランジ232の近傍に温度センサ214を設ける構成により、温度センサ214より先に、フランジ232に浮遊物が衝突することになるため、浮遊物は温度センサ214の位置まで至らず、温度センサ214が破損し、水温測定が不可能になってしまうという事態を回避することができる。
さらに、水面の水温を測定する際に、直射日光による熱が水温の測定に影響することもある。本実施形態にかかる水温測定装置110は、フランジ232に対して相対的に鉛直下方であり、フランジ232の外周より内側に温度センサ214を設ける構成により、フランジ232が直射日光を遮ることで、直射日光による水温の測定への影響を回避することができる。
水温測定装置110は、水表面の温度を計ることを目的とするため、温度センサ214が水表面に接しているかを検出(判別)する手段が必要となる。本実施形態では水(海水)を電気的に検出する手段を例とするが、温度センサ214が水表面と接しているかを検出できればよく、水圧を検出してもよいし、また逆に大気を検出してもよい。
検出手段としての第1の水センサ216は、浮標210の外表面に設けられ、水に接触しているか否かを判定する。本実施形態において、第1の水センサ216は、離隔した一対の部位216a、216b双方が共に水に接触するとき、水に接触していると判定する。第1の水センサ216は、液体(水)と気体(大気)の抵抗値(伝導係数)の違いを利用して、例えば、第1の水センサ216の部位216aから部位216bへ電流を流したときの電流値を測定することで、液体と接触しているか否かを把握することができる。第1の水センサ216は、一対の部位216a、216bを離隔させた構成に限定されるものでもなく、例えば、一対の部位が同軸の構造等であってもよい。また、第1の水センサ216は、電流値を測定することで水との接触の有無を測定するものに限らず、水分子に吸収される波長を利用したセンサであってもよい。
図5は、温度センサ214および第1の水センサ216と、フランジ232の相対的な位置関係を説明するための、温度センサ214および第1の水センサ216の水平断面図である。
図5に示すように、温度センサ214は、第1の水センサ216の一対の部位216a、216bを浮標210の外表面に直交する方向から見た場合、一対の部位216a、216bの結線上、すなわち第1の水センサ216の一対の部位216a、216bの間に配置される。これにより、第1の水センサ216が水に接触していると判断されている間、第1の水センサ216の一対の部位216a、216bの間に位置する温度センサ214は、必然的に水に接触していることになる。したがって、後述する測定制御回路218は、第1の水センサ216を通じて、温度センサ214が水に接触しているか否かを確実に判定することができる。
ここで、第1の水センサ216の一対の部位216a、216b間の距離を大きくしすぎると、温度センサ214が水と接触しているにも拘わらず、後述する測定制御回路218が、第1の水センサ216が水に接触していないと判定し、温度センサ214は、水温の測定を停止することが生じ得る。ここでは、水温の測定機会を増やすべく、第1の水センサ216の一対の部位216a、216bは、温度センサ214を隔てて可能な限り短い距離とするのがよい。
そして、図5に示すように、部位216aは、Oリング250およびOリング252aによってシールされ、部位216bは、Oリング250およびOリング252bによってシールされる。また、温度センサ214は、Oリング250によってシールされる。かかるOリング250、252a、252bを備える構成により、浮標210への水の浸入を防止しつつ、浮標210の外表面に温度センサ214および第1の水センサ216を設置することが可能となる。
測定制御回路218は、検出手段が、温度センサ214は水表面に接していると判断した場合に、温度センサ214の温度測定を可とする。本実施形態において、測定制御回路218は、第1の水センサ216が水に接触していると判定している間、温度センサ214に温度を測定させる。
本実施形態において、温度センサ214は、第1の水センサ216の一対の部位216a、216bの結線上に配置されるため、第1の水センサ216が水に接触していると判定した場合、温度センサ214も水に接触していると推定することができる。したがって、測定制御回路218が、第1の水センサ216が水に接触していると判定している間(第1の水センサ216が導通している間)、温度センサ214に温度を測定させる構成により、温度センサ214に自体が水に接触している間のみ温度を測定させることができる。したがって、水温測定装置110は、気温を確実に排除し、水温のみを測定することが可能となる。
また、本実施形態において、測定制御回路218は、第1の水センサ216を通じて当該水温測定装置110近傍の水を温度センサ214の閉回路の一部とすることで、第1の水センサ216が水に接触していると判定している間、温度センサ214に温度を測定させる。
図6は、本実施形態にかかる測定制御回路218を説明するための説明図である。図6に示すように、測定制御回路218は、温度センサ214と第1の水センサ216とに直列に接続され、電圧電源260と、シャント抵抗262と、増幅器264と、A/Dコンバータ266とを含んで構成される。例えば、第1の水センサ216の一対の部位216a、216bが水に接触すると、測定制御回路218が閉回路となり、温度センサ214の抵抗値(温度)に応じた電流が閉回路に流れる。そして、増幅器264は、シャント抵抗262の両端にかかる電圧を増幅し、A/Dコンバータ266は、その増幅された電圧を温度値としてデータ化する。これにより、測定制御回路218は、温度値を取得することができる。
測定制御回路218は、第1の水センサ216の判定結果に基づいて、温度センサ214を制御するため、本来、第1の水センサ216を通じて水に接触しているか否かを判定する回路と、その判定結果を受けて温度センサ214による測定をON/OFFする機能部とが必要となる。
ここで、図6に示すように、第1の水センサ216自体を閉回路の一部とすると、第1の水センサ216が水と接触することで一対の部位216a、216bが通電する機能を上述したON/OFF機能とすることができ、水に接触しているか否かを判定する回路と温度センサ214による測定をON/OFFする機能部とを省略することが可能となる。上述したように本実施形態にかかる温度センサ214は、サーミスタで構成されているため、水温を一意に特定できる電圧値または電流値を取得する。海水は、導電性が高く、海水の抵抗値のレンジよりサーミスタの抵抗値のレンジを大きくとることで、閉回路に海水を含むことの影響を最小限に抑えることができる。
例えば、第1の水センサ216が、海水に接触している場合に第1の水センサ216の抵抗値は数オーム〜10数オームとなり、大気と接触している場合は、抵抗値は無限大となる。これに対し、温度センサ214は使用される温度範囲での抵抗変化範囲を数10kオーム〜数100kオームとする。
第1の水センサ216が海水に接触している場合、第1の水センサ216と温度センサ214の合成抵抗値は、ほぼ温度センサ214の抵抗値で決定され、第1の水センサ216の影響は皆無となる。
また第1の水センサ216が大気に接触している場合は、第1の水センサ216の抵抗値が無限大となり、温度センサ214が大気の温度により決まる抵抗値となる。この場合は温度センサ214の抵抗値の影響は受けず第1の水センサ216と温度センサ214の合成抵抗値は無限大となる。
よって、第1の水センサ216と温度センサ214とに予め定めた電圧を加えた閉回路に流れる電流は第1の水センサ216と温度センサ214とが海水に接触している場合と大気に接触している場合とで大きく異なる。
第1の水センサ216が大気に接触している場合には電流は流れず、第1の水センサ216が海水に接触している場合は温度センサ214の抵抗値により定まる電流値となる。
したがって、測定制御回路218は回路が接続されているときのみ電圧値または電流値を取得すれば、取得した電圧値または電流値は、水温に対応する値である。
測定制御回路218は、電圧値や電流値が水温にかかる値であることを、所定の閾値以上であることで判断する。例えば、水温を測定中にシャント抵抗に流れる電流の範囲が10μA〜150μAであれば、第1の水センサ216が大気と接触している場合の電流値である0μAであることから、例えば閾値を5μAとすればよい。
以上説明したように、測定制御回路218が、第1の水センサ216を通じて当該水温測定装置110近傍の水を温度センサ214の閉回路の一部とする構成により、回路や負荷を削減でき、ひいては信頼性を向上させることができる。特に、海上等のメンテナンス困難な場所では非常に有効である。
気圧センサ220は、水温測定装置110を水に浮かべたときの鉛直上方向の頂部に設けられ、水上の気圧を測定する。かかる気圧センサ220も、安定器212により、大気に触れる機会が多くなる、すなわち水圧ではなく気圧を測定する機会を大幅に増やすことができ、継続的に気圧を測定することが可能となる。
情報送信部222は、測定された温度を示す水温情報や、測定された気圧情報を、無線通信を利用して送信する。
ここで、情報送信部222は、水温情報や気圧情報を送信しているがこれに限定されず、測定制御回路218が算出した電圧値や電流値をそのまま送信してもよい。この場合、情報集約装置130は、かかる電圧値や電流値を解析することで水温を算出する。
以上説明したように、本実施形態にかかる水温測定装置110によれば、気温という不要な温度の測定を回避し、水温のみを確実に測定することができる。また、安定器212としてフランジ232を用い、かかるフランジ232に対して相対的に鉛直下方に温度センサ214を設ける構成により、水中ではなく水面の水温を測定することが可能となる。
(第2の実施形態:水温測定装置310)
本実施形態では、水温測定装置310が傾いて温度センサ214が水中に没した場合には水面の水温を測定していないため、水温測定を中止させる水温測定装置310について説明する。
図7および図8は、第2の実施形態にかかる水温測定装置310の外観を説明するための説明図であり、図9は、第2の実施形態にかかる水温測定装置310の概略的な機能を示した機能ブロック図である。
図7〜図9に示すように、水温測定装置310は、浮標(ブイ)210と、安定器212(フランジ232)と、温度センサ214と、第1の水センサ216と、第2の水センサ316と、測定制御回路318と、気圧センサ220と、情報送信部222とを含んで構成される。第1の実施形態における構成要素として既に述べた浮標(ブイ)210、安定器212(フランジ232)、温度センサ214、第1の水センサ216、気圧センサ220、情報送信部222は、実質的に機能が等しいので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する第2の水センサ316および測定制御回路318を主に説明する。
第2の水センサ316は、図8(a)、(b)に示すように、浮標210の外表面、かつ、当該水温測定装置310を水に浮かべた状態における自体の水平位置が、第1の水センサ216の水平位置および温度センサ214の水平位置より鉛直上方に設けられ、水に接触しているか否かを判定する。
測定制御回路318は、第1の水センサ216が水に接触していると判定し、かつ、第2の水センサ316が水と接触していないと判定している間、温度センサ214に温度を測定させる。
図8(c)に示すように、水温測定装置310が大波に曝されたりして、一時的にフランジ232が喫水線上に位置せず、大きく傾いてしまった場合、温度センサ214は、水面ではなく水中に位置することになる。この場合、第1の水センサ216は、水と接触していると判定するので、第1の水センサ216のみが設けられている場合、温度センサ214が測定する水温は、水面ではなく水中の温度になってしまう。
そこで、本実施形態の水温測定装置310は、第1の水センサ216とともに第2の水センサ316をさらに備え、測定制御回路318が、第1の水センサ216が水に接触していると判定し、かつ、第2の水センサ316が水と接触していないと判定している間、温度センサ214に温度を測定させる。
図8(c)に示すように、水温測定装置310が大きく傾き、温度センサ214が水面ではなく水中に位置する場合、第2の水センサ316は、浮標210の外表面、かつ、当該水温測定装置310を水に浮かべた状態で、第1の水センサ216および温度センサ214の鉛直上方で、フランジ232に対して相対的に鉛直上方の位置に設けられるため、水と接触していると判定する。したがって、図8(c)に示す状態にあるとき、測定制御回路318は、温度センサ214に温度を測定させない、または測定値を無効とするといった処理を行う。これにより、水温測定装置310は、水中の水温の測定を排除することができる。
一方、図8(d)に示すように、水温測定装置310のフランジ232が喫水線上に位置し、温度センサ214および第1の水センサ216が水面に位置する場合、第2の水センサ316は、大気中に位置することになるため、水と接触していないと判定する。したがって、図8(d)に示す状態にあるとき、測定制御回路318は、温度センサ214に温度を測定させる。これにより、水温測定装置310は、水面の水温の測定のみを行うことができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる水温測定装置310によれば、フランジ232に対して相対的に鉛直下方に温度センサ214を設け、第1の水センサ216および温度センサ214の鉛直上方で、フランジ232に対して相対的に鉛直上方の位置に第2の水センサ316を設ける構成により、水中の水温の測定を確実に排除し、水面の水温のみを測定することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、水の温度を測定することが可能な水温測定装置に利用することができる。
110 …水温測定装置
210 …浮標
212 …安定器
214 …温度センサ
216 …第1の水センサ
218、318 …測定制御回路
222 …情報送信部
232 …フランジ
316 …第2の水センサ

Claims (6)

  1. 浮標と、
    前記浮標の外表面に設けられ、温度を測定する温度センサと、
    前記浮標を水に浮かべた状態で、前記温度センサが水表面に接しているかを判別する少なくとも1つの検出手段と、
    前記検出手段が、前記温度センサは水表面に接していると判断した場合に、前記温度センサの温度測定を可とする測定制御回路と、
    測定された温度を示す水温情報を送信する情報送信部と、
    を備えることを特徴とする水温測定装置。
  2. 前記検出手段は、離隔した一対の部位双方が共に水に接触することで水に接触していると判定する前記浮標の外表面に設けられた第1の水センサであって、
    前記温度センサは、前記一対の部位を前記浮標の外表面に直交する方向から見た場合、前記一対の部位の結線上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の水温測定装置。
  3. 前記水温測定装置は、前記浮標から外周方向でかつ略喫水線上に突出して形成された安定器を備え、
    前記温度センサは、前記水温測定装置を水に浮かべた状態で、前記安定器に対して相対的に鉛直下方であり、前記安定器の近傍に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の水温測定装置。
  4. 前記測定制御回路は、前記第1の水センサと前記温度センサの閉回路の一部とすることで、前記第1の水センサが水に接触していると判定している間、前記温度センサに温度を測定させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水温測定装置。
  5. 前記浮標の外表面、かつ、前記水温測定装置を水に浮かべた状態における自体の水平位置が前記第1の水センサの水平位置および前記温度センサの水平位置より鉛直上方に設けられ、水に接触しているか否かを判定する第2の水センサをさらに備え、
    前記測定制御回路は、前記第1の水センサが水に接触していると判定し、かつ、前記第2の水センサが水と接触していないと判定している間、前記温度センサに温度を測定させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水温測定装置。
  6. 前記浮標は、2つの部材からなり、
    前記安定器は、前記2つの部材を接続するためのフランジであることを特徴とする請求項に記載の水温測定装置。
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