JP5335737B2 - 動作環境の変更が可能なコンピュータ - Google Patents

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Description

本発明は、補助記憶装置を利用してコンピュータに複数の動作環境を構築する技術に関し、さらに詳細には補助記憶装置との協働により本体の記憶容量を小さくしながら高度な機能を実現する技術に関する。
データ流出の防止、ソフトウエアの一元管理、およびハードウエアの簡素化などを目的とするシンクライアントというコンピュータ・システムが存在する。シンクライアントのもとでは、クライアント・コンピュータは、使用時にサーバからアプリケーション・プログラム(アプリケーション)やファイルをダウンロードするため、補助記憶装置にはオペレーティング・システム(OS)やデバイス・ドライバなどの基本的なプログラムだけを実装しておけばよい。
したがって、クライアント本体では物理的な軽量化、薄型化、および小型化を図りながら、サーバから用途に応じたアプリケーションをダウンロードすることにより高度な機能を実現することができる。しかし、シンクライアントを実現するには、サーバとネットワーク環境を用意する必要があり大きな投資が必要となる。また、ネットワーク接続ができない環境では利用できずコンピュータの利用範囲が制限される。
所定の作業に必要なアプリケーションやファイルを格納したUSBメモリやSDメモリ・カードのようなリムーバル・メディアを、使用時だけコンピュータに接続して利用することができれば、本体の補助記憶装置の容量を補いながら本体からデータを分離することができるので、シンクライアントと同様にデータの流出防止およびハードウエアの簡素化を図ることができる。しかも、コンピュータは、ネットワークに接続できないところでも使用できるので利用率が向上する。
携帯式コンピュータでは、本体の補助記憶装置としてSSD(Solid State Drive)を採用すると消費電力の低減、動作速度の向上および軽量化などの観点で有利であるが、SSDはハード・ディスク・ドライブ(HDD)に比べてビット単価が高いため、リムーバル・メディアとの組み合わせで本体に実装するSSDの容量を小さくすることができればコスト面で有利である。
特許文献1は、複数のコンピュータに同一の作業環境を提供する技術を開示する。コンピュータ環境ソフトウエアが格納されたUSBメモリやSDメモリ・カードなどの環境携帯装置が第1のコンピュータに接続された際に、コンピュータ環境ソフトウエアが第1のコンピュータにインストールされて実行される。コンピュータ環境ソフトウエアは、電子メールの設定、ウエブ・ブラウザのブックマークや履歴、またはデスクトップなどの作業環境データを環境携帯装置に記録する。つづいて環境携帯装置を第2のコンピュータに接続すると、作業環境データが第2のコンピュータに書き込まれ、第1のコンピュータと同一の作業環境が実現される。
特許文献2は、異なるパーソナルコンピュータ間で、ユーザ個別の動作環境によるアプリケーションの使用が行えるようにする方法を開示する。光学ディスク・メディアには、ユーザ設定情報プログラムとアプリケーション(メーラ)と環境設定情報が記録されている。光学ディスク・メディアがコンピュータに装着されると、ユーザ設定情報プログラムが実行されて環境設定情報に基づいてネットワーク接続およびメール送受信などの環境設定が実行される。環境設定が終了したあとにアプリケーションが実行される。
非特許文献1は、NTFSフォルダにたとえば2GBのドライブをマウントすることで、そのボリューム上の空き領域を2GB拡張する方法を開示する。非特許文献2は、自分のファイルやアプリケーションを記録したUSBメモリを、会社や自宅のコンピュータに接続して利用する方法を開示する。ここでUSBメモリには、実行のためにOSに変更を加える必要がない自力動作のスタンドアロン型アプリケーションが記録される。
特開2006−146912号公報 特開2004−295370号公報
"Windows XPでNTFSフォルダにドライブをマウントして使用する方法"、[online]、マイクロソフト社、[平成22年7月1日検索]、インターネット〈URL:http://support.microsoft.com/kb/307889/ja〉 "USBメモリでアプリケーションを持ち歩く"、[online]、アイティメディア株式会社、[平成22年7月1日検索]、インターネット〈URL:http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0607/20/news046.html〉
リムーバル・メディアの接続が可能な携帯式コンピュータに小容量の補助記憶装置を搭載し、多くのアプリケーションおよびファイルを格納したリムーバル・メディアを利用することで、セキュリティの確保およびハードウエアの簡素化だけでなく、コンピュータの利便性を向上させることもできる。たとえば、ユーザは1台の携帯式コンピュータを異なる目的で使用したり、オフィス、家庭、または出張先といったような異なる場所で使用したりする。
このとき、仕事、写真、旅行、または音楽といったような用途別に用意したリムーバル・メディアにそれぞれに関連するアプリケーションとファイルを格納しておけば、コンピュータ本体にアプリケーションやファイルを格納しておかなくても特定の目的については何ら支障なく作業ができる。このとき、コンピュータ本体の補助記憶装置はOSやデバイス・ドライバだけを格納してコンピュータの動作に必要な最低限の基本的な動作環境を構築し、リムーバル・メディアは特定の目的に関する個別の動作環境を構築することになる。
交換して使用するリムーバル・メディアで個別の動作環境を構築する場合には、当該リムーバル・メディアを本体の補助記憶装置の拡張領域として使用できると、リムーバル・メディアの容量の有効活用およびデータの分散の防止を図る上で都合がよい。OSのレジストリに依存しないで独立して動作できるタイプのアプリケーションはUSBメモリに格納して、さまざまなコンピュータで実行することができる。しかし、多くのアプリケーションは、実行環境のOSのもとでインストールしてレジストリに設定情報を書き込む必要がある。コンピュータに接続されたリムーバル・メディアには、OSが格納されているドライブ(以下、システム・ドライブという。)とは異なるドライブ・レターが付与されて、システムにより独立したドライブとして認識される。
インストーラは通常システム・ドライブをインストール先に指定する。インストール先を選択できるインストーラであれば、リムーバル・メディアにアプリケーションをインストールすることはできるが、インストール先を選択できないインストーラではシステム・ドライブにインストールされてしまう。また、インストール先を選択できるインストーラでもユーザがインストールするドライブとしてリムーバル・メディアを選択しない限りシステム・ドライブにインストールされてしまう。
特に、リムーバル・メディアに付与されるドライブ・レターは、リムーバル・メディアごとまたは挿入するポートごとに異なったものになることがあるため、ユーザにとって、インストールの都度インストール先のドライブを指定することは煩雑である。したがって、単にリムーバル・メディアを接続しただけでは、アプリケーションの格納場所としてリムーバル・メディアの容量を有効に活用することができない。アプリケーションが作成したファイルを保存する保存先のドライブは、ディフォルトでシステム・ドライブの所定のフォルダが設定されるので、同じようにファイルの保存場所としてリムーバル・メディアの容量を有効に活用することができない。
さらに、OSは、ページ・ファイルまたはダンプ・ファイルといったシステムが作成するシステム・ファイルをシステム・ドライブに保存する。システム・ファイルの保存場所には、ユーザが設定変更できるものと変更できないものがあるが、いずれにしても現状ではシステム・ファイルの格納場所としてリムーバル・メディアを有効に活用することができない場合がある。
リムーバル・メディアを所定のマウント・ポイントにマウントする非特許文献1の方法でも上記の問題を解決することはできない。たとえばWindows(登録商標)のOSでは、アプリケーションのインストール先としてシステム・ドライブのProgram Filesフォルダを用意している。そして多くのインストーラは、Program Filesフォルダに作成された当該アプリケーション用のフォルダにインストールする。
インストーラはマウントされたリムーバル・メディアのフォルダを認識しないので、そこにインストールすることはできない。また、マウント・ポイントには、中にフォルダおよびファイルを含まない空のフォルダを選択する必要があるので、他のリムーバル・メディアの環境でも使用する共通のアプリケーションがインストールされているProgram Filesフォルダをマウント・ポイントにすることはできない。結局は、リムーバル・メディアがシステム・ドライブにマウントされてもユーザがリムーバル・メディアのフォルダを指定できない限りアプリケーションは、システム・ドライブにインストールされる。
目的に応じて複数のリムーバル・メディアにアプリケーションおよびファイルを保存して、必要に応じてコンピュータに接続して使用するような場合には、保存するファイルが、システム・ドライブとリムーバル・メディアに分散してしまうと、ファイルを見失ってしまうおそれもある。この場合、一貫して所定のリムーバル・メディアにファイルが保存されると、効果的にファイルを管理することができる。
そこで本発明の目的は、システム・ドライブとして使用する補助記憶装置と他の補助記憶装置を一体として使用することができるコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、機能は低下させないでシステム・ドライブとして使用する補助記憶装置の容量を低減することが可能なコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、用途に沿った用途別の動作環境を容易に実現できるコンピュータを提供することにある。
さらに本発明の目的は、本体から物理的にデータを分離して管理することができるコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、本体の補助記憶装置と他の補助記憶装置との間で、ファイルの分散を避けて一貫性のあるファイル管理ができるコンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、そのようなコンピュータにおけるリムーバル・メディアをシステム・ドライブに一体化して使用する方法およびそのようなコンピュータで実行されるコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明ではOSを格納する第1の補助記憶装置に対して第1のフォルダ階層が構築されている。第2の補助記憶装置には、第2のフォルダ階層が構築されている。第2の補助記憶装置がコンピュータに接続されたことに応答して第1のフォルダ階層に第2のフォルダ階層を組み込んで第2の補助記憶装置をマウントする。その後、アプリケーションやOSが、第1のフォルダ階層にある所定のフォルダやファイルに対してアクセスを開始する。つづいて、所定のフォルダに対するアクセスがあった場合に、アクセス先のフォルダまたはファイルまでのフォルダ・パスをマウントされた第2のフォルダ階層のフォルダ・パスに変更する。
このようにして、インストーラがディフォルトで第1の補助記憶装置をインストール先に指定する場合、およびインストーラがあらかじめ決定しているインストール先が第1の補助記憶装置であってユーザが選択できない場合でも、アプリケーションを第2の補助記憶装置にインストールすることができる。また、オペレーティング・システムが第1の補助記憶装置に保存しているシステム・データを第2の補助記憶装置に保存することもできる。したがって、第2の補助記憶装置が接続されている間は、第2の補助記憶装置の容量を有効に活用することができる。しかも、ユーザは、第1の補助記憶装置にアクセスするつもりでインストーラを操作していても、実際にはアプリケーションは第2の補助記憶装置に保存されるのでインストール先が第1の補助記憶装置と第2の補助記憶装置との間で分散することがない。
個別動作環境を変更するためには、第2の補助記憶装置からコンピュータにログオンするためのアカウント識別子を読み取り、ログオンしているユーザ・アカウントにアカウント識別子が対応しない場合にログオフしてからアカウント識別子に対応するユーザ・アカウントでログオンすることができる。その結果、1台のコンピュータに複数のユーザ・アカウントを設定し、設定されたユーザ・アカウントに対応するアカウント識別子を登録した複数の第2の補助記憶装置を用意しておけば、第2の補助記憶装置を接続するだけでユーザ・アカウント別に容易に個別動作環境を構築することができる。
このとき第1の補助記憶装置には、いずれの第2の補助記憶装置が接続された状態でも使用する可能性のある共通アプリケーション・プログラムを保存し、各第2の補助記憶装置には、用途に沿った用途別のアプリケーション・プログラムを保存しておくと、第1の補助記憶装置の容量は小さく抑えながら、第2の補助記憶装置を接続することで高度な動作環境で作業をすることができる。
アクセス先のフォルダ・パスを変更する際には、第1のフォルダ階層の所定のフォルダと第2のフォルダ階層の所定のフォルダを対応付けたり、第1のフォルダ階層のフォルダに保存される所定のファイルと第2のフォルダ階層の所定のフォルダを対応付けたりしたマッピング・テーブルを利用することができる。マッピング・テーブルにエントリしたフォルダについては、ユーザがみかけ上はシステム・ドライブにアクセスしていても実際にはリムーバル・メディアにアクセスすることになる。
複数の第2の補助記憶装置でそれぞれ異なる個別動作環境を構築するような場合は、ユーザが現在の個別動作環境を誤って認識して、不適切なアプリケーションをインストールしたりファイルを保存したりする場合がある。それを防ぐために、第2の補助記憶装置にその用途を示す用途情報を登録しておき、接続時にコンピュータがその用途情報を読み取ってディスプレイに表示することで、用途の異なる複数の補助記憶装置が接続される場合でも、現在の個別動作環境を容易に把握することができるようになる。
第2の補助記憶装置に格納されたアプリケーション・プログラムに関する自動起動リストを用意することができる。自動起動リストは、第2の補助記憶装置に格納してもよいし第1の補助記憶装置に格納してもよい。そして、第2の補助記憶装置が接続されたことに応答して自動起動リストに基づいて第2の補助記憶装置に格納された所定のアプリケーション・プログラムを起動するようにすれば、第2の補助記憶装置を接続するだけで、簡単に所定の個別動作環境を構築することができる。第2の補助記憶装置は、同時に複数接続しておいてもよい。この場合、ログオンするユーザ・アカウントが変更された場合に、変更後のユーザ・アカウントに対応するアカウント識別子が登録された第2の補助記憶装置をマウントするように構成することができる。
本発明により、システム・ドライブとして使用する補助記憶装置と他の補助記憶装置を一体として使用することができるコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、機能は低下させないでシステム・ドライブとして使用する補助記憶装置の容量を低減することが可能なコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、用途に沿った用途別の動作環境を容易に実現できるコンピュータを提供することができた。
さらに本発明により、本体から物理的にデータを分離して管理することができるコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、本体の補助記憶装置と他の補助記憶装置との間で、ファイルの分散を避けて一貫性のあるファイル管理ができるコンピュータを提供することができた。さらに本発明により、そのようなコンピュータにおけるリムーバル・メディアをシステム・ドライブに一体化して使用する方法およびそのようなコンピュータで実行されるコンピュータ・プログラムを提供することができた。
コンピュータのハードウエア構成を示す機能ブロック図である。 リムーバル・メディアに格納されているデータのデータ構造を説明する図である。 コンピュータが実行する本実施の形態にかかるソフトウエアの構成を説明するための機能ブロック図である。 システム・ドライブとマウント・ドライブのフォルダ階層を説明する図である。 マウント・ドライブのフォルダ階層をシステム・ドライブのフォルダ階層に統合するときの手順を示すフローチャートである。 マッピング・テーブルの一例を示す図である。 マウントされたリムーバル・メディアに新たなアプリケーションをインストールする手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明を適用するコンピュータのハードウエア構成を示す機能ブロック図である。コンピュータ10は、中央演算処理装置11、メイン・メモリ13、HDD15、液晶表示装置(LCD)17、USBコントローラ19、USBコネクタ21、23、SDカード・リーダ25、光学ドライブ27などの周知の要素で構成された携帯式コンピュータである。各構成要素は、本発明を実現する上で周知の機能を提供するだけなので、個別の機能の詳細な説明は省略する。
USBコネクタ21、23にはそれぞれUSBメモリ51、53を接続することができる。また、SDカード・リーダ25には、SDカード55を接続し光学ドライブ27には光学ディスク57を接続することができる。光学ディスク57には、コンピュータ10にインストールするアプリケーションが格納されている。
USBメモリ51、53およびSDカード55はコンピュータ10に容易に着脱できるリムーバル・メディアの一例であり、かつHDD15と同様にメイン・メモリ13に対する補助記憶装置の一部でもある。ここに容易に着脱できるという意味は、コンピュータ10の筐体内部に装着する場合は除き、筐体の表側に設けられたコネクタやスロットに装着する場合を意味する。また、各リムーバル・メディアは、他のコンピュータに接続して使用することもできるようになっている。
本明細書においては、補助記憶装置のなかでOSが格納されているHDD15をシステム・ドライブといい、OSが格納されることのないリムーバル・メディアと区別する。本発明においてはシステム・ドライブ以外の補助記憶装置は、リムーバル・メディアに限定されずコンピュータ10のマザーボードに取り付けられたスロットに装着する記録媒体であってもよい。さらにシステム・ドライブ以外の補助記憶装置は、たとえばUSBコネクタ21、23に接続が可能なディジタル・カメラ本体の記録媒体であってもよい。複数のリムーバル・メディアはコンピュータ10に同時に接続して使用することができる。
図2は、USBメモリ51、53またはSDメモリ・カード55などのリムーバル・メディアに格納されているデータのデータ構造を説明する図である。リムーバル・メディアには、コントロール・ファイル71、用途別のファイル73、用途別のアプリケーション75およびシステム・データ77が記録されている。ユーザはコンピュータ10に接続する複数のリムーバル・メディアにそれぞれ用途を設定する。リムーバル・メディアの用途はたとえば、オフィス、家庭、または出張先といったような使用場所を基準にして設定したり、仕事、写真、旅行、または音楽といったような目的を基準にして設定したりすることができる。
各リムーバル・メディアは、その用途に対応した用途別のファイル73および用途別のアプリケーション75をそれぞれ複数格納し、コンピュータ10にその用途に沿った個別動作環境を実現する。コントロール・ファイル71は、統合化識別子、ログオン・パスワード、アカウント識別子、フォルダ階層情報、自動起動リスト、および用途情報を含む。統合化識別子は、当該リムーバル・メディアが本発明によりシステム・ドライブと一体化されるものであることを示すデータである。
ログオン・パスワードおよびアカウント識別子は、コンピュータ10に設定されたいずれかのユーザ・アカウントに対応するデータである。フォルダ階層情報は、コンピュータ10が当該リムーバル・メディアに作成したフォルダ・パスを示す情報である。自動起動リストは、当該リムーバル・メディアがコンピュータ10に接続されたときに、複数の用途別のアプリケーション75の中から選択した自動的に起動するアプリケーションのリストである。ユーザは、あらかじめよく使用するアプリケーションを自動起動リストに登録しておくことで、リムーバル・メディアを接続するだけで最も利用頻度が高いアプリケーションを実行できる環境が構築される。用途情報は、当該リムーバル・メディアの用途または実現しようとする個別動作環境の内容をLCD17に表示するためのデータである。
用途別のファイル73と用途別のアプリケーション75は、リムーバル・メディアに設定された用途に対応した個別動作環境をコンピュータ10に実現するデータである。個別動作環境を提供するアプリケーション75およびファイル73は、コンピュータ10を通じてリムーバル・メディアに保存するだけでなく、ディジタル・カメラなどのようなリムーバル・メディアを使用する他の装置が保存することもできる。システム・データ77は、コンピュータ10に実装されたOSがHDD15に自動的に保存しているシステム・データを、HDD15に代わって保存したものである。
図3は、コンピュータ10が実行する本実施の形態にかかるソフトウエアの構成を説明するための機能ブロック図である。図3は、コンピュータ10にリムーバル・メディア56が接続されて、各プログラムがメイン・メモリ13に読み出され実行可能になっている状態を示している。図3においては、統合アプリケーション101、マウント・ツールおよび中間デバイス・ドライバ123以外の要素は周知である。ただし、周知なプログアムであっても、統合アプリケーション101および中間デバイス・ドライバ123に対するインターフェースは新規な構成である。
統合アプリケーション101は、リムーバル・メディア56をHDD15と一体化して扱えるようにするためのプログラムである。ここで、一体化して扱えるようにするとは、ユーザが見かけ上はHDD15にアクセスしているが、実際にはリムーバル・メディア56にアクセスするようにしてリムーバル・メディア56をシステム・ドライブ(HDD15)の拡張領域のように統合して使用できるようにすることをいう。リムーバル・メディア56が統合されると、ユーザはそれをシステム・ドライブの一部として認識してアクセスしながら、実際にはアプリケーションやファイルをリムーバル・メディア56に保存することができるようになる。統合アプリケーション101は、マウント・ツール103および中間デバイス・ドライバ123とともにリムーバル・メディア56をHDD15と一体化して扱えるようにする。
マウント・ツール103は、リムーバル・メディア56のフォルダ(ディレクトリともいう。)をシステム・ドライブのフォルダ階層の一部に組み込む処理をいう。システム・ドライブのフォルダの中でリムーバル・メディア56をマウントするフォルダをマウント・ポイントという。マウント・ツール103は、リムーバル・メディアをマウントする前に、マウント・ポイントとなる空のフォルダをシステム・ドライブのディレクトリの一部に作成する。
プロセスは、マウントされたリムーバル・メディア(以下、マウント・ドライブという。)のフォルダを、システム・ドライブのフォルダ階層の最上位のルート・ディレクトリのフォルダからのフォルダ・パスで参照することができる。リムーバル・メディア56をシステム・ドライブにマウントし、かつ、統合アプリケーション101および中間デバイス・ドライバ123が機能することで、ユーザはシステム・ドライブの容量をリムーバル・メディア56のマウント・ドライブで拡張したのと同じ状態で使用することができる。
用途別のアプリケーション75は、Webブラウザ、メーラ、文書作成または表計算などのようにビジネスに使用したり、カメラ画像の処理、動画再生または音楽再生などのように趣味に使用したりするプログラムである。用途別のアプリケーション103に対して、OS107およびデバイス・ドライバなどの基本プログラム、Webブラウザやメーラのようないずれの用途でも実行する必要があるアプリケーション、およびユーザ・アドレス、ブックマーク、メール・アドレス、およびメール・ログなどのようなファイルなどはコンピュータ10に基本的な動作環境を提供する。
基本動作環境を提供するプログラムおよびデータはHDD15に保存されるが、個別動作環境を提供するプログラムおよびデータは、目的とするリムーバル・メディアに保存される。リムーバル・メディアにアプリケーションをインストールする手順は後に図5を参照して説明する。インストーラ105は、コンピュータ10に用途別のアプリケーション75をインストールするためのプログラムである。インストーラ105は、アプリケーション75を格納する光学ドライブ57に一緒に格納されていたり、OS107に付随してHDD15に格納されていたりする。
OS107は、複数のユーザがログオンできるようなマルチ・ユーザ・アカウント機能をサポートするWindows(登録商標)、MAC_OS(登録商標)、またはUNIX(登録商標)などを採用することができる。ただし、マルチ・ユーザ・アカウント機能のないOSにも、本発明を適用することはできる。システム・サービス・ディスパッチャ(SSD)121は、Ntoskrnl.exeの一部でシステム・コール関数を処理する。
マッピング・テーブル170は、マウント前にシステム・ドライブに作成されていたフォルダまたはファイルと、マウント・ドライブのフォルダをマッピングするためのエントリを格納する。マッピング・テーブル170は、統合化識別子を備えるリムーバル・メディア170が接続されてマウントされるたびに、統合アプリケーション101がOS107からシステム・ドライブのフォルダ階層を取得し、コントロール・ファイル71からマウント・ドライブのフォルダ階層情報を取得して作成する。
統合アプリケーション101は、マッピング・テーブル170を作成した後に、中間デバイス・ドライバ123を活性化して機能させる。活性化された中間デバイス・ドライバ123は、用途別のアプリケーション75、インストーラ105、またはOS107などがHDD15に対してアクセスするシステム・コール関数またはAPI関数をすべて確認し、宛先のファイルまたはフォルダまでのフォルダ・パスがマッピング・テーブル170にエントリされている場合は、そのアクセス先をマッピング・テーブル170でマッピングされたリムーバル・メディア56のフォルダ・パスに変更してファイル・システム125に送る。
活性化された中間デバイス・ドライバ123は、システム・コール関数の宛先のフォルダ・パスがマッピング・テーブル170にエントリされていない場合はアクセス先を変更しないでファイル・システム125に送る。活性化されていない中間デバイス・ドライバ123は、SSD121から受け取ったシステム・コール関数の宛先のフォルダ・パスを変更しないでファイル・システム125に渡す。
ファイル・システム125は、HDD15およびリムーバル・メディア56に対するフォルダ階層を作成してファイルの記録、読み取り、削除、および移動などを管理する。フォルダ階層を示すデータ構造体は、HDD15およびリムーバル・メディア56に保存される。ファイル・システム125は、中間デバイス・ドライバ123から受け取ったシステム・コール関数を宛先に応じて物理デバイス・ドライバ111または113に送る。
物理デバイス・ドライバ111は、標準的な部分を制御するポート・ドライバおよびHDD15に特有の部分を制御するミニ・ポート・ドライバを含み、HDD15を直接制御するプログラムである。物理デバイス・ドライバ111は、統合アプリケーション101、用途別のアプリケーション103、インストーラ105またはOS107などから受け取ったシステム・コール関数を実行して、HDDに対するデータの書き込みや読み取りを行う。リムーバル・メディア56を直接制御する物理デバイス・ドライバ113も同様にシステム・コール関数を実行してリムーバル・メディア56にアクセスする。
図4は、HDD15に対応するシステム・ドライブとリムーバル・メディア56に対応するマウント・ドライブのフォルダ階層を説明する図である。ここでは、Windows(登録商標)のOSを例示して説明する。ファイル・システム125は、論理ドライブごとにフォルダおよびファイルがツリー状に連絡するようにフォルダ階層を構築する。
図4(A)は、コンピュータ10に接続されたリムーバル・メディア56がOS107により認識されてマウントされる前に、ファイル・システム125が構築したフォルダ階層を示している。マウントされる前はフォルダ階層が論理ドライブごとにルート・ディレクトリから作成され、図4(A)はシステム・ドライブのフォルダ階層151とリムーバル・メディア56のフォルダ階層155の一部を示している。システム・ドライブのフォルダ階層151に含まれるアプリケーションおよびファイルはコンピュータ10に基本動作環境を提供する。これに対し、リムーバル・メディア56のフォルダ階層155に含まれるアプリケーションおよびファイルは、コンピュータ10に個別動作環境を提供する。
ここではシステム・ドライブのルート・ディレクトリはC:¥で、リムーバル・メディア56のルート・ディレクトリはD:¥となっている。「C」および「D」は論理ドライブを識別するためのドライブ・レターで、OS107がドライブを認識した順番または所定の順番にAからZまで割り振る。ただし通常OS107は、ドライブ・レター「A」にはフロッピー・ディスク・ドライブ(フロッピーは登録商標)を割り当て、ドライブ・レター「C」にはOSがインストールされているドライブを割り当てることにしている。
システム・ドライブのルート・ディレクトリであるC:¥には、Windowsフォルダ、Program Filesフォルダ、Usersフォルダが作成され、さらにpagefile.sysというファイルが保存されている。Windowsフォルダには、OS107を構成するモジュールおよびコンピュータ10の全体に適用するレジストリなどが格納されている。Program Filesフォルダには、本発明の適用がない場合はコンピュータ10にインストールしたアプリケーションが格納される。アプリケーションは通常付随するインストーラでインストールするが、インストーラにはユーザがインストール先のフォルダを指定できるものと指定できないものがある。
インストール先のフォルダを指定できない場合は、通常ユーザまたはインストーラ105がProgram Filesフォルダの直下に独自のプログラム名や会社名のフォルダを作成してそこにインストールする。また、インストール先を指定できる場合でも、インストーラ105はディフォルトではProgram Filesフォルダを指定する。したがって、コンピュータ10にアプリケーションをインストールするたびに、そのファイルはHDD15に格納されてゆくため、図4(A)の状態ではリムーバル・メディア56をHDD15の拡張領域として十分に活用することができない。
また、コンピュータ10は、仮想記憶システムを採用しており、メイン・メモリ13のページは随時システム・ドライブにスワップ・アウトされる。システム・ドライブのルート・ディレクトリには、スワップ領域が確保されておりスワップ・アウトされたページはpagefile.sysというファイルで保存される。あるいは、インターネットで閲覧したファイルをダウンロードしたときに生成されるインターネット一時ファイルもシステム・ドライブに保存される。このようなファイルは、必ずしもシステム・ドライブに保存する必要はないが、システムの設定を変更しない限りシステム・ドライブに保存されてしまい、アプリケーションと同様にリムーバル・メディア56をシステム・ドライブの拡張領域として十分に活用することができない。
ここではユーザがコンピュータ10のOS107に、Business、Private、Travelという用途に応じた名称で3つのユーザ・アカウントを設定している。ユーザ・アカウントは通常同一コンピュータを異なるユーザが使用する場合に設定するが、本発明においてはさらに同一ユーザが用途別に個別動作環境を構築するために設定する。Usersフォルダには、OS107によりBusinessフォルダ、Privateフォルダ、およびTravelフォルダが作成されている。Usersフォルダ以下のフォルダ階層はユーザが作成したユーザ・アカウントに対応しており、ログオン時のカレント・ワーキング・ディレクトリであるホーム・ディレクトリに相当する。なお、ホーム・ディレクトリの上位のフォルダ名称はOSの種類により異なる。
OS107はログオンしたユーザ・アカウントに対応するUsersフォルダ以下のフォルダ階層の上位部分を構築する。下位のフォルダ階層は、ユーザが当該ユーザ・アカウントでログオンしてフォルダおよびファイルを作成するたびに追加されてゆく。ディフォルトで設定されている場合は、ユーザがアプリケーションで作成したデータの保存先を指定しない限り、システム・ドライブのMy Documentsフォルダにファイルが保存される。
Usersフォルダ以下のフォルダ・パスには、当該ユーザ・アカウントに固有のレジストリも含まれる。もし、ユーザがPrivateというユーザ・アカウントでログオンした場合は、プロセスはPrivateフォルダ以下のフォルダにはアクセスできるが、BusinessフォルダまたはTravelフォルダ以下のフォルダにアクセスするためには、現在のアカウントをログオフして、対応するユーザ・アカウントでログオンする必要がある。OS107のエクスプローラはログオンしているユーザ・アカウントに対応するUsersフォルダ以下のフォルダ・パスだけを表示する。
Business、Private、Travel のユーザ・アカウント名称は、リムーバル・メディア56が提供するコンピュータ10の個別動作環境に対応している。Businessフォルダ、Privateフォルダ、およびTravelフォルダにはそれぞれ、My Documentsフォルダとマウント・ポイント153となるフォルダが作成される。My Documentsフォルダは、アプリケーションがファイルの保存先としてディフォルトで設定するフォルダでOS107により作成される。マウント・ポイント153のフォルダは、それぞれMount Businessフォルダ、Mount Privateフォルダ、およびMount Travelフォルダとして統合アプリケーション101により作成される。
マウント・ポイント153となるフォルダの直下または内部には、いずれのフォルダおよびファイルも作成されていない。統合アプリケーション10は、いずれかのリムーバル・メディア56が接続されたときにコントロール・ファイル71のアカウント識別子に基づいて、Mount Businessフォルダには仕事を目的としたリムーバル・メディア56をマウントし、Mount Privateフォルダには個人用途を目的としたリムーバル・メディア56をマウントし、さらに、Mount Travelフォルダには旅行を目的としたリムーバル・メディア56をマウントする。
リムーバル・メディア56のルート・ディレクトリであるD:¥には、My Documents#1フォルダ、Program Files#1フォルダ、System Dataフォルダ、およびControl Fileが記録されている。これらのフォルダはいずれのリムーバル・メディアにも共通して作成されるもので、リムーバル・メディアが最初にコンピュータ10に接続されたときに統合アプリケーション101が作成する。
ここではリムーバル・メディア56が、コンピュータ10に個人用途(Private)を目的とする個別動作環境を実現するものとする。My Documents#1フォルダは、システム・ドライブのMy Documents フォルダに対応するもので、本実施の形態によってリムーバル・メディア56が統合されたときに、アプリケーション75がシステム・ドライブのMy Documents フォルダに保存するように宛先指定したファイルを実際に保存するためのフォルダである。
Program Files#1フォルダは、システム・ドライブのProgram Filesフォルダに対応するもので、リムーバル・メディア56が統合されたときに、インストーラがシステム・ドライブのProgram Filesフォルダを指定してその直下に独自のフォルダを作成してインストールする場合に、Program Filesフォルダに代わって実際のインストール先になるフォルダである。ここでは、Program Files#1フォルダの直下にインストーラによりCameraフォルダ、Musicフォルダ、およびMovieフォルダが作成されている。System Dataフォルダは、pagefile.sysのようなOS107が生成するシステム・ファイルを保存するフォルダである。Control Fileは図2に示したコントロール・ファイル71である。
図4(B)は、Privateというユーザ・アカウントでログオンして、かつ、マウント・ツール103を通じて、リムーバル・メディア56をマウントした状態を示している。リムーバル・メディア56は、Mount Privateフォルダのマウント・ポイント153にマウントされてPrivateフォルダの直下にリムーバル・メディア56のフォルダ階層155が作成されている。リムーバル・メディア56がマウントされると、OS107はマウント・ポイントのフォルダを認識しない。マウント・ツール103は、リムーバル・メディア56からドライブ・レター(D)を取り除いて形成したマウント・ドライブのフォルダ階層157を、マウント・ポイントに組み込んでシステム・ドライブのフォルダ階層151に統合する。
しかしマウントしただけでは、所定の個別動作環境におけるアプリケーションおよびファイルまたはシステム・データなどは、保存先の変更が可能でかつユーザが保存先をマウント・ドライブのいずれかのフォルダに変更しない限りシステム・ドライブに保存される。また、マウントはマウント先の空のフォルダに対してフォルダ単位で行うため、pagefile.sysのようなシステム・ドライブのルート・ディレクトリに保存されるシステム・ファイルをマウント・ドライブの特定のフォルダに保存することはできない。
たとえば、システム・ドライブのルート・ディレクトリの直下にリムーバル・メディア56に対するマウント・ポイントを設けても、pagefile.sysはシステム・ドライブに保存される。ルート・ディレクトリは空にすることができないので、マウント・ポイントにすることはできない。よって、pagefile.sysのようなシステム・ファイルはリムーバル・メディアをマウントしただけではマウント・ドライブに保存することはできない。なお、このことはシステム・ファイルがルート・ディレクトリに保存される場合に限らず、システム・ファイルが下の階層のフォルダに保存される場合も同様である。
図5は、リムーバル・メディア56がコンピュータ10に接続されたときに、図4(B)に示したようにリムーバル・メディア56をマウントして、マウント・ドライブのフォルダ階層157をシステム・ドライブのフォルダ階層151に統合するときの手順を示すフローチャートである。リムーバル・メディア56の統合には、リムーバル・メディア56をシステム・ドライブのマウント・ポイントにマウントする手順と、マウントされたリムーバル・メディア56にアプリケーションやファイルを保存する手順を含む。
ブロック201では、コンピュータ10が登録されている3つのユーザ・アカウントのいずれかでログオンしている。そしてシステム・ドライブのフォルダ階層151が作成されコンピュータ10に基本動作環境が構築されている。このときOS107は、Usersフォルダ以下のフォルダ階層として、ログオンしてユーザ・アカウントに対応するホーム・ディレクトリのフォルダ階層だけを当該ユーザに提供する。コンピュータ10は基本動作環境では、ブラウザやメーラを使った基本的な作業だけを行うようになっており、特定の用途に関する作業はいずれかのリムーバル・メディアを接続して行うことを前提にしている。ブロック203でリムーバル・メディア56がコンピュータ10に接続される。
いずれかのリムーバル・メディア56が接続されたことを認識したOS107は、図4(A)に示すようリムーバル・メディア56にドライブ・レターDを付与してフォルダ階層155を構築し、アプリケーション75、インストーラ105およびOS107からのリムーバル・メディアに対するアクセスを可能にする。リムーバル・メディア56が始めてコンピュータ10に接続される場合は、中に一切のデータが格納されていないためOS107は空のドライブとして認識する。さらにOS107は、統合アプリケーション101にリムーバル・メディア56が接続されたことを通知する。
ブロック205では、通知を受け取った統合アプリケーション101がOS107を通じてリムーバル・メディア56からコントロール・ファイル71を読み出して統合化識別子が記録されているか否かを判断する。統合アプリケーション101が統合化識別子の存在を確認しないときは、ブロック207に移行して、コンピュータ10はリムーバル・メディア56をドライブ・レターがDの通常の記録媒体として扱う。ここで、始めて使用するリムーバル・メディアや統合化識別子が登録されていないリムーバル・メディア56を個別動作環境の構築に利用することがある。
統合アプリケーション101は、統合化識別子を確認できないリムーバル・メディア56を認識したときには、LCD17にポップアップ・メニューを表示して、ユーザに当該リムーバル・メディア56を個別動作環境の構築に利用するか否かを問い合わせる。ユーザが個別動作環境の構築に利用することを希望する場合は、統合アプリケーション101は設定画面を通じて図2のコントロール・ファイル71に登録するデータを受け取ってリムーバル・メディアに登録して初期化する。さらに、統合アプリケーション101はファイル・システム125を通じてリムーバル・メディアに図4(A)のフォルダ階層155のようなシステム・ドライブのフォルダ階層151に対応した基本的なフォルダ階層を構築する。
ブロック205で統合アプリケーション101が統合化識別子の存在を確認したときは、ブロック209に移行する。ブロック209では、統合アプリケーション101がOS107から現在ログオンしているユーザ・アカウントを取得し、コントロール・ファイル71に記録されていたアカウント識別子(Private)と比較して両者のユーザ・アカウントが一致しているか否かを判断する。
両者が一致している場合はブロック213に移行してOS107は統合アプリケーション101に現在のユーザ・アカウントを通知する。一致していない場合はブロック211に移行する。ブロック211では統合アプリケーション101が、コントロール・ファイル71から読み取ったログオン・パスワードをOS107に送って、現在ログオンしているユーザ・アカウントをPrivateに変更するように要求する。要求を受け取ったOS107は現在のユーザ・アカウントをログオフして、要求されたアカウント(Private)でログオンする。ログオンが完了したあとに、OS107は統合アプリケーション101に現在のユーザ・アカウントを通知する。
ブロック213では、通知を受け取った統合アプリケーション101は、現在ログオンしているユーザ・アカウントに対応するホーム・ディレクトリの中に形成されたマウント・ポイントを調べる。マウント・ポイントのフォルダの名称を、あらかじめ「Mount」という文字とユーザ・アカウントの名称の組み合わせに設定しておけば、統合アプリケーション101はMount Privateフォルダ153がマウント・ポイントであることを容易に認識することができる。
統合アプリケーション101はマウント・ツール103にMount Privateフォルダ153までのフォルダ・パスとマウントするドライブの識別子を送って、Dドライブをマウント・ポイント(Mount Private)にマウントするように要求する。要求を受け取ったマウント・ツール103は、Dドライブをマウントして図4(B)のマウント・ドライブのフォルダ階層157をシステム・ドライブのフォルダ階層151に組み込み、統合アプリケーション101にマウントの終了を通知する。
ブロック215では、マウントの終了通知を受け取った統合アプリケーション101が、コントロール・ファイル71から読み取ったアカウント識別子に基づいて、LCD17に現在の個別動作環境が、個人用途(private)であることを示す情報を表示する。この表示により、ユーザは現在の動作環境で使用できるアプリケーションを認識することができ、さらにネットワークから他の用途(ユーザ・アカウント)で使用するようなアプリケーションやファイルをダウンロードするようなことを防ぐことができる。
ブロック217では統合アプリケーション101が、マウント・ドライブのフォルダ階層155の、システム・ドライブのルート・ディレクトリに対するフォルダ・パスを取得する。そして、統合アプリケーション101は、マウント・ドライブのフォルダのいくつかとシステム・ドライブのフォルダまたはファイルを関連付けた(マッピングした)マッピング・テーブル170を中間デバイス・ドライバ123が参照可能なように作成する。
図6は、マッピング・テーブル170の一例を示す図である。マッピング・テーブル170は、用途別のアプリケーション75、インストーラ105およびOS107が、HDD15のフォルダまたはファイルにアクセスするときのフォルダ・パスをリムーバル・メディア56の所定のフォルダ・パスに変更するために中間デバイス・ドライバ123が参照するためのエントリで構成されている。リムーバル・メディア56は、接続されるコンピュータごとまたはポートごとに付与されるドライブ・レターが変わることがある。その場合、ユーザープログラムのインストール時に設定されたドライブ・レターに基づいて当該プログラムの構成情報などがレジストリや設定ファイルなどに記録されているため、ドライブ・レターが変更された時点で、当該プログラムの正常な動作が保証されなくなってしまう。
しかし、システム・ドライブの所定のマウント・ポイントにマウントされたリムーバル・メディアはコンピュータ10に接続するたびにフォルダ・パスが変更されることはないので、当該プログラムの正常な動作が保証される。また、マッピング・テーブル170のエントリは、統合アプリケーション101がリムーバル・メディアを一意なボリューム識別子で管理するため、リムーバル・メディアの接続のたびに変更する必要がない。
図6では、システム・ドライブのC:\pagefile.sysというシステム・ファイルは、マウント・ドライブのC:\Users\Private\System Dataというフォルダ・パスにマッピングされている。したがって、OS107がメイン・メモリ13からシステム・ドライブのルート・ディレクトリにスワップ・アウトしたページは、実際にはリムーバル・メディア56のSystem Dataフォルダに保存される。
システム・ドライブのC:\Users\My Documentsというフォルダ・パスは、マウント・ドライブのC:\Users\Private\My Documents#1というフォルダ・パスにマッピングされている。したがって、アプリケーション75が保存先をシステム・ドライブのMy Documentsフォルダに指定したファイルは、実際にはリムーバル・メディア56のMy Documents#1フォルダに保存されることになる。システム・ドライブのC:\Program Filesというフォルダ・パスは、マウント・ドライブのC:\Users\Private\Program Files#1というフォルダ・パスにマッピングされている。したがって、インストーラ105がアプリケーションのインストール先をシステム・ドライブのProgram Filesフォルダに指定した処理では、実際にはリムーバル・メディア56のProgram Files#1フォルダに保存される。
統合アプリケーション101はマッピング・テーブル170を作成したあとに、ブロック219で中間デバイス・ドライバ123を活性化する。活性化された中間デバイス・ドライバ123は、用途別のアプリケーション75またはOS107のモジュールがHDD15に対して行うAPI関数またはシステム・コール関数の宛先フォルダまでのフォルダ・パスを、マッピング・テーブル170を参照してリムーバル・メディア56に渡すように変更する。
中間デバイス・ドライバ123は、活性化されていない間は、SSD121から受け取ったシステム・コール関数の宛先フォルダのフォルダ・パスを変更しない。ブロック221では、統合アプリケーション101がコントロール・ファイル71に登録されていた自動起動リストのアプリケーションをリムーバル・メディア56のコントロール・ファイル71から読み出して起動する。なお、自動起動リストは、コントロール・ファイル71に登録しないで統合アプリケーション101がシステム・ドライブのレジストリに登録しておくようにしてもよい。
ブロック223では、ユーザがログオフを開始する。ブロック225ではログオフする前にOS107がメイン・メモリ13の未保存のデータをリムーバル・メディア56に保存して統合アプリケーション101に通知する。保存が終了したことに応じて、統合アプリケーション101は、マウント・ツール103にリムーバル・メディア56をアンマウントするように要求する。マウント・ツール103がリムーバル・メディア56をアンマウントした後に、OS107はログオフを実行する。
図7は、図5の手順でマウントされたリムーバル・メディア56に新たなアプリケーションをインストールする手順を示すフローチャートである。いま、個人用途のアプリケーションを光学ディスク57からインストーラ105を実行してインストールするものとする。ブロック301では、アプリケーションのセットアップを開始すると、インストーラ105が実行される。ブロック303では、インストーラ105がユーザと対話しながら設定情報を決定してインストールを進める。
そして、インストーラ105はユーザにインストール先をCドライブのC:\Program Filesフォルダにするか否かを確認し、あるいは、任意のインストール先を指定するように要求する。ユーザが所定のインストール先のフォルダを指定する場合は、ブロック305に移行して指定されたフォルダにインストールする。この場合の指定先のフォルダは、マウント・ドライブ157のフォルダでもよい。
ユーザがマウント・ドライブ157のProgram Files#1フォルダをマウント先に指定するような場合は、本実施の形態を利用することなくアプリケーションのインストール上はリムーバル・メディア56の容量を有効に活用することができる。ブロック303で、インストーラ105がディフォルトで選択するC:\Program Filesフォルダにインストールする場合、およびインストーラ105がユーザに選択の機会を与えないでC:\Program Filesフォルダにインストールする場合は、ブロック307に移行する。
ブロック307では、インストーラ105がアプリケーションのファイルをHDD15に保存するために発行した、CドライブのC:\Program Filesフォルダを宛先とするシステム・コール関数を、SSD121を経由して中間デバイス・ドライバ123が受け取る。ブロック309では、中間デバイス・ドライバ123がマッピング・テーブル170を参照して、システム・コール関数が宛先とするC:\Program Filesフォルダを、C:\User\Private\Program Files#1フォルダに変更して、当該システム・コール関数をファイル・システム125に送る。ファイル・システム125は、システム・コール関数の宛先フォルダに基づいて、当該システム・コール関数を物理デバイス・ドライバ113に送る。
ブロック311では、物理デバイス・ドライバ113は、システム・コール関数を実行して指示されたフォルダにファイルを保存する。したがって、中間デバイス・ドライバ123が活性化されている限りは、マッピング・テーブル170に基づいて、インストーラ105によりシステム・ドライブのC:\Program Filesフォルダに保存するように指定されたファイルはすべて、リムーバル・メディア56のマウント・ドライブ157に構築されたC:\User\Private\Program Files#1フォルダに保存される。
このときインストールされたアプリケーションの設定情報は、システム・ドライブのレジストリに記録される。統合アプリケーションはこのときのレジストリ情報をリムーバル・メディア56に保存することができる。そして、他のコンピュータが当該リムーバル・メディアのアプリケーションを実行する際に、他のコンピュータのレジストリにコピーするようにすれば、インストールしたコンピュータとそれ以外のコンピュータでアプリケーションに関する同一の設定情報を利用できるようになる。
中間デバイス・ドライバ123は、OS107がシステム・ドライブの所定のフォルダに保存していたシステム・ファイルも同様にマッピング・テーブル170を参照してマウント・ドライブ170に保存することができる。したがって、インストールしたアプリケーションやファイルをリムーバル・メディア56に保存することができるので、HDD15を小さな容量にすることができる。
また、用途別のアプリケーション75を実行して作成したファイルを保存するときには、アプリケーション75はファイルの保存先をディフォルトでシステム・ドライブのMy Documentsフォルダに指定する。ユーザが指定先のフォルダを変更しない限りファイルはシステム・ドライブに保存される。本発明によればユーザは常にファイルの保存先をシステム・ドライブのMy Documentsフォルダにしておけば、マウント・ドライブのMy Documents#1フォルダに保存されるため、保存先の指定の煩雑さから解放される。
しかも、ユーザはつねにMy Documentsフォルダを指定すればよいので、ファイルがシステム・ドライブとマウント・ドライブに分散してしまうことがなくなり、他のコンピュータにリムーバル・メディア56を装着したときに、ファイルが存在しないような事態は生じない。なお、ユーザがファイルの保存先をマウント・ドライブのMy Documents#1フォルダに指定することもできるが煩雑さが伴い、保存先の一貫性を確保することは困難である。Windows(登録商標)などのOSは、文書、写真、動画、および音楽などの多くのフィアルの保存先としてMy Documents, My Pictures, My Musicなどのフォルダ・パスをディフォルトで指定している。本発明によればそのようなOSが提供するデータ管理のコンセプトを維持しながら、ユーザは所定のマウント・ドライブにデータを保存することができるようになる。
本発明によれば、HDD15には基本動作環境に関するプログラムおよびデータだけを保存し、リムーバル・メディアには用途別に用意した個別動作環境に関するプログラムおよびデータを保存しておいて、リムーバル・メディア56をコンピュータに接続するだけで個別動作環境を実現することができる。コンピュータ10には、さまざまな個別動作環境に対応したリムーバル・メディア56が装着されるが、ユーザはシステム・ドライブのフォルダ階層の一部にマウント・ドライブのフォルダ階層が追加されたと認識するだけでよく、いずれの個別動作環境でもアプリケーションのインストールやファイルの操作はシステム・ドライブに対して行うことで、保存先の一貫性を維持しながらリムーバル・メディア56の容量を活用することができる。
また、データをコンピュータ本体に残す必要はないので、リムーバル・メディアを適切に管理するだけで、コンピュータ本体を複数のユーザが共用する際のセキュリティを確保することができる。また、外出用と社内用でリムーバル・メディアを使い分けると、重要なデータを社外に持ち出さないでもコンピュータの使用ができるようになる。コンピュータに仕事のデータと個人的なデータを混在させるとセキュリティ上のリスクが発生するが、本発明によればリムーバル・メディアを交換するだけで目的とする個別動作環境に移行できるので、ユーザに負担をかけないでリムーバル・メディアごとにデータを分離することができる。
これまで、コンピュータ10の外部に同時に1個だけ接続するリムーバル・メディアを例示して説明したが、用途別に用意した複数のSDカードをコンピュータに同時に装着しておいてソフトウエアで接続および離脱を制御して任意のSDカードをマウントするようにしてもよい。その際には、ログオンするユーザ・アカウントを変更するたびに、統合アプリケーション101が各SDカードのコントロール・ファイル71を読み取って、一致するアカウント識別子が登録されたSDカードをマウントし、それ以外のSDカードをアンマウントするように構成することができる。
また、一度にマウントするリムーバル・メディアの数は1個に限定する必要がなく、同一のアカウント識別子を有する複数のリムーバル・メディアを同時にマウントしてもよい。このときシステム・ドライブにマウントした第1のリムーバル・メディアに第2のリムーバル・メディアをマウントするといったように、同一のアカウント識別子を有する複数のリムーバル・メディアを階層的にマウントすることもできる。
また、本発明の利用形態は同一のコンピュータにリムーバル・メディアでユーザ・アカウントごとに個別動作環境を構築するだけでなく、複数のコンピュータに同一のリムーバル・メディアを接続して同一の個別動作環境を実現することもできる。この場合、コンピュータの個別動作環境をユーザ・アカウントごとに変更しない方法も採用できる。さらに、リムーバル・メディアにネットワークやデスクトップ画面のアイコンの配置などの情報も格納することで、リムーバル・メディアを装着するだけで異なるコンピュータ間にまったく同じ動作環境を構築することができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
151…システム・ドライブのフォルダ階層
153…マウント・ポイント
155…リムーバル・メディアのフォルダ階層
157…マウント・ドライブのフォルダ階層
170…マッピング・テーブル

Claims (13)

  1. オペレーティング・システムを格納する第1の補助記憶装置を有するコンピュータに、
    第2の補助記憶装置が前記コンピュータに接続されたことに応答して前記第2の補助記憶装置に登録されたアカウント識別子を読み取るステップと、
    現在ログオンしているユーザ・アカウントに前記アカウント識別子が対応するか否かを判断するステップと、
    対応しない場合に前記アカウント識別子に対応するユーザ・アカウントでログオンするステップと
    前記第1の補助記憶装置のマウント・ポイントに前記第2の補助記憶装置をマウントするステップと、
    前記第1の補助記憶装置の所定のフォルダまたはファイルを宛先とするアクセスを開始するステップと、
    前記アクセスにおける宛先のフォルダまたはファイルまでのフォルダ・パスをマウントされた前記第2の補助記憶装置のフォルダ・パスに変更するステップと
    を有する処理を実行させるコンピュータ・プログラム。
  2. 前記アクセスを開始するステップが、前記第1の補助記憶装置をインストール先にしたアプリケーション・プログラムのインストールを開始するステップを含む請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  3. 前記変更するステップが、前記第1の補助記憶装置の所定のフォルダと前記第2の補助記憶装置の所定のフォルダをマッピングしたマッピング・テーブルを提供するステップを含む請求項1または請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
  4. 前記マッピング・テーブルが、アプリケーション・プログラムにおけるファイルの保存先としてディフォルトで設定されたフォルダをエントリに含む請求項3に記載のコンピュータ・プログラム。
  5. 前記アクセスを開始するステップが、前記第1の補助記憶装置のフォルダに前記オペレーティング・システムがシステム・ファイルを保存する処理を開始するステップを含む請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンピュータ・プログラム。
  6. 前記変更するステップが、前記第1の補助記憶装置のフォルダに前記オペレーティング・システムにより保存される所定のシステム・ファイルと前記第2の補助記憶装置の所定のフォルダをマッピングしたマッピング・テーブルを提供するステップを含む請求項5に記載のコンピュータ・プログラム。
  7. 前記第2の補助記憶装置から前記第2の補助記憶装置の用途を示す用途情報を読み取るステップと、
    前記読み取った用途情報に基づいて現在の動作環境をディスプレイに表示するステップと
    を有する請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンピュータ・プログラム。
  8. 前記第2の補助記憶装置に格納されたアプリケーション・プログラムに関する自動起動リストを提供するステップと、
    前記第2の補助記憶装置が接続されたことに応答して前記自動起動リストに基づいて前記第2の補助記憶装置に格納された所定のアプリケーション・プログラムを起動するステップと
    を有する請求項1から請求項7のいずれかに記載のコンピュータ・プログラム。
  9. アカウント識別子を登録したリムーバル・メディアの接続が可能なコンピュータであって、
    オペレーティング・システムを格納する補助記憶装置と、
    前記コンピュータに接続された前記リムーバル・メディアから読み取った前記アカウント識別子が現在ログオンしているユーザ・アカウントに対応するか否かを判断し、対応しないときに前記アカウント識別子に対応するユーザ・アカウントでログオンするアカウント制御部と、
    前記リムーバル・メディアを前記補助記憶装置の所定のフォルダにマウントするマウント部と、
    前記補助記憶装置の所定のフォルダまたはファイルに対してアクセスするシステム・コール関数のフォルダ・パスをマウントされた前記リムーバル・メディアのフォルダ・パスに変更するアクセス処理部と
    を有するコンピュータ。
  10. 前記補助記憶装置がいずれのリムーバル・メディアが接続された状態でも使用する共通のアプリケーション・プログラムを保存し、前記リムーバル・メディアが所定の用途に沿った用途別のアプリケーション・プログラムを保存する請求項9に記載のコンピュータ。
  11. 前記コンピュータは複数のリムーバル・メディアの同時接続が可能で、前記マウント部は現在ログオンしているユーザ・アカウントに対応する前記アカウント識別子を登録したリムーバル・メディアをマウントする請求項9または請求項10に記載のコンピュータ。
  12. 前記アクセス処理部は、インストーラがアプリケーション・プログラムを前記補助記憶装置のフォルダ階層にインストールするために呼び出したシステム・コール関数のフォルダ・パスを前記リムーバル・メディアのフォルダ・パスに変更する請求項9から請求項11のいずれかに記載のコンピュータ。
  13. 前記アクセス処理部は、前記オペレーティング・システムが前記補助記憶装置の所定のフォルダにファイルを保存するために呼び出したシステム・コール関数のフォルダ・パスを前記リムーバル・メディアのフォルダ・パスに変更する請求項9から請求項12のいずれかに記載のコンピュータ。
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