JP5334248B2 - 油脂を原料とする脂肪酸アルキルエステルの製造方法 - Google Patents

油脂を原料とする脂肪酸アルキルエステルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応を利用して脂肪酸アルキルエステルを製造する方法に関する。
資源の有効利用や環境問題に対する意識の高まりに伴い、植物油あるいは飲食店や一般家庭から回収した廃食用油を原料に用いて脂肪酸メチルエステルを製造し、これをディーゼル燃料油として利用することが行なわれている。この油脂を原料として製造された脂肪酸メチルエステル(バイオディーゼル燃料と云われる)は、石油系燃料と比べて硫黄分や芳香族分の混入が少ないことから、環境への負荷が小さい燃料としても注目されている。
廃食用油などの油脂を原料とする脂肪酸アルキルエステルの製造は、一般に、油脂(トリグリセリド)と脂肪族アルコールとを、触媒の存在下でエステル交換反応させることによって行なわれている。エステル交換反応用の触媒としては、油脂や脂肪族アルコールに可溶な水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物が広く利用されている。しかし、アルカリ金属の水酸化物を触媒に用いると、生成した脂肪酸アルキルエステルを洗浄してアルカリ金属の水酸化物を除去する必要があること、さらに洗浄によって発生するアルカリ排水の処理が必要となるという問題がある。このため、エステル交換反応用の触媒として油脂や脂肪族アルコールに対して難溶性の酸化カルシウムを用いることが検討されている。
特許文献1には、油脂と脂肪族アルコールとを酸化カルシウムの存在下、90〜240℃の温度で反応させることからなる脂肪酸アルキルエステルの製造方法が開示されている。この特許文献1に記載されている好ましい反応条件は、触媒の使用量が油脂100質量部に対してカルシウム基準で0.01〜5質量部、反応容器内の圧力が0.2〜8MPa、そして反応時間は1分〜180分である。この特許文献1の実施例では、大豆油とメタノールとを、大豆油に対して0.01〜4.8質量%の酸化カルシウムの存在下、137〜240℃の温度にて30〜60分間反応させたときの脂肪酸メチルエステルの収率は93〜98%である。
特許文献2には、油脂と脂肪族アルコールとを酸化カルシウムの存在下、5〜60℃の温度、常圧条件で反応させることからなる脂肪酸アルキルエステルの製造方法が開示されている。この特許文献2に記載されている好ましい反応条件は、触媒の使用量が油脂1モルに対して1〜2モルまたは油脂100質量%に対して13質量%以上、反応時間が反応温度60℃の場合で4時間、反応温度5℃の場合で24時間である。この特許文献2の実施例では、菜種油151gとメタノール48gとを酸化カルシウム36gの存在下、60℃の温度で4時間反応させたときの脂肪酸メチルエステルの収率は92.6%である。
非特許文献1には、大豆油とメタノールとのエステル交換反応に対して、炭酸カルシウムを炭酸ガス濃度を厳密に管理したヘリウムガス雰囲気下で焼成して得られた酸化カルシウムが高い活性を示すことが報告されている。この非特許文献1では、比表面積23m2/gの炭酸カルシウムをヘリウムガス雰囲気下、900℃の温度で焼成して、比表面積が5.8m2/g、塩基強度がpKa15.0〜18.4、塩基量が0.16ミリモル/gの酸化カルシウムが製造されている。そして、大豆油100mLとメタノール50mLとを、上記の酸化カルシウム0.75gの存在下、メタノール還流温度で反応させたときの脂肪酸メチルエステルの収率は1時間で約90%以上、2時間で約95%以上であると記載されている。
特開2001−271090号公報 特開2004−35873号公報 ジャーナル・オブ・ザ・ジャパン・インスティチュート・オブ・エネルギー(Journal of the Japan Institute of Energy),2006年、第85巻、第2号,p.135−141
上述のようにこれまでに知られている酸化カルシウムを触媒に用いた脂肪酸アルキルエステルの製造方法においては、反応を原料の脂肪族アルコールの沸点と比べて高温の条件で行なうため、エネルギー負荷が大きいか、あるいは触媒の使用量が多いという問題がある。
従って、本発明の目的は、脂肪酸アルキルエステルの製造に用いる脂肪族アルコールの沸点付近あるいは沸点以下の反応温度で、かつ少量の触媒の使用で油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応を利用して、脂肪酸アルキルエステルを短時間の反応であっても高い収率で製造することができる方法を提供することにある。
本発明は、油脂とROH(Rは、炭素原子数1〜6のアルキル基である)で表される脂肪族アルコールとを、BET比表面積が20m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.15mL/g以上である酸化カルシウムの存在下にて反応させることからなる脂肪酸アルキルエステルの製造方法にある。
本発明の好ましい態様は、次の通りである。
(1)該反応を、油脂100mLに対して0.01〜0.7gの酸化カルシウムの存在下にて行なう。
(2)該反応を、30℃以上、かつ脂肪族アルコールの沸点以下の温度にて行なう。
(3)酸化カルシウムの直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.32mL/g以上である。
(4)酸化カルシウムの直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.40〜0.70mL/gの範囲にある。
(5)酸化カルシウムのBET比表面積が30m2/g以上である。
(6)酸化カルシウムのBET比表面積が70〜120m2/gの範囲にある。
(7)酸化カルシウムの最高塩基強度がpKa15.0以上の領域にある。
(8)酸化カルシウムが塩基量0.20ミリモル/g以上を示す(但し、塩基量は、ブロモチモールブルーを含む、酸化カルシウムのトルエン懸濁液に、該懸濁液が呈色するまで安息香酸を滴下したときの、該懸濁液に滴下した安息香酸のモル量をトルエン懸濁液中の酸化カルシウム量で除した値である)。
(9)酸化カルシウムが、水酸化カルシウムを不活性ガス雰囲気下もしくは減圧雰囲気下にて315〜800℃の温度で焼成して得られたものである。
本発明を利用することによって、原料として用いる脂肪族アルコールの沸点付近あるいは沸点以下の反応温度で、かつ少量の触媒の使用で脂肪酸アルキルエステルを短い反応時間で高い収率にて製造することができる。
本発明において用いる油脂の例としては、植物油脂、動物油脂及びこれらの混合物を挙げることができる。植物油脂の例としては、米油、菜種油、胡麻油、大豆油、玉蜀黍油、向日葵油、パーム油、パーム核油、椰子油、綿実油、落花生油、椿油、亜麻仁油、桐油、大風子油、オリーブ油、サフラワー油、アーモンドナッツ油を挙げることができる。動物油脂の例としては、牛脂、馬脂、羊脂、豚脂、鶏油、魚油、鯨油、イルカ油、サメ類肝油を挙げることができる。油脂は、廃油脂又は廃食用油であってもよい。
本発明において用いる脂肪族アルコールは、ROH(Rは、炭素原子数1〜6のアルキル基である)で表される。脂肪族アルコールのアルキル基は、炭素原子数1〜4のアルキル基であることが好ましい。脂肪族アルコールのアルキル基は、直鎖であってもよいし、分岐を有していてもよい。脂肪族アルコールは、メタノール又はエタノールであることが好ましく、メタノールであることが特に好ましい。
本発明においては、油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応に際して、BET比表面積が20m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.15mL/g以上である酸化カルシウムからなる触媒を用いる。ここで、酸化カルシウムの直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積は0.32mL/g以上であることが好ましく、0.40〜0.70mL/gの範囲にあることが特に好ましい。また、このような細孔容積を有する酸化カルシウムのBET比表面積は30m2/g以上であることが好ましく、70〜120m2/gの範囲にあることが特に好ましい。なお、BET比表面積及び全細孔容積は、後述の評価方法により測定することができる。
酸化カルシウムは、最高塩基強度がpKa15.0以上の領域にあることが好ましく、pKa18.4以上の領域にあることが更に好ましく、pKa18.4以上でpKa26.5未満の範囲にあることが特に好ましい。また、酸化カルシウムは、ブロモチモールブルーを含む、酸化カルシウムのトルエン懸濁液に、該懸濁液が呈色するまで安息香酸を滴下したときの、該懸濁液に滴下した安息香酸のモル量をトルエン懸濁液中の酸化カルシウム量で除した値であるとして定義される塩基量が0.20ミリモル/g以上であることが好ましく、0.40〜2.0ミリモル/gの範囲にあることがより好ましく、0.60〜2.0ミリモル/gの範囲にあることが特に好ましい。最高塩基強度及び塩基量は、後述の評価方法により測定することができる。
酸化カルシウムは、顆粒状に成形されていてもよいし、粉末状であってもよい。粉末状の酸化カルシウムは、粒子径0.25mmを超える粒子の含有量が20質量%未満であることが好ましい。
触媒となる酸化カルシウムは、水酸化カルシウムを不活性ガス雰囲気下もしくは減圧雰囲気下にて焼成することにより有利に製造することができる。
原料の水酸化カルシウムは、BET比表面積が30m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.20mL/g以上であることが好ましい。BET比表面積は30〜60m2/gの範囲にあることが好ましい。直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積は0.20〜0.50mL/gの範囲にあることが好ましく、0.30〜0.50mL/gの範囲にあることがより好ましい。
BET比表面積が30m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.20mL/g以上である水酸化カルシウム粉末は、例えば、下記の(1)〜(3)に記載の方法により製造することができる。
(1)粉末状もしくは粒状の生石灰に、オキシカルボン酸、オキシカルボン酸塩、糖類、糖アルコール、一価アルコール、多価アルコール、一級アミン、二級アミン、アルコールアミン、コハク酸、金属コハク酸及びリグニンスルホン酸塩よりなる群から選ばれる水溶性化合物を含む消化水を、該生石灰の消化に必要な理論量の1.5〜5質量倍の量にて、撹拌下に接触させることにより消化を行ない、含水率が5〜33質量%の低含水水酸化カルシウムを得る工程、該低含水水酸化カルシウムに水を加えて撹拌し、含水率が35〜55質量%の高含水水酸化カルシウムを得る工程、そして該高含水水酸化カルシウムを乾燥する工程からなる方法。この方法は、特開2005−350343号公報に記載されている。
(2)粉末状もしくは粒状の生石灰に、オキシカルボン酸、オキシカルボン酸塩、糖類、糖アルコール、一価アルコール、多価アルコール、一級アミン、二級アミン、アルコールアミン、コハク酸、金属コハク酸及びリグニンスルホン酸塩よりなる群から選ばれる水溶性化合物を含む消化水を、該生石灰の消化に必要な理論量の3.2質量倍以上の量にて撹拌下に接触させることにより消化を行ない、含水率が35〜55質量%の高含水水酸化カルシウムを得る工程、そして該高含水水酸化カルシウムを乾燥する工程からなる方法。この方法は、上記特開2005−350343号公報に記載されている。
(3)粉末状もしくは粒状の酸化カルシウムを、その消化後に生成する水酸化カルシウムの量に対して0.8〜3質量%に相当する量のジエチレングリコールを含む、消化に必要な理論量の1.5質量倍以上の水に接触させることにより、消化を行ない、含水率が5〜30質量%の低含水水酸化カルシウム粉末を得た後、該低含水水酸化カルシウム粉末を乾燥する方法。この方法は、特開2003−300725号公報に記載されている。
水酸化カルシウムの焼成に用いる不活性ガスとしては、窒素ガス及びアルゴンガスを挙げることができる。水酸化カルシウムを減圧雰囲気下で焼成する場合、炉内の圧力は300Pa以下であることが好ましく、1〜200Paの範囲にあることがより好ましく、1〜150Paの範囲にあることが特に好ましい。水酸化カルシウムの焼成は、減圧雰囲気下で行なうことが好ましい。
水酸化カルシウムの焼成温度は、315〜800℃の範囲にあることが好ましく、330〜700℃の範囲にあることがより好ましく、330〜500℃の範囲にあることがさらに好ましく、330〜450℃の範囲にあることが特に好ましい。焼成時間は、焼成温度などの条件によっても異なるが一般に30分〜30時間の範囲にある。
本発明の脂肪酸アルキルエステルの製造方法では、油脂と脂肪族アルコールとを、酸化カルシウムの存在下にて反応させる。
脂肪族アルコールの配合量は、下記の式(I)により求められる理論配合量よりも過剰であることが好ましい。脂肪族アルコールの配合量は、理論配合量の1.1〜100倍の範囲にあることが好ましく、2〜50倍の範囲にあることが特に好ましい。
式(I):
脂肪族アルコールの理論配合量(g)=[油脂の配合質量(g)×油脂の鹸化価×脂肪族アルコールの分子量(g/モル)]/[56.1(g/モル)×1000]
触媒となる酸化カルシウムの使用量は、油脂100mLに対して0.01〜0.7gの範囲にあることが好ましく、0.1〜0.5gの範囲にあることが特に好ましい。
油脂と脂肪族アルコールとの反応温度は、通常は脂肪族アルコールの沸点付近あるいは沸点以下の温度であるが、脂肪族アルコールの沸点より高温とすることもできる。反応温度は、30℃以上で、かつ脂肪族アルコールの沸点以下の温度であることが好ましく、40℃以上がより好ましく、50℃以上が特に好ましい。反応圧力は加圧とすることもできるが、常圧であることが好ましい。油脂と脂肪族アルコールとの反応は、脂肪族アルコールを還流させながら行なうことが好ましい。反応時間は、30分〜5時間の範囲にあることが好ましく、30分〜3時間の範囲にあることが特に好ましい。
油脂と脂肪族アルコールとの反応は、回分操作により行なってもよいし、連続操作により行なってもよい。
回分操作により油脂(例えば、トリグリセリド)と脂肪族アルコールとを反応させる方法としては、油脂、脂肪族アルコール及び酸化カルシウムをそれぞれ反応容器に投入し、油脂、脂肪族アルコール及び酸化カルシウムを含む混合液を調製して、油脂と脂肪族アルコールとを反応させる方法を挙げることができる。この方法により得られる反応生成物は、脂肪酸アルキルエステル、グリセリン、過剰に加えた脂肪族アルコール及び酸化カルシウムを含む混合物である。
連続操作により油脂(例えば、トリグリセリド)と脂肪族アルコールとを反応させる方法としては、顆粒状に成形した酸化カルシウムを充填したカラムに油脂と脂肪族アルコールとを導入して油脂と脂肪族アルコールとを反応させる方法を挙げることができる。この方法により得られる反応生成物は、脂肪酸アルキルエステル、グリセリン及び過剰に加えた脂肪族アルコールを含む混合物である。
反応生成物から脂肪酸アルキルエステルを回収する方法としては、反応生成物を静置あるいは遠心分離して、脂肪酸アルキルエステル及び少量の脂肪族アルコールを含む軽液部と、グリセリン、脂肪族アルコール及び触媒を含む重液部とに分離し、次いで軽液部の脂肪族アルコールを除去する方法や、反応液から脂肪族アルコールを除去した後、静置や遠心分離によって脂肪酸アルキルエステルを含む軽液部と、グリセリン及び触媒を含む重液部とに分離する方法を挙げることができる。
軽液部として回収された脂肪酸アルキルエステルは、さらに蒸留や抽出などの通常の方法を用いて精製することができる。また、軽液部は微量のカルシウム分を含む場合があるが、このカルシウム分は活性炭等の固体吸着剤で処理することにより除去することができる。脂肪酸アルキルエステルは、ディーゼル燃料油、燃料添加剤、あるいは工業用脂肪酸アルキルエステルの原料として利用することができる。特に、脂肪酸メチルエステルはディーゼル燃料油として有用である。
重液部として回収されたグリセリンは、工業用グリセリンの原料として利用することができる。重液部に含まれる触媒は、ろ過やデカンテーションなどの通常の方法により、グリセリンと分離することができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、各実施例及び比較例において、BET比表面積、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積、塩基量、最高塩基強度、脂肪酸メチルエステルの収率は、以下の評価方法により測定した。
[評価方法]
(1)BET比表面積
全自動ガス吸着量測定装置(Autosorb−3B、Quantachrome(株)製)を用いて窒素ガス吸着法により測定した。
(2)全細孔容積
全自動ガス吸着量測定装置(Autosorb−3B、Quantachrome(株)製)を用いて窒素ガス吸着法により測定した脱離等温線からBJH法により累積細孔容積曲線を算出し、その曲線から直径2〜100nmの細孔の全細孔容積を求めた。
(3)塩基量
触媒100mgを常温でトルエン10mLに懸濁させて調製した懸濁液に、指示薬としてブロモチモールブルーを使用して、該懸濁液が呈色するまで0.1モル/Lの安息香酸を含むトルエン溶液を滴下した。懸濁液に滴下した安息香酸のモル量を触媒量(100mg)で除した値を塩基量とした。
(4)最高塩基強度
触媒50mgを常温でトルエン5mLに懸濁させて調製した懸濁液に、各種指示薬のトルエン溶液(0.1質量%溶液)0.2mLをそれぞれ添加してその呈色により最高塩基強度の領域を求めた。なお、指示薬には、ブロモチモールブルー(pKa=7.2)、フェノールフタレイン(pKa=9.3)、2,4−ジニトロアニリン(pKa=15.0)、4−ニトロアニリン(pKa=18.4)、4−クロロアニリン(pKa=26.5)を用いた。
(5)脂肪酸メチルエステルの収率
室温に戻した反応生成物の上層(脂肪酸メチルエステル層)30μLを分液ロート中でヘキサン4mLに溶解させ、これを水5mLで洗浄し、その上層のヘキサン溶液を分離して無水硫酸ナトリウムで脱水した後、シンクロマトグラフ(イヤトロスキャン、(株)三菱化学ヤトロンMK−5型)を用いて、シンクロマトグラフィー(TLC−FID)により各成分(パルミチン酸メチル、リノール酸メチル、オレイン酸メチル、トリグリセリド、ジグリセリド及びモノグリセリド)の濃度を測定した。
なお、カラムには、Chromarod−SIII(シリカゲル)、展開溶媒には、ヘキサン/ジエチルエーテル/酢酸(体積比:97/3/0.5)を使用し、保持時間0.160〜0.181分のパルミチン酸メチル、保持時間0.230〜0.272分のリノール酸メチル及びオレイン酸メチルの合計の上記各成分の合計に対する割合を脂肪酸メチルエステルの収率とした。
[実施例1]
(1)触媒の製造
粒子径が40〜70mmの酸化カルシウム塊状物(焼成生石灰)を、目開き74μm(200メッシュ)篩を75質量%以上パスするまで粉砕した。得られた酸化カルシウム粉末の活性度は、5分値で205mL、10分値で212mLであった。なお、活性度は下記の方法(日本石灰協会参考試験方法の粗粒滴定法に基づく方法)により測定した。
[活性度の測定方法]
30℃の純水500mLを容量2Lの容器に入れ、少量のフェノールフタレイン指示薬を加え、撹拌機にて撹拌を350rpmにて続ける。試料の酸化カルシウム粉末を25g正確に計り取り、純水中に投入する。投入と同時に、その時刻を記録し、指示薬の色が消えないように、4Nの塩酸をビュレットから滴下し続ける。試料投入後の5分間に滴下した塩酸の量を活性度の5分値とし、10分間に滴下した塩酸の量を活性度の10分値とする。
有効容積75Lのジャケット付き撹拌混合機のジャケットに110℃のスチームを導入して、撹拌混合機内の温度を110℃に調節した後、撹拌混合機内に、上記のようにして製造した酸化カルシウム粉末9kgと、純水に1.8質量%のジエチレングリコールを溶解させて得た消化水8.67kg(生成する水酸化カルシウムに対するジエチレングリコール量:1.31質量%)とを投入し、両者を撹拌速度85rpmの条件で5分間撹拌混合して含水率20質量%の低含水水酸化カルシウム粉末を得た。得られた低含水水酸化カルシウム粉末を、真空ポンプを用いて乾燥機内の圧力を0.5×105Pa以下となるように脱気しながら、180℃の温度にて含水率が0.5質量%以下となるまで乾燥し、解砕した。
得られた水酸化カルシウム粉末は、BET比表面積が47.0m2/gで、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積は0.274mL/gであった。また、得られた水酸化カルシウム粉末の粒度を篩を用いて測定したところ、粒子径が0.25mmを超える粒子の含有率は2質量%未満であった。
上記のようにして製造した水酸化カルシウム粉末を真空焼成電気炉に入れ、炉内圧力を、真空ポンプを用いて50Pa以下にした後、炉内温度を常温から1.5℃/分の昇温速度で425℃まで昇温させ、その炉内温度を維持しながら9時間焼成して酸化カルシウム粉末を製造した。なお、焼成時は、真空ポンプにて常に真空焼成電気炉内を脱気して、炉内圧力が50Pa以上にならないようにした。酸化カルシウム粉末の真空焼成電気炉からの取り出しは、炉内温度が250℃となるまで放冷し、次いで窒素ガスにて炉内圧力を大気圧に調整した後に行なった。得られた酸化カルシウム粉末(以下、これをA触媒と称する)は、BET比表面積は87.7m2/g、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.4597mL/g、塩基量は1.485ミリモル/gであり、最高塩基強度はpKa18.4以上でpKa26.5未満の範囲であった。なお、塩基量の測定を、指示薬にフェノールフタレインを使用して行なったところ、塩基量は0.429ミリモル/gであった。また、A触媒が酸化カルシウムであることはX線回折法により確認された。A触媒の粒度を篩を用いて測定したところ、粒子径が0.25mmを超える粒子の含有率は2質量%未満であった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
200ml容フラスコに、米油(築野食品工業(株)製:鹸化価181〜195、沃素価92〜115)40mL(37g、40.85ミリモル)、メタノール20mL(493.13ミリモル)、A触媒0.14g(2.50ミリモル、米油100mLに対する量として0.35g)を入れ、還流下(反応温度64℃)、撹拌しながら2時間反応を行なった。反応終了後、反応生成物を静置して、二層に分離させ、上層(脂肪酸メチルエステル層)を前記のように処理して分析した。脂肪酸メチルエステルの収率を表1に示す。
[実施例2]
(1)触媒の製造
水酸化カルシウム粉末を、常圧・窒素ガス雰囲気下、昇温速度2.5℃/分の条件で炉内温度を600℃まで昇温させ、その炉内温度を維持しながら4時間焼成したほかは、実施例1と同様にして酸化カルシウム粉末を製造した。得られた酸化カルシウム粉末(以下、これをB触媒と称する)は、BET比表面積は33.1m2/g、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.3571mL/g、塩基量は0.500ミリモル/gであり、最高塩基強度はpKa15.0以上で18.4未満の範囲であった。なお、塩基量の測定を、指示薬にフェノールフタレインを使用して行なったところ、塩基量は0.291ミリモル/gであった。また、B触媒が酸化カルシウムであることはX線回折法により確認された。B触媒の粒度を篩を用いて測定したところ、粒子径が0.25mmを超える粒子の含有率は2質量%未満であった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
触媒をB触媒0.14gに代えたほかは、実施例1と同様に反応から分析までを行なった。脂肪酸メチルエステルの収率を表1に示す。
[実施例3]
(1)触媒の製造
水酸化カルシウム粉末を水酸化カルシウム(和光純薬(株)製、試薬特級)に代え、炉内圧力を、真空ポンプを用いて50Pa以下にした後、炉内温度を常温から2.5℃/分の昇温速度で500℃まで昇温させ、その炉内温度を維持しながら1.5時間焼成したほかは、実施例1と同様に酸化カルシウム粉末を製造した。得られた酸化カルシウム粉末(以下、これをC触媒と称する)は、BET比表面積は95.8m2/g、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.2891mL/g、塩基量は0.495ミリモル/gであり、最高塩基強度はpKa15.0以上で18.4未満の範囲であった。なお、C触媒が酸化カルシウムであることはX線回折法により確認された。C触媒の粒度を篩を用いて測定したところ、粒子径が0.25mmを超える粒子の含有率は2質量%未満であった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
触媒をC触媒0.14gに代えたほかは、実施例1と同様に反応から分析までを行なった。脂肪酸メチルエステルの収率を表1に示す。
[実施例4]
(1)触媒の製造
水酸化カルシウム粉末を水酸化カルシウム(和光純薬(株)製、試薬特級)に代えたほかは、実施例2と同様に酸化カルシウムを製造した。得られた酸化カルシウム粉末(以下、これをD触媒と称する)は、BET比表面積は26.8m2/g、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.1978mL/g、塩基量は0.481ミリモル/gであり、最高塩基強度はpKa15.0以上で18.4未満の範囲であった。なお、D触媒が酸化カルシウムであることはX線回折法により確認された。D触媒の粒度を篩を用いて測定したところ、粒子径が0.25mmを超える粒子の含有率は2質量%未満であった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
触媒をD触媒0.14gに代えたほかは、実施例1と同様に反応から分析までを行なった。脂肪酸メチルエステルの収率を表1に示す。
[比較例1]
(1)触媒の製造
石灰石(CaCO3)をベッケンバッハ式竪型焼成炉を用いて常圧・大気下で高温焼成(900℃以上)して得られた生石灰(宇部マテリアルズ(株)製)を粉砕して酸化カルシウム粉末を製造した。得られた酸化カルシウム粉末(以下、これをE触媒と称する)は、BET比表面積は2.0m2/g、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.0138mL/g、塩基量は0.030ミリモル/gであり、最高塩基強度はpKa9.3以上で15.0未満の範囲であった。なお、E触媒が酸化カルシウムであることはX線回折法により確認された。E触媒の粒度を篩を用いて測定したところ、粒子径が0.25mmを超える粒子の含有率は2質量%未満であった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
触媒をE触媒0.14gに代えたほかは、実施例1と同様に反応から分析までを行なった。脂肪酸メチルエステルの収率を表1に示す。
Figure 0005334248
表1の結果から、BET比表面積が20m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.15mL/g以上である酸化カルシウムを触媒として用いることによって、メタノールの沸点以下の温度で、かつ油脂100mLに対する触媒の使用が0.35gと少ない量でも、2時間の反応時間で、脂肪酸メチルエステルの収率は95%以上と高い値を示すことが分かる。
[実施例5]
反応時間を1時間に変えたほかは、実施例1と同様に反応から分析までを行なった。脂肪酸メチルエステルの収率を表2に示す。
[実施例6]
反応時間を1時間に変えたほかは、実施例2と同様に反応から分析までを行なった。脂肪酸メチルエステルの収率を表2に示す。
Figure 0005334248
表2の結果から、BET比表面積が60m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.35mL/g以上である酸化カルシウムを触媒に用いることによって、1時間の反応時間でも、脂肪酸メチルエステルの収率は95%以上と高い値を示すことが分かる。
[実施例7]
A触媒の使用量を0.1g(米油100mLに対する量として0.25g)に変えたほかは、実施例1と同様に反応から分析までを行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は95.9%であった。
[実施例8]
1000mL容セパラブルフラスコに、菜種油(理研農産化工(株)製、鹸化価187、沃素価115)818mL(750g)、メタノール206.3mL(163.6g)、A触媒0.75g(菜種油100mLに対する量として0.09g)を入れ、還流下(反応温度64℃)、撹拌しながら2.5時間反応を行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は95.9%であった。
なお、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応液10μLを採取してトルエン8mLに溶解させ、これを目開き0.1μmのフィルターで濾過した後、その濾液についてガスクロマトグラフィーにより各成分(脂肪酸メチルエステル、トリグリセリド、ジグリセリド及びモノグリセリド)の濃度を測定することより、各成分の合計に対する脂肪酸メチルエステルの割合(百分率)として求めた。

Claims (9)

  1. 油脂とROH(Rは、炭素原子数1〜6のアルキル基である)で表される脂肪族アルコールとを、BET比表面積が20m2/g以上で、直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.15mL/g以上であって、最高塩基強度がpKa15.0以上の領域にある酸化カルシウムの存在下にて反応させることからなる脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  2. 該反応を、油脂100mLに対して0.01〜0.7gの酸化カルシウムの存在下にて行なう請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  3. 該反応を、30℃以上、かつ脂肪族アルコールの沸点以下の温度にて行なう請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  4. 酸化カルシウムの直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.32mL/g以上である請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  5. 酸化カルシウムの直径2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.40〜0.70mL/gの範囲にある請求項4に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  6. 酸化カルシウムのBET比表面積が30m2/g以上である請求項4又は5に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  7. 酸化カルシウムのBET比表面積が70〜120m2/gの範囲にある請求項4又は5に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  8. 酸化カルシウムが塩基量0.20ミリモル/g以上を示す、但し、塩基量は、ブロモチモールブルーを含む、酸化カルシウムのトルエン懸濁液に、該懸濁液が呈色するまで安息香酸を滴下したときの、該懸濁液に滴下した安息香酸のモル量をトルエン懸濁液中の酸化カルシウム量で除した値である、請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  9. 酸化カルシウムが、水酸化カルシウムを不活性ガス雰囲気下もしくは減圧雰囲気下にて315〜800℃の温度で焼成して得られたものである請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
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