JP5332782B2 - ダイクッション装置 - Google Patents

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本発明は、プレス機械のダイクッション装置に関し、特に、絞り成形を行うときにしわ押え力を与えるために気体の圧力を利用するダイクッション装置に関する。
ダイクッション装置は、プレス機械で絞り加工を行うときに、しわの発生が起きないようにするための装置である。かかるダイクッション装置では、上金型とブランクホルダの間にワークを挟み込むことで、ワークのしわ押さえ力(クッション力)を発生させるようになっている。
従来の一般的なダイクッション装置は、上金型との間でワークを保持するブランクホルダと、ブランクホルダを支持するクッションピンと、クッションピンを支持するクッションパッドと、クッションパッドを上方付勢することでクッション力を発生させるクッション力発生源とを備えている。このクッション力発生源として、シリンダ内に封入した気体(通常は空気)の圧力を利用してクッション力を発生させるガス圧シリンダを用いたものがある(例えば、下記特許文献1を参照)。
また上述の絞り加工において、プレス成形が終了した後、上金型が上昇を開始する前に、ダイクッションの上昇を阻止する「ロッキング」を行い、ブランクホルダ上の成形後のワークを搬送装置により取り出してから、上述のロッキングを解除してダイクッションを上昇させる。このロッキングの機能を担う装置がロッキング装置である。かかるロッキング装置は、例えば、下記特許文献2に開示されているように、ガス圧シリンダに連結された油圧シリンダとこれに油圧を与える油圧装置とからなる。
特公平7−57392号公報(第2図) 特許第3859311号公報(図1)
ダイクッションの上昇速度は、ダイクッションを上昇させようとするシリンダ内の気体の圧力と、ダイクッションの上昇を妨げようとする各種の摩擦・損失(ピストンとシリンダとの摩擦、ダイクッションを支持する摺動部の摩擦、シリンダ内を流れる気体の粘性摩擦など)との関係で決まる。シリンダ内の気体の圧力は、絞り成形に最適なしわ押さえ力を発生することを目的として設定され、ダイクッションの上昇速度を最適にすることを目的として設定されるわけではない。そのため、ダイクッションの上昇速度が不必要に遅くなってプレス生産のサイクルタイムが長くなり、その結果、生産性が低下するという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、気体の圧力を利用してクッション力を発生させるダイクッションの、ロッキング解除後の上昇速度を速くすることができ、これにより、プレス生産のサイクルタイムを短くでき、生産性を向上できるダイクッション装置を提供することを課題とする。
上記の問題を解決するため、本発明のダイクッション装置は、以下の技術的手段を採用する。
(1)本発明は、ワークのプレス成型時に上金型との間でワークを保持するブランクホルダと、該ブランクホルダを気体の圧力により弾性的に上方付勢しプレス成型時に前記ブランクホルダとともに降下するクッションと、該クッションの上昇を一時的に阻止するロッキング装置とを備えたダイクッション装置において、前記クッションを上下方向に駆動可能なクッション駆動手段と、前記クッションの上昇時に上向きの駆動力を発生するように前記クッション駆動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記の本発明の構成によれば、クッションの上昇時にクッション駆動手段によりクッションに上向きの駆動力を与え、クッションの上昇をアシストする。このため、ロッキング装置によるロッキングが解除された後のクッションの上昇速度を速くすることができるので、プレス生産のサイクルタイムを短くでき、生産性を向上できる。
(2)上記のダイクッション装置において、前記制御手段は、電源ラインから前記クッション駆動手段へ電力を供給する回路を開閉する開閉器と、該開閉器の開閉を制御する指示器とを備え、前記クッション駆動手段は、前記回路が閉じたときに上向きの駆動力を発生するように前記回路に接続され、前記指示器は、前記クッションの上昇時には前記回路を閉じるように前記開閉器に指示し、前記クッションの停止時又は下降時には前記回路を開くように前記開閉器に指示する。
上記の構成によれば、クッションの上昇時には指示器の指示によりクッション駆動手段への電力供給のための回路が閉じるのでクッションの上昇がアシストされる。一方、クッションの停止時又は下降時には、回路が開くことでクッション駆動手段がフリーラン状態となるので、従来のクッションと同じ動作になる。このように開閉器を開閉動作させるだけの簡単な構成で、クッション駆動手段を制御する制御手段を実現できる。
(3)上記のダイクッション装置において、前記指示器は、前記クッションが上昇中でありかつ上昇速度が所定速度値以下である場合にのみ前記回路を閉じるように前記開閉器に指示する。
上記の構成によれば、クッション上昇速度が変わり得る場合に節電効果がある。すなわち、シリンダ内の圧力が低くクッション上昇速度が所定速度値以下である場合は回路を閉じてクッションの上昇をアシストするが、シリンダ内の圧力が十分に高くクッション上昇速度が所定速度より速い場合は回路を開いてクッション駆動手段をフリーラン状態にするので、電力消費を節約できる。クッション上昇速度が低くなる場合としては、良好な絞り成形を行うためにしわ押さえ力を小さくした場合や、金型交換のためにクッションを一番低い位置で長時間停止し、シリンダ内の気体が漏れた場合などがある。
(4)上記のダイクッション装置において、前記指示器は、前記クッションが上昇中でありかつクッション高さが所定範囲内である場合にのみ前記回路を閉じるように前記開閉器に指示する。
上記の構成によれば、必要な高さ範囲でのみクッションの上昇をアシストするので、電力消費を節約できる。この場合、たとえばクッション駆動手段が駆動力を発生させる高さ範囲を、クッションの下降端よりも高い位置からクッションの上昇端よりも低い位置に設定すれば、クッションの上昇開始及び停止にともなう衝撃を緩和することができ、騒音の低減や装置の劣化・破損の予防に効果がある。
(5)上記のダイクッション装置において、前記指示器は、前記クッションが上昇中であり、上昇速度が所定速度値以下であり、かつクッション高さが所定範囲内である場合にのみ前記回路を閉じるように前記開閉器に指示する。
上記の構成によれば、クッション上昇速度が所定速度値以下でかつクッション高さが所定範囲内である場合にのみクッション駆動手段が駆動力を発生させ、クッションの上昇のアシストをより限定された必要な範囲で行うので、より効果的に電力消費を節約でき、かつ騒音低減・破損予防に効果がある。
(6)上記のダイクッション装置において、前記制御手段は、前記クッション駆動手段に供給する電力を制御する電力制御手段と、該電力制御手段を制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記クッションの上昇時には、あらかじめ記憶された上昇アシスト速度値Vcをクッション上昇速度目標値にして、前記クッションの上昇速度がクッション上昇速度目標値に一致するように前記電力制御手段を制御し、前記クッションの停止時又は下降時には、前記クッション駆動手段が駆動力を発生しないように前記電力制御手段を制御する。
上記の構成によれば、クッション上昇速度をフィードバック制御するので、外乱(例えば、ガス圧シリンダからの気体の漏れ、電源ラインの電圧変動など)があってもクッション上昇速度にばらつき・ふらつきが発生せず、クッション上昇速度目標値通りに上昇させることができる。
(7)上記のダイクッション装置において、前記コントローラは、前記クッションが上昇中でありかつクッション高さが所定範囲内である場合には、前記上昇アシスト速度値Vcをクッション上昇速度目標値にして、前記電力制御手段を制御し、前記クッションが上昇中でありかつクッション高さが前記所定範囲以外である場合には、クッション上昇速度をクッション上昇速度目標値にして、前記電力制御手段を制御する。
上記の構成によれば、必要な高さ範囲でのみクッションの上昇をアシストするので、電力消費を節約できる。この場合、たとえばクッション駆動手段が駆動力を発生させる高さ範囲を、クッションの下降端よりも高い位置からクッションの上昇端よりも低い位置に設定すれば、クッションの上昇開始及び停止にともなう衝撃を緩和することができ、騒音の低減や装置の劣化・破損の予防に効果がある。
(8)上記のダイクッション装置において、前記制御手段は、前記クッション駆動手段に供給する電力を制御する電力制御手段と、該電力制御手段を制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記クッションが上昇中でありかつ上昇速度が所定速度値V1より低い場合には該所定速度値V1をクッション上昇速度目標値にして、前記クッションの上昇速度がクッション上昇速度目標値に一致するように前記電力制御手段を制御し、クッション上昇速度が前記所定速度値V1より高い場合はクッション上昇速度をクッション上昇速度目標値にして、前記電力制御手段を制御し、前記クッションの停止時又は下降時には、前記クッション駆動手段が駆動力を発生しないように前記電力制御手段を制御する。
上記の構成によれば、クッション上昇速度が変わり得る場合に節電効果がある。すなわち、シリンダ内の圧力が低くクッション上昇速度が所定速度値以下である場合はクッション上昇速度を高めるような駆動力を発生するようクッション駆動手段を制御してクッションの上昇をアシストするが、シリンダ内の圧力が十分に高くクッション上昇速度が所定速度より速い場合はクッション駆動手段が駆動力を発生しないよう制御するので、電力消費を節約できる。クッション上昇速度が低くなる場合としては、良好な絞り成形を行うためにしわ押さえ力を小さくした場合や、金型交換のためにクッションを一番低い位置で長時間停止し、シリンダ内の気体が漏れた場合などがある。
本発明のダイクッション装置によれば、気体の圧力を利用してクッション力を発生させるダイクッションの、ロッキング解除後の上昇速度を速くすることができ、これにより、プレス生産のサイクルタイムを短くでき、生産性を向上できる。
本発明に係るダイクッション装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係るダイクッション装置におけるクッションの基本動作を示す図である。 本発明(第1実施形態)と従来方式のクッションの動きを示す図である。 本発明に係るダイクッション装置の第3実施形態を示す概略構成図である。 本発明(第3実施形態)と従来方式のクッションの動きを示す図である。 本発明に係るダイクッション装置の第4実施形態を示す概略構成図である。 本発明のダイクッション装置に適用可能な速度変換機構の一例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係るダイクッション装置10の第1実施形態を示す概略構成図である。図1に示すようにダイクッション装置10は、プレス機械の下部に設けられる。
図1のプレス機械において、スライド1は、クランク式やリンク式などの機構により上下に駆動される。上金型2はスライド1の下面に取り付けられ、スライド1とともに上下動する。上金型2と対向する位置には下金型3が配置されている。上金型2と下金型3によりワーク6がプレス成型される。下金型3は、ボルスタープレート4に支持されている。ボルスタープレート4はベッド5によって支持され、ベッド5がプレス成形荷重を受ける。
プレス機械の前後には、プレス間のワーク搬送のために、搬入側搬送装置8と搬出側搬送装置9が設置されている。
搬入側搬送装置8は、未加工のワーク6を把持部8aで把持して移動させブランクホルダ11上に置く動作を行なうことにより、ワーク6をプレス機械に搬入する。搬出側搬送装置9は、加工後のワーク6を把持部9aで把持して移動させブランクホルダ11上から取り除く動作を行なうことにより、ワーク6をプレス機械から搬出する。搬入側搬送装置8および搬出側搬送装置9としては、産業用ロボットや専用のトランスファー装置を使用できる。
ダイクッション装置10は、ブランクホルダ11、クッション12、ガス圧シリンダ16、ロッキング装置17、クッション駆動手段20及び制御手段30を備える。
ブランクホルダ11は、ワーク6のプレス成型時に上金型2との間でワーク6を保持するものであり、ワーク6下面の周縁部を支持してワーク6のしわ押さえを行う。
クッション12は、気体の圧力を利用してブランクホルダ11を弾性的に上方付勢しプレス成型時にブランクホルダ11とともに降下する装置である。クッション12は、1本もしくは複数のクッションピン13と、クッションパッド14と、ピストン15とからなる。
クッションピン13は、ボルスタープレート4を貫通して上下に延びる昇降移動可能な棒状の部品である。
クッションパッド14は、上面でクッションピン13を支持している。
ピストン15は、クッションパッド14の下面に連結されてクッションパッド14を支持している。
クッションピン13、クッションパッド14及びピストン15は、クッション12として一体となって上下動する。
ガス圧シリンダ16は、クッション力(しわ押さえ力)を発生する装置であり、クッションパッド14の下方に配置されている。
ガス圧シリンダ16内には圧縮ガス(例えば、空気や窒素)が封入されており、この圧縮ガスによりピストン15に対して上向きの力を作用させる。
ブランクホルダ11もおおむねクッション12と一体となって上下するが、ブランクホルダ11とクッションピン13が短時間離れることもありえる。
ロッキング装置17は、ガス圧シリンダ16による上向きの力に抗して、クッション12の上昇を一時的に阻止(ロッキング)するための装置である。本発明のダイクッション装置10に適用できるロッキング装置17の構成は特に限定されないが、例えば、特許文献2に開示されているような、ガス圧シリンダに連結された油圧シリンダとこれに油圧を与える油圧装置とからなる構成を採用することができる。また、図示例においてロッキング装置17はガス圧シリンダ16に付帯する形で設けられているが、クッション12に対して直接連結された構成であってもよい。
上述のロッキング装置17は、プレス機械においてプレス成形が終了した後、上金型2の上昇前もしくは上昇中に、クッション12の上昇を阻止するロッキングを行い、ブランクホルダ11上の成形後のワーク6を搬出側搬送装置9により取り出してから、上述のロッキングを解除してクッション12を上昇させる。
クッション駆動手段20は、クッション12を上下方向に駆動可能な機構であり、図示例のように例えばリニアモータ21を適用することができる。リニアモータ21は、ベッド5内において適宜の位置に固定された固定子22と、固定子22に対して上下方向にスライドする移動子23とからなる。クッション12には支持材24が連結されており、この支持材24に移動子23が固定されている。例えば、リニアモータ21として永久磁石式を使用する場合、固定子22としてリニアモータ21のコイル側を、移動子23としてリニアモータ21の永久磁石側を使用することができる。
クッション駆動手段20には電源ライン34から電力が供給される。電源ライン34は、発電設備や変電設備から送電されてくる電源ラインである。図示例では、三相交流で駆動されるリニアモータ21と三相交流の電源ライン34を示しているが、クッション駆動手段20の形態に応じて適切な電源が供給できればよい。例えば、クッション駆動手段20が単相交流で駆動されるリニアモータの場合には電源ライン34は単相交流であり、クッション駆動手段20が直流駆動されるリニアモータの場合には電源ライン34は直流である。
制御手段30は、クッション12の上昇時に上向きの駆動力を発生するようにクッション駆動手段20を制御する機能をもつ。
図1に示す第1実施形態において、制御手段30は、電源ライン34からクッション駆動手段20へ電力を供給する回路を開閉する開閉器31と、開閉器31の開閉を制御する指示器32とを備える。
開閉器31は、ソレノイドやモータで駆動され機械的に回路を開閉するコンタクタや、トランジスタやFETやIGBT等の電力制御素子を用いた電子スイッチなどを使用することができる。
指示器32は、開閉器31に回路の開閉を指示する装置であり、開閉信号Scを出力する。指示器32は、例えば、プログラマブルな制御装置やリレー回路によって構成することができる。
クッション駆動手段20は、開閉器31によって回路が閉じたときに上向きの駆動力を発生するように回路に接続されている。図示例では、開閉器31が閉じるとリニアモータ21の移動子23が上向きに動く(上向きのトルクが発生する)ようにリニアモータ21が回路に接続されている。
指示器32は、クッション12の上昇時には回路を閉じるように開閉器31に指示し、クッション12の停止時又は下降時には回路を開くように開閉器31に指示する。
リニアエンコーダ41はクッション高さを時々刻々計測し、高さ信号Shを出力する。図1では、クッションパッド14に固定されクッションパッド14と同時に上下する支持材24の高さを計測する構成を示しているが、クッションパッド14の高さを直接計測するように構成してもよい。あるいは、クッションパッド14と同時に上下するクッションピン13やピストン15の高さを計測する構成でもよい。
リニアエンコーダ41としては、磁歪式(マグネットによって生じる磁歪までの距離を超音波の伝播時間で測定する方式)や光学式(一定間隔で光を透過/反射するパターンを設け、光の透過/反射量の変化から位置を計測する方式)がある。
変換器42は、リニアエンコーダ41で計測したクッション高さを時間微分してクッション上下速度に変換し、クッション上下速度信号Svを出力する。たとえば、リニアエンコーダ41の出力がデジタル信号であればマイコン上での演算により、リニアエンコーダ41の出力がアナログ信号であればオペアンプにコンデンサや抵抗を組み合わせた微分回路により実現することができる。
ここで、図2は、1サイクルにおけるスライド1及びクッション12の動きと、ワークの搬入・搬出のタイミングを示している。以下、図1及び図2を参照し、上記のように構成されたプレス機械の1サイクルの動作について説明する。
(期間a)
搬入側搬送装置8が成形前のワーク6をブランクホルダ11の上に置く。スライド1が上死点から下降を開始する。
(期間b)
スライド1の下降とともに上金型2が下降し、ワーク6が上金型2とブランクホルダ11に挟まれた状態になると、ガス圧シリンダ16からピストン15、クッションパッド14、クッションピン13を経てブランクホルダ11に伝わる上向きの力によりしわ押さえが行われる。さらにスライド1が下降すると、しわ押さえが行われた状態でワーク6が下金型3に押し当てられ、絞り成形が行われる。さらにスライド1が下降して下死点に達するとワーク6が上金型2と下金型3に挟まれた状態になる。
(期間c〜d及び期間e)
以下の動作1と動作2が並行して行われる。
(動作1)
スライド1とそれに固定された上金型2が上昇し上死点に達して1サイクルが終了する(期間e)。
(動作2)
ブランクホルダ11がロッキング装置17によりロッキングされている状態で搬出側搬送装置9が成形後のワーク6をブランクホルダ11の上から搬出する(期間c)。その後、ロッキングが解除されガス圧シリンダ16から伝わる上向きの力により、クッション12が上昇する(期間d)。
指示器32は、変換器42から送られてくるクッション上下速度にもとづいて、クッション12の上昇速度が速くなるように開閉器31へ開閉を指示する。具体的には、クッション12が上方へ移動している場合に、開閉器31を閉じる(回路がオンする)。リニアモータ21は、移動子23に上向きの力が発生するように結線されているので、移動子23に発生した上向きの力は支持材24を介してクッション12に伝わり、クッション12の上昇速度が高くなる。
図3は、本発明(第1実施形態)と従来方式のクッションの1サイクルの動きを示す図である。図3に示す「クッションの動き(本発明)」と「クッションの動き(従来)」を比較して明らかなように、本発明ではクッション12の上昇速度が高くなった結果、クッション12の上昇開始から上昇端に到達するまでの時間(クッション上昇時間d1)が、従来のクッション上昇時間d2よりも短くなる。このため、本発明では1サイクルの時間を従来よりも短くできる。
指示器32は、クッション12が停止ないし下方へ移動している場合には、開閉器31を開く(回路がオフする)。この場合、移動子23に力が発生しない、つまりリニアモータ21はフリーラン状態となるので、クッションパッド14に加わる力はガス圧シリンダ16からピストン15を介して加わる力だけとなり、従来のクッションと同じ動作となる。
このように、本発明の第1実施形態によれば、クッション12の上昇時にクッション駆動手段20によりクッション12に上向きの駆動力を与え、クッション12の上昇をアシストする。この場合、上昇中のスライド1(スライド1に固定された上金型2などを含む)に衝突しない限りにおいて、できるだけ速くクッション12を上昇させるのがよい。
これにより、ロッキング装置17によるロッキングが解除された後のクッション12の上昇速度を速くすることができるので、プレス生産のサイクルタイムを短くでき、生産性を向上できる。
また第1実施形態によれば、クッション12の上昇時には指示器32の指示によりクッション駆動手段20への電力供給のための回路が閉じるのでクッション12の上昇がアシストされる。一方、クッション12の停止時又は下降時には、回路が開くことでクッション駆動手段20がフリーラン状態となるので、従来のクッションと同じ動作になる。このように開閉器31を開閉動作させるだけの簡単な構成で、クッション駆動手段20を制御する制御手段30を実現できる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係るダイクッション装置10の第2実施形態について説明する。
本発明に係るダイクッション装置10の第2実施形態の構成は、図1と同じであるが、第2実施形態では、指示器32は、クッション12が上昇中でありかつ上昇速度(変換器42から入力されるクッション上下速度信号Sv)が所定速度値V1以下である場合にのみ回路を閉じるように開閉器31に指示する。また指示器32は、クッション12が上昇中であっても、クッション12の上昇速度が速度値V1よりも高い場合、及び、クッション12が停止又は下降中の場合には、回路を開くように開閉器31に指示する。
このような第2実施形態は、クッション上昇速度が変わり得る場合に電力消費を節約できる効果がある。すなわち、ガス圧シリンダ16のシリンダ内の圧力が低くクッション上昇速度が所定速度値V1以下である場合は回路を閉じてクッション12の上昇をアシストするが、シリンダ内の圧力が十分に高くクッション上昇速度が所定速度値V1より高い場合は回路を開いてクッション駆動手段20をフリーラン状態にするので、電力消費を節約できる。クッション上昇速度が低くなる場合としては、良好な絞り成形を行うためにしわ押さえ力を小さくした場合や、金型交換のためにクッション12を一番低い位置で長時間停止し、シリンダ内の気体が漏れた場合などがある。
[第3実施形態]
図4は、本発明に係るダイクッション装置10の第3実施形態を示す概略構成図である。第3実施形態は、クッション高さ信号Shを指示器32に入力する点で、第1実施形態(図1)と異なる。
第3実施形態では、指示器32は、クッション12が上昇中でありかつクッション高さ(リニアエンコーダ41から入力されるクッション高さ信号Sh)が所定範囲内である場合にのみ回路を閉じるように開閉器31に指示する。また、指示器32は、クッション12が上方に移動中であっても、クッション高さが所定範囲以外である場合、及び、クッション12が停止又は下降中の場合には、回路を開くように開閉器31に指示する。
ここで、図5は、本発明(第3実施形態)と従来方式のクッション12の1サイクルの動きを示す図である。指示器32は、例えば、クッション高さがH1以上、H2以下の場合に開閉器31を閉じるように指示する。
このように第3実施形態では、必要な高さ範囲でのみクッション12の上昇をアシストするので、電力消費を節約できる効果がある。
また、図5に示すように、H1をクッション12の下降端よりも高い位置に設定し、H2をクッション12の上昇端よりも低い位置に設定すれば、クッション12の上昇開始及び停止にともなう衝撃を緩和することができ、騒音の低減や装置の劣化・破損の予防に効果がある。なお、H1を、クッション12の下降端の位置に設定してもよい。
なお、上述の第2実施形態と第3実施形態を組み合わせてもよい。すなわち、指示器32は、クッション12が上昇中であり、上昇速度が所定速度値V1以下であり、かつクッション高さが所定範囲内(H1以上、H2以下)である場合にのみ回路を閉じるように開閉器31に指示する、ようにしてもよい。この構成によれば、クッション上昇速度が所定速度値V1以下でかつクッション高さが所定範囲内である場合にのみクッション駆動手段20が駆動力を発生させ、クッション12の上昇のアシストを、より限定された必要な範囲で行うので、効果的に電力消費を節約でき、かつ騒音低減・破損予防に効果がある。
[第4実施形態]
図6は、本発明に係るダイクッション装置10の第4実施形態を示す概略構成図である。
図6に示す第4実施形態において、電源ライン34には後述する電力制御手段51(インバータ51A)に電力を供給するコンバータ55が接続されている。コンバータ55と電力制御手段51は、直流バス56により電気的に接続されている。
コンバータ55としては、ダイオードブリッジやサイリスタブリッジを使用した電力非回生型コンバータや、IGBT・GTO・パワーMOSFETなどの電力制御素子でブリッジを構成した電力回生型コンバータを用いることができる。
第4実施形態における制御手段30は、クッション駆動手段20に供給する電力を制御する電力制御手段51と、電力制御手段51を制御するコントローラ52とを備える。
図6の構成例において、電力制御手段51は、コントローラ52からの指令に従って、リニアモータ21がトルクを発生するように、リニアモータ21へ供給される電流・電圧を制御するインバータ51Aである。インバータ51Aとしては、IGBT・GTO・パワーMOSFETなどの電力制御素子をPWM変調によりスイッチングする電圧型ないし電流型インバータがよく用いられる。
コントローラ52は、クッション12の上昇時には、あらかじめ記憶された上昇アシスト速度値Vcをクッション上昇速度目標値Stにして、クッション12の上昇速度がクッション上昇速度目標値Stに一致するように電力制御手段51を制御し、クッション12の停止時又は下降時には、クッション駆動手段20が駆動力を発生しないように電力制御手段51を制御する。
図6の構成例において、コントローラ52は、クッション上昇速度目標値Stを出力する目標速度生成器54と、電力制御手段51にトルク指令値Stqを出力するトルク指令器53とを有する。
変換器42から出力されたクッション上下速度Svは、目標速度生成器54とトルク指令器53の両方に入力される。
トルク指令器53は、目標速度生成器54からのクッション上昇速度目標値Stと、変換器からのクッション上下速度Svを比較し、インバータ51Aへトルク指令値Stqを出力する。トルク指令器53は、PIDやI−PDなどのフィードバック演算を行う。制御性を高めるためにフィードフォワード演算を併用してもよい。このようなトルク指令器53は、アナログ電子回路や、プログラマブルな制御装置によって実現できる。
上述した第4実施形態における制御手段30は、クッション12が上方に移動している場合(クッション上下速度が上向きの場合)には以下のように動作する。
目標速度生成器54は、変換器42から送られてくるクッション上下速度Svに基づいて、クッション上昇速度目標値Stを生成する。具体的には、あらかじめ記憶させておいた値Vcをクッション上昇速度目標値Stとしてトルク指令器53へ出力する。ここで、本発明の効果を発揮させるために、従来方法でクッションが上昇する速度(クッション駆動手段20で上昇をアシストしない場合のクッション上昇速度)よりも大きい速度目標値を、上昇アシスト速度値Vcとして記憶させておく。記憶させておく値は、手動で設定したり、あらかじめ金型やワークごとに値を決めたりしてもよい。
トルク指令器53は、クッション上昇速度目標値Stとクッション上下速度Svを比較して、フィードバック演算(および、フィードフォワードを併用する場合にはフィードフォワード演算)を行い、インバータ51Aへトルク指令値Stqを出力する。トルク指令器53、電力制御手段51(インバータ51A)、クッション駆動手段20(リニアモータ21)、リニアエンコーダ41および変換器42で速度フィードバックループが構成されるので、リニアモータ21の移動子23はクッション上昇速度目標値Stに一致する速度で上昇するように制御され、移動子23と機械的に連結されているクッション12も移動子23と同じ速度で上昇する。
その結果、図3に「クッションの動き(本発明)」で示すように、クッション12が動作する。同一図に示した「クッションの動き(従来)」と比較すると、本発明ではクッション12の上昇速度が高くなった結果、クッション12の上昇開始から上昇端に到達するまでの時間(クッション上昇時間d1)が、従来のクッション上昇時間d2よりも短くなる。このため、本発明では1サイクルの時間を従来よりも短くできる。
クッション12が停止又は下方へ移動している場合(クッション上昇速度がゼロまたは下向きの場合)には、以下のように動作する。
目標速度生成器54は、任意の適当な値(例えば、ゼロ)を出力する。
トルク指令器53は、目標速度生成器54から入力されるクッション上昇速度目標値にかかわらず、トルク指令値としてインバータ51Aに対してゼロを出力する。この結果、インバータ51Aは、移動子23に力が発生しないようにリニアモータ21へ電流・電圧を供給するようになり、クッションパッドに加わる力はガス圧シリンダ16からピストン15を介して加わる力だけとなり、従来のクッションと同じ動作になる。
もしくは、以下のようにしてもよい。
インバータ51Aを構成するすべての電力制御素子のゲート信号をオフにし、インバータ51Aからリニアモータ21へ電流・電圧を供給しないようにする。リニアモータ21はフリーラン状態となり移動子23に力が発生しなくなるので、クッションパッドに加わる力はガス圧シリンダ16からピストン15を介して加わる力だけとなり、従来のクッションと同じ動作になる。
上述の第4実施形態によれば、第1実施形態で得られる効果に加えて、以下の効果も得られる。
第1実施形態ではクッション上昇速度のフィードバック制御が行われていないので、外乱(例えば、ガス圧シリンダ16からの気体の漏れ、電源ライン34の電圧変動など)によってクッション12の上昇速度にばらつき・ふらつきが発生することがある。これに対し、第4実施形態では、クッション上昇速度をフィードバック制御するので、外乱があってもクッション上昇速度にばらつき・ふらつきが発生せず、クッション上昇速度目標値St通りに上昇させることができる。
上述の第4実施形態において、以下のような変形を加えてもよい。
(第4実施形態の変形例1)
変形例1において、コントローラ52は、以下のように動作する。
コントローラ52は、クッション12が上昇中でありかつクッション上下速度Svが所定速度値V1より低い場合には所定速度値V1をクッション上昇速度目標値Stにして、クッション12の上昇速度がクッション上昇速度目標値に一致するように電力制御手段51を制御する。
コントローラ52は、クッション上下速度Svが所定速度値V1より高い場合はクッション上下速度Svをクッション上昇速度目標値として電力制御手段51を制御する。
コントローラ52は、クッション12の停止時又は下降時には、クッション駆動手段20が駆動力を発生しないように電力制御手段51を制御する。具体的には、トルク指令器53は、目標速度生成器54から出力されたクッション上昇速度目標値にかかわらず、トルク指令値としてインバータ51Aに対してゼロを出力する。もしくは、インバータ51Aを構成するすべての電力制御素子のゲート信号をオフにしてもよい。
変形例1によれば、必要な場合にのみクッション12の上昇をアシストするので、上述の第2実施形態と同様に、電力消費を節約できる効果がある。
(第4実施形態の変形例2)
変形例2において、コントローラ52は、以下のように動作する。
コントローラ52は、クッション12が上昇中でありかつクッション高さが所定範囲内である場合には、上昇アシスト速度値Vcをクッション上昇速度目標値Stにして、電力制御手段51を制御する。
コントローラ52は、クッション12が上昇中でありかつクッション高さが所定範囲以外である場合には、クッション上下速度Svをクッション上昇速度目標値Stにして、電力制御手段51を制御する。
上述の変形例2によれば、必要な高さ範囲でのみクッション12の上昇をアシストするので、第3実施形態と同様に、電力消費を節約できるともに騒音の低減や装置の劣化・破損の予防に効果がある。
[その他の変形例]
(A)第1〜第4の実施形態において、クッション駆動手段20はリニアモータ21に限られず、代わりに、クッション12の上下動を回転運動に変換するラックピニオンと回転モータの組み合わせや、クッション12の上下動を回転運動に変換するボールスクリューと回転モータの組み合わせでも良い。
(B)第1〜第4の実施形態において、リニアモータ21の最大速度VLmaxと、上昇をアシストした時の希望するクッション12の最大速度VCmaxが異なる場合、リニアモータ21を支持材24(もしくはクッション12)と直結せず、その間に速度変換機構を配置することにより、リニアモータ21の性能を最大限に生かすことが可能である。例えば、リニアモータ21の最大速度VLmaxが、クッション12の最大速度VCmaxよりも高く、かつ、クッション12の上昇をアシストするのに必要な駆動力がリニアモータ複数台分に相当するような場合に、リニアモータ21の移動子23の移動を減速して支持材24(もしくはクッション12)に伝達する速度変換機構を配置することにより、リニアモータ21の設置数を減らせる利点がある。
図7は、速度変換機構80の一例を示す図である。図7において、リニアモータ21の移動子23と支持材24(またはクッション12)にはラック82、83が設けられており、2つのラック82、83に、ベッド5に対して位置が固定された軸心a1を中心に回転可能な歯車81が噛み合っている。歯車81は大径ピニオン81a(半径N1)と小径ピニオン81b(半径N2)を有し、大径ピニオン81aが移動子23側のラック82と噛み合っており、小径ピニオン81bが支持材24(またはクッション12)側のラック83と噛み合っている。
このような構成で、N1:N2=VLmax:VCmaxとなるように、大径ピニオン81aの半径N1と小径ピニオン81bの半径N2を選べば、リニアモータ21でVLmaxを出したときに、クッション12をVCmaxで移動させることができる。
(C)第1〜第4の実施形態において、リニアモータ21の移動子23はクッションパッド14ではなく、ピストン15やクッションピン13などクッション12と共に上下動する他の部位に設置してもよい。
(D)第3実施形態において、リニアモータ21の固定子22の長さは、クッション12のストローク全長にわたる必要はなく、H2−H1に相当する長さだけあればよい。
(E)第4実施形態において、クッション12が停止ないし下方へ移動している場合に、トルク指令器53がトルク指令値Stqとしてゼロを出力する代わりに、移動子23がクッション動作を妨げない程度の力を発生するようにしてもよい。
(F)第1〜第4の実施形態において、リニアエンコーダ41のかわりに、クッション高さを計測する別の方式を用いてもよい。光スポットを上斜めもしくは下斜めから投影し、投影されたスポットの左右方向位置を計測して上下位置に変換する測距方式や、超音波の反射時間を利用する方式や、ボビンにワイヤを巻きつけておき繰り出したワイヤ長をエンコーダで測定したボビンの回転数から計測する方式などがある。
(G)第1、第2、第4の実施形態において、リニアエンコーダ41と変換器42の組み合わせのかわりに、クッション12の上下動速度を直接測定してもよい。たとえば、ラックピニオンの組み合わせにより上下動速度を回転速度に変換し、回転速度をタコジェネレータで測定する方法がある。
(H)第3実施形態において、H1やH2が固定値ならば、クッション上下速度の測定は上記Gの方法で行い、クッション上下位置の検出は、H1からH2に相当する長さのストライカをクッション12に固定し、リミットスイッチや近接スイッチでストライカを検出してもよい。
(I)第4実施形態において、センサレスで速度検知・トルク制御可能なモータ・インバータの組み合わせならば、リニアエンコーダ41と変換器42を省略することも可能である。
(J)第1〜第3の実施形態において、クッション12を駆動する力を大きくするため、クッション駆動手段20を複数台設けることも可能である。
(K)第4実施形態において、クッション12を駆動する力を大きくするため、クッション駆動手段20と電力制御手段51を複数組設けることも可能である。
(L)第4実施形態において、インバータ51Aとコンバータ55は物理的かつ/もしくは電気回路的に一体になっていてもよい。
(M)第1〜第4の実施形態において、ガス圧シリンダ16内の気体の圧力の変動を小さくするため、気体用のタンクを別途設け、ガス圧シリンダ16のシリンダとタンクを配管で連通する構成を採用してもよい。
(N)プレス機械において、ボルスタが可動式であり、クッションピンとクッションパッドの間にボルスタと一緒に動くピンプレートを有し、クッションピンがピンプレートで支持され、クッションパッドがピンプレートを押し上げるように構成されたものがある。本発明は、このようなプレス機械に対しても適用可能である。
なお、上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 スライド
2 上金型
3 下金型
4 ボルスタープレート
5 ベッド
6 ワーク
8 搬入側搬送装置
9 搬出側搬送装置
10 ダイクッション装置
11 ブランクホルダ
12 クッション
13 クッションピン
14 クッションパッド
15 ピストン
16 ガス圧シリンダ
17 ロッキング装置
20 クッション駆動手段
21 リニアモータ
22 固定子
23 移動子
24 支持材
30 制御手段
31 開閉器
32 指示器
34 電源ライン
41 リニアエンコーダ
42 変換器
51 電力制御手段
51A インバータ
52 コントローラ
53 トルク指令器
54 目標速度生成器
55 コンバータ
56 直流バス

Claims (8)

  1. ワークのプレス成型時に上金型との間でワークを保持するブランクホルダと、該ブランクホルダを気体の圧力により弾性的に上方付勢しプレス成型時に前記ブランクホルダとともに降下するクッションと、該クッションの上昇を一時的に阻止するロッキング装置とを備えたダイクッション装置において、
    前記クッションを上下方向に駆動可能なクッション駆動手段と、
    前記クッションの上昇時に前記クッション駆動手段が上向きの駆動力を発生するように、かつ、前記クッションの下降時に前記クッション駆動手段が駆動力を発生しないように、前記クッション駆動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするダイクッション装置。
  2. ワークのプレス成型時に上金型との間でワークを保持するブランクホルダと、該ブランクホルダを気体の圧力により弾性的に上方付勢しプレス成型時に前記ブランクホルダとともに降下するクッションと、該クッションの上昇を一時的に阻止するロッキング装置とを備えたダイクッション装置において、
    前記クッションを上下方向に駆動可能なクッション駆動手段と、
    前記クッションの上昇時に上向きの駆動力を発生するように前記クッション駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、電源ラインから前記クッション駆動手段へ電力を供給する回路を開閉する開閉器と、該開閉器の開閉を制御する指示器とを備え、
    前記クッション駆動手段は、前記回路が閉じたときに上向きの駆動力を発生するように前記回路に接続され、
    前記指示器は、前記クッションの上昇時には前記回路を閉じるように前記開閉器に指示し、前記クッションの停止時又は下降時には前記回路を開くように前記開閉器に指示することを特徴とするダイクッション装置。
  3. 前記指示器は、前記クッションが上昇中でありかつ上昇速度が所定速度値以下である場合にのみ前記回路を閉じるように前記開閉器に指示する、請求項2記載のダイクッション装置。
  4. 前記指示器は、前記クッションが上昇中でありかつクッション高さが所定範囲内である場合にのみ前記回路を閉じるように前記開閉器に指示する、請求項2記載のダイクッション装置。
  5. 前記指示器は、前記クッションが上昇中であり、上昇速度が所定速度値以下であり、かつクッション高さが所定範囲内である場合にのみ前記回路を閉じるように前記開閉器に指示する、請求項2記載のダイクッション装置。
  6. ワークのプレス成型時に上金型との間でワークを保持するブランクホルダと、該ブランクホルダを気体の圧力により弾性的に上方付勢しプレス成型時に前記ブランクホルダとともに降下するクッションと、該クッションの上昇を一時的に阻止するロッキング装置とを備えたダイクッション装置において、
    前記クッションを上下方向に駆動可能なクッション駆動手段と、
    前記クッションの上昇時に上向きの駆動力を発生するように前記クッション駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記クッション駆動手段に供給する電力を制御する電力制御手段と、該電力制御手段を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    前記クッションの上昇時には、あらかじめ記憶された上昇アシスト速度値Vcをクッション上昇速度目標値にして、前記クッションの上昇速度がクッション上昇速度目標値に一致するように前記電力制御手段を制御し、
    前記クッションの停止時又は下降時には、前記クッション駆動手段が駆動力を発生しないように前記電力制御手段を制御することを特徴とするダイクッション装置。
  7. 前記コントローラは、
    前記クッションが上昇中でありかつクッション高さが所定範囲内である場合には、前記上昇アシスト速度値Vcをクッション上昇速度目標値にして、前記電力制御手段を制御し、
    前記クッションが上昇中でありかつクッション高さが前記所定範囲以外である場合には、クッション上昇速度をクッション上昇速度目標値にして、前記電力制御手段を制御する、請求項6記載のダイクッション装置。
  8. ワークのプレス成型時に上金型との間でワークを保持するブランクホルダと、該ブランクホルダを気体の圧力により弾性的に上方付勢しプレス成型時に前記ブランクホルダとともに降下するクッションと、該クッションの上昇を一時的に阻止するロッキング装置とを備えたダイクッション装置において、
    前記クッションを上下方向に駆動可能なクッション駆動手段と、
    前記クッションの上昇時に上向きの駆動力を発生するように前記クッション駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記クッション駆動手段に供給する電力を制御する電力制御手段と、該電力制御手段を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    前記クッションが上昇中でありかつ上昇速度が所定速度値V1より低い場合には該所定速度値V1をクッション上昇速度目標値にして、前記クッションの上昇速度がクッション上昇速度目標値に一致するように前記電力制御手段を制御し、
    クッション上昇速度が前記所定速度値V1より高い場合はクッション上昇速度をクッション上昇速度目標値にして、前記電力制御手段を制御し、
    前記クッションの停止時又は下降時には、前記クッション駆動手段が駆動力を発生しないように前記電力制御手段を制御することを特徴とするダイクッション装置。
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