JP5331047B2 - 撮像パラメータ決定方法、撮像パラメータ決定装置、撮像パラメータ決定プログラム - Google Patents
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(概要)
図1に示された本実施形態に係る撮像パラメータ決定装置1は、映像監視システムの一構成要素を成すもので、撮像装置(カメラやビデオカメラ)で撮影された画像を用いて、当該撮像装置の各画素と実空間との対応付け、所謂、カメラキャリブレーションを行う。特に被写体の再投影誤差が最小にするような撮像パラメータを決定することでカメラキャリブレーションの効率化及び高精度化を図る。
撮像パラメータ決定装置1はCPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ装置、I/F(入出力デバイス)等のハードウェアリソースを備える。そして、このハードウェアリソースがソフトウェアリソース(OS、アプリケーション等)と協働することより図1に示された撮像パラメータ決定装置1を構成する端座標指定部11とパラメータ設定部12と誤差評価部13とパラメータ決定部14とが実装される。以下、各機能部11〜14について説明する。
図2を参照しながら本実施形態に係る撮像パラメータ決定の手順S1〜S6についてより詳細に説明する。以下の説明では、画像上の座標値(2次元)は小文字で(x,y)と表し,実空間の座標値(3次元)は大文字で(X,Y,Z)と標記する。
以上のように撮像パラメータ決定装置1は、画像上での被写体の再投影誤差が小さくなるようなカメラキャリブレーションを実現する。したがって、撮像装置5を用いた被写体の大きさの計測や位置の計測などの応用場面において必須となるカメラキャリブレーションの効率化及び高精度化が可能となり、被写体計測の精度を向上させることできる。
(概要)
図3に示された本実施形態の撮像パラメータ決定装置2は、初期の撮像パラメータの変更に基づく当該パラメータの微分係数に基づき変更した撮像パラメータによる被写体の再投影誤差を算出する。そして、この再投影誤差を小さくする方向に撮像パラメータを逐次更新していくことにより、最適な撮像パラメータを決定する。
撮像パラメータ決定装置2は撮像パラメータ決定装置1と同様にCPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ装置、I/F(入出力デバイス)等のハードウェアリソースを備える。そして、このハードウェアリソースがソフトウェアリソース(OS、アプリケーション等)と協働することより図3に示された撮像パラメータ決定装置2を構成する端座標指定部21とパラメータ設定部22と誤差評価部23とパラメータ決定24とが実装される。以下、各機能部21〜24について説明する。
図4を参照しながら本実施形態に係る撮像パラメータ決定の手順S21〜S29について説明する。
この際、Δnは上記のようにパラメータ毎に予め決めておいた値つまり微分係数を求める際に用いた値をそのまま用いればよい。また、αは更新量を制御するためのパラメータであり、経験的に事前に設定しておく。αの値の決め方の例としては、まず上記の例のようにしてΔnを決定した後、撮像パラメータが既知である画像を用いて、様々なαの値を設定して実際に計算させてみながら正しいパラメータ値に収束するかどうかを見て決めるなどの方法が考えられる。尚、一般にαは正の実数となる。
以上のように撮像パラメータ決定装置2は、実施形態1と同様に、画像上での被写体の再投影誤差が小さくなるように撮像パラメータを決定するので、カメラキャリブレーションの効率化及び高精度化が可能となり、被写体計測の精度を向上させることできる。
実施形態2の撮像パラメータ決定過程における撮像パラメータの初期値を設定するステップS23において、当該初期値として実施形態1の撮像パラメータ決定装置1によって決定された撮像パラメータの値を設定するようにするとよい。より精度よく撮像パラメータを決定できる。
本発明は、専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、上述の撮像パラメータ決定装置1,2を構成する機能手段11〜14,21〜24に係るステップをコンピュータに実行させる撮像パラメータ決定プログラムの態様とすることもできる。また、このプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の一態様となる。記録媒体としては、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等に例示されるような、コンピュータが読み取り可能な周知の記録媒体が挙げられる。または、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクドライブ装置等の記憶装置が例示される。さらに、記録媒体としては、通信回線を介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、その場合のサーバとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように一定時間プログラムを保持しているものも含まれる。
11,21…端座標指定部(端座標指定手段)
12,22…パラメータ設定部(パラメータ設定手段)
13,23…誤差評価部(誤差評価手段)
14,24…パラメータ決定部(パラメータ決定手段)
Claims (5)
- 床面上の被写体を撮影する撮像装置の撮像パラメータを決定する撮像パラメータ決定方法であって、
端座標指定手段が床面から鉛直方向に一定の高さを有する被写体の床面上での位置を変えながら撮像装置が当該被写体を撮影することによって取得された複数の画像に対して当該被写体の上端座標及び下端座標を指定するステップと、
パラメータ設定手段が前記撮像装置の撮像パラメータの初期値を設定するステップと、
誤差評価手段が、前記撮像パラメータの個々の初期値が変更された値に基づき各画像における下端座標を対応する床面上位置に投影した場合の仮想下端位置を算出し、この仮想下端位置に基づき実空間上で前記高さだけ鉛直上方にある位置を仮想上端位置として算出し、この仮想上端位置と前記設定された撮像パラメータとに基づき画像上に再投影した場合の仮想上端再投影座標値を算出し、各画像の前記設定された上端座標と前記算出された仮想上端再投影座標との距離を再投影誤差として算出するステップと、
パラメータ決定手段が、前記撮像パラメータの変更による再投影誤差の変化に基づき当該撮像パラメータの微分係数を算出し、この微分係数に基づき変更された撮像パラメータを前記再投影誤差の算出に供する更新処理を予め決めておいた所定の条件を満たすまで繰返して実行し、変更後の撮像パラメータを最適な撮像パラメータとして決定するステップとを有し、
前記撮像パラメータの初期値は、
前記パラメータ設定手段が前記撮像装置の撮像パラメータの値を粗い刻み幅で逐次設定するステップと、
前記誤差評価手段が、各画像の前記設定された下端座標を前記設定された撮像パラメータに基づき床面上位置に投影した場合の仮想下端位置を算出し、この仮想下端位置に基づき実空間上で前記高さだけ鉛直上方にある位置を仮想上端位置として算出し、この仮想上端位置と前記設定された撮像パラメータとに基づき画像上に再投影した場合の仮想上端再投影座標を算出し、各画像の前記指定された上端座標と前記算出された仮想上端再投影座標との距離を再投影誤差として算出し、この算出した各画像の再投影誤差の和を算出する過程を、前記撮像パラメータの設定毎に実行するステップと、
前記パラメータ決定手段が前記逐次設定された撮像パラメータのうちで前記再投影誤差の和が最小となるものを初期値として決定するステップと
によって決定された値であること
を特徴とする撮像パラメータ決定方法。 - 前記被写体の下端位置が床面から一定の高さの位置にある場合、当該位置を含んだ水平面を仮想的な床面とし、前記一定の高さの値を減じた当該被写体の高さの値が当該被写体の仮想的な高さとして前記上端座標及び下端座標を指定するステップに供され、その後、前記再投影誤差を算出するステップ、前記撮像パラメータを決定するステップを経て、決定された前記撮像パラメータの一成分である前記撮像装置の高さの値に前記一定の高さの値を加算したものを最適な撮像パラメータとすること
を特徴とする請求項1に記載の撮像パラメータ決定方法。 - 前記被写体の上端座標値及び下端座標値の指定を画像処理技術によって実行すること
を特徴とする請求項1または2に記載の撮像パラメータ決定方法。 - 床面上の被写体を撮影する撮像装置の撮像パラメータを決定する撮像パラメータ決定装置であって、
床面から鉛直方向に一定の高さを有する被写体の床面上での位置を変えながら撮像装置が当該被写体を撮影することによって取得された複数の画像に対して当該被写体の上端座標及び下端座標を指定する端座標指定手段と、
前記撮像装置の撮像パラメータの初期値を設定するパラメータ設定手段と、
前記撮像パラメータの個々の初期値が変更された値に基づき各画像における下端座標を対応する床面上位置に投影した場合の仮想下端位置を算出し、この仮想下端位置に基づき実空間上で前記高さだけ鉛直上方にある位置を仮想上端位置として算出し、この仮想上端位置と前記設定された撮像パラメータとに基づき画像上に再投影した場合の仮想上端再投影座標値を算出し、各画像の前記設定された上端座標と前記算出された仮想上端再投影座標との距離を再投影誤差として算出する誤差評価手段と、
前記撮像パラメータの変更による再投影誤差の変化に基づき当該撮像パラメータの微分係数を算出し、この微分係数に基づき変更された撮像パラメータを前記再投影誤差の算出に供する更新処理を予め決めておいた所定の条件を満たすまで繰返して実行し、変更後の撮像パラメータを最適な撮像パラメータとして決定するパラメータ決定手段とを備え、
前記撮像パラメータの初期値は、
前記パラメータ設定手段が前記撮像装置の撮像パラメータの値を粗い刻み幅で逐次設定し、
前記誤差評価手段が、各画像の前記設定された下端座標を前記設定された撮像パラメータに基づき床面上位置に投影した場合の仮想下端位置を算出し、この仮想下端位置に基づき実空間上で前記高さだけ鉛直上方にある位置を仮想上端位置として算出し、この仮想上端位置と前記設定された撮像パラメータとに基づき画像上に再投影した場合の仮想上端再投影座標を算出し、各画像の前記指定された上端座標と前記算出された仮想上端再投影座標との距離を再投影誤差として算出し、この算出した各画像の再投影誤差の和を算出する過程を、前記撮像パラメータの設定毎に実行し、
前記パラメータ決定手段が前記逐次設定された撮像パラメータのうちで前記再投影誤差の和が最小となるものを初期値として決定した値であること
を特徴とする撮像パラメータ決定装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像パラメータ決定方法の各ステップをコンピュータに実行させるための撮像パラメータ決定プログラム。
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