JP5329325B2 - 環境試験方法及び環境試験装置 - Google Patents
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詳細に説明すると、当該試験室内の被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下に低下させ、その状況下において、少なくとも被試験物の近傍の絶対湿度を上昇させ、被試験物の近傍の空気中に含まれる水蒸気量を増加させる。増加した水蒸気は、摂氏零度近傍以下に冷やされた被試験物の表面及び/又はその近傍の空気と接触することで、熱を奪われて相変化し、被試験物の表面で霜(氷の結晶)となる。つまり、水蒸気が気体から固体へと相変化して凝結したものが霜であり、本発明によると霜を被試験物の表面に発生させることができる。なお、摂氏零度近傍以下にまで冷却された水蒸気の内、霜へと相変化しなかったものについては、過冷却状態の水蒸気か、又は過冷却状態の水滴となり、不安定な状態となる。
ここで、露点温度が被試験物の表面温度以上である空気を、「被試験物の近傍で無風状態となるように供給する」とは、例えば原則として、送風機等を使用せず、気体の拡散現象や対流現象を利用して徐々に被試験物の近傍の絶対湿度を上昇させる様な状態を指している。「被試験物の近傍で無風状態となるように供給する」場合は、多くの場合、人為的に試験室内に空気の流れや空気の混合を生じさせない。このことにより、被試験物の表面に安定して着霜させることができる。
一方、「被試験物の近傍で風速4m/s以下の微風状態になるよう供給する」とは、人為的に試験室内に空気の流れや空気の混合を生じさせる場合である。このことにより、被試験物の表面への着霜に掛かる時間を短縮することが可能となる。
なお、「露点温度が被試験物の表面温度以上である空気」とは、「被試験物の表面温度にまで冷却した場合に水蒸気量が飽和状態か又は過飽和状態となる空気」を指している。被試験物の表面で容易に霜を発生させるためには、水蒸気が過剰に必要であり、試験物の表面温度にまで冷却した場合に水蒸気量が飽和状態か又は過飽和状態となる空気が必要となる。
即ち環境試験装置の試験室は、ヒータ、冷凍機、加湿器等によって、これらの温度や湿度を任意に制御することができるものが多いが、本発明に関しては、これらの温度や湿度をコントロールする機能は必須ではない。
例えば、試験室の温度は、外部環境や被試験物の表面温度、あるいは被試験物を冷却するための冷風等に依存し、成り行きによって決まるものであってもよい。
要するに、被試験物の表面温度が、摂氏零度近傍以下であって且つ試験室の平均気温よりも低い温度に低下しておれば本発明の要件を満足する。
「被試験物の近傍に供給する前記空気の乾球温度」は、被試験物の表面への着霜に掛かる時間に影響を与えるパラメータである。
「被試験物の近傍に供給する前記空気の露点温度」は、空気中に含まれる水蒸気量に影響を与えるパラメータである。
「被試験物の表面温度」は、霜の結晶の形状に影響を与えるパラメータである。
「被試験物の近傍の風速」は、被試験物の表面への着霜に掛かる時間に影響を与えるパラメータである。
「被試験物に冷熱を与える冷風の強度」は、被試験物の表面に着霜するかしないかに影響を与えるパラメータである。ここで「強度」とは、冷風の持つエネルギーであり、風温と、風速と、風量を表す。
「被試験物の近傍における空気の乾球温度」は、被試験物の表面への着霜に掛かる時間に影響を与えるパラメータである。
「被試験物の近傍における空気の露点温度」は、被試験物近傍の空気中に含まれる水蒸気量に影響を与えるパラメータである。
「所定の温湿度の空気を1m/s以下の風速で」とは、気体の拡散現象や対流現象を利用して徐々に被試験物の近傍の絶対湿度を上昇させる様な状態を指しており、多くの場合、人為的に試験室内に空気の流れや空気の混合を生じさせない。このことにより、被試験物の表面に安定して着霜させることができる。
「被試験物の上表面の略全体を覆うように供給する」とは、試験室内の上方から自然対流に近い状態で、過飽和状態の空気を供給することを指している。つまり、寒冷地で起こる放射冷却と略同一の現象を試験室内で再現することができる。
寒冷地において実際に屋外に自動車を放置し、自動車の表面に付着した霜を観察すると、実に様々な形状のものがある。代表的なものとして、自動車の表面に点状に付着した霜や、枝状の大きな結晶を構成して表面に広がっている霜がある。これらは、霜の形成過程が相違するが故に生じる相違であると予想される。
以下説明する。
しかしながら自動車の表面から一定の距離だけ離れると、自動車の表面温度による影響が皆無となり、屋外の気温と同一の温度となる。
この中間領域は、内部の温度や絶対湿度は均一ではなく、自動車表面に向かう勾配を持つか、風や自然対流の影響などで混沌としており、不均一なものと予想される。
また、自動車表面近傍で前記のように、空気中の水蒸気が相変化し体積を減少させると、周辺の気圧が低下し、さらに上空の空気を吸引するような気流が発生することになり、霜の形成を促進すると考えられる。
流動状態が激しい、つまり風速が大きい場合は、自動車の表面に相変化を十分し終わらない状態の空気が衝突し、水滴の状態から着露する場合や、水蒸気の状態から結露する場合もある。
さらに、自動車表面温度が摂氏零度近傍以下より十分に低い場合には、自動車表面近傍で過飽和状態や過冷却状態となり、それが空気中のダストと衝突して相変化し、霜を形成及び成長させ、多種多様な霜を生み出す。
無風又は微風状態で被試験物100の近傍に前記空気が接近すると、被試験物100の放射冷却によって前記空気の温度は、摂氏−4.5度以下となり、被試験物100の表面又は異物等に接触し、水蒸気が相変化して凝結し、被試験物100に霜95が形成される。
あるいは、前記空気が被試験物100の近傍の空気中の塵99に接触し、水蒸気が相変化して凝結し、被試験物100に付着する。
前記の状況下では、被試験物100の表面に接触して相変化する割合が高いと思われる。
このため、前記空気は、摂氏零度近傍以下にまで冷却される間に、空気中の塵99等に衝突して結露(相変化は凝縮)するか、又は過飽和の水蒸気となる。
前記の過冷却状態では、空気中の塵99等が多ければ、被試験物100の近傍の空気中で相変化する割合が高くなる。
前記パラメータ(変動要素)を所定の値に設定することによって、空気の性状を制御することができ、被試験物100の表面への着霜状態を自在に制御することが可能となる。
なお、本実施形態では図1に示すように、自動車を被試験物20としている。
図1に示すように、環境試験装置1は、試験室2と、冷却室3と、加湿室4と、制御装置65(制御手段)と、表示器66と、検知手段69を備えている。
冷却室3は、一点鎖線で示す構成からなる冷却手段5を備えている。冷却手段5は、被試験物20を冷却するためのものであり、冷凍回路40(冷凍サイクル)を備えている。
冷凍回路40は、被試験物20を冷却するための装置であり、圧縮機41、凝縮器42、膨張弁43、蒸発器44から構成される。圧縮機41から蒸発器44に至る各装置は冷媒配管45によって接続されている。蒸発器44の近傍には送風機47が配置されており、凝縮器42の近傍にはファン48が配置されている。なお、冷凍回路40は公知の冷凍サイクルであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態では、上記した理由から、高湿度空気供給口13を試験室2の天井面に設けることが望ましいが、本発明は、高湿度空気供給口13の位置を天井面に限定するものではない。
しかしながら、高湿度空気供給口13の位置は、できるだけ高い位置に設けることが望ましい。少なくとも、被試験物たる自動車の全高以上の高さの位置に設けることが望ましい。より望ましくは、被試験物の全高の1.5倍以上の高さに設けることが推奨され、理想的には、被試験物の全高の3倍以上の高さに設けることが望ましい。
また、加湿室4内には、蒸発器54と、ヒーター61と、送風機57と、加湿器60が配置されている。
低温高湿度の空気の湿度は、被試験物の表面で、容易に着霜する程度の湿度であることが望ましい。この観点から、低温高湿度の湿度は、5.6g/m3(絶対湿度)≒60%RH(摂氏10度における相対湿度)以上であることが推奨される。
ただし、試験中、試験室内が低温にさらされるから、試験室内において、無闇に結露することを防ぐため、低温高湿度の湿度は、8.9g/m3(絶対湿度)≒95%RH(摂氏10度における相対湿度)以下であることが望ましい。
加湿器60は、加湿室4内の湿度を調整するために設置されている。なお、加湿器60は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
ヒーター61は、加湿室4内の温度を調整するために設置されている。なお、ヒーター61は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
制御装置65は、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)やマイクロコンピュータ(マイコン)等で構成されることが望ましい。
また、制御装置65には表示器66が接続されており、表示器66に環境試験装置1の動作状態が表示される。
なお、表示器66は、タッチパネル機能を有した表示器で構成し、タッチパネル操作で環境試験装置1の動作モードを選択し、環境試験装置1を制御しても構わない。
詳述すると、温度計70は被試験物20の表面温度を測定するためのものであり、熱電対等の温度センサで構成することが望ましい。
温湿度計71は被試験物20の近傍の乾球温度と、絶対湿度と、露点温度等を測定するためのものであり、温湿度計72は、試験室2内の略中央付近の乾球温度と、絶対湿度と、露点温度等を測定するためのものである。温湿度計71と温湿度計72は、乾球温度と、湿球温度と、露点温度と、絶対湿度等が測定可能な装置であることが望ましく、検知プローブで測定した値をデジタル信号として出力可能な装置で構成されている。
風速計75は被試験物20の近傍の風速を測定するためのものであり、熱線式の風速計で構成することが望ましい。
図2(a)は、加湿手段6における試験室2内に送り込む低温高湿度の空気の絶対湿度(g/m3)を縦軸に示している。なお、低温高湿度の空気は、摂氏10度(℃)に設定されているものとし、被試験物20の近傍で1m/s以下の風速となるよう試験室2内に送風されるものとする。
なお、図2(a)〜(c)の横軸は時間軸(min)を表している。
まず、試験開始Aで、冷却手段5でつくられた風速20km/h、摂氏−35度(℃)の乾燥した冷風が、送風管10を介して被試験物20に向けて送風される。なお、この時、加湿手段6は動作させない。また、試験が開始される前は、試験室2内は低湿度環境に設定されている。
その結果、試験室2内の空気の温度が摂氏10度(℃)であるのに対して、被試験物20の温度だけが摂氏零度近傍以下の摂氏−35度(℃)にまで低下した状況、すなわち自然界で起こるような放射冷却現象である、上方よりも下方が冷却されているという気温の逆転現象が試験室内に再現される。
冷却手段5による送風の停止と同時に、加湿手段6でつくられた絶対湿度8.5g/m3≒90%RH(摂氏10度における相対湿度)、摂氏10度(℃)の低温高湿度の空気が、試験室2の天井側に備わった加湿室4から高湿度空気供給口13を介して試験室2内に供給され、試験室2内で拡散し、被試験物20の周囲に到達する。
被試験物20の周囲に絶対湿度8.5g/m3≒90%RH(摂氏10度における相対湿度)、摂氏10度(℃)の低温高湿度の空気を試験室2の天井側から供給し続け、被試験物20の周囲の空気中に含まれる水蒸気が、被試験物20の表面に付着して摂氏零度近傍以下まで冷却されて氷結し、着霜する。
前記パラメータ(変動要素)を所定の値に設定することによって、空気の性状を制御でき、被試験物20の表面への着霜状態を自在に制御可能となる。
詳述すると、図3に示す変形例1に係る環境試験装置101では、加湿室4を試験室2の天井の外側に設けた構成を採用しており、試験室2の天井部分にダンパ80を配置し、加湿室4内から試験室2内へ送風する空気の量を、ダンパ80の開閉度や送風機57の送風量で調整する。
また、加湿室4は、加湿室4内に仕切り板88を配置し、空気循環流路87を設けている。空気循環流路87は、試験室2に供給するための空気が目的とする温度や湿度、及び風速となるまで空気を循環させ、調整することができるものである。
さらに、送風機57は、インバータ92で制御を行い、被試験物20の近傍で無風拡散状態となるよう低速運転を実施することができる。
なお、ダンパ80の代わりに、図4に示すような湾曲した形状のダンパ85を採用してもよい。
なお、ファン82で送風する空気は1m/s以下の風速とし、加湿室4の空気は、被試験物20の近傍では、ほぼ無風に近くなるようになっている。
また、上記した実施形態では、冷却手段5を試験室2内に設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷却手段5を試験室2の外側に置き、ダクト接続することで冷風を供給する構成としてもよい。
ちなみに、雨氷とは、一般に均質で透明な氷層が地物に付着する現象であり、過冷却した雨(着氷性の雨)等が、摂氏零度又は摂氏零度よりわずかに高い温度の地物に接触して凍結したものである。
霧氷とは、白色又は半透明の氷層が地物に付着する現象であり、樹霜と、樹氷と、粗氷の3種類をまとめた総称である。
樹霜は、主に水蒸気の凝結によって生じた氷の結晶からなり、針形状や平形状、杯形状等の結晶形が認められることが多いとされている。
樹氷は、主に過冷却した霧粒等が、地物に吹き付けられてできる白色半透明の脆い氷である。
粗氷は、樹氷と同様にしてできるとされており、半透明又は透明の氷の塊である。
2 試験室
3 冷却室
4 加湿室
5 冷却手段
6 加湿手段
20 被試験物
65 制御装置(制御手段)
95 霜
99 塵
100 被試験物
101 環境試験装置
102 環境試験装置
103 環境試験装置
104 環境試験装置
Claims (17)
- 環境試験装置の試験室内に被試験物を配置し、当該試験室内の被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下に低下させ、その後に、試験室内部に被試験物の上方から、その露点温度が被試験物の表面温度以上である空気を、被試験物の近傍で無風又は微風状態になるように供給することで、少なくとも被試験物の近傍の絶対湿度を上昇させ、被試験物の表面及び/又はその近傍で空気中の水蒸気を相変化させて被試験物の表面に着霜させることを特徴とする環境試験方法。
- 試験室の天井面に開口した高湿度空気供給口及び吸気管を有し、吸気管から被試験物の上方の空気を吸気し、露点温度が被試験物の表面温度以上である空気に変化させ、高湿度空気供給口から供給することを特徴とする請求項1に記載の環境試験方法。
- 露点温度が被試験物の表面温度以上である空気を、被試験物の近傍で無風状態又は風速4m/s以下の微風状態になるよう供給して少なくとも被試験物の近傍の絶対湿度を上昇させることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験方法。
- 被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下であって且つ置かれた試験室の平均気温よりも低い温度に低下させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環境試験方法。
- 一定時間に渡って冷風を吹き当てて被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下に低下させ、その後、冷風の吹き当てを一時的に又は恒久的に停止し、その後に少なくとも被試験物の近傍の空気の露点温度が、被試験物の表面温度以上となるよう絶対湿度を上昇させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験方法。
- 一定時間に渡って冷風を吹き当てて被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下に低下させ、その後、単位時間当たりの被試験物に与えられる冷熱量を減少させ、その後に少なくとも被試験物の近傍の空気の露点温度が、被試験物の表面温度以上となるよう絶対湿度を上昇させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の環境試験方法。
- 湿度を含む空気を被試験物の近傍に供給して被試験物の近傍の絶対湿度を上昇させるものであり、被試験物の表面温度と、被試験物の近傍に供給する前記空気の乾球温度及び露点温度と、被試験物の近傍の風速と、被試験物に冷熱を与える冷風の強度とを制御可能であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の環境試験方法。
- 被試験物の表面温度と、被試験物の近傍における空気の乾球温度と、被試験物の近傍における空気の露点温度と、被試験物の近傍の風速と、被試験物に冷熱を与える冷風の強度とを制御可能であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の環境試験方法。
- 被試験物を収容する試験室と、少なくとも被試験物の表面温度を低下させる冷却手段と、加湿手段とを備え、前記加湿手段は、試験室内部に被試験物の上方から、露点温度が被試験物の表面温度以上である空気を、被試験物の近傍で無風又は微風状態になるように供給することで、少なくとも被試験物の近傍の空気の露点温度が被試験物の表面温度以上となるように絶対湿度を上昇させるものであり、前記冷却手段で被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下に低下させた後に、前記加湿手段によって、被試験物の表面及び/又はその近傍で空気中の水蒸気を相変化させて、被試験物の表面に着霜させる能力を有することを特徴とする環境試験装置。
- 冷却手段は、被試験物に冷風を吹き当てて被試験物の表面温度を低下させるものであることを特徴とする請求項9に記載の環境試験装置。
- 冷却手段と加湿手段はそれぞれ個別の送風手段を有し、前記加湿手段は加湿空気を生成し、送風手段で被試験物の近傍に前記加湿空気を送風するものであることを特徴とする請求項9又は10に記載の環境試験装置。
- 冷風の強度を変更するか、或いは冷風を間欠的に被試験物に吹き当てることによって、単位時間当たりの被試験物に与えられる冷熱量を増減させることが可能であることを特徴とする請求項10又は11に記載の環境試験装置。
- 試験室の上方に高湿度空気供給口があり、当該高湿度空気供給口から、露点温度が被試験物の表面温度以上となる絶対湿度の空気を試験室内に供給し、被試験物の周囲の湿度を上昇させることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の環境試験装置。
- 加湿手段は加湿空気を生成して当該加湿空気を被試験物の近傍に供給するものであり、被試験物の近傍の風速を検知する風速検知手段と、被試験物の表面温度を検知する表面温度検知手段と、加湿手段によって被試験物の近傍に供給される加湿空気の露点温度を検知する露点検知手段と、加湿手段によって被試験物の近傍に供給される加湿空気の乾球温度を検知する供給空気温度検知手段とを有し、被試験物の表面温度と、被試験物の近傍に供給する前記加湿空気の露点温度と、被試験物の近傍に供給する前記加湿空気乾球温度と、被試験物の近傍の風速と、被試験物に冷熱を与える冷風の強度とを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の環境試験装置。
- 被試験物の近傍の風速を検知する風速検知手段と、被試験物の表面温度を検知する表面温度検知手段と、被試験物の近傍における空気の露点温度を検知する露点検知手段と、被試験物の近傍における空気の乾球温度を検知する近傍温度検知手段とを有し、被試験物の表面温度と、被試験物の近傍における空気の露点温度と、被試験物の近傍における空気の乾球温度と、被試験物の近傍の風速と、冷風の強度とを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の環境試験装置。
- 被試験物が自動車であり、被試験物の前方から被試験物に冷風を吹き付けて、被試験物の表面温度を摂氏零度近傍以下にした後に、所定の温湿度の空気を1m/s以下の風速で被試験物の上表面の略全体を覆うように供給することを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の環境試験装置。
- 試験室内の空気中に含まれる微小な液体及び微小な固体の量を制御する微粒子制御手段を有することを特徴とする請求項9乃至16のいずれかに記載の環境試験装置。
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